JPH10140027A - 反応染料混合物及びこれを用いたセルロース繊維の染色法 - Google Patents
反応染料混合物及びこれを用いたセルロース繊維の染色法Info
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Abstract
好で、経済性に優れた反応染料混合物を提供すること。 【解決手段】遊離酸の形で下記一般式(式A)で示され
るモノアゾ染料2〜40重量%を含有し、(式A)中、
Xはビニル基、又は−C2 H4 OSO3 H基を表すもの
である反応染料混合物。 【化13】
Description
に関するもので、詳しくは洗浄性、湿潤堅牢度が良好
で、経済的な反応染料混合物に関するものである。
牢度に優れていることから広く利用されている。またそ
の混合物も数多く製造、販売されている。しかし、近
年、染色工場の自動化、環境問題、国際競争力の強化等
の点から染料開発に対する要望は年々強まっている。具
体的には、染料混合物の均染性、洗浄性、高濃度液状品
の調整が可能なこと、また経済的であること等が要望さ
れている。中でも反応染料混合物の黄色成分として洗浄
性、ビルドアップ性が良好で安価な染料が要望されてい
る。
に答えるべく、洗浄性、ビルドアップ性等が良好で、経
済性に優れた反応染料混合物を提供することを目的とす
る。
に、本願発明の第1のものは、遊離酸の形で下記一般式
(式A)((式A)中、Xはビニル基、又は−C2 H4
OSO3 H基を表す。)で示されるモノアゾ染料2〜4
0重量%を含有させてなる反応染料混合物を要旨とする
ものである。
A)で示されるモノアゾ染料5〜40重量%と、遊離酸
の形で下記一般式(式B)((式B)中、R1、R1’
はそれぞれ独立的に水素又はメトキシ基を表し、R2、
R2’はそれぞれ独立的に水素または−SO2 X基(X
はビニル基、又は−C2 H4 OSO3 H基を表す)を表
し、R3、R3’はそれぞれ独立的に水素、メチル基、
メトキシ基または−SO2 X基(Xはビニル基、又は−
C2 H4 OSO3 H基を表す)を表す。ただし、R2と
R3、R2’とR3’が同時に−SO2 X基を表すこと
はなく、またR2とR3、R2’とR3’のいずれか一
方は必ず−SO2 X基を表す。)で示されるジスアゾ染
料60〜95重量%を含有したことを特徴とする反応染
料混合物である。
において、上記一般式(式B)が下記構造式(式B−
1)であることを特徴とする反応染料混合物である。
A)のモノアゾ染料5〜40重量%と、上記一般式(式
B)のジスアゾ染料60〜95重量%からなる反応染料
混合物60〜95重量%と、他の一種以上の反応性染料
5〜40重量%を含有することを特徴とする反応染料混
合物である。
4の何れかの発明の反応染料混合物を用いて染色するこ
とを特徴とする反応染料混合物を用いたセルロース繊維
の染色法である。
記一般式(式A)で示される反応染料は、黄色であり、
洗浄性、ビルドアップ性等良好であり、安価に製造でき
る。この特性を活用し、反応染料混合物中に2〜40重
量%、好ましくは15〜30重量%の割合で、上記一般
式(式A)の反応染料を含有させることにより、洗浄性
が改善され、経済的にメリットのある反応染料混合物が
得られる。
アゾ染料は黒色系の反応染料として公知であり、この染
料を使用した反応染料混合物も数多く製造されている
が、この上記一般式(式B)で示される反応染料60〜
95重量%、好ましくは70〜85重量%と、上記一般
式(式A)で示される反応染料5〜40重量%、好まし
くは15〜30重量%からなる反応染料混合物は、洗浄
性が良好で、経済的な効果を有する。尚、この反応染料
混合物に色相調整用として更に他の反応染料を含有させ
うることもできる。
からなる前記記載の反応染料混合物を60〜95重量
%、好ましくは70〜90重量%用いて他の1種以上の
反応染料5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%
と配合することにより、洗浄性が良好で、経済的にメリ
ットのある反応染料混合物が得られる。また上記一般式
(式B)中、置換基によって数多くの染料構造が例示さ
れるが、経済性の面から遊離酸の形で下記一般式(式B
−1)が好ましい。
及び(式B)の反応染料は、公知の方法に従って製造す
ることができる。具体例としては、上記一般式(式A)
は特公昭47−44326号公報の記載に準じて、上記
一般式(式B)は、C. I. リアクティブ ブラック5の
製造法に準じて製造することができる。本願発明におけ
る上記一般式(式A)及び(式B)の反応性基−SO2
Xは、−SO2 CH=CH2 基または−SO2 C2 H4
OSO3 H基であるが、好ましくは−SO2 C2 H4 O
SO3 H基である。
反応染料は、いずれも遊離酸又はその塩の形で存在する
が、通常その塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、
カリウム塩及びカルシウム塩などのアルカリ金属塩又は
アルカリ土類金属塩が好ましい。本願発明における反応
染料混合物は、無機塩、分散剤、PH緩衝剤、粉塵飛散
防止剤その他染色助剤を配合して製品化してもよい。ま
た必要に応じて濾過、脱塩処理、可溶化剤の添加等を行
うことにより高濃度液状品とすることもできる。
してのセルロース繊維は、通常、木綿、レーヨン、麻等
である。これらの繊維は、ポリエステル、トリアセテー
ト、ジアセテートや、更に羊毛、絹等との混合繊維の形
をとってもよい。本願発明の反応染料混合物を用いてセ
ルロース繊維を吸尽染色をするには、例えば炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のアル
カリ、及び例えば芒硝、食塩等の無機塩の存在下で染色
する。この際、アルカリ使用量は、通常染浴1リットル
当たり10〜30gである。また無機塩の使用量は、染
浴1リットル当たり30〜100g程度が適当である。
また染色温度は、40〜80°C、好ましくは50から
60°Cである。染色後、染色物はソーピング及び水洗
後乾燥する。
るが、本願発明の主旨を越えない限り、これらの実施例
に限定されるものではない。
ゾ染料40重量部と下記構造式(式C)で示されるモノ
アゾ染料60重量部からなる反応染料混合物0.2gを
水150mlに溶解し、これに芒硝10gと水を添加
し、全量を200mlとする。
し、30°Cで30分間攪拌後、炭酸ナトリウム4gを
添加し、60°Cに昇温する。昇温後、この温度で60
分間吸尽染色を行った。次いで、被染物を常法により洗
浄し、乾燥する。得られた染色布は、洗浄性が良好で、
オレンジ色の色相を有していた。
A−1)を下記構造式(式D)に変更し、実施例1の方
法で吸尽染色を行った。得られた染色布は実施例1と比
較して、やや洗浄性が悪く、また使用染料(式D)は、
製造上モノアゾ染料と比較して高価であった。
て、染料混合物の配合割合を表1に記載のように変更し
て、吸尽染色を行った。得られた各染色布は、実施例1
と同様、洗浄性が良好で、オレンジ色の色相を有してい
た。
されるモノアゾ染料25重量部と下記構造式(式B−
2)で示されるジスアゾ染料75重量部からなる反応性
染料混合物0.6gを水150mlに溶解する。これに
芒硝16gと水を添加し、全量を200mlとする。次
いで、未シルケット綿布10gを投入し、30°Cで3
0分間攪拌後、炭酸ナトリウム4gを添加し、60°C
に昇温する。昇温後、この温度で60分間吸尽染色を行
った。次いで、被染物を常法により洗浄し、乾燥する。
得られた染色布は洗浄性が良好で、緑味黒色の色相を有
していた。
物80重量部と、下記構造式(式E)で示されるモノア
ゾ染料20重量部からなる反応染料混合物0.6gを水
150mlに溶解する。これに芒硝16gと水を添加
し、全量200mlとする。次いで、未シルケット綿布
10gを投入し、30分間攪拌後、炭酸ナトリウム4g
を添加し、60°Cに昇温する。昇温後、この温度で6
0分間吸尽染色を行った。次いで被染物を常法により洗
浄し、乾燥する。得られた染色布は、洗浄性が良好で、
黒色の色相を有していた。
価な黄色反応染料を含有させることにより、経済的な反
応染料混合物が得られるのである。以上、本願発明にお
いては、洗浄性、ビルトアップ性等が良好で、経済性に
優れた反応染料混合物を提供でき、またこれを用いたセ
ルロース繊維の染色法を提供することができた。
Claims (5)
- 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式(式A)で示され
るモノアゾ染料2〜40重量%を含有し、(式A)中、
Xはビニル基、又は−C2 H4 OSO3 H基を表すもの
であることを特徴とする反応染料混合物。 【化1】 - 【請求項2】上記一般式(式A)で示されるモノアゾ染
料5〜40重量%と、 遊離酸の形で下記一般式(式B)で示されるジスアゾ染
料60〜95重量%を含有し、 (式B)中、R1、R1’はそれぞれ独立的に水素又は
メトキシ基を表し、R2、R2’はそれぞれ独立的に水
素または−SO2 X基(Xはビニル基、又は−C2 H4
OSO3 H基を表す)を表し、R3、R3’はそれぞれ
独立的に水素、メチル基、メトキシ基または−SO2 X
基(Xはビニル基、又は−C2 H4 OSO3 H基を表
す)を表し、 ただし、R2とR3、R2’とR3’が同時に−SO2
X基を表すことはなく、またR2とR3、R2’とR
3’のいずれか一方は必ず−SO2 X基を表すことを特
徴とする反応染料混合物。 【化2】 - 【請求項3】上記一般式(式B)が下記構造式(式B−
1)であることを特徴とする請求項2に記載の反応染料
混合物。 【化3】 - 【請求項4】上記一般式(式A)のモノアゾ染料5〜4
0重量%と、上記一般式(式B)のジスアゾ染料60〜
95重量%からなる反応染料混合物60〜95重量%
と、 他の一種以上の反応性染料5〜40重量%を含有するこ
とを特徴とする反応染料混合物。 - 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の反応染料
混合物を用いて染色することを特徴とする反応染料混合
物を用いたセルロース繊維の染色法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31702896A JP3775870B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 反応染料混合物及びこれを用いたセルロース繊維の染色法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31702896A JP3775870B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 反応染料混合物及びこれを用いたセルロース繊維の染色法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10140027A true JPH10140027A (ja) | 1998-05-26 |
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ID=18083626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP31702896A Expired - Lifetime JP3775870B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 反応染料混合物及びこれを用いたセルロース繊維の染色法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3775870B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006070158A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法 |
CN100374509C (zh) * | 2006-06-09 | 2008-03-12 | 浙江闰土股份有限公司 | 一种活性复合染料 |
CN101235217A (zh) * | 2008-01-22 | 2008-08-06 | 天津市德凯化工有限公司 | 一种黑色活性染料及其制备方法 |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP31702896A patent/JP3775870B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006070158A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法 |
CN100374509C (zh) * | 2006-06-09 | 2008-03-12 | 浙江闰土股份有限公司 | 一种活性复合染料 |
CN101235217A (zh) * | 2008-01-22 | 2008-08-06 | 天津市德凯化工有限公司 | 一种黑色活性染料及其制备方法 |
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JP3775870B2 (ja) | 2006-05-17 |
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