JP2012082726A5 - - Google Patents

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ガス燃料用噴射弁
本発明は,CNG,LPG等の天然ガスを燃料として内燃機関に供給するガス燃料用噴射弁に関し,特に,弁座及びこの弁座の中心部を貫通するノズル孔を有するノズル部材,このノズル部材の後端に連設される,磁性体よりなる筒状の弁ハウジング,並びにこの弁ハウジングの後方に配置される固定コアを有する弁ボディと,前記弁ハウジング内周の摺動案内面に摺動自在に嵌装され,前記弁座に着座してノズル孔を閉じるゴム製の着座部材を前端に接合した弁プランジャと,前記固定コア及び前記弁プランジャ間に縮設されて該弁プランジャを前記弁座側に付勢する戻しばねと,前記固定コアを囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記弁プランジャを前記固定コアに吸引させて前記弁座から離座させるコイルとを備えてなる,ガス燃料用噴射弁の改良に関する。
かゝるガス燃料用噴射弁は,下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2007−40245号公報
かゝるガス燃料用噴射弁は,液体燃料用噴射弁に比して,燃料噴射流量が多いことから,弁プランジャの作動ストロークも大きく,したがって閉弁衝撃も大きい。そこで,従来のかゝるガス燃料用噴射弁では,弁プランジャの平坦な前端面に接合されるゴム製の着座部材に,弁座に着座する断面半円状の環状リップを形成し,この環状リップにより,弁プランジャの閉弁性を確保すると共に,その閉弁衝撃を緩和するようにしている。
ところで,環状リップの高さが高過ぎると,環状リップは,弁座への着座時,圧縮変形量が過大となって弁プランジャのバウンスを誘発し,却って閉弁性を阻害し,燃料噴射流量特性を不安定にすることがあり,また環状リップの初期塑性変形(へたり)も大きくなり,これが環状リップの弁座との接触面積を増して弁座への張りつきを生じ,開弁応答性を阻害したり,また弁プランジャの開弁時の開度増により,燃料噴射量の無用な増加を招く原因ともなる。このような不都合を回避するには,環状リップの高さを低くする必要があるが,それを低く過ぎると,環状リップの,弁プランジャの閉弁衝撃に対する緩和機能の低下を招くことになる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,着座部材の環状リップの高さを極力低くして,弁プランジャのバウンスや環状リップの初期塑性変形(へたり),環状リップの弁座への張りつき等を防ぎ,燃料噴射量特性の安定化を図りながら,環状リップが,弁プランジャの閉弁衝撃に対する緩和機能を良好に発揮し得るようにしたガス燃料用噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,弁座及びこの弁座の中心部を貫通するノズル孔を有するノズル部材,このノズル部材の後端に連設される,磁性体よりなる筒状の弁ハウジング,並びにこの弁ハウジングの後方に配置される固定コアを有する弁ボディと,前記弁ハウジング内周の摺動案内面に摺動自在に嵌装され,前記弁座に着座してノズル孔を閉じるゴム製の着座部材を前端に接合した弁プランジャと,前記固定コア及び前記弁プランジャ間に縮設されて該弁プランジャを前記弁座側に付勢する戻しばねと,前記固定コアを囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記弁プランジャを前記固定コアに吸引させて前記弁座から離座させるコイルとを備えてなる,ガス燃料用噴射弁において,前記弁プランジャの前端面に,その外周部となる環状ランド部に囲繞される円形凹部を形成すると共に,その円形凹部の内周面を,該円形凹部の底面から前記環状ランド部に向かって拡径するテーパ状に形成する一方,前記着座部材に,前記内周面から前記環状ランド部に亙り接合され,前記弁座に着座する環状リップを形成すると共に,その環状リップを,その頂部の環状稜線が前記弁プランジャの軸方向投影