JP2002351180A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002351180A
JP2002351180A JP2001152970A JP2001152970A JP2002351180A JP 2002351180 A JP2002351180 A JP 2002351180A JP 2001152970 A JP2001152970 A JP 2001152970A JP 2001152970 A JP2001152970 A JP 2001152970A JP 2002351180 A JP2002351180 A JP 2002351180A
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JP2001152970A
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Masaki Kobayashi
正樹 小林
Kenji Kihira
顕治 紀平
Kosuke Sugama
浩介 須釜
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はカラー印刷を行うカラー画像形成装
置に関し、特に画像データに従ったトナーを使用し、ビ
ジネス文書及び写真画像を最適な画質で印刷出力するカ
ラー画像形成装置を提供するものである。 【解決手段】 本発明はカラー印刷を行う際、ブラック
(K)の画像形成ユニット5を最初に配設し、次にマゼ
ンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の順に画像
形成ユニット6〜8を配設し、例えばブラック(K)の
画像形成ユニット5にはマット系のトナーを使用し、他
のカラートナーの画像形成ユニット6〜8にはグロス系
のトナーを使用し、必ずマット系のトナーがカラートナ
ーの下に転写される構成とすることにより、ビジネス文
書等の印刷は光沢のない黒印字とし、写真等の画像系の
印字は光沢のある印刷とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー印刷を行うカ
ラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、カラープリンタのようなカラー画
像形成装置により印刷を行う場合、使用するトナーはマ
ット系(光沢無し)若しくはグロス系(光沢有り)のい
ずれかである。例えば、一般的なビジネス文書の印刷に
おいては、マット系トナーによる印刷の方が見栄えはよ
く、また写真などの画像系の印刷ではグロス系のトナー
を用いる方が優れている。
【0003】このため、従来の印刷処理においては一方
のみを使用しているので、例えば一般的なビジネス文書
にグロス系トナーを使用すると文字や表罫線まで光沢が
出てしまい、見づらい印刷物となる。また、写真などの
画像系の印刷にマット系トナーを使用すると光沢のない
印刷出力になってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の状況におい
て、グロスコントロール機能を搭載したオイルレス定着
器が提案され、定着温度を可変して要求のあったグロス
画像を提供できるように動作する。つまり高温で定着さ
せた場合は完全にトナーが溶融し、定着画像表面は平滑
になるため高グロス画像となる。一方、低温で定着させ
た場合は、トナーは完全に溶融せず定着画像表面は凸凹
となり低グロス画像となる。
【0005】しかし、この場合定着温度によって定着状
態が変化し易いトナーが使用され、通常のトナーに比べ
軟化点が低く、分子量分布がシャープである。このトナ
ーはグロスをコントロールし易い反面、定着温度領域が
狭く、特に高温定着時においてホットオフセットが発生
し易い。
【0006】そこで、本発明はカラー画像形成装置を使
用し、画像データに従ったトナーを使用し、ビジネス文
書及び写真画像を最適な画質で印刷出力するカラー画像
形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は請求項1記載
の発明によれば、画像情報に基づいて黒トナー像と黒ト
ナー以外の色トナー像を転写材に転写し、該転写材に転
写した複数色トナー像を加熱定着して画像を形成するカ
ラー画像形成装置において、前記複数色トナー像が加熱
定着して形成された画像の光沢度を前記画像情報に応じ
て異ならせる形成画像光沢制御手段を備えるカラー画像
形成装置を提供することによって達成できる。
【0008】ここで、上記画像情報は文書データである
か、又は写真等のグラフィックデータであるか等によっ
て区別され、形成画像光沢制御手段は画像情報が文書デ
ータであれば光沢のない印字制御を行い、写真等の画像
データであれば光沢のある印字制御を行う。
【0009】このように構成することにより、光沢度合
いに対応した印刷処理を行うことができる。請求項2の
