JP2006096989A - スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 - Google Patents
スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006096989A JP2006096989A JP2005244445A JP2005244445A JP2006096989A JP 2006096989 A JP2006096989 A JP 2006096989A JP 2005244445 A JP2005244445 A JP 2005244445A JP 2005244445 A JP2005244445 A JP 2005244445A JP 2006096989 A JP2006096989 A JP 2006096989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- sulfonic acid
- block copolymer
- polymer
- acid group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- XDTMQSROBMDMFD-UHFFFAOYSA-N C1CCCCC1 Chemical compound C1CCCCC1 XDTMQSROBMDMFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 0 *CCCC*C(C=CCCC=*Oc1cc(Oc(cc2)ccc2O**)ccc1)=O Chemical compound *CCCC*C(C=CCCC=*Oc1cc(Oc(cc2)ccc2O**)ccc1)=O 0.000 description 6
- HGCIXCUEYOPUTN-UHFFFAOYSA-N C1CC=CCC1 Chemical compound C1CC=CCC1 HGCIXCUEYOPUTN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
Description
点で、パーフルオロアルキルスルホン酸系ポリマーと比較して劣る傾向がある。
Polymer Preprints, Japan, Vol.42,No.7, p.2490〜2492 (1993) Polymer Preprints, Japan, Vol.43,No.3, p.735〜736 (1994) Polymer Preprints, Japan, Vol.42,No.3, p.730 (1993)
(1) 下記一般式(A)で表されるイオン伝導性成分を有するポリマーセグメントと、下記一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)および(B−6)から選ばれる少なくとも1種以上で表されるイオン伝導性成分を有さないポリマーセグメントからなるスルホン酸基を有することを特徴とするポリアリーレンブロック共重合体;
、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−、−CH2−、−C(CH3)2−、−
O−または−S−を示し、mは0〜10の整数を示し、mが1〜10である場合にはXは
互いに同一でも異なっていてもよく、kは0〜5の整数を示し、lは0〜4の整数を示し、k+l≧1であり、nは正の整数を示し、ポリマーセグメントを構成する構造単位において、k同士、l同士、m同士、X同士はそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。)
、フッ素置換アルキル基、アリル基、アリール基およびシアノ基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示し、Wは単結合、−CO−、−SO2−、−SO−、
−CONH−、−COO−、−(CF2)p−(ここで、pは1〜10の整数である)または−C(CF3)2−を示し、Qは単結合、−O−、−S−、−CH=CH−または−C≡C−を示し、Jは単結合、アルキレン基、フッ素置換アルキレン基、アリール置換アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−、−CO−、−CONH−、−COO−、−SO−または−SO2−を示し、r
は正の整数を示す。)。
(3) 上記一般式(A)で表されるポリマーセグメントの構造単位を形成しうるモノマーと、上記一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)または(B−6)で表されるポリマーセグメントの構造単位を形成しうるモノマーのうちいずれか一方を重合して前駆体を製造し、得られた前駆体に他方のモノマーを反応させて上記(1)または(2)に記載のポリアリーレンブロック共重合体を得ることを特徴とするスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体の製造方法。
(5) 上記(1)または(2)に記載のスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を含むことを特徴とするプロトン伝導膜。
本発明のスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体は、下記一般式(A)で表されるイオン伝導性成分を有するポリマーセグメントと、後述する一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)または(B−6)で表されるイオン伝導性成分を有さないポリマーセグメントとを含んでいる。
−(ここで、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−、−CH2−、−C(CH3)2−、−O−、−S−などを示す。
kは0〜5の整数、lは0〜4の整数を示し、k+l≧1である。中でも、kが1〜4の整数、lが0〜3の整数であり、かつmが0〜5の整数であることが好ましい。
すなわち、上記一般式(A)において、ポリマーセグメントを構成するn個の各構造単位(a);
一般式(A)において、nは正の整数であり、好ましくは1〜150、より好ましくは5〜80である。nは、共重合体中において一般式(A)で表されるセグメント内に含まれるスルホン酸基数はプロトン伝導度に大きな影響を及ぼし、同一スルホン酸導入量のサンプルを比較した場合、一般式(A)で表されるセグメント内におけるスルホン酸基数が多いほどプロトン伝導度が高い傾向がある。
アルキル基、フッ素置換アルキル基、アリル基、アリール基およびシアノ基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。
フッ素置換アルキル基としては、具体的には、トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基などが挙げられる。中でも、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基が好ましい。
