JP3347547B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3347547B2
JP3347547B2 JP24070895A JP24070895A JP3347547B2 JP 3347547 B2 JP3347547 B2 JP 3347547B2 JP 24070895 A JP24070895 A JP 24070895A JP 24070895 A JP24070895 A JP 24070895A JP 3347547 B2 JP3347547 B2 JP 3347547B2
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ink
suction
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print head
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睦生 福岡
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame

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  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドのイン
ク吐出不良の回復を行うインクジェット記録装置に関
し、更に詳細には、回復動作により記録ヘッドからキャ
ップに移動したインクの垂れを防止したインクジェット
記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録ヘッド
からインク液滴を吐出して印刷用紙等の記録媒体に付着
させて文字等のドット記録を行うものである。かかるイ
ンクジェット記録装置においては、記録ヘッドにインク
不吐出又は吐出不良の状態が生じることがある。このイ
ンク不吐出又は吐出不良は、記録ヘッドのノズル先端に
ゴミ(記録媒体からの紙粉など)が付着したり、ノズル
先端から空気が吸い込まれて内部のインクに気泡が発生
したり、あるいはノズル内のインクが水分の蒸発により
増粘したりすること等が原因となって生じる。
【0003】このため、このようなインク不吐出又は吐
出不良となった記録ヘッドを良好な状態に回復させるた
めの動作が必要となる。この回復動作として、記録ヘッ
ドを搭載するキャリッジが所定の位置に来たときに記録
ヘッドのノズル部分をキャップで覆い、ノズルに負圧を
印加して付着したゴミや劣化したインク(気泡、増粘
等)を吸引除去するパージ動作を行うようにしている。
このパージ動作は、記録ヘッドとキャップとを密着させ
た状態で吸引を行いノズル内からキャップ内にインクを
移動させる第1吸引(本吸引)と、その後記録ヘッドと
キャップとの間に隙間を設けた状態で吸引を行いキャッ
プ内に溜ったインクをドレインタンクに移動させる第2
吸引(空吸引)とに分けてなされる。
【0004】このようなパージ動作を行う従来のインク
ジェット記録装置としては、特開平6−126947号
公報に開示されているものが挙げられる。このインクジ
ェット記録装置でのパージ動作は、第2吸引の後更に第
3吸引を行う。即ち、第2吸引では、記録ヘッドとキャ
ップとを一部接触し一部に隙間の開いた状態にして吸引
を行い、第3吸引では、記録ヘッドとキャップとを完全
に離間させた状態にして吸引を行うようにしている。こ
れにより、コストアップなく空吸引の信頼性を高めよう
としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報のインクジェット記録装置では、第2吸引の際のイン
ク漏れを完全には防止できないという問題点があった。
なぜならこのインクジェット記録装置では、第1吸引の
後一旦吸引ポンプをオフして負圧を消滅させそしてキャ
ップを記録ヘッドから少し引き離して、一部が接触し一
部に隙間の開いた状態にする。このため、この状態にな
ってから再び吸引ポンプをオンして第2吸引を実行する
までの間は吸引ポンプの負圧がキャップ内に作用してお
らず隙間からインクが外部に漏れ出してしまうためであ
る。そして漏れ出したインクにより、インクジェット記
録装置の各部分や記録媒体が汚れる結果となっていた。
【0006】尚、第1吸引の後吸引ポンプをオンしたま
まキャップを記録ヘッドから少し引き離すと、負圧のか
かったキャップ内に瞬時に大気が流入して急激な圧力変
動による衝撃が生じるので、このようなことは不適当で
ある。具体的には、インクのメニスカス(気−液界面)
が破壊され、ノズルから記録ヘッド内の奥深くまで空気
が入り込み、かえってインク吐出の不良が助長されるこ
ととなるからである。
【0007】そこで本発明は、従来技術のこのような問
題点を解消するためになされたものであり、その目的と
するところは、記録ヘッドとキャップとの間に隙間がな
