JP2006241821A - プレキャストコンクリート体にプレストレスを導入した外断熱建築物 - Google Patents

プレキャストコンクリート体にプレストレスを導入した外断熱建築物 Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄筋コンクリート建築物を、プレキャスト手法とプレストレスト手法を併用して、建築現場では、騒音の無い静かな作業環境下で、且つ短工期で構築する。

【解決手段】 外面に、押出成形セメント板2Aと断熱層2Bとを備えた断熱パネル2を一体化したコンクリート壁Wと、コンクリート床スラブSとを、弯曲接合部C1で一体化してプレキャストコンクリート体1を用い、プレストレスを導入したPC鋼材7A,7Bで各プレキャストコンクリート体1を上下左右に結合した、PCコンクリート構造外断熱建築物。

【選択図】 図1

Description

本発明は、壁部と床部とを一体成形したプレキャストコンクリート構造体を、プレストレスを導入して、上下及び左右に連結した建築物に関するものであり、特に、小規模の鉄筋コンクリート建物に好適な発明であって、建築の技術分野に属するものである。
プレキャストコンクリートは、コンクリートの型成形であるため、成形形態に自由度があり、且つ耐火性にも優れているため、近年、建築分野にあっても各種技術が提案されている。
また、コンクリート建物を外断熱とする技術も、耐火性、優れた熱環境性等の面より、近年評価され、プレキャストコンクリート建物での外断熱も提案されている。
〔従来例1(図13)〕
従来例1(図13)は、特開2002−339451号として提案された、プレキャストコンクリート板を用いる外断熱コンクリート建築に関するものである。
即ち、プレキャストコンクリート板(PC板)は、図13(A)に示す如く、外装コンクリート板と内装コンクリート板とを、断熱材及び空気層形成材を介在させてラチス筋で一体化したものであり、PC板の内装コンクリート板には、図13(B)の如く、周縁部適所に段差部を形成しておき、建築物の構築時に、図13(C)の如く、内装コンクリート板の該段差部を柱等に当接して、構造体としての柱とPC板とを接合金具で強固に取付け、断熱材で内装コンクリート板を外断熱とすると共に、空気層形成材で形成した通気層によって断熱材の吸湿機能低下を阻止したものである。
〔従来例2(図14)〕
従来例2(図14)は、特開2002−276071号として提案された外断熱建築物の壁、柱、梁などに取付ける断熱PC(プレキャスト)コンクリート板の発明であり、図14(A),(B)に示す如く、内側の厚肉のPC板と、外板としての薄肉のPC板とを断熱層及び通気層を介してラチス筋で一体化した断熱PCコンクリート板である。
図14(C)は、その製造手法を示すものであり、(イ)に示す如く、型枠でラチス筋を突出させた形態に外板(PC板)を形成し、(ロ)に示す如く、型枠内に外板を載置して、ラチス筋間に、通気層を形成しつつ断熱材を敷き詰め、(ハ)に示す如く、ラチス筋頂部に亘って第2壁筋を配置して断熱材上にコンクリート打設してPCコンクリート板を形成する。
特開2002−339451号公報 特開2002−276071号公報
従来例1のPC板を用いる建物にあっては、外断熱工法通気層型となり、内部結露や熱日射の影響が少ないが、PC板の製作は、トラス筋によって断熱層及び空気層の形成の作業性が悪く、また、断熱材を貫通するトラス筋が熱橋となる。
しかも、PC板は帳壁にしかすぎず、柱、梁、耐力壁等の主要構造体でないため、接合金具で主要構造体に強固に取付ける必要があり、接合金具での取付構造によって内装仕上げが制約を受け、コンクリート素地仕上げには対応出来ない。
また、従来例2の技術にあっても、外断熱工法通気層型となり、内部結露問題、熱日射による伸縮、反りの問題は改善されるものの、従来例1同様に、ラチス筋により、通気層及び断熱層を形成する作業性が悪く、しかも、ラチス筋が断熱層を貫通して熱橋となる。
従って、従来例1及び2は、共に、壁体を工場生産するだけであって、コンクリート外断熱建築物の建築の合理化は期待出来ない。
即ち、従来は、PC鉄筋コンクリートのみでプレストレスを導入して鉄筋コンクリート建物を構築することはおろか、PC鉄筋コンクリート構造物のみで鉄筋コンクリート建物を構築することすらなかった。
本発明は、土木、橋梁分野で採用されているプレストレスト技法を、新規にRC造建築分野にも適用可能とするものであって、外断熱の壁と床スラブの一体化したコンクリート構造体を工場でプレキャスト成形し、建物の構築に際しては、各プレキャストコンクリート構造物相互をプレストレスを導入しながら連結一体化するだけで鉄筋コンクリート建物とするものであって、建築分野の外断熱PCコンクリート技術に、土木橋梁分野のコンクリート構造物へのプレストレス導入技術を新規に総合することにより、従来の問題点を一挙に解決する、画期的な外断熱コンクリート建築物の提供を可能とするものである。
本発明は、図2に示す如く、外面に押出成形セメント板2Aと断熱層2Bとを備えた断熱パネル2を一体化したコンクリート壁Wと、コンクリート壁Wと同幅のコンクリート床スラブSとを、弯曲接合部C1で一体化したプレキャストコンクリート体1を用い、図1の如く、プレストレスを導入したPC鋼材で各プレキャストコンクリート体1を上下左右に結合して、PCコンクリート構造の外断熱建築物としたものである。
この場合、PC鋼材での結合は、図3に示す如く、プレキャストコンクリート体1の成形時に、壁W内にはシース管3Aを、床スラブS内にはシース管3B,3Cを埋設しておき、建物の構築時に、図10に示す如く、各シース管内に各PC鋼材を挿通して、PC鋼材に必要張力を付加した状態で、各PC鋼材の両端を、支圧板6,6´、アンカープレート4G等によりプレキャストコンクリート体1に保持すれば良い。
また、断熱パネル2の壁Wへの一体化は、断熱パネル2を壁のコンクリート型枠として用いても一体化することが可能であり、壁Wのコンクリートが接着機能を有するフレッシュコンクリート状態下で、断熱パネル2をコンクリート壁W外面に当接一体化することも可能である。
また、床スラブS内のスパン方向のPC鋼材の壁W面での端部保持は、図10(A)の如く、断熱パネル2の対応位置を切落して切欠孔H1を形成しておき、壁W外面に、ポケットフォーマー等の慣用の型を用いて欠込みH1´を形成すれば、欠込みH1´内に支圧板6及びアンカーヘッド6Cが配置可能であり、また、壁W内を上下に貫通するPC鋼材の端部保持は、図10(A)に示す如く、ポケットフォーマー等の慣用の型で、壁W上面に欠込みH1”形成しておけば良い。
また、床スラブS内のスパン方向に直交するPC鋼材の端部固定は、図10(C)の如く、スラブ側端縁に欠込みH3´を予め型成形しておけば良い。
本発明建築物は、壁W及び床スラブSがプレストレスト構造となるため、鉄筋コンクリートの短所である、亀裂の入り易い問題が改善され、抗張力が増加して構造材としての強度が向上し、鉄筋コンクリート造(RC造)の長所である、耐火性、耐久性に優れた利点を備えながら、通常のRC造に対して20%の軽量化が図れる。
また、工場生産のプレキャストコンクリート構造材を採用するため、工事期間が通常のRC造の1/2に短縮出来る。
また、プレキャストコンクリート体1は、壁Wと床スラブSとの断面L形態物としたため、図6の如く、山形状で、上面の開放した型組みが可能となり、粘性の高いコンクリートの使用により、プレキャスト成型、及び断熱パネル2の張着が容易となる。
