JP6151336B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Description
も大きくなる大径部を有し、固定コアの可動コアと向き合う対向端面側が固定コアの大径
部よりも径方向内側に凹み、固定コアの対向端面の外径が大径部の外径よりも小さくなる
ことにより、固定コアの対向端面が可動コアの外周に設置されている磁性部材と向き合う
面積を小さくして、固定コアと可動コアの間を流れる磁束の減少を低減し、吸引力を向上
した燃料噴射弁が開示されている。
流がある。渦電流は、コイルに電流を供給することで発生する磁束を打ち消す方向に発生
し、コイルへの電流供給を停止した際にも、磁束を打ち消す方向とは逆に発生し、常に磁
界の変化を妨げる方向に発生する。電磁式の燃料噴射装置においては、コイルに電流を供
給してから磁束が発生して吸引力が立ち上がるまでと、コイルへの電流の供給を打ち切っ
てから磁束が減少して吸引力が低下するまでには、磁気的な遅れが生じる問題となる。例
えば特許文献1に記載された燃料噴射弁(燃料噴射装置)のように、固定コアの反可動コ
ア側の外径を可動コアの外径よりも大きくすることで、固定コアの磁路断面積が増加し、
吸引力は向上する。一方で、固定コアの磁路断面積が増加することで、電流をコイルに供
給してから磁束が立ち上がるまでの磁気的な遅れ時間とコイルへの電流供給を停止してか
ら磁束が切れるまでの磁気的な遅れ時間が増加する可能性がある。特許文献1に記載され
た燃料噴射弁では、動的な応答性を決定づける渦電流についての配慮が必ずしも十分でな
かった。
射装置を提供することにある。
的な絞りを設ける。
コイルの近傍(内周面側)に位置する磁気コアの外周面側から磁化が始まり、コイルから
遠く離れている磁気コアの内周面側へ向けて磁化が進行する。一方でコイルへの電流供給
を停止すると、コイルに近い磁気コアの外周面側から消磁が始まる。本発明において、磁
気コアの可動子側端面における内径側の肉厚を削ることで、すなわち、磁気コア(固定コ
ア)の内周面に可動子側へ向けて内径が大きくなる磁気的な絞りを設けることで、コイル
に電流を供給してから磁束が立ち上がるまでの開弁時の磁気的な遅れ時間とコイルへの電
流供給を停止してから磁束が減少するまでの閉弁時の磁気的な遅れ時間の短縮が可能とな
り、開弁時及び閉弁時における動的な応答性を向上することができる。
部分の内径よりも大きくするとよい。このような構成によって磁気コアの磁気抵抗の低減
と吸引面の磁束密度の向上を行い、磁気吸引力を向上させることが可能となる。
(1)弁体と、前記弁体と協働して開閉弁動作を行わせる可動子と、コイルに通電することにより励磁されて前記可動子を駆動する磁気力を発生する磁気コアと、を備えた燃料噴射装置において、 前記磁気コアには、燃料通路を形成する内径部と、
前記内径部よりも下流側に位置し、前記内径部の内径よりも大きい内径を有する大径部と、
前記大径部よりも下流側に位置し、前記可動子と対向する端面に向かって内径が拡大する内径拡大部とが形成され、前記内径拡大部の形成面と前記可動子との弁軸に沿う方向の間隔が、前記磁気コアの前記端面の内径部から前記孔の奥側に向かうほど拡大するように構成される。
(2)(1)において、前記弁体を閉弁方向に付勢するスプリングを備え、前記スプリングの外径は前記内径部の径よりも小さく、前記スプリングは前記内径部の内周側で支持される。
(3)(1)又は(2)において、前記大径部の内径はほぼ一定となるように形成される。
(4)(3)において、前記内径拡大部の内径は前記可動子と対向する端面に向かって次第に拡大される。
(5)(1)又は(2)において、前記内径拡大部の内径はほぼ直線形状のテーパ形状で
ある。
(6)(1)又は(2)において、前記可動子には前記弁体が挿入される挿入孔と前記挿入孔よりも外周側に位置する燃料通路孔が形成され、前記挿入孔の中心は前記内径拡大部が形成された前記磁気コアの前記端面の内径部よりも内周側に位置するとともに、前記燃料通路孔は前記内径拡大部が形成された前記磁気コアの前記端面の内径部と軸方向において重なる位置に形成される。
(7)(6)において、前記燃料通路孔の中心は前記内径拡大部が形成された前記磁気コアの前記端面の内径部よりも内周側に位置することを有する。
(8)(1)〜(7)の何れかにおいて、前記可動子は、前記磁気コアと対向する端面と反対側の端面に開口して弁軸に沿う方向に孔が形成され、前記孔は、当該孔の軸方向の半分以上の範囲において前記反対側の端面に向かって内径が拡大する内径拡大部が形成される。
(9)(1)〜(7)の何れかにおいて、前記可動子は、前記磁気コアと対向する端面と反対側の端面に開口して弁軸に沿う方向に孔が形成され、前記孔は、前記反対側の端面に向かって内径が拡大し、ほぼ直線形状のテーパ形状である内径拡大部が形成される。
いて説明する。
いて説明する。図1は、本発明の燃料噴射装置の一実施例を示す縦断面図である。
