JP2005501624A - 動作曲線フィードバック及び多次元パラメータ最適化を含む磁気共鳴撮像におけるユーザ誘導のシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
磁気共鳴イメージング(MRI)装置の操作者誘導システムは、モニタパラメータと、選択可能なパラメータに対する限界値とを計算する。モニタ値は、選択可能なパラメータのサブセットと、それに対する限界値と共に表示される。少なくとも1つの選択可能なパラメータの関数として、好ましさの因子、モニタパラメータ、及び選択可能なパラメータのうちの1つを有する曲線がプロットされる。任意に、好ましさの因子は、少なくとも1つの選択可能なパラメータを最適化される予め定義された数学的最適化アルゴリズムに従って少なくとも1つの選択可能なパラメータを調整することによって最適化される。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気共鳴技術に関連し、特に臨床撮像システム用のユーザインタフェースに関連する。本発明は、臨床設定での磁気共鳴撮像(MRI)装置とのユーザインタフェースに特に適しており、特にこれを参照して説明する。しかしながら、本発明は、他のMRI適用、他の医用撮像方法及び装置、医療技術者訓練等に関連する適用も見いだすであろうことが理解されよう。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴撮像(MRI)装置は、被写体、例えば患者中で核磁気共鳴を励起し、結果として生ずる磁気共鳴信号を操作し検出する。通常は印加される傾斜磁場を用いて磁気励起の空間体積を制限すること、並びに、磁気共鳴信号を空間エンコード及び/又は位相エンコードすることにより、磁気共鳴の測定から、体の部分、血流、注入された放射性薬剤の分布等が再構成される。
【0003】
MRI装置は、多くの撮像モードで、例えばSE、FE/CBASS、FSE、EPI(DWI/PWI)、GRASE、その他のモードで動作する。動作モードの選択は、撮像されるべき体の部分及び検査されている臨床面に基づいてなされる。MRI動作パラメータを適切に選択することにより、条件は、プロトン密度(ρ)重み付けされた、T1重み付けされた、T2重み付けされた等の画像を生じさせるよう、選択的に重み付けされうる。スキャンパラメータもまた、特定の体の部分を撮像するために、及び、特定のRFコイル又はコイルアレイを用いるために、最適化されうる。
【0004】
これらの様々な撮像の可能性は、例えばスキャン繰り返し時間、スキャン解像度、エコー間間隔、帯域幅、エコー時間等の多数の定量的入力パラメータを適切に選択することによって達成される。一般的には、操作者による操作のために全部で20個乃至40個の入力パラメータが利用可能である。しかしながら、これらのパラメータは、例えば帯域幅等の一のパラメータの設定が例えばスキャンタイム等の他のパラメータのダイナミックレンジを一般的に変更又は制限するという限りにおいて、完全に独立ではない。
【0005】
莫大な量的入力パラメータ空間は、しばしば、得られる画質に対して実際上の制限を与える。臨床MRIシステムは、通常は、様々なパラメータ間の身体的な相互関係について限られた知識しか持たない技術者によって操作される。臨床MRIシステムはまた、通常は患者のスループットが重要な考慮事項であるかなりの時間制約の下で動作する。これらの条件下での撮像は、しばしば、最適に及ばないパラメータ値を用いて行われ、これらの最適に及ばない撮像条件は画質を低下させ、これは得られる結果の臨床的な値を制限しうる。従って、臨床MRIシステムはまた開発の重要な分野は、ユーザインタフェースの設計である。
【0006】
従来技術のユーザインタフェース(UI)は、一般的には、多数の入力パラメータ、例えば一般的には20個乃至40個の入力パラメータを操作者に与える。これらのパラメータのユーザ選択についての操作者の誘導は、通常は、特定の撮像タスクのための予め設計されたパラメータ値の組を与えることに限られている。従って、例えば、EPI撮像モードを用いてT2重み付けされた脳のスキャンを得ようとする技術者は、その種類の画像に対応する予め設計されたパラメータ値の組を検索する。検索されたパラメータは、UIによって表示される。操作者は、一般的には予め設計されたパラメータ値を変更されない形式で用いてスキャンを行うか、操作者の以前の経験や画像の捕捉前の知識に基づいてUIを通じてパラメータ調整を行う。
【0007】
後者の場合、従来技術のUIシステムは、通常は、調整を行う際、操作者に対して限られた支援のみを与える。一般的には、フィードバックは、信号対雑音比(SNR)値と、ピクセル又はボクセルのサイズのみを含む。比吸収率(SAR)値は、通常は安全確認として計算されるが、SARのユーザへのフィードバックは、しばしば、現在選択されているパラメータ値を用いた画像スキャンの間に、許容できないほど高いエネルギー場に患者がさらされることを示す振り切れ(オーバーレンジ)警告を示すものに限られている。
【0008】
重要なことには、従来技術のUIシステムは、一般的には、助けにならないパラメータ範囲外誤りを越えるときは、パラメータの相互関係及びトレードオフについてのユーザ誘導を与えない。臨床MRIシステムでしばしば課せられる厳しい時間制約を考えて、技術者は、これらの複雑な従来技術のUIシステムを、あまりにも複雑なものであり、操作者の誤りや最適に及ばない捕捉画像を生じさせるものであると感じることが多い。MRI動作パラメータをつなぐ相互関係に関しては限られた量の情報のみが与えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述の制限及び他の制限を克服する改善されたシステム及び方法について考えるものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの面によれば、磁気共鳴撮像(MRI)装置の操作者を誘導する方法は、複数のMRI動作パラメータに依存する好ましさの因子の関数を計算する段階と、好ましさの因子の関数の分析を通じて複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る段階とを含む。
【0011】
本発明の他の面によれば、磁気共鳴撮像(MRI)装置が開示される。磁気共鳴を励起する手段が設けられる。磁気共鳴を検出する手段が設けられる。複数のMRI動作パラメータに依存する好ましさの因子の関数を計算する手段が設けられる。好ましさの因子の関数の分析を通じて複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る手段が設けられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1つの利点は、最も一般的には臨床MR撮像においてアクセスされる独立パラメータのサブセットを調整するグラフィック・ユーザ・インタフェースを提供することである。
【0013】
本発明の他の利点は、有向矢印、円グラフ、棒グラフ等の図式的な表示形式でユーザに複数のモニタパラメータを与えることである。
【0014】
本発明の他の利点は、選択されたパラメータに依存する定義された好ましさの因子の反復的な最適化を通じて、選択された一組のパラメータの最適化することである。
【0015】
本発明の他の利点は、適切な格納されたシーケンスの選択においてユーザを誘導するよう、格納されたパラメータの組に対応するサンプル画像を含むデータレポジトリを提供することである。
【0016】
本発明の更なる他の利点は、MRI臨床撮像のため及び操作者の訓練のための共通のインタフェースを与えることである。
【0017】
本発明の更なる利点及び利益は、望ましい実施例の以下の詳細な説明を読むことによって当業者によって明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、様々な構成要素及び構成要素の配置、並びに、様々な段階及び段階の配置の形をとりうる。図面は、望ましい実施例を例示するためだけのものであって、本発明を制限するものと解釈されるべきではない。
【0019】
図1を参照するに、MRIスキャナ10は、検査領域14を通ってz軸に沿って略均一な時間的に一定の主磁場B0を発生する超伝導又は抵抗性磁石12を含む。図1中、ボアタイプの磁石が示されているが、本発明は、オープン磁石系、垂直磁場系、及び他の種類のMRIスキャンに対して同様に適用可能である。磁石12は、主磁場制御部16によって制御される。撮像実験は、被写体(例えば、患者、ファントム、無生命被写体等)を少なくとも部分的に検査領域14中に配置して、一般的には関心領域をアイソセンタに配置して、磁気共鳴シーケンスを実行することによって行われる。磁気共鳴シーケンスは、磁気スピンを反転又は励起し、磁気共鳴を生じさせ、磁気共鳴をリフォーカスし、磁気共鳴を操作し、磁気スピンを飽和させる等のため、磁気共鳴を空間的、分光的、又は他の方法でエンコードするために、被写体に印加される一連のRF及び傾斜磁場パルスを伴う。より特定的には、傾斜パルス増幅器20は、検査領域14のx軸、y軸、及びz軸に沿って傾斜磁場を生じさせるようホールボディー傾斜コイル組立体22へ電流パルスを印加する。
【0020】
望ましくはディジタルであるRF送信器24は、検査領域内へRFパルスを送信するようRFパルス又はパルスパケットをホールボディーRFコイル26へ印加する。典型的なRFパルスは、短い持続時間の直ぐに連続するパルスセグメントのパケットから構成され、これらのパルスセグメントは互いと共に及び印加された全ての印加された傾斜磁場と一緒にされると、選択された磁気共鳴操作を達成する。
【0021】
RFパルスは、検査領域の選択された部分において、飽和させ、共鳴を励起し、磁化を反転させ、共鳴をリフォーカスし、又は共鳴を操作するために用いられる。全身用途については、選択された操作の結果として発生する結果としての共鳴信号もまた、ホールボディーRFコイル26によって共通にピックアップされる。或いは、被写体の限られた空間中でRFパルスを発生するために、ローカルRFコイルは、一般的には選択された領域と接触して配置される。例えば、従来技術で知られているように、挿入可能な頭部コイル28は、ボアのアイソセンタにおいて選択された脳領域を囲んで挿入される。他のサーフェスコイル又は他のかかる専門のRFコイル又はコイルアレイもまた使用されうる。望ましくは、ホールボディーRFコイル26が共鳴を誘導し、ローカルRFコイルが選択された領域から発せられる磁気共鳴信号を受信する。他の実施例では、ローカルRFコイルが、結果として得られる磁気共鳴信号を励起及び受信する。
【0022】
RFコイルの形態に関わらず、結果として得られるRF磁気共鳴信号は、RF受信器32によって使用され復調されるRFコイルのうちの一つ又は他のコイルによってピックアップされる。MRI装置は、望ましくは、入力/出力(I/O)インタフェース36を通じて又は他の手段を通じてRF及び磁場で構成要素16、20、24、32とやり取りを行うシーケンス制御プロセッサ34によって制御される。MRIシーケンスは、一般的には傾斜増幅器20によって発生される複雑な一連の傾斜磁場パルス及び/又は掃引を含み、これらはRFコイル26、28によって発生された選択されたRFパルスと共に、k空間へとマッピングされる磁気共鳴エコーを生じさせる。結果としての磁気共鳴信号は、RF受信器32及び適切な受信コイルを用いてサンプリングされ、得られたサンプリングデータはk空間メモリ40中に格納される。
【0023】
得られたk空間データは、画像メモリ44中に格納される再構成された画像表現を生成するよう、逆フーリエ変換プロセッサ又は従来技術で知られている他の再構成プロセッサ等の再構成プロセッサ42によって処理される。画像、又はその部分は、一般的には画像メモリ44から検索され、ビデオプロセッサ46によって処理され、ビデオ端末50又は他の出力装置上に表示される。
【0024】
MRIの用途の広さと結果として生ずる複雑性により、MRI装置の重要な構成要素は、望ましくはグラフィック・ユーザ・インタフェース60であるユーザ・インタフェースである。関連する操作者又はユーザ(図示せず)は、キーボード62又はマウス64といった入力装置を通じてユーザインタフェース60と対話し、ビデオ端末50等を通じてユーザインタフェース60を介してMRI装置からのフィードバックを受信する。
【0025】
グラフィック・ユーザ・インタフェース60を使用して、関連するユーザは、スキャン時間、スキャン解像度、エコー間間隔、帯域幅、エコー時間等のスキャンシーケンスパラメータを選択し変更しうる。一般的には、撮像スキャンを定義するために30個乃至50個ほどのパラメータが含まれる。
【0026】
様々なパラメータは、或るパラメータの値が或る他のパラメータの値を有効に制約するかぎりにおいて、互いに関連付けられる。更に、パラメータ限界が存在する。幾つかのパラメータ限界はハードウエアに固有のものであり、例えば磁石12は物理的な最大磁場強度の限界を有し、傾斜増幅器は最大スルーレートの限界を有する等である。他のパラメータの限界は、例えば比吸収率(SAR)によって定量化される安全性に関する考慮事項により課せられる。望ましくは、ユーザ・インタフェース・プロセッサ60は、これらの限界を計算し、値をユーザへ伝える。
【0027】
ユーザ・インタフェース・プロセッサ60はまた、望ましくは、ユーザにとって有用である可能性が高いモニタ値を計算する。これらは、推定信号対雑音比(SNR)、患者の中への熱伝達の尺度である比吸収率、他の安全性に関するパラメータである最大磁場傾斜dB/dt等を含む。SARと最大傾斜dB/dtは、政府による規制の規則によって定められる制限値を有することが認められる。
【0028】
更に、マスタデータベースメモリ68は、望ましくは、或る共通のMR撮像動作について予め設計されたパラメータ値の組を含むことが望ましい。これらは、ユーザインタフェース60を介してユーザによって検索され、変更されない形式で、又は最小のユーザ入力で画像を得るようユーザによって入力された選択された変更の後に実行される。1つの望ましい実施例では、メモリ68はまた、格納されたサンプルシーケンスに対応する1つ又はそれ以上のサンプル画像(図示せず)も含む。サンプル画像は、特定の撮像タスクのためにユーザによりデータベースメモリ68からのシーケンスの選択が行われている間、望ましくはそれらの対応するパラメータ値の組と関連してユーザに表示されることが望ましい。サンプル画像は、対応するシーケンスパラメータ値を用いて一般的に得られる種類の画像をユーザに与え、設定されたシーケンスパラメータ値を用いて取得可能な典型的なコントラスト、解像度、SNR等を示す。サンプル画像は、このように、ユーザが適切なシーケンスを選択するときの助けとして役立つ。
【0029】
望ましい実施例では、マスタデータベースメモリ68は、システム監視のために使用されうるデータレポジトリ68の役目を果たす。パラメータ値、取得された画像等の磁気共鳴セッションからの選択された結果は、望ましくはマスタデータベースメモリ68に格納される。データベースはまた、シーケンスの履歴顧客データベースを含みうる。このような履歴データベース構成要素は、同様の機器を用いる多数のMRI研究所で開発されたシーケンスを含みうるものであり、履歴データの定期的な収集及び更新は機器の製造業者又は他の集中化された組織によって行われる。
【0030】
マスタデータベースメモリ68は、多くの目的のために使用されうる。これは、ユーザインタフェース60を通じてユーザによってアクセスされうる各設定に対して関連付けられたサンプル画像を伴う連続的に更新された撮像設定の集まりを与える。これはまた、任意に、現場におけるMRI機器10の履歴及び性能を監視する手段として、MRI製造者によってアクセスされうる。履歴データベース構成要素は、多数のMRI研究所に亘り撮像技術を普及させる手段を提供しうる。データベースはまた、有利には機器の問題を診断する現場の技術者によってアクセスされうる。データベースは、個々のMRIオペレータによって使用されるスキャンパラメータの記録を有利に与え、オペレータの技能を評価し高めるツールとして役立ちうる。
【0031】
