JP2006070158A - 反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法 - Google Patents

反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法 Download PDF

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JP2006070158A
JP2006070158A JP2004255308A JP2004255308A JP2006070158A JP 2006070158 A JP2006070158 A JP 2006070158A JP 2004255308 A JP2004255308 A JP 2004255308A JP 2004255308 A JP2004255308 A JP 2004255308A JP 2006070158 A JP2006070158 A JP 2006070158A
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聰之 荒木
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Abstract

【課題】 得られた染色物の洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好な紺色反応染料組成物の提供。
【解決手段】 染料(I)〜(III)を含有してなる反応染料組成物。
Figure 2006070158

Figure 2006070158

Figure 2006070158

[式中、X、Xは塩素原子を、Dはフェニル基、ヒドロキシエチル基を、Dはヒドロキシエチル基、シアノ基を、Y、Yは−SOCH=CHを、Lはアルカリの作用で脱離する基を、Dはフェニル基、ナフチル基を、Rはメチル基、カルボキシル基を、Yは水素原子等を表す。]
【選択図】 なし

Description

本発明は、紺色反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法に関するものである。
下式(I’)で示される紺色反応染料は、C.I.Reactive Black 5として公知である。
Figure 2006070158
また、下式(II)で示される反応染料は特許文献1に記載されている。
Figure 2006070158
[式(II)中、X及びXは、それぞれ独立に塩素原子又はフッ素原子を表す。Dはフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。Dがフェニル基である場合は、該フェニル基における1個の水素原子は、−SOCH=CH基又は−SOCHCH基で置換されている。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。Dはヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
但し、式(II)における左右両端のトリアジン環で置換されたアミノ基は、それぞれ、スルホン酸基で置換されたベンゼン環の括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
さらに、上記の反応染料(I’)と反応染料(II)を含む紺色反応染料組成物は特許文献2に記載されている。
そして、特公昭62−1036号公報記載の反応染料と上記反応染料(I’)と黄色反応染料又は赤色反応染料とを含む紺色反応染料組成物が特許文献3に記載されている。
特開2001−2952号公報(特許請求の範囲を参照) 特開2001−200175号公報(特許請求の範囲を参照) 特表2003−518143号公報(実施例を参照)
しかしながら、上述した公知の紺色反応染料組成物は、得られた染色物の汗日光堅牢度、塩素堅牢度及び洗濯堅牢度のバランスが必ずしも満足できるものではない。
本発明の目的は、得られた染色物の汗日光堅牢度、塩素堅牢度及び洗濯堅牢度のバランスが優れる紺色反応染料組成物を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討した結果、特定の紺色反応染料組成物を用いると、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の(イ)は、次の反応染料a)、反応染料b)及び反応染料c)を含有してなる反応染料組成物を提供するものである。
a)遊離酸の形で表すと、下式(I)で示される反応染料、
b)遊離酸の形で表すと、下式(II)で示される反応染料、
c)遊離酸の形で表すと、下式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)及び(IX)で示される反応染料の少なくとも一種
また、本発明の(ロ)は、上記(イ)の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法を提供するものである。
Figure 2006070158
[式(I)中、Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
Figure 2006070158
[式(II)中、X及びXは、それぞれ独立に塩素原子又はフッ素原子を表す。Dはフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。Dがフェニル基である場合は、該フェニル基における1個の水素原子は、−SOCH=CH基又は−SOCHCH基で置換されている。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。Dはヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
但し、式(II)における左右両端のトリアジン環で置換されたアミノ基は、それぞれ、スルホン酸基で置換されたベンゼン環の括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
Figure 2006070158
[式(III)中、Dはフェニル基又はナフチル基を表す。該フェニル基及びナフチル基における1〜3個の水素原子は、スルホン酸基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、−SOCH=CH基及び−SOCHCH基からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。
