JP2000255076A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2000255076A
JP2000255076A JP5880699A JP5880699A JP2000255076A JP 2000255076 A JP2000255076 A JP 2000255076A JP 5880699 A JP5880699 A JP 5880699A JP 5880699 A JP5880699 A JP 5880699A JP 2000255076 A JP2000255076 A JP 2000255076A
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ink
verification mode
verification
cartridge
threshold value
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JP5880699A
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Kazuhiko Hara
和彦 原
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ページの用紙の印字途中でインクエンドと
なり、印刷が途切れる不都合を回避させることができる
インクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 記録用紙の印刷中に定期的にインクカー
トリッジがインクエンド状態であるか否かを検証する第
1検証手段36と、記録用紙の排紙時にインクカートリ
ッジがインクエンド状態であるか否かを検証する第2検
証手段37とが具備されており、第1検証手段36と第
2検証手段37には、インク消費量演算手段29によっ
て計測された各カートリッジのインク消費量と比較され
る閾値が閾値設定手段38より供給される。第1検証手
段36に与えられる閾値が、第2検証手段37に与えら
れる閾値に対して大きな値に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばキャリッジ
に搭載されて記録用紙の幅方向に移動する記録ヘッド
と、記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジ
とを備え、印刷デ−タに基づいて記録ヘッドよりインク
滴を吐出させて記録用紙に画像を印刷するインクジェッ
ト式記録装置に関し、より詳細には記録用紙の印刷途中
においてインクエンド状態となるのを阻止し得るように
したインクの管理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は印刷時の騒
音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形
成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多く
の印刷に使用されている。このようなインクジェット式
記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を
受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録
ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、
記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動さ
せながら記録用紙に対してインク滴を吐出させることで
記録が行われる。そしてキャリッジ上に、ブラックイン
クおよびイエロー、シアン、マゼンタの各カラーインク
が吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクに
よるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を
変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0003】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴とし
て記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口
からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、イン
クの固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入
などにより、印刷不良を起こすという問題を抱えてい
る。
【0004】このために、例えばノズル開口に目詰まり
が生じた場合、またはカートリッジを交換した場合に
は、キャップ部材によりノズルプレートを封止し、吸引
ポンプからの負圧により、ノズル開口からインクを吸引
してノズル開口のインク固化による目詰まりや、インク
流路内への気泡混入によるインク吐出不良を解消する機
能が具備されており、これはクリーニング操作と呼ばれ
ている。
【0005】また、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆
動信号を印加してインク滴を吐出させる機能も備えてお
り、これはフラッシング操作と呼ばれ、印刷中にインク
滴の吐出量の少ないノズル開口において、インクの増粘
による目詰まりを防止する目的で一定周期ごとに実行さ
せる操作である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の記
録装置においては、通常の印字の他に前記したクリーニ
ング操作、ならびにフラッシング操作によってインクを
消費するために、各インクカートリッジにおけるインク
の消費量またはインクの残量をソフトウエアによって計
測する計測手段が用いられている。
【0007】この計測手段は、一般に印字動作やフラッ
シング動作により吐出されたインク滴の数をカウント
し、これに1滴当たりのインク量を乗算して消費インク
量を算出すると共に、クリーニング操作において記録ヘ
ッドから排出されたインク量を加算するように構成され
ている。そして、各インクカートリッジにおける消費イ
ンク量が所定の値(閾値)に達した時に、当該カートリ
ッジがインクエンド状態であると判定し、記録装置の印
字機能が停止されるように構成されている。
【0008】このインクエンド判定の検出精度を高める
ためには、検出頻度を増やせばよく、例えば数秒間隔毎
に或いは印字パス毎に検出することが望ましい。また1
ページ分の印字が終了して、用紙を排出する際にも検出
を行なうことにより、その時点でインクエンド状態であ
ると判定された場合には、次の用紙に印字するのを禁止
し、用紙の無駄を抑えるようにすることができる。
【0009】このような構成においては、用紙の排出時
におけるインクエンド検出機能においては、インクエン
ド状態であると判定されず、例えば次の用紙の途中の印
字パス時点においてインクエンド状態と判定された場合
には、1ページの用紙の印字途中において印字が停止す
ることになる。
【0010】この場合、例えば紙送りと吸引ポンプとを
一つの駆動モータで兼用しているメカニズム構成の記録
装置においては、カートリッジの交換に伴うインク吸引
動作を実行するために、記録用紙を排出せざるを得ず、
このために1ページの用紙が途中印字の状態で無駄にな
るという問題が発生する。
【0011】または、記録用紙を排出させる必要のない
メカニズム構成の記録装置であっても、印字がいったん
停止した後にカートリッジが交換されて印字が再開され
るために、その時間経過により紙面が波打つ等の変形が
生じて、印字の不具合を発生させたり、インクエンドに
近いカートリッジと、インク満タン状態のカートリッジ
の差によるノズルからのインク吐出量の差によって印字
状態が変化し、印字品質の低下を招くという問題を発生
させる。
【0012】本発明は前記したような技術的課題に着目
してなされたものであり、記録用紙の1ページにおける
印字途中においてインクエンド状態となるのを阻止し得
るように制御され、記録用紙を印字途中で無駄にすると
いう問題を回避したソフトウエアによるインクエンド検
出が達成できる記録装置を提供することを目的とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、印刷データに対応してインク滴を吐出するインク
ジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供
給するインクカートリッジと、前記インクカートリッジ
におけるインク消費量またはインク残量を計測する計測
手段と、前記計測手段により計測された計測値と予め設
定されている閾値との比較によってインクカートリッジ
がインクエンド状態であるか否かを検証する検証手段と
を具備したインクジェット式記録装置であって、前記検
証手段は、記録用紙の印刷中に定期的にインクカートリ
ッジがインクエンド状態であるか否かを検証する第1検
証モードと、記録用紙の排紙時にインクカートリッジが
インクエンド状態であるか否かを検証する第2検証モー
ドを実行し、前記第1検証モードと第2検証モードにお
いて、前記計測手段により計測された計測値と比較され
る閾値がそれぞれ異なるように設定される。
【0014】この場合、定期的にインクエンド状態を検
証する前記第1検証モードは、好ましくは印刷中の所定
