JP2006070158A - 反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、下式(II)で示される反応染料は特許文献1に記載されている。
[式(II)中、X1及びX2は、それぞれ独立に塩素原子又はフッ素原子を表す。D1はフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。D1がフェニル基である場合は、該フェニル基における1個の水素原子は、−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L3基で置換されている。L3はアルカリの作用で脱離する基を表す。D2はヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
但し、式(II)における左右両端のトリアジン環で置換されたアミノ基は、それぞれ、スルホン酸基で置換されたベンゼン環の括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
さらに、上記の反応染料(I’)と反応染料(II)を含む紺色反応染料組成物は特許文献2に記載されている。
そして、特公昭62−1036号公報記載の反応染料と上記反応染料(I’)と黄色反応染料又は赤色反応染料とを含む紺色反応染料組成物が特許文献3に記載されている。
本発明の目的は、得られた染色物の汗日光堅牢度、塩素堅牢度及び洗濯堅牢度のバランスが優れる紺色反応染料組成物を提供することにある。
a)遊離酸の形で表すと、下式(I)で示される反応染料、
b)遊離酸の形で表すと、下式(II)で示される反応染料、
c)遊離酸の形で表すと、下式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)及び(IX)で示される反応染料の少なくとも一種
また、本発明の(ロ)は、上記(イ)の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法を提供するものである。
但し、式(II)における左右両端のトリアジン環で置換されたアミノ基は、それぞれ、スルホン酸基で置換されたベンゼン環の括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
R1はメチル基又はカルボキシル基を表す。Y3は水素原子、スルホン酸基、−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L5を表す。L5はアルカリの作用で脱離する基を表す。
但し、Y3が水素原子又はスルホン酸基である場合は、D3で表されるフェニル基又はナフチル基における水素原子は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L4で置換されている。L4はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
X3は塩素原子又はフッ素原子を表す。Y4は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L6を表す。L6はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
R4及びR5は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基又はカルバモイル基を表す。R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Y5は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L7を表す。L7はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
で示される基を表す。
(式(VII’)中、X5及びX6は、それぞれ独立に塩素原子、フッ素原子又は下式
で示される基を表す。)
(式(VII’’)中、R14は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Y8は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L11を表す。L11はアルカリの作用で脱離する基を表す。
但し、式(VII)中におけるR13がアセチル基又はカルボキシエチルカルボニル基を表す場合、式(VII)中のR11及びR12の一つ以上は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L10を表す。]
R19及びR20は、それぞれ独立に水素原子、アミノ基又はヒドロキシ基を表す。
R17及びR18は、それぞれ独立に水素原子又はスルホン酸基を表す。該R17及びR18は、それぞれ括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
D5はアセチル基、プロピオニル基又は下式(IX’’’)で示される基を表す。
(式(IX’)中、Y10は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L13基を表す。L13はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
Y12は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L15基を表す。L15はアルカリの作用で脱離する基を表す。
X8は、塩素原子、フッ素原子又はモルホリノ基を表す。
但し、上記の式(IX)におけるD5がアセチル基又はプロピオニル基を表すとき、該式(IX)におけるD4は上式(IX’)又は(IX’’)で示される基を表す。)]
本発明の(イ)及び(ロ)において、L1〜L15はアルカリの作用で脱離する基を表す。該アルカリの作用で脱離する基としては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子やピリジニオ基等が挙げられる。該ピリジニオ基における1〜2個の水素原子は、ハロゲン原子、カルボキシ基及びカルバモイル基からなる群より選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明の(イ)及び(ロ)において、アルカリの作用で脱離する基L1〜L15としては、硫酸エステル基が特に好ましい。
式(II)におけるD1は、−SO2CH=CH2基で置換されたフェニル基、−SO2CH2CH2L3基で置換されたフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。
D2はヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
本発明において、式(II)におけるD1及びD2がヒドロキシエチル基である反応染料を含む組成物が好ましい。また、式(II)におけるD1が−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L3で置換されたフェニル基であり、D2がシアノ基である反応染料を含む組成物も好ましい。
好ましいD3としては、ナフチル基における2個の水素原子が2個のスルホン酸基で置換されているナフチル基;又はフェニル基における2個の水素原子のうち、一方が−SO2CH=CH2基若しくは−SO2CH2CH2L4基で置換されており、他方が1個のメチル基若しくはメトキシ基で置換されているフェニル基が挙げられる。
R1はメチル基又はカルボキシル基を表す。Y3を有するベンゼン環は、無置換のベンゼン環であるか、又はその水素原子の1個がスルホン酸基、−SO2CH=CH2基若しくは−SO2CH2CH2L5基で置換されていてもよい。
式(V)におけるm1が3であり、R4及びR5の一方が水素原子であり、且つR4及びR5の他方がカルバモイル基である場合が好ましい。