しかも、比較的小型の構造材として工場で製造するので、部材の品質管理が徹底出来て信頼度の高い構造材となり、高品質のPCコンクリート構造外断熱建築物が、現場工事を大幅に合理化したプレハブ建築施工により短期間に建築可能となる。
また、建築現場は、基礎工事と、プレキャストコンクリート体の建付け及びプレストレス導入であるため、騒音が少なく、静かできれいな環境での作業となる。
そして、建築作業も、断面L形状の比較的小さな構造物の、クレーンによる吊込み建付け、及びプレストレス導入が、外部足場を用いず作業することが出来、クレーンの大きさや、設置場所、資材置場の確保などの適切な計画により、狭小地での建築も可能となる。
従って、断熱パネルでコンクリート躯体への熱負荷が阻止された、高耐久で、耐震性に優れ、且つ、大空間を創出する外断熱鉄筋コンクリート建築物が、従来のRC造よりも、少量の資材(コンクリート)使用により、より短期間で、且つ現場騒音の抑制下で構築出来る。
また、本発明のプレキャストコンクリート体1は、図2に示す如く、壁Wの内面にはリブR群を、床スラブS下面にはジョイスト梁G群を備え、各リブRとジョイスト梁Gとは、弯曲接合部C2を介して連続しているのが好ましい。
この場合、リブR、ジョイスト梁G共、図2に示す如く、端部から接合部C2へ突出長RL,GHを漸増した形態が好ましい。
即ち、例えば図2に示す、コンクリート躯体の、幅L7が4m、高さL5が3m、床スラブ厚TSが100mm、壁厚TWが150mmの実施例タイプにあっては、リブ先端突出長RL、及びジョイスト梁先端突出長GHが共に125mm、リブ基端突出長RL´及びジョイスト梁基端突出長GH´が共に250mm、接合部C2の曲率半径450mm、リブR及びジョイスト梁Gの間隔は500mm、リブ基端幅(元端幅)RW´及びジョイスト梁基端幅(元端幅)GW´が共に140mm、リブ先端幅RW及びジョイスト梁先端幅GWが共に100mmとするのが好ましい。
リブR、及びジョイスト梁Gの形態、寸法は、強度計算面と製造面を勘案して決定すれば良いが、リブR及びジョイスト梁Gの存在により、壁W及び床スラブSの肉厚が合理的に軽減出来、しかも、壁W内でのPC鋼材(PC鋼棒7A)の配置、および床スラブS内でのPC鋼材(PC鋼より線7B)の配置が、リブR、ジョイスト梁G、及び接合部C2の存在により、使用セメント量の軽減の下に支障無く実施出来、PC鋼材のストレス導入の下での配置固定が、必要、且つ、充分な張力付与の下に、プレキャストコンクリート体1にコンクリート損壊を生ずることなく実施可能となる。
また、本発明に用いるプレキャストコンクリート体1は、図2(B)に示す如く、壁Wの上端に床スラブ表面Sfより突出した上面平坦な受台Bを備えているのが好ましい。
この場合、受台Bは、図1の如く、上方のプレキャストコンクリート体1を載置固定する機能を奏すると共に、図10(A)で明らかな如く、床スラブSに配置したPC鋼材(PC鋼より線7B)を定着するための、支圧板6及びアンカーヘッド6Cを配置する壁Wの欠込みH1´と、壁Wに配置したPC鋼材(PC鋼棒7A)を定着するための、アンカープレート4G及びナット4Eを配置する受台Bの欠込みH1”とを離した形態と出来、受台Bが各PC鋼材7A,7Bの定着部の補強構造を提供し、受台Bによって、PC鋼材の引張り応力によるPC鋼材定着部でのコンクリート破損が阻止出来、プレキャストコンクリート体1の、プレストレスを導入した相互結合による建築物の構築が、コンクリート使用量の軽減の下に可能となる。
しかも、受台Bは、上面BTが、床スラブ表面Sfよりも高さBH(標準:100mm)だけ突出しているため、床スラブ表面Sfに、図9の如く、慣用の鋼製床下地30を配置し、フローリング30Aを受台Bの上面BTのレベルに二重床として張設することにより、フローリングと床スラブ表面Sfとのスペースを、情報機器用の配線、配管等の設備用空間として用いることが出来、床スラブSを損壊することなく配線、配管の敷設及び変更が可能となり、インテリジェントビルとしての内装も簡便に実施出来る。
しかも、屋上部では、図9の如く、受台上面BTと一般防水層19とに段差が付与出来、雨水、融雪水が外壁を伝って外壁を汚損することも防止出来る。
即ち、本発明は、受台Bの存在により、プレキャストコンクリート体1の上下載置結合を確実にすると共に、屋上から外壁面への流水防止機能も奏し、しかも、PCコンクリートへのプレストレスの導入がコンクリートを損壊することなく実施可能となり、同時に、床下の配線、配管の更新、変更が容易な二重床が形成出来る。
また、本発明に用いるプレキャストコンクリート体1は、断熱パネル2が、図5に示す如く、押出成形セメント板2Aと断熱層2Bとの層着形態であり、押出成形セメント板2Aが、図5(B)の如く、内面に、断面左右対称の台形条溝AG´を含む通気用条溝AG,AG´群を並列縦設しているのが好ましい。
この場合、標準パネル2にあっては、セメント板2Aは、板厚T1が25mm、条溝AG,AG´の深さgdが13mm、幅2Awが490mm、高さ2Ahが3000mm、圧縮強度が600kg/cmの押出成形セメント板であり、断熱層2Bは、厚さT2が75mm、幅2Bwが500mm、高さ2Bhが3020mmの発泡プラスチック系断熱板(JISA9501)であり、1つのプレキャストコンクリート体1(標準壁長L8:2480mm)には、該断熱パネル2を5枚並列張設する。
また、断熱層2Bは、図5(B)の如く、一側縁(左側辺)2Lでは段差d1(10mm)入り込み、他側縁(右側辺)2Rにあっては段差d2(20mm)突出し、また、図5(C)の如く、上端2Tではd4(50mm)突出し、下端2Dではd3(30mm)入り込んでいる。
そして、断面左右対称の台形状の条溝AG´は、上下方向の通気機能を奏すると共に、図11(B)の如く、傾斜側面ASを両側に対照的に備えているため、腰水切取付金具16の固定部16Aに対する可動部16Bの螺合移動により、取付金具16の条溝AG´内への定着が確実に実施出来る。
また、本発明にあっては、断熱パネル2は、図7(A)に示す如く、断熱層2Bをコンクリートの壁Wの外面Wfと層着一体化し、皿ねじ9D´を、押出成形セメント板2Aの外面から貫入して、壁Wの外面側に埋設したプラスチック製KPコン9B内に螺着一体化し、且つ、皿ねじ9D´の先端が、KPコン9Bを螺着保持したコンクリート壁W内のねじ9C端、と間隔S9を保っているのが好ましい。
この場合、コンクリート壁W内のねじ9C端とセメント板2Aからの皿ねじ9D´端とは、共にプラスチック製KPコン9Bに螺合保持されるが、皿ねじ9D´端とねじ9C端との間には間隔S9が存在するため、皿ねじ9D´は、ねじ9Cに対しても、コンクリート壁Wに対しても熱橋とはならない。
また、本発明にあっては、断熱パネル2は、断熱層2Bが、図5(B)に示す如く、押出成形セメント板2Aの各条溝AG,AG´の対向面に、断面矩形の通気増進用切欠溝BGを備えているのが好ましい。
本発明の外断熱建築物は、断熱パネル2内の条溝AG,AG´が、図11、図12に示す如く、腰水切15から笠木17まで外気を貫流させる通気層であり、また、空気の自然対流は、空気粘性の為に通気層厚(深さ)が10mm以上必要である。
そして、本発明の切欠溝BGの深さは標準10mmとする。
