JP2006123286A - 記録ヘッドの保管装置および保管方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ノズル面30aの封止部材50には、ノズル面30aを覆ったときに封止部材50とノズル面30aとの間に形成される空間51と大気とに連通する連通孔50cが形成されているため、ノズル面30aを覆ったときに空間51内の空気を連通孔50cを介して大気に放出することにより、空間51の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズルのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、封止栓80により連通孔50cを閉塞することにより、空間51を大気から遮断できるので、ノズル35〜38を密閉状態に保ってインクの乾燥を防止することができる。
【選択図】 図4
Description
つまり、特許文献1に記載されたものは、モノクロ印刷とカラー印刷を切り替えるために、キャリッジにモノクロ用印刷の記録ヘッドと、カラー印刷用の記録ヘッドとを交換可能に搭載したもので、使用しない記録ヘッドは、インクが充填された状態で保管される。また、製造後に記録ヘッドを吐出試験し、正常な記録ヘッドは、記録装置本体に装着されるまでインクや液体が充填された状態で保管されることになる。
記録ヘッドは、ノズルの先端にインクの表面張力によるメニスカスを形成しておくことで、次回のインク吐出を正常に行うことができるので、上記の保管状態でも、メニスカスを正常な位置に維持しておき、かつノズル面を封止する必要がある。
また、特許文献1の発明のように、上記密閉空間を流路抵抗路を介して大気に連通する封止方法も提案されているが、インクの乾燥を防止するために流路抵抗路の抵抗を大きくしてあるために、封止部材の装着時の体積変化に追従できずに、メニスカスへの負荷が大きくなり、メニスカスが破壊されるおそれがある。
さらに、封止部材内が常時大気に連通しているため、インクの乾燥を十分には防止できない。
なお、上記括弧内の符号は、後述の実施形態において使用する符号に対応するものである。
封止部材には、ノズル面を覆ったときに封止部材とノズル面との間に形成される空間と大気とに連通する連通孔が形成されているため、ノズル面を覆ったときに上記空間内の空気を連通孔を介して大気に放出することにより、空間の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズルのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、閉塞手段により連通孔を閉塞することにより、上記空間を大気から遮断できるので、ノズルを密閉状態に保ってインクや液体の乾燥を防止することができる。
封止部材を保持した保持部材を記録ヘッドに装着すると、封止部材がノズル面に密着するように押圧された状態にすることができるため、封止部材だけでノズル面を覆う作業を省くことができるので、作業効率を向上させることができる。
また、封止部材は保持部材に保持されており、位置ずれするおそれがないため、ノズル面の封止状態を確実なものにすることができる。
上ケースと下ケースとの間に記録ヘッドを収容するだけの簡単な作業により、封止部材をノズル面に密着するように押圧できるので、ノズル面を封止するための作業効率を向上させることができる。
また、記録ヘッドが上ケースと下ケースとの間に収容されるため、他の部材との衝突などから記録ヘッドを保護することができるので、記録ヘッドが破損するおそれがない。
保持部材の壁面に形成された開口部を通じて、連通孔の開閉を行うことができるので、保持部材を記録ヘッドに装着した後でノズル面を封止する作業を行うことができる。
連通孔を開閉する手段が、栓という簡単な構造体であるので、取り扱いが容易であり、コスト的にも有利である。
栓が封止部材に一体的に設けられているので、栓を紛失するおそれがない。
栓が保持部材に一体的に設けられているので、栓を紛失するおそれがない。
連通孔を充填剤で閉塞するので、部材を用いて閉塞する場合のように、部材が連通孔より欠落することがなく、連通孔を確実に閉塞することができる。
封止部材が弾性体であるので、ノズル面に密着しやすく、確実にノズル面を封止することができる。また、連通孔を開閉する手段が栓である場合には、栓が封止部材の弾性復元力により、連通孔と密着するため、確実にノズル面を封止することができる。
封止部材が、ノズルを囲む環状をなし、かつ、その内側の部分に空間を形成するリップ部分を有するため、封止部材がノズルに接触することがないので、インクのメニスカスの部分が封止部材と接触し、破壊されるおそれがない。また、ノズルが傷つくおそれがない。
連通孔が、封止部材の弾性によって閉塞するので、閉塞するための部材が不要であり、確実にノズル面を封止することができる。また、封止部材の弾性によって連通孔が自動的に閉塞されるため、連通孔を閉塞することを忘れるおそれもない。
封止部材がノズル面を覆ったときに、封止部材とノズル面との間に形成される空間を、封止部材とノズル面とを密着させる前に、封止部材を貫通して予め大気に連通させるため、上記空間内の空気をこの連通している部分を介して大気に放出することにより、空間の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズルのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、封止部材とノズル面とを密着させた後、上記空間と大気との連通を遮断することにより、ノズルを密閉状態に保ってインクや液体の乾燥を防止することができる。
封止部材は、封止部材とノズル面との間に形成される空間と大気とを連通する連通孔を有しているため、ノズル面を覆ったときに上記空間内の空気を連通孔を介して大気に放出することにより、空間の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズルのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、閉塞手段により連通孔を閉塞することにより、上記空間を大気から遮断できるので、ノズルを密閉状態に保ってインクの乾燥を防止することができる。
連通孔を充填剤で閉塞するので、部材を用いて閉塞する場合のように、部材が連通孔より欠落することがなく、連通孔を確実に閉塞することができる。
弾性体からなる封止部材に中空の管状部材を貫通させて、封止部材とノズル面との間に形成される空間と大気とを連通させ、その中空の管状部材を抜き取ることにより、貫通により形成された封止部材の孔を、その封止部材自身の弾性復元力により閉塞させることができるため、閉塞するための部材が不要であり、確実にノズル面を封止することができる。
また、封止部材の弾性によって封止部材の孔が自動的に閉塞されるため、封止部材の孔を閉塞することを忘れるおそれもない。
封止部材を保持した保持部材を記録ヘッドに装着すると、封止部材がノズル面に密着するように押圧された状態にすることができるため、封止部材だけでノズル面を覆う作業を省くことができるので、作業効率を向上させることができる。
また、封止部材が保持部材に保持されており、位置ずれするおそれがないため、ノズル面の封止状態を確実なものにすることができる。
上ケースと下ケースとの間に記録ヘッドを収容するだけの簡単な作業により、封止部材をノズル面に密着するように押圧できるので、ノズル面を封止するための作業効率を向上させることができる。
また、記録ヘッドが上ケースと下ケースとの間に収容されるため、他の部材との衝突などから記録ヘッドを保護することができるので、記録ヘッドが破損するおそれがない。
次に、この発明の第1実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。
(インクジェット記録装置の主要構成)
最初に、この実施形態の記録ヘッドの保管装置を適用可能な記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置の主要構成について、その平面説明図である図1を参照して説明する。
インクジェットプリンタ1の内部には、2本のガイド軸6,7が設けられており、そのガイド軸6,7には、キャリッジを兼用するヘッドホルダ9が取付けられている。ヘッドホルダ9には、記録用紙Pへインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッド30が保持されている。ヘッドホルダ9は、モータ10により回転する無端ベルト11に取付けられており、モータ10の駆動により、ガイド軸6,7に沿って移動する。なお、ガイド軸7に沿って帯状に延びる公知のタイミング指標部材(図示せず)が設けられており、そのタイミング指標部材には、ヘッドホルダ9の位置を検出するためのマークが記されている。
また、インクジェットプリンタ1の本体内の静止位置には、イエローインクが収容されたインクタンク5aと、マゼンタインクが収容されたインクタンク5bと、シアンインクが収容されたインクタンク5cと、ブラックインクが収容されたインクタンク5dとが備えられている。各インクタンク5a〜5dは、それぞれ可撓性のチューブ14a、14b、14c、14dによってチューブジョイント20(図2)と接続されている。
ヘッドホルダ9の移動方向の一端には、フラッシング部12が設けられており、他端にはメンテナンス部4が設けられている。インクジェットヘッド30は、気泡などを含んだ不良インクをフラッシング部12へ吐出してインクの吐出性能を良好な状態に維持する。また、メンテナンス部4では、気泡を含んだインクの吸引、ノズル面の払拭などを行い、インクの吐出性能を良好な状態に維持する。
次に、インクジェットヘッド30を保持するヘッドホルダの主要構造について図2および図3を参照して説明する。図2はヘッドホルダの縦断面説明図である。図3は図2をノズル面側から見た説明図である。
なお、以下の説明では、インクを吐出する側を下面および下方向とし、その反対側を上面および上方向とする。また、図1においてインクジェットプリンタを図面下辺側すなわち正面から見た場合の左端側を左方向、右端側を右方向、図面下辺側を前方、図面上辺側を後方とする。
図3に示すように、インクジェットヘッド30は、多数のインク流路を有するキャビティ部31とそのインク流路内のインクに選択的に吐出圧力を付与する圧電アクチュエータ32とを積層して構成され、キャビティ部31の下面のノズル面31aにインク色毎に列をなしたノズル35〜38を有し、上面に、インク色毎に独立したインク流入口31b(図2)を有する。
図2に示すように、インクジェットヘッド30の上面には、枠状の補強フレーム33が接着固定されている。補強フレーム33には、各インク流入口31bに対応したインク通路口33aが形成されている。インクジェットヘッド30と補強フレーム33とからなるユニットは、底壁9eの下面に沿って配置され、底壁9eに、接着剤を用いて接着固定されている。
各インク貯留部40aの上面開口部は、可撓性の膜状部材41に覆われている。具体的には、膜状部材41は、樹脂製のフィルムで構成され、各インク貯留部40aを画定する隔壁及びバッファタンク40の外周壁の上端に接着または超音波溶着などにより固定されている。各インク貯留部40aの上部には、公知のように所定量の空気が溜められ、その空気と可撓性の膜状部材41との協働で、インクジェットヘッド30の走査にともなうインクの圧力変動が吸収される。上記の所定量を超える空気は、バッファタンク40の側面に設けられた排気装置45(図3)によって外部へ排気される。
チューブジョイント20には、各インクタンク5a〜5dから延びる可撓性の各チューブ14a〜14d(図1)が接続されている。チューブジョイント20は、バッファタンク40の延出部分に着脱可能に重ねられ、各チューブ14a〜14dに連通した各連通路(図示しない)を有し、バッファタンク40は、各インク貯留部40aに連通した接続口(図示しない)を延出部分の上面に開口して有している。チューブジョイント20の各連通路は、バッファタンク40の各接続口に一対一で対応して連通され、各インクタンク5a〜5dのインクを対応するインク貯留部40aに供給することができる。
チューブジョイント20がバッファタンク40を取り外されたとき、すなわち後述する保管状態では、バッファタンク40の各接続口を閉塞するプロテクタ21(図4(A))がバッファタンク40に着脱可能に装着される。
チューブジョイント20の前端には、さらに保持部材29が突出形成され、後述する電気回路基板84を、本体側の静止位置に設けられた図示しない制御装置と電気的に接続する図示しないフレキシブルフラットケーブルが保持部材29のスリット29aに挿通支持されている。
さらに、その電気回路基板84の上方を覆って、カバー9dが固定されている。カバー9dはヘッドホルダ9の開口部を外から覆うことができるように、下方に開口部を有する箱状に形成されている。
次に、インクジェットヘッド30の保管装置(以下、単に保管装置という)について、図4および図5を参照に説明する。図4(A)は、ノズル面31aを封止する前の保管装置の縦断面説明図であり、図4(B)は、封止部材50を上方から見た平面説明図であり、図4(C)は、プロテクタ21を図4(A)のC−C方向から見た平面説明図である。図5(A)は、ノズル面31aを封止した後の保管装置の一部縦断面説明図である。図5(B)は、上ケースと下ケースとを固定する留め具の縦断面説明図である。
保管装置100は、ノズル面31aを封止する封止部材50と、封止部材50を保持する下ケース60と、その下ケース60との間にヘッドホルダ9を収容する上ケース70と、封止部材50の連通孔50cを閉鎖する封止栓80とを備えている。
封止部材50は、ゴム状の弾性材料で形成されており、板状に形成された板状部50aの上面に、環状に突出して形成されたリップ部分50bを有している。リップ部分50bは、ノズル面31aとの間に空間51を形成した状態で、全てのノズル35〜38(図3)の外周を囲んでノズル面31aを覆うように形成されている。板状部50aの、リップ部分50bに囲まれた部分には、板状部50aの表裏を連通する連通孔50cが設けられている。
封止栓80は、指などでつまんで操作できるように板状に形成されたつまみ部80bと、連通孔50cを閉鎖するためにつまみ部80bの板面中央に立設されている挿入部80aとから構成されている。挿入部80aは、連通孔50cの横断面形状よりもわずかに寸法が大きい横断面形状を有し、底孔60eを通じて、連通孔50cに挿入可能な長さに形成されている。
底壁60bの内面には、封止部材50を規定の位置に固定するための固定部材60dが上方に突出して設けられている。また、底壁60bには、封止部材50を固定部材60dで固定したときに、連通孔50cと対応する位置から下ケース60の外部へ通じる底孔60eが開口形成されている。
下ケース60の内部には、ヘッドホルダ9を所定の位置に案内する板状のガイド部材60fが左右に設けられている。このガイド部材60fにより、ヘッドホルダ9は、ノズル面31aが水平に保たれるように支持され、ノズル面31aが封止部材50のリップ部分50bに当接するように位置決めされる。
保管装置100を用いたインクジェットヘッド30の保管方法を説明する。
まず、連通孔50cが開口している封止部材50が、下ケース60の固定部材60dに固定された状態で、プロテクタ21が装着されたヘッドホルダ9をガイド部材60fで案内して、ノズル面31aが、封止部材50のリップ部分50bに当接するように配置する。このとき、リップ部分50bの内側の部分に、封止部材50とノズル面とから空間51が形成される。この空間51は、連通孔50cから底孔60eを通じて大気と連通している。
ヘッドホルダ9には、まだチューブジョイント20が装着されておらず、代わりにプロテクタ21が装着される。プロテクタ21は、図4(C)に示すように側面に揺動可能な操作部材21aを有し、その操作部材21aの下端に連接した係止部21bを取付腕部分9aの下面に係止することで、各接続口を閉塞した状態で装着され、各接続口からのインクの乾燥が防止される。
なお、ヘッドホルダ9を記録装置本体に装着した際には、プロテクタ21は、操作部材21aを操作して係止部21bを取付腕部分9aから離すことで外され、代わりにチューブジョイント20が装着される。
上ケース70と下ケース60とを固定すると、封止部材50が押圧されるために、リップ部分50bが圧縮変形し、ノズル面31aに密着する。そのため、空間51の体積は小さくなるが、この空間51は、連通孔50cから底孔60eを通じて大気と連通しているため、空間51の内圧は上昇しないので、ノズル35〜38(図3)のメニスカスを破壊することがない。
そして、底孔60eを通じて、連通孔50cに封止栓80の挿入部80aを挿入する。挿入部80aは連通孔50cよりわずかに大きく形成されているので、封止部材50の弾性によって連通孔50cの内側面と挿入部80aの表面とが密着して、連通孔50cが閉塞され、空間51を密閉した状態で固定される。
実施形態のインクジェットヘッド30を備えたヘッドホルダ9は、バッファタンク40にインク、または、それに近い液体を収容してインクジェットヘッド30の吐出試験を行う。正常に吐出したインクジェットヘッド30のノズル35〜38の正常な位置にインクのメニスカスが形成されており、その状態で上記のように保管し、記録装置本体に装着すれば、正常にインクの吐出動作を開始することができる。
(1)以上のように、上記第1実施形態の記録ヘッドの保管装置100および保管方法を使用すれば、封止部材50には、ノズル面30aを覆ったときに封止部材50とノズル面30aとの間に形成される空間51と大気とに連通する連通孔50cが形成されているため、ノズル面30aを覆ったときに空間51内の空気を連通孔50cを介して大気に放出することにより、空間51の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズル35〜38のメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、封止栓80により連通孔50cを閉塞することにより、空間51を大気から遮断できるので、ノズル35〜38を密閉状態に保ってインクの乾燥を防止することができる。
また、インクジェットヘッド30が上ケース70と下ケース60との間に収容されるため、他の部材との衝突などからインクジェットヘッド30を保護することができるので、インクジェットヘッド30が破損するおそれがない。
次に、この発明の第2実施形態について図6ないし図9を参照して説明する。図6(A)は、封止部材に貫通孔を形成するための装置の一部縦断面説明図である。図6(B)は、封止部材を上方から見た平面説明図である。図7(A)は、上ケース70の一部縦断面説明図であり、図7(B)は、プロテクタ21の右側面説明図であり、図7(C)は、ヘッドホルダ9の一部縦断面説明図であり、図7(D)は、封止部材に針状部材が貫通された状態の下ケース60の説明図である。図8は、ヘッドホルダ9を収納した保管装置100の一部縦断面説明図である。図9は、作業台から取り外した保管装置100および作業台の説明図である。図9(A)は、保管装置100の外観図であり、図9(B)は、作業台の縦断面説明図である。
なお、前述の第1実施形態と同じ構成については、同じ記号を使用するとともに、説明を省略する。
この実施形態では、インクジェットヘッド30のノズル35〜38(図3)は、ノズル35、36と、ノズル37、38の2つのグループに分けられている。封止部材53は、図6(B)に示すように、2つのノズルグループに対応して区画されている。後述する針状部材94と、貫通治具93の案内部93a、挿入治具93b、制限治具93cとは、各ノズルグループに対応して1組ずつ設けられている。図6(A)に示すように、この実施形態では、第1実施形態とは異なり、封止部材53には連通孔は形成されておらず、リップ部分53bの内周に近接した位置に、板状部53aの上面から下面に向かって、有底のガイド孔53cが、前記のそれぞれの区画に設けられている。下ケース60の底壁60bの底孔60eは、ガイド孔53cに対応する位置に開口形成されている。
中空の針状部材94は、封止部材53を貫通するための鋭い先端部94aと、先端部94aの近傍で横方向に開口形成された開口部94bとを備えており、この開口部94bと後端部94cとが、内部に形成された連通路で連通されている。
下ケース60を位置決めして作業を行うための作業台92は、上面に下ケース60を所定の位置に位置決めする位置決め部材92aと、厚さ方向に貫通形成され、内部に針状部材94が挿入される貫通孔92b、92bとを備えている。
案内部93aは、台部93dに設けられた、底部に貫通孔93gを有する凹形状の固定部93fに固定され、上下方向には、針状部材94を垂直に保持する案内路93eが貫通形成されている。貫通孔93gと案内路93eが連通し、ガイド孔53cの真上になるように位置決めされている。
台部93dは、ガイド部材60fにより案内され、台部93dの下面が封止部材53に当接された状態で配置される。
挿入治具93bの上部には、挿入治具93bの押し込み量を制限する制限治具93cが取り付けられている。
針状部材94を用いて、封止部材53に、前述のノズルグループ毎に形成される空間51と大気とを連通する通路を形成するためには、まず、封止部材53を保持した下ケース60を、作業台92に載置し、貫通治具93を封止部材53の上部に配置する。このとき、下ケース60は、貫通孔92bとガイド孔53cとが底孔60eを通じて同一直線上に並ぶように、作業台92の上面に配置される。
次に、貫通治具93の案内部93aに針状部材94を挿入し、挿入治具93bにより、針状部材94の後端部94cを下方に押し込む。
そして、制限治具93cの下面と案内部93aの上面とが当接する位置まで、針状部材94を封止部材53に貫通させると、図7(D)に示すように、針状部材94の先端部94aは、ガイド孔53cより封止部材53を貫通し、さらに、底孔60eを貫通し、貫通孔92bの内部に達する。また、後端部94cは板状部53aの表面と略面一になる。針状部材94の封止部材53を貫通している部分は、封止部材53の弾性復元力により締め付けられるので、針状部材94は封止部材53に貫通された状態で固定される。このとき、後端部94cは空間51で開口し、先端の開口部94bは下ケース60の外部の大気で開口しているので、空間51と下ケース60の外部の大気とは、針状部材94を介して連通する。
保管装置100を用いたインクジェットヘッド30の保管方法を説明する。
まず、図6(A)に示す貫通治具93を下ケース60より取り外した後に、プロテクタ21(図7(B))を装着したヘッドホルダ9(図7(C))をガイド部材60fで案内して、ノズル面31aが封止部材53のリップ部分53bに当接するように、配置する。
次に、下ケース60の上部の開口部60aから上ケース70(図7(A))を被せて、第1実施形態と同様の手順により、図8に示すように、下ケース60と上ケース70との間にヘッドホルダ9を収容する。
このとき、封止部材53が押圧されるために、リップ部分53bが変形し、ノズル面31aに密着する。また、押圧されることにより空間51の体積は小さくなるが、この空間51は針状部材94により、外側の大気と連通しているため、空間51の内圧は上昇しないので、ノズル35〜38(図3)のメニスカスを破壊することがない。
そして、図9に示すように、ヘッドホルダ9を作業台92から取り外し、封止部材53を貫通した針状部材94を、ペンチなどを用いて封止部材53の外側へ抜き去ると、針状部材94の貫通により形成された貫通孔が、その貫通孔の周囲の復元力により閉塞され、空間51を密閉した状態でノズル面31aが封止される。
(1)以上のように、上記第2実施形態の記録ヘッドの保管装置および保管方法を使用すれば、封止部材53がノズル面30aを覆ったときに、封止部材53とノズル面30aとの間に形成される空間51を、封止部材53とノズル面30aとを密着させる前に、封止部材53を貫通して予め大気に連通させるため、上記空間51内の空気をこの連通している部分を介して大気に放出することにより、空間51の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズル35〜38のメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、封止部材53とノズル面30aとを密着させた後、上記空間51と大気との連通を遮断することにより、ノズル35〜38を密閉状態に保ってインクの乾燥を防止することができる。
また、封止部材53の弾性によって封止部材53の孔が自動的に閉塞されるため、封止部材53の孔を閉塞することを忘れるおそれもない。
また、インクジェットヘッド30が上ケース70と下ケース60との間に収容されるため、他の部材との衝突などからインクジェットヘッド30を保護することができるので、インクジェットヘッド30が破損するおそれがない。
次に、この発明の第3実施形態について図10および図11を参照して説明する。図10は、封止部材53に下方から針状部材を貫通させるために用いる装置の一部縦断面説明図である。図11(A)は、上ケース70の一部縦断面説明図であり、図11(B)は、プロテクタ21の右側面説明図であり、図11(C)は、ヘッドホルダ9の一部縦断面説明図であり、図11(D)は、封止部材53に針状部材が貫通された状態の下ケース60の説明図である。
なお、前述の第1実施形態または第2実施形態と同じ構成については、同じ記号を使用するとともに、説明を省略する。
図10に示すように、貫通台95は、上面に下ケース60を所定の位置に位置決めする位置決め部材95aを備えており、厚さ方向に貫通孔95b、95bが貫通形成されている。各貫通孔95bには、中空の針状部材96がそれぞれ挿通されており、各先端部96aは、貫通孔95bから上方に突出した状態で固定されている。各針状部材96は、貫通台95に下ケース60を載置するときに、底壁60bの底孔60eを通って封止部材53のガイド孔53cに貫通可能となる位置に設けられている。
針状部材96は、封止部材53を貫通するための鋭い先端部96aと、先端部96aの近傍で横方向に開口形成された開口部96bとを備えており、この開口部96bと後端部96cとが、内部に形成された連通路で連通されている。
押圧治具97は、ヘッドホルダ9(図11(C))の外形とほぼ同形状に形成されており、下端には、封止部材53の上面のリップ部分53bより外側の外周部を押圧する押圧部97aが、上部には、下ケース60の開口部60aを覆って外側に張り出した係止部97bがそれぞれ設けられている。
貫通台95の針状部材96を用いて、封止部材53に、空間51と大気とを連通する通路を形成するためには、まず、下ケース60の開口部60aから押圧治具97を下ケース60に取り付ける。押圧治具97は、ガイド部材60fにより案内され、押圧部97aにより封止部材53の上部に当接される。このとき、係止部97bは、下ケース60の開口部60aに当接しており、押圧治具97の上面を押圧することにより、封止部材53を固定したまま、下ケース60を貫通台95に押し付けることができる。
次に、貫通台95の上方より押圧治具97により下ケース60を貫通台95に押し付けると、針状部材96が底孔60eに挿通され、先端部96aが、封止部材53の下面よりガイド孔53cに貫通する。下ケース60の足部60cが貫通台95の上面に接して、押圧が終了したとき、針状部材96の開口部96bがガイド孔53cに表出し、先端部96aが板状部53aの表面から突出しない位置で、空間51と貫通台95の外側の大気とが連通する。
保管装置100を用いたインクジェットヘッド30の保管方法を説明する。
まず、図10に示す押圧治具97を下ケース60より取り外した後に、プロテクタ21(図11(B))を装着したヘッドホルダ9(図11(C))をガイド部材60fで案内して、ノズル面31aが封止部材53のリップ部分53bに当接するように、配置する。
次に、下ケース60の上部の開口部60aから上ケース70(図11(A))を被せて、第2実施形態と同様の手順により、下ケース60と上ケース70との間にヘッドホルダ9を収容する。
このとき、封止部材53が押圧されるために、リップ部分53bが変形し、ノズル面31aに密着する。また、押圧されることにより空間51の体積は小さくなるが、この空間51は針状部材96により、外側の大気と連通しているため、空間51の内圧は上昇しないので、ノズル35〜38(図3)のメニスカスを破壊することがない。
そして、下ケース60を貫通台95から取り外すことにより、封止部材53に貫通した針状部材96を封止部材53の外側へ抜き去ると、貫通により形成された貫通孔が、その貫通孔の周囲の復元力により閉塞され、空間51を密閉した状態でノズル面31aが封止される。
(1)以上のように、上記第3実施形態の記録ヘッドの保管装置および保管方法を使用すれば、封止部材53がノズル面30aを覆ったときに、封止部材53とノズル面30aとの間に形成される空間51を、封止部材53とノズル面30aとを密着させる前に、封止部材53を貫通して予め大気に連通させるため、上記空間51内の空気をこの連通している部分を介して大気に放出することにより、空間51の内部の圧力上昇を防止することができるので、ノズル35〜38のメニスカスの破壊を確実に防止できる。
また、封止部材53とノズル面30aとを密着させた後、上記空間51と大気との連通を遮断することにより、ノズル35〜38を密閉状態に保ってインクの乾燥を防止することができる。
また、封止部材53の弾性によって封止部材53の孔が自動的に閉塞されるため、封止部材53の孔を閉塞することを忘れるおそれもない。
さらに、また、針状部材96は、貫通台95に固定されており、保管装置100を貫通台95から取り外すことにより、針状部材96を抜き取ることができるため、針状部材96だけを抜き取る作業を省くことができるので、作業効率を向上させることができる。
また、インクジェットヘッド30が上ケース70と下ケース60との間に収容されるため、他の部材との衝突などからインクジェットヘッド30を保護することができるので、インクジェットヘッド30が破損するおそれがない。
(1)封止栓は、下ケース60と一体的に設けてもよい。図12は、下ケース60と一体的に設けられた封止栓の説明図である。封止栓62は、下ケース60の底孔60eの外縁から下方に延びる腕部分62aと、この腕部分62aの先端に設けられた、連通孔50cに挿入する挿入部62bとからなる。腕部分62aは、可撓性を有しており、挿入部62bを連通孔50cに挿入し、連通孔50cの弾性で固定することにより、封止部材50とノズル面から形成される空間51を封止することができる。この構成を使用した場合、挿入部62bが下ケース60に一体的に設けられているので、挿入部62bを紛失するおそれがないとともに、前述した第1実施形態の形態の効果を奏することができる。
記録用紙Pが、請求項1に記載の被記録媒体に、インクジェットヘッド30が記録ヘッドに、インクジェットプリンタ1が記録装置に、インクジェットプリンタ1の内、ヘッドホルダ9を除いた部分が記録装置本体に、封止栓52、62、80及び封止部材53の弾性が閉塞手段にそれぞれ対応する。
下ケース60および上ケース70が請求項2に記載の保持部材にそれぞれ対応する。
底孔60eが、請求項4に記載の開口部に、底壁60bが封止部材のノズル面と反対側を覆う壁面にそれぞれ対応する。
挿入部80aが、請求項5に記載の栓に対応する。
挿入部52bが、請求項6に記載の栓に対応する。
挿入部62bが、請求項7に記載の栓に対応する。
針状部材94、96が、請求項15に記載の中空の管状部材にそれぞれ対応する。
9 ヘッドホルダ
9d カバー
30 インクジェットヘッド(記録ヘッド)
30a ノズル面
35〜38 ノズル
50、53 封止部材
50b、53b リップ部分
50c 連通孔
51 空間
52、62、80 封止栓(閉塞手段)
52a、62a 腕部分
52b、62b、80a 挿入部(栓)
53c ガイド孔
60 下ケース(保持部材)
60b 底壁(封止部材のノズル面と反対側を覆う壁面)
60e 底孔(開口部)
70 上ケース(保持部材)
94、96 針状部材(中空の管状部材)
100 保管装置
P 記録用紙(被記録媒体)
Claims (17)
- ノズルからインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録ヘッドを記録装置本体に対し、非装着の状態で保管するための記録ヘッドの保管装置において、
前記ノズルが開口形成されたノズル面との間に空間を形成した状態で前記ノズル面を覆うことにより前記ノズル面を封止し、かつ、前記空間と大気とに連通する連通孔が形成された封止部材と、
前記連通孔を閉塞することにより、前記空間を前記大気から遮断する閉塞手段と、
を備えたことを特徴とする記録ヘッドの保管装置。 - 前記封止部材を保持し、前記記録ヘッドに対して着脱可能な保持部材をさらに備え、
前記封止部材を前記ノズル面に密着するように押圧した状態で前記保持部材が前記記録ヘッドに装着されることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの保管装置。 - 前記保持部材は、前記封止部材を保持する下ケースと、その下ケースとの間に前記記録ヘッドを収容する上ケースとからなり、前記下ケースに上ケースを結合した状態において、前記封止部材を前記ノズル面に密着するように押圧することを特徴とする請求項2に記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記保持部材は、前記記録ヘッドに装着された状態において、前記封止部材のノズル面と反対側を覆う壁面を有し、その壁面に、前記連通孔を前記保持部材の外部に開放しかつ前記閉塞手段を前記連通孔に適用することを可能にする開口部が形成されていることを特徴する請求項2または請求項3に記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記閉塞手段は、前記連通孔を開閉する栓を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記閉塞手段は、前記栓と、その栓を前記封止部材に一体的に連結する可撓性のある腕部分とからなることを特徴とする請求項5に記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記閉塞手段は、前記連通孔を開閉する栓と、その栓を前記保持部材に一体的に連結する可撓性のある腕部分とからなることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記閉塞手段は、前記連通孔に充填することにより前記連通孔を閉塞する充填剤であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記封止部材は、弾性体からなることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記封止部材は、前記ノズルを囲む環状をなし、かつ、その内側の部分に前記空間を形成するリップ部分を有することを特徴する請求項9に記載の記録ヘッドの保管装置。
- 前記閉塞手段は、前記連通孔を形成する周囲の部分がその連通孔を閉塞する方向に作用する弾性であることを特徴する請求項9に記載の記録ヘッドの保管装置。
- ノズルからインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録ヘッドを、前記ノズル面との間に空間を形成した状態で封止部材により前記ノズル面を覆うことにより前記ノズル面を封止して、記録装置本体に対し非装着の状態で保管する記録ヘッドの保管方法において、
前記封止部材と前記ノズル面との間に形成される空間を、前記封止部材と前記ノズル面とを密着させる前に、前記封止部材を貫通して予め大気に連通させ、
前記封止部材と前記ノズル面とを密着させた後、前記大気との連通を遮断し、前記空間を密閉することを特徴とする記録ヘッドの保管方法。 - 前記封止部材は、前記空間と大気とを連通する連通孔を有しており、
その連通孔を開放した状態で前記封止部材と前記ノズル面とを密着させ、その後その連通孔を閉塞手段で閉塞することを特徴とする請求項12に記載の記録ヘッドの保管方法。 - 前記封止部材は、前記空間と大気とを連通する連通孔を有しており、
その連通孔を開放した状態で前記封止部材と前記ノズル面とを密着させ、その後その連通孔に充填剤を充填することを特徴とする請求項12に記載の記録ヘッドの保管方法。 - 前記封止部材は、弾性体からなるものであり、
その封止部材に中空の管状部材を貫通させて前記空間と大気とを連通させ、その状態で前記封止部材と前記ノズル面とを密着させ、その後前記中空の管状部材を抜き取ることにより、前記貫通により形成された前記封止部材の孔を、その封止部材自身の弾性復元力により閉塞させることを特徴とする請求項12に記載の記録ヘッドの保管方法。 - 前記封止部材は、予め保持部材に保持してあり、
前記空間を大気に連通させた状態で、前記封止部材を前記ノズル面に向け押圧した状態に保持するよう前記保持部材を前記記録ヘッドに装着し、
その後、前記大気との連通を遮断することを特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1つに記載の記録ヘッドの保管方法。 - 前記保持部材は、前記封止部材を保持する下ケースと、その下ケースとの間に前記記録ヘッドを収容する上ケースとからなり、
前記空間を大気に連通させた状態で、前記ノズル面を前記封止部材に当接させて前記下ケースに前記記録ヘッドを配置し、さらにその下ケースに上ケースを結合して前記封止部材を前記ノズル面に向け押圧させ、
その後、前記大気との連通を遮断することを特徴とする請求項16に記載の記録ヘッドの保管方法。
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