JP2016106976A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】WW/WLの微調整の手間を減らす又は不要とするMRイメージング装置を提供する。【解決手段】MRイメージング装置の信号処理手段7は、撮像条件を入力する入力手段22と、撮像条件に依存して予め定められた第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して格納したテーブルを記憶するテーブル記憶手段212と、検出された核磁気共鳴信号をもとに被検体の画像を再構成する再構成手段90と、再構成された画像と入力された撮像条件とを組み合わせて記憶する画像記憶手段211と、再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数をテーブルから抽出し、第1係数と再構成された画像上の被検体の平均画素値とを乗算することでウィンドウ幅を算出すると共に第2係数と平均画素値とを乗算することでウィンドウレベルを算出するウィンドウ処理手段100と、再構成された画像を所定のWW/WLで表示する表示手段20と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、核磁気共鳴現象を利用して被検体の所望部位の断層像を得る磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、表示させる画像のウィンドウ幅とウィンドウレベルを自動設定する磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージング装置(以下、適宜MRイメージング装置という)において、操作者は、撮像により得られた画像を表示する際、必要に応じて、自らが読影し易いウィンドウ幅(Window Width:以下、適宜WWと表記する)とウィンドウレベル(Window Level:以下、適宜WLと表記する)に微調整して画像を表示しているのが現状である。
例えば、MRイメージング装置におけるT1強調画像とT2強調画像とを比較すると、T1強調画像はコントラストが低く、T2強調画像はコントラストが高い。そのため、操作者は、T1強調の画像を表示するときのWWが、T2強調の画像を表示するときのWWよりも小さい値になるように調整して画像のコントラストを高くなるように表示する必要がある。
また、例えば、同じT1強調画像でも、3D撮像により得られたものは2D撮像により得られたものと比べ、撮像条件である繰り返し時間TR(repetition time)が短いために、T1強調のコントラストが一般的に高い。そのため、撮像した画像のコントラストが高ければ、操作者は、画像を表示する際にWWを大きな値にすることでコントラストを読影し易いものにして表示する必要がある。このように、撮像した画像のコントラストに依存してWWの適切な値は異なるため手動での調整が必要とされている。
また、MRイメージング装置の操作者である病院の技師や医師は、画像を診断に用いるために、画像の被検体でない背景ノイズの部分は表示されないことを望んでいる。そのため、この場合には、操作者は、画像の背景を除いた被検体の画素だけが表示されるようにWLを手動調整する必要がある。
従来、WLとWW(以下、適宜WW/WLと表記する)を自動設定する技術が知られている(特許文献1、2参照)。特許文献1に記載の画像表示装置は、画像データの画素値のヒストグラムを作成し、このヒストグラムの度数(縦軸)が予め定めた閾値以上の画素数となるような画素値(横軸)の最小値から最大値までの幅をWWとして決定している。
特許文献2に記載のMRI装置は、マルチスライス撮影等で得られる各画像の画素値がそのスライス間で連続性をもつことを前提として、複数の画像のWW/WLがスライス位置に対して連続的に変化するように一括設定する。
なお、操作者が手動でWW/WLを設定する際に、背景ノイズを日立たないように暗く表示するようにWW/WLを設定する技術が特許文献3に記載されている。
特開昭63−84526号公報 特開2004−57389号公報 特開2013−165855号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、画素値のヒストグラムを作成するが、各画素値についての度数(画素数)の分布は、表示すべき画像のコントラストの種類によって異なっている。また、特許文献1に記載の装置は、単にヒストグラムの横軸の幅からWWを求めるものであり、操作者にとって読影し易いようなWWの値を求めることができなかった。ディスプレイに表示させる画像がT1強調画像なのかT2強調画像なのかなどのコントラストの種類を考慮しなければ、読影し易いWWの値が求められるものではない。
また、図7の左側に一例を示すT1強調画像と、図7の右側に一例を示すT2強調画像とは、白く表示される組織や黒く表示される組織の種類が異なるので、それら2つの画像のコントラストは、見た目が全く異なったものとなっている。通常、例えばT1強調画像ならば、各組織(例えば、白質と灰白質)のT1値の違いが、画像の濃淡の違いとして読影し易いように、医師などの操作者がWW/WLを調整している。これら2つの画像を1つの画面に並べて表示する場合もある。したがって、このような様々なコントラストの画像へのWW/WLの設定には、特許文献1に記載の装置では対応できない問題がある。なお、特許文献2,3に記載の装置では、画像のコントラストの違いによるWW/WLの設定が考慮されていない。
