JP2006209001A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006209001A
JP2006209001A JP2005023987A JP2005023987A JP2006209001A JP 2006209001 A JP2006209001 A JP 2006209001A JP 2005023987 A JP2005023987 A JP 2005023987A JP 2005023987 A JP2005023987 A JP 2005023987A JP 2006209001 A JP2006209001 A JP 2006209001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
magnetic
image
black
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005023987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4603374B2 (ja
Inventor
Kensho Sakamoto
憲昭 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2005023987A priority Critical patent/JP4603374B2/ja
Publication of JP2006209001A publication Critical patent/JP2006209001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4603374B2 publication Critical patent/JP4603374B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 簡易な画像形成システムで、白黒画像とフルカラー画像の両方の形成に磁性ブラックトナーを併用しつつ、形成画像のブラック部分における黒色度の向上と、フルカラー画像におけるブラック部分とカラー部分とのグロス差の低減とを実現することのできる画像形成方法を提供すること。
【解決手段】 複数のトナーを重ね合わせて被転写体上にフルカラー画像を形成する画像形成方法において、ブラックトナーとして磁性ブラックトナーを用い、カラートナーとして、シアン、マゼンタおよびイエローの各非磁性トナーを用いる。こうして、例えば、フルカラー画像中のブラック部分を形成する場合において、被転写体上に、前記非磁性シアントナーおよび/または前記非磁性マゼンタトナーを用いて下地層を形成し、次いで、得られた下地層の表面に、前記磁性ブラックトナーを重ね合わせる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式によって、フルカラー画像と、白黒のモノクローム画像との両方を形成する画像形成方法に関する。
従来、レーザビームプリンタ、静電式複写機などの、電子写真方式または静電記録方式によるフルカラー画像形成装置においては、数種類のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を再現するシステムが採用されており、特に近年、これらの画像形成装置には、銀塩写真に匹敵する高画質かつ高グロスのフルカラー画像を形成することが求められている。
また、近年は、ビジネス文書においてもフルカラー画像の需要が増大しているが、主としてブラックトナーで形成されるビジネス文書の文字画像が、フルカラーのグラフィック画像と同様の高い光沢を有していると、室内灯などが反射するために読みづらくなるという不具合が生じる。一方、文字画像などの白黒のモノクローム画像(以下、「モノクロ画像」という。)を形成するためのブラックトナーには、通常、光沢の低い磁性ブラックトナーが用いられており、非磁性のブラックトナーについても、定着時のオフセットマージンを大きく取るために、低グロスのものが広く用いられている。それゆえ、ブラックトナーで形成される画像は、全体的にギラツキが抑えられた、いわゆるマット調の画質が多勢を占めている。
しかるに、モノクロ画像とグラフィック画像とが混在する場合において、グラフィック画像のブラック部分を、モノクロ画像と同じ、マット調画質用の低グロストナーで形成したときには、グラフィック画像のブラック部分とカラー部分との光沢が大きく異なって、画像全体として違和感を生じたり、明度差の減少に起因する色再現範囲の狭小化を招いたりするという、新たな不具合が生じる。
このような不具合を解消するために、種々の技術が提案されており、具体的には、低グロスのトナーからなるトナー像に、透明トナーを被せて光沢を付与する技術(特許文献1)、高グロスの非磁性ブラックトナーと低グロスの磁性ブラックトナーとの2種類を使い分ける技術(特許文献2)、形成する画像に応じて現像順序を切り替えて、トナーの最終担持体上におけるブラックトナー層の積層順序を変更する技術(特許文献3)が提案されている。
また、磁性ブラックトナー単独でブラック部分を表現したときには、ブラック部分の黒色度や隠蔽力が不足することから、これを改善するために、例えば、ブラックトナー中にイエロー、マゼンタ、シアンの顔料を添加する技術(特許文献4)や、シアン顔料を添加した磁性ブラックトナーを用いる技術(特許文献5)が提案されている。
特開2002−341619号公報 特開平9−15925号公報 特開平7−120996号公報 特開2000−112179号公報 特開平4−353867号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、多量の透明トナーや、透明トナー像を形成、転写するための手段が必要となり、特許文献2に記載の技術によれば、2種類のブラックトナーを使い分けるために、余分の現像剤や現像手段が必要となることから、コスト面で不利である。また、特許文献2および3に記載の技術によれば、磁性トナーと非磁性トナーとの使い分けを調整するためのパラメータや、現像順序を適宜調整するためのパラメータが多岐にわたるため、画像形成を実行するための制御やメカニズムが複雑になるという不具合がある。
