JP5859914B2 - 高圧ポンプ - Google Patents

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本発明は、燃料を吸入し圧送する高圧ポンプに関する。
従来、プランジャの往復移動により加圧室の容積を変化させることで燃料を圧送する高圧ポンプが知られている。この高圧ポンプは、プランジャの下降時に供給通路を経由して加圧室に燃料を供給し、プランジャの上昇時に加圧室の燃料を加圧し吐出通路から吐出する。例えば特許文献1には、内燃機関に燃料を圧送する高圧ポンプが開示されている。
特許文献1に開示された高圧ポンプは、供給通路を開閉する弁部と、弁部を駆動する電磁駆動部とから構成される吸入弁を備える。電磁駆動部の固定コアは、コイルの通電により磁化すると可動コアを吸引する。固定コアは、高い磁気特性を有する代わりに耐食性が低い磁性材料からなる。
国際公開第2010/066675号
特許文献1に開示された高圧ポンプでは、固定コアの一端部が外部に露出しているため固定コアが腐食し易いという問題がある。この問題に対し、固定コアを覆うカバーを追加することが考えられるが、これによると部品点数が増えるという別の問題が生じる。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を増やすことなしに固定コアの腐食を抑制可能な高圧ポンプを提供することである。
請求項1および請求項7に記載の発明による高圧ポンプは、プランジャ、ハウジング、弁部材、コイル、固定コア、可動コア、ニードル、コイル保持部材、コネクタおよびヨークを備える。プランジャは、ハウジングの有底筒状の内壁により軸方向に往復移動可能に支持されている。ハウジングは、前記有底筒状の内壁とプランジャとで区画形成される加圧室、加圧室に燃料を供給する供給通路、及び、加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有している。弁部材は供給通路を開閉可能である。
固定コアは、ハウジング外に配置され、ハウジングに一体に固定されている。コイルは、固定コアの周囲に巻かれた巻線からなり、通電により固定コアを磁化させる。可動コアは、弁部材と固定コアとの間に配置され、固定コアに接近および離間可能であり、固定コアが磁化すると当該固定コアに吸引される。ニードルは、可動コアに一体に固定され、固定コアに吸引される可動コアと共に移動して弁部材を閉弁または開弁させる。
コイル保持部材にはコイルが埋設され、コネクタはコイルへの給電用の端子を有している。ヨークは、固定コアのうち可動コアとは反対側の端部を覆い、固定コアに接合することで回り止めされている。
したがって、磁気吸引力を確保するには必須の構成であり且つ固定コアや可動コアと比較して耐食性が高い材料から構成可能なヨークで固定コアが覆われ、固定コアが外部から遮断されることから、部品点数を増やすことなしに固定コアの腐食を抑制可能である。
また、コネクタの周方向位置を所望の位置に合わせた後でヨークを固定コアに接合することにより、エンジン搭載時に配線し易い周方向位置でコネクタを固定することができ、コネクタへの配線自由度が向上する。
また、請求項1および請求項7に記載の発明による高圧ポンプは、筒部材を備えている。筒部材は、可動コアおよびニードルに対し径外方向に位置し、固定コアとハウジングとを接続し、固定コアおよびヨークと共に磁気回路を形成する。また、コイル保持部材は、固定コアに対し相対回転可能に嵌合している。また、ヨークは、固定コアに対し径外方向に位置する筒部と、コイル保持部材に対しハウジング側に位置し筒部材に相対回転可能に嵌合している環状の第1板部と、コイル保持部材に対し第1板部とは反対側に位置し固定コアに当接している第2板部とから一体に構成されている。
したがって、ヨークと固定コアとを接合する前に筒部材に対しヨークを相対回転させることができるので、コネクタの周方向位置を所望の位置に合わせることができる。
また、請求項1に記載の発明による高圧ポンプは、コイル保持部材とヨークの第2板部との相対回転を規制する回転規制手段を備えている。また、ヨークは、回転規制手段によってコネクタに対する相対回転が規制された状態で固定コアに接合されている
したがって、コネクタの周方向位置を所望の位置に合わせた後でヨークの第2板部を固定コアに接合することにより、エンジン搭載時に配線し易い周方向位置でコネクタを固定することができる。
請求項2に記載の発明では、ヨークの第2板部は、固定コアの径外面よりも径内方向に位置する薄肉部と、薄肉部の周囲に位置する厚肉部とを形成している。また、ヨークは、薄肉部が固定コアに接合されて回り止めされている。
したがって、磁気回路のうち、ヨークと固定コアとの間の磁束の通り道を厚肉部にて確保することができるので、ヨークで磁気回路が絞られること即ち磁束の通過面積が小さくなることを回避可能である。そのため、固定コアによる磁気吸引力を確保することができる。
また、薄肉部を固定コアに例えば溶接する場合、溶接するための溶接エネルギーが適切に設定されていれば、仮に厚肉部を固定コアに溶接しようとしても溶接されず、また薄肉部を溶接するとき溶接部が薄肉部以上に広がらない。そのため、溶接熱の影響により厚肉部の磁気特性が低下することを抑制することができる。
請求項に記載の発明では、ヨークの薄板部のうち固定コアとは反対側の端面の外縁と、固定コアのうち第2板部側の端面の外縁との最短距離は、ヨークの厚肉部の厚み以上である。
したがって、ヨークと固定コアとの間の磁束の通り道を厚肉部にて十分に確保することができるので、ヨークで磁気回路が絞られることを一層回避可能である。
請求項4に記載の発明では、コネクタおよびコイル保持部材は、樹脂から一体に形成されている。また、回転規制手段は、コイル保持部材からヨークの第2板部側に突き出す突起と、第2板部に形成され突起がしまりばめ状態で嵌合している圧入孔とから構成されている。
したがって、固定コアとコネクタとの相対回転を規制することができ、コネクタをエンジン搭載時に配線し易い周方向位置で固定することができる。
請求項5および請求項7に記載の発明では、ヨークの筒部の内壁は、通孔または凹部を有し、コイル保持部材は、筒部の内壁の通孔内または凹部内に突き出す突出部を有している。ヨークとコイル保持部材との相対回転は、通孔または凹部と突出部との係合により防止される。
したがって、コイル保持部材およびコネクタがヨークに対し相対回転することを回避可能である。
請求項に記載の発明では、筒部材は、ハウジング側に対し固定コア側が小径となるよう形成された段差部を有し、ヨークの第1板部は、軸方向において筒部材の段差部当接している。
したがって、第1板部と筒部材との間で磁束を通り易くすることができ、固定コアによる磁気吸引力を増大することができる。
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの断面図であって、吸入弁部材が弁座から離間しているところを示す図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の左から見た電磁駆動部の外観図である。 図1の矢印V部分の拡大図であって、吸入弁部材が弁座に当接しているところを示す図である。 図5の矢印VIで示す部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの断面図である。 図7の左から見た電磁駆動部の外観図である。 図7の矢印IXで示す部分の拡大図である。 本発明の第3実施形態による高圧ポンプの断面図である。 図10の矢印XIで示す部分の拡大図である。 図11の矢印XIIで示す部分の拡大図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。なお、実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプを図1〜図3に示す。高圧ポンプ10は、図示しない燃料タンクから低圧ポンプにより供給される燃料を加圧し、この加圧した燃料を燃料レールに吐出する燃料ポンプである。高圧ポンプ10は、本体部20、燃料供給部54、プランジャ部78、燃料吸入部124および燃料吐出部102を備える。以下の説明では、図1の上を「上」、図1の下を「下」として説明する。
本体部20は、支持部材22、シリンダ32および通路形成部材46から構成されている。
支持部材22は、円筒状のシリンダ保持部24、シリンダ保持部24の下端部から径外方向へ突き出すフランジ部28、および、フランジ部28から下方向へ突き出す円筒状のエンジン嵌合部30から一体に形成されている。シリンダ保持部24は、シリンダ32が圧入される第1シリンダ圧入孔26を有している。エンジン嵌合部30は、シリンダ保持部24の外径よりも大きい外径を有している。
シリンダ32は、プランジャ80を軸方向に摺動可能に支持する筒部34、筒部34の上端部を塞ぐ底部36、および、筒部34から径外方向へ突き出す鍔部38から一体に形成されている。シリンダ32は、鍔部38が支持部材22のシリンダ保持部24の下端面に当接するまで筒部34がシリンダ保持部24の第1シリンダ圧入孔26に圧入されている。鍔部38は、シリンダ32の上方向への移動を規制するストッパである。
シリンダ32は、筒部34の内壁と底部36の内壁とプランジャ80の上端面とが区画形成する加圧室40、加圧室40からシリンダ32外に貫通する第1吸入孔42および第1吐出孔44を有している。第1吸入孔42は、加圧室40に対し第1吐出孔44とは反対側に形成されている。加圧室40は、プランジャ80の往復移動により容積が変化する。第1吸入孔42は、後述の第2吸入孔50および吸入室134とともに特許請求の範囲に記載の「供給通路」を構成する。また、第1吐出孔44は、後述の第2吐出孔52および吐出弁ボディ104内空間とともに特許請求の範囲に記載の「吐出通路」を構成する。
通路形成部材46は、直方体状に形成され、シリンダ32の軸心に直交する方向に長手方向が一致するよう配置されている。通路形成部材46の長手方向の中央部には、シリンダ32が圧入される第2シリンダ圧入孔48が形成されている。シリンダ32のうち筒部34の上端部および底部36は、支持部材22のシリンダ保持部24が通路形成部材46の下面に当接するまで通路形成部材46の第2シリンダ圧入孔48に圧入されている。
通路形成部材46は、シリンダ32の第1吸入孔42に連通する第2吸入孔50、および、シリンダ32の第1吐出孔44に連通する第2吐出孔52を有している。第2吸入孔50には、加圧室40に吸入される燃料が流通可能である。第2吐出孔52は、加圧室40で加圧された燃料を吐出可能である。
支持部材22、シリンダ32および通路形成部材46は、後述のカバー56とともに特許請求の範囲に記載の「ハウジング」を構成する。
次に、燃料供給部54を説明する。
燃料供給部54は、カバー56、燃料インレット66およびパルセーションダンパ68から構成されている。
カバー56は、有底筒状に形成され、通路形成部材46を収容し、開口端部が支持部材22のフランジ部28に当接している。カバー56の筒部は、周方向で離間する通孔58、60、62を有している。通孔58は、第2吸入孔50に対応する位置に形成されている。通孔58には、燃料吸入部124の吸入弁ボディ128が挿入されている。通孔60は、第2吐出孔52に対応する位置に形成されている。通孔60には、燃料吐出部102の吐出弁ボディ104が挿入されている。通孔62には、カバー56内に燃料を供給する燃料インレット66の基端部が挿入されている。
カバー56は、支持部材22のフランジ部28に溶接により接合されている。また、吸入弁ボディ128、吐出弁ボディ104および燃料インレット66は、カバー56に溶接により接合されている。これらの溶接によって、カバー56の開口端部と支持部材22のフランジ部28との隙間、通孔58と吸入弁ボディ128との隙間、通孔60と吐出弁ボディ104との隙間、および、通孔62と燃料インレット66との隙間は液密に封止されている。カバー56内には、カバー56と支持部材22とで区画される燃料ギャラリ64が形成されている。
パルセーションダンパ68は、燃料ギャラリ64内に設けられている。パルセーションダンパ68は、2枚の円形皿状のダイアフラム70、72からなり、所定圧の気体を内部に密封している。パルセーションダンパ68は、外縁部が上支持体74と下支持体76とに挟まれるようにしてカバー56の底部の内壁に固定されている。パルセーションダンパ68は、燃料ギャラリ64内の燃料の圧力変化に応じて弾性変形することにより燃料ギャラリ64内の燃料の圧力脈動を低減する。
次に、プランジャ部78を説明する。
プランジャ部78は、プランジャ80、オイルシールホルダ86、スプリングシート98およびプランジャスプリング100等から構成されている。
プランジャ80は、シリンダ32により軸方向に摺動可能に支持される大径部82、および、大径部82の下端部から下方向へ延びる小径部84から一体に形成されている。小径部84の下端部は、図示しないタペット等に当接可能である。タペットは、図示しないカムシャフトに取り付けられたカムに外面を当接させ、カムシャフトの回転によりカムプロファイルに応じて軸方向に往復移動する。
オイルシールホルダ86は、支持部材22のエンジン嵌合部30の内壁に例えば圧入により固定される固定部88、シリンダ32の下方に位置しプランジャ80の小径部84が挿通する筒状のシール保持部90、および、固定部88とシール保持部90とを接続する接続部92から一体に形成されている。シール保持部90のシリンダ32側の内壁とプランジャ80の小径部84との間にはシール94が設けられている。シール94は、径内側のテフロン(登録商標)リングと、径外側のOリングとからなり、プランジャ80の小径部84周囲の燃料油膜の厚さを調整する。シール保持部90のシリンダ32とは反対側の外壁にはオイルシール96が設けられている。オイルシール96は、プランジャ80の小径部84周囲のオイル油膜の厚さ調整する。
スプリングシート98は、プランジャ80の小径部84の下端部に固定されている。
プランジャスプリング100は、一端部がスプリングシート98に係止され、他端部がオイルシールホルダ86の固定部88に係止されている。プランジャスプリング100は、プランジャ80の戻しばねとして機能し、プランジャ80をタペットに当接させるよう付勢する。
プランジャ部78は、前記カムシャフトの回転に応じてプランジャ80を往復移動させ、加圧室40の容積を変化させる。
次に、燃料吐出部102を説明する。
燃料吐出部102は、吐出弁ボディ104、シートボディ106、吐出弁部材112およびリリーフ弁部材114等から構成されている。
吐出弁ボディ104は、円筒状に形成され、通路形成部材46の第2吐出孔52の内壁に形成されたねじ穴に螺合することで通路形成部材46に固定されている。
シートボディ106は、吐出弁ボディ104の径内方向に設けられている。シートボディ106は、有底筒状に形成され、開口端部が加圧室40側に位置する状態で吐出弁ボディ104と通路形成部材46との間に挟まれて固定されている。シートボディ106の底部には、吐出通路108と、その吐出通路108に非連通のリリーフ通路110とが形成されている。吐出通路108は、シートボディ106の底部の加圧室40側の壁面のうち径外側に開口するとともに、シートボディ106の底部の加圧室40とは反対側の壁面のうち中央に開口している。リリーフ通路110は、シートボディ106の底部の加圧室40側の壁面のうち中央に開口するとともに、シートボディ106の底部の加圧室40とは反対側の壁面のうち径外側に開口している。
吐出弁部材112は、シートボディ106に底部に対し加圧室40とは反対側に位置し、シートボディ106の底部が有する吐出通路108の開口を開閉可能である。吐出弁部材112は、スプリングホルダ116に保持された吐出弁スプリング118により閉弁方向へ付勢されている。
リリーフ弁部材114は、シートボディ106の底部に対し加圧室40側に位置し、シートボディ106の底部が有するリリーフ通路110の開口を開閉可能である。リリーフ弁部材114は、スプリングホルダ120に保持されたリリーフ弁スプリング122により閉弁方向へ付勢されている。
次に、図1、図3〜図5に基づき燃料吸入部124を説明する。
燃料吸入部124は、吸入弁部126および電磁駆動部150を備えている。
吸入弁部126は、吸入弁ボディ128、シートボディ138、スプリングホルダ142および吸入弁部材146等から構成されている。吸入弁ボディ128は、特許請求の範囲に記載の「筒部材」に相当する。吸入弁部材146は、特許請求の範囲に記載の「弁部材」に相当する。
吸入弁ボディ128は、円筒状に形成され、第1吸入孔42の内壁に形成されたねじ穴に螺合することで通路形成部材46に固定されている。シートボディ138は、環状に形成され、シートボディ138に対し加圧室40側に位置するスプリングホルダ142とともに吸入弁ボディ128と通路形成部材46との間に挟まれて固定されている。シートボディ138の径内端部の加圧室40側には、吸入弁部材146が当接可能な弁座140が形成されている。
吸入弁ボディ128内の吸入室134は、吸入弁ボディ128を内外に貫通する通孔136を通じて燃料ギャラリ64に連通している。また、吸入室134は、シートボディ138の内側とスプリングホルダ142が有する通路144とを通じて加圧室40に連通可能である。
吸入弁部材146は、シートボディ138の弁座140に対し加圧室40側に位置し、弁座140に当接および離間可能である。吸入弁部材146は、弁座140から離間することで吸入室134と加圧室40とを連通させ、弁座140に当接することで吸入室134と加圧室40との連通を遮断する。吸入弁部材146とスプリングホルダ142との間に設けられたスプリング148は、吸入弁部材146を閉弁方向へ付勢する。
電磁駆動部150は、固定コア152、コイル156、可動コア158、ニードル160、コイル保持部材164、コネクタ172およびヨーク176等から構成されている。
固定コア152は、吸入弁部材146の開閉方向に軸心が一致する円柱状であり、カバー56外に位置し、接続リング192により吸入弁ボディ128の端部に固定されている。接続リング192は、固定コア152および吸入弁ボディ128に接合されている。吸入弁ボディ128は、固定コア152と通路形成部材46とを一体に接続している。固定コア152および吸入弁ボディ128は磁性材料からなり、接続リング192は非磁性材料からなる。
コイル156は、固定コア152の径外方向で環状に巻かれた巻線からなり、通電により磁界を発生する。
可動コア158は、固定コア152と吸入弁部材146との間に位置し、接続リング192および吸入弁ボディ128の径内方向で吸入弁部材146の開閉方向に移動可能である。可動コア158は、コイル156が発生する磁界により固定コア152が磁化すると、磁化した固定コア152に吸引される。
ニードル160は、可動コア158と吸入弁部材146との間に位置し、吸入弁ボディ128内に固定されたスプリングホルダ194により軸方向に移動可能に支持されている。ニードル160は、軸方向の一端部が可動コア158に固定され、他端部が吸入弁部材146に当接可能である。
ニードル160は、固定コア152が磁化していないときスプリングホルダ194が保持するスプリング196により吸入弁部材146側に付勢され、吸入弁部材146を開弁させる。吸入弁部126は、コイル156の非通電時に吸入弁部材146が開弁するノーマリオープン型である。
その一方で、ニードル160は、固定コア152が磁化したときスプリングホルダ194の付勢力に抗して可動コア158とともに固定コア152側に移動することにより吸入弁部材146から離間し、吸入弁部材146を閉弁させる。
コイル保持部材164は、コイル156を埋設し、固定コア152に相対回転可能に嵌合し、固定コア152の径外面153を覆っている。コネクタ172は、コイル保持部材164から径外方向へ突き出すように形成され、コイル156への給電用の端子174を有している。コイル保持部材164およびコネクタ172は共に樹脂からなり、金属からなるコイル156および端子174と後述のカップ178とともにインサート成形により一体に形成される。
ヨーク176は、カップ178およびプレート188から構成されている。カップ178は、コイル保持部材164に対し径外方向に位置する筒部180、および、筒部180の吸入弁ボディ128側の一端部を塞ぐとともに吸入弁ボディ128に相対回転可能に嵌合する環状の底部186からなる。底部186は、特許請求の範囲に記載の「第1板部」に相当する。吸入弁ボディ128は、通路形成部材46側に対し固定コア152側が小径となるよう形成された段差部130を有している。カップ178の底部186の外面182は、吸入弁ボディ128の段差部130の段差面132に当接している。
プレート188は、コイル保持部材164に対しカップ178の底部186とは反対側に位置し、カップ178の筒部180の他端部の内壁に摺動可能に嵌合し、固定コア152のうち可動コア158とは反対側の端部を覆っている。吸入弁ボディ128の段差面132から固定コア152のプレート188側の端面154までの軸方向長さは、カップ178の底部186の外面182からコイル保持部材164のプレート188側の端面168までの軸方向長さよりも長い。これにより、プレート188は、カップ178の底部186が段差面132に当接した状態において必ず固定コア152に当接するように構成されている。プレート188は、特許請求の範囲に記載の「第2板部」に相当する。
ヨーク176は、吸入弁ボディ128および固定コア152とともに磁気回路を形成する磁気回路形成部材であるとともに、固定コア152を外部から遮断するシールド部材である。
コイル保持部材164は、プレート188側に突き出す突起170を形成している。突起170は、例えば周方向で互いに離間する位置に3つ形成されている。プレート188は、コイル保持部材164の突起170に対応する位置に当該突起170が圧入された圧入孔190を有している。突起170および圧入孔190は、プレート188とコイル保持部材164との相対回転を規制する回転規制手段を構成している。プレート188は、コネクタ172がエンジン搭載時に配線し易い周方向位置に合わせられ且つ回転規制手段によってコイル保持部材164およびコネクタ172に対する相対回転が規制された状態で、固定コア152に溶接により固定される。これにより、コイル保持部材164、コネクタ172およびヨーク176は、コネクタ172がエンジン搭載時に配線し易い周方向位置に位置するところで回り止めされる。
プレート188と固定コア152との溶接は、固定コア152のプレート188側の端面154の中心部にてなされている。以下、図5および図6に基づき具体的に説明する。
プレート188は、固定コア152の径外面153よりも径内方向に位置する薄肉部189と、薄肉部189の周囲に位置する厚肉部191とを形成している。薄肉部189は、固定コア152の端面154の中心部に対応するように位置し、厚肉部191は、固定コア152の端面154の外縁部とコイル保持部材164とに対応するように位置している。プレート188は、薄肉部189が固定コア152に溶接されることにより回り止めされている。溶接部は、厚肉部191の径内面193よりも径内方向に位置している。上記溶接時の溶接エネルギーは、薄肉部189と固定コア152とを溶接可能なように設定され、且つ、厚肉部191と固定コア152とを溶接するには小さすぎるように設定される。
固定コア152、吸入弁ボディ128、カップ178およびプレート188は、コイル156の通電時に磁気回路を形成し、磁束の通り道となる。プレート188の厚肉部191のうち固定コア152の端面154の外縁部に対応する部分の径方向寸法は、プレート188の磁束の通過面積を絞らないように設定されている。具体的には、薄肉部189のうち固定コア152とは反対側の端面197の外縁198と、固定コア152の端面154の外縁199との最短距離L1は、厚肉部191の厚みL2以上である。
次に、燃料吸入部124の組み立て手順を図5に基づき説明する。なお、燃料吸入部124を組み立てるとき、本体部20および燃料供給部54は既に組み立てられていることとする。また、吸入弁ボディ128、固定コア152および接続リング192は、溶接により互いに一体に接合されていることとする。また、コイル156、端子174、コイル保持部材164、コネクタ172およびカップ178は、既にインサート成形により互いに一体に形成されていることとする。以下、吸入弁ボディ128、固定コア152および接続リングが一体に接合されたものをボディアッセンブリと称し、また、コイル156、端子174、コイル保持部材164、コネクタ172およびカップ178が一体に形成されたものを弁カバーアッセンブリと称する。
先ず、可動コア158、ニードル160、スプリングホルダ194およびスプリング196をボディアッセンブリ内に取り付け、シートボディ138と吸入弁部材146とスプリング148とを通路形成部材46の第2吸入孔50内に収容させつつボディアッセンブリを通路形成部材46に固定する。
続いて、吸入弁ボディ128とカバー56とを溶接する。
続いて、通路形成部材46およびカバー56と一体になった固定コア152に対し弁カバーアッセンブリを被せる。具体的には、弁カバーアッセンブリのうちカップ178の底部186の開口内に固定コア152を挿入し、底部186と吸入弁ボディ128の段差部130とを当接させる。
続いて、コネクタ172がエンジン搭載時に配線し易い周方向位置となるよう弁カバーアッセンブリを固定コア152および吸入弁ボディ128に対し相対回転させる。
続いて、カップ178の外面182を吸入弁ボディ128の段差面132に当接させつつ、プレート188をコイル保持部材164の突起170に嵌め付け、プレート188を固定コア152に当接させる。
続いて、プレート188の薄肉部189と固定コア152の端面154の中央部とを溶接により接合すると、燃料吸入部124の組み立てが完了する。
以上説明したように、第1実施形態では、固定コア152は、コイル156とともにカバー56外に位置し、カバー56および通路形成部材46などと一体に設けられる。カップ178の筒部180は固定コア152の径外方向を覆い、カップ178の底部186と吸入弁ボディ128とは固定コア152のカバー56側を覆い、プレート188は固定コア152の端面154を覆っている。
したがって、磁気吸引力を確保するには必須の構成であり且つ固定コア152と比較して耐食性が高い材料から構成可能なヨーク176で固定コア152が覆われ、固定コア152が外部から遮断されることから、部品点数を増やすことなしに固定コア152の腐食を抑制可能である。
また、第1実施形態では、コネクタ172の周方向位置を所望の位置に合わせた後にヨーク176を固定コア152に接合することにより、コネクタ172をエンジン搭載時に配線し易い周方向位置で固定することができ、コネクタ172への配線自由度が向上する。
また、第1実施形態では、ヨーク176、コイル保持部材164およびコネクタ172は、プレート188が固定コア152に溶接される前、固定コア152に対し相対回転可能である。
したがって、ヨーク176を固定コア152に溶接する前に吸入弁ボディ128に対しカップ178を相対回転させることができるので、コネクタ172の周方向位置を所望の位置に合わせることができる。
また、第1実施形態では、プレート188は、固定コア152の径外面153よりも径内方向に位置する薄肉部189と、薄肉部189の周囲に位置する厚肉部191とを形成し、薄肉部189が固定コア152の端面154の中心部に溶接されている。
したがって、磁気回路のうち、プレート188と固定コア152との間の磁束の通り道を厚肉部191にて確保することができるので、プレート188で磁気回路が絞られること即ち磁束の通過面積が小さくなることを回避可能である。そのため、固定コア152による磁気吸引力を確保することができる。
また、第1実施形態では、プレート188は、薄肉部189が固定コア152に溶接されることにより回り止めされている。上記溶接時の溶接エネルギーは、薄肉部189と固定コア152とを溶接可能なように設定され、且つ、厚肉部191と固定コア152とを溶接するには小さすぎるように設定される。
したがって、薄肉部189を固定コア152に溶接するための溶接エネルギーが適切に設定されているので、仮に厚肉部191を固定コア152に溶接しようとしても溶接されず、また薄肉部189を溶接するとき溶接部が薄肉部189以上に広がらない。つまり、溶接部は、厚肉部191の径内面193よりも径内方向に位置する。そのため、溶接熱の影響により厚肉部191の磁気特性が低下することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、薄肉部189のうち固定コア152とは反対側の端面197の外縁198と、固定コア152の端面154の外縁199との最短距離L1は、厚肉部191の厚みL2以上である。
したがって、プレート188と固定コア152との間の磁束の通り道を厚肉部191にてより十分に確保することができるので、プレート188で磁気回路が絞られることを一層回避可能である。
また、第1実施形態では、コイル保持部材164は、コネクタ172とともに樹脂から一体に形成され、カップ178の内壁に相対回転不能に固定されている。また、プレート188は、突起170と圧入孔190との係合によってコイル保持部材164に対する相対回転が規制された状態で固定コア152に溶接により固定される。
したがって、コネクタ172の周方向位置を所望の位置に合わせた後にプレート188を固定コア152に溶接することにより、コネクタ172をエンジン搭載時に配線し易い周方向位置で固定することができる。
また、第1実施形態では、吸入弁ボディ128は、カバー56側に対し固定コア152側が小径となるよう形成される段差部130を有し、カップ178の底部186は、吸入弁ボディ128の段差部130の段差面132に当接している。したがって、カップ178と吸入弁ボディ128との間で磁束を通り易くすることができ、固定コア152の磁気吸引力を増大することができる。
また、第1実施形態では、プレート188は、カップ178の筒部180の他端部の内壁に摺動可能に嵌合し、筒部180の他端部を塞ぐ。また、吸入弁ボディ128の段差面132から固定コア152のプレート188側の端面154までの軸方向長さは、カップ178の底部186の外面182からコイル保持部材164のプレート188側の端面168までの軸方向長さよりも長い。
したがって、プレート188は、カップ178の底部186が段差面132に当接した状態において必ず固定コア152に当接するため、磁気回路を安定的に得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による高圧ポンプを図7〜図9に基づき説明する。第2実施形態では、電磁駆動部200のヨーク204のカップ206およびコイル保持部材210の構成が第1実施形態とは異なる。カップ206は、径方向へ内外に貫通する通孔208を有している。コイル保持部材210は、カップ206の通孔208内に突き出す突出部212を形成している。この突出部212は、通孔208の内壁と係合し、カップ206とコイル保持部材210との相対回転を阻止する。
したがって、コイル保持部材210の外面とカップ206の内面との固定力が低下した場合、コイル保持部材210およびコネクタ172がカップ206に対し相対回転することを回避可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による高圧ポンプを図10〜図12に基づき説明する。第3実施形態では、電磁駆動部220のヨーク221の構成が第1実施形態とは異なる。ヨーク221は、カップ222とプレート225とから構成されている。
カップ222は、コイル保持部材164に対し径外方向に位置する筒部223、および、筒部223の吸入弁ボディ128とは反対側の一端部を塞ぐ底部224からなる。底部224は、固定コア152の端面154を覆っており、特許請求の範囲に記載の「第2板部」に相当する。
プレート225は、コイル保持部材164に対しカップ222の底部224とは反対側に位置し、吸入弁ボディ128に相対回転可能に嵌合する環状板材であり、カップ222の筒部223の他端部に溶接により接合されている。プレート225は、特許請求の範囲に記載の「第1板部」に相当する。
ヨーク221は、吸入弁ボディ128および固定コア152とともに磁気回路を形成する磁気回路形成部材であるとともに、固定コア152を外部から遮断するシールド部材である。
プレート225は、コイル保持部材164の突起170に対応する位置に当該突起170が圧入された圧入孔226を有している。突起170および圧入孔226は、プレート225とコイル保持部材164との相対回転を規制する回転規制手段を構成している。プレート225は、コネクタ172がエンジン搭載時に配線し易い周方向位置に合わせられ且つ回転規制手段によってコイル保持部材164およびコネクタ172に対する相対回転が規制された状態で、固定コア152に溶接により固定される。これにより、コイル保持部材164、コネクタ172およびヨーク221は、コネクタ172がエンジン搭載時に配線し易い周方向位置に位置するところで回り止めされる。
プレート225は、固定コア152の径外面153よりも径内方向に位置する薄肉部227と、薄肉部227の周囲に位置する厚肉部228とを形成している。プレート225と固定コア152との溶接は、第1実施形態と同様に薄肉部227と固定コア152の端面154の中心部との間でなされている。薄肉部227および厚肉部228の構成は、第1実施形態の薄肉部189および厚肉部191と同様である。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、プレートとコネクタとの相対回転を規制する回転規制手段は、プレートの圧入孔とコイル保持部材の突起とで構成しなくてもよい。例えば、回転規制手段は、プレートの突起とコイル保持部材の圧入孔とで構成してもよい。また、プレートと例えばカップやコネクタとの相対回転を規制するよう構成してもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ニードルと弁部材とを一体に構成してもよい。
また、本発明の他の実施形態では、固定コアは、可動コアおよびニードルと吸入弁部材との間に設けられてもよい。これにより吸入弁部がノーマリクローズ型に構成されてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、薄肉部のうち固定コアとは反対側の端面の外縁と、固定コアの端面の外縁との最短距離は、厚肉部の厚みより小さくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ヨークと固定コアとの溶接が周方向で連続していなくてもよい。例えば、周方向における溶接部間で磁束の通り道を確保してもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ヨークは薄肉部および厚肉部を形成しなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、固定コアとヨークとが溶接以外の公知の接合方法で接合されてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、固定コアとヨークとの接合は、固定コアの中心部ではなく、外縁部でなされてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、吸入弁ボディは段差面を有していなくてもよい。また、カップの底部は、吸入弁ボディの段差面に当接しなくてもよい。また、吸入弁ボディが段差面を有する場合、その段差面は周方向で連続していなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、カップの軸心に直交する断面形状、および、プレートの軸心に直交する断面形状は、円形でなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、コイル保持部材とカップとの相対回転を阻止するためコイル保持部材の突出部はカップの内壁の凹部内に挿入されてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ハウジングが支持部材と通路形成部材とカバーとに分けて構成されなくてもよい。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
10 ・・・高圧ポンプ
22 ・・・支持部材(ハウジング)
32 ・・・シリンダ(ハウジング)
40 ・・・加圧室
42 ・・・第1吸入孔(供給通路)
44 ・・・第1吐出孔(吐出通路)
46 ・・・通路形成部材(ハウジング)
50 ・・・第2吸入孔(供給通路)
52 ・・・第2吐出孔(吐出通路)
56 ・・・カバー(ハウジング)
80 ・・・プランジャ
128 ・・・吸入弁ボディ(筒部材)
134 ・・・吸入室(供給通路)
146 ・・・吸入弁部材(弁部材)
152 ・・・固定コア
156 ・・・コイル
158 ・・・可動コア
160 ・・・ニードル
164、210・・・コイル保持部材
172 ・・・コネクタ
174 ・・・端子
176、204、221・・・ヨーク

Claims (7)

  1. 往復移動可能なプランジャ(80)と、
    前記プランジャを軸方向に摺動可能に支持する有底筒状の内壁、前記内壁と前記プランジャとで区画形成される加圧室(40)、前記加圧室に燃料を供給可能な供給通路(42)、及び、前記加圧室から燃料を吐出可能な吐出通路(44)を有するハウジング(22、32、46、56)と、
    前記供給通路を開閉可能な弁部材(146)と、
    前記ハウジング外に配置され、前記ハウジングに一体に固定されている固定コア(152)と、
    前記固定コアの周囲に巻かれた巻線からなり、通電により前記固定コアを磁化させるコイル(156)と、
    前記弁部材と前記固定コアとの間に配置され、前記固定コアに接近および離間可能であり、前記固定コアが磁化すると当該固定コアに吸引される可動コア(158)と、
    前記可動コアに一体に固定され、前記可動コアが前記固定コアに吸引されるとき前記可動コアと共に移動して前記弁部材を閉弁または開弁させるニードル(160)と、
    前記コイルが埋設され、前記固定コアの径外面を覆うコイル保持部材(164、210)と、
    前記コイルへの給電用の端子(174)を有し、前記コイル保持部材に一体に固定されているコネクタ(172)と、
    前記固定コアのうち前記可動コアとは反対側の端部を覆い、当該端部に接合されることにより回り止めされているヨーク(176、204、221)と、
    前記可動コアおよび前記ニードルに対し径外方向に位置し、前記固定コアと前記ハウジングとを接続し、前記固定コアおよび前記ヨークと共に磁気回路を形成する筒部材(128)と、
    を備え、
    前記コイル保持部材は、前記固定コアに相対回転可能に嵌合し、
    前記ヨークは、前記コイル保持部材に対し径外方向に位置する筒部(180、223)と、前記コイル保持部材に対し前記ハウジング側に位置し前記筒部材に相対回転可能に嵌合している環状の第1板部(186、225)と、前記コイル保持部材に対し前記第1板部とは反対側に位置し前記固定コアに当接している第2板部(188、224)とから構成され、
    前記コイル保持部材と前記ヨークの前記第2板部との相対回転を規制する回転規制手段(170、190)をさらに備え、
    前記ヨークは、前記回転規制手段によって前記コネクタに対する相対回転が規制された状態で前記固定コアに接合されていることを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 前記ヨークの前記第2板部は、前記固定コアの径外面(153)よりも径内方向に位置する薄肉部(189、227)と、当該薄肉部の周囲に位置する厚肉部(191、228)とを形成し、
    前記ヨークは、前記薄肉部が前記固定コアに接合されて回り止めされていることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
  3. 前記ヨークの前記薄板部のうち前記固定コアとは反対側の端面(197)の外縁(198)と、前記固定コアのうち前記第2板部側の端面(154)の外縁(199)との最短距離(L1)は、前記ヨークの前記厚肉部の厚み(L2)以上であることを特徴とする請求項に記載の高圧ポンプ。
  4. 前記コネクタおよび前記コイル保持部材は、樹脂から一体に形成され、
    前記回転規制手段は、前記コイル保持部材から前記ヨークの前記第2板部側に突き出す突起(170)と、前記第2板部に形成され前記突起がしまりばめ状態で嵌合している圧入孔(190)とから構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  5. 前記ヨーク(204)の前記筒部の内壁は、通孔(208)または凹部を有し、
    前記コイル保持部材は、前記通孔内または前記凹部内に突き出す突出部(212)を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  6. 前記筒部材は、前記ハウジング側に対し前記固定コア側が小径となるように形成された段差部(130)を有し、
    前記ヨークの前記第1板部は、軸方向において前記筒部材の前記段差部に当接していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  7. 往復移動可能なプランジャ(80)と、
    前記プランジャを軸方向に摺動可能に支持する有底筒状の内壁、前記内壁と前記プランジャとで区画形成される加圧室(40)、前記加圧室に燃料を供給可能な供給通路(42)、及び、前記加圧室から燃料を吐出可能な吐出通路(44)を有するハウジング(22、32、46、56)と、
    前記供給通路を開閉可能な弁部材(146)と、
    前記ハウジング外に配置され、前記ハウジングに一体に固定されている固定コア(152)と、
    前記固定コアの周囲に巻かれた巻線からなり、通電により前記固定コアを磁化させるコイル(156)と、
    前記弁部材と前記固定コアとの間に配置され、前記固定コアに接近および離間可能であり、前記固定コアが磁化すると当該固定コアに吸引される可動コア(158)と、
    前記可動コアに一体に固定され、前記可動コアが前記固定コアに吸引されるとき前記可動コアと共に移動して前記弁部材を閉弁または開弁させるニードル(160)と、
    前記コイルが埋設され、前記固定コアの径外面を覆うコイル保持部材(210)と、
    前記コイルへの給電用の端子(174)を有し、前記コイル保持部材に一体に固定されているコネクタ(172)と、
    前記固定コアのうち前記可動コアとは反対側の端部を覆い、当該端部に接合されることにより回り止めされているヨーク(204)と、
    前記可動コアおよび前記ニードルに対し径外方向に位置し、前記固定コアと前記ハウジングとを接続し、前記固定コアおよび前記ヨークと共に磁気回路を形成する筒部材(128)と、
    を備え
    前記コイル保持部材は、前記固定コアに相対回転可能に嵌合し、
    前記ヨークは、前記コイル保持部材に対し径外方向に位置する筒部(180)と、前記コイル保持部材に対し前記ハウジング側に位置し前記筒部材に相対回転可能に嵌合している環状の第1板部(186)と、前記コイル保持部材に対し前記第1板部とは反対側に位置し前記固定コアに当接している第2板部(188)とから構成され、
    前記ヨークの前記筒部の内壁は、通孔(208)または凹部を有し、
    前記コイル保持部材は、前記通孔内または前記凹部内に突き出す突出部(212)を有していることを特徴とする高圧ポンプ。
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