引き続き図1を参照するに、ユーザインタフェースプロセッサ60は、関連付けられるユーザから選択可能なMRI動作パラメータに対する値を、個々の値の入力により、又は、マスタデータベースメモリ68からのスキャンの選択により受け取った後に、パラメータ限界を計算し、そこからパラメータ値をモニタする。結果は、ユーザに対して、望ましくは図式的な形で、ディスプレイ50上に表示される。
【0032】
望ましくは、最適化プロセッサ70もまた、最適化されるべき性能指数(figure−of−merit)又は好ましさの因子(desirability factor)の関数に基づいて1つ又はそれ以上の選択可能なパラメータの値を最適化するために設けられる。例えば、性能指数は、推定される信号対雑音比(SNR)又はその変更された形であってもよく、最適化された選択可能なパラメータは解像度とスキャン繰り返し時間であってもよい。推定SNRに基づいて好ましさの因子を生じさせるために、推定SNRから望ましくは1つ又はそれ以上のペナルティ関数が加算(又は減算)される。ペナルティ関数は、対応するパラメータが望ましい範囲から逸脱するにつれてペナルティ関数の値がますます好ましくなくなるというふうに、好ましさの因子の中にペナルティを発生することが望ましい。ペナルティ関数はまた、例えばメモリ68のシーケンスの変更されていない又はデフォルトのパラメータ値に基づいてペナルティ値を正規化することが望ましい。単位間の正規化も含まれてもよく、例えば加算(又は減算)の前にペナルティ関数がSNRの単位へ変換される。
【0033】
ここで図2A乃至図2Eを参照するに、ユーザインタフェースディスプレイの幾つかの望ましい実施例が記載される。ユーザインタフェースは、望ましくはMRI画像を表示するためにやはり選択的に使用されるディスプレイ50上に、スキャンに関する情報を表示する。或いは、MRI画像を示すのに用いられるディスプレイとは異なるディスプレイ(図示せず)がユーザインタフェースディスプレイに使用される。使用される物理的なディスプレイ装置とは関係なく、望ましい実施例では、ディスプレイは少なくとも2つの表示領域、即ち、第1の表示領域100はユーザによって直接変更されうる選択可能なパラメータ(又はそのサブセット)を示す第1の表示領域100と、図式的に又は動作曲線の形でモニタパラメータ(又はその選択されたサブセット)を示す第2の表示領域200とを含むことが望ましい。動作曲線は、図式的な相互関係をプロットし、複数のパラメータの値の組合せに対する境界を制限する。動作曲線は、ユーザによる容易な視覚化を可能とするよう、2次元又は3次元であることが望ましい。このように、各動作曲線は、より多くの数の利用可能なパラメータから引き出される2つ又は3つのパラメータに基づくことが望ましい。
【0034】
図2Aを特に参照するに、望ましい実施例では、MRI装置の動作を決定する全ての選択可能なパラメータが第1の表示領域100に入っているわけではない。そうではなくむしろ、最も重要なパラメータのみを含む選択されたサブセットが表示される。これらは、典型的な図2Aの場合、繰り返し時間(TR)102、画素解像度104、エコー間間隔106、帯域幅108、及びエコー時間(TE)110を含む。当業者によって認められるように、これらの典型的なパラメータは、最も一般的には臨床MRIシステムを決まった仕事として操作する技術者によって変更されるパラメータに対応する。もちろん、パラメータ102、104、106、108、110のリストは典型的なものであって、表示されるパラメータはより多くのパラメータ、より少ないパラメータ、及び/又は異なるパラメータを含みうる。選択可能なパラメータの表示されるサブセットは、行われるべき撮像の性質、例えば撮像モード及び撮像されるべき体の部分に依存しうる。表示領域100は、一般的には、テキストベースのフォーマットで(典型的には20個乃至40個のパラメータ)MRI装置の動作を支配するパラメータの殆ど又は全てを含む従来技術の選択可能なパラメータ表示に対してかなり簡単化される。
【0035】
図2Aに示すように、選択可能なパラメータは、各パラメータ値をその許容可能な最小又は最大の限界と互いに関連付ける図式的な方法で表示されることが望ましい。値は、スライダ等を用いて表示されることが望ましい。例えば、帯域幅108は、図2A中は、最小限界値116と最大限界値118の略中間である現在値114を有するとして示されている。このように、ユーザは、帯域幅パラメータ108に対してかなりの柔軟性があることに、また、現在値が十分にその範囲限界内にあることに気づく。
【0036】
比較として、エコー間隔パラメータ106は、本質的には最小限界値126と一致しその最大限界値128よりもはるかに低い現在値124を有する。技術者又は他のMRI装置ユーザは、このように、直感的に、対応する最小又は最大の限界に対する選択可能なパラメータ102、104、106、108、110の主サブセットの夫々の適切な値について気づかされる。このように、第1の表示100は、煩わしい従来技術のインタフェースを克服する。
【0037】
引き続き図2Aを参照するに、MRI動作パラメータの選択されたサブセット102,104,106,108,110を表示することに加えて、第1の表示領域100は、ユーザがパラメータ値を変えることを可能とすることが望ましい。ユーザは、新しい値を打ち込むよりも、マウス64といったそのためのポインティングデバイスを用いることが望ましい。望ましい実施例では、マウス64は、オンスクリーンポインタ140を制御し、ユーザはこれによりスライダによって示される値を新しい値へスライドさせるためにクリック・アンド・ドラッグの動き又は従来技術で知られている他の機械的な動作を用いてパラメータ値を変化させる。望ましくは、ユーザインタフェース60は、ユーザがパラメータ値を最小又は最大の限界値を越えてドラッグすることを制限する。もちろん、関連するユーザが選択可能なパラメータのうちの1つに対する新しい値を与えるのに用いられるトラックボール(図示せず)、キーボード62操作等の他の対話装置が使用されうる。例えば音声制御された操作等の他の対話手段もまた考えられる。
【0038】
第1の表示領域100は、典型的には医療技術者及び他のMRI操作者によってアクセスされる最も一般的に用いられる選択可能なパラメータのサブセットのみを示し、他のあまり一般的にアクセスされないパラメータを無視するが、MRI装置の動作を支配する完全なパラメータの組がユーザインタフェース60を通じてユーザによりアクセス可能であることが望ましいことが認識されるべきである。これらの更なるパラメータは、例えばユーザがマスタデータベースメモリ68からシーケンスを選択するときに望ましくは割り当てられる値である。望ましくは、ユーザは、シーケンスを決定する全ての選択可能なパラメータの値への完全なアクセスを与える他の表示領域(図示せず)に選択的にアクセスしうる。この更なる表示領域は、従来技術の複合表示領域と同様であることが望ましく、ここでは可能とする開示のために示される必要はない。望ましい実施例では、更なる表示領域は、通常通りでないふうに表示されることが望ましく、むしろ、例えば「進んだ特徴」(Advanced Features)ボタン142等の進んだ又は専門選択オプションを用いてユーザによって選択的にアクセスされる。また、表示領域100中に示される選択可能なMRI動作パラメータの特定のサブセットは、実行されているスキャンの種類に依存することが望ましく、なぜならば様々な選択可能なパラメータの相対的な重要度は部分的には撮像モードに依存するからである。
【0039】
ここで図2Bを参照するに、モニタパラメータディスプレイ200の望ましい実施例が示されている。ディスプレイ200は、望ましくは、モニタパラメータを図式的に表示する。望ましい実施例は、一般的にはユーザに対して非常に限られた情報、例えば推定信号対雑音比(SNR)及びおそらくは画素サイズのみを与える従来技術のMRIユーザインタフェースとは異なり、比較的多くの数の有用なモニタパラメータ値をユーザに与える。図2Bの望ましい実施例に示すように、典型的なパラメータは、推定信号対雑音比(SNR)202、空間解像度204、撮像時間206、安全性ファクタ208、及び重み210を含む。これらのモニタパラメータ202,204,206,208,210は、例示としてのみのものであることが認められるべきである。より多くの、より少ない、又は他のモニタパラメータは、第2の表示領域200中に表示されうる。更に、モニタパラメータの選択は、任意に、撮像モード及び条件に依存しうる。
【0040】
第2の表示領域200中に表示されるモニタパラメータは、選択可能なパラメータからユーザインタフェースプロセッサ60によって計算される。モニタパラメータは、望ましくは、ユーザによって直接変更可能ではないが、むしろ、例えば第1の表示領域100を通じて、基礎を成す選択可能なパラメータの新しい値に応じて間接的に変化される。
【0041】
モニタパラメータは、典型的には、望ましい極値を有し、即ちモニタパラメータは望ましくは改善された画質及びスキャンの利便性のために最大化又は最小化される。例えば、推定SNR202は、限られたノイズ干渉を有する画像信号を与えるよう、大きいことが望ましく、一方、撮像時間206は患者のスループットを改善させるよう、短いことが望ましい。より速いスキャンもまた、患者が動きうる時間、それにより画像にボケが生ずる時間を制限することにより、画質を改善させる。当業者により周知であるように、モニタパラメータ間で、例えば推定SNR202と撮像時間206の間で、しばしば交換条件がなされる。
【0042】
モニタパラメータのサイズは、しばしば相対的な量である。例えば、推定SNR202は、明確な絶対的な下限又は上限を有さないため、MRI操作者にとって、特定の推定SNRが許容可能であるか否かがすぐには明らかとならないかもしれない。そのような場合、デフォルトのMRI動作パラメータ値から得られる公称の推定SNRに対する相対的な尺度、例えば0.1乃至5.0の尺度212が定められることが望ましい。この場合、推定SNR202は、正規化された推定SNR、即ちデフォルトパラメータに対応する推定SNRに対して正規化されたものとして図式的に表示される。デフォルトパラメータは、例えば、最初にメモリ68からロードされる予め選択されたシーケンスのデフォルトパラメータに対応する。図2Bに示された実施例では、幅広い範囲の可能な推定SNR値を反映するよう、非線形の尺度212が有利に用いられる。同様に、3分間のデフォルト撮像時間214に対して撮像時間206が表示される。
【0043】
SNR202、空間解像度204、及び撮像時間206は、有利には、望ましい極値が右のほうにあるように、図式的な棒(バー)又は矢印2201、2202、2203を用いて図式的に配置される。例えば、ユーザは一般的には、大きい推定SNR、即ち正規化された尺度212上で1.0と表わされるデフォルト条件の推定SNRよりも大きい値、を望む。同様に、ユーザは、短い撮像時間206を望む。ユーザは、このように、第2の表示領域200から、モニタパラメータ値は、左の方に向いた棒又は矢印、例えば撮像時間棒2203を有するため、望ましくない領域中にあることがすぐにわかる。このようにして、第2の表示領域200は、例えば図2Aの表示領域100を通じて、選択可能なMRI動作パラメータの変更中に操作者に対して簡単且つ参考になる図式的なフィードバックを与える。
【0044】
引き続き図2Bを参照するに、望ましい実施例では、安全性ファクタ208は、有利には2つの成分ファクタ、即ち比吸収率(SAR)230及び磁場勾配dB/dt232、を含む。これらの2つのモニタパラメータは、いずれも患者の安全に関連し、従って有利には一緒にプロットされる。このような図式的な表示は、有利には、安全性に関する情報をディスプレイ200上の単一の領域に統一する。
【0045】
当業者によって知られているように、画像コントラスト重み付けは、典型的には、T1重み付けされた、T2重み付けされた、又はプロトン密度(ρ)重み付けされたものへ分類され、実際の画像は典型的には、選択可能なパラメータ値及び撮像される被写体の性質に依存する度合いを変化させるためにこれらの重み付け成分を含む。例えば、強いT2コントラスト重みを生じさせる選択可能なパラメータ値を用いて被写体に対して行われるMRIスキャンは、それでもなお、より弱いプロトン密度(ρ)重み成分も含みうる。相対的なコントラスト重み付け強度の混合は、有利には、プロトン密度(ρ)重み付けに対するモニタパラメータ240、T1重み付けに対するモニタパラメータ242、及びT2重み付けに対するモニタパラメータ244を単一のグラフィック210上に一緒に示すことによって、図2Bの望ましい実施例に図式的に反映されている。このようにして、ユーザは、3つの重み240、242、244の相対的な強さを容易に比較しうる。
【0046】
図2Bに示す第2の表示領域200の実施例は、あるパラメータ値が特に望ましくない領域に入ったときにユーザに警告するインジケータを含む。推定SNR202が相対尺度212上で0.4よりも下に下がると、その水準を下回る推定SNR値に対応する撮像条件は典型的には最適よりも下の画質を生じさせるため、ユーザに対して注意が与えられる250。空間解像度204が40mm3よりも上に上がると、その値よりも上では、低い解像度は適当な解剖学的又は病理学的な特徴の解釈を妨げうるため、ユーザに対して注意が与えられる252。同様に、撮像時間及びSAR値は、適切にラベル付けされた注意領域254、256を含む。
【0047】
磁場勾配dB/dt232の場合、最大限界を超えることは、特に顕著な安全上の懸念を与える。従って、この望ましくない領域は「危険」258とラベル付けされる。SAR230の安全性警告とdB/dt232の安全性警告はいずれも有利には、テキストボックス260中にオンスクリーンで示される。
【0048】
警告ラベル250、252、254、256、258は、有利には、例えばこれらの警告を赤の活字で又は他のはっきりとした形で表示することにより、視覚的にハイライトされる。特定の警告領域に当たったときに音が鳴る任意の可聴警告により、更なるフィードバックがユーザに対して与えられうる。同様に、当てられた警告領域の注意又は危険ラベルは、望ましくない値に対してユーザの注意を引くために、点滅又は光る表示状態とされうる。
【0049】
ここで図2Cを参照するに、第2の表示領域300の他の実施例が示され、この実施例ではモニタパラメータは棒グラフ形式で示される。第2の表示領域300は、図2Bと比較して異なる一組のモニタパラメータを含む。図2C中、表示されたモニタパラメータの棒は、解像度の棒302、推定信号対雑音比(SNR)の棒304、コントラスト対雑音比(CNR)の棒306、取得時間の棒308、及び比吸収率(SAR)の棒310を含む。望ましくは、棒302、304、306、308、310は、望ましい極値(最小値又は最大値)が一番上の付近にあるよう、即ち、図2Cの取得時間棒208のように背の高い棒に対応するよう、表示される。このようにして、ユーザは、どのパラメータが満足のいくものであり、どのパラメータが望ましくない範囲にあるのかをすぐに確認しうる。
【0050】
ここで図2Dを参照するに、第2の表示領域400の更なる他の実施例が示されており、この実施例では、モニタパラメータは円グラフの形で示される。円グラフの部分(スライス)は、解像度の部分402、推定信号対雑音比(SNR)の部分404、コントラスト対雑音比(CNR)の部分406、取得時間の部分408、及び比吸収率(SAR)の部分410を含む。望ましくは、部分402、404、406、408、410は、幅の広い部分が非常に満足のいく値であるのに対して幅の狭い部分があまり満足のいかない値であるよう表示される。第2の表示領域400の円グラフ形式は、これらのモニタパラメータの典型的には相対的な相互に関連付けられる性質を強調するだけでなく、質的に交換することについての可能性、例えば、より長い取得時間(より狭い部分408に対応する)をより高い推定信号対雑音比(より幅の広いSNR部分404に対応する)と交換することについての可能性を強調する。
【0051】
ここで図2Eを参照するに、第2の表示領域420の更なる望ましい実施例が示される。図2Eの表示領域420は、EPIシーケンスに対する動作シーケンスを示す。EPIシーケンスは、以下の式、
【0052】
【数1】
によって表される傾斜磁場の正弦波状の振動を含む典型的な読み出し部分を有し、但し、τは読み出し正弦波サイクル期間、Apはピーク傾斜振幅、Spは傾斜スルーレートとしても知られる傾斜のピーク変化率である。所与のMRI装置は、傾斜振幅と傾斜スルーレートの両方に対する動作限界を有し、これはそのMRI装置ユーザ装置に対するAp及びSpの最大値を決める。所与のサイクル期間τに亘る最大読み出し傾斜領域は、以下の式、
【0053】
【数2】
で与えられる。図2Eに示す表示領域420は、最大読み出し傾斜領域422を傾斜期間τを含む領域の関数としてプロットする動作曲線を示す。最大読み出し傾斜領域422のプロットは、2つの領域、即ち、スルー制限された放物線領域424と振幅制限された線形領域426とを含む。図2Eの最大傾斜領域420は、Ap=40及びSp=1000の典型的な値に対してプロットされる。限界422の下の領域428は、傾斜領域及び傾斜期間τの許された組合せに対応し、一方、限界422の上の領域430は傾斜領域及び傾斜期間τの物理的に達成できない組合せに対応する。
【0054】
傾斜領域は解像度に関連し、即ち、より大きい傾斜領域はより大きい解像度に対応する。読み出し傾斜期間τは、全体のスキャン時間に寄与する。従って、動作曲線420は、最大の達成可能な傾斜領域、即ち解像度と、スキャン速度に寄与するEPI傾斜期間τとの間の図式的な関係をユーザに与える。表示領域420は、カーソル432を含み、それによりユーザは、マウス64又は他のポインティング手段を用いてEPI読み出しシーケンス(所定のサイクル期間τに対する傾斜領域に対応する)の傾斜期間τとピーク磁場振幅とを調整しうる。望ましくは、カーソル432は、選択された傾斜と選択された傾斜期間τの組合せが最大磁場振幅Apと最大磁場スルーレートSpのうちの少なくとも一方を越えることを生じさせる、禁止領域430へと動くことが防止される。図式的な表示420はまた、一定の傾斜領域に対して傾斜期間τを最小化するため、または、一定の傾斜サイクル期間τに対して傾斜領域を最大化するために動かすべき2つの推奨される方向を示す破線434を含むことが望ましい。
【0055】
EPI読み出し傾斜領域をEPI読み出しサイクル期間τと関連付ける動作曲線420は、例示としてのみ示されている。同様に、パラメータ値とパラメータ限界の間の多くの他の関係に対応する動作曲線がプロットされうる。選択されたプロットは、設定されているシーケンスの種類(例えばEPIシーケンス)とユーザが実行している最適化の種類(例えばスキャン時間の最小化、解像度又はSNRの最大化等)に依存することが望ましい。2次元又は3次元プロットに対応する2つ又は3つのパラメータのみが、特定の動作曲線によって関連付けられることが望ましいことが認められよう。従って、ユーザは、一般的には最適化されたMRIシーケンス条件を確立するときは1つ又はそれ以上のかかる曲線を調べる。また、動作曲線は、様々な領域に表示されうること、例えば、第1の領域100の中、第2の領域の中、又は、選択的に見られる全画面表示領域といった他の表示領域の中に表示されうることが認識されよう。
【0056】
ここで図3を参照するに、ユーザインタフェース方法500の望ましい実施例が記載される。望ましくは、ユーザはマスタデータベースメモリ68中の利用可能なシーケンスにアクセスすることによって開始しうる、利用可能なシーケンスは、望ましくはステップ502において表示される。望ましくは、ディスプレイは対話型ディスプレイであり、ステップ504において、ユーザはディスプレイを通じて、例えばポインティングデバイス64を用いたポイント・アンド・クリック動作により、データレポジトリ68から所望のスキャンパラメータの組を選択しうる。任意に、1つ又はそれ以上の利用可能なスキャンパラメータに対応する1つ又はそれ以上のサンプル画像(図示せず)もまた表示される。サンプル画像は、有利には、関連付けられるパラメータの組を用いて得られた典型的なイメージング結果をユーザに示す。サンプル画像は、メモリ68に格納され、望ましくは、マスタデータベース68を機械固有のデータレポジトリとして維持するために更新されうる。このようにして、個々の機械のイメージングの特性は、サンプル画像へ含められることができ、任意にユーザによって更新される。同様に、選択された個々の技術者は、評価及び訓練のために監視されうる。他の考えられる変形例では、異なる種類の機械からの記憶された画像もまた、有利には、例えば開いたボア型に対して閉じたボア型の機械といった異なるMRI機械の種類を用いて得られる画像性質の差を示しうる。同様に、高い磁場に対する低い磁場のイメージングといった異なるイメージング条件の影響も示されうる。
【0057】
ユーザは、ステップ504においてシーケンスを選択し、するとステップ506においてデータベースメモリ68からシーケンスパラメータが取り出される。望ましくは、第1の表示領域100に表示された選択可能なパラメータのサブセットに入っているパラメータに対する値のみを取り出すのではなく、MRI装置の動作を決める選択可能なパラメータに対する値の完全な集合が取り出される。
【0058】
1つの実施例では、マスタデータベースメモリ68は、単一のシーケンス、即ち単一のデフォルトシーケンスのみを含む。この限定された例では、表示段階502及び選択段階504は省かれうる。しかしながら、MRI適用の非常に広い範囲を考慮すると、図3に示す望ましい実施例では、マスタデータベースメモリ68は望ましくは、多数のイメージングタスクに適用される様々なイメージングセッションからの予め設計された、或いは記憶された、複数のシーケンスを含む。データベースメモリ68は、上述のように、任意に、以前に実行されたシーケンスとそれと共に得られた1つ又はそれ以上の画像を含む。
【0059】
ステップ506において、選択可能なパラメータ値を取り出した後、ユーザインタフェースプロセッサ60は、ステップ508において、各選択可能なパラメータに対する最小と最大の限界値を計算する。ユーザインタフェースプロセッサ60はまた、ステップ510においてモニタパラメータに対する値を計算する。計算は、やはり、選択可能なパラメータ値に基づくことが望ましい。
【0060】
グラフィック・ユーザ・インタフェース60は、ステップ512において、選択可能なパラメータのサブセットと、それらの関連する最大及び最小の限界値とを含む第1の表示領域をフォーマットする。第1の表示領域は、望ましくは、ユーザに対する表示のためにユーザディスプレイ装置50へ有効に送信される。同様に、グラフィック・ユーザ・インタフェース60は、ステップ514において、モニタパラメータを含む第2の表示領域をフォーマットし、これもまた、望ましくはユーザディスプレイ装置50へ有効に送信される。
【0061】
ユーザインタフェース60は、ステップ520においてユーザ入力を受信することが望ましい。ユーザ入力は、有利には、少なくとも第1の表示領域と相互作用しうることが望ましいポインティングデバイス64及びオンスクリーンポインタ140とともに動作するグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を介するものである。決定段階522において、ユーザインタフェース60は、受信した入力の種類に基づいて、受信したユーザ入力520に対してどのように応答するかを決定する。
【0062】
一般的には、メモリ68からシーケンスをロードした後の最初のユーザ入力は、新しい選択可能なパラメータ値の入力である。新しいパラメータ値の受信の際、ステップ524において、値は最小の限界と最大の限界の間にあるかどうかが確認される。望ましくは、入力ステップ520は、限界確認ステップ524を同時に行わせるよう動作する。この動作は、例えば、図2Aのスライダ102、104、106、108、110を用いて、ユーザがパラメータ値を限界値を越えてスライドさせることを防止することによって得られる。例えば、エコー間間隔スライダ106は、望ましくは、16ミリ秒の最大値128を越えてスライドすることが防止される。新しい値もまた、図2Eの動作曲線420といった対話型動作曲線を介して任意に入力されうる。望ましい実施例では、例えば限界値を超えてパラメータをスライドさせること、又は動作曲線のカーソル432を禁止領域430へ動かすことによって不法なパラメータ値又は値の組合せを入力しようとすることは、パラメータを極限の値まで動かすがそれを越えては動かさないという結果を生じさせる。更に、インタフェース60は、許容可能でないパラメータ値又は値の組合せをユーザが選択しようとしたことを示すために、表示器又は警告ベル等によりユーザに指示を与えることが望ましい。
【0063】
ステップ520、524においてユーザから許容可能な値を受信することを条件として、システムはステップ526においてパラメータ値を更新する。ユーザインタフェース60は、全ての変更されたパラメータを更新し、変更された選択可能なパラメータによって影響を受けたパラメータ値を監視するよう、ループして戻り、計算ステップ508、510を繰り返し、ステップ512、514において表示領域を再フォーマットする。ループして戻る動作は、パラメータ独立性、即ち、1つのパラメータ値を変更することは、他のパラメータ値を有効に制約しうること、を考慮に入れるものであり、この変更は、新しく計算されたパラメータ限界としてステップ508において反映される。
【0064】
変更された選択可能なパラメータ値を反映するようステップ510がモニタパラメータ値を再計算した後に第2の表示領域200、300、400、420中のモニタパラメータ及び/又は選択された動作曲線を見直すことにより、ユーザは変更の効果を容易に認識する。変更が望ましくない効果を生じさせる場合、ユーザは、例えば第1の表示領域中で「最後の変更を元に戻す」ボタン144(図2A)によって選択可能な「元に戻す(Undo)」オプションを有利に動作させ、それによりユーザは変更を取り消し、以前の選択可能なパラメータの組へ戻ることを選択しうる。元に戻すオプションの代わりに、ユーザは、単に、変更されたパラメータをその以前のスライダ値へ再び配置しうる。
【0065】
上述の方法又は同様の方法で、一般的には複数回に亘って複数のパラメータを手動で変更することにより、技術者又は他のMRI操作者は、手動で最適化されたMRI動作パラメータ値を得るために1つ又はそれ以上のモニタパラメータの値を改善しうる。しかしながら、この処理は時間がかかり、成功するかどうかは技術者の手腕、知識、及び根気強さに左右される。或る状況では、方法は、好ましさの関数を定義し、任意に、自動化された数学的最適化ルーチンを用いることによって改善されうる。望ましくは、ユーザは、ステップ530において最適化アルゴリズムを実行させるように、第1の表示領域100に表示される「最適化」ボタン146(図2A)を操作することにより、かかるルーチンを選択するオプションを有する。望ましい実施例では、パラメータ値が、最適化ルーチンが適切に実行されうるような値であるとき、最適化ボタン146(図2A)は「アクティブ」となり、最適化により、パラメータ値が最適化された解決策、例えば好ましさの因子を最大化する解決策、となることを可能とする。
【0066】
図3を引き続き参照するに、そして更に図4を参照するに、ユーザはステップ520において最適化ルーチンを実行することを選択する。最適化ルーチンの選択がなされる。望ましい実施例では、最適化選択ステップ602はユーザ入力ではない。むしろ、最適化の種類は、スキャンの種類に基づいて自動的に選択される。スキャンの種類は、例えば、実行されるべき撮像の種類(例えば器官、体の部分は、イメージングされるべきシステム)と、ステップ504において最初にメモリ68から選択されたシーケンスとに基づいて決定されうる。典型的なシーケンス選択は、SE、FE/CBASS、FSE、EPI(DWI/PWI)、GRASE、その他のモード及びイメージング適用を含みうる。しかしながら、ユーザに最適化の種類を明示的に選択させるといった、最適化の種類を選択する他の手段もまた考えられる。
【0067】
性能指数又は好ましさの因子の関数は、ステップ603、604において決定される。1つの種類の最適化に対する典型的な望ましい実施例では、好ましさの因子は、変更された推定信号対雑音比(SNR)である。推定SNRは、選択された可変パラメータが選択された境界の外へ動くにつれて徐々に又は急に増加するペナルティを定めるペナルティ関数によって変更される。典型的な放物線ペナルティ関数は、パラメータxが、以下の式、
【0068】
【数3】
に従って、範囲(L,U)の外側の値をとるにつれて増加する。式(3)の放物線ペナルティ関数は、パラメータxを所望の範囲(L,U)内に維持する傾向があり、なぜならば、xがその範囲の外側へ移動するとペナルティは放物線上に増加するためである。幾つかの場合は、パラメータxは絶対境界範囲、例えば範囲(L2,U2)内に維持されねばならない。このような場合についての例は、物理的に超えることのできない磁場傾斜のハードウエアの限界である。このような場合、式(3)の放物線ペナルティ関数は、例えば、以下の式、
【0069】
【数4】
に従って、ペナルティ/バリア関数を形成するよう変更されうる。境界L,U,L2,U2,L3,U3は、望ましくは工場で設定されるが、任意に、例えば経験を積んだユーザ又は保守要員によって現場で再調整可能である。式(3)及び(4)のペナルティ関数は、範囲(L,U)内でゼロであり、xがUを超えて増加するにつれて、又はLよりも下へ減少するにつれて、放物線状に増加する。式(4)のペナルティ/バリア関数の場合、xがU2を超えるかL2よりも下に減少すると非常に急な増加が生じ、それによりx>U2又はx<L2の範囲でペナルティ関数の禁止的に高い望ましくない値により最適化処理中に数学的なバリアを有効に作成する。
【0070】
他の望ましいペナルティ関数はシグマ関数の形を取り、以下にパラメータxについての典型的な例をC言語のfsigma()関数として示す。
【0071】
【数5】
式(5)のfsigma()関数のプロットを図5に示し、ここでパラメータ値は、lower=8.0、upper=10.0、sigma1=0.8、及びsigma2=1.0である。ペナルティ関数fsigma()は、パラメータxの値と、その上限及び下限に対する関係とシグマ関数分布値sigma1及びsigma2とに基づいてペナルティを計算する。
【0072】
式(3)乃至(5)のペナルティ及びペナルティ/バリア関数は、例示としてのみ与えられるものであって、式(3)乃至(5)の関数の様々な組合せ、並びに、多くの他のペナルティ関数の形もまた考えられる。
【0073】
推定SNRに基づく典型的な性能指数又は好ましさの因子の関数は、ステップ604において、推定SNRから費用関数を差し引くことによって構築される。費用関数は、1つ又はそれ以上のペナルティ関数の一次結合であり、例えば、式(3)乃至(5)で与えられる形のペナルティ関数の一次結合である。従って、いったんステップ603においてペナルティ関数が定義されると、ステップ604において、典型的なSNR修正された好ましさの因子の関数を形成するようペナルティ関数は推定SNRから差し引かれる。修正されたSNRは望ましくは最大化されることが認識されるであろう。従って、ペナルティ関数を正しく差し引くことは、上限及び下限によって決められる領域の外側にあるパラメータ値xに対する推定SNRに基づく好ましさの因子の関数にペナルティを導入する。式(5)の典型的なfsigma()ペナルティ関数を用いると、典型的な好ましさの因子(des_factor)は、Cプログラム言語では、
【0074】
【数6】
と書かれ、各fsigma()関数は、パラメータ値に対応するsigmaペナルティ関数を適用し、典型的なパラメータは、推定スキャン時間(*est_scan_time)、エコー時間(echo_time)等を含む。前因子a1,a2,a3,a4は、各パラメータがどれだけ強く好ましさの因子に影響を与えるかを決定する。典型的な好ましさの因子の関数では、これらの前因子の値は、a1=9000、a2=6000、a3=7500、a4=6000である。物理的には、前因子は、ペナルティ関数を正しいSNR単位へ変換するものとして見ることもできる。パラメータ値a1,a2,a3,a4は、実行されているイメージング最適化のための所望のパラメータ重みを与えるよう有利に選択される。
【0075】
再び強調すると、好ましさの因子の関数の式(6)の基礎を形成する推定SNRは望ましくは最大化されるため、ペナルティ関数は好ましさの因子(des_factor)を形成するようSNRから差し引かれ、それによりペナルティ因子を、最大化されるべき値を減少させるペナルティとして正しく組み込む。他方で、基礎関数が、望ましくは最小化されるもの、例えばスキャン時間に基づく好ましさの関数、である場合、ペナルティ関数は、好ましさの要因を形成するよう有利にはスキャン時間に加えられる。望ましくは、最適化の方向(好ましさの因子の最小化に向かう、或いは最大化に向かう)は、選択された基礎関数に基づいてユーザの介在なしに決定される。例えば、典型的な修正SNRは望ましくは最大化される。他方で、より長いスキャン時間にわたって短いスキャン時間が望まれるため、スキャン時間に基づく好ましさの関数は、望ましくは最小化される。式(6)の好ましさの関数は典型的なものであって、好ましさの因子の関数の多くの他の形及び実施もまた考えられうることが認められるべきである。
【0076】
ユーザは、ステップ606において固定パラメータ値を識別し供給する。固定パラメータは、一般的には、視野(FOV)、位相FOV、スライスの厚さ、スライスの数、読み出しマトリックス、フリップ角、及び信号平均値を含む。もちろん、より多い、より少ない、又は異なる固定パラメータが使用されうる。望ましい実施例では、これらの値は、メモリシーケンスから得られた値であり、おそらくはユーザによって、例えばステップ526において変更される。固定パラメータの識別情報は、最適化ルーチンへハードコードされてもよく、又は、ユーザはそのパラメータを固定のままとするかを選択的に識別しうる。表現されたペナルティ関数を通じて好ましさの因子に寄与するパラメータ、例えば式(6)中の推定スキャン時間(*est_scan_time)、エコー時間(echo_time)等は、望ましくは最適化における可変パラメータである。更に、推定SNR基礎関数を通じて好ましさの因子に間接的に寄与する他のパラメータ、例えばflip_angle,repeat_time等もまた、任意に、最適化における可変パラメータとして含まれうる。
【0077】
数学的最適化アルゴリズムは、ステップ608において実行される。望ましい実施例では、反復的最小2乗アルゴリズムが用いられ、このアルゴリズムでは当てはめられるパラメータは最適化されるべきパラメータ値である。MRI装置10が帯域幅について4つだけの可能な選択肢、即ち15.62kHz/画素、20.83kHz/画素、25kHz/画素、31.25kHz/画素を有する1つの実施例では、上述の最適化は、4つの帯域幅のうちの1つを毎回固定パラメータとして用いて、望ましくは4回繰り返される。選択された解決策は、最も大きい好ましさの因子と、対応する帯域幅を有する最適化された解決策がこのように同時に選択されるものである。比較的少数の離散値のみをとりうる他のパラメータは、有利にはこのようなサーチ・グリッド形式で取り扱われうる。
【0078】
当業者によれば、反復的な数学的な最適化には、修正ニュートン法、最小2乗当てはめアルゴリズム、非線形制約最適化等の多くの数学的最適化方法及び技術が使用されうることが認識されよう。更に、望ましくは最小化される変更されたスキャン時間といった好ましさの関数の場合は、最適化方法はもちろん望ましくは好ましさの因子の関数を最小化する。
【0079】
最適化ルーチンの集束の際、更新された当てはめられた選択可能なパラメータは望ましくは、ステップ610において承認のためにユーザへ表示される。望ましくは、パラメータ限界及びモニタパラメータ値もまた、例えば図3のステップ508、510に従って、最適化されたパラメータ値を用いて再計算される。再計算ステップ510から生じた最適化された動作曲線を見直した後、ユーザは、望ましくは最適化結果を受け入れるかこれらの結果を拒否するオプションを有する。ユーザが結果を受け入れる場合、選択可能なパラメータの更新された当てはめられた値は、ステップ612で戻され、パラメータ値の更新は図3のステップ532で行われる。ユーザが結果を拒否する場合、ステップ614で選択可能なパラメータの元の値が戻される。
【0080】
概説するに、ユーザは、ステップ504及び506に従ってマスタデータベースメモリ68からシーケンス(例えば予め設計されたシーケンス)をロードすることにより、又は、ステップ524及び526に従って図2Aの選択可能なパラメータディスプレイ100を通じてパラメータ値を個々に設定することにより、又は、ステップ530及び532に従って最適化ルーチンを用いることにより、又は、これらの方法の任意の組合せにより、適切なパラメータ値を選択する。ユーザは、図2B乃至図2Eに夫々示される典型的な表示200、300、400、420中に与えられるモニタパラメータ及び動作曲線を通じてパラメータ変化の影響に関するリアルタイムのフィードバックを受ける。ユーザは、選択されたパラメータ値に満足すると、一般的にはユーザは、ユーザインタフェース60の適切な選択入力手段(図示せず)を用いてスキャンを実行することを選ぶ。
【0081】
図4を特に参照して上述した最適化ルーチンは、本質的に自動化されている。しかしながら、本発明の他の面では、半自動化された最適化は、次に説明するようにパラメータの選択においてより高い柔軟性を与える。
【0082】
ここで図6を参照するに、好ましさの因子の関数、例えば式(6)の典型的なdes_factor関数は、選択可能なパラメータの値のマトリックスに対して計算される。典型的な図6において、好ましさの因子の関数は、複数の位相マトリクス値及び複数のエコー時間TR値を有するドメイン値のグリッドに対して計算されプロットされる。計算を行うとき、図6に示す好ましさの関数のサーフェスのワイヤメッシュ700を構築するために、推定スキャン時間は、2.0分、2.5分、3.0分、3.5分及び4.0分の値を有するパラメータとしてとられる。好ましさの関数は、3次元サーフェスのプロット中にワイヤメッシュサーフェス表現700によって表わされる。望ましい実施例では、ユーザがサーフェス700に沿って動かすことを可能とする対話型カーソル702が与えられる。このような動きは、位相マトリクスとエコー時間TRに対する値を有する異なるドメイン値を選択することに対応する。位相マトリクス、TR、及び好ましさの因子のカーソル値は、望ましくは数値的に表現される704。サーフェス700に亘って動くことにより、ユーザは、計算された好ましさの因子のプロットに基づいて対応する位相マトリクス及びTRパラメータに対する最適化された値を選択しうる。即ち、半自動化された最適化が行われる。
【0083】
図6を参照して上述した半自動化方法の利点は、ユーザが好ましさの因子の浅い極値を認識し利用しうることである。典型的なサーフェス700を考えると、完全に自動化された最適化ルーチンは、最大の好ましさの因子の値706を識別し選択するであろう。しかしながら、この極値は、エコー時間TRに対する長めの値に対応するため、約3.5分の同様に長いスキャン時間となることに注意すべきである。サーフェス700の図式的な表現から、好ましさの因子がその最大値706からわずかにのみ減少するかなり大きい値の範囲708が存在することが認識されよう。従って、ユーザは、任意に、はるかに低いエコー時間TRと、約2.7分の同様に短いスキャン時間で、同様に長いが完全に最大化されてはいない好ましさの因子を与える値710といった他の値を選択しうる。
【0084】
図6の図式的な好ましさの因子の表現は、例示としてのみ与えられるものである。当業者によれば、同様の図式的な構造は、様々な最適化問題に対する幅広い範囲の他のパラメータを相互に関連付けるために発生されうることが認識されるであろう。ドメインパラメータの選択は、望ましくは、MRIスキャンの種類と所望のイメージング性質に依存する。サーフェスのプロットを可能とするために、ドメイン中の選択可能なパラメータの数は、1つ(線形プロット)又は2つ(サーフェスプロット)に維持されるべきである。
【0085】
ある種のファスト・スピン・エコー(FSE)イメージングでの使用に適した好ましさの因子の他の実施例は、Cプログラム言語で書かれた一部のコード部分として以下のように与えられる。
【0086】
【数7】
式7中、目標となる解像度は、ペナルティ関数を受けない。しかしながら、推定スキャン時間、エコー時間、及びエコー間間隔は、fsigma()の形のペナルティ関数を受ける。
【0087】
式(8)の好ましさの関数des_factorは、パラメータ、例えばpen_con1、pen_upr1等に依存する。適切なパラメータ値を選択することにより、好ましさの関数は、様々なFSEイメージング状況に使用されうる。骨髄造影FSEでは、以下のパラメータが適している(尚、アプリケーションは解像度(256×512)を最初に指定し、PSR=1.625、スライス数=21、及びTR=4733ミリ秒を指定する)。
【0088】
【数8】
頭部領域をイメージングするとき、以下のパラメータが適している(尚、アプリケーションは解像度(256×384)を最初に指定し、PSR=0.75、スライス数=24、及びTR=5216ミリ秒を指定する)。
【0089】
【数9】
このように、式(7)の好ましさの因子は、様々なFSEイメージング状況、例えば骨髄造影イメージングや頭部領域のイメージングに対して、例えば式(8)及び式(9)にそれぞれ従って単純にパラメータ値を変化させることによって、適用可能である。1つの実施例では、パラメータは、ユーザインタフェースプロセッサ60のパラメータページ(図示せず)を通じてアクセス可能である。
【0090】
望ましくは、グラフィック・ユーザ・インタフェース60は、訓練モードを含む。この場合、スキャンの実行を選択すると、ユーザ・インタフェース60は、最初に、判定段階540において、訓練モードがオンであるかどうかを調べる。訓練モードがアクティブでなければ、ユーザ・インタフェース60は、例えば図1に特に既に示した典型的なMRI装置実施例に従って、ステップ542において選択されたパラメータに従ってスキャンを実行させるようMRI装置に命令をする。
【0091】
しかしながら、判定段階540において、ユーザインタフェース60が、訓練モードがアクティブであると判定すると、ユーザインタフェースや有利にはステップ544においてスキャンシミュレーションを実行する。スキャンシミュレーションは、選択されたパラメータ値を入力として用いて、任意の適切なMRI訓練シミュレーションソフトウエアを用いることが望ましい。このように、ユーザは、やはり実際の診療上のMRIイメージングに用いられる同じグラフィック・ユーザ・インタフェース60を用いて有利に訓練を受ける。更に、動作曲線表示200(又は300又は400)上に表示されるシミュレーションされた画像を対応する定性的なパラメータ、例えばSNR、解像度等と比較することにより、ユーザは有利に、モニタパラメータ値を、それと共に得られるMRI画像中で一般的に観察される特徴と相関させることを有利に学習する。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の1つの面によるグラフィック・ユーザ・インタフェースを有するMRI装置を示す図である。
【図2A】選択可能なMRI動作パラメータを対話形式で示す第1の表示領域の望ましい実施例を示す図である。
【図2B】モニタパラメータを示す第2の表示領域の望ましい実施例を示す図である。
【図2C】モニタパラメータを示す第2の表示領域の他の望ましい実施例を示す図である。
【図2D】モニタパラメータを示す第2の表示領域の更なる他の望ましい実施例を示す図である。
【図2E】動作曲線を示す第2の表示領域の更なる他の望ましい実施例を示す図である。
【図3】ユーザインタフェース方法の望ましい実施例を示すフローチャートである。
【図4】最適化アルゴリズムの望ましい実施例を示すフローチャートである。
【図5】ペナルティ関数の望ましい実施例を示すプロットである。
【図6】半自動化された最適化での使用のための典型的な好ましさのサーフェスのグラフである。
【0001】
本発明は、磁気共鳴技術に関連し、特に臨床撮像システム用のユーザインタフェースに関連する。本発明は、臨床設定での磁気共鳴撮像(MRI)装置とのユーザインタフェースに特に適しており、特にこれを参照して説明する。しかしながら、本発明は、他のMRI適用、他の医用撮像方法及び装置、医療技術者訓練等に関連する適用も見いだすであろうことが理解されよう。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴撮像(MRI)装置は、被写体、例えば患者中で核磁気共鳴を励起し、結果として生ずる磁気共鳴信号を操作し検出する。通常は印加される傾斜磁場を用いて磁気励起の空間体積を制限すること、並びに、磁気共鳴信号を空間エンコード及び/又は位相エンコードすることにより、磁気共鳴の測定から、体の部分、血流、注入された放射性薬剤の分布等が再構成される。
【0003】
MRI装置は、多くの撮像モードで、例えばSE、FE/CBASS、FSE、EPI(DWI/PWI)、GRASE、その他のモードで動作する。動作モードの選択は、撮像されるべき体の部分及び検査されている臨床面に基づいてなされる。MRI動作パラメータを適切に選択することにより、条件は、プロトン密度(ρ)重み付けされた、T1重み付けされた、T2重み付けされた等の画像を生じさせるよう、選択的に重み付けされうる。スキャンパラメータもまた、特定の体の部分を撮像するために、及び、特定のRFコイル又はコイルアレイを用いるために、最適化されうる。
【0004】
これらの様々な撮像の可能性は、例えばスキャン繰り返し時間、スキャン解像度、エコー間間隔、帯域幅、エコー時間等の多数の定量的入力パラメータを適切に選択することによって達成される。一般的には、操作者による操作のために全部で20個乃至40個の入力パラメータが利用可能である。しかしながら、これらのパラメータは、例えば帯域幅等の一のパラメータの設定が例えばスキャンタイム等の他のパラメータのダイナミックレンジを一般的に変更又は制限するという限りにおいて、完全に独立ではない。
【0005】
莫大な量的入力パラメータ空間は、しばしば、得られる画質に対して実際上の制限を与える。臨床MRIシステムは、通常は、様々なパラメータ間の身体的な相互関係について限られた知識しか持たない技術者によって操作される。臨床MRIシステムはまた、通常は患者のスループットが重要な考慮事項であるかなりの時間制約の下で動作する。これらの条件下での撮像は、しばしば、最適に及ばないパラメータ値を用いて行われ、これらの最適に及ばない撮像条件は画質を低下させ、これは得られる結果の臨床的な値を制限しうる。従って、臨床MRIシステムはまた開発の重要な分野は、ユーザインタフェースの設計である。
【0006】
従来技術のユーザインタフェース(UI)は、一般的には、多数の入力パラメータ、例えば一般的には20個乃至40個の入力パラメータを操作者に与える。これらのパラメータのユーザ選択についての操作者の誘導は、通常は、特定の撮像タスクのための予め設計されたパラメータ値の組を与えることに限られている。従って、例えば、EPI撮像モードを用いてT2重み付けされた脳のスキャンを得ようとする技術者は、その種類の画像に対応する予め設計されたパラメータ値の組を検索する。検索されたパラメータは、UIによって表示される。操作者は、一般的には予め設計されたパラメータ値を変更されない形式で用いてスキャンを行うか、操作者の以前の経験や画像の捕捉前の知識に基づいてUIを通じてパラメータ調整を行う。
【0007】
後者の場合、従来技術のUIシステムは、通常は、調整を行う際、操作者に対して限られた支援のみを与える。一般的には、フィードバックは、信号対雑音比(SNR)値と、ピクセル又はボクセルのサイズのみを含む。比吸収率(SAR)値は、通常は安全確認として計算されるが、SARのユーザへのフィードバックは、しばしば、現在選択されているパラメータ値を用いた画像スキャンの間に、許容できないほど高いエネルギー場に患者がさらされることを示す振り切れ(オーバーレンジ)警告を示すものに限られている。
【0008】
重要なことには、従来技術のUIシステムは、一般的には、助けにならないパラメータ範囲外誤りを越えるときは、パラメータの相互関係及びトレードオフについてのユーザ誘導を与えない。臨床MRIシステムでしばしば課せられる厳しい時間制約を考えて、技術者は、これらの複雑な従来技術のUIシステムを、あまりにも複雑なものであり、操作者の誤りや最適に及ばない捕捉画像を生じさせるものであると感じることが多い。MRI動作パラメータをつなぐ相互関係に関しては限られた量の情報のみが与えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述の制限及び他の制限を克服する改善されたシステム及び方法について考えるものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの面によれば、磁気共鳴撮像(MRI)装置の操作者を誘導する方法は、複数のMRI動作パラメータに依存する好ましさの因子の関数を計算する段階と、好ましさの因子の関数の分析を通じて複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る段階とを含む。
【0011】
本発明の他の面によれば、磁気共鳴撮像(MRI)装置が開示される。磁気共鳴を励起する手段が設けられる。磁気共鳴を検出する手段が設けられる。複数のMRI動作パラメータに依存する好ましさの因子の関数を計算する手段が設けられる。好ましさの因子の関数の分析を通じて複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る手段が設けられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1つの利点は、最も一般的には臨床MR撮像においてアクセスされる独立パラメータのサブセットを調整するグラフィック・ユーザ・インタフェースを提供することである。
【0013】
本発明の他の利点は、有向矢印、円グラフ、棒グラフ等の図式的な表示形式でユーザに複数のモニタパラメータを与えることである。
【0014】
本発明の他の利点は、選択されたパラメータに依存する定義された好ましさの因子の反復的な最適化を通じて、選択された一組のパラメータの最適化することである。
【0015】
本発明の他の利点は、適切な格納されたシーケンスの選択においてユーザを誘導するよう、格納されたパラメータの組に対応するサンプル画像を含むデータレポジトリを提供することである。
【0016】
本発明の更なる他の利点は、MRI臨床撮像のため及び操作者の訓練のための共通のインタフェースを与えることである。
【0017】
本発明の更なる利点及び利益は、望ましい実施例の以下の詳細な説明を読むことによって当業者によって明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、様々な構成要素及び構成要素の配置、並びに、様々な段階及び段階の配置の形をとりうる。図面は、望ましい実施例を例示するためだけのものであって、本発明を制限するものと解釈されるべきではない。
【0019】
図1を参照するに、MRIスキャナ10は、検査領域14を通ってz軸に沿って略均一な時間的に一定の主磁場B0を発生する超伝導又は抵抗性磁石12を含む。図1中、ボアタイプの磁石が示されているが、本発明は、オープン磁石系、垂直磁場系、及び他の種類のMRIスキャンに対して同様に適用可能である。磁石12は、主磁場制御部16によって制御される。撮像実験は、被写体(例えば、患者、ファントム、無生命被写体等)を少なくとも部分的に検査領域14中に配置して、一般的には関心領域をアイソセンタに配置して、磁気共鳴シーケンスを実行することによって行われる。磁気共鳴シーケンスは、磁気スピンを反転又は励起し、磁気共鳴を生じさせ、磁気共鳴をリフォーカスし、磁気共鳴を操作し、磁気スピンを飽和させる等のため、磁気共鳴を空間的、分光的、又は他の方法でエンコードするために、被写体に印加される一連のRF及び傾斜磁場パルスを伴う。より特定的には、傾斜パルス増幅器20は、検査領域14のx軸、y軸、及びz軸に沿って傾斜磁場を生じさせるようホールボディー傾斜コイル組立体22へ電流パルスを印加する。
【0020】
望ましくはディジタルであるRF送信器24は、検査領域内へRFパルスを送信するようRFパルス又はパルスパケットをホールボディーRFコイル26へ印加する。典型的なRFパルスは、短い持続時間の直ぐに連続するパルスセグメントのパケットから構成され、これらのパルスセグメントは互いと共に及び印加された全ての印加された傾斜磁場と一緒にされると、選択された磁気共鳴操作を達成する。
【0021】
RFパルスは、検査領域の選択された部分において、飽和させ、共鳴を励起し、磁化を反転させ、共鳴をリフォーカスし、又は共鳴を操作するために用いられる。全身用途については、選択された操作の結果として発生する結果としての共鳴信号もまた、ホールボディーRFコイル26によって共通にピックアップされる。或いは、被写体の限られた空間中でRFパルスを発生するために、ローカルRFコイルは、一般的には選択された領域と接触して配置される。例えば、従来技術で知られているように、挿入可能な頭部コイル28は、ボアのアイソセンタにおいて選択された脳領域を囲んで挿入される。他のサーフェスコイル又は他のかかる専門のRFコイル又はコイルアレイもまた使用されうる。望ましくは、ホールボディーRFコイル26が共鳴を誘導し、ローカルRFコイルが選択された領域から発せられる磁気共鳴信号を受信する。他の実施例では、ローカルRFコイルが、結果として得られる磁気共鳴信号を励起及び受信する。
【0022】
RFコイルの形態に関わらず、結果として得られるRF磁気共鳴信号は、RF受信器32によって使用され復調されるRFコイルのうちの一つ又は他のコイルによってピックアップされる。MRI装置は、望ましくは、入力/出力(I/O)インタフェース36を通じて又は他の手段を通じてRF及び磁場で構成要素16、20、24、32とやり取りを行うシーケンス制御プロセッサ34によって制御される。MRIシーケンスは、一般的には傾斜増幅器20によって発生される複雑な一連の傾斜磁場パルス及び/又は掃引を含み、これらはRFコイル26、28によって発生された選択されたRFパルスと共に、k空間へとマッピングされる磁気共鳴エコーを生じさせる。結果としての磁気共鳴信号は、RF受信器32及び適切な受信コイルを用いてサンプリングされ、得られたサンプリングデータはk空間メモリ40中に格納される。
【0023】
得られたk空間データは、画像メモリ44中に格納される再構成された画像表現を生成するよう、逆フーリエ変換プロセッサ又は従来技術で知られている他の再構成プロセッサ等の再構成プロセッサ42によって処理される。画像、又はその部分は、一般的には画像メモリ44から検索され、ビデオプロセッサ46によって処理され、ビデオ端末50又は他の出力装置上に表示される。
【0024】
MRIの用途の広さと結果として生ずる複雑性により、MRI装置の重要な構成要素は、望ましくはグラフィック・ユーザ・インタフェース60であるユーザ・インタフェースである。関連する操作者又はユーザ(図示せず)は、キーボード62又はマウス64といった入力装置を通じてユーザインタフェース60と対話し、ビデオ端末50等を通じてユーザインタフェース60を介してMRI装置からのフィードバックを受信する。
【0025】
グラフィック・ユーザ・インタフェース60を使用して、関連するユーザは、スキャン時間、スキャン解像度、エコー間間隔、帯域幅、エコー時間等のスキャンシーケンスパラメータを選択し変更しうる。一般的には、撮像スキャンを定義するために30個乃至50個ほどのパラメータが含まれる。
【0026】
様々なパラメータは、或るパラメータの値が或る他のパラメータの値を有効に制約するかぎりにおいて、互いに関連付けられる。更に、パラメータ限界が存在する。幾つかのパラメータ限界はハードウエアに固有のものであり、例えば磁石12は物理的な最大磁場強度の限界を有し、傾斜増幅器は最大スルーレートの限界を有する等である。他のパラメータの限界は、例えば比吸収率(SAR)によって定量化される安全性に関する考慮事項により課せられる。望ましくは、ユーザ・インタフェース・プロセッサ60は、これらの限界を計算し、値をユーザへ伝える。
【0027】
ユーザ・インタフェース・プロセッサ60はまた、望ましくは、ユーザにとって有用である可能性が高いモニタ値を計算する。これらは、推定信号対雑音比(SNR)、患者の中への熱伝達の尺度である比吸収率、他の安全性に関するパラメータである最大磁場傾斜dB/dt等を含む。SARと最大傾斜dB/dtは、政府による規制の規則によって定められる制限値を有することが認められる。
【0028】
更に、マスタデータベースメモリ68は、望ましくは、或る共通のMR撮像動作について予め設計されたパラメータ値の組を含むことが望ましい。これらは、ユーザインタフェース60を介してユーザによって検索され、変更されない形式で、又は最小のユーザ入力で画像を得るようユーザによって入力された選択された変更の後に実行される。1つの望ましい実施例では、メモリ68はまた、格納されたサンプルシーケンスに対応する1つ又はそれ以上のサンプル画像(図示せず)も含む。サンプル画像は、特定の撮像タスクのためにユーザによりデータベースメモリ68からのシーケンスの選択が行われている間、望ましくはそれらの対応するパラメータ値の組と関連してユーザに表示されることが望ましい。サンプル画像は、対応するシーケンスパラメータ値を用いて一般的に得られる種類の画像をユーザに与え、設定されたシーケンスパラメータ値を用いて取得可能な典型的なコントラスト、解像度、SNR等を示す。サンプル画像は、このように、ユーザが適切なシーケンスを選択するときの助けとして役立つ。
【0029】
望ましい実施例では、マスタデータベースメモリ68は、システム監視のために使用されうるデータレポジトリ68の役目を果たす。パラメータ値、取得された画像等の磁気共鳴セッションからの選択された結果は、望ましくはマスタデータベースメモリ68に格納される。データベースはまた、シーケンスの履歴顧客データベースを含みうる。このような履歴データベース構成要素は、同様の機器を用いる多数のMRI研究所で開発されたシーケンスを含みうるものであり、履歴データの定期的な収集及び更新は機器の製造業者又は他の集中化された組織によって行われる。
【0030】
マスタデータベースメモリ68は、多くの目的のために使用されうる。これは、ユーザインタフェース60を通じてユーザによってアクセスされうる各設定に対して関連付けられたサンプル画像を伴う連続的に更新された撮像設定の集まりを与える。これはまた、任意に、現場におけるMRI機器10の履歴及び性能を監視する手段として、MRI製造者によってアクセスされうる。履歴データベース構成要素は、多数のMRI研究所に亘り撮像技術を普及させる手段を提供しうる。データベースはまた、有利には機器の問題を診断する現場の技術者によってアクセスされうる。データベースは、個々のMRIオペレータによって使用されるスキャンパラメータの記録を有利に与え、オペレータの技能を評価し高めるツールとして役立ちうる。
【0031】
引き続き図1を参照するに、ユーザインタフェースプロセッサ60は、関連付けられるユーザから選択可能なMRI動作パラメータに対する値を、個々の値の入力により、又は、マスタデータベースメモリ68からのスキャンの選択により受け取った後に、パラメータ限界を計算し、そこからパラメータ値をモニタする。結果は、ユーザに対して、望ましくは図式的な形で、ディスプレイ50上に表示される。
【0032】
望ましくは、最適化プロセッサ70もまた、最適化されるべき性能指数(figure−of−merit)又は好ましさの因子(desirability factor)の関数に基づいて1つ又はそれ以上の選択可能なパラメータの値を最適化するために設けられる。例えば、性能指数は、推定される信号対雑音比(SNR)又はその変更された形であってもよく、最適化された選択可能なパラメータは解像度とスキャン繰り返し時間であってもよい。推定SNRに基づいて好ましさの因子を生じさせるために、推定SNRから望ましくは1つ又はそれ以上のペナルティ関数が加算(又は減算)される。ペナルティ関数は、対応するパラメータが望ましい範囲から逸脱するにつれてペナルティ関数の値がますます好ましくなくなるというふうに、好ましさの因子の中にペナルティを発生することが望ましい。ペナルティ関数はまた、例えばメモリ68のシーケンスの変更されていない又はデフォルトのパラメータ値に基づいてペナルティ値を正規化することが望ましい。単位間の正規化も含まれてもよく、例えば加算(又は減算)の前にペナルティ関数がSNRの単位へ変換される。
【0033】
ここで図2A乃至図2Eを参照するに、ユーザインタフェースディスプレイの幾つかの望ましい実施例が記載される。ユーザインタフェースは、望ましくはMRI画像を表示するためにやはり選択的に使用されるディスプレイ50上に、スキャンに関する情報を表示する。或いは、MRI画像を示すのに用いられるディスプレイとは異なるディスプレイ(図示せず)がユーザインタフェースディスプレイに使用される。使用される物理的なディスプレイ装置とは関係なく、望ましい実施例では、ディスプレイは少なくとも2つの表示領域、即ち、第1の表示領域100はユーザによって直接変更されうる選択可能なパラメータ(又はそのサブセット)を示す第1の表示領域100と、図式的に又は動作曲線の形でモニタパラメータ(又はその選択されたサブセット)を示す第2の表示領域200とを含むことが望ましい。動作曲線は、図式的な相互関係をプロットし、複数のパラメータの値の組合せに対する境界を制限する。動作曲線は、ユーザによる容易な視覚化を可能とするよう、2次元又は3次元であることが望ましい。このように、各動作曲線は、より多くの数の利用可能なパラメータから引き出される2つ又は3つのパラメータに基づくことが望ましい。
【0034】
図2Aを特に参照するに、望ましい実施例では、MRI装置の動作を決定する全ての選択可能なパラメータが第1の表示領域100に入っているわけではない。そうではなくむしろ、最も重要なパラメータのみを含む選択されたサブセットが表示される。これらは、典型的な図2Aの場合、繰り返し時間(TR)102、画素解像度104、エコー間間隔106、帯域幅108、及びエコー時間(TE)110を含む。当業者によって認められるように、これらの典型的なパラメータは、最も一般的には臨床MRIシステムを決まった仕事として操作する技術者によって変更されるパラメータに対応する。もちろん、パラメータ102、104、106、108、110のリストは典型的なものであって、表示されるパラメータはより多くのパラメータ、より少ないパラメータ、及び/又は異なるパラメータを含みうる。選択可能なパラメータの表示されるサブセットは、行われるべき撮像の性質、例えば撮像モード及び撮像されるべき体の部分に依存しうる。表示領域100は、一般的には、テキストベースのフォーマットで(典型的には20個乃至40個のパラメータ)MRI装置の動作を支配するパラメータの殆ど又は全てを含む従来技術の選択可能なパラメータ表示に対してかなり簡単化される。
【0035】
図2Aに示すように、選択可能なパラメータは、各パラメータ値をその許容可能な最小又は最大の限界と互いに関連付ける図式的な方法で表示されることが望ましい。値は、スライダ等を用いて表示されることが望ましい。例えば、帯域幅108は、図2A中は、最小限界値116と最大限界値118の略中間である現在値114を有するとして示されている。このように、ユーザは、帯域幅パラメータ108に対してかなりの柔軟性があることに、また、現在値が十分にその範囲限界内にあることに気づく。
【0036】
比較として、エコー間隔パラメータ106は、本質的には最小限界値126と一致しその最大限界値128よりもはるかに低い現在値124を有する。技術者又は他のMRI装置ユーザは、このように、直感的に、対応する最小又は最大の限界に対する選択可能なパラメータ102、104、106、108、110の主サブセットの夫々の適切な値について気づかされる。このように、第1の表示100は、煩わしい従来技術のインタフェースを克服する。
【0037】
引き続き図2Aを参照するに、MRI動作パラメータの選択されたサブセット102,104,106,108,110を表示することに加えて、第1の表示領域100は、ユーザがパラメータ値を変えることを可能とすることが望ましい。ユーザは、新しい値を打ち込むよりも、マウス64といったそのためのポインティングデバイスを用いることが望ましい。望ましい実施例では、マウス64は、オンスクリーンポインタ140を制御し、ユーザはこれによりスライダによって示される値を新しい値へスライドさせるためにクリック・アンド・ドラッグの動き又は従来技術で知られている他の機械的な動作を用いてパラメータ値を変化させる。望ましくは、ユーザインタフェース60は、ユーザがパラメータ値を最小又は最大の限界値を越えてドラッグすることを制限する。もちろん、関連するユーザが選択可能なパラメータのうちの1つに対する新しい値を与えるのに用いられるトラックボール(図示せず)、キーボード62操作等の他の対話装置が使用されうる。例えば音声制御された操作等の他の対話手段もまた考えられる。
【0038】
第1の表示領域100は、典型的には医療技術者及び他のMRI操作者によってアクセスされる最も一般的に用いられる選択可能なパラメータのサブセットのみを示し、他のあまり一般的にアクセスされないパラメータを無視するが、MRI装置の動作を支配する完全なパラメータの組がユーザインタフェース60を通じてユーザによりアクセス可能であることが望ましいことが認識されるべきである。これらの更なるパラメータは、例えばユーザがマスタデータベースメモリ68からシーケンスを選択するときに望ましくは割り当てられる値である。望ましくは、ユーザは、シーケンスを決定する全ての選択可能なパラメータの値への完全なアクセスを与える他の表示領域(図示せず)に選択的にアクセスしうる。この更なる表示領域は、従来技術の複合表示領域と同様であることが望ましく、ここでは可能とする開示のために示される必要はない。望ましい実施例では、更なる表示領域は、通常通りでないふうに表示されることが望ましく、むしろ、例えば「進んだ特徴」(Advanced Features)ボタン142等の進んだ又は専門選択オプションを用いてユーザによって選択的にアクセスされる。また、表示領域100中に示される選択可能なMRI動作パラメータの特定のサブセットは、実行されているスキャンの種類に依存することが望ましく、なぜならば様々な選択可能なパラメータの相対的な重要度は部分的には撮像モードに依存するからである。
【0039】
ここで図2Bを参照するに、モニタパラメータディスプレイ200の望ましい実施例が示されている。ディスプレイ200は、望ましくは、モニタパラメータを図式的に表示する。望ましい実施例は、一般的にはユーザに対して非常に限られた情報、例えば推定信号対雑音比(SNR)及びおそらくは画素サイズのみを与える従来技術のMRIユーザインタフェースとは異なり、比較的多くの数の有用なモニタパラメータ値をユーザに与える。図2Bの望ましい実施例に示すように、典型的なパラメータは、推定信号対雑音比(SNR)202、空間解像度204、撮像時間206、安全性ファクタ208、及び重み210を含む。これらのモニタパラメータ202,204,206,208,210は、例示としてのみのものであることが認められるべきである。より多くの、より少ない、又は他のモニタパラメータは、第2の表示領域200中に表示されうる。更に、モニタパラメータの選択は、任意に、撮像モード及び条件に依存しうる。
【0040】
第2の表示領域200中に表示されるモニタパラメータは、選択可能なパラメータからユーザインタフェースプロセッサ60によって計算される。モニタパラメータは、望ましくは、ユーザによって直接変更可能ではないが、むしろ、例えば第1の表示領域100を通じて、基礎を成す選択可能なパラメータの新しい値に応じて間接的に変化される。
【0041】
モニタパラメータは、典型的には、望ましい極値を有し、即ちモニタパラメータは望ましくは改善された画質及びスキャンの利便性のために最大化又は最小化される。例えば、推定SNR202は、限られたノイズ干渉を有する画像信号を与えるよう、大きいことが望ましく、一方、撮像時間206は患者のスループットを改善させるよう、短いことが望ましい。より速いスキャンもまた、患者が動きうる時間、それにより画像にボケが生ずる時間を制限することにより、画質を改善させる。当業者により周知であるように、モニタパラメータ間で、例えば推定SNR202と撮像時間206の間で、しばしば交換条件がなされる。
【0042】
モニタパラメータのサイズは、しばしば相対的な量である。例えば、推定SNR202は、明確な絶対的な下限又は上限を有さないため、MRI操作者にとって、特定の推定SNRが許容可能であるか否かがすぐには明らかとならないかもしれない。そのような場合、デフォルトのMRI動作パラメータ値から得られる公称の推定SNRに対する相対的な尺度、例えば0.1乃至5.0の尺度212が定められることが望ましい。この場合、推定SNR202は、正規化された推定SNR、即ちデフォルトパラメータに対応する推定SNRに対して正規化されたものとして図式的に表示される。デフォルトパラメータは、例えば、最初にメモリ68からロードされる予め選択されたシーケンスのデフォルトパラメータに対応する。図2Bに示された実施例では、幅広い範囲の可能な推定SNR値を反映するよう、非線形の尺度212が有利に用いられる。同様に、3分間のデフォルト撮像時間214に対して撮像時間206が表示される。
【0043】
SNR202、空間解像度204、及び撮像時間206は、有利には、望ましい極値が右のほうにあるように、図式的な棒(バー)又は矢印2201、2202、2203を用いて図式的に配置される。例えば、ユーザは一般的には、大きい推定SNR、即ち正規化された尺度212上で1.0と表わされるデフォルト条件の推定SNRよりも大きい値、を望む。同様に、ユーザは、短い撮像時間206を望む。ユーザは、このように、第2の表示領域200から、モニタパラメータ値は、左の方に向いた棒又は矢印、例えば撮像時間棒2203を有するため、望ましくない領域中にあることがすぐにわかる。このようにして、第2の表示領域200は、例えば図2Aの表示領域100を通じて、選択可能なMRI動作パラメータの変更中に操作者に対して簡単且つ参考になる図式的なフィードバックを与える。
【0044】
引き続き図2Bを参照するに、望ましい実施例では、安全性ファクタ208は、有利には2つの成分ファクタ、即ち比吸収率(SAR)230及び磁場勾配dB/dt232、を含む。これらの2つのモニタパラメータは、いずれも患者の安全に関連し、従って有利には一緒にプロットされる。このような図式的な表示は、有利には、安全性に関する情報をディスプレイ200上の単一の領域に統一する。
【0045】
当業者によって知られているように、画像コントラスト重み付けは、典型的には、T1重み付けされた、T2重み付けされた、又はプロトン密度(ρ)重み付けされたものへ分類され、実際の画像は典型的には、選択可能なパラメータ値及び撮像される被写体の性質に依存する度合いを変化させるためにこれらの重み付け成分を含む。例えば、強いT2コントラスト重みを生じさせる選択可能なパラメータ値を用いて被写体に対して行われるMRIスキャンは、それでもなお、より弱いプロトン密度(ρ)重み成分も含みうる。相対的なコントラスト重み付け強度の混合は、有利には、プロトン密度(ρ)重み付けに対するモニタパラメータ240、T1重み付けに対するモニタパラメータ242、及びT2重み付けに対するモニタパラメータ244を単一のグラフィック210上に一緒に示すことによって、図2Bの望ましい実施例に図式的に反映されている。このようにして、ユーザは、3つの重み240、242、244の相対的な強さを容易に比較しうる。
【0046】
図2Bに示す第2の表示領域200の実施例は、あるパラメータ値が特に望ましくない領域に入ったときにユーザに警告するインジケータを含む。推定SNR202が相対尺度212上で0.4よりも下に下がると、その水準を下回る推定SNR値に対応する撮像条件は典型的には最適よりも下の画質を生じさせるため、ユーザに対して注意が与えられる250。空間解像度204が40mm3よりも上に上がると、その値よりも上では、低い解像度は適当な解剖学的又は病理学的な特徴の解釈を妨げうるため、ユーザに対して注意が与えられる252。同様に、撮像時間及びSAR値は、適切にラベル付けされた注意領域254、256を含む。
【0047】
磁場勾配dB/dt232の場合、最大限界を超えることは、特に顕著な安全上の懸念を与える。従って、この望ましくない領域は「危険」258とラベル付けされる。SAR230の安全性警告とdB/dt232の安全性警告はいずれも有利には、テキストボックス260中にオンスクリーンで示される。
【0048】
警告ラベル250、252、254、256、258は、有利には、例えばこれらの警告を赤の活字で又は他のはっきりとした形で表示することにより、視覚的にハイライトされる。特定の警告領域に当たったときに音が鳴る任意の可聴警告により、更なるフィードバックがユーザに対して与えられうる。同様に、当てられた警告領域の注意又は危険ラベルは、望ましくない値に対してユーザの注意を引くために、点滅又は光る表示状態とされうる。
【0049】
ここで図2Cを参照するに、第2の表示領域300の他の実施例が示され、この実施例ではモニタパラメータは棒グラフ形式で示される。第2の表示領域300は、図2Bと比較して異なる一組のモニタパラメータを含む。図2C中、表示されたモニタパラメータの棒は、解像度の棒302、推定信号対雑音比(SNR)の棒304、コントラスト対雑音比(CNR)の棒306、取得時間の棒308、及び比吸収率(SAR)の棒310を含む。望ましくは、棒302、304、306、308、310は、望ましい極値(最小値又は最大値)が一番上の付近にあるよう、即ち、図2Cの取得時間棒208のように背の高い棒に対応するよう、表示される。このようにして、ユーザは、どのパラメータが満足のいくものであり、どのパラメータが望ましくない範囲にあるのかをすぐに確認しうる。
【0050】
ここで図2Dを参照するに、第2の表示領域400の更なる他の実施例が示されており、この実施例では、モニタパラメータは円グラフの形で示される。円グラフの部分(スライス)は、解像度の部分402、推定信号対雑音比(SNR)の部分404、コントラスト対雑音比(CNR)の部分406、取得時間の部分408、及び比吸収率(SAR)の部分410を含む。望ましくは、部分402、404、406、408、410は、幅の広い部分が非常に満足のいく値であるのに対して幅の狭い部分があまり満足のいかない値であるよう表示される。第2の表示領域400の円グラフ形式は、これらのモニタパラメータの典型的には相対的な相互に関連付けられる性質を強調するだけでなく、質的に交換することについての可能性、例えば、より長い取得時間(より狭い部分408に対応する)をより高い推定信号対雑音比(より幅の広いSNR部分404に対応する)と交換することについての可能性を強調する。
【0051】
ここで図2Eを参照するに、第2の表示領域420の更なる望ましい実施例が示される。図2Eの表示領域420は、EPIシーケンスに対する動作シーケンスを示す。EPIシーケンスは、以下の式、
【0052】
【数1】
によって表される傾斜磁場の正弦波状の振動を含む典型的な読み出し部分を有し、但し、τは読み出し正弦波サイクル期間、Apはピーク傾斜振幅、Spは傾斜スルーレートとしても知られる傾斜のピーク変化率である。所与のMRI装置は、傾斜振幅と傾斜スルーレートの両方に対する動作限界を有し、これはそのMRI装置ユーザ装置に対するAp及びSpの最大値を決める。所与のサイクル期間τに亘る最大読み出し傾斜領域は、以下の式、
【0053】
【数2】
で与えられる。図2Eに示す表示領域420は、最大読み出し傾斜領域422を傾斜期間τを含む領域の関数としてプロットする動作曲線を示す。最大読み出し傾斜領域422のプロットは、2つの領域、即ち、スルー制限された放物線領域424と振幅制限された線形領域426とを含む。図2Eの最大傾斜領域420は、Ap=40及びSp=1000の典型的な値に対してプロットされる。限界422の下の領域428は、傾斜領域及び傾斜期間τの許された組合せに対応し、一方、限界422の上の領域430は傾斜領域及び傾斜期間τの物理的に達成できない組合せに対応する。
【0054】
傾斜領域は解像度に関連し、即ち、より大きい傾斜領域はより大きい解像度に対応する。読み出し傾斜期間τは、全体のスキャン時間に寄与する。従って、動作曲線420は、最大の達成可能な傾斜領域、即ち解像度と、スキャン速度に寄与するEPI傾斜期間τとの間の図式的な関係をユーザに与える。表示領域420は、カーソル432を含み、それによりユーザは、マウス64又は他のポインティング手段を用いてEPI読み出しシーケンス(所定のサイクル期間τに対する傾斜領域に対応する)の傾斜期間τとピーク磁場振幅とを調整しうる。望ましくは、カーソル432は、選択された傾斜と選択された傾斜期間τの組合せが最大磁場振幅Apと最大磁場スルーレートSpのうちの少なくとも一方を越えることを生じさせる、禁止領域430へと動くことが防止される。図式的な表示420はまた、一定の傾斜領域に対して傾斜期間τを最小化するため、または、一定の傾斜サイクル期間τに対して傾斜領域を最大化するために動かすべき2つの推奨される方向を示す破線434を含むことが望ましい。
【0055】
EPI読み出し傾斜領域をEPI読み出しサイクル期間τと関連付ける動作曲線420は、例示としてのみ示されている。同様に、パラメータ値とパラメータ限界の間の多くの他の関係に対応する動作曲線がプロットされうる。選択されたプロットは、設定されているシーケンスの種類(例えばEPIシーケンス)とユーザが実行している最適化の種類(例えばスキャン時間の最小化、解像度又はSNRの最大化等)に依存することが望ましい。2次元又は3次元プロットに対応する2つ又は3つのパラメータのみが、特定の動作曲線によって関連付けられることが望ましいことが認められよう。従って、ユーザは、一般的には最適化されたMRIシーケンス条件を確立するときは1つ又はそれ以上のかかる曲線を調べる。また、動作曲線は、様々な領域に表示されうること、例えば、第1の領域100の中、第2の領域の中、又は、選択的に見られる全画面表示領域といった他の表示領域の中に表示されうることが認識されよう。
【0056】
ここで図3を参照するに、ユーザインタフェース方法500の望ましい実施例が記載される。望ましくは、ユーザはマスタデータベースメモリ68中の利用可能なシーケンスにアクセスすることによって開始しうる、利用可能なシーケンスは、望ましくはステップ502において表示される。望ましくは、ディスプレイは対話型ディスプレイであり、ステップ504において、ユーザはディスプレイを通じて、例えばポインティングデバイス64を用いたポイント・アンド・クリック動作により、データレポジトリ68から所望のスキャンパラメータの組を選択しうる。任意に、1つ又はそれ以上の利用可能なスキャンパラメータに対応する1つ又はそれ以上のサンプル画像(図示せず)もまた表示される。サンプル画像は、有利には、関連付けられるパラメータの組を用いて得られた典型的なイメージング結果をユーザに示す。サンプル画像は、メモリ68に格納され、望ましくは、マスタデータベース68を機械固有のデータレポジトリとして維持するために更新されうる。このようにして、個々の機械のイメージングの特性は、サンプル画像へ含められることができ、任意にユーザによって更新される。同様に、選択された個々の技術者は、評価及び訓練のために監視されうる。他の考えられる変形例では、異なる種類の機械からの記憶された画像もまた、有利には、例えば開いたボア型に対して閉じたボア型の機械といった異なるMRI機械の種類を用いて得られる画像性質の差を示しうる。同様に、高い磁場に対する低い磁場のイメージングといった異なるイメージング条件の影響も示されうる。
【0057】
ユーザは、ステップ504においてシーケンスを選択し、するとステップ506においてデータベースメモリ68からシーケンスパラメータが取り出される。望ましくは、第1の表示領域100に表示された選択可能なパラメータのサブセットに入っているパラメータに対する値のみを取り出すのではなく、MRI装置の動作を決める選択可能なパラメータに対する値の完全な集合が取り出される。
【0058】
1つの実施例では、マスタデータベースメモリ68は、単一のシーケンス、即ち単一のデフォルトシーケンスのみを含む。この限定された例では、表示段階502及び選択段階504は省かれうる。しかしながら、MRI適用の非常に広い範囲を考慮すると、図3に示す望ましい実施例では、マスタデータベースメモリ68は望ましくは、多数のイメージングタスクに適用される様々なイメージングセッションからの予め設計された、或いは記憶された、複数のシーケンスを含む。データベースメモリ68は、上述のように、任意に、以前に実行されたシーケンスとそれと共に得られた1つ又はそれ以上の画像を含む。
【0059】
ステップ506において、選択可能なパラメータ値を取り出した後、ユーザインタフェースプロセッサ60は、ステップ508において、各選択可能なパラメータに対する最小と最大の限界値を計算する。ユーザインタフェースプロセッサ60はまた、ステップ510においてモニタパラメータに対する値を計算する。計算は、やはり、選択可能なパラメータ値に基づくことが望ましい。
【0060】
グラフィック・ユーザ・インタフェース60は、ステップ512において、選択可能なパラメータのサブセットと、それらの関連する最大及び最小の限界値とを含む第1の表示領域をフォーマットする。第1の表示領域は、望ましくは、ユーザに対する表示のためにユーザディスプレイ装置50へ有効に送信される。同様に、グラフィック・ユーザ・インタフェース60は、ステップ514において、モニタパラメータを含む第2の表示領域をフォーマットし、これもまた、望ましくはユーザディスプレイ装置50へ有効に送信される。
【0061】
ユーザインタフェース60は、ステップ520においてユーザ入力を受信することが望ましい。ユーザ入力は、有利には、少なくとも第1の表示領域と相互作用しうることが望ましいポインティングデバイス64及びオンスクリーンポインタ140とともに動作するグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を介するものである。決定段階522において、ユーザインタフェース60は、受信した入力の種類に基づいて、受信したユーザ入力520に対してどのように応答するかを決定する。
【0062】
一般的には、メモリ68からシーケンスをロードした後の最初のユーザ入力は、新しい選択可能なパラメータ値の入力である。新しいパラメータ値の受信の際、ステップ524において、値は最小の限界と最大の限界の間にあるかどうかが確認される。望ましくは、入力ステップ520は、限界確認ステップ524を同時に行わせるよう動作する。この動作は、例えば、図2Aのスライダ102、104、106、108、110を用いて、ユーザがパラメータ値を限界値を越えてスライドさせることを防止することによって得られる。例えば、エコー間間隔スライダ106は、望ましくは、16ミリ秒の最大値128を越えてスライドすることが防止される。新しい値もまた、図2Eの動作曲線420といった対話型動作曲線を介して任意に入力されうる。望ましい実施例では、例えば限界値を超えてパラメータをスライドさせること、又は動作曲線のカーソル432を禁止領域430へ動かすことによって不法なパラメータ値又は値の組合せを入力しようとすることは、パラメータを極限の値まで動かすがそれを越えては動かさないという結果を生じさせる。更に、インタフェース60は、許容可能でないパラメータ値又は値の組合せをユーザが選択しようとしたことを示すために、表示器又は警告ベル等によりユーザに指示を与えることが望ましい。
【0063】
ステップ520、524においてユーザから許容可能な値を受信することを条件として、システムはステップ526においてパラメータ値を更新する。ユーザインタフェース60は、全ての変更されたパラメータを更新し、変更された選択可能なパラメータによって影響を受けたパラメータ値を監視するよう、ループして戻り、計算ステップ508、510を繰り返し、ステップ512、514において表示領域を再フォーマットする。ループして戻る動作は、パラメータ独立性、即ち、1つのパラメータ値を変更することは、他のパラメータ値を有効に制約しうること、を考慮に入れるものであり、この変更は、新しく計算されたパラメータ限界としてステップ508において反映される。
【0064】
変更された選択可能なパラメータ値を反映するようステップ510がモニタパラメータ値を再計算した後に第2の表示領域200、300、400、420中のモニタパラメータ及び/又は選択された動作曲線を見直すことにより、ユーザは変更の効果を容易に認識する。変更が望ましくない効果を生じさせる場合、ユーザは、例えば第1の表示領域中で「最後の変更を元に戻す」ボタン144(図2A)によって選択可能な「元に戻す(Undo)」オプションを有利に動作させ、それによりユーザは変更を取り消し、以前の選択可能なパラメータの組へ戻ることを選択しうる。元に戻すオプションの代わりに、ユーザは、単に、変更されたパラメータをその以前のスライダ値へ再び配置しうる。
【0065】
上述の方法又は同様の方法で、一般的には複数回に亘って複数のパラメータを手動で変更することにより、技術者又は他のMRI操作者は、手動で最適化されたMRI動作パラメータ値を得るために1つ又はそれ以上のモニタパラメータの値を改善しうる。しかしながら、この処理は時間がかかり、成功するかどうかは技術者の手腕、知識、及び根気強さに左右される。或る状況では、方法は、好ましさの関数を定義し、任意に、自動化された数学的最適化ルーチンを用いることによって改善されうる。望ましくは、ユーザは、ステップ530において最適化アルゴリズムを実行させるように、第1の表示領域100に表示される「最適化」ボタン146(図2A)を操作することにより、かかるルーチンを選択するオプションを有する。望ましい実施例では、パラメータ値が、最適化ルーチンが適切に実行されうるような値であるとき、最適化ボタン146(図2A)は「アクティブ」となり、最適化により、パラメータ値が最適化された解決策、例えば好ましさの因子を最大化する解決策、となることを可能とする。
【0066】
図3を引き続き参照するに、そして更に図4を参照するに、ユーザはステップ520において最適化ルーチンを実行することを選択する。最適化ルーチンの選択がなされる。望ましい実施例では、最適化選択ステップ602はユーザ入力ではない。むしろ、最適化の種類は、スキャンの種類に基づいて自動的に選択される。スキャンの種類は、例えば、実行されるべき撮像の種類(例えば器官、体の部分は、イメージングされるべきシステム)と、ステップ504において最初にメモリ68から選択されたシーケンスとに基づいて決定されうる。典型的なシーケンス選択は、SE、FE/CBASS、FSE、EPI(DWI/PWI)、GRASE、その他のモード及びイメージング適用を含みうる。しかしながら、ユーザに最適化の種類を明示的に選択させるといった、最適化の種類を選択する他の手段もまた考えられる。
【0067】
性能指数又は好ましさの因子の関数は、ステップ603、604において決定される。1つの種類の最適化に対する典型的な望ましい実施例では、好ましさの因子は、変更された推定信号対雑音比(SNR)である。推定SNRは、選択された可変パラメータが選択された境界の外へ動くにつれて徐々に又は急に増加するペナルティを定めるペナルティ関数によって変更される。典型的な放物線ペナルティ関数は、パラメータxが、以下の式、
【0068】
【数3】
に従って、範囲(L,U)の外側の値をとるにつれて増加する。式(3)の放物線ペナルティ関数は、パラメータxを所望の範囲(L,U)内に維持する傾向があり、なぜならば、xがその範囲の外側へ移動するとペナルティは放物線上に増加するためである。幾つかの場合は、パラメータxは絶対境界範囲、例えば範囲(L2,U2)内に維持されねばならない。このような場合についての例は、物理的に超えることのできない磁場傾斜のハードウエアの限界である。このような場合、式(3)の放物線ペナルティ関数は、例えば、以下の式、
【0069】
【数4】
に従って、ペナルティ/バリア関数を形成するよう変更されうる。境界L,U,L2,U2,L3,U3は、望ましくは工場で設定されるが、任意に、例えば経験を積んだユーザ又は保守要員によって現場で再調整可能である。式(3)及び(4)のペナルティ関数は、範囲(L,U)内でゼロであり、xがUを超えて増加するにつれて、又はLよりも下へ減少するにつれて、放物線状に増加する。式(4)のペナルティ/バリア関数の場合、xがU2を超えるかL2よりも下に減少すると非常に急な増加が生じ、それによりx>U2又はx<L2の範囲でペナルティ関数の禁止的に高い望ましくない値により最適化処理中に数学的なバリアを有効に作成する。
【0070】
他の望ましいペナルティ関数はシグマ関数の形を取り、以下にパラメータxについての典型的な例をC言語のfsigma()関数として示す。
【0071】
【数5】
式(5)のfsigma()関数のプロットを図5に示し、ここでパラメータ値は、lower=8.0、upper=10.0、sigma1=0.8、及びsigma2=1.0である。ペナルティ関数fsigma()は、パラメータxの値と、その上限及び下限に対する関係とシグマ関数分布値sigma1及びsigma2とに基づいてペナルティを計算する。
【0072】
式(3)乃至(5)のペナルティ及びペナルティ/バリア関数は、例示としてのみ与えられるものであって、式(3)乃至(5)の関数の様々な組合せ、並びに、多くの他のペナルティ関数の形もまた考えられる。
【0073】
推定SNRに基づく典型的な性能指数又は好ましさの因子の関数は、ステップ604において、推定SNRから費用関数を差し引くことによって構築される。費用関数は、1つ又はそれ以上のペナルティ関数の一次結合であり、例えば、式(3)乃至(5)で与えられる形のペナルティ関数の一次結合である。従って、いったんステップ603においてペナルティ関数が定義されると、ステップ604において、典型的なSNR修正された好ましさの因子の関数を形成するようペナルティ関数は推定SNRから差し引かれる。修正されたSNRは望ましくは最大化されることが認識されるであろう。従って、ペナルティ関数を正しく差し引くことは、上限及び下限によって決められる領域の外側にあるパラメータ値xに対する推定SNRに基づく好ましさの因子の関数にペナルティを導入する。式(5)の典型的なfsigma()ペナルティ関数を用いると、典型的な好ましさの因子(des_factor)は、Cプログラム言語では、
【0074】
【数6】
と書かれ、各fsigma()関数は、パラメータ値に対応するsigmaペナルティ関数を適用し、典型的なパラメータは、推定スキャン時間(*est_scan_time)、エコー時間(echo_time)等を含む。前因子a1,a2,a3,a4は、各パラメータがどれだけ強く好ましさの因子に影響を与えるかを決定する。典型的な好ましさの因子の関数では、これらの前因子の値は、a1=9000、a2=6000、a3=7500、a4=6000である。物理的には、前因子は、ペナルティ関数を正しいSNR単位へ変換するものとして見ることもできる。パラメータ値a1,a2,a3,a4は、実行されているイメージング最適化のための所望のパラメータ重みを与えるよう有利に選択される。
【0075】
再び強調すると、好ましさの因子の関数の式(6)の基礎を形成する推定SNRは望ましくは最大化されるため、ペナルティ関数は好ましさの因子(des_factor)を形成するようSNRから差し引かれ、それによりペナルティ因子を、最大化されるべき値を減少させるペナルティとして正しく組み込む。他方で、基礎関数が、望ましくは最小化されるもの、例えばスキャン時間に基づく好ましさの関数、である場合、ペナルティ関数は、好ましさの要因を形成するよう有利にはスキャン時間に加えられる。望ましくは、最適化の方向(好ましさの因子の最小化に向かう、或いは最大化に向かう)は、選択された基礎関数に基づいてユーザの介在なしに決定される。例えば、典型的な修正SNRは望ましくは最大化される。他方で、より長いスキャン時間にわたって短いスキャン時間が望まれるため、スキャン時間に基づく好ましさの関数は、望ましくは最小化される。式(6)の好ましさの関数は典型的なものであって、好ましさの因子の関数の多くの他の形及び実施もまた考えられうることが認められるべきである。
【0076】
ユーザは、ステップ606において固定パラメータ値を識別し供給する。固定パラメータは、一般的には、視野(FOV)、位相FOV、スライスの厚さ、スライスの数、読み出しマトリックス、フリップ角、及び信号平均値を含む。もちろん、より多い、より少ない、又は異なる固定パラメータが使用されうる。望ましい実施例では、これらの値は、メモリシーケンスから得られた値であり、おそらくはユーザによって、例えばステップ526において変更される。固定パラメータの識別情報は、最適化ルーチンへハードコードされてもよく、又は、ユーザはそのパラメータを固定のままとするかを選択的に識別しうる。表現されたペナルティ関数を通じて好ましさの因子に寄与するパラメータ、例えば式(6)中の推定スキャン時間(*est_scan_time)、エコー時間(echo_time)等は、望ましくは最適化における可変パラメータである。更に、推定SNR基礎関数を通じて好ましさの因子に間接的に寄与する他のパラメータ、例えばflip_angle,repeat_time等もまた、任意に、最適化における可変パラメータとして含まれうる。
【0077】
数学的最適化アルゴリズムは、ステップ608において実行される。望ましい実施例では、反復的最小2乗アルゴリズムが用いられ、このアルゴリズムでは当てはめられるパラメータは最適化されるべきパラメータ値である。MRI装置10が帯域幅について4つだけの可能な選択肢、即ち15.62kHz/画素、20.83kHz/画素、25kHz/画素、31.25kHz/画素を有する1つの実施例では、上述の最適化は、4つの帯域幅のうちの1つを毎回固定パラメータとして用いて、望ましくは4回繰り返される。選択された解決策は、最も大きい好ましさの因子と、対応する帯域幅を有する最適化された解決策がこのように同時に選択されるものである。比較的少数の離散値のみをとりうる他のパラメータは、有利にはこのようなサーチ・グリッド形式で取り扱われうる。
【0078】
当業者によれば、反復的な数学的な最適化には、修正ニュートン法、最小2乗当てはめアルゴリズム、非線形制約最適化等の多くの数学的最適化方法及び技術が使用されうることが認識されよう。更に、望ましくは最小化される変更されたスキャン時間といった好ましさの関数の場合は、最適化方法はもちろん望ましくは好ましさの因子の関数を最小化する。
【0079】
最適化ルーチンの集束の際、更新された当てはめられた選択可能なパラメータは望ましくは、ステップ610において承認のためにユーザへ表示される。望ましくは、パラメータ限界及びモニタパラメータ値もまた、例えば図3のステップ508、510に従って、最適化されたパラメータ値を用いて再計算される。再計算ステップ510から生じた最適化された動作曲線を見直した後、ユーザは、望ましくは最適化結果を受け入れるかこれらの結果を拒否するオプションを有する。ユーザが結果を受け入れる場合、選択可能なパラメータの更新された当てはめられた値は、ステップ612で戻され、パラメータ値の更新は図3のステップ532で行われる。ユーザが結果を拒否する場合、ステップ614で選択可能なパラメータの元の値が戻される。
【0080】
概説するに、ユーザは、ステップ504及び506に従ってマスタデータベースメモリ68からシーケンス(例えば予め設計されたシーケンス)をロードすることにより、又は、ステップ524及び526に従って図2Aの選択可能なパラメータディスプレイ100を通じてパラメータ値を個々に設定することにより、又は、ステップ530及び532に従って最適化ルーチンを用いることにより、又は、これらの方法の任意の組合せにより、適切なパラメータ値を選択する。ユーザは、図2B乃至図2Eに夫々示される典型的な表示200、300、400、420中に与えられるモニタパラメータ及び動作曲線を通じてパラメータ変化の影響に関するリアルタイムのフィードバックを受ける。ユーザは、選択されたパラメータ値に満足すると、一般的にはユーザは、ユーザインタフェース60の適切な選択入力手段(図示せず)を用いてスキャンを実行することを選ぶ。
【0081】
図4を特に参照して上述した最適化ルーチンは、本質的に自動化されている。しかしながら、本発明の他の面では、半自動化された最適化は、次に説明するようにパラメータの選択においてより高い柔軟性を与える。
【0082】
ここで図6を参照するに、好ましさの因子の関数、例えば式(6)の典型的なdes_factor関数は、選択可能なパラメータの値のマトリックスに対して計算される。典型的な図6において、好ましさの因子の関数は、複数の位相マトリクス値及び複数のエコー時間TR値を有するドメイン値のグリッドに対して計算されプロットされる。計算を行うとき、図6に示す好ましさの関数のサーフェスのワイヤメッシュ700を構築するために、推定スキャン時間は、2.0分、2.5分、3.0分、3.5分及び4.0分の値を有するパラメータとしてとられる。好ましさの関数は、3次元サーフェスのプロット中にワイヤメッシュサーフェス表現700によって表わされる。望ましい実施例では、ユーザがサーフェス700に沿って動かすことを可能とする対話型カーソル702が与えられる。このような動きは、位相マトリクスとエコー時間TRに対する値を有する異なるドメイン値を選択することに対応する。位相マトリクス、TR、及び好ましさの因子のカーソル値は、望ましくは数値的に表現される704。サーフェス700に亘って動くことにより、ユーザは、計算された好ましさの因子のプロットに基づいて対応する位相マトリクス及びTRパラメータに対する最適化された値を選択しうる。即ち、半自動化された最適化が行われる。
【0083】
図6を参照して上述した半自動化方法の利点は、ユーザが好ましさの因子の浅い極値を認識し利用しうることである。典型的なサーフェス700を考えると、完全に自動化された最適化ルーチンは、最大の好ましさの因子の値706を識別し選択するであろう。しかしながら、この極値は、エコー時間TRに対する長めの値に対応するため、約3.5分の同様に長いスキャン時間となることに注意すべきである。サーフェス700の図式的な表現から、好ましさの因子がその最大値706からわずかにのみ減少するかなり大きい値の範囲708が存在することが認識されよう。従って、ユーザは、任意に、はるかに低いエコー時間TRと、約2.7分の同様に短いスキャン時間で、同様に長いが完全に最大化されてはいない好ましさの因子を与える値710といった他の値を選択しうる。
【0084】
図6の図式的な好ましさの因子の表現は、例示としてのみ与えられるものである。当業者によれば、同様の図式的な構造は、様々な最適化問題に対する幅広い範囲の他のパラメータを相互に関連付けるために発生されうることが認識されるであろう。ドメインパラメータの選択は、望ましくは、MRIスキャンの種類と所望のイメージング性質に依存する。サーフェスのプロットを可能とするために、ドメイン中の選択可能なパラメータの数は、1つ(線形プロット)又は2つ(サーフェスプロット)に維持されるべきである。
【0085】
ある種のファスト・スピン・エコー(FSE)イメージングでの使用に適した好ましさの因子の他の実施例は、Cプログラム言語で書かれた一部のコード部分として以下のように与えられる。
【0086】
【数7】
式7中、目標となる解像度は、ペナルティ関数を受けない。しかしながら、推定スキャン時間、エコー時間、及びエコー間間隔は、fsigma()の形のペナルティ関数を受ける。
【0087】
式(8)の好ましさの関数des_factorは、パラメータ、例えばpen_con1、pen_upr1等に依存する。適切なパラメータ値を選択することにより、好ましさの関数は、様々なFSEイメージング状況に使用されうる。骨髄造影FSEでは、以下のパラメータが適している(尚、アプリケーションは解像度(256×512)を最初に指定し、PSR=1.625、スライス数=21、及びTR=4733ミリ秒を指定する)。
【0088】
【数8】
頭部領域をイメージングするとき、以下のパラメータが適している(尚、アプリケーションは解像度(256×384)を最初に指定し、PSR=0.75、スライス数=24、及びTR=5216ミリ秒を指定する)。
【0089】
【数9】
このように、式(7)の好ましさの因子は、様々なFSEイメージング状況、例えば骨髄造影イメージングや頭部領域のイメージングに対して、例えば式(8)及び式(9)にそれぞれ従って単純にパラメータ値を変化させることによって、適用可能である。1つの実施例では、パラメータは、ユーザインタフェースプロセッサ60のパラメータページ(図示せず)を通じてアクセス可能である。
【0090】
望ましくは、グラフィック・ユーザ・インタフェース60は、訓練モードを含む。この場合、スキャンの実行を選択すると、ユーザ・インタフェース60は、最初に、判定段階540において、訓練モードがオンであるかどうかを調べる。訓練モードがアクティブでなければ、ユーザ・インタフェース60は、例えば図1に特に既に示した典型的なMRI装置実施例に従って、ステップ542において選択されたパラメータに従ってスキャンを実行させるようMRI装置に命令をする。
【0091】
しかしながら、判定段階540において、ユーザインタフェース60が、訓練モードがアクティブであると判定すると、ユーザインタフェースや有利にはステップ544においてスキャンシミュレーションを実行する。スキャンシミュレーションは、選択されたパラメータ値を入力として用いて、任意の適切なMRI訓練シミュレーションソフトウエアを用いることが望ましい。このように、ユーザは、やはり実際の診療上のMRIイメージングに用いられる同じグラフィック・ユーザ・インタフェース60を用いて有利に訓練を受ける。更に、動作曲線表示200(又は300又は400)上に表示されるシミュレーションされた画像を対応する定性的なパラメータ、例えばSNR、解像度等と比較することにより、ユーザは有利に、モニタパラメータ値を、それと共に得られるMRI画像中で一般的に観察される特徴と相関させることを有利に学習する。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の1つの面によるグラフィック・ユーザ・インタフェースを有するMRI装置を示す図である。
【図2A】選択可能なMRI動作パラメータを対話形式で示す第1の表示領域の望ましい実施例を示す図である。
【図2B】モニタパラメータを示す第2の表示領域の望ましい実施例を示す図である。
【図2C】モニタパラメータを示す第2の表示領域の他の望ましい実施例を示す図である。
【図2D】モニタパラメータを示す第2の表示領域の更なる他の望ましい実施例を示す図である。
【図2E】動作曲線を示す第2の表示領域の更なる他の望ましい実施例を示す図である。
【図3】ユーザインタフェース方法の望ましい実施例を示すフローチャートである。
【図4】最適化アルゴリズムの望ましい実施例を示すフローチャートである。
【図5】ペナルティ関数の望ましい実施例を示すプロットである。
【図6】半自動化された最適化での使用のための典型的な好ましさのサーフェスのグラフである。
Claims (27)
- 磁気共鳴撮像(MRI)装置の操作者を誘導する方法であって、
複数のMRI動作パラメータに依存する好ましさの因子の関数を計算する段階と、
前記好ましさの因子の関数の分析を通じて前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る段階とを含む方法。 - 前記好ましさの因子の関数を計算する段階は、
モニタ関数を計算する段階と、
前記複数のMRI動作パラメータから選択される第1のパラメータに対応するペナルティ関数を計算する段階と、
前記モニタ関数と前記ペナルティ関数を数学的に結合することによって前記好ましさの因子の関数を計算する段階とを含む、請求項1記載の方法。 - 前記モニタ関数を計算する段階は、推定信号対雑音比の値を計算する段階を含み、
前記数学的に結合する段階は、前記推定信号対雑音比を前記ペナルティ関数と加算的又は減算的に結合する段階を含む、請求項2記載の方法。 - 前記ペナルティ関数を計算する段階は、前記第1のパラメータの予め選択された範囲内に禁止的に望ましくない値を有するバリア関数を計算する段階を含む、請求項2又は3記載の方法。
- 前記ペナルティ関数を計算する段階は、
前記第1のパラメータの値がデフォルト範囲からますます逸脱するにつれてあまり好ましくなくなる値を有する関数を計算する段階を含む、請求項2又は3記載の方法。 - 前記好ましさの因子の関数の分析を通じて前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る段階は、
反復的最適化アルゴリズムを用いて、前記複数のMRI動作パラメータのうちの1つに対して前記好ましさの因子の関数を最適化する段階を含む、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の方法。 - 前記好ましさの因子の関数の分析を通じて前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る段階は、
前記複数のMRI動作パラメータのうちの少なくとも1つに対してプロットされた前記好ましさの因子の関数のプロットを図式的に表示する段階と、
前記最適化された値を選択したものをMRI装置の操作者から受け取る段階とを含む、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の方法。 - 前記好ましさの因子の関数は、前記複数のMRI動作パラメータに対する許容可能な値の組合せの少なくとも1つの範囲を示す動作曲線を含む、請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の方法。
- 前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る段階は、
前記動作曲線を図式的に表示する段階と、
前記最適化された値を選択したものをMRI装置の操作者から受け取る段階とを含む、請求項8記載の方法。 - 前記複数のMRI動作パラメータの初期値を受け取る段階と、
前記MRI動作パラメータに対応する限界値を計算する段階と、
一組のモニタパラメータについての値を計算する段階と、
前記MRI動作パラメータのサブセットの値を表示する段階と、
前記MRI動作パラメータのサブセットについての限界値を表示する段階と、
前記計算されたモニタパラメータ値を表示する段階とを更に含む、請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の方法。 - 前記最適値を得る段階は、
選択されたMRI動作パラメータの値を関連するユーザからの入力に基づいて更新する段階を含み、前記更新する段階は前記表示された限界値によって制約される、請求項10記載の方法。 - 前記MRI動作パラメータのサブセットの値を表示する段階は、前記選択されたMRI動作パラメータの値をグラフィック・ユーザ・インタフェース上に表示されるスライダ上に表示する段階を含み、
前記MRI動作パラメータのサブセットについての限界値を表示する段階は前記選択されたMRI動作パラメータに対応する限界値を前記スライダ上に表示する段階を含む、請求項11記載の方法。 - 前記選択されたMRI動作パラメータの値を更新する段階は、
前記関連するユーザが前記スライダを動かすことにより前記選択された動作パラメータについての新しい値を受け取る段階を含み、前記スライダを動かすことは前記選択されたMRI動作パラメータに対応する前記限界値によって制約される、請求項12記載の方法。 - 独立パラメータ値、従属パラメータ値、及び画像のうちの少なくとも1つを含む撮像セッションに関する情報をデータレポジトリに格納する段階と、
前記データレポジトリの選択された内容を表示する段階と、
前記データレポジトリの前記表示された内容に基づいて前記ユーザから格納された撮像セッションを選択したものを得る段階と、
前記格納された選択された撮像セッションに対応する前記複数のMRI動作パラメータについての初期値を前記データレポジトリから検索する段階とを更に含む、請求項1乃至13のうちいずれか一項記載の方法。 - 前記データレポジトリをリモートにモニタし、MRI装置の欠陥又は前記撮像セッションで用いられる最適に及ばない撮像条件を検出するよう前記格納された撮像セッションを分析する段階を更に含む、請求項14記載の方法。
- 磁気共鳴を励起する手段と、前記磁気共鳴を検出する手段とを含む、磁気共鳴撮像(MRI)装置であって、
複数のMRI動作パラメータに依存する好ましさの因子の関数を計算する手段と、
前記好ましさの因子の関数の分析を通じて前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る手段とを含む、MRI装置。 - 前記MRI動作パラメータに対応する限界値を計算する手段と、
前記MRI動作パラメータのサブセットの値をそれに対する限界値と共に表示するグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)手段とを更に含み、
前記GUI手段は関連するユーザからの前記GUIを介した入力に基づいて選択された動作パラメータの値を更新し、前記更新は前記限界値によって制約される、請求項16記載のMRI装置。 - 前記限界値を計算する手段は、前記選択された動作パラメータの更新に応じて前記MRI動作パラメータに対する新しい限界値を計算する、請求項17記載のMRI装置。
- 前記MRI動作パラメータのサブセットは、繰り返し時間(TR)、解像度、エコー間間隔、帯域幅、及びエコー時間(TE)のうちの少なくとも1つを含む、請求項17又は18記載のMRI装置。
- 推定信号対雑音比(SNR)、解像度、スキャン時間、比吸収率(SAR)、磁場変化の割合(dB/dt)、T1重み、T2重み、及びプロトン密度重みのうちの少なくとも1つを含むモニタパラメータを計算するモニタ手段を更に含み、
前記GUI手段は、前記モニタ手段によって計算されるモニタパラメータ値を表示し、前記GUI手段は、(i)選択された動作パラメータの値の更新に応答して前記モニタパラメータを更新するよう前記モニタ手段を呼び出し、(ii)前記更新されたモニタパラメータを表示する、請求項17乃至19のうちいずれか一項記載のMRI装置。 - 前記モニタパラメータの表示は、
比吸収率(SAR)を示す第1の成分及び磁場の変化の割合(dB/dt)を示す第2の成分と、
T1重みを示す第1の成分、T2重みを示す第2の成分、及びプロトン密度重みを示す第3の成分と、
のうちの少なくとも一方を有する表示された積み重ねられた矢印を含む、請求項20記載のMRI装置。 - 前記好ましさの因子の関数を計算する手段は、選択されたモニタパラメータを前記複数のMRI動作パラメータから選択される第1のMRI動作パラメータに対応するペナルティ関数と組み合わせることによって好ましさの因子を計算する段階を含む、請求項20又は21記載の方法。
- 前記MRI動作パラメータに対する予め記録された値の組を前記予め記録された値の組に対応するサンプル画像と共に格納するマスタデータベースメモリを更に含み、
前記GUI手段は、前記マスタデータベースメモリ中に格納された前記予め記録された値の組の印を前記サンプル画像のうちの少なくとも1つと共に表示する、請求項16乃至22のうちいずれか一項記載のMRI装置。 - 前記MRI装置が撮像を行う動作モードと、
前記MRI装置がシミュレーションを行うトレーニングモードの、
いずれかを選択するモード選択器を更に含む、請求項16乃至23のうちいずれか一項記載のMRI装置。 - 前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る手段は、
反復的最適化アルゴリズムを用いて前記好ましさの因子の関数を前記複数のMRI動作パラメータのうちの少なくとも1つに対して最適化する反復的最適化手段を含む、請求項16乃至24のうちいずれか一項記載のMRI装置。 - 前記好ましさの因子の関数を計算する手段は、前記複数のMRI動作パラメータに対する値の許容可能な組み合わせを示す動作曲線を計算する、請求項16乃至25のうちいずれか一項記載のMRI装置。
- 前記複数のMRI動作パラメータに対する最適値を得る手段は、
前記動作曲線を図式的に表示し、MRI操作者からの値の最適化された組合せを選択したものを受け取るグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)手段を含む、請求項26記載の装置。
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