従って、本発明建築物の外壁の通気層厚は条溝AG,AG´の深さgd(標準:13mm)プラス切欠溝BG深さ(標準:10mm)となり、腰水切15から笠木17までの外気の自然対流が、各条溝AG,AG´全てで完全に保証される。
また、本発明に用いるプレキャストコンクリート体1は、図3(A)、図4(A)に示す如く、コンクリート壁Wの一側縁WLでは、壁Wと断熱層2Bとが面一で、セメント板2Aが断熱層2Bより突出段差d1を備え、他側縁WRでは、断熱層2Bが壁Wより、突出段差d1より大きな突出段差d2を備え、セメント板2Aと壁Wとが面一であるのが好ましい。
この場合、標準の、壁厚さ(=床スラブ長さ)L8が2480mmのプレキャストコンクリート体1にあっては、図3(A)の如く、5枚の断熱パネル2を衝合してコンクリート壁Wに一体化し、d1は10mm、d2は20mmである。
そして、各プレキャストコンクリート体1を並列結合するに際し、図4(A)の如く、両側端縁で断熱層2B同士を衝合すれば、衝合部では、セメント板2A間にはd5(10mm)の目地28B用間隔が、コンクリート壁W間及び床スラブS間ではd2(20mm)の目地28A用間隔が容易に形成出来、セメント板2Aと断熱層2Bとの相欠け接合となり、目地28Bに充填するシーリングに、例え損傷があっても、外気が、断熱層2Bの当接部、或いは、断熱層2Bと壁Wとの接着不良により生じた隙間に廻り込むこともなく、断熱機能低下は生じない。
そして、各プレキャストコンクリート体1相互の並列衝合部には、コンクリート壁W相互間、及び床スラブS相互間には、d2(20mm)の目地間隔が存在するため、建築物の構築時には、該目地間隔により、施工誤差、建方誤差、製品誤差の吸収(調整)が可能となる。
そして、建込み作業は、各コンクリート体1の断熱層2B同士の衝合当接の実施となり、コンクリート損壊を生ずることなく、スムーズに実施出来る。
また、各コンクリート体1の床スラブS相互を貫通するPC鋼より線7Bの床スラブ側縁での接続も、床スラブSの両側端縁に配置する各欠込みH3の欠込み深さ(標準:25mm)と目地28A間隔d2(標準:20mm)との合計間隔(標準:70mm)により容易となる。
尚、壁目地28A間隔d2(20mm)及び床スラブ目地28A間隔d2(20mm)は、プレキャストコンクリート体1相互の建付け完了後に、慣用の無収縮モルタルを充填するが、断熱層2Bの壁W側縁からのd2(20mm)の突出は、壁目地28Aに無収縮モルタルを充填する際の型枠機能を奏する。
また、本発明にあっては、床スラブSにプレストレスを導入したPC鋼材7Bは、図10(A)に示す如く、壁Wの欠込みH1´内のアンカーヘッド6Cで端部を固定し、該欠込みH1´をモルタル6E充填し、欠込みH1´前面の断熱パネル切欠孔H1を、切取り断熱パネル片2´で嵌着修復するのが好ましい。
図1(A)の如く、両側から対向衝合するプレキャストコンクリート体1の両側の壁W間に亘るPC鋼材7Bの配置は、壁W表面の断熱パネル2を必要サイズに切り取ってパネル切欠孔H1(標準:200mm径の円孔)を形成しておき、コンクリート壁W内に慣用のポケットフォーマー等で形成した穴状の欠込みH1´内でPC鋼材7B端を緊張、定着し、該欠込みH1´をモルタル6Eで充填すれば、PC鋼材7Bの端末処理が壁W内で収まり、壁Wがモルタル6Eで元通りに修復出来、従って、壁外面の断熱パネル2の切欠孔H1の補修が、断熱パネル片2´のみの嵌着修復作業となって容易である。
この場合、切欠孔H1形成時に予め切り取った断熱パネル片2´を、断熱層2Bの周面には、隙間追従シート2Cを、端面にはエポキシ系接着剤の付与により、切り取り前の状態に嵌合止着すれば、断熱パネル片2´は、断熱層2B端面はモルタル6Eに接着し、断熱層2B周面は隙間追従シート2Cが切欠孔H1との隙間を閉止接着し、且つ、セメント板2A内の通気用条溝AG,AG´も上下と連通形態に修復出来、当初の外断熱通気性外壁に容易に修復出来る。
また、壁Wにプレストレスを導入したPC鋼材7Aは、図10(B)に示す如く、下端を基礎梁FG内でアンカープレート4Gにより固定し、各階の壁Wを貫通して、上端を、図10(A)に示す如く、最上階の受台B内のアンカープレート4Gで緊張固定するのが好ましい。
この場合、プレキャストコンクリート体1相互の上下結合に際しては、各上下接合部では、PC鋼材7Aはカップラー4Aで接合することとなるが、下方の載置面(基礎梁上面FT、プレキャストコンクリート体1の受台上面BT)から上方に突出させたPC鋼材7Aに、プレキャストコンクリート体1を上方から嵌挿する形態で降下建付け出来る。
従って、プレキャストコンクリート体1の建込みは、クレーンによる吊込みと、PC鋼材の緊張、定着だけとなり、作業性が良く、しかも、建築物の基礎梁FGから最上階の受台Bまで均斉なプレストレスが導入出来る。
また、本発明にあっては、図11(B)に示す如く、固定部16A、可動部16B、ボルト16C及びナット16Dを備えた取付金具16を、押出成形セメント板2Aの断面左右対称の台形条溝AG´下端に挿入して締着固定し、立上り辺15Aから引続く斜辺15U、立下り辺15F、及び立下り辺15Fから後方に延出し、空気孔H15と下方突出のアンカー板15Pとを有する座板15Bを備えた腰水切15を、立上り辺15Aを取付金具16の固定部16Aに固着することにより、腰水切15を断熱パネル2に取付けるのが好ましい。
この場合、腰水切15の配置は、図11(A)の如く、コンクリート壁W外面の断熱パネル2のうち、セメント板2Aのみを一定幅L6(標準:40mm)で水平に切除すれば、条溝AG´へ取付金具16が挿入出来、ナット16Dの回動操作によって取付金具16がセメント板2Aに簡便、且つ確実に止着出来、取付金具16を介したセメント板2Aへの取付けが可能となる。
そして、腰水切の地面GLからの高さは自在であるが、積雪による影響を防止する場合は、図9に示す如く、1階床1FLが地面GLから100mm(L4)の場合は、1階床1FLから60cm程度の高さに配置すれば良い。
そして、腰水切15は、図11(A)の如く、立上り辺15Aのみを取付金具16に固定すれば、座板15Bが幅L6で切除したセメント板2Aの切除口上端2Tに載置形態となり、セメント板2Aの外面に外壁タイル13を張着した場合は、斜辺15Uと、セメント板下端2D及びセメント板2A外面に貼着した外壁タイル13下端との隙間にバッカー14B及びシーリング14Aを充填すれば、腰水切15は固定出来、腰水切15の下側では、アンカー板15Pが、断熱パネル2の外面に張設した外壁タイル13の上部を隠蔽保護する。
従って、本発明の腰水切15は、例え、積雪による支障に配慮して、腰水切15を地面GLより60〜70cm高い位置、即ち、腰水切15の下部の見える位置、に配置しても、シーリングは、斜辺15U上の目地シーリング14Aのみとなり、下面はアンカー板15Pで美的に保護されているため、外観の優れた腰水切15となる。
尚、セメント板2Aの外面にタイル13を張設しない場合は、座板15Bとセメント板2A上端との間にシーリングを付与することとなるが、アンカー板15Pは該シーリングの目隠しとなる。
即ち、本件の腰水切15は、単にセメント板2Aを一定幅(L6)カットするのみで、装着容易な取付金具16を介して、セメント板2Aのカット部へ、簡単、且つ確実に付設出来、断熱層2Bに何ら影響を与えることなく、断熱パネル2の通気機能も阻害することなく、優れた外観形態の下に簡単に付設出来る。
