JP5857878B2 - 電磁弁 - Google Patents

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    • F02M59/36Varying fuel delivery in quantity or timing by variably-timed valves controlling fuel passages to pumping elements or overflow passages
    • F02M59/366Valves being actuated electrically

Description

本発明は、液体通路を開閉する電磁弁に関する。
従来の電磁弁は、コイルに通電している時には磁気吸引力によりアーマチャがステータコア側に吸引され、コイルに通電していない時にはスプリングによりアーマチャが反ステータコア側に駆動される。また、スプリングはステータコアに形成されたスプリング室に収容され、アーマチャはアーマチャ室に収容される。
アーマチャ室は、アーマチャによって2つの室に分割されている。具体的には、アーマチャの一端面側に位置してスプリング室と連通する第1アーマチャ室と、アーマチャの他端面側に位置する第2アーマチャ室とに分割されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−278365号公報
ところで、従来の電磁弁は、アーマチャの移動に伴って第1アーマチャ室および第2アーマチャ室の圧力が変化し、その圧力の影響によって応答性が低下するという問題があった。
そこで、本出願人は、特願2012−4785(以下、先願発明という)にて、第1アーマチャ室と第2アーマチャ室とを連通させる連通路をアーマチャに形成し、アーマチャの移動に伴って連通路を介して第1アーマチャ室と第2アーマチャ室との間で液体を流通させることにより、応答性の向上を図った電磁弁を提案した。
しかしながら、先願発明の電磁弁では、連通路における第1アーマチャ室側の開口端やスプリング室壁面に、キャビテーションによるエロージョンが発生することがわかった。
本発明は上記点に鑑みて、液体通路を開閉する電磁弁において、キャビテーションによるエロージョンを防止しつつ応答性を向上させることを目的とする。
上述した先願発明の電磁弁におけるキャビテーションによるエロージョンの発生原因について検討したところ、コイルへの通電を停止した際にはアーマチャの移動に伴って第1アーマチャ室の容積が拡大し、第2アーマチャ室から連通路を介して第1アーマチャ室へ液体が流動するものの、第1アーマチャ室およびスプリング室の燃料が膨張してそれらの室の圧力が低下し、キャビテーションが発生することがわかった。
さらに詳細に検討したところ、連通路における第1アーマチャ室側の開口端がステータコアに対向した位置にあるため、コイルへの通電を停止した際には、アーマチャとステータコアとの隙間を介して第1アーマチャ室からスプリング室に燃料が流れることになるが、アーマチャとステータコアとの隙間の流路面積が連通路の流路面積に対して小さいため、第1アーマチャ室からスプリング室には燃料がスムーズに流れず、キャビテーションが発生しやすくなっていることを見出した。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、通電時に磁界を形成する筒状のコイル(15)と、コイル内に収納されてコイルへの通電時に磁気吸引力を発生するステータコア(10)と、一端面がステータコアに対向し、磁気吸引力によりステータコア側に吸引されるアーマチャ(18)と、アーマチャに追従作動して液体通路を開閉する弁体(25)と、ステータコア内に形成されたスプリング室(19)と、スプリング室(19)に収容されてアーマチャをステータコアから遠ざかる向きに付勢するスプリング(21)と、アーマチャが収容されるアーマチャ室(17)とを備える電磁弁において、アーマチャ室のうち、アーマチャの一端面側に位置してスプリング室と連通する部位を第1アーマチャ室(170)とし、アーマチャの他端面側に位置する部位を第2アーマチャ室(171)としたとき、アーマチャは、第1アーマチャ室と第2アーマチャ室とを連通させる第1連通路(180)を備え、第1連通路における第1アーマチャ室側の開口端は、スプリング室に対向する位置に配置されていることを特徴とする。