4に対して弁軸方向に相対変位可能に組み付けられている。可動子102は弁体114の
規制部(ストッパ部)114aによって開弁方向への相対変位が規制されている。規制部
114aは弁体114の弁ニードル部114cよりも大きな径を有する拡径部によって形
成されている。可動子102は規制部114aに対して他端側に設けられ、弁座118と
接触する接触部(シート部114b)側への相対変位、すなわち閉弁方向への相対変位は
弁体114によって規制されることはない。
であり、コイル105に通電されていない状態では、弁体114はスプリング(第1スプ
リング)110によって閉弁方向に付勢され、弁座118に密着し閉弁状態となっている
。この閉弁状態においては、可動子102はゼロスプリング(第2スプリング)112に
よって弁体114の規制部114aに密着させられ、可動子102と磁気コア(固定コア
)107との間に空隙を有している。燃料は燃料噴射装置の上部に設けられた燃料供給口
123より供給され、弁座118で燃料をシールしている。閉弁時には、スプリング11
0による力および燃料圧力による力が弁体114に対して閉弁方向に作用し、弁体114
は閉弁方向に押されている。スプリング(第1スプリング)110の弁体114と当接し
ている端部とは反対側の端部はアジャスタピン120に当接しており、スプリング110
のばね力がこのアジャスタピン120により調整される。
磁気コア107の少なくとも可動子102側の一部と可動子102とを内包するようにこ
れらの外周側に配置された筒状部材であるノズルホルダ101と、ハウジング103とに
よって構成されている。ハウジング103はその下端部に径方向に延びる径方向延設部1
03aが形成されており、この径方向延設部103aの内周面103bがノズルホルダ1
01における可動子102の外周面102aと対向する部分101aの外周面に接触して
いる。また、ハウジング103はコイル105の外周を取り囲み、コイル105よりも上
位となる部分103cの内周面が磁気コア107のフランジ部107aの外周面と接して
いる。ハウジング103は磁気回路のヨーク部分を構成している。
子102と固定部品である磁気コア107との間に磁気吸引力が発生する。可動子102
に作用する磁気吸引力がスプリング110による荷重と、燃料圧力によって弁体114に
作用する力の和を超えると、可動子102が上方へ動く。このとき弁体114は可動子1
02と共に上方へ移動し、可動子102の上端面が磁気コア107の下面に衝突するまで
移動する。その結果、弁体114のシート部114bが弁座118より離間し、供給され
た燃料が、複数の噴射口119から噴射される。なお、噴射口119の孔数は単孔であっ
てもよい。なお、噴射口119及び弁座118はノズルホルダ101の先端部に取り付け
られたオリフィスカップ116に形成されている。また、オリフィスカップ116の上流
側には、弁体114をガイドするプランジャロッドガイド115が設けられている。
に衝突した後、弁体114の規制部114aは可動子102から離脱し、オーバーシュー
トするが、一定の時間の後に弁体114は規制部114aが可動子102に接触すること
により、可動子102上で静止する。コイル105への電流の供給が切れると、磁気回路
中に発生していた磁束が減少し、磁気吸引力が低下する。磁気吸引力がスプリング110
による荷重と、燃料圧力によって弁体114および可動子102が受ける流体力とを合わ
せた力よりも小さくなると、可動子102および弁体114は下方へ動き、弁体114が
弁座118と衝突した時点で、可動子102の規制部114aは弁体114から離脱する
。一方弁体114は弁座118と衝突した後に静止し、燃料の噴射が停止する。
しくは、別部材で構成し溶接もしくは圧入等の方法で相対変位しないように結合されてい
てもよい。可動子102と弁体114とが相対変位しない同じ部材である場合、ゼロスプ
リング112は構成上必要ない。このような構成であっても、本発明の効果は変わらない
。
図1における燃料噴射装置の駆動部断面の拡大図であり、図3は図2における可動子10
2の外径側下面部Cの拡大図である。また、図4は図2におけるノズルホルダ101の上
端面と磁気コア107との接触部Aの拡大図である。なお、図2,図3,図4において図
1と同一の構成部品には同一符号を付す。
107,可動子102,ハウジング103及びノズルホルダ101で構成される磁気回路
に磁束が発生し、磁気コア107と可動子102との間に磁気吸引力が発生する。磁気コ
ア107を通る磁束は、磁気コア107の可動子102側の端面206の位置で、ノズル
ホルダ101側へ流れる磁束と、磁気コア107の吸引面側、すなわち磁気コア107と
可動子102との間の磁気ギャップ側に流れる磁束とに分配される。このとき、磁気コア
107と可動子102との間を通る磁束の数と磁束密度が磁気吸引力を決定する。
