JP6516992B2 - 赤色反応染料組成物、及びその繊維材料への適用 - Google Patents
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Description
反応染料(II)及び(III)は、赤色染料であるが、得られた染色物の汗日光堅牢度が不良であり、特に配合染色した際に得られる染色物の汗日光堅牢度において赤色が著しく消色するという問題があった。
本発明の目的は、塩素堅牢度と汗日光堅牢度堅牢度等のバランスが良好な赤色染料を提供することである。三原色用途の赤色染料として、黄色染料および/または青色染料と配合染色した際に、得られる染色物の塩素堅牢度と汗日光堅牢度堅牢度等のバランスが良好であり、配合染色した際の染色物の堅牢度試験において変色を生じない。また、吸尽速度、固着速度のバランスが良好であり、温度感性、塩感性、アルカリ感性や浴比依存性等の染色諸感性が小さく、再現性良く染色物を得ることができる赤色反応染料組成物を提供することにある。
A群:遊離酸の形で表すと下記式(I)で示される反応染料化合物
B群:遊離酸の形で表すと、下記式(II)で示される反応染料化合物および式(III)で示される反応染料化合物。
式(I)におけるRは、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。L1は、−CH=CH2または−CH2CH2Z1を表し、ここでZ1はアルカリの作用で脱離する基である。Z1としては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基等を構成する基を挙げることができる。Z1は、好ましくは、−OSO3H基である。
また、本発明の反応染料組成物の形態は、粉末状であってもよく、顆粒状であってもよく、水性の液体状であってもよい。
式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料からなり、式(I)で示される染料と式(II)で示される染料との割合が、式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料の総重量に対して(5〜95%):(95〜5%)であ赤色反応染料組成物。
本発明の赤色反応染料組成物と配合する黄色染料及び/または青色染料は特に限定されるものではないが、例えば、ナフタレンモノアゾ系の黄色反応染料や、銅ホルマザン系の青色反応染料、オキサジン系の青色反応染料、アントラキノン系の青色反応染料等を挙げることができる。
例えば、セルロース繊維上に吸尽染色法で染色する際は、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダや苛性ソーダ等のアルカリの存在下、必要に応じて芒硝や食塩等の中性塩を加え、溶解助剤、浸透剤や均染剤等を必要に応じて併用し、30〜100℃程度の温度で染色する方法等が例示される。アルカリや中性塩等は、一度に添加してもよく、分割して添加してもよい。
セルロース繊維上に連続染色法で染色する際は、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等のアルカリの存在下、室温又は室温よりも高められた温度でパジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パジング法;上記の反応染料組成物が溶解しているパジング液に繊維を浸漬後、芒硝又は食塩等の中性塩と苛性ソーダ又はケイ酸ソーダ等のアルカリをパジングし、スチーミング又は乾熱することにより処理する二相パジング法等が例示される。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料850部と、遊離酸の形で表すと、上式(VIII)で示される染料150部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料600部と、遊離酸の形で表すと、上式(IX)で示される染料400部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料450部と、遊離酸の形で表すと、上式(X)で示される染料550部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料200部と、遊離酸の形で表すと、上式(XI)で示される染料800部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(IV)で示される染料800部と、遊離酸の形で表すと、上式(VIII)で示される染料200部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(IV)で示される染料700部と、遊離酸の形で表すと、上式(IX)で示される染料300部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(VI)で示される染料350部と、遊離酸の形で表すと、上式(X)で示される染料650部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(VII)で示される染料150部と、遊離酸の形で表すと、上式(XI)で示される染料850部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(VII)で示される染料800部と、遊離酸の形で表すと、上式(VIII)で示される染料200部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(IV)で示される染料500部と、遊離酸の形で表すと、上式(X)で示される染料500部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(VI)で示される染料700部と、遊離酸の形で表すと、上式(VIII)で示される染料300部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
C.I.Reactive Yellow 145で示される黄色染料259部、C.I.Reactive Blue 221で示される青色染料471部、及び実施例1で得た赤色染料組成物270部を混合して、グレー色の反応染料組成物を得た。この反応染料組成物0.01g及び無水芒硝5gを綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。その後、チェーエルカットCF-2(センカ製)0.02g(4%o.w.f.)を使用し、50℃で20分染色物を処理した(布5gに対して、水を20倍の100mL使用した。浴比1:20)。水洗、乾燥後の染色物の汗日光堅牢度及び塩素堅牢度は良好であり、斑のない均一なグレー色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
下表1に記載した部数で、黄色染料(1)、青色染料(2)及び赤色染料組成物を配合して反応染料組成物を得た。この染料組成物を用いて実施例12と同様に染色を行い、実施例12で得られた染色物と濃度、色相ともに近似であるグレー色の染色物を得た。得られた染色物の汗日光堅牢度及び塩素堅牢度結果を表1に記載した。特定の比率で配合した赤色染料組成物を使用した場合、汗日光及び塩素堅牢度が良好であった。
下表1に記載した部数で、黄色染料(1)、青色染料(2)及び赤色染料組成物を配合し反応染料組成物を得た。この染料組成物を用いて実施例12と同様に染色を行い、実施例12で得られた染色物と濃度、色相ともに近似であるグレー色の染色物を得た。得られた染色物の汗日光堅牢度及び塩素堅牢度結果を表1に記載した。実施例12−15と比べるとこれら比較例では汗日光堅牢度と塩素堅牢度のバランスが不良であった
塩素堅牢度:ISO 105-E03 有効塩素20ppm
変退色判定:JIS L 0801の10.
実施例1で得た赤色の反応染料組成物200部を熱水で溶解後、25℃迄冷却し、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部及び炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加えて全量を25℃で1000部とし、この液をパジング液として木綿織物をパジングし、織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングして染料を固着させる。均一な赤色であり、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好な染色物が得られる。また、上記染色の再現性は良好である。
実施例1で得た反応染料組成物を用いて、以下の組成をもつ色糊を作る。
実施例1で得た反応染料組成物30gを熱水に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に32.5%苛性ソーダ水溶液15g及び50度ボーメの水ガラス150gを添加し、更に25℃で水を加えて全量を1000gとした直後に、この液をパジング液として木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して25℃の室温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、均一な赤色の染色物が得られる。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料850部と、遊離酸の形で表すと、上式(XII)で示される染料150部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料600部と、遊離酸の形で表すと、上式(XIII)で示される染料400部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料450部と、遊離酸の形で表すと、上式(XIV)で示される染料550部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料200部と、遊離酸の形で表すと、上式(XVI)で示される染料800部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料800部と、遊離酸の形で表すと、上式(XVII)で示される染料200部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(IV)で示される染料700部と、遊離酸の形で表すと、上式(XVII)で示される染料300部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(VI)で示される染料350部と、遊離酸の形で表すと、上式(XIII)で示される染料650部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
遊離酸の形で表すと、上式(IV)で示される染料750部と、遊離酸の形で表すと、上式(XIII)で示される染料250部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
C.I.Reactive Yellow 145で示される黄色染料259部、C.I.Reactive Blue 221で示される青色染料471部、及び実施例19で得た赤色染料組成物270部を混合して、グレー色の反応染料組成物を得た。この反応染料組成物0.01g及び無水芒硝5gを綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。その後、チェーエルカットCF-2(センカ製)4%o.w.f.を使用し、50℃で20分染色物を処理した(浴比1:20)。水洗、乾燥後の染色物の汗日光堅牢度及び塩素堅牢度は良好であり、斑のない均一なグレー色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
下表3に記載した部数で、黄色染料(1)、青色染料(2)及び赤色染料組成物を配合して反応染料組成物を得た。この染料組成物を用いて、実施例26と同様に染色を行い、実施例26で得られた染色物と濃度、色相ともに近似のグレー色の染色物を得た。得られた染色物の汗日光堅牢度及び塩素堅牢度結果を表3に記載した。特定の比率で配合した赤色染料組成物を使用した場合、汗日光及び塩素堅牢度が良好であった。
下表3に記載した部数で、黄色染料(1)、青色染料(2)及び赤色染料組成物を配合して反応染料組成物を得た。この染料組成物を用いて実施例26と同様に染色を行い、実施例26で得られた染色物と濃度、色相ともに近似のグレー色の染色物を得た。得られた染色物の汗日光堅牢度及び塩素堅牢度結果を表3に記載した。特定の比率で配合した赤色染料組成物を使用した場合、比較例では汗日光堅牢度と塩素堅牢度のバランスが不良であった。
塩素堅牢度:ISO 105-E03 有効塩素20ppm
実施例19で得た赤色の反応染料組成物200部を熱水で溶解後、25℃迄冷却し、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部及び炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加えて全量を25℃で1000部とし、この液をパジング液として木綿織物をパジングし、織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングして染料を固着させる。均一な赤色であり、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好な染色物が得られる。また、上記染色の再現性は良好である。
実施例19で得た反応染料組成物を用いて、以下の組成をもつ色糊を作る。
実施例19で得た反応染料組成物30gをそれぞれ熱水に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に32.5%苛性ソーダ水溶液15g及び50度ボーメの水ガラス150gを添加し、更に25℃で水を加えて全量を1000gとした直後に、この液をパジング液として木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して25℃の室温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、均一な赤色の染色物が得られる。
遊離酸の形で表すと、上式(V)で示される染料850部と、遊離酸の形で表すと、上式(VIII)で示される染料100部、及び上式(XII)で示される染料50部を混合して、赤色の反応染料組成物を得た。
このようにして得た組成物0.01g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理し、次いで炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に60℃で60分間編み物を染色後、洗浄した。汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一な赤色の染色物を得た。また、上記染色の再現性も良好であった。
Claims (5)
- 第一の反応染料である下記A群から選ばれる少なくとも1種の反応染料化合物と、第二の反応染料である下記B群から選ばれる少なくとも1種の反応染料化合物とを含有する赤色反応染料組成物であって、前記赤色反応染料組成物の重量100%に対して第一の反応染料の重量が、30〜90%であり、第二の反応染料の重量が、70〜10%である赤色反応染料組成物。
A群:遊離酸の形で表すと下記式(I)で示される反応染料化合物
B群:遊離酸の形で表すと、下記式(II)で示される反応染料化合物および式(III)で示される反応染料化合物。
式(I):
[式中、Rは、水素原子、メチル基またはエチル基を表し、L1は、−CH=CH2または−CH2CH2Z1を表し、Z1は硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基または酢酸エステル基である。]
式(II):
[式中、rは0または1の整数を表し、L2は−CH=CH2または−CH2CH2Z2を表し、Z2は硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基または酢酸エステル基である。]
式(III):
[式中、R1はメチル基、エチル基またはフェニル基を表し、L3は−CH=CH2または−CH2CH2Z3を表し、Z3は硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基または酢酸エステル基である。] - 式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料からなり、式(I)で示される染料と式(II)で示される染料との割合が、式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料の総重量に対して(40〜90%):(60〜10%)である請求項1に記載の反応染料組成物。
- 式(I)で示される反応染料と式(III)で示される反応染料からなり、式(I)で示される染料と式(III)で示される染料との割合が、式(I)で示される反応染料と式(III)で示される反応染料の総重量に対して(40〜90%):(60〜10%)である請求項1に記載の反応染料組成物。
- 式(I)で示される反応染料と式(II)及び式(III)で示される反応染料からなり、式(I)で示される染料と、式(II)及び式(III)からなる染料との割合が、式(I)、式(II)及び式(III)で示される反応染料の総重量に対して(40〜90%):(60〜10%)である請求項1に記載の反応染料組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の着色方法。
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