これによると、コイルへの通電を停止した際に、アーマチャとステータコアとの隙間を介さずにスプリング室に燃料が流れることになるため、スプリング室に燃料がスムーズに流れ、キャビテーションが発生し難くなる。したがって、キャビテーションによるエロージョンを防止しつつ応答性を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る電磁弁を示す正面断面図である。 図1の電磁弁の要部を拡大して示す正面断面図である。 図1の電磁弁におけるアーマチャおよびシャフトの平面図である。 図3のIV−0−IV断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁弁におけるアーマチャおよびシャフトの平面図である。 図5のVI−0−VI断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁弁を示す正面断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電磁弁を示す正面断面図である。 本発明の第5実施形態に係る電磁弁を示す正面断面図である。 本発明の第6実施形態に係る電磁弁を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の電磁弁は、例えば、内燃機関(より詳細にはディーゼルエンジン)に燃料を供給する燃料噴射装置の吸入調量弁として用いられる。なお、燃料噴射装置は、燃料を高圧化して圧送するポンプ、このポンプにて高圧化された燃料を蓄えるコモンレール等を備えている。そして、吸入調量弁は、ポンプへ供給される燃料の流量を調整するものである。
図1、図2に示すように、磁性体金属よりなる有底円筒状のステータコア10と、磁性体金属よりなる円筒状のスリーブ11が、非磁性金属よりなる円筒状のカラー12を介して一体化されている。具体的には、ステータコア10の開口側端部とカラー12は、溶接またはろう付け等で気密的に接合され、スリーブ11とカラー12も、溶接またはろう付け等で気密的に接合されている。また、金属よりなる略円筒状のガイド13が、スリーブ11に溶接またはろう付け等で気密的に接合されている。
ヨーク14は、磁性体金属よりなり、略有底円筒状に形成されている。そして、ヨーク14は、ステータコア10の外周側に配置され、その一端面がガイド13の端面に当接している。
コイル15は、通電時に磁界を形成するもので、ボビンにコイル線が巻かれて円筒状に形成されており、ステータコア10とヨーク14との間に配置されている。
プレート16は、磁性体金属にて環状に形成され、ステータコア10における底部の外周側に配置され、ステータコア10とヨーク14との間の磁気回路を形成している。また、プレート16とステータコア10とを螺合させてプレート16とステータコア10とを接合することにより、プレート16とガイド13との間にヨーク14が挟持されている。
ステータコア10、スリーブ11、カラー12、およびガイド13によって、アーマチャ室17が区画形成されている。このアーマチャ室17は、アーマチャ室17に収容されたアーマチャ18(詳細後述)によって2つの室に分割されている。具体的には、アーマチャ18よりもステータコア10側に位置する第1アーマチャ室170と、アーマチャ18よりも反ステータコア側に位置する第2アーマチャ室171とに分割されている。
ステータコア10内には、第1アーマチャ室170と連通する第1スプリング室19が形成されている。この第1スプリング室19には、円柱状のコア側ストッパ20、およびアーマチャ18をステータコア10から遠ざかる向きに付勢する第1スプリング21が配置されている。
コア側ストッパ20は、第1スプリング室19の底部壁面を覆うとともに、第1スプリング21の一端を受ける円柱状のスプリング受け部200、および第1スプリング21の内側に位置し、後述するシャフト22との当接によりアーマチャ18のステータコア10側への移動範囲を規制する円柱状のストッパ部201を備えている。
アーマチャ18は、磁性体金属よりなり、円筒状に形成されている。このアーマチャ18には、その径方向中心部に金属製の円柱状のシャフト22が挿入されている。アーマチャ18とシャフト22は、溶接にて接合されている。
そして、シャフト22の一端はアーマチャ18からガイド13側に向かって突出しており、ガイド13に形成されたガイド孔130にシャフト22の突出部位が摺動自在に挿入され、アーマチャ18はその一端面がステータコア10に対向し、アーマチャ18およびシャフト22は磁気吸引力によりステータコア10側に吸引されるようになっている。
また、シャフト22の他端はコア側ストッパ20のストッパ部201と対向しており、ストッパ部201とシャフト22との当接により、アーマチャ18のステータコア10側への移動範囲が規制されるようになっている。
さらに、シャフト22のうちガイド孔130に挿入される部位の外周面には、第2アーマチャ室171と後述する第2スプリング室24とを連通させる切り欠き部220が形成されている。なお、シャフト22は、本発明のアーマチャ側ストッパに相当する。
ガイド13における反アーマチャ側には、金属よりなる円筒状のシート23が溶接にて接合されている。そして、ガイド13とシート23によって、第2スプリング室24が形成されている。
シート23には、後述する弁体25が摺動自在に挿入されるシート部孔230、液体が流通する液体通路231、および液体通路231中に位置して弁体25が接離するシート面232が形成されている。