時間毎に前記計測手段により計測された計測値と前記閾
値とを比較するように構成される。また、この第1検証
モードは、印刷中におけるキャリッジの印字パス毎に前
記計測手段により計測された計測値と前記閾値とを比較
するように構成される場合もある。
【0015】そして、前記計測手段がインクカートリッ
ジにおけるインク消費量を計測する場合においては、前
記第1検証モードにおいて設定される閾値が、第2検証
モードにおいて設定される閾値に対して大きな値に設定
される。この場合の好ましい実施の形態においては、前
記第1検証モードにおいて設定される閾値が、第2検証
モードにおいて設定される閾値に対して、少なくとも規
定印字密度で記録用紙の1ページ分のインクの消費量に
相当する値以上大きく設定される。
【0016】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置においては、記録ヘッドから吐出されたまたは
吸引されたインク量を積算する計測手段と、この計測手
段による計測値に基づいてカートリッジがインクエンド
状態であるか否かを検証する検証手段が具備される。そ
して前記検証手段は、記録用紙の印刷中における例えば
所定時間毎に、または印字パス毎にカートリッジがイン
クエンド状態であるか否かを検証する第1検証モードを
実行する。一方、前記検証手段は、記録用紙の排紙時に
おいてもカートリッジがインクエンド状態であるか否か
を検証する第2検証モードを実行する。
【0017】この場合、前記検証手段における第1検証
モードにおいて比較対象として用いられる閾値が、第2
検証モードにおいて比較対象として用いられる閾値に対
して大きくなるように設定される。すなわち、第1検証
モードにおいて設定される閾値が、第2検証モードにお
いて設定される閾値に対して、少なくとも規定印字密度
で記録用紙の1ページ分のインクの消費量に相当する値
以上大きく設定されることにより、記録用紙の1ページ
分の印刷途中において、カートリッジがインクエンド状
態となるのを防止させることができる。
【0018】これにより、1ページの用紙の印刷途中に
おいて記録装置が停止するという事態を阻止させること
ができ、当該用紙を無駄にする、またはインク吐出量の
差による印字品質の低下を招くという問題を解消するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用された記録装置本体の
全体構成を示したものである。図中符号1はキャリッジ
であり、このキャリッジ1はタイミングベルト2を介し
たキャリッジモータ3からの駆動力により、ガイド部材
4に案内されてプラテン5の軸方向に往復動するように
構成されている。
【0020】前記キャリッジ1の記録用紙6と対向する
面には、印字領域側(図中、左側)にブラックインク用
の記録ヘッド7が、また非印刷領域側にカラー印刷用の
記録ヘッド8が搭載されており、キャリッジ1上に装填
されたブラックインクカートリッジ9、カラーインクカ
ートリッジ10からのインクの供給を受けて記録用紙6
に対してインク滴が吐出できるように構成されている。
【0021】記録装置の非印字領域(図中、右側)には
キャッピング装置13が配置されており、このキャッピ
ング装置13には、ブラックインク用記録ヘッド7を封
止するキャップ部材14と、カラーインク用記録ヘッド
8を封止するキャップ部材15が同一のスライダ上に搭
載されている。各キャップ部材14,15は、記録ヘッ
ド7,8のノズル形成面を1つの空間で封止できるサイ
ズを備え、それぞれが単独で駆動可能な2台の吸引ポン
プ16,17からなるポンプユニット18にチューブを
介して接続されている。
【0022】このような構成により、各キャップ部材1
4,15はフラッシング時において、一定の間隙をもっ
て前記記録ヘッド7,8に対向してインク滴を受け、ま
た装置の休止期間中には記録ヘッド7,8のノズル形成
面を封止し、さらにクリーニング操作時には、ポンプユ
ニット18からの負圧の供給を受けて記録ヘッド7,8
からインクを強制的に排出させることができる。
【0023】またキャッピング装置13の近傍には、ゴ
ムなどの弾性板からなるワイピング部材19が配置され
ていて、キャリッジ1がキャッピング装置13側に往復
移動する際に、記録ヘッドのノズル形成面を払拭するワ
イピング動作がなされるように構成されている。なお、
前記キャリッジ1には、ブラックインクカートリッジ
9、カラーインクカートリッジ10を装着した場合に、
検出信号を発生するカートリッジ検出器11,12が具
備されている。
【0024】図2は、前記した記録装置内に搭載された
制御回路の構成をブロック図によって示したものであ
る。なお、図2において図1と同一符号はそれぞれ同一
部分を示しており、その説明は省略する。印刷制御手段
