JP2010038109A - ガス燃料用噴射弁 - Google Patents

ガス燃料用噴射弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2010038109A
JP2010038109A JP2008204267A JP2008204267A JP2010038109A JP 2010038109 A JP2010038109 A JP 2010038109A JP 2008204267 A JP2008204267 A JP 2008204267A JP 2008204267 A JP2008204267 A JP 2008204267A JP 2010038109 A JP2010038109 A JP 2010038109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
hole
magnetic plunger
spring
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008204267A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Takiguchi
直人 瀧口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2008204267A priority Critical patent/JP2010038109A/ja
Publication of JP2010038109A publication Critical patent/JP2010038109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M21/00Apparatus for supplying engines with non-liquid fuels, e.g. gaseous fuels stored in liquid form
    • F02M21/02Apparatus for supplying engines with non-liquid fuels, e.g. gaseous fuels stored in liquid form for gaseous fuels
    • F02M21/0218Details on the gaseous fuel supply system, e.g. tanks, valves, pipes, pumps, rails, injectors or mixers
    • F02M21/0248Injectors
    • F02M21/0257Details of the valve closing elements, e.g. valve seats, stems or arrangement of flow passages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M21/00Apparatus for supplying engines with non-liquid fuels, e.g. gaseous fuels stored in liquid form
    • F02M21/02Apparatus for supplying engines with non-liquid fuels, e.g. gaseous fuels stored in liquid form for gaseous fuels
    • F02M21/0218Details on the gaseous fuel supply system, e.g. tanks, valves, pipes, pumps, rails, injectors or mixers
    • F02M21/0248Injectors
    • F02M21/0257Details of the valve closing elements, e.g. valve seats, stems or arrangement of flow passages
    • F02M21/026Lift valves, i.e. stem operated valves
    • F02M21/0263Inwardly opening single or multi nozzle valves, e.g. needle valves
    • F02M21/0266Hollow stem valves; Piston valves; Stems having a spherical tip
