JP4218101B2 - 反応染料混合物及びそれを用いる染色又は捺染方法 - Google Patents

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    • C09B67/0051Mixtures of two or more azo dyes mixture of two or more monoazo dyes
    • C09B67/0052Mixtures of two or more reactive monoazo dyes

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は反応染料混合物に関し、詳しくは、セルロース系繊維材料又はセルロース系繊維を含有する繊維材料を赤色系に染色又は捺染し得る反応染料混合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、上記の繊維材料を赤色に染色又は捺染するための反応染料として、アゾ系の染料が多用されている。
一方、赤色反応染料は鮮明な色相であること、ビルドアップ性や染色又は捺染の再現性が優れていること、均染性及び洗浄性に優れていることが望まれており、更に得られた染色物及び捺染物の堅牢性(耐光堅牢度、汗日光堅牢度、塩素処理水堅牢度、流水塩素堅牢度、洗濯堅牢度など)や経時安定性が優れていることが要求される。
【0003】
しかしながら、各種染色又は捺染法において従来の赤色系反応染料を用いると、ビルドアップ性や再現性が良好で均一且つ色濃度の高い染色物又は捺染物を得ることが困難であること、鮮明な色相の染色物又は捺染物が得られないこ、染色物又は捺染物の堅牢性や洗浄性が不十分であること、染色物又は捺染物の経時安定性が不十分であることなどの種々の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、各種染色及び捺染法において、ビルドアップ性、染色再現性、均染性及び洗浄性に優れ、且つ、各種堅牢度及び染色物又は捺染物の経時安定性が良好で鮮明な赤色の染色物及び捺染物を与える染料を提供すべく鋭意検討した結果、2種の反応染料からなる特定の染料混合物がその目的を達成することを見出して、本発明を完成するに至った。
【0005】
即ち、本発明は、遊離酸の形で表すと、下記一般式(I)
【0006】
【化5】
Figure 0004218101
(I)
【0007】
(式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を表し、X1はハロゲン原子を表し、Y1は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH21を表す。ここで、Z1はアルカリの作用によって脱離する基を表す。)
で示される反応染料と、遊離酸の形で表すと、下記一般式(II)
【0008】
【化6】
Figure 0004218101
(II)
【0009】
[式中、R2は水素原子又は低級アルキル基を表し、X2はハロゲン原子、モルホリノ基、ピペリジノ基又は−N(R3)R4基を表し(R3及びR4は、互いに独立に、水素原子、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、スルホ、スルファモイル、置換されていてもよいフェニル及びハロゲンからなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいアルキル基、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、スルホ、スルファモイル及びハロゲンからなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいフェニル基、或いは、ヒドロキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいナフチル基を表す)、Y2は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH22を表す。ここで、Z2はアルカリの作用によって脱離する基を表す。]
で示される反応染料を含有してなる反応染料混合物、並びに、該混合物を用いてセルロース系繊維材料又はセルロース系繊維を含有する繊維材料を染色又は捺染する方法を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】
前記一般式(I)及び(II)において、R1及びR2で表される低級アルキル基としては、メチル基やエチル基が例示される。
一般式(I)及び(II)において、X1及びX2で示されるハロゲンとしては、フロロ、クロロ等が例示される。又、Z1及びZ2で示されるアルカリの作用で脱離する基としては、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子等が例示されるが、特に硫酸エステル基、クロロが好ましい。
【0011】
前記一般式(II)においてX2が−N(R3)R4である場合、R3及びR4で表されるアルキル基としては、例えば、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、クロロ、置換されていてもよいフェニル及びスルファートの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよい炭素原子1〜4個を有するアルキル基が好ましい。
ここで、置換されていてもよいフェニルとしては、例えば、ハロゲン、アルコキシ、スルホ、アルキル又はカルボキシで置換されていてもよいフェニルが例示される。
3及びR4で表される置換基を有していてもよいアルキル基として特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、β−ヒドロキシエチル、β−スルファトエチル、β−スルホエチル、β−メトキシエチル及びβ−カルボキシエチル基などが挙げられる。
【0012】
3及びR4で表されるフェニル基としては、例えば、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ及びクロロの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニル基が好ましい。