20は、ホストコンピュータからの印刷データに基づい
てビットマップデータを生成し、このデータに基づいて
ヘッド駆動手段21により駆動信号を発生させて、記録
ヘッド7,8からインク滴を吐出させるように構成され
ている。
【0025】ポンプ駆動手段22は、後述するクリーニ
ング制御手段23により演算生成された吸引強度、吸引
時間、吸引インターバルに関する駆動信号に基づいて吸
引ポンプ16,17を駆動できるように構成されてい
る。
【0026】クリーニング制御手段23は、外部から操
作可能なクリーニングスイッチ24からの信号が入力さ
れた場合や、インクカートリッジ9,10が新しく装填
された場合、また装置の電源投入時に休止タイマ25が
所定時間を計時している場合において、記録ヘッド7,
8をキャップ部材14,15により封止した状態で、ポ
ンプ駆動手段22に信号を出力し、各ポンプ16,17
を吸引タイマ26にセットされた時間で作動させるよう
に構成されている。
【0027】なお、前記休止タイマ25は、装置の動作
電源がオフとなった時点で計時を開始し、また装置の動
作電源がオンとなった時点で計時動作を停止して、記録
ヘッド7,8がキャップ部材14,15により連続して
封止されていた時間を検出するものである。換言すれ
ば、この休止タイマ25は、実質的にクリーニング実施
後からの経過時間を管理するクリーニング後経過時間計
測手段を構成している。
【0028】また、フラッシング制御手段27は、印刷
タイマ28の計時により印刷動作が一定時間継続した時
点で、印刷制御手段20によりキャリッジ1がフラッシ
ング位置、通常はキャッピング位置に待避された後、目
詰まりの防止や、目詰まり解消のために各記録ヘッド
7,8の全てのノズル開口から所定数のインク滴を吐出
させるように制御する。
【0029】インク消費量演算手段29は、インク消費
量を計測する計測手段を構成しており、この演算手段2
9は印字動作やフラッシング動作により吐出されたイン
ク滴の数をカウントし、これに係数設定手段30に格納
されている1滴当たりのインク量を乗算して消費インク
量を算出する機能を有している。そして、ポンプ駆動手
段22に吸引指令が出力された段階で、記録ヘッド7,
8から排出されたインク量を合算するように作用する。
【0030】このインク消費量演算手段29は、演算し
たインク消費量を例えばEEPR0Mにより構成された
消費量記憶手段31に格納させると共に、インクカート
リッジ着脱検出手段32によりインクカートリッジ9,
10の交換が検出された場合に、リセット手段33から
のリセット信号を受けて、前記記憶手段31のデータを
リセットするように作用する。
【0031】インク残量判定手段34は、各カートリッ
ジ9,10のインク容量とインク消費量演算手段29に
より算出されたインク消費量との差分であるインク残量
を算出して、インク残量に関するデータを表示手段35
に送出し、視覚的にインク残量が表示されるように構成
されている。
【0032】また、第1検証手段36および第2検証手
段37が具備されており、この第1検証手段36および
第2検証手段37には閾値設定手段38より、それぞれ
に異なった閾値が供給されるように構成されている。前
記第1検証手段36は、記録用紙の印刷中に定期的に各
インクカートリッジがインクエンド状態となったか否か
を判定するものであり、この第1検証手段36には印刷
タイマ28より、記録用紙の印刷中において所定の時間
ごと(例えば、後述するように12秒ごと)にトリガー
信号を受けて、その時点において後述するようにインク
カートリッジがインクエンド状態となっているか否かを
判定する。
【0033】また、この第1検証手段36には、記録用
紙の印刷中においてホストコンピュータよりキャリッジ
の印字パスごとにトリガー信号を受けるようにも構成さ
れており、その印字パスごとに後述するようにインクカ
ートリッジがインクエンド状態となっているか否かを判
定することができるようにも構成されている。なお、前
記第1検証手段36は、前記した所定の時間ごとに、ま
たは前記した印字パスごとにインクカートリッジがイン
クエンド状態となっているか否かが判定できるように択
一的に選択できるように構成されている。
【0034】前記第1検証手段36には、消費量記憶手
段31に格納された各カートリッジのインク消費量に対
応する数値が供給され、また前記したように閾値設定手
段38より各カートリッジのインクエンドに対応する閾
値が供給される。そして、第1検証手段36は、印刷中
における前記した所定の時間ごとに、または前記した印
字パスごとに両者の比較がなされ、消費量記憶手段31
における数値が、閾値設定手段38の閾値を超えた場合
に、インクエンド状態であると判定するようになされ
る。このインクエンド状態を示す信号はインク残量判定