アリル基としては、具体的には、プロペニル基などが挙げられる。
アリール基としては、具体的には、フェニル基、ペンタフルオロフェニル基などが挙げられる。
Qは単結合、−O−、−S−、−CH=CH−または−C≡C−を示す。
上記一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)または(B−6)で表されるポリマーセグメントを構成する構造単位において、R1同士、R2同士、R3同士、R4同士、R5同士、R6同士、R7同士、R8同士、R9同士、R10同士、R11同
士、R12同士、R13同士、R14同士、R15同士、R16同士、R17同士、R18同士、R19同士、R20同士、R21同士、R22同士、R23同士、R24同士、R25同士、R26同士、R27同士、R28同士、R29同士、R30同士、R31同士、R32同士、R33同士、R34同士、R35同士、R36同士、R37同士、R38同士、R39同士、R40同士、R41同士、R42同士、R43同士、R44同士、R45同士、R46同士、R47同士、R48同士、W同士、Q同士、J同士はそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。
範囲内において繰り返し単位(b−1)間で互いに同一でも異なっていてもよく、上記一般式(B−2)で表されるポリマーセグメントを構成するr個の各繰り返し単位(b−2)において、R1〜R8、R13〜R16、WおよびQは互いに独立であり、上述した範囲内において繰り返し単位(b−2)間で互いに同一でも異なっていてもよく、上記一般式(B−3)で表されるポリマーセグメントを構成するr個の各繰り返し単位(b−3)におい
て、R1〜R8、R17〜R24、W、QおよびJは互いに独立であり、上述した範囲内において繰り返し単位(b−3)間で互いに同一でも異なっていてもよく、上記一般式(B−4)で表されるポリマーセグメントを構成するr個の各繰り返し単位(b−4)において、R1〜R8、R25〜R32 、W、QおよびJは互いに独立であり、上述した範囲内において繰り返し単位(b−4)間で互いに同一でも異なっていてもよく、上記一般式(B−5)で表されるポリマーセグメントを構成するr個の各繰り返し単位(b−5)において、R1
〜R8、R33〜R40、W、QおよびJは互いに独立であり、上述した範囲内において繰り
返し単位(b−5)間で互いに同一でも異なっていてもよく、上記一般式(B−6)で表されるポリマーセグメントを構成するr個の各繰り返し単位(b−6)において、R1〜
R8、R41〜R48、W、QおよびJは互いに独立であり、上述した範囲内において繰り返
し単位(b−6)間で互いに同一でも異なっていてもよい。
6)のいずれかを形成しうるモノマーとその他の共重合成分との仕込みモル比、添加順序を変更することによっても調整することができる。
メチルカテコール、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾ
ルシノール、4−エチルレゾルシノール、1,3−ジクロロベンゼン、1,3−ジブロモベンゼン、1,3−ジヨードベンゼン、2,6−ジクロロベンゾニトリル、2,6−ジフルオ
ロベンゾフェノン、2,6−ジクロロベンゾフェノン、2,4−ジクロロベンゾフェノン、2,4'−ジクロロベンゾフェノン、2,2'−ジクロロベンゾフェノン、2,6−ジフルオ
ロベンゾフェノン、2,4−ジフルオロベンゾフェノン、2,4'−ジフルオロベンゾフェ
ノン、2,2'−ジフルオロベンゾフェノン、2,2'−ビフェノール、3,3'−ビフェノール、2,4'−ビフェノール、3,4'−ビフェノール、2,2'−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,3'−ジヒドロキシジフェニルメタン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、2,2'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、3,3'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、2,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、3,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、2,2'−メチリデンビス(4−メチルフェノール)、2,4'−メチリデンビス(4−メチルフェノール)、2,4'−エチリデンビス(4−メチルフェノール)、2,2'−イソプロピリデンビスフェノール、2,3'−イソプロピリデンビスフェノール、2,4'−イソプロピリデンビスフェノール、3,3'−メチリデ
ンビス(1,1'−ビフェニル−4−オール)、9,9'−ビス(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)フルオレン等が挙げられる。
本発明のスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体は、一般式(A)で表されるポリマーセグメントの構造単位(a)を形成しうるモノマーと、一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)または(B−6)で表されるポリマーセグメントの繰り返し単位(b−1)、(b−2)、(b−3)、(b−4)、(b−5)または(b−6)を形成しうるモノマーとを共重合させることにより合成することができる。具体的には、上記構造単位(a)を形成しうるモノマーと、上記構造単位(b)を形成しうるモノマーとのうちいずれか一方のモノマーを予め重合して前駆体を製造し、得られた前駆体に他方のモノマーを反応させて製造することができる。
、下記一般式(B−1')、(B−2')、(B−3')、(B−4')、(B−5')また
は(B−6')で表される芳香族化合物が挙げられる。
本発明で用いられる芳香族スルホン酸エステルは、下記一般式(A')で表される。
記一般式(A)中のkおよびlと同義である。
一般式(A')において、Rは炭化水素基、好ましくは炭素原子数4〜20の炭化水素
基を示し、具体的にはtert−ブチル基、iso−ブチル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、2−エチルヘキシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルメチル基などの直鎖状炭化水素基、分岐状炭化水素基、脂環式炭化水素基などが挙げられる。
キル基またはアリール基を示す。)で表される基を示す。
トリル基などが挙げられる。
な化合物が挙げられる。
おいて塩素原子が塩素原子以外の他のハロゲン原子または−OSO2Z(ここで、Zはア
ルキル基、フッ素置換アルキル基またはアリール基を示す。)に置き換わった化合物、上記化合物において−CO−が−SO2−に置き換わった化合物、上記化合物において塩素
原子が塩素原子以外の他のハロゲン原子または−OSO2Zに置き換わり、かつ−CO−