そこで本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、WW/WLの微調整の手間を減らす、または不要とすることができる磁気共鳴イメージング装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、所定の撮像条件で被検体に核磁気共鳴信号を発生させると共に当該核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、前記撮像手段を制御する制御部と、前記検出された核磁気共鳴信号に所定の信号処理を施して前記被検体の画像を表示する信号処理部と、を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、前記信号処理部は、撮像条件を入力する入力手段と、撮像条件に依存して予め定められた第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して格納したテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記検出された核磁気共鳴信号をもとに前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、前記再構成された画像と前記入力された撮像条件とを組み合わせて記憶する画像記憶手段と、前記再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数を前記テーブルから抽出し、抽出した第1係数と前記再構成された画像上の被検体の平均画素値とを乗算することでウィンドウ幅を算出すると共に前記抽出した第2係数と前記平均画素値とを乗算することでウィンドウレベルを算出するウィンドウ処理手段と、再構成された画像を所定のウィンドウ幅及びウィンドウレベルで表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、磁気共鳴イメージング装置は、第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して格納したテーブルを記憶しており、表示しようとする再構成された画像に対して、この画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数をテーブルから抽出し、この抽出した値を用いてウィンドウ幅及びウィンドウレベルを算出する。これにより、ウィンドウ幅及びウィンドウレベルの微調整の手間を減らす、または不要とすることができる。また、第1係数及び第2係数は、撮像条件に依存して予め定められているので、様々なコントラストの画像についてのウィンドウ幅及びウィンドウレベルの設定に対応することができる。したがって、磁気共鳴イメージング装置は、ディスプレイに表示させる画像がT1強調画像なのかT2強調画像なのかなどのコントラストの種類を撮像条件として考慮しており、読影し易いWW/WLの値を求めることができる。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、前記ウィンドウ処理手段が、前記再構成された画像に応じて所定の閾値を算出する閾値算出手段と、前記再構成された画像の各画素値と前記閾値とを比較して前記閾値以上となる全ての画素値を平均することで前記平均画素値を算出する平均画素値算出手段と、を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、磁気共鳴イメージング装置において、再構成された画像上の被検体の平均画素値を容易に算出することができる。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、前記閾値算出手段が、前記再構成された画像を縮小する画像縮小手段と、前記縮小画像の最大画素値を求める最大画素値算出手段と、前記最大画素値に予め定められた係数を乗算することで前記閾値を求める乗算手段と、を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、磁気共鳴イメージング装置において、再構成された画像を縮小した画像は、画像が粗くなって各画素の画素値が平均化されるので、画素値が極端に高い画素を低減することができる。つまり、縮小前の画像において、局所的に大きな画素値を取る領域があった場合でも、この縮小した画像は、縮小によりその領域を無視できるような平滑化された分布の画像になり易くなる。したがって、縮小した画像の各画素の画素値に基づいて算出した、画素値についての閾値を用いれば、縮小前の画像において局所的に大きな画素値を取る領域の有無に拘わらずに安定して、縮小前の再構成された画像において、被検体の部分と背景ノイズの部分とを切り分けるときの画素値についての閾値精度を高めることができる。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、前記信号処理部が、前記テーブル記憶手段に、前記第1係数及び第2係数の固定値を予め格納したプリセットテーブルと、所定の演算により算出された第1係数及び第2係数を格納する学習テーブルとを記憶し、前記ウィンドウ処理手段が、自動設定に用いるテーブルとして前記プリセットテーブルと前記学習テーブルのいずれかを受け付けるテーブル受付手段と、前記再構成された画像を前記表示手段に表示したときにウィンドウ幅及びウィンドウレベルの設定値の手動による変更を受け付けて前記表示手段に表示した画像に反映する手動設定受付手段と、前記設定値の手動による変更を受け付ける度にウィンドウ幅及びウィンドウレベルの変更された値を検出し、この検出値を前記平均画素値で除算することで第1係数及び第2係数を順次算出する係数算出手段と、前記算出された第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して蓄積する係数蓄積手段と、前記撮像条件毎に分類して蓄積された第1係数及び第2係数のうち最新のものから予め定められた所定回数分までの平均値を前記学習テーブルに格納するテーブル作成手段と、を備え、前記テーブル受付手段で受け付けたテーブルから、前記再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数を抽出してウィンドウ幅及びウィンドウレベルを算出することが好ましい。
これによれば、操作者は、ウィンドウ幅及びウィンドウレベルを算出するための自動設定に用いるテーブルとして、プリセットテーブルと学習テーブルのいずれかを選択することができる。学習テーブルを選択した場合、操作者の好みを反映して学習したウィンドウ幅及びウィンドウレベルで画像を表示することができる。
本発明によれば、ウィンドウ幅及びウィンドウレベルの微調整の手間を減らす、または不要とすることができる。
本発明の実施形態に係るMRイメージング装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図1の信号処理部の構成例を示す模式図である。 図1の信号処理部に記憶されるテーブルの一例である。 本発明の実施形態に係るMRイメージング装置の処理の流れを示すフローチャートである。 図1の信号処理部の他の構成例を示す模式図である。 図5の信号処理部の処理の流れを示すフローチャートである。 表示画像の一例である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置であるMRイメージング装置について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るMRイメージング装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。MRイメージング装置1は、核磁気共鳴現象(NMR現象)を利用して被検体Pの断層画像を得るもので、静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系4と、受信系5と、制御部6と、信号処理部7とを備えている。
静磁場発生系2は、被検体Pに静磁場を与えるものであり、静磁場発生部8を備えている。静磁場発生部8は、被検体Pの周りにその体軸方向または体軸と直交する方向に強く均一な静磁場を発生させるものであり、被検体Pの周りのある広がりをもった空間に配置された磁石からなる。この磁石は、例えば永久磁石、または常電導方式の磁石あるいは超電導方式の磁石である。ここで、静磁場発生部8が常電導方式あるいは超電導方式の磁石の場合、静磁場発生系2は、静磁場発生部8に電源を供給する静磁場電源を備える。
傾斜磁場発生系3は、被検体Pに傾斜磁場を与えるものであり、傾斜磁場コイル10と、傾斜磁場電源11とを備えている。傾斜磁場コイル10は、X、Y、Zの三軸方向(周波数エンコード方向、位相エンコード方向及びスライス方向)に巻かれており、それぞれのコイルは傾斜磁場電源11に接続されている。
傾斜磁場電源11は、制御部6からの命令に従って傾斜磁場コイル10を駆動するものである。これにより、傾斜磁場コイル10は、X、Y、Zの三軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体Pに印加するようになっている。傾斜磁場Gx、Gy、Gzを用い、スライス方向傾斜磁場、位相エンコード方向傾斜磁場、周波数エンコード方向傾斜磁場を印加する。スライス方向傾斜磁場の加え方により、被検体Pに対するスライス面を設定することができる。また、周波数エンコード方向の傾斜磁場及び位相エンコード方向の傾斜磁場によりNMR信号に空間的位置情報を付与することができる。
送信系4は、被検体Pの生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴(NMR)を起こさせる高周波パルスを照射するものであり、高周波発生器12と、変調器13と、高周波アンプ14と、送信側高周波コイル15aとを備えている。
高周波発生器12は、高周波パルスを発生する。変調器13は、高周波発生器12から出力された高周波パルスを制御部6の命令に従って変調する。高周波アンプ14は、変調された高周波パルスを増幅する。送信側高周波コイル15aは、被検体Pに近接して配置されており、増幅された高周波パルス(電磁波)を被検体Pに照射する。
受信系5は、被検体Pの生体組織の原子核の磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)を検出するものであり、受信側高周波コイル15bと、増幅器16と、A/D変換器17と、検波器18とを備えている。
受信側高周波コイル15bは、被検体Pに近接して配置されており、送信側高周波コイル15aから照射された電磁波である高周波パルスによる被検体Pからの応答の電磁波であるNMR信号を検出する。増幅器16は、検出されたNMR信号を増幅する。A/D変換器17は、増幅されたNMR信号をデジタル信号に変換する。検波器18は、送信系4の高周波発生器12と接続されており、デジタル変換されたNMR信号を直交位相検波し、制御部6からの命令によるタイミングでリサンプリングした二系列の収集データとする。この二系列の収集データの信号は、制御部6から信号処理部7に送られるようになっている。
上記傾斜磁場発生系3の傾斜磁場コイル10と、送信系4の送信側高周波コイル15aと、受信系5の受信側高周波コイル15bとは、静磁場発生系2の静磁場発生部8の発生する静磁場の磁場空間内に設置されており、本発明における撮像手段9を構成している。
撮像手段9は、所定の撮像条件で被検体Pに核磁気共鳴信号(NMR信号)を発生させると共に当該核磁気共鳴信号を検出する。
制御部6は、撮像手段9を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)の制御で動作する。制御部6は、高周波パルスと傾斜磁場を所定のパルスシーケンス(pulse sequence)で繰り返し印加してNMR信号を計測データとして収集する。この制御部6は、被検体Pの断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系4、傾斜磁場発生系3、あるいは受信系5に送り、所定のパルスシーケンスで傾斜磁場及び高周波パルスを発生させるとともにNMR信号を検出し、所定のNMR信号が収集されるようにする。
信号処理部7は、検出されたNMR信号に所定の信号処理を施して被検体Pの画像を表示するものであり、計算機19と、ディスプレイ20と、記憶部21と、入力デバイス22とを備えている。この信号処理部7の構成例を図2に示す。
計算機19は、例えば、一般的なコンピュータで実現することができ、CPUと、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、入力/出力インタフェースとを含んで構成されている。
計算機19は、受信系5で検出したNMR信号を用いてフーリエ変換、画像再構成等の処理を行い画像化してディスプレイ20に表示するようになっている。
ディスプレイ(表示手段)20は、再構成された画像である断層像を表示するものであり、再構成された画像を所定のウィンドウ幅(以下、単にWWと表記する)及びウィンドウレベル(以下、単にWLと表記する)で表示する。このディスプレイ20は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electronic Luminescence)等から構成される。再構成された画像は記憶部21に記憶されている。
記憶部(記憶手段)21は、断層像等の画像データや各種データを記憶するものであり、例えば磁気ディスク、光ディスク、一般的な画像メモリ等から構成される。図2に一例を示す記憶部21は、画像記憶手段211と、テーブル記憶手段212とを備えている。
画像記憶手段211は、再構成された画像と入力された撮像条件とを組み合わせて記憶する。この撮像条件は、入力デバイス22で入力される。
入力デバイス(入力手段)22は、信号処理部7で行う処理や撮像条件など制御情報を入力するものであり、例えばキーボードやマウスあるいはタッチパネルと、条件設定に必要なGUI(Graphical User Interface)を表示する表示部などを備えている。この入力デバイス22を介して設定される撮像条件として、パルスシーケンスの選択や条件が含まれる。
テーブル記憶手段212は、所定の第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して格納したテーブルを記憶するものである。ここで、第1係数及び第2係数は、撮像条件に依存して予め定められたものである。このテーブルの一例を図3に示す。図3に示すように、パルスシーケンスの種別によって、撮像条件として用いる個々の撮像パラメータは異なっている。
シーケンスAは、例えばスピンエコー法のパルスシーケンスであって、撮像パラメータとして繰り返し時間TRとエコーの時間TE(echo time)の条件の分類毎に、第1係数A及び第2係数Bの値が準備されている。すなわち、ここでは、TRの値が所定範囲内か、その範囲の下限以下か、その範囲の上限より長いか、かつ、TEの値が短いか長いかに応じて、第1係数A及び第2係数Bのペアが6組だけ準備されている。
シーケンスBは、例えばグラジェントエコー法のパルスシーケンスであって、撮像パラメータとしてTRとTEに加えてフリップ角FA(flip angle)の条件の分類毎に、第1係数A及び第2係数Bの値が準備されている。すなわち、ここでは、TRの値が短いか長いか、かつ、TRが短い場合にFAが小さいか大きいか、かつ、TEの値が短いか長いかに応じて、第1係数A及び第2係数Bのペアが6組だけ準備されている。
シーケンスCは、例えば拡散強調法のパルスシーケンスであって、撮像パラメータとしてTEと、拡散度合を示すbファクタ(b value)の条件の分類毎に、第1係数A及び第2係数Bの値が準備されている。すなわち、ここでは、bファクタの値が小さいか大きいか、かつ、TEの値が短いか長いかに応じて、第1係数A及び第2係数Bのペアが4組だけ準備されている。
図3に示す例では、TEの値が短いか長いかの条件は、シーケンスA、シーケンスB、シーケンスCに共通のものとした。ここで、TE<50msの条件範囲は、比較的コントラストが低いT1強調画像に適したものであり、50ms≦TEの条件範囲は、比較的コントラストが高いT2強調画像に適したものである。
撮像条件の条件範囲毎に定める第1係数A及び第2係数Bは、所望のコントラストとして表示されるように、且つ、画像の背景ノイズが暗く目立たないように予め定めた値の一例である。ここで、画像の平均画素値をM、画像の背景ノイズの値をNBとすると、第1係数A、第2係数Bを次の式(1)を満たすようにそれぞれ設定しておくと、画像の背景ノイズが暗く目立たなくなるので、そのように設定した。なお、画像の背景ノイズNBの値は、事前に被検体を実際に撮像して、背景の画素値がどのくらいになるのかを求めた経験値である。
(B−A/2)×M≧ NB … 式(1)
図2に戻って、説明を続ける。ここでは、計算機19は、図2に示すように、再構成手段90と、ウィンドウ処理手段100と、を備えている。再構成手段90は、撮像手段9により検出されたNMR信号をもとに、従来公知の一般的な手法で被検体の画像を再構成する。再構成された画像としては、例えば、256ピクセル×256ピクセルや512ピクセル×512ピクセルといった大きさの画像が得られている。この再構成された画像は、その撮像条件と共に画像記憶手段211に格納される。
ウィンドウ処理手段100は、再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数をテーブルから抽出し、この抽出した値を用いて、再構成された画像のウィンドウ幅(以下、単にWWと表記する)及びウィンドウレベル(以下、単にWLと表記する)を算出するものである。なお、WW及びWLを、WW/WLと表記する場合もある。
このウィンドウ処理手段100は、テーブルから抽出した第1係数Aを、再構成された画像上の被検体の平均画素値に対して乗算することでWWを算出する。また、ウィンドウ処理手段100は、テーブルから抽出した第2係数Bを、再構成された画像上の被検体の平均画素値に対して乗算することでWLを算出する。すなわち、ウィンドウ処理手段100は、平均画素値をMとすると、次の式(2)及び式(3)を演算する。
WW=A×M … 式(2)
WL=B×M … 式(3)
本実施形態では、ウィンドウ処理手段100は、図2に示すように、閾値算出手段110と、平均画素値算出手段120と、を備えることとした。
閾値算出手段110は、再構成された画像に応じて所定の閾値を算出するものである。ここでは、閾値算出手段110は、画像縮小手段111と、最大画素値算出手段112と、乗算手段113と、を備えることとした。
画像縮小手段111は、再構成手段90で再構成された画像を縮小するものである。
画像縮小手段111は、画像記憶手段211に格納されている再構成された画像(元画像)を、メモリ上で予め定められた大きさ(n×mマトリックス)の画像に縮小する。ここで、nやmは、マトリックスの縦や横に配列されるピクセル数を表す。n×mの具体例としては、6×6、6×8、8×8、8×10又は10×10などを挙げることができる。画像縮小手段111が作成する縮小画像は、元画像よりも粗い画像となる。
最大画素値算出手段112は、縮小画像の最大画素値を求めるものである。
最大画素値算出手段112は、例えば、メモリ上で縮小画像の大きさが6ピクセル×6ピクセルであれば、合計36個の画素値の中で値が最も大きい画素値を求める。例えば、元画像が256ピクセル×256ピクセルであったものが、6ピクセル×6ピクセルに縮小されたとしたら、縮小画像は、元画像よりも非常に粗い画像となるが、元画像に含まれるノイズ部分を除いて、被写体画像の領域だけの信号値の平均値を求めるには都合がよい。なお、画素値が例えば輝度値の場合、画像の黒い領域ほど画素値が小さくなる。
乗算手段113は、最大画素値に予め定められた係数を乗算することで閾値を求めるものである。すなわち、乗算手段113は、最大画素値をMax、予め定められた係数をCとすると、次の式(4)により閾値Thを求める。
Th=Max×C … 式(4)
ここで、係数Cは、0<C<1を満たし、例えばC=0.5とすることができる。なお、本実施形態において、閾値Thは、再構成された画像(縮小前の画像)において、被写体領域(被検体Pのデータ)と背景領域(空気のデータ)とを切り分けるための値としている。したがって、予め定められた係数Cとしては、被写体領域と背景領域とを切り分けることが可能であれば、0.5に限らない。
平均画素値算出手段120は、再構成された画像の各画素値と閾値Thとを比較して閾値以上となる全ての画素値を平均することで平均画素値Mを算出するものである。この平均画素値算出手段120は、画像記憶手段211に格納されている再構成された画像(元画像)において、閾値Th以上の画素値を持つ全ての画素の画素値を合計し、その合計値を画素数で割ることで平均画素値Mを求める。なお、閾値Thは、縮小画像の最大画素値Maxに基づいて算出されているので、元画像に含まれる局所的に大きな画素値を取る領域の影響が低減された分だけ被写体領域の信号値の平均値をより正確に求めることができる。
このようにウィンドウ処理手段100は、再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数A、第2係数Bをテーブルから抽出し、これら抽出した値と、平均画素値算出手段120で算出した平均画素値Mとを用いて前記式(2)及び式(3)を演算することで、WW及びWLを算出する。
次に、MRイメージング装置1の処理の流れを主に信号処理部7の処理を中心として図4を参照(適宜、図1乃至図3参照)して説明する。まず、操作者は、入力デバイス22により、MRイメージング装置1に撮像条件を入力する。これにより、MRイメージング装置1の信号処理部7は、パルスシーケンス、TR、TE、FA、bファクタなどの撮像条件を設定する(ステップS101)。そして、MRイメージング装置1は、制御部6の制御の下、撮像手段9によって、ステップS101で入力された撮像条件に従い撮像を行う(ステップS102)。
続いて、信号処理部7は、再構成手段90によって、ステップS102の撮像で得られた信号を用いて画像再構成する(ステップS103)。そして、信号処理部7は、ステップS101で入力された撮像条件を付帯情報として、ステップS103で再構成された画像と撮像条件を組み合わせてメモリに保存する(ステップS104)。
次に、ウィンドウ処理手段100の閾値算出手段110において、画像縮小手段111は、ステップS104で得られた再構成画像を、n×mマトリックスの画像に縮小し、最大画素値算出手段112は、n×mのマトリックスの画素値の中の最大の画素値Maxを求める(ステップS105)。そして、閾値算出手段110の乗算手段113は、予め定めておいた係数Cと、ステップS105で求めた最大画素値Maxから、再構成画像の中の画素が、背景の空気の領域データなのか被検者のデータであるかを切り分ける閾値Thを前記式(4)で算出する(ステップS106)。
続いて、ウィンドウ処理手段100の平均画素値算出手段120は、ステップS104で得られた再構成画像において、ステップS106で得られた閾値Th以上の画素値を持つ全ての画素の画素値を合計し、その合計値を画素数で割り、平均値(平均画素値M)を求める(ステップS107)。
一方、ウィンドウ処理手段100は、撮像条件に依存して予め定められた係数AとBを格納したテーブルの中から、ステップS104で得られた再構成画像の付帯情報の撮像条件のパルスシーケンス、TR、TE、FA、bファクタなどに該当する係数AとBを抽出する(ステップS108)。
そして、ウィンドウ処理手段100は、ステップS107で得られた平均値MとステップS108で得られた係数A、Bより、WWとWLを前記式(2)及び式(3)で算出する(ステップS109)。そして、信号処理部7は、ステップS109で得られたWWとWLを用いて、ステップS104で得られた再構成画像をディスプレイ20に表示する。(ステップS110)。
以上説明したように、第1実施形態に係るMRイメージング装置は、撮像条件に依存して予め定められた第1係数A及び第2係数Bを撮像条件毎に有しており、表示画像の撮像条件に合致する係数を用いてWWとWLを算出する。したがって、WWとWLの微調整の手間を減らす、または不要とすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るMRイメージング装置は、信号処理部にオプションとして学習機能を追加した点が第1実施形態と相違するので、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図5は、信号処理部にWWとWLの自動設定のオプションとして学習機能を追加した場合の構成例を示す模式図である。
信号処理部7Aにおいて、テーブル記憶手段212Aには、プリセットテーブルT1と、学習テーブルT2とが記憶される。ここで、プリセットテーブルT1は、第1係数A及び第2係数Bの固定値を予め格納したテーブルである。プリセットテーブルT1に格納された第1係数及び第2係数は、第1実施形態と同様に、撮像条件に依存して予め定められたものである。
学習テーブルT2は、計算機19において所定の演算により算出された第1係数A及び第2係数Bを格納するテーブルである。学習テーブルT2に格納される第1係数A及び第2係数Bは、操作者によるWWとWLの変更を学習して設定されるものである。学習テーブルT2は、例えば操作者(個人)毎に設けられる。
信号処理部7Aにおいて、ウィンドウ処理手段100Aは、閾値算出手段110と平均画素値算出手段120を備えると共に、学習機能を実現するために、テーブル受付手段130と、手動設定受付手段140と、係数算出手段150と、係数蓄積手段160と、テーブル作成手段170と、を備えている。
テーブル受付手段130は、WWとWLの自動設定に用いるテーブルとしてプリセットテーブルT1と学習テーブルT2のいずれかを受け付けるものである。操作者は、例えば、入力デバイス22のマウスを操作して、GUIで表示された2つのテーブルのチェックボックスのいずれかをクリックして選択する。これにより、テーブル受付手段130は、再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数を抽出するためのテーブルとして、プリセットテーブルT1又は学習テーブルT2を設定する。
手動設定受付手段140は、再構成された画像をディスプレイ20に表示したときにWWとWLの設定値の手動による変更を受け付けてディスプレイ20に表示した画像に反映するものである。この手動設定受付手段140は、WWとWLを自由に変更できる一般的な従来技術の構成である。手動設定受付手段140によれば、操作者は、例えば、ディスプレイ20に被検体の画像をメイン表示させながら、入力デバイス22のマウスを操作して、WWとWLを変更するためGUI表示されたカーソルやスライダー等を操作して好みのコントラストに調整することができる。
なお、ディスプレイ20に被検体の画像を表示させた当初でWWとWLの変更前には、プリセットテーブルT1を用いて第1実施形態で説明したように当該画像の撮像条件に応じて決まっているWWとWLにて画像を表示する。
係数算出手段150は、設定値の手動による変更を受け付ける度にWWとWLの変更された値を検出し、この検出値を平均画素値Mで除算することで第1係数A及び第2係数Bを順次算出するものである。この係数算出手段150は、次の式(5)に示すように、所定のタイミングで検出したWWを、再構成された画像上の被検体の平均画素値Mで除算することで第1係数Aを算出する。また、係数算出手段150は、次の式(6)に示すように、所定のタイミングで検出したWLを、再構成された画像上の被検体の平均画素値Mで除算することで第2係数Bを算出する。
A=WW/M … 式(5)
B=WL/M … 式(6)
係数蓄積手段160は、算出された第1係数A及び第2係数Bを撮像条件毎に分類して蓄積するものである。係数蓄積手段160は、係数算出手段150がWWとWLの変更を検出したときにディスプレイ20に表示されている画像について、その撮像条件を画像記憶手段211から抽出して、撮像条件の条件範囲を判定して、該当する条件範囲に対応付けて算出された第1係数A及び第2係数Bをメモリに保存する。ここで、撮像条件の条件範囲は、図3に一例を示すようなプリセットテーブルT1の条件範囲と同じものとする。