弁体25は、金属にて円柱状に形成されている。弁体25の一端側には、シート面232と接離して液体通路231を開閉する弁部250が形成されている。弁体25の他端側は、第2スプリング室24に突出しており、その他端側端面はシャフト22の端面に対向している。弁体25における軸方向中間部の外周面には、第2スプリング室24と液体通路231とを連通させる切り欠き部251が形成されている。
弁体25の他端側には、金属にて円筒状に形成されたスプリングホルダ26が、圧入やかしめによって固定されている。そして、弁体25をシャフト22側に付勢する第2スプリング27が、スプリングホルダ26とシート23との間に挟持されている。
図2〜図4に示すように、アーマチャ18は、第1アーマチャ室170と第2アーマチャ室171とを連通させる第1連通路180および第2連通路181を備えている。
第1連通路180は、一端が第1アーマチャ室170側に開口するとともに第1スプリング21の一端が挿入されるスプリング収容孔180aと、第2アーマチャ室171とスプリング収容孔180aとを連通させる接続孔180bとを備えている。
スプリング収容孔180aは、アーマチャ18の径方向中心部に位置しており、スプリング収容孔180aにおける第1アーマチャ室170側の開口端は第1スプリング室19に対向する位置に配置されている。換言すると、スプリング収容孔180aは、第1スプリング室19の電磁弁軸方向投影面内に位置している。
接続孔180bは、アーマチャ18の周方向に沿って等間隔に複数個(本例では4個)配置されている。
第2連通路181は、アーマチャ18の軸線に平行に延びており、第2連通路181における第1アーマチャ室170側の開口端はステータコア10に対向した位置にある。また、第2連通路181は、アーマチャ18の周方向に沿って等間隔に複数個(本例では4個)配置されている。さらに、接続孔180bと第2連通路181は、アーマチャ18の周方向にずらして配置されている。
上記構成において、コイル15に通電すると、アーマチャ18およびシャフト22が第1スプリング21の付勢力に抗してステータコア10側に吸引され、第2スプリング27に付勢された弁体25がアーマチャ18およびシャフト22に追従して移動し、弁体25がシート面232に着座して液体通路231が閉塞される。
ここで、アーマチャ18等がステータコア10側に吸引される際、所定の容積(=アーマチャ18の移動量×アーマチャ18の断面積)の液体が、第1連通路180および第2連通路181を介して、第1アーマチャ室170および第1スプリング室19から第2アーマチャ室171へ移動し、これにより応答性の向上が図られる。
一方、コイル15への通電が停止されると、アーマチャ18およびシャフト22は第1スプリング21に付勢されて弁体25側に向かって(すなわち、ステータコア10から遠ざかる向きに)移動し、シャフト22が弁体25に当接する。さらに、アーマチャ18とシャフト22と弁体25が、第1スプリング21の付勢力により第2スプリング27の付勢力に抗して移動される。すなわち、弁体25がシート面232から離れて、液体通路231が開かれる。
ここで、アーマチャ18等が反ステータコア側に移動される際、所定の容積の液体が、第1連通路180および第2連通路181を介して、第2アーマチャ室171から第1アーマチャ室170および第1スプリング室19へ移動する。
より詳細には、第1アーマチャ室170のうち特に外周側の部位には、第2アーマチャ室171の液体が第2連通路181を介して移動し、これによりその部位のキャビテーションの発生が防止される。
また、アーマチャ18等が反ステータコア側に移動開始する移動開始初期の領域では、アーマチャ18とステータコア10との隙間の流路面積が小さいため、第2連通路181からアーマチャ18とステータコア10との隙間を介して第1スプリング室19側へ移動する液体の量は少ない。
一方、第1連通路180のスプリング収容孔180aは第1スプリング室19に対向する位置に配置されているため、第1連通路180を介して第1スプリング室19側へ移動する液体は、アーマチャ18とステータコア10との隙間を通らずに移動することができる。
したがって、アーマチャ18等が反ステータコア側に移動開始する移動開始初期の領域では、第2アーマチャ室171の液体は主に第1連通路180を介して第1スプリング室19側へ移動する。これにより、第1スプリング室19でのキャビテーションの発生が防止される。
上記の説明から明らかなように、本実施形態によると、アーマチャ18がステータコア10から遠ざかる向きに移動する際のキャビテーションによるエロージョンを防止しつつ、開弁時および閉弁時の応答性を向上させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、アーマチャ18の構成を変更したもので、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図5、図6に示すように、アーマチャ18におけるステータコア10に対向する面に、第2連通路181からアーマチャ18の径方向中心側に向かって延びる接続溝28が形成されている。