はメチル基又はカルボキシル基を表す。Yは水素原子、スルホン酸基、−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。
但し、Yが水素原子又はスルホン酸基である場合は、Dで表されるフェニル基又はナフチル基における水素原子は−SOCH=CH又は−SOCHCHで置換されている。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
Figure 2006070158
[式(IV)中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Rはシアノ基、カルバモイル基又はスルホメチル基を表す。
は塩素原子又はフッ素原子を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
Figure 2006070158
[式(V)中、m1は1〜3の整数を表す。Xは塩素原子又はフッ素原子を表す。
及びRは、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基又はカルバモイル基を表す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
は−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
Figure 2006070158
[式(VI)中、Rはアミノ基又はアルキルカルボニルアミノ基を表す。Rは水素原子又は下式(VI’)で示される基を表す。Rは水素原子又はスルホン酸基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。
Figure 2006070158
(式(VI’)中、R10は水素原子又はスルホン酸基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。)]
Figure 2006070158
[式(VII)中、m2は0又は1を表す。R11及びR12は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホン酸基、−SOCH=CH基又は−SOCHCH10基を表す。L10はアルカリの作用で脱離する基を表す。R13はアセチル基、カルボキシエチルカルボニル基又は下式
Figure 2006070158
で示される基を表す。
(式(VII’)中、X及びXは、それぞれ独立に塩素原子、フッ素原子又は下式
Figure 2006070158
で示される基を表す。)
(式(VII’’)中、R14は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCH11を表す。L11はアルカリの作用で脱離する基を表す。
但し、式(VII)中におけるR13がアセチル基又はカルボキシエチルカルボニル基を表す場合、式(VII)中のR11及びR12の一つ以上は−SOCH=CH又は−SOCHCH10を表す。]
Figure 2006070158
[式(VIII)中、R15及びR16は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCH12を表す。L12はアルカリの作用で脱離する基を表す。
19及びR20は、それぞれ独立に水素原子、アミノ基又はヒドロキシ基を表す。
17及びR18は、それぞれ独立に水素原子又はスルホン酸基を表す。該R17及びR18は、それぞれ括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
Figure 2006070158
[式(IX)中、Dはフェニル基、ナフチル基、下式(IX’)で示される基又は下式(IX’’)で示される基を表す。該フェニル基における1又は2個の水素原子は1又は2個のスルホン酸基で置換されている。
はアセチル基、プロピオニル基又は下式(IX’’’)で示される基を表す。
Figure 2006070158
(式(IX’)中、Y10は−SOCH=CH基又は−SOCHCH13基を表す。L13はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
Figure 2006070158
(式(IX’’)中、Y11は−SOCH=CH基又は−SOCHCH14基を表す。L14はアルカリの作用で脱離する基を表す。Xは塩素原子又はフッ素原子を表す。)
Figure 2006070158
(式(IX’’’)中、R21は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R22は、水素原子、塩素原子、スルホン酸基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
12は−SOCH=CH基又は−SOCHCH15基を表す。L15はアルカリの作用で脱離する基を表す。
は、塩素原子、フッ素原子又はモルホリノ基を表す。
但し、上記の式(IX)におけるDがアセチル基又はプロピオニル基を表すとき、該式(IX)におけるDは上式(IX’)又は(IX’’)で示される基を表す。)]
本発明の紺色反応染料組成物は、得られた染色物の汗日光堅牢度、塩素堅牢度及び洗濯堅牢度のバランスが優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の(イ)及び(ロ)において、L〜L15はアルカリの作用で脱離する基を表す。該アルカリの作用で脱離する基としては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子やピリジニオ基等が挙げられる。該ピリジニオ基における1〜2個の水素原子は、ハロゲン原子、カルボキシ基及びカルバモイル基からなる群より選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明の(イ)及び(ロ)において、アルカリの作用で脱離する基L〜L15としては、硫酸エステル基が特に好ましい。
式(II)におけるX及びXは、それぞれ独立に、塩素原子又はフッ素原子を表す。X及びXとしては、塩素原子が好ましい。
