JP2006117868A - オルガノポリシロキサンエマルジョン及びその製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサンエマルジョン及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 安定性が良好なオルガノポリシロキサンエマルジョン、及び平衡化反応時間の短いオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法を提供する。
【解決手段】 (A)環状オルガノポリシロキサン、
(B)両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサン、
(C)両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン
を含有し、(A),(B)成分の割合が質量比で(A)/(B)=10/90〜80/20、(C)成分の配合量が(A),(B)成分の合計100質量部に対して0.05〜5質量部、25℃の粘度が50mm2/s以下であるポリシロキサン混合物を乳化重合してなるオルガノポリシロキサンエマルジョン、及び上記ポリシロキサン混合物を(D)界面活性剤を添加した(E)水中に乳化分散させ、このエマルジョン中で上記ポリシロキサン混合物を酸性又はアルカリ性触媒の存在下で重合するオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、オルガノポリシロキサン混合物の乳化重合により得られるオルガノポリシロキサンエマルジョン及びその製造方法に関するものである。
従来、オルガノポリシロキサンエマルジョンの乳化重合による製造方法としては、オルガノポリシロキサンを乳化した状態で酸又はアルカリ触媒により重合する方法(特公昭34−2041号公報:特許文献1、特公昭41−13995号公報:特許文献2、特公昭46−41038号公報:特許文献3)、環状シロキサンとトリアルコキシシランを乳化した状態で酸又はアルカリ触媒により重合する方法(特公昭56−38609号公報:特許文献4、特開昭63−286434号公報:特許文献5)が知られている。また、副生する低分子シロキサンを低減化するために末端ヒドロキシオルガノポリシロキサンを低温で乳化重合する方法(特開平4−178429号公報:特許文献6、特開2003−252994号公報:特許文献7)、分岐状オルガノシロキサンを得るためにオルガノシロキサンと末端ヒドロキシ基である分岐状シロキサンオリゴマーを重合する方法(特開2001−163981号公報:特許文献8)が知られている。
しかしながら、環状シロキサンを原料とする乳化重合では平衡化反応に長時間が必要である。加熱重合により平衡化反応時間の短縮は可能であるが、エマルジョンの安定性が低下する傾向にある。また、末端ヒドロキシオルガノポリシロキサンを原料とする乳化重合ではエマルジョンの安定性に問題があった。なお、従来公知の技術では、環状オルガノポリシロキサンと末端ヒドロキシ直鎖状オルガノポリシロキサンを併用して製造することの記載はみられない。
特公昭34−2041号公報 特公昭41−13995号公報 特公昭46−41038号公報 特公昭56−38609号公報 特開昭63−286434号公報 特開平4−178429号公報 特開2003−252994号公報 特開2001−163981号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、安定性が良好なオルガノポリシロキサンエマルジョン、及び平衡化反応時間の短いオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、(A)環状オルガノポリシロキサン、(B)両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサン及び(C)両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサンを特定割合で含有してなるポリシロキサン混合物を、(D)界面活性剤を添加した(E)水に乳化させることにより得られたエマルジョン中において、酸性又はアルカリ性触媒存在下で重合させることにより、平衡化反応時間が短くなるために短時間でオルガノポリシロキサンエマルジョンを製造することができ、このオルガノポリシロキサンエマルジョンは、原液安定性、希釈安定性がともに良好であることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記に示すオルガノポリシロキサンエマルジョン及びその製造方法を提供する。
〔1〕 (A)環状オルガノポリシロキサン、
(B)両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサン、
(C)両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン
を含有し、(A),(B)成分の配合割合が(A)/(B)=10/90〜80/20(質量比)であり、(C)成分の配合量が(A),(B)成分の合計量100質量部に対して0.05〜5質量部であり、25℃における粘度が50mm2/s以下であるポリシロキサン混合物を乳化重合してなることを特徴とするオルガノポリシロキサンエマルジョン。
〔2〕 (A)環状オルガノポリシロキサン、
(B)両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサン、
(C)両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン
を含有し、(A),(B)成分の配合割合が(A)/(B)=10/90〜80/20(質量比)であり、(C)成分の配合量が(A),(B)成分の合計量100質量部に対して0.05〜5質量部であり、25℃における粘度が50mm2/s以下であるポリシロキサン混合物を、(D)界面活性剤を添加した(E)水中に乳化分散させ、このエマルジョン中で上記ポリシロキサン混合物を酸性又はアルカリ性触媒の存在下で重合することを特徴とするオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法。
