JP5626647B2 - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

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本発明は、固体撮像素子等の撮像素子を用いて被写体の画像データを取得する撮像装置に適するズームレンズに係り、特に、動画を撮像するビデオカメラおよび静止画を撮像する電子スティルカメラ等に好適な小型のズームレンズおよびそのようなズームレンズを撮像光学系として用いる撮像装置に関するものである。
近年、普及の著しいディジタルカメラは、さらなる高性能化および小型化が要求されており、撮影レンズとして用いられるズームレンズにも高性能化と小型化の両立が求められている。
ズームレンズの小型化の面においては、まず、使用時のレンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)を短縮することが必要であり、また各レンズ群の厚みを短縮して収納時の全長を抑えることも小型化を実現するための重要な要素である。一方、ズームレンズの高性能化においては、ハイエンドのディジタルカメラへの適用を考えると、少なくとも500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって有することが必要である。
さらに、撮影レンズの広角化を望むユーザも多く、ズームレンズの広角端の半画角は38度以上であることが望ましい。半画角38度は、35mm(いわゆるライカ判)フィルム用銀塩カメラ換算の焦点距離で28mmに相当する。
広角化や大口径化に適したズームレンズのタイプとして良く知られているものに、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1レンズ群と、正の焦点距離を持つ第2レンズ群と、正の焦点距離を持つ第3レンズ群とを配置したものが広く知られている。このような負−正−正の3群構成のレンズタイプを有するズームレンズの例が、特許文献1(特開2008−15433号)、特許文献2(特開2009−20337号)および特許文献3(特開2009−169414号)等に開示されている。
特許文献1(特開2008−15433号)に開示されたものは、負−正−正の3群構成のズームレンズであり、具体的な構成例では、広角端での半画角が39度程度と広角であるが、変倍比は4倍に満たない。また、特許文献2(特開2009−20337号)に開示されたものも、負−正−正の3群構成のズームレンズであり、具体的な構成例では、広角端での半画角が約39度程度と広角であるが、やはり変倍比は4倍に満たない。そして、特許文献3(特開2009−169414号)に開示されたものも、負−正−正の3群構成のズームレンズであって、具体的な構成例では、変倍比が4.6倍程度であるが、広角端での半画角が約33度程度に過ぎない。
上述したように、特許文献1(特開2008−15433号)に開示された負−正−正の3群構成のズームレンズにおいては、広角端での半画角こそ39度程度と広角であるが、変倍比は4倍に満たない。また、特許文献2(特開2009−20337号)に開示された負−正−正の3群構成のズームレンズにおいては、広角端での半画角こそ約39度程度と広角であるが、やはり変倍比は4倍に満たない。そして、特許文献3(特開2009−169414号)に開示された負−正−正の3群構成のズームレンズにおいては、変倍比こそ4.6倍程度であるが、広角端での半画角が約33度程度に過ぎない。
すなわち、特許文献1(特開2008−15433号)、特許文献2(特開2009−20337号)および特許文献3(特開2009−169414号)のいずれに開示された構成も、広画角化および小型化を達成し、しかも高変倍比で、収差等が少ないズームレンズという要望を充分に満たすものではなく、高性能のディジタルカメラ等に撮像光学系として用いるためのズームレンズの仕様としては不充分である。そこで、小型で、しかも広画角化を達成することができ、さらに高変倍比で、収差等が少なく高解像度が得られる高性能のズームレンズが求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、小型で且つ高性能のディジタルカメラ等に用いるズームレンズとして好適な、広角端における半画角が38度以上の広画角、5倍程度の高い変倍比、そして収差等が少なく500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応する解像力を実現し得るズームレンズを提供することを目的とし、さらにはそのようなズームレンズを撮像光学系として用いる小型で且つ高性能の撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差、特に色収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも各収差、特に色収差を良好に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、色収差をより効果的に補正することを可能とするズームレンズを提供することにある
発明の請求項の目的は、特に、さらに歪曲収差をより効果的に補正することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、高変倍化しても、球面収差および像面湾曲等をより適切に補正することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能なズームレンズを用いる小型で高性能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、よりコンパクト性を向上し、材料の消費量を削減することを可能とする撮像装置を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係るズームレンズは、上述した目的を達成するために、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
を満足することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るズームレンズは、上述した目的を達成するために、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
を満足することを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pおよび
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nが、
下記条件式〔4〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
をさらに満足することを特徴としている
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第2レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る撮像装置は、
撮像用光学系として、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズを用いることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項の撮像装置であって、
前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させることを特徴としている。
本発明によれば、小型で且つ高性能のディジタルカメラ等に用いるズームレンズとして好適な、広角端における半画角が38度以上の広画角、5倍程度の高い変倍比、そして収差等が少なく500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応する解像力を実現し得るズームレンズおよびそのようなズームレンズを撮像光学系として用いる小型で且つ高性能の撮像装置を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1のズームレンズによれば、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
を満足することにより、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差、特に、色収差を一層効果的に且つ適切に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能となる。
本発明の請求項2のズームレンズによれば、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
を満足することにより、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差、特に、色収差を一層効果的に且つ適切に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能となる。
本発明の請求項3のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pおよび
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nが、
下記条件式〔4〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
をさらに満足することにより、
特に、色収差をより効果的に補正することが可能となる
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることにより、
特に、さらに歪曲収差をより効果的に補正することが可能となる。
本発明の請求項のズームレンズによれば、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることにより、
特に、高変倍化しても、球面収差および像面湾曲等をより適切に補正することが可能となる。
本発明の請求項の撮像装置によれば、
撮像用光学系として、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズを用いることにより、
特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能なズームレンズを用いる小型で高性能な撮像装置とすることができる。
本発明の請求項の撮像装置によれば、請求項の撮像装置において、
前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させることにより、
特に、よりコンパクト性を向上し、材料の消費量を削減することが可能となる。
本発明の実施例1に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図1に示す本発明の実施例1によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図1に示す本発明の実施例1によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図1に示す本発明の実施例1によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例2に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図5に示す本発明の実施例2によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図5に示す本発明の実施例2によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図5に示す本発明の実施例2によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の実施例3に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離および(c)は望遠端のそれぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図9に示す本発明の実施例3によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図9に示す本発明の実施例3によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図9に示す本発明の実施例3によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の第4の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラの外観構成を模式的に示す物体側から見た斜視図であり、(a)は本発明に係る結像レンズを用いて構成した撮像レンズがディジタルカメラのボディー内に沈胴埋没している状態、(b)は撮像レンズがディジタルカメラのボディーから突出している状態をそれぞれ示している。 図13のディジタルカメラの外観構成を模式的に示す撮影者側から見た斜視図である。 図13および図14のディジタルカメラの機能構成を模式的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明に係るズームレンズおよび撮像装置を詳細に説明する。具体的な実施例について説明する前に、まず、本発明の原理的な実施の形態を説明する。第1の実施の形態〜第3の実施の形態は、それぞれ具体的な実施例1〜実施例3に、それぞれ対応しているものである。
本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズは、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
を満足するものである(請求項1に対応する)。
条件式〔1〕は、第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1nと、第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1pの差の範囲を規定している。アッベ数νd1nとアッベ数νd1pの差が、下限である23以下となると、条件式〔2〕および条件式〔3〕に示したように、広角端での半画角ωwが38degを超え、且つ4倍を超え7倍未満の変倍比ft/fwを3群ズームで実現する場合、各収差、特に色収差を補正しきれなくなるという問題がある。このため、第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1nと正レンズのd線におけるアッベ数νd1pの差を23より大きくすることで色収差を良好に補正することができる。また、アッベ数νd1nとアッベ数νd1pの差が、40以上となると、各ズームポジションで色収差をバランスよく補正することができなくなる。
条件式〔5〕は、第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpと第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnの差の範囲を規定している。アッベ数νd2cpとアッベ数νd2cnの差が、下限である41.1以下となると、各収差、特に色収差を補正しきれないという問題がある。また、アッベ数νd2cpとアッベ数νd2cnの差が、60以上となると、各ズームポジションで色収差をバランスよく補正することができなくなる。
