JP2008207429A - 流体収容袋 - Google Patents

流体収容袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2008207429A
JP2008207429A JP2007045640A JP2007045640A JP2008207429A JP 2008207429 A JP2008207429 A JP 2008207429A JP 2007045640 A JP2007045640 A JP 2007045640A JP 2007045640 A JP2007045640 A JP 2007045640A JP 2008207429 A JP2008207429 A JP 2008207429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
fluid
main body
ink pack
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007045640A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nakamura
正弘 中村
Masanori Kobayashi
正憲 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007045640A priority Critical patent/JP2008207429A/ja
Publication of JP2008207429A publication Critical patent/JP2008207429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】流体取出部側から衝撃を受けた場合に、該流体取出部が本体部にめり込むことを抑制することが可能な流体収容袋を提供する。
【解決手段】インクパック22は、インクを噴射する記録ヘッドを有するインクジェット式プリンタに着脱可能に装着される。インクパック22は、インクが収容された可撓性を有する袋状の本体部30と、該本体部30の後端縁30aから後方に突出するように形成されたインク取出部材34と、本体部30に、インク取出部材34側から衝撃が加わった場合に、該衝撃によってインク取出部材34が本体部30にめり込むことを抑制する一対の突出部33とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタなどの流体噴射装置に装着される流体収容袋に関する。
従来、記録ヘッドからインク(流体)をターゲットに対して噴射する流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う)が知られている。こうしたプリンタでは、インクを収容したインクカートリッジをプリンタの所定箇所に着脱可能に装着し、このインクカートリッジから記録ヘッドに対してインクを供給するようにしている。
このようなインクカートリッジは、通常、インクが収容された可撓性を有するインク袋と、該インク袋を収容するハードケースとを備えている。ところが、業務用のプリンタにおいては、ハードケースを省略して、インク袋が直接装着されることがある。このようにプリンタに直接装着されるインク袋(流体収容袋)としては、従来、特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載のインク袋は、平面視矩形状をなしており、その長手方向の一端縁部にインクを取り出すための円筒状のインク供給口(流体取出部)が突設されている。そして、このインク袋を流体噴射装置に装着した際には、該流体噴射装置側に設けられたインク供給針がインク供給口に挿通されて、そのインク供給針に接続されたインク供給管を介してインク袋内のインクが記録ヘッドに供給されるようになっている。
特許第3700168号公報
ところで、特許文献1のインク袋は、業務用であるため、通常、その内部に大量(例えば、0.5リットル以上)のインクが収容されている。このため、特許文献1のインク袋は、かなりの重量があるため、該インク袋を誤ってインク供給口側から落下させてしまった場合、突出しているインク供給口に落下面からの衝撃が集中して加わることで、インク供給口がインク袋にめり込んでしまうことがある。そして、このようにしてインク供給口がインク袋にめり込んだ場合には、インク袋内のインクの圧力が高められて、インク袋が破れるおそれがあるという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、流体取出部側から衝撃を受けた場合に、該流体取出部が本体部にめり込むことを抑制することが可能な流体収容袋を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の流体収容袋は、流体を噴射する流体噴射装置に着脱可能に装着される流体収容袋であって、前記流体が収容された可撓性を有する袋状の本体部と、該本体部の端部から突出するように形成された流体取出部と、前記端部から前記流体取出部が突出する方向に突出して前記流体取出部を保護するための突出部とを備えた。
この発明によれば、本体部に対して流体取出部側から衝撃が加わった場合に、突出部によって流体取出部が本体部にめり込むことを抑制することが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記突出部は、前記本体部の端部から前記流体取出部の突出方向と交差する方向へ該流体取出部と横並びとなるように設けられている。
この発明によれば、本体部に流体取出部側から衝撃が加わった場合に、該衝撃を突出部によって受けることができるため、流体取出部に加わる衝撃を好適に緩和することが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記突出部は、前記本体部の一部が外方へ膨出形成されることにより構成されている。
この発明によれば、部品点数を増やすことなく突出部を形成することが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記突出部における前記本体部からの突出量は、前記流体取出部における前記本体部からの突出量の0.8倍〜1.2倍の範囲内となるように設定されている。
この発明によれば、流体噴射装置における流体収容袋の装着部の形状を複雑化したり流体収容袋を長大にしたりすることなく、本体部に流体取出部側から衝撃が加わった場合には流体取出部に加わる衝撃を好適に緩和することが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記本体部は、該本体部の厚さ方向において対向配置された一対の可撓性を有するメインフィルム部材と、該両メインフィルム部材の両端部間を連結する一対の可撓性を有するサブフィルム部材とを備えている。
この発明によれば、本体部の容量を大きくすることが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記サブフィルム部材には、前記本体部の厚さ方向と交差する方向に沿って延びる折り目が設けられている。
この発明によれば、本体部内の流体の消費に伴って、サブフィルム部材が折り目において速やかに折り畳まれるので、本体部から流体を円滑に取り出すことが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記流体取出部は、該流体取出部が前記流体噴射装置に対して接続状態にある場合に開弁されるとともに、該流体取出部が前記流体噴射装置に対して非接続状態にある場合に閉弁される弁機構を備えている。
この発明によれば、流体取出部が流体噴射装置に対して接続状態にある場合には流体噴射装置に対して本体部内の流体を供給することが可能となる一方、流体取出部が流体噴射装置に対して非接続状態にある場合には本体部内の流体が流体取出部を介して外部へ漏れ出さないようにすることが可能となる。
本発明の流体収容袋において、前記本体部には前記流体取出部を挿通可能な挿通孔を有するカバー部材が取着されており、該カバー部材により前記突出部が構成されている。
この発明によれば、突出部の構成を簡単にすることが可能となる。
以下、本発明に係る流体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1を基準とした場合の「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」と一致するものとする。
図1に示すように、流体噴射装置としての業務用のインクジェット式プリンタ11は、平面視矩形状をなすフレーム12を備えている。フレーム12内には、プラテン13が左右方向に延びるように設けられており、該プラテン13上には、図示しない紙送り機構によりターゲットとしての記録用紙Pが給送されるようになっている。また、フレーム12内におけるプラテン13の上方には、該プラテン13の長手方向(左右方向)に沿って、ガイド軸14が架設されている。
ガイド軸14には、キャリッジ15が、該ガイド軸14の軸線方向(左右方向)に往復移動可能に支持されている。キャリッジ15は、フレーム12内の後面に設けられた一対のプーリ16間に張設された無端状のタイミングベルト17を介してフレーム12の背面に設けられたキャリッジモータ18に駆動連結されている。そして、キャリッジ15は、キャリッジモータ18の駆動により、ガイド軸14に沿って往復移動されるようになっている。
キャリッジ15におけるプラテン13と対向する面には、流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19が搭載されている。キャリッジ15上には、流体としてのインクを一時貯留するとともに該インクの圧力を調整して記録ヘッド19に供給するバルブユニット20が、インクジェット式プリンタ11に使用されるインクの色(種類)に対応して複数個(本実施形態では4個)備えられている。記録ヘッド19の下面には、図示しないノズルが設けられており、該ノズルからプラテン13上に給送された記録用紙Pにインクが噴射されて印刷が行われるようになっている。
図1におけるフレーム12の右端部には、インクパックホルダ21が設けられている。このインクパックホルダ21には、流体収容袋としてのインクパック22が着脱可能に複数個(本実施形態では4個)装着されている。これら各インクパック22内には、互いに異なる色の顔料を含むインクがそれぞれ充填されている。そして、本実施形態における各インクパック22は、業務用のインクジェット式プリンタ11に用いられるため、内容量が1リットル程度に設定されている。
また、各インクパック22がインクパックホルダ21にそれぞれ装着されている状態では、各インクパック22と各バルブユニット20とが、インク供給チューブ23を介してそれぞれ接続されるようになっている。そして、印刷などによる記録ヘッド19からのインクの消費に伴って、各インクパック22内のインクが各インク供給チューブ23を介して各バルブユニット20に供給されるようになっている。
なお、図1におけるフレーム12内の右端部寄り位置であって、キャリッジ15のホームポジション領域には、記録ヘッド19のクリーニング等を行うためのメンテナンスユニット24が配設されている。
次に、インクパック22の構成について詳述する。
図2に示すように、インクパック22は、インクが充填された可撓性を有する袋状の本体部30と、該本体部30の後端縁部における上下方向の中央部から後方に向かって突出するように形成された流体取出部としての円筒状のインク取出部材34とを備えている。本体部30は、該本体部30の厚さ方向である左右方向において対向配置された一対の可撓性を有する前後方向に長い矩形状のメインフィルム部材31と、該両メインフィルム部材31の上下両端縁部間を連結する一対の可撓性を有する前後方向に長い矩形状のサブフィルム部材32とを備えている。
両サブフィルム部材32の左右方向の幅は、両メインフィルム部材31の上下方向の幅の二分の一から三分の一程度となるように設定されている。両メインフィルム部材31と両サブフィルム部材32とはそれぞれ熱溶着によって接合されており、両メインフィルム部材31はこれらの前後両端縁部においてそれぞれ熱溶着することによって接合されている。そして、両メインフィルム部材31及び両サブフィルム部材32は、いずれも表面にアルミ蒸着処理がなされている。
また、両サブフィルム部材32の左右方向における中央部には、両サブフィルム部材32の長手方向となる前後方向に沿って折り目32aが設けられている。すなわち、折り目32aは、本体部30の厚さ方向と直交する方向であって且つ本体部30の長手方向に延びている。そして、両サブフィルム部材32は、折り目32aに沿って、外側が谷となるように折り畳み可能となっている。
本体部30の後端縁部におけるインク取出部材34を挟んだ上下両側の位置には、このインク取出部材34の突出方向である前後方向と直交する上下方向へ横並びとなるように、一対の突出部33が後方へ向かって突出するように設けられている。両突出部33は、本体部30の後端縁部(一部)を後方へ膨出形成することによってインク取出部材34を保護するように構成されている。すなわち、両突出部33は、本体部30を構成する両メインフィルム部材31の後端縁を後方へ延出することによって構成されている。したがって、両突出部33内は、本体部30内と連通するインク収容室として機能するようになっている。
また、本実施形態においては、両突出部33における本体部30の後端縁30aからの後方への突出量Mは、インク取出部材34における本体部30の後端縁30aからの後方への突出量Lと同じになるように設定されている。したがって、インク取出部材34の先端(後端)と両突出部33の先端(後端)とは、上下方向及び左右方向に広がる同一平面上に位置している。
この場合、本実施形態のように両突出部33における本体部30の後端縁30aからの後方への突出量Mは、インク取出部材34における本体部30の後端縁30aからの後方への突出量Lと同じであることが最も好ましいが、突出量Mの値は、突出量Lの値の0.8倍〜1.2倍の範囲内に入るように設定されていればよい。なぜなら、突出量Mの値が突出量Lの値の0.8倍よりも小さいと、インクパック22に対して後方側から衝撃が加わった場合に、両突出部33によってインク取出部材34が受ける衝撃を十分に緩和することができなくなる。一方、突出量Mの値が突出量Lの値の1.2倍よりも大きいと、インクジェット式プリンタ11におけるインクパックホルダ21の形状を両突出部33考慮した複雑な形状としなければならないばかりか、インクパック22自体が無駄に長大化してしまう。
次に、インク取出部材34の構成について詳述する。
インク取出部材34は、略円筒状の本体ケース40を備えている。本体ケース40の前端部は、該本体ケース40における他の部分よりも左右方向に扁平な溶着部40aとされている。そして、本体ケース40は、溶着部40aをインクパック22の本体部30を構成する一対のメインフィルム部材31の後端縁部における内面間に挟まれた状態で両メインフィルム部材31にそれぞれ溶着することで、インクパック22の本体部30に固定されている。
本体ケース40内にはコイルバネ41、弁体42、円環状のパッキン43が順に収容されており、本体ケース40の後端の開口部40bは前側が開口した有底円筒状のキャップ44によって閉塞されている。キャップ44の底壁には円形の挿通孔44aが貫通形成されており、キャップ44の底壁の内面側にはパッキン43が挿通孔44aを囲むように取着されている。
弁体42は、円盤状の弁本体部45と、該弁本体部45の周面に等間隔に設けられた複数のフィン部46とを備えている。弁本体部45の後面中央部には、すり鉢状の凹部45aが形成されている。また、フィン部46は、前後方向に長い矩形板状をなしており、その基端部が弁本体部45の周面に取着されている。したがって、各フィン部46は、弁本体部45の前面よりも前側に突出している。
そして、コイルバネ41は、その後端部が各フィン部46に囲まれながら弁本体部45の前面に当接しており、常には、弁体42を後方に向かって付勢している。すなわち、弁体42の弁本体部45は、常には、コイルバネ41の付勢力によって、該弁本体部45の後面がパッキン43の前面に密着された状態(閉弁状態)になっている。なお、本実施形態では、コイルバネ41及び弁体42により弁機構が構成されている。
次に、インクパックホルダ21の構成について詳述する。
図4(a)、(b)に示すように、インクパックホルダ21は、前端が開口した断面視矩形箱状をなしている。インクパックホルダ21の後壁50における上下方向の中央部には、前後方向に延びる中空のインク供給針51が後壁50を貫通するように設けられている。インク供給針51は、その前端(先端)部に該インク供給針51の内外を貫通する貫通孔51aが設けられており、その後端(基端)部には、一端がバルブユニット20に接続されたインク供給チューブ23の他端が接続されている。したがって、インク供給チューブ23内とインク供給針51内とは連通している。
また、図3及び図4(a)に示すように、インクパックホルダ21内にインクパック22を挿入した状態では、インクパックホルダ21のインク供給針51とインクパック22のインク取出部材34におけるキャップ44の挿通孔44aとが対向するようになっている。この場合、挿通孔44aの内径はインク供給針51の外径よりも若干大きくなるように設定されており、インク供給針51は挿通孔44aに挿通可能となっている。
次に、インクパックホルダ21に対するインクパック22の着脱時の作用について説明する。
さて、インクパックホルダ21にインクパック22を装着する場合には、まず、図4(a)に示すように、インクパックホルダ21の開口からインクパック22を挿入する。続いて、インクパック22を後方に向かって押し込むと、インク供給針51がインク取出部材34の挿通孔44aに挿通される。引き続き、インクパック22を後方に向かって押し込むと、図3及び図4(b)に示すように、インク供給針51の先端(前端)がインク取出部材34内の弁体42の凹部45aに当接する。
引き続き、インクパック22を後方に向かって押し込むと、インク供給針51により弁体42がコイルバネ41の付勢力に抗して前方側へ押圧移動される。そして、弁体42が前方側へ移動されると、該弁体42がパッキン43と離間した状態(開弁状態)となる。この状態では、インク供給針51とインク取出部材34とが接続された状態、すなわちインクパックホルダ21にインクパック22が完全に装着された状態となっている。
このとき、インクパック22は、インク取出部材34の後端と両突出部33の後端とが面一となっているため、両突出部33がインク供給針51とインク取出部材34との接続を妨げることはない。したがって、インクパックホルダ21にインクパック22が完全に装着された状態において、インクパックホルダ21の後壁50の内面に両突出部33を逃がすための凹部などを設ける必要もない。
インクパックホルダ21にインクパック22が完全に装着されると、インクパック22内のインクは、インク供給針51の貫通孔51aからインク供給針51内を通ってインク供給チューブ23内に流れ込み、該インク供給チューブ23を通ってバルブユニット20に供給される。なお、インクパックホルダ21からインクパック22を取り外す場合には、インクパック22を前方側に向かって一気に引き抜けばよい。
そして、インクパックホルダ21からインクパック22を取り外した状態、すなわちインク供給針51とインク取出部材34とが非接続状態にある場合には、インク取出部材34内において、弁体42がコイルバネ41の付勢力によってパッキン43に密着した状態(閉弁状態)となる。したがって、この状態では、インクパック22内のインクがインク取出部材34から外部へ漏れ出すことはない。
そして、上記のようにインクパックホルダ21に対してインクパック22の着脱動作を行う際に、誤ってインクパック22をその後側(インク取出部材34側)から床面上に落下させてしまった場合には、インク取出部材34の後端と両突出部33の後端とが面一となっているため、インクパック22の落下による床面からの衝撃は、インク取出部材34及び両突出部33に分散されて加わる。
この場合、両突出部33内にはインクが収容されているため、両突出部33はある程度の厚みを持って膨らんだ状態となっている。このため、両突出部33は床面からの衝撃をある程度の面積を持った面で受けることとなるので、インク取出部材34が受ける床面からの衝撃が低減される。したがって、本実施形態のインクパック22は、両突出部33を持たない従来のインクパックとは異なり、床面からの衝撃が両突出部33の作用によりインク取出部材34に集中して加わることがないので、この床面からの衝撃によってインク取出部材34が本体部30にめり込むことが抑制される。
この結果、インク取出部材34が本体部30にめり込むことによる本体部30内のインクの圧力上昇が抑制されるので、本体部30が破損し難くなる。すなわち、インクパック22を、その後側(インク取出部材34側)から落下させたとしても、本体部30を構成する両メインフィルム部材31及び両サブフィルム部材32が破れ難くなる。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)インクパック22は、インク取出部材34を挟んで横並びとなるように突設された両突出部33を備えているため、落下して後側(インク取出部材34側)から衝撃が加わった場合に、両突出部33の作用により、その衝撃がインク取出部材34に集中して加わらないようにすることができる。すなわち、インクパック22が後側から落下した際におけるインク取出部材34に加わる衝撃を両突出部33によって低減することができるので、この衝撃によってインク取出部材34が本体部30にめり込むことを抑制することができる。この結果、インク取出部材34が本体部30にめり込むことによる本体部30内のインクの圧力上昇を抑制することができるので、本体部30を破損し難くすることができる。
(2)一対の突出部33は、インク取出部材34を上下両側から挟むように配置されているため、インクパック22が後側(インク取出部材34側)を下方にした少し斜め姿勢で落下した場合にも、何れか一方の突出部33によって衝撃を確実に緩和することができる。
(3)両突出部33は本体部30の一部によって構成されているため、部品点数を増やすことなく、両突出部33の作用により、インクパック22が後側から落下した際の衝撃によってインク取出部材34が本体部30にめり込むことを抑制することができる。また、両突出部33は、本体部30内と連通したインク収容室としても機能するため、その内部にインクが収容されている。このため、両突出部33は、その内部のインクにより、ある程度の厚みを持って膨らんだ状態となっている。このため、インクパック22が後側から床面上に落下した際における床面からの衝撃を両突出部33におけるある程度の面積を持った面で受けることができるので、インク取出部材34が床面から受ける衝撃を効果的に低減することができる。
(4)インクパック22は、両突出部33における本体部30の後端縁30aからの後方への突出量Mが、インク取出部材34における本体部30の後端縁30aからの後方への突出量Lと同じである。すなわち、両突出部33がインク取出部材34の後端よりも後側へ突出していないので、インクパックホルダ21にインクパック22を装着する際に、両突出部33が障害とならない。このため、インクパックホルダ21の後壁50の内面に両突出部33と対応した複雑な形状の凹部を形成する必要がなくなる。加えて、両突出部33の後端とインク取出部材34の後端とが面一になっているため、インクパック22を無駄に長大化することなく、落下時にインクパック22に対して後側から衝撃が加わった場合には、両突出部33により、インク取出部材34に加わる衝撃を好適に緩和することができる。
(5)インクパック22において、本体部30は、一対のメインフィルム部材31と、該両メインフィルム部材31の上下両端縁部間を連結する一対のサブフィルム部材32とを備えているため、本体部30の容量を大きくすることができる。すなわち、本体部30のインク収容能力を向上することができる。
(6)インクパック22における本体部30を構成する両サブフィルム部材32には、本体部30の厚さ方向と直交する方向であって且つ本体部30の長手方向に沿って延びる折り目32aが設けられているため、本体部30内のインクの消費に伴って、両サブフィルム部材32が折り目32aにおいて速やかに折り畳まれるようになる。したがって、本体部30からインクを円滑に取り出すことができる。
(7)インクパック22のインク取出部材34は、該インク取出部材34がインク供給針51に対して接続状態にある場合に開弁されるとともに、該インク取出部材34がインク供給針51に対して非接続状態にある場合に閉弁される弁体42(弁機構)を備えている。このため、インク取出部材34がインク供給針51に対して接続状態にある場合にはインク供給針51側に本体部30内のインクを供給することができる一方、インク取出部材34がインク供給針51に対して非接続状態にある場合には本体部30内のインクがインク取出部材34を介して外部へ漏れ出さないようにすることができる。
(8)インクパック22のインク取出部材34は、弁体42(弁機構)を備えているため、ゴム栓で封止されるタイプのインク取出部材に比べて、インクパックホルダ21側に設けられたインク供給針51の太さを太くすることができる。そして、このようにインク供給針51の太さを太くすることで、インク供給針51内の流路抵抗を小さくすることができるので、インクジェット式プリンタ11で高速印刷を行う場合にも、記録ヘッド19側へ十分な量のインクを供給することができる。
逆に、本実施形態のインクパック22は、インク取出部材34が弁体42(弁機構)を備えたタイプのものであるため、本体部30からのインク取出部材34の突出量Lは大きくなってしまう。このため、インクパック22の落下時において、両突出部33により、インク取出部材34に加わる衝撃を緩和することは、より一層必要になってくる。
因みに、ゴム栓で封止されるタイプのインク取出部材を用いた場合には、インク供給針51をゴム栓に突き刺さなければならないため、あまりインク供給針51の太さを太くすることができない。このため、インク供給針51内の流路抵抗をあまり小さくすることができないので、インクジェット式プリンタ11で高速印刷を行う場合に、記録ヘッド19側へ十分な量のインクを供給することができず、インク供給不足になるおそれがあるという問題がある。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5に示すように、インクパック22において、両突出部33を省略し、本体部30の後端縁部に、インク取出部材34を挿通可能な挿通孔60aを有する円筒状の突出部としてのカバー部材60を取着してもよい。この場合、インク取出部材34はカバー部材60の挿通孔60aに挿通されるとともに、カバー部材60の前端部は本体部30の後端縁部に溶着されている。さらにこの場合、カバー部材60の後端面とインク取出部材34の後端面とは面一になっている。このようにすれば、突出部の構成を簡単にすることができるとともに、インクパック22の落下時にカバー部材60によりインク取出部材34に加わる衝撃を緩和することができる。また、カバー部材60の材質には、必要に応じて、硬質の合成樹脂やエラストマ(ゴムやスポンジ等)などを採用することができる。
・図6に示すように、インクパック22において、両突出部33を省略し、本体部30の後端縁部に、インク取出部材34を挿通可能な挿通孔61aを有する直方体状の突出部としてのカバー部材61を設けるようにしてもよい。この場合、インク取出部材34はカバー部材61の挿通孔61aに挿通されるとともに、カバー部材61の前端部は本体部30の後端縁部に溶着されている。さらにこの場合、カバー部材61の後端面とインク取出部材34の後端面とは面一になっている。このようにすれば、突出部の構成を簡単にすることができるとともに、インクパック22の落下時にカバー部材61によりインク取出部材34に加わる衝撃を緩和することができる。また、カバー部材61の材質には、必要に応じて、硬質の合成樹脂やエラストマ(ゴムやスポンジ等)などを採用することができる。さらに、カバー部材61の上下方向及び左右方向の幅は、インクパック22の本体部30の上下方向及び左右方向の幅と同じ程度に設定することが好ましい。なお、カバー部材61の前後方向の幅は、状況に応じて適宜設定される。
・インクパック22のインク取出部材34は、弁機構でなく、ゴム栓で封止されるタイプのものを用いてもよい。
・インクパック22の本体部30を構成する両サブフィルム部材32の折り目32aは、省略してもよい。
・インクパック22の本体部30は、両サブフィルム部材32を省略し、一対のメインフィルム部材31の周縁部同士を貼り合わせて形成するようにしてもよい。
・インクパック22において、両突出部33の代わりに、本体部30の上下両側から後方に突出するように設けた棒状または帯状の突出部材を設けて、該突出部材を突出部としてもよい。この場合、突出部材の後端とインク取出部材34の後端とは面一になっていることが好ましい。
・インクパック22において、両突出部33のうちいずれか一方を省略してもよい。
・上記実施形態において、流体噴射装置を、記録用紙Pの搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド19が記録用紙Pの幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプ(ラインヘッド方式)のプリンタに具体化してもよい。
・上記実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体などが含まれる。
実施形態のインクジェット式プリンタの平面概略図。 実施形態のインクパックの斜視図。 実施形態のインク取出部材の分解斜視図。 実施形態において、(a)はインクパックをインクパックホルダ内に挿入したときの状態を示す断面簡略図、(b)はインクパックをインクパックホルダに完全に装着したときの状態を示す断面簡略図。 変更例のインクパックの分解斜視図。 変更例のインクパックの分解斜視図。
符号の説明
11…流体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、19…流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、22…流体収容袋としてのインクパック、30…本体部、31…メインフィルム部材、32…サブフィルム部材、32a…折り目、33…突出部、34…流体取出部としてのインク取出部材、41…弁機構を構成するコイルバネ、42…弁機構を構成する弁体、60,61…突出部としてのカバー部材、60a,61a…挿通孔、M…突出部における本体部からの突出量、L…インク取出部材における本体部からの突出量。

Claims (8)

  1. 流体を噴射する流体噴射装置に着脱可能に装着される流体収容袋であって、
    前記流体が収容された可撓性を有する袋状の本体部と、
    該本体部の端部から突出するように形成された流体取出部と、
    前記端部から前記流体取出部が突出する方向に突出して前記流体取出部を保護するための突出部と
    を備えたことを特徴とする流体収容袋。
  2. 前記突出部は、前記本体部の端部から前記流体取出部の突出方向と交差する方向へ該流体取出部と横並びとなるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流体収容袋。
  3. 前記突出部は、前記本体部の一部が外方へ膨出形成されることにより構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体収容袋。
  4. 前記突出部における前記本体部からの突出量は、前記流体取出部における前記本体部からの突出量の0.8倍〜1.2倍の範囲内となるように設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の流体収容袋。
  5. 前記本体部は、該本体部の厚さ方向において対向配置された一対の可撓性を有するメインフィルム部材と、該両メインフィルム部材の両端部間を連結する一対の可撓性を有するサブフィルム部材とを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の流体収容袋。
  6. 前記サブフィルム部材には、前記本体部の厚さ方向と交差する方向に沿って延びる折り目が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の流体収容袋。
  7. 前記流体取出部は、該流体取出部が前記流体噴射装置に対して接続状態にある場合に開弁されるとともに、該流体取出部が前記流体噴射装置に対して非接続状態にある場合に閉弁される弁機構を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の流体収容袋。
  8. 前記本体部には前記流体取出部を挿通可能な挿通孔を有するカバー部材が取着されており、該カバー部材により前記突出部が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体収容袋。
JP2007045640A 2007-02-26 2007-02-26 流体収容袋 Pending JP2008207429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007045640A JP2008207429A (ja) 2007-02-26 2007-02-26 流体収容袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007045640A JP2008207429A (ja) 2007-02-26 2007-02-26 流体収容袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008207429A true JP2008207429A (ja) 2008-09-11

Family

ID=39784154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007045640A Pending JP2008207429A (ja) 2007-02-26 2007-02-26 流体収容袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008207429A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9050816B2 (en) 2013-03-25 2015-06-09 Seiko Epson Corporation Liquid container
WO2015088031A1 (ja) * 2013-12-13 2015-06-18 株式会社ミマキエンジニアリング キャップ脱着治具
US9067423B2 (en) 2013-03-25 2015-06-30 Seiko Epson Corporation Liquid container
US10500866B2 (en) 2016-08-12 2019-12-10 Seiko Epson Corporation Liquid container
US11097549B2 (en) 2016-08-12 2021-08-24 Seiko Epson Corporation Liquid container

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9050816B2 (en) 2013-03-25 2015-06-09 Seiko Epson Corporation Liquid container
US9067423B2 (en) 2013-03-25 2015-06-30 Seiko Epson Corporation Liquid container
WO2015088031A1 (ja) * 2013-12-13 2015-06-18 株式会社ミマキエンジニアリング キャップ脱着治具
US10500866B2 (en) 2016-08-12 2019-12-10 Seiko Epson Corporation Liquid container
US11097549B2 (en) 2016-08-12 2021-08-24 Seiko Epson Corporation Liquid container

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6128167B2 (ja) 流体噴射装置
JP4766011B2 (ja) 流体噴射装置およびその製造方法
JP6311261B2 (ja) 液体収容体の再生方法、および液体収容容器の再生方法
CN1853937B (zh) 液体供应系统的制造方法及液体供应系统
JP6707855B2 (ja) 液体収容体
US8678572B2 (en) Liquid storage container mounted on liquid ejecting apparatus
US7959268B2 (en) Installing fluid container in fluid ejection device
US20130335491A1 (en) Installing Fluid Container In Fluid Ejection Device
JP2010158778A (ja) インクカートリッジ及び画像形成装置
JP2008207429A (ja) 流体収容袋
JP6264109B2 (ja) 液体収容容器
JP2005047258A (ja) 液体収容体及び液体噴射装置
JP2009023233A (ja) 流体の流路の形成
JP4952655B2 (ja) 流体噴射装置およびその製造方法
US10328707B2 (en) Liquid container
JP3586206B2 (ja) インクタンク
JP6969196B2 (ja) 液体消費装置
WO2008156203A1 (ja) 流体噴射装置およびその製造方法
JP2008189001A (ja) 液体カートリッジ
JP2005186477A (ja) 液体噴射装置
JP2005199496A (ja) インクパック、インクカートリッジ並びにインク供給装置
JP2005271539A (ja) 液体カートリッジ
JP2011218685A (ja) 流体収容装置