JP2002254675A - インクタンク - Google Patents

インクタンク

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JP2002254675A JP2001058824A JP2001058824A JP2002254675A JP 2002254675 A JP2002254675 A JP 2002254675A JP 2001058824 A JP2001058824 A JP 2001058824A JP 2001058824 A JP2001058824 A JP 2001058824A JP 2002254675 A JP2002254675 A JP 2002254675A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内部に直接液体を貯留可能な大型のインクタン
クにおいて、比較的簡単な構成で、インクジェット記録
ヘッドのフィルターの目詰まりを生じず、インク残り量
を少量に抑えることができ、低コストで信頼性を向上さ
せ得るインクタンクを提供すること。 【構成】内部に記録を行なうための液体を直接貯留可能
な筐体と該筐体内部を密閉空間とするために該筐体の上
方に接合されるプレート部材とを有するインクタンクに
おいて、筐体内の液体を記録装置へ供給するための供給
部と筐体内を大気に連通する大気連通部とが前記プレー
ト部材に一体に形成され、前記供給部には筐体内底部近
傍まで延在する供給管が接続され、該供給管の下端部に
フィルター支持部材を介してフィルターが取り付けられ
ており、前記液体の表面張力は20〜50dyne/cm であ
り、前記フィルター支持部材の外周下端部が筐体内底部
から0.2mm以上5mm以下の範囲に固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクなどの液体
を吐出して記録を行なう液体吐出記録装置におけるイン
クタンクに関し、特に、大量のインクを消費するインク
ジェットプリントシステムにおけるインクなどの液体を
直接収容するのに好適なインクタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】液体吐出記録装置(インクジェット記録
装置)に用いられるインクタンク(液体収容容器)は、
インク消費時の交換を容易にするため、記録装置のイン
クタンク収納部であるインクタンクユニットに対して着
脱自在に構成されている。インクタンクにはゴム栓など
で栓をされたインク供給口が設けられ、物流時や交換時
などのタンク単体で存在する場合のインク漏れなどを防
止するように配慮されている。インクタンク装着部であ
るインクタンクユニットのインクタンクとの接続部に中
空針等が設けられ、該中空針をインクタンクのインク供
給口に接続することでインクタンクから記録ヘッドへの
インクの供給を可能としている。
【0003】インクタンクの内部の構造については、ス
ポンジなどの毛管力発生部材にインクを保持するもの、
可撓性の袋内にインクを保持するもの、剛性を有する筐
体内部に直接インクを保持するものなど種々の形態が知
られている。特に、インクタンクと記録ヘッドとをチュ
ーブ等で接続し、記録ヘッドとタンク液面との水頭差を
一定範囲内に収めることで安定したインク供給を行なう
記録装置においては、インクタンク筐体内部に直接イン
クを収容する構成は、部品点数を削減する点からも好ま
しいものである。
【0004】上記構成を採用するインクタンクでは、前
述したインク供給口の他に、インク供給時に筐体内部を
大気に開放するための大気連通口が設けられ、大気連通
口についても、タンク単体で存在する場合のインク漏れ
などを防止するためにゴム栓などの密閉手段でシールさ
れ、インクタンクユニット側に装着される際にこの密閉
手段が解除されるようになっている。さらに、記録デュ
ーティが高く、大量のインクを消費する大型のインクジ
ェット記録装置においては、インクタンクの交換頻度を
抑えるため、例えば500cc以上の大容量インクタン
クを使用することが多い。また、内部に直接液体を貯留
可能な大型の中空容器は低コストで容器を提供するため
に、通常はプラスチック成形品を溶着することにより製
造される。
【0005】タンクの大型化に伴う課題を解決するため
のインクタンクの結合方法及びインクタンクの構造につ
いて本発明者らは、特開平11−198391号公報及
び特開2000−238282号公報等で既に種々の提
案を行なっており、インクタンクの装着方向とインク供
給針の挿入方向を直交させることによりインクタンク装
着時のインク供給針の損傷を防止することも提案済みで
ある。具体的には、内部に直接液体を貯留可能な筐体
と、該筐体内に収納された液体を前記記録装置へ供給す
るための供給部及び前記筐体内部を大気に連通させるた
めの大気連通部を有するプレート部材とを備え、液体吐
出記録装置のインク供給針及び大気連通針を装着方向と
直交する方向に移動させて挿入し前記インク供給部と大
気連通部を外部と連通させるものである。
【0006】なお、前記インク供給部材と前記大気連通
部は、前記プレート部材のインクタンクの装着方向と直
交する上面に一体に設けられている。また、前記プレー
ト部材は、前記インクタンクの筐体の上方に溶着接合さ
れることで該筐体内部を密閉空間とするものである。さ
らに、インク供給部内部には、インクタンクの筐体内の
底面からインクを汲み上げるためのチューブがインクタ
ンクの筐体内の底面近傍まで延びるように配設されてい
る。
【0007】さらに、上述の記録装置において高画質・
高精細な記録を実現するために、濃度や使用する色剤な
どの異なるインクを複数用いることが求められている。
また、電気熱エネルギー変換素子を使用したサーマルイ
ンクジェット記録装置の場合、インクを吐出する電気熱
エネルギー変換素子の寿命を延ばすために、アルカリ性
のインクを使用することが多くなっている。近年では、
写真調の高画質・高精細な記録が主流となり、インクを
吐出する吐出口も年々微細化され、それに伴い記録ヘッ
ド内部のフィルターも益々微細化されてきている。この
フィルターについては、例えば、30pl程度のインク
の吐出では12μmのメッシュフィルターで良かった
が、4〜8plでは6μmの積層構造のフィルターが使
用されており、記録ヘッド内に異物が詰まりやすくなっ
てきている。
【0008】ここで、インクとインクタンク材質の関係
については、特登録2696828号及び特登録287
4691号では、インクと接触するインク容器の材料が
脂肪酸や脂肪酸誘導体類を含有してなる樹脂及び/又は
合成ゴムからなるものと、インクのナトリウムイオン濃
度についての記載があり、記録ヘッドのフィルターの目
詰まりを化学的な配合で防止している。また、汲み上げ
式の液体容器に関しては、特開平10−118163号
公報に手指消毒器が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、プラス
チック成形によるインクタンクとアルカリ性のインクの
組み合わせは、例えば、ナトリウムではなくリチウムイ
オンであったり、インクタンクに脂肪酸や脂肪酸誘導体
類を含有していないものを使用する場合でも、本発明を
適用するのに好適な大容量のインクを直接収容するイン
クタンクでは、インクジェット記録ヘッドのフィルター
に目詰まりを生じることがあった。また、前記プレート
部材を前記インクタンクの筐体の上方に溶着接合する際
に、該筐体が大きいために撓みやすく、筐体内部の底面
からインクを汲み上げるためのチューブが該筐体内の底
面に接触して変形したり、溶着が不安定になったり、接
触防止のために短くするとインク残りが増える傾向が生
じる、などといった不都合があった。前述の特開平10
−118163号公報には、特に液体の残りや表面張力
に関する記載は何も存在しない。
【0010】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、内部に直接液体を貯
留可能な大型のインクタンクにおいても、比較的簡単な
構成で、上述の2つの課題を同時に解決し、低コストを
維持したままインクジェット記録ヘッドのフィルターの
目詰まりを有効に防止するとともに、インク残り量を極
力抑えることができ、当該インクタンクが使用される液
体吐出記録装置の信頼性向上を図り得るインクタンクを
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
上述の目的を達成するために、液体吐出記録装置に着脱
自在に搭載されるとともに内部に記録を行なうための液
体を直接貯留可能な筐体と、該筐体内に収納された液体
を前記記録装置へ供給するための供給部と前記筐体内部
に大気を連通させるための大気連通部とを一体に備える
とともに前記筐体の上方に接合されることで該筐体内部
を密閉空間とするプレート部材と、を有するインクタン
クにおいて、前記供給部には前記筐体内底部近傍まで供
給管が設けられ、該供給管の下端部にフィルターが取り
付けられていることを特徴とする。
【0012】つまり、請求項1の発明によれば、前記供
給部には前記筐体内底部近傍まで供給管が設けられ、該
供給管の下端部にフィルターが取り付けられていること
から、内部に直接液体を貯留可能な大型のインクタンク
においても、比較的簡単な構成で、低コストを維持した
ままインクジェット記録ヘッドのフィルターの目詰まり
を有効に防止するとともに、インク残り量を極力抑える
ことができ、当該インクタンクが使用される液体吐出記
録装置の信頼性を向上させることができる。さらに、請
求項1の発明によれば、フィルターをチューブ等の供給
管の下端部に設けていることから、フィルターの不要な
インクに対しては、供給管の長さを変えるだけで、他の
部品は共通に使用することができ、低コストを維持した
まま上記効果を達成することができる。
【0013】請求項2〜5の発明は、上記請求項1の構
成に加えて、前記フィルターを支持するフィルター支持
部材の外径寸法は前記供給管の外径寸法より大きい構
成、インクの表面張力が20〜50dyne/cmであり、前
記フィルターが筐体内底部から0.2mm以上5mm以
下の範囲で略水平に取り付けられている構成、インクの
表面張力が20〜50dyne/cmであり、前記フィルター
が前記フィルター支持部材により前記供給管の下端部に
略水平に取り付けられ、前記フィルター支持部材の外周
部が前記フィルターの下面より若干下方に突出してお
り、前記フィルター支持部材の外周下端部が筐体内底部
から0.2mm以上5mm以下の範囲に固定されている
構成、あるいは、インクの表面張力が20〜50dyne/
cmであり、前記筐体内底部が曲面であり、前記フィルタ
ー支持部材の下面から前記筐体内底部までの距離が0.
2mm以上5mm以下の範囲に選定されている構成とす
ることにより、一層効率よく上記目的を達成するもので
ある。
【0014】上述のインクタンクによれば、さらに、フ
ィルターを支持するフィルター支持部材の外形寸法を前
記供給管の外形寸法より大きくしたり、前記フィルター
の取り付け位置を筐体内底部から0.2mm以上5mm
以下の範囲に選定することにより、インク残り量を極力
抑えることができる信頼性の高いインクタンクを提供す
ることができる。同様に、前記フィルター支持部材の外
周部がフィルター下面より下方に僅かに突出しており、
フィルター支持部材の外周下端部が筐体内底部から0.
2mm以上5mm以下の範囲に固定されていることか
ら、インク残り量を極力抑えることができる信頼性の高
いインクタンクを提供することができる。また、前記筐
体内底部が曲面であり、前記フィルター支持部材下面か
ら前記筐体内底部までの距離が0.2mm以上5mm以
下の範囲に選定されていることから、インク残り量を極
力抑えることができる信頼性の高いインクタンクを提供
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、各図面を通して、
同じ符号は同一又は対応部分を示すものである。図6は
本発明を適用したインクタンクを使用するのに好適な液
体吐出記録装置の要部の概略構成を示す模式的斜視図で
ある。先ず、本発明を適用したインクタンクを搭載する
のに好適な液体吐出記録装置としてのインクジェット記
録装置について図6を用いて説明する。図6に示すよう
に、互いに平行に配設された2本の主走査レール107
には、ヘッドキャリッジ104及び供給キャリッジ10
5が矢印A方向に摺動自在に嵌合されている。ヘッドキ
ャリッジ104には、記録信号に基づいてインクを吐出
する記録手段としての吐出ヘッド部101が搭載されて
いる。
【0016】吐出ヘッド部101は、濃シアン、淡シア
ン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、イエロー及びブラックの
6色のインクに対応して、それぞれの色ごとに複数個づ
つ配列された吐出口を有し、各吐出口にはそれぞれイン
ク吐出用の熱エネルギーを発生する電気熱変換体が設け
られている。吐出ヘッド部101内には、吐出口での毛
管現象によりインクが供給され、インクは吐出ヘッド部
101の吐出口が開口した面(以下吐出口面という)で
メニスカスを形成して吐出口を満たした状態を保つ。ま
た、吐出ヘッド部101は、吐出ヘッド部101を駆動
するための駆動基板とともにヘッドカバー106で覆わ
れている。吐出ヘッド部101の駆動基板は、フラット
ケーブル113を介して、この記録装置全体の動作を制
御する制御基板等を収納する基板ボックス114と接続
されている。
【0017】記録手段としての吐出ヘッド部101は、
熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェッ
ト記録ヘッドであって、熱エネルギーを発生するための
電気熱変換体を備えたものである。また、該インクジェ
ット記録ヘッドは、前記電気熱変換体により印加される
熱エネルギーによってインク内に膜沸騰を生じさせ、そ
の時に生じる気泡の成長、収縮による圧力変化を利用し
て吐出口よりインクを吐出させ、記録を行うものであ
る。
【0018】図13は、前記記録手段としての吐出ヘッ
ド部101のインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜
視図である。図13において、記録紙等の記録媒体と所
定の隙間(例えば、約0.2〜約2.0ミリ程度) をお
いて対面する吐出口面181には、所定のピッチで複数
の吐出口182が形成され、共通液室183と各吐出口
182とを連通する各液路184の壁面に沿ってインク
吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発
熱抵抗体など)185が配設されている。吐出ヘッド部
101は、前記吐出口182が主走査方向(ヘッドキャ
リッジの移動方向)と交叉する方向に並ぶような位置関
係で、ヘッドキャリッジ104に搭載されている。こう
して、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気
熱変換体185を駆動(通電)して、液路184内のイ
ンクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出
口182からインクを吐出させる記録手段(吐出ヘッド
部)が構成されている。
【0019】一方、供給キャリッジ105には、吐出ヘ
ッド部101にインクを供給するためのサブタンク10
3が搭載されている。サブタンク103の内部は各色イ
ンクに対応して6つの室に分けられており、それぞれの
室が、対応する吐出ヘッド部101に樹脂製のチューブ
で接続されている。さらに、サブタンク103の下方に
は、該サブタンク103に供給されるインクを収容する
6つのインクタンク(メインタンク)102a、102
b、102c、102d、102e、102fが記録装
置に設けられたインクタンクユニット20内に保持され
ている。以下の説明では、これらのインクタンク(メイ
ンタンク)の任意の一つあるいは全体を指す場合は、単
に「インクタンク102」又は「インクタンク1」と称
し、本発明を適用したインクタンクについては、主とし
て「インクタンク1」と称する。前記インクタンクユニ
ット20については、図2〜図5を参照して後に詳述す
るものであり、図6では該インクタンクユニット20の
詳細構造は省略されている。
【0020】インクタンク102はサブタンク103よ
りも大きな容量を有するものであり、本例の場合、50
0〜1000ccのインクを収容することができる。各
インクタンク102も、各色インクに対応するもので、
それぞれ樹脂製のチューブによってサブタンク103の
各室に接続されている。これにより、インクタンク10
2に収容されたインクはサブタンク103に供給されて
サブタンク103内に保持され、さらにサブタンク10
3から吐出ヘッド部101に供給される。
【0021】ヘッドキャリッジ104及び供給キャリッ
ジ105は、それぞれタイミングベルトに結合され、主
走査モータ108によってタイミングベルトを回転させ
ることで、矢印A方向に往復走査される。吐出ヘッド部
101の吐出口に対向する位置には、プラテン109が
設けられる。記録媒体としての記録紙115は、プラテ
ン109上を矢印B方向に搬送(紙送り)される。記録
紙115の搬送は吐出ヘッド部101の1走査ごとに所
定のピッチで間欠的に行われ、その間に吐出ヘッド部1
01からインクを吐出して記録が行われる。
【0022】また、吐出ヘッド部101の走査領域内で
かつ記録紙115への記録領域外には、吐出ヘッド部1
01のインクの吐出特性を良好に維持するためのヘッド
回復系110が吐出ヘッド部101と対向して配置され
ている。ヘッド回復系110は、吐出ヘッド部101を
キャッピングするキャップ117と吐出ヘッド部101
の吐出口面を清浄にするためのブレード111とを備え
ている。吐出ヘッド部101がキャップ117と対向す
るときの当該吐出ヘッド部101の位置をホームポジシ
ョンという。
【0023】図2は本発明を適用したインクタンクを搭
載可能なインクタンクユニットを示す正面図であり、図
3は本発明を適用したインクタンクを搭載可能なインク
タンクユニットを示す側面断面図であり、図4は図3の
インクタンクユニットの要部を示す部分側面断面図であ
り、図5の(a)及び(b)は図3中の線A−A及び線
B−Bに沿った水平方向断面図である。次に、本発明を
適用したインクタンクを装着するのに好適なインクタン
クユニット、すなわち当該インクタンクを着脱可能に収
容保持するために液体吐出記録装置に設けられるインク
タンクユニットについて、図2〜図5を用いて説明す
る。
【0024】図2〜図5において、本実施形態に使用さ
れるインクタンクユニット20は、インクタンク1を1
個あるいは複数個(ここでは6個収納する場合を例にと
る)収納する。インクタンクユニット20の筐体底部に
は底板プレート21が設けられ、上部には上面プレート
24が設けられ、これらは各々の両端を左シャーシ22
及び右シャーシ23によってつながれている。底板プレ
ート21と上面プレート24との間には中央プレート2
5が左シャーシ22及び右シャーシ23間に渡され、後
述するリアシャーシ32などとともに筐体の剛性を高め
ている。
【0025】26はインクタンク1の底部を案内する下
ガイドであり、27は上部を案内する上ガイドである。
下ガイド26のインクタンクが収納される凹部の右側に
は後述する第2の基準面へ付勢する第2の付勢手段とし
ても機能するタンク付勢バネ28、29が設けられ、イ
ンクタンク1を左側に押しつけてインクタンク1の下部
の位置決めが行われる。隣接するインクタンク収納部間
はフロントガイド30によって仕切られ、操作者がイン
クタンク1を挿入するときに、挿入場所が一目でわかる
ようになっている。
【0026】31はタンクロックレバーであり、インク
タンク1が収納されていない状態では上方に持ち上げら
れているが、インクタンクを挿入した後に操作者が下方
に押し下げてインクタンク1が引き抜かれないようにロ
ックすることができる。このように、複数色を収納する
インクタンクユニット20に対し、各インクタンク1
は、その長手方向とインクタンクユニットへの挿入方向
とが一致することで、スペースの効率を高めている。
【0027】このタンクロックレバー31は、主に操作
者が操作するレバーグリップ33とレバー本体34から
構成される。タンクロックレバー31は、レバー支持部
材35に設けられたレバー軸36を中心に回動可能に支
持されている。レバー支持部材35は中央プレート25
に固定されている。レバー本体34のレバーグリップ3
3と反対側の端部34aと、左シャーシ22及び右シャ
ーシ23間に設けられたバネフック37との間には、引
っ張りバネ38が設けられている。したがって、タンク
ロックレバー31は、レバー軸36を中心に常に時計回
り方向に付勢され、インクタンク1を挿入していないと
きにはフロントガイド30の突き当て部30aに当たっ
た状態で保持されている。
【0028】41、42はそれぞれ管状で先端が細くと
がった針で、針41はインクタンク1のインク供給口部
と接続される(突き通される)ことでインクタンク1内
のインクを吸い上げるために設けられたインク供給針で
あり、針42はインクタンク1の大気連通部と接続され
る(突き通される)ことでインクタンク1内を大気に連
通させるために用いられる大気連通針である。それぞれ
の針41、42は針ホルダ43によって保持されてお
り、針ホルダ43は中央プレート25に植設された円柱
状のガイド軸44、45に沿って図示の上下に移動可能
である。
【0029】針ホルダ43の両側には一対のピン46と
その外側で回動可能なコロ47とが設けられており、こ
のコロ47はレバー本体34の両側に設けられた軸受部
材49に嵌め込まれている。このような構成により、タ
ンクロックレバー31を押し下げることで、針ホルダ4
3及び針41、42を下降させることができる。針4
1、42は、針ホルダ43内でL字状に曲げられ、ゴム
製の針ジョイント60によって各々チューブ61、62
につながっている。チューブ61は、サブタンク103
側からのインクの逆流を防止するための逆止弁63及び
チューブ64を介してサブタンク103とつながってい
る。なお、チューブ64の途中にはインク送液用のポン
プが設けられている。チューブ62はリアシャーシ32
の後方まで這い回されてチューブ端部が大気に開放され
ている。したがって、ポンプを動作させると逆止弁63
が開き、インクタンク1(図6中のインクタンク102
に相当する)内のインクがサブタンク103へ送られ、
一方、チューブ62を通って空気がインクタンク1内へ
補給される。
【0030】下ガイド26のインクタンク収納部の中央
にはインクタンクの入り口から奥側にかけて傾斜溝65
が設けられており、さらに奥側にはインクタンク1の並
び方向につながったインク吸収体66が設けられてい
る。インク吸収体66は少なくともインクタンク1個分
のインクが吸収できるようになっており、万が一インク
タンク1が破損してインクが漏れ出したとしても、イン
クタンクユニット20外へインクが溢れることはない。
傾斜溝65の角度は漏れ出したインクが速やかに吸収体
66方向へ流れるように本実施例では1.5度となって
いる。
【0031】72はレバーロック部材で支持軸73を中
心に揺動可能に支持され、トーションスプリング74に
よって時計方向に付勢されている。インクタンク1が収
納されていない場合には、レバーロック部材72は突き
当て部72aが中央プレート25に突き当たった状態
(図4参照)で保持されており、レバーロック部材72
の上部の端部72bはレバー本体34の開口部34bを
貫通している。従って、この状態でタンクロックレバー
31を押し下げようとすると、レバー本体34の折り曲
げ部34cがレバーロック部材72の肩部72cに当た
り、これ以上タンクロックレバー31は下がらない。
【0032】75は検出プレートであり、支持軸76を
中心に回動可能に支持され、かつトーションスプリング
77によって反時計方向に付勢されている。検出プレー
ト75の当接部75aは針ホルダ43に植設されたホル
ダピン78に当接しており、針ホルダ43が下降し所定
の最下位位置まで下がると反時計方向へ回転し、突出部
75bがマイクロスイッチ79の検出部79aを押し、
針41、42の所定位置への移動を検出する。
【0033】81は針41をインクタンク1から抜いた
ときに針41に付着したインクを拭き取る吸収体であ
り、吸収体押さえ82によって保持されている。83は
レバー本体34に設けられた凸部材であり、中央プレー
ト25に固定された凹部材84と係合する。凸部材83
と凹部材84は共にポリアセタール又はポリプロピレン
などのバネ性を有する材料で作られ、タンクロックレバ
ー31を押し下げると係合し、その位置にタンクロック
レバー31を保持でき、所定以上の力で引き上げるとそ
の係合を解除できるものである。また、レバー本体34
にはタンクの付勢手段としての板バネ85、ローラ86
及び回転軸87が設けられている。板バネ85は、その
一端がレバーグリップ33に固定され、他端にはアイド
ラーのローラ86と回転軸87が設けられている。
【0034】ストッパ91は、中央プレート25から上
方に植設された回動軸92を中心に回動可能であり、ト
ーションスプリング93によって反時計方向に付勢され
ている(図5(a)参照)。インクタンク1が収納され
ていないときには針ホルダ43の脚部43aの下方にス
トッパ91がちょうど当たるため、針ホルダ43はこれ
以上下降できないようになっている。94はクリック部
材であり、該クリック部材94は中央プレート25から
下方に植設された回動軸95を中心に回動可能であり、
圧縮バネ96によって時計方向に付勢されている(図5
(b)参照)。
【0035】また、27cは第1の基準面としての突き
当て面であり、27bは第2の基準面としての突き当て
面であり、それぞれ上ガイド27に設けられている。第
1の基準面と第2の基準面とは直交しており、第1の基
準面はインクタンクの挿入方向と直交する。従って、第
2の基準面はインクタンクの挿入方向及び針の移動手段
としての針ホルダ43の移動方向の双方に平行になって
いる。また、クリック部材94によって、インクタンク
1の突出部としてのインク供給口部3及び大気連通部2
は前記突き当て面27b及び27cに当接される。この
ようにすることで、第1キャップのbb方向への移動可
能領域を図5(b)に示すddに抑えることができる。
【0036】また、本実施例では、クリック部材94
は、その高さ方向においては、端部94aでは円筒2a
に相当する部分のみに設けられており、アーム部94b
では円筒2a及び2bの双方に相当する部分に設けられ
ている。従って、後述する第1の突出部2が端部94a
を通過する際には、クリック部材94はクリック動作を
行なわないようになっている。本実施例では、インクタ
ンク1の挿入時に、クリック部材94が第1の突出部2
に対してはクリック動作を行なわず、第2の突出部3に
対してのみクリック動作を行うことで、タンクが所定の
位置に位置決めされたことをユーザーは1回のクリック
動作でより一層容易に確認することができる。また、本
実施例では、前記移動可能量ddは、クリック部材94
のアーム部と第1の突出部2の円筒2aとの距離となる
ので、移動量を規制し、安定した結合を実現することが
可能となる。
【0037】このように、インクタンク1が大型容器で
ある場合でも、インク供給口部により結合部の位置決め
を行うことで、位置決めの精度を高めることができる。
また、ユーザーはこの変化をクリック感として容易に検
知することができるので、挿入が確実に行われたことを
確認することができる。また、挿入方向に複数の突出部
を有するインクタンクを結合する場合、インクタンクの
挿入方向と直交する第1の基準面に対しては挿入方向前
方の突出部を当接させ、第1の基準面と直交する第2の
基準面に対しては、複数の突出部を当接させて位置決め
を行うことにより、複数色を使用するインクジェット記
録装置の場合でも、スペースの無駄を生じることなく挿
入方向に対するがたつきを抑え、より確実な結合を実現
することができる。
【0038】本発明を適用したインクタンクは上述した
液体吐出記録装置及びそのインクタンクユニット20に
装着されるのに好適なものであり、その具体的な構成に
ついて、図1、図7及び図8を用いて詳細に説明する。
図1は本発明を適用したインクタンクの第1実施例を示
す図であり、(a)は上面図であり、(b)は側面図で
あり、(c)は立体斜視図である。また、図7は本発明
者らによる既提案のインクタンクを示す図であり、
(a)は上面図であり、(b)は側面図であり、(c)
は立体斜視図である。また、図8は本発明を適用したイ
ンクタンクの第1実施例の要部を示す模式的縦断面図で
あり、(a)は図1の(b)中の線C−Cに沿った横断
方向縦断面図であり、(b)は長さ方向縦断面図であ
り、(c)は残りインクの状態を示す横断方向縦断面図
であり、(d)は残りインクの状態を示す長さ方向縦断
面図である。これらの図面を参照して、本発明を適用し
たインクタンクの前述の記録装置への装着及び動作につ
いても説明する。
【0039】図1、図7及び図8において、インクタン
ク1は剛性のある筐体8の内部に直接インクなどの液体
を収容可能であり、その底面と対向する面に、筐体内部
に大気を導入するための大気連通口12を有する第1の
突出部2と、筐体内部の液体を外部に導出するためのイ
ンク供給口13を有する第2の突出部3と、第1の誤装
着防止部10aと、第2の誤装着防止部10c及び10
dとが設けられている。図示のインクタンク1では、前
述のインクタンクユニット20との結合に用いられる前
記第1の突出部2と、前記第2の突出部3と、前記第1
の誤装着防止部材10aと、第2の誤装着防止部材10
c、10dとは、筐体8の開口面に密封接合されて一体
化される1枚のプレート状のプレート部材9上に形成さ
れている。
【0040】なお、第1の突出部2は、前記第2の突出
部3より径の小さい円筒2aと第2の突出部3と同じ径
の円筒2bとを同心円的に配置した構造を有し、その高
さは第2の突出部3と同じになっている。ここで、筐体
8の底面と対向する面にインク供給口13及び大気連通
口12を設け、前述したインクタンクユニット20の針
41、42が上方から挿入されることで、万が一結合時
に不確実な結合が行なわれたとしても、結合部からイン
クが漏れてインクタンクユニット20を汚すことはな
い。大気連通口12及びインク供給口13はそれぞれ突
出部2及び3内のゴム栓121により密閉されており、
内部の液体が不用意に外部へ漏れ出ないようになってい
る。
【0041】なお、既提案のインクタンクでは、図7
(b)に示すように、インク供給口13には筐体8内を
底部近傍まで延在するチューブ4が設けられており、図
7(c)に示すように、プレート部材9が上部にくる姿
勢においても、インク供給口13に接続された外部から
吸引されることにより筐体8内部に収納された液体を外
部に導出することが可能となっている。
【0042】本発明を適用したインクタンクでは、図1
(b)に示すように、インク供給口13には筐体8内を
底部に向けて延在するチューブ4bが設けられており、
その先端部には、図8の(a)及び(b)に示すよう
に、フィルター支持部材200が固定され、該フィルタ
ー支持部材200にはフィルター201が固定されてい
る。前記フィルター支持部材200の前記チューブ4b
への固定方法は、圧入又はかしめのどちらでもよいが、
脱落することがなく、かつインク汲み上げ時にリーク等
を起こさない構造で固定する必要がある。したがって、
図1(c)に示すように、プレート部材9が上部にくる
姿勢においても、インク供給口13と接続された針41
により外部から吸引されることで、筐体8内部に収納さ
れた液体を外部に導出することが可能となっている。
【0043】また、前述のインクタンク1では第1の突
出部2及び第2の突出部3の形状はそれぞれ略円筒形状
であり、その配置は、インクタンクの挿入方向から見る
と、第1の突出部2及び第2の突出部3の中心軸がほぼ
前後方向に一致する関係で、第1の突出部2の方が手前
にくるように配置されている。筐体8内底面と対向する
面の第2の突出部3側(挿入方向後方)には、それぞれ
の突出部2、3の開口部の端面の高さより高い位置まで
延びる傾斜面が設けられている。該傾斜面には、落下の
際に前述の第2の突出部3の破損を防止するための保護
用リブ5が形成されている。
【0044】そして、傾斜面の高い方の端部(挿入方向
後方の端部)は、インクタンク1をインクタンクユニッ
ト20のタンクロックレバー31に固定させるための垂
直面部6を有している。この垂直面部6は、底面に対し
てほぼ直交する面となっており、第1の突出部2及び第
2の突出部3の柱状の部分とほぼ平行になっている。ま
た、前記垂直面部6の下端は、第1の突出部2及び第2
の突出部3の柱状の部分より鉛直方向やや下方まで延在
し、上端は第1の突出部2及び第2の突出部3の開口部
より上方まで延在している。
【0045】ここで、第2の突出部3の高さは、第1の
突出部2の大気連通口を有する面と垂直面部上部とを結
ぶ線より下方に位置するようになっている。従って、仮
にタンクを落下させたとしても、第2の突出部3は地面
に直接接することはないので、落下により第2の突出部
3が破壊されることはない。このように、本実施例のイ
ンクタンクでは、インクタンク1のインク供給口13を
保護することで、後述するインクタンク1を搭載可能な
記録装置との結合をより確実に行なうことを実現してい
る。なお、上述の保護用リブ5は、必ずしも必須の構成
ではないが、リブを設けることで第2の突出部3の保護
をより確実に行なうことができる。
【0046】この垂直面部6の下方には、それぞれ筐体
8を貫通する貫通孔により垂直面部から突出した把手部
7及び引掛け孔部15が設けられており、それぞれ持ち
運び時やインクタンクユニットからタンクを取り外す際
にユーザーのハンドリング性を向上させている。本実施
例では、これらの把手部7及び引掛け孔部15はインク
収容可能な筐体8内部と連通する中空体で構成されてお
り、これらの中にも液体を充填することができるので、
その分インクタンク1のインク収納量を増大させること
ができるようになっている。
【0047】本実施例のインクタンク1の第1の誤装着
防止部10aはインクタンクの挿入方向前方の端部に設
けられている。第1の誤装着防止部10aには、4箇所
の爪部と該爪部を保護するようにインクタンクの長手方
向(インクタンク1のインクタンクユニット20への装
着方向)に平行な保護壁とが設けられ、爪部の不要部分
を取り除くことによってインクタンクユニット20にお
ける誤装着を防止できるように構成されている。具体的
には、インクタンク1を装着するインクタンクユニット
20に凸形状の識別部材を設け、この凸形状に対応する
部分の爪を取り除いたインクタンクのみが装着可能とな
っている。このため、インクタンク1のインク供給口1
3がインクタンクユニット20内に入る前にこの識別部
材と前記誤装着防止部とによって、インクタンク1の誤
装着を確実に防止することができる。本実施例では、第
1の誤装着防止部10aの4個の爪のうち、3個の爪を
取り除くことで4種類のインクタンク種類に対応できる
ようになっている。
【0048】また、本実施例のインクタンク1では、第
1の誤装着防止部10aと第1の突起部2の間に第2の
誤装着防止部10c、10dを設けている。この第2の
誤装着防止部には、前述の第1の誤装着防止部と同様、
爪部10dと保護壁10cが設けられている。本実施例
では、第2の誤装着防止部の爪部は2列にわたって6箇
所設けられ、このうち合計3個の爪を取り除くことで2
0種類のインクタンク種類に対応できるようになってい
る。
【0049】本実施例では、前記第1及び第2の誤装着
防止部の組み合わせによって80種類(20×4)のイ
ンクタンク種に対応できるようになっているが、これら
の誤装着防止部の爪部の数は、上述した数量に限定され
るものではなく、要求されるタンク種の必要数量に合わ
せて自由に選択することができる。本実施例のプレート
部材9は、筐体8と同様、ポリプロピレン樹脂により形
成されており、それぞれ、プレート部材9は射出成形で
形成され、、筐体はブロー成形で形成されている。この
ように筐体8及びプレート部材9を熱可塑性樹脂であり
リサイクル性に優れるオレフィン系の樹脂で構成するこ
とで、再生、再利用を容易にすることができる。
【0050】本発明を適用したインクタンク1は、筐体
8とプレート部材9とをそれぞれ別々に形成した後、プ
レート部材9の大気連通口12及びインク供給口13が
それぞれ筐体8の開口部(不図示)と対応するように両
者を超音波溶着により接合することで製造される。接合
方法としては、超音波溶着の他に、振動溶着や熱板溶着
等による溶着や、接着剤による接着を行なってもよい。
このあたりの構成は、本発明者らにより特開2000−
238282号公報で既に提案されている。
【0051】本発明を適用したインクタンクでは、図1
(b)に示すように、インク供給口13に筐体8内を底
部に向けて延在するチューブ4bが接続して設けられて
おり、該チューブ4bの先端部には、図8(b)に示す
ようにフィルター支持部材200が固定されており、該
フィルター支持部材200の下面にはフィルター201
が固定されている。図8を参照して、本発明を適用した
インクタンクの第1実施例について、詳細に説明する。
前述のように、図8の(a)は図1の(b)中の線C−
Cに沿った横断縦断面図であり、図8の(b)は図1の
(b)中にも示す上記フィルター支持部材200及び筐
体8の内側底面8bを含む要部構成を示す長さ方向縦断
面図である。なお、図8の(c)及び図8の(d)は、
それぞれ図8の(a)及び図8の(b)における残りイ
ンクの状態を示す図である。
【0052】図8において、フィルター支持部材200
の下面の開口部には、フィルター201がその周囲を熱
かしめすることにより固定されており、該フィルター支
持部材200はチューブ4bの下端部に接続固定されて
いる。フィルター支持部材200のチューブ4bへの固
定方法は、脱落やインク汲み上げ時のリーク等を起こさ
ない固定方法であれば、圧入あるいはかしめなど、適宜
の固定方法を採用することができる。
【0053】このようにチューブ4bの下端部にフィル
ター201を設けることにより、液体吐出記録装置の記
録手段(インクジェット記録ヘッド)のフィルターの目
詰まりを効果的に防止することができる。すなわち、上
記フィルター201を設けることにより、アルカリ性の
インクが筐体8やプレート部材9等に接触することで溶
出することがある異物の大部分を、該フィルター201
により捕捉することが可能となり、従って、当該インク
タンクに接続された記録ヘッドへの前記溶出物(異物)
の流入を無くすことができる。こうして、液体吐出記録
装置(特にインクジェット記録ヘッドのフィルター)に
おける上記溶出物(異物)による目詰まりを効果的に防
止することができ、記録ヘッドのフィルターの目詰まり
に起因する記録不良の発生を無くすことができる。
【0054】図8の(a)及び(b)において、フィル
ター支持部材200の外周部下面200bは、フィルタ
ー201の下面より下方へ所定量(例えば約0.7m
m)出っ張っている。また、筐体8の内側底面は符号8
b及び8cで示すように、平坦面ではなく、曲面状に形
成されている。そして、フィルター支持部材200の外
周部下面200bと筐体8内の内側底面8bとの間隔は
約1.5mm程度に設定されており、また、フィルター
201の下面と筐体8の内側底面8cとの間隔は約2m
m程度に設定されている。図8の(c)及び(d)は筐
体8内のインク切れ時のインクの残り状態を示す図であ
り、フィルター201の中央部の下側のインク205並
びに筐体8の内側底面8c部のインク205aは、従来
技術をも含め、通常のインクタンクの場合にインクが汲
み上げられずに残る部分を示す。
【0055】図11は筐体8内のインクを単体のチュー
ブ4で汲み上げる従来のインクタンクの要部を示す部分
断面図であり、(a)は通常の状態を示し、(b)はチ
ューブ4が中央に配設された場合に筐体8の内側底面8
cの両側にインク205bが残る状態を示し、(c)は
チューブ4が偏った位置に配設された場合に筐体8の内
側底面8cの両側にインク205c、205dが残る状
態を示す。チューブ4が中央にある図11の(b)の場
合は、筐体8の内側底面8cの両側に、本発明を適用し
たインクタンクにおける残りインク(例えば図8中のイ
ンク205a)よりも多い量のインク205bが残るこ
とになる。また、チューブ4が偏った位置にある図11
の(c)の場合は、筐体8の内側底面8cの両側にイン
ク205c及び205dが残り、片側のインク205c
の量はチューブ4が中央にある図11(b)の場合のイ
ンク205bの約2倍になり、この残りインク205c
は本発明を適用したインクタンクにおける残りインク
(例えば図8中のインク205a)よりも益々多い量に
なる。
【0056】図12は、フィルター支持部材200の外
周部下面200bと筐体8の内側底面8bとの間隔(底
面との距離(mm))とインクの表面張力(γ)とを変
えた場合のインク残り量を測定した結果を示す表及びグ
ラフである。なお、液体吐出記録装置(インクジェット
記録装置)においては、表面張力(γ)が20〜50dy
ne/cmのインクが多く使用される。図12中の表及びグ
ラフから明らかなように、フィルター支持部材200の
外周部下面200bと筐体8の内側底面8bとの距離が
5mmを超えると、表面張力(γ)が低いインクのイン
ク残り量が急激に増大する。その理由は、インクの表面
張力が低いために球状になることができず、外周部下面
200bに触れることができなくなるためである。した
がって、フィルター支持部材200の外周部下面200
bと筐体8の内側底面8bとの間隔は5mm以下である
ことが好ましい。また、同一インクで比較すると、図1
1に示すようなチューブ単独の場合に比べ、本発明を適
用したインクタンクではインク残り量が明らかに減少し
ている。これは、図8の(b)、(d)及び図11の
(b)を見ても明らかである。
【0057】ここで、外周下面200bと筐体8の内側
底面8bとの間隔は小さければ小さいほど良いが、プレ
ート部材9を筐体8に超音波溶着する際に該筐体8が重
力方向に撓むことを考慮すると、一定の限度がある。超
音波溶着する際に筐体8の下面を単純に下から受けて支
持すると約1mm近く撓むが、筐体8の側面に図1の
(b)及び(c)に示すような凹み部8aを形成し、該
凹み部8aで受けるようにすると、上記撓みは約0.2
mmに抑えることが可能である。これらを考察すると、
外周部下面200bと筐体8の内側底面8bとの間隔
は、プレート部材9を筐体8に超音波溶着する際に支障
が起きないように、0.2mm以上にすることが必要で
ある。なお、本発明を適用したインクタンク1の筐体8
の肉厚は、ブロー成形品としてはやや厚めの約2.5m
mに選定されている。
【0058】以上の説明から明らかなように、本発明を
適用したインクタンクにおいては、図1及び図8に示す
ように、フィルター201もしくはフィルター支持部材
200の外径寸法はインク供給管であるチューブ4bの
外径より大きく設定されている。このようにフィルター
201もしくはフィルター支持部材200の外径寸法を
チューブ4bの外径より大きくすることにより、筐体8
内のインク残り量を少なく抑えることが可能である。
【0059】図9は本発明を適用したインクタンクの第
2実施例の要部構成を示す部分縦断面図であり、(a)
は通常状態を示し、(b)は使い切った後でインク残り
が生じた状態を示す。図9において、チューブ4bの下
端部にフィルター支持部材200が固定され、該フィル
ター支持部材の下面にフィルター202が固定されてい
るが、本実施例では、フィルター202は下方へ凸状の
部分球面形状に成形されている。
【0060】このような形状のフィルター202を使用
することにより、図9に示すように筐体8の内側底面8
eが曲面でなくても(平坦面であっても)、図9の
(b)に示すように、フィルター202の中央部下側の
インク(残りインク)206と筐体8の内側底面8e部
のインク(残りインク)206aの量を減少させること
ができ、図8の第1実施例の場合と同様に僅かに残る程
度に抑えることが可能となる。図9の第2実施例は、以
上の点で図8の第1実施例と相違するが、その他の点で
は実質上同じ構成をしており、その詳細説明は省略す
る。従って、図9の第2実施例によっても、前述の第1
実施例の場合と同様の効果が得られることは明らかであ
る。
【0061】図10は本発明を適用したインクタンクの
第3実施例の要部構成を示す部分縦断面図であり、
(a)は通常状態を示し、(b)は使い切った後でイン
ク残りが生じた状態を示す。図10において、チューブ
4bの下端部にフィルター支持部材200が固定され、
該フィルター支持部材の下面にフィルター202が固定
されており、このフィルター202は、図9の第2実施
例と同様、下方へ凸状の部分球面形状に成形されてい
る。そこで、本実施例においては、さらに、筐体8の筐
体8の内側底面8b、8cは図8の第1実施例の場合と
同様の曲面状に形成されている。
【0062】本実施例は、以上の点で前述の第1実施例
及び第2実施例と相違しているが、その他の点では実質
上同じ構成をしており、それらの詳細説明は省略する。
図10に示す第3実施例によれば、前述の各実施例の場
合と比べ、図10の(b)のように、筐体8内のインク
を使い切ったときにフィルター202の中央部の下側に
残留する残りインク207の量を更に減少させることが
できる。なお、図10の残りインク206aは図9中の
残りインク206aと同様(又は対応する)のインクを
示すものである。また、図10の第3実施例によれ
ば、、前述の第1実施例の場合と同様の効果が得られる
ことも明らかである。
【0063】なお、上述の実施例では、図8〜図10に
示すように、フィルター支持部材200の外径(外周下
端部)をフィルター201の外周熱かしめ部の外側に別
個に設けたが、これは、フィルター201の外周熱かし
め部のみの構成、すなわちフィルター支持部材200の
外周下端部を利用してフィルター201を熱かしめする
構成としても同様の効果が得られるものであり、本発明
はこのような構成もその範囲に含むものである。また、
フィルター支持部材200の外周部を大きくとり、外周
部下面200bと筐体8の内側底部との間隔(距離)を
更に減少させることにより、前述の残りインク207の
量を更に減少させることができる。
【0064】なお、以上の実施例では、液体吐出記録装
置が記録手段(吐出ヘッド部101)を主走査方向に移
動させながら記録するシリアル型記録装置である場合を
例に挙げて説明したが、本発明は、液体吐出記録装置が
記録紙等の記録媒体の全幅または一部をカバーする長さ
のラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで記録す
るライン記録方式(ライン型記録装置)の場合にも、同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。
【0065】また、本発明は、記録手段(吐出ヘッド
部)の数にも関わりなく自由に実施できるものであり、
1個の記録手段で記録する記録装置の他、複数の記録手
段を用いる記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で
記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さらに
は、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に
適用することができ、同様の効果を達成し得るものであ
る。さらに、本発明は、記録手段とインクタンクを一体
化した交換可能なインクジェットカートリッジを用いる
構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をイ
ンク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録手段
(記録ヘッド)とインクタンクの配置構成がどのような
場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得ら
れるものである。
【0066】なお、本発明は、液体吐出記録装置がイン
クジェット記録装置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電
気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものにも適
用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを
吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録
装置において優れた効果をもたらすものである。かかる
方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できる
からである。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、液体吐出記録装置に着脱自在に
搭載されるとともに内部に記録を行なうための液体を直
接貯留可能な筐体と、該筐体内に収納された液体を前記
記録装置へ供給するための供給部と前記筐体内部に大気
を連通させるための大気連通部とを一体に備えるととも
に前記筐体の上方に接合されることで該筐体内部を密閉
空間とするプレート部材と、を有するインクタンクにお
いて、前記供給部には前記筐体内底部近傍まで供給管が
設けられ、該供給管の下端部にフィルターが取り付けら
れている構成としたので、内部に直接液体を貯留可能な
大型のインクタンクにおいても、比較的簡単な構成で、
低コストを維持したままインクジェット記録ヘッドのフ
ィルターの目詰まりを有効に防止するとともに、インク
残り量を極力抑えることができ、当該インクタンクが使
用される液体吐出記録装置の信頼性向上を図り得るイン
クタンクが提供される。
【0068】さらに、本発明(請求項1)によれば、フ
ィルターをチューブ等の供給管の下端部に設けているこ
とから、フィルターの不要なインクに対しては、供給管
の長さを変えるだけで、他の部品は共通に使用すること
ができ、低コストを維持したまま上記効果を達成するこ
とができる。
【0069】請求項2〜5の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記フィルターを支持するフィルタ
ー支持部材の外径寸法は前記供給管の外径寸法より大き
い構成、インクの表面張力が20〜50dyne/cmであ
り、前記フィルターが筐体内底部から0.2mm以上5
mm以下の範囲で略水平に取り付けられている構成、イ
ンクの表面張力が20〜50dyne/cmであり、前記フィ
ルターが前記フィルター支持部材により前記供給管の下
端部に略水平に取り付けられ、前記フィルター支持部材
の外周部が前記フィルターの下面より若干下方に突出し
ており、前記フィルター支持部材の外周下端部が筐体内
底部から0.2mm以上5mm以下の範囲に固定されて
いる構成、あるいは、インクの表面張力が20〜50dy
ne/cmであり、前記筐体内底部が曲面であり、前記フィ
ルター支持部材の下面から前記筐体内底部までの距離が
0.2mm以上5mm以下の範囲に選定されている構成
としたので、一層効率よく上記効果を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクタンクの第1実施例を
示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は側面図
であり、(c)は立体斜視図である。
【図2】本発明を適用したインクタンクを搭載可能なイ
ンクタンクユニットを示す正面図である。
【図3】本発明を適用したインクタンクを搭載可能なイ
ンクタンクユニットを示す側面断面図である。
【図4】図3のインクタンクユニットの要部を示す部分
側面断面図である。
【図5】図3中の線A−Aに沿った水平方向断面図
(a)及び線B−Bに沿った水平方向断面図(b)であ
る。
【図6】本発明を適用したインクタンクを使用するのに
好適な液体吐出記録装置の要部の概略構成を示す模式的
斜視図である。
【図7】本発明者らによる既提案のインクタンクを示す
図であり、(a)は上面図であり、(b)は側面図であ
り、(c)は立体斜視図である。
【図8】本発明を適用したインクタンクの第1実施例の
要部を示す模式的縦断面図であり、(a)は図1の
(b)中の線C−Cに沿った横断方向縦断面図であり、
(b)は長さ方向縦断面図であり、(c)は残りインク
の状態を示す横断方向縦断面図であり、(d)は残りイ
ンクの状態を示す長さ方向縦断面図である。
【図9】本発明を適用したインクタンクの第2実施例の
要部構成を示す部分縦断面図であり、(a)は通常状態
を示し、(b)は使い切った後でインク残りが生じた状
態を示す。
【図10】本発明を適用したインクタンクの第3実施例
の要部構成を示す部分縦断面図であり、(a)は通常状
態を示し、(b)は使い切った後でインク残りが生じた
状態を示す。
【図11】筐体内のインクを単体のチューブで汲み上げ
る従来のインクタンクの要部を示す部分断面図であり、
(a)は通常の状態を示し、(b)はチューブ4が中央
に配設された場合に筐体の内側底面の両側にインクが残
る状態を示し、(c)はチューブが偏った位置に配設さ
れた場合に筐体の内側底面の両側にインクが残る状態を
示す。
【図12】本発明を適用したインクタンクにおいてフィ
ルター支持部材の外周部下面と筐体の内側底面との間隔
とインクの表面張力とを変えた場合のインク残り量を測
定した結果を従来技術と比較して示す表及びグラフであ
る。
【図13】図6に示す液体吐出記録装置の吐出ヘッド部
の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 第1の突出部 3 第2の突出部 4b チューブ 6 垂直面部 7 把手部 8 筐体 8b 内側底面 8c 内側底面 8e 内側底面 9 プレート部材 12 大気連通口 13 インク供給口 20 インクタンクユニット 31 タンクロックレバー 34 レバー本体 41 針 42 針 72 レバーロック部材 101 吐出ヘッド部(記録手段) 102 インクタンク(メインタンク) 103 サブタンク 181 吐出口面 182 吐出口 184 液路 185 電気熱変換体 200 フィルター支持部材 200b 外周部下面 201 フィルター 202 フィルター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体吐出記録装置に着脱自在に搭載され
    るとともに内部に記録を行なうための液体を直接貯留可
    能な筐体と、該筐体内に収納された液体を前記記録装置
    へ供給するための供給部と前記筐体内部に大気を連通さ
    せるための大気連通部とを一体に備えるとともに前記筐
    体の上方に接合されることで該筐体内部を密閉空間とす
    るプレート部材と、を有するインクタンクにおいて、 前記供給部には前記筐体内底部近傍まで供給管が設けら
    れ、該供給管の下端部にフィルターが取り付けられてい
    ることを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記フィルターを支持するフィルター支
    持部材の外径寸法は前記供給管の外径寸法より大きいこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  3. 【請求項3】 インクの表面張力が20〜50dyne/cm
    であり、前記フィルターが筐体内底部から0.2mm以
    上5mm以下の範囲で略水平に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のインクタンク。
  4. 【請求項4】 インクの表面張力が20〜50dyne/cm
    であり、前記フィルターが前記フィルター支持部材によ
    り前記供給管の下端部に略水平に取り付けられ、前記フ
    ィルター支持部材の外周部が前記フィルターの下面より
    若干下方に突出しており、前記フィルター支持部材の外
    周下端部が筐体内底部から0.2mm以上5mm以下の
    範囲に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のインクタンク。
  5. 【請求項5】 インクの表面張力が20〜50dyne/cm
    であり、前記筐体内底部が曲面であり、前記フィルター
    支持部材の下面から前記筐体内底部までの距離が0.2
    mm以上5mm以下の範囲に選定されていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクタンク。
  6. 【請求項6】 前記液体吐出記録装置は、吐出ヘッド部
    からインクを吐出して記録を行なう記録装置であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクタ
    ンク。
  7. 【請求項7】 前記吐出ヘッド部は、インクを吐出する
    ために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体
    を備えているインクジェット記録手段であることを特徴
    とする請求項6に記載のインクタンク。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録手段は前記電
    気熱変換体が発生する熱エネルギーによりインクに生じ
    る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させること
    を特徴とする請求項7に記載のインクタンク。
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