が−SO2−に置き換わった化合物なども挙げられる。
(芳香族化合物)
本発明で用いられる芳香族化合物は、下記一般式(B−1')、(B−2')、(B−3')、(B−4')、(B−5')または(B−6')で表される。
)、(B−3)、(B−4)、(B−5)および(B−6)中のR1〜R48、W、Qおよ
びJと同義であり、rは上記一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)および(B−6)中のrと同義である。また、R'およびR''は、上記一般式
(A')中のR'およびR''と同義である。
げられる。
は(B−6')で表される芳香族化合物は、例えば以下に示す方法で合成することができ
る。
チルスルホキサイドなどの誘電率の高い極性溶媒中で、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、水素化アルカリ金属、水酸化アルカリ金属、アルカリ金属炭酸塩などのアルカリ金属化合物を加える。通常、アルカリ金属等はビスフェノールの水酸基に対し、過剰気味で反応させ、通常、1.1〜2倍当量を使用する。好ましくは、1.2〜1.5倍当量の使用である。
ロフェニル)スルホン、ビス(4−フルオロフェニル)スルホン、4−フルオロフェニル−4'−クロロフェニルスルホン、4−フルオロフェニル−3'−クロロフェニルスルホン、4−フルオロフェニル−2'−クロロフェニルスルホン、ビス(3−ニトロ−4−クロ
ロフェニル)スルホン、2,6−ジクロロベンゾニトリル、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、ヘキサフルオロベンゼン、デカフルオロビフェニル、2,6−ジフルオロベンゾフ
ェノン、2,5−ジフルオロベンゾフェノン、2,4−ジフルオロベンゾフェノン、2,6
−ジクロロベンゾフェノン、2,5−ジクロロベンゾフェノン、2,4−ジクロロベンゾフェノン、1,3−ビス(4−クロロベンゾイル)ベンゼンなどを反応させる。芳香族ジハ
ライド化合物は反応性から言えば、フッ素化合物が好ましいが、次の芳香族カップリング反応を考慮した場合、末端が塩素原子となるように芳香族求核置換反応を組み立てる必要がある。活性芳香族ジハライドはビスフェノールに対し、2〜4倍モル、好ましくは2.2〜2.8倍モルの使用である。芳香族求核置換反応の前に予め、ビスフェノールのアルカリ金属塩としていてもよい。反応温度は60℃〜300℃で、好ましくは80℃〜250℃の範囲である。反応時間は15分〜100時間、好ましくは1時間〜24時間の範囲である。最も好ましい方法としては、活性芳香族ジハライドとして反応性の異なるハロゲン原子を一個ずつ有するクロロフルオロ体を用いることであり、フッ素原子が優先してフェノキシドと求核置換反応が起きるので、目的の活性化された末端クロロ体を得るのに好都合である。
は(B−6')で表される芳香族化合物を合成する他の方法としては、特開平2−159
号公報に記載のように求核置換反応と親電子置換反応を組み合わせ、目的の電子吸引性基、電子供与性基からなる屈曲性化合物の合成方法がある。
たは(B−6')において、rが2以上である芳香族化合物は、例えば、一般式(B')において電子供与性基Qであるエーテル性酸素の供給源となるビスフェノール、具体的には2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェニルフェニル)フルオレン、2−フェニルフェノール、4,4'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、4,4'−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)ジフェニルメタン、4,4'−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェニルフェニル
)ジフェニルメタン、2−フェニルヒドロキノン、カテコール、3−メチルカテコール、4−メチルカテコール、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチル
レゾルシノール、4−エチルレゾルシノール、2,2'−ビフェノール、3,3'−ビフェノール、2,4'−ビフェノール、3,4'−ビフェノール、2,2'−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,3'−ジヒドロキシジフェニルメタン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、2,2'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、3,3'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、2,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、3,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、2,2'−メチリデンビス(4−メチルフェノール)、2,4'−メチリデンビス(4−メチルフェノール)、2,4'−エチリデンビス(4−メチルフェノール)、2,2'−イソプロピリデンビスフェノール、2,3'−イソプロピリデンビスフェノール、2,4'−イソプロピリデンビスフェノール、3,3'−メチリデンビス(1,1'−ビフェニル−4−オール)、9,9'−ビス(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)フルオレンなどのビスフェノールのアルカリ金属塩と過剰の4,4'−ジクロロベンゾフェノン、ビス(4−クロロフェニル)スルホンなどの上記活性芳香族ハロゲン化合物との置換反応をN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、
スルホランなどの極性溶媒存在下で前記単量体の合成手法に準じ重合して得られる。
は(B−6')で表される芳香族化合物は、単独もしくは組み合わせて使用することがで
きる。
上述したモノマー単位(前駆体を含む)からスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を合成する際には、触媒の存在下で重合を行う。使用される触媒は、遷移金属化合物を含む触媒系であり、この触媒系としては、(1)遷移金属塩および配位子となる化合物(以下、「配位子成分」という。)、または配位子が配位された遷移金属錯体(銅塩を含む)、ならびに(2)還元剤を必須成分とし、さらに、重合速度を上げるために、「塩」を添加してもよい。
挙げられる。中でも、トリフェニルホスフィン、2,2'−ビピリジンが好ましい。上記配位子成分である化合物は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