さらに、特許文献4に記載の技術では、ブラックトナーとして、カーボンブラックと、シアン、マゼンタおよびイエローの顔料を含有する着色粒子を用いており、特許文献5に記載の技術では、磁性粉とともに、青色や緑色の顔料を含有する磁性トナーを用いているところ、このようなトナーを用いる場合、モノクロ画像とフルカラー画像との切り替える際に、画像の光沢を適宜調節することができないという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な画像形成システムで、白黒画像とフルカラー画像の両方の形成に磁性ブラックトナーを併用しつつ、形成画像のブラック部分における黒色度の向上と、フルカラー画像におけるブラック部分とカラー部分とのグロス差の低減とを実現することのできる画像形成方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、
(1) 複数のトナーを重ね合わせて被転写体上にフルカラー画像を形成する画像形成方法において、ブラックトナーとして磁性ブラックトナーを用い、カラートナーとして、シアン、マゼンタおよびイエローの各非磁性トナーを用い、前記被転写体上に、前記非磁性シアントナーおよび/または前記非磁性マゼンタトナーを用いて下地層を形成し、次いで、得られた下地層の表面に、前記磁性ブラックトナーを重ね合わせて、画像中のブラック部分を形成することを特徴とする、画像形成方法、
(2) 前記ブラック部分が、フルカラー画像中のブラック部分であることを特徴とする、前記(1)に記載の画像形成方法、
(3) 前記ブラック部分において、前記下地層を形成する非磁性トナーの転写量が、前記磁性ブラックトナーの転写量に対して0.5〜1.0倍であることを特徴とする、前記(1)または(2)に記載の画像形成方法、
(4) 前記下地層として、非磁性シアントナーからなる層と非磁性マゼンタトナーとからなる層を形成し、前記非磁性マゼンタトナーからなる下地層を、前記非磁性シアントナーからなる下地層よりも前記被転写体側に形成することを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の画像形成方法、
を提供するものである。
磁性ブラックトナーは、磁性体を多く含むものであることから、非磁性トナーと比べて比重が大きい。このように高比重で、かつ、粒子サイズの大きいトナーは、最終的に固定化される担持体(例えば、紙などの被転写体)を被覆する能力が小さく、それゆえ、最終担持体の色の影響を受け易い。しかも、磁性トナーに用いられるバインダ樹脂は、溶融し難いものが多い。従って、通常、磁性ブラックトナーで形成される画像は、画像濃度(すなわち、黒色度)やグロス(光沢度)が低い状態となる。
本発明の画像形成方法においては、カラートナーの中では明度が比較的低いシアンまたはマゼンタトナーを用いて、磁性ブラックトナーからなる層の下地を形成している。これにより、被転写体上でのトナーの被覆率を向上させることができ、また、磁性ブラックトナーの溶融特性を、非磁性シアンおよび/またはマゼンタトナーの良好な溶融特性に近づけることができ、磁性ブラックトナー単体で溶融させた場合に比べて、溶融したトナーの表面の平滑性を向上させることができる。さらに、その結果、磁性ブラックトナーで形成された部分の画像濃度(黒色度)を向上させることができ、また、フルカラー画像中でのブラック部分については、その光沢も高めることができ、違和感のない良好なフルカラー画像を得ることができる。
なお、本発明において、ブラックトナーとして、磁性ブラックトナーに代えて、比重の小さい非磁性ブラックトナーを使用した場合には、下地となる非磁性のシアンおよび/またはマゼンタトナーが、非磁性ブラックトナーによって完全に覆い隠されてしまい、その結果、グロスの低い非磁性ブラックトナーによる画質が支配的となることから、フルカラー画像中でのブラック部分のグロスを向上させるという作用効果が、十分に得られなくなる。
本発明の画像形成方法によれば、磁性ブラックトナーを単独で用いて、画像のブラック部分を形成する場合に比べて、当該ブラック部分の画像濃度(黒色度)を向上させる(Lの値を低減させる)ことができる。また、当該ブラック部分が、フルカラー画像におけるブラック部分である場合には、カラー部分とブラック部分とのグロス差を低減して、違和感のない良好なフルカラー画像を得ることができる。
また、非磁性シアントナーからなる下地層を磁性ブラックトナーからなる層よりも下層に形成し、さらにその下層に、非磁性マゼンタトナーからなる層を形成したときには、下地層として非磁性シアントナーからなる層のみを形成する場合よりも少量のトナーで、グロス差の低減と、ブラック部分の黒色度の向上(Lの低減)を実現することができる。
本発明の画像形成方法において、磁性ブラックトナーは、フルカラー画像におけるブラック部分の形成と、モノクロ画像の形成との両方に用いられる。
本発明の画像形成方法において、フルカラー画像におけるブラック部分を形成する際には、被転写体上の当該ブラック部分に相当する領域に、非磁性シアントナーおよび/または非磁性マゼンタトナー(以下、これらをまとめて、「非磁性カラートナー」という場合がある。)を用いて下地層を形成し、次いで、得られた下地層の表面に、磁性ブラックトナーを重ね合わせる。
下地層を形成する非磁性カラートナーの量は、ブラック部分に求められる光沢度、トナーの溶融特性などを考慮して、適宜設定されるものであって、特に限定されないが、同じ領域に重ね合わせる磁性ブラックトナーの量に対して、好ましくは、0.5〜1.0倍量であり、より好ましくは、0.7〜0.9倍量である。例えば、上記ブラック部分における磁性ブラックトナーの量を、被転写体上において、0.7mg/cmとした場合に、下地層を形成する非磁性トナーの総量は、好ましくは、0.35〜0.70mg/cmであり、より好ましくは、0.49〜0.63mg/cmである。非磁性カラートナーの量が、同じ領域に重ね合わせる磁性ブラックトナーの量に対して、0.5〜1.0倍量であるときは、消費トナー量を適切に抑制しつつ、所望の光沢度を得ることができる。