この接続溝28を設けたことにより、アーマチャ18とステータコア10との隙間を介して第2連通路181と第1スプリング室19との間での液体の移動が容易になるため、アーマチャ18がステータコア10から遠ざかる向きに移動する際の第1アーマチャ室170および第1スプリング室19でのキャビテーションの発生をより確実に防止することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、プレート29を追加したもので、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、第2アーマチャ室171に、アーマチャ対向部材としての円筒状のプレート29が配置されている。プレート29は、ガイド13に圧入等にて固定されている。
また、プレート29の一端面は、アーマチャ18における第2アーマチャ室171側の面に対向している。そして、プレート29の一端面とアーマチャ18における第2アーマチャ室171側の面との間の隙間寸法は、アーマチャ18がステータコア10から遠ざかる向きに移動する際にダンパ効果が発生するように設定されている。なお、そのダンパ効果を発生させるためには、コイル15に通電されていない状態でのその隙間寸法を50μm以下に設定するのが望ましい。
このようにダンパ効果を発生させることにより、アーマチャ18がステータコア10から遠ざかる向きに移動する際のアーマチャ18の移動速度を低下させて、第1アーマチャ室170および第1スプリング室19でのキャビテーションの発生をより確実に防止することができる。
なお、第1連通路180または第2連通路181にオリフィス絞りを設置してダンパ効果を発生させるようにしても、同様な効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1スプリング室19の構成を変更したもので、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
ところで、第1スプリング室19の周壁面と第1スプリング21の外周部との間に発生したキャビテーション気泡が第1スプリング21に引掛かり滞留するため、気泡消滅時に第1スプリング室19の周壁面にエロージョンが発生しやすい。
そこで、図8に示すように、第1スプリング室19の周壁面の径を拡げて、第1スプリング室19の周壁面の径を第1スプリング21の外径より充分大きくすることにより、第1スプリング室19の周壁面と第1スプリング21の外周部との間にキャビテーション気泡が滞留し難くなるため、第1スプリング室19の周壁面のエロージョンを回避できる。
なお、本発明者らの実験によると、キャビテーション気泡の大きさは、概ね直径0.7mm程度であることが可視化から観察できており、従って、第1スプリング室19の周壁面の径を第1スプリング21の外径よりも1.4mm以上大きくすれば、第1スプリング室19の周壁面と第1スプリング21の外周部との間での気泡の滞留を抑制することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、コア側ストッパ20の構成を変更したもので、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、被覆部材としてのコア側ストッパ20は、第1スプリング21の外側に位置して第1スプリング室19の周壁面を覆う円筒状の被覆筒部202を備えている。また、コア側ストッパ20は、ステータコア10よりも硬度が高い金属よりなる。
ところで、ステータコア10は磁性材で硬度が低いためエロージョンが発生し易いが、本実施形態では、ステータコア10における第1スプリング室19を形成する壁面は、スプリング受け部200および被覆筒部202にて覆われているため、第1スプリング室19でキャビテーションが発生したとしても、ステータコア10における第1スプリング室19を形成する壁面にエロージョンは発生しない。
また、コア側ストッパ20はステータコア10よりも硬度が高いため、第1スプリング室19でキャビテーションが発生したとしても、コア側ストッパ20にエロージョンは発生しない。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、コア側ストッパ20およびシャフト22の構成を変更したもので、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図10に示すように、コア側ストッパ20は、ストッパ部201が廃止され、スプリング受け部200のみを備えている。アーマチャ側ストッパとしてのシャフト22は、第1スプリング室19内まで延びており、シャフト22の端部はコア側ストッパ20に対向している。
そして、アーマチャ18およびシャフト22が磁気吸引力によりステータコア10側に吸引された際には、コア側ストッパ20とシャフト22との当接により、アーマチャ18のステータコア10側への移動範囲が規制されるようになっている。また、シャフト22は第1スプリング室19内まで延びているため、コア側ストッパ20とシャフト22との当接面は、第1スプリング室19内に位置している。