また、m1が2であり、R4及びR5の一方が水素原子であり、且つR4及びR5の他方がアルキル(好ましくは炭素数1〜4)カルボニルアミノ基である場合が好ましい。
X4は塩素原子又はフッ素原子を表す。好ましいX4は塩素原子である。
好ましい反応染料(VI)は、下式(XI)又は(XII)で示される染料である。
[式中、Y6及びR7は、上記と同じ定義である。]
[式中、Y6、Y7、R9及びR10は、上記と同じ定義である。]
式(VII)におけるR13がアセチル基又はカルボキシエチルカルボニル基である場合は、R11及びR12の少なくとも一方が−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L10基を表す。
式(VIII)で示される反応染料としては、下式(XVI)又は下式(XVII)で示される反応染料が好ましい。
[式中、Y9、R19及びR20は、上記と同じ定義である。]
[式中、R15〜R19及びY9は、上記と同じ定義である。]
[式中、Y10は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L13を表す。Y11は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L14を表す。L13及びL14はそれぞれ独立にアルカリの作用で脱離する基を表す。]
本発明の黒色反応染料組成物においては、反応染料(III)〜(IX)で示される反応染料群から選ばれる一種以上の反応染料の割合が0.1〜50重量%であることが好ましい。
本発明の反応染料組成物は、その形態において特に限定されるものではなく、粉末状であってもよく、顆粒状であってもよく、水性の液体状であってもよい。
天然セルロース繊維の具体例としては、木綿、リネン、麻、ジュートやラミー繊維等を挙げることができる。好ましい天然セルロース繊維は木綿である。
再生セルロース繊維の具体例としては、レーヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、商品名テンセル、商品名タフセル、商品名モダールや商品名セルティマ等が挙げられる。
天然又は合成のポリアミド繊維としては、羊毛、絹、ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11やポリアミド−4等が挙げられる。また、これらを含有する混紡材料としては、上述した繊維材料の混紡材料;上述した繊維材料とポリエステル、ナイロンやアクリル等の合成繊維との混紡材料等が挙げられる。
本発明の黒色反応染料組成物は、上述した繊維材料等に物理的、化学的性状に応じた方法で染色又は捺染することができる。例えば、吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色法や捺染法等により、上述した繊維材料上に染色又は捺染することができる。
セルロース繊維材料を吸尽染色する際には、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダや苛性ソーダ等のアルカリの存在下に、必要に応じて芒硝や食塩等の中性塩を加え、場合により、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用して、30〜100℃程度の温度で染色することができる。ここで、アルカリや中性塩等の添加は一度に行ってもよく、分割して行ってもよい。
セルロース繊維材料をコールドバッチアップ法で染色する際には、芒硝や食塩等の中性塩と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等のアルカリとを用いてパジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して染色することができる。
セルロース繊維を連続染色法で染色する際には、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等のアルカリの存在下に室温又は高められた温度でパジング後、スチーミング又は乾熱処理する一相パジング法;本発明の反応染料組成物が溶けているパジング液に繊維材料を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等のアルカリとをパジングし、スチーミング又は乾熱処理する二相パジング法が用いられる。
セルロース繊維を捺染する際には、重曹等のアルカリを含有する捺染ペーストで印捺後、80℃以上の高温でスチーミングする一相捺染法;中性又は弱酸性の捺染ペーストで印捺した繊維材料を電解質含有アルカリ性浴に通過させるか、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバパジングした後にスチーミング又は乾熱処理する二相捺染法が用いられる。上述した捺染ペーストは、アルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、場合により尿素等の捺染糊剤及び/又は分散剤を含んでいてもよい。
遊離酸の形で表すと、下式(1)
(1)
で示される染料620部、遊離酸の形で表すと、下式(2)
で示される染料350部、及び、遊離酸の形で表すと、下式(3)
(3)
で示される染料30部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得られる組成物0.30g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、さらに60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
上式(1)で示される染料550部、上式(2)で示される染料400部、上式(3)で示される染料25部、及び、遊離酸の形で表すと、下式(4)
(4)
で示される染料の25部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.40g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、さらに60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、下式(5)
(5)
で示される染料200部、上式(1)で示される染料770部、及び、上式(3)で示される染料30部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た反応染料組成物0.35g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、さらに60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
上式(1)で示される染料450部、上式(5)で示される染料500部、上式(3)で示される染料25部、及び、上式(4)で示される染料25部を混合して紺色の反応染料組成物を得た。このようにして得た反応染料組成物0.50g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
上式(1)で示される染料250部、上式(2)で示される染料350部、上式(5)で示される染料300部、及び、遊離酸の形で表すと、下式(6)
(6)
