JP3404204B2 - 光走査用レンズおよび走査結像レンズおよび光走査装置 - Google Patents

光走査用レンズおよび走査結像レンズおよび光走査装置

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JP3404204B2
JP3404204B2 JP34148495A JP34148495A JP3404204B2 JP 3404204 B2 JP3404204 B2 JP 3404204B2 JP 34148495 A JP34148495 A JP 34148495A JP 34148495 A JP34148495 A JP 34148495A JP 3404204 B2 JP3404204 B2 JP 3404204B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光走査用レンズお
よび走査結像レンズおよび光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主走査対応方向に長い線像に結像された
光束を上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏
向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
て被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置は光プ
リンタやデジタル複写機に関連して広く知られている。
【0003】上記「主走査対応方向」は、光源から被走
査面に到る光路を光学系の光軸に沿って直線的に展開し
た仮想的な光路上で主走査方向に平行的に対応する方向
を言い、上記仮想的な光路上において、副走査方向と平
行的に対応する方向を「副走査対応方向」と言う。
【0004】光偏向器により理想的に偏向された偏向光
束の主光線が、偏向に伴い掃引する面をこの明細書中に
おいて「偏向面」と呼ぶ。また、偏向面に直交する平面
で、走査結像レンズの光軸に平行なものを「偏向直交
面」と呼ぶ。
【0005】上記走査結像レンズは、上記線像の結像位
置と被走査面とを副走査対応方向に関して「幾何光学的
に共役な関係」とする「共役化機能」と、光走査を等速
化する「等速化機能」とを有する。上記共役化機能は光
偏向器における偏向反射面の「面倒れ」を補正するため
の機能である。
【0006】良好な光走査を実現するには、走査結像レ
ンズが上記共役化機能や等速化機能が良好であることに
加え、副走査方向における像面湾曲を良好に補正されて
いることが必要である。副走査方向の像面湾曲の補正が
十分でないと、副走査方向の光スポット径が光スポット
の像高と共に変動し、書き込まれる画像の解像度を著し
く低下させ、像質の低下を招くからである。
【0007】副走査方向の像面湾曲を良好に補正するた
めに、走査結像レンズにおける1以上のレンズ面におい
て、偏向直交面内における曲率半径を主走査対応方向に
おける位置に応じて変化させた走査結像レンズが知られ
ている(特開平6−230308号公報、特開平2−4
6418号公報)。
【0008】上記公報のうち前者に記載の走査結像レン
ズは副走査方向の像面湾曲が良好に補正されているが、
偏向直交面内における曲率半径が「主走査対応方向にお
いて光軸を離れるに従い単調に増加している」ため、偏
向角:0と最大偏向角(有効主走査領域の端部に対応す
る)とで上記曲率半径が大きく異なる。このような面形
状を持つレンズに光軸の傾き(所謂ティルト)やシフト
等の組付け誤差があると、この組付け誤差により副走査
方向の像面湾曲が著しく劣化することになる。
【0009】このため上記公報記載の走査結像レンズは
組付けの公差が厳しく、そのため光走査装置の組立ての
作業性が悪いという問題がある。
【0010】上記公報のうち後者に記載された走査結像
レンズでは、偏向角:0と最大偏向角における副走査方
向の曲率半径の差はさほど大きくない。しかし、このレ
ンズの画角は33度程度と小さいため、光偏向器から被
走査面に到る光軸長が長くなり、光走査装置が大型化し
やすく、これを避けるために折り返しミラーで偏向光束
の光路を屈曲させると、部品点数の増加によるコストア
ップを招来する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、光走査装置および走査結像レンズにおいて、
共役化機能と等速化機能を良好に保ちつつ、光走査装置
への組付けの公差に対する許容度を有効に緩和させ、光
走査装置のコンパクト性を確保することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の「光走査用レ
