JP2000147407A - 走査結像レンズおよび光走査装置 - Google Patents

走査結像レンズおよび光走査装置

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JP2000147407A
JP2000147407A JP10322116A JP32211698A JP2000147407A JP 2000147407 A JP2000147407 A JP 2000147407A JP 10322116 A JP10322116 A JP 10322116A JP 32211698 A JP32211698 A JP 32211698A JP 2000147407 A JP2000147407 A JP 2000147407A
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Atsushi Kawamura
篤 川村
Yoshiaki Hayashi
善紀 林
Seizo Suzuki
清三 鈴木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリゴンミラーや回転2面鏡等、サグの発生す
る光偏向器を用い、且つ、面倒れ補正を行う光走査装置
において、副走査方向の横倍率を光スポットの像高に拘
らず一定化し、なおかつ像面湾曲を良好に補正し、スポ
ット系の安定した光スポットを実現する。 【解決手段】2枚のレンズ8,9により構成され、光偏
向器6側のレンズ8は、主走査断面内において、光偏向
器側に凹面を向けた正メニスカスレンズで、少なくとも
1面が非円弧形状であり、副走査断面内において少なく
とも1面が主走査断面形状と異なる非収束性の面形状で
あり、被走査面10側のレンズ9は、副走査断面内の曲
率半径がレンズ光軸から、主走査方向の周辺に行くに従
い変化し、主走査断面内の形状が非円弧形状である特殊
面を1面以上有し、1面以上の特殊面が、副走査断面内
の曲率半径の変化が主走査方向に非対称である1以上の
特殊面:aと、副走査断面内の曲率半径の変化が主走査
方向で複数の極値を持つ1以上の特殊面:bとを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は走査結像レンズお
よび光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ、FAX、デジタル複写
機などに関連して広く知られた光走査装置において、走
査結像レンズに入射する光束を偏向するための光偏向器
として広く用いられているポリゴンミラーや回転2面鏡
は、偏向反射面と、その回転中心軸が一致せず、また一
般に上記回転中心軸は走査結像レンズの光軸からずらし
て設置される。このため、ポリゴンミラーや回転2面鏡
の回転に伴い、偏向反射面による偏向光束の反射点位置
が走査結像レンズの光軸に対して変動する、所謂「サ
グ」が発生する。光走査装置では一般に、光偏向器の偏
向反射面の面倒れ(偏向反射面の回転中心軸に対する平
行度誤差)の影響を補正するため、光源側からの光束は
偏向反射面の近傍に主走査方向に長い線像に結像してお
り、従って、走査結像レンズに入射する偏向光束は副走
査方向には発散性であり、走査結像レンズの作用が副走
査方向には有限系となるため、偏向光束の反射点位置が
「サグ」により変動すると、走査結像レンズによる副走
査方向の結像位置が変動する。従って、サグの発生は特
に副走査像面湾曲(この明細書中において「副走査方向
の像面湾曲」を言う。また主走査方向の像面湾曲を主走
査像面湾曲という)の劣化を招来しやすい。副走査像面
湾曲が劣化すると、被走査面上における光スポットの
「副走査方向のスポット径」が光スポットの像高と共に
大きく変動する。このようなスポット系の変動は、光走
査の高密度化に対して大きな支障になる。「サグ」の影
響を補正するため、走査結像レンズを主走査面内で「シ
フトおよび/またはチルト」することが知られている
が、このような補正では、高次の像面湾曲は補正しきれ
ず、高密度化の要求に十分対応できない。そこで走査結
像レンズのレンズ面の副走査断面内の曲率半径を、主走
査方向において「光軸に関して非対称に変化させる」こ
とにより、サグの影響を補正する方法が提案されている
(特開平2-23313号公報、特公平7-69521号公報、特開平7
-113950号公報、特開平8-122635号公報、特開平8-29725
6号公報等)。この補正方式では、光スポットの各像高
毎に、副走査方向の結像位置を調整設定できるため、サ
グも含めて原理的には副走査像面湾曲を完全にゼロにす
ることができる。
【0003】近来、光走査の高密度化がいっそう加速
し、「光スポットのスポット径の小径化と安定化」の要
求が高まってきた。こうした要求に応えるためには、像
面湾曲のみならず走査結像レンズの光学倍率を「光スポ
ットの像高に拘らず一定に設定する」ことが重要とな
る。上記光学倍率が変動すると、偏向光束のウエスト径
が「横倍率に略比例して変動する」ため、仮令像面湾曲
が完全に補正されていたとしても、スポット径の安定し
