JP2002166540A - インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。

Info

Publication number
JP2002166540A
JP2002166540A JP2000366882A JP2000366882A JP2002166540A JP 2002166540 A JP2002166540 A JP 2002166540A JP 2000366882 A JP2000366882 A JP 2000366882A JP 2000366882 A JP2000366882 A JP 2000366882A JP 2002166540 A JP2002166540 A JP 2002166540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
suction pump
ink
counter
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000366882A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Shimizu
芳明 清水
Hitoshi Hayakawa
均 早川
Norihiro Maruyama
典広 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000366882A priority Critical patent/JP2002166540A/ja
Publication of JP2002166540A publication Critical patent/JP2002166540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャッピング手段内を負圧に吸引する吸引ポ
ンプのメンテナンス時期を管理できるように構成したイ
ンクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 クリーニング操作等により廃液タンク2
3に廃棄される廃液量は、廃液量演算手段41によって
演算され、廃液量積算カウンタ43をカウントアップさ
せる。積算カウンタ43のカウンタ値を監視する積算判
定手段44は、廃液カートリッジ23の容量が満タンに
相当する値になった時に、表示手段45を駆動して吸引
ポンプ22のメンテナンス時期を示すメッセイジを表示
させる。したがって、前記メッセイジの表示に基づい
て、廃液タンク23および吸引ポンプ22の双方のメン
テナンスを施すサービスの運用を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドのノズ
ル開口よりインクを吸引排出させるキャッピング手段を
備えたインクジェット式記録装置に関し、特にキャッピ
ング手段内を負圧に吸引する吸引ポンプのメンテナンス
時期を管理できるように構成したインクジェット式記録
装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置における記録
ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからイ
ンク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、
ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上
昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入
などによりインク滴の吐出不良の状態が発生し、印刷不
良を起こすという問題を抱えている。
【0003】このために、インクジェット式記録装置に
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するた
めのキャッピング手段と、必要に応じてノズル形成面を
清掃するワイピング部材が備えられている。このキャッ
ピング手段は、前記したノズル開口のインクの乾燥を防
止する蓋体として機能するだけでなく、ノズル開口に目
詰まりなどが生じた場合には、キャッピング手段により
ノズル形成面を封止し、吸引ポンプによる負圧により、
ノズル開口からインクを吸引排出させてノズル開口の目
詰まりを解消する機能をも備えている。
【0004】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれており、例えば記録装置の長時間の休止後に印刷を
再開する場合や、ユーザが印刷状態の不良を認識してク
リーニングスイッチを操作した場合などに実行され、記
録ヘッドからインクを排出させた後にゴムなどの弾性板
からなるワイピング部材により、記録ヘッドのノズル形
成面を払拭する操作が伴われる。
【0005】そして、前記したクリーニング操作に伴い
キャッピング手段内に排出された記録ヘッドからのイン
ク廃液は、吸引ポンプの駆動により廃液タンクに廃棄す
ることができるように構成されている。また前記廃液タ
ンクには、一般に多孔質材料により構成された廃液吸収
材が収納されており、この廃液吸収材によって廃液を吸
収した形で保持するようになされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、いわゆるパ
