JP2006003728A - 走査結像光学系・光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

走査結像光学系・光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 走査結像光学系内に2以上の樹脂レンズを有する場合において、個々の樹脂レンズが比較的大きな屈折率分布を有しても、光学特性の劣化を少なくする。
【解決手段】 光偏向器4により偏向される光束を被走査面8に向かって集束させ、被走査面8上に光走査のための光スポットを形成する走査結像光学系が2枚以上の走査レンズ5、6を有し、これら走査レンズのうち少なくとも2枚がプッラスチック成形により作製される樹脂レンズであり、これら樹脂レンズ5、6の、光軸を含む主走査方向もしくは副走査方向の断面において、主走査方向もしくは副走査方向の位置座標:Xに対する屈折率分布をΔn(X)とするとき、少なくとも副走査方向における屈折率分布:Δn(X)の符号が、走査結像光学系に含まれる全ての樹脂レンズ5、6について同一でないことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、走査結像光学系・光走査装置および画像形成装置に関する。
レーザプリンタ、デジタル複写装置等の画像形成装置に関連して広く知られた光走査装置は一般に、光源側からの光束を光偏向器により偏向させ、偏向光束を走査結像光学系により被走査面に向けて集光し、被走査面上に光スポットを形成して光走査を行うが、近来、走査結像光学系あるいは「走査結像光学系の一部」としてプラスチック成形により製造される「樹脂レンズ」が一般的に使用されるようになってきている。プラスチック成形による樹脂レンズは大量生産が容易で製造コストも安価であるため、樹脂レンズを走査結像光学系もしくはその一部として使用することにより、走査結像光学系ひいては光走査装置、画像形成装置のコストを有効に低減化できる。
またプラスチック成形による樹脂レンズは「非球面に代表される特殊なレンズ面形状」を容易に形成できるため、走査結像光学系の簡易化(レンズ枚数の少数化)や光学性能の向上に資するところが大きい。
樹脂レンズを使用する際の問題点の1つは「プラスチック成型された樹脂レンズの内部に屈折率の分布が生じる」ことである。プラスチック成形では、熱溶融したプラスチック材料を金型内に射出して成形し、金型内で冷却させるが、金型内で成形されたプラスチックは金型に接している部分から冷却が始まるため、プラスチック中心部は周辺部に比して相対的に冷却が遅い。樹脂は、冷却の速い部分から固化するがこのとき、固化した部分では収縮して体積を減ずる。冷却の遅い部分は樹脂が固化した部分に比して高温で流動性を持つため、流動性により「固化している部分の側」へ移動する。このため、冷却の遅い部分が固化するときには、冷却の速い部分に比して密度が低くなる。
このように、プラスチック成型における冷却のプロセスで、樹脂レンズ内部に「密度の不均一な分布」を生じる。樹脂の屈折率は樹脂の密度と比例関係にあるので、密度の不均一は樹脂レンズ内部の屈折率の不均一となる。形成された樹脂レンズでは、表面部分の密度が中心部の密度よりも高くなるので、樹脂レンズ内に生じる屈折率の分布は一般に「レンズの内奥部で屈折率が低く、レンズ表面に近いほど屈折率が高く」なる。
屈折率の不均一は樹脂レンズの形状にも依存する。例えば、断面形状が両凸の樹脂レンズを考えてみると、この樹脂レンズの肉厚は光軸部分から周辺部に向かって薄くなっている。そうすると、プラスチック成型の冷却プロセス中においては、冷却は周辺部において速く、光軸近傍の部分では相対的に遅い。このような場合には、成形されたレンズ内部の屈折率は、レンズ周辺部で大きく、光軸近傍では小さくなる。
逆に、断面形状が両凹の樹脂レンズでは、光軸部分から周辺部へ向かって肉厚が増大するので、冷却速度は光軸近傍の肉厚の薄い部分で相対的に速く、周辺部では遅い。このため、成形されたレンズ内の屈折率は光軸近傍の部分で大きく周辺部で小さくなる。
樹脂レンズは「内部の屈折率を均一」として設計されるので、レンズ内の屈折率が不均一であると設計通りの性能を発揮できない。樹脂レンズを走査結像光学系もしくはその一部として使用した場合、偏向光束の結像位置が設計上の位置からずれ、像面湾曲が設計上のものから劣化し、それに伴い「光スポットのスポット径増大」等の問題が生じる。
成形後の樹脂を金型もろとも恒温室に入れ、十分な時間(例えば、10数時間)をかけて冷却を行えば、樹脂レンズ内部の屈折率の分布を実質的に均一にすることができるが、このように冷却時間を長くする方法では樹脂レンズの生産性が悪くなり、生産コストも高くなるので、樹脂レンズのメリットである低コスト性を活かせない。
樹脂レンズ内の屈折率分布を考慮して良好な性能を実現した光走査装置が特許文献1に記載されている。また、光走査装置に用いられる光走査用レンズにおいて樹脂レンズ内部の屈折率分布の許容範囲を提示したものとして特許文献2がある。樹脂レンズ内の屈折率分布を測定する方法は特許文献3に記載されている。
特開2003−344756 特開2000−362679 特開平11−044641号公報
この発明は、走査結像光学系内に2以上の樹脂レンズを有する場合において、個々の樹脂レンズが比較的大きな屈折率分布を有しても、光学特性の劣化を少なくすることを課題とする。
この発明の走査結像光学系は「光偏向器により偏向される光束を被走査面に向かって集束させ、被走査面上に光走査のための光スポットを形成する走査結像光学系」であって、以下のごとき特徴を有する(請求項1)。
即ち、走査結像光学系は「2枚以上の走査レンズ」を有し、これら走査レンズのうちの少なくとも2枚がプッラスチック成形により作製される樹脂レンズである。
「走査レンズ」は、走査結像光学系に含まれ、偏光光束にレンズ作用を作用させるレンズである。走査結像光学系は「走査レンズのみによるレンズ系」として構成することもできるし、「走査レンズと結像ミラー系との複合系」として構成することもできる。勿論、走査結像光学系は、偏向光束を被走査面に導光する光路上に光路屈曲用のミラーを適宜に有することができる。
これら樹脂レンズの、光軸を含む主走査方向もしくは副走査方向の断面において、主走査方向もしくは副走査方向の位置座標:Xに対する屈折率分布をΔn(X)とするとき、少なくとも副走査方向における屈折率分布:Δn(X)の符号が「走査結像光学系に含まれる全ての樹脂レンズ」について同一でない。
なお、屈折率分布は偏向光束に対して作用するものであるから、上の説明に於いて屈折率分布:Δn(X)は「レンズ内の偏向光束が通過する部分」の分布である。屈折率分布:Δn(X)については後述する。
上記請求項1記載の走査結像光学系において「少なくとも副走査方向の屈折率分布の符号を全ての樹脂レンズについて同一としないことにより、各樹脂レンズに存在するレンズ内屈折率分布に起因する、副走査方向の像面湾曲の劣化を軽減する」ことができる(請求項2)。
請求項1または2記載の走査結像光学系は、走査結像光学系に含まれる樹脂レンズを2枚とし、これら2枚の樹脂レンズの、少なくとも副走査方向の屈折率分布:Δn(X)の符号を互いに逆とすることができ(請求項3)、この場合、一方の樹脂レンズは「副走査断面内の断面形状が、少なくとも副走査方向において光軸から周辺へ向かうに従って増大する屈折率分布が、プラスチック成型に際して形成される形状」であり、他方の樹脂レンズは「副走査断面内の断面形状が、少なくとも副走査方向において光軸から周辺へ向かうに従って減少する屈折率分布が、プラスチック成型に際して形成される形状」であることができる(請求項4)。
請求項4記載の走査結像光学系において、一方の樹脂レンズは「副走査方向の幅よりも光軸方向の肉厚が大き」く、他方の樹脂レンズは「副走査方向の幅よりも光軸方向の肉厚が小さい」ことができ(請求項5)、この場合、他方の樹脂レンズは「少なくとも副走査方向の光束通過領域外にリブを有し、このリブの光軸方向の幅が、光軸方向の肉厚よりも大きい形状」とすることができる(請求項6)。
この発明の光走査装置は「光源からの光束を光偏向器により偏向させ、偏向される光束を走査結像光学系により被走査面に向けて集光させて被走査面上に光スポットを形成し、光走査を行う光走査装置」であって、走査結像光学系として、請求項1〜6の任意の1に記載のものを用いることを特徴とする(請求項7)。請求項7記載の光走査装置は「光偏向器として回転多面鏡を用い、光源からの光束を光偏向器の偏向反射面近傍に、主走査方向に長い線像として結像し、走査結像光学系として、偏向反射面位置と被走査面位置とを副走査方向に関して略共役関係とするアナモフィックな結像光学系を用いる構成」とすることができる(請求項8)。
この発明の画像形成装置は「感光性媒体に対して、光走査装置による光走査を行って画像を形成する装置」であって、光走査装置として請求項7または8記載のものを用いることを特徴とする(請求項9)。この場合、感光性媒体は「光導電性の感光体」であることができる(請求項10)。
補足すると、請求項1において「主走査方向もしくは副走査方向の位置座標:Xに対する屈折率分布:Δn(X)」は、特開平11−044641号公報(特許文献3)に記載された測定方法により測定されるものである。
1個の樹脂レンズが光走査装置内に適正に配置された状態を想定し、この樹脂レンズに関して、光軸方向をy方向、副走査方向をx方向、主走査方向をz方向とする。この状態において、主走査方向の任意の位置:zにおいて副走査断面(主走査方向に直交する仮想的な断面)を考え、この副走査断面内における各位置:(x,y)における絶対屈折率:nをn(x,y)と表す。
絶対屈折率:n(x,y)のy軸方向(光軸方向)の平均を、x軸方向(副走査方向)におけるレンズの肉厚をd(x)として、演算:
[∫n(x,y)dy]/d(x)
で定義する。積分は「レンズの肉厚:d(x)(実際的には、光束の通過する領域の幅)」にわたって行う。
上記演算の結果に対し「適当な基準値」を設定し、この設置値と上記演算結果との差を取ると、上記「光軸と副走査方向に平行なxy断面における2次元の絶対屈折率の値をy軸方向(光軸方向)に平均化し、x軸方向に対する1次元の相対屈折率として表現したもの」が得られる。これが「屈折率の分布:δn(x)」であって、特許文献3の測定方法で測定される。
同様に、主走査断面(光軸を含み主走査方向に平行な仮想的断面)内での絶対屈折率をN(z,y)とすると、この主走査断面内での「屈折率の分布:δn(z)」は、やはり特許文献3の測定方法で測定され、演算:
[∫N(z,y)dy]/d(z=0)
で定義され、積分は「レンズの肉厚:d(z=0)」にわたって行われる。
上記屈折率の分布:δn(x)、δn(z)は、共に2次式で近似することができる。
即ち、
δn(x)≒n+Δn・x
δn(z)≒n+Δm・z
と近似される。nは、光軸上における樹脂の設計上の屈折率であり、Δnは、上記光軸を含む副走査断面における[∫n(x,y)dy]/d(x)を2次近似で表したときの「2次の係数」で、最小2乗法により決定される。同様にΔmは、上記光軸を含む主走査断面内における[∫N(z,y)dy]/d(z=0)を2次近似で表したときの「2次の係数」で、最小2乗法により決定される。
請求項1における「屈折率分布:Δn(X)」は、上記nの値を0に基準化し、Xが副走査方向の座標であるときには、
Δn(X)=Δn・X
で定義され、位置座標:Xが主走査方向の座標であるときは、
Δn(X)=Δm・X
で定義されるものである。
そして「屈折率分布:Δn(X)の符号」とは、Xについて2乗の項の係数であるΔnもしくはΔmの符号を意味し、これらΔn、Δmの正負を謂うものである。
これら2次の係数:Δn、Δmは「レンズパワー」として作用する。
即ち、Δnが正(負)であることは、レンズ内の屈折率の分布が、副走査方向に光軸を離れるにつれて大きく(小さく)成ることを意味し、Δmが正(負)であることは、レンズ内の屈折率の分布が、主走査方向に光軸を離れるにつれて大きく(小さく)成ることを意味する。
説明の具体性のために副走査方向について考えると、屈折率分布:Δn(X)=Δn・Xにおいて「Δnが正」であると、光軸を含む副走査断面内において「屈折率は光軸を離れるほど大きく」なる。この場合、樹脂レンズが副走査方向に正(負)のパワーを持っている場合には、屈折率分布:Δn(X)は樹脂レンズにおける副走査方向の正(負)のパワーを弱(強)めるように作用する。
「Δnが負」であると、光軸を含む副走査断面内において「屈折率は光軸を離れるほど小さく」なるので、樹脂レンズが副走査方向に正(負)のパワーを持っている場合には、屈折率分布:Δn(X)は樹脂レンズにおける副走査方向の正(負)のパワーを強(弱)めるように作用する。
従って、例えば、走査結像光学系が2枚の樹脂レンズを含み、これら2枚の樹脂レンズの「副走査方向のパワー」が正と負である場合を考えると、正のパワーを持つ樹脂レンズの副走査方向の「屈折率分布の符号が正」で、負のパワーを持つ樹脂レンズの副走査方向の「屈折率分布の符号が正」である場合には、これら樹脂レンズの屈折率分布は、正のパワーを持つ樹脂レンズの正のパワーを弱め、負のパワーを持つ樹脂レンズの負のパワーを強める。このため、これら2枚の樹脂レンズにおける屈折率分布は、樹脂レンズの合成系におけるパワーを「負の向きに強める」作用を及ぼし、このために走査結像光学系の光学特性は劣化する。
しかしながら、正のパワーを持つ樹脂レンズの屈折率分布の符号が正で、負のパワーを持つ樹脂レンズの屈折率分布の符号が負であるならば、正のパワーを持つ樹脂レンズは屈折率分布の作用で正のパワーが弱まるが、負のパワーを持つ樹脂レンズの負のパワーもまた、負の符号の屈折率分布により弱まるので、これら樹脂レンズにおけるパワーの増減は互いに相殺する方向に作用し、合成系としての光学特性の劣化も軽減される。
正のパワーを持つ樹脂レンズの屈折率分布の符号が負で、負のパワーを持つ樹脂レンズの屈折率分布の符号が正であるならば、正のパワーを持つ樹脂レンズは屈折率分布の作用で正のパワーが強まるが、負のパワーを持つ樹脂レンズの負のパワーもまた、正の符号を持つ屈折率分布により強まるので、これら樹脂レンズにおけるパワーの増減は互いに相殺する方向に作用し、合成系としての光学特性の劣化も軽減される。
走査結像光学系に2枚の樹脂レンズが含まれ、これらの副走査方向のパワーが共に正である場合には「副走査方向の屈折率分布の符号が2枚の樹脂レンズで互いに逆」になれば、一方の樹脂レンズにおける屈折率分布の作用が、他方の樹脂レンズにおける屈折率分布で相殺されるようになるので、やはりこれら樹脂レンズの合成系における光学特性の劣化が軽減される。
以上の説明は、樹脂レンズの枚数が3枚以上となる場合においても容易に敷衍することができる。即ち、3枚以上の樹脂レンズが走査結像光学系に含まれる場合には、各樹脂レンズにおける副走査方向の屈折率分布の符号が同じであると、屈折率分布の作用が、合成系における副走査方向の光学特性の劣化を「加算的に増大させる方向に作用する」が、これら樹脂レンズのうちに「副走査方向の屈折率分布の符号が、他のものと異なるもの」が含まれれば、合成系における光学特性の劣化は有効に軽減される。
上の説明は「主走査方向の屈折率分布」についても当てはまる。また、発明者らが測定したところでは、1枚の樹脂レンズにおいて、副走査方向の屈折率分布の符号は主走査方向を通じて常に同じ符号であり、主走査断面内の屈折率の符号も副走査方向にわたって常に同一の符号である。
上記のように、この発明では、走査結像光学系における2枚以上の樹脂レンズの少なくとも副走査方向の屈折率分布の符号が「全ての樹脂レンズについて同一ではない」ので、樹脂レンズの合成系に対する屈折率分布の作用が加算的に増大することが無く、「屈折率分布に起因する走査結像光学系の光学特性の劣化」が有効に軽減される。
図1は光走査装置の実施の1形態を略示している。
半導体レーザである光源1から放射された発散性の光束は、カップリングレンズ2により略平行光束に変換され、シリンドリカルレンズ3により副走査方向へ集束しつつ、ミラーMにより反射され、光偏向器である回転多面鏡のポリゴンミラー4の偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像として結像する。偏向反射面により反射された光束は、ポリゴンミラー4の等速回転に伴い等角速度的に偏向する光束となって、走査レンズ5、6と防塵ガラス11を透過して被走査面8に導光され、走査レンズ5、6の作用により光スポットとして集光する。走査レンズ5、6は「走査結像光学系」を構成する。符号10はポリゴンミラーの騒音を遮蔽するために設けられたハウジングの防音ガラスを示す。なお、ミラーMは装置のレイアウトによっては省略しても良い。
走査レンズ5、6は共に「樹脂レンズ」でプラスチック成型により形成される。
具体的な数値例(設計値)を実施例としてあげる。
光源1(半導体レーザ)
発光波長:655nm
カップリングレンズ2
焦点距離:27mm
カップリング作用:コリメート作用
ポリゴンミラー4
偏向反射面数:5
内接円半径:18mm
光源側からの光束の主光線と走査光学系の光軸とがなす角:58度 。
走査レンズ5、6のレンズ面形状
走査レンズ5の入射側面と走査レンズ6の両面は次式(1)、(2)で表現される。
「主走査非円弧式」
主走査断面内における面形状は非円弧形状をなし、光軸における主走査面内の近軸曲率半径:Rm、光軸からの主走査方向の距離:Y、円錐常数:K、高次の係数:A1,A2,A3,A4,A5,A6,・・、光軸方向のデプス:Xにより次の多項式(1)で表す。
X=(Y2/Rm)/[1+√{1-(1+K)(Y/Rm)2}]+
+A1・Y+A2・Y2+A3・Y3+ A4・Y4+ A5・Y5+ A6・Y6+・・(1)
奇数次の係数:A1,A3,A5・・に0でないものが含まれると、主走査非円弧形状は主走査方向に関して光軸に対し非対称的になる。実施例では偶数次の係数のみを用いており主走査方向に対称的である。
「副走査曲率式」
主走査方向の座標:Yに応じて副走査断面内の曲率:Cs(Y)が変化する状態を、次式(2)により表す。
Cs(Y)={1/Rs(0)}+B1・Y+B2・Y2+B3・Y3+B4・Y4+B5・Y5+・・(2)
(2)式において、変数:Yの奇数次の係数のB1、B3、B5・・の何れか0でないと副走査断面内の曲理は主走査方向に非対称的に変化する。
走査レンズ5の射出側面は「共軸非球面」である。
「共軸非球面」
近軸曲率半径:R、光軸からの距離:r、円錐常数:k、高次の係数:a1、a2、a3、・・、光軸方向のデプス:Zとして次式で表される。
Z=(r2/R)/[1+√{1-(1+k)(r/R)2}]+
a1・r+a2・r2+a3・r3+a4・r4+・・(3) 。
走査レンズ5の入射側面の形状
Rm=-279.9、Rs= -61.0
K=-2.900000E+01, A4= 1.755765E-07, A6=-5.491789E-11, A8= 1.087700E-14,
A10=-3.183245E-19, A12=-2.635276E-24
B1=-2.066347E-06, B2= 5.727737E-06, B3= 3.152201E-08, B4= 2.280241E-09,
B5=-3.729852E-11, B6=-3.283274E-12, B7= 1.765590E-14, B8= 1.372995E-15,
B9=-2.889722E-18, B10=-1.984531E-19 。
走査レンズ5の射出側面の形状
R=-83.6、k=-0.549157
a4= 2.748446E-07, a6=-4.502346E-12, a8=-7.366455E-15, a10= 1.803003E-18,
a12= 2.727900E-23 。
走査レンズ6の入射側面の形状
Rm= 6950 、Rs= 110.9
K= 0.000000E+00, A4= 1.549648E-08, A6= 1.292741E-14, A8=-8.811446E-18,
A10=-9.182312E-22,
B1=-9.593510E-07, B2=-2.135322E-07, B3=-8.079549E-12, B4= 2.390609E-12,
B5= 2.881396E-14, B6= 3.693775E-15, B7=-3.258754E-18, B8= 1.814487E-20,
B9= 8.722085E-23, B10=-1.340807E-23 。
走査レンズ6の射出側面の形状
Rm= 766 、Rs=-68.22
K= 0.000000E+00, A4=-1.150396E-07, A6= 1.096926E-11, A8=-6.542135E-16,
A10= 1.984381E-20, A12=-2.411512E-25,
B2= 3.644079E-07, B4=-4.847051E-13, B6=-1.666159E-16,B8= 4.534859E-19,
B10=-2.819319E-23 。
使用波長:655nmにおける走査レンズ5、6の材質(日本ゼオン社製 ZEONEX E−48R)の屈折率(設計上の値)は1.52724である。なお、上記の表記に於いて例えば「−2.819319E−23」は「−2.819319×10−23」の意味である。
光学配置
偏向反射面から走査レンズ5の入射側面までの距離:d1=64mm
走査レンズ5の中心肉厚:d2=22.6mm
走査レンズ5の副走査方向の高さ(副走査方向のレンズ幅):6.4mm
走査レンズ5の副走査方向の有効幅:3.4mm
走査レンズ5の射出側面から走査レンズ6の入射側面までの距離:d3=75.9mm
走査レンズ5の副走査方向の屈折率分布:Δn=8E−06
走査レンズ6の中心肉厚:d4=4.9mm
走査レンズ6の副走査方向の高さ:14.3mm
走査レンズ6の副走査方向の有効幅:6mm
走査レンズ6の射出側面から被走査面までの距離:d5=158.7mm
走査レンズ6の副走査方向の屈折率分布:Δn=−1.8E−05
なお、屈折率:1.514、厚さ:1.9mmの防音ガラス10と防塵ガラス11が図1に示すように配置されており、防音ガラス10は主走査面内において主走査方向に平行な方向に対し10deg傾いている。
図2(a)に、実施例光学系の設計上の像面湾曲、即ち、走査レンズ5、6に「不均一な屈折率分布がない場合の像面湾曲」を示す。実線は副走査方向の像面湾曲、破線は主走査方向の像面湾曲である。
ここで、走査レンズ5、6の外的形状を説明する。
図4(a)に示すように、走査レンズ5は、その主走査方向の長さ:144mm、光軸位置における肉厚:22.6mmであり、光軸を含む副走査断面内の断面形状を示す図4(c)に示すように副走査方向のレンズ幅:6.4mmである。また、副走査方向の有効幅(偏向光束に対して有効な光学作用を作用できる領域の幅)は3.4mmである。
即ち、走査レンズ5は「光軸方向の厚さ:22.6mm>副走査方向のレンズ幅:6.4mm」であり、主走査方向・副走査方向共に「正」のパワーを持つ。
走査レンズ6は、図4(b)に示すように、その主走査方向の長さ:242mm、光軸位置における肉厚:4.9mmである。走査レンズ6の「光軸を含む副走査断面内の断面形状」を示す図4(d)のように、走査レンズ6は副走査方向には「両凸レンズ」であり、主走査方向・副走査方向ともに「正」のパワーを持つ。
走査レンズ6はまた、副走査方向の光束通過領域外に「リブ」を有し、このリブの光軸方向の幅が、光軸方向の肉厚よりも大きい。
即ち、図4(d)に示すように、走査レンズ6の「副走査方向の高さ」は、リブの部分まで含めて14.3mm、リブの部分の厚みは3mm、リブの光軸方向の幅は9.9mmである。即ち、「光軸位置における肉厚:4.9mm<リブ部の光軸方向の幅:9.9mm」である。
図3(a)は、走査レンズ5の「光軸位置における副走査方向の屈折率分布」を示している。この屈折率分布:Δn(X)は、Xを「光軸を原点とする副走査方向の座標」として、
Δn(X)=Δn・X
で表され、上記Δn=Δn=8E−06を用いると、
Δn(X)=8×10−6・X
である。
走査レンズ5は図4(a)、(c)に示す如く、光軸方向に肉厚で、断面形状が略矩形状であり、レンズの成形加工時に、樹脂は(断面形状の)周辺部から冷却されるため「周辺部の密度が高く、中心に向かうに従って密度が低くなる密度分布」が形成され、副走査方向の屈折率分布は上記の如きものとなる。
図3(b)は、走査レンズ6の「光軸位置における副走査方向の屈折率分布」を示している。この屈折率分布:Δn(X)は、Xを「光軸を原点とする副走査方向の座標」として、
Δn(X)=Δn・X
で表され、上記Δn=Δn=−1.8E−05を用いると、
Δn(X)=−1.8×10−5・X
である。
走査レンズ6は図4(b)、(d)に示す如く、光軸方向の肉厚(=4.9mm)が比較的薄く、リブ構造を有することでリブの部分付近が厚肉となるため、成形時に樹脂は、光軸近傍よりもリブの部分に近い方が遅れて冷却され「中心部の密度が高く、リブに向かうに従って密度が低くなる密度分布」が形成され、光束が通過するレンズ領域内における副走査方向の屈折率は、中心部よりも周辺部の方の屈折率が低くなる上記分布となる。
ここで、実施例の光学系において、走査レンズ6は「レンズ内の屈折率が均一」であり、走査レンズ5のみに上記の如き「副走査方向の屈折率分布」がある場合を想定し、シミュレーションによる光線追跡を行って像面湾曲を演算してみると、像面湾曲の様子は図2(b)に示す如くになる。
副走査方向の像面湾曲(実線)が設計上の像面湾曲(図2(a))に比して「+側」へ劣化しているのが分かる。これは、走査レンズ5における屈折率分布の符号が正で「走査レンズ5の正のパワーが弱め」られた結果である。
演算に際しては、図3(a)に示す屈折率分布(Δn(X)=8×10−6・X)が、走査レンズ5の主走査方向に渡って一様に発生しているものと仮定している。この仮定は実測と実質的に矛盾しない。即ち、実測される副走査方向の屈折率分布は主走査方向において殆ど変化しない。
次に、走査レンズ6に上記の屈折率分布:Δn(X)=−1.8×10−5・Xを与えて、シミュレーションによる光線追跡を行って像面湾曲を演算してみると、像面湾曲の様子は図2(c)に示す如くになる。この図から明らかなように、副走査方向の像面湾曲は「設計上の像面湾曲に近づく」ように補正されていることが分かる。この場合の演算においても、図3(b)に示す屈折率分布(Δn(X)=−1.8×10−5・X)が、走査レンズ6の主走査方向に渡って一様に発生しているものと仮定しているが、走査レンズ6においても、実際に測定される副走査方向の屈折率分布は主走査方向において殆ど変化しない。
従って、走査レンズ5、6として、副走査方向の屈折率分布の符号が「互いに逆」のものを組合せることにより、副走査方向の像面湾曲の劣化が有効に軽減され、光スポット径の増大による解像度の低下を有効に軽減することができる。
上記走査レンズ5、6の材料および成形条件を挙げる。
走査レンズ5は上記の如き形状を有し、シクロオレフィンポリマー(ガラス転移点温度:138℃)を材料とし、以下の成形条件で「射出成形」した。
成形条件
金型温度:136℃
樹脂温度:280℃
射出速度:20mm/秒
射出圧力:80MPa
冷却時間:300秒 。
走査レンズ6は上記の如き形状を有し、シクロオレフィンポリマー(ガラス転移点温度:138℃)を材料とし、以下の成形条件で「射出成形」した。
成形条件
金型温度:136℃
樹脂温度:280℃
射出速度:30mm/秒
射出圧力:80MPa
冷却時間:250秒 。
上に説明した実施例の走査結像光学系は、光偏向器4により偏向される光束を被走査面8に向かって集束させ、被走査面上に光走査のための光スポットを形成する走査結像光学系であって、2枚以上の走査レンズ5、6を有し、これら走査レンズのうちの少なくとも2枚がプッラスチック成形により作製される樹脂レンズ5、6であり、これら樹脂レンズ5、6の、光軸を含む主走査方向もしくは副走査方向の断面において副走査方向の位置座標:Xに対する屈折率分布をΔn(X)とするとき、副走査方向における屈折率分布:Δn(X)の符号が、走査結像光学系に含まれる全ての樹脂レンズ5、6について同一でない(請求項1)。
また、副走査方向の屈折率分布の符号を全ての樹脂レンズ5、6について同一としないことにより、各樹脂レンズに存在するレンズ内屈折率分布に起因する「副走査方向の像面湾曲の劣化」が軽減される(請求項2)。
さらに、走査結像光学系に含まれる樹脂レンズが2枚であり、これら2枚の樹脂レンズ5、6の副走査方向の屈折率分布:Δn(X)の符号が互いに逆(請求項3)で、一方の樹脂レンズ5は、副走査断面内の断面形状(図4(c)参照)が、少なくとも副走査方向において「光軸から周辺へ向かうに従って増大する屈折率分布が、プラスチック成型に際して形成される形状」であり、他方の樹脂レンズ6は、副走査断面内の断面形状(図4(d)参照)が、少なくとも副走査方向において「光軸から周辺へ向かうに従って減少する屈折率分布が、プラスチック成型に際して形成される形状」である(請求項4)。
一方の樹脂レンズ5は、副走査方向の幅よりも光軸方向の肉厚が大きく、他方の樹脂レンズ6は、副走査方向の幅よりも光軸方向の肉厚が小さく(請求項6)、かつ、少なくとも副走査方向の光束通過領域外にリブを有し、このリブの光軸方向の幅(=9.9mm)が、光軸方向の肉厚(4.9mm)よりも大きい(請求項6)。
上記実施例の走査結像光学系を用いる、図1の光走査装置は、光源1からの光束を光偏向器4により偏向させ、偏向される光束を走査結像光学系5、6により被走査面8に向けて集光させて被走査面8上に光スポットを形成し、光走査を行う光走査装置であって、走査結像光学系として請求項1〜6に記載のものを用いる光走査装置(請求項7)である。
また、光偏向器4として回転多面鏡が用いられ、光源1からの光束が光偏向器の偏向反射面近傍に、主走査方向に長い線像として結像され、走査結像光学系5、6が偏向反射面位置と被走査面位置とを副走査方向に関して共役関係とするアナモフィックな結像光学系である(請求項8)。
従って、図1に示す光走査装置における光学系として上記実施例のものを用い、被走査面8に合致させて「感光性媒体」を配置し、この感光性媒体に対して光走査装置による光走査を行うように構成することにより画像形成装置を実現でき(請求項9)、特に、感光性媒体として例えば「ドラム状の光導電性の感光体」を用い、周知の静電写真プロセスによる画像形成を行うことができる(請求項10)。
光走査装置の実施の1形態を説明するための図である。 実施例の像面湾曲を示す図であって、(a)は設計上の像面湾曲、(b)は走査レンズ5に副走査方向の屈折率分布があるときの像面湾曲、(c)は走査レンズ5と走査レンズ6とに、符号の異なる副走査方向の屈折率分布があるときの像面湾曲を示す。 図1の走査レンズ5と走査レンズ6における副走査方向の屈折率分布を示す図である。 図1の走査レンズ5と走査レンズ6の形状を説明するための図である。
符号の説明
1 光源
4 光偏向器
5、6 走査結像レンズを構成する走査レンズ
8 被走査面

Claims (10)

  1. 光偏向器により偏向される光束を被走査面に向かって集束させ、上記被走査面上に光走査のための光スポットを形成する走査結像光学系であって、
    2枚以上の走査レンズを有し、これら走査レンズのうちの少なくとも2枚がプッラスチック成形により作製される樹脂レンズであり、
    これら樹脂レンズの、光軸を含む主走査方向もしくは副走査方向の断面において、主走査方向もしくは副走査方向の位置座標:Xに対する屈折率分布をΔn(X)とするとき、
    少なくとも副走査方向における屈折率分布:Δn(X)の符号が、上記走査結像光学系に含まれる全ての樹脂レンズについて同一でないことを特徴とする走査結像光学系。
  2. 請求項1記載の走査結像光学系において、
    少なくとも副走査方向の屈折率分布の符号を全ての樹脂レンズについて同一としないことにより、各樹脂レンズに存在するレンズ内屈折率分布に起因する、副走査方向の像面湾曲の劣化を軽減することを特徴とする走査結像光学系。
  3. 請求項1または2記載の走査結像光学系において、
    走査結像光学系に含まれる樹脂レンズが2枚であり、
    これら2枚の樹脂レンズの、少なくとも副走査方向の屈折率分布:Δn(X)の符号が互いに逆であることを特徴とする走査結像光学系。
  4. 請求項3記載の走査結像光学系において、
    一方の樹脂レンズは、副走査断面内の断面形状が、少なくとも副走査方向において光軸から周辺へ向かうに従って増大する屈折率分布が、プラスチック成型に際して形成される形状であり、
    他方の樹脂レンズは、副走査断面内の断面形状が、少なくとも副走査方向において光軸から周辺へ向かうに従って減少する屈折率分布が、プラスチック成型に際して形成される形状であることを特徴とする走査結像光学系。
  5. 請求項4記載の走査結像光学系において、
    一方の樹脂レンズは、副走査方向の幅よりも光軸方向の肉厚が大きく、
    他方の樹脂レンズは、副走査方向の幅よりも光軸方向の肉厚が小さいことを特徴とする走査結像光学系。
  6. 請求項5記載の走査結像光学系において、
    他方の樹脂レンズは、少なくとも副走査方向の光束通過領域外にリブを有し、このリブの光軸方向の幅が、光軸方向の肉厚よりも大きいことを特徴とする走査結像光学系。
  7. 光源からの光束を光偏向器により偏向させ、偏向される光束を走査結像光学系により被走査面に向けて集光させて上記被走査面上に光スポットを形成し、光走査を行う光走査装置であって、
    走査結像光学系として、請求項1〜6の任意の1に記載のものを用いることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項7記載の光走査装置において、
    光偏向器として回転多面鏡が用いられ、
    光源からの光束が光偏向器の偏向反射面近傍に、主走査方向に長い線像として結像され、走査結像光学系が上記偏向反射面位置と被走査面位置とを副走査方向に関して略共役関係とするアナモフィックな結像光学系であることを特徴とする光走査装置。
  9. 感光性媒体に対して、光走査装置による光走査を行って画像を形成する装置であって、
    光走査装置として、請求項7または8記載のものを用いることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9記載の画像形成装置において、
    感光性媒体が光導電性の感光体であることを特徴とする画像形成装置。
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