JP3505896B2 - 反応染料混合物およびそれを用いる染色または捺染方法 - Google Patents

反応染料混合物およびそれを用いる染色または捺染方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再現性、均染性に
富み、諸堅牢度が良好な、セルロース系繊維材料または
セルロース系繊維を含有する繊維材料の染色および捺染
に適する黄褐色系の反応染料混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】下記一般式(I)で示されるジスアゾ
合物またはその塩は、茶色系反応染料として用いうるこ
とが、特開平5−171053号公報、特開平5−24
7366号公報等に記載されている。又、下記一般式
(II)で示されるモノアゾ化合物またはその塩は黄色
系反応染料として用いうることが、特公昭62−271
07号公報等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、中〜濃色分野に
適し、染色の再現性と均染性およびビルドアップ性に優
れ、且つ、高吸尽、高固着で無機塩の使用量の削減と廃
水の着色規制をクリアーできる反応染料が待ち望まれて
いる。同時に繊維製品の色彩の多様化に伴い、従来の赤
色、青色、黄色の三原色からエンジ色(ルビン:Rub
ine)、青色、黄褐色(Yellow Brown)
またはオレンジ色により各種の色相を生じさせる三原色
が望まれている。このような状況下、上記の染料特性を
有し、さらに諸堅牢度に富む黄褐色系の反応染料の開発
が期待されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、再現性、
均染性、諸堅牢度等の優れた染料特性を有する黄褐色系
の反応染料を開発すべく鋭意検討した結果、特定のジス
アゾ化合物またはその塩と特定のモノアゾ化合物または
その塩を特定の割合で配合することにより、本発明の目
的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、下記一般式(I)で示さ
れる少なくとも1種のジスアゾ化合物またはその塩10
〜60重量%と、下記一般式(II)で示される少なく
とも1種のモノアゾ化合物またはその塩90〜40重量
%を配合してなる反応染料混合物〔以下、本発明組成物
と記す。〕を提供するものである
【0006】
【化3】
【0007】[式中、R 、R およびR は、同一ま
たは相異なり、水素原子または直鎖状のC 〜C アル
キル基を表し、XおよびXは、同一または相異な
り、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアル
コキシル基またはウレイド基を表し、Y はアルカリの
作用により脱離する基を表す。]
【0008】
【化4】
【0009】[式中、RおよびRは、同一または相
異なり、水素原子または直鎖状のC 〜C アルキル基
を表し、XおよびXは、同一または相異なり、水素
原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシル
基またはウレイド基を表し、X はハロゲン原子を表
し、Y は上記の意味を表す。]
【0010】又、本発明は、本発明組成物を用いること
を特徴とするセルロース系繊維材料の染色または捺染方
を提供する。以下、本発明について詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるジスアゾ化合
物(I)またはその塩は、Rが水素原子であり、X
がメチル基であり、Xが水素原子である場合が好まし
い。又、本発明で用いられるモノアゾ化合物(II)
たはその塩は、Rが水素原子であり、Xが水素原子
である場合が好ましい
【0012】本発明のジスアゾ化合物(I)において、
およびRで表される直鎖状のC 〜C アルキル
としては、C〜Cアルキル基が好まし又、本
発明で用いられるモノアゾ化合物(II)において、R
及びRで表される直鎖状のC 〜C アルキル基
してはC 〜Cアルキル基が好まし。本発明のジス
アゾ化合物(I)およびモノアゾ化合物(II)におい
て、R、R、RおよびRとして、とりわけ、水
素原子、メチルおよびエチル基が好ましい。
【0013】本発明のジスアゾ化合物(I)およびモノ
アゾ化合物(II)において、X、X、Xおよび
で表されるC〜Cアルキル基としては、直鎖状
のアルキル基である。又、同じくC〜Cアルコキシ
基としては、直鎖状のアルコキシ基である。
【0014】本発明のモノアゾ化合物(II)におい
、X で表されるハロゲン原子としては、塩素または
フッ素原子が好ましい。又、本発明のジスアゾ化合物
(I)およびモノアゾ化合物(II)において、
されるアルカリの作用によって脱離する基としては、
例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エ
ステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子が挙げられ
る。
【0015】本発明のジスアゾ化合物(I)およびモノ
アゾ化合物(II)は、遊離酸の形でまたはその塩の形
で存在し、特に、ナトリウム塩、カリウム塩およびリ
ウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0016】これらの配合量は、好ましくは、ジスアゾ
化合物(I)またはその塩40〜60重量%、および
モノアゾ化合物(II)またはその塩の60〜40重量
%である。本発明組成物は、ジスアゾ化合物(I)およ
びモノアゾ化合物(II)、またはそれらの塩を、粉体
または液体の状態で配合することにより製造することが
できる。又、染色の直前もしくは染色中に配合してもよ
【0017】本発明組成物は、所望の各種色相を得るた
めに、必要に応じて、黄色成分、赤色成分および/また
は青色成分を混合して使用することができる。また、黄
色成分、赤色成分および青色成分については特に制約は
なく、公知の反応染料を用いることができる。該公知の
反応染料としては、好ましくはスルファトエチルスルホ
ン繊維反応基を1つ以上有する染料が例示される。さら
に好ましくは、黄色成分としては、C. I. Reactive Yel
low 145 、赤色成分としては、C. I. ReactiveRed 19
5、C. I. Reactive Red 222、および遊離酸の形で表す
と、下記一般式(IV)
【0018】
【化5】
【0019】〔式中、qは1または2を表し、X7はハ
ロゲン原子、または式
【0020】
【化6】
【0021】で示される基を表し、R14は水素原子また
はアルキル基、A3は置換されていてもよいフェニレン
またはナフチレン基、Z3は−SO2CH=CH2または
−SO2CH2CH23を表し、ここで、Y3はアルカリ
の作用により脱離する基を表す。〕で示される反応染
料、およびそれらの混合物が適しており、また、青色成
分としては、C.I.Reactive Blue 19、C.I.Reactive Blu
e 221、C.I.Reactive Blue 222、および遊離酸の形で
すと、下記一般式(V)
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、R15は水素原子またはアルキル
基、A4はスルホで置換されていてもよいフェニレンま
たはナフチレン基、Z4は−SO2CH=CH2または−
SO2CH2CH24を表し、ここで、Y4はアルカリの
作用により脱離する基を表す。〕で示される反応染料、
およびそれらの混合物が適している。
【0024】これらの反応染料の配合量は、黄色成分、
赤色成分および青色成分を併用しない場合、即ち、本染
料に対して、それぞれ単独で黄色成分、赤色成分または
青色成分の染料を用いる場合、それぞれの配合量は、
0.05〜20重量倍、好ましくは0.1〜10重量
倍、更に好ましくは1〜2.5重量倍である。
【0025】本発明組成物は、必要に応じ、無水芒硝や
食塩などの無機塩、アルキル化されていてもよいナフタ
レンスルホン酸のホルムアルデビト縮合物などの分散
剤、粉塵飛散防止剤、pH安定剤、ポリ燐酸塩等の硬水
軟化剤、その他、公知の染色助剤などを含有することが
できる。本発明組成物は、その形態において特に限定さ
れるものではなく公知の形態でよいが、粉末状であって
も顆粒状であっても、また、液体状であっても差し支え
ない。本発明の染色および捺染方法におけるセルロース
系繊維材料としては、特に限定されるものではないが、
木綿、リネン、麻、ジュート、ラミー繊維、ビスコース
人絹、ベンベルグなどの天然或いは再生セルロース繊維
が例示される。また、セルロース系繊維を含有する繊維
材料としては、木綿/ポリエステル混紡品、木綿/ナイ
ロン混紡品、木綿/羊毛混紡品等が例示される。本発明
の染色および捺染方法としては、公知の方法でよいが、
吸尽染色方法では、無水芒硝や食塩などの公知の無機中
性塩および、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、
第三燐酸ソーダなどの公知の酸結合剤を単独に、或いは
併用して染色する方法が例示されるが、染色助剤として
はこれらに限定されない。この際に用いる無機中性塩や
酸結合剤の使用量についても制約はないが、少なくとも
1g/以上が好ましく、また、100g/以上用い
てもよいが、本発明の場合、例えば50g/以下の少
量の使用量でも十分染色が可能である。また、これらの
無機中性塩や酸結合剤の染浴への投入は一度に行っても
よいし、また、常法により分割して投入してもよい。ま
た、その他、均染剤、緩染剤、浴中柔軟剤などの染色助
剤を公知の方法で併用してもよいが、染色助剤としては
特にこれらのものに限定されない。また、染色温度は通
常40〜90℃であるが、好ましくは40〜70℃であ
る。コールドバッチアップ染色法では、無水芒硝や食塩
などの公知の無機中性塩および、苛性ソーダや硅酸ソー
ダなどの公知の酸結合剤を用いてパジング後、密閉包装
材料中に一定温度で放置して染色する方法が例示され
る。連続染色法では、炭酸ソーダや重炭酸ソーダなどの
公知の酸結合剤を染料パジング液に混合し、公知の方法
でパジング後、乾熱または蒸熱により染色する一浴パジ
ング法および、染料パジング後、無水芒硝や食塩などの
公知の無機中性塩および、苛性ソーダや硅酸ソーダなど
の公知の酸結合剤をパジングし、公知の方法で乾熱また
は蒸熱により染色する二浴パジング法などが例示され
る。捺染法では、重炭酸ソーダなどの公知の酸結合剤を
含む捺染ペーストを印捺後、乾熱または蒸熱により捺染
する一相捺染法および捺染ペーストを印捺後、食塩など
の無機中性塩および苛性ソーダや硅酸ソーダなどの公知
の酸結合剤を含む90℃以上の高温溶液中に投入して捺
染する二相捺染法などが例示されるが、染色方法として
はこれらに限定されない。本発明組成物である黄褐色系
反応染料は、従来型の三原色の赤色成分および青色成分
である反応性赤色染料および/または青色染料ばかりで
なく、最近、望まれている三原色の赤色成分および青色
成分であるエンジ色(ルビン:Rubine)および/または
紺色若しくは青色の反応性染料、を配合して用いた場
合、染色途中で色相変化がなく、染色ロット間で色違い
を生じるという問題もないので、均一な染色物を再現性
よく得ることができる。また、一般式(I)で示される
化合物またはその塩と、一般式(II)で示される化合物
またはその塩を配合してなる本発明組成物は、それぞれ
単独で用いた場合に比べ、ビルドアップ性が優れるとと
もに、ホトクロミズム、熱変色性、均染性、汗日光堅牢
度、洗濯堅牢度および塩素堅牢度のいずれもが、改良さ
れたものである。
【0018】
【発明の効果】本発明組成物は、黄褐色系の高吸尽、高
固着反応染料としてセルロース系繊維材料もしくはセル
ロース系繊維を含有する繊維材料の染色または捺染に用
いることができ、再現性、均染性、ビルドアップ性、諸
堅牢度等の染料特性に優れ、中〜濃色分野に適する。
【0019】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、例中、部および%はそれぞれ重量部およ
び重量%を意味する。
【0020】
【実施例】実施例1 綿編物100kgをウィンス染色装置にセットし、浴比
1:15、水温を60℃にした。遊離酸の形で式(1)
【0021】
【化8】
【0022】で示される染料400部と遊離酸の形で式
(2)
【0023】
【化9】
【0024】で示される染料600部を十分混合した。
得られた染料混合物3.0kgおよび遊離酸の形で式(3)
【0025】
【化10】
【0026】で示される赤色染料1.5kgおよびC. I. Re
active Bule 221 1.7kgを公知の方法で溶解させた後、
浴中に投入し、水温を60℃に保った。その後、無水芒
硝75kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で
20分間綿編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30
kgを浴中に投入した。次いで、この温度で60分間綿編
物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で
洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない均一な濃
い茶色であった。上記の染色を繰り返し行ったがいずれ
も染色の再現性、均染性、および堅牢度、特に、耐光堅
牢度、塩素堅牢度が良好であった。
【0027】実施例2および比較例1〜2 遊離酸の形で式(1)で示される染料および遊離酸の形
で式(2)で示される染料を用いて、表1に示す反応染
料混合物を得た[染料(1)/染料(2)=40部/6
0部]。得られた反応染料混合物1kgを用いて、実施例
1と同じ染色操作を行い、均一な黄褐色の混合物(A)
を得た。更に、得られた染料混合物5kgを用いて、実施
例1と同じ染色操作を行い、均一な濃い黄褐色の染色物
(B)を得た。得られた染色物(A)および(B)の染
料染色濃度をコンピュータカラーマッチングシステム
(住化分析センター(株)製)を用いて測色により求め
た。黄褐色染色物のビルドアップ性は、(B)の染色物
の測定値に対する(A)の染色物の測色値の5倍の値の
百分率として表1に示した。また、(A)の染色物につ
いて、JIS L-0888法 B法による汗日光堅牢度、JIS L-
0884法 強法による塩素処理水堅牢度、JIS L-0884法
A−4法による洗濯堅牢度綿添付白布汚染を評価し、ま
た、上記染色操作を繰り返し行った場合の均染性の評価
を行った。この場合の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(註)*均染性の評価は、染色操作を10
回繰り返し行い、その染色物全てが均一に得られた場合
を○で、又、1回でも不均一であった場合を×で示し
た。
【0030】実施例3 実施例1において使用した化合物(1)の代わりに下記
番号(5)、(8)または(9)の化合物を、又同じく
化合物(2)の代わりに下記番号(42)、(47)ま
たは(53)の化合物を用いて実施例1と同様の方法で
染色を行ったが、いずれの場合も得られた染色物は斑の
ない均一な濃い茶色であった。また、染色を繰り返し行
ったがいずれの場合も再現性、および堅牢度も良好であ
った。 化合物(5) 化合物(8) 化合物(9) 化合物(42) 化合物(47) 化合物(53)
【0031】実施例 レーヨン繊維からなる編物100kgを低浴比型液流染色
装置にセットし、浴比1:6、水温を60℃にした。遊
離酸の形で式(1)で示される染料500部と遊離酸の
形で式(2)で示される染料500部を十分混合した。
得られた染料混合物3.0kg、遊離酸の形で式(3)で示
される赤色染料の1.5kg、C.I.ReactiveRed 222の1.7k
gおよびC.I.Reactive Blue 221の2.7kgを公知の方法で
溶解させた後、浴中に投入し、水温を65℃に保った。
その後無水芒硝40kgを公知の方法で浴中に投入した
後、この温度で20分間編物を処理し、公知の方法で炭
酸ソーダ6kgを浴中に投入した。次いで、この温度で6
0分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物
は常法で洗浄して仕上げた。得られた染色物は斑のない
均一な濃い茶色であった。上記の染色を繰り返し行った
がいずれも染色の再現性、均染性が良好であった。
【0032】実施例 チーズ状の綿糸100kgをチーズ染色装置にセットし、
浴比1:10、水温を65℃にした。遊離酸の形で式
(1)で示される染料の1kgと遊離酸の形で式(2)で
示される染料の1kgを十分混合した。得られた染料混合
物2kg、C.I.Reactive Red 195の0.6kgおよび遊離酸の
形で式(3)で示される赤色染料の0.3kg、C.I.Reacti
ve Blue 221の2kgを公知の方法で溶解した後、浴中に
投入し、水温を65℃に保った。その後食塩50kgを公
知の方法で浴中に投入した後、この温度で30分間糸を
処理し公知の方法で第三燐酸ソーダ10kgを浴中に投入
した。次いで、この温度で60分間糸を処理し、染色を
終了した。得られた染色糸は常法で洗浄して仕上げた。
得られた染色糸はチーズの内外層での濃度差のない均一
で濃い暗んだ茶色であった。上記の染色を繰り返し行っ
たがいずれも染色の再現性、均染性が良好であった。
【0033】実施例 遊離酸の形で式(1)で示される染料200部に、遊離
酸の形で式(2)で示される染料800部を十分混合す
る。得られた反応染料混合物6.5g、遊離酸の形で式
(3)で示される赤色染料9gおよび遊離酸の形で式
(4)
【0034】
【化11】
【0035】で示される青色染料2.5gを熱水で溶解さ
せ、さらに25℃に冷却した。この染料溶液にアルギン
酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ1
0gおよび、炭酸水素ナトリウム20gを添加し、さら
に水を加えて全量を25℃で1リットルとした直後にこ
の液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし
た。パジングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、
次いで100℃で5分間スチーミングし染料を固着させ
た。得られた染色物は均一な濃い赤茶色であった。上記
の染色を繰り返し行ったがいずれも染色の再現性、均染
性が良好であった。
【0036】実施例 遊離酸の形で式(1)で示される染料300部に、遊離
酸の形で式(2)で示される染料700部を十分混合し
た。得られた反応染料混合物20g、遊離酸の形で
(3)で示される赤色染料20g、C.I.Reactive Blue
19の10g、および遊離酸の形で式(4)で示される青
色染料10gを熱水で溶解させ、さらに25℃に冷却し
た。この染料溶液に無水芒硝30gおよび32.5%苛性ソ
ーダ水溶液18mlを添加し、さらに水を加えて全量を2
5℃で1リットルとした直後にこの液をパジング液とし
て用いて木綿織物をパジングした。パジングした木綿織
物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して25℃
の室温に20時間放置後、染色物を常法で洗浄し乾燥し
て仕上げた。得られた染色物は均一な灰色であった。上
記の染色を繰り返し行ったがいずれも染色の再現性、均
染性が良好であった。
【0037】実施例遊離酸の形で式(1)で示される
染料100部に、遊離酸の形で式(2)で示される染料
900部を加えて充分混合した。得られた染料混合物の
57g、遊離酸の形で式(3)で示される赤色染料の9
g、C.I.Reactive Blue 221の7g、および遊離酸の形
で式(4)で示される青色染料の7gを用いて下記処方
の捺染糊を作成した。 得られた捺染糊を通常の方法で40番手木綿ブロードに
印捺後、100℃で5分間スチーミング処理を行った。
ついで水洗、湯洗、ソーピング、湯洗、水洗、乾燥して
仕上げた。得られた木綿ブロードは均一な暗んだ緑色で
あった。上記の捺染を繰り返し行ったがいずれも捺染の
再現性、均染性が良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−210170(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示される少なくとも1
    種のジスアゾ化合物またはその塩10〜60重量%と、
    下記一般式(II)で示される少なくとも1種のモノア
    ゾ化合物またはその塩90〜40重量%を配合してなる
    反応染料混合物。 【化1】 [式中、R 、R およびR は、同一または相異な
    り、水素原子または直鎖状の〜Cアルキル基を表
    し、XおよびXは、同一または相異なり、水素原
    子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシル
    またはウレイド基を表し、Y はアルカリの作用により
    脱離する基を表す。] 【化2】 [式中、RおよびRは、同一または相異なり、水素
    原子または直鎖状のC 〜C アルキル基を表し、X
    およびXは、同一または相異なり、水素原子、C
    アルキル基、C〜Cアルコキシル基またはウレ
    ド基を表し、X はハロゲン原子を表し、Y は上記
    の意味を表す。]
  2. 【請求項2】一般式(I)で示されるジスアゾ化合物ま
    たはその塩において、Rが水素原子であり、Xがメ
    チル基であり、Xが水素原子である請求項1記載の反
    応染料混合物。
  3. 【請求項3】一般式(II)で示されるモノアゾ化合物
    またはその塩において、Rが水素原子であり、X
    水素原子である請求項1記載の反応染料混合物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載の反応染料混合物を用
    いることを特徴とするセルロース系繊維材料若しくはセ
    ルロース系繊維を含有する繊維材料の染色または捺染方
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