い状態で第2吸引を行うようにして、記録ヘッドから吸
い出したインクが外部に漏れ出ることのないインクジェ
ット記録装置を提供することにある。そしてそのため
に、記録ヘッドとキャップとを隙間なくかつ軽く密着さ
せた状態で第2吸引を行うようにしたインクジェット記
録装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、ノズルから記録媒体へインクを吐出する記録
ヘッドと、この記録ヘッドを覆う弾性を有するキャップ
と、このキャップに負圧を印加してインクを吸引し記録
ヘッドのノズルのインク吐出状態を回復させる吸引手段
とを有するインクジェット記録装置であって、前記キャ
ップを前記記録ヘッドに押圧して密着させる押圧手段
と、前記押圧手段が前記キャップを前記記録ヘッドに密
着させた状態で押圧する押圧力を少なくとも2段階に制
御する制御手段とを備え、前記制御手段による第1段階
の押圧力が、前記キャップ前記記録ヘッドとの当接部
分で前記吸引手段の負圧によって大気とキャップ内とが
連通するような変形をすることがない強さのものであ
り、前記制御手段による第2段階の押圧力が、前記キャ
ップ前記記録ヘッドとの当接部分で前記吸引手段の負
圧によって大気とキャップ内とが連通するような変形を
する強さのものであることをその要旨とする。
【0009】そして本発明は、前記第1段階の押圧力で
前記キャップを前記記録ヘッドに押圧しているときに
前記吸引手段が、前記記録ヘッドからインクを前記キャ
ップに吸引する第1吸引を行い、前記第2段階の押圧力
で前記キャップを前記記録ヘッドに押圧しているとき
、前記吸引手段が、前記キャップ内のインクを吸引す
る第2吸引を行うことを特徴とする。
【0010】即ち本発明によれば、制御手段により押圧
手段の押圧力が第1段階にされているときには、弾性を
有するキャップは、記録ヘッドとの当接部で吸引手段に
よる負圧によって該キャップ内と大気とが連通すること
がない強さで強く密着させられている。この状態では吸
引手段の負圧がキャップに印加されても、キャップと記
録ヘッドとの当接部分で大気とキャップ内とが連通する
ことはない。従ってこの状態で負圧を印加すると、印加
された負圧は記録ヘッドのノズルに加わり、記録ヘッド
内からインクが吸い出され、キャップ内が吸い出された
インクで満たされる。これが第1吸引である。
【0011】制御手段により押圧手段の押圧力が第2段
階にされているときには、弾性を有するキャップは、記
録ヘッドとの当接部で吸引手段による負圧によって該キ
ャップ内と大気とが連通するような変形をする強さで密
着させられている。この状態では、吸引手段の負圧がキ
ャップに印加されない限りキャップと記録ヘッドとが密
着していてそれらの当接部分で大気とキャップ内とが連
通しないが、キャップに負圧が印加されるとキャップと
記録ヘッドとの当接部分で、キャップが連通するように
変形するため、大気とキャップ内とが連通する。従っ
て、第1吸引によりキャップ内がインクで満たされた後
で吸引手段の負圧を解除し、押圧手段の押圧力を第1段
階から第2段階にしても、インクが外部に漏れ出ること
はない。そして押圧力を第2段階にしたまま吸引手段の
負圧をキャップに印加すると、キャップ内に満たされた
インクが吸引されて除去されると共に、キャップと記録
ヘッドとの当接部分で大気とキャップ内とが連通して外
部からキャップ内に空気が流入するので、記録ヘッドか
らそれ以上インクは吸い出されない。これが第2吸引で
ある。
【0012】そして本発明は、第2吸引を行なったの
ち、前記押圧手段が前記キャップの前記記録ヘッドへの
押圧を解除してから、前記吸引手段がキャップ内に残留
するインクを除去する第3吸引を行うこととすれば更に
よい。即ち、キャップの記録ヘッドへの押圧を解除する
と、キャップと記録ヘッドとの間に大きく隙間が開くの
で、外部の空気が多量に供給され、キャップ内にインク
が残留していても吸引手段の負圧により吸引され完全に
除去される。これが第3吸引である。尚、第3吸引のた
めにキャップを記録ヘッドから離間するときキャップ内
のインクは、既に第2吸引により大部分除去され、たと
え残留していてもその量は非常に少ないので、インクの
外部への漏れ出しは問題とならない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
に係るインクジェットプリンタを図面を参照して詳細に
説明する。
【0014】まず、本実施例のインクジェットプリンタ
の構成について説明する。
【0015】図1の斜視図に示すインクジェットプリン
タ1は、本体フレーム2における前部に手差し給紙部3
が設けられており、手差し給紙部3の後方で本体フレー
ム2の上部には図2に示す印字ヘッド10を搭載するキ
ャリッジ9や回復機構RM、紙送り機構LMを内蔵する
サブフレーム4が載置されている。サブフレーム4の上
部後方には、印刷用紙を複数枚貯蔵する給紙カセット5
が脱着可能に取り付けられている。