本発明の製造方法によれば、安定性が良好な乳化重合エマルジョンを低温度においても短時間で製造することが可能である。また、これにより得られるオルガノポリシロキサンエマルジョンは、原液安定性、希釈安定性がともに良好であることから、繊維処理剤、離型剤などとして有用である。
本発明の(A)成分である環状オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式で表されるものを用いることができる。
Figure 2006117868
(式中、Rは同一又は異種の炭素数1〜20の1価有機基であり、nは3≦n≦20の整数である。)
ここで、Rは同一又は異種の炭素数1〜20の1価有機基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などのアルキル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基などのアリール基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、或いはこれらの1価炭化水素基構造中の水素原子の一部をハロゲン原子や、アミノ基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、エポキシ基、メルカプト基、カルボキシル基等の極性基含有の有機基で置換したものなどが挙げられる。ここで、Rの90モル%以上はメチル基であることが望ましい。また、nは20より大きいと乳化時の安定性が低下することから、3≦n≦20、特に3≦n≦10の整数である。
次に、(B)成分である両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサンは、縮合反応時の反応性の面から末端基がヒドロキシル基であるものを用いるものであり、下記一般式で表されるものを用いることができる。
H−[O−Si(R)2m−OH
(式中、Rは前出と同じ、mは2≦m≦100の整数である。)
ここで、Rは前出と同じ同一又は異種の炭素数1〜20の1価有機基であり、同様のものが例示でき、好ましくはメチル基である。更に、mは100より大きいとエマルジョン化した際の安定性が悪くなることから、2≦m≦100、特に2≦m≦70の整数である。
次に、(C)成分である両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサンは、重合後のポリシロキサンの粘度を調整するために使用されるものであり、下記一般式で表されるものを用いることができる。
(R13Si−[O−Si(R)2p−O−Si(R13
(式中、Rは前出と同じ、R1は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基であり、pは0≦p≦20の整数である。)
ここで、Rは前出と同じ同一又は異種の炭素数1〜20の1価有機基であり、同様のものが例示でき、好ましくはメチル基である。R1は同一又は異種の炭素数1〜20、特に1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。ここで、R1の90モル%以上はメチル基であることが望ましい。更に、pは20より大きいと粘度調整剤としての効果が弱くなることから、0≦p≦20、特に0≦p≦15の整数である。
上記(A),(B)成分の配合割合は、(A)/(B)(質量比)=10/90〜80/20であり、好ましくは20/80〜70/30である。(A)/(B)が10/90より小さい場合にはエマルジョンの安定性が低下してしまい、80/20より大きい場合には平衡化反応時間が長くなりすぎてしまう。
また、(C)成分の配合量は、(A),(B)成分の合計量100質量部に対して0.05〜5質量部であり、好ましくは0.06〜3質量部である。(C)成分の配合量が0.05質量部より少ない場合には粘度調整効果が不十分となり、5質量部より多い場合には重合後のポリシロキサンの粘度が低くなりすぎて実用的ではない。
なお、本発明においては、これら(A),(B),(C)成分の他にオルガノポリシロキサン原料として、本発明の目的を損なわない範囲で下記一般式で示されるオルガノアルコキシシランなどを併用することもできる。
aSi(OR)4-a
(ここで、Rは前出に同じ、aは0〜2の整数である。)
上記(A),(B),(C)成分を含有するポリシロキサン混合物の25℃における粘度は、50mm2/s以下であり、好ましくは40mm2/s以下である。ポリシロキサン混合物の粘度が50mm2/sより大きい場合にはエマルジョンの安定性が低下してしまう。なお、粘度の下限値は特に限定されるものではないが、2mm2/s以上であることが好ましい。ここで、粘度はオストワルド粘度計により測定した25℃における値である。
次に、(D)成分である界面活性剤は、上記オルガノポリシロキサンを水中に均一分散させるためのものであり、特に制限はないが、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤、第4級アンモニウム塩、アルキルアミン酢酸塩等のカチオン系界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリン等の両性界面活性剤などが挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を混合して使用することができる。
上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び必要によりその他の成分をホモミキサー、ホモジナイザーなどの乳化機を使用して(E)成分である水中に均一に乳化分散した後、必要に応じて触媒として硫酸類、スルホン酸類、塩酸などの酸性物質、又は水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ性物質を添加し、好ましくは20〜60℃の温度で1〜42時間重合反応を実施する。