た光スポットを得ることができない。前記各公報に記載
されている走査結像レンズはいずれも、レンズ面の副走
査断面内の曲率半径が主走査方向に単調に変化してお
り、倍率の均一化と像面湾曲補正を共に満足させること
は困難である。また、副走査断面内の曲率半径が主走査
方向に単調に変化するレンズ面のみで走査結像レンズを
構成した場合、走査結像レンズのレンズ枚数が増えた
り、偏肉度が大きく、プラスチックなどで射出成形しに
くいレンズ形状となる等の不具合を生ずる。走査結像レ
ンズは、面倒れ許容量を大きく設定するために、偏向反
射面近傍と被走査面とを共役関係にするように配置され
るが、この時の横倍率(副走査方向の横倍率)が「負で
小さな値」であるほど、部品公差、組み付け公差、温度
変動等に鈍感になり、組み付け易く、温度変動の影響を
受けにくい光学系とすることができる。ところで、光走
査装置が用いられる画像形成装置で、被走査面の実体は
光導電性の感光体であるが、感光体を帯電させる帯電手
段や静電潜像を現像する現像手段は、その機械的な構成
のため、感光体に対する機械的な位置関係が限定され、
その配備位置の自由度は少ない。これに対して光走査装
置の光学系には、光源から被走査面に至る光学配置に相
当の自由度があるため、帯電手段や現像装置のレイアウ
トに合わせて光学設計が行われることが多い。近来、ト
ナーカートリッジ等、感光体近傍に配備される機械的な
部品の配置の都合により、走査結像レンズの最も被走査
面側のレンズから被走査面に至る距離(以下、バック長
と呼ぶ)の大きな走査結像レンズが要請されることが多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、ポリゴンミラーや回転2面鏡等、サグの発生
する光偏向器を用い、且つ、面倒れ補正を行う光走査装
置において、副走査方向の横倍率を負で小さな値とする
とともに、光スポットの像高に拘らず一定化し、なおか
つ像面湾曲を良好に補正し、スポット径の安定した光ス
ポットの実現を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の走査結像レン
ズは「主走査方向に長い線像に結像された光束を、線像
の結像位置近傍に偏向反射面をもつ光偏向器により等角
速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像レンズにより被
走査面上に光スポットとして集光せしめて被走査面の等
速的な光走査を行ない、光偏向器における偏向反射面の
回転軸が走査結像レンズの光軸からずれている光走査装
置における走査結像レンズ」であって、以下の如き特徴
を有する(請求項1)。即ち、走査結像レンズは、2枚
のレンズにより構成される。光偏向器側のレンズは、主
走査断面内において、光偏向器側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズで、少なくとも1面が非円弧形状であり、
副走査断面内において少なくとも1面が主走査断面形状
と異なる非収束性の面形状である。被走査面側のレンズ
は、副走査断面内の曲率半径がレンズ光軸から、主走査
方向の周辺に行くに従い変化し、主走査断面内の形状が
非円弧形状である特殊面を1面以上有する。上記1面以
上の特殊面は、1以上の特殊面:aと、1以上の特殊
面:bとを有する。 特殊面:aは、副走査断面内の曲率半径の主走査方向の
変化が、主走査方向において非対称な面である。 特殊面:bは、副走査断面内の曲率半径の主走査方向の
変化が、複数の極値を持つ面である。 上において、「主走査断面」は、レンズ面の近傍におい
て、光軸を含み、主走査方向に平行な平断面を言い、こ
の平断面内におけるレンズ面の断面形状が「主走査断面
形状」である。また、「副走査断面」は、レンズ面の近
傍において、主走査方向に直交する平断面を言う。被走
査面側のレンズにつき「副走査断面内の曲率半径がレン
ズ光軸から、主走査方向の周辺に行くに従い変化する」
とは、主走査方向における座標:Yに於ける副走査断面
内のレンズ面形状の曲率半径が座標:Yにより変化する
ことを意味する。特殊面:aでは、副走査断面内の曲率
半径が主走査方向において対称的でないので、この面に
つき、対称軸としての光軸は存在しないが、特殊面aの
形状を座標:Yの関数として表すとき、レンズ中心近傍
に設定されるY座標の原点を通り、主走査方向と副走査
方向に直交する軸を光軸とする。特殊面:aにおいて
「副走査断面内の曲率半径が主走査方向において非対
称」であるとは、副走査断面内の曲率半径が、座標:Y
について、Y座標の原点に関して非対称に変化すること
を意味する。上記「極値」は、主走査方向のレンズ高さ
による、副走査断面内の曲率半径の1階微分が0となる
レンズ高さにおいて、その前後で1階微分の符号が変わ
る点(極大値又は極小値を取る)である。即ち、極値を境
にして、副走査断面内の曲率半径は増加から減少、また
は減少から増加へ変化する。上記特殊面:aと特殊面:
bとは、互いに異なる面であることもできるが、これら
が互いに同一の面であることもできる(請求項2)。即
