JPH11344880A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11344880A
JPH11344880A JP10165911A JP16591198A JPH11344880A JP H11344880 A JPH11344880 A JP H11344880A JP 10165911 A JP10165911 A JP 10165911A JP 16591198 A JP16591198 A JP 16591198A JP H11344880 A JPH11344880 A JP H11344880A
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JP
Japan
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image
transfer material
toner
developing
forming apparatus
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Application number
JP10165911A
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English (en)
Inventor
Masuaki Saito
益朗 斎藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テキスト画像では、グロスが低く、落ち着い
た感じを持つ読みやすさを優先した画像を出力でき、そ
して自然画像では、グロスが高く、高精細さを有する画
像を出力でき、さらにまた高グロスであっても、トナー
の飛び散りが目立つことがない、高品質な画像を出力で
きる画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 反射率センサー11により転写材Pの反
射率を測定し、CPU20が反射率により転写材Pがグ
ロス紙であることを検出したら、現像電源21に指令
し、ブラックトナーを使用する現像器4aに印加する現
像バイアスを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に現像
装置を使用してトナー像を形成する画像形成装置に関
し、特に特性の異なる複数種の転写材に柔軟に対応し、
先鋭度の高いカラー画像を得ることが可能な画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を形成する従来の画像形成装
置を図4に示す。
【0003】画像形成装置は、像担持体である感光ドラ
ム1を備え、この感光ドラム1は、図示しない駆動手段
によって図の矢印方向に回転され、一次帯電器(帯電ロ
ーラ)2により表面を一様に帯電される。ついで露光装
置5によりイエローの画像模様に従ったレーザー光Lが
感光ドラム1に照射され、感光ドラム1の表面に静電潜
像が形成される。
【0004】感光ドラム1が矢印方向にさらに進むと、
回転支持体9により支持された現像器4a、4b、4
c、4dのうち、イエロートナーが入った現像器4aが
感光ドラム1に対向するように回転し、このように選択
された現像器4aにより潜像が現像されて、トナー像と
して可視化される。
【0005】感光ドラム1と隣接して中間転写ベルト8
が設置されている。中間転写ベルト8は、感光ドラム1
と略等速で矢印方向に回転しており、感光ドラム1上に
形成されたイエロートナー像は、一次転写ローラ8aに
印加される一次転写バイアスにより、中間転写ベルト8
の外周表面に一次転写される。
【0006】以上の工程をイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの4色について行うことにより、中間転写
ベルト8上に4色のトナー像を重ね合わせたカラー画像
が得られる。転写材カセット17から転写材が所定のタ
イミングで中間転写ベルト8に送られ、同時に二次転写
ローラ8bに二次転写バイアスが印加されて、中間転写
ベルト8から4色のトナー像が転写材に一括して二次転
写される。
【0007】二次転写された転写材は、搬送ベルト18
によって定着装置7まで搬送され、そこでトナーが溶融
固着されることにより、フルカラーの画像に形成され
る。中間転写ベルト8上の転写残りのトナーは、クリー
ナ8cによって清掃される。感光ドラム1上の転写残り
のトナーは、ブレードを有する公知のクリーニング装置
6によって清掃される。
【0008】上記の感光ドラム1、帯電ローラ2および
クリーニング装置6は、一体化して感光ドラムカートリ
ッジAに形成され、画像形成装置本体に着脱自在に設置
されている。各現像器4a〜4dも、画像形成装置本体
に着脱自在に設置されている。
【0009】現像器4(4a〜4d)に用いられる現像
方式としては、磁性一成分方式、非磁性一成分方式、二
成分方式等がある、それぞれに長所、短所があるが、二
成分方式の場合、トナーのみを補給するなどにより、現
像器周りの構成が複雑になるので、移動するカートリッ
ジ方式として使用するのに適しているのは、現像器を一
体で交換可能な一成分方式である。
【0010】ブラック以外のトナーは、有色の磁性体を
トナーに含有させるというようなことができないため
に、非磁性一成分方式になるが、ブラックトナーは磁
性、非磁性のどちらの方式も可能である。
【0011】そこで、現像方式の選択は画像形成装置の
用途に従うことになる。すなわち、全てのトナーを均等
に使用する自然画像を中心に画像出力をする場合は、ブ
ラックトナーも有色トナーと同じ特性の非磁性方式が望
ましいが、ビジネス用途などで、ブラックのテキスト画
像を大量に出力する場合は、現像スリーブにトナー補給
を行うための摺擦部材等が不要で、トナー寿命を長くで
きる磁性方式の方がコスト的に有利である。
【0012】上記したように、カラー画像形成装置をビ
ジネス用途にも使用する場合、鮮やかな写真のような画
質が求められるのと同時に、従来のモノクロプリンター
と同じ画質のモノクロのテキスト画像も出力できること
が望まれる。
【0013】写真のように鮮やかなプリントは、平滑性
の高い転写材上に画像を形成し、さらにトナーの粒状性
を目立たなくするために、トナーを完全に溶融させ、画
像に光沢性(グロス)を出すことにより達成される。
【0014】ブラックトナーが十分に溶融し、高いグロ
スを持つと、他の色トナーと馴染みがよくなり、自然画
の再現性がよくなるが、テキスト画像はギラギラして読
みにくくなってしまう。一方、ブラックトナーだけ溶融
しにくくし、テキスト画像が読みやすくなるように設定
すると、自然画のブラックトナーの比率が高い部分で画
像の光沢がなくなり、不自然になってしまう。
【0015】そこで、従来、プリンター用のカラー画像
形成装置は、モノクロプリンターと同様のグロスの少な
いブラックトナーに合わせて、他の色トナーのグロスも
低くし、モノクロプリントやビジネス用のワンポイント
カラー入りの画像等は、テキスト重視のグロスの低い画
像を出力する設定としていた。また自然画を写真のよう
にグロスのある鮮やかな状態にプリントする場合は、通
常の転写材に比べて平滑性の高い転写材を用い、さら
に、トナーを十分に溶融させるために定着速度を低下さ
せ、十分に熱を加えるようにしていた。
【0016】上記の使用する転写材に応じて自動的にグ
ロスを切り替え可能にした技術は、特開平10−489
75に記載されているので、詳しくはそれを参照された
し。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
は、ブラックトナーと色トナーを同じ条件で定着したと
きのグロスを統一し、転写材とプリントモードを切り替
えることにより、テキスト画像と自然画に対応するグロ
スを得ていたが、高い平滑性の転写材を使用することに
より、画像の周囲に発生するトナーの飛び散りが目立ち
やすくなるという難点があった。
【0018】トナーを用いる画像形成装置では、画像の
周囲にトナーが飛び散ることは避けられないが、トナー
の飛び散り量をあるレベル以下に抑制すれば、飛び散り
を肉眼で確認できないので、画像品質上、問題がないよ
うにできる。
【0019】つまり、転写材が通常品であれば、図5
(a)に示すように、画像Qの周囲に飛び散ったトナー
tが転写材Pの繊維の間に埋もれるので、定着による押
しつぶしがあっても、肉眼では気にならない程度にでき
る。
【0020】これが高平滑の転写材になると、図5
(b)に示すように、画像Qの周囲に飛び散ったトナー
tが転写材Pの繊維の間に埋もれづらいので、定着時に
トナーtの粒子一つ一つが大きな面積に押しつぶされ、
肉眼で見て目立つレベルになってしまうのである。
【0021】本発明の目的は、テキスト画像では、グロ
スが低く、落ち着いた感じを持つ読みやすさを優先した
画像を出力でき、そして自然画像では、グロスが高く、
高精細さを有する画像を出力でき、さらにまた高グロス
であっても、トナーの飛び散りが目立つことがない、高
品質な画像を出力できる画像形成装置を提供することで
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
感光体を帯電し、像露光し、得られた潜像を現像手段に
より現像剤を用いて現像し、得られたトナー像を転写材
に転写し、定着することにより、転写材に画像を形成す
る画像形成装置において、前記転写材として高い光沢性
を有する転写材を使用する場合、前記現像手段の現像剤
