JP2005508427A - 帯電防止組成物 - Google Patents

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Abstract

(a)(i)少なくとも1つのポリオキシアルキレンアンモニウムカチオンと、(ii)フッ素化アニオンと、からなる少なくとも1つのポリマー塩を含む帯電防止組成物。

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は帯電防止特性を示す静電防止剤(antistats)または帯電防止剤(antistatic agents)に関する。この発明は更に、この組成物を含む繊維、フィルム、布、コーティング、または成形またはブローン物品に関する。他の態様において、この発明は、局所処理剤組成物に関し、および絶縁材に帯電防止特性を付与する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静電防止剤または帯電防止剤が、静電荷(electrostatic or static charge)を散逸させるために用いられる。静電荷(electrostatic charge)の発生は、多くの工業製品および材料の加工および使用におけるいろいろな問題の原因である。静電帯電により、材料同士をくっつけたり、または互いに反発させることがある。更に、静電荷(static charge)の発生により、物体が夾雑物および粉塵を引き付け、製造上の問題または汚れ問題につながることがあり、製品の性能を損なうことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
絶縁物体からの突然の静電放電もまた、大きな問題である場合がある。写真のフィルムに対して、これらの放電は曇りや汚点の外観をもたらすことがある。可燃性材料が存在しているとき、静電気の放電が発火源となり、火災および/または爆発をもたらすことがある。
【0004】
最新の電子デバイスは静電放電によって永久損傷を非常に受けやすいので、静電荷(electrostatic charge)は電子機器産業において特に問題である。絶縁物体の静電荷の発生はきわめて普通のことであり、低湿度条件下で、および液体または固体が互いに接触して移動するとき(摩擦帯電(tribocharging))、問題がある。
【0005】
材料の電気導電率を増大させることによって、静電荷(static charge)の蓄積を制御することができる。イオンまたは電子導電率を増大させることによって、これを達成することができる。今日、静電蓄積を制御する最も一般的な手段は着湿によって電気導電率を増大させることによる。これは一般に、湿分を周囲の空気に付加するか(加湿)または吸湿性帯電防止剤の使用によって達成されるが、それらは、それらの有効性を大気の湿分の吸着に依存するので、概して湿潤剤と称される。たいていの帯電防止剤は、静電荷が蓄積する時にそれを散逸させることによって機能する。従って、帯電減衰率および表面導電率は、帯電防止剤の有効性の一般的な尺度である。
【0006】
帯電防止剤を表面に適用することができ(外部静電防止剤)、または他の場合なら絶縁材のバルクに混入することができる(内部静電防止剤)。内部静電防止剤が、プラスチックなどのポリマー中で一般に使用される。概して、内部静電防止剤は、以下のクラスの1つに分類される。(1)溶融加工する間に溶融ポリマー中に直接に混合される内部静電防止剤、(2)ポリマー溶液中に混合され、コートおよび乾燥させられる内部静電防止剤、または(3)後に重合されるモノマー中に(溶剤を用いてまたは用いずに)溶解する内部静電防止剤。
【0007】
周知の帯電防止剤は、有機アミンおよびアミド、脂肪酸、有機酸のエステル、ポリオキシエチレン誘導体、多価アルコール、金属、カーボンブラック、半導体、および様々な有機および無機塩など、広範囲の化学物質のクラスにわたる。多くはまた、界面活性剤であり、事実上、中性またはイオン性であってもよい。
【0008】
多くの低分子量の、中性の静電防止剤が十分に高い蒸気圧を有し、従って蒸発によって起こる材料の減量のために高温(例えば、ポリマー溶融加工)において使用するのに不適当である。多くの他の中性の静電防止剤が、ポリマー溶融加工または他の高温加工条件に耐えるために不十分な熱安定性を有する。
【0009】
たいていの非金属静電防止剤は、電荷散逸を水の吸着および導電率に依存する湿潤剤である。従って、それらの有効性は典型的には、低い大気湿度において減少する。又、これらの帯電防止剤の多くが水溶性であるので、それらは水に材料を暴露する(例えば、洗浄)ことによって容易に除去され、このため、あまり耐久的ではない。
【0010】
無機および有機、およびフルオロ有機アニオンの金属塩もまた、特定のポリマー組成物中において帯電防止剤として有用である。アルカリ金属塩はコストおよび毒性の問題から、および水に対するアルカリ金属カチオン、特にリチウムの高い親和性ために最も一般的に使用される。たいていの金属塩が、ポリプロピレン、ポリエステル、およびポリカーボネートなどの中〜低極性のポリマーと相溶性でない。この不相溶性は、不十分な静電防止剤性能および/または完成ポリマー物品の物理的性質または透明性の許容できない低下をもたらすことがある。従って、内部帯電防止剤としての金属塩の使用は概して、高極性、および/または親水性ポリマー母材に制限されている。
【0011】
このため、費用効果が高く絶縁材に良好な帯電防止特性を与えることができると共に、熱分解せずに、または加工問題もしくは溶融欠陥を引き起こさずに、特に、内部帯電防止溶融添加剤として利用できる帯電防止剤が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
有利には、本発明は、良好な帯電防止特性を示すと共に溶融加工可能である帯電防止剤を提供する。簡潔にいうと、1つの態様において、本発明は、少なくとも1つのポリマー塩を含む帯電防止剤を提供する。この塩は、単一のアンモニウム中心に結合した少なくとも1つのポリオキシアルキレン(POA)部分を有する少なくとも1つのカチオンと、フッ素化アニオンと、からなる。前記カチオンは、以下の式:
+N[(R14-y][[POA]R2y
によって表され、上式中、POAがホモポリマーか、または、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立して、1〜4の整数であるm、およびR3を有する。R3が独立して、水素または低級アルキル基(すなわち、1〜4個の炭素原子を含有する)である。R1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。R2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。そして、yが1〜4の整数である。
【0013】
フッ素化アニオンは、以下の式:
【化1】
Figure 2005508427
の1つによって表され、上式中、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である。
【0014】
別の態様において、本発明は、熱可塑性ポリマーのためのポリマー溶融添加剤としておよび熱硬化性ポリマーのための添加剤としての帯電防止剤を提供する。帯電防止剤は、単一のアンモニウム中心に結合した少なくとも1つのポリオキシアルキレン部分を有する少なくとも1つのカチオンと、フッ素化アニオンと、からなる少なくとも1つのポリマー塩を含む。
【0015】
前記カチオンは、以下の式:
+N[(R14-y][[POA]R2y
によって表され、上式中、POAがホモポリマーか、または、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立して、1〜4の整数であるm、およびR3を有する。R3が独立して、水素または低級アルキル基(すなわち、1〜4個の炭素原子を含有する)である。R1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。R2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。そして、yが1〜4の整数である。
【0016】
フッ素化アニオンは、以下の式:
【化2】
Figure 2005508427
の1つによって表され、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である。
【0017】
更に別の態様において、本発明は、少なくとも1つのポリマー塩を含む帯電防止剤の局所的な適用を提供する。この塩は、単一のアンモニウム中心に結合した少なくとも1つのポリオキシアルキレン部分を有する少なくとも1つのカチオンと、フッ素化アニオンと、からなる。
【0018】
前記カチオンは、以下の式:
+N[(R14-y][[POA]R2y
によって表され、上式中、POAがホモポリマーか、または、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立して、1〜4の整数であるm、およびR3を有する。R3が独立して、水素または低級アルキル基(すなわち、1〜4個の炭素原子を含有する)である。R1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。R2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。そして、yが1〜4の整数である。