本発明建築物は、壁W及び床スラブSがプレストレスト構造であるため、鉄筋コンクリートの短所である亀裂の入り易い問題が改善され、抗張力がプレストレスト構造で増加して構造材としての強度が向上し、鉄筋コンクリート造の長所である耐火性、耐久性に優れた利点を備えた建築物が、通常の鉄筋コンクリート造よりも軽量(20%軽量)化出来る。
しかも、外断熱工法を適用したため、耐久性はRC造よりはるかに向上する。
また、プレキャストコンクリート体1を採用するため、工場生産と出来、部品、製造品の品質管理が出来て、信頼度の高い構造材が得られ、建築物の施工期間は、通常のRC造の1/2程度に短縮出来る。
しかも、プレキャストコンクリート体1が壁Wと床スラブSの一体化した断面L字形態となるため、プレキャスト成形時には、型枠は山形状に配置し、上面開放形態に型組み出来るため、コンクリート打設、及び打設コンクリート壁への断熱パネル2の張設固定が容易に実施出来る。
しかも、建築現場は、主として、クレーンでの吊込みと、PC鋼材によるプレキャスト導入作業となり、騒音が少なく、静かできれいな作業環境下での作業となる。
そして、建築作業は、外部足場を用いず作業することが出来、クレーンの大きさや設置場所、資材置場の確保などを適切に計画することにより、狭小地での建築も可能となる。
従って、断熱パネルでコンクリート躯体が熱的に保護された、高品質で高耐久の外断熱鉄筋コンクリート建築物が、従来のRC造よりも、少量の資材(セメント)使用の下で、工期の短期間化の下で、且つ、現場騒音の低減の下で建築出来る。
〔構築建物(図8)〕
図8(A)は、本発明を実施した建築物23の全体斜視図であって、図8(B)は、図8(A)のB−B横断面図である。
該建築物は、スパン長L1が8mで、建物の長さ(壁方向長さ)は、プレキャストコンクリート体1の構造部の長さL2(7690mm)に、長さL3が1600mmの鉄骨造建物29を付設した5階建の建物である。
プレキャストコンクリート体1のRC造部は、事務所OFとして用いるもので、図1(A)に示す如く、壁W方向には、プレキャストコンクリート体1を3ブロック並列結合し、スパン方向には、2ブロックのプレキャストコンクリート体1を対向して、床スラブ前端SF(図2)を衝合結合したものである。
また、建物は、一端は、アルミカーテンウォールCWで閉止し、他端には鉄骨造建物29を付与する。
他端の鉄骨造建物29は、1階床スラブSに、慣用のアンカーボルトを介してH型鋼の柱を立設し、柱間にはH型鋼の梁を配置し、各階はデッキプレートを用いてコンクリート打設により床を形成し、鉄骨造建物29内には、階段SK、エレベータースペースEV、トイレWC、パイプシャフトPS等を配置し、外壁には、本出願人の開発した特許第2999980号、特許第3577061号等の断熱複合パネルを鉄骨梁に張着して、鉄骨造建物29を外断熱プレキャストコンクリート体1と一体化し、高断熱、高気密、省エネ性に優れた建築物23とする。
また、図9に示す如く、1階床スラブ表面Sfは地面GLと同一レベルとし、床スラブ表面Sfから高さL4(100mm)にフローリング30Aを張設して二重床とし、1階床30A面から60cm(L15)の位置には腰水切15を配置し、プレキャストコンクリート体1の外壁面は、断熱パネル2の外面を外壁タイル13で仕上げ、鉄骨造建物29の前後壁面には目隠しルーバーORを配設し、屋上は、均しモルタル19Cで均斉化し、断熱材19Aを張設してアスファルト防水19し、屋上には笠木17を配置して、腰水切15から笠木17まで、外壁の断熱パネル2内での、空気流arの貫流を可能とする。
〔断熱パネル(図5)〕
図5(A)は、断熱パネル2の一部切欠斜視図であり、図5(B)は断熱パネル2の上面図であり、図5(C)は断熱パネル2の縦断面図である。
断熱パネル2は、プレキャストコンクリート体1の壁Wに一体的に張着使用するものであり、図5から明らかな如く、断熱パネル2は、厚さT1が25mmの押出成形セメント板2Aと、厚さT2が75mmの発泡プラスチック系断熱層2B(JISA9501)が積着一体化したものである。
そして、標準断熱パネル2にあっては、セメント板2Aは、幅2Awが490mm、高さ2Ahが3000mm、断熱層2Bは、幅2Bwが500mm、高さ2Bhが3020mmであり、パネル2は、一側(左側辺)2Lでは、セメント板2Aが10mmの段差d1突出し、他側(右側辺)2Rでは、断熱層2Bが20mmの段差d2突出し、上端2Tでは、断熱層2Bが50mmの段差d4突出し、下端2Dでは、セメント板2Aが30mmの段差d3突出した形態である。
また、セメント板2Aの内面には、深さgdが13mmの条溝AG,AG´を多数並列縦設し、断熱層2Bのセメント板接合面にも、条溝AG,AG´に対応した深さが10mmの切欠溝BGを縦設し、深さ13mmの条溝に深さ10mmの切欠溝BGを付加した形態の通気条溝とし、且つ、両側の条溝AG´、及び中間の条溝AG´は、腰水切取付金具16(図11)止着用に、断面が中間面左右対称の台形(図11(B))としている。
尚、断熱パネル2は、コンクリート壁Wに固着するために、両端部上下に径9mmの皿ねじ挿入用孔H2を穿設し、中央部上方には、PC鋼材の緊張、定着のための、径200mmの切欠孔H1を切り取って開孔しておく。
〔プレキャストコンクリート体(図2、図3)〕
図2(A)は、プレキャストコンクリート体1の全体斜視図であり、図2(B)は、図2(A)の矢印B視側面図であり、図3(A)は、図2(A)の(イ)−(イ)線断面図、即ち、左半がリブRの下部RSを、右半がリブRの上部RTを通る線(イ)−(イ)断面であり、図3(B)は、図2(A)の(ロ)−(ロ)線断面図、即ち左半がジョイスト梁前部GTを、右半がジョイスト梁後部GSを通る(ロ)−(ロ)線断面図である。
プレキャストコンクリート体1は、図2(B)の如く、厚さTWが150mmの垂直のコンクリート壁Wと、厚さTSが100mmの水平のコンクリート床スラブSの弯曲接合部C1を介した断面L字状の一体化ブロックであって、壁Wの上端には、幅BWが300mm、高さBHが100mmの上面平坦な受台Bを備え、壁Wの内側面には補強用のリブRを、床スラブSの下面にはジョイスト梁Gを、且つ、リブRとジョイスト梁Gを、弯曲接合部C2を介した連続形態で有し、また、壁Wの外面には、断熱パネル2を一体的に備えたものである。
そして、単体としてのプレキャストコンクリート体1は、高さL5は、3000mm、幅L7は4000mm、長さL8は2480mmであり、壁Wには、図3(A)に示す如く、5枚の断熱パネル2を断熱層2B相互を衝合当接して、セメント板2A間には10mmの目地幅d5を備えた形態で並列固定し、壁Wの一側縁WLでは、セメント板2Aが10mm(d1)突出し、他側縁WRでは断熱層2Bが20mm(d2)突出し、また、壁Wの上端では、図4(C)の如く、受台上面BTから、断熱層2Bが30mm(d3)突出し、セメント板2Aが20mm(d14)落ち込み、壁Wの下端では、図4(B)の如く、セメント板2Aと壁下端が面一で、断熱層2Bが30mm(d3)上方に入り込んだ形態である。
また、図3(A),(B)に示す如く、プレキャストコンクリート体1の壁Wは、床スラブSのジョイスト梁G同様に、一側縁WLからL9(240mm)、他側縁WRからL9(240mm)、及び中間の等間隔L10(500mm)に配置したリブRを5本備え、壁W内には異形棒鋼の縦筋11A、及び横筋11Bを、リブR内には主筋11C及び帯金11Dを配筋し、各リブRの両側のL3(125mm)位置で、壁W内にPC鋼材挿通用のスパイラルシース3Aを配置している。