式(II)におけるDは、−SOCH=CH基で置換されたフェニル基、−SOCHCH基で置換されたフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。
はヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
本発明において、式(II)におけるD及びDがヒドロキシエチル基である反応染料を含む組成物が好ましい。また、式(II)におけるDが−SOCH=CH又は−SOCHCHで置換されたフェニル基であり、Dがシアノ基である反応染料を含む組成物も好ましい。
式(III)におけるDは、フェニル基又はナフチル基を表す。該フェニル基における1〜3個の水素原子は、スルホン酸基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、−SOCH=CH基及び−SOCHCH基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい。また、上記ナフチル基における1〜3個の水素原子は、スルホン酸基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、−SOCH=CH基及び−SOCHCH基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい。
好ましいDとしては、ナフチル基における2個の水素原子が2個のスルホン酸基で置換されているナフチル基;又はフェニル基における2個の水素原子のうち、一方が−SOCH=CH基若しくは−SOCHCH基で置換されており、他方が1個のメチル基若しくはメトキシ基で置換されているフェニル基が挙げられる。
はメチル基又はカルボキシル基を表す。Yを有するベンゼン環は、無置換のベンゼン環であるか、又はその水素原子の1個がスルホン酸基、−SOCH=CH基若しくは−SOCHCH基で置換されていてもよい。
式(IV)におけるRは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。好ましいRは、炭素数1〜4のアルキル基である。式(IV)におけるRは、シアノ基、カルバモイル基又はスルホメチル基を表す。好ましいRは、カルバモイル基である。また、式(IV)におけるXは、塩素原子又はフッ素原子を表す。好ましいXは、塩素原子である。
式(V)におけるm1は、1〜3の整数を表す。R及びRは、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アルキル(好ましくは炭素数1〜4)カルボニルアミノ基又はカルバモイル基を表す。
式(V)におけるm1が3であり、R及びRの一方が水素原子であり、且つR及びRの他方がカルバモイル基である場合が好ましい。
また、m1が2であり、R及びRの一方が水素原子であり、且つR及びRの他方がアルキル(好ましくは炭素数1〜4)カルボニルアミノ基である場合が好ましい。
は塩素原子又はフッ素原子を表す。好ましいXは塩素原子である。
好ましい反応染料(V)は、下式(X)で示される反応染料である。
Figure 2006070158
[式中、Yは、上記と同じ定義である。]
式(VI)におけるRはアミノ基又はアルキル(好ましくは炭素数1〜4)カルボニルアミノ基を表す。式(VI)におけるRは水素原子又は上式(VI’)で示される基を表す。上記Rが式(VI’)で示される基を表す場合は、好ましいRはアミノ基である。
好ましい反応染料(VI)は、下式(XI)又は(XII)で示される染料である。
Figure 2006070158
[式中、Y及びRは、上記と同じ定義である。]
Figure 2006070158
[式中、Y、Y、R及びR10は、上記と同じ定義である。]
式(VII)におけるR11及びR12は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホン酸基、−SOCH=CH基又は−SOCHCH10基を表す。好ましいR11及びR12は、それぞれ独立に水素原子、メチル基、メトキシ基、スルホン酸基、−SOCH=CH基又は−SOCHCHOSOH基である。
式(VII)におけるR13がアセチル基又はカルボキシエチルカルボニル基である場合は、R11及びR12の少なくとも一方が−SOCH=CH基又は−SOCHCH10基を表す。
式(VII)で示される反応染料としては、下式(XIII)〜(XV)で示される染料が好ましい。
Figure 2006070158
Figure 2006070158
Figure 2006070158
[式中、m、R14、X及びYは、上記と同じ定義である。]
式(VIII)におけるR15及びR16は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。好ましいR15及びR16は、水素原子、メチル基又はメトキシ基である。
式(VIII)で示される反応染料としては、下式(XVI)又は下式(XVII)で示される反応染料が好ましい。
Figure 2006070158
[式中、Y、R19及びR20は、上記と同じ定義である。]
Figure 2006070158
[式中、R15〜R19及びYは、上記と同じ定義である。]
但し、式(IX)におけるDがアセチル基又はプロピオニル基である場合は、Dは式(IX’)又は(IX’’)で示される基である。
Figure 2006070158
[式中、Y10は−SOCH=CH又は−SOCHCH13を表す。Y11は−SOCH=CH又は−SOCHCH14を表す。L13及びL14はそれぞれ独立にアルカリの作用で脱離する基を表す。]
式(IX)で示される反応染料としては、下式(XVIII)、下式(XIX)又は下式(XX)で示される染料が好ましい。
Figure 2006070158
[式中、X及びY11は、それぞれ上記と同じ定義である。]
Figure 2006070158
Figure 2006070158
[式中、X及びY12は、それぞれ上記と同じ定義である。]
本発明(イ)の組成物における反応染料(I)、反応染料(II)及び反応染料(III)〜(IX)は、例えば、遊離酸の形のものとその塩との混合物の形であってもよいが、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びそれらを含有する混合物が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩、及びこれらの塩の二つ以上を含む混合物が特に好ましい。