また、本発明の他の一つの実施の形態に係るズームレンズは、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
を満足するものである(請求項2に対応する)。
条件式〔4〕は、第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pと、第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nの差の範囲を規定している。第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pと、第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nの差が、下限である35以下となると、条件式〔2〕および条件式〔3〕に示したように、広角端での半画角ωwが38degを超え、且つ4倍を超え7倍未満の変倍比ft/fwを3群ズームで実現する場合、各収差、特に色収差を補正しきれなくなるという問題がある。このため、第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pと、第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nの差を35より大きくすることで色収差を良好に補正することができる。また、この平均アッベ数νdave2pとアッベ数νd2nの差が、50以上となると、各ズームポジションで色収差をバランスよく補正することができなくなる。
本発明のその他の一つの実施の形態に係るズームレンズは、上述した実施の形態の全ての条件、すなわち条件式〔1〕〜条件式〔4〕を全て満足するものである(請求項3に対応する)。このようなズームレンズは、広角端での半画角ωwが38degを超え、且つ4倍を超え7倍未満の変倍比ft/fwを3群ズームで実現する場合における色収差等の補正にさらに有利になる。
件式〔5〕は、第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpと第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnの差の範囲を規定している。アッベ数νd2cpとアッベ数νd2cnの差が、下限である41.1以下となると、各収差、特に色収差を補正しきれないという問題がある。また、アッベ数νd2cpとアッベ数νd2cnの差が、60以上となると、各ズームポジションで色収差をバランスよく補正することができなくなる。
本発明のさらに他の一つの実施の形態に係るズームレンズは、上述した実施の形態のいずれか一つにおいて、前記第1レンズ群が、少なくとも2面の非球面を有している(請求項に対応する)。
第1レンズ群に、非球面を2面配置することによって、広角端での半画角が38deg以上に広角化した場合に発生し易い歪曲収差を良好に補正することができる。後述する本発明の具体的な実施例においても、広角端における歪曲収差は5%程度であり、画像処理による歪曲収差補正等を行う必要がない程度に良好に補正されている。
本発明のさらに他の一つの実施の形態に係るズームレンズは、上述した実施の形態のいずれか一つにおいて、前記第2レンズ群が、少なくとも2面の非球面を有している(請求項に対応する)。
第2レンズ群に、非球面を2面配置することによって、高変倍化した際にも、球面収差や、像面湾曲等をバランスよく補正することができる。
本発明の他の一つの実施の形態に係る撮像装置は、上述した実施の形態のいずれか一つのズームレンズを用いて撮像用光学系を構成する(請求項に対応する)。
このような撮像装置は、上述した各実施の形態のように、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能なズームレンズを撮像用光学系として用いることで、小型でしかも高性能を得ることができる。
本発明の他の一つの実施の形態に係る撮像装置は、上述した実施の形態の撮像装置において、前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させる構成とする(請求項に対応する)。
このような構成とした撮像装置は、上述したズームレンズの収納時に、さらに第3レンズ群をレンズ光軸から退避させることで、撮像装置をよりコンパクトに構成することができ、材料の消費量をも低減することができる。
このような本発明の構成によって、新規なズームレンズおよび撮像装置を実現することができる。以下に詳述する具体的な実施例に示すように、本発明に係るズームレンズは、小型で、広角端における半画角が38度以上の広画角および5倍程度の高い変倍比を有し、しかも収差が充分に補正され、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応することが可能である。また、このようなズームレンズを撮像用光学系として用いることにより小型で性能良好なディジタルカメラ等の撮像装置を実現することができる。
次に、上述した本発明の実施の形態に基づく、具体的な実施例を詳細に説明する。以下に述べる実施例1〜実施例3は、本発明の第1〜第3の実施の形態に係るズームレンズの数値例による具体的な構成の実施例である。
実施例1〜実施例3において、第3レンズ群の像面側に配設される平行平板からなる光学要素は、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種光学フィルタや、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の受光撮像素子のカバーガラス(シールガラス)を想定したもので、等価的な透明平行平板として示しており、ここではフィルタ等FTと称することにする。また、長さの次元を持つ量の単位は、特に断らない限り「mm」である。
また、実施例1〜実施例3において、いくつかのレンズ面を非球面としている。非球面を形成するには、いわゆるモールド非球面レンズのように、各レンズ面を直接非球面とする構成と、いわゆるハイブリッド非球面レンズのように、球面レンズのレンズ面に非球面を形成する樹脂薄膜を敷設して非球面を得る構成とがあるが、それらのいずれを用いても良い。
実施例1〜実施例3における収差は、充分に補正されており、500万画素〜1,000万画素またはそれ以上の画素数の受光素子に対応することが可能となっている。本発明に従ってズームレンズを構成することによって、充分な小型化を達成しながら、広角端における半画角が38度以上の広画角および5倍程度の高い変倍比を達成して、しかも非常に良好な像性能を確保し得ることは、実施例1〜実施例3より明らかである。
実施例1〜実施例3に共通な記号の意味は、次の通りである。
f:光学系全系の焦点距離
F:Fナンバ(F値)
ω:半画角(度)
R:曲率半径(非球面については近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
12:12次の非球面係数
14:14次の非球面係数
ここで用いられる非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、そして円錐定数をKとし、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、次の式〔6〕で定義され、近軸曲率半径および円錐定数、並びに非球面係数を与えて形状を特定する。
Figure 0005626647