担持体に感光体との間で印加する現像バイアスを制御す
ることを特徴とする画像形成装置である。
【0023】本発明によれば、現像バイアスを制御する
代わりに、前記感光体の帯電量を制御することができ
る。あるいは、前記感光体の像露光の露光量を制御する
ことができる。あるいは、前記現像手段の現像剤担持体
の周速を制御することができる。
【0024】また、本発明は、感光体を帯電し、像露光
し、得られた潜像を現像手段により現像剤を用いて現像
し、得られたトナー像を転写材に転写し、定着すること
により、転写材に画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記現像手段として、現像剤にブラックトナーを使
用する黒現像手段と、現像剤に色トナーを使用する一つ
以上の色現像手段とを有し、転写材に多色画像を形成可
能な画像形成装置において、前記転写材の特性に応じ
て、前記黒現像手段の現像剤担持体に感光体との間で印
加する現像バイアスを制御することを特徴とする画像形
成装置である。
【0025】本発明によれば、現像バイアスを制御する
代わりに、前記黒現像手段で現像する潜像の形成にかか
る感光体の帯電量を制御することができる。あるいは、
前記黒現像手段で現像する潜像の形成にかかる感光体の
像露光の露光量を制御することができる。あるいは、前
記黒現像手段の現像剤担持体の周速を制御することがで
きる。また、前記黒現像手段と色現像手段との現像方式
が異なりうる。前記得られたトナー像を一旦中間転写体
上に転写し、ついで転写材に転写することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0027】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【0028】図1において、符号11は反射率センサー
で、本発明は、反射率センサー11により転写材Pの反
射率を測定して、その結果により、現像バイアス等の画
像形成条件を制御することが大きな特徴である。
【0029】本発明の画像形成装置の機械的構成自体
は、図4に示した従来の画像形成装置と基本的に同じ
で、図1において図4に示す部材と同一の機能を有する
部材について同一の符号を付してその説明を省略する。
【0030】画像形成装置は、従来公知の濃度センサー
10により、感光ドラム1上に形成したパッチの濃度を
測定し、そのパッチの濃度に基づき、CPU20で最適
な画像濃度を得るために必要な現像バイアスを決定し
て、各現像器4a〜4dに印加する現像バイアスを調整
することにより画像濃度を制御する、いわゆるパッチ検
方式の画像濃度制御を行っている。
【0031】反射率センサー11は、転写材カセット1
7と中間転写ベルト8との間の転写材Pの搬送経路に近
接して設置され、転写材Pがセンサー11の箇所を通過
する際、転写材Pの反射率を測定する。転写材Pの反射
率の測定結果はCPU20に送られ、CPU20に所定
の反射率を基準にして転写材Pが普通紙であるか、グロ
ス紙であるかの判断をさせる。
【0032】本実施例では、転写材Pがグロス紙である
ことを検出したら、画像濃度制御装置を利用して、CP
U20により現像電源21に指令し、現像器4a〜4d
に印加する現像バイアスの補正を行う。
【0033】本実施例において、現像電源21から現像
器4a〜4dの現像スリーブに印加する現像バイアスと
して、矩形波の交流成分に直流成分を重畳したバイアス
を用いた。交流成分は、ピーク間電圧Vpp:1500
V、周波数:2000Hz であり、直流成分は、Vd
c:−100Vから−500Vまで可変である。
【0034】本実施例の画像形成装置で、転写材Pとし
てグロス紙を用い、現像バイアスのVdcの値を濃度制
御により得られるデフォルト値から変化させながら画像
を出力し、そのときの画像を評価した結果を表1に示
す。
【0035】表1は、ブラックトナーと色トナーの代表
としてシアントナーについて示してあり、600dpi
の4ドットのライン幅、トナーの飛び散りの目立ち具合
およびハーフトーン画像の階調再現性が評価項目であ
る。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示されるように、現像バイアスのV
dcを低下させるに従い、ライン幅が減少していき、特
にブラックトナーの飛び散りが改善されていくのが分か
る。ライン幅はデフォルトで普通紙の場合よりも太く、
現像バイアスを低下させても十分太いライン幅を有す
る。
【0038】一方、シアントナー(色トナー)の場合
は、定着で押しつぶされるとトナーの色が薄くなるた
め、飛び散りはデフォルトの現像バイアスで目立たない
が、現像バイアスを低下させていくと、ハーフトーン画
像の再現性が悪くなってしまうことが分かる。