ーソナルユーズとしての小型の記録装置においては、製
品寿命における総印刷枚数は比較的少なく、したがって
前記した廃液タンクは、記録装置の寿命の間で廃棄され
るインク廃液の全量を受容することができる。また、前
記した吸引ポンプにおいても、記録装置の寿命よりも長
い寿命を確保することが可能である。
【0007】一方、オフィス向け、もしくは業務用に用
いられる比較的大型の記録装置においては、前記したパ
ーソナルユーズの記録装置に比較して、製品寿命におけ
る総印刷枚数は遥かに多い。したがって、前記した廃液
タンクに廃棄される廃液量も各段に増加し、廃液タンク
の定期的なメンテナンスが必要になる。また、前記した
吸引ポンプにおいても、同様に稼働時間が増大するため
に、定期的に交換するなどのメンテナンスが必要とな
る。
【0008】そこで、前記した廃液タンクの定期的なメ
ンテナンス時期を把握するためには、廃液タンク内に廃
棄される廃液量をカウントする廃液量積算カウンタが必
要となり、また、前記した吸引ポンプの定期的なメンテ
ナンス時期を把握するためには、例えば吸引ポンプの総
稼働時間、または総回転数をカウントする積算カウンタ
が必要となる。しかしながら、前記した2つの機能の積
算カウンタを個別に備えることは、各カウンタの積算プ
ログラム、および積算値のメモリ等が個別に必要になり
合理的ではない。
【0009】本発明は、前記した廃液タンクに蓄積され
るインク廃液の量と、前記した吸引ポンプの累積稼働時
間もしくは総回転数とはそれぞれ相関関係にある点に着
目し、前記した積算カウンタを併用することで、それぞ
れのメンテナンス時期が把握できるようにしたインクジ
ェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時
期の判定制御方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、印刷データに基づいてノズル開口からインク滴を
吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドのノズル形成面を封止し吸引ポンプからの負圧を受け
て記録ヘッドのノズル開口よりインクを吸引排出させる
キャッピング手段とが具備され、前記キャッピング手段
に排出された廃液を、吸引ポンプの駆動により廃液タン
クに廃棄するように構成したインクジェット式記録装置
であって、前記廃液タンク内に廃棄される廃液量をカウ
ントする廃液量積算カウンタと、前記廃液量積算カウン
タのカウンタ値が所定値に達した場合において、前記吸
引ポンプのメンテナンス時期を報知する報知手段とが具
備される。
【0011】この場合、好ましい実施の形態において
は、前記報知手段は記録装置に搭載された表示手段であ
って、前記廃液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に
達した場合において、前記表示手段によって、吸引ポン
プのメンテナンス時期を示すメッセイジが表示されるよ
うに構成される。
【0012】また、他の好ましい実施の形態において
は、前記報知手段は印刷指令を発生するホストコンピュ
ータに接続された表示手段であって、前記廃液量積算カ
ウンタのカウンタ値が所定値に達した場合において、ホ
ストコンピュータにおけるプリンタードライバのユーテ
ィリティ上で駆動される前記表示手段によって、吸引ポ
ンプのメンテナンス時期を示すメッセイジが表示される
ように構成される。
【0013】そして、いずれの構成においても、前記カ
ウンタ値が所定値に達した場合においては、前記報知手
段による報知動作の実行と共に、記録装置の動作が禁止
されるように構成することが望ましい。
【0014】一方、本発明にかかるメンテナンス時期の
判定制御方法は、印刷データに基づいてノズル開口から
インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前
記記録ヘッドのノズル形成面を封止し吸引ポンプからの
負圧を受けて記録ヘッドのノズル開口よりインクを吸引
排出させるキャッピング手段とが具備され、前記キャッ
ピング手段に排出された廃液を、吸引ポンプの駆動によ
り廃液タンクに廃棄するように構成したインクジェット
式記録装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法で
あって、前記廃液タンク内に廃棄される廃液量をカウン
トする廃液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に達し
たか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップ
において、廃液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に
達したと判定された場合において、報知手段によって前
記吸引ポンプのメンテナンス時期を報知する報知ステッ
プとが実行されるようになされる。
【0015】この場合、好ましい形態においては、前記
報知手段は記録装置に搭載された表示手段であって、前
記判定ステップにおいて廃液量積算カウンタのカウンタ
値が所定値に達したと判定された場合において、前記表
示手段によって吸引ポンプのメンテナンス時期を示すメ