【0016】インクジェットプリンタ1のサブフレーム
4及びサブフレーム4に内蔵されている印字ヘッド1
0、回復機構RM、紙送り機構LM等の斜視図を図2に
示す。サブフレーム4の内部後方には円筒形状のプラテ
ンローラ6が配置されている。プラテンローラ6は、給
紙カセット5または手差し給紙部3から供給された印刷
用紙を印字ヘッド10に対面させながら搬送するもので
あり、紙送り機構LMの一部をなす。プラテンローラ6
の上側には、印刷用紙をプラテンローラ6に密着させる
プレッシャローラ8が設けられている。プラテンローラ
6の駆動源はLFモータ29(図3)であり、その間に
プラテンギヤ7が介在している。尚、プラテンギヤ7
は、給紙カセット5から印刷用紙1枚をプラテンローラ
6に給紙するための給紙ギヤ列(図示せず)に駆動を伝
達する役割をも有している。
【0017】プラテンローラ6の前方には、キャリッジ
9が設けられている。キャリッジ9は、インクジェット
式の印字ヘッド10及び印字ヘッド10に供給するため
のインクを収容したインク収容器82をそれぞれ着脱可
能に搭載しており、プラテンローラ6と平行に設けられ
たキャリッジ軸11に沿って移動可能とされている。こ
れにより印字ヘッド10がプラテンローラ6に沿って移
動できる。サブフレーム4の右側裏面には、ベルト13
を介してキャリッジ9を駆動するCRモータ12が配置
されている。このCRモータ12としては、ステップモ
ータか又はDCモータが使用される。ベルト13に沿っ
て、テープ状の位置ゲージ14が設けられている。位置
ゲージ14には、目盛りが付されている。
【0018】プラテンローラ6の左側には、印字ヘッド
10の回復機構RMが配設されている。インクジェット
式の印字ヘッド10は、使用中に内部に気泡が発生した
り、吐出面上にインクの液滴が付着したり等の原因によ
り吐出不良を起こすので、これを良好な吐出状態に回復
させるためである。回復機構RMとして、印字ヘッド1
0内のインクを吸引するパージ装置18や印字ヘッド1
0のノズル面をワイピングするワイピング装置15等が
設けられている。
【0019】パージ装置18は公知の吸引ポンプ356
(図3)を備えており、この吸引ポンプ356により負
圧を発生させ印字ヘッド10の内部の不良インクを吸引
して回復させる回復動作を行うものである。吸引ポンプ
356の駆動源はLFモータ29であり、その間にポン
プカムギヤ19が介在している。そしてパージ装置18
の先端には、回復動作を行うときに印字ヘッド10を覆
うためのキャップ266が設けられている。
【0020】キャップ266には、図4の断面図に示す
ように、印字ヘッド10のノズル面を覆ったときに空間
aを画成するためのリブ348と、吸引ポンプ356か
らの負圧を空間aに導くと共に不良インクの排出路とな
る孔部354とが形成されている。また、空間aの底面
352は、リブ348の頂面(印字ヘッド10と接触す
る面)350に対し傾斜させられており、その最も深い
位置に孔部354が設けられている。
【0021】そしてリブ348は、図5あるいは図6の
正面図に示すように四辺形をなしており、印字ヘッド1
0のノズル面に接触したときにそのすべてのノズルを内
側に包含するようになっている。リブ348の高さhは
1mm程度、また厚みtは0.7mm程度がよい。この
キャップ266は、ゴムのような弾力性のある素材で形
成されており、その硬さはJISのA硬度で40゜以下
のものがよい。
【0022】図3に示すように、キャップ266はキャ
ップホルダ262を介して追従台260に支持されてお
り、その追従台260はサブフレーム4上にホルダ移動
方向と平行に設けられたガイドレール270に摺動可能
に嵌合されている。キャップ266とキャップホルダ2
62との取付部分を図7の断面図に示す。キャップ26
6とキャップホルダ262との間には、キャップ支持部
材264が備えられている。キャップ266はキャップ
支持部材264に移動不能に保持されており、キャップ
支持部材264とキャップホルダ262との間には圧縮
コイルスプリング326が挟持されている。
【0023】図3に示すように追従台260の中央部に
は、係合突起272がキャリッジ9側に突設されてい
る。また、追従台260の記録領域側の側面と、サブフ
レーム4との間には、付勢手段の一種である弾性部材と
しての引張コイルスプリング276が配設され、追従台
260は記録領域側へ付勢されている。またサブフレー
ム4には、引張コイルスプリング276の付勢力による
追従台260の移動限度を規定するストッパ278が設
けられている。追従台260がストッパ278に当接し
た位置がキャップ266の原位置である。
【0024】キャップホルダ262の後部には、係合突
部292が突設されている。係合突部292はキャップ
ホルダ262の嵌合部288から後方へ延び出させられ
その先で、上方へ曲げられたL字形を成し、サブフレー
ム4に取り付けられたレール部材294に係合させられ
ている。レール部材294は、水平面内において軸29