本発明の組成物における反応染料の製造方法は、特に限定されない。例えば、式(I)と式(III)〜(IX)の反応染料は、公知のジアゾ化反応及びカップリング反応の組合せにより製造することができる。また、式(II)の反応染料は、特開昭60−141765号公報や特開2001−2952号公報等に記載の方法により製造することができる。
本発明の反応染料組成物は、反応染料(I)、反応染料(II)、及び、反応染料(III)〜(IX)で示される反応染料群から選ばれる一種以上の反応染料を含有していればよい。本発明の反応染料組成物は、染色前に上記の各反応染料を混合して得てもよく、染色時に染浴中で混合して得てもよい。
本発明の反応染料組成物は、反応染料(I)、反応染料(II)、及び、反応染料(III)〜(IX)で示される反応染料群から選ばれる一種以上の反応染料からなるものである。本発明の反応染料組成物においては、反応染料(I)の90〜10重量%と反応染料(II)の10〜90重量%とを含有してなるものが好ましい。
本発明の黒色反応染料組成物においては、反応染料(III)〜(IX)で示される反応染料群から選ばれる一種以上の反応染料の割合が0.1〜50重量%であることが好ましい。
本発明の反応染料組成物は、必要に応じて、食塩等の無機塩;分散剤;ナフタレン誘導体やアントラキノン誘導体等の溶解向上剤;粉塵飛散防止剤;pH安定剤;ポリ燐酸塩等の硬水軟化剤;消泡剤;水;その他の染色助剤等を含有していてもよい。
本発明の反応染料組成物は、その形態において特に限定されるものではなく、粉末状であってもよく、顆粒状であってもよく、水性の液体状であってもよい。
本発明の反応染料組成物は、繊維材料を黒色に染色又は捺染する反応染料として有用である。該繊維材料としては、ヒドロキシ基及び/又はアミド基を含有するものであれば特に限定されないが、例えば、天然又は再生セルロース繊維、天然又は合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、皮革、及びこれらを含有する混紡材料等を挙げることができる。
天然セルロース繊維の具体例としては、木綿、リネン、麻、ジュートやラミー繊維等を挙げることができる。好ましい天然セルロース繊維は木綿である。
再生セルロース繊維の具体例としては、レーヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、商品名テンセル、商品名タフセル、商品名モダールや商品名セルティマ等が挙げられる。
天然又は合成のポリアミド繊維としては、羊毛、絹、ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11やポリアミド−4等が挙げられる。また、これらを含有する混紡材料としては、上述した繊維材料の混紡材料;上述した繊維材料とポリエステル、ナイロンやアクリル等の合成繊維との混紡材料等が挙げられる。
本発明の黒色反応染料組成物は、上述した繊維材料等に物理的、化学的性状に応じた方法で染色又は捺染することができる。例えば、吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色法や捺染法等により、上述した繊維材料上に染色又は捺染することができる。
セルロース繊維材料を吸尽染色する際には、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダや苛性ソーダ等のアルカリの存在下に、必要に応じて芒硝や食塩等の中性塩を加え、場合により、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用して、30〜100℃程度の温度で染色することができる。ここで、アルカリや中性塩等の添加は一度に行ってもよく、分割して行ってもよい。
セルロース繊維材料をコールドバッチアップ法で染色する際には、芒硝や食塩等の中性塩と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等のアルカリとを用いてパジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して染色することができる。
セルロース繊維を連続染色法で染色する際には、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等のアルカリの存在下に室温又は高められた温度でパジング後、スチーミング又は乾熱処理する一相パジング法;本発明の反応染料組成物が溶けているパジング液に繊維材料を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等のアルカリとをパジングし、スチーミング又は乾熱処理する二相パジング法が用いられる。
セルロース繊維を捺染する際には、重曹等のアルカリを含有する捺染ペーストで印捺後、80℃以上の高温でスチーミングする一相捺染法;中性又は弱酸性の捺染ペーストで印捺した繊維材料を電解質含有アルカリ性浴に通過させるか、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバパジングした後にスチーミング又は乾熱処理する二相捺染法が用いられる。上述した捺染ペーストは、アルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、場合により尿素等の捺染糊剤及び/又は分散剤を含んでいてもよい。
セルロース繊維上に本発明の反応染料組成物を染色又は捺染する場合、用いるアルカリは特に限定されない。アルカリとしては、アルカリ金属の水酸化物;アルカリ金属又はアルカリ土類金属と無機酸又は有機酸との水溶性塩基性塩;加熱状態でアルカリを遊離する化合物等が挙げられる。特に、アルカリ金属の水酸化物;弱〜中程度の強さの無機酸又は有機酸のアルカリ金属塩が好ましく、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の水酸化物;酸とアルカリ金属の塩が特に好ましい。アルカリの具体例としては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ、ケイ酸ソーダ、苛性カリ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一燐酸ソーダ、第二燐酸ソーダやトリクロロ酢酸ソーダ等が挙げられる。