下地層を形成する非磁性カラートナーとしては、非磁性シアントナーと非磁性マゼンタトナーを、それぞれ単独で用いてもよいが、下地層は、非磁性シアントナーの層と非磁性マゼンタトナーの層とを重ねあわせたものであることが好ましく、特に、被転写体上に非磁性マゼンタトナーからなる層が形成され、その上に、非磁性シアントナーからなる層が形成されたものであることがより好ましい。
下地層における非磁性シアントナーの量Cと、非磁性マゼンタトナーMとの含有比率は、特に限定されないが、例えば、C:M(重量比)が、好ましくは、10:0〜3:7であり、より好ましくは、7:3〜3:7である。
フルカラー画像中のブラック部分において、磁性ブラックトナーの量は、当該磁性ブラックトナーにおける磁性体の添加量やトナーの粒子径によっても左右されるものであるが、通常、被転写体上において、好ましくは、0.6mg/cm以上であり、より好ましくは、0.7〜0.9mg/cm以上である。
本発明の画像形成方法において、モノクロ画像におけるブラック部分を形成する際には、被転写体上の当該ブラック部分に相当する領域に、磁性ブラックトナーを単独で用いて画像を形成すればよい。また、例えば、光沢度の高いまたは黒色度の高いモノクロ画像を形成する場合には、フルカラー画像中のブラック部分を形成する場合と同様にして、上記ブラック領域に上記下地層を形成し、その上で、磁性ブラックトナーを重ね合わせればよい。
形成する画像がフルカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの判別は、例えば、レーザビームプリンタ、静電式複写機などの、電子写真方式または静電記録方式によるフルカラー画像形成装置において、内部処理にて判別させることができる。
具体的には、例えば、上記フルカラー画像形成装置における原稿読取部からの情報などに従って、磁性ブラックトナーを用いた現像をする場合に、その現像領域(ここでは、単に「ブラック領域」という。)に隣接して、またはブラック領域の近傍に、カラートナー(シアン、マゼンタまたはイエロー)の現像を要する領域が存在する場合には、当該ブラック領域がフルカラー画像中のブラック部分であると判定することができる。それゆえ、このような場合には、ブラック領域に対応する被転写体上において、まず、非磁性シアントナーおよび/または非磁性マゼンタトナーによる下地層を形成させて、その上で、さらに上記下地層に、磁性ブラックトナーを重ね合わせればよい。
一方、上記ブラック領域に隣接して、またはブラック領域の近傍に、カラートナー(シアン、マゼンタまたはイエロー)の現像を要する領域が存在しない場合には、ブラック領域がモノクロ画像に対応した領域であると判定することができる。通常、モノクロ画像は文字原稿が主であって、高グロスの画像が要求されないことから、このような場合には、ブラック領域に対応する被転写体上に上記下地層を形成することなく、磁性ブラックトナー単独で画像を形成すればよい。
なお、上述のように、ブラック領域がモノクロ画像に対応した領域であると判定される場合であっても、ユーザが、光沢度の高いまたは黒色度の高いモノクロ画像を希望する場合には、任意的に、上記ブラック領域に上記下地層を形成した上で、磁性ブラックトナーを重ね合わせるように制御してもよい。
本発明の画像形成方法は、上記非磁性カラートナーを磁性ブラックトナーと組み合わせることにより、画像のブラック部分の画像濃度(黒色度)を向上させ、フルカラー画像中でのブラック部分のグロスを向上させる方法であることから、画像のブラック部分を表現する上で、被転写体上でのトナーの総量が多くなりがちである。それゆえ、定着部においてオフセットの発生が懸念されるものの、定着手段での熱源に最も近い部分に磁性ブラックトナーを配置して、オフセットマージンを確保することにより、オフセットの発生を抑制することができる。具体的には、最終担持体である被転写体上において、トナー層の最上層を、磁性ブラックトナーからなる層とすればよい。
本発明の画像形成方法においては、上述のとおり、ブラックトナーとして磁性ブラックトナーが用いられ、カラートナーとして、シアン、マゼンタおよびイエローの各非磁性カラートナーが用いられる。
磁性ブラックトナーとしては、例えば、バインダ樹脂と、磁性粉と、必要に応じて、帯電制御剤(電荷制御剤)、ワックスなどとを含む樹脂粒子が挙げられる。
上記樹脂粒子は、上記各成分を溶融、混練して、粉砕した後、分級したものであってもよく、バインダ樹脂を除く上記各成分と、モノマー成分とを配合して、懸濁重合法によって造粒したものであってもよい。
磁性ブラックトナーを形成するバインダ樹脂としては、例えば、ポリスチレン、o,m,p−クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレンなどのスチレン系重合体;アクリル系重合体、メタクリル系重合体;低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどのオレフィン系重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体;アイオノマー、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、フェノール系樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジンエステルなどが挙げられる。なかでも、好ましくは、スチレン系重合体、ポリエステル系樹脂が挙げられる。
スチレン系重合体としては、上記例示の単独重合体だけでなく、スチレンと他の単量体との共重合体が挙げられる。スチレンと共重合可能な他の単量体としては、例えば、o,m,p−クロロスチレン、ビニルナフタレン;エチレン、プロピレン、プタジエン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類;マレイン酸などのカルボン酸類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メチルなどのアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミドなどの他のアクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、メチルイソプロピニルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデンなどのN−ビニル系化合物などが挙げられる。これらの単量体は、単独で、または、2種以上を組み合わせて、スチレンと共重合させることができる。上記のスチレンと他の単量体との共重合体のうち、好ましくは、スチレン−アクリル系重合体が挙げられる。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、多価カルボン酸成分と多価アルコール成分とを重縮合させて得られるものなどが挙げられる。多価カルボン酸成分としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸などの2価カルボン酸;n−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニルコハク酸などの2価カルボン酸のアルキルエステルまたはアルケニルエステル;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリト酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリト酸、エンポール三量体酸などの3価以上のカルボン酸などが挙げられる。これらの多価カルボン酸は、無水物であってもよい。また、多価アルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA、などのビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどのトリオール以上の多価アルコール類などが挙げられる。
磁性ブラックトナーを形成する磁性粉としては、特に限定されるものではなく、トナーに使用されている種々の磁性粉が挙げられる。具体的には、例えば、鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、鉄合金などの金属の粉末;マグネタイト(Fe)、γ−Fe、CrO、ニッケルフェライト、ニッケル−亜鉛フェライト、銅−亜鉛フェライト、バリウム−亜鉛フェライト、マンガン−亜鉛フェライト、リチウム−亜鉛フェライト、マグネシウム−マンガンフェライト、マグネシウム−銅−亜鉛フェライト、バリウム−ニッケル−亜鉛フェライトなどの各種フェライト類の粉末などが挙げられる。上記例示の磁性粉は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。帯電特性をより一層良好なものにするという観点からは、上記例示の磁性粉の中でも、特に、マグネタイト(Fe)を使用することが好ましい。
磁性粉の粒径は、特に限定されないが、平均粒径(50%粒径)で、好ましくは、0.05〜1.0μm、より好ましくは、0.1〜1μm、さらに好ましくは、0.15〜0.5μmである。
磁性粉の形状は、特に限定されず、球形、針状、鱗片状、不定形状などの種々の形状が挙げられるが、エッジをもつ形状、すなわち、例えば、六面体、八面体、十面体、十二面体などの多面体形状であることが好ましい。
磁性粉の配合量は、特に限定されないが、例えば、磁性ブラックトナーを形成するバインダ樹脂100重量部に対して、好ましくは、50〜150重量部であり、より好ましくは、60〜110重量部である。
帯電制御剤(電荷制御剤)は、磁性ブラックトナーの摩擦帯電を制御する目的で、バインダ樹脂中に、任意に配合されるものである。その具体例としては特に限定されず、種々の帯電制御剤から、磁性ブラックトナーに要求される帯電極性などに応じて適宜選択することができる。
正極性帯電制御剤としては、例えば、塩基性窒素原子を有する有機化合物、例えば、塩基性染料、アミノピリン、ピリミジン系化合物、多核ポリアミノ系化合物、アミノシラン系化合物などや、上記例示の塩基性窒素原子を有する有機化合物によって表面処理が施された充填剤などが挙げられる。また、負極性帯電制御剤としては、例えば、ニグロシンベース(CI5045)、オイルブラック(CI26150)、ボントロンS(オリエント化学(株)製)、スピロンブラックなどの油溶性染料;カルボキシル基を含有する化合物(例えば、アルキルサリチル酸金属キレートなど);金属錯体(例えば、サリチル酸クロム錯体、アゾ系クロム錯体など);脂肪酸金属石鹸、樹脂酸石鹸、ナフテン酸金属塩などが挙げられる。さらに、本発明においては、帯電制御剤として、帯電制御樹脂を使用することができる。帯電制御樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂などの樹脂中に、4級アンモニウム塩などの塩基性窒素原子を含む官能基を導入してなる正極性帯電制御樹脂;スチレン−アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂などの樹脂中に、イミダゾール、カルボキシル基、スルホ基などの官能基を導入してなる負極性帯電制御樹脂などが挙げられる。
帯電制御剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、磁性ブラックトナーを形成する磁性粉100重量部に対して、好ましくは、3〜25重量部であり、より好ましくは、5〜20重量部である。
ワックスは、磁性ブラックトナーの離型性を調整する目的で、任意に配合されるものである。その具体例としては特に限定されず、トナーに配合される種々のワックスから適宜選択することができる。例えば、脂肪酸の多価アルコールエステルまたは高級アルコールエステル;カルナバワックス、モンタンワックス、ライスワックス、パラフィンワックスなどの天然ワックス;ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、エステル系ワックス、アルキレンビス脂肪酸アミド化合物、フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワックスなどが挙げられる。
