JP3880991B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料噴射弁、特に、内燃機関の燃料供給系に使用される電磁式燃料噴射弁に関するものである。
燃料噴射特性の安定化や弁油密性能の向上のため、弁装置などの部品の組付けを高精度にする必要があり、部品同士の結合を高精度にするため部品相互は圧入状態になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−89400号公報
また、最近ではエンジンのレイアウトによる規制により、噴射口が燃料噴射弁の中心軸上になく偏向状態となり、噴口位置の位置決めが必要となる場合がある。
前記特許文献1に記載の先行技術は、弁体の摺動部の同軸性を高め、また部品同士も圧入により結合することで精度向上を計るものであるが、部品同士を位置決めしたり、仮結合することは圧入結合では難しい。
また、圧入を行わず挿入だけによって結合を行う挿入結合にすると、挿入後に位置微調整をすることは可能であるが、精度向上は難しく、また、仮結合の状態での移動は困難であった。
この発明の目的は、上記問題を解決することにあり、弁装置と保持部材との位置決めや仮結合を容易にし燃料噴射弁の組立を簡単にするとともに、精度向上を実現することである。
この発明に係る燃料噴射弁では、円周面を持つ第1の嵌合部を外周部に形成された弁装置の弁要素を駆動する駆動手段に一体として結合され前記弁装置に設けられた第1の嵌合部と嵌合する円周面を持つ第2の嵌合部を内周部に有する保持部材を備え、前記弁装置における第1の嵌合部の前記保持部材における第2の嵌合部への挿入を誘導する挿入誘導領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円周面を持つガイド領域、ならびに、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置における第1の嵌合部を前記保持部材における第2の嵌合部により保持する弾性体を装着する弾性体装着領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する円周面を持つ圧入領域が、前記弁装置における第1の嵌合部および前記保持部材における第2の嵌合部のどちらか一方に設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、弁装置と保持部材との位置決めや仮結合を容易にし燃料噴射弁の組立を簡単にするとともに、精度向上を実現することができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図4までについて説明する。図1は実施の形態1における内燃機関用燃料噴射弁の構成を示す縦断面図である。図2は実施の形態1におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す分解図である。図3は実施の形態1におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す部分拡大図である。図4は実施の形態1における組立工程を示す進捗図である。
図1に示すように、燃料噴射弁1はソレノイド装置2を備えており、ソレノイド装置2は磁気回路のヨーク部分であるハウジング3と、磁気回路の固定鉄心部分であるコア4と、磁気回路を励磁するためのコイル5と、磁気回路の可動鉄心部分であるアマチュア6と、アマチュア6を付勢するばね13と、アマチュア6を摺動可能に保持するホルダ14とを備えている。このようなソレノイド装置2には弁装置7が連結されていて、ソレノイド装置2によって弁装置7の開閉動作をさせるので、ソレノイド装置2は作動装置としての機能を持つものである。
弁装置7はアマチュア6に連結された弁体8と、ハウジング3にホルダ14を介して連結された弁本体9と、弁本体9内に設けられて燃料の流れに旋回運動を与える燃料流に対する旋回用作動部片としてのスワラ10と、弁体8が離接して噴射口15を開閉し、燃料の流れを制御する弁座11と、弁体8の移動を制限するストッパ12とを備えている。
このような燃料噴射弁自体の動作は周知のものと同様である。すなわち、ソレノイド装置2のコイル5が消勢されている状態では、ばね13の付勢力により弁本体9の弁要素としての弁体8は図示下方に押圧されて、弁体8の先端部8aは噴射口15の周縁部に当接し噴射口15を閉塞している。
したがって、燃料ポンプ(図示せず)により外部からソレノイド装置2に設けられた筒状体としてのコア4の内部に導入され、燃料フィルタ4aおよびスリーブ4bを介して供給される高圧燃料は、コア4および弁本体9の内部に待機させられている。
ソレノイド装置2のコイル5を端子5aからの通電により励磁すると、コイル5により生成される磁束がコア4およびハウジング3ならびにホルダ14およびアマチュア6を流通し、アマチュア6が弁体8とともに図示上方へ移動してコア4に吸着される。
弁体8の図示上方への移動により弁体8の先端部8aは噴射口15の周縁部から開離し噴射口15を開放する。噴射口15の開放によりコア4および弁本体9の内部に待機させられていた高圧燃料は、スワラ10により旋回運動を与えられた後、噴射口15から噴出される。
弁体8を有する弁本体9を具備する弁装置7と、ハウジング3およびコア4ならびにホルダ14を具備するソレノイド装置2との対向端部には、第1嵌合部7aおよび第2嵌合部2aがそれぞれ形成される。第1嵌合部7aが第2嵌合部2a内にストッパ12と共に圧入され、ストッパ12は弁装置7とソレノイド装置2間で狭持される。
弁装置7における円筒状の弁本体9の図示上方端部には第1嵌合部7aが設けられ、ソレノイド装置2の円筒状に形成されたホルダ14の図示下方端部には第2嵌合部2aが設けられる。
この発明による実施の形態1における内燃機関用燃料噴射弁1の分解構成を記載した図2および拡大断面を記載した図3に明示されているように、ソレノイド装置2と弁装置7とは組付け可能な別体構造として構成されている。ソレノイド装置2の図示下部を構成するホルダ14は円筒状に形成され図示下端面を開口している。円筒状に形成されたホルダ14の図示下方端部には、前述の通り、第2嵌合部2aが設けられ、図示下端面の開口と連通している。
弁装置7は全体として円柱状に形成され、図示上部にストッパ12(図1参照)を装着されて、円筒状に形成されたホルダ14の図示下方端部に設けられた開口からホルダ14の内部に図示上部を挿入される。弁装置7に設けられた円筒状の弁本体9の図示上部には、ソレノイド装置2に設けられた第2嵌合部2aと嵌合する第1嵌合部7aが外周に設けられている。
この実施の形態1では、ソレノイド装置2を構成するホルダ14に設けられた第2嵌合部2aには、図3に拡大して示すように、円筒状に形成されたホルダ14の図示下方先端からテーパ状の誘導面40、および、誘導面40の小内径から図示上方に延長して形成された円筒状のガイド面41、ならびに、Oリング42を装着された溝43、および、ガイド部41より小径の圧入面44が設けられている。
テーパ状の誘導面40が円筒状に形成されたホルダ14の図示下方における最先端部分の開口周縁に図示上方へ向い順次縮径して設けられる。誘導面40は弁装置7の図示上方における最先端部分に当接して弁装置7の進入を誘導するためのものである。
円筒状のガイド面41がテーパ状の誘導面40の最小径部と連接する円周面によって形成される。このガイド部41はソレノイド装置2の嵌合部2aと嵌合して弁装置7の進入を案内するためのものである。
Oリング42を装着される溝43が円筒状のガイド面41の図示上端部分に連接して円筒状に形成されたホルダ14の内周面に環状に形成される。この溝43は円環状のOリング42を嵌着するためのものである。Oリング42の内周面は、弁装置7に設けられた第1嵌合部7aと嵌合し、弁装置7をソレノイド装置2を構成するホルダ14によって弾性保持する。
圧入面44は、弁装置7に設けられた第1嵌合部7aとの嵌合によって圧入結合を行う圧入代を有し、弁装置7をソレノイド装置2を構成するホルダ14に圧入するものである。
ソレノイド装置2と弁装置7とを組付ける場合には、弁装置7はアマチュア6を図示上方に位置してソレノイド装置2に構成されたホルダ14の図示下方における先端部分に形成された開口に対向した状態とされ、組付けが行われる。
ソレノイド装置2と弁装置7を組付ける組立の工程を示す図4において、ソレノイド装置2と弁装置7との組付けは、次の工程(P0)〜(P4)にしたがって行われる。工程(P0)〜(P4)の符号は、図4における符号(P0)〜(P4)に対応している。図4の工程(P2)および工程(P3)に付記した底面図に示すように、工程(P3)で、噴射口15における噴口位置を調整できるようになっている。
ソレノイド装置2と弁装置7との組付け工程は、次の通りである。
工程(P0):ストッパ12を弁装置7に装着して、ソレノイド装置2を構成するホルダ14の図示下方における先端部分に形成された開口に、弁装置7のアマチュア6を対向させる。
工程(P1):ソレノイド装置2内に弁装置7を弁体8に設けたアマチュア6側から挿入する。このとき、ソレノイド装置2を構成するホルダ14に設けられたテーパ状の誘導面40が弁装置7の進入を誘導する。
工程(P2):弁装置7をソレノイド装置2にさらに挿入させると、弁装置7の第1嵌合部7aがソレノイド装置2の第2嵌合部2aと嵌合し、弁装置7は第1嵌合部7aがソレノイド装置2の第2嵌合部2aに形成されたガイド面41に当接した状態で挿入される。挿入状態のガイド面41が弁装置7の傾きを抑え、Oリング42に弁装置7が挿入される際のOリング42の噛み込めを防止する。次に、Oリング42に弁装置7を構成する弁本体9に設けられた第1嵌合部7aが挿入され、弁装置7がソレノイド装置2に仮固定される。このとき、Oリング42により弁装置7はソレノイド装置2の中で調心される。
工程(P3):ソレノイド装置2内に弁装置7が仮固定されている状態で、ビデオカメラ等により弁座11先端面における噴射口15の位置を確認して噴口位置を調整する。このとき弁装置7はガイド面41により傾きを抑制され、Oリング42によりソレノイド装置2内に調心されているため、精度良く位置決めができる。
工程(P4):噴口位置を精度良く合わせた後、弁装置7の第1嵌合部7aをソレノイド装置2の第2嵌合部2aに形成された圧入面44に圧接挿入し圧入を実施する。弁装置7はOリング42でソレノイド装置2内に調心されており、スムーズに圧入できる。
弁体8との第1摺動部S1を構成するスワラ内径10aとこれに同心状態で形成されたスワラ外径10bとには、同軸加工が施され、また、弁体8との第2摺動部S2を構成する弁本体上部内径7bとスワラが圧入される弁本体下部7cおよび第1嵌合部7aとには、同様に、同軸加工が施されている。さらに、ホルダ14のアマチュア挿入部内径14aと第2嵌合部2aとにも、同軸加工が施されている。
したがって、弁体8の第1摺動部S1と第2摺動部S2およびホルダ14のアマチュア挿入部内径14aの同軸性を高精度なものにすることができる。
この実施の形態1では、中空状の弁本体9、この弁本体9内の一端に固定され燃料噴射口15を有する弁座11、弁座11に隣接して前記燃料噴射口15を開閉する弁体8および旋回エネルギを与えるスワラ10から成る弁装置7と、弁装置7を作動させるソレノイドコイル5を備えたソレノイド装置2から構成される燃料噴射弁1において、弁装置7およびソレノイド装置2の対向部にそれぞれ第1嵌合部7a,第2嵌合部2aが形成されており、どちらか一方の嵌合部2aが先端側からテーパ状の誘導面40、挿入状態となっている円筒状のガイド面41、弾性体42を装着している溝43を有し、さらにガイド面41で構成されるガイド部より小径の圧入面44が順次形成されていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射弁が提案されている。
この実施の形態1においては、噴射口15を有する弁装置7とエンジンとの位置決めが必要な端子5aを含むコネクタ部を有するソレノイド装置2を組み立てる構造として、弁装置7とソレノイド装置2の対向部にある嵌合部7a,2aのどちらか一方の嵌合部2aが先端からテーパ状の誘導面40、挿入隙間を有するガイド面41、弾性体42を装着した溝43、最後に圧入面44を形成しており、まず、テーパ状の誘導面40がソレノイド装置2内径への弁装置7外径の進入を誘導し、次の円筒状のガイド面41が弁装置7の傾きを抑える。さらに、弾性体部42弁装置7挿入されることで、弾性体42の弾性により弁装置7をソレノイド装置2に仮固定することができ、噴射口15の方向を正確に調整後圧入することができる。
また、弾性体部42が挿入面41と圧入面44の間にあるため、弾性体部42が弁装置7をソレノイド装置2の中で調心する役割を果たしスムーズに圧入することができる。
この発明による実施の形態1によれば、燃料噴射口15を開閉する弁体8からなる弁要素を有し円周面を持つ第1の嵌合部を外周部に形成された円筒状の弁本体9を具備する弁装置7、前記弁体8からなる弁要素を駆動するソレノイド装置2からなる駆動手段に一体として結合され前記弁装置7を構成する弁本体9に設けられた第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と嵌合する円周面を持つ第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部を有する円筒状のホルダ14からなる保持部材を備え、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1の嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円筒状のガイド面41からなる円周面を持つガイド領域、および、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1の嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ソレノイド装置2を構成するホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部を前記ソレノイド装置2を構成するホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部により保持する弾性体42を装着する環状溝43からなる弾性体装着領域、ならびに、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ソレノイド装置2を構成するホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する円周面を持つ圧入面44からなる圧入領域が、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部および前記ソレノイド装置2を構成するホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部の少なくとも一方に設けられているので、弁装置と保持部材との位置決めや仮結合を容易にし燃料噴射弁の組立を簡単にするとともに、精度向上を実現することができる。
また、この発明による実施の形態1によれば、前項における構成において、前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部に、その先端側から、前記弁装置2を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部の前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部への挿入を誘導する誘導面40からなる挿入誘導領域、および、前記弁装置2を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円筒状のガイド面41からなる円周面を持つガイド領域、ならびに、前記弁装置2を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置2を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部を前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部により保持するOリング42からなる弾性体を装着する環状溝43からなる弾性体装着領域、および、前記弁装置2を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する圧入面44からなる圧入領域が、順次形成されているので、保持部材における第2の嵌合部に挿入誘導領域,ガイド領域,弾性体装着領域,圧入領域を適切に形成することにより、弁装置と保持部材との位置決めや仮結合を容易にし燃料噴射弁の組立を簡単にするとともに、精度向上を実現することができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図5および図6について説明する。図5は実施の形態2におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す分解図である。図6は実施の形態2におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す部分拡大図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態2における内燃機関用燃料噴射弁1の分解構成を記載した図5および拡大断面を記載した図6に明示されているように、実施の形態1と同様に、ソレノイド装置2と弁装置7とは組付け可能な別体構造として構成されている。ソレノイド装置2の図示下部を構成するホルダ14は円筒状に形成され図示下端面を開口している。円筒状に形成されたホルダ14の図示下方端部には、前述の通り、第2嵌合部2aが設けられ、図示下端面の開口と連通している。
弁装置7は全体として円柱状に形成され、円筒状に形成されたホルダ14の図示下方端部に設けられた開口に図示上部を挿入される。弁装置7に設けられた円筒状の弁本体9の図示上部には、ソレノイド装置2に設けられた第2嵌合部2aと嵌合する第1嵌合部7aが外周に設けられている。
この実施の形態2では、弁装置7を構成する弁本体9に設けられた第1嵌合部7aには、図6に拡大して示すように、円筒状に形成された弁本体9の図示上方先端からテーパ状の誘導面50、および、誘導面50の大外径から図示下方に延長して形成された円筒状のガイド部51、ならびに、Oリング52を装着された溝53、および、ガイド部51より大径の圧入面54が設けられている。
テーパ状の誘導面50は、弁装置7を構成する円筒状に形成された弁本体9の図示上方における最先端部分の開口周縁に図示下方へ向い順次拡径して設けられ、ソレノイド装置2を構成する円筒状に形成されたホルダ14の図示下方端部に設けられた開口周縁の最先端部分に当接して弁装置7の進入を誘導するためのものである。
円筒状のガイド部51は、テーパ状の誘導面50の最大径部と連接する円周面によって形成され、ソレノイド装置2の嵌合部2aと嵌合して弁装置7の進入を案内するためのものである。
Oリング52を装着された溝43は、円筒状のガイド部51の図示下端部分に連接して円筒状に形成された弁本体9の内周面に環状に形成され、円環状のOリング52を環状溝内に嵌着するためのものである。Oリング52の外周面は、ソレノイド装置2に設けられた嵌合部2aと嵌合し、弁装置7をソレノイド装置2を構成するホルダ14によって弾性保持する。
圧入面54は、ソレノイド装置2に設けられた嵌合部2aとの嵌合によって圧入結合を行う圧入代を有し、弁装置7をソレノイド装置2を構成するホルダ14に圧入するものである。
この実施の形態2においては、燃料噴射弁1で、弁装置7側の嵌合部7aに先端からテーパ状の誘導面50、挿入状態となっている円筒状のガイド面51、弾性体52を装着している溝53を有し、さらにガイド面51で構成されるガイド部より大径の圧入面54を順次形成したことを特徴とする内燃機関用燃料噴射弁が提案されている。
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成において、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部に、その先端側から、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部の前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部への挿入を誘導する誘導面50からなる挿入誘導領域、および、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円筒状のガイド面51からなる円周面を持つガイド領域、ならびに、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部を前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部により保持するOリング52からなる弾性体を装着する環状溝53からなる弾性体装着部、ならびに、前記弁装置7を構成する弁本体9における第1嵌合部7aからなる第1の嵌合部と前記ホルダ14からなる保持部材における第2嵌合部2aからなる第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する圧入面54からなる圧入領域が、順次形成されているので、弁装置における第1の嵌合部に挿入誘導領域,ガイド領域,弾性体装着領域,圧入領域を適切に形成することにより、弁装置と保持部材との位置決めや仮結合を容易にし燃料噴射弁の組立を簡単にするとともに、精度向上を実現することができる。
以上のように、この発明による実施の形態では、中空状の弁本体9、この弁本体9内の一端に固定され燃料噴射口15を有する弁座11、弁座11に隣接して前記燃料噴射口15を開閉する弁体8および旋回エネルギを与えるスワラ10から成る弁装置7と、弁装置2を作動させるソレノイドコイル5を備えたソレノイド装置2から構成される燃料噴射弁1において、弁装置7およびソレノイド装置2の対向部にそれぞれ第1嵌合部7a,第2嵌合部2aが形成されており、どちらか一方の嵌合部7aまたは2aが先端側からテーパ状の誘導面40,50、挿入状態となっている円筒状のガイド面41,51、Oリング42,52からなる弾性体を装着している溝43,53を有し、さらにガイド面41,51からなるガイド部より大径または小径の圧入面44,54が順次形成されていることを特徴とするものである。
この発明による実施の形態によれば、弁装置7とソレノイド装置2における嵌合部7a,2aの先端にテーパ状の誘導面40,50および挿入状態のガイド面41,51があることにより、弁装置7の傾きが少ない状態で組立ができる。これにより弁座11先端面の噴口位置をビデオカメラ等で確認する場合、正確に位置確認ができる。
また、嵌合部7a,2aにOリング42,52からなる弾性体を備えており、Oリング42,52からなる弾性体に挿入することで弁装置7を仮位置決めすることができ、仮位置決め後に弾性的に保持されているので、その後の圧入工程への過程でズレが生じないため、噴射口15の位置(回転方向の)を高精度に調整することができる。また、圧入時にOリング42,52からなる弾性体が弁装置7をソレノイド装置2の中で調心させる役割を果たしスムーズに圧入することができる。
また、各部品が同軸加工され圧入により組み立てられることにより、高精度で安定した特性の燃料噴射弁を提供することができる。
特に、実施の形態2の構造では、ガイド面51からなる挿入部、Oリング52からなる弾性体を装着する溝53からなる溝部、圧入面54からなる圧入部を弁装置7の外径側に設けることで、容易に加工することができる。
この発明による実施の形態1における内燃機関用燃料噴射弁の構成を示す縦断面図である。 この発明による実施の形態1におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す分解図である。 この発明による実施の形態1におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す部分拡大図である。 この発明による実施の形態1におけるソレノイド装置と弁装置の組立工程を示す説明図である。 この発明による実施の形態2におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す分解図である。 この発明による実施の形態2におけるソレノイド装置と弁装置の嵌合部構造を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁、2 ソレノイド装置、2a 第2嵌合部、3 ハウジング、4 コア、4a フィルタ、4b スリーブ、5 コイル、5a 端子、6 アマチュア、7 弁装置、7a 第1嵌合部、7b 弁本体上部内径、S2 第2摺動部、7c 弁本体下部内径(スワラ圧入部)、10 スワラ、10a スワラ内径、S1 第1摺動部、10b スワラ外径(圧入面)、40,50 誘導面、41,51 ガ
イド面、42,52 Oリング、43,53 溝、44,54 圧入面。

Claims (3)

  1. 燃料噴射口を開閉する弁要素を有し円周面を持つ第1の嵌合部を外周部に形成された弁装置、前記弁要素を駆動する駆動手段に一体として結合され前記弁装置に設けられた第1の嵌合部と嵌合する円周面を持つ第2の嵌合部を内周部に有する保持部材を備え、前記弁装置における第1の嵌合部の前記保持部材における第2の嵌合部への挿入を誘導する挿入誘導領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円周面を持つガイド領域、ならびに、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置における第1の嵌合部を前記保持部材における第2の嵌合部により保持する弾性体を装着する弾性体装着領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する円周面を持つ圧入領域が、前記弁装置における第1の嵌合部および前記保持部材における第2の嵌合部のどちらか一方に設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記保持部材における第2の嵌合部に、その先端側から、前記弁装置における第1の嵌合部の前記保持部材における第2の嵌合部への挿入を誘導する挿入誘導領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円周面を持つガイド領域、ならびに、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置における第1の嵌合部を前記保持部材における第2の嵌合部により保持する弾性体を装着する弾性体装着領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する円周面を持つ圧入領域が、順次形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記弁装置における第1の嵌合部に、その先端側から、前記弁装置における第1の嵌合部の前記保持部材における第2の嵌合部への挿入を誘導する挿入誘導領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態での相対移動を案内する円周面を持つガイド領域、ならびに、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との挿入状態で前記弁装置における第1の嵌合部を前記保持部材における第2の嵌合部により保持する弾性体を装着する弾性体装着領域、および、前記弁装置における第1の嵌合部と前記保持部材における第2の嵌合部との圧入状態での圧入代を設定する円周面を持つ圧入領域が、順次形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
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