【0039】ブラックトナーについて、現像バイアスを
低下させると飛び散りがよくなる理由は、以下のように
考えられる。
【0040】現像バイアスを低下させると、ライン幅が
減少するが、ラインを立体的に考えると、実際はライン
を構成しているトナーの高さも減少している。高さが減
少すると、転写の際などに発生する摺擦や、電気力に対
してトナー同士が互いに引き合う力が相対的に強くなる
ため、飛び散りにくくなるのである。
【0041】以上から、本実施例では、グロス紙にプリ
ントする際には、色トナーの現像バイアスはそのままと
し、ブラックトナーの現像バイアスのみ100V低下さ
せるように制御した。
【0042】本実施例は、以上のように構成したので、
平滑性の高い転写材を用い、定着スピードを下げて高グ
ロスの画像を出力する場合でも、テキスト画像の周囲に
飛び散りの目立たない、高品位な画像を達成することが
できた。
【0043】なお、本実施例の構成によれば、ベタ画像
部のトナー量も減少するため、通常の転写材では濃度の
低下やライン画像の細りが発生する。しかしながら、上
記のように、平滑性の高い転写材では、転写材上で定着
時にトナーが十分に潰れ、一つのトナーがカバーする面
積率(カバリングパワー)が向上するため、十分な画像
濃度が得られ、それとともにライン画像は十分な太さに
広がり、かつラインの周囲に飛び散りのない高画質な画
像が得られるのである。
【0044】実施例2 本発明の他の実施例を図2に示す。図2において、実施
例1の図1に示す部材と同一の機能を有する部材につい
ては同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0045】本実施例は、飛び散りのトナー量を減少さ
せるために、感光ドラム1の帯電量を制御することが特
徴である。CPU20は、反射率センサー11の測定結
果から転写材Pがグロス紙であることを検出したら、帯
電電源22に指令して帯電バイアスの補正を行う。
【0046】本実施例において、感光ドラム1は、図2
の帯電ローラ(ローラ帯電器)2により所定の電位に均
一に帯電される。帯電ローラ2は、従来のコロナ帯電器
に比べて、人体に有害なオゾン量の発生が極めて少ない
長所を有し、近年実用化された。バイアス電源22によ
り帯電ローラ2の芯金に、−600Vの定電圧に制御さ
れた直流電圧と、周波数が2000Hz でピーク間電圧
(Vpp)が2000Vの交流電圧が重畳された電圧を
印加することにより、感光ドラム1の表面を−600V
に帯電する。
【0047】この感光ドラム1上の電位をベタ白部の電
位(Vd)として、レーザー露光装置5からのレーザー
光で任意の画像を描くことにより静電潜像ができ、その
潜像を現像器4a〜4dにより現像バイアスを印加下に
現像することによって、所望の濃度の画像が得られる。
このVdがよりマイナスの方向にあると、レーザー光に
より描く潜像の電位もマイナス方向にシフトするため、
画像濃度は低下する。
【0048】そこでVdの電位を変更しながら、グロス
紙上に画像を出力した結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表2に示されるように、ブラックトナーの
場合、Vdをデフォルトの−600Vからマイナス方向
に100Vシフトするとライン幅が減少し、トナーの飛
び散りも改善され、200Vシフトするとトナーの飛び
散りも良好なレベルになる。一方、シアントナーの場合
は、ハーフトーンの再現性の劣化が、現像バイアスをシ
フトさせたときよりもさらに悪い方向になってしまう。
【0051】そこで、本実施例では、グロスモードでの
トナー飛び散りの低減のために、ブラックトナーの現像
時のみ、Vdをマイナス方向に200Vシフトするよう
にした。
【0052】本実施例では、以上のように構成したの
で、平滑性の高い転写材を用い、定着スピードを下げて
高グロスの画像を出力する場合でも、テキスト画像の周
囲に飛び散りの目立たない、高品位な画像を達成するこ
とができた。
【0053】実施例3 本実施例を図3に示す。本実施例では、飛び散りのトナ
ー量を減少させるために、感光ドラム1の露光量を制御
することが特徴である。
【0054】本実施例において、感光ドラム1の露光に
用いるレーザーの出力は、8ビット(0から255ま
で)に制御されており、通常のベタ画像部やブラックの
文字は、最大値である255の出力で露光を行う。
【0055】従来、ベタ画像部位外のハーフトーン部
は、レーザー出力にPWMをかけてレーザー出力そのも
のを制御したり(多値)、レーザーの出力は変調させず
に、画像を適当な面積で区切って、ディザマトリックス
を用いて再現したり(2値)、両方を組み合わせたりし
ている(多値ディザ)。
【0056】本実施例において行う露光量制御を示すブ
ロック図を図3に示す。
