JP3299598B2 - 導電性ポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents
導電性ポリウレタンフォーム及びその製造方法Info
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Description
ォーム及びその製造方法、特にピロール系化合物のポリ
マーにてセル表面を被覆した導電性連泡型ポリウレタン
フォーム及びその製造方法、更に、長尺状導電性連泡型
ポリウレタンフォームシートの連続製造方法に関する。
本発明は、電子、電気分野における帯電防止充填剤、帯
電防止性輸送梱包用緩衝材、静電除去用スポンジロー
ル、圧力センサ及び圧力スイッチ等に利用される。
性ポリマーが合成されてきた。その中でも導電性及び安
定性の両面からピロール等の複素五員環化合物のポリマ
ーが注目されている。その重合方法には、化学溶液重
合、電解化学重合、界面重合がある。しかし、一般的に
導電性ポリマーは不融不溶であって加工性にも問題があ
る。更に、得られる形状はフィルム状或いは粉末状に限
られている上、機械的強度もあまり強くない。そこで、
導電性ポリマーと加工性及び機械強度に優れているポリ
マー基材との複合化が行われている。
方法としては、(1) 含浸法(化学溶液重合)(特開平4
−1241号公報、特開昭63−128034号公
報)、及び(2) 含浸法と電解化学重合法を組み合わせた
もの(特開昭61−218643号公報)が知られてい
る。また、ポリウレタンフォーム以外の他の多孔性基材
上に、気相重合により導電性ポリマー層を形成した気相
法(特開昭62−84115号公報、特開平1−134
805号公報)も知られている。
浸法は、先ず基材が酸化剤溶液の中に含浸され、次にピ
ロール溶液中に浸漬されるため、一部の酸化剤はピロー
ル溶液に落ち、ピロールが自動的に重合されてしまい、
ピロールの利用率が低下する。また、一般的にピロール
には酸化防止剤を含み、使用前にピロールの精製が必要
となり、更に精製されたピロールはその保存期間が制限
される。また、ポリウレタンフォームのセル内のほとん
どをピロール液が占めてしまい、ポリピロールがセル内
でセル骨格との密着に関係なく塊状に成長しやすく、こ
れらは容易にセルから脱落して、導電性の不純物、埃と
して重大な悪影響を与えることとなる。更に、上記電解
化学重合法を用いる場合は、複合材料の大きさは電極に
制限されるため、大量生産に適さない。また、上記に示
す気相重合法においては、その基材としてポリウレタン
フォームが具体的に例示されておらず、また十分な溶媒
回収を意図していない。
り、重合方法が容易で、ピロールの精製が必要なく、溶
剤の回収率を向上させ、且つ前処理が全く必要ない導電
性ポリウレタンフォームの製造方法、連続的で大量生産
に適する導電性ポリウレタンフォームシートの製造方
法、及び実用的な物性をもつ導電性ポリウレタンフォー
ムを提供することを目的とする。
タンフォームの製造方法は、連泡型ポリウレタンフォー
ムのセル表面に酸化剤溶液を塗布し、その後、真空乾燥
により該酸化剤溶液の溶媒を完全に除去し、次いで、共
役二重結合を有する化合物を気相雰囲気下で上記酸化剤
付着後の連泡型ポリウレタンフォームのセル表面上で重
合させ、該セル表面上に上記化合物の導電性電子共役系
ポリマー層を形成させ、その後、これを溶媒中に浸漬し
未反応の上記化合物及び上記酸化物を抽出除去し、次い
で、真空乾燥することを特徴とする。基材となる上記
「連泡型ポリウレタンフォーム」は、多数の気泡即ち小
孔が連続している(即ち多数のセルが接続している)成
形体(シート状、板状体、その他の形状を問わない。)
であり、軟質ポリエーテル系のオープンセル構造の発泡
体が好ましい。
リウレタンフォームシートを搬送しつつ、以下の工程を
順次行うことにより連続的に導電性ポリウレタンフォー
ムを製造する方法であって、上記工程とは、上記ポリウ
レタンフォームシートのセル表面に酸化剤溶液を塗布す
る工程、該酸化剤溶液が塗布されたポリウレタンフォー
ムシートを真空乾燥することにより該酸化剤溶液の溶媒
を完全に除去する工程、共役二重結合を有する化合物を
気相雰囲気下で上記酸化剤付着後のポリウレタンフォー
ムシートのセル表面上で重合させて、該セル表面上に上
記化合物の導電性電子共役系ポリマー層を形成させる工
程、及び、これを溶媒中に浸漬し未反応の上記化合物及
び上記酸化物を抽出除去する工程、及び、これを真空乾
燥することにより上記溶媒を除去する工程であることを
特徴とする。
に、長尺状連泡型ポリウレタンフォームシート(処理前
のシート)2をローラを用いて連続的に搬送しつつ、以
下の如く処理を行うものである。まず、上記ポリウレタ
ンフォームシート2を酸化剤溶液Fを収容する溶液槽3
内に浸漬し、そのセル表面に酸化剤溶液を塗布する。そ
の後、この塗布されたポリウレタンフォームシートを真
空乾燥装置4内に導入することにより真空乾燥する。そ
れにより該酸化剤溶液の溶媒を完全に除去する。次い
で、共役二重結合を有する化合物Pを反応槽5内に導入
するとともに、上記シートをこの反応槽5内に連続的に
搬送する。これにより、気相雰囲気下で上記酸化剤付着
後のポリウレタンフォームシートのセル表面上で重合さ
せて、該セル表面上に上記化合物の導電性電子共役系ポ
リマーを形成させる。その後、これを溶媒槽6内に収容
された溶媒S中に連続的に浸漬し、未反応の上記化合物
P及び上記酸化物を抽出除去する。次いで、これを真空
乾燥槽7内に導入して上記溶媒を除去して、連続的に導
電性ポリウレタンフォームシート1aを製造する。その
後、必要に応じて、所望の大きさに切断し又はくり抜い
て最終製品形状とすることができる。
化剤」は、「共役二重結合を有する化合物」(以下、
「重合性化合物」という)に対して重合活性を有するも
のであればよく、例えば、公知の鉄(III)塩〔Fe
Cl3、Fe(ClO4)3、Fe(BF4)3及びF
e2(SiF6)3等〕、銅(II)塩、ルテニウム
(III)塩、モリブデン(v)塩、タングステン(V
I)塩、マンガン(VII)塩等を用いることができ、
このうち、特にFeCl3及びFe(ClO4)3等が
好ましい。また、「酸化剤溶液」として、「溶媒」にF
eCl3とともにFeCl2を溶解したものを用いるこ
とができる。FeCl3に対するFeCl2のモル比は
0.01〜1.0、特に0.05〜0.5の範囲が好ま
しい。FeCl2を加えると、FeCl3のみを使用し
た場合に比べ、化合物の初期重合反応速度を抑制するこ
とができ、ポリウレタンフォームの導電性も向上する。
モル比が0.01未満では上記反応速度抑制の効果が低
く、1.0を越えるとFeCl3及びFeCl2が溶液
中に析出しやすくなり好ましくない。
れる酸化剤は、使用するポリウレタンフォームを100
重量部とした場合に20〜160重量部、特に70〜1
60重量部の範囲が好ましい。酸化剤が20重量部未満
では、ポリウレタンフォームの導電性が低く、160重
量部を越えると酸化反応に寄与しなかった残余の酸化剤
或いは反応後の酸化剤の残査が、ポリウレタンフォーム
中に取り込まれて物性が低下することがあるため好まし
くない。ポリウレタンフォームのセル表面に塗布された
酸化剤は、酸化剤溶液を塗布後真空乾燥により溶媒を完
全に除去したものの重量から、酸化剤塗布前のポリウレ
タンフォームの重量を減ずることにより定量することが
できる。
ートに対する親和性に優れるとともに、ポリウレタンフ
ォームを溶解せず、且つ酸化剤を溶解させる有機溶媒で
ある。例えば、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール等が挙げられるが、その中でも低沸点の溶媒
であるメタノール、エタノールが好ましい。この酸化剤
溶液濃度は5〜30重量%が好ましく、このうち特に1
0〜20重量%が好ましい。
系、チオフェン系等の複素5員環系化合物(単環非置換
化合物、単環置換誘導体、5員環が複数連なった化合物
及びこの置換誘導体等)を用いることができる。好まし
くはピロール系化合物(ピロール、ピロール誘導体及び
2,2’−ビピロール及び2,2’−ビピロール誘導体
等)が使用され、更に好ましくはピロール環骨格構造の
2,5位置に置換基をもたないピロール化合物が使用さ
れ、この化合物としては、ピロール、N−メチルピロー
ル、N−エチルピロール、N−フェニルピロール、3,
5−ジメチルピロール、3−メトキシピロール、3−メ
チル−N−メチルピロール等を挙げることができる。上
記気相重合法は常圧又は減圧下で行うことができる。こ
の反応温度は0〜80℃が好ましく、通常は室温下で行
う。
は、連泡型ポリウレタンフォームと、該連泡型ポリウレ
タンフォームのセル表面に共役二重結合を有する化合物
を気相重合させることにより形成された導電性電子共役
系ポリマー層と、からなり、導電率が10−7〜10
−2 S/cmであることを特徴とするこの導電率を上記
の範囲とするのは、本発明の製造方法によればこの範囲
の導電率を実際に得ることができること、及び10−7
S/cm未満では十分な導電性を備えたものといえない
ことのためである。第4発明においても、上記共役二重
結合を有する化合物は、上述のようなピロール系化合物
とすることができる。また、この導電性ポリウレタンフ
ォームとしては、連続的に導電性被膜が形成された長尺
状導電性ポリウレタンフォームシートとすることができ
る。
にピロール等を気相重合させるので、ピロール等のガス
がポリウレタンフォームのセル表面上に均一で且つ密着
性に優れた導電被膜を形成できる。即ち、含浸法のよう
にポリウレタンフォームのセル内でポリピロールがセル
骨格との密着に関係なく塊状に成長するということがな
いので、これらが容易にセルから脱落することがない。
従って、本発明の製造方法は、ポリウレタンフォームの
ようなセル骨格構造をもつ基材の導電化に極めて適した
ものである。また、酸化剤溶液を付着させた後、真空乾
燥によりこの溶媒を完全に除去するので、この酸化剤の
セル表面での密着性に優れ、そのため密着性に優れた導
電性被膜を形成できるとともに、溶媒の回収率にも優れ
る。更に、浸漬法のようにピロール等と酸化剤溶液とが
直接接触しないため、ピロール等のロスも少ない。
反応温度によって、導電性ポリウレタンフォームの導電
率を自由に調整できる。更に、長尺状連泡型ポリウレタ
ンフォームシートを搬送しつつ、順次各工程を行うこと
により連続的に導電性ポリウレタンフォームシートを製
造する方法の場合は、シート状の導電性ポリウレタンフ
ォームを効率良く製造でき、大量生産に極めて適する。
eCl2 を加えない場合は、反応当初の酸化作用は高い
ものの、酸化の進行と共にFeCl2 が生成するため、
比較的速やかに酸化作用の低下が見られるのに対し、F
eCl3 に予めFeCl2 を加えた場合は、反応当初の
酸化作用はやや低下するものの、その後の低下が少なく
平均すれば全反応工程を通じてほぼ一定の酸化電位が維
持され、優れた導電性を有する皮膜が形成される。
る。 (1) 試験例1 化合物としてピロールを、酸化剤として
FeCl3 を使用 実施例1 本実施例は軟質ポリウレタンフォームに重合時間をかえ
て導電被膜を形成させたものである。まず、表1に示す
物性を有するポリエーテル系ポリウレタンフォーム〔商
品名;「CF−40」、株式会社イノアックコーポレー
ション製〕を50×50×5(厚さ)mmの大きさに切
りだし、これをFeCl3 のメタノール溶液(12重量
%)に浸漬させる。その後、これを取り出し、真空乾燥
(減圧度;100mmHg、25℃及び4時間)させて
メタノールを完全に除去、回収させた。
タンフォームを反応容器内に入れ、その後、この中にピ
ロールガスを導入し、以下の表1に示す所定時間、曝露
(20℃)させた。その後、これを5回のメタノール洗
浄を行い、被膜中の酸化剤を抽出除去した。次いで、真
空乾燥(減圧度;100mmHg、25℃、4時間)を
行って、溶剤を除去して、図2に示すように、ポリウレ
タンフォーム部11のセル表面111上に導電ポリマー
層12を形成させた複合フォーム1を製造した。そし
て、各複合フォームの導電率を、四端子方法によって測
定し、その結果を表1に併記した。
の導電率をもつ複合フォームを製造できた。
である。表2に示す反応温度にて、実施例1と同様にし
て複合フォームを製造した。この結果によれば、反応温
度が低い程、ポリピロール生成量が少ないにも係わら
ず、導電性ポリウレタンフォームの導電率が大きい結果
を示した。これは、低温で重合させる場合は、均一な被
膜が形成されたものと考えられる。
で厚さを10mmとしたもので、且つ反応温度を25℃
及び反応時間を48時間としたこと以外は、実施例1と
同様にして複合フォームを製造した。そして、この導電
被膜を形成させる前のポリウレタンフォームの物性と、
反応後の複合フォームの物性を表3に示した。この測定
した物性としては、密度、硬さ、引張り強度、伸び率、
通気性、熱伝導率及び導電率を用いた。これらの各試験
方法(密度は除く。)は以下の通りである。即ち、硬さ
はJIS K6401によった。引張り強度はJIS
K6402によった。伸び率はJIS K6402によ
った。通気性はASTM D−1564によった。熱伝
導率はASTMC−518によった。導電率は上記と同
じ方法によった。
の、他の物性(導電率は除く。)は被膜形成前のものと
ほとんど同性能を示し、導電被膜の形成によりポリウレ
タンフォームの物性を阻害することはほとんどなかっ
た。尚、導電率は大きく向上させることができた。ま
た、酸化剤溶液の溶媒を完全に除去した後、ピロールの
気相重合を行うので、溶媒の回収率に優れるとともに、
酸化剤溶液とピロールが共存することもない。従って、
酸化剤溶液の塗布及びピロール供給を安心して繰り返し
使用できる。
0mmの大きさに切りだして、両面金属板にこれを挟ん
で、図3に示す各圧力下においてその抵抗を測定し、そ
の結果を図3に示した。この結果によれば、圧力と抵抗
とはほぼ直線を示すとともに、軟質ポリウレタンフォー
ムを用いるので、圧力センサ及び圧力スイッチ等に好適
に利用できる。尚、本発明においては、前記具体的実施
例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の
範囲内で種々変更した実施例とすることができる。
酸化剤であるFeCl3 にFeCl2を加えて使用 実施例4 FeCl3 のメタノール溶液(12重量%)中のFeC
l3 に対してモル比で0.286量のFeCl2 を加え
た他は実施例1と同様にして複合フォームを製造し、実
施例1と同様にして各複合フォームの導電率を測定し
た。尚、本実施例では、ポリウレタンフォームのセル表
面に塗布されたFeCl3 は、塗布前のポリウレタンフ
ォーム100重量部に対して80重量部であった。本実
施例では表4に示すように反応時間を変えて導電被膜を
形成させた。この結果によれば、実施例1と同様、反応
時間を変えることにより、種々の導電率をもつ複合フォ
ームを製造できた。
3 を32重量部、反応時間を24時間とし、また、Fe
Cl2 に対するFeCl3 のモル比を表5に示すように
変えた他は実施例4と同様にして複合フォームを製造
し、実施例4と同様にして各複合フォームの導電率を測
定した。この結果によれば、実験番号2と3の間で導電
率が倍以上となっており、上記モル比が0.086と
0.143の間で導電率が大きく向上していることが分
かる。
のセル表面に塗布されたFeCl3 の量を表6に示す量
とした他は実施例4と同様にして複合フォームを製造
し、実施例4と同様にして各複合フォームの導電率を測
定した。この結果によれば、実験番号2と3の間で導電
率が10倍以上にもなっており、より大きな導電率を必
要とする場合は、上記FeCl3 をピロールガス100
重量部に対して80重量部程度以上使用すればよいこと
が分かる。
3 を140重量部、反応時間を24時間とし、また、反
応温度を表7に示すように変えた他は実施例4と同様に
して複合フォームを製造し、実施例4と同様にして各複
合フォームの導電率を測定した。この結果によれば、反
応温度0〜20℃の間ではポリウレタンフォームの導電
率に大きな差がないことが分かる。
4と同様にして複合フォームを製造し、実施例4と同様
にして複合フォームの導電率を測定した。また、本実施
例では表8に示すように、併せてポリピロール複合量及
び熱安定性の指標となる熱減量率を測定した。この結果
によれば、FeCl2 を使用しない本実施例の複合フォ
ームに比べ、実施例4、実験番号4のものは、ポリピロ
ールの生成量が少ないのにもかかわらず導電率が高く、
また、熱安定性も優れており、FeCl2 を加えること
により導電性及び物性両面で更に優れた導電性ポリウレ
タンフォームが得られることが分かる。
精製も必要なく、導電被膜を形成する前のフォームの物
性をそのまま維持できた導電性複合フォームを容易に製
造でき、更に溶媒の回収も完全にできる。また、長尺状
連泡型ポリウレタンフォームシートを搬送しつつ製造す
る方法によれば、シート状導電性ポリウレタンフォーム
を連続的に製造でき、大量生産に極めて適する。更に、
酸化剤であるFeCl3 にFeCl2 を加えることによ
り、更に優れた導電性及び物性を有する導電性ポリウレ
タンフォームを製造できる。
に製造する模式図である。
面図である。
抗の関係を示すグラフである。
a;シート状導電性ポリウレタンフォーム、11;ポリ
ウレタンフォーム部、111;セル表面、12;導電ポ
リマー層、2;シート状ポリウレタンフォーム、3;酸
化剤槽、4;真空乾燥槽、5;重合反応槽、6;溶剤
槽、7;真空乾燥槽、F;酸化剤溶液、P;ピロールガ
ス、S;溶剤。
Claims (4)
- 【請求項1】 連泡型ポリウレタンフォームのセル表面
に酸化剤溶液を塗布し、その後、真空乾燥により該酸化
剤溶液の溶媒を完全に除去し、次いで、共役二重結合を
有する化合物を気相雰囲気下で上記酸化剤付着後の連泡
型ポリウレタンフォームのセル表面上で重合させ、該セ
ル表面上に上記化合物の導電性電子共役系ポリマー層を
形成させ、その後、これを溶媒中に浸漬し未反応の上記
化合物及び上記酸化物を抽出除去し、次いで、真空乾燥
することを特徴とする導電性ポリウレタンフォームの製
造方法。 - 【請求項2】 長尺状連泡型ポリウレタンフォームシー
トを搬送しつつ、以下の工程を順次行うことにより連続
的に導電性ポリウレタンフォームを製造する方法であっ
て、 上記工程とは、上記ポリウレタンフォームシートのセル
表面に酸化剤溶液を塗布する工程、該酸化剤溶液が塗布
されたポリウレタンフォームシートを真空乾燥すること
により該酸化剤溶液の溶媒を完全に除去する工程、共役
二重結合を有する化合物を気相雰囲気下で上記酸化剤付
着後のポリウレタンフォームシートのセル表面上で重合
させて、該セル表面上に上記化合物の導電性電子共役系
ポリマー層を形成させる工程、及び、これを溶媒中に浸
漬し未反応の上記化合物及び上記酸化物を抽出除去する
工程、及び、これを真空乾燥することにより上記溶媒を
除去する工程であることを特徴とする導電性ポリウレタ
ンフォームの製造方法。 - 【請求項3】 連泡型ポリウレタンフォームと、該連泡
型ポリウレタンフォームのセル表面に共役二重結合を有
する化合物を気相重合させることにより形成された導電
性電子共役系ポリマー層と、からなり、導電率が10
−7〜10−2 S/cmであることを特徴とする導電性
ポリウレタンフォーム。 - 【請求項4】 上記連泡型ポリウレタンフォームは、長
尺状シートである請求項3記載の導電性ポリウレタンフ
ォーム。
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