ンズ」は、主走査対応方向に長い線像に結像された光束
を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏向
器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像レ
ンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめて
被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置において
「複数枚のレンズにより構成される走査結像レンズの一
部を構成するレンズ」である。
【0013】即ち、光走査用レンズは1枚のレンズであ
って、他の1枚以上のレンズとともに「走査結像レン
ズ」を構成する。
【0014】光走査用レンズは以下の如き特徴を有する
(請求項1)。即ち、光走査用レンズは「光偏向器側に
凹面を向けたメニスカスレンズ」である。光偏向器側の
面は「偏向直交面内における曲率半径の絶対値が、主走
査対応方向において光軸を離れるに従い極小値に向かっ
て滑らか且つ単調に減少し、極小位置を超えたのち、光
軸を離れるに従い滑らか且つ単調に増加するように定め
られ、且つ、被走査面側の面の偏向直交面内における曲
率中心を連ねた線が偏向面内において主走査対応方向に
沿う曲線となる」ように定められる。
【0015】被走査面側の面は「ノーマルトロイダル
面」である。
【0016】上記「光走査用レンズ」はメニスカスレン
ズであるので、中央と周辺部、特に主走査対応方向にお
ける中央部と周辺部との肉厚差を有効に軽減する「均肉
化」が可能であり、プラスチック等の樹脂で成形加工に
より作製する際の「ヒケやウネリ」といった変形を有効
に防止できる。
【0017】光走査用レンズは、メニスカスレンズの凹
面を光偏向器側に向けて配備されるので、主走査対応方
向の中央部と周辺部での「副走査対応方向の横倍率の
差」を少なくできる。
【0018】請求項1記載の光走査用レンズは、他の1
枚以上のレンズとともに「走査結像レンズ」を構成す
る。この場合、光走査用レンズは、基本的には走査結像
レンズのどの部位に配備されても良い。
【0019】請求項2記載の光走査用レンズは「走査結
像レンズを構成する複数のレンズのうちで最も被走査面
側」に配備され、「樹脂で成形加工」される。走査結像
レンズには偏向光束が入射されるので、2枚以上のレン
ズで構成される走査結像レンズの場合、被走査面に近い
レンズほど主走査方向の有効径が大きくなる。プラスチ
ック等の樹脂で容易に成形できる光走査用レンズを最も
被走査面に近い位置に配備することにより、走査結像レ
ンズの製作を容易ならしむることが可能になる。
【0020】上記請求項1または2記載の光走査用レン
ズにおいて、光偏向器側の面の偏向面内における形状を
「非円弧形状」とすることが出来る(請求項3)。
【0021】「非円弧形状」は、光軸方向に座標:Xを
とり、光軸直交方向に座標:Yをとるとき、近軸曲率半
径をR、円錐定数をK、高次の係数をA,B,C,
D,...として、 X=(Y2/R)/[1+√{1−(1+K)(Y/R)2}] +A・Y4+B・Y6+C・Y8+D・Y10...(1) なる式におけるR,K,A,B,C,D,..を与えて
特定される曲線形状であり、この発明においては「光偏
向器の側に向かって凹」である。
【0022】上記請求項1または2または3記載の光走
査用レンズは、光偏向器側の面の偏向直交面内における
曲率半径の絶対値の、最大値をRsmax、最小値をR
smin、光軸上の曲率半径の絶対値をRs(0)とす
るとき、これらが条件: (I) (Rsmax−Rsmin)/Rs(0)<0.15 を満足することが出来る(請求項4)。
【0023】この条件(I)が満足されると、光走査用
レンズの光偏向器側面の副走査対応方向の曲率半径の主
走査対応方向における変動が小さいため、主走査対応方
向の中央部と周辺部とで上記曲率半径の差が小さく、従
って「光走査用レンズの主走査対応方向におけるシフト
に対する公差の許容度」が大きくなる。
【0024】請求項5記載の光走査用レンズは、上記請
求項1または2または3または4記載の光走査用レンズ
において「光偏向器側の面における偏向直交面内の曲率
半径の、主走査対応方向における変化が、光軸に関して
非対称的である」ことを特徴とする。
【0025】光偏向器としてポリゴンミラーのような所
謂「サグ(線像の結像位置と偏向反射面とのずれ)」が
生じるものを使用するときには、偏向光束における偏向
の起点が光軸に対して非対称に変動するので、このよう
な場合に、請求項5記載の光走査用レンズを用いること
により、副走査方向の像面湾曲における上記サグの影響
を有効に補正できる。
【0026】請求項6記載の走査結像レンズは「主走査
対応方向に長い線像に結像された光束を、上記線像の結
像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏向器により等角速度
的に偏向させ、偏向光束を走査結像レンズにより被走査
面上に光スポットとして集光せしめて被走査面の等速的
な光走査を行なう光走査装置」における走査結像レンズ
であって2枚のレンズにより構成される。
【0027】2枚のレンズの内の1枚は請求項4または
5記載の光走査用レンズである。光偏向器側のレンズ
は、光偏向器側の面が「共軸非球面(上記式(1)で特
定される非円弧形状を光軸の回りに回転して得られる形
状)」であり、被走査面側の面が「球面」である。
【0028】請求項7記載の走査結像レンズは「主走査
対応方向に長い線像に結像された光束を、上記線像の結
像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏向器により等角速度
的に偏向させ、偏向光束を走査結像レンズにより被走査
面上に光スポットとして集光せしめて被走査面の等速的
な光走査を行なう光走査装置」における走査結像レンズ
であって2枚のレンズにより構成される。
【0029】2枚のレンズの内の1枚が請求項4記載の
光走査用レンズである。光偏向器側のレンズは、光偏向
器側の面が「偏向面内の形状を非円弧形状とし、主走査
対応方向に平行な回転軸を持つ凹の樽型トロイダル面」
であり、被走査面側の面が「ノーマルトロイダル面」で
ある。「樽型トロイダル面」は、偏向面内の形状が前記
(1)式で特定される非円弧形状であり、この非円弧形
状を主走査対応方向に平行で偏向面内において光偏向器
側にある回転軸の回りに回転することにより得られる樽
型の曲面である。
【0030】請求項8記載の光走査装置は「主走査対応
方向に長い線像に結像された光束を、上記線像の結像位
置近傍に偏向反射面を持つ光偏向器により等角速度的に
偏向させ、偏向光束を走査結像レンズにより被走査面上
に光スポットとして集光せしめて上記被走査面の等速的
な光走査を行なう光走査装置」において、複数枚のレン
ズにより構成される走査結像レンズが請求項1または2
または3または4または5記載の光走査用レンズを含む
ことを特徴とする。
【0031】請求項9記載の光走査装置は「主走査対応
方向に長い線像に結像された光束を、上記線像の結像位
置近傍に偏向反射面を持つ光偏向器により等角速度的に
偏向させ、偏向光束を走査結像レンズにより被走査面上
に光スポットとして集光せしめて上記被走査面の等速的
な光走査を行なう光走査装置」において、走査結像レン
ズが請求項6または7記載の走査結像レンズであること
を特徴とする。
【0032】請求項9記載の光走査装置において、光偏
向器をポリゴンミラーとし、走査結像レンズとして請求
項6記載の走査結像レンズを用い、光走査用レンズとし
て請求項5記載の光走査用レンズを用いることが出来る
(請求項10)。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、請求項8,9記載の光走
査装置の実施の1形態を略示している。
【0034】光源であるLD1から放射されたレーザ光
束はカップリングレンズ2によりカップリングされ、シ
リンダレンズ3により副走査対応方向(図面に直交する
方向)にのみ集光されつつミラー4により反射され、光
偏向器の偏向反射面5の位置に主走査対応方向(図面に
平行な方向)に長い線像に結像する。
【0035】ミラー4は、LD1から偏向反射面5に到
る光学系のレイアウト次第では省略してもよく、シリン
ダレンズ3は「凹シリンダミラー」で代替してもよい。
【0036】この実施の形態において、光偏向器は「ホ
ゾ型ミラー」等の回転単面鏡で、その回転軸5Aを偏向
反射面5内に含んでおり、光源側からの光束の主光線は
回転軸5Aの位置に入射する。従って、この形態におい
ては偏向反射面5の回転に伴う「サグ」の発生がない。
【0037】偏向反射面5による反射光束は偏向反射面
5の等速的な回転に従い等角速度的に偏向し、偏向光束
となってレンズ6,7を透過する。レンズ6,7は「走
査結像レンズ」を構成する。
【0038】走査結像レンズを透過した偏向光束は被走
査面8に向かって集光し、被走査面8上に形成される光
スポットにより被走査面8が等速的に走査される。被走
査面8の位置には通常、光導電性の感光体等が配備され
るので、光スポットは実体的には感光体を光走査する。
【0039】この実施の形態では、レンズ6,7のう
ち、被走査面8に最も近いレンズ7が光走査用レンズで
ある。光走査用レンズ7は「光偏向器の側に凹面を向け
たメニスカスレンズ」であり、光偏向器側の面は「偏向
直交面内における曲率半径の絶対値が、主走査対応方向
において光軸を離れるに従い極小値に向かって滑らか且
つ単調に減少し、極小位置を超えたのち、光軸を離れる
に従い滑らか且つ単調に増加するように定められ、且
つ、上記光偏向器側の面の偏向直交面内における曲率中
心を連ねた線が偏向面内において主走査対応方向に沿う
曲線となるように定められ」ている。
【0040】この光偏向器側の面の形状を図2を参照し
て説明する。図2(a)でX軸は「走査結像レンズの光
軸」に合致してとられ、Y軸は主走査対応方向に平行に
とられている。従ってXY平面は「偏向面」である。Z
軸は偏向面に直交する。
【0041】図2(a)に示す曲線:X(Y)は、偏向面
内における曲線であり座標原点を通り、光偏向器の側、
即ち図2(a)の左方に向かって「凹」である。曲線:
X(Y)は「円弧形状」もしくは前述の式(1)で特定さ
れる「非円弧形状」である。
【0042】Y軸方向にX軸から距離:Y=ηだけ離れ
た偏向直交面(XZ面に平行な面)内における曲率半径
を図のようにr(η)とすると、光偏向器側の面は、偏向
直交面内における曲率半径:r(η)の絶対値が、主走査
対応方向(Y方向に平行)において光軸(X軸と合致)
を離れるに従い、極小値に向かって単調且つ滑らかに減
少し、極小位置を超えたのち、光軸を離れるに従い単調
且つ滑らかに増加するように定められ、且つ、光偏向器
側の面の偏向直交面内における曲率中心を連ねた線(図
2(a)に鎖線で示す)が偏向面(XY面)内において
主走査対応方向(Y軸方向)に沿う曲線Lとなるように
定められている。
【0043】偏向直交面内における曲率半径:r(η)の
絶対値が「主走査対応方向において光軸を離れるに従
い、極小値に向かって単調に且つ滑らかに減少し、極小
位置を超えたのち光軸を離れるに従い単調且つ滑らかに
増加する」ので、図2(a)の曲率半径の絶対値:|r
(Y)|は、図2(b)に示すようにY方向においてX軸
を離れるに従い、光軸上の曲率半径の絶対値:rs
(0)から極小値:rsminに向かって単調且つ滑ら
かに減少し、極小位置を超えたのち、X軸を離れるに従
い単調且つ滑らかに増加する。
【0044】請求項7に関連した「樽型トロイダル面」
に付き、図3を参照して説明する。図2(a)における
と同様、図3においても、X軸は走査結像レンズの光軸
に合致してとられ、Y軸は主走査対応方向に平行にとら
れている。従ってXY平面は「偏向面」である。Z軸は
偏向面に直交する。
【0045】図3に示す曲線:X(Y)は偏向面内におけ
る曲線で座標原点を通り、「円弧形状」もしくは前述の
式(1)で特定される「非円弧形状」である。
【0046】樽型トロイダル面は「曲線:X(Y)を回転
軸AXの回りに回転して得られる樽型の曲面」である。
回転軸AXは曲線:X(Y)の左側、即ち光偏向器側にあ
り、形成される樽型トロイダル面は凹面である。
【0047】曲線:X(Y)上の任意の点のY座標をY=
ηとすると、この位置における樽型トロイダル面の偏向
直交面(図面に直交する面のうちでX軸に平行な面)内
における曲率半径:r(η)の絶対値は|r(η)|=|r
(0)|−|X(Y)|で与えられる。
【0048】従って、樽型トロイダル面を特定するに
は、曲線:X(Y)とr(0)(光軸を含む偏向直交面内の
曲率半径)を与えればよい。
【0049】因に「ノーマルトロイダル面」は周知の如
く、光軸を含む偏向直交面内における曲線形状: X=(Z2/Rs)/[1+√1−(Z/Rs)2](半径:Rsで原点を通る 円弧) (2) を上記偏向直交面内において光軸(X軸)と直交し、原
点から距離:Rmだけ離れた軸の回りに回転して得られ
る曲面である。
【0050】図4は請求項10記載の光走査装置の実施
の別形態を略示している。
【0051】LD1から放射されたレーザ光束はカップ
リングレンズ2によりカップリングされ、シリンダレン
ズ3により副走査対応方向にのみ集光されつつ、ミラー
4により反射され、光偏向器50の偏向反射面51の近
傍に主走査対応方向に長い線像として結像する。図1の
実施の形態と同じく、ミラー4はLD1から偏向反射面
51に到る光学系のレイアウト次第で省略が可能であ
り、シリンダレンズ3は「凹シリンダミラー」で代替で
きる。
【0052】この実施の形態において光偏向器50は
「ポリゴンミラー」で、その回転軸53は偏向反射面5
1からそれており、偏向反射面51の回転に伴い偏向反
射面51と線像の結像位置のずれである「サグ」が発生
する。
【0053】偏向反射面51による反射光束はポリゴン
ミラー50の等速的な回転に従い等角速度的に偏向し、
偏向光束となってレンズ60,70を透過する。これら
レンズ60,70は「走査結像レンズ」を構成する。
【0054】走査結像レンズを透過した偏向光束は、被
走査面8に向かって集光し被走査面8上に光スポットを
形成し、被走査面8(通常、光導電性の感光体等が配備
される)を等速的に走査する。
【0055】この実施の形態でも、レンズ60,70の
うち、被走査面8に最も近いレンズ70が光走査用レン
ズであり、上記サグの影響を補正するために、光偏向器
側の面における偏向直交面内の曲率半径の、主走査対応
方向における変化が、光軸に関して「非対称的」である
(請求項5)。
【0056】
【実施例】以下、図1および図4に示した実施の形態に
対する具体的な実施例を挙げる。これまで説明しなかっ
たが、カップリングレンズ2によりカップリングされた
光束は「平行光束」であることも、「弱い収束性の光
束」となることもでき、「弱い発散性の光束」となるこ
ともできる。走査結像レンズは上記3種の光束形態に応
じて設計される。
【0057】以下に説明する実施例1,2では、カップ
リングレンズ2によりカップリングされた光束は「弱い
収束性の光束」である。
【0058】図1に代表的に示すように、走査結像レン
ズを構成する2枚のレンズの各レンズ面を光偏向器の側
から第1〜第4面とする。
【0059】光偏向器による偏向の起点から偏向光束の
自然集光点(「弱い収束性の偏向光束」が光学素子の作
用を受けること無く、自然に集光する光軸上の位置)ま
での距離をS、上記偏向の起点から第1番目のレンズ面
までの光軸上の距離をD0、偏向の起点側から数えて第
i番目のレンズ面の曲率半径(円弧でないものについて
は近軸曲率半径)を、主走査対応方向に就きRmi、副走
査対応方向に就きRsi(i=1〜4)、第i番目のレン
ズ面と第i+1番目のレンズ面との間の光軸上の面間隔
をDi(i=1〜3)、第4番目のレンズ面から被走査
面に到る光軸上の距離をD4、偏向の起点側から数えて
第j番目のレンズの使用波長(LDの発振波長)に対す
る屈折率をNj(j=1,2)とする。
【0060】図4の実施の形態においても、これに倣
う。なお、長さの次元を持つ量に対する単位は「mm」
である。
【0061】実施例1 図1に示す実施の形態の具体例である。
【0062】 S=301.0 i Rmisii j Nj 0 40.0 1 −335.0 −335.0 19.1 1 1.537 2 −78.0 −78.0 35.0 3 −383.0 −30.82 8.0 2 1.537 4 −500.0 −14.40 70.9 。
【0063】各レンズ面の面形状は以下の通りである。
【0064】第1面 面形状:共軸非球面(前記式(1)で特定される非円弧
形状を光軸の回りに回転して得られる形状) R(=Rm1=Rs1)=−335,K=8.4,A=−
5.93521E−7,B= 2.4237E−10,
C=−4.3E−14,D= 1.3E−18 上記の値において、Eとそれに続く数字は「べき乗」を
表す。即ち、例えば「E−7]は「10~7」を意味し、
このべき乗がその直前の数値にかかるのである。以下に
おいても同様である。
【0065】第2面 面形状:球面 曲率半径:R(=Rm2=Rs2)=−78
【0066】第3面:光走査用レンズの光偏向器側の面 面形状:図2に即して説明した面形状 偏向面内における形状:X(Y)(前記式(1)で特定さ
れる非円弧形状) R(=Rm3)=−383.0,K=9.9,A= 3.
4244E−7,B=−2.4985E−11,C=
8.9E−16,D=2.2E−20
【0067】偏向直交面内における曲率半径:r(Y) 主走査対応方向(Y方向)における第3面への偏向光束
の主光線の入射位置:Yに対する「偏向直交面」内での
曲率半径:r(Y)を、代表的な入射位置:Y=0.0,
19.2,33.7,60.6,74.2(mm)の各
位値に対応させて、像高:H及び各像高における副走査
方向の像面湾曲値(単位:mm)と対応させて一覧にし
て示す。
【0068】 入射位置:Y 0.0 19.2 33.7 60.6 74.2 曲率半径:r(Y) -30.82 -30.44 -30.18 -30.90 -31.43 像高:H 0.0 32.5 55.9 93.4 108.9 像面湾曲: 0.003 -0.008 -0.001 -0.018 0.009 。
【0069】図1の実施の形態では光偏向器によるサグ
の発生がなく、曲率半径:r(Y)はY方向に関し「光軸
対称」である。
【0070】第4面:光走査用レンズの被走査面側の面 面形状:ノーマルトロイダル面(前記式(2)による説
明を参照) Rm(=Rm4)=−500,Rs(=Rs4)=−14.
40 。
【0071】上記第3面に関する一覧から分かるよう
に、偏向直交面内における第3面の曲率半径の絶対値
は、光軸を主走査対応方向へ離れるに従い、単調且つ滑
らかに減少しつつ極小値に達し、その後単調且つ滑らか
に増加する。
【0072】特に、条件式(I)のパラメータ:(Rs
max−Rsmin)/Rs(0)の値は、略0.04
であり、このため、各入射位置における偏向直交面内の
曲率半径の「ばらつき」が小さく、光走査用レンズの主
走査対応方向における配置の公差に対する許容度が大き
い。
【0073】曲率半径:r(Y)に於いて主走査方向のシ
フトによる位置誤差:ΔYがあると、位置:Yにおける
曲率半径の誤差は{dr(Y)/dY}ΔYであり、r(Y)
がYの増加に伴い単調増加する場合だと{dr(Y)/d
Y}が常に一定の符号になるので{dr(Y)/dY}ΔYが
著しく大きくなる可能性があるが、この発明におけるよ
うにr(Y)が極小を持てば、{dr(Y)/dY}の符号が極
小の前後で変化するので{dr(Y)/dY}ΔYは有効に
小さくなる。同様に偏向面内におけるティルトの影響も
小さい。
【0074】図5(a)に実施例1における主走査方向
の像面湾曲を、等速特性としてのfθ特性とリニアリテ
ィを(b)に示す。
【0075】図5(a)に示されているように、実施例
1では「主走査方向の像面湾曲」が良好に補正されてい
る。これは主として第1〜第4面の「偏向面内の面形
状」を適切に定めたことによる。また「副走査方向の像
面湾曲」は上記一覧から分かるように、有効主走査領域
に渡って「0.02mm以下」と極めて良好である。
【0076】実施例1におけるように、第3面の偏向直
交面内における曲率半径:r(Y)がYの増加途上で極小
を持つようにすると、第3面における副走査対応方向の
負のパワーが、光軸上から像高の増大とともに次第に増
加して極大に到り、その後次第に減少するので、上記極
小の部分で副走査方向の結像位置を像面湾曲の正の側に
変位させる作用があり、これにより他のレンズ面の作用
による副走査方向の像面湾曲が良好に補正されるのであ
る。
【0077】実施例2 図1に示す実施の形態の別の具体例である。
【0078】 S=275.1 i Rmisii j Nj 0 40.0 1 −310.0 −19.5 13.82 1 1.537 2 −87.5 −31.00 8.58 3 −246.0 −125.17 11.50 2 1.537 4 −228.3 −19.25 99.10 。
【0079】各レンズ面の面形状は以下の通りである。
【0080】第1面 面形状:偏向面内の形状を非円弧形状(前記式(1)で
特定される形状)を主走査対応方向に平行な回転軸の回
りに回転して得られる凹の樽型トロイダル形状(図3参
照) 偏向面内の形状:X(Y) R=−310,K=27.65,A=−1.24849
E−6,B= 5.48729E−10,C=−7.0
2444E−13,D= 3.7688E−16 F= 7.8538E−20,G=−4.3694E−
23,P=−2.755E−26,Q= 7.47E−
30 F,G,P,Qはそれぞれ、Yの12,14,16,1
8乗の項の高次の係数である。光軸上のおける偏向直交
面内の曲率半径:r(0)(図3の曲線:X(Y)と回転軸
AXとの距離) r(0)(=Rm1)=−19.5
【0081】第2面 面形状:ノーマルトロイダル面 Rm(=Rm2)=−78.0,Rs(=Rs2)=−3
1.0 。
【0082】第3面:光走査用レンズの光偏向器側の面 面形状:図2に即して説明した面形状 偏向面内における形状:X(Y)(前記式(1)で特定さ
れる非円弧形状) R(=Rm3)=−246.0,K=−15.44,A=
7.6366E−7,B=−6.71852E−11,
C=−5.31168E−15,D=−9.74133
E−19,F=−1.276E−23,G=−3.51
9E−25,P=2.322E−28,Q=−3.15
9E−32 。
【0083】偏向直交面内における曲率半径:r(Y) 主走査対応方向(Y方向)における第3面への偏向光束
の主光線の入射位置:Yに対する「偏向直交面」内での
曲率半径:r(Y)を、代表的な入射位置:Y=0.0,
13.9,29.4,40.1,55.9(mm)の各
位値に対応させて、像高:H及び各像高における副走査
方向の像面湾曲値(単位:mm)と対応させて一覧にし
て示す。
【0084】 入射位置:Y 0.0 13.9 29.4 40.1 55.9 曲率半径:r(Y) -125.17 -118.63 -109.94 -111.80 -118.73 像高:H 0.0 33.3 66.9 86.1 108.6 像面湾曲: 0.001 0.00 0.00 -0.001 0.00 。
【0085】図1の実施の形態では光偏向器によるサグ
の発生がなく、曲率半径:r(Y)はY方向に関し「光軸
対称」である。
【0086】第4面:光走査用レンズの被走査面側の面 面形状:ノーマルトロイダル面(前記式(2)による説
明を参照) Rm(=Rm4)=−228.3,Rs(=Rs4)=−1
9.45 。
【0087】図6(a)に実施例2における主走査方向
の像面湾曲を、等速特性としてのfθ特性とリニアリテ
ィを(b)に示す。主走査方向の像面湾曲は良好に補正
され、副走査方向の像面湾曲も上記一覧に示すように極
めて良好(0.001mm以下)である。
【0088】条件式(I)のパラメータ:(Rsmax
−Rsmin)/Rs(0)の値は略0.12であり、
このため、各入射位置における偏向直交面内の曲率半径
の「ばらつき」が小さく、光走査用レンズの前記シフト
やティルトの公差に対する許容度が大きい。
【0089】実施例3 図4に示す実施の形態の具体例である。
【0090】 S=301.0 i Rmisii j Nj 0 40.0 1 −335.0 −335.0 19.1 1 1.537 2 −78.0 −78.0 35.0 3 −383.0 −30.82 8.0 2 1.537 4 −500.0 −14.40 70.9 。
【0091】各レンズ面の面形状は以下の通りである。
【0092】第1面 面形状:共軸非球面(前記式(1)で特定される非円弧
形状を光軸の回りに回転して得られる形状) R(=Rm1=Rs1)=−335,K=8.4,A=−
5.93521E−7,B= 2.4237E−10,
C=−4.3E−14,D= 1.3E−18 上記の値において、Eとそれに続く数字は「べき乗」を
表す。即ち、例えば「E−7]は「10~7」を意味し、
このべき乗がその直前の数値にかかるのである。以下に
おいても同様である。
【0093】第2面 面形状:球面 曲率半径:R(=Rm2=Rs2)=−78
【0094】第3面:光走査用レンズの光偏向器側の面 面形状:図2に即して説明した面形状 偏向面内における形状:X(Y)(前記式(1)で特定さ
れる非円弧形状) R(=Rm3)=−383.0,K=9.9,A= 3.
4244E−7,B=−2.4985E−11,C=
8.9E−16,D=2.08E−20
【0095】偏向直交面内における曲率半径:r(Y) 主走査対応方向(Y方向)における第3面への偏向光束
の主光線の入射位置:Yに対する「偏向直交面」内での
曲率半径:r(Y)を、代表的な入射位置:Y=−73.
5,−60.9,−33.8,−19.3,0.0,1
9.3,33.8,60.9,73.5(mm)の各位
値に対応させて、像高:H及び各像高における副走査方
向の像面湾曲値(単位:mm)と対応させて一覧にして
示す。
【0096】 入射位置:Y -73.5 -60.9 -33.8 -19.3 曲率半径:r(Y) -31.46 -30.96 -30.24 -30.48 像高:H -108.9 -94.5 -56.4 -32.8 像面湾曲: -0.002 0.001 -0.014 0.009 。
【0097】 入射位置:Y 0.0 19.3 33.8 60.9 73.5 曲率半径:r(Y) -30.82 -30.42 -30.18 -30.98 -31.48 像高:H 0.0 32.5 55.9 93.6 107.9 像面湾曲: 0.003 -0.005 0.009 -0.007 0.006 。
【0098】図4の実施の形態では光偏向器がポリゴン
ミラーであるのでサグの発生があり、曲率半径:r(Y)
はY方向に関し「光軸に関して非対称」である。
【0099】第4面:光走査用レンズの被走査面側の面 面形状:ノーマルトロイダル面(前記式(2)による説
明を参照) Rm(=Rm4)=−500,Rs(=Rs4)=−14.
40 。
【0100】上記第3面に関する一覧から分かるよう
に、偏向直交面内における第3面の曲率半径は、光軸を
主走査対応方向へ離れるに従い、単調且つ滑らかに減少
しつつ極小値に達し、その後単調且つ滑らかに増加す
る。
【0101】条件式(I)のパラメータ:(Rsmax
−Rsmin)/Rs(0)の値は略0.04であり、
このため各入射位置における偏向直交面内の曲率半径の
「ばらつき」が小さく、光走査用レンズの前記シフトや
ティルトに対する公差の許容度が大きい。
【0102】図7(a)に実施例3における主走査方向
の像面湾曲を、等速特性としてのfθ特性とリニアリテ
ィを(b)に示す。主走査方向の像面湾曲は良好に補正
され、副走査方向の像面湾曲も上記一覧に示すように極
めて良好(0.02mm以下)である。
【0103】なお実施例3において、光偏向器であるポ
リゴンミラーは偏向反射面を4面有し、内接円半径は6
mmである。
【0104】実施例1〜3とも上記のように等速特性
(fθ特性・リニアリティ)が良好であり、主・副走査
方向の像面湾曲が良好に補正されているので光スポット
径の像高による変動が小さく、良好な光走査が可能であ
る。
【0105】なお実施例1〜3において、走査結像レン
ズに入射する光束は主走査対応方向において平行光束で
ないので厳密にはfθ特性を表したものではないが、理
想像高に対する像高ずれを便宜的にfθ特性と定義して
いる。
【0106】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば光走査用レンズ・走査結像レンズおよび光走査装置を
提供できる。
【0107】この発明は、走査結像レンズにおいて共役
化機能と等速化機能を良好に保ちつつ光走査装置への組
付けの公差に対する許容度を有効に緩和させることを可
能とし、走査結像レンズの広角化(半画角は実施例1,
2,3においてそれぞれ、46.6度,45.4度,4
6,4度)により光走査装置のコンパクト化を可能にす
る。なお、光走査用レンズはプラスチック等の樹脂の成
形加工により容易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光走査装置の実施の1形態を説明す
るための図である。
【図2】光走査用レンズの光偏向器側の面の形状を説明
するための図である。
【図3】樽型トロイダル面を説明するための図である。
【図4】この発明の光走査装置の実施の別形態を説明す
るための図である。
【図5】実施例1に関連した像面湾曲の図および等速特
性を示す図である。
【図6】実施例2に関する像面湾曲の図および等速特性
を示す図である。
【図7】実施例3に関する像面湾曲の図および等速特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 LD 2 カップリングレンズ 3 シリンダレンズ 5 偏向反射面 6 レンズ 7 光走査用レンズ 8 被走査面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査対応方向に長い線像に結像された光
    束を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏
    向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
    レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
    て上記被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置に
    おいて、複数枚のレンズにより構成される走査結像レン
    ズの一部を構成するレンズであって、 光偏向器側に凹面を向けたメニスカスレンズであり、 光偏向器側の面は、偏向直交面内における曲率半径の絶
    対値が、主走査対応方向において光軸を離れるに従い極
    小値に向かって滑らか且つ単調に減少し、極小位置を超
    えたのち、光軸を離れるに従い滑らか且つ単調に増加す
    るように定められ、且つ、上記光偏向器側の面の偏向直
    交面内における曲率中心を連ねた線が偏向面内において
    主走査対応方向に沿う曲線となるように定められ、 被走査面側の面は、ノーマルトロイダル面であることを
    特徴とする光走査用レンズ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光走査用レンズにおいて、 走査結像レンズを構成する複数のレンズのうちで最も被
    走査面側に配備されるものであり、樹脂により成形加工
    されることを特徴とする光走査用レンズ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光走査用レンズに
    おいて、 光偏向器側の面は、偏向面内の形状が非円弧形状である
    ことを特徴とする光走査用レンズ。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の光走査用
    レンズにおいて、 光偏向器側の面の偏向直交面内における曲率半径の絶対
    値の、最大値をRsmax、最小値をRsmin、光軸
    上の曲率半径の絶対値をRs(0)とするとき、これら
    が条件: (I) (Rsmax−Rsmin)/Rs(0)<
    0.15 を満足することを特徴とする光走査用レンズ。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    光走査用レンズにおいて、 光偏向器側の面における偏向直交面内の曲率半径の、主
    走査対応方向における変化が、光軸に関して非対称的で
    あることを特徴とする光走査用レンズ。
  6. 【請求項6】主走査対応方向に長い線像に結像された光
    束を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏
    向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
    レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
    て上記被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置に
    おいて、複数枚のレンズにより構成される走査結像レン
    ズであって、 2枚のレンズにより構成され、 2枚のレンズの内の1枚が請求項4または5記載の光走
    査用レンズであり、 光偏向器側のレンズは、 光偏向器側の面が共軸非球面であり、 被走査面側の面が球面であることを特徴とする走査結像
    レンズ。
  7. 【請求項7】主走査対応方向に長い線像に結像された光
    束を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏
    向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
    レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
    て上記被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置に
    おいて、複数枚のレンズにより構成される走査結像レン
    ズであって、 2枚のレンズにより構成され、 2枚のレンズの内の1枚が請求項4記載の光走査用レン
    ズであり、 光偏向器側のレンズは、 光偏向器側の面が、偏向面内の形状を非円弧形状とし、
    主走査対応方向に平行な回転軸を持つ凹の樽型トロイダ
    ル面であり、 被走査面側の面がノーマルトロイダル面であることを特
    徴とする走査結像レンズ。
  8. 【請求項8】主走査対応方向に長い線像に結像された光
    束を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏
    向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
    レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
    て上記被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置に
    おいて、 複数枚のレンズにより構成される走査結像レンズが、請
    求項1または2または3または4または5記載の光走査
    用レンズを含むことを特徴とする光走査装置。
  9. 【請求項9】主走査対応方向に長い線像に結像された光
    束を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面を持つ光偏
    向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
    レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
    て上記被走査面の等速的な光走査を行なう光走査装置に
    おいて、 走査結像レンズが、請求項6または7記載の走査結像レ
    ンズであることを特徴とする光走査装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光走査装置において、 光偏向器がポリゴンミラーであり、走査結像レンズが請
    求項6記載の走査結像レンズであり、光走査用レンズが
    請求項5記載の光走査用レンズであることを特徴とする
    光走査装置。
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