JP2020204335A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁コイルの温度上昇を低減した電磁弁を提供する。【解決手段】電磁駆動部2におけるプランジャ22の下端のパイロット弁22aでピストン弁5のパイロットポート5aを開閉してピストン弁5を駆動する。電磁コイル25の周囲の外函26の底板外函26Bに、弾性を有する磁性体のコイルガイド3を設ける。コイルガイド3を、円筒状部31と鍔状部32とで構成する。円筒状部31の自然状態での内径をプランジャケース21の外径より僅かに小さくし、円筒状部31をプランジャケース21の外周に圧入する。鍔状部32に放射状のスリット32aを形成し、鍔状部32の平面性を確保する。弾性部材4を円筒状部31とケースホルダ部1Dとの間に設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁駆動部のプランジャケース等に内挿されるプランジャで弁体を駆動する電磁弁に関する。
従来、この種の電磁弁として、例えば特開2017−62044号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この電磁弁は、電磁駆動部において、プランジャを内挿する円筒状部(プランジャケース)を電磁コイルの中央の挿通孔に挿入している。そして、この円筒状部の外周に、外函の一部であるロアプレート(底板外函)の円筒部を挿入するようにしている。
特開2017−62044号公報
ここで、電磁駆動部の外函は、電磁コイルが発生する磁気による磁気回路の効率を高めるものであり、プランジャケース内のプランジャの駆動力を左右するものである。しかし、特許文献1のものは、プランジャケース(円筒状部)が挿入される電磁コイルのボビンの内周部に、外函の一部を形成する底板外函(ロアプレート)の円筒部が挿入された状態で固定されている。また、電磁駆動部へのプランジャケースの挿入を容易にするため、プランジャケースの外周部と底板外函の円筒部の内周部との間に所定の隙間を確保している。このため、磁気回路の磁気効率が低下する虞がある。磁気効率が低下するとその分だけ電磁コイルへの通電電流を大きくする必要があり、電磁コイルがより発熱するという問題がある。
本発明は、電磁コイルの温度上昇を低減した電磁弁を提供することを課題とする。
本発明の電磁弁は、プランジャが内挿された筒状のケース体と、前記ケース体が挿入されて前記プランジャを駆動する電磁コイルと、前記電磁コイルに嵌合させた磁性体からなる外函を有する電磁駆動部と、を備えた電磁弁であって、前記電磁コイルには前記ケース体を挿通させる挿通孔が形成され、前記挿通孔近傍に前記外函と前記プランジャとを磁気的に接続するとともに前記ケース体を周囲から押圧しつつ密接する磁性体からなる接続部を備え、前記接続部は、前記ケース体が挿通されて嵌合する円筒状部と、前記円筒状部の前記電磁コイル側の端部外周に一体に連結された鍔状部とから構成され、前記円筒状部と前記鍔状部とにおいて、前記円筒状部の前記ケース体が嵌合する嵌合孔の軸線回りの周上の1箇所に、前記円筒状部の前記嵌合孔から外側にかけて連続する隙間を構成するスリットが形成されるとともに、前記鍔状部の前記軸線回りの周上の複数箇所に切り欠きが形成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、外函とプランジャとを磁気的に接続する磁性体からなる接続部が、プランジャを内挿するケース体に隙間なく圧接されるため、この接続部がプランジャに対して極力接近して配置されているので、磁性体からなる外函と磁性体からなる接続部を通る磁力線による磁気回路の効率が高くなり、電磁コイルの通電電流を小さくして電磁コイルの温度上昇を低減することができる。また、鍔状部に複数の切り欠きが形成されているため、円筒状部と鍔状部とにケース体が圧入された状態でも、この鍔状部が軸線方向に変形することなく平面性を確保できる。したがって、鍔状部と外函との間での磁気漏れが無く、磁気効率が良くなる。
この際に、前記接続部の前記円筒状部は、自然状態で前記ケース体の外径より小さな内径を有した環状に形成されている電磁弁が好ましい。
また、前記接続部は前記外函と別体で構成されるとともに、前記鍔状部は、前記円筒状部の前記嵌合孔から外径端面まで連続した複数の放射状の切り欠きが設けられ、該鍔状部が前記外函に対向して該外函に密着するよう構成されていることを特徴とする電磁弁が好ましい。これにより、鍔状部に複数の切り欠きが形成されているため、円筒状部と鍔状部とにケース体が圧入された状態でも、この鍔状部が軸線方向に変形することがない。したがって、外函に当接するための平面性を確保できるため、外函と鍔状部とを全面で密着させることができ、鍔状部と外函との間での磁気漏れが無く、磁気効率が良くなる。
また、前記接続部が前記外函と一体に構成され、当該接続部である円筒部から、前記外函を構成する板状外函の外周端にかけて前記1箇所のスリットが形成されるとともに、前記円筒部から前記板状外函にかけて前記複数箇所の切り欠きが形成されていることを特徴とする電磁弁でもよい。
また、前記接続部を前記外函に対して押圧する弾性部材を備えたことを特徴とする電磁弁が好ましい。この場合、鍔状部が外函に圧接されるため、さらに磁気効率が良くなる。
また、前記電磁コイルへの通電時に前記プランジャが前記ケース体に設けられた吸引子側に移動するとともに、前記接続部の前記円筒状部の前記軸線方向の全体が、前記プランジャの前記ケース体に対する摺動部に前記軸線方向と直交する方向で重なるよう構成されていることを特徴とする電磁弁が好ましい。これにより、円筒状部とプランジャ間の磁気もれを少なくすることができる。
また、前記鍔状部の前記円筒状部の根本部に、ストライキング加工による円環状の凹部が形成されていることを特徴とする電磁弁が好ましい。これにより、鍔状部形成時のスプリングバックを防止して、円筒状部または軸線に対する直角度を出すことが可能となり、例えば外函の一部を形成する底板外函に対して接続部の鍔状部を隙間なく広い面積で圧接させることが可能となるので、底板外函と鍔状部との間の磁気もれを少なくすることが出来る。また、例えば、電磁コイルの底面に底板外函を隙間なく当接させて、筒状の側面部と天板部とから構成されたカップ状外函の開口部内周面に確実に嵌合させることが出来るので、カップ状外函と底板外函との間の磁気もれを少なくすることが出来る。
本発明の電磁弁によれば、接続部へのケース体の挿入性を確保しながら、磁性体からなる外函と磁性体からなる接続部を通る磁力線による磁気回路の効率が高くなり、電磁コイルの通電電流を小さくして電磁コイルの温度上昇を低減することができる。
本発明の第1実施形態の電磁弁の弁閉状態の縦断面図である。 第1実施形態の電磁弁の弁開状態の縦断面図である。 図1のP−P矢視図である。 第1実施形態の電磁弁におけるコイルガイドの側面外観図、縦断面図及び平面図である。 本発明の第2実施形態の電磁弁の弁閉状態の縦断面図である。 図5のP−P矢視図である。 第2実施形態の電磁弁における底板外函の側面図である。
次に、本発明の電磁弁の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態の電磁弁はパイロット式電磁弁の例である。図1は第1実施形態の電磁弁の非通電時の縦断面図、図2は第1実施形態の電磁弁の通電時の縦断面図、図3は図1のP−P矢視図、図4は第1実施形態の電磁弁におけるコイルガイドの側面外観図(図4(A))、縦断面図(図4(B))及び図4(A)の上方からの平面図(図4(C))である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1及び図2の図面における上下に対応する。この実施形態の電磁弁は、金属製の本体部1と、この本体部1の上部に設けられた電磁駆動部2と、後述の「接続部」としてのコイルガイド3と、弾性部材4とを有している。
本体部1は、例えば冷媒等の流体が流入する高圧の一次側継手1Aと、流体が流出する二次側継手1Bと、一次側継手1A及び二次側継手1Bと直交する軸線Lを中心軸とするシリンダ部1Cと、シリンダ部1Cと同軸のケースホルダ部1Dとを一体に形成したものである。また、本体部1には、一次側継手1Aと二次側継手1Bとの間に隔壁11が形成され、隔壁11のシリンダ部1C側には主弁座12が形成されている。主弁座12には円形開口をなす主弁ポート12aが形成されるとともに、主弁座12の回りには薄型円形の弁室13が形成されている。また、シリンダ部1Cは、軸線Lを回転中心とする円筒形状に形成され、ケースホルダ部1Dはシリンダ部1Cから電磁駆動部2側に延在する円筒形状に形成されている。シリンダ部1Cの内部には弁室13と同径のガイド孔14が形成され、このガイド孔14内には略円柱形状のピストン弁5が内挿されている。
ピストン弁5は、外側を覆う金属製(例えば真鍮製)のピストン部51とその内側に配設された樹脂製(例えばPTFE製)のシール部52とを相互に圧入することにより一体に形成したものである。ピストン弁5は主弁ポート12aに対向して配置され、弁室13の底部とピストン弁5との間には開弁ばね53が圧縮して配設されている。そして、この開弁ばね53のばね力によりピストン弁5は主弁ポート12aから離間する方向(開弁方向)に付勢されている。これにより、シール部52はピストン弁5が主弁座12に着座したときに、主弁ポート12aを閉じる。また、シール部52には中心にパイロットポート5aと導通路5bとが形成されており、パイロットポート5aは導通路5b及び主弁ポート12aを介して二次側継手1Bに導通される。また、パイロットポート5aの周囲はパイロット弁座5a1となっている。なお、ピストン弁5とシリンダ部1Cとの間にはクリアランスが設けられ、このクリアランスを介して一次側継手1A側の流体がピストン弁5の背空間15に流入可能となっている。
電磁駆動部2は、軸線Lを中心とする円筒形状の「ケース体」としてのプランジャケース21と、プランジャケース21内に内挿された磁性体からなるプランジャ22と、プランジャケース21の上端に固定された磁性体からなる吸引子23と、プランジャ22と吸引子23との間に配設されたプランジャばね24と、円筒状のコイルを樹脂材で封止(内包)した電磁コイル25と、電磁コイル25の外周に嵌合される磁性部材であり、例えば鉄板製の外函26とを備えている。
外函26は、磁性体からなり有底でカップの形状をしたカップ状外函26Aと、外周部がカップ状外函26Aの開口に整合する磁性体からなる底板外函26Bとで構成されている。カップ状外函26Aは筒状の側面部26aとカップの形状の底に対応する天板部26bとから構成されている。そして、電磁コイル25は、カップ状外函26A内に配置され、この電磁コイル25のリード線保持部25aを底板外函26Bの矩形切り欠き部26cに嵌め込んだ状態で、底板外函26Bがカップ状外函26Aの開口部に嵌合されている。これにより、電磁コイル25は、カップ状外函26Aと底板外函26Bとで覆われるとともに、天板部26bと底板外函26Bとで挟まれ、底板外函26Bが電磁コイル25の底面に当接されている。電磁コイル25は、その中央にプランジャケース21を挿入する中心孔25Aを有している。底板外函26Bにはプランジャケース21を挿入する中心孔26dが形成され、天板部26bには吸引子23をネジNでネジ止めするためのネジ穴26eが形成されている。
プランジャケース21はケースホルダ部1D内に嵌合され、このプランジャケース21とケースホルダ部1Dの端部の周囲がろう付け等により固着されている。また、プランジャ22は、プランジャケース21内で軸線L方向(上下方向)に摺動可能に配設されている。プランジャ22の下端部には、ボールからなるパイロット弁22aがカシメ固定されており、このパイロット弁22aは、ピストン弁5のパイロットポート5aを開閉する。
以上の構成により、実施形態の電磁弁は冷凍サイクルシステムに設けられ、一次側継手1Aの高圧の冷媒が流入し、二次側継手1Bから冷媒が流出する。電磁コイル25に通電がなされていないとき(非通電持)は図1の状態となり、プランジャばね24の付勢力及びプランジャ22の自重により、プランジャ22が吸引子23から離間した位置となる。このときパイロット弁22aがパイロットポート5aを弁閉状態とすることで、ピストン弁5の背空間15が一次側継手1Aの圧力と同じ高圧となる。よって、パイロット弁22aと共にピストン弁5が下降して主弁ポート12aを閉状態とし、冷媒の通路は遮断される。
電磁コイル25に通電がなされると、図2に示すように、吸引子23とプランジャ22との間に吸引力が発生してプランジャ22が上昇し、パイロット弁22aがパイロットポート5aから離間する。これにより、ピストン弁5の背空間15が二次側継手1Bに導通して低圧となる。これにより、ピストン弁5の背空間15と一次側継手1A内の圧力差によって生じる上昇力と、開弁ばね53のばね力によりピストン弁5は主弁ポート12aから離間して弁開状態となり、冷媒が一次側継手1Aから二次側継手1Bに流れる。
図3、図4に示すように、コイルガイド3は、弾性を有する磁性体からなる金属板をプレス加工等により形成したものであり、軸線Lを中心とする円筒状部31と、円筒状部31の端部に連結されて軸線Lを中心とする略円環状の鍔状部32とが一体に形成されている。また、円筒状部31と鍔状部32との一箇所にはスリット31a,32aがそれぞれ軸線L方向に連続して形成されている。また、鍔状部32には、軸線L回りの周上の複数箇所(7箇所)に、プランジャケース21が圧入される円筒状部31の内径部から鍔状部32の外周部まで、放射状に広がる切り欠き32bが形成されている。さらに、コイルガイド3は、プランジャケース21が挿入される前の自然状態で、円筒状部31と鍔状部32との内径は同径であり、この内径はプランジャケース21の外径より僅かに小さくなっている。なお、このとき、スリット31a、32aの隙間が無くても良く、プランジャケース21の圧入によってこの隙間が拡がることが出来ればよい。そして、このコイルガイド3は、鍔状部32を電磁コイル25側にしてプランジャケース21の外周に圧入されてスリット31a、32aが拡がり、鍔状部32が外函26の底板外函26Bと平行に配置されて、この底板外函26Bに当接されている。
また、コイルガイド3は、鍔状部32の円筒状部31の根本部に、ストライキング加工による円環状の凹部32cが形成されている。さらに、プランジャケース21の外周には弾性部材4が嵌め込まれている。この弾性部材4は、ゴム等のリング状の弾性部材であり、コイルガイド3の円筒状部31の下端面とケースホルダ部1Dの上端面との間に軸線L方向に圧縮された状態で配置されている。そして、この弾性部材4は、その弾性力により、ケースホルダ部1D側を固定端としてコイルガイド3と共に底板外函26bを電磁コイル25側に付勢する。これにより、コイルガイド3の鍔状部32が外函26の底板外函26Bに圧接される。
以上のように、コイルガイド3は、円筒状部31と鍔状部32との弾性力によりプランジャケース21に隙間なく圧接されるため、このコイルガイド3はプランジャ22に対して極力接近して配置される。また、外函26とプランジャ22とを磁気的に接続するコイルガイド3の鍔状部32が弾性部材4の弾性力により外函26の底板外函26Bに圧接されるため、コイルガイド3と底板外函26Bとの間に隙間が生じることもない。さらに、鍔状部32に複数の切り欠き32bが形成されており、鍔状部32は複数の扇状部に分割されている。このため、円筒状部31と鍔状部32とにプランジャケース21が圧入されて、この円筒状部31と鍔状部32とが自然状態から僅かに拡径された状態となっても、切欠き32bが狭まることで鍔状部32が軸線L方向に変形することが無い。
また、切欠き32bによって、鍔状部32の内径部を拡げる方向に対する荷重も下がるため、プランジャケース21の挿入性も良くなり、コイルガイド3がプランジャケース21の外周部に密着しながら、軸線L方向に摺動し易くなるため、弾性部材4の弾性力によって、鍔状部32が確実に底板外函26Bに圧接することが出来る。
すなわち、鍔状部32の複数の扇状部には軸線L回りの周方向の応力が殆ど発生せず、軸線Lと直交する面内での平面形状が維持される。よって、鍔状部32において底板外函26Bに当接するための平面性を確保できる。したがって、鍔状部32と底板外函26Bとの間での磁気漏れが無く、磁気効率が良くなる。したがって、磁性体からなる外函26と磁性体からなるコイルガイド3を通る磁力線による磁気回路の効率が高くなり、電磁コイル25の通電電流を小さくして電磁コイル25の温度上昇を低減することができる。なお、図2に示す通電時には、プランジャ22のプランジャケース21の内周面と摺接する部分の最下端22Tの位置は、コイルガイド3の円筒状部31の下端31Tよりも僅かに弾性部材4側に突出する位置となっている。すなわち、電磁コイル25への通電時にプランジャ22がプランジャケース21に設けられた吸引子23側に移動するとともに、コイルガイド3の円筒状部31の軸線L方向の全体が、プランジャ22のプランジャケース21に対する摺動部に軸線L方向と直交する方向で重なるよう構成されている。これにより、プランジャ22とコイルガイド3は軸線L方向と直交する方向で完全に重なり、コイルガイド3の円筒状部31とプランジャ22間の磁気漏れがより少なくなる。
また、前記のように、コイルガイド3の円筒状部31の根本部はストライキング加工が施されており、これにより、鍔状部32の形成時のスプリングバックを防止して、円筒状部31または軸線Lに対する直角度を出すことが可能となり、底板外函26Bに対してコイルガイド3の鍔状部32を隙間なく広い面積で圧接させることが可能となるので、底板外函26Bと鍔状部32との間の磁気もれを少なくすることが出来る。
図5は第2実施形態の電磁弁の弁閉状態の縦断面図、図6は図5のP−P矢視図、図7は第2実施形態の電磁弁における底板外函の側面図である。以下の第2実施形態において、第1実施形態と同様な要素は同様な作用効果を奏するものであり、第2実施形態の図面における同様な部材には、図1と同符号を付記して重複する説明は適宜省略する。
この第2実施形態において第1実施形態と異なるところは、「接続部」としてのコイルガイド6の構成であり、この第2実施形態におけるコイルガイド6は外函26の底板外函26B′の一部として構成した点である。底板外函26B′は径方向の弾性を有する磁性体からなるもので、第1実施形態と同様にカップ状外函26Aの開口部の内側に嵌合され、電磁コイル25の底面に当接するものである。また、底板外函26B′はその中央にコイルガイド6を一体に形成したものである。そして、コイルガイド6はその中央に軸線Lを中心とする円筒状部からなり、このコイルガイド6の外周の底板外函26B′の一箇所にはコイルガイド6に連なるスリット26fが形成されている。また、コイルガイド6には、その円筒状部に、軸線L回りの周上の複数箇所(7箇所)に軸線L方向に縦の切り欠き6a(図7参照)が形成されている。また、、底板外函26B′には、切り欠き6aに連なって、コイルガイド6の円筒状部の内径部から放射状に拡がる切り欠き26g(図6参照)が形成されている。
底板外函26B′及びコイルガイド6は、プランジャケース21が挿入される前の自然状態で、円筒状部の内径がプランジャケース21の外径より僅かに小さくなっている。そして、このコイルガイド6は、底板外函26B′が電磁コイル25に組み付けられた状態で、プランジャケース21の外周に圧入されている。また、コイルガイド6は、鍔状部を構成する底板外函26B′の円筒状部の根本部に、ストライキング加工による円環状の凹部6cが形成されている。さらに、プランジャケース21の外周には第1実施形態と同様な弾性部材4が嵌め込まれ、電磁コイル25とケースホルダ部1Dの上端面との間に配置される。そして、この弾性部材4は、その弾性力により、ケースホルダ部1D側を固定端として底板外函26B′及びコイルガイド6を電磁コイル25側に付勢する。
以上のように、コイルガイド6は、その円筒状部の弾性力によりプランジャケース21に隙間なく圧接されるため、外函26とプランジャ22とを磁気的に接続するこのコイルガイド6はプランジャ22に対して極力接近して配置される。また、底板外函26B′及びコイルガイド6が弾性部材4の弾性力により電磁コイル25に圧接される。さらに、底板外函26B′に複数の切り欠き26gが形成されており、底板外函26B′の「鍔状部」を構成するコイルガイド6の周囲は、複数の扇状部に分割されている。このため、コイルガイド6と底板外函26B′とにプランジャケース21が圧入されて、このコイルガイド6とその周囲は自然状態から僅かに拡径された状態となっても、このコイルガイド6の周囲が軸線L方向に変形することがない。すなわち、コイルガイド6の周囲には軸線L回りの周方向の応力が殆ど発生せず、軸線Lと直交する面内での平面形状が維持され、外周部のカップ状外函26Aとの嵌合部が変形することが無くなる。よって、底板外函26B′のコイルガイド6の周囲において平面性を確保できる。したがって、底板外函26B′とカップ状外函26Aとの間での磁気漏れが無く、磁気効率が良くなる。したがって、磁性体からなる外函26と磁性体からなるコイルガイド6を通る磁力線による磁気回路の効率が高くなり、電磁コイル25の通電電流を小さくして電磁コイル25の温度上昇を低減することができる。
また、切欠き6a,26gによって、円筒部分の内径部を拡げる方向に対する荷重も下がるため、プランジャケース21の挿入性も良くなり、円筒部内径がプランジャケース21の外周部に密着しながら、軸線L方向に摺動し易くなるため、弾性部材4の弾性力によって、底板外函の外周部が確実にカップ状外函の開口部に接触することが出来る。
また、第1実施形態と同様に、通電時には、プランジャ22のプランジャケース21の内周面と摺接する部分の最下端22Tの位置は、コイルガイド6の円筒状部の下端6Tよりも僅かに弾性部材4側に突出する位置となっている。すなわち、電磁コイル25への通電時にプランジャ22がプランジャケース21に設けられた吸引子23側に移動するとともに、コイルガイド6の円筒状部の軸線L方向の全体が、プランジャ22のプランジャケース21に対する摺動部に軸線L方向と直交する方向で重なるよう構成されている。これにより、プランジャ22とコイルガイド6は軸線L方向と直交する方向で完全に重なり、コイルガイド6の円筒状部とプランジャ22間の磁気漏れがより少なくなる。
また、前記のように、コイルガイド6の円筒状部の根本部はストライキング加工が施されており、電磁コイル25の底面に底板外函26B′を隙間なく当接させて、カップ状外函26Aの開口部内周面に確実に嵌合させることが出来るので、カップ状外函26Aと底板外函26B′との間の磁気もれを少なくすることが出来る。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 本体部
1A 一次側継手
1B 二次側継手
1C シリンダ部
1D ケースホルダ部
12 主弁座
12a 主弁ポート
13 弁室
2 電磁駆動部
21 プランジャケース(ケース体)
22 プランジャ
22a パイロット弁
23 吸引子
24 プランジャばね
25 電磁コイル
26 外函
26A カップ状外函
26B 底板外函
26a 側面部
26b 天板部
3 コイルガイド(接続部)
31 円筒状部
32 鍔状部
31a スリット
32a スリット
32b 切り欠き
4 弾性部材
5 ピストン弁
6 コイルガイド(接続部)
26B′ 底板外函

Claims (7)

  1. プランジャが内挿された筒状のケース体と、前記ケース体が挿入されて前記プランジャを駆動する電磁コイルと、前記電磁コイルに嵌合させた磁性体からなる外函を有する電磁駆動部と、を備えた電磁弁であって、
    前記電磁コイルには前記ケース体を挿通させる挿通孔が形成され、
    前記挿通孔近傍に前記外函と前記プランジャとを磁気的に接続するとともに前記ケース体を周囲から押圧しつつ密接する磁性体からなる接続部を備え、
    前記接続部は、前記ケース体が挿通されて嵌合する円筒状部と、前記円筒状部の前記電磁コイル側の端部外周に一体に連結された鍔状部とから構成され、前記円筒状部と前記鍔状部とにおいて、前記円筒状部の前記ケース体が嵌合する嵌合孔の軸線回りの周上の1箇所に、前記円筒状部の前記嵌合孔から外側にかけて連続する隙間を構成するスリットが形成されるとともに、前記鍔状部の前記軸線回りの周上の複数箇所に切り欠きが形成されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記接続部の前記円筒状部は、自然状態で前記ケース体の外径より小さな内径を有した環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記接続部は前記外函と別体で構成されるとともに、前記鍔状部は、前記円筒状部の前記嵌合孔から外径端面まで連続した複数の放射状の切り欠きが設けられ、該鍔状部が前記外函に対向して該外函に密着するよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 前記接続部が前記外函と一体に構成され、当該接続部である円筒部から、前記外函を構成する板状外函の外周端にかけて前記1箇所のスリットが形成されるとともに、前記円筒部から前記板状外函にかけて前記複数箇所の切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  5. 前記接続部を前記外函に対して押圧する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の電磁弁。
  6. 前記電磁コイルへの通電時に前記プランジャが前記ケース体に設けられた吸引子側に移動するとともに、前記接続部の前記円筒状部の前記軸線方向の全体が、前記プランジャの前記ケース体に対する摺動部に前記軸線方向と直交する方向で重なるよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電磁弁。
  7. 前記鍔状部の前記円筒状部の根本部に、ストライキング加工による円環状の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電磁弁。
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