そして、リブRは、下部RSでは、突出長RLが125mm、先端幅RWが100mm、元端幅RW´が140mmであり、上部RTでは、突出長RL´が250mm、先端幅RWが100mm、元端幅RW´が140mmである。
また、図3(B)に示す如く、プレキャストコンクリート体1の、床スラブSは、壁Wの各リブRから連続するジョイスト梁Gを備え、床スラブS内には、異形棒鋼の床スラブ筋12A,12Bを、ジョイスト梁G内には、主筋12C、肋筋12D、腹筋12E、及び、床スラブ緊張用PC鋼材を挿通するためのスパイラルシース3Bを配筋したものであり、ジョイスト梁Gの形状は、前部GTでは、突出長GHが125mm、先端幅GWが100mm、元端幅GW´が140mm、後部GSでは、突出長GH´が250mm、先端幅GWが100mm、元端幅GW´が140mmである。
〔プレキャストコンクリート体の形成(図6、図7)〕
図6(A)は、型枠8の概略側面図であって、図6(B)は、図6(A)のB−B線断面図であり、図6(C)は、図6(B)の部分拡大図である。
また、図7(A)は、壁Wへの断熱パネル取付状態説明図であり、図7(B)は、受具10の分解斜視図であり、図7(C)は、受具の処理状態説明図である。
図6(A)に示す如く、壁W側と床スラブS側との一体化型枠8を、断面三角形の押え金具8Iで支承して、山形の傾斜形態に配置し、上面が開放したコンクリート型枠とする。
そして、壁WとリブRの断面形態を備えた鋼板製コンクリート受けベッド8A´、及び床スラブSとジョイスト梁Gの断面形態を備えた鋼板製コンクリート受けベッド8A”を、弯曲接合部C1対応の弯曲鋼板C1´、及び弯曲接合部C2対応の弯曲鋼板C2´で接続し、ベッド8A´、及び8A”を補強鋼材8Bで支承し、両側及び両側下端にはコンクリート止8H,8´Hを押え金具8Iで支承し、腹起し8D及びキャンバー8G,8G´を介してパイプサポート27A´で保持し、接合部C1用の弯曲鋼板C1´は、櫛型8C、根太8Eを介し、接合部C2用の弯曲鋼板C2´は、櫛型8C´、根太8Eを介して、かんざし(サポート)8F、及びパイプサポート27A´で保持する。
また、ベッド8A´,8A”内には、図3(A),(B)の如く、強度計算に基づいて予め組立てた配筋を配置し、スパイラルシース3A,3B,3Cの端部のPC鋼材の緊張応力を受けるトランペットシース5,5´周囲には、図10の如く、補強筋6B,6B´,6B”を適宜配置すると共に、各スパイラルシース3A,3B,3C内へグラウト3Fを注入するためのホース5Dを接続しておく。
また、壁W側の断熱パネル2の皿ボルト9D´止着位置では、図7(B)に示す如く、内周がねじ孔である軸部10C、上端辺10A、及び下端辺10Bを備えたプラスチック製受具10を、図7(A)の如く、ベッド8A´内側に配置し、ベッド8A´外部からのボルト9Aでの、ベッド8A´のねじ挿入孔H9への螺入によって、受具10をベッド8A´内側に保持し、打設コンクリート表面(図6(B)破線表示)を規定するプラスチック製KPコン9Bをねじ9Cで受具10に固定し、KPコン9Bには、図6(B)の如く、ねじ9Dを突出して、型枠8を構成する。
次いで、型枠8内、即ち、ベッド8A´,8A”上に、圧縮強度500kg/cm、スランプ8cm、水セメント比38%、空気量3%の高強度コンクリートを、振動機、タッピング機を用いて、下方から順次打設し、壁W部では、KPコン9Bの表面9B´を厚さ目印とし、床スラブS部では、慣用のモドルポイント接着型(商品名、丸井産業(株)製)を配設してコンクリート厚目印とし、粘性の高いコンクリートを締め固めと同時に平坦に均して、こて仕上げする。
次いで、打設コンクリートが、凝結から硬化に至るまでのフレッシュコンクリートの状態で、図6(C)の如く、KPコン9Bから立設しているねじ9Dを断熱パネル2の皿ねじ挿入用孔H2に貫通する形態で、断熱パネル2を、フレッシュコンクリート及びKPコン9Bに載置し、断熱パネル表面(セメント板2A)を木片で叩きながら全面当接密着し、セメント板2Aより突出したねじ9Dに座金9E及びナット9Fを用いて、KPコン9Bに断熱パネル2を取付ける。
従って、断熱パネル2の断熱層2Bと、コンクリート壁Wとの界面には、空気が介在しない状態での、全面接着と出来る。
次いで、シート9Gで覆って、蒸気管9Hからの蒸気を供給して、コンクリートの蒸気養生後、型枠8を解体してナット9F、座金9Eを外し、ねじ9DをKPコン9Bから抜脱し、図7(A)の如く、断熱パネル2のセメント板2Aの皿ねじ挿入用孔H2から皿ねじ9D´を螺入してKPコン9Bに螺着し、ボルト9Aを抜脱した受具10の孔は嵌合具10´を螺着閉塞する。
この場合、KPコン9B内では、コンクリート壁W内のKPコン9Bを保持しているねじ9Cの上端と、螺入する皿ねじ9D´の下端との間には、間隔S9が存在する形態に、皿ねじ9D´を螺着し、プレキャストコンクリート体1を型枠から製品として取出す。
〔コンクリート体1の欠込み(図1、図2、図9)〕
プレキャストコンクリート体1の型成形時に、図2(B)に示す如く、コンクリート体1の相互結合部のスラブS両側縁には、高さ100mm、幅100mm、深さ25mmの欠込みH3を形成する。
欠込みH3は、床スラブSにジョイスト梁Gと直交方向にプレストレスを導入してPC鋼材7Bを配置するための、スパイラルシース3C及びPC鋼材7Bの、コンクリート体1の相互結合部での接合を容易とするためである。
また、図1(A)、図10(C)に示す如く、コンクリート体1相互を並列結合した際の最外端に位置する床スラブSの側縁、即ち、PC鋼材7Bの緊張、及び定着端となる側縁には、中間接合部での欠込みH3よりも大きな、幅、高さが100mmで奥行(深さ)が109mmの欠込みH3´を配置する。
また、床スラブS上面には、図1(A)に示す如く、外断熱プレキャストコンクリート体1の吊上げ用のアンカー埋設露出孔として欠込みH25を配置する。
また、建方時のコンクリート体1の転倒防止用として、壁W、床スラブSに欠込みH26を適宜配置すれば良い。
これら小さな欠込みH3,H3´,H25,H26等は、型組み時に、適宜小片型枠を配置すれば形成容易である。
また、壁W上部には、図10(A)の如く、床スラブS内のPC鋼材7Bの緊張、定着用の欠込み(ポケット)H1´を、受台B上面には、壁W内のPC鋼材7Aの緊張、定着用の欠込み(ポケット)H1”を、慣用のポケットフォーマーで形成する。
〔プレキャストコンクリート体相互の構築(図1、図10)〕
外断熱プレキャストコンクリート体1を用いた建物の構築は、図10(B)に示す如く、掘削地盤面に打設した捨コンクリートC0に、基礎梁FGの位置を墨出しし、基礎梁FG及び耐圧版FSをコンクリート打設する。
基礎梁FG外面に用いる断熱パネル2は、標準断熱パネル2の下部を平坦に切落したものであって、図10(B)に示す如く、下端2D´は平坦で、上端2Tは、押出成形セメント板2Aより断熱層2Bが50mm(d4)突出したもので、基礎梁FG上端辺FTより、断熱層2Bが30mm(d3)突出し、セメント板2A上端が20mm(d14)落下した状態に配置する。
尚、基礎梁FGは、上端辺FTが地面GLより100mm(L4)上方、且つ、床スラブ表面SfよりBH(100mm)上方位置であり、下端が地面GLより1200mm(LF)下方の高さである。