径が拡大する内径拡大部201を設ける。磁気コア107にはその中央部に弁軸方向に貫
通する貫通孔210が形成され、この貫通孔210が燃料通路を構成している。内径拡大
部201はこの貫通孔210の出口部近傍に形成されており、可動子側端面206から燃
料の流れ方向の上流側に向かって次第に内径が小さくなるように形成されている。この効
果により、磁気コア107の可動子側端面206から可動子102に対して遠く離れる側
の磁束が通過する箇所の断面積を確保しながら、可動子側端面206の面積を絞ることで
、吸引面の磁束密度を高めることができ、磁気吸引力を向上できる。なお、内径拡大部2
01は、可動子102との弁軸に沿う方向の磁気的なギャップが、内径拡大部201の内
径が小さくなるにつれて、すなわち磁気コア107の径方向の中心に近づくに従って、拡
大するように構成するとよい。これは、内径拡大部201における磁気コア107と可動
子102との磁気的なギャップ(弁軸方向の間隔)の大きさを、可動子側端面206と可
動子102との磁気的なギャップの大きさよりも大きくし、磁気的な抵抗を大きくするた
めである。これにより、磁束は内径拡大部201を通過する磁束を減らし、可動子側端面
206を通過する磁束を増やすことができ、可動子側端面206の磁束密度を高めること
ができる。また、コイル105上側に位置する磁気コア107の下面207と内径拡大部
201の上端までの高さLAは、内径拡大部201の弁軸方向の高さLBよりも大きく設定
すると効果が大きい。このように設定することで、コイル105の内径側に位置する磁気
コア107の磁路断面積を確保しつつ、吸引面の絞りによって磁束密度を高める効果が得
やすくなり、吸引力向上が向上できる。なお、内径拡大部201は例えばテーパーで構成
するとよい。
部と下流部に内径拡大部201のテーパーとは角度が異なるテーパーを設けるとよい。こ
の場合、内径拡大部201を3段のテーパー部で構成するという見方もできる。そして下
流側に位置するテーパー部ほど、弁軸心209と成す角度θが大きくなるようにする。こ
の効果により、内径拡大部201の上流部と下流部に加工上のバリが発生しにくくなるた
め、加工コストを低減できる。
外側へ向かって進行する。一方で、コイル105への電流供給を停止すると、コイル10
5に近い位置から磁束が消滅する。コイル105へ電流を供給した状態から電流の供給を
停止する場合、コイル105から離れた位置にある磁気コア107の内径側には、最後ま
で磁束が残留する。従って、コイル105への電流供給を停止しても磁気吸引力が低下す
るまでには磁気的な遅れ時間が存在し、この磁気的な遅れ時間が閉弁時の応答性を悪化さ
せる要因となる。そこで、磁性材料において磁化が進行する方向の幅を狭くすることによ
り、磁気的な遅れ時間を短縮することができる。
動子側端面206の肉厚が小さくなるように構成する。すなわち、内径拡大部201によ
り磁気コア107の内周側(内径側)の磁性材料を削り、その分だけ磁気コア107の肉
厚を薄くしている。この効果によって、コイル105に電流を供給してから磁束が立ち上
がるまでの開弁時の磁気的な遅れ時間とコイル105への電流供給を停止してから磁束が
減少するまでの閉弁時の磁気的な遅れ時間の短縮が可能となり、開・閉弁時における応答
性を向上させることが可能となる。以上の理由により、本発明の第一実施例によれば、磁
気吸引力と動的な応答性の向上を両立することが可能となる。
コイル105から磁気コア107までの距離がノズルホルダ101の厚さ分大きくなる。
コイル105と磁気コア107の距離が大きくなると、渦電流の影響によって磁化が進行
する速度および、消磁する速度が遅くなり、動的な応答性が悪化する。従って、渦電流の
影響を低減できる磁気コア107の内径拡大部201の効果が顕著になる。
成しているため、磁気コア107と弁体114との間に流体通路を確保することができる
。なお、可動子102と弁体114とが相対変位可能に別部材として構成されている場合
、内径拡大部201の範囲は、磁気コア107の可動子側端面206から弁体114に設
けた規制部(ストッパ部)114aよりも上流部まで構成するとよい。この効果により、
弁体114と磁気コア107の間に十分な流体通路を確保することが可能となる。なお、
弁体114と磁気コア107の間を通る燃料は、可動子102に設けた燃料通路孔203
を通過し、下流方向へ流れる。燃料通路孔203の中心位置は、磁気コア107の内径d
cよりも外径側に配置することで、可動子102を通過する燃料の流体通路面積の確保が
可能となる。また、可動子102の燃料通路孔203の中心位置は、磁気コア107の可
動子側端面206の内径よりも内径側に配置するとよい。磁気コア107の可動子側端面
206の内径よりも外径側が可動子102の磁束の主経路となるため、燃料通路孔203
の中心位置を規定することで、可動子102の磁路断面積が燃料通路によって減少するの