シクロオクタジエン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどが挙げられる。中でも、塩化ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、塩化ニッケル(2,2'−ビピリジン)が好ましい。
−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N'−ジメチルイミダゾリジノンなどが挙げられる。中でも、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N'−ジメチルイミダゾリジノンが好ましい。これらの重合溶媒は、十分に乾燥してから用いることが好ましい。
また、重合する際の重合温度は、通常、0〜200℃、好ましくは50〜120℃である。また、重合時間は、通常、0.5〜100時間、好ましくは1〜40時間である。
本発明に係るスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体は、上記スルホン酸基を有しないポリアリーレンを加水分解して、上記一般式(A')で表される化合物中
のスルホン酸エステル基(−SO3R)をスルホン酸基(−SO3H)に転換することにより得ることができる。
(1)少量の塩酸を含む過剰量の水またはアルコールに、上記スルホン酸基を有しないポリアリーレンを投入し、5分間以上撹拌する方法
(2)トリフルオロ酢酸中で上記スルホン酸基を有しないポリアリーレンを80〜120℃程度の温度で5〜10時間程度反応させる方法
(3)スルホン酸基を有しないポリアリーレン中のスルホン酸エステル基(−SO3R)
1モルに対して1〜3倍モルのリチウムブロマイドを含む溶液、例えばN−メチルピロリドンなどの溶液中で上記ポリアリーレンを80〜150℃程度の温度で3〜10時間程度反応させた後、塩酸を添加する方法
などを挙げることができる。
−4')、(B−5')または(B−6')で表されるオリゴマーを共重合させることによ
りスルホン酸エステル基、スルホン酸基を有しないポリアリーレンを予め合成し、このスルホン酸エステル基、スルホン酸基を有しないポリアリーレンをスルホン化することにより合成することもできる。すなわち、上記合成方法に準じた方法によりスルホン酸基を有しないポリアリーレンを製造した後、スルホン化剤を用い、スルホン酸基を有しないポリアリーレンにスルホン酸基を導入することによりスルホン酸基を有するポリアリーレンを得ることができる。
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン系極性溶剤のほか、テトラクロロエタン、ジクロロエタン、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素などが挙げられる。反応温度は特に制限はないが、通常、−50〜200℃、好ましくは−10〜100℃である。また、反応時間は、通常、0.5〜1,000時間、好ましく
は1〜200時間である。
(高分子固体電解質)
本発明の高分子固体電解質は、上述したようなスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体からなる。
(プロトン伝導膜)
本発明のプロトン伝導膜は、上述したスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を、例えば溶剤に溶解して溶液とした後、キャスティングにより基体上に流延し、フィルム状に成形する方法(キャスティング法)などにより、フィルム状に成形して製造される。基体としては、通常の溶液キャスティング法に用いられる基体であれば特に限定されず、例えばプラスチック製、金属製などの基体が用いられ、好ましくは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの熱可塑性樹脂からなる基体が用いられる。
トン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチル尿素、ジメチル
イミダゾリジノン(DMI)などの非プロトン系極性溶剤が挙げられ、特に溶解性、溶液粘度の面から、N−メチル−2−ピロリドンが好ましい。非プロトン系極性溶剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
の滞留性が悪く、基体から流れてしまうことがある。一方、100,000mPa・sを
超えると、粘度が高過ぎて、ダイからの押し出しができず、流延法によるフィルム化が困難となることがある。
未乾燥フィルムを水に浸漬する際には、未乾燥フィルム1質量部に対し、水が10質量部以上、好ましくは30質量部以上の接触比となるようにすることが好ましい。また、得られるプロトン伝導膜の残存溶媒量をできるだけ少なくするためには、できるだけ大きな接触比を維持するのが好ましい。さらに、浸漬に使用する水を交換したり、オーバーフローさせたりして、常に水中の有機溶媒濃度を一定濃度以下に維持しておくことも、得られ
るプロトン伝導膜の残存溶媒量の低減に有効である。プロトン伝導膜中に残存する有機溶媒量の面内分布を小さく抑えるためには、水中の有機溶媒濃度を撹拌等によって均質化させることが好ましい。
このように、未乾燥フィルムを水に浸漬してから乾燥すると、残存溶媒量が低減されたプロトン伝導膜が得られ、プロトン伝導膜中における残存溶媒量は、通常5質量%以下である。
本発明のプロトン伝導膜は、老化防止剤、好ましくは分子量500以上のヒンダードフェノール系化合物を含有してもよく、老化防止剤を含有することでプロトン伝導膜としての耐久性をより向上させることができる。
ート](商品名:IRGANOX 1010)、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 1035)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)
(商品名:IRGANOX 1076)、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチルー4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)(商品名:IRGAONOX 1098)、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(商
品名:IRGANOX 1330)、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−イソシアヌレイト(商品名:IRGANOX 3114)、3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(商品名:Sumilizer GA-80)などが挙げられる。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.スルホン酸当量(IEC)
得られたスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を、水洗水が中性になるまで洗浄してフリーの残存している酸を充分に除去した。これを乾燥した後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解し、フェノールフタレインを指示薬としてNaOHの標準液を用いて滴定を行い、中和点からスルホン酸当量を求めた。
2.分子量の測定
スルホン酸基を有さないポリアリーレン、オリゴマーの数平均分子量および重量平均分子量については、基本的に溶剤としてテトラヒドロフラン(THF)を用い、GPCによってポリスチレン換算の分子量を求めた。スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体の数平均分子量および重量平均分子量については、基本的に溶剤として臭化リチウムと燐酸を添加したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を溶離液として用い、GPCによってポリスチレン換算の分子量を求めた。
3.プロトン伝導度の測定
交流抵抗は、5mm幅の短冊状のプロトン伝導膜試料(下記要領で製膜)の表面に、白金線(φ=0.5mm)を押し当て、恒温恒湿装置中に試料を保持し、白金線間の交流インピーダンス測定から求めた。すなわち、相対湿度90%、温度85℃の環境下で交流10kHzにおけるインピーダンスを測定した。抵抗測定装置として、(株)NF回路設計ブロック製のケミカルインピーダンス測定システムを使用し、恒温恒湿装置には、(株)ヤマト科学製のJW241を使用した。白金線は、5mm間隔に5本押し当てて、線間距離を5〜20mmに変化させて交流抵抗を測定した。線間距離と抵抗の勾配から、以下の式:
比抵抗R(Ω・cm)=0.5(cm)×膜厚(cm)×抵抗線間勾配(Ω/cm)
によって膜の比抵抗Rを算出し、比抵抗Rの逆数からプロトン伝導度を算出した。
4.熱特性評価
合成したオリゴマーの熱特性はDSCおよびTGAにより評価した。オリゴマーのTgはDSC測定でのセカンドスキャンの値、耐熱性はTGA測定での5%重量損失温度を読み取った。試料は固体のポリマーをそのまま使用し、DSC、TGA測定ともに窒素雰囲気下、昇温速度は20℃/minで行った。
5.その他の特性評価
スルホン酸基を含有するポリマー 5.0g、NMP 20.6gおよびメタノール 1
0.3gを50ccのスクリュー管に加え、ウエーブローターで24時間攪拌を行い、均一なポリマー溶液を得た。上記の溶液をPETフィルム上にバーコーダー法によりキャストし、80℃で30分間、150℃で60分間、乾燥することで、膜厚40μmの均一且つ透明なプロトン伝導膜試料を得た。フィルムの洗浄は、pH1の塩酸水で2回、その後
pH5の水で5回洗浄することにより行い、一日風乾したものをサンプルとした。フィルムの特性としては、動的粘弾性測定の変曲点温度(‘E:周波数10Hz)、引張試験の破断強度、のびを測定した。
ーボン電極の転写率により評価を行った。電極の転写率は処理後のサンプル表面をスキャナーで読み取り、伝導膜と電極のコントラストの面積比からおよその割合を算出した。
芳香族化合物(オリゴマー)の調製
撹拌機、温度計、冷却管、Dean-Stark管、および窒素導入の三方コックを取り付けた1Lの三つ口のフラスコに、4,4'−ジフルオロベンゾフェノン 73.05g(0.33
5mol)、4−クロロ−4'−フルオロベンゾフェノン 12.85g(0.055mol)、レゾルシノール 40.21g(0.365mol)、炭酸カリウム 55.52g(0.402mol)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)390mL、およびトルエン160mLを加え、オイルバスで加熱を行い、窒素雰囲気下で撹拌しながら140℃で反応させた。反応により生成する水をトルエンと共沸させ、Dean-Stark管で系外に除去しながら反応させると、約3時間で水の生成がほとんど認められなくなった。次いで、反応温度を徐々に150℃まで上げながら大部分のトルエンを除去し、5時間反応を続けた後、4−クロロ−4'−フルオロベンゾフェノン 8.57g(0.037mol)を加え、さらに150℃で2時間反応させた。得られた反応液を放冷後、副生した無機化合物の沈殿物を濾過によって除去し、濾液を2Lのメタノール中に投入した。これにより沈殿した生成物を濾別して回収し、乾燥した後、DMAc 500mLに溶解した。この溶液
をメタノール 2Lに加えて再沈殿させ、目的の化合物90.5g(収率92%)を得た
。
℃、熱分解温度Td5は425℃であった。
得られた重合体は下記式(I):
[合成例2]
合成例1で用いたレゾルシノールの代わりに2,2'−ジヒドロキシジフェニルメタン
73.42g(0.367mol)、4,4'-ジフルオロベンゾフェノン 72.73g(0.333mol)、4−クロロ−4'−フルオロベンゾフェノンを反応初期分 21.30g(0.060mol)、追添分 9.30g(0.040mol)を使用し、反応は
合成例1と同様に行った。その結果目的の化合物 126g(96%)を得た。
得られた重合体のGPC(THF溶媒)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は5,
000であった。また、得られた重合体はNMP、THFに可溶であり、Tgは95℃、熱分解温度Td5は395℃であった。
得られた重合体は下記式(II):
[合成例3]
合成例1で用いたレゾルシノールの代わりに1,3−ベンゼンチオール 52.20g(0.367mol)、4,4'-ジフルオロジフェニルスルホン 84.67g(0.333mol)、4−クロロ−4'−フルオロベンゾフェノンを反応初期分 21.30g(0.060mol)、追添分 9.30g(0.040mol)を使用し、反応は合成例1と
同様に行った。その結果目的の化合物 129g(96%)を得た。
得られた重合体のGPC(THF溶媒)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は1,
000であった。また、得られた重合体はNMP、THFに可溶であり、Tgは113℃、熱分解温度Td5は395℃であった。
得られた重合体は下記式(III):
[合成例4]
合成例1で用いたレゾルシノールの代わりに3,3'−ジヒドロキシジフェニルエーテル
74.21g(0.367mol)、4,4'-ジフルオロベンゾフェノン 72.73g
(0.333mol)、4−クロロ−4'−フルオロベンゾフェノンを反応初期分 21.30g(0.060mol)、追添分 9.30g(0.040mol)を使用し、反応
は合成例1と同様に行った。その結果目的の化合物 126g(96%)を得た。
得られた重合体のGPC(THF溶媒)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は5,
000であった。また、得られた重合体はNMP、THFに可溶であり、Tgは102℃、熱分解温度Td5は395℃であった。
得られた重合体は下記式(IV):
[合成例5]
合成例1で用いたレゾルシノールの代わりにヒドロキノン 40.21g(0.365
mol)を使用し、反応は合成例1と同様に行った。目的の化合物 87.3g(89%
)を得た。
得られた重合体のGPC(THF溶媒)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は5,
000であった。また、得られた重合体はNMP、THFなどに加熱状態で可溶であり、Tgは155℃、熱分解温度Td5は460℃であった。
得られた重合体は下記式(V):
合成例1で得られたオリゴマー 19.51g(3.9mmol)、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチルエステル 22.51g(56.1m
mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド 1.18g(1.8m
mol)、ヨウ化ナトリウム 0.27g(1.8mmol)、トリフェニルホスフィン 6.30g(24.0mmol)、および亜鉛末 9.41g(144mmol)を30
0mLのセパラブルフラスコに加え、乾燥窒素置換した。次いで、N−メチル−2−ピロリドン100mlをフラスコに加え、80℃に加熱し、攪拌しながら4時間重合を行った。
(スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体の合成)
上記重合体20g、リチウムブロマイド 5.2g(スルホン酸エステル基に対して2
当量を攪拌装置、温度計を取り付けた300mlのセパラブルフラスコに加える。次いでN−メチル−2−ピロリドン 160mlを加え、窒素気雰囲気化にて130℃で5時間
攪拌した。得られた溶液を大量のアセトンの中に注ぎ入れ、重合体を沈殿させた。沈殿物を濾過後、10%塩酸水で二回洗浄し、次いで、洗浄水のpHが5になるまでイオン交換水で重合体の洗浄を繰り返した後、乾燥して16g(収率94%)のスルホン酸基含有重合体を得た。このスルホン酸を有するポリアリーレンブロック共重合体のGPC(NMP)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は38,000、重量平均分子量は143,000であり、スルホン酸当量は1.6meq/gであった。
ン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を製造した。その結果、得られたスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体のGPC(NMP)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は43,000、重量平均分子量は155,000であり、スルホン酸当量は1.6meq/gであった。
3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチルエステル 23.36g(58.2mmol)を使用した以外は実施例1と同様にしてスルホン酸基を有するポリアリーレン共重合体を製造した。その結果、得られたスルホン酸基を有するポリアリーレン共重合体のGPC(NMP)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は53,0
00、重量平均分子量は180,000であり、スルホン酸当量は2.3meq/gであ
った。
[比較例1]
実施例1において、合成例1で得られたオリゴマーの代わりに、合成例5で得られたオリゴマー 9.05g(1.8mmol)を使用した以外は実施例1と同様にしてスルホ
ン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を製造した。その結果、得られたスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体のGPC(NMP)で求めたポリスチレン換算の数平均分子量は41,000、重量平均分子量は140,000であり、スルホン酸当量は1.6meq/gであった。
Claims (5)
- 下記一般式(A)で表されるイオン伝導性成分を有するポリマーセグメントと、下記一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)または(B−6)で表されるポリマーセグメントから選ばれる少なくとも1種以上のイオン伝導性成分を有さないポリマーセグメントからなることを特徴とするスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体;
、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−、−CH2−、−C(CH3)2−、−
O−または−S−を示し、mは0〜10の整数を示し、mが1〜10である場合にはXは互いに同一でも異なっていてもよく、kは0〜5の整数を示し、lは0〜4の整数を示し、k+l≧1であり、nは正の整数を示し、ポリマーセグメントを構成する構造単位において、k同士、l同士、m同士、X同士はそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。)
、フッ素置換アルキル基、アリル基、アリール基およびシアノ基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示し、Wは単結合、−CO−、−SO2−、−SO−、
−CONH−、−COO−、−(CF2)p−(ここで、pは1〜10の整数である)または−C(CF3)2−を示し、Qは単結合、−O−、−S−、−CH=CH−または−C≡C−を示し、Jは単結合、アルキレン基、フッ素置換アルキレン基、アリール置換アルキ
レン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−、−CO−、−CONH−、−COO−、−SO−または−SO2−を示し、r
は正の整数を示す。)。 - 0.3〜5.0meq/gの範囲のイオン交換容量を含有することを特徴とする請求項1に記載のスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体。
- 請求項1に記載の一般式(A)で表されるポリマーセグメントの構造単位を形成しうるモノマーと、請求項1に記載の一般式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)または(B−6)で表されるポリマーセグメントの構造単位を形成しうるモノマーのうちいずれか一方を重合して前駆体を製造し、得られた前駆体に他方のモノマーを反応させて請求項1または2に記載のポリアリーレンブロック共重合体を得ることを特徴とするスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体の製造方法。
- 請求項1または2に記載のスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体からなることを特徴とする高分子電解質。