面上で前記内周面上に位置するように配置したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記着座部材には,前記環状リップの内周端に一体に連なって前記底面に接合される平坦部を形成したことを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,弁プランジャの閉弁状態では,着座部材の環状リップは,弁座からの反力により圧縮されるが,環状リップは,その頂部の環状稜線を,弁プランジャの軸方向投影面上で,弁プランジャの円形凹部のテーパ状内周面上に位置させているので,環状リップには,軸方向の圧縮荷重のみならず,テーパ状内周面に沿う縮径方向の圧縮荷重も作用し,環状リップは,上記二方向に圧縮変形されることになる。したがって,環状リップの,弁プランジャの環状ランド部からの高さを充分に低くゝ設定しても,環状リップの上記二方向の圧縮変形により,弁プランジャの閉弁衝撃を効果的に緩和することができる。またこのように,環状リップの高さを充分に低くゝ設定することを可能にしたことにより,弁プランジャのバウンスや環状リップの初期塑性変形(へたり),環状リップの弁座への張りつき等を防ぎ,燃料噴射量特性の安定化を図ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,環状リップが縮径方向に圧縮変形されると,その変形は,弁プランジャの円形凹部の底面に接合される平坦部へと伝達するが,その平坦部は,環状リップの縮径方向の圧縮変形に抵抗するので,環状リップの縮径方向の過度の圧縮変形を防ぐことができる。
本発明に係るガス燃料用噴射弁の縦断面図。 図1の弁プランジャ周辺部の拡大図。 図2の着座部材周辺部の拡大図。 図3の4矢視図。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず図1及び図2において,本発明に係るガス燃料用噴射弁Iは,エンジンの吸気管Eの管壁に設けられる取り付け孔Eaに前端部が装着され,エンジンの吸気行程時,ガス燃料を吸気管E内に噴射する。この噴射弁Iの弁ボディ1は,円筒状のノズル部材2と,このノズル部材2の後端のフランジ部2aの外周面に前端部が嵌合及び溶接により結合される,磁性体よりなる中空円筒状の弁ハウジング3と,この弁ハウジング3の後端に非磁性円筒体4を介して一体的に連設される中空円筒状の固定コア5と,この固定コア5の後端に一体に連設される中空円筒状の燃料入口筒6とよりなっている。固定コア5は,その内径が弁ハウジング3の内径より小となるように形成されていて,前端の吸引面5bが弁ハウジング3の後述する弁プランジャ10に対向するようになっている。
ノズル部材2は,弁ハウジング3内に臨む平坦な弁座7と,この中心部を貫通してノズル部材2の前端面に開口するノズル孔8を有しており,その弁座7の位置を調整する環状のシム9がノズル部材2及び弁ハウジング3間に介装される。
弁ハウジング3の内周面は摺動案内面3aとされ,この摺動案内面3aには磁性体よりなる弁プランジャ10摺動自在に嵌装される。
この弁プランジャ10は,前端側から短軸部11,この短軸部11より大径で前記摺動案内面3aに摺動自在に嵌合される第1ジャーナル部13,短軸部11より小径でそれより長い長軸部12及び,短軸部11より大径で前記摺動案内面3aに摺動自在に嵌合される第2ジャーナル部14を順次同軸状に一体に連ねて構成され,その短軸部11の前端面には,前記弁座7に着座し得るゴム製の着座部材17が次のように焼き付けにより接合される。
図2及び図3に示すように,短軸部11の前端面,即ち弁プランジャ10の前端面には,その外周部となる環状ランド部50に囲繞される円形凹部51が形成される。この円形凹部51は,弁プランジャ10の軸腺Yと直交する平坦な底面51aと,その底面51aから環状ランド部50に向かって拡径するテーパ状の内周面51bとで画成される。その環状ランド部50から底面51aに亙り着座部材17が接合される