【0057】図3に示すように、画像処理部において多
値ディザを用いて画像を処理し、さらにレーザー出力を
PWM回路で変調することにより生じる、最小値と最大
値の誤差を防ぐために、0と255の画像データが入力
されたときは、PWM回路を通さずに直接レーザードラ
イバーに0と255のデータを送るようにした。
【0058】さらに、本実施例では、直接レーザードラ
イバーにデータを送る経路の間にデータを変換する回路
を挿入し、グロスモードで、ブラックの画像データに2
55が入力されたときのみに、ブラックの画像データを
変換可能とした。
【0059】このデータ変換回路でデータを変換しなが
ら、画像を出力した結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】表3に示されるように、画像データを25
5から10ビットづつ減少させていくと、ライン幅が減
少していき、トナーの飛び散りも改善され、20ビット
減らすと良好なレベルになる。一方、本実施例の方式で
は、ハーフトーンの画像形成条件や画像データは一切い
じらないため、ハーフトーンの再現性は全く劣化しな
い。
【0062】本実施例では、以上のように構成したの
で、平滑性の高い転写材を用い、定着スピードを下げて
高グロスの画像を出力する場合でも、テキスト画像の周
囲に飛び散りの目立たない、高品位な画像を達成するこ
とができた。さらに本実施例では、ブラックのテキスト
等のベタ画像のみデータを変換するようにしたため、画
像形成条件のバランスを崩さずに、飛び散りの改善が可
能となった。
【0063】実施例4 本実施例は、飛び散りのトナー量を減少させるために、
現像器4a〜4dの現像スリーブ周速を制御するように
したことが特徴である。
【0064】本発明で用いた画像形成装置は、トナーを
均一に帯電させるために、現像器4a〜4dの現像スリ
ーブ上のトナーコート量は薄く設定しているが、その一
方で、十分な画像濃度を達成するために、現像スリーブ
の周速は感光ドラム1の周速よりも速く設定している。
【0065】本実施例で、現像器4aのブラックトナー
として用いた磁性トナーは、磁力により現像スリーブ上
に保持可能であるため、現像器4b〜4dの色トナーの
非磁性トナーに比べて、現像スリーブ上のトナーコート
量を多く設定できる。そこで、感光ドラムの周速は10
0mm/秒に設定し、ブラック現像器4aの現像スリー
ブ周速は120mm/秒に、色現像器4b〜4dの現像
スリーブ周速は180mm/秒に設定した。
【0066】このように、ブラックトナーの現像スリー
ブ周速を遅くすると、潜像に付着するトナー量が減り、
ライン幅を減少させることが可能である。
【0067】表4は、現像スリーブの周速を減少しなが
ら画像を出力したときの結果である。
【0068】
【表4】
【0069】表4に示されるように、ブラックの現像器
4aで現像スリーブ周速を減速させていくと、ライン幅
が減少するとともにトナーの飛び散りも改善され、現像
スリーブ周速を15%へラスト飛び散りは良好なレベル
になる。一方、シアン現像器の場合は、現像スリーブ周
速を15%まで減少するとハーフトーンの再現性が悪化
するが、8%の減少ではハーフトーンの再現性に問題は
なかった。この理由は以下のように考えられる。
【0070】ベタ画像を再現するためには現像スリーブ
周速を速め、現像に十分な量のトナーを供給しなければ
ならないが、ハーフトーンの場合は使用するトナー量が
少ないために、現像スリーブ周速を減少しても、十分な
再現性を確保できるのである。
【0071】そこで、本実施例では、グロスモードでの
画像出力時に、ブラック現像器4aの現像スリーブ周速
は15%減速し、他の色トナーの現像器4b〜4dの現
像スリーブ周速は8%減速するようにした。
【0072】本実施例では、以上のように構成すること
により、平滑性の高い転写材を用い、定着スピードを下
げて高グロスの画像を出力する場合でも、テキスト画像
の周囲に飛び散りの目立たない、高品位な画像を達成す
ることができた。さらに本実施例では、ブラックトナ
ー、色トナーとも、ハーフトーンの再現性に弊害がない
ため、特に色とナーの飛び散りの低減も可能であるとい
う効果も有する。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特別な機構を追加することなしに、テキスト画像重視の
低グロスの画像と、高グロスで自然画を高精細に再現
し、なおかつテキスト等の画像の飛び散りもない高レベ
ルな画像を両立することが可能となった。これにより、
装置の複雑化や価格上昇を招かずに、従来のモノクロプ
リンターの延長にあるビジネス用途と、非常に高価でラ
ンニングコストの高いフルカラーコピー機が担っていた
デザイン画等の用途の両者に使用可能な、用途が広い画