を抑える効果がある。なお、燃料通路孔は、可動子102ではなく、弁体114に設けて
もよい。
7と対向する平面部の内径の方が小さくなるように設定するとよい。この効果により、可
動子102が中心位置からずれて偏心した場合であっても磁気コア107の可動子側端面
206で吸引面積が決まるため、磁気吸引力のばらつきを抑制することができる。この効
果により、噴射毎の噴射量のばらつきや個体差による噴射量のばらつきを抑制することが
可能となる。
、可動子102が弁体114の規制部114aと接触して静止した状態において、コイル
105とボビン104とで構成されているコイルスペースの弁軸方向における位置と重な
るようにするとよい。これは磁気ギャップが、コイルスペースよりも下部にくると、可動
子102の側面部の面積が十分にとれないためである。可動子102の側面部とノズルホ
ルダ101との間には、隙間があるため、可動子102の側面部の磁気抵抗は大きくなり
易い。この部分の磁気抵抗を小さくするため、磁束が通過するための側面積を大きくする
必要がある。このため、可動子102の側面部の面積、すなわち可動子102の高さを大
きくする必要がある。従って、磁気ギャップの軸方向の位置をコイルスペース内にするこ
とで、可動子102の高さを十分に確保しても、可動子側面がハウジング103の内径部
分に近づくようにできるため、吸引力の向上が可能となる。
圧入ための逃げ部150を構成するとよい。ノズルホルダ101と磁気コア107を圧入
などの方法によって組み立てる場合、ノズルホルダ101の上端面と接触する磁気コア1
07の隅部には、加工上のRが生じてしまうため、接触部に逃げを設ける必要がある。磁
気コア107ではなく、ノズルホルダ101に逃げ部150を設けることで、磁気コア1
07の磁路断面積が圧入のための逃げによって縮小されるのを抑制し、吸引力を向上でき
る。一般的に、強度が必要になるノズルホルダ101には、磁気特性の劣る材料を使わざ
るを得ないが、このようにノズルホルダ101側に逃げを設けることで、磁気特性に優れ
る磁気コア107の断面積を縮める必要がなく、有利である。なお、ノズルホルダ101
に設けた逃げ部150は例えばテーパーで構成するとよい。
外径方向に向かって内径が拡大する内径拡大部205を設けるとよい。ここで、吸引力を
向上するための磁路断面積を確保する目的で可動子102の内径部の肉厚を増加させると
質量が大きくなり、開・閉弁時における可動子102の加速度が小さくなるため、開閉弁
に要する時間が増加してしまう。従って、可動子102では、磁路断面積の確保と質量低
減を両立させることが望ましい。
径側よりも外径側が、可動子102の磁束が通る主経路となるため、可動子102の外径
側で磁路断面積が確保できるように、磁性体を配置する必要がある。従って、可動子10
2に設けた内径拡大部205の始点208が、磁気コア107の可動子側端面206の内
径よりも外径側に位置するように構成することで、可動子102の必要な磁気路断面積を
確保しながら質量も低減することができる。本発明では、磁気コア107に内径拡大部2
01を設けているため、内径拡大部205の体積を必要最小限に抑制することができ、可
動子102の質量低減が可能になる。
面である下部内径面303を設け、下部内径面303と対向する可動子102の外周面に
凹部301を設けるとよい。ここで、磁気コア107と可動子102が接触する燃料噴射
装置では、衝突面の耐久性を高めるため磁気コア107と可動子102の接触面にクロム
などのメッキ処理を行う場合がある。可動子102にメッキ処理を行う場合、可動子10
2の位置を固定するための溝が外径面に必要となる。しかし、可動子102の外径は、磁
束が通過する磁路であるため、可動子102の凹部301の位置を可動子102の上部に
構成すると、可動子102の外径とノズルホルダ101との間の磁気抵抗が増加し、吸引
力が低下するという問題がある。上記構成によれば、吸引力の低下を抑制し、可動子10
2のメッキ処理が容易となる。
例における燃料噴射装置の駆動部断面の拡大図であり、図6は図5における磁気コアの外
周部Bの拡大図である。また、図7は図5におけるノズルホルダ上端面と磁気コア接触部
Eの拡大図である。なお図5,図6,図7において図1,図2と同一の構成部品には同一
符号を付す。
い内径大径部605と内径の小さい内径小径部606を設けている。これにより、磁気コ
ア107の外径がノズルホルダ101の内径小径部606よりも大きくなる。ここで、断
面積の幾何学的関係から、コイル105の内径側へ配置された磁気コア107の断面積を
確保することは、コイル105の外径側に配置されたハウジング103の断面積を確保す
ることよりも困難である。従って、磁気コア107の吸引面は磁路断面積が小さいために
、ハウジング103に比べて先に磁気飽和する。そこで、本実施例では、磁気コア107
の外径をノズルホルダ101の内径小径部606よりも大きくすることで、磁気コア10