- 請求項1または2に記載のスルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体を含むことを特徴とするプロトン伝導膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244445A JP4565217B2 (ja) | 2004-08-30 | 2005-08-25 | スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004250560 | 2004-08-30 | ||
JP2005244445A JP4565217B2 (ja) | 2004-08-30 | 2005-08-25 | スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006096989A true JP2006096989A (ja) | 2006-04-13 |
JP4565217B2 JP4565217B2 (ja) | 2010-10-20 |
Family
ID=36237103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005244445A Expired - Fee Related JP4565217B2 (ja) | 2004-08-30 | 2005-08-25 | スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4565217B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007294237A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Jsr Corp | 固体高分子型燃料電池用電極電解質、電極ペースト、電極および膜−電極接合体 |
JP2007291243A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Jsr Corp | フルオレン骨格を有する芳香族化合物およびスルホン酸基を有するポリアリーレン |
JP2008038146A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-21 | Gm Global Technology Operations Inc | Pem適用のためのフッ素化ポリマーブロック |
JP2008166001A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Honda Motor Co Ltd | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 |
WO2008143184A1 (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Jsr Corporation | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 |
WO2009078483A1 (ja) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Jsr Corporation | 直接メタノール型燃料電池用電極電解質およびそれを用いた電極ワニス、電極ペースト、膜-電極接合体 |
JP2009231217A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Jsr Corp | 直接メタノール型燃料電池用膜電極接合体、直接メタノール型燃料電池およびガス拡散層用樹脂ペースト。 |
JP2009242584A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Jsr Corp | ポリアリーレンおよびそれを用いたプロトン伝導膜 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003212988A (ja) * | 2002-01-18 | 2003-07-30 | Jsr Corp | ポリアリーレン系重合体およびプロトン伝導膜 |
JP2004137444A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-05-13 | Jsr Corp | 新規な芳香族スルホン酸エステル誘導体、ポリアリーレン、スルホン酸基を有するポリアリーレンおよびその製造方法、ならびにプロトン伝導膜およびその製造方法 |
JP2004190002A (ja) * | 2002-10-15 | 2004-07-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | ブロック共重合体及びその用途 |
WO2006009206A1 (ja) * | 2004-07-23 | 2006-01-26 | Mitsui Chemicals, Inc. | 燃料電池用結着剤、電極形成用組成物、電極およびそれを用いた燃料電池 |
JP2006523258A (ja) * | 2003-03-19 | 2006-10-12 | バージニア テック インテレクチュアル プロパティーズ インコーポレーテッド | ニトリル含有イオン伝導性スルホン化重合物質 |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005244445A patent/JP4565217B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003212988A (ja) * | 2002-01-18 | 2003-07-30 | Jsr Corp | ポリアリーレン系重合体およびプロトン伝導膜 |
JP2004137444A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-05-13 | Jsr Corp | 新規な芳香族スルホン酸エステル誘導体、ポリアリーレン、スルホン酸基を有するポリアリーレンおよびその製造方法、ならびにプロトン伝導膜およびその製造方法 |
JP2004190002A (ja) * | 2002-10-15 | 2004-07-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | ブロック共重合体及びその用途 |
JP2006523258A (ja) * | 2003-03-19 | 2006-10-12 | バージニア テック インテレクチュアル プロパティーズ インコーポレーテッド | ニトリル含有イオン伝導性スルホン化重合物質 |
WO2006009206A1 (ja) * | 2004-07-23 | 2006-01-26 | Mitsui Chemicals, Inc. | 燃料電池用結着剤、電極形成用組成物、電極およびそれを用いた燃料電池 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007294237A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Jsr Corp | 固体高分子型燃料電池用電極電解質、電極ペースト、電極および膜−電極接合体 |