像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】本発明の画像形成装置の他の実施例を示す概略
構成図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例における露光量制御
を示すブロック図である。
【図4】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【図5】図4の画像形成装置で生じていたトナーの飛び
散りを示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 4a〜4d 現像器 5 露光装置 8 中間転写ベルト 11 反射率センサー 20 CPU 21 現像電源 22 帯電電源 P 転写材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置において、前記転写材と
    して高い光沢性を有する転写材を使用する場合、前記現
    像手段の現像剤担持体に感光体との間で印加する現像バ
    イアスを制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置において、前記転写材と
    して高い光沢性を有する転写材を使用する場合、前記感
    光体の帯電量を制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置において、前記転写材と
    して高い光沢性を有する転写材を使用する場合、前記感
    光体の像露光の露光量を制御することを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置において、前記転写材と
    して高い光沢性を有する転写材を使用する場合、前記現
    像手段の現像剤担持体の周速を制御することを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置であって、前記現像手段
    として、現像剤にブラックトナーを使用する黒現像手段
    と、現像剤に色トナーを使用する一つ以上の色現像手段
    とを有し、転写材に多色画像を形成可能な画像形成装置
    において、前記転写材の特性に応じて、前記黒現像手段
    の現像剤担持体に感光体との間で印加する現像バイアス
    を制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置であって、前記現像手段
    として、現像剤にブラックトナーを使用する黒現像手段
    と、現像剤に色トナーを使用する一つ以上の色現像手段
    とを有し、転写材に多色画像を形成可能な画像形成装置
    において、前記転写材の特性に応じて、前記黒現像手段
    で現像する潜像の形成にかかる感光体の帯電量を制御す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置であって、前記現像手段
    として、現像剤にブラックトナーを使用する黒現像手段
    と、現像剤に色トナーを使用する一つ以上の色現像手段
    とを有し、転写材に多色画像を形成可能な画像形成装置
    において、前記転写材の特性に応じて、前記黒現像手段
    で現像する潜像の形成にかかる感光体の像露光の露光量
    を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 感光体を帯電し、像露光し、得られた潜
    像を現像手段により現像剤を用いて現像し、得られたト
    ナー像を転写材に転写し、定着することにより、転写材
    に画像を形成する画像形成装置であって、前記現像手段
    として、現像剤にブラックトナーを使用する黒現像手段
    と、現像剤に色トナーを使用する一つ以上の色現像手段
    とを有し、転写材に多色画像を形成可能な画像形成装置
    において、前記転写材の特性に応じて、前記黒現像手段
    の現像剤担持体の周速を制御することを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 前記黒現像手段と色現像手段との現像方
    式が異なる請求項5〜8のいずれかの項に記載の画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記得られたトナー像を一旦中間転写
    体上に転写し、ついで転写材に転写する請求項5〜9の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
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