JP2014062524A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプリングリテーナの戻しスプリングに対するスプリング座機能を失うことなく,スプリングリテーナの燃料通路断面積の拡大を可能にする。
【解決手段】固定コア5の中空部5aを,戻しスプリング33を収容してその横振れを規制するスプリングガイド孔5a1と,このスプリングガイド孔の後端に連なる,それより大径のリテーナ圧入孔5a2とで構成する一方,スプリングリテーナ36には,リテーナ圧入孔5a2の内周面に圧入される圧入円筒部36aと,この圧入円筒部の前端に一体に連設され,内,外径が圧入円筒部36aより小径となる縮径筒部36bとを設けると共に,この縮径筒部36bの前端面を戻しスプリング33の後端を支承する後部スプリング座35とし,縮径筒部36bに,その内周面及び外周面間を連通する切欠き37を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は,弁座及びノズル孔を有するノズル部材と,このノズル部材の後端に連設される筒状の弁ハウジングと,この弁ハウジングの後端に連設され,前記弁ハウジング内に燃料を導く中空部を有する固定コアと,前記中空部内周面に圧入固定される中空円筒状のスプリングリテーナと,前記弁ハウジング内に収容され,前記弁座と協働してノズル孔を開閉する弁体と,この弁体の後端に連設されて,前記固定コアの前端の吸引面に対向する可動コアと,前記スプリングリテーナ及び前記可動コア間に縮設されて前記弁体を前記弁座側に付勢する戻しスプリングと,前記固定コアを囲繞するように配設され,通電時,発生磁力により前記可動コアを前記固定コアに吸引させて前記弁体を前記弁座から離座させるコイルとを備えてなる燃料噴射弁の改良に関する。
かゝる燃料噴射弁は,下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開平11−303685号公報
かゝる燃料噴射弁では,エンジンの高出力化に伴ない,開弁時の燃料流量増の要請があり,それに応える一手段として,固定コアの中空部に圧入固定され,内部が燃料通路となる円筒状のスプリングリテーナの大径化が考えられる。しかしながら,スプリングリテーナは,その前端面で戻しスプリングの後端面を支承するものであり,また戻しスプリングは,弁体の所定の閉弁荷重を考慮して,その外径等が決定されるので,戻しスプリングの外径は,徒に変更することはできない。そこで,スプリングリテーナのみを大径化すれば,スプリングリテーナの戻しスプリングに対するスプリング座機能が失われることになる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,スプリングリテーナの戻しスプリングに対するスプリング座機能を失うことなく,スプリングリテーナの燃料通路断面積の拡大を可能にして,開弁時の燃料流量増の要請に応えるようにした前記燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,弁座及びノズル孔を有するノズル部材と,このノズル部材の後端に連設される筒状の弁ハウジングと,この弁ハウジングの後端に連設され,前記弁ハウジング内に燃料を導く中空部を有する固定コアと,前記中空部内周面に圧入固定される中空円筒状のスプリングリテーナと,前記弁ハウジング内に収容され,前記弁座と協働してノズル孔を開閉する弁体と,この弁体の後端に連設されて,前記固定コアの前端の吸引面に対向する可動コアと,前記スプリングリテーナ及び前記可動コア間に縮設されて前記弁体を前記弁座側に付勢する戻しスプリングと,前記固定コアを囲繞するように配設され,通電時,発生磁力により前記可動コアを前記固定コアに吸引させて前記弁体を前記弁座から離座させるコイルとを備えてなる燃料噴射弁において,前記固定コアの中空部を,前記戻しスプリングを収容してその横振れを規制するスプリングガイド孔と,このスプリングガイド孔の後端に連なる,それより大径のリテーナ圧入孔とで構成する一方,前記スプリングリテーナには,前記リテーナ圧入孔の内周面に圧入固定される圧入円筒部と,この圧入円筒部の前端に一体に連設され,内,外径が前記圧入円筒部のそれより小径となる縮径筒部とを設けると共に,この縮径筒部の前端面を前記戻しスプリングの後端を支承する後部スプリング座とし,前記縮径筒部に,その内周面及び外周面間を連通する切欠きを設けたことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記リテーナ圧入孔内で,前記圧入円筒部の内外にわたり形成される燃料通路の断面積をA,前記縮径筒部の内外わたり形成される燃料通路の断面積をBとしたとき,A<Bの関係を満足させるように,前記切欠きを形成したことを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,固定コアの中空部を,戻しスプリングを収容してその横振れを規制するスプリングガイド孔と,このスプリングガイド孔の後端に連なる,それより大径のリテーナ圧入孔とで構成する一方,スプリングリテーナには,リテーナ圧入孔の内周面に圧入固定される圧入円筒部と,この圧入円筒部の前端に一体に連設され,内,外径が前記圧入円筒部のそれより小径となる縮径筒部とを設けると共に,この縮径筒部の前端面を戻しスプリングの後端を支承する後部スプリング座とし,縮径筒部に,その内周面及び外周面間を連通する切欠きを設けたので,戻しスプリングの外径の変更を行うことなく,スプリングリテーナの圧入円筒部の大径化と,縮径筒部による後部スプリング座の確保とを同時に達成することができ,しかも圧入円筒部の大径化,即ちその中空部の大径化と,縮径筒部に設けられる切欠きとにより,リテーナ圧入孔内のスプリングリテーナに形成される燃料通路の断面積を充分に確保でき,燃料が縮径筒部を通過する際の圧力損失を少なくし,これによりエンジンの高出力化に伴なう燃料流量増の要請に応えることができる。一方,リテーナ圧入孔より小径のスプリングガイド孔は,戻しスプリングの横振れを規制するので,戻しスプリングの後端部を後部スプリング座に常に確実に支承させて,戻しスプリングの作動の安定化を図ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,リテーナ圧入孔内で,縮径筒部の内外わたり形成される燃料通路の断面積Bを,圧入円筒部の内外にわたり形成される燃料通路の断面積Aよりも大としたので,縮径筒部が燃料の流れ抵抗となることを確実に回避できる。
本発明の実施形態に係るガス燃料用噴射弁の縦断面図。 図1の2−2線断面図。 図1の3−3線断面図。 図1中のスプリングリテーナの斜視図。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず,図1において,ガス燃料用噴射弁Iは,エンジンの吸気管Eの管壁に設けられる取り付け孔Eaに前端部が装着され,エンジンの吸気行程時,ガス燃料を吸気管E内に噴射する。この噴射弁Iの弁ボディ1は,円筒状のノズル部材2と,このノズル部材2の後端のフランジ部2aの外周面に前端部が嵌合及び溶接により結合される,磁性体よりなる中空円筒状で内部をガス燃料通路とする弁ハウジング3と,この弁ハウジング3の後端に非磁性円筒体4を介して一体的に連設される中空円筒状の固定コア5と,この固定コア5の後端に一体に連設される中空円筒状の燃料入口筒6とよりなっている。固定コア5は,その前端部を非磁性円筒体4内に突入させていて,その前端の吸引面5bが弁ハウジング3の後述する弁プランジャ10に対向するようになっている。
ノズル部材2には,弁ハウジング3内に臨む平坦な弁座7と,この中心部を貫通する漏斗状の弁孔8と,この弁孔8の小径出口に連なるノズル孔9とが設けられる。ノズル部材2及び弁ハウジング3間には,前記弁座7の位置を調整する環状のシム11が介装される。
弁ハウジング3の内周面は摺動案内面3aとされ,この摺動案内面3aには弁プランジャ10が摺動自在に嵌装される。この弁プランジャ10は,前記固定コア5前端の吸引面5bに後端面を対向させて摺動案内面3aに摺動自在に嵌合する円筒状の可動コア12と,この可動コア12の前端に一体に連設される,それより小径で円筒状の弁体13とで構成され,その弁体13の前端面には,前記弁座7に着座し得るゴム製の着座部材17が焼き付けにより付設される。また弁体13の外周面には,前記摺動案内面3aに摺動自在に嵌合されるジャーナル部13aが一体に形成される。而して,固定コア5及び可動コア12の対向面間には,着座部材17の弁座7への着座時,弁体13の開弁ストロークに相当する所定の間隙が設定される。