7の径方向の断面積を確保しやすくした。また、磁気コア107の可動子側端面604の
面積は、内径拡大部201よりも上流部の磁気コア107の断面積に比べて10%以上小
さくするように構成するとよい。これは、磁気コア107が飽和磁束密度に達するのを抑
制できる効果があり、磁気コア107の磁束密度を下げることで、磁気回路に発生する磁
束数を増加することができる。
4の面積は、内径拡大部201よりも上流位置での断面積に比べて10%以上小さく絞る
ように構成するとよい。一般的な軟磁性体では、飽和磁束密度よりも10%程度磁束密度
が小さくなると、磁気飽和の状態ではなくなって透磁率が大きくなる。したがって、磁気
コア107の可動子側端面604の面積よりも大きい断面積を磁気コア107が持つこと
によって、磁気コア107の吸引面以外の部分の磁束密度を抑制でき、透磁率が大きい状
態で吸引面だけを飽和磁束密度に近づけることができる。この効果によって、磁気コア1
07の磁気抵抗が低下し、吸引力を増大させることができる。また、磁気コア107の可
動子側端面604の外径は、ノズルホルダ101の内径小径部606よりも大きくすると
よい。これは、渦電流の影響により、コイル105の内径側から磁化するため、磁気コア
107とコイル105の距離を小さくすることによって、磁化の速度を促進させて、動的
な応答性を向上するためである。
06へ切り替わる切替え位置607を有している。この切替え位置607と磁気コア10
7の可動子側端面604との軸方向のギャップhgは、閉弁状態において弁体114と可
動子102とが静止した状態における磁気コア107と可動子102との距離Hstよりも
大きく設定するとよい。これは、磁気コア107の外径をノズルホルダ101の内径小径
部606よりも大きくすることで、磁気コア107の可動子側端面604から切替え位置
607へ磁束が漏れやすい問題があるためである。このようにギャップhgを設定するこ
とで、磁気コア107の可動子側端面604からノズルホルダ101の切替え位置607
に流れる磁束を最小限に抑制できる。つまり、磁気コア107と可動子102との間に流
れる磁束を増加することができ、磁気吸引力の向上が可能となる。なお、ノズルホルダ1
01の切替え位置607の形状は、図6では平面状の例を示している。このように平面状
にすることで、ノズルホルダ101の内径小径部606が可動子102の側面に近傍する
範囲を大きくすることができ、可動子102と内径小径部606との間の磁気抵抗が小さ
くなるため、大きい磁気吸引力を得やすくなる。但し、切替え位置は、下流に向けて内径
が小さくなるテーパーもしくは曲率を含んだ形状であってもよい。
ルダ101の内径小径部606とのギャップSgよりも大きくなるように構成するとよい
。距離ΔrをギャップSgよりも大きくすることで、ギャップSgを小さくすることができ
、可動子102とノズルホルダ101の間の磁気抵抗を低減することができる。この効果
により、磁気吸引力を向上できる。
置する磁気コア107の磁路断面積よりも、コイル105の内径側に位置する磁気コア1
07の断面積を確保することが難しい。従って、磁気コア107に逃げを設ける場合、磁
気コア107がノズルホルダ101の内径と接触する円筒面172ではなく、逃げ部17
0のようにノズルホルダ101の上端面と接触する接触面171に設けるとよい。この効
果により、磁気コア107の磁路断面積の縮小を抑えることができ、磁気吸引力の向上が
できる。
の差の半分、すなわち内径拡大部201の開口の半径と磁気コア107の貫通孔210a
の半径との差Δdは、内径小径部606と内径大径部605との距離Δrよりも大きくし
ている。Δdは内径拡大部201の開口円と磁気コア107の内周円との径方向(弁軸に
直交する方向)における間隔でもある。径方向におけるこの間隔の範囲に内径拡大部20
1のテーパー部が設けられる。異なる半径を有する2つの円周の間に挟まれた部分の面積
を、円の中心から遠い半径位置と近い半径位置とで同じにするためには、円の中心から遠
い半径位置の方が近い半径位置の場合よりも2つの円周の半径の差を小さくすることがで
きる。従って、磁気コア107の可動子102と対向する端面において内径拡大部201
を設けるために減少する面積を磁気コア107の外周部で補う場合、Δdに対してΔrは
小さくてもよい。逆の見方をすれば、確保できるΔrに対してΔdを大きくする必要があ
る。
第三実施例の燃料噴射装置の駆動部断面の拡大図であり、図9は、図8における磁気コア
外周部Dの拡大図である。なお、図5,図9において図1,図2,図5,図6と同一の構
成部品には同一符号を付す。
ルホルダ101の外径よりも小さい外径小径部908を設け、磁気コア107と接触して
いるノズルホルダ101の内径大径部605と外径小径部908とで磁気的な絞り部90
9を構成したものである。外径小径部908はノズルホルダ101の外周面に弁軸心を取