また、現場で形成した基礎梁FGには、図10(B)に示す如く、予め両端にねじを備えた、径17mmで650mm長のPC鋼棒7Aを、基礎梁上端辺FTから上方に50mm突出し、下端が、肉厚19mm、一辺90mmの正方形アンカープレート4Gにナット4Eで、引抜き不能に埋設しておく。
そして、基礎梁FGから上方に突出したPC鋼棒7A上端には、カップラー4Aを介して両端にねじを備えた径17mm、長さ3000mm長(L5)のPC鋼棒7A下端を螺着接続し、コンクリート体1の壁W内に配置したスパイラルシース3Aへの挿入用PC鋼棒7A群として立設する。
次いで、基礎梁上端辺FTにエポキシ樹脂系汎用接着剤1Aを塗布し、クレーンを用いて外断熱プレキャストコンクリート体1を吊上げ、コンクリート体1の壁W内のスパイラルシース3Aに立設PC鋼棒7Aが貫入挿通する形態で、コンクリート体1を垂下して、コンクリート体1を基礎梁上端辺FTに載置し、壁W及び床スラブSに適宜に配置した欠込みH26にパイプサポートを適用して、コンクリート体1を垂直形態に保持する。
同様に、対向する外断熱プレキャストコンクリート体1は、既立設の外断熱プレキャストコンクリート体1の床スラブ前端辺SFにエポキシ樹脂系接着剤を塗布し、対向する両側の外断熱プレキャストコンクリート体1が床スラブ前端辺SF同士で接着剤面接合するように、且つ、対向するジョイスト梁G内のスパイラルシース3B相互を整合させて立設配置する。
以上の建付けを順次繰返して、図1(A)に示す如く、建築物を構築する。
建築物へのプレストレス導入は、基本的には、慣用の、橋梁等のコンクリート構築物へのプレストレス導入技術であり、慣用の油圧ジャッキ、油圧ポンプ及び油圧カッターを用いて実施する。
即ち、壁W内を、図10(B)に示す基礎梁FGから、図10(A)に示す最上階の受台Bの欠込みH1”まで、カップラーシース4で接続する。
そして、スパイラルシース3A内をカップラー4Aで接続して貫通したPC鋼棒7Aは、最上階の受台Bの欠込みH1”内で、PC鋼棒7Aの上端に所定の引張応力を付与し、アンカープレート4G、座金4F、及びナット4Eで締着する。
また、床スラブSに剛性を付与するための、両側の壁W間に渡るスパン方向のPC鋼材としては、7本撚りで径12.7mm、耐力1580N/mmのPC鋼より線7Bの3本をスパイラルシース3B内に挿通して、図10(A)の如く、両側の壁W内の欠込みH1´内で緊張して、支圧板6を介してアンカーヘッド6Cで定着する。
また、床スラブS内でジョイスト梁Gに直交方向に配置するPC鋼材としては、PC鋼より線7Bを1本採用し、床スラブS内に配置したスパイラルシース3C内を挿通して構築物の前端から後端まで貫通して必要緊張力を付与し、図10(C)に示す如く、床スラブ側端縁の欠込みH3´内で、支圧板6´及びアンカーヘッド6C´で定着する。
各スパイラルシース3A,3B,3C内にPC鋼材7A,7Bを定着した後、慣用の手段で、ホース5Dからグラウト注入管5Aを介して、グラウト3Fを各スパイラルシース内に注入する。
そして、壁W及び床スラブSの欠込み、壁W相互の当接面の目地28A間隔、床スラブS相互の当接面の目地14´間隔等には、無収縮モルタル、シーリング等で閉止し、壁Wの欠込みH1´外面の断熱パネル2の切欠孔H1に対しては、切欠孔H1形成時に切り取った円盤形態の断熱パネル片2´を、2mm厚で幅50mmの隙間追従シート(商品名:ソフトロン、積水化学工業(株)製)2Cを断熱層2B外周に張着し、断熱層2B平面にエポキシ系接着剤(商品名:MP200、セメダイン(株)製)を塗布し、且つ、セメント板2Aの条溝AG,AG´を整合して無収縮モルタル6Eに当接することにより嵌着閉止し、断熱パネル2の切欠孔H1を断熱パネル片2´で元通りに修復する。
〔腰水切及び笠木の配置(図11、図12)〕
腰水切15は、一般厚1.5mmのアルミ製押出成形品であって、図11(D)に示す如く、断面形状は、後端に高さh15´が10mmの立上り辺15Aを備えた、勾配高さ5mmで幅W15が36mmの斜辺15Uと、斜辺15U前端からの高さh15が25mmの立下り辺15Fと、立下り辺15Fの下部5mmを水切辺15Sとして残し、立下り辺15Fから後方に水平に延出した幅W15(36mm)の座板15Bとを備え、座板15B下面には水切辺15Sから16mm(W15´)の位置から、下方に15mm(d15)長のアンカー板15Pを突出し、且つ、座板15Bの前端部には50mm間隔で空気孔h15を穿孔した形状であり、標準長さ4000mmのものである。
また、腰水切15を断熱パネル2のセメント板2Aに取付けるための取付金具は、図11(C)に示す如く、板材の固定部16A、板材の可動部16B、ボルト16C及びナット16Dから成り、固定部16Aは、高さH16が35mm、長さL16が40mmで、押圧用の固定片16A”を両側に備え、屈曲部16A´で段差d16突出した中央板状部の中央には径3mmのねじ孔h16を備えた板材であり、可動部16Bは、両側に60°傾斜で3mm突出のアンカー片16B´を備え、中央に径4mmのねじ孔h16´を備え、高さH16´が35mmで、長さL16´が32mmの板材である。
また、ボルト16Cは、径3mm、10mm長であり、ナット16Dはボルト16Cに螺合する。
腰水切15の外壁面への取付けは、積雪による影響を考慮して、図9に示す如く、1階床、1FLより上方に、600mm(L15)を上端として、図11(A)の如く、幅(L6)40mmで断熱パネル2の押出成形セメント板2Aをカットして幅L6の断熱層2B露出部を形成し、幅L6で切除開口したセメント板2Aの開口部から取付金具16をセメント板2Aの条溝AG´内に挿入して、取付金具16下端がセメント板下端2Dから10mm位、下方突出した形態で、取付金具16をセメント板条溝AG´内に固定する。
即ち、取付金具16を図11(B)の如く、固定部16Aと可動部16Bとをボルト16C、ナット16Dでセットして条溝AG´内に挿入し、固定部16Aを条溝AG´の背面AFにボルト16Cでねじ孔h16を介して当接し、且つ、ナット16Dを治具で回動して可動部16Bを固定部16Aから離れる方向に移動し、可動部16Bの両側の傾斜形態のアンカー片16B´を条溝AG´の傾斜側面ASに圧着固定すれば良い。
そして、図11(A)の如く、セメント板2Aの幅L6の切除部に腰水切15を挿入し、座板15Bをセメント板上端2Tに載置し、立上り辺15Aを、固定済取付金具16の固定部16Aに当接してドリルねじ15Cにより固定する。
そして、建物外壁材として、断熱パネルのセメント板2A外面には外壁タイル13を張着し、斜辺15Uとタイル13間には、バッカー14Bを介してシーリング14Aを充填し、座板15B下面では、アンカー板15Pでタイル13上端を覆う。
尚、立上り辺15Aと、固定部16との止着は、立上り辺15Aに固定部16Aの対応位置の目印を付しておき、慣用のドリルねじで止着すれば良い。
笠木17は、図8(A)、図9の如く、断熱パネル2の最上部に配置して、屋上床部と外壁タイル13との見切り、屋上床のアスファルト防水19の端部張仕舞い、及び断熱パネル2の押出成形セメント板2Aの条溝AG,AG´内空気arを屋外に流出させる役目を果すものである。
図12(A)は、笠木17の取付形状を示す縦断面図であり、図12(B)は、笠木斜視図であり、図12(C)は、笠木をセメント板2A頂部に固定するための取付金具斜視図である。