弁ハウジング3の可動コア12が嵌合する領域から固定コア5に亙り,それらを囲繞するコイル組立体20が配設される。このコイル組立体20は,弁ハウジング3,非磁性円筒体4及び固定コア5の外周に嵌合するボビン21と,このボビン21の外周に巻装されるコイル22とで構成され,このコイル組立体20の外周には,これを覆う磁性体のコイルハウジング23が配設される。
固定コア5には,その外周面より突出してボビン21の後端面を支承するヨークフランジ24が一体に形成され,このヨークフランジ24の外周面にコイルハウジング23の後端部が嵌合される。またコイルハウジング23の前端部には,ボビン21の前端面に当接する環状端壁23aと,この環状端壁23aの内周端より前方に突出して弁ハウジング3の外周面に嵌合して固着される円筒部23bとが一体に形成される。こうしてコイル組立体20及びコイルハウジング23は弁ボディ1に取り付けられる。そして,コイルハウジング23及び燃料入口筒6の外周面には,それらを連続的に被覆する樹脂モールド層26が形成され,この樹脂モールド層26には,その一側方に突出して,コイル22に連なる通電用端子27を保持するカプラ28が一体成形される。
弁プランジャ10には,可動コア12の後端面から始まり,その前端面手前で終わる大径縦孔30と,この大径縦孔30の底面から始まり弁体13の前端面手前手前で終わる有底の小径縦孔31と,この小径縦孔31をジャーナル部13aより前方の弁体13の前端部外周面に開放する複数の横孔32,32…とが設けられる。
大径縦孔30は固定コア5の中空部5aと連通し,その大径縦孔30及び小径縦孔31間に形成される後向きの環状段部は,前部スプリング座34とされる。
一方,固定コア5の中空部5a内周面には,中空円筒状のスプリングリテーナ36が圧入固定され,このスプリングリテーナ36の前端に形成された後部スプリング座35と前記前部スプリング座34との間に,弁体13を弁座7側に付勢する戻しスプリング33が縮設される。
図1及び図2において,固定コア5の中空部5aは,戻しスプリング33を収容してその横振れを規制するスプリングガイド孔5a1と,このスプリングガイド孔5a1の後端に連なる,それより大径のリテーナ圧入孔5a2とで構成される。そのリテーナ圧入孔5a2の後端には,それより大径の燃料入口筒6の中空部6aが連なっており,燃料入口筒6の入口には燃料フィルタ39が装着される。
一方,戻しスプリングリテーナ36は,図1及び図4に示すように,リテーナ圧入孔5a2の内周面に圧入固定される圧入円筒部36aと,この圧入円筒部36aの前後両端にそれぞれテーパ部36cを介して連設され,内,外径が圧入円筒部36aのそれより小径となる一対の円筒状の縮径筒部36b,36bとを構成され,このスプリングリテーナ36の前後両半部は対称形とされ,一対の縮径筒部36b,36bの端面は,前部スプリング座34に対向する後部スプリング座35となり得る。各縮径筒部36bには,圧入円筒部36aの端部に食い込む複数の切欠き37,37…が設けられる。このスプリングリテーナ36には,その両端の各一個の切欠き37,37間を接続する一条のスリット38が設けられ,これによりスプリングリテーナ36は弾性的に縮径が可能になっている。
スプリングリテーナ36の自由状態において,圧入円筒部36aの外径は,リテーナ圧入孔5a2への圧入代を考慮してリテーナ圧入孔5a2の内径より大径に設定され,縮径筒部36bの外径はリテーナ圧入孔5a2の内径より小径に設定される。またスプリングリテーナ36の全長は,リテーナ圧入孔5a2の長さより長く設定される。
このスプリングリテーナ36の装着に際しては,先ず戻しスプリング33を燃料入口筒6側から固定コア5のスプリングガイド孔5a1及び可動コア12の大径縦孔30に挿入して,その前端部を前部スプリング座34に支承させる。次いで,一方の縮径筒部36bを燃料入口筒6側からリテーナ圧入孔5a2に挿入して,圧入荷重を加える。すると,前部側のテーパ部36cがリテーナ圧入孔5a2の後方開口縁により徐々に絞りられることにより,スプリングリテーナ36全体が弾性的に縮径されながら,圧入円筒部36aがリテーナ圧入孔5a2の内周面に圧入固定される。その際,スプリングリテーナ36前端の後部スプリング座35が戻しスプリング33の後端を支承しながら戻しスプリング33に圧縮荷重を付与し,その圧縮荷重が,弁体13を閉弁方向に付勢する所定のセット荷重となったところで圧入円筒部36aのリテーナ圧入孔5a2への圧入を停止する。即ち,戻しスプリング33のセット荷重は,圧入円筒部36aのリテーナ圧入孔5a2への圧入深さによって調整される。