記載は、請求項1記載の発明において、前記形成画像光
沢制御手段は、前記黒トナー像を形成するための黒トナ
ーの軟化点を該黒トナー以外の色トナーの軟化点よりも
高く選択すると共に、前記黒トナー像の形成順序を第1
番目とする構成である。
【0010】このように構成することにより、黒トナー
はモノクロ印刷の場合を除いて、カラー印刷の場合、黒
トナーの上に転写され、必ず黒トナーの上にカラートナ
ーが転写され、カラー印刷を行うことができる。請求項
3の記載は、請求項2の記載において、前記黒トナーと
してマット系トナーを使用し、前記黒トナー以外の色ト
ナーとしてグロス系トナーを使用する構成である。
【0011】このように構成することにより、例えばマ
ット系の黒トナーが下地となり、グロス系のカラートナ
ーが溶融し、光沢のあるカラー印刷を行うことができ
る。上記課題は請求項4記載の発明によれば、前記複数
色トナー像を加熱定着する定着手段は、定着ローラ及び
該定着ローラの加熱温度を制御する手段と、前記定着ロ
ーラに離形性オイルを供給する離形性オイル供給手段と
を備え、前記形成画像光沢制御手段は、前記定着ローラ
の加熱温度制御と離形性オイルの供給制御を行う構成で
ある。
【0012】このように構成することにより、グロス系
トナーを使用する際、定着ローラに離形性オイルを供給
し、オフセットを起こすことなく光沢性に優れた印刷処
理を行うことができる。請求項5の記載は、請求項1、
2、3、又は4の記載において、前記カラー画像形成装
置は、タンデム型カラー画像形成装置である。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本実施形態を説明するカラ
ー画像形成装置として、不図示のホスト機器に接続され
たプリンタ装置の模式的断面図である。
【0014】同図において、プリンタ装置1は、画像形
成部2、両面印刷用搬送ユニット3、及び給紙部4で構
成されている。ここで、画像形成部2は4個の画像形成
ユニット5〜8を並設した構成であり、同図の紙面右側
から左側に向かってブラック(K)、マゼンダ(M)、
シアン(C)、イエロー(Y)の順に配設されている。
また、この中のマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロ
ー(Y)の画像形成ユニット6〜8は減法混色によりカ
ラー印刷を行う構成であり、例えば非架橋タイプの結着
樹脂を含むグロス系トナーを使用する。また、ブラック
(K)の画像形成ユニット5はモノクロ印刷、又はカラ
ー印刷の下地に使用され、例えば架橋タイプの結着樹脂
を含むマット系トナーを使用する。
【0015】ここで、上記各画像形成ユニット5〜8は
それぞれドラムセットC1とトナーセットC2で構成さ
れ、現像容器に収納される現像剤は上記構成である。こ
こで、シアン(C)用の画像形成ユニット7を例にして
構成を説明する。ドラムセットC1には感光体ドラム、
帯電器、クリーナが収納され、トナーセットC2には現
像ロールやトナーが収納されている。
【0016】感光体ドラム9は、その周面が例えば有機
光導電性材料で構成され、感光体ドラム9の周面近傍に
は、帯電器10a、印字ヘッド10b、現像ロール10
c、転写器10d、クリーナ10eが順次配設されてい
る。感光体ドラム9は矢印方向に回動し、先ず帯電器1
0aからの電荷付与により、感光体ドラム9の周面を一
様に帯電する。そして、印字ヘッド10bからの印字情
報に基づく光書き込みにより、感光体ドラム9の周面に
静電潜像を形成し、現像ロール10cによる現像処理に
よりトナー像を形成する。この時、感光体ドラム9の周
面に形成されるトナー像は、現像容器に収納したシアン
(C)色のトナーによる。このようにして感光体ドラム
9の周面に形成されるトナー像は、感光体ドラム9の矢
印方向の回動に伴って転写器10dの位置に達し、感光
体ドラム9の直下を矢印方向に移動する用紙に転写され
る。
【0017】一方、用紙の搬送は、前述の給紙部4を構
成する給紙カセット11、待機ロール12、搬送ベルト
13、駆動ロール14等で構成され、給紙コロ11aの
回動によって給紙カセット11から搬出された用紙は、
待機ロール12まで送られ、更にトナー像に一致するタ
イミングで搬送ベルト13上に送られ、転写器10dに
達する。そして、転写器10dにおいてトナー像が転写
され、トナー像が転写された用紙は搬送ベルト13の移
動に従って、搬送ベルト13上を矢印方向に移動し、定
着ユニット15において熱定着処理が施される。
【0018】また、用紙の上面には、上記シアン(C)
のトナー像のみならず、他の色の画像形成ユニットによ
って転写されたマゼンダ(M)や、イエロー(Y)のト
ナー像も転写され、前述の減法混色に従った色の印刷が
行われる。尚、この転写処理、及び定着処理については
詳しく後述する。
【0019】一方、上述の用紙は給紙カセット11から
搬出される用紙のみならず、MPFトレイ16から供給
される用紙も含まれ、この場合には用紙は給紙コロ16
aによって搬入され、前述の経路によって印刷処理が行
われる。また、上記定着ユニット15は熱ロール15
a、プレスロール15b、及びクリーナ15cで構成さ
れ、用紙Pが上述の熱ロール15aとプレスロール15
b間を挟持搬送される間、用紙に転写された例えば複数
色のトナー像は溶融して用紙Pに熱定着する。また、ク
リーナ15cは熱ロール15aに残るトナーを除去する
機能を有する。尚、定着ユニット15によってトナー像
が定着された用紙は切換板17を介して上方、又は紙面
左方向に搬送される。
【0020】一方、両面印刷用搬送ユニット3は装置本
体に対して着脱自在に構成され、本例のプリンタ装置1
によって両面印刷を行う際装着するユニットであり、内
部に複数の搬送ロール18a〜18eが配設されてい
る。両面印刷の場合には、上記切換板17によって一旦
上方に用紙が送られ、例えば用紙の後端が搬送ロール1
9に達した時、用紙の搬送を停止し、更に用紙を逆方向
に搬送する。この制御によって、用紙は点線で示す位置
に設定された切換部17の左側を下方に搬送され、両面
印刷用搬送ユニット3の用紙搬送路に搬入され、搬送ロ
ール18a〜18eによって用紙が送られ、待機ロール
12に達し、前述と同様トナー像と一致するタイミング
で転写器に送られ、トナー像が用紙の裏面に転写され
る。
【0021】図2は、上記構成のプリンタ装置1の回路
システム図である。I/F(インターフェース)部20
は、外部から入力する印字データを受信し、この印字デ
ータに基づき、前述のブラック(K)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像データを
内部のフレームメモリ21に描画する。プリンタコント
ローラ22は、フレームメモリ21に描画される画像デ
ータに基づき、画像データを各色毎にプリンタ印字部2
3へ転送する。プリンタ印字部23は、転送されたデー
タに基づき、実際に用紙Pへ具体的な印字を行う。
【0022】一方、CPU24は、ROM25に格納さ
れる制御プログラムに基づき、EEPROM26と必要
な変数等の書き込み/読み出しを行いながら、I/F部
20やプリンタコントローラ22の制御を行い、また感
光体ドラム9の表面を帯電させるべく帯電器10aの制
御等も行う。またユーザによる操作パネル27の操作に
より、CPU24に対し各種の設定が行われる。
【0023】以下、本例の具体的な処理について説明す
る。前述のように、4色のトナー(KCMY)を用いて
印刷を行う際、ブラック(K)の画像形成ユニット5に
はマット系のトナーを使用し、マゼンダ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット6〜8には
グロス系のトナーを使用する。また、画像形成ユニット
5〜8の配設順序は図1で説明した通りであり、上記構
成において、ブラック(K)単色の光沢なしの印刷、及
びブラック(K)単色以外の光沢有りのカラー印刷を実
現する。
【0024】ここで、ブラック(K)単色の光沢無しの
印刷例を図3に示し、光沢有り印刷例を図4〜図6に示
す。尚、図4及び図5はブラック(K)のトナーを下地
にした光沢印刷であり、図6はカラートナーの組み合わ
せによる光沢印刷である。先ず、図3に示すブラック
(K)単色によるモノクロ印刷について説明する。この
場合、前述の給紙カセット11から搬出された用紙Pは
待機ロール12から所定のタイミングで搬送ベルト13
上に送られ、ブラック(K)の画像形成ユニット5の直
下に位置する転写器10dの位置でブラック(K)のト
ナーが転写される。この場合、ブラック(K)のトナー
は前述のように架橋タイプの結着樹脂を含むマット系ト
ナーであり、転写されたトナー画像は、定着器15にお
いて用紙Pに熱定着されると、光沢のない画像となる。
【0025】したがって、例えば文書データや図表画像
(例えば、表罫線)の印刷に上記印刷処理を行うことに
よって、テカリや光沢のない印刷出力を得ることができ
る。尚、上記モノクロ印刷においては、不図示の駆動機
構によってブラック(K)の画像形成ユニット5(感光
体ドラム9)のみが用紙Pと当接する構成である。
【0026】次に、図4に示す例を説明する。同図に示
す例は、ブラック(K)のトナー転写の後、マゼンダ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各トナーの全
て、又は一部が順次転写される例である。この場合、給
紙カセット11から搬出された用紙Pは待機ロール12
から所定のタイミングで搬送ベルト13上に送られ、先
ずブラック(K)の画像形成ユニット5の直下において
ブラック(K)のトナー転写が行われ、更に画像形成ユ
ニット6の直下でマゼンダ(M)のトナーが転写され、
画像形成ユニット7の直下でシアン(C)のトナーが転
写され、画像形成ユニット8の直下でイエロー(Y)の
トナーが転写される。このようにして、転写されたトナ
ー画像は、定着器15において用紙Pに熱定着される
と、ブラック(K)のトナーを下地にしてマゼンダ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のトナーがその
割合に従って減法混色に基づく色の印刷が行われる。
【0027】したがって、この場合下地のブラック
(K)は表面に表れることがなく、光沢のあるカラー印
刷が行われる。すなわち、この処理を写真データ等の印
刷に使用することによって、光沢のある写真プリントを
出力することができる。次に、図5に示す例を説明す
る。この場合もブラック(K)のトナーを下地にするも
のであり、ブラック(K)のトナーを転写した後、イエ
ロー(Y)のトナーを転写する例である。この場合も、
転写されたトナー画像は、定着器15において用紙Pに
熱定着されると、ブラック(K)のトナーを下地にして
イエロー(Y)のトナーが定着し、下地のブラック
(K)は表面に表れることなく、光沢のあるイエロー
(Y)の印刷を行うことができる。
【0028】次に、図6に示す例を説明する。同図に示
す例は、下地としてブラック(K)のトナーを使用する
ことなく、マゼンダ(M)とシアン(C)のトナー転写
に基づいてカラー印刷を行うものである。この例は、非
架橋タイプの結着樹脂を含むグロス系トナーのみを使用
し、定着器15において減法混色に基づくカラー印刷を
行うものである。
【0029】次に、図7はブラック(K)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各トナーを転
写するか否かの組み合わせにより、光沢画像を生成する
か否かを説明するものである。例えば、同図に示す
は、ブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)、
イエロー(Y)のトナー転写がない場合であり、用紙の
地色(例えば、白(印字))となる。また、同図に示す
は、イエロー(Y)のみのトナー転写であり、イエロ
ー(Y)の光沢印字となる。また、同図に示すは、マ
ゼンダ(M)とシアン(C)のトナー転写であり(上記
図6に示す例であり)、両トナーの割合に従った色の光
沢印字となる。
【0030】さらに、同図に示すは、ブラック(K)
とイエロー(Y)のトナー転写であり(上記図5に示す
例であり)、ブラック(K)を下地とした光沢印字とな
る。また、同図に示すは、ブラック(K)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のトナー転写で
あり(上記図4に示す例であり)、各トナーの割合に従
った色の光沢印字となる。尚、同図に示すは、ブラッ
ク(K)のみのトナー転写であり(上記図3に示す例で
あり)、光沢のないモノクロ印字である。
【0031】尚、上記実施形態の説明では、画像形成ユ
ニットの配設順序をブラック(K)、マゼンダ(M)、
シアン(C)、イエロー(Y)としたが、ブラック
(K)の画像形成ユニットが最初であれば、後の画像形
成ユニットの順番を変え、例えばブラック(K)、イエ
ロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)等としても
良い。
【0032】また、上記実施形態の説明では4色トナー
を用いて印刷を行う例で説明したが、例えばブラック
(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ライトC、ライトMの6色や、ブラック
(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ライトC、ライトM、ダークYの7色構成の画
像形成装置としてもよい。<第2の実施形態>次に、本
発明の第2の実施形態について説明する。
【0033】先ず、本例の原理について説明する。図8
はマット系トナーとの比較において、グロス系トナーの
分子量分布を示す。同図に示すように、グロス系トナー
はマット系トナーと違い高分子量成分がある程度カット
されている為全体がシャープな分子量分布を示し、トナ
ーの溶融速度が速い、いわゆるシャープメルトトナーの
特徴がある。
【0034】また、分子量分布のピークがマット系トナ
ーに比べ、低分子領域側にシフトしている為トナーの軟
化点が低い特徴を示す。この様なトナーは定着温度に依
存し、画像光沢が上昇する一方で高温側の定着温度領域
が狭く、特に高温オフセットが発生し易いという問題が
ある。
【0035】図9はオイルレス時の定着温度を可変した
時のグロス値の関係図を示す。グロストナーは定着温度
によってグロス値が敏感に反応するが、同図に示すよう
に170℃以上の高温時にはホットオフセットが発生し
グロス値が下がる。これはマット系トナーに比べグロス
トナーは高分子量成分を有しない為、定着プロセスを通
過する際の冷却過程においてトナーが短時間で弾性回復
せず、定着表面が平滑となる為光沢のある画像が得られ
る。しかし、高温定着になると冷却過程でのトナー内凝
集力が低下し、定着ロールとトナー間の付着力に打ち負
けてしまいホットオフセットが発生する。なお、図9及
び後述する図10,13,14の縦軸に示すグロス値
は、日本電色製ハンディーグロスメーターPG−1(7
5°)にて測定した値である。
【0036】そこで、定着温度が170℃以上の高温定
着時においてオイル塗布ロール30c(図11参照)に
よってシリコンオイルを供給した場合の実験を行ったと
ころ、図10に示す結果を得た。これは、シリコンオイ
ルが熱ロールの表面にコーティングされたことによって
熱ロールとトナー間の付着力が低減され、トナー凝集力
よりも小さくなる為、ホットオフセットが防止され、良
好な定着画像が得られるものである。
【0037】次に、図11は本例で使用する定着器の構
成を示すものである。本例の定着器30は熱ロール30
a、プレスロール30b、オイル塗布ロール30c、ソ
レノイド30d、切り替えレバー30e、引っ張りバネ
30f等を使用し、所定のタイミングでソレノイド30
dを駆動し、オイル塗布ロール30cを使用する構成で
ある。
【0038】すなわち、熱ロール30aとプレスロール
30bによってトナーが転写された用紙を挟持搬送し、
熱と圧力によって用紙上のトナーを用紙に定着させる。
また、切り替えレバー30eには引っ張りバネ30fに
よって矢印a方向に付勢力が加えられ、ソレノイド30
dが駆動しない間、熱ロール30aとオイル塗布ロール
30cは離間している。一方、ソレノイド30dに駆動
信号が供給されると、切り替えレバー30eを矢印b方
向に駆動し、熱ロール30aとオイル塗布ロール30c
を圧接する。
【0039】このように構成することにより、ユーザー
がグロス画像を要求した際には駆動信号によってソレノ
イド30dを駆動し、切り替えレバー30eを矢印b方
向に切り換え、オイル塗布ロール30c熱ロール30a
に圧着させオイルを塗布し、この制御によって、上記ホ
ットオフセットの発生を防止でき、良好な画像を得るこ
とができる。
【0040】すなわち、グロス画像の要求があった場合
にのみオイル塗布ロール30cが熱ロール30aに圧着
するよう駆動し、ホットオフセットの発生を防止し、高
グロス画像を得ることができる。 <第3の実施形態>次に、本発明の第3の実施形態につ
いて説明する。
【0041】本例は離型剤としてのワックスをトナー中
に通常より多量に分散させたトナーをオイルを多量に塗
布しないような定着器で使用するにあたり、色毎にトナ
ーの分子量分布を変化させ、色重ねをしたときにオフセ
ットが起こらないような組み合わせとするものである。
【0042】本例においては、不図示の定着器は定着ロ
ールとして、芯金上にJIS−Aゴム硬度5〜15°の
シリコンゴムをゴム厚1.5〜3.0mmに形成し、更
に30〜70μmの厚さでPFAチューブを被覆したも
のが用いられ、その定着ロール表面に対しシリコンオイ
ルを塗布する機構を有している。ただし、高光沢トナー
を用いる際に通常行われるような多量のオイル塗布は行
わず、5〜10〔μ1/枚〕程度の微量なオイル塗布に
とめている。
【0043】また、図12は分子量分布の異なるトナー
AとトナーBであり、トナーAは比較的低分子量で分子
量分布の狭い高光沢のカラートナーであり、トナーBは
トナーAに対しやや高分子量成分を増加させたトナーで
ある。また、トナーA及びトナーB共に、トナー中に離
型剤としてWAXが5〜20wt%程度分散されてい
る。これらのトナーを上記画像形成装置で印字したとき
の定着特性を図13、図14に示す。色重ね印字を行っ
た場合、トナーA同士では目的とする高光沢の画像が得
られるものの、非オフセット領域が非常に狭く実用的で
はない。また、トナーB同士の色重ねでは、非オフセッ
ト領域は広くなるものの、画像は非光沢よりになってし
まう。
【0044】ところで、トナーAとトナーBの組み合わ
せによる色重ね印字では、比較的高い光沢を保持しつ
つ、有る程度広い非オフセット領域を確保できる。以上
から、色毎に分子量分布を変え、低分子量のトナーと、
それよりやや高分子量成分を増加させたトナーとを組み
合わせることにより、重ね合わせをしてもオフセットを
起こさずに光沢画像を得ることができる。
【0045】分子量分布の違うトナーを重ね合わせるた
め、必然的に発色させた色によって、少しずつ光沢が異
なってしまうが、写真画像に代表されるように、通常光
沢が要求される画像はブラック(K)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色全てによ
る網点で構成されており、画像全体としては均一な光沢
を有するようになる。
【0046】以上のように、本例では高光沢カラートナ
ーの分子量分布を色毎に変えることによって、多量のオ
イルを塗布しなくとも、オフセットを起こさずに光沢画
象を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればブ
ラック(K)単色は光沢無し、その他の色は光沢有りの
印刷ができ、例えばビジネス文書は文字や表罫線が見や
すい光沢なしの印刷を行い、写真等の印刷は見た目がき
れいな光沢有りのカラー印刷ができる。
【0048】また、グロス系トナーを使用する際、定着
器においてオイル塗布を行い、マット系トナー使用時よ
り多いオイルを使用することによってオフセットを防止
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態を説明するカラー画像形成装置とし
て、不図示のホスト機器に接続されたプリンタ装置の模
式的断面図である。
【図2】プリンタ装置の回路システム図である。
【図3】ブラック(K)単色の光沢無しの印刷例を示す
図である。
【図4】光沢有りの印刷例を説明する図である。
【図5】光沢有りの印刷例を説明する図である。
【図6】光沢有りの印刷例を説明する図である。
【図7】ブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)の各トナーを転写するか否かの
組み合わせにより、光沢画像を生成するか否かを説明す
る図である。
【図8】マット系トナーとの比較において、グロス系ト
ナーの分子量分布を示す図である。
【図9】オイルレス時の定着温度を可変した時のグロス
値の関係を示す図である。
【図10】シリコンオイルを供給した場合の実験結果を
示す図である。
【図11】第2の実施形態で使用する定着器の構成例を
示す図である。
【図12】分子量分布の異なるトナーAとトナーBの高
分子量成分を増加させたトナーの例である。
【図13】定着特性を説明する図である。
【図14】定着特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置 2 画像形成部 3 両面印刷用搬送ユニット 4 給紙部 5、6、7、8 画像形成ユニット 9 感光体ドラム 10a 帯電器 10b 印字ヘッド 10c 現像ロール 10d 転写機 10e クリーナ 11 給紙カセット 12 待機ロール 13 搬送ベルト 14 駆動ロール 15 定着ユニット 15a、15b 熱ロール 15c クリーナ 16 MPFトレイ 16a 給紙コロ 17 切換板 18a、18b、18c、18d、18e 搬送ロール 19 搬送ロール 20 I/F(インターフェース)部 21 フレームメモリ 22 プリンタコントローラ 23 プリンタ印字部 24 CPU 25 ROM 26 EEPROM 27 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 109 G03G 15/20 109 (72)発明者 紀平 顕治 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 須釜 浩介 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2H027 DB02 EA12 EB06 2H030 AA00 AB02 AD01 AD04 AD06 AD16 BB63 2H033 AA11 AA49 BA46 BB06 CA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて黒トナー像と黒トナ
    ー以外の色トナー像を転写材に転写し、該転写材に転写
    した複数色トナー像を加熱定着して画像を形成するカラ
    ー画像形成装置において、 前記複数色トナー像が加熱定着して形成された画像の光
    沢度を前記画像情報に応じて異ならせる形成画像光沢制
    御手段を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記形成画像光沢制御手段は、前記黒トナ
    ー像を形成するための黒トナーの軟化点を該黒トナー以
    外の色トナーの軟化点よりも高く選択すると共に、前記
    黒トナー像の形成順序を第1番目とすることを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記黒トナーとしてマット系トナーを使用
    し、前記黒トナー以外の色トナーとしてグロス系トナー
    を使用することを特徴とする請求項2記載のカラー画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数色トナー像を加熱定着する定着
    手段は、定着ローラ及び該定着ローラの加熱温度を制御
    する手段と、前記定着ローラに離形性オイルを供給する
    離形性オイル供給手段とを備え、 前記形成画像光沢制御手段は、前記定着ローラの加熱温
    度制御と離形性オイルの供給制御を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記カラー画像形成装置は、タンデム型
    カラー画像形成装置であることを特徴とする請求項1、
    2、3、又は4記載のカラー画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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