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Abstract

【課題】ガス燃料用噴射弁において,磁性プランジャの,弁ハウジング内周面に摺動自在に嵌合される摺動筒部の長さが,その外径よりも短く設定しても,磁性プランジャの傾きを防ぎ得るようにして,軸方向の短縮化を可能にする。
【解決手段】磁性プランジャ25を,弁ハウジング2の摺動案内孔21に嵌合され,軸方向長さLが外径Dよりも短い摺動筒部27と,その前端に連設され,前端面に着座部材29を備える弁部26とで構成し,この弁部26と弁ハウジング2との対向周面間に弁座11に連なる環状燃料室36を画成し,磁性プランジャ25に設けられる燃料通路を,一端を燃料入口7aに連通させると共に他端を摺動筒部27よりも前方にオフセットしたばね座39とする有底の縦孔37と,この縦孔37を環状燃料室36に開放する横孔38とで構成し,その縦孔37に弁ばね42を収容して,その前端をばね座39で支承した。
【選択図】 図2

Description

本発明は,CNG,LPG等の天然ガスを燃料として内燃機関に供給するガス燃料用噴射弁に関し,特に,前端部に弁座及びその中心部を貫通するノズル孔を,また後端部に燃料入口を有する弁ハウジングと,この弁ハウジングに摺動自在に嵌装され,前端面に前記弁座と協働して前記ノズル孔を開閉するゴム製の着座部材を有すると共に,内部に前記燃料入口及び前記弁座間を連通する燃料通路を設けた磁性プランジャと,弁ハウジングの一部を構成していて吸引面を磁性プランジャの後端面に対向させる固定コアと,この固定コア及び磁性プランジャ間に縮設されて磁性プランジャを前記弁座側に付勢する弁ばねと,弁ハウジングの外周に配設されるコイルとから構成され,そのコイルの励起時,固定コアが磁性プランジャを吸引して着座部材を弁座から離座させるようにしたものゝ改良に関する。
かゝるガス燃料用噴射弁は,下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2007−40245号公報
かゝるガス燃料用噴射弁では,磁性プランジャの前端に設けられる着座部材がゴム製であるため,それが弁ばねの付勢力で弁座に着座したとき,着座部材の弾性変形により磁性プランジャが傾くことがあり,このような磁性プランジャの傾きは,磁性プランジャの弁ハウジングに対する摺動抵抗を増加させ,その応答性を低下させることになる。
そこで,従来のものでは,磁性プランジャの,弁ハウジングの摺動案内孔に摺動自在に嵌合される摺動筒部の軸方向長さを,その外径より充分に長く設定して,磁性プランジャの傾きを防ぐようにしていたが,摺動筒部の軸方向長さを,その外径よりも充分に長く設定することにより,ガス燃料用噴射弁の長大化を余儀なくされていた。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,磁性プランジャの,弁ハウジング内周面に摺動自在に嵌合される摺動筒部の長さが,その外径よりも短く設定しても,磁性プランジャの傾きを防ぎ得るようにして,軸方向の短縮化を可能したガス燃料用噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,前端部に弁座及びその中心部を貫通するノズル孔を,また後端部に燃料入口を有する弁ハウジングと,この弁ハウジングに摺動自在に嵌装され,前端面に前記弁座と協働して前記ノズル孔を開閉するゴム製の着座部材を有すると共に,内部に前記燃料入口及び前記弁座間を連通する燃料通路を設けた磁性プランジャと,弁ハウジングの一部を構成していて吸引面を磁性プランジャの後端面に対向させる固定コアと,この固定コア及び磁性プランジャ間に縮設されて磁性プランジャを前記弁座側に付勢する弁ばねと,弁ハウジングの外周に配設されるコイルとから構成され,そのコイルの励起時,固定コアが磁性プランジャを吸引して着座部材を弁座から離座させるようにしたガス燃料用噴射弁において,磁性プランジャを,弁ハウジングの摺動案内孔に嵌合され,軸方向長さが外径よりも短い摺動筒部と,この摺動筒部の前端に連設されていて,前端面に前記着座部材を備える弁部とで構成し,この弁部と弁ハウジングとの対向周面間に前記弁座に連なる環状燃料室を画成し,磁性プランジャに設けられる前記燃料通路を,一端を前記燃料入口に連通させると共に他端を前記摺動筒部よりも前方にオフセットしたばね座とする有底の縦孔と,この縦孔を前記環状燃料室に開放する横孔とで構成し,その縦孔に前記弁ばねを収容して,この弁ばねの前端を前記ばね座で支承したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記縦孔を,前記ばね座から立ち上がり弁ばねの前端部外周に適合する小径孔と,この小径孔より大径で,この小径孔から磁性プランジャの後端まで延びる大径孔とで構成すると共に,この大径孔に前記横孔の内端を開口させ,前記大径孔の内周面と弁ばねの外周面とで,その間に前記横孔に連なる筒状間隙を画成したことを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,弁ばねの可動端を支承するばね座は,摺動筒部よりも前方,即ち弁座側にオフセット配置されるので,ばね座に作用する弁ばねの荷重により摺動筒部に調心作用が働き,磁性プランジャを,常に傾きのない安定した姿勢に保持することができ,したがって摺動筒部の摺動案内孔での摺動を円滑にして,磁性プランジャの応答性を高め,着座部材の弁座に対する離着座のタイミングを的確にして,ガス燃料噴射特性を安定させることができる。これによって,磁性プランジャの摺動筒部の軸方向長さを,その外径よりも短く設定することが可能となり,ガス燃料用噴射弁の軸方向の短縮化を図ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,磁性プランジャの縦孔を,ばね座から立ち上がり弁ばねの前端部外周に適合する小径孔と,この小径孔より大径で,この小径孔から磁性プランジャの後端まで延びる大径孔とで構成すると共に,この大径孔に前記横孔の内端を開口させたので,小径孔で弁ばねの前端部の半径方向の動きを拘束して,弁ばねの伸縮姿勢を安定させると共に,弁ばねの大径孔内周面との接触を防ぐことができる。しかも,大径孔に横孔の内端を開口させ,大径孔の内周面と弁ばねの外周面とで,その間に横孔に連なる筒状間隙を画成したので,縦孔に流入したガス燃料は,弁ばねの内側のみならず,その外側の筒状間隙をも通過して横孔へと流れることになり,縦孔の流路抵抗の低減に寄与し得る。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の実施例に係るガス燃料用噴射弁の縦断面図,図2は図1の2部拡大図である。
図1において,ガス燃料用噴射弁Iは,エンジンの吸気路部材P1に設けられる取り付け孔1に前端部が装着され,エンジンの吸気行程時,ガス燃料を吸気路部材P1内に噴射することができる。
この噴射弁Iの弁ハウジング2は,その前端側からノズル部材3,磁性円筒体4,非磁性カラー5,固定コア6及び燃料入口筒7を同軸上に順次配置して,相互に液密に結合して構成される。
ノズル部材3は合成樹脂製であって,その中心部にはノズル孔10が形成され,このノズル孔10が開口する後端面は平坦な弁座8に形成される。このノズル部材3の外周には,ノズル部材3の後端部に位置する第1嵌合部11,ノズル部材3の前端部に位置する第2嵌合部12及び,これら第1及び第2嵌合部12,13間に位置する環状の連結凹部13とが形成され,さらに第1及び第2嵌合部12,13の外周には環状の第1及び第2シール溝14,15がそれぞれ設けられる。これら第1及び第2シール溝14,15には,Oリング等の第1及び第2シール部材16,17がそれぞれ装着される。第2嵌合部12の前端面は,第2シール溝15に向かって大径となるテーパ面12aに形成され,このテーパ面12aは,第2シール部材17を第2シール溝15に装着する際,第2シール部材17の拡径を誘導して,その装着をし易くする。
一方,磁性円筒体4の内周には,その前端側から嵌合連結孔18,この嵌合連結孔18の後端に環状段部19を介して連なる,嵌合連結孔18より小径の環状凹部20と,この環状凹部20の後端に連なる,それより小径の摺動案内孔21とが設けられ,また磁性円筒体4の前端には,薄肉のカシメ筒部22が形成される。その嵌合連結孔18にはノズル部材3の前記第2嵌合部12が嵌合され,その際,前記第1シール部材16が嵌合連結孔21の内周面に密接して嵌合連結孔21をシールする。そして上記カシメ筒部22がノズル部材3の前記連結凹部13側にカシメられることにより,磁性円筒体4及びノズル部材3間が結合される。
その際,連結凹部13は,カシメ工具の先端部を受け入れて,カシメ筒部22の半径方向内方へのカシメ加工をし易くする。また磁性円筒体4の環状段部19とノズル部材3の後端面との間には,第1嵌合部11の嵌合連結孔18への嵌合深さを規制して弁座8の軸方向位置を調整する環状のシム23が挿入され,保持される。
ノズル部材3の前記第2嵌合部12は,前記エンジンの吸気路部材P1の取り付け孔1に嵌合されるようになっており,その際,前記第2シール部材17は,取り付け孔1の内周面に密接して取り付け孔1をシールする。