8の位置から、キャップホルダ262から離れる向きに
傾斜させられた後、キャップホルダ262に接近する向
きに傾斜させられてくの字形を成し、そのキャップホル
ダ262に接近する向きに傾斜された部分に形成された
下向きのカム溝296に、フォロワとしての係合突部2
92が係合している。
【0025】レール部材294は、記録領域側の端部に
おいて軸298によりサブフレーム4に、垂直軸線回り
に回動可能に取り付けられ、他端部は付勢手段の一種で
ある弾性部材としての引張コイルスプリング300によ
り、キャップホルダ262に接近する向きに付勢されて
いる。この引張コイルスプリング300の付勢力は、キ
ャップ支持部材264とキャップホルダ262との間の
圧縮コイルスプリング326のものより強力である。そ
してサブフレーム4には、引張コイルスプリング300
の付勢力によるレール部材294の回動限度を規定する
ストッパが設けられている(図示略)。
【0026】キャリッジ9の中央部にはパージ装置18
側(プラテン6側)に延びる係合突起250(図8)が
設けられている。キャリッジ9の図3中左方向への移動
に伴いキャリッジ9の係合突起250が追従台260の
係合突起272に係合し、追従台260をガイドレール
270に沿って移動させるようにしたものである。そし
てこの移動に伴って、キャップホルダ262の係合突部
292がレール部材294のカム溝296に沿って移動
し、キャップホルダ262がカム溝296の傾斜により
前進させられるようになっている。
【0027】そして係合突部292がカム溝296の位
置LPを越えて位置BP(図3)に来ると、キャップホ
ルダ262の前進によりキャップ266のリブ348の
先端が印字ヘッド10のノズル面に接触するようにされ
ている。そしてこのとき引張コイルスプリング300の
付勢力が圧縮コイルスプリング326の付勢力に打ち勝
ってこれを縮小させ、印字ヘッド10のノズル列はキャ
ップ266により気密に覆われることとなる。
【0028】そして係合突部292が更に左に移動する
と、レール部材294が軸298を中心に回動して引張
コイルスプリング300が拡張されることとなる。この
ためキャップ266と印字ヘッド10との接触部分に引
張コイルスプリング300の弾力が作用してこれらは密
着することとなる。係合突部292が更に左に移動すれ
ばするほど引張コイルスプリング300が拡張され、密
着力も強くなる。この密着力が、係合突部292がカム
溝296の位置KPにあるときに約80gf程度とな
り、係合突部292が位置CPにあるときに約220g
f程度となるように、引張コイルスプリング300の弾
性係数及びカム溝296の形状が定められている。
【0029】ここで、キャリッジ9の移動範囲と他の機
構との関係を図9により説明する。図9では、横軸にキ
ャリッジ9の位置を取っており、図中左方が図2の左側
(回復機構RMのある側)に相当し、右方が図2の右側
(CRモータ12のある側)に相当する。キャリッジ9
の移動範囲mは、切換位置APを境にして紙送り可能範
囲Xとパージ可能範囲Yとに分けられる。その切換位置
APは、LFモータ29の駆動の伝達先が、キャリッジ
9の移動によりパージ装置18と紙送り機構LMとのい
ずれかに切り換えられる位置である。つまり、紙送り可
能範囲Xは、LFモータ29の駆動力が紙送り機構LM
に伝達される範囲であり、パージ可能範囲Yは、LFモ
ータ29の駆動力がパージ装置18に伝達される範囲で
ある。
【0030】紙送り可能範囲Xはプラテンローラ6の幅
wより広く、幅wの左端と切換位置APとの間には、キ
ャリッジ9の待機位置HPがある。印刷用紙が通過する
のは幅wの範囲内である。行頭印字位置Oから行末印字
位置Zに至る印字範囲pは、印刷用紙の幅内にあり、従
ってプラテンローラ6の幅wの範囲内にある。この印字
範囲p内でのキャリッジ9の移動速度は、所定の印字速
度である。
【0031】また、パージ可能範囲Yには、キャップ2
66と印字ヘッド10との密着力が約220gfである
第1状態位置CP、キャップ266と印字ヘッド10と
の密着力が約80gfである第2状態位置KP、キャッ
プ266と印字ヘッド10とがわずかに離間している第
3状態位置LP、が設けられている。第1状態位置C
P、第2状態位置KP、第3状態位置LPは、それぞ
れ、第1吸引、第2吸引、第3吸引を行う位置である。
第2状態位置KPは、キャリッジ9の移動によりキャッ
プ266と印字ヘッド10とが接触し始める位置BPよ
り少し第1状態位置CPよりに位置し、第3状態位置L
Pは、位置BPと切換位置APとの間に位置する。かか
る第1状態位置CP、第2状態位置KP、位置BP、第
3状態位置LPは、図3に示す位置CP、位置KP、位
置BP、位置LPに対応する。
【0032】次に、LFモータ29の駆動の伝達先をパ
ージ装置18と紙送り機構LMとで切り換える切り換え
機構30を説明する。図10に切り換え機構30を形成
