JP5429612B2 - ズームレンズ、情報装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子等の撮像素子を介して被写体の画像データを取得するディジタルカメラに好適なズームレンズに係り、特に静止画を撮像するスティルカメラに限らず動画を撮像するビデオカメラおよび撮像記録媒体として銀塩フィルムを使用する銀塩カメラにおける撮像光学系としても適するズームレンズ、そのようなズーレンズを撮像光学系として用いる撮像装置および撮像機能を有する情報装置に関するものである。
近年、銀塩フィルムを撮像記録媒体とするフィルム式のスティルカメラ、すなわち銀塩カメラ、に代わり、被写体像をCCD(電荷結合素子)撮像素子やCMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子等の固体撮像素子によってスティル画像やビデオ映像を撮像するディジタルカメラ等の撮像装置やこのような撮像装置に相当する機能を有するカメラ機能付きの携帯情報端末装置等の情報装置が広く普及してきている。これらの装置に対するユーザーの要望は多様化しており、それらの中でも特に、広画角での撮像および高変倍比の撮像を可能として、しかも、よりコンパクトな撮像装置を望む声が多い。
このような撮像装置における撮像光学系として用いられるズームレンズの小型化については、変倍時のレンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)、特に望遠端におけるレンズ全長を短縮することが必要である。また、各レンズ群の厚みを短縮して収納時の全長を抑えることも小型化を実現するための重要な要素である。ズームレンズの高性能化は、ハイエンドのディジタルカメラ等への適用を考えると、少なくとも500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって有することが必要である。
また、撮像光学系の広画角化に関しては、広角端における半画角が、38度以上であることが望ましい。ちなみに、半画角が38度というのは、35mm幅の銀塩フィルム(いわゆるライカ版フィルム)を用いる35mm銀塩カメラに換算した焦点距離で28mmに相当する。
さらに、高変倍比化に関しては、35mm銀塩カメラ換算の焦点距離で28mmから300mm相当程度の変倍(すなわち変倍比は約10倍)を可能とするズームレンズであれば、一般的な撮影のほとんどをこなすことが可能であると考えられる。
ディジタルカメラ用のズームレンズには、多くの種類が考えられるが、レンズ群数が5群以上のものはレンズ群の総厚の短小化が容易ではなく小型化には適していないと考えられる。
高変倍比化や大口径化に適する4群構成のズームレンズとして、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第3レンズ群、そして正の屈折力を有する第4レンズ群を配置してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するとともに、前記第2レンズ群が、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、そして負レンズを有するズームレンズの例が、特許文献1〜特許文献7に開示されている。
特許文献1(特開2004−199000号)、特許文献2(特開2005−326743号)、特許文献3(特開2008−76493号)および特許文献4(特開2008−96924号)に開示されたものは、変倍比が約2.8倍〜約6.8倍程度であり、上述した昨今の変倍比に対するユーザーの要望に対して、充分であるとはいえない。
また、特許文献5(特開2008−26837号)に開示されたものは、変倍比が約10倍程度となっているが、望遠比が大きく、コンパクト化という点で充分ではない。
特許文献6(特開2008−112013号)に開示されたものは、変倍比が約9.5倍程度とかなり大きく、広角端の画角も40度程度であり、また、望遠比も比較的小さく、これらの点では、ユーザーの要望を満足しているが、例えば色収差等の収差のような、レンズ性能には、まだ改良の余地があると考えられる。すなわち、この特許文献6(特開2008−112013号)に示された構成を具体的な構成例について検討すると、上述したように広角端での半画角こそ広角で、変倍比も一応充分であると考えられる。ところが、広角端での歪曲収差が10%以上と大きな値であるため、画像処理によって歪曲収差を補正したとしても補正量が大きくなり、画像の劣化は免れない。
さらに、特許文献7(特開2008−107559号)に開示されたものは、具体的な構成例によれば、広角端での半画角こそ約40度と広角であるが、変倍比は5倍程度しかない。しかも、広角端での歪曲収差が10%程度もあるため、画像処理によって歪曲収差を補正したとしても補正量が大きくなり、やはり画像の劣化は免れない。
上述したように、特許文献1〜特許文献7のいずれに開示された構成も、高変倍比で、広画角化および小型化を達成し、しかも収差等が少ないというユーザの要望を充分に満たすものではない。そこで、高変倍比で、広画角化および小型化を達成することができ、しかも収差等が少ないズームレンズを提供することが求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、10倍程度以上の高い変倍比、広角端で半画角が38度以上の広画角、そして収差等が少なく500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応する解像力を全て満足し得るズームレンズ、そのようなズームレンズを用いる高性能の情報装置および撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、特に、広画角で7倍以上の高変倍でありながら、充分に小型で、且つ色収差が少なく光学性能が高いズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、より小型化することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、特に、広画角で高変倍でありながら、充分に小型で、且つ諸収差が少なく、より高性能化することを可能とするズームレンズを提供することにある
発明の請求項の目的は、特に、より小型化することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、さらに高性能化し、且つコストを抑え、しかも硝材の選択の自由度を拡げることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、より一層高性能化することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、さらに一層高性能化することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、さらに一層高性能化することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、さらに一層高性能化することを可能とするズームレンズを提供することにある
発明の請求項10の目的は、特に、広角端で38度よりも大きな半画角を得ることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、特に、広画角で且つ高変倍でありながら、充分に小型で、しかも収差がよく補正されたズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項12の目的は、特に、充分に小型でありながら、広画角で且つ高変倍で、しかも収差が少ない撮像画像を得ることを可能とする情報装置を提供することにある。
本発明の請求項13の目的は、特に、撮像画像をディジタル情報として得ることを可能とする情報装置を提供することにある。
本発明の請求項14の目的は、特に、充分に小型でありながら、広画角で且つ高変倍で、しかも収差が少ない撮像画像を得ることを可能とする携帯情報端末としての情報装置を提供することにある
請求項1に記載した本発明に係るズームレンズは、上述した目的を達成するために、
物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、望遠端における全系の焦点距離をft、広角端における全系の焦点距離をfw、そして前記第1レンズ群の平均アッベ数をνd1aveとして、
条件式:
(1) 0.50< f1/ft <0.72
(2) νd1ave >47
(8) ft/fw > 7
を満足することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、
[望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離]である望遠端における望遠比Tprが、
条件式:
(3) 1.0<Tpr<1.5
を満足することを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係るズームレンズは、上述した目的を達成するために、
物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり
広角端における前記第2レンズ群の横倍率をβ2w、望遠端における前記第2レンズ群の横倍率をβ2t、広角端における前記第3レンズ群の横倍率をβ3w、そして望遠端における前記第3レンズ群の横倍率をβ3tとして、
条件式:
(4) 1.6<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<3.5
(5) 4.0< β2t/β2w <5.5
(6) 1.5< β3t/β3w <3.5
を満足することを特徴としている。
求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項3のズームレンズであって、
[望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離]である望遠比Tprが、
条件式:
(7) 1.0<Tpr<1.5
を満足することを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第2レンズ群の少なくとも1枚の負レンズは、ハイブリッド非球面レンズであることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し、且つ最も像側の面が非球面であることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第3レンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し、且つ最も物体側のレンズが非球面を有することを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとを有し、且つ最も物体側の面が非球面であることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、且つ最も物体側の面が非球面であることを特徴としている
求項10に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
最大像高をY′、そして広角端における全系の焦点距離をfwとして、
条件式:
(9) 0.78≦ Y′/fw
を満足することを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項10のいずれか1項のズームレンズであって、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側へ移動し、前記第4レンズ群が物体側に凸の曲線状軌跡を描いて移動することを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る情報装置は、
撮影用光学系として、請求項1〜請求項11のいずれか1項のズームレンズを用いた撮影機能を有することを特徴としている。
請求項13に記載した本発明に係る情報装置は、請求項12の情報装置であって、
前記ズームレンズによる物体像が、撮像素子の受光面上に結像されることを特徴としている。
請求項14に記載した本発明に係る情報装置は、請求項12または請求項13の情報装置であって、
携帯情報端末装置として構成されたことを特徴としている。
本発明によれば、10倍程度以上の高い変倍比、広角端で半画角が38度以上の広画角、そして収差等が少なく500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応する解像力を全て満足し得るズームレンズ、そのようなズームレンズを用いる高性能の情報装置および撮像装置を提供することができる。
すなわち本発明の請求項1のズームレンズによれば、
物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、望遠端における全系の焦点距離をft、広角端における全系の焦点距離をfw、そして前記第1レンズ群の平均アッベ数をνd1aveとして、
条件式:
(1) 0.50< f1/ft <0.72
(2) νd1ave >47
(8) ft/fw > 7
を満足することにより、
特に、広画角で7倍以上の高変倍でありながら、充分に小型で、且つ色収差が少なく高い光学性能を得ることができる。
また、本発明の請求項2のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、
[望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離]である望遠端における望遠比Tprが、
条件式:
(3) 1.0<Tpr<1.5
を満足することにより、
特に、より小型化することが可能となる。
そして、本発明の請求項3のズームレンズによれば、
物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり
広角端における前記第2レンズ群の横倍率をβ2w、望遠端における前記第2レンズ群の横倍率をβ2t、広角端における前記第3レンズ群の横倍率をβ3w、そして望遠端における前記第3レンズ群の横倍率をβ3tとして、
条件式:
(4) 1.6<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<3.5
(5) 4.0< β2t/β2w <5.5
(6) 1.5< β3t/β3w <3.5
を満足することにより、
特に、広画角で高変倍でありながら、充分に小型で、且つ諸収差が少なく、より高性能化することが可能となる。
発明の請求項のズームレンズによれば、請求項3のズームレンズにおいて、
[望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離]である望遠比Tprが、
条件式:
(7) 1.0<Tpr<1.5
を満足することにより、
特に、より小型化することが可能となる。
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群の少なくとも1枚の負レンズを、ハイブリッド非球面レンズとすることにより、
特に、さらに高性能化し、且つコストを抑え、しかも硝材の選択の自由度を拡げることが可能となる。
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有する構成とし、且つ最も像側の面を非球面とすることにより、
特に、より一層高性能化することが可能となる。
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第3レンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し、且つ最も物体側のレンズが非球面を有する構成とすることにより、
特に、さらに一層高性能化することが可能となる。
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとを有する構成とし、且つ最も物体側の面を非球面とすることにより、
特に、さらに一層高性能化することが可能となる。
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有する構成とし、且つ最も物体側の面を非球面とすることにより、
特に、さらに一層高性能化することが可能となる
本発明の請求項10のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
最大像高をY′、そして広角端における全系の焦点距離をfwとして、
条件式:
(9) 0.78≦ Y′/fw
を満足することにより、
特に、広角端で38度よりも大きな半画角を得ることが可能となる。
本発明の請求項11のズームレンズによれば、請求項1〜請求項10のいずれか1項のズームレンズにおいて、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側へ移動し、前記第4レンズ群が物体側に凸の曲線状軌跡を描いて移動することにより、
特に、広画角で且つ高変倍でありながら、充分に小型で、しかも収差を良好に補正することが可能となる。
また、本発明の請求項12の情報装置によれば、
撮影用光学系として、請求項1〜請求項11のいずれか1項のズームレンズを用いた撮影機能を有する構成とすることにより、
特に、充分に小型でありながら、広画角で且つ高変倍で、しかも収差が少ない撮像画像を得ることが可能となる。
本発明の請求項13の情報装置によれば、請求項12の情報装置において、
前記ズームレンズによる物体像が、撮像素子の受光面上に結像される構成とすることにより、
特に、撮像画像をディジタル情報として得ることが可能となる。
本発明の請求項14の情報装置によれば、請求項12または請求項13の情報装置において、
携帯情報端末装置として構成することにより、
特に、携帯情報端末として、充分に小型でありながら、広画角で且つ高変倍で、しかも収差が少ない撮像画像を得ることが可能となる。
本発明の実施例1および実施例11に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図1に示す本発明の実施例1および実施例11によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図1に示す本発明の実施例1および実施例11によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図1に示す本発明の実施例1および実施例11によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例2、実施例6および実施例12に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図5に示す本発明の実施例2、実施例6および実施例12によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図5に示す本発明の実施例2、実施例6および実施例12によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図5に示す本発明の実施例2、実施例6および実施例12によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例3、実施例7および実施例13に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図9に示す本発明の実施例3、実施例7および実施例13によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図9に示す本発明の実施例3、実施例7および実施例13によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図9に示す本発明の実施例3、実施例7および実施例13によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例4、実施例8および実施例14に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図13に示す本発明の実施例4、実施例8および実施例14によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図13に示す本発明の実施例4、実施例8および実施例14によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図13に示す本発明の実施例4、実施例8および実施例14によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例5に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図17に示す本発明の実施例5によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図17に示す本発明の実施例5によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図17に示す本発明の実施例5によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例9に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図21に示す本発明の実施例9によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図21に示す本発明の実施例9によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図21に示す本発明の実施例9によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例10に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図25に示す本発明の実施例10によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図25に示す本発明の実施例10によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図25に示す本発明の実施例10によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明に係るズームレンズ、情報装置および撮像装置を詳細に説明する。具体的な実施例について説明する前に、まず、本発明の原理的な実施の形態を説明する。
本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズは、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり、次の条件式(1)、条件式(2)および条件式(3)を満足することが望ましい。ここで、f1は第1レンズ群の焦点距離、ftは望遠端における全レンズ系の焦点距離、fwは広角端における全系の焦点距離、νd1aveは第1レンズ群の平均のアッベ数をそれぞれあらわしている(請求項1に対応する)。
(1) 0.50< f1/ft <0.72
(2) νd1ave >47
(8) ft/fw >7
条件式(1)は、広角化、望遠化および小型化に重要な第1レンズ群の焦点距離を規制し、収差補正を可能とするための条件である。条件式(1)における(f1/ft)を0.72以上とすると、変倍比を大きくするために、望遠端での第1レンズ群の繰り出し量を大きくしなければならず、小型化に対して不利となる。また、条件式(1)における(f1/ft)を0.5以下とすると、屈折力増加に伴って各種収差が増大し、補正しきれなくなる。このような条件式(1)を満たすことにより、大きな変倍比であっても、小型化に優れ、収差がよく補正されたズームレンズを達成することができる。
さらに好ましくは、条件式(1)よりも若干狭い条件式:
(1A) 0.52< f1/ft <0.72
を満足することが望ましい。
また、条件式(2)については、第1レンズ群の平均アッベ数が47以下となると、色収差の発生が増大するため、補正が困難となる。つまり、条件式(2)を満足することによって、色収差がよく補正されたズームレンズを達成することができる
また、上述したズームレンズにおいて、条件式(8)を満たすことが望ましい。ここで、ftは望遠端における全光学系の焦点距離、fwは広角端における全光学系の焦点距離である。
(8) ft/fw >7
条件式(8)は、ズーム比を規制するものであり、7倍以上の高変倍比であって、しかも高性能でコンパクトなズームレンズを達成することができる。さらに好ましくは下記条件式を満たすことが望ましい。
(8A)ft/fw >10
また、広角端から望遠端まで諸収差が少なく解像力の高いズームレンズを実現するには、変倍による収差変動を抑えなければならず、特に変倍作用を担う第2レンズ群が変倍範囲全域に渡って良好に収差補正されている必要がある。そのため、上述したように、第2レンズ群の構成が重要となってくる。また、物体側から2枚めの正レンズと3枚目の負レンズは接合してもよい。
そこで、上述したズームレンズにおいて、[望遠端でのレンズ系の全長]を[望遠端でのレンズ系の焦点距離]で割った値である望遠端における望遠比Tprが次の条件式(3)を満たすことが望ましい(請求項2に対応する)。
(3) 1.0<Tpr<1.5
条件式(3)は広角化、望遠化および小型化に重要な第1レンズ群の繰り出し量を規制し、充分な収差補正を可能とするための条件である。望遠比Tprを1.5以上とした場合、第1レンズ群の繰り出し量が大きくなってしまうため、小型化に対して不利となるだけでなく、望遠端での周辺光量確保のために径方向が大型化したり、鏡胴倒れ等の作製誤差による像性能の劣化も招き易い。また、望遠比Tprを1.0以下とした場合には、第1レンズ群の移動量が小さくなり、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなって、第3レンズ群の負担が増加するか、あるいは第2レンズ群の屈折力を大きくするかしなければならなくなり、いずれにしても各種収差の悪化を招く。
更に好ましくは下記の条件式を満たすことが望ましい。
(3A)1.0<Tpr<1.3
このようなズームレンズを、より高性能化するためには、第2レンズ群の少なくとも1枚の負レンズをハイブリッド非球面レンズとして構成することが望ましい(請求項に対応する)。なお、ハイブリッド非球面レンズとは、ガラスの球面レンズ上に樹脂からなる薄膜を形成し、その表面を非球面とすることにより、ガラスの球面レンズと非球面薄膜とを一体的に構成し、全体として非球面レンズとして機能するレンズである。このようなハイブリッド非球面レンズを用いることにより、上述したように高性能化を図ることができるだけでなく、硝材の選択を自由に行うことができ、また低コスト化が可能となる。また、さらに高性能化するためには、第2レンズ群の2枚の負レンズを両方共、ハイブリッド非球面レンズとして構成することが望ましい。
また、一層高性能化するためには、第1レンズ群が、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し且つ最も像側の面を非球面とすることが望ましい(請求項に対応する)。
より一層高性能化するためには、第3レンズ群が1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し且つ最も物体側のレンズが非球面を有することが望ましい(請求項に対応する)。
さらには、第3レンズ群の最も物体側のレンズが両面非球面レンズであることが望ましい。このようにすることにより、各種収差を補正することができ、より高性能化することができる。
また、さらに高性能化するためには、第4レンズ群は、少なくとも正レンズおよび負レンズをそれぞれ1枚ずつ有し且つ最も物体側の面を非球面とすることが望ましい(請求項に対応する)。第4レンズ群の最も物体面側に非球面レンズを配置することにより、軸上光線が離れているため、像面補正において非球面による効果を大きく得ることができる
らに、上述のズームレンズにおいて、条件式(9)を満たすことが望ましい(請求項10に対応する)。ここで、Y′は最大像高、そしてfwは、広角端における全光学系の焦点距離である。
(9) 0.78≦ Y′/fw
ここで条件式(9)は、画角を規制するものであり、広角端での半画角が38度以上で、しかも高変倍比で、高性能で且つコンパクトなズームレンズを達成することができる。
上述したズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍に伴って、全群が移動し、第1レンズ群と第3レンズ群が物体側へ移動し、第2レンズ群が像側に移動し、第4レンズ群が物体側へ凸の曲線を描いて移動することが望ましい(請求項11に対応する)。このような構成により、第1レンズ群の移動量を効率良く低減することが可能となり、また収差補正上も有利となる。
また、有限距離へのフォーカシングの際は、第4レンズ群のみを移動させるようにする方法が、移動させるべき物体の重量が最も小さくて良い。
絞りの開放径は変倍にかかわらず一定とするほうが機構上簡略化することができて好ましいが、望遠端の開放径を広角端に比べて大きくすることによって、Fナンバの変化を小さくすることもできる。像面に到達する光量を減少させる必要があるときは、絞りを小径化しても良いが、絞り径を大きく変えることなく、NDフィルタ等を挿入することにより光量を減少させるようにするほうが、回折現象による解像力の低下を防止することができて好ましい。
この発明の一つの実施の形態に係る情報装置は、上述した第1の実施の形態に係るズームレンズを撮影光学系として用いた撮影機能を有する情報装置である(請求項12に対応する)。このような情報装置は、ズームレンズによる物体像が撮像素子の受光面上に結像されるものであってもよい(請求項13に対応する)。先に述べたように、情報装置は、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、または銀塩カメラ等として実施することができるが、特に携帯情報端末装置として好適に実施することができる(請求項14に対応する)
上述したように、この発明の第1の実施の形態に係るズームレンズは上述したような構成により、広角端の半画角が38度以上と充分に広画角であって、10倍以上の変倍比を有し、しかも充分に収差補正され、小型で且つ高解像度の撮像素子に対応する解像力を有するズームレンズを構成することができる。このようなズームレンズを撮像用光学系として用いることによって、小型で性能のよい撮影機能を実現することができる。
本発明の第2の実施の形態に係るズームレンズは、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズを配置し、次の条件式(4)を満足することが望ましい。
ここで、β2wおよびβ2tは、それぞれ広角端および望遠端における第2レンズ群の横倍率をあらわし、β3wおよびβ3tは、それぞれ広角端および望遠端における第3レンズ群の横倍率をあらわしている。
(4) 1.6<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<3.5
条件式(4)は、第2レンズ群と第3レンズ群の適切な変倍比の比の範囲を規定するものである。条件式(4)の(β2t/β2w)/(β3t/β3w)の値が上限値以上になると、第2レンズ群の変倍比に対する負担が大きくなり、第2レンズ群の前後の間隔変化が大きくなる。その間隔変化を抑えるためには、第2レンズ群のパワー(屈折力)を強くする必要があるが、そのパワーの増大に伴って収差が発生し、その収差の補正が困難になるため、好ましくない。また条件式(4)の値が下限値以下になると、第3レンズ群の変倍比に対する負担が大きくなり、第3レンズ群の前後の間隔変化が大きくなる。その間隔変化を抑えるためには、第3レンズ群のパワーを強くする必要があるが、そのパワーの増大に伴って収差が発生し、その収差の補正が困難になるため、好ましくない。また、レンズ群のパワーが大きいと、偏心誤差感度も強くなるため、偏心公差が厳しくなり、また、バラツキを抑えるための調整等も必要になるため、コストアップを招いてしまい、好ましくない。
さらに好ましくは、次の条件式(4A)を満たすのが良い。
(4A) 1.6<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<3.2
また、上述したズームレンズにおいて、次の条件式(5)および条件式(6)を満足することが望ましい(請求項3に対応する)。
(5) 4.0< β2t/β2w <5.5
(6) 1.5< β3t/β3w <3.5
条件式(5)は、第2レンズ群の適切な変倍比の範囲を規定するものである。条件式(5)のβ2t/β2wの値が上限値を超えると、第2レンズ群の変倍比に対する負担が大きくなり、第2レンズ群の前後の間隔変化が大きくなる。その間隔変化を抑えるためには、第2レンズ群のパワーを強くする必要があるが、そのパワーの増大に伴って収差が発生し、その補正が困難になるため、好ましくない。
そして、条件式(6)は、第3レンズ群の適切な変倍比の範囲を規定するものである。条件式(6)のβ3t/β3wの値が上限値を超えると、第3レンズ群の変倍比に対する負担が大きくなり、第3レンズ群の前後の間隔変化が大きくなる。その間隔変化を抑えるためには、第3レンズ群のパワーを強くする必要があるが、そのパワーの増大に伴って収差が発生し、その補正が困難になるため、好ましくない。また、レンズ群のパワーが大きいと、偏心誤差感度も強くなるため、偏心公差が厳しくなり、またバラツキを抑えるための調整等も必要になるため、コストの上昇を招いてしまい、好ましくない。
上述のズームレンズにおいて、望遠端におけるレンズ系の全長を、望遠端におけるレンズ系の全体の焦点距離で割った値である望遠比Tprが、次の条件式(7)を満たすことが望ましい(請求項に対応する)。
(7) 1.0<Tpr<1.5
条件式(7)は広角化、望遠化および小型化に重要な第1レンズ群の繰り出し量を規制し、充分な収差補正を可能とするための条件である。望遠比Tprを1.5以上とした場合、第1レンズ群の繰り出し量が大きくなってしまうため、小型化に対して不利となるだけでなく、望遠端での周辺光量確保のために径方向が大型化したり、鏡胴倒れ等の製作誤差による像性能の劣化も招き易い。また、望遠比Tprを1.0以下とした場合には、第1レンズ群の移動量が小さくなり、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなって、第3レンズ群の負担が増加するか、あるいは第2レンズ群の屈折力を大きくするかしなければならなくなり、いずれにしても各種収差の悪化を招く。さらに好ましくは下記条件式を満たすことが望ましい。
(7A)1.0<Tpr<1.3
このようなズームレンズを、より高性能化するためには、第2レンズ群の少なくとも1枚の負レンズをハイブリッド非球面レンズとして構成することが望ましい(請求項に対応する)。なお、ハイブリッド非球面レンズとは、ガラスの球面レンズ上に樹脂からなる薄膜を形成し、その表面を非球面とすることにより、ガラスの球面レンズと非球面薄膜とを一体的に構成し、全体として非球面レンズとして機能するレンズである。このようなハイブリッド非球面レンズを用いることにより、上述したように高性能化を図ることができるだけでなく、硝材の選択を自由に行うことができ、また低コスト化が可能となる。また、さらに高性能化するためには、第2レンズ群の2枚の負レンズを両方共、ハイブリッド非球面レンズとして構成することが望ましい。
また、一層高性能化するためには、第1レンズ群が、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し且つ最も像側の面を非球面とすることが望ましい(請求項に対応する)。
より一層高性能化するためには、第3レンズ群が1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し且つ最も物体側のレンズが非球面を有することが望ましい(請求項に対応する)。
さらには、第3レンズ群の最も物体側のレンズが両面非球面レンズであることが望ましい。このようにすることにより、各種収差を補正することができ、より高性能化することができる。
また、さらに高性能化するためには、第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し且つ最も物体側の面を非球面とすることが望ましい(請求項に対応する)。第4レンズ群の最も物体面側に非球面レンズを配置することにより、軸上光線が離れているため、像面補正において非球面による効果を大きく得ることができる
らに、上述のズームレンズにおいて、条件式(9)を満たすことが望ましい(請求項10に対応する)。ここで、Y′は最大像高、そしてfwは、広角端における全光学系の焦点距離である。
(9) 0.78≦ Y′/fw
条件式(9)は、画角を規制するものであり、広角端での半画角が38度以上で、しかも高変倍比で、高性能で且つコンパクトなズームレンズを達成することができる。
上述したズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍に伴って、全群が移動し、第1レンズ群と第3レンズ群が物体側へ移動し、第2レンズ群が像側に移動し、第4レンズ群が物体側へ凸の曲線もしくはその一部を描いて移動することが望ましい(請求項11に対応する)。このような構成により、第1レンズ群の移動量を効率良く低減することが可能となり、また収差補正上も有利となる。
また、有限距離へのフォーカシングの際は、第4レンズ群のみを移動させるようにする方法が、移動させるべき物体の重量が最も小さくて良い。
絞りの開放径は、変倍にかかわらず一定とするほうが機構上簡略化することができて好ましいが、望遠端の開放径を広角端に比べて大きくすることによって、Fナンバの変化を小さくすることもできる。像面に到達する光量を減少させる必要があるときは、絞りを小径化しても良いが、絞り径を大きく変えることなく、NDフィルタ等を挿入することにより光量を減少させるようにするほうが、回折現象による解像力の低下を防止することができて好ましい。
この発明の他の一つの実施の形態に係る情報装置は、上述した第2の実施の形態に係るズームレンズを撮影光学系として用いた撮影機能を有する情報装置である(請求項12に対応する)。このような情報装置は、ズームレンズによる物体像が撮像素子の受光面上に結像されるものであってもよい(請求項13に対応する)。先に述べたように、情報装置は、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、または銀塩カメラ等として実施することができるが、特に携帯情報端末装置として好適に実施することができる(請求項14に対応する)
上述したように、この発明の第1の実施の形態に係るズームレンズは上述したような構成により、広角端の半画角が38度以上と充分に広画角であって、10倍以上の変倍比を有し、しかも充分に収差補正され、小型で且つ高解像度の撮像素子に対応する解像力を有するズームレンズを構成することができる。このようなズームレンズを撮像用光学系として用いることによって、小型で性能のよい撮影機能を実現することができる。
本発明の第3の実施の形態に係るズームレンズは、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大するように移動するズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、そして正レンズを配置し、前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、そして負レンズを配置し、前記第4レンズ群は、正レンズおよび負レンズをそれぞれ少なくとも1枚有するとともに、次の条件式(10)を満足することが望ましい。ここで、f1は、前記第1レンズ群の焦点距離であり、fwは、広角端における全系の焦点距離である。
(10) 5< f1/fw <8
条件式(10)は、第1レンズ群と広角端における全光学系との焦点距離の比の範囲をあらわしている。この焦点距離の比が上限である8以上となるとズームレンズの収納時のサイズが大きくなり、カメラのコンパクト化に問題を生じる。また、前記焦点距離の比が、下限である5以下となると各収差を補正し切れなくなる。
このような構成を前提として、さらに、前記第1レンズ群の最も像面側のレンズに、非球面を有する構成を採用することが望ましい。このように、前記第1レンズ群の最も像面側のレンズを、非球面レンズとすることによって、良好な収差補正が可能となる。この構成は、特に歪曲収差の補正に関して有効である。
上述したズームレンズを前提として、さらに、次の条件式(11)、(12)および(13)を満足することが望ましい。ここで、fwは、広角端における全系の焦点距離、ftは望遠端における全系の焦点距離、D1は光軸上における前記第1レンズ群の厚さ、D2は光軸上における前記第2レンズ群の厚さ、Y′maxは最大像高、Tprは望遠端における望遠比(つまり、[望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離])、そしてLmaxは全焦点域において最も物体側の面から像面までの距離の最大値である。
(11) 0.2<((D1+D2)×fw)/(Y′max×ft)<0.5
(12) 0.9<Tpr<1.5
(13) 1< (Lmax×fw)/(Y′max×ft) <2
条件式(11)は、最大像高に対する、光軸上における第1レンズ群の厚さと第2レンズ群の厚さとの和の比を変倍比で割った値の範囲をあらわしている。
この値が上限である0.5以上となるとズームレンズの収納時のサイズが大きくなり、カメラのコンパクト化に問題を生じる。また、下限である0.2以下となると各収差を補正し切れないという問題を生じる。また、条件式(12)は、望遠端における望遠比の範囲をあらわしており、望遠比が0.9より大きく且つ1.5より小さい光学系に適応する。条件式(13)は、全焦点域において、最も物体側の面から像面までの距離で最大となる距離Lmaxと、変倍比および最大像高に対する関係をあらわしている。上限である2.0以上となるとズームレンズの収納時のサイズが大きくなり、カメラのコンパクト化に問題を生じる。また、下限である1.0以下となると各収差を補正し切れなくなる。
上述したズームレンズの構成を前提として、さらに、次の条件式(14)を満足することが望ましい。ここで、L3maxは全焦点域において前記第3レンズ群の最も物体側の面から像面までの距離が最大となる距離、そしてY′maxは最大像高である。
(14) 6< L3max/Y′max <8
条件式(14)は、全焦点域において、前記第3レンズ群の最も物体側の面から像面までの距離で、最大となる距離L3maxと、最大像高Y′maxとの比をあらわしている。
この比の上限である8以上となると前記第3レンズ群を繰り出すためのリードスクリューの長さが長くなり、ズームレンズの収納時のサイズが大きくなって、カメラのコンパクト化に問題を生じる。また、比の下限である6以下となると前記第3レンズ群に充分な変倍機能を持たせることができなくなるので、各レンズ群の収差補正の働きをバランス良く配分することができなくなって、各収差を精度良く補正し切れなくなるという問題が生じる。そこで、条件式(14)を満足する範囲内とすることで、ズームレンズの収納時のコンパクト性を向上すると同時に良好な収差補正を行うことが可能となる。
上述した構成のズームレンズを前提として、次の条件式(15)を満足することが望ましい。ここで、ftは望遠端における全系の焦点距離、そしてfwは広角端における全系の焦点距離をあらわしている。
(15) ft/fw >7
条件式(15)は、変倍比をあらわしている。すなわち、変倍比は7以上に適応する。
この発明のその他の一つの実施の形態に係る撮像装置は、上述した第3の実施の形態に係るズームレンズを撮影光学系として用い、ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群および前記第4レンズ群の少なくとも一方を、レンズ光軸から退避させる構成とした撮像装置である。
すなわち、上述した本発明の第3の実施の形態において、ズームレンズのコンパクト性の向上と、良好な収差補正とを実現するための条件を示したが、さらにズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群および前記第4レンズ群の少なくとも一方をレンズ光軸から退避させることによって、撮像装置としてのコンパクト性を向上することが可能となる。
なお、上述したズームレンズのように、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置して、正−負−正−正の4つのレンズ群で構成したズームレンズは、一般には、第2レンズ群が、主要な変倍作用を負担する、いわゆるバリエータとして構成される。しかしながら、上述したズームレンズにおいては、第3レンズ群にも変倍作用を分担させることにより、第2レンズ群の負担を軽くして、広角化および高変倍化に伴って困難になる収差補正に対する補正の自由度を確保している。
を満足することを特徴とするズームレンズ。
また、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群を物体側へ移動させることにより、広角端において第1レンズ群を通過する光線高さを低くして、広角化に伴う第1レンズ群の大型化を抑制するとともに、望遠端においては、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔をある程度確保して長焦点側のF値(Fナンバ)が大きくならないようにしている。
したがって、上述したズームレンズは、小型で、且つ収差が充分に補正され、500万画素〜1000万画素を超える撮像素子に対応することが可能なズームレンズを実現することができる。また、このようなズームレンズを用いることにより小型で性能良好なディジタルカメラ等の撮像装置を実現することができる。
次に、上述した本発明の実施の形態に基づく、具体的な実施例を詳細に説明する。以下に述べる実施例1、実施例2、実施例3および実施例4は、本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズの具体的数値例による具体的構成の実施例、実施例5、実施例6、実施例7、実施例8、実施例9および実施例10は、本発明の第2の実施の形態に係るズームレンズの具体的数値例による具体的構成の実施例、実施例11、実施例12、実施例13および実施例14は、本発明の第3の実施の形態に係るズームレンズの具体的数値例による具体的構成の実施例である。
実施例1〜実施例14において、第4レンズ群の像面側に配設される平行平板からなる光学要素は、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種光学フィルタや、CCDセンサ等の撮像素子のカバーガラス(シールガラス)を想定したものであり、ここでは各種フィルタFMと称することにする。
また、実施例1〜実施例14において、第1レンズ群の最も像側のレンズの像側の面、第2レンズ群の最も物体側の面と最も像側の面の双方、第3レンズ群の最も物体側のレンズの両側の面、そして第4レンズ群の最も物体側の面をそれぞれ非球面としている。なお、非球面を形成するには、いわゆるモールド非球面レンズのように、各レンズ面を直接非球面とする構成と、いわゆるハイブリッド非球面レンズのように、球面レンズのレンズ面に非球面を形成する樹脂薄膜を敷設して非球面を得る構成とがある。
実施例1〜実施例14における収差は、充分に補正されており、800万画素〜1,000万画素またはそれ以上の画素数の受光素子に対応することが可能となっている。本発明に従ってズームレンズを構成することによって、充分な小型化を達成しながら非常に良好な像性能を確保し得ることは、実施例1〜実施例14より明らかである。
実施例1〜実施例14に共通な記号の意味は次の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径(非球面については近軸曲率半径)
D:面間隔
:屈折率
ν:アッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
12:12次の非球面係数
14:14次の非球面係数
ここで用いられる非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、そして円錐定数をKとし、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、次の式(16)で定義され、近軸曲率半径および円錐定数、並びに非球面係数を与えて形状を特定する。
Figure 0005429612
まず、本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズの実施例1〜実施例4においては、ズームレンズの構成およびその具体的な数値例を示している。
図1は、実施例1に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図1において、図の左側が物体側である。
図1に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10および第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図1には、各光学面の面番号も示している。なお、図1に対する各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けて像側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズ(いわゆるハイブリットレンズ)からなる第4レンズE4と、両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた物体側が非球面の負メニスカスレンズからなる第10レンズE10と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第11レンズE11とを配している。第10レンズE10と第11レンズE11の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図1に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌道を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜52.0,F=3.71〜6.09,ω=39.0〜4.54の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表1において面番号に「*(アスタリスク)」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは、次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 7.67×10−7
=−4.28×10−9
= 6.46×10−11
10=−5.79×10−13
12= 2.25×10−15
第6面
K=0
= 1.15×10−4
=−4.00×10−6
= 2.21×10−7
10=−7.66×10−9
12= 1.12×10−10
14=−5.58×10−13
第12面
K=0
=−6.74×10−4
=−2.73×10−6
=−6.70×10−7
10=−3.16×10−8
第14面
K=0
=−5.70×10−4
= 2.19×10−5
=−1.14×10−6
10= 7.28×10−8
第15面
K=0
= 5.11×10−4
= 2.89×10−5
=−1.42×10−6
10= 1.03×10−7
第19面
K=0
= 1.44×10−5
= 1.27×10−6
=−2.55×10−8
10= 3.47×10−10
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図2、図3および図4に、それぞれ、実施例1の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図5は、本発明の第1の実施の形態の実施例2に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図5において、図の左側が物体側である。
図5に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合も、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10および第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図5には、各光学面の面番号も示している。なお、図5に対する各参照符号についても、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けて像側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
すなわち、第1レンズ群G1の物体側から2枚目の第2レンズE2が物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズにより構成され、第4レンズ群G4を構成する第10レンズE10および第11レンズE11の2枚のレンズが接合レンズではないことが、先に述べた実施例1の構成と相違しており、それ以外については実施例1の構成と同様である。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた物体側が非球面の負メニスカスレンズからなる第10レンズE10と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第11レンズE11とを配している。
この場合、図5に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は像側へほぼ単調に移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜52.50,F=3.61〜6.08,ω=39.0〜4.5の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表3においても面番号に「*」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 2.205540×10−6
= 4.181840×10−9
=−1.494890×10−10
10= 1.522100×10−12
12=−5.516210×10−15
第6面
K=0
= 1.999680×10−4
=−1.122220×10−5
= 4.160730×10−7
10=−6.510170×10−9
12=−5.021190×10−11
14= 1.590660×10−12
第12面
K=0
=−6.659970×10−4
=−9.274390×10−6
=−4.062510×10−8
10=−5.698790×10−8
第14面
K=0
=−7.967520×10−4
= 1.099360×10−5
=−9.587750×10−7
10= 4.152840×10−8
第15面
K=0
= 4.643910×10−4
= 1.657550×10−5
= 1.202080×10−6
10= 6.179880×10−8
第19面
K=0
=−3.955820×10−5
= 1.598050×10−6
=−1.060610×10−7
10= 1.644690×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図6、図7および図8に、それぞれ、実施例2の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、実施例1の場合と同様に、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図9は、本発明の第1の実施の形態の実施例3に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図9において、図の左側が物体側である。
図9に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合も、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10および第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図9には、各光学面の面番号も示している。なお、図9に対する各参照符号についても、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けて像側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた物体側が非球面の負メニスカスレンズからなる第10レンズE10と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第11レンズE11とを配している。第10レンズE10と第11レンズE11の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。すなわち、この実施例3におけるレンズ構成は、実施例1の構成と同様である。
この場合も、図9に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へほぼ単調に移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌道を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜51.98,F=3.40〜6.15,ω=39.0〜4.54の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表5においても面番号に「*」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 1.947850×10−6
=−5.051910×10−9
= 4.847070×10−11
10=−2.800590×10−13
12= 1.399070×10−15
第6面
K=0
= 1.313170×10−4
=−5.126640×10−6
= 2.369100×10−7
10=−7.633340×10−9
12= 1.106480×10−10
14=−5.583560×10−13
第12面
K=0
=−7.425700×10−4
=−7.391420×10−7
=−1.082630×10−6
10=−3.252710×10−8
第14面
K=0
=−6.802070×10−4
= 2.072020×10−5
=−1.126100×10−6
10= 5.500980×10−8
第15面
K=0
= 4.961470×10−4
= 2.754750×10−5
=−1.508580×10−6
10= 8.474430×10−8
第19面
K=0
= 2.131920×10−5
= 1.263390×10−6
=−3.663520×10−8
10= 7.507270×10−10
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図10、図11および図12に、それぞれ、実施例3の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、実施例1等の場合と同様に、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdは、それぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図13は、本発明の第1の実施の形態の実施例4に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図13において、図の左側が物体側である。
図13に示すズームレンズも、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合も、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10および第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図13には、各光学面の面番号も示している。なお、図13に対する各参照符号についても、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けて像側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第8レンズE8と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた物体側が非球面の負メニスカスレンズからなる第10レンズE10と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第11レンズE11とを配している。第10レンズE10と第11レンズE11の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合も、図13に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ移動し、第2レンズ群G2は物体側に凸となる軌道を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例4においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜51.98,F=3.20〜5.86,ω=39.0〜4.54の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表7においても面番号に「*」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 2.782880×10−6
= 4.555510×10−8
=−1.216870×10−9
10= 1.401630×10−11
12=−6.039240×10−14
第6面
K=0
= 3.152380×10−5
=−3.662650×10−6
= 2.531970×10−7
10=−8.202700×10−9
12= 1.148300×10−10
14=−5.583560×10−13
第12面
K=0
=−8.433420×10−4
= 1.135520×10−6
=−7.688370×10−7
10=−2.418360×10−8
第14面
K=0
=−9.876610×10−4
= 1.455240×10−5
=−7.549500×10−7
10=−8.738070×10−8
第15面
K=0
= 4.364070×10−4
= 9.191770×10−6
= 7.110060×10−7
10=−1.496030×10−7
第19面
K=0
=−6.916510×10−6
= 6.400200×10−6
=−3.300830×10−7
10= 6.589080×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図14、図15および図16に、それぞれ、実施例4の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、実施例1等の場合と同様に、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
上述した第1の実施の形態に係る実施例1〜実施例4における第1の実施の形態に係る各条件式(1)〜(3)、(8)および(9)の値を次表に示す。なお、条件式の値とは、条件式(1)についてはf1/ftの値、条件式(2)についてはνd1aveの値、条件式(3)についてはTprの値、条件式(8)についてはft/fwの値、そして条件式(9)についてはY′/fwの値である。
Figure 0005429612
上述した第1の実施の形態に係る各実施例のズームレンズにおいて、先に述べた条件式(1)〜条件式(3)、条件式(8)および条件式(9)に係るパラメータの値は、それぞれの条件式の範囲内にある。
本発明の第2の実施の形態に係るズームレンズの実施例5〜実施例10においては、ズームレンズの構成およびその具体的な数値例を示している。
図17は、実施例5に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図17において、図の左側が物体側である。
図17に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G3は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10および第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図17には、各光学面の面番号も示している。なお、図17に対する各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に強い凸面を向けて像側を非球面とした両凸正レンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側により強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた物体側が非球面の負メニスカスレンズからなる第10レンズE10と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第11レンズE11とを配している。第10レンズE10と第11レンズE11の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図17に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌道を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例5においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.09〜52.0,F=3.63〜6.08,ω=39.0〜4.54の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表10において面番号に「*」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 9.77×10−6
=−1.16×10−8
= 4.85×10−12
10= 2.17×10−13
12=−8.30×10−16
第6面
K=0
= 1.75×10−5
=−4.04×10−6
= 2.68×10−7
10=−8.19×10−9
12= 1.13×10−10
14=−5.58×10−13
第12面
K=0
=−4.00×10−4
=−5.98×10−6
= 1.41×10−7
10=−1.47×10−8
第14面
K=0
=−2.24×10−4
= 1.74×10−5
= 2.56×10−7
10= 5.34×10−8
第15面
K=0
= 7.37×10−4
= 3.90×10−5
= 2.55×10−8
10= 1.70×10−7
第19面
K=0
=−2.22×10−5
= 3.23×10−6
=−1.30×10−7
10= 2.28×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図18、図19および図20に、それぞれ、実施例5の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
本発明の第2の実施の形態の2番目の実施例となる実施例6は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例2として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例6については、実施例2の図5〜図8、表3および表4、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
本発明の第2の実施の形態の3番目の実施例となる実施例7は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例3として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例7については、実施例3の図9〜図12、表5および表6、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
本発明の第2の実施の形態の4番目の実施例となる実施例8は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例4として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例8については、実施例4の図13〜図16、表7および表8、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
図21は、本発明の第2の実施の形態の実施例5に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図21において、図の左側が物体側である。
図21に示すズームレンズも、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合も、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10および第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図21には、各光学面の面番号も示している。なお、図21に対する各参照符号についても、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けて像側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側により強い凹面を向けた両凹負レンズからからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた物体側が非球面の負メニスカスレンズからなる第10レンズE10と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第11レンズE11とを配している。第10レンズE10と第11レンズE11の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合も、図21に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌道を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例9においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜51.98,F=3.65〜6.05,ω=39.0〜4.54の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表12において面番号に「*」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 1.48×10−6
=−5.78×10−9
= 6.08×10−11
10=−2.71×10−13
12= 7.28×10−16
第6面
K=0
= 1.44×10−4
=−6.09×10−6
= 2.75×10−7
10=−8.32×10−9
12= 1.15×10−10
14=−5.58×10−13
第12面
K=0
=−7.01×10−4
=−7.84×10−7
=−9.78×10−7
10=−2.98×10−8
第14面
K=0
=−6.69×10−4
= 1.98×10−5
=−9.73×10−7
10= 5.28×10−8
第15面
K=0
= 4.74×10−4
= 2.77×10−5
=−1.53×10−6
10= 9.10×10−8
第19面
K=0
= 1.65×10−5
= 1.45×10−6
=−4.49×10−8
10= 8.92×10−10
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図22、図23および図24に、それぞれ、実施例9の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図25は、本発明の第2の実施の形態の実施例6に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングの際のズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、レンズ群配置を示す図25において、図の左側が物体側である。
図25に示すズームレンズも、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを有している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G3は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図25には、各光学面の面番号も示している。なお、図25に対する各参照符号についても、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜該4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減小し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けて像側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側に樹脂層が施されて非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側により強い凹面を向けた両凹負レンズからからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けて物体側を非球面とした負メニスカスレンズからなる単一の第10レンズE10により構成されている。
この場合には、図25に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ移動し、第2レンズ群G2は物体側から像側へ移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例10においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜52.51,F=3.59〜6.02,ω=39.0〜4.54の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005429612
表14において面番号に「*」を付して示した第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、各非球面の式(16)におけるパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第5面
K=0
= 1.96×10−6
= 1.38×10−8
=−3.17×10−10
10= 3.20×10−12
12=−1.53×10−14
14= 2.74×10−17
第6面
K=0
= 2.16×10−4
=−8.50×10−6
= 4.78×10−7
10=−1.88×10−8
12= 3.62×10−10
14=−2.76×10−12
第12面
K=0
=−7.23×10−4
=−1.05×10−6
=−9.18×10−7
10=−2.55×10−8
第14面
K=0
=−7.62×10−4
= 8.30×10−6
=−6.42×10−7
10= 3.58×10−9
第15面
K=0
= 3.62×10−4
= 7.90×10−6
=−4.17×10−7
第19面
K=0
=−1.82×10−5
= 7.83×10−7
= 4.92×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 0005429612
また、図26、図27および図28に、それぞれ、実施例10の広角端、中間焦点距離、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の各収差図を示している。なお、図中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差およびコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
上述した第2の実施の形態に係る実施例5〜実施例10における第2の実施の形態に係る各条件式(4)〜(9)の値を次表に示す。なお、条件式の値とは、条件式(4)については(β2t/β2w)/(β3t/β3w)の値、条件式(5)についてはβ2t/β2wの値、条件式(6)についてはβ3t/β3wの値、条件式(7)についてはTprの値、条件式(8)についてはft/fwの値、そして条件式(9)についてはY′/fwの値である。
Figure 0005429612
実施例5〜実施例10のズームレンズにおいて、先に述べた条件式(4)〜条件式(9)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
本発明の第3の実施の形態の1番目の実施例となる実施例11は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例1として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例11については、実施例1の図1〜図4、表1および表2、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
ここで、上述した第3の実施の形態に係る実施例11における第3の実施の形態に係る各条件式(10)〜(15)に係る各パラメータの値を検証する。
この場合の条件式に関連する値は次の通りである。
f1=35.69
fw=5.1
ft=51.97
Lmax=66.72
D1=7.56
D2=6.64
Y′max=4.13
Tpr=1.28
L3max=30.77
したがって、各条件式に対応するパラメータの値は、次のようになり、いずれも条件式を満足している。
条件式(10) f1/fw=7.0
条件式(11) ((D1+D2)×fw)/(Y′max×ft)=0.34
条件式(12) Tpr=1.28
条件式(13) (Lmax×fw)/(Y′max×ft)=1.59
条件式(14) L3max/Y′max=7.45
条件式(15) ft/fw=10.19
本発明の第3の実施の形態の2番目の実施例となる実施例12は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例2として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例12については、実施例2の図5〜図8、表3および表4、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
ここで、上述した第3の実施の形態に係る実施例12における第3の実施の形態に係る各条件式(10)〜(15)に係る各パラメータの値を検証する。
この場合の条件式に関連する値は次の通りである。
f1=35.69
fw=5.1
ft=52.5
Lmax=67.14
D1=8.36
D2=6.41
Y′max=4.13
Tpr=1.28
L3max=30.37
したがって、各条件式に対応するパラメータの値は、次のようになり、いずれも条件式を満足している。
条件式(10) f1/fw=7.0
条件式(11) ((D1+D2)×fw)/(Y′max×ft)=0.35
条件式(12) Tpr=1.28
条件式(13) (Lmax×fw)/(Y′max×ft)=1.58
条件式(14) L3max/Y′max=7.35
条件式(15) ft/fw=10.30
本発明の第3の実施の形態の3番目の実施例となる実施例13は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例3として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例13については、実施例3の図9〜図12、表5および表6、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
ここで、上述した第3の実施の形態に係る実施例13における第3の実施の形態に係る各条件式(10)〜(15)に係る各パラメータの値を検証する。
この場合の条件式に関連する値は次の通りである。
f1=29
fw=5.1
ft=51.97
Lmax=62.73
D1=7.69
D2=6.52
Y′max=4.13
Tpr=1.20
L3max=30.85
したがって、各条件式に対応するパラメータの値は、次のようになり、いずれも条件式を満足している。
条件式(10) f1/fw=5.69
条件式(11) ((D1+D2)×fw)/(Y′max×ft)=0.34
条件式(12) Tpr=1.2
条件式(13) (Lmax×fw)/(Y′max×ft)=1.49
条件式(14) L3max/Y′max=7.47
条件式(15) ft/fw=10.19
本発明の第3の実施の形態の4番目の実施例となる実施例14は、先に、本発明の第1の実施の形態の実施例4として説明した実施例と同様である。したがって、この実施例14については、実施例4の図13〜図16、表7および表8、並びにそれらに関する説明を参照されたい。
ここで、上述した第3の実施の形態に係る実施例14における第3の実施の形態に係る各条件式(10)〜(15)に係る各パラメータの値を検証する。
この場合の条件式に関連する値は次の通りである。
f1=30.5
fw=5.1
ft=51.98
Lmax=58.71
D1=7.99
D2=6.27
Y′max=4.13
Tr=1.13
L3max=26.59
したがって、各条件式に対応するパラメータの値は、次のようになり、いずれも条件式を満足している。
条件式(10) f1/fw=5.98
条件式(11) ((D1+D2)×fw)/(Y′max×ft)=0.33
条件式(12) Tpr=1.13
条件式(13) (Lmax×fw)/(Y′max×ft)=1.39
条件式(14) L3max/Y′max=6.44
条件式(15) ft/fw=10.19
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
E1〜E11 レンズ
AD 開口絞り
FM 各種フィルタ
特開2004−199000号公報 特開2005−326743号公報 特開2008−76493号公報 特開2008−96924号公報 特開2008−26837号公報 特開2008−112013号公報 特開2008−107559号公報

Claims (14)

  1. 物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、望遠端における全系の焦点距離をft、広角端における全系の焦点距離をfw、そして前記第1レンズ群の平均アッベ数をνd1aveとして、
    条件式:
    (1) 0.50< f1/ft <0.72
    (2) νd1ave >47
    (8) ft/fw > 7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. [望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離]である望遠端における望遠比Tprが、
    条件式:
    (3) 1.0<Tpr<1.5
    を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、且つ前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減小し、そして前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、物体側から、順次、負レンズ、正レンズ、負レンズからなり、
    広角端における前記第2レンズ群の横倍率をβ2w、望遠端における前記第2レンズ群の横倍率をβ2t、広角端における前記第3レンズ群の横倍率をβ3w、そして望遠端における前記第3レンズ群の横倍率をβ3tとして、
    条件式:
    (4) 1.6<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<3.5
    (5) 4.0< β2t/β2w <5.5
    (6) 1.5< β3t/β3w <3.5
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. [望遠端における全長]÷[望遠端における全系の焦点距離]である望遠比Tprが、
    条件式:
    (7) 1.0<Tpr<1.5
    を満足することを特徴とする請求項3に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2レンズ群の少なくとも1枚の負レンズは、ハイブリッド非球面レンズであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1レンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し、且つ最も像側の面が非球面であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第3レンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとを有し、且つ最も物体側のレンズが非球面を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとを有し、且つ最も物体側の面が非球面であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、且つ最も物体側の面が非球面であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 最大像高をY′、そして広角端における全系の焦点距離をfwとして、
    条件式:
    (9) 0.78≦ Y′/fw
    を満足することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側へ移動し、前記第4レンズ群が物体側に凸の曲線状軌跡を描いて移動することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  12. 撮影用光学系として、請求項1〜請求項11のいずれか1項のズームレンズを用いた撮影機能を有することを特徴とする情報装置。
  13. 前記ズームレンズによる物体像が、撮像素子の受光面上に結像されることを特徴とする請求項12に記載の情報装置。
  14. 携帯情報端末装置として構成されたことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の情報装置
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