なお、この際、(D)成分である界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキル硫酸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸のような酸型界面活性剤、第4級アンモニウムヒドロキシドのようなカチオン型界面活性剤を使用する場合には、それ自体が触媒として作用するため、触媒を新たに添加する必要はない。
ここで、上記各成分の配合割合としては、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有するポリシロキサン混合物が5〜80質量%、特に10〜70質量%、(D)成分が0.1〜30質量%、特に0.2〜15質量%、触媒が0〜2質量%、特に0〜1質量%、水が残部とすることが好ましい。ポリシロキサン混合物が少なすぎると不経済であり、多すぎるとO/W型エマルジョンを得られない場合がある。また、(D)成分が少なすぎるとエマルジョンの安定性が低下する場合があり、多すぎると所定の重合度のポリシロキサンが得られない場合がある。更に、触媒が多すぎるとエマルジョンの安定性が低下する場合がある。なお、上記ポリシロキサン混合物中の(A),(B)及び(C)成分の配合割合は、上述した通りである。
また、このポリシロキサン混合物エマルジョンの平均粒径は、50〜800nm、特に100〜600nmであることが好ましい。なお、本発明において、平均粒径はコールター社製のN4型測定装置により測定することができる。
また、重合時の液温度が60℃より高い場合にはエマルジョンの安定性が悪くなるおそれがあり、20℃より低い場合には平衡化反応に長時間を要するおそれがあり、不経済である。より好ましくは20〜50℃である。また、重合時間が1時間より短い場合は平衡化反応が不十分となるおそれがあり、42時間より多くても平衡化反応による重合度変化がない場合があることから不経済となる。より好ましくは1〜36時間、更に好ましくは1〜30時間である。
重合終了後は、必要に応じて、酸性触媒を使用した場合には炭酸ナトリウム、アンモニア、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのアルカリ物質で、アルカリ性触媒を使用した場合には酢酸、ギ酸、リン酸、塩酸などの酸性物質で中和すればよい。
この重合により、下記式で示される重合度が150〜3,000、特に200〜2,000のオルガノポリシロキサンが得られる。
(R13Si−[O−Si(R)2q−OSi(R13
(但し、R,R1は前出と同じ、qは148≦q≦2,998、特に198≦q≦1,998の整数である。)
このオルガノポリシロキサンは、水に乳化したエマルジョンとして得られるが、この場合、このエマルジョン中の固形分(上記の目的オルガノポリシロキサン)濃度は、4.5〜72質量%、特に9〜63質量%であることが好ましい。
また、このエマルジョンの平均粒径は、50〜800nm、特に100〜600nmであることが好ましい。
このようにして得られたオルガノポリシロキサンエマルジョンは、原液安定性、希釈安定性がともに良好であることから、繊維処理剤、離型剤などとして有用である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において部及び%はそれぞれ質量部と質量%を示し、粘度はオストワルド粘度計により測定した25℃における値を示し、平均粒径はコールター社製N4型測定装置により測定した値を示す。
[実施例1]
オクタメチルシクロテトラシロキサン600g、粘度63.3mm2/sであるH−[O−Si(CH3240−OHで示される末端ヒドロキシル基封鎖ジメチルポリシロキサン400g、ヘキサメチルジシロキサン1gを均一混合した。このものの粘度は9.9mm2/sであった。この混合シロキサン液840g、ラウリル硫酸ナトリウム6g、ドデシルベンゼンスルホン酸14g、水1140gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、圧力50MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、平均粒径280nmの均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを25℃で24時間重合を行った。その後、10%炭酸ナトリウム水溶液22gでpH7に中和し、「エマルジョン(1)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.5%であった。物性を表1に示す。
[実施例2]
オクタメチルシクロテトラシロキサン200g、H−[O−Si(CH3240−OHで示される末端ヒドロキシル基封鎖ジメチルポリシロキサン800g、ヘキサメチルジシロキサン1gを均一混合した。このものの粘度は32.1mm2/sであった。この混合シロキサン液を840g、ラウリル硫酸ナトリウム6g、ドデシルベンゼンスルホン酸14g、水1140gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、圧力75MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、平均粒径250nmの均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを25℃で20時間重合を行った。その後、10%炭酸ナトリウム水溶液22gでpH7に中和し、「エマルジョン(2)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.6%であった。物性を表1に示す。
[実施例3]
