JP3260532B2 - 反応染料組成物及び染色法 - Google Patents

反応染料組成物及び染色法

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明 梶川
裕二 山田
三博 鈴木
健介 鈴木
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes
    • C09B67/0047Mixtures of two or more reactive azo dyes
    • C09B67/005Mixtures of two or more reactive azo dyes all the reactive groups being not directly attached to a heterocyclic system

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性反応染料組成物に
関する。詳しくは極濃色低浴比までのビルドアップ性、
均染性に優れた黒色用の反応染料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】反応染料は鮮明な染色物が得られるこ
と、堅牢であること、色相が豊富であること等優れた特
性を備えており、セルロース繊維の染色に広く使用され
ている。セルロース繊維を反応性染料を用いて黒色に染
色する場合は、濃色低浴比までのビルドアップ性、均染
性を備えていることが要求される。黒色の反応染料組成
物は種々製造、販売されているが、夫々一長一短ありす
べての点で満足できるものは存在しないのが実情であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は極濃色低浴比
までのビルドアップ性、均染性に優れた黒色反応染料組
成物を提供することを目的とする。また従来から知られ
る染料を組み合わせることにより優れた黒色反応染料組
成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するために研究を重ねた結果本発明に到達した。即
ち、本発明は、遊離酸の形で下記一般式〔A〕で示され
る染料を90〜50重量部と遊離酸の形で下記一般式
〔B−1〕及び〔B−2〕で示される染料からなる染料
混合物を10〜50重量部の割合で含有する反応染料組
成物を要旨とするものである。
【0005】
【化3】 (式中Xは−CH=CH2 基、−C2 4 OSO3 H基
又は−C2 4 Cl基を表わす。)
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける一般式〔A〕,〔B−1〕及び〔B−2〕で示さ
れる各染料は公知の物質であり、通常遊離酸又はその塩
の形で存在するが、通常その塩としてはリチウム塩、ナ
トリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩などのアルカリ
金属塩或いはアルカリ土類金属塩が好ましい。
【0007】前述一般式〔A〕で示される染料はC.
I.リアクティブブラック5の製造法に準じて製造する
ことができる。又、一般式〔B−1〕及び〔B−2〕で
示される染料はC.I.リアクティブオレンジ72及び
C.I.リアクティブオレンジ57の方法に従って製造
することができる。この一般式〔B−1〕及び〔B−
2〕で示される染料は夫々別々に合成することもできる
し、同時に混合物として製造することもできる。
【0008】本発明反応染料組成物は、無機塩、分散
剤、pH緩衝剤、粉塵飛散防止剤その他の染色助剤を配
合して製品化してもよい。本発明の染料組成物は前記一
般式〔A〕,〔B−1〕及び〔B−2〕を主成分として
含有するものであるがこれ以外に必要に応じて青色系や
赤色系の染料を若干量加えたものとしても差支えない。
【0009】本発明の反応染料組成物で染色可能な繊維
としては、通常、木綿、ビスコースレーヨン、キュプラ
アンモニウムレーヨン、麻などのセルロース繊維があげ
られるが、これらの繊維はポリエステル、ポリアクリロ
ニトリル繊維やセルローストリアセテート繊維などとの
混合繊維の形をとってもよい。混合繊維とは混紡、混編
織などのいずれの形となってもよい。
【0010】本発明の染料を用いて繊維を染色する場合
公知の種々の染色法を適用することができる。通常吸尽
染色を適用するのが好ましいが、コールドパッドバッチ
法やパッドスチーム法などの適用も可能である。吸尽染
色法を適用する場合には例えば炭酸ソーダ、重炭酸ソー
ダ、炭酸リチウム、苛性ソーダ等のアルカリ及び例えば
芒硝、食塩、等の無機塩の存在下染色することができ
る。この際浴比は低浴比まで適用可能であり、アルカリ
は10〜30g/l、無機塩は10〜100g/lを適
用でき、染色温度は40〜80℃、好ましくは50〜6
0℃である。又染色濃度は15%o.w.f以上の使用
が可能である。コールドパッドバッチ法やパッドスチー
ム法などの染色法を適用する場合には例えば苛性ソー
ダ、炭酸ソーダ、硅酸ソーダ、重炭酸ソーダ等のアルカ
リ及び芒硝、食塩及びヒドロトロープ剤等の存在下染色
することができる。この際無機塩は0〜100g/lを
適用でき、染浴濃度は100g/l以上でも使用可能で