手段34に供給され、表示手段35に対してインクエン
ド状態を視覚的に表示するようになされる。また、第1
検証手段36からのインクエンド状態を示す信号は、装
置にインクエンド検出信号として供給される。
【0035】一方、前記第2検証手段37は、記録用紙
の排紙時に各インクカートリッジがインクエンド状態と
なったか否かを判定するものであり、ホストコンピュー
タより記録用紙の排紙指令の情報を得て、その時点にお
いて後述するようにインクカートリッジがインクエンド
状態となっているか否かを判定する。
【0036】この第2検証手段37には、消費量記憶手
段31に格納された各カートリッジのインク消費量に対
応する数値が供給され、また前記したように閾値設定手
段38より各カートリッジのインクエンドに対応する閾
値が供給される。そして、第2検証手段37は、記録用
紙が排紙された時点において両者の比較がなされ、消費
量記憶手段31における数値が、閾値設定手段38の閾
値を超えた場合に、インクエンド状態であると判定する
ようになされる。
【0037】このインクエンド状態を示す信号はインク
残量判定手段34に供給され、表示手段35に対してイ
ンクエンド状態を視覚的に表示するようになされる。ま
た、第2検証手段37からのインクエンド状態を示す信
号は、装置にインクエンド検出信号として供給される。
【0038】図3に示すフローチャートは、主に第1検
証手段36および第2検証手段37によるインクエンド
検出の作用を説明するものである。なお、図3に示すフ
ローチャートは、ブラックインクカートリッジ9におけ
るインクエンド検出の態様を示しているが、他のカラー
インクカートリッジにおけるインクエンド検出について
も、その態様は同一である。
【0039】図3に示す作用はメインルーチンにおい
て、装置の電源がオンされた場合、インクカートリッジ
が交換された場合、印刷タイマ28より得られる定期フ
ラッシング動作時、および用紙の排紙時においてサブル
ーチンとして実行される。まず、ステップS11におい
ては、装置の電源がオンされた場合か、またはカートリ
ッジが交換された場合かが判定され、前記いずれかの場
合(Yesの場合)においては、ステップS12におい
てブラックインクカートリッジが装填されているが否か
が判定される。これは前記したカートリッジ着脱検出手
段32による情報から求められる。
【0040】このステップS12においてブラックイン
クカートリッジが装填されていない(No)と判定され
ると、ブラックインクカートリッジがインクカートリッ
ジアウト状態であることを表示手段35によって表示さ
せる。この場合、インクカートリッジアウトとインクエ
ンドを同一の表示手段によって表示させてもよい。
【0041】またステップS12においてブラックイン
クカートリッジが装填されている(Yes)と判定され
ると、ステップS13に移行する。一方、前記ステップ
S11において装置の電源がオンされた場合か、または
カートリッジが交換された場合かのいずれでもない(N
o)と判定された場合もステップS13に移行する。
【0042】ステップS13においては、前記消費量記
憶手段31に格納されているインク消費カウンタ〔C
b〕の値が読み出され、図に示すようにその値が10.
9×10の7乗に満たない場合には、ステータスとして
“0”が設定され、表示手段35におけるインク量の表
示はなされない。また前記値が10.9×10の7乗以
下の条件に至った場合においては、ステータスとして
“1”が設定され、表示手段35におけるインク量の表
示は同様になされない。そして、前記値が11.25×
10の7乗以上となった場合においては、ステータスと
して“2”が設定され、表示手段35において“Bk
Ink Low”の表示がなされる。
【0043】続いて、ステップS14においては、定期
フラッシングであるか否かが判定される。この場合、前
記印刷タイマ28の計時により、印刷中において例えば
12秒ごとに定期フラッシングのフラグが立ち、これを
検出した場合において、定期フラッシングである(Ye
s)と判定される。この場合においては、ステップS1
5に示す第1検証モードに移行し、前記消費量記憶手段
31に格納されているインク消費カウンタ〔Cb〕の値
が読み出され、図に示すようにその値が12.9×10
の7乗以上である場合には、ステータスとして“3”が
設定され、表示手段35において“Bk Ink En
d”の表示がなされ、メインルーチンに移行する。
【0044】またステップS14において、定期フラッ
シングではない(No)と判定された場合、すなわち用
紙が排紙された状態であると認識された場合には、ステ
ップS16に示す第2検証モードに移行し、前記消費量
記憶手段31に格納されているインク消費カウンタ〔C
b〕の値が読み出され、図に示すようにその値が12.
5×10の7乗以上である場合には、同様にステータス
として“3”が設定され、表示手段35において“Bk
Ink End”の表示がなされ、メインルーチンに
移行する。
【0045】前記したように、定期フラッシングである
場合に比較判断されるステップS15と、用紙の排紙状
態において比較判断されるステップS16においては、
それぞれインクエンドとして判定する場合の閾値が異な
り、第1検証モードにおいて設定される閾値が、第2検
証モードにおいて設定される閾値に対して大きな値に設
定されている。この場合、第1検証モードにおいて設定
される閾値が、第2検証モードにおいて設定される閾値
に対して、少なくとも規定印字密度で記録用紙の1ペー
ジ分のインクの消費量に相当する値以上大きく設定され
ることが望ましい。一般的にほとんどの文書は、印字密
度が10%以下であり、また画像においては、多くとも
50%程度である。したがって記録用紙の仕様、用途に
応じて設定すれば良い。
【0046】前記したように異なった閾値が設定される
ことにより、用紙の排紙状態で検証される第2検証モー
ドにおいては、インク消費量のより少ない状態で、イン
クエンド状態と判定される。換言すれば、用紙が給紙さ
れた場合においては、その1ページ分については、印刷
を保証することができ、1ページの途中でインクエンド
状態となる不都合を回避することが可能となる。
【0047】なお、図3に示すフローチャートにおける
ステップS14およびステップS15においては、印刷
中の所定時間ごとに設定された定期フラッシング時にお
いてインクエンドの検証を行うようにしているが、これ
に代えて印刷中におけるキャリッジの印字パス毎にイン
クエンドの検証を行うようにしてもよい。
【0048】また、以上説明した実施の形態において
は、消費量記憶手段31に格納されているインク消費カ
ウンタ〔Cb〕の値を読み出し、閾値と比較するように
構成しているが、例えば各カートリッジのインク容量と
インク消費量演算手段29により算出されたインク消費
量との差分であるインク残量を算出して、インク残量に
関するデータと各閾値とを比較するようにしてもよい。
【0049】この場合のインク残量と比較される閾値
は、前記第1検証モードにおいて設定される閾値が、前
記第2検証モードにおいて設定される閾値に対して小さ
な値に設定される。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、インクカー
トリッジがインクエンド状態であるか否かを検証する検
証手段が具備され、この検証手段が記録用紙の印刷中に
定期的にインクカートリッジがインクエンド状態である
か否かを検証する第1検証モードと、記録用紙の排紙時
にインクカートリッジがインクエンド状態であるか否か
を検証する第2検証モードを実行するようになされ、前
記第1検証モードと第2検証モードにおいて、前記計測
手段により計測された計測値と比較される閾値がそれぞ
れ異なるように設定されているので、用紙の印字途中で
インクエンドとなり、ページの途中で印刷が途切れると
いう不都合を回避させることができる。したがって、当
該用紙を無駄にするまたはインク吐出量の差による印字
品質の低下を招くという問題を解消させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された記録装置本体の全体構成を
示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に搭載された制御回路の構
成を示したブロック図である。
【図3】図2に示す制御回路の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録用紙 7,8 インクジェット式記録ヘッド 9,10 インクカートリッジ 11,12 カートリッジ検出器 13 キャッピング装置 14,15 キャップ部材 16,17 吸引ポンプ 18 ポンプユニット 20 印刷制御手段 21 ヘッド駆動手段 23 クリーニング制御手段 27 フラッシング制御手段 29 インク消費量演算手段 31 消費量記憶手段 32 インクカートリッジ着脱検出手段 35 表示手段 36 第1検証手段 37 第2検証手段 38 閾値設定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに対応してインク滴を吐出す
    るインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドにイ
    ンクを供給するインクカートリッジと、前記インクカー
    トリッジにおけるインク消費量またはインク残量を計測
    する計測手段と、前記計測手段により計測された計測値
    と予め設定されている閾値との比較によってインクカー
    トリッジがインクエンド状態であるか否かを検証する検
    証手段とを具備したインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記検証手段は、記録用紙の印刷中に定期的にインクカ
    ートリッジがインクエンド状態であるか否かを検証する
    第1検証モードと、記録用紙の排紙時にインクカートリ
    ッジがインクエンド状態であるか否かを検証する第2検
    証モードを実行し、前記第1検証モードと第2検証モー
    ドにおいて、前記計測手段により計測された計測値と比
    較される閾値がそれぞれ異なるように設定されているこ
    とを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 定期的にインクエンド状態を検証する第
    1検証モードは、印刷中の所定時間毎に前記計測手段に
    より計測された計測値と前記閾値とを比較するようにな
    される請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 定期的にインクエンド状態を検証する第
    1検証モードは、印刷中におけるキャリッジの印字パス
    毎に前記計測手段により計測された計測値と前記閾値と
    を比較するようになされる請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記計測手段がインクカートリッジにお
    けるインク消費量を計測するものであって、前記第1検
    証モードにおいて設定される閾値が、第2検証モードに
    おいて設定される閾値に対して大きな値に設定されてい
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1検証モードにおいて設定される
    閾値が、第2検証モードにおいて設定される閾値に対し
    て、少なくとも規定印字密度で記録用紙の1ページ分の
    インクの消費量に相当する値以上大きく設定される請求
    項4に記載のインクジェット式記録装置。
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