【0019】
フッ素化アニオンは、以下の式:
【化3】
Figure 2005508427
の1つによって表され、上式中、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である。
【0020】
他の態様において、この発明は、本発明の組成物を含む繊維、布、フィルム、コーティング、または成形またはブローン物品を提供する他、例えば、溶融添加によってまたは局所処理によって、基材または絶縁材に帯電防止特性を付与する方法、本発明の帯電防止剤を含む局所処理剤組成物、および熱可塑性ポリマー中に本発明の帯電防止剤を含む溶融ブレンドを提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、スルホネート塩およびそれらの、帯電防止剤としての使用、および組成物中でのこれらの帯電防止剤に関する。帯電防止剤(antistatic agents)と静電防止剤(antistats)とは、本明細書中で交換可能に用いられる。帯電防止剤は好ましくは、有機媒体中のイオン導電率、十分な溶解度、十分な安定性および良好なブルーミングを提供する。有利には、本発明の塩はこれらすべての特徴を示す。更に、本発明の塩は十分な熱安定性を有し、溶融添加剤として用いることができ、低湿度において十分な性能を有することができる。
【0022】
本発明の帯電防止剤を、添加剤(内部静電防止剤)としてまたはコーティングまたは局所処理剤(外部静電防止剤)として使用し、ポリマーにまたは他の絶縁材に帯電防止特性を付与することができる。絶縁材は典型的には、熱可塑性または熱硬化性ポリマー(好ましくは、熱可塑性)であり、成分のブレンド(好ましくは、溶融ブレンド)を形成することによって、組成物を製造することができる。特に、本発明は、単一のアンモニウム中心を有するポリオキシアルキレン置換第四アンモニウムカチオンと、少なくとも1つのフッ素化アニオンと、を含有する帯電防止剤、およびこれらの帯電防止剤を含む組成物を目的としている。
【0023】
「ブレンド」は、本明細書中、少なくとも1つの静電防止剤と、少なくとも1つの絶縁材または絶縁材の反応性前駆物質との混合物と定義される。
【0024】
「局所処理剤」は、本明細書中、典型的には溶剤または分散剤に溶かした、予備成形絶縁材または基材の表面に適用された少なくとも1つの静電防止剤として定義される。
【0025】
静電防止剤
本発明の静電防止剤として使用するのに適したポリマー塩は、少なくとも1つの有機ポリマーアンモニウムカチオンおよびフッ素化アニオンからなる。これらの塩を帯電防止剤として単独で、または組合せて用いることができる。
【0026】
ポリオキシアルキレンアンモニウムカチオン
本発明の帯電防止剤は、ポリマー塩を含む。この塩は、第四アンモニウム中心に結合した少なくとも1つのポリオキシアルキレン(POA)部分を有する少なくとも1つのカチオン、好ましくは、第四アンモニウム中心に結合した少なくとも1つのポリオキシアルキレン部分を有する単一カチオン、からなる。
【0027】
前記カチオンは、以下の式:
+N[(R14-y][[POA]R2y
によって表され、上式中、POAがホモポリマーかまたは、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立して、1〜4の整数であるm、およびR3を有する。R3が独立して、水素または低級アルキル基(すなわち、1〜4個の炭素原子を含有する)である。R1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。R2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。そして、yが1〜4の整数である。
【0028】
1が、1〜約50個の炭素原子、好ましくは1〜約20個の炭素原子、より好ましくは約10〜約20個の炭素原子を有する。R2が、水素であるか、または1〜約20個の炭素原子、好ましくは1〜約10個の炭素原子、より好ましくは1〜約4個の炭素原子を有する。R3が、水素であるか、または1〜約10個の炭素原子、好ましくは1〜約4個の炭素原子を有する。
【0029】
これらのカチオンの合成は本技術分野に周知であり、典型的には、本技術分野に周知である方法を用いて相応する第三級アミンをアルキル化することを必要とする。更に、これらのカチオンの多くが、非フッ素化有機または無機アニオンの塩の形で市販されている。
【0030】
特定のカチオンの例には、以下:
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=15)、
[C65CH2+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=15)、式中、C65CH2=ベンジル、
[C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=15)、
[C1837+(CH3)(CH2CHO)mH(CH2CHCH3O)nH];(m+n=15)、
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=5)、
[C1225+(CH32(CH2CHCH3O)mH];(m=15)、
[C1225+(CH32(CH2CH2CH2CH2O)mH];(m=15)、
[C1225+(CH32(CH2CH2O)mH];(m=15)、
[C817+(CH32(CH2CH2O)mH];(m=8)、
[C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH];(m+n+o=15)、および
[N+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH(CH2CH2O)pH];(m+n+o+p=20)
の例があるがそれらに制限されず、POAの反復単位の数が近似的である。
【0031】
フッ素化アニオン
本発明のフッ素化アニオンは、完全にフッ素化、すなわち、過フッ素化されるか、または(有機部分中で)部分的にフッ素化されたアルキルまたはアリールスルホネートである。好ましいフッ素化アニオンには、高フッ素化アルカンスルホネート基、すなわち、ペルフルオロアルカンスルホネート基または、すべての非フッ素炭素結合置換基が、スルホネート基に直接に結合している炭素原子以外の炭素原子に結合している(好ましくは、すべての非フッ素炭素結合置換基が、スルホネート基から炭素原子2個よりも離れている)部分的にフッ素化されたアルカンスルホネート基、を含むフッ素化アニオンがある。
【0032】
好ましくは、フッ素化アニオンが少なくとも約80パーセントフッ素化されており(すなわち、前記アニオンの炭素結合置換基の少なくとも約80パーセントがフッ素原子である)。より好ましくは、前記アニオンが過フッ素化されている(すなわち、完全にフッ素化されており、炭素結合置換基のすべてがフッ素原子である)。先述の好ましい過フッ素化アニオンを含めてアニオンが、1個以上の連鎖(すなわち、鎖状)または末端ヘテロ原子、例えば、窒素、酸素、または硫黄を含有することができる(例えば、SF5またはSF4)。
【0033】
概して、本発明のフッ素化アニオンは、以下の式:
【化4】
Figure 2005508427
の1つによって表され、上式中、Rfが独立してペルフルオロアルキル、フルオロアルキル、フルオロアリール基である。Rfが環状または非環状であってもよい。典型的には、Rfが、1〜約12個の炭素原子を含み、好ましくは1〜約8個、より好ましくは1〜約4個の炭素原子を含む。又、Rf2が独立して、ペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である。Rf2が、1〜約10個の炭素原子、より好ましくは2〜約6個の炭素原子を含む。又、Rf2が環状または非環状であってもよい。フルオロアリールは、水素原子の一部またはすべてがフッ素原子またはペルフルオロアルキル基で置換されている芳香環を含有する。
【0034】
本発明のフッ素化アニオンの代表的な例には、CF3SO3 -、C49SO3 -、C613SO3 -、C817SO3 -、およびシクロ−C611SO3 -などのペルフルオロアルカンスルホネート、4−CF3−C64SO3 -、3,5−(CF3263SO3 -、およびC65SO3 -などのフルオロアリールスルホネート、CF3OCF2CF2SO3 -、(CF32NCF2CF2SO3 -、およびSF5CF2CF2SO3 -などのヘテロ原子含有フルオロアルカンスルホネート、およびO3S(CF23SO3 --3S(CF24SO3 --3S(CF22O(CF22SO3 --3SC64SO3 -、およびO3SCF2CF2N(CF2CF22NCF2CF2SO3 -などの二官能性フルオロアルカンスルホネートまたはフルオロアリールスルホネート、などがあるがそれらに制限されない。
【0035】
フッ素化アニオンを本技術分野に周知の標準方法によって製造することができる。これらの方法には、以下の文献(その内容を本願明細書に引用したものとする)に記載されたアニオン前駆物質製造方法がある。すなわち、スルホネート前駆物質−米国特許第5,176,943号明細書(ウー(Wou))、第4,582,781号明細書(チェン(Chen)ら)、第3,476,753号明細書(ハンソン(Hanson))、および第2,732,398号明細書(ブライス(Brice)ら)、およびフルオロケミカル基中に連鎖酸素または窒素を有するスルホネート前駆物質−米国特許第5,514,493号明細書(ワッデル(Waddell)ら)。フッ素化アニオンは一官能性または多官能性のどちらであってもよく、すなわち、1個より多いスルホネート基を含有することができ、例えば、二官能性または三官能性などであり、好ましくは、フッ素化アニオンが一官能性または二官能性、より好ましくは一官能性である。
【0036】
帯電防止剤
静電防止剤は周囲条件下で固体または液体のどちらであってもよい。
【0037】
ポリマー溶融添加剤として使用するために、本発明の静電防止剤は好ましくは、約240℃以上(より好ましくは、約280℃以上)の温度で安定している。更に、ポリマー溶融添加剤の適用については、静電防止剤は好ましくは、溶融加工温度において絶縁材と混和性である。(換言すれば、静電防止剤の熱分解温度(すなわち、試験方法1に記載された熱重量分析(TGA)を用いて5%以上の減量がある温度)が好ましくはこれらの温度より高い。)
【0038】
本発明の静電防止剤は、以下の式:
+N[(R14-y][[POA]R2yu[X-
によって表され、上式中、POAがホモポリマーか、または、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立して、1〜4の整数であるm、およびR3を有する。R3が独立して、水素または低級アルキル基(すなわち、1〜4個の炭素原子を含有する)である。R1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。R2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子(例えば、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、またはフッ素)を含有してよい。そして、yが1〜4の整数であり、uが1〜2の整数である。Xが、上記の式(1)または(2)に記載したフッ素化アニオンである。フッ素化アニオンが一官能性である場合、uが1であり、フッ素化アニオンが二官能性である場合、uが2である。
【0039】
本発明の静電防止剤を、本技術分野において周知であるイオン交換または複分解反応によって製造することができる。例えば、前駆物質のアンモニウム塩を水溶液中でフッ素化スルホネートアニオンの酸または塩と配合することができる。配合した時に、所望の生成物(フッ素化スルホネートアニオンのアンモニウム塩)が(液体または固体として)分離するか、または有機溶剤(例えば、メチレンクロリド)中に優先的に抽出され得る。生成物を濾過によってまたは液/液相分離によって単離することができ、次いで、水で洗浄して副生成物の酸または塩(存在する場合)を完全に除去することができ、次に、真空下で十分に乾燥させ、すべての揮発物(存在する場合、水および有機溶剤を含めて)を除去することができる。同様な複分解反応を、水中ではなく有機溶剤(例えば、アセトニトリル)中で行うことができ、この場合、塩の副生成物は概して優先的に沈殿し、他方、所望の生成塩が有機溶剤中に溶解したままである(そこから標準的な実験技術を用いて単離することができる)。
【0040】
有用な静電防止剤の代表例には、以下:
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=15)、
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
[C65CH2+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、式中、C65CH2=ベンジル、
[C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=15)、
[C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
[C1837+(CH3)(CH2CHO)mH(CH2CHCH3O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
[C1225+CH3](CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=5)、
[C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
[C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SC49];(m=15)、
[C1225+(CH32(CH2CHCH3O)mH][-3SCF3];(m=15)、
[C1225+(CH32(CH2CH2CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
[C1225+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
[C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=8)、
[C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH][-3SCF3];(m+n+o=15)、
[C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH][-3SC49];(m+n+o=15)、
[N+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH(CH2CH2O)pH][-3SCF3];(m+n+o+p=20)、
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SCF2CF2CF2SO3 _];(m+n=15)、
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SCF2CF2N(CF2CF22NCF2CF2SO3 -];(m+n=15)、
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC64CF3];(m+n=15)、
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC65];(m+n=15)、および
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SC64SO3 -];(m+n=15)
の例があるがそれらに制限されず、POAの反復単位の数が近似的である。
【0041】
絶縁材
これらの帯電防止剤がコーティングおよび/または絶縁材と相溶性である限り、本発明の帯電防止剤は、コーティング組成物中でまたは様々な絶縁材と共に使用されてもよい(すなわち、絶縁材に直接にコートされてもよい)。従って、前記帯電防止剤は好ましくは、静電防止剤として十分に機能し、コーティングおよび/または絶縁材の他の性質に悪影響を及ぼさない。
【0042】
本発明の帯電防止剤は典型的には、コーティング中の固形分に対して、帯電防止コーティングの約0.1〜約50重量パーセントである。
【0043】
写真またはX線フィルム、X線スクリーン、布、繊維、電子部品、電子パッケージング、コンパクトディスク、成形またはブローン物体(例えば、外科用ガウン(surgical gowns)などのいろいろな絶縁材に水性または有機溶剤(バインダの溶液など)から本発明の帯電防止剤を含む帯電防止コーティングを適用することができる。溶剤の選択は絶縁材によって変化する。
【0044】
局所処理のために適している絶縁材には、相対的に低い表面導電率およびバルク導電率を有すると共に静電荷を発生する傾向がある材料がある。これらの材料には、事実上、有機または無機の何れであってもよい合成および天然ポリマーの両方(またはそれらの反応性前駆物質、例えば、一または多官能性モノマーまたはオリゴマー)並びに、セラミックス、ガラス、およびセラミック/ポリマー複合材、セラマー、またはそれらの反応性前駆物質がある。
【0045】
本発明の帯電防止剤とブレンドするのに適している絶縁材には、熱可塑性樹脂、熱硬化性物質、セラマー、または反応性前駆物質がある。
【0046】
適した合成ポリマー(熱可塑性樹脂または熱硬化性物質の何れであってもよい)には、汎用プラスチック、例えば、ポリ(塩化ビニル)、ポリエチレン(高密度、低密度、非常に低密度)、ポリプロピレン、ポリブチレン、およびポリスチレン、エンジニアリングプラスチック、例えば、ポリエステル(例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリアミド(脂肪族、非晶質、芳香族)、ポリカーボネート(例えば、ビスフェノールAから誘導されるような芳香族ポリカーボネート)、ポリオキシメチレン、ポリアクリレートおよびポリメタクリレート(例えば、ポリ(メチルメタクリレート))、特定の改質ポリスチレン(例えば、スチレン−アクリロニトリル(SAN)およびアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマー)、高衝撃ポリスチレン(SB)、フッ素樹脂、およびポリ(フェニレンオキシド)−ポリスチレンおよびポリカーボネート−ABSなどのブレンド、高性能プラスチック、例えば、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリスルホン、ポリイミド、およびポリエーテルイミド、熱硬化性物質、例えば、アルキド樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂(例えば、メラミンおよびユリア樹脂)、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル(いわゆるビニルエステルなど)、ポリウレタン、アリリックス(allylics)(例えば、アリルジグリコールカーボネートから誘導されたポリマー)、フルオロエラストマー、およびポリアクリレート、およびそれらのブレンド、などがある。適した天然ポリマーには、シルク、ウール、および革などのタンパク質性材料、およびセルロース系材料などがある。
【0047】
上に記載したような熱可塑性および熱硬化性ポリマーが好ましい絶縁材であり、これらのポリマーを静電防止剤で局所的に処理するか、またはそれを(バルクで)静電防止剤と配合してブレンドを形成することができる。静電防止剤を熱可塑性ポリマーに溶融加工することが、危険な溶剤およびVOCの使用を除くので好ましい。好ましくは、熱可塑性ポリマーは高温において、例えば、約150℃より高い温度で(より好ましくは約240℃より高い温度、更により好ましくは、約280℃より高い温度)で溶融加工可能である。好ましい熱可塑性ポリマーには、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、エチレンと1つ以上のアルファ−オレフィン(例えば、ポリ(エチレン−ブテン)とポリ(エチレン−オクテン))のコポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリエーテルケトン、ポリスルホン、ポリスチレン、ABSコポリマー、ポリアミド、フルオロエラストマー、およびそれらのブレンドがある。より好ましいのは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ(エチレン−オクテン)、ポリウレタン、ポリカーボネート、およびそれらのブレンドであるが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリ(エチレン−オクテン)、ポリ(エチレン−ブテン)、ポリウレタン、およびそれらのブレンドが最も好ましい。
【0048】
又、帯電防止剤をモノマー、硬化性オリゴマー、または硬化性ポリマーと配合し、その後に、重合または硬化させ、静電防止剤を含有する架橋熱硬化性ポリマーを形成することができる。好ましい熱硬化性ポリマーには、ポリウレタン、エポキシ樹脂、および不飽和ポリエステルなどがある。
【0049】
浸漬コーティング、噴霧コーティング、かき混ぜコーティング(swirl coating)、スピンコーティング、押出しホッパコーティング、カーテンコーティング、グラビアコーティング、エアナイフコーティングなどがあるがそれらに制限されない本技術分野に周知の技術を用いて、本発明の帯電防止剤を更に絶縁材に適用することができる。コーティング厚さは、絶縁材の関数として変化する。
【0050】
組成物の製造および使用
好ましくは、(a)少なくとも1つの静電防止剤および少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを(任意に、他の添加剤とともに)配合し、次いで得られた配合剤を溶融加工するか、または(b)少なくとも1つの静電防止剤および少なくとも1つの熱硬化性ポリマーまたはセラマーまたはそれらの反応性前駆物質を(任意に、他の添加剤とともに)配合し、次いで得られた配合剤を、任意に加熱または化学線の適用によって硬化させることによって、本発明の組成物を製造することができる。前記組成物を製造するための別の方法は、例えば、(c)少なくとも1つの静電防止剤を含む局所処理剤組成物を少なくとも1つの絶縁材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に適用する工程と、(d)少なくとも1つの静電防止剤および少なくとも1つの絶縁材を少なくとも1つの溶剤中に溶解し、次いで得られた溶液をキャスチングまたはコーティングし、任意に熱を適用して、溶剤を蒸発させる工程と、(e)少なくとも1つの静電防止剤および少なくとも1つのモノマーを(任意に、溶剤などの他の添加剤とともに)配合し、次いで、任意に熱または化学線を適用して、モノマーの重合を起こさせる工程と、を有する。
【0051】
溶融加工によって溶融ブレンドを形成するために、静電防止剤を、例えば、ペレット化または粉末ポリマーと十分に混合し、次に周知の方法、例えば、成形、メルトブローイング、メルトスピニング、または溶融押出によって溶融加工することができる。静電防止剤をポリマーと直接に混合することができ、またはそれらをポリマー中の静電防止剤の「マスターバッチ」(濃縮物)の形でポリマーと混合することができる。必要ならば、静電防止剤の有機溶液を粉末またはペレット化ポリマーと混合し、その後に、乾燥させて(溶剤を除去し)、次いで溶融加工することができる。あるいは、静電防止剤を溶融ポリマーストリームに注入し、例えば、繊維またはフィルムに押出すかまたは物品に成形する直前にブレンドを形成することができる。
【0052】
溶融加工した後に、アニール工程を実施し、帯電防止特性の成果を増強することができる。このアニール工程の他にまたは代わりに、(例えば、フィルムまたは繊維の形の)溶融加工した配合剤はまた、その一方または両方をパターン化することができる、2つの加熱ロール間でエンボス加工することができる。アニール工程は典型的には、ポリマーの溶融温度より低い温度(例えば、ポリアミドの場合、約30秒〜約5分間、約100〜220℃)で行われる。ある場合には、湿分の存在は、帯電防止特性を得るために必要ではないが、湿分の存在が静電防止剤の有効性を改善することができる。
【0053】
静電防止剤を、望ましい帯電防止および撥性の性質を特定の適用のために達成するのに十分な量で熱可塑性または熱硬化性ポリマーに(または、代わりに、他の絶縁材に)添加することができる。その量を実験的に確認することができ、必要に応じてまたは所望の通りに調節し、ポリマー(または他の絶縁材)の性質を損なわずに帯電防止の性質を達成することができる。概して、静電防止剤を、ポリマー(または他の絶縁材)の重量に対して約0.1〜約50重量パーセント(好ましくは、約0.5〜約10重量パーセント、より好ましくは約0.75〜約2.0重量パーセント)の範囲の量で添加することができる。
【0054】
絶縁材の局所処理において、静電防止剤を単独で、または水性懸濁液、エマルジョン、または溶液の形で、または有機溶剤(または有機溶剤/水)溶液、懸濁液、またはエマルジョンとして使用することができる。有用な有機溶剤には、塩素化炭化水素、アルコール(例えば、イソプロピルアルコール)、エステル、ケトン(例えば、メチルエチルケトン)、およびそれらの混合物がある。概して、溶剤溶液は、(成分の全重量に対して)約0.1〜約50重量パーセント、または更に約90重量パーセントまでの不揮発性の固形分を含有することができる。水性懸濁液、エマルジョン、または溶液が概して好ましく、概して(成分の全重量に対して)約0.1〜約50パーセント、好ましくは約1〜約10重量パーセントの不揮発性の固体含量を含有することができる。しかしながら、代わりに、使用温度または処理温度において液体である少なくとも1つの静電防止剤を含む局所処理剤組成物を(少なくとも1つの絶縁材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に)適用することによって、局所処理を実施することができる。この局所処理方法は、付加的な溶剤を用いずに、ニート液体静電防止剤の使用を必要とすることがあり、従って、静電防止剤の有機溶剤溶液の使用よりも環境上の見地から好ましい。
【0055】
静電防止剤を含む局所処理剤組成物を、例えば、噴霧、パッディング、浸漬、ロールコーティング、ブラッシング、または吸尽(exhaustion)(任意にその後に、処理された材料を乾燥させて何れの残存している水または溶剤をも除去する)などの標準方法によって絶縁材に適用することができる。その材料は、成形またはブローン物品、シート、繊維(そのままで、または集合した形、例えば、ヤーン、トー、ウェブ、またはロービング、もしくはカーペットなどの加工テキスタイル(fabricated textiles)の形で)、織および不織布、フィルムなどの形であってもよい。
【0056】
局所処理剤組成物を、特定の適用のために望ましい帯電防止性質を達成するのに十分な量で適用することができる。この量を実験的に確認することができ、必要に応じてまたは所望の通りに調節し、絶縁材の性質を損なわずに帯電防止性質を達成することができる。
【0057】
多種多様な構造の何れをも、本発明の組成物から製造することができ、これらの構造は、帯電防止特性の或るレベルが必要とされる何れの適用においても有用である。例えば、本発明の組成物を使用して、フィルムおよび成形またはブローン物品、並びに織および不織布を作製するために用いることができる繊維(例えば、ミクロ繊維を含めて、メルトブローンまたは溶融紡糸繊維)を作製することができる。これらのフィルム、成形またはブローン物品、繊維、および布は、いろいろな環境状態下で帯電防止特性を示し、いろいろな適用において用いることができる。
【0058】
例えば、本発明の組成物を含む成形物品を標準方法(例えば、高温射出成形によって)作製することができ、例えば、自動車用のヘッドライトカバー、レンズ(眼鏡レンズなど)、電子デバイス(例えば、コンピュータ)のケーシングまたは回路ボード、ディスプレイデバイス用のスクリーン、ウインドー(例えば、航空機のウインドー)などに特に有用である。本発明の組成物を含むフィルムは、本技術分野において一般に使用されるフィルム作製方法の何れによっても作製することができる。これらのフィルムは、非孔質または多孔質であってもよく(後者は機械的に穿孔されたフィルムを含める)、多孔性の存在および度合は、望ましい性能特性によって選択される。前記フィルムは、例えば、写真フィルム、オーバーヘッドプロジェクタと一緒に使用する透明フィルム、テープ裏材、コーティング用の基材として使用されてもよい。
【0059】
本発明の組成物を含む繊維を使用して、例えば、医用布、医用および工業衣類、衣類の作製に使用するための布、ラッグまたはカーペットなどの家具類、化学プロセスフィルターまたは呼吸マスクなどのフィルター媒体を作製するのに使用することができる織布または不織布を作製することができる。不織ウェブまたは布を、メルトブローンまたはスパンボンドウェブのどちらかの製造に用いられる方法によって作製することができる。例えば、ウェンテ(Wente)著、「超微細熱可塑性繊維(“Superfine Thermoplastic Fibers”)」、Indus.Eng’g Chem.48,1342(1956年)、またはウェンテ著、「超微細有機繊維の製造(“Manufacture of Superfine Organic Fibers,”)」、Naval Research Laboratories Report No.4364(1954年)に記載された方法に似た方法を使用することができる。不織布から作製された多層構造は、例えば、医用布として、広く工業および商用に有用である。かかる多層構造の成分層の組成を、所望の最終用途の特性に従って変えることができ、前記構造は、米国特許第5,145,727号明細書(ポッツ(Potts)ら)および5,149,576号明細書(ポッツら)(その内容を本願明細書に引用したものとする)に記載されたような多くの有用な組合せにおいてメルトブローンおよびスパンボンドウェブの2つ以上の層を含むことができる。
【0060】
本発明の組成物において用いた静電防止剤はまた、コーティング(例えば、ポリマーまたはセラマーコーティング)に対する添加剤として有用である場合がある。これらのコーティングは、帯電防止である場合があり、写真産業においてまたは光学または磁気記録媒体の保護コーティングとして用いられてもよい。
【0061】
必要ならば、本発明の組成物は更に、本技術分野において一般に用いられる1つ以上の従来の添加剤、例えば、染料、顔料、酸化防止剤、紫外線安定剤、難燃剤、界面活性剤、可塑剤、粘着付与剤、充填剤、およびそれらの混合物を含有することができる。特に、性能増強剤(例えば、ポリブチレンなどのポリマー)を利用して、例えば、溶融添加剤ポリオレフィンの適用において帯電防止特性を改善することができる。
【実施例】
【0062】
本発明は、以下の非制限的な実施例および試験方法に対して更に記載される。特に指示しない限り、すべての部、パーセンテージ、および比は重量に基づいている。
【0063】
【表1】
Figure 2005508427
【0064】
試験方法
試験方法I−熱重量分析(TGA)
各塩の熱分解を、コネチカット州、ノーウォークのパーキンエルマー(Perkin−Elmer Instruments(Norwalk,CT))によって製造された、パーキンエルマー熱天秤分析器TGA7を用い、毎分10℃の温度傾斜を用いて不活性窒素雰囲気下で熱重量分析(TGA)によって確認した。
【0065】
試験方法II−静電荷散逸試験
不織布、フィルム、および成形シートの静電荷散逸特性をこの方法を用いて確認した。試験材料を9cm×12cmの試料に切り分け、少なくとも12時間、約10パーセント、25パーセント、および50パーセントの相対湿度(RH)で状態調節した。材料を、22〜25℃の範囲の温度で試験した。静電荷散逸時間を、ETSモデル406C帯電減衰試験装置(ペンシルベニア州、グレンサイドのエレクトロテックシステムズ社(Electro−Tech Systems,Inc.(Glenside,PA))製)を用いて連邦試験方法標準10113、方法4046(Federal Test Method Standard 10113,Method 4046)、「材料の帯電防止性質」によって測定した。この装置は、高電圧(5000ボルト)を用いることによって平らな試験材料の表面に初期静電荷(平均誘導静電荷)を誘導し、フィールドメーターが5000ボルト(または誘導静電荷と同量)から初期誘導電荷の10パーセントまで表面電圧の減衰時間の観察を可能にする。これは、静電荷散逸時間である。静電荷散逸時間が短くなると、試験材料の帯電防止性質がより良くなる。この発明において静電荷散逸時間の全ての記録した値が、少なくとも3つの別の測定値についての平均(平均帯電減衰率)である。>60秒として記録した値は、試験した試料が表面伝導によって除去できない初期静電荷を有し、帯電防止性ではないことを示す。試験された試料が約3000ボルト以上の電荷を受容しなかったとき、それは、十分に帯電して帯電防止性であると考えられなかった。相対湿度を減少させるために試料を試験した。平均帯電減衰率の値が>60の記録値を有した場合、より低い相対湿度に状態調節した試料の試験を中止した。
【0066】
試験方法III−表面抵抗率の試験
表面抵抗率の試験を、ASTM標準D−257、「絶縁材のD.C.抵抗あるいはコンダクタンス(D.C.Resistance or Conductance of Insulating Materials)」の手順に従って実施した。モデル803Bプローブを取付けたETSモデル872広域抵抗メーター(ペンシルベニア州、グレンサイドのエレクトロ・テック・システムズ(Electro−Tech Systems,Inc.,Glenside,PA))を用いて表面抵抗率をこれらの条件下で測定した。この装置は2つの同心リング電極の両端に10ボルトの外部電圧を印加し、ohm/cm2単位の表面抵抗率の読み取り値を提供する。測定を22℃で実施し、27%の相対湿度であった。
【0067】
静電荷散逸試験のための静電防止剤の製造と特性解析
静電防止剤1
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-OSO2CF3];(m+n=15)の製造
機械撹拌機を備えた1リットルのフラスコに、リチウムトリフレートの72%水溶液(45.18グラム)および120.0mLの水を入れた。この撹拌された溶液に、エトクアドTM(ETHOQUADTM)C/25を200.0グラム、7分にわたって滴下漏斗によって添加した。得られた混合物を1.5時間、室温で撹拌し、分液漏斗に移し、メチレンクロリド(400mL)を添加して所望の生成物を抽出した。メチレンクロリド有機相を水(150mL)で洗浄した。前記有機相を1Lの丸底フラスコ中に集め、1時間、アスピレータによる減圧下、60℃で濃縮させ、次いで、1時間、アスピレータによる減圧下、110℃で濃縮し、褐色の粘性生成物205.2g(96%の収量)をもたらした。この生成物を1Hおよび13C NMRによっておよび熱重量分析(10℃/分の温度傾斜率において室温から分解まで)によって特性決定した。
【0068】
静電防止剤2
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)の製造
静電防止剤2を静電防止剤1の製造と同様にして製造したが、ただし、1リットルのフラスコに、リチウムノナフレート30.6グラムおよび水125.0グラム、エトクアド(ETHOQUADTM)C/25を95.89グラム、15分にわたって添加し、200グラムのメチレンクロリドで抽出した。有機層が生成物109.96グラム(93%の収量)の収量をもたらし、それを1Hおよび13C NMRおよび熱重量分析によって特性決定した。
【0069】
静電防止剤3
[C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=15)の製造
静電防止剤3を静電防止剤1の製造と同様にして製造したが、ただし、1リットルのフラスコに、リチウムトリフレートの固形分72%水溶液13.43グラムおよび水125グラム、およびエトクアドTM18/25を65グラム、15分にわたって添加し、200グラムのメチレンクロリドで抽出した。有機相が生成物63.77グラム(92.8%の収量)の収量をもたらし、それを1Hおよび13C NMRおよび熱重量分析によって特性決定した。
【0070】
静電防止剤4
[C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)の製造
静電防止剤4を静電防止剤1の製造と同様にして製造したが、ただし、1リットルのフラスコに、リチウムノナフレート18.97グラムおよび水125.0グラム、エトクアドTM18/25を65グラム、17分にわたって添加し、200グラムのメチレンクロリドで抽出した。有機層が生成物72.61グラムの収量(93.1%の収量)をもたらし、それを1Hおよび13C NMRおよび熱重量分析によって特性決定した。
【0071】
静電防止剤5
[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=5)の製造
エトメーン(ETHOMEENTM)C/15(100グラム)を、NaHCO3(3グラム)と共に、機械攪拌機を備えた250mLの3首丸底フラスコに入れた。フラスコを数分間、窒素でパージし、シリコーン油槽中に置き、110℃まで加熱した。ジメチルサルフェート(30.76グラム)を、110℃(±3℃)に温度を保持した速度で滴下漏斗によって丸底フラスコに添加した。反応物を一晩、撹拌し、最後に[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SOCH3];(m+n=5)を生じた。
【0072】
静電防止剤5を静電防止剤1の製造と同様にして製造したが、ただし、500mLのフラスコに、[C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SOCH3];(m+n=5)65グラム、イソプロピルアルコール18.88グラムおよび水60.9グラムおよびリチウムトリフレート(MW216.67)26.22グラムを添加した。次に、混合物をメチレンクロリド100グラムで抽出し、水60.9mLで洗浄した。有機相が生成物59.95グラム(86.1%)をもたらし、それを1Hおよび13C NMRおよび熱重量分析によって特性決定した。
【0073】
エトクアドTMC/25およびエトクアドTM18/25の試料をそれぞれ乾燥させるために、それらを蒸留ヘッドを備えた丸底フラスコ内に置き、試料からの気泡発生が止むまで、アスピレータ圧力下で約1時間、150℃まで加熱した。これらの脱水試料をTGA分析にかけた。
【0074】
【表2】
Figure 2005508427
【0075】
塩化物対イオンを有する脱水エトクアドTMC/25と比較したとき、静電防止剤1および2(エトクアドTMC/25と同じアンモニウムカチオンを有するが、フルオロケミカル対イオンを有する)が、200〜320℃の加工範囲にわたってエトクアドTMC/25より少ない減量を有する。同じく、(塩化物対イオンを有する)脱水エトクアドTM18/25と比較したとき、静電防止剤3および4(エトクアドTM18/25と同じアンモニウムカチオンを有するが、フルオロケミカル対イオンを有する)が、200〜320℃の加工範囲にわたってエトクアドTM18/25より少ない減量を有する。本発明の組成物の比較的大きな熱安定性が、それらの加工性を増強し、揮発性材料への暴露を最小にする。
【0076】
不織試料の一般的な作製
以下に記載した不織熱可塑性試料を、25.4cmのダイを有する1.9センチメートル(cm)ブラベンダー押出機(ニュージャージー州、サウスハッケンサックのC.W.ブラベンダー(C.W.Brabender,South Hackensack,NJ))で、約10ミクロンより小さい直径を有するブローンミクロ繊維に作製した(ウェンテ,ヴァン.A著、「超微細熱可塑性繊維(“Superfine Thermoplastic Fibers”)」、Industrial and Eng. Chemistry,Vol.48,No.8,1956,pp.1342−1345,およびNaval Research Laboratory Report 111437,1954年4月15日、に記載されている)。PP3960試料については、第1の押出機領域を160℃に設定し、すべての他の領域を270℃に設定した。ダイ空気温度を275℃に設定し、溶融温度を279℃に記録した。PS440−200試料については、第1の押出機領域を162℃に設定し、すべての他の領域を232℃に設定した。ダイ空気温度を230℃に設定し、溶融温度を230℃に記録した。PE6806試料については、第1の押出機領域を145℃に設定し、すべての他の領域を230℃に設定した。ダイ空気温度を230℃に設定し、溶融温度を230℃に記録した。計量ギヤポンプ速度を70rpmに設定した。0.763ミリメートル(mm)の空隙調整および0.69mmのセットバックを有するようにダイを構成した。30.5cmのコレクタ距離で、50グラム/m2の基本重量を有するミクロ繊維から形成されたメルトブローン不織布を供給するように巻取速度を設定した。不織試料を50%相対湿度(23℃)で状態調節し、試験方法IIに従って静電荷散逸について試験した。
【0077】
デイビーズ(Davies)、C.N.「浮遊塵埃および粒子の分離(The separation of Airborne Dust and Particles)」、英国機械学会(Institute of Mechanical Engineers)、ロンドン会報1B、1952年、に記載された方法に従って有効な繊維直径(EFD)を計算した。
【0078】
実施例C1(比較用)
静電防止剤を有しないPS440−200ポリウレタンを用いて不織試料の一般的な作製(General Preparation of Nonwovens)によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表3に示す。
【0079】
実施例C2(比較用)
静電防止剤を有しないPE6806ポリエチレンを用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表4に記載する。
【0080】
実施例C3(比較用)
添加剤を有しないPP3960ポリプロピレンを用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0081】
実施例C4(比較用)
1%のエトクアドTMC/25を有するPP3960ポリプロピレンを用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0082】
実施例C5(比較用)
1%のエトクアドTM18/25を有するPP3960ポリプロピレンを用いて、不織試料1の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0083】
実施例1
PS440−200ポリウレタンおよび2%の静電防止剤1を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表3に記載する。
【0084】
実施例2
PE6806ポリエチレンおよび1%の静電防止剤1を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表4に記載する。
【0085】
実施例3
PP3960ポリプロピレンおよび1%の静電防止剤1を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0086】
実施例4
PP3960ポリプロピレンおよび0.75%の静電防止剤1を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0087】
実施例5
PP3960ポリプロピレンおよび0.50%の静電防止剤1を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0088】
実施例6
PP3960ポリプロピレンおよび1%の静電防止剤2を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0089】
実施例7
PP3960ポリプロピレンおよび1%の静電防止剤4を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0090】
実施例8
PP3960ポリプロピレンおよび1%の静電防止剤5を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0091】
実施例9
PP3960ポリプロピレンおよび1%の静電防止剤3を用いて、不織試料の一般的な作製によって試料を作製した。静電荷散逸のデータを表5に記載する。
【0092】
【表3】
Figure 2005508427
【0093】
【表4】
Figure 2005508427
【0094】
【表5】
Figure 2005508427
【0095】
局所的にコートされたポリエステルフィルム
実施例10
メチルエチルケトン(MEK)中に溶かした静電防止剤1の1%溶液を製造した。約2mLの溶液を、25.5cm×17.8cmの寸法を有するポリエステルフィルムのシート上にピペットで移した。次いで、その溶液を#12ワイヤー捲回バーを用いてフィルムの上に引き伸ばした。得られたコーティングを、65℃で2.5分間、強制空気オーブン内で乾燥させ、上に記載した試験方法IIIによって試験した。結果を表6に示す。
【0096】
実施例11
メチルエチルケトン(MEK)中に溶かした静電防止剤1の6%溶液を製造した。約2mLの溶液を、25.5cm×17.8cmの寸法を有するポリエステルフィルムのシート上にピペットで移した。次いで、その溶液を#12ワイヤー捲回バーを用いてフィルムの上に引き伸ばした。得られたコーティングを、65℃で2.5分間、強制空気オーブン内で乾燥させ、上に記載した試験方法IIIによって試験した。結果を表6に示す。
【0097】
実施例12
メチルエチルケトン(MEK)中に溶かした静電防止剤5の1%溶液を製造した。約2mLの溶液を、25.5cm×17.8cmの寸法を有するポリエステルフィルムのシート上にピペットで移した。次いで、その溶液を#12ワイヤー捲回バーを用いてフィルムの上に引き伸ばした。得られたコーティングを、65℃で2.5分間、強制空気オーブン内で乾燥させ、上に記載した試験方法IIIによって試験した。結果を表6に示す。
【0098】
実施例13
メチルエチルケトン(MEK)中に溶かした静電防止剤5の6%溶液を製造した。約2mLの溶液を、25.5cm×17.8cmの寸法を有するポリエステルフィルムのシート上にピペットで移した。次いで、その溶液を#12ワイヤー捲回バーを用いてフィルムの上に引き伸ばした。得られたコーティングを、65℃で2.5分間、強制空気オーブン内で乾燥させ、上に記載した試験方法IIIによって試験した。結果を表6に示す。
【0099】
【表6】
Figure 2005508427
【0100】
この発明の様々な改良および変更が、この発明の範囲および精神から外れることなく実施できることは、当業者には明らかであろう。この発明は、本明細書に示した具体的な実施態様および実施例によって不当に制限することを意図するものではなく、かかる実施例および実施態様はあくまでも例として示され、本発明の範囲は、本明細書に記載した特許請求の範囲によってのみ制限されることを意図することが理解されなければならない。

Claims (19)

  1. 帯電防止剤であって、
    (a)式:
    +N[(R14-y][[POA]R2y
    によって表され、上式中、POAがホモポリマーまたは、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立してmおよびR3を有し、
    mが、1〜4の整数であり、
    3が独立して、水素または低級アルキル基であり、
    1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    yが1〜4の整数である、少なくとも1つのカチオンと、
    (b)以下の式:
    Figure 2005508427
    の1つによって表され、上式中、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である、フッ素化アニオンと、
    からなるポリマー塩を含む帯電防止剤。
  2. 前記ヘテロ原子が、硫黄、窒素、酸素、塩素、臭素、フッ素、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の帯電防止剤。
  3. 1が1〜約20個の炭素原子を含む、請求項1に記載の帯電防止剤。
  4. 2が水素であるか、または1〜約10個の炭素原子を含む、請求項1に記載の帯電防止剤。
  5. 3が水素であるか、または1〜約4個の炭素原子を含む、請求項1に記載の帯電防止剤。
  6. fが環状である、請求項1に記載の帯電防止剤。
  7. 前記カチオンが、単一のアンモニウム中心に結合した少なくとも1つのポリオキシアルキレン部分を含む、請求項1に記載の帯電防止剤。
  8. 前記アニオンが、ペルフルオロアルカンスルホネート、フルオロアリールスルホネート、ヘテロ原子含有フルオロアルカンスルホネート、二官能性フルオロアルカンスルホネート、二官能性フルオロアリールスルホネート、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の帯電防止剤。
  9. 前記アニオンが、CF3SO3 -、C49SO3 -、C613SO3 -、C817SO3 -、シクロC611SO3 -、4−CF3−C64SO3 -、3,5−(CF3263SO3 -、C65SO3 -、CF3OCF2CF2SO3 -、(CF32NCF2CF2SO3 -、SF5CF2CF2SO3 --3S(CF23SO3 --3S(CF24SO3 --3S(CF22O(CF22SO3 --3SC64SO3 --3SCF2CF2N(CF2CF22NCF2CF2SO3 -、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の帯電防止剤。
  10. 前記カチオンが、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=15)、
    [C65CH2+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=15)、式中、C65CH2=ベンジル、
    [C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=15)、
    [C1837+(CH3)(CH2CHO)mH(CH2CHCH3O)nH];(m+n=15)、
    [C1225+CH3](CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH];(m+n=5)、
    [C1225+(CH32(CH2CHCH3O)mH];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CH2CH2CH2O)mH];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CH2O)mH];(m=15)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH];(m=8)、
    [C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH];(m+n+o=15)、および
    [N+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH(CH2CH2O)pH];(m+n+o+p=20)、
    からなる群から選択され、上式中、ポリオキシアルキレン部分の数が近似的である、請求項1に記載の帯電防止剤。
  11. 前記ポリマー塩が、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
    [C65CH2+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、式中、C65CH2=ベンジル、
    [C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3;(m+n=15)、
    [C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
    [C1837+(CH3)(CH2CHO)mH(CH2CHCH3O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=5)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SC49];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CHCH3O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CH2CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=8)、
    [C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH][-3SCF3];(m+n+o=15)、
    [C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH][-3SC49];(m+n+o=15)、
    [N+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH(CH2CH2O)pH][-3SCF3];(m+n+o+p=20)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SCF2CF2CF2SO3−];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SCF2CF2N(CF2CF22NCF2CF2SO3 -];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC64CF3];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC65];(m+n=15)、および
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SC64SO3 -];(m+n=15)からなる群から選択され、上式中、ポリオキシアルキレン部分の数が近似的である、請求項1に記載の帯電防止剤。
  12. (a)絶縁材と(b)請求項1に記載の帯電防止剤と、を含む基材。
  13. (a)式:
    +N[(R14-y][[POA]R2y
    によって表され、上式中、POAがホモポリマーまたは、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立してmおよびR3を有し、
    mが、1〜4の整数であり、
    3が独立して、水素または低級アルキル基であり、
    1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    yが1〜4の整数である、少なくとも1つのカチオンと、
    (b)以下の式:
    Figure 2005508427
    の1つによって表され、上式中、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である、フッ素化アニオンと、
    からなるポリマー塩を含む帯電防止剤でコートされた絶縁材を含む物品。
  14. 帯電組成物であって、
    (a)(i)式:
    +N[(R14-y][[POA]R2y
    によって表され、上式中、POAがホモポリマー、または、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立してmおよびR3を有し、
    mが、1〜4の整数であり、
    3が独立して、水素または低級アルキル基であり、
    1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    yが1〜4の整数である、少なくとも1つのカチオンと、
    (ii)以下の式:
    Figure 2005508427
    の1つによって表され、上式中、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキル、またはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である、フッ素化アニオンと、
    からなるポリマー塩を含む帯電防止剤と、
    (b)少なくとも1つの絶縁材と、を含む帯電防止組成物。
  15. 前記ポリマー塩が、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
    [C65CH2+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、式中、C65CH2=ベンジル、
    [C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3;(m+n=15)、
    [C1837+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
    [C1837+(CH3)(CH2CHO)mH(CH2CHCH3O)nH][-3SC49];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SCF3];(m+n=5)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SC49];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CHCH3O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CH2CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C1225+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=15)、
    [C817+(CH32(CH2CH2O)mH][-3SCF3];(m=8)、
    [C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH][-3SCF3];(m+n+o=15)、
    [C1225+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH(CH2CH2O)oH][-3SC49];(m+n+o=15)、
    [N+(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH](CH2CH2O)oH(CH2CH2O)pH][-3SO2CF3];(m+n+o+p=20)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SCF2CF2CF2SO3−];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3S−CF2CF2−N(CF2CF22N−CF2CF2SO3 -];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC64CF3];(m+n=15)、
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH][-3SC65];(m+n=15)、および
    [C1225+(CH3)(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH]2-3SC64SO3 -];(m+n=15)からなる群から選択され、上式中、ポリオキシアルキレン部分の数が近似的である、請求項14に記載の帯電防止組成物。
  16. 前記アニオンが、CF3SO3 -、C49SO3 -、C613SO3 -、C817SO3 -、シクロC611SO3 -、4−CF3−C64SO3 -、3,5−(CF3263SO3 -、C65SO3 -、CF3OCF2CF2SO3 -、(CF32NCF2CF2SO3 -、SF5CF2CF2SO3 --3S(CF23SO3 --3S(CF24SO3 --3S(CF22O(CF22SO3 --3SC64SO3 --3SCF2CF2N(CF2CF22NCF2CF2SO3 -、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項14に記載の帯電防止組成物。
  17. 前記絶縁材が熱可塑性ポリマーである、請求項14に記載の帯電防止組成物。
  18. 前記熱可塑性ポリマーが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリ(エチレン−オクテン)、ポリ(エチレン−ブテン)、ポリウレタン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項17に記載の帯電防止組成物。
  19. 帯電防止組成物の製造方法であって、
    (a)(i)
    (A)式:
    +N[(R14-y][[POA]R2y
    によって表され、上式中、POAがホモポリマーまたは、ランダム、ブロック、または交互コポリマーであり、POAが、式((CH2mCH(R3)O)によって表される2〜50の単位を含み、式中、各単位が独立してmおよびR3を有し、
    mが、1〜4の整数であり、
    3が独立して、水素または低級アルキル基であり、
    1が独立して、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    2が独立して、水素、アルキル、脂環式、アリール、アルキル脂環式、アリール脂環式、または脂環式アリール基であり、場合により1個以上のヘテロ原子を含有してよく、
    yが1〜4の整数である、少なくとも1つのカチオンと、
    (B)以下の式:
    Figure 2005508427
    の1つによって表され、上式中、Rfが独立して、1〜約12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、フルオロアルキルまたはフルオロアリール基であり、Rf2が独立して、1〜約10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン、フルオロアルキレン、またはフルオロアリーレン基である、フッ素化アニオンと、
    からなるポリマー塩と、
    (ii)少なくとも1つの熱可塑性ポリマーと、を配合する工程と、
    (b)得られた配合剤を溶融加工する工程と、を含む、帯電防止組成物の製造方法。
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