JP2012137683A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 物体側から、順次、負の第1レンズ群G1と、絞りADと、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3とを配置する。第1レンズ群G1は、物体側から、順次、負レンズL1と、正レンズL2とを配置し、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、正レンズL3と、正レンズL4と、負レンズL5と、正レンズL6とを配置し、第3レンズ群G3は、正レンズL7を有して構成する。第1レンズ群G1の負レンズL1のd線におけるアッベ数νd1n、第1レンズ群G1の正レンズL2のd線におけるアッベ数νd1p、広角端における全系の焦点距離fw、望遠端における全系の焦点距離ft、および広角端における半画角ωwが、
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足する。
【選択図】 図1
Description
ズームレンズの小型化の面においては、まず、使用時のレンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)を短縮することが必要であり、また各レンズ群の厚みを短縮して収納時の全長を抑えることも小型化を実現するための重要な要素である。一方、ズームレンズの高性能化においては、ハイエンドのディジタルカメラへの適用を考えると、少なくとも500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって有することが必要である。
さらに、撮影レンズの広角化を望むユーザも多く、ズームレンズの広角端の半画角は38度以上であることが望ましい。半画角38度は、35mm(いわゆるライカ判)フィルム用銀塩カメラ換算の焦点距離で28mmに相当する。
広角化や大口径化に適したズームレンズのタイプとして良く知られているものに、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1レンズ群と、正の焦点距離を持つ第2レンズ群と、正の焦点距離を持つ第3レンズ群とを配置したものが広く知られている。このような負−正−正の3群構成のレンズタイプを有するズームレンズの例が、特許文献1(特開2008−15433号)、特許文献2(特開2009−20337号)および特許文献3(特開2009−169414号)等に開示されている。
すなわち、特許文献1(特開2008−15433号)、特許文献2(特開2009−20337号)および特許文献3(特開2009−169414号)のいずれに開示された構成も、広画角化および小型化を達成し、しかも高変倍比で、収差等が少ないズームレンズという要望を充分に満たすものではなく、高性能のディジタルカメラ等に撮像光学系として用いるためのズームレンズの仕様としては不充分である。そこで、小型で、しかも広画角化を達成することができ、さらに高変倍比で、収差等が少なく高解像度が得られる高性能のズームレンズが求められている。
本発明の請求項1の目的は、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差、特に色収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、色収差をより効果的に補正することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、色収差を一層効果的に且つ適切に補正することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、さらに歪曲収差をより効果的に補正することを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能なズームレンズを用いる小型で高性能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、よりコンパクト性を向上し、材料の消費量を削減することを可能とする撮像装置を提供することにある。
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕:
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足することを特徴としている。
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足することを特徴としている。
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pおよび
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nが、
下記条件式〔4〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
をさらに満足することを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項3のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
下記条件式〔5〕:
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn>30
を満足することを特徴としている。
前記第1レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1〜請求項5のいずれか1項のズームレンズであって、
前記第2レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る撮像装置は、
撮像用光学系として、請求項1〜請求項6のいずれか1項のズームレンズを用いることを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項7の撮像装置であって、
前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させることを特徴としている。
すなわち、本発明の請求項1のズームレンズによれば、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕:
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足することにより、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能となる。
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足することにより、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズにおいて、特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能となる。
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pおよび
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nが、
下記条件式〔4〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
をさらに満足することにより、
特に、色収差をより効果的に補正することが可能となる。
本発明の請求項4のズームレンズによれば、請求項1〜請求項3のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
下記条件式〔5〕:
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn>30
を満足することにより、
特に、色収差を一層効果的に且つ適切に補正することが可能となる。
前記第1レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることにより、
特に、さらに歪曲収差をより効果的に補正することが可能となる。
本発明の請求項6のズームレンズによれば、請求項1〜請求項5のいずれか1項のズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることにより、
特に、高変倍化しても、球面収差および像面湾曲等をより適切に補正することが可能となる。
本発明の請求項7の撮像装置によれば、
撮像用光学系として、請求項1〜請求項6のいずれか1項のズームレンズを用いることにより、
特に、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能なズームレンズを用いる小型で高性能な撮像装置とすることができる。
本発明の請求項8の撮像装置によれば、請求項7の撮像装置において、
前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させることにより、
特に、よりコンパクト性を向上し、材料の消費量を削減することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズは、
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕:
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足するものである(請求項1に対応する)。
光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足するものである(請求項2に対応する)。
本発明のその他の一つの実施の形態に係るズームレンズは、上述した実施の形態の全ての条件、すなわち条件式〔1〕〜条件式〔4〕を全て満足するものである(請求項3に対応する)。このようなズームレンズは、広角端での半画角ωwが38degを超え、且つ4倍を超え7倍未満の変倍比ft/fwを3群ズームで実現する場合における色収差等の補正にさらに有利になる。
前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
下記条件式〔5〕:
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn>30
を満足するものである(請求項4に対応する)。
条件式〔5〕は、第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpと第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnの差の範囲を規定している。アッベ数νd2cpとアッベ数νd2cnの差が、下限である30以下となると、各収差、特に色収差を補正しきれないという問題がある。また、アッベ数νd2cpとアッベ数νd2cnの差が、60以上となると、各ズームポジションで色収差をバランスよく補正することができなくなる。
第1レンズ群に、非球面を2面配置することによって、広角端での半画角が38deg以上に広角化した場合に発生し易い歪曲収差を良好に補正することができる。後述する本発明の具体的な実施例においても、広角端における歪曲収差は5%程度であり、画像処理による歪曲収差補正等を行う必要がない程度に良好に補正されている。
本発明のさらに他の一つの実施の形態に係るズームレンズは、上述した実施の形態のいずれか一つにおいて、前記第2レンズ群が、少なくとも2面の非球面を有している(請求項6に対応する)。
第2レンズ群に、非球面を2面配置することによって、高変倍化した際にも、球面収差や、像面湾曲等をバランスよく補正することができる。
本発明の他の一つの実施の形態に係る撮像装置は、上述した実施の形態のいずれか一つのズームレンズを用いて撮像用光学系を構成する(請求項7に対応する)。
このような撮像装置は、上述した各実施の形態のように、小型で、4倍を超える変倍比および広角端にて半画角38度以上の広角化を達成し、しかも収差を充分に補正して、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応する解像力を実現する高性能を得ることが可能なズームレンズを撮像用光学系として用いることで、小型でしかも高性能を得ることができる。
このような構成とした撮像装置は、上述したズームレンズの収納時に、さらに第3レンズ群をレンズ光軸から退避させることで、撮像装置をよりコンパクトに構成することができ、材料の消費量をも低減することができる。
このような本発明の構成によって、新規なズームレンズおよび撮像装置を実現することができる。以下に詳述する具体的な実施例に示すように、本発明に係るズームレンズは、小型で、広角端における半画角が38度以上の広画角および5倍程度の高い変倍比を有し、しかも収差が充分に補正され、500万画素〜1000万画素を超える受光素子に対応することが可能である。また、このようなズームレンズを撮像用光学系として用いることにより小型で性能良好なディジタルカメラ等の撮像装置を実現することができる。
実施例1〜実施例3において、第3レンズ群の像面側に配設される平行平板からなる光学要素は、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種光学フィルタや、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の受光撮像素子のカバーガラス(シールガラス)を想定したもので、等価的な透明平行平板として示しており、ここではフィルタ等FTと称することにする。また、長さの次元を持つ量の単位は、特に断らない限り「mm」である。
また、実施例1〜実施例3において、いくつかのレンズ面を非球面としている。非球面を形成するには、いわゆるモールド非球面レンズのように、各レンズ面を直接非球面とする構成と、いわゆるハイブリッド非球面レンズのように、球面レンズのレンズ面に非球面を形成する樹脂薄膜を敷設して非球面を得る構成とがあるが、それらのいずれを用いても良い。
実施例1〜実施例3における収差は、充分に補正されており、500万画素〜1,000万画素またはそれ以上の画素数の受光素子に対応することが可能となっている。本発明に従ってズームレンズを構成することによって、充分な小型化を達成しながら、広角端における半画角が38度以上の広画角および5倍程度の高い変倍比を達成して、しかも非常に良好な像性能を確保し得ることは、実施例1〜実施例3より明らかである。
実施例1〜実施例3に共通な記号の意味は、次の通りである。
F:Fナンバ(F値)
ω:半画角(度)
R:曲率半径(非球面については近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数
A12:12次の非球面係数
A14:14次の非球面係数
ここで用いられる非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、そして円錐定数をKとし、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、次の式〔6〕で定義され、近軸曲率半径および円錐定数、並びに非球面係数を与えて形状を特定する。
図1に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、そして正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。この場合、第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置し、第2レンズ群G3は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5および第6レンズL6を配置し、第3レンズ群G3は、第7レンズL7を有している。
広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が漸次減小し、そして第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が漸次増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、像面側に強い凹面を向けた両凹形状を有し、その両面を非球面として形成した負レンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有する正レンズからなる第2レンズL2とを配している。
開口絞りADは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に介挿配置しており、第2レンズ群G2と一体的に動作するように支持している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その両面を非球面として形成した正メニスカスレンズからなる第7レンズL7のみからなっている。
第3レンズ群G3の像面側には、この場合、2枚の平行平板からなるフィルタ等FTを配置しており、第3レンズ群G3と一体的に移動するように構成している。
この場合、図1に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、そして第2レンズ群G2は、像面側から物体側へ単調に移動する。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f,FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=4.33〜20.58,F=2.93〜5.99およびω=43.7〜10.5の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
すなわち、表1においては、「*」が付された第1面、第2面、第6面、第11面、第13面および第14面の各光学面が非球面であり、式〔6〕における各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
第1面
K=0
A4=2.07581×10−4
A6=−3.60950×10−6
A8=3.16962×10−8
A10=−1.09224×10−10
A12=1.90412×10−14
A14=0
K=−9.19370×10−1
A4=3.06244×10−4
A6=2.59888×10−6
A8=−1.41328×10−7
A10=1.72705×10−9
A12=0
A14=0
第6面
K=−9.06850×10−1
A4=1.58834×10−4
A6=2.11113×10−6
A8=−5.23595×10−8
A10=0
A12=0
A14=0
K=0
A4=−2.34458×10−4
A6=1.08178×10−7
A8=2.73898×10−9
A10=7.68573×10−10
A12=0
A14=0
第13面
K=0
A4=−1.36366×10−3
A6=−3.74826×10−5
A8=−2.07448×10−8
A10=−8.27093×10−8
A12=0
A14=0
K=0
A4=−1.84901×10−3
A6=−5.73066×10−5
A8=2.77995×10−7
A10=0
A12=0
A14=0
第1レンズ群G1と開口絞りADとの間の可変間隔DA、そして(開口絞りADと一体的に動作する)第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DBは、ズーミングに伴って次表のように変化させる。
〔1〕 νd1n−νd1p=34.28
〔2〕 ft/fw=4.75
〔3〕 ωw=43.8deg
〔4〕 νdave2p−νd2n=46.4
〔5〕 νd2cp−νd2cn=47.5
また、図2、図3および図4に、それぞれ、実施例1の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの収差図において、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図5に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、そして正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。この場合、第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置し、第2レンズ群G3は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5および第6レンズL6を配置し、第3レンズ群G3は、第7レンズL7を有している。
広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が漸次減小し、そして第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が漸次増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した負レンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第2レンズL2とを配している。
開口絞りADは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に介挿配置しており、第2レンズ群G2と一体的に動作するように支持している。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第7レンズL7のみからなっている。
第3レンズ群G3の像面側には、この場合も、2枚の平行平板からなるフィルタ等FTを配置しており、第3レンズ群G3と一体的に移動するように構成している。
この場合、図5に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は、像面側から物体側へほぼ単調に移動し、そして第3レンズ群G3は、物体側から像面側へほぼ単調に移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f,FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=4.33〜20.58,F=2.9〜6.2およびω=43.8〜10.5の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
非球面パラメータ
第2面
K=−6.73620×10−1
A4=1.52550×10−4
A6=−1.73050×10−6
A8=4.07923×10−8
A10=−1.65892×10−9
A12=7.70695×10−11
A14=−8.34945×10−13
K=0
A4=−8.44050×10−5
A6=9.26545×10−7
A8=2.96058×10−8
A10=−3.21786×10−9
A12=6.54557×10−11
A14=−6.20506×10−13
第8面
K=0
A4=−5.80997×10−4
A6=8.34831×10−6
A8=−3.83604×10−6
A10=2.76041×10−7
A12=3.57481×10−9
A14=0
K=1.67332
A4=6.37892×10−5
A6=−1.26053×10−5
A8=3.00995×10−6
A10=−3.20863×10−7
A12=6.85401×10−9
A14=−1.25611×10−10
第14面
K=0
A4=5.48762×10−4
A6=−7.69365×10−5
A8=1.02023×10−5
A10=−5.78756×10−7
A12=1.19081×10−8
A14=0
第1レンズ群G1と開口絞りADとの間の可変間隔DA、そして(開口絞りADと一体的に動作する)第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DBは、ズーミングに伴って次表のように変化させる。
〔1〕 νd1n−νd1p=23.59
〔2〕 ft/fw=4.75
〔3〕 ωw=43.8deg
〔4〕 νdave2p−νd2n=36.7
〔5〕 νd2cp−νd2cn=41.1
また、図6、図7および図8に、それぞれ、実施例2の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。先に述べたように、これらの収差図において、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図9に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、そして正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。この場合、第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置し、第2レンズ群G3は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5および第6レンズL6を配置し、第3レンズ群G3は、第7レンズL7を有している。
第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作し、開口絞りADは、第2レンズ群G2と一体的に動作する。図9には、各光学面の面番号も示している。なお、図9における各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状を有し、その両面を非球面として形成した負レンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有する正レンズからなる第2レンズL2とを配している。
開口絞りADは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に介挿配置しており、第2レンズ群G2と一体的に動作するように支持している。
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その物体側の面を非球面として形成した正メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、物体側に強い凸面を向けた両凸形状を有する正レンズからなる第4レンズL4と、像面側に強い凹面を向けた両凹形状を有する負レンズからなる第5レンズL5と、そして物体側に凸面を向けた正メニスカス形状を有し、その像面側の面を非球面として形成した正レンズからなる第6レンズL6とを配している。第4レンズL4と第5レンズL5の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせて一体に接合し、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3の像面側には、この場合も、2枚の平行平板からなるフィルタ等FTを配置しており、第3レンズ群G3の移動に伴って第3レンズ群G3との間隔が漸次変化するように構成している。
すなわち、この場合、図9に示すように、広角端(WIDE)から望遠端(TELE)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、像面側に凸となる軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は、像面側から物体側へほぼ単調に移動し、そして第3レンズ群G3は、物体側から像面側へほぼ単調に移動して、第3レンズ群G3とフィルタ等FTとの間隔は、漸次減小する。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f,FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.02〜23.86,F=2.87〜6.95およびω=39.7〜9.2の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
非球面パラメータ
第1面
K=0
A4=−1.33933×10−4
A6=7.20733×10−7
A8=−5.01005×10−9
A10=−4.45239×10−10
A12=1.66754×10−11
A14=−1.36710×10−13
K=−7.01256×10−1
A4=−6.81704×10−5
A6=−6.25052×10−6
A8=2.44339×10−7
A10=−1.67131×10−8
A12=3.71974×10−10
A14=−1.82226×10−12
第6面
K=9.53381×10−1
A4=−3.77405×10−4
A6=−1.47389×10−5
A8=−2.55646×10−7
A10=−9.25023×10−8
K=0
A4=2.23626×10−3
A6=1.54902×10−4
A8=−7.31637×10−6
A10=2.25926×10−6
第13面
K=0
A4=−1.09036×10−3
A6=−4.61958×10−5
第14面
K=0
A4=−3.80682×10−4
A6=−3.80316×10−5
A8=6.96623×10−7
A10=−8.62454×10−9
第1レンズ群G1と開口絞りADとの間の可変間隔DA、そして(開口絞りADと一体的に動作する)第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DBは、ズーミングに伴って次表のように変化させる。
〔1〕 νd1n−νd1p=23.78
〔2〕 ft/fw=4.75
〔3〕 ωw=39.7deg
〔4〕 νdave2p−νd2n=29.9
〔5〕 νd2cp−νd2cn=49.4
また、図10、図11および図12に、それぞれ、実施例3の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。先に述べたように、これらの収差図において、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
[第4の実施の形態]
ディジタルカメラは、撮影レンズ101とCMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子やCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子111を有しており、撮像用光学系である撮影レンズ101によって形成される撮影対象となる物体、つまり被写体、の像を受光素子111によって読み取るように構成されている。この撮影レンズ101として、実施例1〜実施例3において説明した本発明に係るズームレンズを用いている(請求項1または請求項2に対応する)。
撮影レンズ101は、ディジタルカメラの携帯時には図13の(a)に示すように沈胴状態にあってディジタルカメラのボディー内に埋没しており、ユーザが電源スイッチ108を操作して電源を投入すると、図13の(b)に示すように鏡胴が繰り出され、ディジタルカメラのボディーから突出する構成とする。ズームレバー103を操作することによって、被写体画像の切り出し範囲を変更して擬似的に変倍する、いわゆるディジタルズーム方式のズーミングを行うこともできる。このとき、ファインダ104の光学系も有効画角の変化に連動して変倍するようにすることが望ましい。
シャッタボタン102をさらに押し込み全押し状態とすると撮影が行なわれ、その後に上述した通りの処理がなされる。
半導体メモリ115に記録した画像を液晶モニタ106に表示させたり、通信カード等116を介して外部へ送信させる際には、操作ボタン107を所定のごとく操作する。半導体メモリ115および通信カード等116は、メモリカードスロット109および通信カードスロット110等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
なお、撮影レンズ101が沈胴状態にあるときには、撮影レンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、沈胴時に第3レンズ群G3が光軸上から退避して、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2と並列的に収納されるような機構とすれば、ディジタルカメラのさらなる薄型化を実現することができる。
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L1〜L7 レンズ
AD 開口絞り
FT フィルタ等
101 撮影レンズ
102 シャッタボタン
103 ズームレバー
104 ファインダ
105 ストロボ
106 液晶モニタ
107 操作ボタン
108 電源スイッチ
109 メモリカードスロット
110 通信カードスロット
111 受光素子(エリアセンサ)
112 信号処理装置
113 画像処理装置
114 中央演算装置(CPU)
115 半導体メモリ
116 通信カード等
Claims (8)
- 光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第1レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd1n、
前記第1レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数νd1p、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔1〕、〔2〕、〔3〕:
〔1〕 40>νd1n−νd1p>23
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 光軸に沿って、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置するとともに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置してなり、
広角端から望遠端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が漸次小さくなり、且つ前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が漸次大きくなるズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から、順次、負レンズと、正レンズとを配置し、
前記第2レンズ群は、物体側から、順次、正レンズと、正レンズと、負レンズと、正レンズとを配置し、そして、
前記第3レンズ群は、正レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2p、
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2n、
広角端における全系の焦点距離fw、
望遠端における全系の焦点距離ftおよび
広角端における半画角ωwが、
下記条件式〔4〕、〔2〕、〔3〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
〔2〕 7>ft/fw>4
〔3〕 ωw>38deg
を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第2レンズ群の正レンズのd線におけるアッベ数の平均値νdave2pおよび
前記第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数νd2nが、
下記条件式〔4〕:
〔4〕 50>νdave2p−νd2n>35
をさらに満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群に少なくとも1つの接合レンズを有して構成し、
前記第2レンズ群の接合レンズの正レンズのd線におけるアッベ数νd2cpおよび
前記第2レンズ群の接合レンズの負レンズのd線におけるアッベ数νd2cnが、
下記条件式〔5〕:
〔5〕 60>νd2cp−νd2cn>30
を満足することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群は、少なくとも2面の非球面を有してなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 撮像用光学系として、請求項1〜請求項6のいずれか1項のズームレンズを用いることを特徴とする撮像装置。
- 前記ズームレンズの収納時に、前記第3レンズ群をレンズ光軸から退避させる構成としたことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
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