笠木17は、一般厚2mmで標準長4000mmのアルミ製押出製品であって、図12(A),(B)に示す如く、断面形状が、全幅W17が165mm、天端水平辺17Uの幅d17が120mm、下段水平辺17Dの幅W17Dが60mm、全高h17が45mm、立上り辺17Pの高さh17´が18mm、下段水平辺17Dから前方への突出辺17D´の幅W17D´が62mmであり、天端水平辺17Uの前端から垂下する該立下り辺の下端には、7mm長、45°傾斜の水切り用斜辺17F´を前方に、上昇雨水の水切用の5mm長の突出片17M´を水平後方に突出し、立下り辺17Fの上端内部に5mm幅の突出片17Mを後方に突出し、天端水平辺17U下面と突出片17Mとの間に幅3.5mmの係合溝7Gを形成したものである。
また、取付金具18は、図12(C)に示す如く、3mm厚のアルミ製屈曲板金であって、上段水平辺18Uの幅d18´が18mm、垂直辺18Pの高さh18が18mm、下段水平辺18Dは、幅d18が24mmで中央に幅4mm、長さ18mmの長孔H18を備え、長さL18が30mmのものである。
笠木17の取付けは、図12(A)に示す如く、取付金具18の下段水平辺18Dをセメント板2A上端に載置して、ねじ17Aでセメント板2Aに固定し、笠木17の前端内側の係合溝7Gを取付金具の上段水平辺18Uに係合すると共に、下段水平辺17Dを予め透明断熱材19B(商品名:テンプロン)を塗布した受台Bにねじ17A´で固定し、下段水平辺17D上には屋上のアスファルト防水19端縁を立上り辺17Pに当接して載置布設し、アスファルト防水19と天端水平辺17Uとの隙間にバッカー19Dを介してシーリング19Eを充填する。
〔外壁仕上げ(図4、図8、図9)〕
図8に示すように、X1通及びX4通の開放空間には、X1通には、複数階に亘るアルミ製のカーテンウォールCWを張設し、X4通には、各階毎にアルミ製窓AWを配置する。
また、外壁の断熱パネル2の押出成形セメント板2Aは、図4(A),(B)の如く、縦目地28B、及び横目地14、更に、緊張部の後貼断熱パネル片2´の周囲、及び押出成形セメント板2Aと、カーテンウォールCW、アルミ製窓AWとの取合部の隙間、また、腰水切15と押出成形セメント板下端2Dとの目地隙間14等は、必要に応じてバッカーを用いシーリングで充填閉止する。
また、床には、図9に示す如く、基礎梁FGの上端辺FTと床スラブ表面Sf間にも、受台Bの上端辺BTと床スラブ表面Sf間にも高さBHが100mmの段差が形成出来るため、床スラブ表面Sfには、適宜、床コンセント、電気配線などの設備配管を敷設し、慣用の鋼製床下地30を介してフローリングを張設して二重床とする。
また、壁、天井は、コンクリート打放し仕上げでも、塗装仕上げ、クロス貼り等の適宜の仕上げが採用出来る。
以上の発明の実施態様で得られたPCコンクリート構造外断熱建築物は、コンクリートとして、圧縮強度500kg/cm、スランプ8cmの高強度コンクリートを用いたこと、PC鋼材7A,7Bが鉄製のスパイラルシース3A,3B,3Cの中でグラウト3Fに包まれているため、スパイラルシース3A,3B,3Cの被り厚さもコンクリート中性化距離となって、コンクリート躯体の中性化が抑制出来ることで、鉄筋コンクリート建築物としての寿命は、従来のRC造建築物より、はるかに長寿命となる。
しかも、本発明のプレキャストコンクリート体にプレストレスを導入したコンクリート躯体は、外断熱工法と組合せたことにより、耐久性は更に向上する。
また、例え、壁WとリブRで構造体を構成しても、内断熱工法では断熱材を保護するための仕上工事が複雑、且つ煩雑となるが、本発明のコンクリート躯体は外面が面一であって断熱パネル2の張着が容易であり、しかも、工場での製作で、フレッシュコンクリートの状態での断熱パネル張着であるため、断熱パネル2の張着が、不陸の無い高い寸法精度の下に実施出来、信頼性の高い建築用ブロック構造物(PCプレストレストコンクリート体)が得られ、高品質のPCコンクリート建築物が得られる。
また、従来の現場製作の外断熱工法にあっては、現場での断熱パネルの建込み精度の確保に時間を要したが、本発明の外断熱プレキャストコンクリート体1は、工場製作なので、天候に左右されずに製作出来、現場での工期の短縮化が図れる。
そして、現場では、基礎部工事を除けば、クレーンによる吊込みと、PC鋼材の緊張、定着だけであるため、現場打ちコンクリートの1/2の時間で建て方が出来、しかも、騒音の無い、静かできれいな現場作業となり、周辺住民への迷惑や、第3者災害の少ない状態での建築施工により、新規、且つ高品質のプレストレストPCセメント建築物の提供が可能となる。
そして、本発明で得られた建築物は、プレストレストPC構造と、外断熱工法との組合せであるため、広い空間が得られ、自由な間取り、自由な改装が出来、コンクリートひび割れの無い高耐久で剛性が高く、上階の騒音も抑制出来る建物となる。
また、結露も無く、場所によっての湿度変化の影響も受けない、健康的で、省エネルギー性に富む、快適な居住空間の提供出来る建物となる。
本発明の外断熱プレキャストコンクリート体1での構築形態説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は要部の断面説明図である。 本発明に用いるプレキャストコンクリート体1の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は図2(A)のB方向側面図である。 本発明の配筋状態説明図であって、(A)は、図2(A)の(イ)−(イ)線断面図、(B)は、図2(A)の(ロ)−(ロ)線断面図である。 本発明プレキャストコンクリート体1の配置状態説明図であって、(A)は、壁の横断面図、(B)は壁下端の縦断面図、(C)は壁上端の縦断面図である。 本発明に採用する断熱パネルの説明図であって、(A)は、一部切欠全体斜視図、(B)は横断面図、(C)は縦断面図である。 本発明の型枠説明図であって、(A)は全体正面図、(B)は、図6(A)のB−B線断面図、(C)は、図6(B)の要部拡大説明図である。 本発明の断熱パネル張着説明図であって、(A)は、縦断面拡大図、(B)は使用金具の分解斜視図、(C)は型枠解体後の嵌合具固着状態説明図である。
本発明の建物の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は図8(A)のB−B線断面図である。 本発明の建物の説明図であって、図8(A)の(9)−(9)線縦断面図である。 本発明の部分説明図であって、(A)は壁上部の縦断面図、(B)は壁下部の縦断面図、(C)は床スラブ端面の縦断面図である。 本発明に適用する腰水切説明図であって、(A)は腰水切配置構造の縦断面図、(B)は取付金具を断熱パネルに止着した状態を示す横断面図、(C)は取付金具の分解斜視図、(D)は腰水切の斜視図である。 本発明に適用する笠木の説明図であって、(A)は笠木取付状態を示す縦断面図、(B)は笠木の斜視図、(C)は取付金具の斜視図である。 従来例1の説明図であって、(A)はPC板の斜視図、(B)はPC板の平面図、(C)はPC板を張設した状態の横断面図である。 従来例2の説明図であって、(A)は断熱PCコンクリート板の一部切欠斜視図、(B)はPC板の断面図、(C)は製造工程説明図であって、(イ)は外板を形成した状態図、(ロ)は断熱層充填状態図、(ハ)は断熱屋上にコンクリート打設した図である。