ち、1つのレンズ面が、特殊面:aであり、且つ、特殊
面:bであることができる。従って、被走査面側のレン
ズは、一方の面が特殊面:aで他方の面が特殊面:bで
あることもできるし、一方もしくは双方の面が、特殊
面:aで且つ特殊面:bであることもできる。また、光
偏向器側のレンズに関して、「副走査断面内において非
収束性の面形状」は、この面が副走査方向において正の
屈折力を持たないことを意味する。
【0006】請求項1または2記載の走査結像レンズに
おいて、2枚のレンズにより構成される走査結像レンズ
の副走査方向の焦点距離を「f」、偏向反射面と被走査
面とを共役としたときの副走査方向の横倍率を「m」、
被走査面側のレンズの、被走査面側のレンズ面と被走査
面との光軸上の距離(前述の「バック長」)を「L」と
するとき、これらf,m,Lが条件: (1) f(1−m)/L<1.0 を満足することが好ましい(請求項3)。また、請求項
1または2または3記載の走査結像レンズにおいて、
「特殊面:bにおける、副走査断面内の曲率半径の主走
査方向における変化」が、光軸近傍に極値を持つことが
好ましい(請求項4)。上記請求項1または2または3
または4記載の走査結像レンズにおいて、副走査方向に
関し、光学系光軸上の横倍率を「β0」、任意像高の横
倍率を「βh」とするとき、これらが、条件: (2) 0.8<|βh/β0|<1.2 を満足することが好ましい(請求項5)。また、請求項
1または2または3または4または5記載の走査結像レ
ンズにおいて、有効書込幅を「W」、その範囲内の副走
査像面湾曲の幅を「Fs」とするとき、これらが条件: (3) Fs/W<0.03 を満足することが好ましい(請求項6)。上記請求項1
〜6の任意の1に記載の走査結像レンズは、2枚のレン
ズのうちの少なくとも1枚を「光学樹脂を材料とし、成
形法により製造」することができる(請求項7)。この
発明の光走査装置は「主走査方向に長い線像に結像され
た光束を、線像の結像位置近傍に偏向反射面をもつ光偏
向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像
レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめ
て被走査面の等速的な光走査を行ない、光偏向器におけ
る偏向反射面の回転軸が走査結像レンズの光軸からずれ
ている光走査装置」であって、走査結像レンズとして、
上記請求項1〜7の任意の1に記載の走査結像レンズを
用いたことを特徴とする(請求項8)。この請求項8記
載の光走査装置において「光源側からの光束が、収束性
の光束であって、線像結像光学系により、光偏向器の偏
向反射面近傍に主走査方向に長い線像として結像され
る」ものであることができる(請求項9)。この発明の
光走査装置は「光偏向器における偏向反射面の回転軸が
走査結像レンズの光軸からずれている」ので、前述の
「サグ」が発生する。
【0007】請求項1の走査結像レンズは、上記の如
く、光偏向器側のレンズ(以下、第1レンズという)
が、副走査断面内において少なくとも1面が「主走査断
面形状と異なる非収束性の面形状」であるため、第1レ
ンズの副走査方向のパワーを大きな正の値にするのを避
けることができ、収束作用を主に被走査面側のレンズ
(以下、第2レンズという)に持たせることが出来る。
この結果、副走査方向の横倍率が「負で小さな値」にな
り、部品や組付けの公差に対する許容量を増大させるこ
とができる。また、第1レンズは主走査断面内において
「光偏向器側に凹面を向けた正メニスカスレンズ」であ
るので、中央と周辺部、特に主走査対応方向における中
央部と周辺部の肉厚差を有効に軽減する均肉化が可能で
あり、プラスチック等の樹脂で成形加工により作製する
際のヒケやウネリといった変形を有効に防止できる。請
求項1記載の走査結像レンズは、上記の如く、主走査断
面内において、少なくとも2面が「非円弧形状」である
から、これらの非円弧形状を最適化することにより、主
走査像面湾曲や、fθ特性等の「等速化特性」を良好に
補正することが可能となる。また、副走査断面内におい
ては、第2レンズの少なくとも1面において「副走査断
面内の曲率半径を主走査対応方向に変化させる」ので、
この曲率半径の変化を最適化することにより副走査像面
湾曲を有効に補正することができる。
【0008】光偏向器における回転中心軸は、走査光学
系の光軸からずれて設置される。このため、偏向に従い
偏向反射面での反射点が変化し、光学的なサグが発生す
る。そこで、請求項1記載の走査結像レンズでは、副走
査断面内の曲率半径が主走査方向に変化する特殊面を設
け、上記曲率半径の主走査方向の変化が「主走査方向に
非対称」である1以上の特殊面:aと、上記曲率半径の
主走査方向の変化が「複数の極値を持つ」1以上の特殊
面:bを有することにより、特に副走査像面湾曲を良好
に補正しつつ、光学倍率を「光スポットの像高に拘りな
く略一定に保ち」、スポット径の安定した光スポットを
得ることが可能となる。特殊面:bは、副走査断面内の
曲率半径の主走査方向の変化が複数の極値を持つ。一般
に、倍率を一定に保とうとすると、高次曲線状の像面湾
曲が発生し易く、特に、レンズ枚数が少ない光学系で
は、「aH2+bH4(a,bは係数,Hは像高)」で表
されるサジタル像面湾曲が発生しやすい。この発明で
は、特殊面:bにおける副走査断面内の曲率半径の主走
査方向の変化に、複数個の極値を持たせ、該レンズ面で
のパワーを高次的に変化させることにより上記高次曲線
状の像面湾曲を補正する。この発明の走査結像レンズが
用いられる光走査装置では、光学的なサグが発生し、こ
のサグは副走査像面湾曲を劣化させる原因になる、サグ
により発生する副走査像面湾曲は、主に奇数次(aH+
bH3+.. )の像面湾曲劣化を発生しやすいので、副
走査断面内の曲率半径の主走査方向に極値を持たせる
(特殊面:b)と共に、主走査方向に非対称にする(特
殊面:a)ことにより、上記奇数次成分の像面湾曲も補
正することができる。なお、特殊面:a,bの表現とし
ては種々のものが可能であり、後述の実施例の式に限定
したものではなく、副走査断面内の形状を「非円弧形
状」としても上記と同様な効果が得られる。
【0009】次ぎに、前記条件式(1)に付き説明す
る。光走査装置を用いる画像形成装置において、前述の
如く、トナーカートリッジや、帯電器等のプロセス機器
をレイアウトするため、バック長:Lは、ある程度大き
い事が望まれるが、このようにすると、副走査方向の横
倍率を「負で小さな値」にすることが困難になりがちで
ある。条件式(1)は「走査結像レンズの副走査方向の
後側主点位置を極力被走査面側に設定」して、この困難
を回避するための条件式である。
【0010】請求項1または2または3記載の走査結像
レンズにおいて、高次の副走査像面湾曲を補正したため
にかえって、光軸付近の副走査像面湾曲が劣化する場合
がある。請求項4記載の走査結像レンズでは、特殊面:
bにおける副走査断面内の曲率半径の主走査方向の変化
において「レンズ光軸近傍」にも極値を持たせることに
より全像高にわたって良好な像面湾曲を得ることができ
る。請求項1〜4記載の走査結像レンズにおいて、偏向
光束のビームウェスト径は横倍率の変動に略比例してば
らつくため、スポット径の安定した光スポットを得るた
めには、前述の如く、光スポットの像高に拘り無く、横
倍率を一定にすることが重要である。
【0011】請求項5記載の走査結像レンズでは、条件
式(2)を満足することにより「副走査方向のスポット
径」の倍率変動による変動を有効に軽減し、安定した光
スポットを実現する。請求項6記載の走査結像レンズで
は、条件式(3)を満足することにより、副走査像面湾
曲の変動を抑えることにより「副走査方向のスポット
径」の副走査像面湾曲による変動を有効に軽減し、安定
した光スポットを実現する。請求項7記載の走査結像レ
ンズのように、プラスチックレンズとして構成した場
合、環境変動による像面湾曲の劣化が懸念されるが、予
め十分に小さい像面湾曲に設定しておくことにより、光
スポット径の深度が増大し、環境変動による影響を許容
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の光走査装置の
実施の1形態を示している。光源としての半導体レーザ
1からの光束は、カップリングレンズ2により、以後の
光学系にカップリングされる。カップリングされた光束
は、平行光束となることも、弱い発散性の光束となるこ
とも、収束性の光束となることもできる。カップリング
された光束は、アパーチュア3を通過する際に光束周辺
部を遮断されてビーム整形され、線像結像光学系である
シリンダレンズ4により副走査方向(図面に直行する方
向)に収束され、ミラー5により光路を屈曲され、光偏
向器であるポリゴンミラー6の偏向反射面7の近傍に主
走査方向に長い線像として結像する。偏向反射面7によ
る反射光束は、ポリゴンミラー6の等速回転に伴い、等
角速度的に偏向する偏向光束となってレンズ8,9を透
過する。2枚のレンズ8,9は、走査結像レンズを構成
し、偏向光束を被走査面(実体的には光導電性の感光
体)10上に光スポットとして集光し、被走査面10を
等速的に光走査する。光偏向器であるポリゴンミラー6
の回転中心軸AXは、走査結像レンズの光軸axから図
のように、「Δ」だけずれている。また、「W」は有効
書込み幅である。即ち、図1に示す光走査装置は、主走
査方向に長い線像に結像された光束を、線像の結像位置
近傍に偏向反射面7をもつ光偏向器6により等角速度的
に偏向させ、偏向光束を走査結像レンズ8,9により被
走査面10上に光スポットとして集光せしめて被走査面
10の等速的な光走査を行ない、光偏向器6における偏
向反射面7の回転軸AXが走査結像レンズの光軸axか
らずれている光走査装置である。そして実施例に示すよ
うに、走査結像レンズは、請求項1〜7の任意の1に記
載の走査結像レンズである(請求項8)。
【0013】
【実施例】図1に示した光走査装置に関する具体的な実
施例を2例あげる。以下にあげる実施例1,2におい
て、光源である半導体レーザ1から、光偏向器6まで