尚,スプリングリテーナ36において,その前端及び後端に一対の縮径筒部36b,36bを形成して,前半部及び後半部を対称形にしたことは,圧入円筒部36aのリテーナ圧入孔5a2への圧入に際して,何れの縮径筒部36b,36bを先頭にしてリテーナ圧入孔5a2に挿入しても,スプリングリテーナ36の前端に正規の後部スプリング座35を配置させ,誤組みを防ぐためである。したがって,機能的には,圧入円筒部36aの前端に一個の縮径筒部36bを設けるだけで足りる。
図2及び図3に示すように,スプリングリテーナ36の装着状態において,リテーナ圧入孔5a2内では,圧入円筒部36aの内外にわたり形成される燃料通路の断面積をA,前部の縮径筒部36bの内外わたり形成される燃料通路の断面積をBとしたとき,A<Bの関係を満足させるように,縮径筒部36bにおける切欠き37,37…の形状及び個数が決定される。
再び図1において,ノズル部材2の外周には,環状の前部シール溝40を画成する前後一対の合成樹脂製のリング部材41,42が嵌着され,前部シール溝40には,ノズル部材2をエンジンの吸気管Eの取り付け孔Eaに挿入したとき,その内周面に密接する前部Oリング43が装着される。
また燃料入口筒6の後端部外周において環状の後部シール溝45が形成され,この後部シール溝45には,燃料入口筒6の外周に燃料分配管Dを嵌装したとき,その内周面に密接する後部Oリング47が装着される。
次に,この実施形態の作用について説明する。
コイル22の消磁状態では,弁プランジャ10は,戻しスプリング33のセット荷重により前方に押圧され,着座部材17を弁座7に着座させている。
コイル22を通電により励起すると,それにより生ずる磁束がコイルハウジング23,弁ハウジング3,可動コア12,固定コア5,コイルハウジング23を順次走り,固定コア5及び弁プランジャ10間に発生する磁力により弁プランジャ10が戻しスプリング33のセット荷重に抗して固定コア5に吸引され,着座部材17を弁座7から離座させ,弁孔8を開く。
弁孔8が開くと,図示しないガス燃料タンクから燃料分配管Dに送られたガス燃料が,燃料入口筒6に流入して燃料フィルタ39により濾過され,中空のスプリングリテーナ36,弁プランジャ10の大径縦孔30,小径縦孔31及び横孔32,32…を通過して弁ハウジング3内に移り,弁孔8を経て,ノズル孔9からエンジンの吸気管E内に噴射される。
ところで,固定コア5の中空部5aを,戻しスプリング33を収容してその横振れを規制するスプリングガイド孔5a1と,このスプリングガイド孔5a1の後端に連なる,それより大径のリテーナ圧入孔5a2とで構成する一方,スプリングリテーナ36には,リテーナ圧入孔5a2の内周面に圧入固定される圧入円筒部36aと,この圧入円筒部36aの前端に一体に連設され,内,外径が前記圧入円筒部36aのそれより小径となる縮径筒部36bとを設けると共に,この縮径筒部36bの前端面を戻しスプリング33の後端を支承する後部スプリング座35とし,縮径筒部36bに,その内周面及び外周面間を連通する切欠き37を設けたので,戻しスプリング33の外径の変更を行うことなく,スプリングリテーナ36の圧入円筒部36aの大径化と,縮径筒部36bによる後部スプリング座35の確保とを同時に達成することができ,しかも圧入円筒部36aの大径化,即ちその中空部の大径化と,縮径筒部36bに設けられる複数の切欠き37とにより,リテーナ圧入孔5a2内のスプリングリテーナ36に形成される燃料通路の断面積を充分に確保でき,即ち,縮径筒部36b周辺の燃料通路は複数の切欠き37により拡大が図られ,燃料が縮径筒部36bを通過する際の圧力損失を少なくすることができるので,スプリングリテーナ36をガス燃料がスムーズに流れることになる。
特に,リテーナ圧入孔5a2内で,縮径筒部36bの内外にわたり形成される燃料通路の断面積Bを,圧入円筒部36aの内外にわたり形成される燃料通路の断面積Aよりも大としたので,縮径筒部36bが燃料の流れ抵抗となることを回避できる。以上により,エンジンの高出力化に伴なう燃料流量増の要請に応えることができる。
この場合,図示例のように,切欠き37,37…を圧入円筒部36aの端部にまで食い込ませると,縮径筒部36b周りの燃料通路の拡大に加えて,圧入円筒部36aの端部でも燃料通路が拡大することになるから,燃料がスプリングリテーナ36を通過する際の圧力損失を一層少なくすることができる。
一方,リテーナ圧入孔5a2より小径のスプリングガイド孔5a1は,戻しスプリング33の横振れを規制するので,戻しスプリング33の後端部を後部スプリング座35に常に確実に支承させて,戻しスプリング33の作動の安定化を図ることができる。
本発明は,上記各実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,スプリングリテーナ36において,両端の各縮径筒部36bを,その基部から先端にわたり連続したテーパ状に形成することができ,この場合,縮径筒部36bのテーパ状の外周面が,スプリングリテーナ36のリテーナ圧入孔5a2への圧入時のガイドとなる。また本発明は,ガソリン等の液体燃料用の噴射弁にも適用することができる。
I・・・・・燃料噴射弁(ガス燃料用噴射弁)
2・・・・・ノズル部材
3・・・・・弁ハウジング
5・・・・・固定コア
5a・・・・固定コアの中空部
5a1・・・スプリングガイド孔
5a2・・・リテーナ圧入孔
7・・・・・弁座
9・・・・・ノズル孔
12・・・・可動コア
13・・・・弁体
33・・・・戻しスプリング
35・・・・後部スプリング座
36・・・・スプリングリテーナ
36a・・・圧入円筒部
36b・・・縮径筒部
37・・・・切欠き

Claims (2)

  1. 弁座(7)及びノズル孔(9)を有するノズル部材(2)と,このノズル部材(2)の後端に連設される筒状の弁ハウジング(3)と,この弁ハウジング(3)の後端に連設され,前記弁ハウジング(3)内に燃料を導く中空部(5a)を有する固定コア(5)と,前記中空部(5a)内周面に圧入固定される中空円筒状のスプリングリテーナ(36)と,前記弁ハウジング(3)内に収容され,前記弁座と協働してノズル孔(9)を開閉する弁体(13)と,この弁体(13)の後端に連設されて,前記固定コア(5)の前端の吸引面(5b)に対向する可動コア(12)と,前記スプリングリテーナ(36)及び前記可動コア(12)間に縮設されて前記弁体(13)を前記弁座(7)側に付勢する戻しスプリング(33)と,前記固定コア(5)を囲繞するように配設され,通電時,発生磁力により前記可動コア(12)を前記固定コア(5)に吸引させて前記弁体(13)を前記弁座(7)から離座させるコイル(22)とを備えてなる燃料噴射弁において,
    前記固定コア(5)の中空部(5a)を,前記戻しスプリング(33)を収容してその横振れを規制するスプリングガイド孔(5a1)と,このスプリングガイド孔(5a1)の後端に連なる,それより大径のリテーナ圧入孔(5a2)とで構成する一方,前記スプリングリテーナ(36)には,前記リテーナ圧入孔(5a2)の内周面に圧入固定される圧入円筒部(36a)と,この圧入円筒部(36a)の前端に一体に連設され,内,外径が前記圧入円筒部(36a)のそれより小径となる縮径筒部(36b)とを設けると共に,この縮径筒部(36b)の前端面を前記戻しスプリング(33)の後端を支承する後部スプリング座(35)とし,前記縮径筒部(36b)に,その内周面及び外周面間を連通する切欠き(37)を設けたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の燃料噴射弁において,
    前記リテーナ圧入孔(5a2)内で,前記圧入円筒部(36a)の内外にわたり形成される燃料通路の断面積をA,前記縮径筒部(36b)の内外わたり形成される燃料通路の断面積をBとしたとき,A<Bの関係を満足させるように,前記切欠き(37)を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
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