で示される染料100部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た反応染料組成物0.50g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に、60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(7)〜(10)を使用して染料組成物を得、該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(11)を使用した以外は実施例1と同様にして染料組成物を得た。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(12)を使用した以外は実施例1と同様にして染料組成物を得た。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(13)〜(20)を使用し、これ以外は実施例1と同様にすると、染料組成物が得られる。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(21)を使用した以外は実施例1と同様にして染料組成物を得た。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
(21)
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(22)〜(25)を使用し、これ以外は実施例1と同様にすると、染料組成物が得られる。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
上記染料(1)600部、上記染料(2)300部、上記染料(6)50部及び上記染料(9)50部を使用して染料組成物を得た。この染料組成物を用いた以外は実施例5と同様にして染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
上記染料(1)550部、上記染料(2)250部、上記染料(8)100部及び上記染料(13)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例27
上記染料(1)500部、上記染料(2)380部、上記染料(14)20部及び上記染料(15)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例28
上記染料(1)500部、上記染料(2)380部、上記染料(14)20部及び上記染料(15)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例29
上記染料(1)450部、上記染料(2)300部、上記染料(16)120部及び上記染料(17)130部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例30
上記染料(1)500部、上記染料(2)350部、上記染料(3)25部、上記染料(4)25部及び上記染料(18)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例31
上記染料(1)600部、上記染料(5)260部、上記染料(3)30部、上記染料(4)30部及び上記染料(18)80部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例32
上記染料(1)500部、上記染料(2)300部、上記染料(6)100部及び上記染料(21)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例33
上記染料(1)450部、上記染料(5)420部、上記染料(6)50部及び上記染料(23)80部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例34
上記染料(1)200部、上記染料(5)600部、上記染料(24)80部及び上記染料(25)120部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
上記染料(1)300部、上記染料(5)450部、上記染料(6)150部及び上記染料(22)100部を使用して染料組成物を得た。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
実施例2と同様にして反応染料組成物を得る。この反応染料組成物200部を熱水で溶解する。得られる溶液を25℃まで冷却する。これに、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部及び炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加えて全量を1000部とする。この液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし、織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングして染料を固着させる。均一な濃い紺色であり、洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好な染色物が得られる。また、上記染色を繰り返しても、染色の再現性は良好である。
実施例2と同様にして反応染料組成物を得る。この組成物を用いて、以下の組成を有する色糊を作製する。
実施例2と同様にして反応染料組成物を得る。この組成物30gをそれぞれ熱水に溶解する。その後、25℃まで冷却する。この染料溶液に32.5%苛性ソーダ水溶液15g及び50度ボーメの水ガラス150gを添加する。その後、水を加えて全量を1000gとする。この直後に、水を加えて得られる液をパジング液として木綿織物をパジングする。次に、木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉する。次に、25℃の室温で20時間放置する。その後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。諸堅牢度が良好であり、均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例1で使用した染料(2)の代わりに特表2003−518143号公報記載の染料化合物[下式(26)]を使用する以外は、実施例1と同様にして反応染料組成物を得た。該反応染料組成物を用いて実施例1と同様に染色した。得られた染色物の堅牢度を下表に示す。
(26)
塩素堅牢度は、ISO(20ppm)法で試験した。
洗濯堅牢度は、JIS(A−2)法で試験した。
各堅牢度において、3.5級は3級と4級の中間を意味する。
本発明(ロ)の染色法により得られる紺色の染色物は、衣料品として有用である。
Claims (16)
- 次の反応染料a)、反応染料b)及び反応染料c)を含有してなる反応染料組成物。
a)遊離酸の形で表すと、下式(I)で示される反応染料、
b)遊離酸の形で表すと、下式(II)で示される反応染料、
c)遊離酸の形で表すと、下式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)及び(IX)で示される反応染料の少なくとも一種
[式(I)中、Y1は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L1を表す。L1はアルカリの作用で脱離する基を表す。Y2は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L2を表す。L2はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
[式(II)中、X1及びX2は、それぞれ独立に塩素原子又はフッ素原子を表す。D1はフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。D1がフェニル基である場合は、該フェニル基における1個の水素原子は、−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L3基で置換されている。L3はアルカリの作用で脱離する基を表す。D2はヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
但し、式(II)における左右両端のトリアジン環で置換されたアミノ基は、それぞれ、スルホン酸基で置換されたベンゼン環の括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
[式(III)中、D3はフェニル基又はナフチル基を表す。該フェニル基及びナフチル基における1〜3個の水素原子は、スルホン酸基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、−SO2CH=CH2基及び−SO2CH2CH2L4基からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい。L4はアルカリの作用で脱離する基を表す。
R1はメチル基又はカルボキシル基を表す。Y3は水素原子、スルホン酸基、−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L5を表す。L5はアルカリの作用で脱離する基を表す。
但し、Y3が水素原子又はスルホン酸基である場合は、D3で表されるフェニル基又はナフチル基における水素原子は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L4で置換されている。L4はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
[式(IV)中、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R3はシアノ基、カルバモイル基又はスルホメチル基を表す。
X3は塩素原子又はフッ素原子を表す。Y4は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L6を表す。L6はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
[式(V)中、m1は1〜3の整数を表す。X4は塩素原子又はフッ素原子を表す。
R4及びR5は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基又はカルバモイル基を表す。R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Y5は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L7を表す。L7はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
[式(VI)中、R7はアミノ基又はアルキルカルボニルアミノ基を表す。R8は水素原子又は下式(VI’)で示される基を表す。R9は水素原子又はスルホン酸基を表す。Y6は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L8を表す。L8はアルカリの作用で脱離する基を表す。
(式(VI’)中、R10は水素原子又はスルホン酸基を表す。Y7は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L9を表す。L9はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
[式(VII)中、m2は0又は1を表す。R11及びR12は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホン酸基、−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L10基を表す。L10はアルカリの作用で脱離する基を表す。R13はアセチル基、カルボキシエチルカルボニル基又は下式
で示される基を表す。
(式(VII’)中、X5及びX6は、それぞれ独立に塩素原子、フッ素原子又は下式
で示される基を表す。)
(式(VII’’)中、R14は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Y8は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2L11を表す。L11はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
但し、式(VII)中におけるR13がアセチル基又はカルボキシエチルカルボニル基を表す場合、上式(VII)中のR11及びR12の一つ以上は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L10基を表す。]
[式(VIII)中、R15及びR16は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。Y9は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L12基を表す。L12はアルカリの作用で脱離する基を表す。
R19及びR20は、それぞれ独立に水素原子、アミノ基又はヒドロキシ基を表す。
R17及びR18は、それぞれ独立に水素原子又はスルホン酸基を表す。該R17及びR18は、それぞれ、括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
[式(IX)中、D4はフェニル基、ナフチル基、下式(IX’)で示される基又は下式(IX’’)で示される基を表す。該フェニル基における1〜2個の水素原子は1〜2個のスルホン酸基で置換されている。また、該ナフチル基における1〜2個の水素原子は1〜2個のスルホン酸基で置換されている。
D5はアセチル基、プロピオニル基又は下式(IX’’’)で示される基を表す。
(式(IX’)中、Y10は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L13基を表す。L13はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
(式(IX’’)中、Y11は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L14基を表す。L14はアルカリの作用で脱離する基を表す。X7は塩素原子又はフッ素原子を表す。)
(式(IX’’’)中、R21は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R22は水素原子、塩素原子、スルホン酸基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
Y12は−SO2CH=CH2基又は−SO2CH2CH2L15基を表す。L15はアルカリの作用で脱離する基を表す。
X8は塩素原子、フッ素原子又はモルホリノ基を表す。
但し、上記の式(IX)におけるD5がアセチル基又はプロピオニル基を表すとき、該式(IX)におけるD4は上式(IX’)又は(IX’’)で示される基を表す。)] - 式(II)で示される反応染料において、D1及びD2がヒドロキシエチル基である請求項1に記載の反応染料組成物。
- 式(II)で示される反応染料におけるD1がフェニル基であり、該フェニル基における水素原子が−SO2CH=CH2基又は上記−SO2CH2CH2L3基で置換されており、且つ、式(II)で示される反応染料におけるD2がシアノ基である請求項1に記載の反応染料組成物。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色方法。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の捺染方法。
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