図1は、本発明の実施例1に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は短焦点端、すなわち広角端(WIDE)における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離(MEAN)における模式的断面図、そして(c)は長焦点端すなわち望遠端(TELE)における模式的断面図である。なお、実施例1のレンズ群配置を示す図1において、図示左側が物体側である。
図1に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、そして正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。この場合、第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置し、第2レンズ群G3は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5および第6レンズL6を配置し、第3レンズ群G3は、第7レンズL7を有している。
第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、第2レンズ群G2と一体的に動作する。図1には、各光学面の面番号も示している。なお、図1における各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が漸次減小し、そして第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が漸次増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、像面側に強い凹面を向けた両凹形状を有し、その両面を非球面として形成した負レンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有する正レンズからなる第2レンズL2とを配している。
開口絞りADは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に介挿配置しており、第2レンズ群G2と一体的に動作するように支持している。
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その物体側の面を非球面として形成した正メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有する正レンズからなる第4レンズL4と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状を有する負レンズからなる第5レンズL5と、そして物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その物体側の面を非球面として形成した正レンズからなる第6レンズL6とを配している。第4レンズL4と第5レンズL5の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせて一体に接合し、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その両面を非球面として形成した正メニスカスレンズからなる第7レンズL7のみからなっている。
第3レンズ群G3の像面側には、この場合、2枚の平行平板からなるフィルタ等FTを配置しており、第3レンズ群G3と一体的に移動するように構成している。
この場合、図1に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は、像面側から物体側へほぼ単調に移動し、そして第3レンズ群G3は、ほとんど移動しない。
この場合、図1に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、そして第2レンズ群G2は、像面側から物体側へ単調に移動する。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f,FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=4.33〜20.58,F=2.93〜5.99およびω=43.7〜10.5の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005626647
表1において、面番号に「*(アスタリスク)」を付して示した面番号のレンズ面が非球面である。これは、他の実施例についても同様である。
すなわち、表1においては、「*」が付された第1面、第2面、第6面、第11面、第13面および第14面の各光学面が非球面であり、式〔6〕における各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第1面
K=0
=2.07581×10−4
=−3.60950×10−6
=3.16962×10−8
10=−1.09224×10−10
12=1.90412×10−14
14=0
第2面
K=−9.19370×10−1
=3.06244×10−4
=2.59888×10−6
=−1.41328×10−7
10=1.72705×10−9
12=0
14=0
第6面
K=−9.06850×10−1
=1.58834×10−4
=2.11113×10−6
=−5.23595×10−8
10=0
12=0
14=0
第11面
K=0
=−2.34458×10−4
=1.08178×10−7
=2.73898×10−9
10=7.68573×10−10
12=0
14=0
第13面
K=0
=−1.36366×10−3
=−3.74826×10−5
=−2.07448×10−8
10=−8.27093×10−8
12=0
14=0
第14面
K=0
=−1.84901×10−3
=−5.73066×10−5
=2.77995×10−7
10=0
12=0
14=0
第1レンズ群G1と開口絞りADとの間の可変間隔DA、そして(開口絞りADと一体的に動作する)第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DBは、ズーミングに伴って次表のように変化させる。
Figure 0005626647
この場合、条件式〔1〕〜条件式〔5〕に対応する値は、次の通りとなり、それぞれ条件式〔1〕〜条件式〔5〕を満足している。
〔1〕 νd1n−νd1p=34.28
〔2〕 ft/fw=4.75
〔3〕 ωw=43.8deg
〔4〕 νdave2p−νd2n=46.4
〔5〕 νd2cp−νd2cn=47.5
また、図2、図3および図4に、それぞれ、実施例1の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの収差図において、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図5は、本発明の実施例2に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は短焦点端すなわち広角端(WIDE)における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離(MEAN)における模式的断面図、そして(c)は長焦点端すなわち望遠端(TELE)における模式的断面図である。なお、実施例2のレンズ群配置を示す図5においても、図示左側が物体側である。
図5に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、そして正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。この場合、第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置し、第2レンズ群G3は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5および第6レンズL6を配置し、第3レンズ群G3は、第7レンズL7を有している。
第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、第2レンズ群G2と一体的に動作する。図5には、各光学面の面番号も示している。なお、図5における各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が漸次減小し、そして第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が漸次増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した負レンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第2レンズL2とを配している。
開口絞りADは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に介挿配置しており、第2レンズ群G2と一体的に動作するように支持している。
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有する正レンズからなる第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その物体側の面を非球面として形成した正レンズからなる第4レンズL4と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状を有する負レンズからなる第5レンズL5と、そして像面側に強い凸面を向けた両凸形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第6レンズL6とを配している。第4レンズL4と第5レンズL5の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせて一体に接合し、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第7レンズL7のみからなっている。
第3レンズ群G3の像面側には、この場合も、2枚の平行平板からなるフィルタ等FTを配置しており、第3レンズ群G3と一体的に移動するように構成している。
この場合、図5に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は、像面側から物体側へほぼ単調に移動し、そして第3レンズ群G3は、物体側から像面側へほぼ単調に移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f,FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=4.33〜20.58,F=2.9〜6.2およびω=43.8〜10.5の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005626647
先に述べたように、表3において、面番号に「*」を付して示した面番号のレンズ面が非球面であり、表3においては、「*」が付された第2面、第4面、第8面、第12面および第14面の各光学面が非球面であり、式〔6〕における各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第2面
K=−6.73620×10−1
=1.52550×10−4
=−1.73050×10−6
=4.07923×10−8
10=−1.65892×10−9
12=7.70695×10−11
14=−8.34945×10−13
第4面
K=0
=−8.44050×10−5
=9.26545×10−7
=2.96058×10−8
10=−3.21786×10−9
12=6.54557×10−11
14=−6.20506×10−13
第8面
K=0
=−5.80997×10−4
=8.34831×10−6
=−3.83604×10−6
10=2.76041×10−7
12=3.57481×10−9
14=0
第12面
K=1.67332
=6.37892×10−5
=−1.26053×10−5
=3.00995×10−6
10=−3.20863×10−7
12=6.85401×10−9
14=−1.25611×10−10
第14面
K=0
=5.48762×10−4
=−7.69365×10−5
=1.02023×10−5
10=−5.78756×10−7
12=1.19081×10−8
14=0
第1レンズ群G1と開口絞りADとの間の可変間隔DA、そして(開口絞りADと一体的に動作する)第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DBは、ズーミングに伴って次表のように変化させる。
Figure 0005626647
この場合、条件式〔1〕〜条件式〔5〕に対応する値は、次の通りとなり、それぞれ条件式〔1〕〜条件式〔5〕を満足している。
〔1〕 νd1n−νd1p=23.59
〔2〕 ft/fw=4.75
〔3〕 ωw=43.8deg
〔4〕 νdave2p−νd2n=36.7
〔5〕 νd2cp−νd2cn=41.1
また、図6、図7および図8に、それぞれ、実施例2の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。先に述べたように、これらの収差図において、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図9は、本発明の実施例3に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は短焦点端すなわち広角端(WIDE)における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離(MEAN)における模式的断面図、そして(c)は長焦点端すなわち望遠端(TELE)における模式的断面図である。なお、実施例3のレンズ群配置を示す図9においても、図示左側が物体側である。
図9に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、そして正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。この場合、第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置し、第2レンズ群G3は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5および第6レンズL6を配置し、第3レンズ群G3は、第7レンズL7を有している。
第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、第2レンズ群G2と一体的に動作する。図9には、各光学面の面番号も示している。なお、図9における各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が漸次減小し、そして第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が漸次増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状を有し、その両面を非球面として形成した負レンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有する正レンズからなる第2レンズL2とを配している。
開口絞りADは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に介挿配置しており、第2レンズ群G2と一体的に動作するように支持している。
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その物体側の面を非球面として形成した正メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、物体側に強い凸面を向けた両凸形状を有する正レンズからなる第4レンズL4と、像面側に強い凹面を向けた両凹形状を有する負レンズからなる第5レンズL5と、そして物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第6レンズL6とを配している。第4レンズL4と第5レンズL5の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせて一体に接合し、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、像面側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その両面を非球面として形成した正レンズからなる第7レンズL7のみからなっている。
第3レンズ群G3の像面側には、この場合も、2枚の平行平板からなるフィルタ等FTを配置しており、第3レンズ群G3の移動に伴って第3レンズ群G3との間隔が漸次変化するように構成している。
すなわち、この場合、図9に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は、像面側から物体側へほぼ単調に移動し、そして第3レンズ群G3は、物体側から像面側へほぼ単調に移動して、第3レンズ群G3とフィルタ等FTとの間隔は、漸次減小する。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f,FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.02〜23.86,F=2.87〜6.95およびω=39.7〜9.2の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 0005626647
先に述べたように、表5において、面番号に「*」を付して示した面番号のレンズ面が非球面であり、表5においては、「*」が付された第1面、第2面、第6面、第12面、第13面および第14面の各光学面が非球面であり、式〔6〕における各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第1面
K=0
=−1.33933×10−4
=7.20733×10−7
=−5.01005×10−9
10=−4.45239×10−10
12=1.66754×10−11
14=−1.36710×10−13
第2面
K=−7.01256×10−1
=−6.81704×10−5
=−6.25052×10−6
=2.44339×10−7
10=−1.67131×10−8
12=3.71974×10−10
14=−1.82226×10−12
第6面
K=9.53381×10−1
=−3.77405×10−4
=−1.47389×10−5
=−2.55646×10−7
10=−9.25023×10−8
第12面
K=0
=2.23626×10−3
=1.54902×10−4
=−7.31637×10−6
10=2.25926×10−6
第13面
K=0
=−1.09036×10−3
=−4.61958×10−5
第14面
K=0
=−3.80682×10−4
=−3.80316×10−5
=6.96623×10−7
10=−8.62454×10−9
第1レンズ群G1と開口絞りADとの間の可変間隔DA、そして(開口絞りADと一体的に動作する)第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DBは、ズーミングに伴って次表のように変化させる。
Figure 0005626647
この場合、条件式〔1〕〜条件式〔5〕に対応する値は、次の通りとなり、それぞれ条件式〔1〕〜条件式〔3〕、条件式〔5〕を満足している。
〔1〕 νd1n−νd1p=23.78
〔2〕 ft/fw=4.75
〔3〕 ωw=39.7deg
〔4〕 νdave2p−νd2n=29.9
〔5〕 νd2cp−νd2cn=49.4
また、図10、図11および図12に、それぞれ、実施例3の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。先に述べたように、これらの収差図において、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
[第4の実施の形態]
次に、上述した実施例1〜実施例3に示されたような本発明に係るズームレンズを撮像用光学系として採用して撮像装置、例えばいわゆるディジタルカメラを構成した本発明の第4の実施の形態について図13〜図15を参照して説明する。図13は、物体、すなわち被写体側である前面側から見たディジタルカメラの外観を示す斜視図で(a)は、撮影レンズが沈胴している状態、(b)は、撮影レンズがディジタルカメラのボディから突出している状態をそれぞれ示す。図14は、撮影者側である背面側から見たディジタルカメラの外観を示す斜視図であり、図15は、図13および図14ディジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、撮像装置としてのディジタルカメラについて説明しているが、ビデオカメラおよびフィルムカメラ等を含む主として撮像専用の撮像装置だけでなく、携帯電話機や、PDA(personal data assistant)などと称される携帯情報端末装置、さらにはこれらの機能を組み合わせたスマートフォンなどと称される携帯端末装置を含む種々の情報装置にディジタルカメラ等に相当する撮像機能が組み込まれることが多い。このような情報装置も外観は若干異にするもののディジタルカメラ等と実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような情報装置に本発明に係るズームレンズを採用してもよい。
図13および図14に示すように、ディジタルカメラは、ズームレンズとしての撮影レンズ101、シャッタボタン102、ズームレバー103、ファインダ104、ストロボ105、液晶モニタ106、操作ボタン107、電源スイッチ108、メモリカードスロット109および通信カードスロット110等を備えている。さらに、図15に示すように、ディジタルカメラは、受光素子111、信号処理装置112、画像処理装置113、中央演算装置(CPU)114、半導体メモリ115および通信カード等116も備えている。
ディジタルカメラは、撮影レンズ101とCMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子やCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子111を有しており、撮像用光学系である撮影レンズ101によって形成される撮影対象となる物体、つまり被写体、の像を受光素子111によって読み取るように構成されている。この撮影レンズ101として、実施例1〜実施例3において説明した本発明に係るズームレンズを用いている(請求項1または請求項2に対応する)。
受光素子111の出力は、中央演算装置114によって制御される信号処理装置112によって処理され、ディジタル画像情報に変換される。信号処理装置112によってディジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置114によって制御される画像処理装置113において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ115に記録される。この場合、半導体メモリ115は、メモリカードスロット109に装填されたメモリカードでもよく、ディジタルカメラ本体に内蔵された半導体メモリでもよい。液晶モニタ106には、撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ115に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ115に記録した画像は、通信カードスロット110に装填した通信カード等116を介して外部へ送信することも可能である。
撮影レンズ101は、ディジタルカメラの携帯時には図13の(a)に示すように沈胴状態にあってディジタルカメラのボディー内に埋没しており、ユーザが電源スイッチ108を操作して電源を投入すると、図13の(b)に示すように鏡胴が繰り出され、ディジタルカメラのボディーから突出する構成とする。ズームレバー103を操作することによって、被写体画像の切り出し範囲を変更して擬似的に変倍する、いわゆるディジタルズーム方式のズーミングを行うこともできる。このとき、ファインダ104の光学系も有効画角の変化に連動して変倍するようにすることが望ましい。
多くの場合、シャッタボタン102の半押し操作により、フォーカシングがなされる。
シャッタボタン102をさらに押し込み全押し状態とすると撮影が行なわれ、その後に上述した通りの処理がなされる。
半導体メモリ115に記録した画像を液晶モニタ106に表示させたり、通信カード等116を介して外部へ送信させる際には、操作ボタン107を所定のごとく操作する。半導体メモリ115および通信カード等116は、メモリカードスロット109および通信カードスロット110等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
なお、撮影レンズ101が沈胴状態にあるときには、撮影レンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、沈胴時に第3レンズ群G3が光軸上から退避して、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2と並列的に収納されるような機構とすれば、ディジタルカメラのさらなる薄型化を実現することができる。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L1〜L7 レンズ
AD 開口絞り
FT フィルタ等
101 撮影レンズ
102 シャッタボタン
103 ズームレバー
104 ファインダ
105 ストロボ
106 液晶モニタ
107 操作ボタン
108 電源スイッチ
109 メモリカードスロット
110 通信カードスロット
111 受光素子(エリアセンサ)
112 信号処理装置
113 画像処理装置
114 中央演算装置(CPU)
115 半導体メモリ
116 通信カード等
特開2008−15433号公報 特開2009−20337号公報 特開2009−169414号公報

Claims (7)

  1. 光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
    広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
    前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
    前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
    前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
    前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
    前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
    前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
    前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
    広角端における全系の焦点距離fw、
    望遠端における全系の焦点距離ftおよび
    広角端における半画角ωwが、
    下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
    〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
    〔2〕 7>ft/fw>4
    〔3〕 ωw>38deg
    〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
    広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
    前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
    前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
    前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
    前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
    前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
    前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
    前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
    広角端における全系の焦点距離fw、
    望遠端における全系の焦点距離ftおよび
    広角端における半画角ωwが、
    下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕
    〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
    〔2〕 7>ft/fw>4
    〔3〕 ωw>38deg
    〔5〕 60>νd2cp−νd2cn≧41.1
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pおよび
    前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nが、
    下記条件式〔4〕:
    〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
    をさらに満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 撮像用光学系として、請求項1〜請求項のいずれか1項のズームレンズを用いることを特徴とする撮像装置。
  7. 前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させる構成としたことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
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