ワックスの配合量は、特に限定されないが、例えば、バインダ樹脂100重量部に対して、好ましくは、0.5〜7重量部であり、より好ましくは、2〜5重量部である。
磁性ブラックトナーには、上記成分以外に、必要に応じて、例えば、表面処理剤、離型剤、滑剤、流動改良剤、研磨剤、導電性付与剤、画像剥離防止剤、着色剤などを配合することができる。これらの配合剤としては、公知のものを使用することができる。
また、本発明において、磁性ブラックトナーとしては、画像のブラック部分における黒色度および光沢の向上を目的として、あらかじめ非磁性シアントナーおよび/または非磁性マゼンタトナーを混合したものを用いてもよい。
磁性ブラックトナーは、常法に従って製造することができる。具体的には、例えば、磁性粉の表面に、必要に応じて帯電制御剤を固着、接合させた後、得られた磁性粉と、バインダ樹脂と、必要に応じてワックスなどとを、溶融混練し、さらに、溶融混練物を粉砕して、分級することにより、磁性ブラックトナーを製造することができる。
磁性ブラックトナーの粒径は、特に限定されないが、帯電性能を均一にすること、カブリなどの発生による画質の低下を抑制すること、解像度を向上させることなどの観点から、平均粒径(50%粒径)で、好ましくは、3〜12μmであり、より好ましくは、5〜10μmである。特に、形成画像の高画質化を目的とした小粒径トナーにおいては、磁性トナーの平均粒径(50%粒径)を4〜8μm程度とすることが好ましい。
磁性ブラックトナーには、上記の粉砕処理または分級処理後に、必要に応じて、球形化処理、外添処理などの処理を施すことができる。これらの処理は、常法に従って実施すればよい。
外添剤としては、特に限定されないが、例えば、シリカ(例えば、疎水性シリカなど)、アルミナ(酸化アルミニウム)、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、チタニア、酸化亜鉛、マグネタイトなどの無機系微粒子;窒化珪素などの窒化物の微粒子;炭化珪素などの炭化物の微粒子;硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、脂肪族金属塩などの金属塩類の微粒子;アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂などの有機材料の微粒子;これらの複合物で構成された微粒子;これらの粒子に表面処理を施したものなどが挙げられる。上記表面処理としては、例えば、アミノシラン、フッ化シラン、シリコーンレジン、アルキルシラン、シリコーンオイル、シランカップリング剤、チタンカップリング剤などによる処理が挙げられる。
上記外添剤の粒径は、着色粒子内に埋没することがない程度に大きく、かつ、着色粒子の表面に静電付着し得る程度に小さいものであること以外は、特に限定されないが、一般に、5〜30nmであることが好ましく、10〜20nmであることがより好ましい。
上記外添剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、着色粒子の総量に対して、好ましくは、0.1〜2.0重量%であり、より好ましくは、0.1〜1.5重量%である。
非磁性カラートナーとしては、例えば、バインダ樹脂と、着色剤と、必要に応じて、電荷制御剤、オフセット防止剤、安定剤などとを含む着色粒子に、さらに必要に応じて、トナーの流動性や帯電性を調整するための微粒子を外添したものが挙げられる。
上記着色粒子は、上記各成分を溶融、混練して、粉砕した後、分級したものであってもよく、バインダ樹脂を除く上記各成分と、モノマー成分とを配合して、懸濁重合法によって造粒したものであってもよい。
非磁性トナーを形成するバインダ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、磁性ブラックトナーを形成するバインダ樹脂と同様のものが挙げられる。
非磁性トナーを形成する着色剤としては、特に限定されるものではなく、種々の顔料が挙げられる。具体的には、例えば、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどの紫色顔料;紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファストスカイブルー、インダスレンブルーBCなどの青色顔料;クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGなどの緑色顔料;黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネープルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどの黄色顔料;赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGKなどの橙色顔料;ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどの赤色顔料が挙げられる。
着色剤は、非磁性トナーに求められる色味に応じて、適宜選択して使用することができる。上記例示の着色剤は、単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
着色剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、非磁性トナーを形成するバインダ樹脂100重量部に対して、好ましくは、5〜30重量部であり、より好ましくは、10〜20重量部である。
帯電制御剤(電荷制御剤)は、非磁性トナーの摩擦帯電を制御する目的で、バインダ樹脂中に、任意に配合されるものである。その具体例としては特に限定されず、上述の帯電制御剤と同様のものが挙げられる。