オクタメチルシクロテトラシロキサン700g、H−[O−Si(CH3240−OHで示される末端ヒドロキシル基封鎖ジメチルポリシロキサン300g、ヘキサメチルジシロキサン1gを均一混合した。このものの粘度は6.7mm2/sであった。この混合シロキサン液を840g、ラウリル硫酸ナトリウム6g、ドデシルベンゼンスルホン酸14g、水1140gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、圧力40MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、平均粒径300nmの均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを25℃で24時間重合を行った。その後、10%炭酸ナトリウム水溶液22gでpH7に中和し、「エマルジョン(3)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.6%であった。物性を表1に示す。
[実施例4]
重合を50℃で12時間行い、更に25℃で12時間熟成を行った以外は実施例1と同様にして「エマルジョン(4)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.7%であった。物性を表1に示す。
[比較例1]
オクタメチルシクロテトラシロキサン839.16g、ヘキサメチルジシロキサン0.84g、ラウリル硫酸ナトリウム6g、ドデシルベンゼンスルホン酸14g、水1140gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、平均粒径300nmの均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを25℃で24時間重合を行った。その後、10%炭酸ナトリウム水溶液22gでpH7に中和し、「エマルジョン(5)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が29.8%であった。物性を表1に示す。
[比較例2]
重合時間を48時間に変更した以外は比較例1と同様にして「エマルジョン(6)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.6%であった。物性を表1に示す。
[比較例3]
重合を70℃で12時間行い、更に25℃で12時間熟成を行った以外は比較例1と同様にして「エマルジョン(7)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.7%であった。物性を表1に示す。
[比較例4]
H−[O−Si(CH3240−OHで示される末端ヒドロキシル基封鎖ジメチルポリシロキサン839.16g、ヘキサメチルジシロキサン0.84g、ラウリル硫酸ナトリウム6g、ドデシルベンゼンスルホン酸14g、水1140gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、圧力100MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、平均粒径270nmの均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを25℃で20時間重合を行った。その後、10%炭酸ナトリウム水溶液22gでpH7に中和し、「エマルジョン(8)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が37.6%であった。物性を表1に示す。
[比較例5]
重合時間を42時間に変更した以外は比較例1と同様にして「エマルジョン(9)」を得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が36.3%であった。物性を表1に示す。
Figure 2006117868

(*1)不揮発分から乳化剤量を除き、仕込みシロキサン量で割って算出:85〜90%で平衡状態
(*2)イソプロピルアルコール(IPA)1リットルに撹拌しながらエマルジョン300gを徐々に添加し、析出したシロキサン層のみを105℃で3時間乾燥したものの回転粘度計により測定した25℃における粘度:仕込み設定粘度(反応率が85〜90%になった場合の原料配合比から推定した仕上がりポリシロキサン粘度)は40,000〜80,000mPa・s
(*3)エマルジョン原液を3,000rpm/15分間遠心分離した後の上/下NV(不揮発分)比:1.0±0.2は良好
(*4)エマルジョン/水=2/98(質量比)で希釈し、24時間後の表面状態を評価:(○:オイルスポットなし、×:オイルスポットあり)

Claims (3)

  1. (A)環状オルガノポリシロキサン、
    (B)両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサン、
    (C)両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン
    を含有し、(A),(B)成分の配合割合が(A)/(B)=10/90〜80/20(質量比)であり、(C)成分の配合量が(A),(B)成分の合計量100質量部に対して0.05〜5質量部であり、25℃における粘度が50mm2/s以下であるポリシロキサン混合物を乳化重合してなることを特徴とするオルガノポリシロキサンエマルジョン。
  2. (A)環状オルガノポリシロキサン、
    (B)両末端ヒドロキシル基封鎖ジオルガノポリシロキサン、
    (C)両末端トリアルキルシロキシ基封鎖ジオルガノポリシロキサン
    を含有し、(A),(B)成分の配合割合が(A)/(B)=10/90〜80/20(質量比)であり、(C)成分の配合量が(A),(B)成分の合計量100質量部に対して0.05〜5質量部であり、25℃における粘度が50mm2/s以下であるポリシロキサン混合物を、(D)界面活性剤を添加した(E)水中に乳化分散させ、このエマルジョン中で上記ポリシロキサン混合物を酸性又はアルカリ性触媒の存在下で重合することを特徴とするオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法。
  3. 重合時の温度が20〜60℃、重合時間が1〜42時間である請求項2記載のオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法。
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