ッセイジを表示する報知ステップが実行されるようにな
される。
【0016】また、他の好ましい形態においては、前記
報知手段は印刷指令を発生するホストコンピュータに接
続された表示手段であって、前記判定ステップにおいて
廃液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に達したと判
定された場合において、ホストコンピュータにおけるプ
リンタードライバのユーティリティ上において駆動され
る前記表示手段によって、吸引ポンプのメンテナンス時
期を示すメッセイジを表示する報知ステップが実行され
るようになされる。
【0017】前記したメンテナンス時期の判定制御方法
を採用したインクジェット式記録装置によると、廃液タ
ンク内に廃棄される廃液量をカウントする廃液量積算カ
ウンタが備えられ、前記積算カウンタのカウンタ値が所
定値に達したと判定された場合において、前記吸引ポン
プのメンテナンス時期を報知する報知手段が駆動され
る。これにより、廃液タンクおよび吸引ポンプの双方の
メンテナンス時期を把握することができる。したがっ
て、前記メッセイジの表示に基づいて、廃液タンクおよ
び吸引ポンプの双方のメンテナンスを施すサービスの運
用を図ることができる。
【0018】これにより、廃液タンクおよび吸引ポンプ
のそれぞれについて、個別にメンテナンスを受ける場合
に比較すると、ユーザにとっては記録装置の無用な稼働
停止を余儀なくされる発生頻度を低減させることができ
る。また、記録装置においては、前記したように個別に
カウンタ機能を持たせる必要もないため、製品コストを
低減させることに寄与できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用された記録装置の基本
構成を平面図によって示したものである。図中符号1は
キャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモー
タ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、ガ
イド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向に沿っ
て往復駆動されるように構成されている。
【0020】前記キャリッジ1の紙送り部材5と対向す
る面には、記録ヘッド6が搭載されており、またキャリ
ッジ1の上面にはダンパー機能を備えたサブタンクユニ
ット7が搭載されている。そして、記録装置の側端部
(図1における右端部)には、カートリッジホルダ8が
備えられており、このカートリッジホルダ8には、それ
ぞれブラックインクを供給するブラックインクカートリ
ッジ9B、シアン、マゼンタおよびイエローインクを供
給する各カラーインクカートリッジ9C,9M,9Yが
それぞれ着脱可能に装着されている。
【0021】そして、これら各カートリッジが装着され
たカートリッジホルダ8よりサブタンクユニット7に対
して、可撓性素材により構成されたインク供給チューブ
10がそれぞれ接続されており、各カートリッジからの
インクがサブタンクユニット7に供給されるように構成
されている。そして、印刷指令を受けた前記記録ヘッド
6より、紙送り部材上を搬送される図示せぬ記録用紙に
対してインク滴が吐出され、印刷が実行されるように構
成されている。
【0022】記録装置の非印字領域(図中、右側)に
は、キャリッジ1が当該箇所に移動した時に上昇して記
録ヘッド6のノズル形成面を封止することができるキャ
ッピング手段11が配置されている。このキャッピング
手段11は、フラッシング動作時において、一定の間隙
をもって前記記録ヘッド6に対向し、フラッシング動作
に伴うインク滴を受け、また装置の休止期間中には記録
ヘッド6のノズル形成面を封止する蓋体として機能する
ようになされている。さらにクリーニング操作時には、
後述する吸引ポンプから負圧を受けて記録ヘッド6から
インクを強制的に排出させることができるように構成さ
れている。
【0023】また、キャッピング手段11に隣接する印
刷領域側には、ゴムなどの弾性素材を短冊状に成形した
ワイピング部材12が配置されていて、キャリッジ1が
キャッピング手段11側に往復移動する際に、記録ヘッ
ドの移動経路に進出して、必要に応じて記録ヘッドのノ
ズル形成面を払拭するワイピング動作がなされるように
構成されている。
【0024】図2は、前記記録ヘッドのノズル形成面を
キャッピング状態としたキャッピング手段、および吸引
ポンプの駆動により記録ヘッドから前記キャッピング手
段内に排出されたインク廃液を、廃液タンクに廃棄する
インク廃液排出経路の構成を一部断面図によって示した
ものである。
【0025】図2に示すように、記録ヘッド6を構成す
るヘッドケース6aの下側面には、記録ヘッド6のノズ
ル形成面を構成するノズルプレート6bが配置されてお
り、このノズルプレート6bには複数のノズル開口6c
が形成されている。また、各ノズル開口6cに対応して
圧電振動子によるアクチェータ6dが、ヘッドケース6
a内に配置されている。そして、アクチェータ6dから
上部に向かってインク連絡流路6eがヘッドケース6a
内に形成されていて、前記サブタンク7より各インクが
導入されるように構成されている。
【0026】一方、キャッピング手段11は、上面が開
放されたほぼ方形状に形成されたキャップホルダ11a
と、このキャップホルダ11a内に収納され、ゴムなど
の弾性素材により形成されたキャップ部材11bとが具
備され、キャップ部材11bはその上側縁がキャップホ
ルダ11aよりも若干突出した状態に形成されて、ノズ
ルプレート6bのシール部を構成している。
【0027】そして、キャップ部材11bの内底部には
多孔質材料により形成されたインク吸収材11cが収納
されている。また、キャップホルダ11aの下底部に
は、キャップホルダ11aおよびキャップ部材11bを
それぞれ貫通するようにして、吸引口11dが形成され
ている。
【0028】前記キャップホルダ11aはスライダ11
e上に保持されており、このスライダ11eは、一端が
回動支点に軸支されたリンクアーム11fの他端に回動
可能に支持されている。そして、前記したキャリッジ1
がホームポジション側へ移動することに伴って、リンク
アーム11fを介してキャッピング手段11も同方向へ
移動し、これによって、キャップ部材11bは記録ヘッ
ド6側に上昇して、記録ヘッドのノズルプレート6bを
封止するように作用する。また、キャリッジ1がホーム
ポジションから印刷領域側に移動した場合には、図示せ
ぬ戻しバネの作用によって、前記した動作とは逆に、キ
ャッピング手段11は降下して記録ヘッドの封止を解く
ように作用する。
【0029】前記キャッピング手段11における吸引口
11dには、チューブ21の一端が接続されており、こ
のチューブ21は、吸引ポンプとしてのチューブポンプ
22の一部を構成している。このチューブポンプ22
は、円弧状に配置されたチューブをローラが順次押しつ
ぶして負圧を発生させるように構成されており、この動
作によりキャッピング手段11の内部空間を負圧に吸引
することができ、記録ヘッド6のノズル開口6cよりイ
ンクを吸引排出させるクリーニング動作を実行すること
ができる。
【0030】また、記録ヘッドのノズルプレート6bか
らキャッピング手段11の封止を解いた状態において、
再び吸引ポンプ22を駆動させることで、キャッピング
手段11内に排出されたインク廃液を、チューブ21を
介して廃液タンク23に排出させることができる。この
実施の形態における廃液タンク23は、上部が開放され
た箱形形状に構成されており、その内部にはインク廃液
を吸収して保持する廃液吸収材24が収納されている。
【0031】次に、図3は前記した記録装置に搭載さ
れ、記録装置のクリーニング動作等によって排出される
廃液量を演算することができるようにした制御回路の一
例を示している。なお図3においては、すでに説明した
各部に相当する部分を同一符号で示しており、したがっ
て重複する説明は省略する。
【0032】図3に示す符号30はホストコンピュータ
であり、このホストコンピュータ30にはプリンタドラ
イバ31が搭載されている。そして、プリンタドライバ
31上のユーティリティ上で、入力手段32および表示
手段33を利用して、周知の用紙サイズ、モノクロ/カ
ラー印刷の選択、記録モードの選択、フォント等のデー
タおよび印刷指令等が入力できるように構成されてい
る。
【0033】前記入力手段32における印刷指令の入力
により、プリンタドライバ31からは、記録装置に搭載
された印刷制御手段34に対して印刷データが送出され
る。この印刷制御手段34は、前記したホストコンピュ
ータ30から転送される印刷データに基づいてビットマ
ップデータを生成し、このビットマップデータに基づい
てヘッド駆動手段35により駆動信号を発生させて、キ
ャリッジ1に搭載された記録ヘッド6からインク滴を吐
出させる機能を備えている。
【0034】前記ヘッド駆動手段35は、印刷データに
基づく駆動信号の他に、フラッシング制御手段36から
のフラッシング指令信号を受けてフラッシング操作のた
めの駆動信号を記録ヘッド6に出力するようにも構成さ
れている。
【0035】符号37はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段37はクリーニング指令検知
手段38からの制御信号を受けて、ポンプ駆動手段39
を制御し、吸引ポンプ22を駆動させる機能を備えてい
る。そして、記録装置の操作パネル等に配置されたクリ
ーニング指令スイッチ40を操作することにより、前記
クリーニング指令検知手段38が動作し、マニュアルに
よるクリーニング操作が実行されるように構成されてい
る。また、クリーニング制御手段37は、印刷制御手段
34より制御信号を受けるようにも構成されており、こ
れにより同様にポンプ駆動手段39を制御して、吸引ポ
ンプ22を駆動させる定期クリーニング等の操作機能を
備えている。
【0036】一方、前記クリーニング制御手段37およ
びフラッシング制御手段36より廃液量演算手段41に
対して制御信号が供給されるように構成されている。こ
の廃液量演算手段41は、前記クリーニング制御手段3
7によってなされるクリーニング動作により、記録ヘッ
ドから排出されて前記廃液タンク23に送り出される廃
液量を演算する機能を有している。そして、クリーニン
グ操作の実行毎にクリーニング操作のランクに応じて、
係数設定手段42にアクセスし、それぞれに対応する係
数を乗算させることにより廃液量の演算を実行し、その
演算結果に基づいて廃液量積算カウンタ43をカウント
アップ(加算)させるように作用する。
