JP6173902B2 - 電子写真機器用導電性ロールおよび電子写真機器用導電性ロールの製造方法 - Google Patents
電子写真機器用導電性ロールおよび電子写真機器用導電性ロールの製造方法 Download PDFInfo
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Description
<導電性ゴム組成物の調製>
ヒドリンゴム(ECO)100質量部、過酸化物架橋剤(ペロキシモンF40)3質量部(原体量換算では1.2重量部)、ピペリジニルオキシラジカル化合物(4−ヒドロキシTEMPOラジカル)0.5質量部、受酸剤5質量部、イオン導電剤1質量部を攪拌機により撹拌、混合して、導電性ゴム組成物を調製した。
成形金型に芯金(直径6mm)をセットし、120℃で上記導電性組成物を注入し、175℃で10分加熱することにより、導電性ゴム組成物を過酸化物架橋させた。その後、冷却、脱型して、芯金の外周に、厚み2mmの導電性ゴム弾性体層を形成した。次いで、導電性ゴム弾性体層をオーブンにて200℃で2時間、後加熱することにより、導電性ゴム弾性体層中に含有するピペリジニルオキシラジカル化合物を分解してピペリジン化合物を発生させるとともに過酸化物架橋剤の未反応分および分解残渣を蒸発除去した。これにより、実施例1の導電性ロールを作製した。
過酸化物架橋剤およびピペリジニルオキシラジカル化合物の配合量を変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2〜5の導電性ロールを作製した。
ピペリジニルオキシラジカル化合物の種類を変更した以外は実施例1と同様にして、実施例6〜8の導電性ロールを作製した。
過酸化物架橋剤の種類を変更した以外は実施例1と同様にして、実施例9〜13の導電性ロールを作製した。
架橋後の後加熱を行わなかった以外は実施例1と同様にして、実施例14の導電性ロールを作製した。
ピペリジニルオキシラジカル化合物を配合しなかった以外は実施例1と同様にして、比較例1の導電性ロールを作製した。
ピペリジニルオキシラジカル化合物に代えてピペリジン化合物を配合した以外は実施例1と同様にして、比較例2の導電性ロールを作製した。
ヒドリンゴムに代えてニトリルゴムを用いた以外は、実施例1〜14、比較例1〜2と同様にして、実施例15〜28、比較例3〜4の導電性ロールを作製した。
(A1)ヒドリンゴム(ECO)[ダイソー社製、「エピクロマーCG102」]
(A2)ニトリルゴム(NBR)[JSR社製、「ニポールDN3335」]
(B1)ペロキシモンF40(過酸化物)[日油社製、1分間半減期温度175.4℃]
(B2)パークミルD40(過酸化物)[日油社製、1分間半減期温度175.2℃]
(B3)パーヘキサV40(過酸化物)[日油社製、1分間半減期温度172.5℃]
(B4)パーヘキサC40(過酸化物)[日油社製、1分間半減期温度153.8℃]
(B5)パーヘキシン25B40(過酸化物)[日油社製、1分間半減期温度194.3℃]
(B6)パーヘキサHC(過酸化物)[日油社製、1分間半減期温度149.2℃]
(C1)4−ヒドロキシ−TEMPOフリーラジカル(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシラジカル、融点72℃)
(C2)TEMPOフリーラジカル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシラジカル、融点39℃)
(C3)4−ベンゾイルオキシ−TEMPOフリーラジカル(4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシラジカル、融点104℃)
(C4)4−アセトアミド−TEMPOフリーラジカル(4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシラジカル、融点143℃)
・ピペリジン化合物(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)
・受酸剤(協和化学工業社製「DHT−4A」)
・イオン導電剤(東京化成工業製「テトラブチルアンモニウムトリフラート」)
常温で導電性ゴム弾性体層をメタノールに24時間浸漬して、メタノール溶解成分の抽出を行った。得られた抽出液中に含まれる成分をクロロホルムに溶解し、GC/MSを用いて定量分析した。
常温で導電性ゴム弾性体層をメタノールに24時間浸漬して、メタノール溶解成分の抽出を行った。得られた抽出液中に含まれる成分を、GC/MSを用いて定性分析した。過酸化物架橋剤の未反応物および残渣のピークが確認されなかったものを「無」、確認されたものを「有」とした。
直径30mm×厚さ12.5mmの直円柱形状の試験片を作製し、JIS K6253に準拠して、MD−1硬度計(高分子計器製「マイクロゴム硬度計MD−1型」)を用いて測定した。60°以下の場合を良好「○」、このうち50°以下の場合を特に良好「◎」とし、60°超〜70°以下の場合をやや劣る「△」、70°超の場合を不良「×」とした。