帯電制御剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、非磁性トナーを形成するバインダ樹脂100重量部に対して、好ましくは、0.1〜10重量部であり、より好ましくは、0.5〜8重量部である。
オフセット防止剤は、画像形成処理時(特に、定着処理時)における非磁性トナーのオフセット現象を抑制する目的で、バインダ樹脂中に、任意に配合されるものである。その具体例としては特に限定されないが、例えば、脂肪族系炭化水素、脂肪族金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類またはその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種ワックスなどが挙げられる。なかでも、好ましくは、重量平均分子量が1000〜10000程度の脂肪族系炭化水素が挙げられる。より具体的には、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、パラフィンワックス、炭素数4以上のオレフィン単位からなる低分子量オレフィン系重合体、シリコーンオイル、カルバナワックスなどが挙げられ、これらは、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
オフセット防止剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、バインダ樹脂100重量部に対して、好ましくは、0.1〜10重量部であり、より好ましくは0.5〜8重量部である。
非磁性トナーの表面に外添(外部添加)し、担持させる外添剤としては、上記の外添剤と同様のものが挙げられる。
上記非磁性トナーは、磁性キャリアと組み合わせて、2成分現像剤として用いられる。上記磁性キャリアとしては、特に限定されず、例えば、フェライト粒子、マグネタイト粒子、鉄粉粒子などの、種々の磁性粒子が挙げられる。また、磁性キャリアは、帯電性や耐湿性の改善を目的として、上記例示の磁性粒子の表面に、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂などの樹脂を被覆した、いわゆるコートキャリアであってもよく、上記例示の樹脂中に、上記例示の磁性粒子を分散させた、いわゆる磁性粉分散型キャリアであってもよい。
磁性キャリアの飽和磁化値は、特に限定されないが、35〜50emu/gであることが好ましい。磁性キャリアの体積抵抗率は、特に限定されないが、10〜1012Ω・cmであることが好ましい。磁性キャリアの体積平均粒径は、特に限定されないが、35〜50μmであることが好ましい。
次に、本発明を、実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
下記の実施例および対照において、非磁性カラートナーには、非磁性シアントナーおよび非磁性マゼンタトナー(いずれも、京セラミタ(株)製の静電式複写機「FS−8008」用のカラートナー;平均粒径(50%粒径)9μm)を使用した。磁性トナーには、磁性ブラックトナーには、京セラミタ(株)製の静電式複写機「FS−3800」用の磁性トナー(平均粒径(50%粒径)8μm)を使用した。
画像濃度や光沢の評価には、被転写体として普通紙(富士ゼロックス(株)製のカラーペーパー(C2)紙)を使用し、画像形成を実行する評価機には、上記「FS−8008」の改造機(磁性トナーと非磁性トナーの両方を現像可能にしたもの。)を使用した。
形成画像は、100%ベタ画像(バイアス調整による均一ベタ)とし、被転写体上でのトナー量を、トナー層の厚みで調整した。被転写体に担持させるトナーの量は、表1に示すように、実施例毎に適宜設定した。
なお、本発明は、被転写体に担持させるトナーの積層順や、担持させるトナーの量を調整することを特徴としていることから、被転写体上でのトナーの状態を確認する目的も含めて、定着前の未定着状態で条件を振ったものをサンプリングし、別途、下記の定着冶具を使用して被転写体への定着を行った。
上記定着冶具としては、カラートナー用として、上記「FS−8008」用の定着ユニットを冶具化したものを使用した。画像形成処理時の定着条件は、被転写体の移動速度を136mm/秒とし、定着ローラの温度を160℃に設定した。
形成された画像については、定着後において、その画像濃度、色座標および光沢度を測定した。
画像濃度および色座標(L)は、グレタグーマクベス社製の分光光度計「スペクトロアイ」を使用して数値化した。色座標(L)は、JIS Z 8729「色の表示方法−L表色系及びL表色系」の規定に従った。
フルカラー画像中のブラック部分においては、色再現上、そのL値は、36以下、好ましくは、30以下、より好ましくは、23以下、さらに好ましくは、21以下である。また、a値やb値は、±5.5以内、好ましくは、±1.5以内、より好ましくは±1.0以内である。
また、光沢度(%)は、(株)堀場製作所製の光沢度計「IG−330」を使用し、入射角60°で測定して数値化した。
また、画像濃度および光沢度の測定結果に基づいて、各実施例を下記の基準で判定した。
◎:画像濃度および光沢度のいずれも、非常に良好であった。
○:画像濃度および光沢度のいずれも、良好であった。
△:画像濃度および光沢度のいずれか、または、両方の値が若干低かったものの、実用上問題のないレベルであった。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2006209001
表1に示すように、磁性ブラックトナーを単独で使用して、画像のブラック部分を形成した場合には、トナー量が0.7mg/cmである場合に、光沢度が1.0%となり(対照1)、トナー量が0.4mg/cmである場合に、光沢度が2.0%となる(対照2)。一方、非磁性カラートナー(シアンおよびマゼンタ)をそれぞれ単独で使用して、画像を形成した場合には、トナー量が0.7mg/cmである場合に、いずれも光沢率が10.0%となり、ブラックの画像濃度として、約0.7〜0.8となる。
磁性ブラックトナーのトナー量を0.7mg/cmとして、これを、非磁性シアンおよび/またはマゼンタトナーからなる下地層に重ね合わせた場合(実施例1、2、4、5,7および8)には、磁性ブラックトナーを単独で用いた場合には得ることのできなかった画像濃度を得ることができ、色座標についても、Lを23以下に、かつ、aおよびbを、それぞれ±1.5以内に設定することができた。すなわち、画像のブラック部分における黒色度を高めることができた。
しかも、当該ブラック部分の光沢度は比較的高い値に維持されていたことから、非磁性シアントナーおよび非磁性マゼンタトナーをそれぞれ単独で用いて形成された画像と比較しても、光沢度の差異があまり感じられなかった。すなわち、上記ブラック部分が、フルカラー画像中のブラック部分であったとしても、フルカラー画像中においてカラー部分とブラック部分とを違和感なく表現することができた。なお、例えば、フルカラー画像中に、対照1または2のトナーで形成されたブラック部分を有している場合には、カラー部分とブラック部分の光沢度の差異が大きいことから、ブラック部分が画像中で浮き上がっているように感じられるなど、違和感を感じるという不具合が生じる。
また、磁性ブラックトナーのトナー量を0.4mg/cmとして、これを、非磁性シアンおよび/またはマゼンタトナーからなる下地層に重ね合わせた場合(実施例3および6)には、磁性ブラックトナーの絶対量が少ないことから、ブラックとしての画像濃度が若干低いものの、対照2との比較より明らかなように、黒色度および光沢度を向上させることができた。
本発明は、以上の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲において、種々の設計変更を施すことが可能である。

Claims (4)

  1. 複数のトナーを重ね合わせて被転写体上にフルカラー画像を形成する画像形成方法において、
    ブラックトナーとして磁性ブラックトナーを用い、カラートナーとして、シアン、マゼンタおよびイエローの各非磁性トナーを用い、
    前記被転写体上に、前記非磁性シアントナーおよび/または前記非磁性マゼンタトナーを用いて下地層を形成し、次いで、得られた下地層の表面に、前記磁性ブラックトナーを重ね合わせて、画像中のブラック部分を形成することを特徴とする、画像形成方法。
  2. 前記ブラック部分が、フルカラー画像中のブラック部分であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記ブラック部分において、前記下地層を形成する非磁性トナーの転写量が、前記磁性ブラックトナーの転写量に対して0.5〜1.0倍であることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 前記下地層として、非磁性シアントナーからなる層と非磁性マゼンタトナーとからなる層を形成し、前記非磁性マゼンタトナーからなる下地層を、前記非磁性シアントナーからなる下地層よりも前記被転写体側に形成することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成方法。
JP2005023987A 2005-01-31 2005-01-31 画像形成方法 Expired - Fee Related JP4603374B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005023987A JP4603374B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005023987A JP4603374B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006209001A true JP2006209001A (ja) 2006-08-10
JP4603374B2 JP4603374B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=36965896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005023987A Expired - Fee Related JP4603374B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4603374B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093832A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Canon Kabushiki Kaisha シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、フルカラー画像形成方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04204566A (ja) * 1990-11-30 1992-07-24 Canon Inc カラー画像形成方法及び装置
JPH08101553A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Canon Inc カラー画像形成装置
JPH09269609A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Konica Corp フルカラー電子写真用トナーキット
JPH10288878A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Canon Inc カラー画像形成装置
JPH11344880A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2002351180A (ja) * 2001-05-22 2002-12-04 Casio Electronics Co Ltd カラー画像形成装置