【0037】また、前記廃液量演算手段41は、前記し
たクリーニング操作による廃液量の演算以外に、フラッ
シング制御手段36よりなされるフラッシング動作にお
いて、前記キャッピング手段11内に吐出されるインク
量を演算するようになされる。この場合においては、フ
ラッシング制御手段36より受ける記録ヘッドからのイ
ンク滴の吐出数に、フラッシングに対応した係数設定手
段42にアクセスした係数を乗算することで、フラッシ
ング操作による廃液量の演算を実行することができる。
【0038】これにより、前記したフラッシング操作に
よって生ずる演算結果に基づく廃液量の数値は、前記廃
液量積算カウンタ43に送られ、廃液量に関する数値を
カウントアップさせるように作用する。すなわち、廃液
量積算カウンタ43は、前記したクリーニング操作によ
り廃液タンク23に廃棄されるインク廃液量、およびフ
ラッシング動作によって排出されるインク廃液量が合算
されて計数される。
【0039】一方、前記廃液量積算カウンタ43により
カウントアップされた廃液量に関する計数値は、積算判
定手段44に送出されるように構成されている。この積
算判定手段44においては、廃液量積算カウンタ43に
よるカウンタ値を監視し、前記廃液タンク23がインク
廃液により満タン状態に相当する値に達したか否かを判
定する。すなわち前記した判定ステップが実行される。
この実施の形態においては、廃液タンク23がインク廃
液により満タン状態に相当する値に達したと判定した場
合には、前記吸引ポンプ22のメンテナンス時期を示す
メッセイジが、記録装置に搭載された表示手段45に表
示されるようになされる。すなわち、前記した報知ステ
ップが実行される。
【0040】この構成により、廃液タンク23および吸
引ポンプ22の双方のメンテナンス時期を把握すること
ができる。したがって、前記メッセイジの表示に基づい
て、廃液タンクおよび吸引ポンプの双方のメンテナンス
サービスを受ける運用を図ることができる。
【0041】なお、前記したメッセイジは、印刷指令を
発生するホストコンピュータ30におけるプリンタード
ライバ31のユーティリティ上において、ホストコンピ
ュータに接続された表示手段33によって表示されるよ
うに構成されていてもよい。また、前記カウンタ値が所
定値、すなわち前記したように廃液タンク23がインク
廃液により満タン状態に相当する値に達したと判定した
場合において、記録装置の動作を禁止するように構成さ
れていることが望ましい。
【0042】また、前記した実施の形態においては、廃
液量積算カウンタによるカウンタ値が、所定の値に達し
たと判定した場合に、記録装置に搭載された表示手段、
またはホストコンピュータに接続された表示手段によっ
て、吸引ポンプのメンテナンス時期を示すメッセイジを
表示するようにしているが、例えばブザーや音声信号等
の再生、または表示灯を点灯させる等の報知手段を駆動
するようにしても、同様の作用効果を得ることができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるメンテナンス時期の判定制御方法を採用したイン
クジェット式記録装置によると、廃液タンク内に廃棄さ
れる廃液量をカウントする廃液量積算カウンタが具備さ
れ、前記廃液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に達
した場合において、吸引ポンプのメンテナンス時期を報
知する報知手段が駆動されるように構成されているの
で、これにより、廃液タンクおよび吸引ポンプの双方の
メンテナンス時期を把握することができる。したがっ
て、前記報知手段の駆動に基づいて、廃液タンクおよび
吸引ポンプの双方のメンテナンスを施すサービスの運用
を図ることができる。
【0044】これにより、廃液タンクおよび吸引ポンプ
のそれぞれについて、個別にメンテナンスを受ける場合
に比較すると、ユーザにとっては記録装置の無用な稼働
停止を余儀なくされる発生頻度を低減させることができ
る。また、記録装置においては、廃液タンクの廃液量お
よび吸引ポンプの稼働時間等を積算するカウンタ機能を
個別に持たせる必要もないため、製品コストを低減させ
ることに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
基本構成を示した平面図である。
【図2】図1に示す記録装置におけるインクの供給経路
および廃液の送出経路を示した一部断面図である。
【図3】記録装置のクリーニング動作等によって排出さ
れる廃液量を演算する機能を備えた制御回路を示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 6 記録ヘッド 7 サブタンクユニット 8 カートリッジホルダ 9B,9C,9M,9Y インクカートリッジ 10 インク供給チューブ 11 キャッピング手段 12 ワイピング部材 22 吸引ポンプ(チューブポン