上記着座部材17は,前記底面51aに接合される,肉厚が一定で円形の平坦部52と,この平坦部52の外周に一体に連なり,前記内周面51bから環状ランド部50に亙り接合される環状リップ53とよりなっており,その環状リップ53は,環状の頂部から平坦部52に向かって前記内周面51bと略平行に下る内周側斜面53aと,上記頂部から前記環状ランド部50に向かって下る外周側斜面53bとを有して断面略三角形状に形成される。しかも,上記環状リップ53は,特にその頂部の環状稜線Rが,弁プランジャ10の軸方向投影面上でテーパ状の前記内周面51b上に位置するように形成される。而して,環状稜線Rの直径D1は,テーパ状の前記内周面51bの大径側直径D2より小さいものとなる。また環状リップ53の,環状ランド部50からの高さHは,従来の着座部材の環状リップの高さの略2分の1に設定される。具体的には,従来の着座部材の環状リップの高さを0.8mmとすると,本発明の環状リップ53の,環状ランド部50からの高さHは,0.4mmに設定される。またこの環状リップ53の高さHは,着座部材17の平坦部52の肉厚Tと略等しく設定される。さらに,内周側斜面53aの,弁プランジャ10の軸腺Yに対する角度θは,概ね65°と設定することが望ましい。
再び図1及び図2において,第2ジャーナル部14の後端面,即ち弁プランジャ10の後端面には,固定コア5の吸引面5bに対向するゴム製で環状のクッション部材18が焼き付けにより接合される。このクッション部材18及び固定コア5の対向面間には,着座部材17の弁座7への着座時,弁プランジャ10の開弁ストロークに対応する所定の間隙が設定される。
第2ジャーナル部14は,その軸方向幅が第1ジャーナル部13の軸方向幅より大となるように形成され,この第2ジャーナル部14の外周面は,固定コア5側で弁ハウジング3の摺動案内面3aに摺動自在に嵌合する第1摺動面14aと,長軸部12側で上記摺動案内面3aに摺動自在に嵌合する第2摺動面14bと,これら第1及び第2摺動面14a,14b間を離間させる環状溝14cとで構成される。その際,環状溝14cは,その溝底径が,長軸部12の外径より充分に大となるように形成される。弁プランジャ10の外周面にはフッ素樹脂製の被膜19がコーティングされる。
弁ハウジング3の,第2ジャーナル部14が嵌合する領域から固定コア5に亙り,それらを囲繞するコイル組立体20が配設される。このコイル組立体20は,弁ハウジング3,非磁性円筒体4及び固定コア5の外周に嵌合するボビン21と,このボビン21の外周に巻装されるコイル22とで構成され,このコイル組立体20の外周には,これを覆う磁性体のコイルハウジング23が配設される。このコイルハウジング23の前端には,コイル組立体20の前端面を受けつゝ弁ハウジング3の外周に嵌合する端壁23aを有しており,この端壁23aの前面に当接する前部ヨークフランジ24が弁ハウジング3の外周面に一体に突設され,またコイル組立体20の後端面に当接しつゝコイルハウジング23の後端部内周面に嵌合する後部ヨークフランジ25が固定コア5の外周面に一体に突設される。こうしてコイル組立体20及びコイルハウジング23は弁ボディ1に取り付けられる。そして,前部ヨークフランジ24,コイルハウジング23及び燃料入口筒6の外周面を連続的に被覆する樹脂モールド層26が形成され,この樹脂モールド層26には,その一側方に突出して,コイル22に連なる通電用端子27を保持するカプラ28が一体成形される。
弁プランジャ10には,その後端面から始まり第ジャーナル部1の前端面の手前で終わる大径縦孔30と,この大径縦孔30の底面から始まり短軸部11の前端面手前で終わる小径縦孔31と,この小径縦孔31を短軸部11の外周面に開放する複数の横孔32,32…とが設けられ,小径縦孔31の底面中心部には,小径縦孔31から複数の横孔32,32…へのガス燃料の分流を誘導する円錐状の整流突起33が形成される。長軸部12の外周面には,その軸方向に延びる複数条の補強リブ12a,12a…が形成される。
大径縦孔30は固定コア5の中空部5aと連通し,大径縦孔30及び小径縦孔31間に形成される後向きの環状段部は,ばね座34とされる。こうしてばね座34は,第1摺動面14aより前方に配置される。