3及びR4で表されるフェニル基として特に好ましくは、フェニル基、2−、3−又は4−スルホフェニル基、2−、3−、又は4−クロロフェニル基、2−、3−又は4−メチルフェニル基、2−、3−又は4−メトキシフェニル基などが挙げられる。
【0013】
3及びR4で表されるナフチル基としては、例えば、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ及びクロロの群から選ばれる置換基により置換されていてもよいナフチル基が好ましい。
3及びR4で表されるナフチル基として特に好ましくは、1、2又は3個のスルホで置換された下記のものが挙げられる。
2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−スルホ−1−ナフチル基、1−、5−、6−、7−又は8−スルホナフチル基、5,7−、6,8−、4,8−、4,7−、3,8−、4,6−、3,7−又は3,6−ジスルホ−2−ナフチル基、4,6,8−、2,4,7−又は3,6,8−トリスルホ−1−ナフチル基、1,5,7−、4,6,8−又は3,6,8−トリスルホ−2−ナフチル基など。
これらのナフチル基のうち、6−スルホ−1−ナフチル基が特に好ましい。
【0014】
前記一般式(I)で示される反応染料は、例えば特開昭50−178号公報等に記載の方法に準じて製造することができ、一般式(II)で示される反応染料は、例えば特開平5−117538号公報等に記載の方法に準じて製造することができる。
【0015】
本発明において一般式(I)及び(II)で示される反応染料は、遊離酸の形で又はそのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩の形で存在し、特にナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩が好ましい。
これらの反応染料の混合割合は、一般式(II)で示される染料が、一般式(I)で示される染料の100重量部に対して、好ましくは1〜10000重量部であり、より好ましくは5〜5000重量部であり、更に好ましくは7〜2000重量部である。
反応染料の混合方法は特に限定されるものではなく、染料の粉体同士を混合してもよいし、染浴中で混合してもよい。
【0016】
本発明の染料混合物は必要に応じて、例えば所望の色相を得るために、本発明の効果を損なわない範囲で他の反応染料と混合してもよい。かかる他の反応染料としては、例えば、β−スルファ−トエチルスルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフロロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、ジクロロトリアジン基、ジフロロモノクロロピリミジン基及びトリクロロピリミジン基の群から選ばれる繊維反応性基の少なくとも1種を1つ以上有する染料を用いることができる。該染料としては、例えば、Sumifix 、Sumifix Supra、Remazol、Levafix、Procion、Cibacron、Basilen、Drimarene、Kayacion、Kayacelon Reactなどの冠称名で市販されている反応染料、更には、特開昭56−9483号、特開昭56−15481号、特開昭56−118976号、特開昭56−128380号、特開昭57−2365号、特開昭57−89679号、特開昭57−143360号、特開昭59−15451号、特開昭58−191755号、特開昭59−96174号、特開昭59−161463号、特開昭60−6754号、特開昭60−123559号、特開昭60−229957号、特開昭60−260654号、特開昭61−126175号、特開昭61−155469号、特開昭61−225256号、特開昭63−77974号、特開昭63−225664号、特開平1−185370号、特開平3−770号、特開平5−247366号や特開平6−287463号の各公報に記載されている染料、及びC.I.Reactive Blue 19やC.I.Reactive Black 5等が例示される。
【0017】
本発明の反応染料混合物は、必要に応じ、無水芒硝や食塩などの無機塩、分散剤、粉塵飛散防止剤、pH安定剤、ポリ燐酸塩などの硬水軟化剤、その他の公知の染色助剤などを含有することができる。
【0018】
本発明の反応染料混合物は、その形態において特に限定されるものではなく、粉末状、顆粒状、液体状のいずれであってもよい。
【0019】
本発明においてセルロース系繊維材料としては、例えば、木綿、リネン、麻、ジュート、ラミー繊維、ビスコース人絹及びベンベルグなどの天然或いは再生セルロース繊維が例示される。又、セルロース系繊維を含有する繊維材料としては、例えば、木綿/ポリエステル混紡品、木綿/ナイロン混紡品、木綿/羊毛混紡品などが例示される。
【0020】
本発明における染色方法としては、例えば、無水芒硝や食塩などの公知の無機中性塩及び、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリウムや第三燐酸ソーダなどの公知の酸結合剤あるいは市販の合成アルカリと称される酸結合剤を単独に、或いは併用して染色する吸尽染色法等が例示される。
市販の合成アルカリ剤としては、エスポロン、フィクサロン、Alkafloなどの冠称名で市販されている合成アルカリ剤などが例示される。この際に用いる無機中性塩や酸結合剤の使用量は、好ましくは1g/L以上、100g/L以下であり、特に好ましくは1g/L以上、50g/L以下である。又、これらの無機中性塩や酸結合剤の染浴への投入は一度に行ってもよいし、又、常法により分割して投入してもよい。又、その他、均染剤、緩染剤、浴中柔軟剤などの染色助剤を公知の方法で併用してもよい。
染色温度は通常40〜90℃であるが、好ましくは40〜70℃である。
又、本発明における染色方法として、無水芒硝や食塩などの公知の無機中性塩及び、苛性ソーダや硅酸ソーダなどの公知の酸結合剤を用いてパジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して染色するコールドバッチアップ染色法等も例示される。