ある。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明の主旨を越えない限りこれらの実施例に限
定されるものではない。 実施例1 下記構造式(a)で示される染料1.8gと下記構造式
(b−1)で示される染料0.4g及び下記構造式(b
−2)で示される染料0.4gからなる染料組成物2.
6gを水200mlに溶解し芒硝12gと水を加えて全
量を200mlとする。これに無シルケット綿布24g
を浸漬し、30℃で20分間攪拌した後炭酸ソーダ4g
を加え60℃に昇温しこの温度で60分間吸尽染色を行
った。次いで被染物を水洗、中和、水洗、湯洗、ソーピ
ング、水洗そして乾燥し黒色の染布を得た。得られた染
布は斑、イラツキの無いものであった。
【0012】
【化4】
【0013】実施例2 前記構造式(a)で示される染料1.8gと前記構造式
(b−1)で示される染料0.6g及び前記構造式(b
−2)で示される染料0.6gからなる染料組成物3.
0gを水150mlに溶解し芒硝20gと水を加えて全
量を200mlとする。これに無シルケット綿布20g
を浸漬し、30℃で20分間攪拌した後炭酸ソーダ6g
を加え、60℃に昇温しこの温度で60分間吸尽染色を
行った。次いで被染物を水洗、中和、水洗、湯洗、ソー
ピング、水洗そして乾燥し黒色の染布を得た。得られた
染布は斑、イラツキの無いものであった。
【0014】比較例1 前記構造式(a)で示される染料1.8gと前記構造式
(b−1)で示される染料1.2gからなる染料組成物
3.0gを水150mlに溶解し芒硝20gと水を加え
全量を200mlとする。これに無シルケット綿布20
gを浸漬し、30℃で20分間攪拌した後炭酸ソーダ6
gを加え、60℃に昇温しこの温度で60分間吸尽染色
を行った。次いで被染物を水洗、中和、水洗、湯洗、ソ
ーピング、水洗そして乾燥し黒色の染布を得た。得られ
た染布は斑、イラツキがあり商品価値の低いものであっ
た。
【0015】実施例3 構造式(a)で示される染料13.2gと構造式(b−
1)で示される染料4.4g及び構造式(b−2)で示
される染料4.4gからなる染料組成物22.0gと芒
硝10gを水150mlで溶解し、32.5%苛性ソー
ダ8mlと水を加えて全量を200mlとした。この浴
にシルケット付綿ブロードを浸漬しピックアップ70%
で絞りそのまま巻き上げポリエチレンフィルムで密閉し
25℃で16時間放置した。次いで被染物を水洗、中
和、水洗、湯洗、ソーピング、水洗そして乾燥し黒色の
染布を得た。得られた染布は斑、イラツキの無いもので
あった。
【0016】比較例2 構造式(a)で示される染料13.2gと構造式(b−
1)で示される染料8.8gからなる染料組成物22.
0gと芒硝10gを水150mlで溶解し、32.5%
苛性ソーダ8mlと水を加えて全量を200mlとし
た。この浴にシル付綿ブロードを浸漬しピックアップ7
0%で絞りそのまま巻き上げポリエチレンフィルムで密
閉し25℃で16時間放置した。次いで被染物を水性、
中和、水洗、湯洗、ソーピング、水洗そして乾燥し黒色
の染布を得た。得られた染布は斑、イラツキがあり商品
価値の低いものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明の反応染料組成物は、セルロース
繊維を極濃度低浴比までビルドアップ性、均染性に優れ
た黒色に染色する長所を備えている。又、この黒色反応
染料組成物は水溶解性良好で安定な濃厚水溶液を形成す
ることから液状組成物とすることも容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健介 静岡県小笠郡大東町千浜3810番地 三菱 化成ヘキスト株式会社大浜工場内 (56)参考文献 特開 平2−73870(JP,A) 特開 昭60−53567(JP,A) 特開 昭63−256659(JP,A) 特開 昭57−51754(JP,A) 特開 平7−26162(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 67/22 C09B 62/51 D06P 3/66 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離酸の形で下記一般式〔A〕で示され
    る染料90〜50重量部と遊離酸の形で下記一般式〔B
    −1〕及び〔B−2〕で示される染料からなる染料混合
    物10〜50重量部の割合で含有する反応染料組成物。 【化1】 (式中Xは−CH=CH2 基、−C2 4 OSO3 H基
    又は−C2 4 Cl基を表わす。)
  2. 【請求項2】 一般式〔B−1〕及び〔B−2〕で示さ
    れる染料の混合割合が重量比で95:5〜5:95であ
    る請求項1記載の反応染料組成物。
  3. 【請求項3】 遊離酸の形で一般式〔A〕で示される染
    料90〜50重量部と遊離酸の形で下記一般式〔B−
    1〕及び〔B−2〕で示される染料から成る染料混合物
    10〜50重量部を主成分とする反応染料組成物を用い
    ることを特徴とするセルロース繊維の染色法。 【化2】 (式中Xは−CH=CH2 基、−C2 4 OSO3 H基
    又は−C2 4 Cl基を表わす。)
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