は、共通であり、これらは以下の如くである。 半導体レーザ1:発振波長:λ=675nm カップリングレンズ2:f(焦点距離)=15mmの共軸
非球面レンズ シリンダレンズ4:fz(副走査方向の焦点距離)=4
6.4mmの平凸レンズ ポリゴンミラー5:偏向反射面数:6面、内接円半径:
18mm ポリゴンミラーへの入射角度(図1の各:θ):60度 カップリングレンズ2を射出した光は、1m先に集光す
る収束光である(請求項9)。また、ポリゴンミラーへ
の入射光束は、副走査方向は集光され、全体としてはY
軸方向に長い線像になって偏向反射面近傍に結像してい
る。カップリングレンズ2を射出した光束を収束光束と
しているので、走査結像レンズは、主走査方向の正の屈
折力を小さくでき、主走査像面湾曲を補正し易い。また
副走査方向においては偏向光束の発散性が大きくなるの
で、バック長を大きくし易い。以下に挙る実施例1,2
において、走査結像レンズを構成する第1,第2レンズ
は、波長:675nmの光に対する屈折率:n(67
5)=1.52706の光学樹脂であり、第1,第2レ
ンズとも成形により形成される(請求項7)。また、有
効書込み幅:Wは216mmである。
【0014】この発明の走査結像レンズにおけるレンズ
面形状を特定するための、非円弧形状と、特殊面につき
説明する。「非円弧形状」の解析表現において、互いに
直交する軸をXおよびHとし、Hを独立変数、Xを従属
変数とする。XH面内において、H=0の近傍における
非円弧の曲率半径をRとし、K,A1,A2,A3,A4
5,A6,...を定数として、非円弧形状は、式: X=(H2/R)/[1+√{1-(1+K)(H/R)2}+ A1・H+A2・H2+A3・H3+A4・H4+A5・H5+A6・H6+・・ (A) で表される。従って、非円弧形状は、(A)式のR,
K,A1,A2,A3,...を与えることにより特定さ
れる。主走査断面内における非円弧形状は、上記式
(A)におけるX軸を光軸に合致させ、H軸を主走査方
向に合致させて表される形状であり、この場合、Rは、
主走査断面内における「近軸曲率半径」である。式
(A)の、定数:A1,A2,A3,A4,A5
6,...における奇数次の定数:A1,A3,A
5 ,..の1以上が0でないと、非円弧形状は「X軸に
対して非対称形状」になる。また「共軸非球面」は、上
記式(A)において、H≧0の部分もしくはH≦0の部
分(半曲線という)のみを考え、そのX軸を光軸に合致
させ、上記半曲線をX軸の回りに回転して得られる「光
軸に回転対称な面形状」である。「特殊面」は、前述の
ように「主走査断面内の形状が非円弧形状(上記式(A)
で表すことができる)」で、副走査断面内の曲率がレン
ズ光軸から、主走査方向の周辺に行くに従い変化する形
状である。「副走査断面内の曲率の、主走査方向におけ
る変化」は以下のように表す。
【0015】即ち、光軸(形状表現の基準となる軸)を
X軸とするとき、X軸を含む副走査断面内における特殊
面の曲率半径を「Rs0」、主走査方向の座標をYとす
るとき、座標:Yの位置における副走査断面内の曲率半
径を「Rs(Y)]とすると、このRs(Y)は、As1,As
2,As3,As4,As5・・を係数として、式: Rs(Y)=Rs0+As1・Y+As2・Y2+As3・Y3+As4・Y4+As5・Y5 +・・ (B) で表される。奇数次の係数:As1,As3,As5,・・の
1以上が0でないと、副走査断面内の曲率半径:Rs
(Y)は「X軸に関して非対称」となる。図1に示すよう
に、ポリゴンミラー6の偏向反射面7による反射位置か
ら第2レンズ9の被走査面側のレンズ面に至る光軸ax
上の面間隔を、d0,d1,d2,d3とする。
【0016】実施例1 実施例1において、第1レンズ8,第2レンズ9のレン
ズ面形状は以下の通りである。
【0017】 第1レンズ8 第1面(ポリゴンミラー側の面):共軸非球面 第2面(被走査面側の面):主走査断面内の形状は非円弧形状 副走査断面内の形状は直線 従って、第1レンズ8の第1面は、主走査断面内および
光軸を含む副走査断面内の形状が非円弧形状である。ま
た、第2面は、主走査断面内において非円弧形状で、副
走査断面内においては「少なくとも主走査断面形状(上
記非円弧形状)と異なる非収束性の面形状」である。な
お、第1レンズの光軸は第1面の共軸非球面における対
称軸(X軸)であり、第2面における非円弧形状の基準
軸となるX軸は、第1面のX軸と合致させる。 第2レンズ9 第3面(ポリゴンミラー側の面):主走査断面内の形状が非円弧形状で、副走 査断面内の曲率半径は主走査方向に非対称 に変化している(特殊面:a かつb)。 第4面(被走査面側の面):主走査断面内の形状は非円弧形状で、副走査断面 内は曲率半径が一定の面である。
【0018】以下、具体的なデータを挙げる。 d0=45.57 d1=22.0 d2=51.53 d3= 3.5 第1レンズのシフト量(主走査方向の偏心):Δ1=0.73(図1で上方への偏心) 第2レンズのシフト量:Δ2=-0.11(図1で下方への偏心) 第1レンズ:第1面(共軸非球面 式(A)) R =-174.410 K =-4.296 A4 = 1.411E-8 A6 =-3.060E-11 A8 =-2.698E-13 A10= 4.737E-17 A12= 6.555E-21 第1レンズ:第2面(主走査断面内は非円弧形状、副走査断面内は直線) 主走査断面内(式(A)) 副走査断面内 R = -58.762 Rs(副走査断面内の曲率半径)=∞ K =-0.113 A4 = 4.977E-7 A6 =-5.799E-11 A8 = 1.392E-14 A10=-4.327E-17 。
【0019】 第2レンズ:第3面(特殊面:a 特殊面:b) 主走査断面内(式(A)) 副走査断面内(式(B)) R = -341.7 Rs0 =-37.251 K =-88.49 As2 = 2.868E-3 A4 =-1.093E-7 As3 = 1.312E-6 A6 =-1.154E-11 As4 =-9.056E-7 A8 =-1.387E-15 As5 =-2.529E-10 A10= 2.570E-19 As6 = 1.309E-11 As7 =-1.833E-13 As8 = 2.564E-14 As9 = 2.986E-17 As10=-7.083E-18 As11= 1.541E-21 As12= 5.928E-22 第2レンズ:第4面(主走査断面内は非円弧形状、副走査断面内は同一曲率) 主走査断面内(式(A)) 副走査断面内 R =-680.2 Rs =-16.616 K =-79.394 A4 =-2.376E-7 A6 =-8.612E-12 A8 =-1.278E-16 A10= 1.267E-21 上記の表記において、例えば、「E−21」は「10~
21」を表し、この数値が直前の数値にかかる。実施例2
においても同様である。このように、第2レンズは第
3,第4面とも主走査断面内の非円弧形状がX軸に対称
であるので、第2レンズの光軸は、これらの面のX軸
(互いに合致させられる)である。図1において、光軸
axは、第1,第2レンズにシフトが与えられていない
ときに、上記の如く定義された各レンズの光軸が配備さ
れる軸であり、シフトは、このような光軸axに対し
て、各レンズの光軸を主走査方向に平行的ににずらすこ
とにより与えられる。条件(1)〜(3)のパラメータ
の値を示す。
【0020】条件(1):f(1−m)/L= 0.881 条件(2):0.986<|βh/β0|<1.005 条件(3):Fs/W = 0.0023 第2レンズのポリゴンミラー側面(第3面)における副
走査断面内の曲率半径の主走査方向の変化を図4(a)
に示す。この図から明らかなように、この第3面におけ
る副走査断面内の曲率半径は、主走査方向に対し、横
軸:X=0(光軸)に対して非対称であると共に、3つ
の極値を有する。従って、上記第3面は特殊面:aであ
るとともに特殊面:bでもある。
【0021】従って、実施例1の走査結像レンズは、2
枚のレンズにより構成され、光偏向器側のレンズ(第1
レンズ)は、主走査断面内において、光偏向器側に凹面
を向けた正メニスカスレンズで、少なくとも1面が非円
弧形状であり、副走査断面内において少なくとも1面
(第2面)が主走査断面形状と異なる非収束性の面形状
であり、被走査面側のレンズ(第2レンズ)は、副走査
断面内の曲率半径がレンズ光軸から主走査方向の周辺に
行くに従い変化し、主走査断面内の形状が非円弧形状で
ある特殊面を1面以上有し、1面以上の特殊面が、副走
査断面内の曲率半径の変化が主走査方向に非対称である
1以上の特殊面:aと、副走査断面内の曲率半径の変化
が主走査方向で複数の極値を持つ1以上の特殊面:bと
を有し(請求項1)、特殊面:aと特殊面:bとが同一
面(第3面)で(請求項2)、条件(1)〜(3)を満
足し(請求項3,5,6)、特殊面:b(第3面)にお
ける、副走査断面内の曲率半径の主走査方向における変
化が、光軸近傍に極値を持つ(請求項4)。
【0022】実施例2 実施例1において、第1レンズ8,第2レンズ9のレン
ズ面形状は以下の通りである。
【0023】 第1レンズ8 第1面(ポリゴンミラー側の面):共軸非球面 第2面(被走査面側の面):主走査断面内の形状は非円弧形状 副走査断面内の形状は直線 従って、第1レンズ8の第1面は、主走査断面内および
光軸を含む副走査断面内の形状が非円弧形状である。ま
た、第2面は、主走査断面内において非円弧形状であ
り、副走査断面内において少なくとも主走査断面形状
(上記非円弧形状)と異なる非収束性の面形状である。
第1レンズの光軸は、第1面の共軸非球面における対称
軸(X軸)で、第2面における非円弧形状の基準軸とな
るX軸は、第1面のX軸と合致させる。 第2レンズ9 第3面(ポリゴンミラー側の面):主走査断面内の形状が非円弧形状で、副走 査断面内の曲率半径は主走査方向に対称に 変化している(特殊面:b)。 第4面(被走査面側の面):特殊面:a 以下、具体的なデータを挙げる。 d0 = 45.58 d1 = 22.0 d2 = 51.53 d3 = 3.5 第1レンズのシフト量:Δ1 = 0.27 (図1の上方へのシフト) 第2レンズのシフト量:Δ2 =-0.08 (図1の下方へのシフト) 第1レンズ:第1面(共軸非球面 式(A)) R =-174.67 K =-4.389 A4 = 1.345E-8 A6 =-3.196E-11 A8 =-2.698E-13 A10= 4.735E-17 A12= 6.666E-21 第1レンズ:第2面(主走査断面内は非円弧形状、副走査断面内は直線) 主走査断面内(式(A)) 副走査断面内 R = -58.777 Rs = 0.0 K =-0.113 A4 = 4.949E-7 A6 =-5.844E-11 A8 = 1.422E-14 A10=-4.343E-17 。
【0024】 第2レンズ:第3面(主走査断面内の形状が非円弧形状で、副走査断面内の曲 率半径は主走査方向に対称に変化している。特殊面:b) 主走査断面内(式(A)) 副走査断面内(式(B)) R = -341.72 Rs =-37.246 K =-88.66 As2 = 2.828E-3 A4 =-1.104E-7 As4 =-9.134E-7 A6 =-1.166E-11 As6 = 1.126E-11 A8 =-1.399E-15 As8 = 2.587E-14 A10= 2.570E-19 As10=-7.308E-18 As12= 5.664E-22 第2レンズ:第4面(被走査面側の面):特殊面:a 主走査断面内(式(A)) 副走査断面内(式(B)) R = -688.41 Rs =-16.616 K =-93.01 As2 =-1.299E-5 A4 =-2.392E-7 As3 = 9.053E-8 A6 =-8.674E-12 As4 =-1.565E-9 A8 =-1.413E-16 As5 = 7.690E-12 A10= 2.280E-22 As6 =-4.618E-13 As7 = 1.139E-15 As8 =-9.447E-17 As9 = 4.161E-19 As10=-8.511E-21 As11=-2.589E-22 As12= 1.604E-24 このように、第2レンズは第3,第4面とも主走査断面
内の非円弧形状がX軸に対称であるので、第2レンズの
光軸は、これらの面のX軸(互いに合致させられる)で
ある。条件(1)〜(3)におけるパラメータの値を示
す。
【0025】条件(1):f(1−m)/L= 0.889 条件(2):0.984<|βh/β0|<1.007 条件(3):Fs/W = 0.0014 第2レンズのポリゴンミラー側面(第3面)における副
走査断面内の曲率半径の主走査方向の変化を図5(a)
に示す。この図から明らかなように、この第3面におけ
る副走査断面内の曲率半径は主走査方向に対し、横軸:
X=0(光軸)に対して対称であると共に3つの極値を
有する。即ち、第3面は特殊面:bである。従って、実
施例2の走査結像レンズは、2枚のレンズにより構成さ
れ、光偏向器側のレンズ(第1レンズ)は、主走査断面
内において、光偏向器側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズで、少なくとも1面が非円弧形状であり、副走査断
面内において少なくとも1面(第2面)が主走査断面形
状と異なる非収束性の面形状であり、被走査面側のレン
ズ(第2レンズ)は、副走査断面内の曲率半径がレンズ
光軸から、主走査方向の周辺に行くに従い変化し、主走
査断面内の形状が非円弧形状である特殊面を1面以上有
し、1面以上の特殊面が、副走査断面内の曲率半径の変
化が主走査方向に非対称である1以上の特殊面:a(第
4面)と、副走査断面内の曲率半径の変化が主走査方向
で複数の極値を持つ1以上の特殊面:b(第3面)とを
有し(請求項1)、条件(1)〜(3)を満足し(請求
項3,5,6)、特殊面:b(第3面)における、副走
査断面内の曲率半径の主走査方向における変化が、光軸
近傍に極値を持つ(請求項4)。
【0026】図2および図3にそれぞれ、実施例1およ
び実施例2における主走査像面湾曲(破線)と副走査像
面湾曲(実線)、等速化特性としてのfθ特性とリニア
リティを示す。主・副走査像面湾曲は何れも極めて良好
(0.5mm以下)である。図1の実施の形態では、光
偏向器によるサグが発生し、副走査像面湾曲は光軸に対
して非対称となるが、実施例1,2では、副走査像面湾
曲も良好に補正されている。更なる改善が必要な場合に
は、走査結像レンズの第1および/または第2レンズを
光軸axを含み主走査方向に平行な面内で「チルト(レ
ンズ光軸方向を光軸axに対して傾ける)」することも
有効である。実施例1,2とも、等速化特性(リニアリ
ティ)が良好(0.33%以内)であり、主・副走査像
面湾曲が良好に補正されているので、光スポットのスポ
ット径の「像高による変動」が小さく、良好な光走査が
可能である。図4および図5の(a)に、それぞれ実施
例1,2における第2レンズのポリゴンミラー側面(第
3面)の副走査断面内の曲率半径が、レンズの高さによ
り変化する様子を示す。共に光軸近傍に極値を有しなが
ら、全部で3個の極値を有している。図4および図5の
(b)に、実施例1,2に関する、各像高のFno.比
(軸上のFno.で正規化したもの)を示す。Fno.
比の変化は極めて小さく抑えられている。実施例1,2
は、生産の容易な「比較的簡単な特殊面の組合せ」で達
成できることを示したが、更に複雑な特殊面の組合せ
(例えば第1レンズの第2面が凹面)でも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な走査結像レンズおよび光走査装置を実現でき
る。この発明の走査結像レンズはポリゴンミラーや回転
2面鏡等、サグの発生する光偏向器を用い、且つ、面倒
れ補正を行う光走査装置において、副走査方向の横倍率
を負で小さな値とするとともに、光スポットの像高に拘
らず一定化し、なおかつ像面湾曲を良好に補正し、スポ
ット系の安定した光スポットを実現できる。また、請求
項2記載の走査結像レンズは、被走査面側のレンズと被
走査面との距離であるバック長として一定量を確保でき
るので、画像形成装置のレイアウトを容易にすることが
できる。この発明の光走査装置は、上記走査結像レンズ
を用いることにより、高密度化に適した良好な光走査を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光走査装置の実施の1形態を説明す
るための図である。
【図2】実施例1に関する主・副走査像面湾曲と等速化
特性を示す図である。
【図3】実施例2に関する主・副走査像面湾曲と等速化
特性を示す図である。
【図4】実施例1における特殊面:bの副走査断面内の
曲率半径の主走査方向の変化の様子と、Fno.比を示
す図である。
【図5】実施例1における特殊面:bの副走査断面内の
曲率半径の主走査方向の変化の様子と、Fno.比を示
す図である。
【符号の説明】
1 光源(半導体レーザ) 2 カップリングレンズ 3 アパーチュア 4 シリンダレンズ 5 ミラー 6 光偏向器(ポリゴンミラー) 7 偏向反射面 8 走査結像レンズの第1レンズ 9 走査結像レンズの第2レンズ 10 被走査面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 清三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C362 BA86 BB14 2H045 CA04 CA68 2H087 KA19 LA22 PA02 PA17 PB02 QA03 QA07 QA12 QA21 QA32 QA41 RA05 RA06 RA13 UA01 5C072 AA05 BA13 BA15 CA06 DA03 DA04 DA21 HA09 HA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向に長い線像に結像された光束
    を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面をもつ光偏向
    器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像レ
    ンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめて
    上記被走査面の等速的な光走査を行ない、上記光偏向器
    における偏向反射面の回転軸が上記走査結像レンズの光
    軸からずれている光走査装置における走査結像レンズで
    あって、 2枚のレンズにより構成され、 光偏向器側のレンズは、主走査断面内において、光偏向
    器側に凹面を向けた正メニスカスレンズで、少なくとも
    1面が非円弧形状であり、副走査断面内において少なく
    とも1面が主走査断面形状と異なる非収束性の面形状で
    あり、 被走査面側のレンズは、副走査断面内の曲率半径がレン
    ズ光軸から、主走査方向の周辺に行くに従い変化し、主
    走査断面内の形状が非円弧形状である特殊面を1面以上
    有し、 上記1面以上の特殊面が、副走査断面内の曲率半径の変
    化が主走査方向に非対称である1以上の特殊面:aと、
    副走査断面内の曲率半径の変化が主走査方向で複数の極
    値を持つ1以上の特殊面:bとを有することを特徴とす
    る走査結像レンズ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の走査結像レンズにおいて、 曲率半径の変化が主走査方向に非対称である1以上の特
    殊面:aと、曲率半径の変化が主走査方向で複数の極値
    を持つ1以上の特殊面:bとが、同一面であることを特
    徴とする走査結像レンズ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の走査結像レンズに
    おいて、 f:2枚のレンズにより構成される走査結像レンズの副
    走査方向の焦点距離 m:偏向反射面と被走査面とを共役としたときの、副走
    査方向の横倍率 L:被走査面側のレンズの、被走査面側のレンズ面と被
    走査面との光軸上の距離とするとき、これらf,m,L
    が条件: (1) f(1−m)/L < 1.0 を満足することを特徴とする走査結像レンズ。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の走査結像
    レンズにおいて、 特殊面:bにおける、副走査断面内の曲率半径の主走査
    方向における変化が、光軸近傍に極値を持つことを特徴
    とする走査結像レンズ。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    走査結像レンズにおいて、 副走査方向に関し、光学系光軸上の横倍率をβ0、任意
    像高の横倍率をβhとするとき、これらが、条件: (2) 0.8<|βh/β0|<1.2 を満足することを特徴とする走査結像レンズ。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4または
    5記載の走査結像レンズにおいて、 有効書込幅をW、その範囲内の副走査像面湾曲の幅をF
    sとするとき、これらが条件: (3) Fs/W<0.03 を満足することを特徴とする走査結像レンズ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の任意の1に記載の走査結像
    レンズにおいて、 少なくとも1枚のレンズが、光学樹脂を材料とし、成形
    法により製造されることを特徴とする走査結像レンズ。
  8. 【請求項8】主走査方向に長い線像に結像された光束
    を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面をもつ光偏向
    器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像レ
    ンズにより被走査面上に光スポットとして集光せしめて
    上記被走査面の等速的な光走査を行ない、上記光偏向器
    における偏向反射面の回転軸が上記走査結像レンズの光
    軸からずれている光走査装置であって、 走査結像レンズとして、請求項1〜7の任意の1に記載
    の走査結像レンズを用いたことを特徴とする光走査装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の光走査装置において、 光源側からの光束が収束性の光束であって、線像結像光
    学系により、光偏向器の偏向反射面近傍に主走査方向に
    長い線像として結像されることを特徴とする光走査装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6789412B2 (en) 2001-10-29 2004-09-14 Komatsu Ltd. Oil pressure signal output device
JP2011158912A (ja) * 2011-03-07 2011-08-18 Toshiba Tec Corp 光走査装置
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