するギヤ群等を示す。切り換え機構30は、軸方向(矢
印A)に移動可能なLFアイドルギヤ41と、LFアイ
ドルギヤ41を軸方向に移動させるアイドルキッカ43
と、LFアイドルギヤ41を矢印A左向きに付勢する圧
縮バネ45とを有している。尚、図10は理解容易のた
め各部品を分離して描いているが、実際には各部品は図
中左右方向(矢印Aと平行な方向)にもっと接近して配
置されている。
【0033】LFアイドルギヤ41は、LFモータ29
と同軸のモータギヤ37との噛み歯38、プラテンロー
ラ6と同軸のプラテンギヤ7との噛み歯40、ポンプカ
ムギヤ19に駆動を伝達するパージギヤ42との噛み歯
39、の3つの噛み歯を有している。噛み歯38とモー
タギヤ37とは常時噛み合っている。噛み歯40とプラ
テンギヤ7、噛み歯39とパージギヤ42、について
は、LFアイドルギヤ41の軸方向の移動により択一的
に噛み合わされる。
【0034】アイドルキッカ43は、キック部46、バ
ネフック48と共に、軸周りに回動可能に設けられたキ
ッカ軸44に形成されている。アイドルキッカ43は、
キッカ軸44の回動により実線で示す状態または2点鎖
線で示す状態のいずれかをとる。バネフック48には、
引きバネ47が掛けられており、引きバネ47の弾縮力
によりアイドルキッカ43等が実線の状態になるように
付勢されている。そして引きバネ47の弾縮力は圧縮バ
ネ45の弾拡力より強力である。
【0035】また、キック部46は、キャリッジ9の移
動範囲に突出する位置に設けられている。キャリッジ9
が図9中の紙送り可能範囲Xからパージ可能範囲Yに移
動する際の切り換え位置APで、キャリッジ9の下部に
形成されたリブ49(図11)がキック部46を蹴って
2点鎖線の状態になるようにされている。尚、切り換え
位置APはキャリッジ9の下部のリブ49の長さにより
自由に設定できる。
【0036】通常時(紙送り可能範囲Xにキャリッジ9
が位置するとき)は、引きバネ47の弾縮力により付勢
され実線位置にある。このときアイドルキッカ43は圧
縮バネ45の付勢に抗してLFアイドルギヤ41を矢印
A右向に押している。このためLFアイドルギヤ41
は、図12に示すように噛み歯40がプラテンギヤ7と
噛み合い、LFモータ29の駆動はプラテンローラ6等
に伝達される。一方噛み歯39とパージギヤ42とは噛
み合わず、ポンプカムギヤ19は駆動されない。
【0037】一方、キャリッジ9がパージ可能範囲Yに
位置するときには、アイドルキッカ43等が2点鎖線の
状態になり引きバネ47の付勢は解除される。この場合
にのみ、図13に示すようにLFアイドルギヤ41は圧
縮バネ45の付勢により矢印A左向に押され、噛み歯3
9がパージギヤ42と噛み合う。かくしてポンプカムギ
ヤ19に駆動が伝達され、パージ装置18が駆動され
る。このとき噛み歯40とプラテンギヤ7とは噛み合わ
ず、プラテンローラ6等は駆動されない。
【0038】続いて、インクジェットプリンタ1の制御
系を図14のブロック図を参照して説明する。この制御
系は、公知の演算処理装置であるCPU20を中心に構
成される。CPU20は、インターフェース21を介し
てホスト22に接続される。ホスト22はパソコンであ
る。即ちインクジェットプリンタ1は、ホスト22から
印刷指令を受け、その指令に従い種々の印刷を実行する
ものである。
【0039】CPU20には、スイッチパネル23、R
OM24、RAM25が接続されている。スイッチパネ
ル23は、用紙サイズその他種々のパラメータを設定
し、及び表示するものである。ROM24は、インクジ
ェットプリンタ1の制御上必要な種々のプログラム類を
格納するものである。ROM24に格納される代表的な
プログラムとして、印字ヘッド10内のインクを吸引し
て印字ヘッド10の回復を行う吸引プログラム等があ
る。RAM25は、ホスト22から転送された印刷デー
タや、インクジェットプリンタ1の制御上必要な種々の
数値の一時記憶を行うものである。
【0040】CPU20は、LF駆動回路26、CR駆
動回路27、ヘッド駆動回路28を介してLFモータ2
9、CRモータ12、印字ヘッド10を駆動制御する。
LFモータ29は、切り換え機構30を介してパージ機
構32または紙送り機構LMのいずれか一方を駆動する
ものである。パージ機構32は、パージ装置18、ポン
プカムギヤ19等により構成される。紙送り機構LM
は、前記のプラテンローラ6、プレッシャローラ8等に
より構成される。CRモータ12は、キャリッジ機構3
1を駆動する。キャリッジ機構31は、キャリッジ9の
他、ベルト13やそのプーリ等を含む。キャリッジ9の
動きにより、前記の切り換え機構30の切り換えがなさ
れる。
【0041】パージ機構32、紙送り機構LM、キャリ
ッジ機構31は、それぞれセンサを備えており、検知信
号をCPU20に設けられたカウンタ群36に報知する
ようになっている。
【0042】パージ機構32には、パージHPセンサ3
3が備えられている。パージHPセンサ33は、ポンプ