り巻くように形成された環状の凹部(溝部)を構成する。ノズルホルダ101に磁気的な
絞り部909を設けることで、ノズルホルダ101を流れる磁束を減少させ、磁気コア1
07と可動子102との間を流れる磁束を増加させることができる。この磁束の増加によ
って磁気吸引力が向上できる。また、磁気コア107とノズルホルダ101を流れる磁束
は、磁気コア107の可動子側端面604の位置で、可動子102へ流れる磁束とノズル
ホルダ101の磁気的な絞り部909に流れる磁束に分配される。ここで、外径小径部9
08の弁軸方向の位置を、磁気コア107の可動子側端面604の外径方向の延長上にす
ることで、磁気的な絞り部609に流れる磁束を抑えることができ、磁束を可動子102
側へ多く流すことができるため、吸引力が向上できる。また、磁気的な絞り部909を設
けることで、磁気的な絞り部909の磁路断面積を小さくすることができるため、電流を
コイル105に供給してから磁気的な絞り部909が磁気飽和するまでの時間を短縮する
ことが可能となる。この効果によって、磁気コア107と可動子102の内径側に磁化が
進行する速度を上げることができ、動的な吸引力の応答性を向上できる。
噴射装置の駆動部断面の拡大図である。なお、図10において図1,図2,図6と同一の
構成部品には同一符号を付す。
ー701と第二のテーパー702の複数のテーパーを設けることである。ここで、本発明
に係る燃料噴射装置では、磁気コア107の内径を燃料通路として使用するため、吸引力
の向上のために必要な磁気コア107の磁路断面積と燃料通路のために必要な弁体114
と磁気コア107の間の燃料通路断面積の確保の両立が望ましい。以上の理由により、磁
気コア107の内径に設けたテーパーの角度を切替えることで、第一のテーパー701に
より、磁気コア107の可動子側端面604から離れた位置の磁路断面積を確保しつつ、
第二のテーパー702により、下流方向へ向かって燃料通路断面積を大きくすることがで
き、燃料噴射装置の設計が容易となる。
例における燃料噴射装置の駆動部断面の拡大図であり、図12は図11における可動子1
02の内径部Fの拡大図である。なお、図11,図12において図1,図2,図6と同一
の構成部品には同一符号を付す。
って内径が拡大する内径拡大部201を、曲率を含む形状とした内径拡大部801とした
。ここで、磁気コア107の内径側の燃料通路断面積が最も小さくなるのは、弁体114
に設けた規制部114aと磁気コア107との間である。磁気コア107の内径側に設け
た磁気的な絞りを内径拡大部801のような曲率を含む形状にすることで、燃料通路断面
積が最も縮小される部分の磁気コア107の内径daを変化させずに、上流部と下流部の
磁気コア107の磁路断面積を大きくすることができる。これにより、磁気コア107に
発生可能な磁束の数が増加し、吸引力を向上できる。
しない隙間を有することが望ましい。これは、可動子102とノズルホルダ101が接触
すると、可動子102が受ける摩擦抵抗が大きくなり、開閉弁の応答性が低下するためで
ある。
設ける構成になっている。ここで、可動子102の弁体114に対する傾きは、可動子1
02と弁体114の摺動部の隙間および摺動高さで決定される。本実施例では、可動子1
02に摺動延長部710を設けることで、弁体114と可動子102の摺動高さが延長さ
れ、可動子102の弁体114に対する傾きおよび偏心を抑制できる。この効果により、
可動子102とノズルホルダ101の隙間を小さくでき、可動子102の外径部の磁気抵
抗が小さくなるため、磁気吸引力を向上できる。また、可動子102が偏心すると、可動
子102の外径とノズルホルダ101内径との間を流れる流量が大きくなり、可動子10
2が受ける流体抵抗が変化する。この流体抵抗の変化によって、1噴射ごとに可動子10
2の挙動が異なり、噴射量ばらつきが大きくなる。以上の理由により、摺動延長部810
を設けることで可動子102の偏心を抑制し、噴射量ばらつきを低減できる。また、摺動
延長部810は、可動子102に設けた燃料通路よりも内径側に設けるとよい。これによ
り、摺動延長部810を設けたことによる可動子102の質量の増加を抑制できるため、
開・閉弁時の応答性の低下を抑えることができる。
ける燃料噴射装置の駆動部構造の拡大図である。なお、図13において、図1,図2と同
一の構成部品には同一符号を付す。
構成することである。可動子102と弁体114は別部材を組み合わせて構成してもよい
が、可動子102と弁体114が一体部材130として構成できればよい。一体部材13
0を用いることで、部品点数を抑えることができ、コストを低減することが可能となる。
また、可動子102と弁体114が別体となっている構造においては、閉弁時において、
弁体114が弁座118と衝突する際に、可動子102が弁体114から離脱するため、
弁体114と弁座118の衝突により、弁体114がバウンドして、2次的な燃料の噴射