一方,固定コア5の中空部5a内周面には,弁プランジャ10を弁座7側に付勢する戻しばね35を前記ばね座34との間で支持するスプリングピンよりなる中空リテーナ37装着され,また固定コア5の中空部5aに連なる燃料入口筒6の中空部6aの入口には燃料フィルタ38が装着される。
ノズル部材2外周には,環状の前部シール溝40を画成する前後一対の合成樹脂製のリング部材41,42が嵌着され,前部シール溝40には,ノズル部材2をエンジンの吸気管Eの取り付け孔Eaに挿入したとき,その内周面に密接する前部Oリング43が装着される。
また燃料入口筒6の後端部外周において,燃料入口筒6の後端に形成されるフランジ46と,前記樹脂モールド層26の後端面とにより環状の後部シール溝45が画成され,この後部シール溝45には,燃料入口筒6の外周に燃料分配管Dを嵌装したとき,その内周面に密接する後部Oリング47が装着される。
次に,この実施形態の作用について説明する。
コイル22の消磁状態では,弁プランジャ10は,戻しばね35の付勢力により前方に押圧され,着座部材17を弁座7に着座させている。この状態では,図示しないガス燃料タンクから燃料分配管に送られたガス燃料は,燃料入口筒6に流入して燃料フィルタ38により濾過され,そして中空のリテーナ37,弁プランジャ10の大径縦孔30,小径縦孔31及び横孔32,32…を通って弁ハウジング3内で待機する。
このとき,弁プランジャ10には,戻しばね35のセット荷重と,ガス燃料の圧力とが閉弁力として作用し,着座部材17を弁座7との着座方向に押圧する。そこで着座部材17の環状リップ53は,弁座7からの反力により圧縮されるが,環状リップ53は,断面略三角形をなすと共に,その頂部の環状稜線Rを,弁プランジャ10の軸方向投影面上で,弁プランジャ10の円形凹部51のテーパ状内周面51b上に位置させているので,環状リップ53には,軸方向の圧縮荷重aのみならず,テーパ状内周面51bに沿う縮径方向の圧縮荷重bも作用し,環状リップ53は,上記二方向に圧縮変形されることになる。したがって,環状リップ53の,弁プランジャ10の環状ランド部50からの高さHを従来の環状リップの高さの略2分の1と低く設定したにも拘らず,環状リップ53の上記二方向の圧縮変形により,弁プランジャ10の閉弁衝撃を効果的に緩和することができる。またこのように,環状リップ53の高さHを充分に低くゝ設定することを可能にしたことにより,弁プランジャ10のバウンスや環状リップ53の初期塑性変形(へたり),環状リップ53の弁座7への張りつき等を防ぎ,燃料噴射量特性の安定化を図ることができる。
また環状リップ53が縮径方向bに圧縮変形されると,その変形は,弁プランジャ10の円形凹部51の底面51aに接合される平坦部52へと伝達するが,その平坦部52は,環状リップ53の縮径方向bの圧縮変形に抵抗するので,環状リップ53の縮径方向bの過度の圧縮変形を防ぐことができる。
コイル22を通電により励起すると,それにより生ずる磁束がコイルハウジング23,弁ハウジング3,第2ジャーナル部14,固定コア5,後部ヨークフランジ25,コイルハウジング23を順次走り,その磁力により弁プランジャ10が戻しばね35のセット荷重に抗して固定コア5に吸引され,弁プランジャ10のゴム製のクッション部材18が固定コア5の前端面に当接することで,着座部材17の弁座7に対する開き限界が規制される。
ところで,前述のように,第2ジャーナル部14は,その軸方向幅が第1ジャーナル部13の軸方向幅より大となるように形成され,この第2ジャーナル部14の外周面は,固定コア5側で弁ハウジング3の摺動案内面3aに摺動自在に嵌合する第1摺動面14aと,長軸部12側で上記摺動案内面3aに摺動自在に嵌合する第2摺動面14bと,これら第1及び第2摺動面14a,14b間を離間させる環状溝14cとで構成されるので,磁束が弁ハウジング3から第2ジャーナル部14へと流れるとき,弁ハウジング3の摺動案内面3aから,それに接している第2ジャーナル部14の第1及び第2摺動面14a,14bへと受け渡され,また両摺動面14a,14b間を離間する環状溝14cの溝底は,長軸部12の外周面より極めて浅く,摺動案内面3aとの間に微小間隙を形成するので,この微小間隙を通しても,弁ハウジング3から第2ジャーナル部14へと磁束受け渡される。こうして,弁ハウジング3及び第2ジャーナル部14間には比較的大なる磁路面積を確保することができ,弁プランジャ10の開弁応答性が向上する。
しかも,第2ジャーナル部14の軸方向幅を第1ジャーナル部13のそれより大とするにも拘らず,第2ジャーナル部14の,環状溝14cにより離間される第1及び第2摺動面14a,14bは,第1ジャーナル部13略同様な比較的狭い軸方向幅を持つことになるから,弁ハウジング3内に導入されたガス燃料混入したオイルが,第1ジャーナル部13及び第1,第2摺動面14a,14bと摺動案内面3aとの各間に侵入して油膜を形成しても,その油膜は,弁プランジャ10の磁力による開弁力により容易に剪断されるので,弁プランジャ10の摺動案内面3aへの張りつきが解消される。さらに,弁プランジャ10の外周面にコーティングされたフッ素樹脂製の被膜19は,上記油膜の剪断を促進する。
こうして,第2ジャーナル部14は,必要な磁路面積の確保と,油膜による張りつき防止という,相反する要求を満足させ,弁プランジャ10の開弁応答性の向上を図ることができる。
また弁プランジャ10は,その開弁及び閉弁時,第1ジャーナル部13と,第2ジャーナル部14の第1,第2摺動面14a,14bを弁ハウジング3の摺動案内面3aに対して摺動させることで,常に安定した姿勢を保つことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
I・・・・・ガス燃料用噴射弁
R・・・・・稜線
1・・・・・弁ボディ
2・・・・・ノズル部材
3・・・・・弁ハウジング
5・・・・・固定コア
7・・・・・弁座
8・・・・・ノズル孔
10・・・・弁プランジャ
17・・・・着座部材
50・・・・環状ランド部
51・・・・円形凹部
51a・・・底面
51b・・・内周面
52・・・・平坦部
53・・・・環状リップ
14c・・・環状溝
22・・・・コイル
34・・・・ばね座
35・・・・戻しばね

Claims (2)

  1. 弁座(7)及びこの弁座(7)の中心部を貫通するノズル孔(8)を有するノズル部材(2),このノズル部材(2)の後端に連設される,磁性体よりなる筒状の弁ハウジング(3),並びにこの弁ハウジング(3)の後方に配置される固定コア(5)を有する弁ボディ(1)と,前記弁ハウジング(3)内周の摺動案内面(3a)に摺動自在に嵌装され,前記弁座(7)に着座してノズル孔(8)を閉じるゴム製の着座部材(17)を前端に接合した弁プランジャ(10)と,前記固定コア(5)及び前記弁プランジャ(10)間に縮設されて該弁プランジャ(10)を前記弁座(7)側に付勢する戻しばね(35)と,前記固定コア(5)を囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記弁プランジャ(10)を前記固定コア(5)に吸引させて前記弁座(7)から離座させるコイル(22)とを備えてなる,ガス燃料用噴射弁において,
    前記弁プランジャ(10)の前端面に,その外周部となる環状ランド部(50)に囲繞される円形凹部(51)を形成すると共に,その円形凹部(51)の内周面(51b)を,該円形凹部(51)の底面(51a)から前記環状ランド部(50)に向かって拡径するテーパ状に形成する一方,前記着座部材(17)に,前記内周面(51b)から前記環状ランド部(50)に亙り接合され,前記弁座(7)に着座する環状リップ(53)を形成すると共に,その環状リップ(53)を,その頂部の環状稜線(R)が前記弁プランジャ(10)の軸方向投影面上で前記内周面(51b)上に位置するように配置したことを特徴とする,ガス燃料用噴射弁。
  2. 請求項1記載のガス燃料用噴射弁において,
    前記着座部材(17)には,前記環状リップ(53)の内周端に一体に連なって前記底面(51a)に接合される平坦部(52)を形成したことを特徴とする,ガス燃料用噴射弁。
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