合成又は天然のポリアミド繊維やポリウレタン繊維上に吸尽染色する際には、酸性〜弱酸性の染浴中でpHの制御下に本発明の反応染料組成物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下で中性〜アルカリ性にpHを変化させる方法等が挙げられる。場合により、塩化シアヌルとアミノベンゼンスルホン酸の縮合生成物、塩化シアヌルとアミノナフタレンスルホン酸の縮合生成物やステアリルアミンとエチレンオキサイドの付加生成物等の均染剤を用いてもよい。
本発明の反応染料組成物は、所望の色相を得るために、本発明の特徴を損なわない範囲で他の反応染料と混合して使用してもよい。該反応染料としては、例えば、スルファトエチルスルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジン基及びトリクロロピリミジン基からなる群より選ばれる繊維反応性基の一種を一つ以上有する染料;Sumifix、Sumfix HF、Sumifix Supra、Remazol、Levafix、ReaNova、Procion、Cibacron、Basilen、Drimarene、Kayacion、Kayacelon React等の冠称名で市販されている染料;特開昭56−9483号公報、特開昭56−128380号公報、特開昭57−2365号公報、特開昭59−15451号公報、特開昭59−96174号公報、特開昭60−123559号公報、特開昭60−229757号公報、特開昭60−260654号公報、特開昭61−155469号公報、特開昭61−225256号公報、特開昭63−225664号公報、特開平1−185370号公報、特開平3−770号公報、特開平5−32907号公報、特開平5−247366号公報や特開平6−287463号公報に記載されている反応染料等が例示される。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は該実施例に限定されるものではない。なお、例中における%及び部は、特記しない限り重量%及び重量部を表す。
実施例1
遊離酸の形で表すと、下式(1)
Figure 2006070158
(1)
で示される染料620部、遊離酸の形で表すと、下式(2)
Figure 2006070158
で示される染料350部、及び、遊離酸の形で表すと、下式(3)
Figure 2006070158
(3)
で示される染料30部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得られる組成物0.30g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、さらに60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
実施例2
上式(1)で示される染料550部、上式(2)で示される染料400部、上式(3)で示される染料25部、及び、遊離酸の形で表すと、下式(4)
Figure 2006070158
(4)
で示される染料の25部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.40g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、さらに60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
実施例3
遊離酸の形で表すと、下式(5)
Figure 2006070158
(5)
で示される染料200部、上式(1)で示される染料770部、及び、上式(3)で示される染料30部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た反応染料組成物0.35g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、さらに60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
実施例4
上式(1)で示される染料450部、上式(5)で示される染料500部、上式(3)で示される染料25部、及び、上式(4)で示される染料25部を混合して紺色の反応染料組成物を得た。このようにして得た反応染料組成物0.50g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
実施例5
上式(1)で示される染料250部、上式(2)で示される染料350部、上式(5)で示される染料300部、及び、遊離酸の形で表すと、下式(6)
Figure 2006070158
(6)
で示される染料100部を混合して、紺色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た反応染料組成物0.50g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に、60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好であり、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
実施例6〜9
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(7)〜(10)を使用して染料組成物を得、該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
Figure 2006070158
(7)
Figure 2006070158
(8)
Figure 2006070158
(9)
Figure 2006070158
(10)
実施例10
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(11)を使用した以外は実施例1と同様にして染料組成物を得た。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
Figure 2006070158
(11)
実施例11
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(12)を使用した以外は実施例1と同様にして染料組成物を得た。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
Figure 2006070158