ノズル部材3の中心部を貫通するノズル孔10は,前記弁座8に開口するオリフィス10aと,ノズル部材3の前端面に開口する,オリフィス10aより大径で且つそれより長い出口孔10cと,これらオリフィス10a及び出口孔10c間を連続的に接続するテーパ孔10bとで構成される。オリフィス10aの,弁座8への開口縁にはファンネル状の丸み9(図2参照)が形成される。この丸み9の半径は,略0.5mに設定することが望ましい。またテーパ孔10bの中心角θは,略60°に設定することが望ましい。これらの設定によれば,同一径のオリフィス10aにおいて,最大の燃料流量を確保することができる。
上記ノズル孔10,第1シール溝14付きの第1嵌合部11,第2シール溝15付きの第2嵌合部12及び連結凹部13は,合成樹脂製のノズル部材3の射出成形時,同時に形成される。
上記磁性円筒体4内には磁性プランジャ25が摺動可能に収容される。この磁性プランジャ25は前端側から弁部26及び摺動筒部27を同軸状に一体に連ねて構成されるもので,その摺動筒部27は,前記摺動案内孔21に摺動自在に嵌合されると共に,後端面が非磁性カラー5の内側で前記固定コア6前端の吸引面に対向するように配置される。この摺動筒部27は,摺動案内孔21による軸方向支持長さLが外径Dより短くなるように形成される。
弁部26の外周には環状凹部28が形成されており,この環状凹部28は,磁性円筒体4の前記環状凹部20との間に環状の燃料室36を画成する。
また弁部26の前端面にはゴム製の着座部材29が焼き付けて結合される。この着座部材29は,前記弁座8に着座したり離座することでノズル孔10を開閉することができる。摺動筒部27の後端面にはストッパゴム30が焼き付けており,固定コア6が磁性プランジャ25を吸引したとき,このストッパゴム30が固定コア6の前端面に当接することで,着座部材29が弁座8から所定ストローク離座するようになっている。
磁性円筒体4から固定コア6にかけて,それらの外周にコイル組立体31が配設される。このコイル組立体31は,磁性円筒体4から固定コア6にかけて,それらの外周面に嵌合されるボビン32と,このボビン32の外周に巻装されるコイル33とからなっており,このコイル組立体31の外周にはコイルハウジング34が配設される。このコイルハウジング34は磁性体であって,その前端には,磁性円筒体4の外周に圧入されてボビン32の前端面を支承する内向きフランジ34aを有しており,このコイルハウジング34の後端部内周面には,固定コア6の後端部外周面に圧入されてボビン32の後端面に当接する環状のヨーク35が嵌合される。
図2に示すように,磁性プランジャ25には,その後端面から摺動筒部27を軸方向に過ぎて弁部26の前端面手前で終わる有底の縦孔37と,この縦孔37を前記燃料室36に連通する複数の横孔38,38…とが設けられ,上記縦孔37の底面はばね座39に形成される。したがって,磁性プランジャ25において,ばね座39は,摺動筒部27よりも前方にオフセット配置されることになる。
また前記固定コア6は,その中心を貫通する中空部6aを有しており,その中空部6a内周面には,燃料入口筒7及び前記縦孔37間を連通するパイプ状のリテーナ41が嵌合して固着される。その際,このリテーナ41及び前記弁座8間には,コイルばねより弁ばね42が縮設され,これによって磁性プランジャ25は,弁座8との着座方向に方向に付勢される。
前記縦孔37は,ばね座39から立ち上がり弁ばね42の前端部外周に適合する小径孔37aと,この小径孔37aより大径で,小径孔37aの後端から磁性プランジャ25の後端面まで延びる大径孔37bとで構成され,大径孔37bに前記横孔38,38…の内端が開口する。こうすることで,大径孔37bの内周面と弁ばね42の外周面とで,その間に前記横孔38,38…に連なる筒状間隙43が画成される。また固定コア6の中空部6aは,リテーナ41に支承される弁ばね42の後端部外周が適合するように形成される。
弁ハウジング2には,磁性円筒体4,コイルハウジング34及び燃料入口筒7の外周面を覆うと共に,コイル組立体31周りにまで浸透する樹脂モールド層45が射出成形により形成され,その際,この樹脂モールド層45に,前記コイル33に連なる通電用端子47を保持するカプラ46が一体に形成される。
前記燃料入口筒7は後端にフランジ7fを有しており,このフランジ7fに重なるフランジ48fを有する燃料フィルタ48が燃料入口筒7後端部の燃料入口7aに圧入により装着される。燃料入口筒7のフランジ7fと,前記樹脂モールド層45の後端面との間に環状溝49が画成され,それにシール部材50が装着される。このシール部材50は,燃料入口筒7をガス燃料分配管P2に挿入したとき,その内周面に密接するようになっている。
次に,この実施例の作用について説明する。
コイル33の消磁状態では,磁性プランジャ25は,弁ばね42の付勢力により前方に押圧され,着座部材29を弁座8に着座させている。この状態では,図示しないガス燃料タンクから分配管P2に送られたガス燃料は,燃料入口筒7に流入して燃料フィルタ48で濾過され,そしてパイプ状のリテーナ41内部,磁性プランジャ25の縦孔37及び横孔38,38…を通って磁性円筒体4内,特に燃料室39内で待機する。
コイル33を通電により励起すると,それにより生ずる磁束が固定コア6,ヨーク35,コイルハウジング34,磁性円筒体4及び磁性プランジャ25を順次走り,その磁力により磁性プランジャ25が弁ばね42のセット荷重に抗して固定コア6に吸引され,磁性プランジャ25のストッパゴム30が固定コア6の前端面に当接することで,着座部材29の弁座8に対する開き限界が規制される。すると磁性円筒体4内に待機していたガス燃料が弁座8を通過してノズル孔10からエンジンの吸気路部材P1内に噴射される。
その際,ノズル孔10におけるガス燃料の流量は,ノズル孔10の上流部を構成するオリフィス10aにより一定に規制される。しかも,そのオリフィス10aを通過したガス燃料は,テーパ孔10bを経て,オリフィス10aより大径で長い出口孔10cへと流れるので,その流れがスムーズで乱流が発生せず,したがって吸気路部材P1への燃料噴射量を安定させることができる。1回の燃料噴射量は,磁性プランジャ25の開弁時間により制御される。
ところで,磁性プランジャ25において,弁ばね42の可動端を支承するばね座39は,摺動筒部27よりも前方,即ち弁座8側にオフセット配置されるので,ばね座39に作用する弁ばね42の荷重により摺動筒部27に調心作用が働き,磁性プランジャ25を,常に傾きのない安定した姿勢に保持することができ,したがって摺動筒部27の摺動案内孔21での摺動を円滑にして,磁性プランジャ25の応答性を高め,着座部材29の弁座8に対する離着座のタイミングを的確にして,ガス燃料噴射特性を安定させることができる。これによって,磁性プランジャ25の摺動筒部27の軸方向長さLを,その外径Dよりも短く設定することが可能となり,ガス燃料用噴射弁の軸方向の短縮化を図ることができる。
但し,テストによれば,摺動筒部27の,摺動案内孔21による軸方向支持長さLは,図示例のように,その外径Dの略1/2とすることが,摺動筒部27の軸方向短縮化の限界であり,それ以下とすると,磁性プランジャ25の摺動安定性が低下し,好ましくない。
また,弁ばね42の前後両端部は,これらに適合する磁性プランジャ25の小径孔37aと,固定コア6の中空部6aとで半径方向の動きが拘束させるので,弁ばね42の伸縮姿勢が安定すると共に,弁ばねの大径孔37b内周面との接触を防ぐことができる。
しかも,磁性プランジャ25の大径孔37bに横孔38,38…の内端が開口し,大径孔37bの内周面と弁ばね42の外周面とで,その間に横孔38,38…に連なる筒状間隙43が画成されるので,縦孔37に流入したガス燃料は,弁ばね42の内側のみならず,その外側の筒状間隙43をも通過して横孔38,38…へと流れることになり,縦孔37の流路抵抗の低減に寄与し得る。
また,合成樹脂製のノズル部材3は,その外周に,ノズル部材3の後端部に位置して磁性円筒体4の前端部の嵌合連結孔18に嵌合される第1嵌合部11と,このノズル部材3の前端部に位置してエンジンの吸気路部材P1の取り付け孔1に嵌合される第2嵌合部12と,これら第1及び第2嵌合部12,13間に位置する連結凹部13とを形成し,磁性円筒体4の前端に形成したカシメ筒部22を連結凹部13側にカシメることにより磁性円筒体4及びノズル部材3が相互に結合されるので,カシメ工具の先端部を,第2嵌合部12に干渉されることなく連結凹部13に受け入れて,カシメ筒部22の連結凹部13側へのカシメ加工を容易に行うことができて,磁性円筒体4及びノズル部材3の結合を確実に行うことができる。その際,第1嵌合部11外周の環状の第1シール溝14には,磁性円筒体4の嵌合連結孔18の内周面に密接する第1シール部材16が装着されるので,嵌合連結孔18をシールして,磁性円筒体4及びノズル部材3間からのガス燃料のリークを確実に防ぐことができる。
また第2嵌合部12外周の環状の第2シール部材17には,第2嵌合部12をエンジンの吸気路部材P1の取り付け孔1に嵌合したとき,取り付け孔1の内周面に密接する第2シール部材17が装着されるので,前記取り付け孔1をシールして,吸気路部材P1及び噴射弁I間からガス燃料のリークを確実に防ぐことができる。しかも,磁性円筒体4に支持されてその前方に突出するノズル部材3自体の第2嵌合部12に,第2シール部材17を装着する第2シール溝15を形成したことで,第2シール溝15を画成するための特別なリングは不要となり,これにより部品点数及び組立工数の削減,延いてはコストの低減をもたらすことができる。
その上,合成樹脂製のノズル部材3は,その成形時に,ノズル孔10,第1シール溝14付きの第1嵌合部11,第2シール溝15付きの第2嵌合部12及び連結凹部13を一挙に形成し得るので,成形後の後加工が殆ど不要であり,更なるコスト低減をもたらすことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
本発明の実施例に係るガス燃料用噴射弁の縦断面図。 図1の2部拡大図。
符号の説明
I・・・・・ガス燃料用噴射弁
2・・・・・弁ハウジング
6・・・・・固定コア
7a・・・・燃料入口
10・・・・ノズル孔
11・・・・弁座
21・・・・摺動案内孔
25・・・・磁性プランジャ
26・・・・弁部
27・・・・摺動筒部
29・・・・着座部材
33・・・・コイル
36・・・・燃料室
37・・・・縦孔
37a・・・小径孔
37b・・・大径孔
38・・・・横孔
39・・・・ばね座
42・・・・弁ばね
43・・・・筒状間隙

Claims (2)

  1. 前端部に弁座(11)及びその中心部を貫通するノズル孔(10)を,また後端部に燃料入口(7a)を有する弁ハウジング(2)と,この弁ハウジング(2)に摺動自在に嵌装され,前端面に前記弁座(11)と協働して前記ノズル孔(10)を開閉するゴム製の着座部材(29)を有すると共に,内部に前記燃料入口(7a)及び前記弁座(11)間を連通する燃料通路を設けた磁性プランジャ(25)と,弁ハウジング(2)の一部を構成していて吸引面を磁性プランジャ(25)の後端面に対向させる固定コア(6)と,この固定コア(6)及び磁性プランジャ(25)間に縮設されて磁性プランジャ(25)を前記弁座(11)側に付勢する弁ばね(42)と,弁ハウジング(2)の外周に配設されるコイル(33)とから構成され,そのコイル(33)の励起時,固定コア(6)が磁性プランジャ(25)を吸引して着座部材(29)を弁座(11)から離座させるようにしたガス燃料用噴射弁において,
    磁性プランジャ(25)を,弁ハウジング(2)の摺動案内孔(21)に嵌合され,軸方向長さ(L)が外径(D)よりも短い摺動筒部(27)と,この摺動筒部(27)の前端に連設されていて,前端面に前記着座部材(29)を備える弁部(26)とで構成し,この弁部(26)と弁ハウジング(2)との対向周面間に前記弁座(11)に連なる環状燃料室(36)を画成し,磁性プランジャ(25)に設けられる前記燃料通路を,一端を前記燃料入口(7a)に連通させると共に他端を前記摺動筒部(27)よりも前方にオフセットしたばね座(39)とする有底の縦孔(37)と,この縦孔(37)を前記環状燃料室(36)に開放する横孔(38)とで構成し,その縦孔(37)に前記弁ばね(42)を収容して,この弁ばね(42)の前端を前記ばね座(39)で支承したことを特徴とするガス燃料用噴射弁。
  2. 請求項1記載のガス燃料用噴射弁において,
    前記縦孔(37)を,前記ばね座(39)から立ち上がり弁ばね(42)の前端部外周に適合する小径孔(37a)と,この小径孔(37a)より大径で,この小径孔(37a)から磁性プランジャ(25)の後端まで延びる大径孔(37b)とで構成すると共に,この大径孔(37b)に前記横孔(38)の内端を開口させ,前記大径孔(37b)の内周面と弁ばね(42)の外周面とで,その間に前記横孔(38)に連なる筒状間隙(43)を画成したことを特徴とするガス燃料用噴射弁。
JP2008204267A 2008-08-07 2008-08-07 ガス燃料用噴射弁 Pending JP2010038109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204267A JP2010038109A (ja) 2008-08-07 2008-08-07 ガス燃料用噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204267A JP2010038109A (ja) 2008-08-07 2008-08-07 ガス燃料用噴射弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010038109A true JP2010038109A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42010907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008204267A Pending JP2010038109A (ja) 2008-08-07 2008-08-07 ガス燃料用噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010038109A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103306857A (zh) * 2012-03-13 2013-09-18 上海依相燃气设备有限公司 Cng/lpg燃气喷嘴
EP2626542A4 (en) * 2010-10-08 2016-12-28 Keihin Corp FUEL GAS INJECTOR
JP2017025927A (ja) * 2016-09-28 2017-02-02 株式会社デンソー 燃料噴射弁
CN114233529A (zh) * 2021-12-27 2022-03-25 营口理工学院 一种可控气流量的燃气电喷阀

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2626542A4 (en) * 2010-10-08 2016-12-28 Keihin Corp FUEL GAS INJECTOR
CN103306857A (zh) * 2012-03-13 2013-09-18 上海依相燃气设备有限公司 Cng/lpg燃气喷嘴
JP2017025927A (ja) * 2016-09-28 2017-02-02 株式会社デンソー 燃料噴射弁
CN114233529A (zh) * 2021-12-27 2022-03-25 营口理工学院 一种可控气流量的燃气电喷阀
CN114233529B (zh) * 2021-12-27 2023-10-10 营口理工学院 一种可控气流量的燃气电喷阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010016343A1 (ja) ガス燃料用噴射弁
EP2626542B1 (en) Gas fuel injection valve
JP3837283B2 (ja) 燃料噴射弁
EP2570648A1 (en) Electromagnetic fuel-injection valve
US7341204B2 (en) Fuel injection valve
WO2005035974A1 (ja) 燃料噴射弁
JP5819213B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2012082726A5 (ja)
JP5363228B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2010038109A (ja) ガス燃料用噴射弁
JP5924771B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2014062524A (ja) 燃料噴射弁
JP5644757B2 (ja) 圧力制御装置
US20070215114A1 (en) Fuel Injection Valve
US20060249601A1 (en) Fuel injection valve
JP4138778B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2010038111A (ja) 電磁式燃料噴射弁
KR102071151B1 (ko) 연소 엔진용 인젝터
JP4669852B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP4767795B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JPH02190684A (ja) 電磁弁、殊に燃料噴射装置用の燃料噴射弁
JP2024033937A (ja) 電磁式燃料噴射弁及びその製造方法
JP3880991B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2010101256A (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2006077728A (ja) 電磁式燃料噴射弁