JP2005176377A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Xerox Corp ハーフトーン画像内の光沢差を処理する方法
JP2006140655A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、プリンタドライバ、画像形成装置、画像処理装置及び画像形成システム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04204566A (ja) * 1990-11-30 1992-07-24 Canon Inc カラー画像形成方法及び装置
JPH08101553A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Canon Inc カラー画像形成装置
JPH09269609A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Konica Corp フルカラー電子写真用トナーキット
JPH10288878A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Canon Inc カラー画像形成装置
JPH11344880A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2002351180A (ja) * 2001-05-22 2002-12-04 Casio Electronics Co Ltd カラー画像形成装置
JP2005176377A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Xerox Corp ハーフトーン画像内の光沢差を処理する方法
JP2006140655A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、プリンタドライバ、画像形成装置、画像処理装置及び画像形成システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093832A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Canon Kabushiki Kaisha シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、フルカラー画像形成方法
JPWO2008093832A1 (ja) * 2007-02-02 2010-05-20 キヤノン株式会社 シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、フルカラー画像形成方法
JP5089614B2 (ja) * 2007-02-02 2012-12-05 キヤノン株式会社 シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、フルカラー画像形成方法
US8728689B2 (en) 2007-02-02 2014-05-20 Canon Kabushiki Kaisha Full-color image-forming method
US9304428B2 (en) 2007-02-02 2016-04-05 Canon Kabushiki Kaisha Full-color image-forming method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4603374B2 (ja) 2010-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6015716B2 (ja) 画像形成方法
JP5677331B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JP2008209807A (ja) 画像形成方法
US20100015421A1 (en) Toner composition for printing on transparent and highly colored substrates
JP2002333740A (ja) 静電潜像現像方法
JP4886405B2 (ja) 画像形成方法
JP5396499B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JP6443287B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JP4603374B2 (ja) 画像形成方法
JP2001175022A (ja) 静電荷潜像現像用トナー
JP6488564B2 (ja) 画像形成方法
JPH0786696B2 (ja) 静電像現像用トナ−
JP2003255587A (ja) トナー
JP2000010349A (ja) 静電現像剤
JP2005316056A (ja) 磁性微粒子分散型樹脂キャリア及び二成分系現像剤
JP2009145621A (ja) トナーおよび画像形成方法
JP2011197652A (ja) フルカラー画像形成方法およびフルカラー画像形成装置
JP4634090B2 (ja) 電子写真用トナー
JP2018072534A (ja) 静電潜像現像用トナー
JP4191917B2 (ja) 静電荷現像用一成分トナー、トナー収容容器及びそれを用いた画像形成装置
JP2010276948A (ja) 静電潜像現像用トナー及び静電潜像現像剤
JP2006184857A (ja) レッドトナー及び画像形成装置
JP4212916B2 (ja) 画像形成方法
JP3978808B2 (ja) 画像形成方法
JP3347458B2 (ja) 静電荷像現像用トナー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4603374

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees