JPH11198391A - インクタンクの結合方法、インクジェット記録装置及びインクタンク - Google Patents

インクタンクの結合方法、インクジェット記録装置及びインクタンク

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JPH11198391A
JPH11198391A JP750798A JP750798A JPH11198391A JP H11198391 A JPH11198391 A JP H11198391A JP 750798 A JP750798 A JP 750798A JP 750798 A JP750798 A JP 750798A JP H11198391 A JPH11198391 A JP H11198391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で、インクタンクとインク
タンクユニットの結合部の位置精度を向上させて結合の
信頼性を高めるとともに、ユーザに結合が行われたこと
を認知させる。 【解決手段】 インクを吐出して記録を行なう記録ヘッ
ドと、該記録ヘッドへ液体を供給するためのインク供給
針と、該インク供給針を所定の位置まで移動させる移動
手段と、を備え、前記記録ヘッドへ供給するためのイン
クを保持するインクタンクを着脱自在に搭載可能なイン
クジェット記録装置において、前記インクタンクを固定
保持するための基準面と、前記前記移動手段によるイン
ク供給針の移動を防止する移動防止手段と、を備え、前
記移動防止手段は前記インクタンクを前記インクジェッ
ト記録装置に装着することで解除されるインクジェット
記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクなどの液体
を吐出して記録を行なう液体吐出記録装置におけるイン
クタンクの結合方法、インクジェット記録装置、該装置
に用いられるインクタンクに関し、特に、大量のインク
を消費するインクジェットプリントシステムに用いられ
る液体吐出記録装置におけるインクタンクの結合方法、
インクジェット記録装置、及び該装置に搭載される大容
量のインクタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置に用いられるイ
ンクタンク(液体収容容器)は、インク消費時の交換を
容易にする為、記録装置のインクタンク収納部であるイ
ンクタンクユニットに対して着脱自在に構成されてい
る。インクタンクにはゴム栓などで栓をされたインク供
給口が設けられ、単体で存在する場合のインク漏れなど
を防止するとともに、インクタンクユニットにはインク
タンクとの接続部に中空針等が設けられ、インクタンク
のインク供給口と接続することで、インクタンクからの
インクの供給を可能としている。
【0003】このような構成のインクタンクをインクジ
ェット記録装置に搭載させるインクタンクユニットの具
体的な構成、及びインクタンクの結合の方法としては、
例えば特開平01-141750号公報などに記載されているよ
うに、インクタンクのインク供給口を、インクタンクユ
ニットに対する挿入方向前方に設け、インクタンクをイ
ンクタンクユニットに装着する方向と、インクタンクの
インク供給口とインクジェット記録装置のインク供給経
路との接続方向とを同一の方向とするものが知られてい
る。このようなインクタンクユニットとインクタンクと
の結合は、インクタンクのユニットへの位置決め及びイ
ンク供給口への中空針の挿入とが、ワンアクションで行
われる。
【0004】インクタンクのインクタンクユニットに対
する挿入方向は、インクタンクの形状、大きさによって
異なるが、上述の特開平01-141750号公報のように水平
方向に挿入するものや、特開平09-076525号公報のよう
に、鉛直方向上方から挿入するものがあるが、いずれの
場合も針の挿入方向とインクタンクの挿入方向とが反対
方向となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印字デューテ
ィが高く、大量のインクを消費する大型のインクジェッ
ト記録装置においては、インクタンクの交換頻度を押さ
えるため、例えばインク収容量が200cc以上、より
好ましくは500cc以上の大容量インクタンクを使用
することが多い。
【0006】しかし、このように容器が大型化すると、
インクタンクユニットとの装着に関しても、容器が大型
化したことに伴う以下のような特有の課題が生じる。
【0007】すなわち、液体の収容量が多く、液体を含
む容器の重さが重いために、仮に針とインク供給口の位
置関係がずれていたとしても、使用者はユニットへの装
着と同時にインク供給針の接続が行なわれたかがはっき
りと分からない場合がある。その結果、針とインク供給
口との接続が確実に行われない状態で結合部に余計な力
がかかるため、結合部からインク漏れが生じたり、最悪
の場合針が曲がってしまうなど結合部を壊す恐れがあ
る。
【0008】本願発明の目的は、上記課題を解決し、比
較的簡単な構成で、インクタンクとインクタンクユニッ
トの結合部の位置精度を向上させて結合の信頼性を高め
るとともに、ユーザに結合が行われたことを認知させる
インクタンクの結合方法、インクジェット記録装置及び
インクタンクを提供するものである。
【0009】また、本願発明の他の目的は、上記目的に
加えて、あるいは単独で、インク供給口部を落下などの
外部の衝撃から保護することにより、インクタンクを搭
載可能な記録装置との結合をより確実に行なうことので
きるインクタンクを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクタンクの結合方法は、インクを吐出
して記録を行なう記録ヘッドと、該記録ヘッドへ液体を
供給するためのインク供給針と、該インク供給針を所定
の位置まで移動させる移動手段と、を備え、前記記録ヘ
ッドへ供給するためのインクを保持するインクタンクを
着脱自在に搭載可能なインクジェット記録装置における
インクタンクの結合方法において、該インクタンクを前
記インクジェット記録装置に装着することで前記移動手
段によるインク供給針の移動を防止する移動防止手段を
解除するとともに基準面に当接させて前記インクタンク
を所定の位置に保持固定する保持固定工程と、該保持固
定工程の後に、前記移動手段により前記インク供給針を
インクタンクの所定の位置に挿入するインク供給針挿入
工程と、を有することを特徴とする。
【0011】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インクを吐出して記録を行なう記録ヘッドと、該記
録ヘッドへ液体を供給するためのインク供給針と、該イ
ンク供給針を所定の位置まで移動させる移動手段と、を
備え、前記記録ヘッドへ供給するためのインクを保持す
るインクタンクを着脱自在に搭載可能なインクジェット
記録装置において、前記インクタンクを固定保持するた
めの基準面と、前記前記移動手段によるインク供給針の
移動を防止する移動防止手段と、を備え、前記移動防止
手段は前記インクタンクを前記インクジェット記録装置
に装着することで解除されることを特徴とする。
【0012】上述のインクタンクの結合方法、及びイン
クジェット記録装置によれば、所定のインクタンク以外
のものが挿入された場合の誤動作によるユーザへの危険
を回避し、針の損傷を防ぐとともに、結合部の位置決め
が行なわれた後で針の挿入を行うことで、インクタンク
とインクタンクユニットの結合部の位置精度を向上させ
て結合の信頼性を高めるとともに、ユーザに結合が行わ
れたことを認知させることができる。
【0013】上記結合方法、及びインクジェット記録装
置により本願の課題は解決できるものであるが、より好
ましい条件として、以下の諸条件を満たすことにより、
それぞれ記載されている特有の効果を奏することができ
る。
【0014】より好ましい条件の一つは、前記インクタ
ンクの装着方向と前記移動手段によるインク供給針の移
動方向とが直交することにより、インクタンクの位置が
ずれやすいインクタンクの挿入方向に関して、インク供
給針の影響を受けないので、結合がより確実になる効果
がある。また、インクタンクの外部との接続部を上部に
配置することが可能となるので、インク漏れなどを効果
的に防止できる。
【0015】また、前記移動防止手段を解除する前に前
記インクタンクの誤装着防止を行うことで、誤装着をよ
り確実に防止できる。
【0016】また、前記保持固定工程において、前記移
動防止手段を少なくとも2種類設けることにより、仮に
一方が誤動作した場合でも不用意に針を損傷させること
がないようにするとともに、移動防止手段の強度を高め
ることができる。
【0017】また、前記移動手段により前記基準面への
当接方向へインクタンクを付勢することで、より確実な
結合を実現することができる。
【0018】また、本発明は上述のインクジェット記録
装置に用いられるインクタンクを提供するものである。
【0019】本発明のインクタンクは、上述のインクジ
ェット記録装置に着脱自在に搭載可能なインクタンクに
おいて、インクを収納するインク収納部と、該インク収
納部を外部に対して連通させるための連通部を有する略
円筒状の突出部と、前記インクタンクの挿入方向前方の
端部に前記移動防止手段を解除するロック解除部と、前
記インクタンクの挿入方向後方の端部に把手部と、前記
把手部の上方に前記突出部と対向し底面と直交する垂直
面部と、を備え、該垂直面部の上端の底面からの高さは
前記突出部の連通部の端面より高く、前記垂直面部の下
端の底面からの高さは前記突出部の側面の下端より低い
ことを特徴とする。
【0020】上述のインクタンクによれば、垂直面部に
おいて前記移動手段により前記基準面への当接方向へイ
ンクタンクを付勢することで、より確実な結合を実現す
ることができるほか、前記インクタンクの挿入方向前方
の端部に前記移動防止手段を解除するロック解除部を設
けることで、針の移動防止手段を、ユーザから手の届き
にくい場所に設けることができる。
【0021】また、本発明のインクタンクは、インクを
収納するインク収納部を備えたインクタンクにおいて、
前記インク収納部を外部に対して連通させるための開口
を有する略円筒状の第1の突出部と、前記インク収納部
内のインクを外部に導出させるための開口を有する略円
筒状の第2の突出部と、を底面と対向する面に備え、前
記インクタンクの挿入方向後方の端部に把手部と、前記
把手部の上方に前記第1及び第2の突出部と対向し底面
と直交する垂直面部と、を有し、前記第2の突出部は前
記垂直面部と前記第1の突出部に挟まれた領域に設けら
れ、前記垂直面部の上端の底面からの高さは前記第1及
び第2の突出部の連通部の端面より高く、前記第2の突
出部が前記垂直面部の上端と前記第1の突出部の連通部
の端面とを結ぶ線より下方に位置することを特徴とす
る。
【0022】上述のインクタンクによれば、インクを供
給するための第2の突出部は前記垂直面部の上端と前記
第1の突出部の連通部の端面とを結ぶ線より下方に位置
するため、落下の際に直接地面に接触することなく、保
護することができる。従って、インクタンクの結合部を
保護することでインクタンクを搭載可能な記録装置との
結合をより確実に行なうことのできるインクタンクを提
供することができる。
【0023】保護をより確実に行なうための望ましい構
成としては、前記垂直面部と前記底面と対向する面との
間に傾斜面を有するとともに、該傾斜面にリブが設けら
れていることが挙げられる。
【0024】さらに、垂直面部において前記移動手段に
より前記基準面への当接方向へインクタンクを付勢する
ことで、上述の記録装置に対して確実な結合を実現する
インクタンクを提供することができる。ここで、本発明
のインクタンクにおける連通部とは、予め開口として形
成される形体であってもよく、ゴム栓などによりシール
され、使用されるインクジェット記録装置などのインク
供給針などにより連通可能な状態となるものであっても
よい。
【0025】なお、本願発明における「インク」とは、
インクジェット記録ヘッドから吐出される液体の総称で
あり、例えば記録紙へのインクの浸透性を向上させるた
めに使用される処理液などのプリント性向上液なども含
むものとして用いている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0027】まずはじめに、本発明のインクタンクユニ
ットを搭載可能な、インクジェット記録装置の構成及び
インク供給経路の一形態について、図1及び図2を用い
て説明を行なう。図1は、本発明を適用可能な液体吐出
記録装置の一実施形態である、インクジェット記録装置
の外観を示す斜視図であり、図2は図1の液体吐出記録
装置に用いられる液体補充システムの一例を示す概略説
明図である。なお、後述する本発明のメインタンクユニ
ット及びインクタンクは、本実施形態に限らず、他の形
態に適用可能であることは言うまでもない。
【0028】図1に示すように、互いに平行に配設され
た2本の主走査レール107には、ヘッドキャリッジ104及
び供給キャリッジ105が矢印A方向に摺動自在に嵌合さ
れている。ヘッドキャリッジ104には、記録信号に基づ
いてインクを吐出する吐出ヘッド部101が搭載されてい
る。
【0029】吐出ヘッド部101は、濃シアン、淡シア
ン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、イエロー及びブラックの
6色のインクに対応して、それぞれの色ごとに複数個ず
つ配列されたノズルを有し、各ノズルにはそれぞれイン
ク吐出用の熱エネルギーを発生する電気熱変換体が設け
られている。吐出ヘッド部101内には、ノズルでの毛管
現象によりインクが供給され、インクは吐出ヘッド部10
1のノズルが開口した面(以下、「ノズル面」という)
でメニスカスを形成してノズルを満たした状態を保つ。
また、吐出ヘッド部101は、吐出ヘッド部101を駆動する
ための駆動基板とともに、ヘッドカバー106で覆われて
いる。吐出ヘッド部101の駆動基板は、フラットケーブ
ル113を介して、この記録装置全体の動作を制御する制
御基板等を収納する基板ボックス114と接続されてい
る。
【0030】一方、供給キャリッジ105には、吐出ヘッ
ド部101にインクを供給するためのサブタンク103が搭載
されている。サブタンク103の内部は各色インクに対応
して6つの室に分けられており、それぞれの室が、対応
する吐出ヘッド部101に樹脂製のチューブで接続されて
いる。さらに、サブタンク103の下方には、サブタンク1
02に供給するインクを収容する6つのメインタンク102
が後述するインクタンクユニット120内に保持されてい
る。第1図では、インクタンクユニットの詳細な構造に
ついては省略している。
【0031】メインタンク102はサブタンク103よりも大
きな容量を有するものであり、本例の場合、500〜1000c
m3のインクを収容することができる。各メインタンク10
2も、各色インクに対応するもので、それぞれ樹脂製の
チューブによってサブタンク103の各室に接続されてい
る。これにより、メインタンク2に収容されたインクは
サブタンク103に供給されてサブタンク103内に保持さ
れ、さらにサブタンク103から吐出ヘッド部101に供給さ
れる。
【0032】ヘッドキャリッジ104及び供給キャリッジ1
05は、それぞれタイミングベルトに結合され、主走査モ
ータ108によってタイミングベルトを回転させること
で、矢印A方向に往復走査される。吐出ヘッド部101の
ノズルに対向する位置には、プラテン109が設けられ
る。記録紙115は、プラテン109上を矢印B方向に搬送さ
れる。記録紙115の搬送は、ヘッドカート部の一走査ご
とに所定のピッチで間欠的に行われ、この間に吐出ヘッ
ド部101からインクを吐出して記録が行われる。
【0033】また、吐出ヘッド部101の走査領域内で、
かつ、記録紙115への記録領域外には、吐出ヘッド部101
のインクの吐出特性を良好に維持するためのヘッド回復
系110が、吐出ヘッド部101と対向して配置されている。
ヘッド回復系110は、吐出ヘッド部101をキャッピングす
るキャップ117と、吐出ヘッド部101のノズル面を清浄に
するためのブレード111とを有する。吐出ヘッド部107が
キャップ117と対向するときの吐出ヘッド部101の位置
を、ホームポジションという。
【0034】次に、図1に示す液体吐出記録装置のメイ
ンタンクと吐出ヘッド部との間のインクの経路及びその
経路中の詳細な構成の一実施形態について図2を用いて
説明する。上述したように、本実施形態のインクジェッ
ト記録装置は複数色のインクを使用するものであり、イ
ンク経路も各色ごとに設けられているが、それぞれのイ
ンク経路はいずれも同じであるので、図2には1色のイ
ンクについての経路を示している。
【0035】図2に示すように、メインタンク202とサ
ブタンク203とは、メインチューブ226で接続される。メ
インチューブ226のメインタンク202と接続される側の端
には、注射針のような中空針(不図示)が設けられ、メ
インタンクのゴム栓228に接続している。メインタンク
は大気開放パイプ232を挿入することで大気に開放され
ており、ゴム栓228に設けられたチューブ229により、メ
インタンク内のインクを外部へ導出可能となっている。
【0036】メインチューブ226の他端部はサブタンク2
03内に挿入されており、その先端には、サブタンク203
内への異物の流入を防止するフィルタ225が取り付けら
れている。サブタンク203に挿入された側のメインチュ
ーブ226の先端は、(E)で示す高さよりも低い位置に
位置している。また、メインチューブ226には、インク
がメインタンク202からサブタンク203に流れるときにの
み開く一方向弁227が設けられており、これによりサブ
タンク203からメインタンク202へのインクの逆流が防止
される。また、逆止弁とサブタンクとの間には負圧発生
用ポンプ219が設けられている。
【0037】サブタンク203には、サブタンク203内のイ
ンク残量を検知するために、それぞれサブタンク203の
上端から挿入された3本の電極針a,b,cで構成され
るインク残量検知センサ223が設けられている。各電極
針a,b,cのうち2本の電極針a,bは、それぞれ先
端が(E)で示す高さまで挿入されており、残りの電極
針cは先端が(F)で示す高さまで挿入されている。そ
して、各電極針a,b,cに低電圧の電流を流し、イン
クを介しての各電極針a,b,c間の導通を検知するこ
とで、サブタンク203内のインク量が検出される。具体
的には、インクの液面の高さが(E)の高さよりも低け
れば、電極針aと電極針bとの間は不導通となり、これ
を検知したら、後述するようにしてメインタンク202か
らサブタンク203へインクが供給される。インクの液面
の高さが(F)の高さよりも高ければ、電極針aと電極
針cとの間は導通し、これを検知したらサブタンク203
へのインク供給が停止される。
【0038】また、サブタンク203の上部の(F)で示
す高さよりも高い位置には、大気連通孔224が設けられ
る。
【0039】サブタンク203の底部と吐出ヘッド部201と
は、サブチューブ234によって接続されている。このた
め、サブタンク203から吐出ヘッド部201へのインクの供
給は、吐出ヘッド部201のノズルでの毛管現象によって
なされる。本実施形態では、吐出ヘッド部201を、
(E)で示す位置から吐出ヘッド部201のノズル面まで
の高さaが50mm、(F)で示す位置から吐出ヘッド部20
1のノズル面までの高さbが10mmとなる位置に配置する
ことで、吐出ヘッド部201のインクがノズル面でメニス
カスを形成してノズルを満たした状態を保つようにして
いる。
【0040】一方、サブチューブ234は、(E)で示す
高さよりも低い位置でサブタンク203と吐出ヘッド部201
とに接続されている。
【0041】吐出ヘッド部201をキャッピングするキャ
ップ217は、吸引チューブ218で廃インクタンク221に接
続されている。吸引チューブ218には吸引用ポンプ222が
設けられており、キャップ217で吐出ヘッド部201をキャ
ッピングした状態で吸引用ポンプ222を駆動すること
で、吐出ヘッド部201内のインクはキャップ217に吸引さ
れ、吸引チューブ218を介して廃インクタンク221に収容
される。
【0042】なお、吸引用ポンプ218及び負圧発生用ポ
ンプ219はチューブポンプであり、それぞれポンプモー
タ222,220で駆動される。
【0043】このような構成において、液体補充動作は
記録動作とともに行われる。まず、吐出ヘッド部201を
往復走査と記録紙のピッチ送りとを繰り返しながら、記
録信号に基づき吐出ヘッド部からインクを吐出して記録
紙に印字(記録)を行う。このとき、吸引用ポンプ218
及び負圧発生用ポンプ219は停止している。
【0044】記録紙への記録に伴って、サブタンク203
内のインクが消費され、サブタンク203内のインクの液
面の高さが(E)で示す高さよりも低くなると、インク
残量検知センサ223の電極針aと電極針bとの間が不導
通となり、サブタンク内のインク残量が少なくなったこ
とが検出される。
【0045】このことが検出されると、その時点で記録
を行っている記録紙への記録を一時的に終了し、吐出ヘ
ッド部201はホームポジションに戻され、キャップ217に
より吐出ヘッド部をキャッピングする。その後、負圧発
生用ポンプ219を駆動させると、サブタンク203にはメイ
ンタンク202のインクが補充される。
【0046】この時、吐出ヘッド部はキャッピングされ
ているので、吐出ヘッド部201からサブタンク203へイン
クが戻ることはない。また、メインタンク202内のイン
クがサブタンク203に供給される際、メインチューブ226
の先端に取り付けられたフィルタ225により異物が漉過
される。そして、メインタンク202内のインクがなくな
った場合には、新たなメインタンクと交換する。
【0047】次に、本発明の特徴である、液体吐出記録
装置のインクタンク(メインタンク)を収容するインクタ
ンクユニット(メインタンクユニット)、及び収容され
るメインタンクについて図3〜図7を用いて説明する。
【0048】まず、本願発明のインクタンクユニットに
装着されるインクタンクについて、図3(a)、(b)
に示す立体斜視図を用いて説明する。図3において、
(a)は後述するメインタンクユニットの針との接続部
を上面にした時(使用時姿勢)の立体斜視図、(b)は
インクタンクの底面を説明するための立体斜視図であ
る。
【0049】メインタンク1は、剛性のある筐体11内
部に直接インクなどの液体を収容可能であり、誤装着防
止部材9の設けられている底面と対向する面に筐体内部
に大気を導入するための大気連通口12を有する第1の
突出部としての第1キャップ2、筐体内部の液体を外部
に導出するためのインク供給口13を有する第2の突出
部としての第2キャップ3、及び底面に誤装着防止部材
9が設けられている。ここで、インク供給口及び大気連
通口を底面と対向する面に備え、後述するメインタンク
ユニットの針が上方から挿入されることで、万一結合時
に不確実な結合が行なわれたとしても、結合部からイン
クが漏れ、メインタンクユニットを汚すことがない。
【0050】大気連通口12及びインク供給口13はそ
れぞれ突出部としての第1キャップ、第2キャップ内の
ゴム栓(不図示)により密閉されており、内部の液体が不
用意に外部に漏れ出ないようになっている。なお、図3
上には示されていないが、インク供給口には筐体内を底
部近傍まで延在するチューブ14が設けられており(図
10(b)参照)、図3(a)に示す姿勢においても、
インク供給口と接続され外部から吸引されることで、筐
体内部に収納された液体を外部に導出することが可能と
なっている。
【0051】また、第1キャップ2と第2キャップ3は
底面と対向する同一面上に設けられており、該面の第1
キャップ側の端部、すなわち、後述するメインタンクの
挿入方向前方の端部は、メインタンクユニットのロック
部材を解除する手段としてのロック解除部4となってい
る。ロック部材解除手段をメインタンク前方に設けるこ
とで、メインタンクユニットのロック部材をユーザの手
の入りにくいところに設けることと、後述するインクタ
ンクの挿入動作においてロック部材の解除の前に誤装着
検知を行うことが容易に実現できる。
【0052】また、本実施例では第1キャップ及び第2
キャップの形状は同じ略円筒形状であり、その配置は、
メインタンクの挿入方向から見ると、第1キャップ及び
第2キャップの中心軸がほぼ一致した形で、第1キャッ
プが手前にくるように配置されている。
【0053】底面と対向する面の第2キャップ側(挿入
方向後方)にはそれぞれのキャップの開口部の端面の高
さより高い傾斜面が設けられるとともに、落下の際に前
述の第2キャップ3の破損を防止するためのキャップ保
護用リブ5が設けられている。
【0054】また、傾斜面の高い方の端部(挿入方向後
方の端部)は、メインタンクをメインタンクユニットの
レバーに固定させるための垂直面部6を有している。垂
直面部6は、底面に対し、ほぼ直交する面となってお
り、第1キャップ及び第2キャップの柱状の部分と平行
になっている。垂直面部の下端は、第1キャップ及び第
2キャップの柱状の部分より鉛直方向やや下方まで延在
し、上端は第1キャップ及び第2キャップの開口部より
上方まで延在している。
【0055】また、第2キャップの高さは、第1キャッ
プの大気連通口を有する面と垂直面部上部とを結ぶ線よ
り下方に位置するようになっている。従って、仮にタン
クを落下させたとしても、第2キャップは地面に直接接
することはないので、落下により第2キャップが破壊さ
れることはない。このように、本実施例のインクタンク
では、インクタンクの結合部を保護することで、後述す
るインクタンクを搭載可能な記録装置との結合をより確
実に行なうことを実現している。なお、上述のキャップ
保護用リブは、必ずしも必須の構成ではないが、リブを
設けることで第2キャップの保護をより確実に行なうこ
とができる。
【0056】この垂直面部の下方には、それぞれ筐体を
貫通する貫通穴により垂直面部から突出した把手部7及
び引掛け穴8が設けられており、それぞれ持ち運び時や
メインタンクユニットからタンクを取り外す際にユーザ
のハンドリング性を向上させている。本実施例では、こ
れら把手部及び引掛け穴部はインク収容可能な筐体内部
と連通する中空体で構成されており、これらの中にも液
体を充填することができるので、その分メインタンクの
インク収納量を増大させることが出来るようになってい
る。
【0057】また、底面に設けられた誤装着防止部材9
には、誤装着防止部材としての爪10が2列にわたって
設けられ、この爪の不要部分を切り欠くことにより、メイ
ンタンクユニットにおける誤装着の防止を行なってい
る。誤装着防止部材はタンクの挿入方向前方の端部に設
けられている。
【0058】次に、図3に示すインクタンクを装着する
本願発明のインクタンクユニットについて、図4〜図7
を用いて説明する。図4及び図5は、本発明のメインタ
ンクユニット全体を説明するための説明図であり、図4
はメインタンクユニット20の正面図、図5は側面断面
説明図である。また、図5に示すメインタンクの構造の
うち、要部を図6に示し、図5のA−A断面図及びB−
B断面図をそれぞれ図7(a)及び図7(b)に示す。
【0059】本実施例のインクタンクユニット(メイン
タンクユニット)20は、メインタンク1を1個あるい
は複数個(ここでは6個収納する場合を例にとる)収納
する。メインタンクユニット20の筐体底部には底板プ
レート21、上部には上面プレート24が設けられ、こ
れらは各々の両端を左シャーシ22、右シャーシ23に
よってつながれている。底板プレート21、上面プレー
ト24の間には中央プレート25が左シャーシ22、右
シャーシ23間に渡され、後述するリアシャーシ32な
どとともに筐体の剛性を高めている。
【0060】26はメインタンク1の底部を案内する下
ガイドで、27は上部を案内する上ガイドである。下ガ
イド26のメインタンクが収納される凹部の右側にはタ
ンク付勢バネ28、29が設けられ、メインタンク1を
左側に押しつけてメインタンク1の下部の位置決めが行
なわれる。隣接するメインタンク収納部間はフロントガ
イド30によって仕切られ、操作者が、メインタンク1
を挿入するときに、挿入場所が一目でわかるようになっ
ている。
【0061】31はタンクロックレバーで、インクの色
を識別するための記号、文字、番号などが刻印、印刷、
シール貼りつけなどの手段によって設けられている。こ
の実施例では、A〜Fの文字が印刷によって記されてい
る。同様に、対応するメインタンク1にもA〜Fの文字
が設けられ、操作者がどこにどの色のメインタンクを挿
入すればよいかを一目でわかるようにしてある。タンク
ロックレバー31は、メインタンク1が収納されていな
い状態では上方に持ち上げられているが、メインタンク
1を挿入した後、操作者が下方に押し下げてメインタン
ク1が引き抜かれないようにロックすることができる。
【0062】このタンクロックレバー31は、主に操作
者が操作するレバーグリップ33とレバー本体34から
構成される。タンクロックレバー31は、レバー支持部
材35に設けられたレバー軸36を中心に回動可能に支
持されている。レバー支持部材35は中央プレート25
に固定されている。レバー本体34のレバーグリップ3
3と反対側の端部34aと、左シャーシ22、右シャー
シ23間に設けられたバネフック37の間には、引っ張
りバネ38が設けられている。したがって、タンクロッ
クレバー31は、レバー軸36を中心に常に時計回り方
向に付勢され、メインタンク1を挿入していないときに
は、フロントガイドの突き当て部30aに当たった状態
で保持されている。
【0063】41,42はそれぞれ管状で先端が細くと
がった針で、針41はメインタンク1内のインクを吸い
上げるために設けられたインク供給針であり、針42は
メインタンク1内を大気に連通させるために用いられる
大気連通針である。それぞれの針41,42は針ホルダ
43によって保持されており、針ホルダ43は中央プレ
ート25に植設された円柱状のガイド軸44,45に沿
って移動可能である。
【0064】針ホルダ43の両側には一対のピン46と
その外側で回動可能なコロ47が設けられており、この
コロ47が、レバー本体34の両側に設けられた軸受部
材49にはめ込まれている。このような構成により、タ
ンクロックレバー31を押し下げることで、針ホルダ4
3および針41,42を下降させることができる。
【0065】針41,42は針ホルダ43内でL字に曲
げられ、ゴム製の針ジョイント60によって各々チュー
ブ61,62につながっている。チューブ61は、図2
に示すインク供給経路に適用される場合には、サブタン
ク側からのインクの逆流を防止するための逆止弁63、
チューブ64を介してサブタンクとつながっている。な
お、チューブ64の途中には第2図において説明したよ
うに、インク送液用のポンプが設けられている。チュー
ブ62はリアシャーシ32の後方まで這い回されてチュ
ーブ端部が大気に開放されている。したがって、ポンプ
を動作させると逆止弁63が開き、メインタンク1内の
インクがサブタンクへ送られ、そのかわりチューブ62
を通って空気がメインタンク1内へ補給される。
【0066】下ガイド26のメインタンク収納部の中央
にはメインタンクの入り口から奥側にかけて傾斜溝65
が設けられており、さらに奧側にはメインタンク1の並
び方向につながったインク吸収体66が設けられてい
る。インク吸収体66は少なくともメインタンク1個分
のインクが吸収できるようになっており、万が一メイン
タンク1が破損してインクが漏れだしたとしてもユニッ
ト外へインクが溢れることはない。傾斜溝65の角度は
漏れだしたインクが速やかに吸収体66方向へ流れるよ
うに本実施例では1.5°となっている。
【0067】67は識別誤装着防止部材で、本来収納さ
れるべき色以外の色のメインタンクが挿入されたときに
は、図3(b)に示す除去されていない爪10が識別誤装
着防止部材67とぶつかり、途中までしか挿入できない
ので、操作者は誤挿入であることに気がつくようになっ
ている。
【0068】72はレバーロック部材で支持軸73を中
心に揺動可能に支持され、トーションスプリング74に
よって時計方向に付勢されている。メインタンク1が収
納されていない場合には、レバーロック部材72は、突
き当て部72aが中央プレート25に突き当たった状態
(図6参照)で保持されており、レバーロック部材72
の上部の端部72bは、レバー本体34の開口部34b
を貫通している。従って、この状態でタンクロックレバ
ー31を押し下げようとすると、レバー本体34の折り
曲げ部34cがレバーロック部材72の肩部72cに当
たり、これ以上タンクロックレバー31は下がらない。
【0069】75は検出プレートで、支持軸76を中心
に回動可能に支持され、トーションスプリング77によ
って反時計方向に付勢されている。検出プレート75の
当接部75aは針ホルダ43に植設されたホルダピン7
8に当接しており、針ホルダ43が下降し所定の最下位
位置まで下がると反時計方向へ回転し、突出部75aが
マイクロスイッチ79の検出部79aを押し、針41,
42の所定位置への移動を検出する。
【0070】81は針41をメインタンク1から抜いた
ときに針41に付着したインクをふき取る吸収体で、吸
収体押さえ82によって保持されている。83はレバー
本体34に設けられた凸部材で、中央プレート25に固
定された凹部材84と係合する。凸部材83と凹部材8
4はともにポリアセタール、ポリプロピレンなどのバネ
性を有する材料で作られ、タンクロックレバー31を押
し下げると係合し、その位置にタンクロックレバー31
を保持でき、所定以上の力で引き上げるとその係合を解
除できるものである。また、レバー本体にはタンクの付
勢手段としての板バネ85、ローラ86、及び回転軸8
7が設けられている。板バネ85は一端がレバーグリッ
プ33に固定され、他端にはアイドラーのローラ86と
回転軸87が設けられている。
【0071】ストッパ91は中央プレート25から上方
に植設された回動軸92を中心に回動可能で、トーショ
ンスプリング93によって、反時計方向に付勢されてい
る(第7図(a)参照)。メインタンク1が収納されて
いないときには針ホルダ43の脚部43aの下方にスト
ッパ91がちょうどあるため、針ホルダ43はこれ以上
下降できないようになっている。
【0072】94はクリック部材で中央プレート25か
ら下方に植設された回動軸95を中心に回動可能で、圧
縮バネ96によって、時計方向に付勢されている(第7
図(b)参照)。
【0073】次に、図3のインクタンクを図4に示すメ
インタンクユニットに装着する際の装着動作について、
図8〜図15を用いて説明を行なう。
【0074】図8〜図15は、本発明のインクタンクと
インクタンクユニットとの結合方法を段階的に説明する
ための説明図である。
【0075】まず、図8及び図9(a)、(b)に示す
ように、メインタンク1を上ガイド27と下ガイド26
にガイドされた状態にて図9(a)に示す、J方向へ挿
入する。図8はインクタンクの挿入を開始した時のイン
クタンク及びインクタンクユニットを示す側面断面図で
あり、図9(a)及び(b)はそれぞれ、この断面図の
紙面に対して直交する平面で切断した時の、それぞれ上
面及び底面方向から見た要部断面図である。
【0076】J方向に挿入されたメインタンク1は、下
ガイド26に取り付けられた、タンク付勢バネ28によ
り下ガイド26、上ガイド27に設けられた基準面15
に押し付けられ、メインタンク1のインクタンクユニッ
ト20に対するK方向(図9(a)におけるインクタン
クの挿入方向と直交する方向)の位置が決まる。すなわ
ち、基準面に押し付けることにより、着脱動作中及び装
着完了後のインクタンクのK方向の揺動を防止すること
ができる。
【0077】さらに、メインタンク1をメインタンクユ
ニット20に挿入していくと、メインタンク1底部の誤
装着防止部材(爪)が、図9(b)に示すように、メイ
ンタンクユニット20の底板プレート21に取り付けら
れた識別誤装着防止部材67付近を通過する。
【0078】ここで、識別誤装着防止部材67の凸部に
対応する爪を切り欠いた誤装着防止部材を有するインク
タンクは通過することができるが、切り欠いていない場
合にはこの位置よりインクタンクをさらに奥まで挿入す
ることができなくなっている。ここで、本実施例ではイ
ンク色により取り付け位置が異なるように取り付けられ
ているので、ユーザが万一識別用のラベルを見落とした
としても、誤って他の色のインクを収容するインクタン
クを装着することがないようになっている。
【0079】本発明のメインタンクユニットは、基準面
に当接させた後、識別誤装着防止部材67付近を通過す
るようになっているので、図9(a)に示すK方向のず
れにより、正常な組み合わせでメインタンクをメインタ
ンクユニットの対応箇所に挿入する際、識別誤装着防止
部材が誤動作することはない。
【0080】さらにメインタンク1をメインタンクユニ
ット20へ挿入していくと、図10に示すように、メイ
ンタンク1のロック解除部4が、メインタンクユニット
20に設けられたレバーロック部材72に当接するよう
になる。ロック解除部が、レバーロック部材に当接し、
ロックを解除する時のインクタンク及びメインタンクユ
ニットを図10及び図11に、また、インクタンクの挿
入が完了した状態を図12及び図13に示す。図10及
び図12はインクタンク及びインクタンクユニットを示
す側面断面図である。また、図11及び図13におい
て、(a)及び(b)はそれぞれ、図10のA−A及び
B−B断面図である。
【0081】ロック解除部4がレバーロック部材72の
タンク当接部72dに当接後、さらにメインタンク1を
奥へ挿入していくと、ロック解除部4が、レバーロック
部材72を押し、その結果レバーロック部材72は、支
持軸73を回動中心として、図10に示した点線の位置
まで反時計回りに回動する。すると、レバーロック部材
72の肩部(ロック部)72cが、レバー本体34に設
けられた折り曲げ部(受け部)34cから離れ、ちょう
ど開口部34bに対応する位置にくるため、レバーロッ
ク部材72によるレバー本体34のロックが解除され
る。
【0082】このように、第1の針の移動防止手段とし
てのロックレバーを解除をタンクの挿入により行うこと
により、タンク挿入動作以外の余計な動作をユーザに強
いることなく、タンク以外のものが挿入された場合の誤
動作を防ぐことができる。従って、ユーザが不用意にメ
インタンクユニット内に手を入れたとしても、針により
手を傷つけることはない。
【0083】また、ロックレバーの解除をタンク先端部
で行うことで、ロックレバーの位置をユーザの手の入り
にくいところに設けることができるだけでなく、ロック
レバーの解除前に誤装着防止のための誤装着検知を行う
ことができる。本実施例ではタンクの側面を基準面に当
接させ、さらに誤装着防止部材による誤装着の確認を行
なうまではレバーの押し下げすら禁止する構成となって
おり、確実な誤装着検知後に第1の針の移動防止手段を
解除することになるので、異なる種類のタンクを誤って
装着することがない。
【0084】さらにメインタンク1をメインタンクユニ
ット20へ挿入していくと、図11(a)に示すよう
に、メインタンク1の第1キャップ2が、クリック部材
94の先端部近傍(L)に当接し、クリック部材94をM
方向へ反時計まわりに回動させる。この結果、第1キャ
ップ2とクリック部材94の突起部(O)とが当接す
る。このとき、圧縮バネ96は、圧縮されており、クリ
ック部材94をN方向(時計まわり)へ回動させる力を
発生しており、インクタンクの挿入に対しクリック部材
は抵抗を発生する。しかし、クリック部材94は、略弧
状の形状をしているため、そのため、さらに挿入を続
け、クリック部材と第1キャップとの当接位置を挿入方
向に対し後方に移動させると、ある位置からクリック部
材は時計方向へ回転し、インクタンクの挿入を促進する
方向に働く。そして、最終的には第1キャップ2を上ガ
イド27の横方向突き当て面27bと縦方向突き当て面
27cに突き当てて、メインタンク上部の位置決めがな
される(図13(a)参照)。このように大型容器にお
いてはキャップにより結合部の位置決めを行うことで、
位置決めの精度を高めることができる。また、ユーザは
この変化をクリック感として容易に検知することができ
るので、挿入が確実に行われたことを確認することがで
きる。
【0085】このクリック部材の回動により、インクタ
ンクの挿入が促進される状態になる前は、図11(b)
に示すように、ストッパ91は、中央プレート25に設
けられた回動軸92に回動自在に支持されているととも
に、トーションスプリング93により、P方向へ付勢さ
れている。従って、仮にレバーロック部材によるロック
が解除されていても、このままでは図7において説明し
たように、針ホルダ43はこれ以上下降できないように
なっており、針を保護している。
【0086】ここで、メインタンク1の第1キャップ
が、クリック部材94によりメインタンクユニット20
のさらに奥へ挿入される(すなわち、クリック部材の回
動によりインクタンクの挿入が促進される状態になる)
ことで、図13(b)に示すようにメインタンク1の第
1キャップがストッパ91の舌部204を押し、ストッ
パ91は、図13(b)に示すQ方向へ、回動軸92を
回動中心として回動する。
【0087】その結果、R部、S部には、ストッパ91
は存在し無くなる。中央プレート25のR部、S部の下
には、穴が設けてあるので、ストッパ91は針ホルダ4
3の脚部43aの下降の妨げにはならない。このよう
に、ストッパ91が、回動することで、針ホルダ43の
ロックが解除され、針ホルダ43は、中央プレート25
のR部、S部の穴を通過することが可能となる。
【0088】従って、ユーザはクリック感があれば第2
の針の移動防止手段としての針ホルダのロックが解除さ
れるので、後述する針の結合動作を安心して行うことが
できる。このようにクリック部材によるクリック感を第
2の針の移動防止手段の解除と兼ねるためには、本実施
例のようにクリック部材の回動によりインクタンクの挿
入が促進される状態になる前は、針ホルダのロックの解
除動作は行われない方が望ましい。
【0089】メインタンク1のメインタンクユニット2
0への挿入動作が完了した状態の側面図が、図12に示
されている。この状態では、メインタンク1の挿入動作
が完了し、ストッパ91による針ホルダ43のロック、
レバーロック部材72によるレバー本体34のレバー軸
36を回動中心とする回動に対するロックの2個のロッ
クが解除された状態となっている。
【0090】本実施例では、第1の針の移動防止手段と
してのレバーロック部材72及び第2の針の移動防止手
段としてのストッパ部材91という2部材により針ホル
ダのロックを行なっている。従って、万一誤ってユーザ
がメインタンクユニット内に手などを挿入し、レバーロ
ック部材を解除してレバーを押し下げようとしても、針
ホルダに設けられた針により怪我をすることはないと同
時に、異物がメインタンクユニット内に挿入された場合
の、針の保護を行なうことができる。また、針の移動防
止手段を1つだけ設ける場合には、本実施例のストッパ
部材91のように、針の挿入位置に近い所で行うこと
が、確実な挿入を実現するために望ましい。また、本実
施例のように針の移動防止手段を2箇所設けることで、
一方の解除手段は針の挿入位置近くでなくてもよいた
め、解除手段の強度を高めることができる。
【0091】このように、インクタンクのキャップによ
る位置決めが行なわれた後に、レバーを押し下げること
によりメインタンクが固定保持されると共に不図示のイ
ンク供給経路との接続が行なわれる。
【0092】図14及び図15はレバーの押し下げ動作
を時系列的に示すメインタンク及びメインタンクユニッ
トの側面断面図である。
【0093】タンクロックレバー31を押し下げると、
針ホルダ43がガイド軸44,45に沿って下降し針4
1,42も下降する。このときレバーロック部材72
は、メインタンク1の上部によって支持軸73を中心に
反時計方向に回転し、肩部72cがちょうど開口部34
bに対応する位置にくるのでレバーロック部材72はタ
ンクロックレバー31の押し下げの妨げとはならない。
図14の位置よりさらにタンクロックレバー31を押し
下げると折り曲げ部34cがレバーロック部材72を押
してレバーロック部材72をさらに反時計方向に回転さ
せる。
【0094】図14の位置ではローラ86はメインタン
ク1の垂直面部6の上部に接する位置にくる。タンクロ
ックレバー31を押し下げるとき、仮にメインタンク1
が最後まで挿入されずにわずかに手前側に位置していた
としても(例えばクリック部材によるタンク引き込み動
作中の位置)、この付勢手段としてのローラ86が板バ
ネ85により回転しながらメインタンク1を奥側に押し
込むため、メインタンクが所定の位置にきていないま
ま、針41,42が挿入されることはない。もちろん、
針41,42がそれぞれ第1キャップ2、第2キャップ
3に接触する前にメインタンク1の位置が補正されるよ
うに、ローラ86はロックレバーの下端部に配置され、
垂直面部の上端は2つのキャップ部材の柱状部より上に
配置されている。
【0095】図14の位置よりさらにタンクロックレバ
ー31を押し下げると、針41,42がメインタンク1
のインク供給口及び大気連通口のゴム栓(不図示)のほぼ
中央に挿入され、貫通する。図15はタンクロックレバ
ー31が最後まで押し下げられた状態の図である。タン
クロックレバー31が最後まで押し下げられると凸部材
83と凹部材84が係合して、タンクロックレバー31
は引っ張りバネ38の付勢力に抗して、この位置で保持
される。このとき針ホルダ43のホルダピン78に接し
た検出プレート75は、針ホルダ43が下降するにつれ
支持軸76を中心に反時計方向へ回転し、針ホルダ43
が最下位位置まできたとき、つまり針41,42が最下
位位置まできたときに、突出部75bがマイクロスイッ
チ79の検出部79aを押す。このマイクロスイッチ7
9は例えばポンプの駆動回路につないで、マイクロスイ
ッチ79が押されたとき、つまり針41,42が所定の
位置まで下降したときにのみ、ポンプが動作してメイン
タンクからのインク吸引が可能となる。
【0096】このとき、ロックレバーのローラは、図1
5に示すように垂直面部の端部、2つのキャップの柱面
の位置と同等もしくは重力方向やや下方に位置して固定
されている。本実施例のようにタンクを挿入方向に付勢
する場合、タンクの位置決め位置であるキャップの柱面
を支点として、付勢力によりモーメントが発生する恐れ
がある。このとき、図14、図15に示す断面図におい
て、反時計まわりのモーメントは、タンクホルダーの底
面プレートにより受け止めることができるが、時計まわ
りのモーメントは、受け止める部分がないので位置ずれ
が起こる恐れがある。しかし、本実施例では上記構成を
とっていることにより、上方へのモーメントを発生させ
ないようになっているので、位置ずれが起きないように
なっている。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のタンクユ
ニット及びインクタンクによれば、インクタンクの結合
方法において、インクタンクの保持固定を行なった後に
インク供給針を挿入することで、針の損傷が少なく、信
頼性の高い結合方法を提供することができる。
【0098】また、タンクの挿入方向に対して針の挿入
方向が略直交であることで、針の挿入によるタンクの位
置決めの際に位置がずれやすいタンク挿入方向と反対側
の成分が生じないので、針の挿入によりずれが生じるこ
となく、より一層信頼性を高めている。特に針の挿入方
向を鉛直方向上方から行うことで、タンクのインク供給
口及び大気連通口をタンクの上面(底面と対向する面)
に設けることができるので、万一結合がうまく行なわれ
なかったとしても、インク漏れなどを起こす恐れがな
い。
【0099】また、インクタンクの挿入動作において、
まず、誤装着防止手段が挿入方向前方の底面にあること
により、誤ったタンクにより針の移動手段を解除するこ
とがなく、誤装着を確実に防止するとともに、装置の結
合部の信頼性を高めることができる。
【0100】また、針の移動防止手段を2種類以上設け
ることで、一方が誤動作した場合でも不用意に針を損傷
させることがない。さらに、移動防止手段の強度を高め
ることができる。
【0101】また、針の移動手段としてのレバーによ
り、インクタンクを固定するための基準面への当接方向
にインクタンクの垂直面部を付勢することで、より確実
な位置決めを行なった後に針の挿入が行われるので、結
合の信頼性を高めることができる。
【0102】さらに、本発明のインクタンクによれば、
垂直面部と大気連通口を有する第1キャップにより、イ
ンク供給口を有する第2キャップは落下の際に直接地面
に接触することがなく保護される。従って、インクタン
クを搭載可能な記録装置との結合をより確実に行なうこ
とのできるインクタンクを提供することができる。
【0103】なお、本発明においては結合部はインク供
給口及び大気連通口の2つが設けられているが、本発明
の結合方法、記録装置においては、結合部の個数はこれ
に限定されることなく、インクタンクの構造によっては
1つでもよく、また、3つ以上あってもよい。また、メ
インタンクユニットに収納されるインクタンクの個数
は、本実施例のように複数であってもよく、一つであっ
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な液体吐出記録装置の一実施
形態である、インクジェット記録装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】図1の液体吐出記録装置に用いられる液体補充
システムの一例を示す概略説明図である。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれ本発明のインクタ
ンクの立体斜視図である。
【図4】本発明のインクタンクを搭載可能なメインタン
クユニットの正面図である。
【図5】本発明のインクタンクを搭載可能なメインタン
クユニットの側面断面説明図である。
【図6】図5に示す本発明のインクタンクを搭載可能な
メインタンクユニットの要部を説明するための側面断面
図である。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ図4に示す本発明
のインクタンクを搭載可能なメインタンクユニットのA
−A断面図及びB−B断面図である。
【図8】本発明のインクタンクの挿入を開始した時のイ
ンクタンク及びインクタンクユニットを示す側面断面図
である。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ本発明のインクタン
クの挿入を開始した時のインクタンク及びインクタンク
ユニットを示す説明図である。
【図10】本発明のインクタンクをインクタンクユニッ
トに挿入している時のインクタンク及びインクタンクユ
ニットを示す側面断面図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ本発明のインクタ
ンクをインクタンクユニットに挿入している時のインク
タンク及びインクタンクユニットを示す説明図である。
【図12】本発明のインクタンクをインクタンクユニッ
トに挿入した時のインクタンク及びインクタンクユニッ
トを示す説明図である。
【図13】(a)、(b)はそれぞれ本発明のインクタ
ンクをインクタンクユニットに挿入した時のインクタン
ク及びインクタンクユニットを示す説明図である。
【図14】レバーの押し下げ動作を示すメインタンク及
びメインタンクユニットの側面断面図である。
【図15】レバーの押し下げ動作を示すメインタンク及
びメインタンクユニットの側面断面図である。
【符号の説明】
1 メインタンク 2 第1キャップ 3 第2キャップ 4 ロック解除部 6 垂直面部 7 把手部 9 誤装着防止部材 12 大気連通孔 13 インク供給口 20 メインタンクユニット 34 レバー 72 レバーロック部材 85 板バネ 86 ローラ 94 クリック部材 100 インクジェット記録装置 101 吐出ヘッド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 理 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 宮崎 京太 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録を行なう記録ヘッ
    ドと、該記録ヘッドへインクを供給するためのインク供
    給針と、該インク供給針を所定の位置まで移動させる移
    動手段と、を備え、前記記録ヘッドへ供給するためのイ
    ンクを保持するインクタンクを着脱自在に搭載可能なイ
    ンクジェット記録装置におけるインクタンクの結合方法
    において、 該インクタンクを前記インクジェット記録装置に装着す
    ることで前記移動手段によるインク供給針の移動を防止
    する移動防止手段を解除するとともに基準面に当接させ
    て前記インクタンクを所定の位置に保持固定する保持固
    定工程と、 該保持固定工程の後に、前記移動手段により前記インク
    供給針をインクタンクの所定の位置に挿入するインク供
    給針挿入工程と、 を有することを特徴とするインクタンクの結合方法。
  2. 【請求項2】 前記保持固定工程のインクタンクのイン
    クジェット記録装置への装着方向と、前記インク供給針
    挿入工程の針の挿入方向とが略直交していることを特徴
    とする請求項1に記載のインクタンクの結合方法。
  3. 【請求項3】 前記保持固定工程において、前記移動防
    止手段を解除する前に前記インクタンクの誤装着防止を
    行うことを特徴とする請求項1に記載のインクタンクの
    結合方法。
  4. 【請求項4】 前記保持固定工程において、前記移動防
    止手段を少なくとも2種類設けることを特徴とする請求
    項1に記載のインクタンクの結合方法。
  5. 【請求項5】 前記移動手段により前記基準面への当接
    方向へインクタンクを付勢することを特徴とする請求項
    1に記載のインクタンクの結合方法。
  6. 【請求項6】 インクを吐出して記録を行なう記録ヘッ
    ドと、該記録ヘッドへインクを供給するためのインク供
    給針と、該インク供給針を所定の位置まで移動させる移
    動手段と、を備え、前記記録ヘッドへ供給するためのイ
    ンクを保持するインクタンクを着脱自在に搭載可能なイ
    ンクジェット記録装置において、 前記インクタンクを固定保持するための基準面と、 前記移動手段によるインク供給針の移動を防止する移動
    防止手段と、を備え、 前記移動防止手段は前記インクタンクを前記インクジェ
    ット記録装置に装着することで解除されることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクタンクの装着方向と前記移動
    手段によるインク供給針の移動方向とが略直交すること
    を特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記インクタンクの挿入方向前方に設け
    られた誤装着防止部材を検知するための誤装着検知部が
    移動防止手段よりインクタンクの挿入方向前方に設けら
    れていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記移動防止手段を少なくとも2種類設
    けることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記移動防止手段は、前記インクタン
    クの挿入方向前方の端部により解除されることを特徴と
    する請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記移動防止手段は、前記インクタン
    クの針との結合部のキャップにより解除されることを特
    徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記移動手段に前記基準面への当接方
    向へインクタンクを付勢する付勢手段を設けたことを特
    徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載のインクジェット記録
    装置に着脱自在に搭載可能なインクタンクにおいて、 インクを収納するインク収納部と、 該インク収納部を外部に対して連通させるための連通部
    を有する略円筒状の突出部と、 前記インクタンクの挿入方向前方の端部に前記移動防止
    手段を解除するロック解除部と、 前記インクタンクの挿入方向後方の端部に把手部と、 前記把手部の上方に前記突出部と対向し底面と直交する
    垂直面部と、を備え、該垂直面部の上端の底面からの高
    さは前記突出部の連通部の端面より高く、前記垂直面部
    の下端の底面からの高さは前記突出部の側面の下端より
    低いことを特徴とするインクタンク。
  14. 【請求項14】 前記挿入方向前方の底面に、誤装着を
    防止するための誤装着防止部材を備えることを特徴とす
    る請求項13に記載のインクタンク。
  15. 【請求項15】 インクを収納するインク収納部を備え
    たインクタンクにおいて、 前記インク収納部を外部に対して連通させるための連通
    部を有する略円筒状の第1の突出部と、前記インク収納
    部内のインクを外部に導出させるための連通部を有する
    略円筒状の第2の突出部と、を底面と対向する面に備
    え、 前記インクタンクの挿入方向後方の端部に把手部と、 前記把手部の上方に前記第1及び第2の突出部と対向し
    底面と直交する垂直面部と、を有し、 前記第2の突出部は前記垂直面部と前記第1の突出部に
    挟まれた領域に設けられ、前記垂直面部の上端の底面か
    らの高さは前記第1及び第2の突出部の連通部の端面よ
    り高く、前記第2の突出部が前記垂直面部の上端と前記
    第1の突出部の開口部の端面とを結ぶ線より下方に位置
    することを特徴とするインクタンク。
  16. 【請求項16】 前記垂直面部は、前記インクタンクを
    保持固定するための基準面を有するインクジェット記録
    装置の該基準面への当接方向へ付勢する付勢手段に当接
    されることを特徴とする請求項15のインクタンク。
  17. 【請求項17】 前記垂直面部と前記底面と対向する面
    との間に傾斜面を有するとともに、該傾斜面にリブが設
    けられていることを特徴とする請求項15に記載のインク
    タンク。
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