テーブル作成手段170は、撮像条件毎に分類して蓄積された第1係数A及び第2係数Bのうち最新のものから予め定められた所定回数分までの平均値を学習テーブルT2に格納するものである。この所定回数(学習回数)は特に限定されないが、ここでは例えば10回であるものとして説明する。このテーブル作成手段170は、撮像条件の条件範囲毎にメモリに蓄積された第1係数A及び第2係数Bが10回分に満たない場合、それまで蓄積されている係数で平均値を求める。なお、撮像条件の条件範囲毎にメモリに蓄積された第1係数A及び第2係数Bが10回分を超えた場合、係数蓄積手段160はメモリ上で最も古いものから順に消去して常に10回分の係数が蓄積されるようにしてもよい。
次に、第2実施形態に係るMRイメージング装置1の信号処理部7Aの処理の流れについて図6を参照(適宜、図4及び図5参照)して2段階で説明する。
第1段階では、信号処理部7Aは、プリセットテーブルT1を用いて当初のWWとWLでディスプレイ20に被検体の画像を表示させているものとする。そして、操作者は、表示されている画像のWWとWLをマウスなどの操作により手動で好みのWWとWLに変更する。これにより、信号処理部7Aにおいて、ウィンドウ処理手段100Aの手動設定受付手段140は、WWとWLの設定値の手動による変更を受け付けてディスプレイ20に表示した画像に反映する(ステップS201)。微調整を繰り返すことにより、ディスプレイ20にその時点で表示されている被検体の画像のコントラストが操作者の好み通りのものとなると、操作者は、WWとWLの設定の変更をやめて被検体の画像を観察することになる。
一方、ウィンドウ処理手段100Aの係数算出手段150は、WWとWLの値が所定時間にわたって変化しないと判定すると、その時点のWWとWLの値を変更値として検出し、前記式(5)及び式(6)により、第1係数A及び第2係数Bを算出する(ステップS202)。そして、操作者が、再び、表示されている画像のWWとWLを好みのWWとWLに変更する操作をすると、係数算出手段150は、再び、第1係数A及び第2係数Bを算出することになる。
この繰り返しにより、係数蓄積手段160は、学習テーブルT2の撮像条件の範囲区分毎に、ステップS202で求めた、最新の10回分のAとBの値をメモリに保存する(ステップS203)。
そして、テーブル作成手段170は、学習テーブルT2の撮像条件の範囲区分毎に、ステップS203で保存した、最新の10回分のAと平均値Amを算出すると共に、最新の10回分のBの平均値Bmを算出する(ステップS204)。
さらに、テーブル作成手段170は、その時点で学習テーブルT2の撮像条件の範囲区分毎に持っているAとBを、ステップS204で求めた平均値AmとBmで置き換えることで、AとBを更新する(ステップS205)。このようにステップS205でAとBを最新の10回分の平均値としたことで、学習テーブルT2の撮像条件の範囲区分毎に持っているAとBは、10回分の学習を反映させて更新した値となる。つまり、更新した学習テーブルT2となる。
第2段階では、信号処理部7Aは、プリセットテーブルT1又は学習テーブルT2を用いて当初のWWとWLでディスプレイ20に被検体の画像を表示させるものとする。
このために、操作者は、WWとWLの自動設定に用いるテーブルについて、入力デバイス22により、プリセットテーブルT1又は学習テーブルT2を予め選択しておく。例えば、プリセットテーブルT1が選択されていれば、ウィンドウ処理手段100Aは、図4に示した処理を実行することになる。
一方、学習テーブルT2が選択されていれば、操作者がディスプレイ20に被検体の画像を表示させる操作をしたとき、第2実施形態に係るMRイメージング装置1は、図4に示した処理をステップS101からステップS107を実行した後、ウィンドウ処理手段100Aが、更新した学習テーブルT2の撮像条件の範囲区分毎に持っているAとBを用いてWWとWLを算出することになる(ステップS206)。このとき、ウィンドウ処理手段100Aは、図4に示したステップS107で得られた平均値Mと、その時点で学習テーブルT2に保持されている係数A、Bより、WWとWLを前記式(2)及び式(3)で算出する。そして、信号処理部7Aは、ステップS206で得られたWWとWLを用いて、再構成画像をディスプレイに表示する(ステップS207)。
これにより、操作者がディスプレイ20に被検体の画像を表示させる操作をしたとき、初めから操作者の好みを反映したWWとWLでディスプレイ20に被検体の画像を表示させることができる。つまり、信号処理部7Aは、10回分の学習を事前に行って作成された学習テーブルT2を用いて当初のWWとWLでディスプレイ20に被検体の画像を表示させることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るMRイメージング装置は、WWとWLを算出するための第1係数A及び第2係数Bを学習する機能を有するので、操作者の好みを反映したWWとWLで画像を表示することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。例えば、検出されたNMR信号から再構成された画像において被写体から背景を切り分ける閾値を求める際にメモリ上で作成する縮小画像についてのn×mマトリックスのnおよびmとしては、前記実施形態で例示した6,8,10に限定するものではない。
また、撮像条件の条件範囲毎に定める第1係数A及び第2係数Bを決定するための撮像条件は、前記したパルスシーケンス、TR、TE、FA、bファクタに限定されるものではない。また、撮像条件を区分するための数値の範囲は、図3で示した数値の範囲に限定されるものではない。さらに、撮像条件の条件範囲毎に定める第1係数A及び第2係数Bは、図3で示した値に限定されるものではない。
第2実施形態において、学習回数として10回としたが、これに限定されるものではない。図5には学習テーブルT2を1つだけ示したが、学習テーブルT2の個数は複数でもよい。その場合、個人毎であってもよいし、医院、診療科、部局等の操作者のグループ毎に設けられるようにしてもよい。第1実施形態で説明した信号処理部7に、第2実施形態で説明した手動設定受付手段140を含めてもよい。
1 MRイメージング装置
2 静磁場発生系
3 傾斜磁場発生系
4 送信系
5 受信系
6 制御部
7,7A 信号処理部
8 静磁場発生部
9 撮像手段
10 傾斜磁場コイル(撮像手段)
11 傾斜磁場電源
12 高周波発生器
13 変調器
14 高周波アンプ
15a 送信側高周波コイル(撮像手段)
15b 信側高周波コイル(撮像手段)
16 増幅器
17 A/D変換器
18 検波器
19 計算機
20 ディスプレイ(表示手段)
21 記憶部
22 入力デバイス(入力手段)
90 再構成手段
100,100A ウィンドウ処理手段
110 閾値算出手段
111 画像縮小手段
112 最大画素値算出手段
113 乗算手段
120 平均画素値算出手段
130 テーブル受付手段
140 手動設定受付手段
150 係数算出手段
160 係数蓄積手段
170 テーブル作成手段
211 画像記憶手段
212,212A テーブル記憶手段
P 被検体
T1 プリセットテーブル
T2 学習テーブル

Claims (4)

  1. 所定の撮像条件で被検体に核磁気共鳴信号を発生させると共に当該核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、前記撮像手段を制御する制御部と、前記検出された核磁気共鳴信号に所定の信号処理を施して前記被検体の画像を表示する信号処理部と、を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記信号処理部は、
    撮像条件を入力する入力手段と、
    撮像条件に依存して予め定められた第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して格納したテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記検出された核磁気共鳴信号をもとに前記被検体の画像を再構成する再構成手段と、
    前記再構成された画像と前記入力された撮像条件とを組み合わせて記憶する画像記憶手段と、
    前記再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数を前記テーブルから抽出し、抽出した第1係数と前記再構成された画像上の被検体の平均画素値とを乗算することでウィンドウ幅を算出すると共に前記抽出した第2係数と前記平均画素値とを乗算することでウィンドウレベルを算出するウィンドウ処理手段と、
    再構成された画像を所定のウィンドウ幅及びウィンドウレベルで表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記ウィンドウ処理手段は、
    前記再構成された画像に応じて所定の閾値を算出する閾値算出手段と、
    前記再構成された画像の各画素値と前記閾値とを比較して前記閾値以上となる全ての画素値を平均することで前記平均画素値を算出する平均画素値算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記閾値算出手段は、
    前記再構成された画像を縮小する画像縮小手段と、
    前記縮小画像の最大画素値を求める最大画素値算出手段と、
    前記最大画素値に予め定められた係数を乗算することで前記閾値を求める乗算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記信号処理部は、前記テーブル記憶手段に、前記第1係数及び第2係数の固定値を予め格納したプリセットテーブルと、所定の演算により算出された第1係数及び第2係数を格納する学習テーブルとを記憶し、
    前記ウィンドウ処理手段は、
    自動設定に用いるテーブルとして前記プリセットテーブルと前記学習テーブルのいずれかを受け付けるテーブル受付手段と、
    前記再構成された画像を前記表示手段に表示したときにウィンドウ幅及びウィンドウレベルの設定値の手動による変更を受け付けて前記表示手段に表示した画像に反映する手動設定受付手段と、
    前記設定値の手動による変更を受け付ける度にウィンドウ幅及びウィンドウレベルの変更された値を検出し、この検出値を前記平均画素値で除算することで第1係数及び第2係数を順次算出する係数算出手段と、
    前記算出された第1係数及び第2係数を撮像条件毎に分類して蓄積する係数蓄積手段と、
    前記撮像条件毎に分類して蓄積された第1係数及び第2係数のうち最新のものから予め定められた所定回数分までの平均値を前記学習テーブルに格納するテーブル作成手段と、を備え、
    前記テーブル受付手段で受け付けたテーブルから、前記再構成された画像の撮像条件に合致する第1係数及び第2係数を抽出してウィンドウ幅及びウィンドウレベルを算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114073512A (zh) * 2020-08-21 2022-02-22 富士胶片医疗健康株式会社 磁共振成像装置以及其控制方法和程序
CN117952858A (zh) * 2024-03-27 2024-04-30 中国人民解放军总医院第一医学中心 基于磁共振成像的脑电神经活动定位与分辨率增强方法

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