ところで、エロージョンによりステータコア10やアーマチャ18の一部が脱落することがあり、脱落した金属粉がコア側ストッパ20とシャフト22との当接面に噛み込むと、弁体25がシート面232に着座する位置まで移動できずに電磁弁が閉じきれなくなる場合がある。
ここで、本実施形態では、コア側ストッパ20とシャフト22との当接面は第1スプリング室19内に位置しているため、換言すると、コア側ストッパ20とシャフト22との当接面の位置を燃料が流れる部分から遠ざけているため、脱落した金属粉がコア側ストッパ20とシャフト22との当接面に噛み込むことを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、本発明の電磁弁を内燃機関用燃料噴射装置の吸入調量弁に適用したが、本発明は、液体通路を開閉する電磁弁に広く適用することができる。
なお、本発明を実施する際には、上述の第1〜第6の実施形態のうち、適宜組合せ可能な2つ以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
10 ステータコア
15 コイル
17 アーマチャ室
18 アーマチャ
19 スプリング室
21 スプリング
25 弁体
170 第1アーマチャ室
171 第2アーマチャ室
180 第1連通路

Claims (6)

  1. 通電時に磁界を形成する筒状のコイル(15)と、
    前記コイル内に収納されて前記コイルへの通電時に磁気吸引力を発生するステータコア(10)と、
    一端面が前記ステータコアに対向し、前記磁気吸引力により前記ステータコア側に吸引されるアーマチャ(18)と、
    前記アーマチャに追従作動して液体通路を開閉する弁体(25)と、
    前記ステータコア内に形成されたスプリング室(19)と、
    前記スプリング室(19)に収容されて前記アーマチャを前記ステータコアから遠ざかる向きに付勢するスプリング(21)と、
    前記アーマチャが収容されるアーマチャ室(17)とを備える電磁弁において、
    前記アーマチャ室のうち、前記アーマチャの一端面側に位置して前記スプリング室と連通する部位を第1アーマチャ室(170)とし、前記アーマチャの他端面側に位置する部位を第2アーマチャ室(171)としたとき、
    前記アーマチャは、前記第1アーマチャ室と前記第2アーマチャ室とを連通させる第1連通路(180)を備え、
    前記第1連通路における前記第1アーマチャ室側の開口端は、前記スプリング室に対向する位置に配置されており、
    前記第1連通路は、一端が前記第1アーマチャ室側に開口するとともに前記スプリングが挿入される底壁面及び内周壁面を有するスプリング収容孔(180a)と、前記第2アーマチャ室と前記スプリング収容孔とを連通させる接続孔(180b)とを備え、前記接続孔は前記スプリング収容孔の前記内周壁面に開口していることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記接続孔は、複数個設けられていることを特徴とする請求項に記載の電磁弁。
  3. 前記アーマチャは、前記第1アーマチャ室と前記第2アーマチャ室とを連通させる第2連通路(181)を備え、
    前記第2連通路における前記第1アーマチャ室側の開口端は、前記ステータコアに対向する位置に配置され、
    前記アーマチャにおける前記ステータコアに対向する面には、前記第2連通路から前記アーマチャの径方向中心側に向かって延びる接続溝(28)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 前記アーマチャにおける前記第2アーマチャ室側の面と、前記アーマチャにおける前記第2アーマチャ室側の面に対向するアーマチャ対向部材(29)との間の寸法は、前記アーマチャが前記ステータコアから遠ざかる向きに移動する際にダンパ効果が発生するように設定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電磁弁。
  5. 前記ステータコアにおける前記スプリング室を形成する壁面は、前記ステータコアよりも硬度が高い金属製の被覆部材(20)にて覆われていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電磁弁。
  6. 前記ステータコアに固定されたコア側ストッパ(20)と、
    前記アーマチャに固定されたアーマチャ側ストッパ(22)とを備え、
    前記コア側ストッパと前記アーマチャ側ストッパとの当接により、前記アーマチャの前記ステータコア側への移動範囲が規制されるように構成され、
    前記コア側ストッパと前記アーマチャ側ストッパとの当接面は、前記スプリング室内に位置していることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電磁弁。
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