が原点位置にあるときにその旨をカウンタ群36のパー
ジ位置カウンタに報知するものである。この信号はパー
ジ機構32によるパージ動作の基準とされる。
【0043】紙送り機構LMには、PEセンサ34が備
えられている。PEセンサ34は、新たに供給される印
刷用紙の先端により信号を発し、カウンタ群36のLF
位置カウンタに報知するものである。この信号が縦方向
の印字位置制御の基準となる。
【0044】キャリッジ機構31には、CR位置センサ
35が備えられている。CR位置センサ35は、CRモ
ータ12の駆動パルスをカウントしてキャリッジ9の位
置を検知し、カウンタ群36のCR位置カウンタに報知
するものである。この位置情報は、横方向の印字位置制
御の基準となる他、印刷用紙の新規供給動作及び印刷済
み用紙の排出動作の可否の判断基準となる。
【0045】次に、インクジェットプリンタ1の動作を
説明する。
【0046】印刷用紙は、図1に示す手差し給紙部3又
は給紙カセット5からインクジェットプリンタ1内に挿
入され、そしてプラテンローラ6により搬送される。一
方、印字ヘッド10を搭載するキャリッジ9は、CRモ
ータ12によって駆動され図9に示す紙送り可能範囲X
内の印字範囲p内にあるときに、図14に示すホスト2
2から供給される印刷データに従ってインクを噴射し、
印刷用紙上に文字等の像を形成する。
【0047】そして、印字ヘッド10が所定量の印字を
行うと、ワイピング装置15により印字ヘッド10のノ
ズル面のワイピングがなされる。また、印字ヘッド10
のノズル面のインク等による汚れ具合いによっては、印
字量が所定量に達する前にワイピングを行う。
【0048】また、印字ヘッド10の回復動作、即ち吸
引動作を所定の頻度で行う。またユーザーが必要と判断
したときにも行う。このときには印刷は中断され、キャ
リッジ9は図9に示す紙送り可能範囲Xからパージ可能
範囲Yに移動させられる。このため、境目の切り換え位
置APを超えるときに切り換え機構30においてキャリ
ッジ9のリブ49がアイドルキッカ43のキック部46
を蹴り(図11)、LFアイドルギヤ41の噛合相手が
プラテンギヤ7からパージギヤ42に変更される。この
ため、LFモータ29の駆動力の伝達先が紙送り機構L
Mからパージ装置18に切り換わる。そしてキャリッジ
9の移動によりその係合突起250が追従台260の係
合突起272に係合し、追従台260をガイドレール2
70に沿って移動させる(図3)。
【0049】そしてキャリッジ9は、第1吸引を行うた
めに係合突部292がカム溝296の位置CPに来るま
で移動させられそこで停止させられる。従ってこのと
き、キャップ266のリブ348が印字ヘッド10に密
着してノズル近辺が覆われ、引張コイルスプリング30
0の付勢力に基づき約220gf程度の密着力が掛かっ
ている。
【0050】そしてLFモータ29を駆動して吸引ポン
プ356を作動すると、発生した負圧がキャップ266
の孔部354から印字ヘッド10との間の空間aに印加
される。このときキャップ266と印字ヘッド10との
密着力が強いためその接触部から外部の空気が進入する
ことはできない。このため、印字ヘッド10のノズルを
通して内部の劣化したインクが吸い出される。またその
ときノズル近辺に付着した異物が剥離される。また印字
ヘッド10には、インク収容器82から新たにインクが
供給される。所定量のインクを印字ヘッド10から吸い
出したら、吸引ポンプ356を停止して負圧の印加を解
除する。この所定量とは、印字ヘッド10の内部が新た
に供給されたインクで満たされるのに十分な量である。
【0051】このとき、図15に示すように空間aは印
字ヘッド10から吸い出されたインクにより満たされて
いる。また、吸い出されたインクの一部は孔部354か
ら吸引ポンプ356を経由してドレンタンクに送られそ
の内部の吸収体に吸収されている。これが第1吸引であ
る。
【0052】次にキャリッジ9は、第2吸引を行うため
に係合突部292がカム溝296の位置KPに来るまで
移動されそこで停止させられる。従ってこのとき、キャ
ップ266のリブ348は印字ヘッド10に依然として
密着してノズル近辺を覆っているが、その密着力は約8
0gf程度に減少している。
【0053】そしてLFモータ29を駆動して吸引ポン
プ356を作動すると、発生した負圧が空間aに印加さ
れるが、このときキャップ266と印字ヘッド10との
密着力が弱いため、負圧によって容易にキャップ266
のリブ348が変形し、ノズル面との密着状態が一部崩
れて大気と連通する。このため、印字ヘッド10の内部
からそれ以上インクを吸い出すことなく、空間aに満た
されたインクが孔部354から吸引される。その後空間
aは、図16に示すように外部から供給された空気によ
り満たされる。孔部354から吸引されたインクは、吸
引ポンプ356を経由してドレンタンクに送られその内
部の吸収体に吸収される。これが第2吸引である。
【0054】尚、第1吸引後いったん吸引ポンプ356
を停止してからキャリッジ9を位置KPに移動しあらた
めて吸引ポンプ356を作動して負圧を印加させた理由
は次の通りである。即ち、第1吸引の状態では吸引ポン
プ356の負圧は空間aのみならず印字ヘッド10の内
部にも及んでいるので、このままキャップ266と印字
ヘッド10との密着力を減少させると、外部から進入し
た空気が負圧になっている印字ヘッド10内にノズルを
通って進入してかえって吐出状態を悪化させるおそれが
あるからである。
【0055】そしてキャリッジ9は、第3吸引を行うた
めに係合突部292がカム溝296の位置LPに来るま
で移動されそこで停止させられる。従ってこのとき、図
17に示すようにキャップ266は印字ヘッド10から
少し離間しているので、外部の空気が十分に供給され、
またキャップ266の底面352が傾斜してその最も深
い位置に孔部354が設けられていることから、キャッ
プ266内に残っているインクが完全に吸引され除去さ
れる。また吸引ポンプ356とキャップ266とを結ぶ
ホースの内部や吸引ポンプ356の内部からもインクが
除去される。その後吸引ポンプ356が停止される。こ
れが第3吸引である。
【0056】尚、第2吸引の状態では吸引ポンプ356
の負圧は印字ヘッド10の内部には及ばないので、吸引
ポンプ356を作動したままキャリッジ9を位置LPに
移動させても問題は生じないのである。むろん、吸引ポ
ンプ356をいったん停止してからキャリッジ9を移動
させてもかまわない。また、第2吸引だけでキャップ2
66内や吸引ポンプ356内などのインクが完全に除去
され残留しないならば、第3吸引はしなくてもかまわな
い。
【0057】かくして印字ヘッド10が劣化していない
新鮮なインクで満たされ良好な吐出状態に回復すると、
キャリッジ9はパージ可能範囲Yから紙送り可能範囲X
に移動し、中断していた印刷を続行する。尚、インク収
容器82が空となり新品に交換したときも、上記のよう
な吸引動作を行い印字ヘッド10をインクで満たすよう
にする。
【0058】かかるインクジェットプリンタ1は、吸引
ポンプ356をもって吸引手段となし、引張コイルスプ
リング300をもって押圧手段となし、カム溝296を
形成したレール部材294をもって制御手段となし、カ
ム溝296の位置CPにおいて第1段階の押圧力が実現
され、位置KPにおいて第2段階の押圧力が実現される
ように構成したものである。
【0059】以上詳細に説明したように、本実施例に係
るインクジェットプリンタ1では、キャリッジ9がパー
ジ可能範囲Y内にあるときには、切り換え機構30によ
りLFモータ29の駆動力がパージ装置18に伝達され
るので、LFモータ29によりパージ装置18の吸引ポ
ンプ356を駆動して、印字ヘッド10内の劣化したイ
ンクを吸引除去する吸引動作を行い、インクの吐出状態
を回復させることができる。
【0060】ここで、まずキャリッジ9を位置CPに移
動させキャップ266と印字ヘッド10とを強く密着さ
せた状態で第1吸引を行うので、印字ヘッド10内から
劣化したインクをキャップ266内に吸い出すことがで
きる。そして、キャリッジ9を位置KPに移動させキャ
ップ266と印字ヘッド10との密着力を弱めた状態で
第2吸引を行うので、キャップ266内に溜ったインク
を外部に漏らすことなく、吸引によりキャップ266と
印字ヘッド10との密着状態を破って外部から空気を導
入し、キャップ266内に溜ったインクをドレンタンク
に排出することができる。また、キャリッジ9を位置L
Pに移動させキャップ266と印字ヘッド10とを離間
させた状態での第3吸引を行うことにより、キャップ2
66内や吸引ポンプ356内のインクを完全に除去でき
る。
【0061】かくして、印字ヘッド10内の劣化したイ
ンクを吸引して吐出状態を回復させるとともに、吸い出
したインクを漏らして印刷用紙や他の機構を汚すことな
くかつ確実に吸い出したインクを排出することができる
優れたインクジェットプリンタが実現されている。
【0062】尚、本実施例は本発明を何ら限定するもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば実施例
において示した、キャップ266を構成する素材の硬度
やそのリブ348の形状及び寸法、吸引動作時における
キャップ266と印字ヘッド10との密着力等は単なる
例示である。
【0063】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、キャ
ップを記録ヘッドに向けて押圧する力を少なくとも2段
階に制御する制御手段を設け、吸引手段の負圧が印加さ
れてもキャップと記録ヘッドとの当接部分で、吸引手段
による負圧によって該キャップ内と大気とが連通するこ
とがない強さで強く密着させられる第1段階の押圧力
と、当該当接部で吸引手段による負圧によって該キャッ
プ内と大気とが連通するような変形をする強さで密着さ
せられる第2段階の押圧力とを実現できるようにしたの
で、第2段階の押圧力を用いてキャップと記録ヘッドと
を隙間なくかつ軽く密着させた状態で吸引を行うことに
より、キャップ内のインクを漏らすことなく除去するこ
とができる。
【0064】そして本発明によれば、第1段階の押圧力
を用いてキャップと記録ヘッドとを強く密着させた状態
で第1吸引を行うことにより、記録ヘッド内のインクを
キャップに吸い出すことができ、そして第2段階の押圧
力を用いてキャップと記録ヘッドとを隙間なくかつ軽く
密着させた状態で第2吸引を行うことにより、キャップ
に吸い出したインクを漏らすことなくかつ確実に除去す
ることができる。かくして、記録ヘッドから吸い出した
インクを漏らして印刷用紙や他の機構を汚すことなくそ
のインクを排出することができる優れたインクジェット
記録装置が実現されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るインクジェットプリンタ
の外観斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタの回復機構、紙
送り機構等を示す斜視図である。
【図3】回復機構のパージ装置を示す説明図である。
【図4】キャップの構造を示す断面図である。
【図5】キャップのリブの形状を示す図である。
【図6】キャップのリブの他の形状を示す図である。
【図7】キャップをキャップホルダに取り付けた状態を
説明する断面図である。
【図8】図1のインクジェットプリンタのキャリッジを
示す正面図である。
【図9】キャリッジの移動範囲と他の機構との関係を示
す説明図である。
【図10】図1のインクジェットプリンタの切り換え機
構の構成を示す斜視図である。
【図11】切り換え機構の周辺を示す斜視図である。
【図12】キャリッジが紙送り可能範囲に位置するとき
の切り換え機構を示す説明図である。
【図13】キャリッジがパージ可能範囲に位置するとき
の切り換え機構を示す説明図である。
【図14】図1のインクジェットプリンタの制御系を示
すブロック図である。
【図15】第1吸引によりキャップ内が印字ヘッドから
吸い出したインクで満たされた状態を示す断面図であ
る。
【図16】第2吸引によりキャップ内からインクが除去
される様子を示す断面図である。
【図17】第3吸引を行っている状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 10 印字ヘッド 266 キャップ 294 レール部材(制御手段) 300 引張コイルスプリング(押圧手段) 356 吸引ポンプ(吸引手段) CP 第1状態位置 KP 第2状態位置 LP 第3状態位置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/165 B41J 2/18 B41J 2/185

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから記録媒体へインクを吐出する
    記録ヘッドと、この記録ヘッドを覆う弾性を有するキャ
    ップと、このキャップに負圧を印加してインクを吸引し
    記録ヘッドのノズルのインク吐出状態を回復させる吸引
    手段とを有するインクジェット記録装置において、 前記キャップを前記記録ヘッドに押圧して密着させる押
    圧手段と、 前記押圧手段が前記キャップを前記記録ヘッドに密着さ
    せた状態で押圧する押圧力を少なくとも2段階に制御す
    る制御手段とを備え、 前記制御手段による第1段階の押圧力が、前記キャップ
    前記記録ヘッドとの当接部分で前記吸引手段の負圧に
    よって大気とキャップ内とが連通するような変形をする
    ことがない強さのものであり、 前記制御手段による第2段階の押圧力が、前記キャップ
    前記記録ヘッドとの当接部分で前記吸引手段の負圧に
    よって大気とキャップ内とが連通するような変形をする
    強さのものであることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1段階の押圧力で前記キャップを
    前記記録ヘッドに押圧しているときに、前記吸引手段
    が、前記記録ヘッドからインクを前記キャップに吸引す
    第1吸引を行い、 前記第2段階の押圧力で前記キャップを前記記録ヘッド
    に押圧しているときに、前記吸引手段が、前記キャップ
    内のインクを吸引する第2吸引を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第2吸引を行なったのち、前記押圧
    手段が前記キャップの前記記録ヘッドへの押圧を解除し
    てから、前記吸引手段がキャップ内に残留するインク
    去する第3吸引を行うことを特徴とする請求項2に記
    載のインクジェット記録装置。
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