符号の説明
1 プレキャストコンクリート体(コンクリート体、コンクリート躯体)
1A 接着剤
2 断熱パネル
2´ 断熱パネル片
2A 押出成形セメント板(セメント板)
2B 断熱層
2C 隙間追従シート
2D,2D´ 下端辺(下端)
2T 上端辺(上端)
2L 左側辺
2R 右側辺
3A,3B,3C スパイラルシース(シース管)
3F グラウト
4 カップラーシース
4A カップラー
4E ナット
4F 座金
4G アンカープレート
5,5´ トランペットシース
5A グラウト注入管
5D ホース
6,6´ 支圧板
6B,6B´,6B” 補強筋
6C,6C´ アンカーヘッド
6D´ 孔底部
6E 無収縮モルタル(モルタル)
7A PC鋼棒(PC鋼材)
7B PC鋼より線(PC鋼材)
8,8´,8” 型枠
8A,8A´,8A” ベッド
8B 補強鋼材
8C,8C´ 櫛型
8D 腹起し
8E,8E´ 根太
8F かんざし
8G,8G´ キャンバー
8H,8´H コンクリート止
8I 押え金具
8J 止枠
9A ボルト
9B KPコン
9B´ KPコン表面
9C ねじ
9C´ ストッパー
9D ねじ
9D´ 皿ねじ
9G シート
9H 蒸気管
10 受具
10´ 嵌合具
10A 上端辺
10B,10B´ 下端辺
10C,10C´ 軸部
10D 仕切り
11A 縦筋(壁縦筋)
11B 横筋(壁横筋)
11C 主筋(リブ主筋)
11D 帯筋(リブ帯筋)
12A,12B 床スラブ筋
12C 主筋(ジョイスト梁主筋)
12D 肋筋
12E 腹筋
13 外壁タイル(タイル)
14 横目地(目地)
14´ 床スラブ目地
14A シーリング
15 腰水切
15A 立上り辺
15B 座板
15C ねじ
15F 立下り辺
15P アンカー板
15S 水切辺
15U 斜辺
16 取付金具
16A 固定部
16A´ 屈曲部
16A” 固定片
16B 可動部
16B´ アンカー片
16C ボルト
16D ナット
17 笠木
17A,17A´ ねじ
17D 下段水平辺
17D´ 突出辺
17F 立下り辺
17F´ 斜辺
17M,17M´ 突出片
17P 立上り辺
17U 天端水平辺
18 取付金具
18D 下段水平辺
18P 垂直辺
18U 上段水平辺
19 アスファルト防水(防水層)
19A 断熱材
19B 透明断熱材
19C 均しモルタル
23 建築物
28A,28B 縦目地(目地)
29 鉄骨造建物
30 鋼製床下地
30A フローリング
AF 背面(条溝背面)
AG 条溝
AG´ 台形条溝(条溝)
ar 空気
AS 傾斜側面
AW アルミ製窓
B 受台
BG 切欠溝
C0 捨コンクリート
C1,C2 接合部(弯曲接合部)
C1´,C2´ 弯曲鋼板
CW カーテンウォール
d1,d2,d3,d4 段差
EV エレベータースペース
FG 基礎梁
FS 耐圧版
G ジョイスト梁
GB ジョイスト梁元端
GF ジョイスト梁先端
GL 地面
GS ジョイスト梁後部
GT ジョイスト梁前部
GW,GW´ ジョイスト梁幅
H1 切欠孔
H1´,H1”,H3,H3´,H25,H26 欠込み
H2 皿ねじ挿入用孔
H15 空気孔
H18 長孔
OF 事務所
OR ルーバー(目隠しルーバー)
PS パイプシャフト
R リブ
RL,RL´,GH,GH´ 突出長
RB リブ元端
RF リブ先端
RS リブ下部
RT リブ上部
RW,RW´ リブ幅
S 床スラブ(コンクリート床スラブ)
S9 間隔
SF 床スラブ前端辺
Sf 床スラブ表面
SS 床スラブ後部
ST 床スラブ前部
SK 階段
W 壁(コンクリート壁)
WC 便所(トイレ)

Claims (10)

  1. 外面に、押出成形セメント板(2A)と断熱層(2B)とを備えた断熱パネル(2)を一体化したコンクリート壁(W)と、コンクリート(W)壁と同幅のコンクリート床スラブ(S)とを、弯曲接合部(C1)で一体化したプレキャストコンクリート体(1)を用い、プレストレスを導入したPC鋼材(7A,7B)で各プレキャストコンクリート体(1)を上下左右に結合したPCコンクリート構造外断熱建築物。
  2. プレキャストコンクリート体(1)は、壁(W)の内面にはリブ(R)群を、床スラブ(S)下面にはジョイスト梁(G)群を備え、各リブ(R)とジョイスト梁(G)とは、弯曲接合部(C2)を介して連続した請求項1の外断熱建築物。
  3. プレキャストコンクリート体(1)が、壁(W)の上端に床スラブ表面(Sf)より突出した上面平坦な受台(B)を備えた請求項1又は2の外断熱建築物。
  4. 断熱パネル(2)が、押出成形セメント板(2A)と断熱層(2B)との層着形態であり、押出成形セメント板(2A)が、内面に、断面左右対称の台形条溝(AG´)を含む通気用条溝(AG,AG´)群を並列縦設している、請求項1乃至3のいずれか1項の外断熱建築物。
  5. 断熱パネル(2)は、断熱層(2B)をコンクリートの壁(W)の外面(Wf)と層着一体化し、皿ねじ(9D´)を、押出成形セメント板(2A)の外面から貫入して、壁(W)の外面側に埋設したプラスチック製KPコン(9B)内に螺着一体化し、且つ、皿ねじ(9D´)の先端が、KPコン(9B)を螺着保持したねじ(9C)端、と間隔(S9)を保っている請求項4の外断熱建築物。
  6. 断熱パネル(2)は、断熱層(2B)が、押出成形セメント板(2A)の各条溝(AG,AG´)の対向面に、断面矩形の通気増進用切欠溝(BG)を備えている請求項4又は5の外断熱建築物。
  7. プレキャストコンクリート体(1)は、コンクリート壁(W)の一側縁(WL)では、壁(W)と断熱層(2B)とが面一で、セメント板(2A)が断熱層(2B)より突出段差(d1)を備え、他側縁(WR)では、断熱層(2B)が壁(W)より、突出段差(d1)より大きな突出段差(d2)を備え、セメント板(2A)と壁(W)とが面一である、請求項1乃至6のいずれか1項の外断熱建築物。
  8. 床スラブ(S)にプレストレスを導入したPC鋼材(7B)は、壁(W)の欠込み(H1´)内のアンカーヘッド(6C)で端部を固定し、該欠込み(H1´)にモルタル(6E)充填し、欠込み(H1´)前面の断熱パネル切欠孔(H1)を、切取り断熱パネル片(2´)で嵌着修復した、請求項1乃至7のいずれか1項の外断熱建築物。
  9. 壁(W)にプレストレスを導入したPC鋼材(7A)は、下端を基礎梁(FG)内でアンカープレート(4G)により固定し、各階の壁(W)を貫通して、上端を最上階の受台(B)内のアンカープレート(4G)で緊張固定した請求項1乃至8のいずれか1項の外断熱建築物。
  10. 固定部(16A)、可動部(16B)、ボルト(16C)及びナット(16D)を備えた取付金具(16)を、押出成形セメント板(2A)の断面左右対称の台形条溝(AG´)下端に挿入して締着固定し、立上り辺(15A)から引続く斜辺(15U)、立下り辺(15F)、及び立下り辺(15F)から後方に延出し、空気孔(H15)と下方突出のアンカー板(15P)とを有する座板(15B)を備えた腰水切(15)を、立上り辺(15A)を取付金具(16)の固定部(16A)に固着することにより、腰水切(15)を断熱パネル(2)に取付けた請求項1乃至9のいずれか1項の外断熱建築物。
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