(12)
実施例12〜19
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(13)〜(20)を使用し、これ以外は実施例1と同様にすると、染料組成物が得られる。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
Figure 2006070158
(13)
Figure 2006070158
(14)
Figure 2006070158
(15)
Figure 2006070158
(16)
Figure 2006070158
(17)
Figure 2006070158
(18)
Figure 2006070158
(19)
Figure 2006070158
(20)
実施例20
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(21)を使用した以外は実施例1と同様にして染料組成物を得た。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
Figure 2006070158
(21)
実施例21〜24
実施例1で使用した染料(3)の代わりに、次に遊離酸の形で記載した染料(22)〜(25)を使用し、これ以外は実施例1と同様にすると、染料組成物が得られる。該染料組成物を用いて実施例1と同様に染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
Figure 2006070158
(22)
Figure 2006070158
(23)
Figure 2006070158
(24)
Figure 2006070158
(25)
実施例25
上記染料(1)600部、上記染料(2)300部、上記染料(6)50部及び上記染料(9)50部を使用して染料組成物を得た。この染料組成物を用いた以外は実施例5と同様にして染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
実施例26
上記染料(1)550部、上記染料(2)250部、上記染料(8)100部及び上記染料(13)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例27
上記染料(1)500部、上記染料(2)380部、上記染料(14)20部及び上記染料(15)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例28
上記染料(1)500部、上記染料(2)380部、上記染料(14)20部及び上記染料(15)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例29
上記染料(1)450部、上記染料(2)300部、上記染料(16)120部及び上記染料(17)130部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例30
上記染料(1)500部、上記染料(2)350部、上記染料(3)25部、上記染料(4)25部及び上記染料(18)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例31
上記染料(1)600部、上記染料(5)260部、上記染料(3)30部、上記染料(4)30部及び上記染料(18)80部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例32
上記染料(1)500部、上記染料(2)300部、上記染料(6)100部及び上記染料(21)100部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例33
上記染料(1)450部、上記染料(5)420部、上記染料(6)50部及び上記染料(23)80部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例34
上記染料(1)200部、上記染料(5)600部、上記染料(24)80部及び上記染料(25)120部を使用して染料組成物を得る。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色すると、斑のない均一で濃い紺色の染色物が得られる。
実施例35
上記染料(1)300部、上記染料(5)450部、上記染料(6)150部及び上記染料(22)100部を使用して染料組成物を得た。この染料組成物を用いる以外は実施例5と同様にして染色して、斑のない均一で濃い紺色の染色物を得た。
実施例36
実施例2と同様にして反応染料組成物を得る。この反応染料組成物200部を熱水で溶解する。得られる溶液を25℃まで冷却する。これに、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部及び炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加えて全量を1000部とする。この液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし、織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングして染料を固着させる。均一な濃い紺色であり、洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度のバランスが良好な染色物が得られる。また、上記染色を繰り返しても、染色の再現性は良好である。
実施例37
実施例2と同様にして反応染料組成物を得る。この組成物を用いて、以下の組成を有する色糊を作製する。
Figure 2006070158
この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中間乾燥する。その後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い後、乾燥して仕上げる。均一な濃い捺染物が得られる。
実施例38
実施例2と同様にして反応染料組成物を得る。この組成物30gをそれぞれ熱水に溶解する。その後、25℃まで冷却する。この染料溶液に32.5%苛性ソーダ水溶液15g及び50度ボーメの水ガラス150gを添加する。その後、水を加えて全量を1000gとする。この直後に、水を加えて得られる液をパジング液として木綿織物をパジングする。次に、木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉する。次に、25℃の室温で20時間放置する。その後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。諸堅牢度が良好であり、均一で濃い紺色の染色物が得られる。
比較例1
実施例1で使用した染料(2)の代わりに特表2003−518143号公報記載の染料化合物[下式(26)]を使用する以外は、実施例1と同様にして反応染料組成物を得た。該反応染料組成物を用いて実施例1と同様に染色した。得られた染色物の堅牢度を下表に示す。
Figure 2006070158
(26)
Figure 2006070158
註)汗日光堅牢度は、ATTS法で試験した。
塩素堅牢度は、ISO(20ppm)法で試験した。
洗濯堅牢度は、JIS(A−2)法で試験した。
各堅牢度において、3.5級は3級と4級の中間を意味する。
本発明(イ)の組成物は、木綿等のセルロース繊維を紺色に染色する際の反応染料として有用である。
本発明(ロ)の染色法により得られる紺色の染色物は、衣料品として有用である。

Claims (16)

  1. 次の反応染料a)、反応染料b)及び反応染料c)を含有してなる反応染料組成物。
    a)遊離酸の形で表すと、下式(I)で示される反応染料、
    b)遊離酸の形で表すと、下式(II)で示される反応染料、
    c)遊離酸の形で表すと、下式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)及び(IX)で示される反応染料の少なくとも一種
    Figure 2006070158
    [式(I)中、Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
    Figure 2006070158
    [式(II)中、X及びXは、それぞれ独立に塩素原子又はフッ素原子を表す。Dはフェニル基又はヒドロキシエチル基を表す。Dがフェニル基である場合は、該フェニル基における1個の水素原子は、−SOCH=CH基又は−SOCHCH基で置換されている。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。Dはヒドロキシエチル基又はシアノ基を表す。
    但し、式(II)における左右両端のトリアジン環で置換されたアミノ基は、それぞれ、スルホン酸基で置換されたベンゼン環の括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
    Figure 2006070158
    [式(III)中、Dはフェニル基又はナフチル基を表す。該フェニル基及びナフチル基における1〜3個の水素原子は、スルホン酸基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、−SOCH=CH基及び−SOCHCH基からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。
    はメチル基又はカルボキシル基を表す。Yは水素原子、スルホン酸基、−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。
    但し、Yが水素原子又はスルホン酸基である場合は、Dで表されるフェニル基又はナフチル基における水素原子は−SOCH=CH又は−SOCHCHで置換されている。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
    Figure 2006070158
    [式(IV)中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Rはシアノ基、カルバモイル基又はスルホメチル基を表す。
    は塩素原子又はフッ素原子を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
    Figure 2006070158
    [式(V)中、m1は1〜3の整数を表す。Xは塩素原子又はフッ素原子を表す。
    及びRは、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アルキルカルボニルアミノ基又はカルバモイル基を表す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    は−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。]
    Figure 2006070158
    [式(VI)中、Rはアミノ基又はアルキルカルボニルアミノ基を表す。Rは水素原子又は下式(VI’)で示される基を表す。Rは水素原子又はスルホン酸基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。
    Figure 2006070158
    (式(VI’)中、R10は水素原子又はスルホン酸基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCHを表す。Lはアルカリの作用で脱離する基を表す。)
    Figure 2006070158
    [式(VII)中、m2は0又は1を表す。R11及びR12は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホン酸基、−SOCH=CH基又は−SOCHCH10基を表す。L10はアルカリの作用で脱離する基を表す。R13はアセチル基、カルボキシエチルカルボニル基又は下式
    Figure 2006070158
    で示される基を表す。
    (式(VII’)中、X及びXは、それぞれ独立に塩素原子、フッ素原子又は下式
    Figure 2006070158
    で示される基を表す。)
    (式(VII’’)中、R14は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Yは−SOCH=CH又は−SOCHCH11を表す。L11はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
