JP5483183B2 - ズームレンズ、撮影機能を有する情報装置および携帯情報端末装置 - Google Patents
ズームレンズ、撮影機能を有する情報装置および携帯情報端末装置 Download PDFInfo
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ズームレンズの小型化においては、沈胴式の鏡胴を用いることが一般的であり、沈胴時の鏡胴の厚みの薄型化を考慮することが重要となってくる。レンズ枚数や変倍時のレンズ全長、特に望遠端でのレンズ全長を短縮することが必要である。
また、広角化に関しては、「広角端における半画角:38度以上」が望ましい。半画角:38度は、「35mm銀塩カメラ(いわゆるライカ版)換算の焦点距離」で28mmに相当する。
さらに、高変倍比化に関しては、35mm銀塩カメラ換算の焦点距離で28mmから200mm相当程度(約7倍)のズームレンズであれば、一般的な撮影のほとんどにおいて対応することが可能であると考えられる。
等に開示されたものがある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、変倍比が7倍以上、かつ広角端の半画角が38度以上であり、コンパクト性に優れた高変倍、広角であり、高性能なズームレンズと、そのズームレンズを撮影光学系として有する情報装置および携帯情報端末装置を提供することを目的とする。
特に、請求項1に記載の発明の目的は、物体側から順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、全群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が変化し、第2レンズ群が物体側から負レンズ、正レンズ、負レンズの順で3枚で構成されたズームレンズにおいて、広画角で高変倍でありながら、十分に小型で、かつ諸収差の少ない高性能なズームレンズを提供することにある。
請求項3に記載の発明の目的は、請求項1または2に記載のズームレンズについて、より高性能化することにある。
請求項4に記載の発明の目的は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズについて、より高性能化し、またコストを抑え、硝材の選択の自由度を上げることにある。
請求項5に記載の発明の目的は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズについて、より高性能化することにある。
請求項6に記載の発明の目的は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズについて、より高性能化することにある。
請求項7に記載の発明の目的は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、より高性能化することにある。
請求項9に記載の発明の目的は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、広角端での半画角が38度よりも大きなズームレンズを提供することにある。
請求項10に記載の発明の目的は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、広画角で高変倍でありながら、十分に小型で、かつ収差のよく補正されたズームレンズを提供することにある。
請求項11に記載の発明の目的は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを、広画角で高変倍でありながら、十分に小型で、収差の少ない撮影機能を有する情報装置を提供することにある。
請求項12に記載の発明の目的は、請求項11に記載の撮影機能を有する情報装置において、撮影画像をディジタル情報とする機能を有する情報装置を提供することにある。
請求項13に記載の発明の目的は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影光学系として用いる携帯情報端末装置を提供することにある。
物体側から順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、全群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
さらに、それぞれ以下のような特徴を有するものである。
即ち、請求項1に記載のズームレンズは、上述した目的を達成するために、前記、第2レンズ群を物体側から順次、負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成し、
前記第2レンズ群の最も像面側のレンズの焦点距離をF2rとし、前記第2レンズ群の焦点距離をF2とし、広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとし、前記第2レンズ群の正レンズの焦点距離をF2pとし、
Fm=√(Fw*Ft)
で与えられる中間焦点距離をFmとしたとき、
前記第2レンズ群を物体側から順次、負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成し、以下条件式(1)、(2)、(3)、
(1) 1.15<F2r / F2<1.30
(2) −0.5<F2 / Fm<−0.1
(3)−1.2<F2p/F2<−0.8
を満たすことを特徴としている。
請求項1に記載のズームレンズにおいて、Tprを望遠比(望遠端での全長÷望遠端焦点距離)としたとき、下記の条件式(4)、
(4) 1.0<Tpr<1.3
を満たすことを特徴としている。
請求項3に記載のズームレンズは、請求項1または2に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群を、少なくとも物体側から順に、正レンズ、正レンズ、負レンズで構成したことを特徴としている。
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第2レンズ群のうちの少なくとも1枚の負レンズがハイブリッド非球面レンズであることを特徴としている。
請求項5に記載のズームレンズは、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群が1枚の負レンズと2枚の正レンズを有することを特徴としている。
請求項6に記載のズームレンズは、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズが非球面を持つことを特徴としている。
請求項7に記載のズームレンズは、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、最も物体側の面が非球面であり、n g をg線に対する屈折率、nFをF線に対する屈折率、nCをc線に対する屈折率、第4レンズ群内の正レンズの部分分散比θgFを、(ng-nF)/(nF-nC)としたとき、下記の条件式(5)
(5) θgF <0.560
を満足することを特徴としている。
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとしたとき、下記の条件式(6)
(6) Ft/Fw>7
を満足することを特徴としている。
請求項9に記載のズームレンズは、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、最大像高をY’としたとき、下記の条件式(7)、
(7) 0.78<Y’/Fw
を満足することを特徴としている。
請求項10に記載のズームレンズは、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群が物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側に凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記第4レンズ群が物体側へ凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記開口絞りが他のレンズ群とは独立に移動することを特徴としている。
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴としている。
請求項12に記載の撮影機能を有する情報装置は、
請求項11に記載の撮影機能を有する情報装置において、ズームレンズによる物体像が、撮像素子の受光面上に結像されることを特徴としている。
請求項13に記載の携帯情報端末装置は、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影光学系として有することを特徴としている。
物体側から順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、全群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群を物体側から順次、負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成し、
前記第2レンズ群の最も像面側のレンズの焦点距離をF2rとし、前記第2レンズ群の焦点距離をF2とし、広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとし、前記第2レンズ群の正レンズの焦点距離をF2pとし、
Fm=√(Fw*Ft)
で与えられる中間焦点距離をFmとしたとき、
前記第2レンズ群を物体側から順次、負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成し、以下条件式(1)、(2)、(3)、
(1) 1.15<F2r / F2<1.30
(2) −0.5<F2 / Fm<−0.1
(3)−1.2<F2p/F2<−0.8
を満たすことにより、広画角で高変倍でありながら、十分に小型で、かつ諸収差の少ない高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項1に記載のズームレンズにおいて、Tprを望遠比(望遠端での全長÷望遠端焦点距離)としたとき、下記の条件式(4)、
(4) 1.0<Tpr<1.3
を満たすことにより、一層小型のズームレンズを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群を、少なくとも物体側から順に、正レンズ、正レンズ、負レンズで構成したので、より高性能化したズームレンズを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第2レンズ群のうちの少なくとも1枚の負レンズをハイブリッド非球面レンズとしたので、より一層の高性能化し、またコストを抑え、硝材の選択の自由度を上げることが可能なズームレンズを提供することができる。
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群が1枚の負レンズと2枚の正レンズを有することにより、より高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズが非球面を持つことにより、各種収差を補正でき、より一層の高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、最も物体側の面が非球面であり、ngをg線に対する屈折率、nFをF線に対する屈折率、nCをc線に対する屈折率、第4レンズ群内の正レンズの部分分散比θgFを、(ng-nF)/(nF-nC)としたとき、下記の条件式(5)、
(5) θgF <0.560
を満足することにより、より一層の高性能化を実現し得るズームレンズを提供することができる。
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとしたとき、下記の条件式(6)、
(6) Ft/Fw>7
を満足することにより、7倍以上の高変倍比であり、高性能でコンパクトなズームレンズを提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、最大像高をY’としたとき、下記の条件式(7)、
(7) 0.78<Y’/Fw
を満足することにより、広角端での半画角が38度以上で高変倍比で、高性能でかつコンパクトなズームレンズを提供することができる。
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群が物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側に凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記第4レンズ群が物体側へ凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記開口絞りが他のレンズ群とは独立に移動することにより、前記第1レンズ群の移動量を効率よく低減することが可能となり、また、収差補正上、有利なズームレンズを提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することにより、広画角で高変倍でありながら、十分に小型で、収差の少ない情報装置を提供することができる。
請求項11に記載の撮影機能を有する情報装置において、ズームレンズによる物体像が、撮像素子の受光面上に結像されるように構成することにより、撮影画像をディジタル情報とする機能を有する情報装置を提供することができる。
請求項13に記載の発明によれば、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影光学系として有することにより、広画角で高変倍でありながら、十分に小型でかつ諸収差の少ないズームレンズを有する携帯情報端末装置を提供することができる。
本発明のズームレンズは、上記のごとき構成により、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら、7倍以上の変倍比を有し、十分に収差補正され、小型でかつ高解像度の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを撮像用光学系として有することにより、小型で性能のよい撮影機能を実現できる。
具体的な実施例について説明する前に、先ず、本発明の原理的な実施の形態を説明する。
本発明のズームレンズは、物体側から順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、全群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群が物体側から負レンズ、正レンズ、負レンズの順で3枚で構成されるズームレンズにおいて、以下条件式(1)、(2)、(3)を満たすことが望ましい(請求項1に対応する)。
Fm=√(Fw*Ft)で与えられる中間焦点距離とする。
(2) −0.5 < F2 / Fm < −0.1
(3)−1.2<F2p/F2<−0.8
本発明においては、前記第2レンズ群中に2枚の負レンズを配置して前記第2レンズ群の負パワーを分担させることで、収差を抑えやすくし、また、物体側から順に、負レンズ、正レンズ、負レンズの並びとすることで、レンズ構成の対称性を良くし、前記第2レンズ群内で効率良く収差補正を行える構成としている。また、条件式(1)は、前記第2レンズ群内における像面側負レンズの効きを表しており、下限値を下回ると、小型化には有利だが、偏心等の製造誤差感度が上がり、加工性に不利となる。また、上限値を上回ると、偏心等の製造誤差感度に対しては有利だが、他のレンズの負担が大きくなり、収差補正上不利となるだけでなく、小型化にも不利となる。
また、さらに好ましくは、以下の条件式(2)’を満たすことが望ましい。
(2)’ −0.4<F2/Fm<−0.3
また、より望ましくは変倍に際して前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔は、増大することが好ましい。
より高性能化するためには、第2レンズ群が以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。ここで、F2pは、第2レンズ群の正レンズの焦点距離である。
(3) −1.2<F2p/F2<−0.8
条件式(3)は、前記第2レンズ群内における正レンズの効きを表しており、上限値を上回ると小型化には有利となるが、製造誤差感度が大きくなり、加工性に不利となる。また、下限値を下回ると、製造誤差感度に対しては有利となるが、小型化に不利となる。また、条件式(1)、(2)を同時に満たすことにより、小型化に有利で、色収差等の収差がよく補正されたズームレンズを得ることが可能となる。
(4) 1.0<Tpr<1.3
ここで条件式(4)は、広角化、望遠化、小型化に重要な前記第1レンズ群の繰り出し量を規制し、十分な収差補正を可能とするための条件であり、望遠比が1.3以上となった場合、前記第1レンズ群の繰り出し量が大きくなってしまうため、小型化に対して不利となるだけでなく、望遠端での周辺光量確保のために径方向が大型化したり、鏡胴倒れ等の製作誤差による像性能の劣化も招来しやすい。また、望遠比が1.0を下回る場合は、前記第1レンズ群の移動量が小さくなり、前記第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなり前記第3レンズ群の負担が増加するか、あるいは前記第2レンズ群の屈折力を大きくしなければならなくなり、いずれにしても各種収差の悪化を招く。
より高性能化するためには、前記第3レンズ群が少なくとも物体側から正レンズ、正レンズ、負レンズの順で構成されていることが望ましい(請求項3に対応する)。更に望ましくは、前記第3レンズ群が正レンズ2枚、負レンズ1枚で構成されていることが好ましい。
さらに高性能化するためには、前記第1レンズ群が1枚の負レンズと2枚の正レンズを有することが望ましい。さらに望ましくは、この前記第1レンズ群の最も像側の面を非球面とすることが望ましい(請求項5に対応する)。
より高性能化するためには、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズが非球面を持つことが望ましい(請求項6に対応する)。さらに、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズが両面非球面レンズであることが望ましい。これにより、各種収差が補正でき、より高性能化を図れる。
(5) θgF<0.560
ここで条件式(5)の上限値を上回ると、特に望遠側での色収差が大きくなり、収差補正上不利となる。また更に望ましくは、材料としてプラスチックを用いる。これによりコスト的に有利となる。
また、前記ズームレンズにおいて、条件式(6)を満たすことが望ましい(請求項8に対応する)。ここで、Fw、Ftは、それぞれ広角端、望遠端での光学系の焦点距離である。
ここで条件式(6)は、ズーム比を規制するものであり、7倍以上の高変倍比であり高性能でコンパクトなズームレンズを得ることができる。
(7) 0.78<Y’/Fw
ここで条件式(7)は、画角を規制するものであり、広角端での半画角が38度以上で高変倍比で高性能でかつコンパクトなズームレンズを得ることができる。
前記ズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍に際して、全群が移動し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群が物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側に凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記第4レンズ群が物体側へ凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記開口絞りが他のレンズ群とは独立に移動することが望ましい(請求項10に対応する)。このような構成により、第1レンズ群の移動量を効率良く低減することが可能であり、また収差補正上有利となる。
また、有限距離へのフォーカシングの際は、第4レンズ群のみを移動させる方法が「移動させるべき物体の重量が最も小さくて良い。
絞りの開放径は「変倍に係らず一定とする」のが機構上簡略となってよいが、望遠端の開放径を広角端の開放径に比べて大きくすることにより、Fナンバの変化を小さくすることも出来る。像面に到達する光量を減少させる必要があるときは、絞りを小径化しても良いが、「絞り径を大きく変えることなくNDフィルタ等の挿入により光量を減少」させるほうが回折現象による解像力の低下を防止できて好ましい。
上記のごとく、本発明のズームレンズは、上記のごとき構成により、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら、7倍以上の変倍比を有し、十分に収差補正され、小型でかつ高解像度の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを撮像用光学系として有することにより、小型で性能のよい撮影機能を実現することができる。
以下、本発明のズームレンズの実施の形態と共に、具体的な実施例3例をあげて説明する。
各実施例において、前記第4レンズ群の像面側に配設される「各種フィルタ(図1〜図3の図中に符号FMで示す。)」は、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種フィルタや、CCDセンサ等の撮像素子の「カバーガラス(シールガラス)」を想定している。
長さの次元を持つ量の単位は、特に断らない限り、mmである。
実施例1〜3に共通な記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ(F値)
ω:半画角(度)
R:曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
D:面間隔
nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面定数
A6:6次の非球面定数
A8:8次の非球面定数
A10:10次の非球面定数
A12:12次の非球面定数
A14:14次の非球面定数
非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、円錐定数:K、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、周知の式
図1に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図1に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は像面側に単調に移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜52.51,F=3.66〜6.08,ω=39.0〜4.50の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
すなわち、表1においては、「*」が付された第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、式(8)における各非球面のパラメータは、次の通りである。
非球面
第5面
K=0
A4=6.742440×10−06
A6=1.715670×10−08
A8=−5.779850×10−10
A10=6.824900×10−12
A12=−3.928990×10−14
A14=8.901240×10−17
K=0
A4=2.820640×10−04
A6=−1.644120×10−05
A8=7.670080×10−07
A10=−2.505530×10−08
A12=4.033040×10−10
A14=−2.590310×10−12
第12面
K=0
A4=−7.304520×10−04
A6=−1.285100×10−05
A8=−1.511080×10−08
A10=−4.942850×10−08
K=0
A4=−7.373370×10−04
A6=6.098530×10−06
A8=−3.317720×10−07
A10=1.125730×10−09
第15面
K=0
A4=3.659740×10−04
A6=7.048030×10−06
A8=−8.521370×10−08
第19面
K=0
A4=−7.065900×10−05
A6=2.653240×10−06
A8=−3.922490×10−08
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
上述した実施例1における条件式(1)〜条件式(7)における各値は、下記の表3の通りである。
図2に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増加する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図2に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は像面側に単調に移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜52.51,F=3.59〜6.02,ω=39.0〜4.50の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
すなわち、表4においては、「*」が付された第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、式(8)における各非球面のパラメータは、次の通りである。
非球面
第5面
K=0
A4=1.962240×10−06
A6=1.381990×10−08
A8=−3.171600×10−10
A10=3.195350×10−12
A12=−1.530000×10−14
A14=2.744480×10−17
K=0
A4=2.162520×10−04
A6=−8.498910×10−06
A8=4.779120×10−07
A=−1.877320×10−08
A12=3.620710×10−10
A14=−2.763280×10−12
第12面
K=0
A4=−7.229000×10−04
A6=−1.053110×10−06
A8=−9.181890×10−07
A10=−2.550310×10−08
K=0
A4=−7.617580×10−04
A6=8.295900×10−06
A8=−6.419730×10−07
A10=3.580160×10−09
第15面
K=0
A4=3.617470×10−04
A6=7.901070×10−06
A8=−4.172960×10−07
第19面
K=0
A4=−1.821200×10−05
A6=7.827020×10−07
A8=4.918500×10−09
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
上述した実施例2における条件式(1)〜条件式(7)における各値は、下記の表6の通りである。
図3に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が変化する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向け且つ物体側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第10レンズE10のみからなっている。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.10〜52.52,F=3.59〜6.17,ω=39.0〜4.50の範囲で変化する。実施例3における各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
すなわち、表7においては、「*」が付された第5面、第6面、第12面、第14面、第15面および第19面の各光学面が非球面であり、式(8)における各非球面のパラメータは、次の通りである。
非球面
第5面
K=0
A4=5.647100×10−06
A6=1.043790×10−08
A8=−3.470820×10−10
A10=3.963570×10−12
A12=−2.246710×10−14
A14=5.093240×10−17
K=0
A4=2.300680×10−04
A6=−1.112180×10−05
A8=5.063420×10−07
A10=−1.766910×10−08
A12=2.829030×10−10
A14=−1.593730×10−12
第12面
K=0
A4=−7.987240×10−04
A6=−2.226620×10−06
A8=−1.023550×10−06
A10=−2.323540×10−08
K=0
A4=−7.184160×10−04
A6=1.158700×10−05
A8=−3.675680×10−07
A10=8.324580×10−09
第15面
K=0
A4=4.124790×10−04
A6=9.041150×10−06
A8=1.930550×10−07
第19面
K=0
A4=−5.248580×10−05
A6=2.549010×10−06
A8=−4.019640×10−08
上述した実施例3における条件式(1)〜条件式(7)における各値は、下記の表9の通りである。
[実施の形態]
次に、上述した実施例1〜実施例3に示されたような本発明に係るズームレンズを撮影光学系として採用してカメラ等の撮影機能を有する情報装置を構成した本発明の実施の形態について図13〜図15を参照して説明する。図13は、物体、すなわち被写体側である前面側から見たカメラの外観を示す斜視図であるが、このうち(a)は、撮影レンズがカメラのボディー内に沈胴している状態、(b)は、撮影レンズがカメラのボディーから突出している状態を示す。図14は、撮影者側である背面側から見たカメラの外観を示す斜視図であり、図15は、カメラの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、カメラについて説明しているが、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯情報端末装置にカメラ機能を組み込んだものが近年登場している。このような携帯情報端末装置も外観は若干異にするもののカメラと実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような携帯情報端末装置に本発明に係るズームレンズを採用してもよい。
さらに、図15に示すように、カメラは、受光素子12、信号処理装置13、画像処理装置14、中央演算装置(CPU)15、半導体メモリ16および通信カード等17も備えている。
カメラ1は、撮影レンズ2とCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子12を有しており、撮影光学系である撮影レンズ2によって形成される撮影対象となる物体、つまり被写体、の像を受光素子12によって読み取るように構成されている。カメラ1の撮影レンズ2としては、実施例1〜3において説明したような本発明に係るズームレンズを用いる(請求項12または請求項14に対応する)。
受光素子12の出力は、中央演算装置15によって制御される信号処理装置13によって処理され、ディジタル画像情報に変換される。信号処理装置13によってディジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置15によって制御される画像処理装置14において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ16に記録される。この場合、半導体メモリ16は、メモリカードスロット10に装填されたメモリカードでもよく、カメラ本体に内蔵された半導体メモリ16でもよい。
撮影レンズ2は、カメラの携帯時には図13の(a)に示すように沈胴状態にあってカメラのボディー内に埋没しており、ユーザーが電源スイッチ9を操作して電源を投入すると、図13の(b)に示すように鏡胴が繰り出され、カメラのボディーから突出する構成とする。このとき、撮影レンズ2の鏡胴の内部では、ズームレンズを構成する各群の光学系が、例えば広角端の配置となっており、ズームレバー4を操作することによって、各群光学系の配置が変更されて、望遠端への変倍動作を行うことができる。なお、ファインダ5の光学系も撮影レンズ2の画角の変化に連動して変倍するようにすることが望ましい。
多くの場合、シャッタボタン3の半押し操作により、フォーカシングがなされる。本発明に係るズームレンズ(請求項1〜請求項11で定義され、あるいは実施例1〜実施例3に示されたズームレンズ)におけるフォーカシングは、第1レンズ群G1の移動、あるいは、第3レンズ群G3の移動、もしくは受光素子の移動などによって行うことができる。
半導体メモリ16に記録した画像を液晶モニタ7に表示させたり、通信カード等17を介して外部へ送信させる際には、操作ボタン8を所定のごとく操作する。半導体メモリ16および通信カード等17は、メモリカードスロットおよび通信カードスロット10等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
なお、撮影レンズ2が沈胴状態にあるときには、ズームレンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば沈胴時に第2レンズ群G2および第3レンズ群G3の少なくとも一方が光軸上から退避して、その他のレンズ群と並列的に収納されるような機構とすれば、カメラのさらなる薄型化を実現することができる。
上述のようなカメラ(情報装置)または携帯情報端末装置には、既に述べた通り、実施例1〜実施例3に示されたようなズームレンズを用いて構成した撮影レンズ2を撮影光学系として使用することができる。したがって、広画角(半画角が38度以上)で高変倍(変倍比が7倍以上)でありながら、十分に小型で、かつ諸収差の少ないレンズとそれを有する高画質で小型の情報装置または携帯情報端末装置を実現することができる。
FP 結像面
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
E1〜E10 第1レンズ〜第10レンズ
1 カメラ
2 撮影レンズ
3 シャッタボタン
4 ズームレバー
5 ファインダ
6 ストロボ
7 液晶モニタ
8 操作ボタン
9 電源スイッチ
10 メモリカードスロットおよび通信カードスロット
12 受光素子
13 信号処理装置
14 画像処理装置
15 中央演算装置
16 半導体メモリ
17 通信カード等
Claims (13)
- 物体側から順次、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群の物体側に開口絞りを有してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、全群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群を物体側から順次、負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成し、以下条件式(1)、(2)、(3)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
(1) 1.15<F2r / F2<1.30
(2)−0.5<F2 / Fm<−0.1
(3)−1.2<F2p/F2<−0.8
但し、F2rは、前記第2レンズ群の最も像面側のレンズの焦点距離であり、F2は、前記第2レンズ群の焦点距離であり、広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとしたとき、Fmは、Fm=√(Fw*Ft)であり、F2pは、前記第2レンズ群の正レンズの焦点距離である。
- 請求項1に記載のズームレンズにおいて、Tprを望遠比(望遠端での全長÷望遠端焦点距離)としたとき、下記の条件式(4)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
(4) 1.0<Tpr<1.3 - 請求項1または2に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群を、少なくとも物体側から順に、正レンズ、正レンズ、負レンズで構成したことを特徴とするズームレンズ。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第2レンズ群のうちの少なくとも1枚の負レンズがハイブリッド非球面レンズであることを特徴とするズームレンズ。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群が1枚の負レンズと2枚の正レンズを有することを特徴とするズームレンズ。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズが非球面を持つことを特徴とするズームレンズ。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、最も物体側の面が非球面であり、下記の条件式(5)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
(5) θgF <0.551
但し、ngをg線に対する屈折率、nFをF線に対する屈折率、nCをc線に対する屈折率としたとき、第4レンズ群内の正レンズの部分分散比θgFは、(ng-nF)/(nF-nC)である。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、以下の条件式(6)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
(6) Ft/Fw>7
但し、Fwは、広角端での焦点距離であり、Ftは、望遠端での焦点距離である。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、以下の条件式(7)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
(7) 0.78<Y’/Fw
但し、Y’は、最大像高である。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群が物体側へ移動し、前記第2レンズ群が像側に凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記第4レンズ群が物体側へ凸の曲線、もしくはその一部を描いて移動し、前記開口絞りが他のレンズ群とは独立に移動することを特徴とするズームレンズ。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とする撮影機能を有する情報装置。
- 請求項11に記載の撮影機能を有する情報装置において、ズームレンズによる物体像が、撮像素子の受光面上に結像されることを特徴とする撮影機能を有する情報装置。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影光学系として有することを特徴とする携帯情報端末装置。
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