直径30mm×厚さ12.5mmの直円柱形状の試験片を作製し、JIS K 6262に準拠し、70℃、25%圧縮、22時間で測定した。10%以内の場合を良好「○」、このうち5%以内の場合を特に良好「◎」とし、10%超〜15%以内の場合をやや劣る「△」、15%超の場合を不良「×」とした。
180℃で20分間プレス架橋成形を行い、厚さ2mmのシート状サンプルを得た。JIS K6251に準拠して、引張試験機(東洋精機製作所製、「AE−Fストログラフ」)を用い、上記シート状サンプルから打抜き成型したダンベル形状のサンプルについて、150℃設定のオーブンに8h放置前後での、破断時引張伸びを測定した。破断時引張伸びの低下率が8%以内の場合を良好「○」、このうち5%以内の場合を特に良好「◎」とし、破断時引張伸びの低下率が8%超10%以内の場合をやや劣る「△」とし、破断時引張伸びの低下率が10%超の場合を不良「×」とした。
導電性ロールの軸体の両端に各々500gの荷重をかけた状態で感光体に線接触させ、50℃×95%RHで3日間放置した後、導電性ロールを取り出し、感光体に接触させた部分のへこみ量をレーザーで測定した。へこみ量が10μm未満である場合を特に良好「◎」、へこみ量が10μm以上15μm以下である場合を良好「○」、へこみ量が15μm超である場合を不良「×」とした。
導電性ロールの導電性ゴム弾性体層の面長方向に等間隔に9点MD−1硬度を測定し、最小値と最大値の差を硬度ばらつきとした。最小値と最大値の差が1未満である場合を特に良好「◎」、最小値と最大値の差が1以上2以下である場合を良好「○」、最小値と最大値の差が2超である場合を不良「×」とした。
導電性ロールを50℃×95%RHで2カ月間放置した後のMD−1硬度を測定し、放置前後のMD−1硬度の差を求めた。放置後の硬度の上昇幅が1未満である場合を特に良好「◎」、上昇幅が1以上2以下である場合を良好「○」、上昇幅が2超である場合を不良「×」とした。
導電性ロールの表面にトナーを均一にまぶした後、その表面に先端が角張った荷重(1kg)を載せ、40℃×95%RHで1カ月間放置した。その後、現像ロールとして市販のカラーレーザープリンター(キヤノン社製「LBP−2510」)のカートリッジに組み込み、ハーフトーンの画像出しを15℃×10%RH環境下で行った。出力画像にスジ状の画像不具合が全く現れなかった場合を特に良好「◎」、出力画像にスジ状の画像不具合は現れたが、3枚画像出しをするとスジ状の画像不具合が消えた場合を良好「○」、出力画像にスジ状の画像不具合が出続けて消えない場合を不良「×」とした。
12 軸体
14 導電性ゴム弾性体層
Claims (8)
- 軸体と、前記軸体の外周に設けられた導電性ゴム弾性体層と、を備え、
前記導電性ゴム弾性体層が、導電性ゴムと、過酸化物架橋剤と、ピペリジニルオキシラジカル化合物と、を含有する導電性ゴム組成物の過酸化物架橋体で形成され、かつ、前記ピペリジニルオキシラジカル化合物の反応生成物からなるピペリジン化合物を含有することを特徴とする電子写真機器用導電性ロール。 - 前記導電性ゴム弾性体層を150℃で8時間放置した後の伸びの変化率が、10%以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記導電性ゴムが、ヒドリンゴムおよびニトリルゴムから選択された1種または2種以上のイオン導電性ゴムであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記過酸化物架橋剤の未反応分および分解残渣が、前記導電性ゴム弾性体層から除去されて前記導電性ゴム弾性体層中に存在していないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記ピペリジニルオキシラジカル化合物が、反応して前記導電性ゴム弾性体層中に存在していないことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記ピペリジン化合物の含有量が、前記導電性ゴムのゴム成分100質量部に対し、0.01〜3質量部の範囲内であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 導電性ゴムと、過酸化物架橋剤と、ピペリジニルオキシラジカル化合物と、を含有する導電性ゴム組成物を過酸化物架橋して、過酸化物架橋体で形成される導電性ゴム弾性体層を軸体の外周に形成するとともに、前記導電性ゴム弾性体層中のピペリジニルオキシラジカル化合物を反応させて、前記導電性ゴム弾性体層中にピペリジン化合物を発生させることを特徴とする電子写真機器用導電性ロールの製造方法。
- 前記導電性ゴム弾性体層を軸体の外周に形成するとともに、前記導電性ゴム弾性体層に前記ピペリジン化合物を残しつつ、前記導電性ゴム弾性体層から前記過酸化物架橋剤の未反応分および分解残渣を除去することを特徴とする請求項7に記載の電子写真機器用導電性ロールの製造方法。
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