JP2007291243A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Jsr Corp | フルオレン骨格を有する芳香族化合物およびスルホン酸基を有するポリアリーレン |
JP2008038146A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-21 | Gm Global Technology Operations Inc | Pem適用のためのフッ素化ポリマーブロック |
US8492460B2 (en) | 2006-07-28 | 2013-07-23 | GM Global Technology Operations LLC | Fluorinated polymer blocks for PEM applications |
JP2008166001A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Honda Motor Co Ltd | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 |
WO2008143184A1 (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Jsr Corporation | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 |
US8349994B2 (en) | 2007-05-18 | 2013-01-08 | Jsr Corporation | Electrode electrolyte for polymer-type fuel cell, and use thereof |
WO2009078483A1 (ja) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Jsr Corporation | 直接メタノール型燃料電池用電極電解質およびそれを用いた電極ワニス、電極ペースト、膜-電極接合体 |
JP2009231217A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Jsr Corp | 直接メタノール型燃料電池用膜電極接合体、直接メタノール型燃料電池およびガス拡散層用樹脂ペースト。 |
JP2009242584A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Jsr Corp | ポリアリーレンおよびそれを用いたプロトン伝導膜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4565217B2 (ja) | 2010-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4131216B2 (ja) | ポリアリーレンおよびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 | |
KR101023577B1 (ko) | 직접 메탄올형 연료 전지용 막-전극 접합체 및 프로톤전도막 | |
JP4565217B2 (ja) | スルホン酸基を有するポリアリーレンブロック共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 | |
JP2004137444A (ja) | 新規な芳香族スルホン酸エステル誘導体、ポリアリーレン、スルホン酸基を有するポリアリーレンおよびその製造方法、ならびにプロトン伝導膜およびその製造方法 | |
JP4428181B2 (ja) | ニトリル型疎水性ブロックを有するスルホン化ポリマーおよび固体高分子電解質 | |
KR101110502B1 (ko) | 술폰산기를 갖는 폴리아릴렌 블록 공중합체 및 그의 제조방법, 및 고분자 고체 전해질 및 양성자 전도막 | |
US7887969B2 (en) | Membrane-electrode assembly for solid polymer electrolyte fuel cell | |
JP2007109472A (ja) | 燃料電池用膜−電極接合体 | |
JP4876410B2 (ja) | 直接メタノール型燃料電池用プロトン伝導膜 | |
JP2005154578A (ja) | 架橋型高分子電解質およびプロトン伝導膜 | |
JP4356546B2 (ja) | スルホン化ポリマーおよび固体高分子電解質 | |
JP4139967B2 (ja) | ポリアリーレンおよびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 | |
JP5597924B2 (ja) | 芳香族化合物およびスルホン酸基を有するポリアリーレン系共重合体、ならびにその用途 | |
JP4665396B2 (ja) | ミクロ相分離構造によりメタノール透過抑制が改良されたプロトン伝導膜 | |
JP2005112985A (ja) | 疎水性ブロックを有するスルホン化ポリマーおよび固体高分子電解質 | |
JP2006176682A (ja) | アルキル基側鎖を有する化合物およびスルホン化ポリマー | |
JP2005220193A (ja) | 重合体組成物およびプロトン伝導膜 | |
JP2005060484A (ja) | スルホン酸基を有するポリアリーレン共重合体およびその製造方法、ならびに高分子固体電解質およびプロトン伝導膜 | |
JP2006179256A (ja) | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体及び固体高分子型燃料電池 | |
JP2005239833A (ja) | スルホン酸基を有するポリアリーレンおよびそれからなるプロトン伝導膜ならびにスルホン酸基を有するポリアリーレンの製造方法 | |
JP2005246800A (ja) | プロトン伝導性複合膜およびその製造方法 | |
JP2006172861A (ja) | 燃料電池用膜−電極接合体 | |
JP2006335815A (ja) | プロトン伝導体組成物及びプロトン伝導性複合膜 | |
JP2006335816A (ja) | プロトン伝導体組成物およびプロトン伝導性複合膜 | |
JP5454561B2 (ja) | 固体高分子電解質膜形成用溶液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100629 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100712 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4565217 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |