JPH0664928B2 - 導電材料 - Google Patents
導電材料Info
- Publication number
- JPH0664928B2 JPH0664928B2 JP29323887A JP29323887A JPH0664928B2 JP H0664928 B2 JPH0664928 B2 JP H0664928B2 JP 29323887 A JP29323887 A JP 29323887A JP 29323887 A JP29323887 A JP 29323887A JP H0664928 B2 JPH0664928 B2 JP H0664928B2
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- conductive material
- conductive polymer
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、導電性ポリマーからなる導電材料に関する
ものである。
ものである。
<従来の技術> 近年、導電性ポリマーを主体とする導電材料が注目され
ている。
ている。
この導電性ポリマーは、各種アニオンやカチオン等のド
ーパントをドーピングすることが可能であり、ドーピン
グによりその導電性が飛躍的に向上する。この種の導電
性ポリマーは粉状,粒状,塊状,フィルム状等の様々な
形状で得られ、帯電防止材料,電磁波遮蔽材料,光電変
換素子,光メモリ(ホログラフィックメモリ)等や各種
センサーなどの機能素子,表示素子(エレクトロクロミ
ズム),スイッチ、各種ハイプリッド材料(透明導電性
フィルム等)、各種端末機器、並びに蓄電池等の広い分
野への応力が検討されている。
ーパントをドーピングすることが可能であり、ドーピン
グによりその導電性が飛躍的に向上する。この種の導電
性ポリマーは粉状,粒状,塊状,フィルム状等の様々な
形状で得られ、帯電防止材料,電磁波遮蔽材料,光電変
換素子,光メモリ(ホログラフィックメモリ)等や各種
センサーなどの機能素子,表示素子(エレクトロクロミ
ズム),スイッチ、各種ハイプリッド材料(透明導電性
フィルム等)、各種端末機器、並びに蓄電池等の広い分
野への応力が検討されている。
しかしながら、この種の導電性ポリマーは一般に成型性
及び加工性に乏しく、特にフィルム状の導電性ポリマー
を得るには、特別の方法を用いなければならない。現
在、このような導電性ポリマーとしては、例えば、重合
触媒を塗布したガラス壁にアセチレンを吸込んで形成し
た後にこのガラス壁より剥離して得られるポリアセチレ
ンフィルムや、電気化学的酸化反応(電解酸化重合)に
よって電解電極上に形成した後、この電極より剥離して
得られるポリチェニレンフィルムやポリピロールフィル
ム等が知られている。
及び加工性に乏しく、特にフィルム状の導電性ポリマー
を得るには、特別の方法を用いなければならない。現
在、このような導電性ポリマーとしては、例えば、重合
触媒を塗布したガラス壁にアセチレンを吸込んで形成し
た後にこのガラス壁より剥離して得られるポリアセチレ
ンフィルムや、電気化学的酸化反応(電解酸化重合)に
よって電解電極上に形成した後、この電極より剥離して
得られるポリチェニレンフィルムやポリピロールフィル
ム等が知られている。
ところが、上記従来の導電性ポリマーフィルムでは、ポ
リアセチレンフィルムの場合は空気中で不安定で酸化劣
化が進行し易く且つ機械的強度が弱いという欠点があ
り、また上記電解酸化重合により得られるポリチェニレ
ンフィルム等ではフィルムの大きさが電解電極の大きさ
に規制されまた製造工程が煩雑でコスト高であるといっ
た欠点がある。
リアセチレンフィルムの場合は空気中で不安定で酸化劣
化が進行し易く且つ機械的強度が弱いという欠点があ
り、また上記電解酸化重合により得られるポリチェニレ
ンフィルム等ではフィルムの大きさが電解電極の大きさ
に規制されまた製造工程が煩雑でコスト高であるといっ
た欠点がある。
そこで、本発明者らは既に、特願昭60-225761号で、酸
化剤の存在下、この酸化剤を保持し得る空間を有する基
材上で、共役二重結合を有する化合物を気相重合させて
得られる、上記の欠点のない新規な導電材料を提案し
た。
化剤の存在下、この酸化剤を保持し得る空間を有する基
材上で、共役二重結合を有する化合物を気相重合させて
得られる、上記の欠点のない新規な導電材料を提案し
た。
<発明が解決しようとする問題点> この特願昭60-225761号の導電材料によれば、製造工程
が簡略化しまた低コスト化等が図り得る導電性ポリマー
が得られる。しかしながら、この導電材料では導電性ポ
リマーが基材中の空間に保持されていることから、導電
性ポリマー同士が不連続となり、このため導電率が低い
という問題がある。
が簡略化しまた低コスト化等が図り得る導電性ポリマー
が得られる。しかしながら、この導電材料では導電性ポ
リマーが基材中の空間に保持されていることから、導電
性ポリマー同士が不連続となり、このため導電率が低い
という問題がある。
<問題点を解決するための手段> この発明は、上記特願昭60-225761号の導電材料を改良
した導電材料に関するもので、酸化剤を保持しまた溶媒
に可溶な材質の多孔性基材中で導電性ポリマーを重合さ
せてこの多孔性基材中の空間に前記ポリマー形成し、更
に前記溶媒で前記多孔性基材を溶解除去して得られる導
電性ポリマー多孔体からなることを要旨とする。
した導電材料に関するもので、酸化剤を保持しまた溶媒
に可溶な材質の多孔性基材中で導電性ポリマーを重合さ
せてこの多孔性基材中の空間に前記ポリマー形成し、更
に前記溶媒で前記多孔性基材を溶解除去して得られる導
電性ポリマー多孔体からなることを要旨とする。
上記のような多孔性基材並びに溶媒としては、例えば第
1表のような組み合せのものが挙げられる。
1表のような組み合せのものが挙げられる。
上記のように酸化剤を保持させた多孔性基剤中で導電性
ポリマーを重合させた場合、多孔性基材中の空間に沿っ
て導電性ポリマーのフィブリル(小繊維)が形成される
ため、長くまた径の揃ったフィブリルを多数有し更には
連続的に繋がった導電性ポリマー多孔体が、多孔性基材
中に作製される。従って、多孔性基材を溶解除去して得
られたこの導電性ポリマー多孔体は、導電性が上記従来
のものに比べて格段に向上する。加えて、この導電性ポ
リマーはその表面積が大きくこのためドープ可能量が増
大するので、これもこの多孔体の導電性を向上させる一
因となる。
ポリマーを重合させた場合、多孔性基材中の空間に沿っ
て導電性ポリマーのフィブリル(小繊維)が形成される
ため、長くまた径の揃ったフィブリルを多数有し更には
連続的に繋がった導電性ポリマー多孔体が、多孔性基材
中に作製される。従って、多孔性基材を溶解除去して得
られたこの導電性ポリマー多孔体は、導電性が上記従来
のものに比べて格段に向上する。加えて、この導電性ポ
リマーはその表面積が大きくこのためドープ可能量が増
大するので、これもこの多孔体の導電性を向上させる一
因となる。
また、この導電性ポリマー多孔体では、これら多数のフ
ィブリルが相互に絡み合った状態となっているため、従
来の粉末状のものに比べては勿論フィルム状導電性ポリ
マーに比べても十分大きな機械的強度を有しており、従
って保存時あるいは使用時等において亀裂(クラック)
が入ったりあるいは剥離するということが殆んどなく、
これらに起因する導電性の低下が殆んどない。
ィブリルが相互に絡み合った状態となっているため、従
来の粉末状のものに比べては勿論フィルム状導電性ポリ
マーに比べても十分大きな機械的強度を有しており、従
って保存時あるいは使用時等において亀裂(クラック)
が入ったりあるいは剥離するということが殆んどなく、
これらに起因する導電性の低下が殆んどない。
<実施例> ニトリルゴム(以下「NBR」という)をメチルエチル
ケトンに溶解させた溶液に過塩素酸第二鉄を溶解させ、
この混合溶液を幅10cm、長さ10cm、高さ10cmの容
器に入れ、次いでこの混合溶液を乾燥しメチルエチルケ
トンを蒸発させて、過塩素酸第二鉄(酸化剤)をその孔
中に保持した多孔性基材を作製した。
ケトンに溶解させた溶液に過塩素酸第二鉄を溶解させ、
この混合溶液を幅10cm、長さ10cm、高さ10cmの容
器に入れ、次いでこの混合溶液を乾燥しメチルエチルケ
トンを蒸発させて、過塩素酸第二鉄(酸化剤)をその孔
中に保持した多孔性基材を作製した。
次いで、上記の多孔性基材をピロールの気体雰囲気下に
おき、ピロールの蒸気を接触させることで、過塩素酸第
二鉄が保持された基材孔中でピロールを化学的に重合さ
せ、ポリピロールを生成させた。
おき、ピロールの蒸気を接触させることで、過塩素酸第
二鉄が保持された基材孔中でピロールを化学的に重合さ
せ、ポリピロールを生成させた。
その後、この多孔性基材を、メチルエチルケトンに浸漬
し、基材中のNBR、未反応のピロール並びに過塩素酸
第二鉄を洗浄除去して、この発明に係わるポリピロール
多孔体からなる導電材料(導電材料A)を作製した。
し、基材中のNBR、未反応のピロール並びに過塩素酸
第二鉄を洗浄除去して、この発明に係わるポリピロール
多孔体からなる導電材料(導電材料A)を作製した。
また、モノマーとして、ピロールに代えアニリンを用い
た他は同様にして、ポリアニリン多孔体からなる導電材
料(導電材料B)を作製した。
た他は同様にして、ポリアニリン多孔体からなる導電材
料(導電材料B)を作製した。
一方、厚さ1mm、縦10cm、横20cmのナイロン製不織
布を過塩素酸第二鉄水溶液に浸漬し、次いで乾燥して、
過塩素酸第二鉄(酸化剤)をこの不織布に保持した。そ
して、こうして得た不織布をピロールの蒸気に接触させ
ることで、不織布上でピロールを化学的に重合させ、ポ
リピロール層を不織布中に形成した。
布を過塩素酸第二鉄水溶液に浸漬し、次いで乾燥して、
過塩素酸第二鉄(酸化剤)をこの不織布に保持した。そ
して、こうして得た不織布をピロールの蒸気に接触させ
ることで、不織布上でピロールを化学的に重合させ、ポ
リピロール層を不織布中に形成した。
このように処理した不織布をメタノールに浸漬して、未
反応ピロール及び過塩素酸第二鉄を抽出除去して、従来
技術に係わる導電材料(導電材料C)を作製した。
反応ピロール及び過塩素酸第二鉄を抽出除去して、従来
技術に係わる導電材料(導電材料C)を作製した。
また、モノマーとして、ピロールに代えアニリンを用い
た他は導電材料Cと同様にして、ポリアニリン層を不織
布中に形成してなる導電材料(導電材料D)を作製し
た。
た他は導電材料Cと同様にして、ポリアニリン層を不織
布中に形成してなる導電材料(導電材料D)を作製し
た。
以上の4つの導電材料A〜Dの導電率をそれぞれ測定し
たところ、第1表に示す結果を得た。
たところ、第1表に示す結果を得た。
第1表 導電率(Scm-1) 導電材料A 10 導電材料B 35 導電材料C 3.0×10−1 導電材料D 4.6×10−1 本発明に係わる導電材料A,Bの導電率がこのように高
いのは、これらは径が揃って長く且つ連続したフィブリ
ルが絡み合った構造であること、製造時におけるドープ
量が大きいこと、更にはこれらのポリマーが導電性ポリ
マーが連続に繋がっており且つ100%導電性ポリマーで
形成されること等により、導電性が向上したためと思わ
れる。
いのは、これらは径が揃って長く且つ連続したフィブリ
ルが絡み合った構造であること、製造時におけるドープ
量が大きいこと、更にはこれらのポリマーが導電性ポリ
マーが連続に繋がっており且つ100%導電性ポリマーで
形成されること等により、導電性が向上したためと思わ
れる。
<発明の効果> 以上のように、この発明によれば、導電性が非常に高
く、更に製造容易で低コストの導電材料を提供すること
ができ、その工業上の利用価値は大きい。
く、更に製造容易で低コストの導電材料を提供すること
ができ、その工業上の利用価値は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 正久 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 村山 徹郎 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 小野 均 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 安藤 修 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−198511(JP,A) 特開 昭61−197636(JP,A) 特開 昭62−176046(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】酸化剤を保持しまた溶媒に可溶な材質の多
孔性基材中で導電性ポリマーを重合させてこの多孔性基
材中の空間に前記ポリマーを形成し、更に前記溶媒で前
記多孔性基材を溶解除去して得られる導電性ポリマー多
孔体からなることを特徴とする導電材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29323887A JPH0664928B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 導電材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29323887A JPH0664928B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 導電材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134805A JPH01134805A (ja) | 1989-05-26 |
JPH0664928B2 true JPH0664928B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=17792221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29323887A Expired - Fee Related JPH0664928B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 導電材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0664928B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3299598B2 (ja) * | 1993-02-17 | 2002-07-08 | 株式会社イノアックコーポレーション | 導電性ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
JP2601207B2 (ja) * | 1994-08-10 | 1997-04-16 | 日本電気株式会社 | 導電性高分子成形体の製造方法 |
US6156235A (en) | 1997-11-10 | 2000-12-05 | World Properties, Inc. | Conductive elastomeric foams by in-situ vapor phase polymerization of pyrroles |
-
1987
- 1987-11-20 JP JP29323887A patent/JPH0664928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134805A (ja) | 1989-05-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |