JPH08100169A - 帯電防止剤 - Google Patents

帯電防止剤

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JPH08100169A
JPH08100169A JP23811994A JP23811994A JPH08100169A JP H08100169 A JPH08100169 A JP H08100169A JP 23811994 A JP23811994 A JP 23811994A JP 23811994 A JP23811994 A JP 23811994A JP H08100169 A JPH08100169 A JP H08100169A
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JP
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group
carbon atoms
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halogen atom
atom
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JP23811994A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Tohata
好秀 東畑
Hideki Kono
英樹 河野
Teruo Umemoto
照雄 梅本
Ginjiro Tomizawa
銀次郎 冨澤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 N−F結合を有する化合物からなる帯電防止
剤。 【効果】 帯電防止効果およびその持続性に優れ、少量
の使用で充分な帯電防止効果を奏で、洗浄や拭き取りな
どによって帯電防止効果が低下せず、該帯電防止剤を混
合することによって、成型製品の強度などの物性が低下
しない、樹脂用の帯電防止剤を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止剤に関する。
さらに詳しくは、N−F結合を有する化合物からなる帯
電防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用や事務用電気製品の筐体や部品に
用いられる成型材料として、ポリメチルメタクリレー
ト、ABS樹脂、AS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
フェニレンエーテルとゴム変性ポリスチレンとからなる
組成物、フッ素樹脂などが広く用いられている。これら
の樹脂は電気絶縁性に優れているので、前記成型材料と
して好ましいが、一方静電気を帯びやすいという欠点が
ある。前記樹脂を用いて成型した筐体や部品が静電気を
帯びると、ゴミ、ホコリを吸着して外観を損ねるだけで
なく、スイッチ類の接点不良が起こることがある。とく
に、静電気のエネルギーを用いて、その機能を奏でる電
気製品においては、特定の筐体や部品の帯電を防止する
ことが非常に重要になるばあいがある。そのような部品
の一例としては、静電複写装置のロール類があげられ
る。静電複写装置はトナーを記録紙などに転写する工程
において、静電気の作用を利用する。そのため、これら
の装置に用いられる部品は、非常に帯電しやすいもので
ある。しかし、静電気が、たとえば給紙ロールに帯電す
ると、この給紙ロールがトナーやホコリなどを吸着する
ため、給紙ロールに吸着したこのトナーやホコリなどが
該給紙ロールによって送られる記録紙を汚してしまう。
【0003】このような問題点を解決するために従来か
ら、第4アンモニウム塩、ポリエチレングリコールの脂
肪酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩などの界
面活性剤を前記筐体や部品の表面に塗布する方法、また
はカーボンブラック、メチルメタクリレートのランダム
共重合体、アクリルアミドとアクリル酸エステルとの共
重合体、SO3 M(Mはアルカリ金属)またはポリエチ
レンオキサイド基を含有するくし型共重合体などの帯電
防止剤を予め熱可塑性樹脂に練り込み、これを用いて前
記筐体や部品を成型する方法により静電気の帯電を防止
してきた。
【0004】しかし、前記界面活性剤を部品の表面に塗
布する方法では、拭き取りまたは洗浄によって帯電防止
の効果が低下し、また前記従来の帯電防止剤を予め熱可
塑性樹脂に混合する方法では、混合する帯電防止剤の量
が少量のばあい、帯電防止効果が充分に持続せず、一方
混合する帯電防止剤の量が多量のばあい、成型部品の強
度などの物性が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、帯電防止効
果およびその持続性に優れ、少量の使用で充分な帯電防
止効果を奏で、洗浄や拭き取りなどによって帯電防止効
果が低下せず、該帯電防止剤を混合することによって、
成型製品の強度などの物性が低下しない、樹脂用の帯電
防止剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記N−F結
合を有する化合物からなる帯電防止剤に関する。
【0007】また、本発明は、前記N−F結合を有する
化合物が少なくとも窒素原子、炭素原子およびフッ素原
子からなる化合物である帯電防止剤に関する。
【0008】さらに、本発明は、前記N−F結合を有す
る化合物が少なくとも窒素原子、炭素原子およびフッ素
原子からなり、かつイオン結合を有する化合物である帯
電防止剤に関する。
【0009】さらに、本発明は、前記N−F結合を有す
る化合物が、窒素原子、炭素原子、フッ素原子およびこ
れらの原子とは異なる他の1種または2種以上の原子か
らなる化合物である帯電防止剤に関する。
【0010】さらに、本発明は、前記窒素原子、炭素原
子、フッ素原子とは異なる他の1種または2種以上の原
子が、H、B、O、Al、Si、P、S、Cl、As、
Br、SbまたはIである帯電防止剤に関する。
【0011】さらに、本発明は、前記N−F結合を有す
る化合物がN−フルオロピリジニウム化合物である帯電
防止剤に関する。
【0012】さらに、本発明は、前記N−フルオロピリ
ジニウム化合物が、
【0013】
【化10】
【0014】または
【0015】
【化11】
【0016】で表わされ、式(I)および式(II)
中、R1 〜R10は同じか、または異なり、いずれも、水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、シア
ノ基またはカルバモイル基;炭素数1〜15のアルキル
基または該アルキル基をハロゲン原子、水酸基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキ
シ基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数1〜5のアシル
オキシ基もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換し
た基;炭素数1〜15のアルケニル基または該アルケニ
ル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール
基で置換した基;炭素数1〜15のアルキニル基または
該アルキニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10
のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のアリール
基または該アリール基をハロゲン原子もしくは炭素数1
〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜15のアシ
ル基または該アシル基をハロゲン原子で置換した基;炭
素数2〜15のアルコキシカルボニル基または該アルコ
キシカルボニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜1
0のアリール基で置換した基;炭素数7〜15のアリー
ルオキシカルボニル基または該アリールオキシカルボニ
ル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基
で置換した基;炭素数1〜15のアルキルスルホニル基
または該アルキルスルホニル基をハロゲン原子もしくは
炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜
15のアリールスルホニル基または該アリールスルホニ
ル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基
で置換した基;炭素数1〜15のアルキルスルフィニル
基または該アルキルスルフィニル基をハロゲン原子もし
くは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数
6〜15のアリールスルフィニル基または該アリールス
ルフィニル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のア
ルキル基で置換した基;炭素数1〜15のアルコキシ基
または該アルコキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数6
〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のア
リールオキシ基または該アリールオキシ基をハロゲン原
子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭
素数1〜15のアシルオキシ基または該アシルオキシ基
をハロゲン原子で置換した基;炭素数1〜15のアシル
チオ基または該アシルチオ基をハロゲン原子で置換した
基;炭素数1〜15のアルカンスルホニルオキシ基また
は該アルカンスルホニルオキシ基をハロゲン原子もしく
は炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6
〜15のアレーンスルホニルオキシ基または該アレーン
スルホニルオキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜
5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜5のアルキル
基で置換されたカルバモイル基または該アルキル置換カ
ルバモイル基を炭素数6〜10のアリール基で置換した
基;炭素数6〜10のアリール基で置換されたカルバモ
イル基または該アリール置換カルバモイル基を炭素数1
〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜5のアシル
基で置換されたアミノ基または該アシル置換アミノ基を
ハロゲン原子で置換した基;N−フルオロピリジニウム
塩基または該N−フルオロピリジニウム塩基をハロゲン
原子、炭素数6〜10のアリール基もしくは炭素数1〜
5のアルキル基で置換した基;炭素数6〜15のN−ア
ルキルピリジニウム塩基または該N−アルキルピリジニ
ウム塩基をハロゲン原子、炭素数6〜10のアリール基
もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素
数11〜15のN−アリールピリジニウム塩基または該
N−アリールピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素数
6〜10のアリール基もしくは炭素数1〜5のアルキル
基で置換した基;または有機ポリマー鎖であり、R1
10は種々の組合せでヘテロ原子を介してまたは介さず
に環構造を形成してもよく、R6 〜R10の1つは
【0017】
【化12】
【0018】(Rは単結合または炭素数1〜5のアルキ
レン基)であり、
【0019】
【外4】
【0020】はブレンステッド酸の共役塩基である帯電
防止剤に関する。
【0021】さらに、本発明は、前記N−フルオロピリ
ジニウム化合物が、
【0022】
【化13】
【0023】(ここで、R1 、R2 、R3 、R4 および
5 は同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、低級ア
ルキル基、低級ハロアルキル基またはハロゲン原子であ
り、
【0024】
【外5】
【0025】がブレンステッド酸の共役塩基である)で
表わされる化合物および
【0026】
【化14】
【0027】(ここで、R6 、R7 、R8 、R9 および
10のうち1つが
【0028】
【化15】
【0029】(nは0〜5以上の整数)であり、その他
が同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、低級アルキ
ル基、低級ハロアルキル基またはハロゲン原子である)
で表わされる化合物よりなる群から選ばれたものである
帯電防止剤に関する。
【0030】さらに、本発明は、前記N−フルオロピリ
ジニウム化合物が、
【0031】
【化16】
【0032】(ここで、R1 、R2 、R3 、R4 および
5 は同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、炭素数
が1〜4の範囲内にある低級アルキル基、炭素数が1〜
4の範囲内にある低級ハロアルキル基またはハロゲン原
子であり、
【0033】
【外6】
【0034】がpKaが4.56以下のブレンステッド
酸の共役塩基である)で表わされる化合物および
【0035】
【化17】
【0036】(ここで、R6 、R7 、R8 、R9 および
10のうち1つが
【0037】
【化18】
【0038】(nは0〜2の整数)であり、その他が同
じかまたは異なり、それぞれ水素原子、炭素数が1〜4
の範囲内にある低級アルキル基、炭素数が1〜4の範囲
内にある低級ハロアルキル基またはハロゲン原子であ
る)で表わされる化合物よりなる群から選ばれたもので
ある帯電防止剤に関する。
【0039】
【作用および実施例】本発明によれば、前記N−F結合
を有する化合物からなる帯電防止剤を混合した樹脂を用
いて成型した製品は、帯電防止効果およびその持続性に
優れ、少量の帯電防止剤を使用するばあいでも充分な帯
電防止効果を奏で、洗浄や拭き取りなどによって帯電防
止効果が低下せず、該帯電防止剤を混合することによっ
て成型製品の強度などの物性の低下が見られない。
【0040】本発明で用いられるN−F結合を有する化
合物としては、N−フルオロピリジニウム化合物、N−
フルオロスルホンアミド化合物、N−フルオロキヌクリ
ジニウム化合物、N−フルオロ−1,4−ジアゾニアビ
シクロ[2.2.2]オクタン化合物、N−フルオロジ
スルホンイミド化合物、N−フルオロアミド化合物、N
−フルオロカルバメート化合物、N−フルオロピリドン
化合物などがあげられる。
【0041】前記のN−F結合を有する化合物の多くは
広い温度範囲、とくに高温でも安定な固体である。たと
えばN−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンスル
ホナートの融点は185〜187℃、N−フルオロピリ
ジニウムヘキサフルオロアンチモナートの分解点は29
3℃、N−フルオロピリジニウム−2−スルホナートの
分解点は232〜235℃、ポリ(2−ビニル−N−フ
ルオロピリジニウムテトラフルオロボラート)の分解点
は240℃、N−フルオロピリジニウムトリクロロメタ
ンスルホナートの融点は205.5〜207℃、N−フ
ルオロピリジニウムテトラフルオロボラートの融点は1
96.8〜198℃、N−フルオロピリジニウムヘキサ
フルオロホスファートの分解点は202℃、N−フルオ
ロピリジニウムヘキサフルオロアルセナートの分解点は
230℃、N−フルオロピリジニウムパークロラートの
融点は225〜227.5℃、N−フルオロ−2,4,
6−トリメチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナートの融点は168〜170℃、N−フルオロ−2,
4,6−トリメチルピリジニウムフルオロスルフェート
の融点は162〜164℃、N−フルオロ−2,4,6
−トリメチルピリジニウムテトラフルオロボラートの融
点は215〜217℃、N−フルオロ−2,4,6−ト
リ−t−ブチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナートの融点は238〜239℃、N−フルオロ−2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジニウムトリフル
オロメタンスルホナートの融点は158〜159℃、N
−フルオロ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタ
ヒドロアクリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
の融点は150〜152℃、N−フルオロ−2−フルオ
ロメチル−4,6−ジメチルピリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナートの融点は160〜162℃、N−フ
ルオロ−2−クロロピリジニウムトリフルオロメタンス
ルホナートの融点は149〜151℃、N−フルオロ−
3,5−ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート
の融点は208〜209℃、N−フルオロペンタクロロ
ピリジニウムテトラフルオロボラートの融点は198〜
200℃、N−フルオロ−3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
の融点は193〜195℃、N−フルオロ−2−アセチ
ルピリジニウムトリフルオロメタンスルホナートの融点
は151〜152℃、N−フルオロ−5−(トリフルオ
ロメチル)ピリジニウム−2−スルホナートの分解温度
は190〜220℃、そしてN−フルオロ−6−クロロ
ピリジニウム−2−スルホナートの融点は171〜17
3℃、N−フルオロキヌクリジニウムトリフルオロメタ
ンスルホナートの分解点は266〜268℃、N−フル
オロキヌクリジニウムヘプタフルオロブチラートの融点
は142〜144℃、N−フルオロ−N′−メチル−
1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジ
(トリフルオロメタンスルホナート)の分解点は220
〜221℃、N−フルオロ−N′−クロロメチル−1,
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジ(テ
トラフルオロボラート)の融点は170℃、N−フルオ
ロ−o−ベンゼンジスルホンイミドの融点は139〜1
40℃、N−フルオロベンゼンスルホンイミドの融点は
114〜116℃、N−フルオロ−3,3−ジメチル−
2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール−1,1
−ジオキシドの融点は114〜116℃、(−)−N−
フルオロ−2,10−カンファスルタムの融点は112
〜114℃、(+)−N−フルオロ−2−エンド−メチ
ル−2,10−カンファスルタムの融点は151〜15
4℃、N−フルオロ−3,4,5,6−テトラクロロ−
2−ピリドンの融点は102〜104℃である。これら
の化合物は高温でも安定な固体であるため常温下で製造
するときも、製品として使用するときも、取り扱いが容
易である。
【0042】N−F結合を有する化合物の多くはフッ素
化剤として知られている(特公平2−33707号公
報、特開昭63−295610号公報、特開平3−99
062号公報、Bull.Chem.Soc.Jp
n.,64,1081(1991)、Z.Chem.,
,64(1965)、EP−A−470669、第1
7回フッ素化学討論会(大阪、1992年)講演要旨
集、129〜130頁、J.Fluorine Che
m.,54,207(1991)、EP−A−5268
49)、特開平4−504124号公報、J.Fluo
rine Chem.,55,207(1991)、
J.Chem.Soc.,Chem.Commun,
992、595、J.Org.Chem.,58,27
91(1993)、J.Am.Chem.Soc.,
06,452(1984)、J.Am.Chem.So
c.,108,2445(1986)、J.Fluor
ine Chem.,46,297(1990)、Te
trahedron Lett,32,1779(19
91)、Tetrahedron Lett.,29
6087(1988)、J.Am.Chem.So
c.,109,7194(1987)、特開昭62−2
6264号公報、Synlett,1991,187、
Tetrahedron Lett.,32,1631
(1991)、Tetrahedron,47,744
7(1991)、Tetrahedron,48,15
95(1992)、J.Org.Chem.,34,2
840(1969)、J.Org.Chem.,35
1545(1970)、J.FluorineChe
m.,52,389(1991)、J.Fluorin
e Chem.,34,281(1986)。
【0043】本発明はかかるフッ素化剤として有用であ
るN−F結合を有する化合物が帯電防止剤として極めて
優れたものであることを見出し完成されたものである。
【0044】本発明のN−F結合を有する化合物のう
ち、N−フルオロピリジニウム化合物として好ましい化
合物はつぎの式(I)または式(II)で示されるもの
である。
【0045】
【化19】
【0046】または
【0047】
【化20】
【0048】式(I)および式(II)中、R1 〜R10
は同じか、または異なり、いずれも、水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、シアノ基またはカル
バモイル基;炭素数1〜15のアルキル基または該アル
キル基をハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜5のアルコ
キシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1
〜5のアシル基、炭素数1〜5のアシルオキシ基もしく
は炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数1
〜15のアルケニル基または該アルケニル基をハロゲン
原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した
基;炭素数1〜15のアルキニル基または該アルキニル
基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基
で置換した基;炭素数6〜15のアリール基または該ア
リール基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した基;炭素数1〜15のアシル基または該
アシル基をハロゲン原子で置換した基;炭素数2〜15
のアルコキシカルボニル基または該アルコキシカルボニ
ル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール
基で置換した基;炭素数7〜15のアリールオキシカル
ボニル基または該アリールオキシカルボニル基をハロゲ
ン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
基;炭素数1〜15のアルキルスルホニル基または該ア
ルキルスルホニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜
10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のアリ
ールスルホニル基または該アリールスルホニル基をハロ
ゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
基;炭素数1〜15のアルキルスルフィニル基または該
アルキルスルフィニル基をハロゲン原子もしくは炭素数
6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15の
アリールスルフィニル基または該アリールスルフィニル
基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で
置換した基;炭素数1〜15のアルコキシ基または該ア
ルコキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のア
リール基で置換した基;炭素数6〜15のアリールオキ
シ基または該アリールオキシ基をハロゲン原子もしくは
炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜1
5のアシルオキシ基または該アシルオキシ基をハロゲン
原子で置換した基;炭素数1〜15のアシルチオ基また
は該アシルチオ基をハロゲン原子で置換した基;炭素数
1〜15のアルカンスルホニルオキシ基または該アルカ
ンスルホニルオキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数6
〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のア
レーンスルホニルオキシ基または該アレーンスルホニル
オキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した基;炭素数1〜5のアルキル基で置換さ
れたカルバモイル基または該アルキル置換カルバモイル
基を炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数
6〜10のアリール基で置換されたカルバモイル基また
は該アリール置換カルバモイル基を炭素数1〜5のアル
キル基で置換した基;炭素数1〜5のアシル基で置換さ
れたアミノ基または該アシル置換アミノ基をハロゲン原
子で置換した基;N−フルオロピリジニウム塩基または
該N−フルオロピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素
数6〜10のアリール基もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した基;炭素数6〜15のN−アルキルピリ
ジニウム塩基または該N−アルキルピリジニウム塩基を
ハロゲン原子、炭素数6〜10のアリール基もしくは炭
素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数11〜1
5のN−アリールピリジニウム塩基または該N−アリー
ルピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素数6〜10の
アリール基もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基;または有機ポリマー鎖であり、R1 〜R10は種々
の組合せでヘテロ原子を介してまたは介さずに環構造を
形成してもよく、R6 〜R10の1つは
【0049】
【化21】
【0050】(Rは単結合または炭素数1〜5のアルキ
レン基)であり、
【0051】
【外7】
【0052】はブレンステッド酸の共役塩基である。
【0053】
【外8】
【0054】を生成するブレンステッド酸としては、た
とえばメタンスルホン酸、ブタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸、ニトロベンゼンスル
ホン酸、ジニトロベンゼンスルホン酸、トリニトロベン
ゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、パー
フルオロブタンスルホン酸、パーフルオロオクタンスル
ホン酸、パーフルオロ(2−エトキシエタン)スルホン
酸、パーフルオロ(4−エチルシクロヘキサン)スルホ
ン酸、トリクロロメタンスルホン酸、ジフルオロメタン
スルホン酸、トリフルオロエタンスルホン酸、フルオロ
スルホン酸、クロロスルホン酸、カンファースルホン
酸、ブロムカンファースルホン酸、Δ4 −コレステン−
3−オン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシ−p−メタ
ン−2−スルホン酸、p−スチレンスルホン酸、β−ス
チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、パーフルオロ−
3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンスルホン
酸などのスルホン酸;ポリ(ビニルスルホン酸)、ポリ
(p−スチレンスルホン酸)、ポリ(2−アクリルアミ
ド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)およびこれ
らとスチレンとの共重合体、ポリ(パーフルオロ−3,
6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンスルホン酸)
およびこれらとテトラフルオロエチレンとの共重合体な
どのポリスルホン酸;硫酸、リン酸、硝酸などの鉱酸;
フッ化水素、フッ化水素酸、塩化水素、塩酸、臭化水
素、臭化水素酸、ヨウ化水素、ヨウ化水素酸、過塩素
酸、過臭素酸、過ヨウ素酸、塩素酸、臭素酸などのハロ
ゲン酸;モノメチル硫酸、モノエチル硫酸などのモノア
ルキル硫酸;酢酸、ギ酸、トリクロロ酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ジクロロ酢酸、
アクリル酸などのカルボン酸;ポリアクリル酸、ポリ
(パーフルオロ−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−
オクテン酸)およびこれらとテトラフルオロエチレンと
の共重合体などのポリカルボン酸;HBF4 、HP
6 、HSbF4 、HSbF6 、HAsF6 、HBCl
3 Fなどのルイス酸とハロゲン化水素との化合物;
【0055】
【化22】
【0056】などのアリール置換ホウ素化合物;(FS
2 2 NH、(PhSO2 2 NH、(CF3
2 2 NH、(C4 9 SO2 2 NH、CF3 SO
2 NHSO2 6 13
【0057】
【化23】
【0058】などの酸性アミド化合物;(FSO2 3
CH、(CF3 SO2 3 CH、(PhOSO2 3
H、(CF3 SO2 2 CH2 、(CF3 SO2 3
H、(C4 9 SO2 3 CH、(C8 17SO2 3
CHなどの炭素酸化合物などがあげられる。
【0059】安定性の高いN−フルオロピリジニウム化
合物を用いるためには
【0060】
【外9】
【0061】として酢酸(pKa4.56)よりも強い
酸性度のブレンステッド酸の共役塩基が好ましい。
【0062】前記N−フルオロピリジニウム化合物のう
ち式(I)で表わされる化合物としては、たとえば表I
に示すものが好ましくあげられるが、これらのみに限ら
れるものではない。
【0063】
【化24】
【0064】表Iにおいて、kは1〜10の整数、nは
10〜100,000の整数、mは10〜10,000
の整数であり、pおよびqはそれぞれ正の整数であって
1<p+q≦1000である。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】
【表11】
【0076】
【表12】
【0077】
【表13】
【0078】
【表14】
【0079】
【表15】
【0080】
【表16】
【0081】
【表17】
【0082】前記N−フルオロピリジニウム化合物のう
ち式(II)で表わされる化合物としてはたとえば表IIに
示すものが好ましくあげられるが、これらのみに限られ
るものではない。
【0083】
【化25】
【0084】
【表18】
【0085】
【表19】
【0086】また、N−フルオロピリジニウム化合物と
して、次式に構造式を示すN−フルオロピリジニウムピ
リジンヘプタフルオロジボラートも例示することができ
る。
【0087】
【化26】
【0088】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロスルホンアミド化合物として、好ましい化合物は
つぎの式(III):
【0089】
【化27】
【0090】(式中、Ra 、Rb は同一または異なる炭
素数1〜15のアルキル基または該アルキル基をハロゲ
ン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した
基、炭素数6〜15のアリール基または該アリール基を
ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のア
シル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
基、ピリジル基または該ピリジル基をハロゲン原子で置
換した基であり、Ra とRb はヘテロ原子を介してまた
は介さずに環状構造を形成してもよいし、また、Rb
水素原子もとりうる。)で示されるものである。具体的
には、
【0091】
【化28】
【0092】などがあげられる。
【0093】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロキヌクリジニウム化合物として、好ましい化合物
はつぎの式(IV):
【0094】
【化29】
【0095】で示されるものである(
【0096】
【外10】
【0097】は前述のブレンステッド酸の共役塩基であ
る)。具体的には、
【0098】
【化30】
【0099】などがあげられる。
【0100】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オ
クタン化合物として、好ましい化合物はつぎの式
(V):
【0101】
【化31】
【0102】で示されるものである(Rc は炭素数1〜
15のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜5のアルコキシカル
ボニル基、もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換
した基であり、
【0103】
【外11】
【0104】は同一または異なる前述のブレンステッド
酸の共役塩基である)。具体的には、
【0105】
【化32】
【0106】などがあげられる。
【0107】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロジスルホンイミド化合物として好ましい化合物は
つぎの式(VI):
【0108】
【化33】
【0109】(式中、Rd とRe は、同一または異なる
炭素数1〜15のアルキル基、または該アルキル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数6〜16のアリール基で置換
した基、炭素数6〜10のアリール基または該アリール
基をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5
のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換
した基であり、Rd とRe はヘテロ原子を介してまたは
介さずに環状構造をとってもよいし、または、Rd とR
e は一体となって炭素数6〜10の芳香環構造をまたは
該芳香環構造をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭
素数1〜5のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した構造を形成する)で示されるものであ
る。具体的には、
【0110】
【化34】
【0111】などがあげられる。
【0112】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロアミド化合物として好ましい化合物はつぎの式
(VII):
【0113】
【化35】
【0114】(式中、Rf とRg は同一または異なり、
水素原子、ハロゲン原子、アミノ基または該アミノ基を
炭素数1〜5のアルキル基で置換した基、炭素数1〜1
5のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子もし
くは炭素数6〜10のアリール基で置換した基、炭素数
6〜15のアリール基または該アリール基をハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、も
しくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基であり、
f とRg はヘテロ原子を介してまたは介さずに環状構
造を形成してもよい。)で示され、具体的には
【0115】
【化36】
【0116】などがあげられる。
【0117】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロカルバメート化合物として好ましい化合物はつぎ
の式(VIII):
【0118】
【化37】
【0119】(式中、Rh とRi は、同一または異なる
炭素数1〜15のアルキル基または該アルキル基をハロ
ゲン原子もしくは炭素数6〜16のアリール基で置換し
た基、炭素数6〜10のアリール基または該アリール基
をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5の
アシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基であり、また、Ri は水素原子であってもよく、R
h とRi はヘテロ原子を介してまたは介さずに環状構造
をとってもよいし、または、Rh とRi は一体となって
炭素数6〜10の芳香環構造をまたは該芳香環構造をハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシ
ル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した構
造を形成する。)で示されるものである。具体的には
【0120】
【化38】
【0121】などがあげられる。
【0122】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロピリドン化合物として好ましい化合物はつぎの式
(IX):
【0123】
【化39】
【0124】(式中Rj〜mは式(I)中のR1 〜R5
で定義された基と同じ)で示されるものである。具体的
には、
【0125】
【化40】
【0126】などがあげられる。
【0127】また、N−F結合を有する化合物として
は、
【0128】
【化41】
【0129】などを用いてもよい。
【0130】本発明の帯電防止剤に好ましく用いられる
N−F結合を有する化合物としては、N−フルオロピリ
ジニウム化合物があげられるが、とくに好ましい化合物
としては、
【0131】
【化42】
【0132】(ここで、R1 、R2 、R3 、R4 および
5 は同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、低級ア
ルキル基、低級ハロアルキル基またはハロゲン原子であ
る)で表わされる化合物および
【0133】
【化43】
【0134】(ここで、R6 、R7 、R8 、R9 および
10のうち1つが
【0135】
【化44】
【0136】(nは0〜5以上の整数)であり、その他
が同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、低級アルキ
ル基、低級ハロアルキル基またはハロゲン原子である)
で表わされる化合物よりなる群から選ばれたN−フルオ
ロピリジニウム化合物があげられ、また、前記低級アル
キル基の炭素数が1〜4の範囲内にあり、前記低級ハロ
アルキル基の炭素数が1〜4の範囲内にあり、前記nが
0〜2の整数であり、前記
【0137】
【外12】
【0138】がpKaが4.56以下のブレンステッド
酸の共役塩基であるN−フルオロピリジニウム化合物が
さらに好ましい。
【0139】また、式(I)で示されるN−フルオロピ
リジニウム化合物としては、N−フルオロピリジニウム
トリフルオロメタンスルホナート、N−フルオロピリジ
ニウムテトラフルオロボラート、N−フルオロピリジニ
ウムヘキサフルオロアンチモナート、N−フルオロピリ
ジニウムヘキサフルオロホスファート、N−フルオロ
(メチル)ピリジニウムテトラフルオロボラート、N−
フルオロジメチルピリジニウムテトラフルオロボラー
ト、N−フルオロトリメチルピリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナート、N−フルオロトリメチルピリジニ
ウムテトラフルオロボラート、N−フルオロクロロピリ
ジニウムテトラフルオロボラート、N−フルオロジクロ
ロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート、また
はN−フルオロジクロロピリジニウムテトラフルオロボ
ラートなどが好ましく、また、一般式(II)で示され
るN−フルオロピリジニウム化合物としてはN−フルオ
ロピリジニウムスルホナート、N−フルオロクロロピリ
ジニウムスルホナート、N−フルオロ(メチル)ピリジ
ニウムスルホナート、N−フルオロ(トリフルオロメチ
ル)ピリジニウムスルホナートまたはN−フルオロ(ジ
メチル)ピリジニウムスルホナートなどがとくに好まし
い。
【0140】本発明のN−F結合を有する化合物からな
る帯電防止剤には、要すれば帯電防止効果の向上のため
に、極性化合物などの添加剤を配合されてもよい。前記
極性化合物としては、ジメチルスルホン、炭酸ジメチ
ル、ジフェニルスルホン、メチルフェニルスルホン、γ
−ブチロラクトン、スルホラン、エチレンカーボナー
ト、炭酸プロピレン、テトラエチレングリコールメチル
エーテル、テトラエチレングリコールメチルエーテル、
テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、ジメトキシエタン、ポリ(エチレ
ングリコール)メチルエーテル、ポリ(エチレングリコ
ール)ジメチルエーテル、エチレングリコール、ポリ
(エチレングリコール)、エタノール、メタノール、
水、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、ア
セトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、ピ
リジニウムトリフルオロメタンスルホナート、ピリジニ
ウムテトラフルオロボラート、ピリジニウムヘキサフル
オロホスファート、ピリジニウムヘキサフルオロアルセ
ナート、ピリジニウムヘキサフルオロアンチモナート、
クロロピリジニウムテトラフルオロボラート、ジクロロ
ピリジニウムテトラフルオロボラート、ジクロロピリジ
ニウムテトラフルオロボラート、メチルピリジニウムテ
トラフルオロボラート、ジメチルピリジニウムテトラフ
ルオロボラート、トリメチルピリジニウムテトラフルオ
ロボラートなどの極性有機化合物、ならびにナトリウム
トリフルオロメタンスルホナート、カリウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、リチウムトリフルオロメタンス
ルホナート、ナトリウムテトラフルオロボラート、リチ
ウムテトラフルオロボラート、ナトリウムヘキサフルオ
ロホスファート、ナトリウムヘキサフルオロアルセナー
ト、ナトリウムヘキサフルオロアンチモナート、過塩素
酸ナトリウム、アンモニウムトリフルオロメタンスルホ
ナート、アンモニウムテトラフルオロボラート、アンモ
ニウムクロリド、ナトリウムトリフルオロメタンスルホ
ナート、カリウムトリフルオロメタンスルホナート、亜
鉛トリフルオロメタンスルホナート、亜鉛テトラフルオ
ロボラート、塩化亜鉛、マグネシウムトリフルオロメタ
ンスルホナート、マグネシウムテトラフルオロボラー
ト、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、フッ化ナトリウムなどの極性無機化合物などを例と
してあげることができる。
【0141】これらの極性化合物を本発明の帯電防止剤
中に1種または2種以上混合させて用いることができ
る。極性化合物の混合量はN−F結合を有する化合物重
量に対し、0.5〜60重量%、好ましくは1〜50重
量%、より好ましくは2〜40重量%である。
【0142】本発明のN−F結合を有する化合物からな
る帯電防止剤は、樹脂中に0.1〜10重量%、なかん
ずく0.5〜5重量%混合されることが好ましい。ま
た、樹脂以外の高分子に混合するばあいも同様の混合割
合であることが好ましい。前記の範囲より帯電防止剤の
混合量が少ないと、該帯電防止剤を混合した樹脂を用い
て成型した製品に、充分な帯電防止効果および該帯電防
止効果の充分な持続性を付与することができない傾向が
あり、一方前記の範囲より帯電防止剤の混合量が多い
と、成型した製品の強度などの物性が低下する傾向があ
る。
【0143】本発明の帯電防止剤を適用することにより
充分な帯電防止効果および該帯電防止効果の充分な持続
性を付与できる樹脂としては、フッ化ビニリデン共重合
体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポ
リスチレン樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリルニトリル−スチレン共重合体樹
脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタ
レートなどがあげられるが、これに限られるものではな
い。
【0144】また、本発明の帯電防止剤によれば、天然
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリルブ
タジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロ
ロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレ
ンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ
素ゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、水素添加アクリ
ロニトリルブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、クロ
ロスルホン化ポリエチレン、塩素化クロロスルホン化ポ
リエチレンなどのゴム(これに限られるものではない)
にも充分な帯電防止効果および該帯電防止効果の充分な
持続性を付与できる。また、前記の具体例は樹脂やゴム
であるが、これに限られるものではない。
【0145】また、前記樹脂およびゴムなどは架橋剤、
安定剤、充てん剤など添加剤などを含有するものであっ
てもよい。
【0146】本発明の帯電防止剤と帯電防止助剤を併用
してもよい。前記帯電防止助剤としてはアルミナシリケ
ート類、シリカ類、ロジン類、アルミナ類などがあげら
れるが、これに限られたものではない。また、本発明の
帯電防止剤の2種またそれ以上を併用して用いることも
できる。
【0147】つぎに本発明のN−F結合を有する化合物
を実施例に基づいて説明するが、本発明は、かかる実施
例のみに限られるものではない。
【0148】実施例1 本発明のN−F結合を有する化合物であるN−フルオロ
ピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート(小野田
セメント株式会社製、製品名 オノダ・フロリネイトF
P−T500、以下同じ)をフッ化ビニリデン共重合体
(ダイキン工業株式会社製のフッ化ビニリデン/4フッ
化エチレン共重合体、製品名VT−100、以下同じ)
の粉末に添加し、混合し、ペレットを調製し、そしてシ
ート成型した。フッ化ビニリデン共重合体中のN−フル
オロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナートの量
(添加量)、混合方法、ペレットの調製方法およびシー
ト成型方法を以下に示した。
【0149】<添加量>0.1重量%、0.5重量%、
1重量%および5重量%の4条件とした。
【0150】<混合方法>下記の混合装置を用いて、下
記の条件で混合した。
【0151】混合装置:10リットル粉体混合機 混合時間:5分間 <ペレットの調製方法>下記の押出機を用いて、下記の
条件で溶融混練し、押出成型することによりペレットを
調製した。
【0152】押出機:東洋精機(株)製20φ2軸押出
機 <シート成型方法>下記のホットプレス装置を用いて、
下記の条件でホットプレス成型することにより摩擦帯電
圧測定用シートサンプルを調製した。
【0153】熱板温度:170℃(保持時間30分間) プレス圧力:50Kgf/cm2 <シートサンプル形状>直径120mm、厚さ2mmの
円形薄膜形状 前記の方法により調製した4種(N−フルオロピリジニ
ウムトリフルオロメタンスルホナートの添加量が4条
件)の摩擦帯電圧測定用シートサンプル表面を、下記の
方法により摩擦し帯電させ、その摩擦帯電圧を測定評価
した。結果を図1に示す。
【0154】なお、各摩擦帯電圧測定用シートサンプル
の強伸度を、オリエンテック(株)製テンシロン万能引
張り試験機によって測定したところ、N−フルオロピリ
ジニウムトリフルオロメタンスルホナートを添加せず成
型したシートサンプルと、添加量が0.1重量%、0.
5重量%、1重量%および5重量%のシートサンプルと
では同様の結果を示し、添加による低下は認められなか
った。
【0155】<摩擦方法>各摩擦帯電圧測定用シートサ
ンプル表面を下記の方法で摩擦した。
【0156】摩擦媒体:ガーゼ 摩擦面積:10×10mm2 摩擦圧力:1Kgf/cm2 摩擦回数:20回(往復) 室温:23℃ 湿度:60%RH <摩擦帯電圧測定方法>前記の方法で摩擦ののち、30
秒後に、各摩擦帯電圧測定用シートサンプル表面の摩擦
帯電圧を、下記の装置および条件下で測定した。
【0157】帯電圧測定装置:川口電気(株)製表面電
圧測定装置(製品名、デジタル表面電位計) 室温:23℃ 湿度:60%RH つぎに、前記帯電防止剤の帯電防止効果の持続性につい
ての評価を行なった。
【0158】前記と同じ方法で調製した各摩擦帯電圧測
定用シートサンプルを用い、前記と同じ方法で該シート
サンプルを摩擦帯電させ、摩擦直後、30秒後、60秒
後、600秒後、1800秒後および3600秒後に、
前記と同じ装置および条件下で摩擦帯電圧を測定した。
結果を図2に示す(図2には、N−フルオロピリジニウ
ムトリフルオロメタンスルホナートの量(添加量)0.
5重量%のもののみ示した)。続いて、前記摩擦耐電圧
測定用シートサンプル(未摩擦帯電サンプル)を調製後
10日間常温で空気中にて放置し、そののち前記と同じ
方法で摩擦帯電圧を測定したところ、10日間の放置を
しないで測定した結果とほぼ同じ結果がえられた(ほぼ
同じ評価結果であったので、図示していない)。これら
の結果より、本発明における帯電防止剤の帯電防止効果
は、長期間持続することがわかった。
【0159】さらに、水洗による帯電防止効果の変化を
評価した。前記と同様の方法で調製した各摩擦帯電圧測
定用シートサンプルを用い、50℃の温水に1時間浸漬
させた(水洗する代わりに温水に浸漬させた)のち、乾
燥させ、前記と同様の方法でシートサンプル表面を摩擦
して帯電させ、30秒後に、前記の装置および条件下で
摩擦帯電圧を測定した。
【0160】温水に浸漬をさせずに摩擦して帯電させ摩
擦帯電圧を測定したサンプルと、前記の温水に浸漬させ
たのちに摩擦して帯電させ摩擦帯電圧を測定したサンプ
ルとの摩擦帯電圧は同じであった。また、温水に浸漬さ
せることによるシートサンプルの色調の変化は認められ
ず、劣化されていないことがわかった。
【0161】また、さらに、N−フルオロピリジニウム
トリフルオロメタンスルホナートの帯電除去の効果を下
記に示す方法により評価した。
【0162】<N−フルオロピリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナート含浸紙の調製>N−フルオロピリジ
ニウムトリフルオロメタンスルホナートをアセトニトリ
ルに溶解させて、飽和溶液を調製した。この溶液に、5
×5cm2 の和紙を10分間浸漬させたのち、これを乾
燥させた。前記浸漬および乾燥を繰り返し行うことによ
り、含浸紙の重量が、含浸させる前の紙の重量の5倍に
した。この含浸紙を下記の方法によりプレスした。
【0163】プレス圧力:60Kgf/cm2 熱板温度:23℃ プレス時間:3分間 <シートサンプルの調製>PFA(ダイキン工業株式会
社製、4フッ化エチレン/パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体、製品名:PFA AP−210、以
下同じ)を、下記の方法でプレスし、直径120mm、
厚さ2mmの円形薄膜形状のシートサンプルを調製し
た。
【0164】プレス圧力:50Kgf/cm2 熱板温度:350℃(保持時間30分間) <摩擦方法>前記摩擦帯電圧の評価と同じ方法により、
PFAシートサンプルの表面を摩擦して帯電させた。
【0165】<帯電除去の効果の評価方法>前記摩擦し
て帯電させたPFAシートサンプルの一方の表面に、タ
バコの灰を帯電吸着させた。続いて、その反対側の表面
にN−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナート含浸紙を面接触させた。
【0166】その結果、前記含浸紙を面接触させると、
タバコの灰の落下が見られ帯電付着の効果はなくなり、
N−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナ
ートにより、帯電除去できたことが判った。
【0167】比較例1 帯電防止剤を添加せずシート成型した以外は、実施例1
と同じ方法により、同じ形状の各摩擦帯電圧測定用シー
トサンプルを調製し、実施例1と同じ方法により、各シ
ートサンプルの表面を摩擦して帯電させ、実施例1と同
じ方法により、各シートサンプルの表面の摩擦帯電圧測
定を行った。結果を図1に示した。
【0168】比較例2 カーボンブラックをフッ化ビニリデン共重合体の粉末に
0.1重量%、0.5重量%、1重量%、5重量%およ
び10重量%添加した以外は、実施例1と同じ方法によ
り、同じ形状の各摩擦帯電圧測定用シートサンプルを調
製し、実施例1と同じ方法により、各シートサンプルの
表面を摩擦して帯電させ、実施例1と同じ方法により、
各シートサンプルの表面の摩擦帯電圧測定を行った。結
果を図1に示した。
【0169】実施例2〜5 N−フルオロピリジニウムテトラフルオロボラート(小
野田セメント株式会社製、製品名 オノダ・フロリネイ
トFP−B500)、N−フルオロ−2,4,6−トリ
メチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
(小野田セメント株式会社製、製品名 オノダ・フロリ
ネイトFP−T300)、N−フルオロ−3,5−ジク
ロロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート(小
野田セメント株式会社製、製品名 オノダ・フロリネイ
トFP−T700)およびN−フルオロピリジニウムヘ
キサフルオロアンチモネート(前記Bull.Che
m.Soc.Jpn.,64,1081(1991)記
載のN−フルオロピリジニウムヘキサフルオロアンチモ
ナートの調製方法にしたがって調製した)をフッ化ビニ
リデン共重合体の粉末に0.5重量%添加した以外は、
実施例1と同じ方法により、同じ形状の各摩擦帯電圧測
定用シートサンプルを調製し、実施例1と同じ方法によ
り、各シートサンプルの表面を摩擦して帯電させ、実施
例1と同じ方法により、各シートサンプルの表面の摩擦
帯電圧測定を行った。結果を表IIIに示した。なお、
前記オノダ・フロリネイトFP−B500には、極性化
合物であるピリジニウムテトラフルオロボラートが3.
3重量%含まれていた。
【0170】
【表20】
【0171】実施例6および7 N−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナ
ートをポリエチレン(住友精化(株)製、製品名フロー
センF G801SN)の粉末に0.5重量%および1
重量%添加し、シート成型方法において、熱板温度を1
30℃とした以外は、実施例1と同じ方法により、同じ
形状の各摩擦帯電圧測定用シートサンプルを調製し、実
施例1と同じ方法により、各シートサンプルの表面を摩
擦して帯電させ、実施例1と同じ方法により、各シート
サンプルの表面の摩擦帯電圧測定を行った。結果を表I
Vに示した。
【0172】なお、各摩擦帯電圧測定用シートサンプル
の強伸度を、前記万能引張り試験機によって測定したと
ころ、N−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンス
ルホナートを添加せず成型したシートサンプルと、添加
量が0.5重量%および1重量%のシートサンプルとで
は同様の結果を示し、添加による低下は認められなかっ
た。
【0173】比較例3 帯電防止剤を添加せずシート成型した以外は、実施例6
および7と同じ方法により、同じ形状の各摩擦帯電圧測
定用シートサンプルを調製し、実施例6および7と同じ
方法により、各シートサンプルの表面を摩擦して帯電さ
せ、実施例6および7と同じ方法により、各シートサン
プルの表面の摩擦帯電圧測定を行った。結果を表IVに
示した。
【0174】
【表21】
【0175】
【発明の効果】本発明によれば、前記N−F結合を有す
る化合物からなる帯電防止剤を混合した樹脂を用いて成
型した製品は、帯電防止効果およびその持続性に優れ、
少量の帯電防止剤を使用しうるばあいでも充分な帯電防
止効果を奏で、洗浄や拭き取りなどによって帯電防止効
果が低下せず、また帯電防止効果を充分に奏でる量の該
帯電防止剤を混合することによって成型製品の強度など
の物性を損なわない。
【0176】本発明の帯電防止剤は、熱可塑性樹脂や熱
硬化樹脂だけでなくゴムやそれ以外の高分子などにも適
用できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、比較例1および比較例2における、
帯電防止剤の添加量と摩擦帯電圧の関係の説明図であ
る。
【図2】実施例1における、帯電防止効果の持続性につ
いての説明図である。
フロントページの続き (72)発明者 梅本 照雄 茨城県つくば市御幸が丘3番地 ダイキン 工業株式会社MEC研究所内 (72)発明者 冨澤 銀次郎 茨城県つくば市御幸が丘3番地 ダイキン 工業株式会社MEC研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−F結合を有する化合物からなる帯電
    防止剤。
  2. 【請求項2】 前記N−F結合を有する化合物が少なく
    とも窒素原子、炭素原子およびフッ素原子からなる化合
    物である請求項1記載の帯電防止剤。
  3. 【請求項3】 前記N−F結合を有する化合物が少なく
    とも窒素原子、炭素原子およびフッ素原子からなり、か
    つイオン結合を有する化合物である請求項1記載の帯電
    防止剤。
  4. 【請求項4】 前記N−F結合を有する化合物が、窒素
    原子、炭素原子、フッ素原子およびこれらの原子とは異
    なる他の1種または2種以上の原子からなる化合物であ
    る請求項1記載の帯電防止剤。
  5. 【請求項5】 前記窒素原子、炭素原子、フッ素原子と
    は異なる他の1種または2種以上の原子が、H、B、
    O、Al、Si、P、S、Cl、As、Br、Sbまた
    はIである請求項1記載の帯電防止剤。
  6. 【請求項6】 前記N−F結合を有する化合物がN−フ
    ルオロピリジニウム化合物である請求項1記載の帯電防
    止剤。
  7. 【請求項7】 前記N−フルオロピリジニウム化合物
    が、 【化1】 または 【化2】 で表わされ、式(I)および式(II)中、R1 〜R10
    は同じか、または異なり、いずれも、水素原子、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、シアノ基またはカル
    バモイル基;炭素数1〜15のアルキル基または該アル
    キル基をハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜5のアルコ
    キシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素数1
    〜5のアシル基、炭素数1〜5のアシルオキシ基もしく
    は炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数1
    〜15のアルケニル基または該アルケニル基をハロゲン
    原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した
    基;炭素数1〜15のアルキニル基または該アルキニル
    基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基
    で置換した基;炭素数6〜15のアリール基または該ア
    リール基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキ
    ル基で置換した基;炭素数1〜15のアシル基または該
    アシル基をハロゲン原子で置換した基;炭素数2〜15
    のアルコキシカルボニル基または該アルコキシカルボニ
    ル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール
    基で置換した基;炭素数7〜15のアリールオキシカル
    ボニル基または該アリールオキシカルボニル基をハロゲ
    ン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
    基;炭素数1〜15のアルキルスルホニル基または該ア
    ルキルスルホニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜
    10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のアリ
    ールスルホニル基または該アリールスルホニル基をハロ
    ゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
    基;炭素数1〜15のアルキルスルフィニル基または該
    アルキルスルフィニル基をハロゲン原子もしくは炭素数
    6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15の
    アリールスルフィニル基または該アリールスルフィニル
    基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で
    置換した基;炭素数1〜15のアルコキシ基または該ア
    ルコキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のア
    リール基で置換した基;炭素数6〜15のアリールオキ
    シ基または該アリールオキシ基をハロゲン原子もしくは
    炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜1
    5のアシルオキシ基または該アシルオキシ基をハロゲン
    原子で置換した基;炭素数1〜15のアシルチオ基また
    は該アシルチオ基をハロゲン原子で置換した基;炭素数
    1〜15のアルカンスルホニルオキシ基または該アルカ
    ンスルホニルオキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数6
    〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のア
    レーンスルホニルオキシ基または該アレーンスルホニル
    オキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキ
    ル基で置換した基;炭素数1〜5のアルキル基で置換さ
    れたカルバモイル基または該アルキル置換カルバモイル
    基を炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数
    6〜10のアリール基で置換されたカルバモイル基また
    は該アリール置換カルバモイル基を炭素数1〜5のアル
    キル基で置換した基;炭素数1〜5のアシル基で置換さ
    れたアミノ基または該アシル置換アミノ基をハロゲン原
    子で置換した基;N−フルオロピリジニウム塩基または
    該N−フルオロピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素
    数6〜10のアリール基もしくは炭素数1〜5のアルキ
    ル基で置換した基;炭素数6〜15のN−アルキルピリ
    ジニウム塩基または該N−アルキルピリジニウム塩基を
    ハロゲン原子、炭素数6〜10のアリール基もしくは炭
    素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数11〜1
    5のN−アリールピリジニウム塩基または該N−アリー
    ルピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素数6〜10の
    アリール基もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
    た基;または有機ポリマー鎖であり、R1 〜R10は種々
    の組合せでヘテロ原子を介してまたは介さずに環構造を
    形成してもよく、R6 〜R10の1つは 【化3】 (Rは単結合または炭素数1〜5のアルキレン基)であ
    り、 【外1】 はブレンステッド酸の共役塩基である請求項6記載の帯
    電防止剤。
  8. 【請求項8】 前記N−フルオロピリジニウム化合物
    が、 【化4】 (ここで、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は同じか
    または異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低
    級ハロアルキル基またはハロゲン原子であり、 【外2】 がブレンステッド酸の共役塩である)で表わされる化合
    物および 【化5】 (ここで、R6 、R7 、R8 、R9 およびR10のうち1
    つが 【化6】 (nは0〜5の整数)であり、その他が同じかまたは異
    なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、低級ハロア
    ルキル基またはハロゲン原子である)で表わされる化合
    物よりなる群から選ばれたものである請求項6記載の帯
    電防止剤。
  9. 【請求項9】 前記N−フルオロピリジニウム化合物
    が、 【化7】 (ここで、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は同じか
    または異なり、それぞれ水素原子、炭素数が1〜4の範
    囲内にある低級アルキル基、炭素数が1〜4の範囲内に
    ある低級ハロアルキル基またはハロゲン原子であり、 【外3】 がpKaが4.56以下のブレンステッド酸の共役塩基
    である)で表わされる化合物および 【化8】 (ここで、R6 、R7 、R8 、R9 およびR10のうち1
    つが 【化9】 (nは0〜2の整数)であり、その他が同じかまたは異
    なり、それぞれ水素原子、炭素数が1〜4の範囲内にあ
    る低級アルキル基、炭素数が1〜4の範囲内にある低級
    ハロアルキル基またはハロゲン原子である)で表わされ
    る化合物よりなる群から選ばれたものである請求項6記
    載の帯電防止剤。
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