    但し、式(VII)中におけるR13がアセチル基又はカルボキシエチルカルボニル基を表す場合、上式(VII)中のR11及びR12の一つ以上は−SOCH=CH基又は−SOCHCH10基を表す。]
    Figure 2006070158
    [式(VIII)中、R15及びR16は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。Yは−SOCH=CH基又は−SOCHCH12基を表す。L12はアルカリの作用で脱離する基を表す。
    19及びR20は、それぞれ独立に水素原子、アミノ基又はヒドロキシ基を表す。
    17及びR18は、それぞれ独立に水素原子又はスルホン酸基を表す。該R17及びR18は、それぞれ、括弧で示される位置の炭素原子のいずれかに結合している。]
    Figure 2006070158
    [式(IX)中、Dはフェニル基、ナフチル基、下式(IX’)で示される基又は下式(IX’’)で示される基を表す。該フェニル基における1〜2個の水素原子は1〜2個のスルホン酸基で置換されている。また、該ナフチル基における1〜2個の水素原子は1〜2個のスルホン酸基で置換されている。
    はアセチル基、プロピオニル基又は下式(IX’’’)で示される基を表す。
    Figure 2006070158
    (式(IX’)中、Y10は−SOCH=CH基又は−SOCHCH13基を表す。L13はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
    Figure 2006070158
    (式(IX’’)中、Y11は−SOCH=CH基又は−SOCHCH14基を表す。L14はアルカリの作用で脱離する基を表す。Xは塩素原子又はフッ素原子を表す。)
    Figure 2006070158
    (式(IX’’’)中、R21は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。R22は水素原子、塩素原子、スルホン酸基又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    12は−SOCH=CH基又は−SOCHCH15基を表す。L15はアルカリの作用で脱離する基を表す。
    は塩素原子、フッ素原子又はモルホリノ基を表す。
    但し、上記の式(IX)におけるDがアセチル基又はプロピオニル基を表すとき、該式(IX)におけるDは上式(IX’)又は(IX’’)で示される基を表す。)]
  2. 式(II)で示される反応染料において、D及びDがヒドロキシエチル基である請求項1に記載の反応染料組成物。
  3. 式(II)で示される反応染料におけるDがフェニル基であり、該フェニル基における水素原子が−SOCH=CH基又は上記−SOCHCH基で置換されており、且つ、式(II)で示される反応染料におけるDがシアノ基である請求項1に記載の反応染料組成物。
  4. 式(V)で示される反応染料が、下式(X)で示される反応染料である請求項1〜3のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、Yは、請求項1記載と同じ定義である。]
  5. 式(VI)で示される反応染料が、下式(XI)で示される反応染料である請求項1〜4のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、Y及びRは、それぞれ請求項1記載と同じ定義である。]
  6. 式(VI)で示される反応染料が、下式(XII)で示される反応染料である請求項1〜4のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、Y、Y、R及びR10は、請求項1記載と同じ定義である。]
  7. 式(VII)で示される反応染料が、下式(XIII)で示される反応染料である請求項1〜6のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
  8. 式(VII)で示される反応染料が、下式(XIV)で示される反応染料である請求項1〜6のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
  9. 式(VII)で示される反応染料が、下式(XV)で示される反応染料である請求項1〜6のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、m、R14、X及びYは、請求項1記載と同じ定義である。]
  10. 式(VIII)で示される反応染料が、下式(XVI)で示される反応染料である請求項1〜9のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、Y、R19及びR20は、請求項1記載と同じ定義である。]
  11. 式(VIII)で示される反応染料が、下式(XVII)で示される反応染料である請求項1〜9のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、R15〜R19及びYは、請求項1記載と同じ定義である。]
  12. 式(IX)で示される反応染料が、下式(XVIII)で示される反応染料である請求項1〜11のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、X及びY11は、請求項1記載と同じ定義である。]
  13. 式(IX)で示される反応染料が、下式(XIX)で示される反応染料である請求項1〜11のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、Y12は、請求項1記載と同じ定義である。]
  14. 式(IX)で示される反応染料が、下式(XX)で示される反応染料である請求項1〜11のいずれかに記載の反応染料組成物。
    Figure 2006070158
    [式中、X及びY12は請求項1記載と同じ定義である。]
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色方法。
  16. 請求項1〜14のいずれかに記載の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の捺染方法。
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