該染色法を連続的に行なう場合、炭酸ソーダや重炭酸ソーダなどの公知の酸結合剤を染料パジング液に混合し、公知の方法でパジング後、乾熱又は蒸熱により染色する(一浴パジング法)こともできるし、又、染料パジング後、無水芒硝や食塩などの公知の無機中性塩及び、苛性ソーダや硅酸ソーダなどの公知の酸結合剤をパジングし、公知の方法で乾熱又は蒸熱により染色する(二浴パジング法)こともできる。
【0021】
捺染法では、重炭酸ソ−ダなどの公知の酸結合剤を含む捺染ぺ−ストを印捺後、乾熱又は蒸熱により捺染する(一相捺染法)こともできるし、又、捺染ぺ−ストを印捺後、食塩などの無機中性塩及び苛性ソ−ダや硅酸ソ−ダなどの公知の酸結合剤を含む90℃以上の高温溶液中に投入して捺染する(二相捺染法)こともできる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、ビルドアップ性や均染性、染色及び捺染の再現性の点で、実用上問題がない染色又は捺染が可能である。又、得られる染色物又は捺染物の各種堅牢性(耐光堅牢度、汗日光堅牢度、塩素処理水堅牢度、流水塩素堅牢度、洗濯堅牢度等)や経時安定性などが良好である。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、例中、部及び%は重量部及び重量%である。
【0024】
実施例1
綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比1:15、水温を60℃にした。
遊離酸の形で表すと、下記式(1)
【0025】
【化7】
Figure 0004218101
(1)
【0026】
で示される染料100部と、遊離酸の形で表すと、下記式(2)
【0027】
【化8】
Figure 0004218101
(2)
【0028】
で示される染料900部を十分混合した。
得られた染料混合物の6kgを公知の方法で溶解させた後、浴中に投入し、水温を60℃に保った。その後、無水芒硝150kgを公知の方法で浴中に投入し、この温度で20分間綿編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分間綿編物を処理し、染色を終了した。染色終了後、常法で洗浄して仕上げた。
得られた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い赤色であった。又、耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素、洗濯堅牢度及び染色物の経時安定性はいずれも良好であった。
【0029】
実施例2
レーヨン繊維からなる編物100kgを低浴比型液流染色装置にセットし、浴比1:6、水温を65℃にした。遊離酸の形で表すと、下記式(3)
【0030】
【化9】
Figure 0004218101
(3)
【0031】
で示される染料850部と、遊離酸の形で表すと下記式(4)
【0032】
【化10】
Figure 0004218101
(4)
【0033】
で示される染料150部を十分混合した。得られた染料混合物6kgを公知の方法で溶解させた後、浴中に投入し、水温を65℃に保った。その後無水芒硝40kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で20分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ6kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一な濃い赤色であった。得られた染色物の耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素、洗濯堅牢度及び染色物の経時安定性はいずれも良好であった。
【0034】
実施例3
遊離酸の形で表すと、下記式(5)
【0035】
【化11】
Figure 0004218101
(5)
【0036】
で示される染料0.7kg及び遊離酸の形で表すと、下記式(6)
【0037】
【化12】
Figure 0004218101
(6)
【0038】
で示される染料6.3kgを十分混合し、得られる染料混合物7kgを公知の方法で溶解する。
得られる染料混合物の溶液を、チーズ状の綿糸100kgをチーズ染色装置にセットし、例えば、浴比1:10、水温を65℃にした浴中に投入し、水温を65℃に保ち、その後食塩50kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で30分間糸を処理し公知の方法で第三燐酸ソーダ10kgを浴中に投入後、この温度で60分間糸を染色し、得られる染色糸を常法で洗浄して仕上げると、耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯の各堅牢度並びに染色物の経時安定性の良好な、チ−ズの内外層での濃度差のない均一で濃い赤色の染色糸が得られる。
【0039】
実施例4
綿繊維50%、ポリエステル繊維50%からなる混交編物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比1:10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5とした。予め水に十分分散させた下記式(7)
【0040】
【化13】
Figure 0004218101
(7)
【0041】
で示される分散染料2kg、及び、分散剤スミポンTF(住友化学社製)2kgを浴中に投入し、その後40分で130℃迄昇温し、この温度で40分間ポリエステル側を染色した。次いで染液を排水し、その後給水し、浴比1:10、水温を60℃にした。
遊離酸の形で表すと、下記式(8)
【0042】
【化14】
Figure 0004218101
(8)
【0043】
で示される染料100部と遊離酸の形で式(9)
【0044】
【化15】
Figure 0004218101
(9)
【0045】
で示される染料900部を十分混合した。得られた染料混合物2.4kgを公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を60℃に保った。その後無水芒硝80kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で20分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一な濃い赤色であった。得られた染色物の耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素、洗濯堅牢度及び染色物の経時安定性はいずれも良好であった。
【0046】
実施例5
遊離酸の形で表すと、下記式(10)
【0047】
【化16】
Figure 0004218101
(10)
【0048】
で示される染料40部と、遊離酸の形で表すと、下記式(11)
【0049】
【化17】
Figure 0004218101
(11)
【0050】
で示される染料960部を十分混合し、得られる反応染料組成物30gを熱水で溶解させ、さらに25℃に冷却後、染料溶液に32.5%苛性ソーダ水溶液15ml及び50度ボーメの水ガラス150gを公知の方法で添加し、さらに水を加えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし、パジング後の木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して25℃の室温に20時間放置後、染色物を常法で洗浄し乾燥して仕上げると、各種堅牢性(耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯堅牢度)及び染色物の経時安定性が良好な、均一で濃い赤色の織物が得られる。
【0051】
実施例6
遊離酸の形で表すと、下記式(12)
【0052】
【化18】
Figure 0004218101
(12)
【0053】
で示される染料300部に、遊離酸の形で表すと、下記式(13)
【0054】
【化19】
Figure 0004218101
(13)
【0055】
で示される染料700部を十分混合する。得られた反応染料組成物20gを熱水で溶解させ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液にアルギン酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10g、及び、炭酸水素ナトリウム20gを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング液として用いて木綿織物をパジングした。パジングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングし染料を固着させた。得られた染色物は均一な濃い赤色であった。得られた染色物の耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素、洗濯堅牢度及び染色物の経時安定性はいずれも良好であった。
【0056】
実施例7
綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比1:15、水温を56℃にした。
遊離酸の形で表すと、下記式(14)
【0057】
【化20】
Figure 0004218101
(14)
【0058】
で示される染料160部、遊離酸の形で表すと、下記式(15)
【0059】
【化21】
Figure 0004218101
(15)
【0060】
で示される染料640部、及び、スルホン化度110%、平均縮合度1.8のメチルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物のナトリウム塩200部を十分混合した。得られた染料混合物3kgを公知の方法で溶解した後、浴中に投入し、水温を56℃に保った。その後無水芒硝50kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で20分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ソ−ダ15kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は均一で鮮明な赤色であった。得られた染色物の耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素、洗濯堅牢度及び染色物の経時安定性はいずれも良好であった。
【0061】
実施例8
予め溶解させた遊離酸の形で表すと、下記式(16)
【0062】
【化22】
Figure 0004218101
(16)
【0063】
で示される染料0.6kg、及び、予め溶解させた遊離酸の形で表すと、下記式(17)
【0064】
【化23】
Figure 0004218101
(17)
【0065】
で示される染料5.4kgを、綿編物100kgがセットされた液流染色装置(浴比1:15、水温60℃)の浴中に投入し、更に無水芒硝150kgを2回に分けて投入後、この温度で20分間編物を処理し、炭酸ソ−ダ30kgを3回に分けて浴中に投入し、60℃で60分間編物を染色し、常法で洗浄して仕上げた。
得られた染色物は、各種堅牢性(耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯)及び染色物の経時安定性が良好であり、斑のない均一で濃い赤色であった。
【0066】
実施例9
遊離酸の形で表すと、下記式(18)
【0067】
【化24】
Figure 0004218101
(18)
【0068】
で示される染料200部、及び、遊離酸の形で表すと、下記式(19)
【0069】
【化25】
Figure 0004218101
(19)
【0070】
で示される染料800部を十分混合し、次いで、該染料混合物5kgとRemazol Yellow3R-SN(DyStar社製品)1kgとSumifix Brilliant Blue R special(住友化学社製品)3kgを公知の方法で溶解し、
チーズ状の綿糸50kgをチーズ染色装置にセットした浴(浴比1:10、水温58℃)中に投入し、水温を58℃に保ち、次いで無水芒硝40kgを投入後、58℃で30分間糸を処理し、第三燐酸ソーダ5kgを投入し、この温度で60分間糸を染色し、常法で洗浄して仕上げると、各種堅牢性(耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯)及び染色物の経時安定性の良好な、チ−ズの内外層での濃度差のない均一でくすんだ濃い紫色の染色糸が得られる。
【0071】
実施例10
遊離酸の形で表すと、下記式(20)
【0072】
【化26】
Figure 0004218101
(20)
【0073】
で示される染料150部に、遊離酸の形で表すと、下記式(21)
【0074】
【化27】
Figure 0004218101
(21)
【0075】
で示される染料850部を十分混合して得られる反応染料20gと、遊離酸の形で表すと、下記式(22)
【0076】
【化28】
Figure 0004218101
(22)
【0077】
で示される黄色染料20gと、遊離酸の形で表すと、下記式(23)
【0078】
【化29】
Figure 0004218101
(23)
【0079】
で示される青色染料10gを熱水で溶解させ、さらに25℃に冷却した染料溶液にアルギン酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10g及び炭酸水素ナトリウム20gを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし、次いでパジングされた織物を120℃で2分間乾燥し、更に100℃で5分間スチーミングして染料を固着させると、各種堅牢性(耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯堅牢度)及び染色物の経時安定性が良好な、均一で茶色の染色物が得られる。
【0080】
実施例11
遊離酸の形で表すと、下記式(24)
【0081】
【化30】
Figure 0004218101
(24)
【0082】
で示される染料200部に、遊離酸の形で(25)
【0083】
【化31】
Figure 0004218101
(25)
【0084】
で示される染料800部を十分混合して得られる染料組成物50gを熱水で溶解させ、次いで25℃に冷却した染料溶液に無水芒硝30g及び32.5%苛性ソーダ水溶液18mlを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lとした直後にこの液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし、パジングした木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して25℃の室温に20時間放置後、染色物を常法で洗浄し乾燥すると、各種堅牢性(耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯堅牢度)及び染色物の経時安定性が良好な、均一な濃い赤色の染色物が得られる。
【0085】
実施例12
遊離酸の形で式(26)
【0086】
【化32】
Figure 0004218101
(26)
【0087】
で示される染料100部に、遊離酸の形で式(27)
【0088】
【化33】
Figure 0004218101
(27)
【0089】
で示される染料900部を加えて充分混合した。得られた染料組成物を用いて下記処方の捺染糊を作成した。
【0090】
Figure 0004218101
得られた捺染糊を通常の方法で40番手木綿ブロードに印捺後、100℃で5分間スチ−ミング処理を行った。ついで水洗、湯洗、ソ−ピング、湯洗、水洗、乾燥して仕上げた。得られた木綿ブロードは均一な濃い赤色であった。
得られた捺染物の耐光、汗日光、塩素処理水、流水塩素及び洗濯の各堅牢度、並びに捺染物の経時安定性はいずれも良好であった。

Claims (5)

  1. 遊離酸の形で表すと、下記一般式(I)
    Figure 0004218101
    (I)
    (式中、R1は水素原子、メチル基又はエチル基を表し、X1はハロゲン原子を表し、Y1は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH21を表す。ここで、Z1はアルカリの作用によって脱離する基を表す。)
    で示される反応染料と、遊離酸の形で表すと、下記一般式(II)
    Figure 0004218101
    (II)
    [式中、R2は水素原子、メチル基又はエチル基を表し、X2はハロゲン原子、モルホリノ基、ピペリジノ基又は−N(R3)R4基を表し(R3及びR4は、互いに独立に、水素原子、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、スルホ、スルファモイル、置換されていてもよいフェニル及びハロゲンからなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいアルキル基、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、スルホ、スルファモイル及びハロゲンからなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいフェニル基、或いは、ヒドロキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよいナフチル基を表す)、Y2は−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH22を表す。ここで、Z2はアルカリの作用によって脱離する基を表す。]
    で示される反応染料を含有してなる反応染料混合物。
  2. 一般式(II)で示される染料が、一般式(I)で示される染料の100重量部に対して1〜10000重量部含有される請求項1に記載の混合物。
  3. 一般式(I)で示される染料が、遊離酸の形で表すと、下記式(III)
    Figure 0004218101
    (III)
    (式中、Y1は前記の意味を表す。)
    で示される染料である請求項1又は2に記載の混合物。
  4. 一般式(II)で示される染料が、遊離酸の形で表すと、下記式(IV)
    Figure 0004218101
    (IV)
    (式中、X3は塩素原子又はモルホリノ基を表し、Y2は前記の意味を表す。)で示される染料である請求項1〜3のいずれかに記載の混合物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の混合物を用いてセルロ−ス系繊維材料又はセルロ−ス系繊維を含有する繊維材料を染色又は捺染する方法。
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