JP3423696B2 - 光学素子及びそれを用いた走査光学装置 - Google Patents
光学素子及びそれを用いた走査光学装置Info
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Description
用いた走査光学装置に関し、特に光源手段から光変調さ
れ出射した光束を回転多面鏡等より成る光偏向器で偏向
反射させた後、fθ特性を有する結像光学系(fθレン
ズ)を介して被走査面上を光走査して画像情報を記録す
るようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザ
ビームプリンター(LBP)やデジタル複写機等の装置
に好適なものである。
査光学装置においては画像信号に応じて光源手段から光
変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴン
ミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、f
θ特性を有する結像光学系によって感光性の記録媒体
(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上
を光走査して画像記録を行っている。
ある。
散光束はコリメーターレンズ12により略平行光とさ
れ、絞り13によって該光束(光量)を制限して副走査
方向にのみ所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ
14に入射している。シリンドリカルレンズ14に入射
した平行光束のうち主走査断面内においてはそのまま平
行光束の状態で射出する。また副走査断面内においては
集束して回転多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向
器15の偏向面(反射面)15aにほぼ線像として結像
している。
反射された光束をfθ特性を有する結像光学系(fθレ
ンズ)16を介して被走査面としての感光ドラム18面
上に導光し、該光偏向器15を矢印A方向に回転させる
ことによって該感光ドラム18面上を主走査方向に光走
査して画像情報の記録を行なっている。
装置の光偏向器から被走査面までの副走査方向(fθレ
ンズの光軸を含み主走査方向と垂直な方向)の要部断面
図である。
と被走査面としての感光ドラム面18とはfθレンズ1
6に関してそれぞれ光学的に略共役関係になっており、
これにより偏向面が副走査断面において傾いても、所謂
面倒れがあっても光ビームが感光ドラム面上の同一走査
線上に結像するようにして、光偏向器の面倒れの補正を
行なっている。
たっては、例えば特開昭 61-190312号公報で提案されて
いるように、副走査方向のガウス像面(近軸像面)は光
学系の球面収差を考慮し、前記ガウス像面を被走査面の
後方(被走査面より光偏向器と反対側)に置くように
し、これによりベスト像面(波面収差が最小となる面)
が被走査面上になるよう設計を行っていた。つまり光学
系の配置、面の曲率、材質の屈折率の厚み等から算出さ
れる焦点距離が実測の焦点距離より長くなるように設計
を行なっていた。
1に向かう光束、破線bはガウス像面82に向かう光束
を示している。尚、本明細書中においてガウス像面と
は、物体面位置(光源手段の位置)、レンズ面の曲率、
レンズの屈折率、レンズの厚み、レンズ面の位置等によ
り算出される像面をいう。
ック成型によるものが多く、光学収差だけでなく成型時
に生じるレンズの内部歪も考慮した設計が求められてい
る。
にレンズを成型する為には、型の中のレンズ材料を長時
間かけてゆっくり冷却することも考えられる。しかしな
がら、この場合にはタクトタイムが長くなり、レンズの
生産性が悪くなるという問題点がある。
の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みから算出される
焦点距離が実測の焦点距離より短くなるよう構成するこ
とにより、該光学素子のプラスチック成型時に生じる内
部歪(特に屈折率勾配)による像面移動を良好に補正す
ることのできる光学素子の提供にある。
方向のレンズ面形状を適切に設定し、レンズ面の曲率、
材質の屈折率、光軸方向の厚みによって算出される副走
査方向のガウス像面を被走査面より光偏向器側におくこ
とにより、該fθレンズのプラスチック成型時に生じる
内部歪(特に屈折率勾配)による副走査方向の像面移動
を補正し、波面収差の最小となるベスト像面を被走査面
上に配することができる走査光学装置(レーザビームプ
リンタ装置)の提供にある。
生じ易い、例えばレンズ高さを中心肉厚より短くしタク
トタイムを短縮したプラスチック成型等においても、像
面移動や湾曲等の少ない高精細に適した走査光学装置の
提供にある。
学装置は、光源手段から出射した光束を偏向手段に導く
第1の光学素子と、該偏向手段で偏向された光束を被走
査面上にスポット状に結像させる第2の光学素子と、を
具備した走査光学装置において、該走査光学装置の副走
査方向のガウス像面は、該被走査面より該偏向手段側に
あり、該副走査方向のガウス像面と該被走査面との差
は、該第2の光学素子の中心部で最も大きく周辺部に向
かうに従い小さいことを特徴としている。
て、前記副走査方向のガウス像面は前記光源手段の位
置、前記第1の光学素子と前記第2の光学素子の面の位
置、面の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みから算出
されることを特徴としている。
て、前記第2の光学素子はその面の曲率、材質の屈折
率、光軸方向の厚みから算出される前記副走査方向の焦
点距離が実測の前記副走査方向の焦点距離より短くなる
ように内部の屈折率分布が形成されていることを特徴と
している。
て、前記第2の光学素子は前記主走査方向と前記副走査
方向とで異なる曲率を持ち、該主走査方向に長尺である
ことを特徴としている。
て、前記第2の光学素子はプラスチック成型により製作
されていることを特徴としている。
て、前記第2の光学素子は単レンズにより構成されてい
ることを特徴としている。
て、前記第2の光学素子の中心肉厚をd、前記副走査方
向の高さをhとしたとき、d>hなる条件を満足するこ
とを特徴としている。
か1項の発明において、前記第2の光学素子は算出され
る焦点距離が実測の焦点距離よりも0.3%以上短いこ
とを特徴としている。
置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の走査光学装
置を具備したことを特徴としている。
手段から出射した光束を偏向手段に導く第1の光学素子
と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上にスポッ
ト状に結像させる第2の光学素子と、を具備した走査光
学装置において、該走査光学装置の副走査方向のガウス
像面は、波面収差が最小となる像面より該偏向手段側に
あり、該副走査方向のガウス像面と該波面収差が最小と
なる像面との差は、該第2の光学素子の中心部に比べ周
辺部で小さいことを特徴としている。
いて、該走査光学装置の副走査方向のガウス像面は、波
面収差が最小となる像面より1mmより大きく該偏向手
段側にあることを特徴としている。
いて、前記副走査方向のガウス像面は前記光源手段の位
置、前記第1の光学素子と前記第2の光学素子の面の位
置、面の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みから算出
されることを特徴としている。
いて、前記第2の光学素子はその面の曲率、材質の屈折
率、光軸方向の厚みから算出される前記副走査方向の焦
点距離が実測の前記副走査方向の焦点距離より短くなる
ように内部の屈折率分布が形成されていることを特徴と
している。
いて、前記第2の光学素子は前記主走査方向と前記副走
査方向とで異なる曲率を持ち、該主走査方向に長尺であ
ることを特徴としている。
いて、前記第2の光学素子はプラスチック成型により製
作されていることを特徴としている。
いて、前記第2の光学素子は単レンズにより構成されて
いることを特徴としている。
いて、前記第2の光学素子の中心肉厚をd、前記副走査
方向の高さをhとしたとき、 d>h なる条件を満足することを特徴としている。
いずれか1項の発明において、前記第2の光学素子は算
出される焦点距離が実測の焦点距離よりも0.3%以上
短いことを特徴としている。
装置は、請求項10〜18のいずれか1項に記載の走査
光学装置を具備したことを特徴としている。
ザビームプリンタ装置に用いられる走査光学装置の主走
査方向の要部断面図である。
半導体レーザーより成っている。2は第1−1の光学素
子としてのコリメーターレンズであり、光源手段1から
出射された発散光束(光ビーム)を収束光束に変換して
いる。3は開口絞りであり、通過光束(光量)を制限し
ている。
リカルレンズであり、図1の紙面に垂直な副走査方向に
のみ所定の屈折力を有しており、絞り3を通過した光束
を副走査断面内で後述する光偏向器5の偏向面にほぼ線
像として結像させている。ここでコリメーターレンズ2
とシリンドリカルレンズ4とより第1の光学素子を構成
している。
ラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、モーター
等の駆動手段(不図示)により矢印A方向に一定速度で
回転している。
する1枚のレンズより成るfθレンズ(結像光学系)で
あり、後述するレンズ形状より成り、光偏向器5によっ
て偏向反射された画像情報に基づく光束を被走査面とし
ての記録媒体である感光ドラム面8上に結像させ、かつ
該光偏向器5の偏向面の面倒れを補正している。又後述
するようにfθレンズ6は内部に屈折率勾配が生じてい
る。
クトタイムを短縮する為、レンズの中心肉厚(d)11
mm、レンズ高さ(h)9.6mmから成るプラスチッ
ク成型により製作しており、該fθレンズ6のレンズ面
の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みから算出される
副走査方向(子線方向)の焦点距離を後述する方法によ
り実測の焦点距離より短くし、副走査方向のガウス像面
が感光ドラム面8より光偏向器5側にくるように構成し
ている。
厚をd、光軸を含み主走査断面に垂直な副走査断面内に
おけるレンズの高さをhとしたとき、 d>h なる条件を満足させている。
出射した発散光束はコリメーターレンズ2により収束光
束に変換され、開口絞り3によって該光束(光量)を制
限してシリンドリカルレンズ4に入射している。シリン
ドリカルレンズ4に入射した光束のうち主走査断面にお
いてはそのままの状態で射出する。又副走査断面におい
ては集束して光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走
査方向に長手の線像)として結像している。そして光偏
向器5の偏向面5aで偏向反射された光束は主走査方向
と副走査方向とで異なる屈折力を有するfθレンズ6を
介して感光ドラム面8上に導光され、該光偏向器5を矢
印A方向に回転させることによって該感光ドラム面8上
を矢印B方向に光走査している。これにより画像記録を
行なっている。
を主走査方向は10次までの関数で表わせる非球面形状
とし、副走査方向は像高方向に連続的に変化する球面よ
り構成している。そのレンズ形状は例えばfθレンズ6
と光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査断
面内において光軸と直交する軸をY軸、副走査断面内に
おいて光軸と直交する軸をZ軸としたとき、主走査方向
と対応する母線方向が、
B8、B10は非球面係数なる式で表わされるものであ
り、又副走査方向(光軸を含む主走査方向に対して直交
する方向)と対応する子線方向が、
D4、D6、D8,D10は非球面係数なる式で表わせるも
のである。
のポリゴンミラー5から感光ドラム面8までの副走査方
向の要部断面図である。同図において図1に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
如く成型タクトタイムを短縮する為、中心肉厚(d)1
1mmに対してレンズ高さ(h)を9.6mmと短くし
て形成している為、後述する図3に示すように副走査断
面においてfθレンズ6内部に屈折率勾配が生じてい
る。この屈折率勾配によりレンズ中の光束は屈折率の高
いレンズ外周部方向に引っ張られる。尚、主走査断面内
においてはfθレンズ6は長尺である為、該fθレンズ
6内部に歪はほとんど生じない。
面と被走査面とを共役関係とする倒れ補正光学系におい
ては、fθレンズ6の副走査方向のパワー(屈折力)が
大きい為、上述した像面移動がより大きくなる。
ラスチック成型が望ましく、光学収差だけでなく成型時
に生じるレンズの内部歪も考慮した設計が求められてい
る。特にプラスチックレンズの高さ方向の長さhを中心
肉厚dより短くすることによってタクトタイムの短縮を
ねらった短タクトタイム成型では、副走査断面内におい
てレンズ内に歪が生じ易い。
ンズ内部に生じた屈折率勾配を示した模式図である。一
般に成型では型に密着しているレンズ外周部が先に冷却
され固化する為、レンズ外周部の密度がレンズ内部に比
べて高くなり、これに応じてレンズの屈折率もレンズ内
部に比べてレンズ外周部が高くなる。同図に示すレンズ
中の実線は屈折率の等光線であり、レンズ外周部に向か
うほど屈折率が高いことを示している。
ドラム面8側のレンズ面R2の曲率をきつくすることに
よって、この屈折率勾配による像面移動をキャンセルさ
せている。即ちfθレンズ6の感光ドラム面8側のレン
ズ面R2の屈折力を増し、ガウス像面82を感光ドラム
面8側より光偏向器5側におくことにより、該fθレン
ズ6のプラスチック成型時に生じる内部歪による副走査
方向の像面移動を補正し、波面収差の最小となるベスト
像面81を感光ドラム面8上に配している。これにより
高精度な光走査を行なっている。尚、図2において実線
aはベスト像面(最良像面)81へ向かう光束、破線b
はガウス像面82へ向かう光束である。
場合(実施形態1)の光学配置及びfθレンズ6の非球
面係数を示した数値例である。
は、その面の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みより
算出した。又実測のfθレンズ6の焦点距離はノーダル
スライド法により測定した。ノーダルスライド法は朝倉
書店発行の光学測定ハンドブックに記載されているよう
に光学部品の焦点距離測定によく用いられる。
した場合(実施形態1)の副走査方向のガウス像面とベ
スト像面との位置関係を示した説明図である。同図にお
いて実線はベスト像面81であり、破線はガウス像面8
2である。
を考慮し、ガウス像面82が被走査面8より光偏向器側
にくるよう設計した本実施形態では、ベスト像面81が
ほぼ被走査面8上にくることが分かる(図2参照)。尚
fθレンズ6の内部歪の量は成型条件によって異なり、
それに伴なって図4に示すように像面移動量(ガウス像
面82とベスト像面81との差)も像高によって変わっ
てくる為、本発明を実施するにあたっては成型を安定さ
せて行なわなくてはならないことは言うまでもない。こ
のときの像面移動量は図4に示すようにレンズ厚の厚い
レンズ中心部が最も大きく、周辺に向かうに従い小さく
なる。
くfθレンズ6の被走査面8側のレンズ面R2の屈折力
を増し、ガウス像面82を被走査面8側より光偏向器5
側におくことによって、該fθレンズ6のプラスチック
成型時に生じる内部歪による副走査方向の像面移動を補
正することができ、これにより波面収差の最小となるベ
スト像面81を被走査面8上に配することができる。又
この様な方法でfθレンズ6の内部歪による像面移動を
キャンセルさせることによって、例えばfθレンズの高
さ方向の長さを中心肉厚より短くしタクトタイムの短縮
をねらったプラスチック成型等において、該fθレンズ
内に歪みが生じても、像面移動や湾曲等の少ない高精細
に適した走査光学装置を安価に得ることができる。
配置及びfθレンズの非球面係数を示した数値例であ
る。
なる点は、fθレンズの内部歪による像面移動を該fθ
レンズの光偏向器側のレンズ面R1を使用して補正した
ことであり、その他の構成及び光学的作用は前述の実施
形態1と略同様である。
両レンズ面R1,R2共、子線方向の曲率が像高方向に
連続的に変化する球面より形成している。このように本
実施形態においては前述の実施形態1と同様にfθレン
ズの高さ方向の長さを中心肉厚より短くしタクトタイム
の短縮を行なったプラスチック成型等において、該fθ
レンズ内に歪を生じても、像面移動や湾曲の少ない高精
細に適した走査光学装置を得ることができる。
イムが短い為、fθレンズに内部歪が発生している。そ
の為、本実施形態においてはfθレンズの実測の焦点距
離が32.475mmとなり、被走査面と一致するよう
に算出される焦点距離を前記実測の焦点距離より31.
499mmと約1mm短く構成している。
ズに内部歪が発生しない場合には、算出される焦点距離
は実測の焦点距離とほぼ等しくなる。例えば実測の焦点
距離が32.475mm、算出される焦点距離が32.
375mm〜32.575mmの範囲であれば、内部歪
が発生していないものと考えられる。
0.9969≒0.997つまり実測の焦点距離の0.
3%より大きく算出される焦点距離が、その実測の焦点
距離に比べて短くなっていれば、内部歪が発生している
ことになる。その為、算出される焦点距離が、実測の焦
点距離の99.7%より短くなっていれば、内部歪を考
慮して本発明のような光学素子の設計を実施しているこ
とになる。
レンズの算出される焦点距離(31.499mm)を実
測の焦点距離(32.475mm)より、約1mm短く
構成している。この1mmの焦点距離の違いにより、図
4に示されるようにガウス像面82がベスト像面81に
比べて10mm光偏向器側にきている。
実測の焦点距離との差が0.1mmの範囲であれば、内
部歪は発生していないものと考えられる。
ス像面の位置とベスト像面の位置との違いが1mm以内
であれば、内部歪は発生していないものと考えられる。
mより大きく光偏向器側にきていれば、内部歪が発生し
ていることになる。その為、ガウス像面がベスト像面よ
り1mmより大きく光偏向器側にきていれば、内部歪を
考慮して本発明のような走査光学装置の設計を実施して
いることになる。
母線方向(主走査方向)と子線方向(副走査方向)とで
異なる曲率を持ち、該母線方向に長尺であるfθレンズ
を用いて説明したが、本発明は母線方向と子線方向とが
同じ曲率を持つ光学素子にも適応可能である。
製作する全ての光学素子に適応可能である。
して倒れ補正機能を有する走査光学装置を用いて説明し
たが、本発明は倒れ補正機能を有さない走査光学装置に
も適応可能である。
製作した光学素子を用いた全ての走査光学装置に適応可
能である。
曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みから算出される焦
点距離が実測の焦点距離より短くなるよう構成すること
により、該光学素子のプラスチック成型時に生じる内部
歪(特に屈折率勾配)による像面移動を良好に補正する
ことのできる光学素子を達成することができる。
プラスチック成型より成るfθレンズの副走査方向のレ
ンズ面形状を適切に設定し、面の曲率、材質の屈折率、
光軸方向の厚みによって算出される副走査方向のガウス
像面を被走査面より光偏向器側におくことにより、該f
θレンズ6のプラスチック成型時に生じる内部歪による
副走査方向の像面移動を補正することができ、これによ
り波面収差の最小となるベスト像面を被走査面上に配す
ることができる高精度な光走査を可能とした走査光学装
置を達成することができる。
による像面移動をキャンセルさせることによって、レン
ズ高さを中心肉厚より短くしタクトタイムの短縮を行な
ったプラスチック成型法等において、該レンズ内に歪み
が生じても、像面移動や湾曲等の少ない高精細に適した
走査光学装置を達成することができる。
方向の要部断面図
方向の要部断面図
部歪を考慮した場合のガウス像面とベスト像面を示す説
明図
図
Claims (19)
- 【請求項1】光源手段から出射した光束を偏向手段に導
く第1の光学素子と、該偏向手段で偏向された光束を被
走査面上にスポット状に結像させる第2の光学素子と、
を具備した走査光学装置において、 該走査光学装置の副走査方向のガウス像面は、該被走査
面より該偏向手段側にあり、該副走査方向のガウス像面
と該被走査面との差は、該第2の光学素子の中心部で最
も大きく周辺部に向かうに従い小さいことを特徴とする
走査光学装置。 - 【請求項2】前記副走査方向のガウス像面は前記光源手
段の位置、前記第1の光学素子と前記第2の光学素子の
面の位置、面の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚みか
ら算出されることを特徴とする請求項1の走査光学装
置。 - 【請求項3】前記第2の光学素子はその面の曲率、材質
の屈折率、光軸方向の厚みから算出される前記副走査方
向の焦点距離が実測の前記副走査方向の焦点距離より短
くなるように内部の屈折率分布が形成されていることを
特徴とする請求項1の走査光学装置。 - 【請求項4】前記第2の光学素子は前記主走査方向と前
記副走査方向とで異なる曲率を持ち、該主走査方向に長
尺であることを特徴とする請求項1の走査光学装置。 - 【請求項5】前記第2の光学素子はプラスチック成型に
より製作されていることを特徴とする請求項1の走査光
学装置。 - 【請求項6】前記第2の光学素子は単レンズにより構成
されていることを特徴とする請求項1の走査光学装置。 - 【請求項7】前記第2の光学素子の中心肉厚をd、前記
副走査方向の高さをhとしたとき、 d>h なる条件を満足することを特徴とする請求項1の走査光
学装置。 - 【請求項8】前記第2の光学素子は算出される焦点距離
が実測の焦点距離よりも0.3%以上短いことを特徴と
する請求項1から7のいずれか1項の走査光学装置。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の走査
光学装置を具備したことを特徴とするレーザビームプリ
ンタ装置。 - 【請求項10】光源手段から出射した光束を偏向手段に
導く第1の光学素子と、該偏向手段で偏向された光束を
被走査面上にスポット状に結像させる第2の光学素子
と、を具備した走査光学装置において、 該走査光学装置の副走査方向のガウス像面は、波面収差
が最小となる像面より該偏向手段側にあり、該副走査方
向のガウス像面と該波面収差が最小となる像面との差
は、該第2の光学素子の中心部に比べ周辺部で小さいこ
とを特徴とする走査光学装置。 - 【請求項11】該走査光学装置の副走査方向のガウス像
面は、波面収差が最小となる像面より1mmより大きく
該偏向手段側にあることを特徴とする請求項10記載の
走査光学装置。 - 【請求項12】前記副走査方向のガウス像面は前記光源
手段の位置、前記第1の光学素子と前記第2の光学素子
の面の位置、面の曲率、材質の屈折率、光軸方向の厚み
から算出されることを特徴とする請求項10の走査光学
装置。 - 【請求項13】前記第2の光学素子はその面の曲率、材
質の屈折率、光軸方向の厚みから算出される前記副走査
方向の焦点距離が実測の前記副走査方向の焦点距離より
短くなるように内部の屈折率分布が形成されていること
を特徴とする請求項10の走査光学装置。 - 【請求項14】前記第2の光学素子は前記主走査方向と
前記副走査方向とで異なる曲率を持ち、該主走査方向に
長尺であることを特徴とする請求項10の走査光学装
置。 - 【請求項15】前記第2の光学素子はプラスチック成型
により製作されていることを特徴とする請求項10の走
査光学装置。 - 【請求項16】前記第2の光学素子は単レンズにより構
成されていることを特徴とする請求項10の走査光学装
置。 - 【請求項17】前記第2の光学素子の中心肉厚をd、前
記副走査方向の高さをhとしたとき、 d>h なる条件を満足することを特徴とする請求項10の走査
光学装置。 - 【請求項18】前記第2の光学素子は算出される焦点距
離が実測の焦点距離よりも0.3%以上短いことを特徴
とする請求項10から17のいずれか1項の走査光学装
置。 - 【請求項19】請求項10〜18のいずれか1項に記載
の走査光学装置を具備したことを特徴とするレーザビー
ムプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029617A JP3423696B2 (ja) | 1995-05-31 | 2001-02-06 | 光学素子及びそれを用いた走査光学装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15717895 | 1995-05-31 | ||
JP7-157178 | 1995-05-31 | ||
JP2001029617A JP3423696B2 (ja) | 1995-05-31 | 2001-02-06 | 光学素子及びそれを用いた走査光学装置 |
Related Parent Applications (1)
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