JP3397624B2 - 走査光学装置及びそれを具備するレーザビームプリンター - Google Patents

走査光学装置及びそれを具備するレーザビームプリンター

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JP3397624B2
JP3397624B2 JP07893397A JP7893397A JP3397624B2 JP 3397624 B2 JP3397624 B2 JP 3397624B2 JP 07893397 A JP07893397 A JP 07893397A JP 7893397 A JP7893397 A JP 7893397A JP 3397624 B2 JP3397624 B2 JP 3397624B2
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toric
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芳浩 石部
浩二 星
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    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査光学装置及びそ
れを具備するレーザビームプリンターに関し、特に光源
手段から光変調され出射した光束を回転多面鏡等より成
る光偏向器で偏向反射させた後、fθ特性を有する結像
光学系(fθレンズ)を介して被走査面上を光走査して
画像情報を記録するようにした、例えば電子写真プロセ
スを有するレーザービームプリンタ(LBP)やデジタ
ル複写機等の装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザービームプリンタ等の走
査光学装置においては画像信号に応じて光源手段から光
変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴン
ミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、f
θ特性を有する結像光学系によって感光性の記録媒体
(感光体ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面
上を光走査して画像記録を行なっている。
【0003】図10は従来の走査光学装置の要部概略図
である。同図において光源手段11から出射した発散光
束はコリメーターレンズ12により略平行光束とされ、
絞り13によって該光束(光量)を制限して副走査方向
にのみ所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ14
に入射している。シリンドリカルレンズ14に入射した
平行光束のうち主走査断面内においてはそのまま平行光
束の状態で射出する。又副走査断面内においては集束し
て回転多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向器15
の偏向面(反射面)15aにほぼ線像として結像してい
る。
【0004】そして光偏向器15の偏向面15aで偏向
反射された光束をfθ特性を有する結像光学系(fθレ
ンズ)16を介して被走査面としての感光体ドラム18
面上に導光し、該光偏向器15を矢印A方向に回転させ
ることによって該感光体ドラム18面上を矢印B方向
(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行なって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の走査光学装置
において高精度な画像情報の記録を行なうには被走査面
全域にわたって像面弯曲が良好に補正されスポット径が
揃っていること、そして入射光の角度と像高とが比例関
係となる歪曲収差(fθ特性)を有していることが必要
である。このような光学特性を満たす走査光学装置、若
しくはその補正光学系(fθレンズ)は従来より種々と
提案されている。
【0006】又一方、レーザービームプリンタやデジタ
ル複写機等のコンパクト化及び低コスト化に伴ない、走
査光学装置にも同様のことが求められている。
【0007】これらの要望を両立させるものとしてfθ
レンズを1枚から構成した走査光学装置が、例えば特公
昭61−48684号公報や特開昭63−157122
号公報や特開平4−104213号公報や特開平4−5
0908号公報等で種々と提案されている。
【0008】これらの公報のうち特公昭61−4868
4号公報や特開昭63−157122号公報等ではfθ
レンズとして光偏向器側に凹面の単レンズを用いてコリ
メーターレンズからの平行光束を記録媒体面上に集束さ
せている。又特開平4−104213号公報ではfθレ
ンズとして光偏向器側に凹面、像面側にトロイダル面の
単レンズを用いてコリメーターレンズにより収束光に変
換された光束を該fθレンズに入射させている。又特開
平4−50908号公報ではfθレンズとしてレンズ面
に高次非球面を導入した単レンズを用いてコリメーター
レンズにより収束光に変換された光束を該fθレンズに
入射させている。
【0009】しかしながら上記に示した従来の走査光学
装置において特公昭61−48684号公報では副走査
方向の像面弯曲が残存しており、かつ平行光束を被走査
面に結像させている為、fθレンズから被走査面までの
距離が焦点距離fとなり長く、コンパクトな走査光学装
置を構成することが難しいという問題点があった。
【0010】特開昭63−157122号公報ではfθ
レンズの肉厚が厚い為、モールド成型による製作が困難
でありコストアップの要因となるという問題点があっ
た。
【0011】特開平4−104213号公報では歪曲収
差が残存しており、かつ光偏向器であるポリゴンミラー
の取付誤差によりポリゴン面数周期のジッターが発生す
るという問題点があった。
【0012】特開平4−50908号公報では高次非球
面のfθレンズを用い収差は良好に補正されているもの
の光偏向器と被走査面間における副走査方向の倍率の不
均一性により像高により副走査方向のスポット径が変化
するという傾向があった。
【0013】この他fθレンズを2つのレンズより構成
した走査光学装置が、例えば特開昭56−36622号
公報や特開昭61−175607号公報等で提案されて
いる。これらで提案されているfθレンズは断面形状が
球面又は弱い非球面より構成されており、コンパクト
化,ローコスト化,そして高精細化等を図るのが難しい
傾向があった。
【0014】本発明はコリメーターレンズからの光を光
偏向器を介して2枚のレンズを有するfθレンズにより
被走査面上に結像させる際、該fθレンズを構成する2
つのレンズのレンズ形状を適切に構成することにより、
像面弯曲や歪曲収差を補正し、像高による副走査方向の
スポット径の変化等を防止すると共にコンパクトでしか
も高精細な印字に適した走査光学装置及びそれを具備す
るレーザビームプリンターの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項の発明の走査光学
装置は光源手段から出射した光束を収束光に変換する第
1の光学素子と、該光束を偏向素子の偏向面上において
主走査方向に長手の線状に結像させる第2の光学素子
と、該偏向素子で偏向された光束を被走査面上にスポッ
ト状に結像させる第3の光学素子と、を具備する走査光
学装置において、該第3の光学素子は該偏向素子側から
順に第1トーリックレンズと第2トーリックレンズを有
し、該第1トーリックレンズは主走査断面内において両
レンズ面とも非球面形状であり、又走査中心近傍で該偏
向素子側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状よ
り成り、該第2トーリックレンズは主走査断面内におい
て両レンズ面が非球面形状で、かつ走査中心近傍で該偏
向素子側に凸面を向けた正の屈折力のメニスカス形状で
あり、又副走査断面内において該第1トーリックレンズ
と第2トーリックレンズの母線に垂直なレンズ断面形状
は共に該偏向素子側に凹面を向けた正の屈折力のメニス
カス形状より成っており、該第1トーリックレンズと該
第2トーリックレンズの主走査断面内の焦点距離を各々
f6,f7としたとき 0.08<f6/f7<0.17 なる条件を満足することを特徴としている。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て前記第2トーリックレンズは主走査断面内において前
記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ中心からレンズ
周辺部にいくに従って連続的に変化し、中間部において
符号が反転することを特徴としている。請求項3の発明
は、請求項1の発明において前記第1トーリックレンズ
と前記第2トーリックレンズはプラスチック成型により
製作されていることを特徴としている。請求項4の発明
は、請求項1、2又は3の発明において前記第1トーリ
ックレンズの副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレ
ンズ周辺にいくに従って連続的に強くなり、前記第2ト
ーリックレンズの副走査断面内の屈折力はレンズ中心か
らレンズ周辺にいくに従って連続的に弱くなっているこ
とを特徴としている。請求項5の発明は、請求項4の発
明において前記第2トーリックレンズの副走査断面内の
レンズ面の曲率がレンズ中心から主走査方向にかけて左
右対称に変化していることを特徴としている。請求項6
の発明は、請求項1の発明において前記第2トーリック
レンズは、その主走査方向の対称軸が前記被走査面の法
線に対して主走査面内で傾いていることを特徴としてい
る。請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項の
発明において前記第1トーリックレンズの副走査断面内
の前記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ中心からレ
ンズ周辺にいくに従って左右非対称に変化していること
を特徴としている。
【0017】請求項8の発明の走査光学装置は光源手段
から出射した光束を収束光に変換する第1の光学素子
と、該光束を偏向素子の偏向面上において主走査方向に
長手の線状に結像させる第2の光学素子と、該偏向素子
で偏向された光束を被走査面上にスポット状に結像させ
る第3の光学素子と、を具備する走査光学装置におい
て、該第3の光学素子は該偏向素子側から順に第1トー
リックレンズと第2トーリックレンズを有し、該第1ト
ーリックレンズは主走査断面内において両レンズ面とも
非球面形状であり、又走査中心近傍で該偏向素子側に凹
面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より成り、該第
2トーリックレンズは主走査断面内において両レンズ面
が非球面形状で、かつ走査中心近傍で該偏向素子側に凸
面を向けた正の屈折力のメニスカス形状であり、又副走
査断面内において該第1トーリックレンズと第2トーリ
ックレンズの母線に垂直なレンズ断面形状は共に該偏向
素子側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より
成っており、該第3の光学素子はプラスチックレンズよ
り成り該偏向素子と該被走査面との間における副走査断
面内の該被走査面上の有効画像中心部の角倍率をrSC
としたとき 0.25<rSC<0.67 なる条件を満足することを特徴としている。請求項9の
発明の走査光学装置は光源手段から出射した光束を収束
光に変換する第1の光学素子と、該光束を偏向素子の偏
向面上において主走査方向に長手の線状に結像させる第
2の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を被走査
面上にスポット状に結像させる第3の光学素子と、を具
備する走査光学装置において、該第3の光学素子は該偏
向素子側から順に第1トーリックレンズと第2トーリッ
クレンズを有し、該第1トーリックレンズは主走査断面
内において両レンズ面とも非球面形状であり、又走査中
心近傍で該偏向素子側に凹面を向けた正の屈折力のメニ
スカス形状より成り、該第2トーリックレンズは主走査
断面内において両レンズ面が非球面形状で、かつ走査中
心近傍で該偏向素子側に凸面を向けた正の屈折力のメニ
スカス形状であり、又副走査断面内において該第1トー
リックレンズと第2トーリックレンズの母線に垂直なレ
ンズ断面形状は共に該偏向素子側に凹面を向けた正の屈
折力のメニスカス形状より成っており、該第1トーリッ
クレンズの副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレン
ズ周辺にいくに従って連続的に強くなり、該第2トーリ
ックレンズの副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレ
ンズ周辺にいくに従って連続的に弱くなっており、かつ
該第3の光学素子は該偏向素子と該被走査面との間にお
ける副走査断面内の該被走査面上の有効画像中心部の角
倍率をrSC、画像全域における任意の位置の角倍率を
rSOとしたとき 0.85<rSO/rSC<1.15 なる条件を満足することを特徴としている。請求項10
の発明の走査光学装置は光源手段から出射した光束を収
束光に変換する第1の光学素子と、該光束を偏向素子の
偏向面上において主走査方向に長手の線状に結像させる
第2の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を被走
査面上にスポット状に結像させる第3の光学素子と、を
具備する走査光学装置において、該第3の光学素子は該
偏向素子側から順に第1トーリックレンズと第2トーリ
ックレンズを有し、該第1トーリックレンズは主走査断
面内において両レンズ面とも非球面形状であり、又走査
中心近傍で該偏向素子側に凹面を向けた正の屈折力のメ
ニスカス形状より成り、該第2トーリックレンズは主走
査断面内において両レンズ面が非球面形状で、かつ走査
中心近傍で該偏向素子側に凸面を向けた正の屈折力のメ
ニスカス形状であり、又副走査断面内において該第1ト
ーリックレンズと第2トーリックレンズの母線に垂直な
レンズ断面形状は共に該偏向素子側に凹面を向けた正の
屈折力のメニスカス形状より成り、該第1トーリックレ
ンズと該第2トーリックレンズの主走査断面内の焦点距
離を各々f6,f7としたとき 0.08<f6/f7<2.0 なる条件を満足することを特徴としている。
【0018】請求項11の発明は請求項10の発明にお
いて前記第2トーリックレンズは主走査断面内において
前記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ中心からレン
ズ周辺部にいくに従って連続的に変化し、中間部におい
て符号が反転することを特徴としている。請求項12の
発明は請求項10の発明において前記第1トーリックレ
ンズと前記第2トーリックレンズはプラスチック成型に
より製作されていることを特徴としている。請求項13
の発明は請求項10、11又は12の発明において前記
第1トーリックレンズの副走査断面内の屈折力はレンズ
中心からレンズ周辺にいくに従って連続的に強くなり、
前記第2トーリックレンズの副走査断面内の屈折力はレ
ンズ中心からレンズ周辺にいくに従って連続的に弱くな
っていることを特徴としている。請求項14の発明は請
求項13の発明において前記第2トーリックレンズの副
走査断面内のレンズ面の曲率がレンズ中心から主走査方
向にかけて左右対称に変化していることを特徴としてい
る。請求項15の発明は請求項10の発明において前記
第2トーリックレンズは、その主走査方向の対称軸が前
記被走査面の法線に対して主走査面内で傾いていること
を特徴としている。請求項16の発明は請求項10〜1
5のいずれか1項の発明において前記第1トーリックレ
ンズの副走査断面内の前記被走査面側のレンズ面の曲率
がレンズ中心からレンズ周辺にいくに従って左右非対称
に変化していることを特徴としている。請求項17の発
明は請求項10の発明において前記第3の光学素子はプ
ラスチックレンズより成り前記偏向素子と前記被走査面
との間における副走査断面内の該被走査面上の有効画像
中心部の角倍率をrSCとしたとき 0.25<rSC<0.67 なる条件を満足することを特徴としている。請求項18
の発明は請求項10の発明において前記第1トーリック
レンズの副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレンズ
周辺にいくに従って連続的に強くなり、前記第2トーリ
ックレンズの副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレ
ンズ周辺部にいくに従って連続的に弱くなっており、か
つ前記第3の光学素子は前記偏向素子と前記被走査面と
の間における副走査断面内の該被走査面上の有効画像中
心部の角倍率をrSC、画像全域における任意の位置の
角倍率をrSOとしたとき 0.85<rSO/rSC<1.15 なる条件を満足することを特徴としている。請求項19
の発明のレーザービームプリンタは請求項1から18の
いずれか1項の走査光学装置を具備することを特徴とし
ている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の主走
査方向(主走査断面内)の要部断面図である。
【0020】図中、1は光源手段であり、例えば半導体
レーザより成っている。2は第1の光学素子としてのコ
リメーターレンズであり、光源手段1から出射された光
束(光ビーム)を収束光に変換している。3は開口絞り
であり、通過光束径を整えている。
【0021】4は第2の光学素子としてのシリンドリカ
ルレンズであり、副走査方向にのみ所定の屈折力を有し
ており、絞り3を通過した光束を副走査断面内で後述す
る光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像として結像させて
いる。
【0022】5は偏向素子としての例えば6面構成のポ
リゴンミラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、
モータ等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に
一定速度で回転している。
【0023】9は第3の光学素子としてのfθ特性を有
するfθレンズ(結像光学系)である。第3の光学素子
9は第1トーリックレンズ6と第2トーリックレンズ7
を有している。第3の光学素子9は光偏向器5によって
偏向反射された画像情報に基づく光束を被走査面として
の感光体ドラム8面上に結像させ、かつ該光偏向器5の
偏向面の面倒れを補正している。
【0024】本実施形態において半導体レーザ1より出
射した光束はコリメータレンズ2により収束光に変換さ
れ開口絞り3によって該光束(光量)を制限してシリン
ドリカルレンズ4に入射している。シリンドリカルレン
ズ4に入射した光束のうち主走査断面においてはそのま
まの状態で射出する。又副走査断面においては集束して
光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手
の線像)として結像している。そして光偏向器5の偏向
面5aで偏向反射された光束はfθレンズ9を介して感
光体ドラム8面上に導光され、光偏向器5を矢印A方向
に回転させることによって該感光体ドラム8面上を矢印
B方向に光走査している。これにより画像記録を行なっ
ている。
【0025】次に本実施形態における第3の光学素子
(fθレンズ)9を構成する第1トーリックレンズ6と
第2トーリックレンズ7の特徴について説明する。
【0026】第3の光学素子9を共に正の屈折力の第1
トーリックレンズ6と第2トーリックレンズ7の2つの
レンズより構成し、このとき双方のレンズの屈折力配分
を適切に行って良好なる像面弯曲特性を得ている。
【0027】又、偏向素子5から被走査面8に近づくほ
ど、主走査方向の光束が拡がってくるので、光束が拡く
なる第2トーリックレンズ7の屈折力を第1トーリック
レンズ6の屈折力よりも弱くしている。
【0028】このとき主走査断面内における第1トーリ
ックレンズ6と第2トーリックレンズ7の焦点距離を各
々f6,f7としたとき 0.08<f6/f7<2.0 ‥‥‥‥(1) なる条件を満足するようにしている。
【0029】この条件式(1)を満足させることによっ
て像面弯曲や歪曲収差を良好に補正している。又これに
よって第1トーリックレンズ6と第2トーリックレンズ
7のレンズ中心厚が略等しくなるようにして双方をプラ
スチック成形又はガラス成形(ガラスモールド)より製
造したときのサイクル時間を短縮化し、冷却したときの
面形状の変形を軽減している。
【0030】尚、本実施形態において更に好ましくは条
件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
【0031】 0.08<f6/f7<1.7 ‥‥‥‥(1a) 特に 0.08<f6/f7<0.17 ‥‥‥‥(1b) とすれば、より良好なる光学性能が得られる。
【0032】fθレンズ9として1つのトーリックレン
ズで構成した場合には、トーリックレンズの2つのレン
ズ面のみでは被走査面上の全領域でスポット径を良好に
維持し、像面弯曲変動を良好に維持するのが難しい。
【0033】そこで本実施形態ではfθレンズ9を所定
の形状を有する2つのトーリックレンズより構成してこ
のときの像面弯曲を良好に補正している。
【0034】本実施形態において第1トーリックレンズ
6は主にfθ特性と像面弯曲特性を良好に維持する為に
主走査断面内においては両レンズ面6a、6bともに非
球面形状で、又走査中心近傍で偏向素子5側に凹面を向
けた正の屈折力のメニスカス形状より構成している。
【0035】又、副走査断面内においては両レンズ面6
a、6bの曲率(屈折力)が連続的に強くなるように変
化させている。又副走査断面内において母線に垂直なレ
ンズ断面形状が共に偏向素子5側に凹面を向けた正の屈
折力のメニスカス形状より構成している。又副走査断面
内の被走査面8側のレンズ面6bの曲率(屈折力)がレ
ンズ中心からレンズ周辺にいくに従って左右非対称に強
く変化するように構成している。
【0036】これによって副走査方向の横倍率の不均一
性を解消して、副走査方向のスポット径の変化を抑えて
いる。
【0037】第2トーリックレンズ7は主にfθ特性と
像面弯曲特性の双方を良好に維持する為に主走査断面内
(図1の紙面内)において、 ◎両レンズ面7a,7bを非球面形成より構成してい
る。
【0038】◎走査中心(レンズ中心)近傍では偏向素
子5側に凸面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より
構成している。
【0039】◎被走査面8側のレンズ面7bの主走査断
面内の曲率がレンズ中心(主走査範囲の中心)からレン
ズ周辺部にいくに従って連続的に変化し、中間部におい
て符号(正,負の符号)が反転する形状より構成してい
る。
【0040】このような第2トーリックレンズ7はこの
ような形状で構成することによって全走査範囲内におい
て像面弯曲と歪曲収差を良好に補正している。
【0041】又、第2トーリックレンズ7の副走査断面
(主走査断面と直交する断面)内の両レンズ面7a,7
bの曲率をレンズ中心から主走査方向に離れるに従って
左右対称に連続的に弱くなるように変化させている。
【0042】又、第2トーリックレンズ7の副走査断面
内の母線に垂直なレンズ断面形状は共に偏向素子5側に
凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より構成して
いる。これによって副走査方向の横倍率を小さくしてス
ポット径の絶対値を小さく抑えて副走査方向の画像特性
を良好に維持している。
【0043】fθレンズ9は光偏向器5と被走査面8と
の間における副走査断面内の該被走査面8上での有効画
像中心部の角倍率をrSCとしたとき 0.25<rSC<0.67 ‥‥‥‥(2) なる条件を満足するようにしている。
【0044】この条件式(2)はfθレンズ9の主走査
方向のレンズ長さを抑えながら副走査断面内の画像特性
を良好に維持するための条件であり、条件式(2)の下
限値を越えると第1トーリックレンズ6と第2トーリッ
クレンズ7の有効光束が拡がり、レンズの肉厚も厚くな
ってコンパクトさが失われるので良くない。又条件式
(2)の上限値を越えるとプラスチックレンズから構成
されるfθレンズ9は温度などの環境変化により画像性
能が不安定になるので良くない。
【0045】更に本実施形態における第1トーリックレ
ンズ6の副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレンズ
周辺部にいくに従って連続的に強くなり、第2トーリッ
クレンズ7の副走査断面内の屈折力はレンズ中心からレ
ンズ周辺部にいくに従って連続的に弱くなっており、か
つfθレンズ9は光偏向器5と被走査面8との間におけ
る副走査断面内の該被走査面8上の有効画像中心部の角
倍率をrSC、画像全域における任意の位置の角倍率をr
SOとしたとき 0.85<rSO/rSC<1.15 ‥‥‥‥(3) なる条件を満足するようにしている。
【0046】この条件式(3)は被走査面8において、
該被走査面8の中心部から周辺部にかけて副走査断面内
のスポット径を均一化にするための条件であり、条件式
(3)の上限値を越えると主走査方向の画像端(被走査
面8の周辺部)のスポット径が中心部に対し小さくなる
ので良くない。又条件式(3)の下限値を越えると主走
査方向の画像端のスポット径が中心部に対し大きくなり
副走査断面内のスポット径の均一性が失われるので良く
ない。
【0047】本実施形態ではトーリックレンズのレンズ
形状を主走査方向は10次までの関数で表わせる非球面
形状とし、副走査方向は像高方向に連続的に変化する球
面より構成している。そのレンズ形状は例えばトーリッ
クレンズと光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、
主走査面内において光軸と直交する軸をY軸、副走査面
内において光軸と直交する軸をZ軸としたとき、主走査
方向と対応する母線方向が
【0048】
【数1】 なる式で表わせるものであり、副走査断面形状は、その
曲率半径が主走査方向のレンズ面座標の変化に伴って連
続的に変化しており、主走査面上の座標がYであるとこ
ろの曲率半径r′が r′=r(1+D22 +D44 +D66 +D8
8 +D1010) なる式で表されるものであり、rは光軸上における曲率
半径、D2 ,D4 ,D6,D8 ,D10は各係数である。
【0049】ここでYの値が正のときは係数として添字
UのついたD2U,D4U,D6U,D8U,D10U を用いて計
算された曲率半径r′となっており、負のときは係数と
して添字のLのついたD2L,D4L,D6L,D8L,D10L
を用いて計算された曲率半径r′となっている。
【0050】次に表−1に実施形態1におけるレンズ面
形状を表わす各係数及びその他の諸特性を示す。図2に
実施形態1の第1,第2トーリックレンズ6、7の副走
査方向の屈折力状態を示す。図3に実施形態1における
像面弯曲と歪曲収差の収差図及び中心基準の角倍率変化
の説明図を示す。同図より各収差とも実用上問題のない
レベルまで補正されていることが分かる。
【0051】
【表1】 本実施形態において第2トーリックレンズ7は主走査方
向の対称軸が被走査面8の法線に対して主走査断面内で
光偏向器5側のレンズ面頂点を回転軸として時計回り方
向に10分傾いている。
【0052】第2トーリックレンズ7は主走査断面内の
トーリックレンズ自身の光軸に対して母線方向と子線方
向の双方において面形状は対称となっている。
【0053】図4は本発明の実施形態2の主走査方向
(主走査断面図)の要部断面図である。同図において図
1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0054】本実施形態は図1の実施形態1に比べて第
3の光学素子29を構成する第1、第2のトーリックレ
ンズ26,27を後述する表−2に示すように6面構成
のポリゴンミラーに最適なレンズ形状としたことであ
る。その他の構成及び光学的作用は前述の実施形態1と
略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0055】次に表−2に実施形態2におけるレンズ面
形状を表わす各係数及びその他の諸特性を示す。図5に
実施形態2の第1、第2のトーリックレンズ26、27
の副走査方向の屈折力状態を示す。図6に実施形態2に
おける像面弯曲と歪曲収差の収差図及び中心基準の角倍
率変化の説明図を示す。同図より各収差とも実用上問題
のないレベルまで補正されていることが分かる。
【0056】
【表2】 本実施形態において第2トーリックレンズ27は主走査
方向の対称軸が被走査面8の法線に対して主走査断面内
で光偏向器8側のレンズ面頂点を回転軸として時計回り
方向に10分傾いている。
【0057】図7は本発明の実施形態3の主走査方向
(主走査断面図)の要部断面図である。同図において図
1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0058】本実施形態は図1の実施形態1に比べて第
3の光学素子39を構成する第1、第2のトーリックレ
ンズ36,37を後述する表−3に示すように6面構成
のポリゴンミラーに最適なレンズ形状としたことであ
る。その他の構成及び光学的作用は前述の実施形態1と
略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0059】次に表−3に実施形態3におけるレンズ面
形状を表わす各係数及びその他の諸特性を示す。図8に
実施形態3の第1、第2のトーリックレンズ36、37
の副走査方向の屈折力状態を示す。図9に実施形態3に
おける像面弯曲と歪曲収差の収差図及び中心基準の角倍
率変化の説明図を示す。同図より各収差とも実用上問題
のないレベルまで補正されていることが分かる。
【0060】
【表3】 本実施形態において第2トーリックレンズ37は主走査
方向の対称軸が被走査面8の法線に対して主走査断面内
で偏向素子5側のレンズ面頂点を回転軸として時計回り
方向に10分傾いている。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くコリメーター
レンズからの光を光偏向器を介して2枚のレンズより成
るfθレンズにより被走査面上に結像させる際、該fθ
レンズの2つのレンズのレンズ形状を適切に設定するこ
とにより、像面弯曲や歪曲収差等を良好に補正すると共
に像高による副走査方向のスポット径の変化等の影響を
小さく抑えることができ、これによりコンパクトで高精
細な印字に適した走査光学装置及びそれを具備したレー
ザビームプリンターを達成することができる。
【0062】またfθレンズを2枚のレンズで構成する
ことによりfθレンズの各レンズの光軸方向の中心肉厚
を薄くできるので、2つのレンズをプラスチック成形し
た場合、成形タクトタイムを短縮することができ、より
低コストの走査光学装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面
【図2】 本発明の実施形態1の第1,第2トーリック
レンズの副走査方向の屈折力状態の説明図
【図3】 本発明の実施形態1における像面弯曲、歪曲
収差、角倍率変化を示す図
【図4】 本発明の実施形態2の主走査方向の要部断面
【図5】 本発明の実施形態2の第1,第2トーリック
レンズの副走査方向の屈折力状態の説明図
【図6】 本発明の実施形態2における像面弯曲、歪曲
収差、角倍率変化を示す図
【図7】 本発明の実施形態3の主走査方向の要部断面
【図8】 本発明の実施形態3の第1,第2トーリック
レンズの副走査方向の屈折力状態の説明図
【図9】 本発明の実施形態3における像面弯曲、歪曲
収差、角倍率変化を示す図
【図10】 従来の走査光学装置の光学系の要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段 2 第1の光学素子(コリメーターレンズ) 3 絞り 4 第2の光学素子(シリンドリカルレンズ) 5 偏向素子(光偏向器) 6,26,36 第1トーリックレンズ 7,27,37 第2トーリックレンズ 8 被走査面(感光体ドラム) 9,29,39 第3の光学素子(fθレンズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−36622(JP,A) 特開 平6−208053(JP,A) 特開 平7−181374(JP,A) 特開 平8−76011(JP,A) 特開 平8−297256(JP,A) 特開 平4−104213(JP,A) 特開 平4−149405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04 G02B 26/10

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段から出射した光束を収束光に変
    換する第1の光学素子と、該光束を偏向素子の偏向面上
    において主走査方向に長手の線状に結像させる第2の光
    学素子と、該偏向素子で偏向された光束を被走査面上に
    スポット状に結像させる第3の光学素子と、を具備する
    走査光学装置において、 該第3の光学素子は該偏向素子側から順に第1トーリッ
    クレンズと第2トーリックレンズを有し、該第1トーリ
    ックレンズは主走査断面内において両レンズ面とも非球
    面形状であり、又走査中心近傍で該偏向素子側に凹面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状より成り、該第2ト
    ーリックレンズは主走査断面内において両レンズ面が非
    球面形状で、かつ走査中心近傍で該偏向素子側に凸面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状であり、又副走査断
    面内において該第1トーリックレンズと第2トーリック
    レンズの母線に垂直なレンズ断面形状は共に該偏向素子
    側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より成っ
    おり、 該第1トーリックレンズと該第2トーリックレンズの主
    走査断面内の焦点距離を各々f6,f7としたとき 0.08<f6/f7<0.17 なる条件を満足する ことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第2トーリックレンズは主走査断面
    内において前記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ中
    心からレンズ周辺部にいくに従って連続的に変化し、中
    間部において符号が反転することを特徴とする請求項1
    の走査光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第1トーリックレンズと前記第2ト
    ーリックレンズはプラスチック成型により製作されてい
    ることを特徴とする請求項1の走査光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第1トーリックレンズの副走査断面
    内の屈折力はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従って
    連続的に強くなり、前記第2トーリックレンズの副走査
    断面内の屈折力はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従
    って連続的に弱くなっていることを特徴とする請求項
    1,2又は3の走査光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第2トーリックレンズの副走査断面
    内のレンズ面の曲率がレンズ中心から主走査方向にかけ
    て左右対称に変化していることを特徴とする請求項4の
    走査光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第2トーリックレンズは、その主走
    査方向の対称軸が前記被走査面の法線に対して主走査面
    内で傾いていることを特徴とする請求項1の走査光学装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1トーリックレンズの副走査断面
    内の前記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ中心から
    レンズ周辺にいくに従って左右非対称に変化しているこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の走査
    光学装置。
  8. 【請求項8】 光源手段から出射した光束を収束光に変
    換する第1の光学素子と、該光束を偏向素子の偏向面上
    において主走査方向に長手の線状に結像させる第2の光
    学素子と、該偏向素子で偏向された光束を被走査面上に
    スポット状に結像させる第3の光学素子と、を具備する
    走査光学装置において、 該第3の光学素子は該偏向素子側から順に第1トーリッ
    クレンズと第2トーリックレンズを有し、該第1トーリ
    ックレンズは主走査断面内において両レンズ面とも非球
    面形状であり、又走査中心近傍で該偏向素子側に凹面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状より成り、該第2ト
    ーリックレンズは主走査断面内において両レンズ面が非
    球面形状で、かつ走査中心近傍で該偏向素子側に凸面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状であり、又副走査断
    面内において該第1トーリックレンズと第2トーリック
    レンズの母線に垂直なレンズ断面形状は共に該偏向素子
    側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より成っ
    おり、 該第3の光学素子はプラスチックレンズより成り該偏向
    素子と該被走査面との間における副走査断面内の該被走
    査面上の有効画像中心部の角倍率をrSCとしたとき 0.25<rSC<0.67 なる条件を満足することを特徴とする 走査光学装置。
  9. 【請求項9】 光源手段から出射した光束を収束光に変
    換する第1の光学素子と、該光束を偏向素子の偏向面上
    において主走査方向に長手の線状に結像させる第2の光
    学素子と、該偏向素子で偏向された光束を被走査面上に
    スポット状に結像させる第3の光学素子と、を具備する
    走査光学装置において、 該第3の光学素子は該偏向素子側から順に第1トーリッ
    クレンズと第2トーリックレンズを有し、該第1トーリ
    ックレンズは主走査断面内において両レンズ面とも非球
    面形状であり、又走査中心近傍で該偏向素子側に凹面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状より成り、該第2ト
    ーリックレンズは主走査断面内において両レンズ面が非
    球面形状で、かつ走査中心近傍で該偏向素子側に凸面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状であり、又副走査断
    面内において該第1トーリックレンズと第2トーリック
    レンズの母線に垂直なレンズ断面形状は共に該偏向素子
    側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より成っ
    おり、 該第1トーリックレンズの副走査断面内の屈折力はレン
    ズ中心からレンズ周辺にいくに従って連続的に強くな
    り、該第2トーリックレンズの副走査断面内の屈折力は
    レンズ中心からレンズ周辺にいくに従って連続的に弱く
    なっており、かつ該第3の光学素子は該偏向素子と該被
    走査面との間における副走査断面内の該被走査面上の有
    効画像中心部の角倍率をrSC、画像全域における任意
    の位置の角倍率をrSOとしたとき 0.85<rSO/rSC<1.15 なる条件を満足する ことを特徴とする走査光学装置。
  10. 【請求項10】 光源手段から出射した光束を収束光に
    変換する第1の光学素子と、該光束を偏向素子の偏向面
    上において主走査方向に長手の線状に結像させる第2の
    光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を被走査面上
    にスポット状に結像させる第3の光学素子と、を具備す
    る走査光学装置において、 該第3の光学素子は該偏向素子側から順に第1トーリッ
    クレンズと第2トーリックレンズを有し、該第1トーリ
    ックレンズは主走査断面内において両レンズ面とも非球
    面形状であり、又走査中心近傍で該偏向素子側に凹面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状より成り、該第2ト
    ーリックレンズは主走査断面内において両レンズ面が非
    球面形状で、かつ走査中心近傍で該偏向素子側に凸面を
    向けた正の屈折力のメニスカス形状であり、又副走査断
    面内において該第1トーリックレンズと第2トーリック
    レンズの母線に垂直なレンズ断面形状は共に該偏向素子
    側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状より成
    り、 該第1トーリックレンズと該第2トーリックレンズの主
    走査断面内の焦点距離を各々f6,f7としたとき 0.08<f6/f7<2.0 なる条件を満足することを特徴とする走査光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第2トーリックレンズは主走査断
    面内において前記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ
    中心からレンズ周辺部にいくに従って連続的に変化し、
    中間部において符号が反転することを特徴とする請求項
    10の走査光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第1トーリックレンズと前記第2
    トーリックレンズはプラスチック成型により製作されて
    いることを特徴とする請求項10の走査光学装置。
  13. 【請求項13】 前記第1トーリックレンズの副走査断
    面内の屈折力はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従っ
    て連続的に強くなり、前記第2トーリックレンズの副走
    査断面内の屈折力はレンズ中心からレンズ周辺にいくに
    従って連続的に弱くなっていることを特徴とする請求項
    10,11又は12の走査光学装置。
  14. 【請求項14】 前記第2トーリックレンズの副走査断
    面内のレンズ面の曲率がレンズ中心から主走査方向にか
    けて左右対称に変化していることを特徴とする請求項1
    の走査光学装置。
  15. 【請求項15】 前記第2トーリックレンズは、その主
    走査方向の対称軸が前記被走査面の法線に対して主走査
    面内で傾いていることを特徴とする請求項10の走査光
    学装置。
  16. 【請求項16】 前記第1トーリックレンズの副走査断
    面内の前記被走査面側のレンズ面の曲率がレンズ中心か
    らレンズ周辺にいくに従って左右非対称に変化している
    ことを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項記載
    の走査光学装置。
  17. 【請求項17】 前記第3の光学素子はプラスチックレ
    ンズより成り前記偏向素子と前記被走査面との間におけ
    る副走査断面内の該被走査面上の有効画像中心部の角倍
    率をrSCとしたとき 0.25<rSC<0.67 なる条件を満足することを特徴とする請求項10の走査
    光学装置。
  18. 【請求項18】 前記第1トーリックレンズの副走査断
    面内の屈折力はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従っ
    て連続的に強くなり、前記第2トーリックレンズの副走
    査断面内の屈折力はレンズ中心からレンズ周辺部にいく
    に従って連続的に弱くなっており、かつ前記第3の光学
    素子は前記偏向素子と前記被走査面との間における副走
    査断面内の該被走査面上の有効画像中心部の角倍率をr
    SC、画像全域における任意の位置の角倍率をrSOと
    したとき 0.85<rSO/rSC<1.15 なる条件を満足することを特徴とする請求項10の走査
    光学装置。
  19. 【請求項19】 請求項1から18のいずれか1項の走
    査光学装置を具備することを特徴とするレーザビームプ
    リンター。
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