が発生するのを抑制できる。その反面、弁体114が弁座118と衝突すると、可動子1
02が弁体114から離脱し、下向き方向に運動するため、可動子102が静止するまで
の時間が長くなるというデメリットがある。可動子102が静止するまでの時間は、可動
子102の質量および弁体114と弁座118の衝突時の速度、ゼロスプリング112の
スプリング力や可動子102が受ける流体力の力のバランスによって変化する。可動子1
02が静止するまえに次回の噴射を行うと、弁体114が動き始めてから開弁するまでの
時間が変動し、噴射量を正確に管理することが困難になる。本実施例によれば、閉弁時に
弁体114が弁座118に衝突してから可動子102が静止するまでの時間を短縮するこ
とができるため、次の噴射を行うまでの時間を短縮でき、応答性が向上する。
ける燃料噴射装置の駆動部構造の拡大図である。なお、図14において、図1,図2と同
一の構成部品には同一符号を付す。
中心孔140を設け、可動子102の磁気コア107側端面に溝190を設けることであ
る。溝190を設けることで、可動子102の磁気コア107側端面の面積が小さくなる
ため、吸引面の磁束密度が増加し、吸引力が向上できる。なお、溝190は例えば円環状
にするとよい。
により、磁気コア107と弁体114との間に燃料通路を確保する必要がないため、磁気
コア107の磁路断面積を大きくし、吸引力を向上できる。また、弁体114の質量が小
さくなるため、閉弁時に弁体114が弁座118に衝突する際の衝撃力が小さくなり、弁
体114が弁座118に衝突後に発生するバウンドを低減でき、バウンドによって発生す
る2次的な燃料の噴射を抑制できる。
ける燃料噴射装置の駆動部構造の拡大図である。なお、図15において、図1,図2と同
一の構成部品には同一の符号を付す。
る目的で設けたテーパー181の上流部に磁気コア107の内径dcよりも内径が大きい
大径部180を設けることである。この効果により、磁気コア107からスプリング11
0への磁束漏れを低減することができ、吸引力の向上ができる。また、磁気コア107と
弁体114の間は、燃料の流体通路であるため、大径部180を設けることで、流体通路
を拡大する効果がある。
ける燃料噴射装置の駆動部構造の拡大図である。なお、図16において、図1,図2と同
一の構成部品には同一の符号を付す。
0を設けている。本実施例では、内径拡大部550を単純なテーパー形状とするのではな
く、段差面を少なくとも2つ以上有する階段状の形状としている。この階段状の形状によ
り、実質的にテーパー形状としたのと同じような効果を得ることができる。尚、本実施例
では、3段で構成している。
ける燃料噴射装置の駆動部構造の拡大図である。なお、図17において、図1,図2,図
11と同一の構成部品には同一の符号を付す。
伝達する中面620を設け、可動子102に傾斜面621を構成する。すなわち、中面6
20は可動子102の磁気コア107との対向面102bに形成された凹部の底面を構成
している。傾斜面621は、中面620と対向面102bとの間を繋ぐ面として形成され
たものである。傾斜面621を設けることで、可動子102の磁気コア107側端面の面
積が小さくなるため、吸引面の磁束密度が増加し、吸引力が向上できる。また、中面62
0を設けることで、可動子102の質量を小さくできるため、開・閉弁時における可動子
102の加速度が大きくなり、開弁に要する時間を短縮できる。また、弁体114に設け
た規制部114aと可動子102の接触面が可動子102の上端面より下側にくることで
、磁気コア107と弁体114との間に設けていた燃料通路202の通路面積が大きくな
る。従って、磁気コア107の磁路断面積を大きくとることができるため、磁気吸引力が
向上する。また、弁体114と磁気コア107間の隙間を大きくすることで、可動子10
2に設けた燃料通路孔203の位置を内径側に設けることができるため、可動子102の
磁路断面積が燃料通路孔203によって小さくなるのを抑制でき、吸引力の向上が可能と
なる。
ら離れた位置にある可動子102の内径側の肉厚が小さくなるように構成する。この効果
により、コイル105へ電流を供給した状態から電流の供給を停止する際に、可動子10
2の内径側に残る残留磁束を小さくすることができるため、閉弁時の応答性を向上するこ
とができる。
設けるとよい。中面620を設けた場合には、弁体114との摺動長さが短くなってしま
うが、摺動延長部810を設けることによって、可動子102の質量の増加を抑えながら
摺動長さを確保でき、可動子102の傾きを抑制できる。
拡大部201を設けるとよい。この効果により、内径拡大部201と可動子102の中面
620との距離が大きくなるため、磁気コア107の吸引面に効率よく磁束を流すことが
でき、吸引力の向上が可能となる。
102 可動子
103 ハウジング
104 ボビン
105 コイル
107 磁気コア
110 スプリング
112 ゼロスプリング
113 ロッドガイド
114 弁体
114a 規制部
115 プランジャロッドガイド
116 オリフィスカップ
118 弁座
119 噴射口
120 アジャスタピン
121 シール部材
123 燃料供給口
130 一体部材
180 大径部
181 テーパー
190 溝
201,205,550,801 内径拡大部
202 燃料通路
203 燃料通路孔
206,604 可動子側端面
210 貫通孔
301 凹部
302 傾斜面
303 下部内径面
605 内径大径部
606 内径小径部
701 第一のテーパー
702 第二のテーパー
810 摺動延長部
908 外径小径部
909 磁気的な絞り部
Claims (11)
- 弁体と、
前記弁体と協働して開閉弁動作を行わせる可動子と、
コイルに通電することにより励磁されて前記可動子を駆動する磁気力を発生する磁気コアと、を備えた燃料噴射装置において、
前記磁気コアには、前記可動子と対向する端面に開口して弁軸に沿う方向に孔が形成され、
前記孔には、
燃料通路を形成する内径部と、
前記内径部よりも下流側に位置し、前記内径部の内径よりも大きい内径を有する大径部と、
前記大径部よりも下流側に位置し、前記可動子と対向する端面に向かって内径が拡大する内径拡大部とが形成され、
前記内径拡大部の形成面と前記可動子との弁軸に沿う方向の間隔が、前記磁気コアの前記端面の内径部から前記孔の奥側に向かうほど拡大するように構成されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1に記載の燃料噴射装置において、
前記弁体を閉弁方向に付勢するスプリングを備え、
前記スプリングの外径は前記内径部の径よりも小さく、前記スプリングは前記内径部の内周側で支持されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1又は2に記載の燃料噴射装置において、
前記大径部の内径はほぼ一定となるように形成されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項3に記載の燃料噴射装置において、
前記内径拡大部の内径は前記可動子と対向する端面に向かって次第に拡大されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1又は2に記載の燃料噴射装置において、
前記内径拡大部の内径はほぼ直線形状のテーパ形状であることを特徴とする燃料噴射装
置。 - 請求項1又は2に記載の燃料噴射装置において、
前記可動子には前記弁体が挿入される挿入孔と前記挿入孔よりも外周側に位置する燃料
通路孔が形成され、
前記挿入孔の中心は前記内径拡大部が形成された前記磁気コアの前記端面の内径部よりも内周側に位置するとともに、前記燃料通路孔は前記内径拡大部が形成された前記磁気コアの前記端面の内径部と軸方向において重なる位置に形成されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項6に記載の燃料噴射装置において、
前記燃料通路孔の中心は前記内径拡大部が形成された前記磁気コアの前記端面の内径部
よりも内周側に位置することを有することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1〜7の何れかに記載の燃料噴射装置において、
前記可動子は、前記磁気コアと対向する端面と反対側の端面に開口して弁軸に沿う方向に孔が形成され、前記孔は、当該孔の軸方向の半分以上の範囲において前記反対側の端面に向かって内径が拡大する内径拡大部が形成されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1〜7の何れかに記載の燃料噴射装置において、
前記可動子は、前記磁気コアと対向する端面と反対側の端面に開口して弁軸に沿う方向に孔が形成され、前記孔は、前記反対側の端面に向かって内径が拡大し、ほぼ直線形状のテーパ形状である内径拡大部が形成されることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1〜7の何れかに記載の燃料噴射装置において、
前記弁体は、前記可動子の前記弁体に対する開弁方向の相対変位を規制する規制部を有し、
前記規制部は、前記弁体よりも大きな径を有する拡径部によって形成され、
前記規制部は、前記可動子と前記磁気コアが接触し、前記可動子と前記規制部が接触した状態で、前記孔の前記内径拡大部内に位置し、
前記内径拡大部の範囲は、前記磁気コアの前記可動子側端面から前記規制部よりも上流部まで構成されている燃料噴射装置。 - 請求項1〜7の何れかに記載の燃料噴射装置において、
前記磁気コアと前記可動子とが対向する前記可動子の端面は、平面状である燃料噴射装置。
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