JPH075337Y2 - ソレノイド弁 - Google Patents

ソレノイド弁

Info

Publication number
JPH075337Y2
JPH075337Y2 JP1990010452U JP1045290U JPH075337Y2 JP H075337 Y2 JPH075337 Y2 JP H075337Y2 JP 1990010452 U JP1990010452 U JP 1990010452U JP 1045290 U JP1045290 U JP 1045290U JP H075337 Y2 JPH075337 Y2 JP H075337Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable core
valve
core
seat member
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990010452U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03102665U (ja
Inventor
尚利 玉井
睦 清水
隆臣 白勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP1990010452U priority Critical patent/JPH075337Y2/ja
Publication of JPH03102665U publication Critical patent/JPH03102665U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH075337Y2 publication Critical patent/JPH075337Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、相互に結合されてハウジングを構成する固定
コアおよびヨーク間に弁室が形成され、該弁室内には、
固定コアに対する近接・離反動作を可能として可動コア
が収納されるとともに、該可動コアを固定コアから離反
させる方向のばね力を発揮する戻しばねが固定コアおよ
び可動コア間に介設され、固定コアおよびヨークのいず
れか一方に設けられた円筒状弁座部材の、弁室に臨ませ
た先端部に着座可能な弁体が可動コアに固設され、可動
コアには、その軸方向両端面間に亘る複数の流通孔が設
けられ、弁室と弁座部材内との間が弁体の前記着座によ
り閉じられるようにした形式のソレノイド弁に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる形式のソレノイド弁は、例えば特開昭63−
318379号公報等により公知である。
(3)考案が解決しようとする課題 ところで、かかる従来のソレノイド弁の構成について第
3図を参照しながら説明すると、可動コア9′は、その
横断面積を軸方向全長にわたってほぼ一定とし、かつヨ
ーク3側の端面を平坦とした円柱状に形成されている。
而して可動コア9′は、ソレノイド7の励磁時に固定コ
ア2に近接する位置と、ソレノイド7の消磁時に戻しば
ね10により固定コア2から離反する位置との間を弁室8
内で移動するものである。しかるに可動コア9′のヨー
ク3側の端面は比較的面積の大きな平坦面状となってい
るので、ソレノイド7の消磁時に固定コア2から離反移
動する際に、弁室8内の流体抵抗を受け易い。しかも戻
しばね10のばね荷重は電磁力のロスを小さく抑えるため
に大きく設定することが出来ないので、上記流体抵抗は
ソレノイド弁の応答性に悪影響を及ぼすことになる。そ
こで上記流体抵抗を小さくするために、従来では可動コ
ア9′にその軸方向両端面に亘る複数の流通孔19を穿設
していた。
ところでこのような従来のものにおいて上記流体抵抗の
更なる軽減を図るために、可動コア9′外周面と弁室8
周壁との間の間隙21を大きくすることが考えられるが、
その間隙21を大きくすると、可動コア9′の弁室8内で
のセンタリングが悪化して可動コア9′に固着した弁体
18の弁座部材15′への着座時のシール性が低下する問題
があった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ソ
レノイド消磁時に可動コアにかかる流体抵抗を比較的小
さく抑えて応答性を向上させるとともに可動コアの弁室
内でのセンタリング性を向上させた、構造簡単なソレノ
イド弁を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案によれば、前記形式の
ソレノイドにおいて、前記弁座部材は、その先部が前記
弁室内に突入するように形成され、可動コアには、前記
弁座部材の先部が相対摺動可能にして同軸に嵌合される
有底の摺動穴が形成され、この摺動穴の底壁部内面には
前記弁体が固着され、またその摺動穴の内周面には、軸
方向に延びる複数の凹溝が周方向に互いに間隔を存して
形成され、それら凹溝と、それら凹溝に対応して前記底
壁部に穿設した複数の貫通孔とで、前記複数の流通孔が
構成される。
(2)作用 上記構成によれば、弁室内に長く突入する弁座部材先部
に可動コアの摺動穴を嵌合させてその摺動が案内される
ため、可動コア外周面と弁室周壁間に形成される間隙を
比較的大きくして可動コアの横断面積を比較的小さく設
定しても、可動コアのセンタリング性が低下する虞れは
ない。
また特に可動コアの上記摺動穴の内周面に、軸方向に延
びる複数の凹溝が周方向に互いに間隔を存して形成さ
れ、それら凹溝が、可動コアの軸方向両端面間に亘る流
通孔の一部を構成するため、開弁時に可動コアの外周側
を迂回して弁座部材内へ向かう流体の流路が上記凹溝に
より十分に確保され、しかもその凹溝を流れる流体を、
上記摺動穴と弁座部材との摺動面間へ効率よく導いて潤
滑に供することができる。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
先ず第1図において、このソレノイド弁のハウジング1
は、固定コア2と、該固定コア2に対向するヨーク3と
が、それらの間に同軸の外筒4および内筒5を介在させ
て相互に結合されて成る。而して外筒4および内筒5間
には、ボビン6に巻装されたソレノイド7が配設され
る。
該ハウジング1において、固定コア2およびヨーク3間
には弁室8が画成されており、この弁室8内には基本的
には円柱状である可動コア9が収納され、該可動コア9
および固定コア2間には、可動コア9をヨーク3側に弾
発付勢する戻しばね10が縮設される。
固定コア2の弁室8に臨む端面の中央部には凹部11が設
けられており、この凹部11の底部中央には可動コア9の
固定コア2への近接限を規制すべく該可動コア9の端面
に当接可能なストッパピン12が植設されており、コイル
状である戻しばね10は該ストッパピン12を囲繞しながら
凹部11の底部と可動コア9との間に縮設される。また固
定コア2には、流体たとえば作動油を弁室8内に導入す
るための複数の導入路13が、前記凹部11の周囲に間隔を
あけて穿設される。
第2図を併せて参照して、ヨーク3の中央部には弁室8
内から作動油を導出するための導出路14が穿設されてお
り、この導出路14の内端には先端を弁室8に突入させた
弁座部材15が圧入、固着される。この弁座部材15は、導
出路14の内端に圧入される円筒体15aの先端が非磁性体
から成る閉塞体15bで閉塞されて構成される基本的に有
底円筒状のものであり、該弁座部材15の先端すなわち閉
塞体15bの中央には前記導出路14に通じる弁孔16が穿設
される。
可動コア9は、基本的には円柱状に形成されるものであ
り、弁室8の内側面すなわち内筒5の内面との間に環状
の間隙21を形成しながら弁室8内に収納される。該可動
コア9のヨーク3側端面中央部には前記弁座部材15の、
弁室8内に突入させた先部を内周面に相対摺動可能に嵌
合させる有底の摺動穴22が同軸に穿設される。しかもそ
の摺動穴22の底壁部30の内面には突部17が同軸に突設さ
れており、この突部17の先端には弁穴16を閉鎖可能な球
状の弁体18が固着される。
また可動コア9には、その軸方向両端面間にわたる複数
の流通孔19がその周方向に等間隔おきに設けられる。即
ち、前記摺動穴22の内周面には、軸方向に延びる複数の
凹溝22aが周方向に互いに間隔を存して形成されてお
り、それら凹溝22aの内端に連続するように前記底壁部3
0には軸方向の複数の貫通孔30aが穿設され、これら凹溝
22aと貫通孔30aとで前記流通孔19が形成される。
可動コア9のヨーク3側端部は、その横断面積がヨーク
3に近接するにつれて小さくなるように形成される。す
なわち可動コア9のヨーク3側端部における周縁部9a
は、ヨーク3側に向かうにつれて狭小となる曲面状ある
いは流線形状に形成される。さらに可動コア9の固定コ
ア2側端部端部における周縁部9bは、面取り加工により
テーパ状に形成される。
次にこの実施例の作用について説明すると、ソレノイド
7の消磁時には可動コア9は戻しばね10のばね力により
第1図示の位置にあり、弁体18により弁孔16が閉鎖され
た状態にある。而してソレノイド7を励磁すると、可動
コア9は戻しばね10のばね力に抗してストッパピン12に
当接するまで固定コア2側に吸着され、弁体18は弁孔16
を開放する。而して可動コア9の固定コア2側の端部に
おける周縁部9bにはテーパ状の面取りを施していること
により、可動コア9の固定コア2への吸着面積を充分に
確保しながら弁室8内での可動コア9への流体抵抗を極
力小さく抑えることができ、可動コア9の固定コア2側
への移動動作を迅速にして応答性を向上することができ
る。
またソレノイド7を励磁状態から消磁状態へと切換える
と、可動コア9は戻しばね10のばね力によりヨーク3側
に移動する。この際、可動コア9のヨーク3側端部にお
ける周縁部9aがヨーク3側に向かうにつれて狭小となる
曲面状あるいは流線形状に形成されているので、弁室8
内での可動コア9への流体抵抗を小さく抑えることがで
きる。また弁座部材15が可動コア9に相対摺動可能に嵌
合されており、可動コア9は弁座部材15により案内され
て軸方向に移動するので、可動コア9および弁室8内側
面間に形成されている環状の間隙21を比較的大きくして
可動コア9の横断面積を小さく設定しても可動コア9の
センタリング性が低下することはない。したがって、ヨ
ーク3側への移動時に可動コア9に作用する流体抵抗を
小さく抑えて応答性を向上することができるとともに、
可動コア9のセンタリング性を向上して弁座部材15への
弁体18の着座時のシール性を向上することができる。
また特に可動コア9の上記摺動穴22の内周面に形成した
複数の凹溝22aが、可動コア9の軸方向両端面間に亘る
流通孔19の一部を構成する構造であるため、開弁時に可
動コア9の外周側を迂回して弁孔16へ向かう流体の流路
が上記凹溝22aにより十分に確保され、しかもその凹溝2
2aを流れる流体を、上記摺動穴22と弁座部材15との摺動
面間へ効率よく導いて潤滑に供することができる。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、弁室内に長く突入する弁
座部材先部に可動コアの摺動穴を嵌合させてその摺動を
案内するようにしたので、可動コア外周面と弁室周壁間
に形成される間隙を比較的大きくして可動コアの横断面
積を比較的小さく設定しても、可動コアのセンタリング
性が低下する虞れはなく、従って可動コア移動時の流体
抵抗を小さく抑えて弁の応答性向上を図りながら、弁体
の弁座部材への着座時のシール性を向上させて閉弁動作
を常に確実に行わせることができる。
また特に可動コアの上記摺動穴の内周面に、軸方向に延
びる複数の凹溝が周方向に互いに間隔を存して形成さ
れ、これら凹溝が、可動コアの軸方向両端面間に亘る流
通孔の一部を構成するようにしたので、開弁時に可動コ
アの外周側を迂回して弁座部材内へ向かう流体の流路が
上記凹溝により十分に確保され、しかもその凹溝を流れ
る流体を、上記摺動穴と弁座部材との摺動面間へ効率よ
く導いて潤滑に供することができ、従って全体として可
動コアの移動を極めてスムーズに行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図はソレノイド弁の縦断面図、第2図は第1図のII
−II線断面図、第3図は従来技術を示す縦断面図であ
る。 1…ハウジング、2…固定コア、3…ヨーク、8…弁
室、9…可動コア、10…戻しばね、15…弁座部材、18…
弁体、22…摺動穴、22a…凹溝、30…底壁部、30a…貫通

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に結合されてハウジング(1)を構成
    する固定コア(2)およびヨーク(3)間に弁室(8)
    が形成され、該弁室(8)内には、固定コア(2)に対
    する近接・離反動作を可能として可動コア(9)が収納
    され、該可動コア(9)を固定コア(2)から離反させ
    る方向のばね力を発揮する戻しばね(10)が固定コア
    (2)および可動コア(9)間に介設され、固定コア
    (2)およびヨーク(3)のいずれか一方に設けられた
    円筒状弁座部材(15)の、弁室(8)に臨ませた先端部
    に着座可能な弁体(18)が可動コア(9)に固設され、
    可動コアには、その軸方向両端面間に亘る複数の流通孔
    (19)が設けられ、弁室(8)と弁座部材(15)内との
    間が弁体(18)の前記着座により閉じられるようにした
    ソレノイド弁において、 前記弁座部材(15)は、その先部が前記弁室(8)内に
    突入するように形成され、可動コア(9)には、前記弁
    座部材(15)の先部が相対摺動可能にして同軸に嵌合さ
    れる有底の摺動穴(22)が形成され、この摺動穴(22)
    の底壁部(30)内面には前記弁体(18)が固着され、ま
    たその摺動穴(22)の内周面には、軸方向に延びる複数
    の凹溝(22a)が周方向に互いに間隔を存して形成さ
    れ、それら凹溝(22a)と、それら凹溝(22a)に対応し
    て前記底壁部(30)に穿設した複数の貫通孔(30a)と
    で、前記複数の流通孔(19)が構成されたことを特徴と
    する、ソレノイド弁。
JP1990010452U 1990-02-05 1990-02-05 ソレノイド弁 Expired - Lifetime JPH075337Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990010452U JPH075337Y2 (ja) 1990-02-05 1990-02-05 ソレノイド弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990010452U JPH075337Y2 (ja) 1990-02-05 1990-02-05 ソレノイド弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03102665U JPH03102665U (ja) 1991-10-25
JPH075337Y2 true JPH075337Y2 (ja) 1995-02-08

Family

ID=31514021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990010452U Expired - Lifetime JPH075337Y2 (ja) 1990-02-05 1990-02-05 ソレノイド弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075337Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101455728B1 (ko) * 2013-07-31 2014-11-03 주식회사 유텍솔루션 가변 용량 압축기용 제어밸브

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60588B2 (ja) * 1977-08-18 1985-01-09 アイシン精機株式会社 電動式流量制御バルブ装置
JP2580181B2 (ja) * 1987-06-22 1997-02-12 アイシン精機株式会社 電磁弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101455728B1 (ko) * 2013-07-31 2014-11-03 주식회사 유텍솔루션 가변 용량 압축기용 제어밸브

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03102665U (ja) 1991-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7513272B2 (en) Solenoid valve
US5799696A (en) Solenoid actuated toggle valve
US6542059B2 (en) Solenoid for electromagnetic valve
JPH0339664Y2 (ja)
US6959907B2 (en) Normally closed solenoid-operated valve
KR20050086490A (ko) 내연기관의 가변형 밸브 구동 장치 제어를 위한 전자석식유압 밸브, 특히 3/2-웨이 파일럿 밸브
US5114116A (en) Electromagnetically actuated quick-action switching valve
JPH0559307B2 (ja)
US5503185A (en) Electromagnetic reversing valve
EP1484538B1 (en) Normally open solenoid valve
US7195226B2 (en) Solenoid valve with spherical armature
JPH058152U (ja) ソレノイド弁
JPH075337Y2 (ja) ソレノイド弁
JPH0543333Y2 (ja)
JPH0545903Y2 (ja)
JP3127320B2 (ja) 電磁弁
JP4129213B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2567267Y2 (ja) スプール弁
US20020050580A1 (en) Electromagnetic valve
JP2551917Y2 (ja) 電磁弁
JP2575240Y2 (ja) 電磁作動装置
JPH04113386U (ja) ソレノイド弁
JPH04113383U (ja) ソレノイド弁
JPH0792160B2 (ja) ソレノイドバルブ
JPH0535264Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term