プ) 23 廃液タンク 24 廃液吸収材 30 ホストコンピュータ 31 プリンタドライバ 32 入力手段 33 表示手段 34 印刷制御手段 35 ヘッド駆動手段 36 フラッシング制御手段 37 クリーニング制御手段 39 ポンプ駆動手段 41 廃液量演算手段 42 係数設定手段 43 廃液量積算カウンタ 44 積算判定手段 45 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 典広 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA20 EA27 EB29 EC26 JA13 JC08 JC10 JC13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに基づいてノズル開口からイ
    ンク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記
    記録ヘッドのノズル形成面を封止し吸引ポンプからの負
    圧を受けて記録ヘッドのノズル開口よりインクを吸引排
    出させるキャッピング手段とが具備され、前記キャッピ
    ング手段に排出された廃液を、吸引ポンプの駆動により
    廃液タンクに廃棄するように構成したインクジェット式
    記録装置であって、 前記廃液タンク内に廃棄される廃液量をカウントする廃
    液量積算カウンタと、前記廃液量積算カウンタのカウン
    タ値が所定値に達した場合において、前記吸引ポンプの
    メンテナンス時期を報知する報知手段とを具備してなる
    インクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は記録装置に搭載された表
    示手段であって、前記廃液量積算カウンタのカウンタ値
    が所定値に達した場合において、前記表示手段によっ
    て、吸引ポンプのメンテナンス時期を示すメッセイジが
    表示されるように構成した請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記報知手段は印刷指令を発生するホス
    トコンピュータに接続された表示手段であって、前記廃
    液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に達した場合に
    おいて、ホストコンピュータにおけるプリンタードライ
    バのユーティリティ上で駆動される前記表示手段によっ
    て、吸引ポンプのメンテナンス時期を示すメッセイジが
    表示されるように構成した請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記カウンタ値が所定値に達した場合に
    おいて、記録装置の動作を禁止するように構成した請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 印刷データに基づいてノズル開口からイ
    ンク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記
    記録ヘッドのノズル形成面を封止し吸引ポンプからの負
    圧を受けて記録ヘッドのノズル開口よりインクを吸引排
    出させるキャッピング手段とが具備され、前記キャッピ
    ング手段に排出された廃液を、吸引ポンプの駆動により
    廃液タンクに廃棄するように構成したインクジェット式
    記録装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法であ
    って、 前記廃液タンク内に廃棄される廃液量をカウントする廃
    液量積算カウンタのカウンタ値が所定値に達したか否か
    を判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて、廃液量積算カウンタのカウ
    ンタ値が所定値に達したと判定された場合において、報
    知手段によって前記吸引ポンプのメンテナンス時期を報
    知する報知ステップとが実行されるようになされたイン
    クジェット式記録装置におけるメンテナンス時期の判定
    制御方法。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は記録装置に搭載された表
    示手段であって、前記判定ステップにおいて廃液量積算
    カウンタのカウンタ値が所定値に達したと判定された場
    合において、前記表示手段によって吸引ポンプのメンテ
    ナンス時期を示すメッセイジを表示する報知ステップが
    実行されるようになされた請求項5に記載のインクジェ
    ット式記録装置におけるメンテナンス時期の判定制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記報知手段は印刷指令を発生するホス
    トコンピュータに接続された表示手段であって、前記判
    定ステップにおいて廃液量積算カウンタのカウンタ値が
    所定値に達したと判定された場合において、ホストコン
    ピュータにおけるプリンタードライバのユーティリティ
    上において駆動される前記表示手段によって、吸引ポン
    プのメンテナンス時期を示すメッセイジを表示する報知
    ステップが実行されるようになされた請求項5に記載の
    インクジェット式記録装置におけるメンテナンス時期の
    判定制御方法。
JP2000366882A 2000-12-01 2000-12-01 インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。 Pending JP2002166540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000366882A JP2002166540A (ja) 2000-12-01 2000-12-01 インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000366882A JP2002166540A (ja) 2000-12-01 2000-12-01 インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002166540A true JP2002166540A (ja) 2002-06-11

Family

ID=18837422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000366882A Pending JP2002166540A (ja) 2000-12-01 2000-12-01 インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002166540A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294017C (zh) * 2003-02-26 2007-01-10 佳能株式会社 喷墨记录装置及其清洗控制方法
CN1317129C (zh) * 2003-06-20 2007-05-23 索尼株式会社 废液量检测方法、废液量检测装置和排液设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294017C (zh) * 2003-02-26 2007-01-10 佳能株式会社 喷墨记录装置及其清洗控制方法
CN1317129C (zh) * 2003-06-20 2007-05-23 索尼株式会社 废液量检测方法、废液量检测装置和排液设备
KR101028004B1 (ko) 2003-06-20 2011-04-13 소니 주식회사 폐기액량 검지방법 및 폐기액량 검지장치와 액체토출장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3384454B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000198220A (ja) インクジェット記録装置、及びインクカ―トリッジ
JP3543781B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2001018408A (ja) インクジェット式記録装置および同装置における保湿液吐出制御方法
JP3712033B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのインク排出制御方法
JP2000015837A (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるインク供給制御方法
JP2000289229A (ja) インクジェット式記録装置
JP2005225214A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のメンテナンス方法
JP3347547B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001301201A (ja) インクジェット式記録装置
JP3287399B2 (ja) インクジェット式記録装置
US6935720B2 (en) Liquid jetting apparatus
JP2001026112A (ja) インクジェット式記録装置
JP2002166540A (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。
JPH11192732A (ja) インクジェット式記録装置
JPH11245428A (ja) インクジェット式記録装置およびインクジェット式記録装置におけるフラッシング制御方法
JP2007223266A (ja) 液体噴射装置およびそのクリーニング方法
JP2003182052A (ja) インクジェット式記録装置
JP2003334977A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドのクリーニング方法
JP3838307B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドからのインク吸引制御方法
JPH08258286A (ja) インクジェット装置
JP2001322296A (ja) インクジェット式記録装置
JP5880156B2 (ja) 液体カートリッジ及び液滴噴射装置
JP2000255076A (ja) インクジェット式記録装置
JP3536858B2 (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040614

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060630