JP2005348237A - 画像濃度調整装置及びこの装置を備えた画像読取装置 - Google Patents

画像濃度調整装置及びこの装置を備えた画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 濃度の調整に応じてγ特性を変化させて読取データのγ補正を行なうことにより濃度調整を行う場合に画像の諧調が不自然にならないようにする。
【解決手段】 画像の濃度が標準濃度値と異なる濃度値に調整されると、標準濃度値に対応する標準γ特性(a)を変化させた各濃度調整値に対応するγ特性(b)〜(g)が記録γ補正部に設定される。各濃度調整値のγ特性(b)〜(g)は、標準γ特性に対して、標準濃度値からの濃度調整方向に応じて白領域A1又は黒領域A2を濃度調整量に応じて増加させるとともに、中間調特性Mの白領域側又は黒領域側の濃度調整量に応じた一部の波形を変化させた特性となっている。各濃度調整値のγ特性の中間調特性Mの波形を可及的に標準γ特性の中間調特性Mの波形を残した波形としているので、画像の諧調を不自然にすることがなく白又は黒の部分を好適に補正することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、スキャナなどで読み取った原稿の画像データの濃度を当該画像データのγ補正処理により調整する画像濃度調整装置及びこの画像濃度調整装置を用いた画像読取装置に関するものである。
従来、複写機においては、読み取った原稿の種類に応じてγ特性を変化させ、その変化させたγ特性を用いて読み取った画像データのγ補正を行なうことにより記録紙に形成される画像(以下、コピー画像という。)の濃度を適正にする技術が知られている。
例えば、特開平11−88696号公報には、図12に示すように、テキストなどの2値画像に対するγ特性に対して、黒領域と中間調領域の境界点である第1変曲点Aを低い値側のA’に移動させるとともに白領域と中間調領域の境界点である第2変曲点Bを高い値側のB’に移動させて、白領域及び黒領域を狭くするとともに中間領域を広くするように特性を変化させ写真などの多値画像に対して好適なγ特性を得ることが記載されている。
また、コピー画像の下地(白地)に載るノイズを低減させるために、第2変曲点Bのみを低い値側に移動させて白領域を広くしたγ特性とすることや、薄い文字を明瞭に記録するために、第1変曲点Aのみを高い値側に移動させて黒領域を広くしたγ特性とすることが記載されている。
特開平11−88696号公報
ところで、スキャナなどで原稿等を読み取って得られる画像データ(以下、読取データという。)に対して画像処理部でγ補正するのは、主としてスキャナなどの読取デバイスの光電変換特性が図13の点線で示すようなノンリニアな特性(1)を有しているため、同図の実線で示すようなγ特性(2)で読取データをγ補正することにより当該読取データの濃度特性をリニアな特性にするためである。
従って、濃度調整キーにより標準濃度値に対して濃淡両方向にコピー画像の濃度調整が可能になされ、この濃度調整キーによる濃度調整値に応じて標準濃度値に対するγ特性(以下、標準γ特性という。)を変化させて、例えばコピー画像の下地(白地)に載るノイズを低減させるようにした場合、従来のγ特性の変化方法では、図14に示すように、単に第2変曲点Bを低い値側に移動させ、中間調に対する特性を移動後の第2変曲点B”と第1変曲点Aとを結んだ特性(実線で示す特性)に全体的に変化させるので、その特性がスキャナなどの読取デバイスの光電変換特性を補正するための特性として不適切になるという不都合がある。
すなわち、単に白領域を広くしてコピー画像の下地に載るノイズを低減するのであれば、γ特性の第2変曲点Bに近い領域のカーブだけを変化させればよいが、従来の方法ではγ特性のカーブが全体的に変化するため、特に第1変曲点Aに近い領域の特性が大きく変化し、コントラストが強くなりすぎて不自然な画像になるという不都合が生じる。
同様に、薄い文字を明瞭に記録させるようにした場合にも従来の方法ではγ特性のカーブが全体的に変化するため(図14の一点鎖線のカーブ参照)、特に第2変曲点Bに近い領域の特性が大きく変化し、コントラストが強くなりすぎて不自然な画像になるという不都合が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、濃度調整キーによる濃度調整値に基づいてγ特性を変化させ、そのγ特性を用いて読取データのγ補正を行なうことにより濃度調整を行う場合にも好適に画像の濃度調整をすることのできる画像濃度調整装置及びこの装置を備えた画像読取装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、画像データの濃度を標準濃度値に対して濃淡両方向に調整する濃度調整手段と、上記濃度調整手段により調整可能な濃度調整値に対応して複数のγ特性を有し、それらのγ特性を用いて上記画像データの値を補正するγ補正手段とを備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてデータ値を補正することにより上記画像データの濃度を調整する画像濃度調整装置であって、上記標準濃度値に対応するγ特性は、入力値を最大の出力値に変換する第1の特性を有する第1の領域と、入力値を最小の出力値に変換する第2の特性を有する第2の領域と、上記第1の領域と上記第2の領域との間にあり、入力値を単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値に変換する第3の特性を有する第3の領域とからなる変換特性を有し、上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応する上記第1の領域又は上記第2の領域を濃度調整量に応じて増大させるとともに、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第1の領域又は上記第2の領域の増大される領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該領域の増大に応じて変化させた特性であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像濃度調整装置において、上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、上記第1の領域を増大させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第1の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであり、上記標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第2の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、上記第2の領域を増大させるように上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ変化させるとともに、上記第3の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ移動させた第4の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであることを特徴としている。
請求項1,2に係る画像濃度調整装置によれば、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値に設定されると、画像データはγ補正手段により標準濃度値に対応するγ特性(標準γ特性)を用いてγ補正が行なわれる。
一方、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合は、標準γ特性の第1の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて増大させるとともに、標準γ特性の第3の特性の第1の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第1の領域の増大に応じて変化させた特性に変化したγ特性が設定される。
具体的には、標準γ特性の第1の特性と第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、第1の領域を増大させるように濃度調整量に応じて変化させるとともに、第1の変曲点から第3の特性の曲線上に沿って標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点を設け、第3の特性を、当該第3の特性の第2の変曲点と第1の変曲点との間の部分を第2の変曲点と変化後の第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化したγ特性が設定される。
また、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合は、標準γ特性の第2の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて増大させるとともに、標準γ特性の第3の特性の第2の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第2の領域の増大に応じて変化させた特性に変化したγ特性が設定される。
具体的には、標準γ特性の第2の特性と第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、第2の領域を増大させるように濃度調整量に応じて変化させるとともに、第3の変曲点から第3の特性の曲線上に沿って標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第4の変曲点を設け、第3の特性を、当該第3の特性の第4の変曲点と第3の変曲点との間の部分を第4の変曲点と変化後の第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化したγ特性が設定される。
そして、画像データはγ補正手段により設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてγ補正が行なわれる。
濃度調整手段により標準濃度値と異なる濃度値が調整されると、その濃度調整値に応じて標準濃度値に対するγ特性の第1の領域又は第2の領域を増大するとともに、第3の特性の増大した領域側の一部の範囲だけを変化させて濃度調整値に対応したγ特性が設定されるので、標準γ特性が必要以上に変化されず、画像の濃度調整を適切に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、画像データの濃度を標準濃度値に対して濃淡両方向に調整する濃度調整手段と、上記濃度調整手段により調整可能な濃度調整値に対応して複数のγ特性を有し、それらのγ特性を用いて上記画像データの値を補正するγ補正手段とを備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてデータ値を補正することにより上記画像データの濃度を調整する画像濃度調整装置であって、上記標準濃度値に対応するγ特性は、入力値を最大の出力値に変換する第1の特性を有する第1の領域と、入力値を最小の出力レベルに変換する第2の特性を有する第2の領域と、上記第1の領域と上記第2の領域との間にあり、入力値を単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値に変換する第3の特性を有する第3の領域とからなる変換特性を有し、上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応する上記第1の領域又は上記第2の領域を濃度調整量に応じて減少させるとともに、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第1の領域又は上記第2の領域の減少される領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該領域の減少に応じて変化させた特性であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像濃度調整装置において、上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、上記第1の領域を減少させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第1の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであり、上記標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第2の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、上記第2の領域を減少させるように上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ変化させるとともに、上記第3の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ移動させた第4の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであることを特徴としている。
請求項3,4に係る画像濃度調整装置によれば、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合は、標準γ特性の第1の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて減少させるとともに、標準γ特性の第3の特性の第1の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第1の領域の減少に応じて変化させた特性に変化したγ特性が設定される。
具体的には、標準γ特性の第1の変曲点を、第1の領域を減少させるように濃度調整量に応じて変化させ、第3の特性を、当該第3の特性の第2の変曲点と第1の変曲点との間の部分を第2の変曲点と変化後の第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化したγ特性が設定される。
また、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合は、標準γ特性の第2の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて減少させるとともに、標準γ特性の第3の特性の第2の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第2の領域の減少に応じて変化させた特性に変化したγ特性が設定される。
具体的には、標準γ特性の第3の変曲点を、第2の領域を減少させるように濃度調整量に応じて変化させ、第3の特性を、当該第3の特性の第4の変曲点と第3の変曲点との間の部分を第4の変曲点と変化後の第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化したγ特性が設定される。
そして、画像データはγ補正手段により設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてγ補正が行なわれる。
濃度調整手段により標準濃度値と異なる濃度値が調整されると、その濃度調整値に応じて標準濃度値に対するγ特性の第1の領域又は第2の領域を減少するとともに、第3の特性の減少した領域側の一部の範囲だけを変化させて濃度調整値に対応したγ特性が設定されるので、濃度の薄い文字や画像が描かれた原稿を複写する場合や色の濃い台紙や黒色のベースに文字等が描かれた原稿を複写する場合に、白飛びや黒飛びを低減させて好適な濃度のコピー画像を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、画像データの濃度を標準濃度値に対して濃淡両方向に調整する濃度調整手段と、上記濃度調整手段により調整可能な濃度調整値に対応して複数のγ特性を有し、それらのγ特性を用いて上記画像データの値を補正するγ補正手段とを備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてデータ値を補正することにより上記画像データの濃度を調整する画像濃度調整装置であって、上記標準濃度値に対応するγ特性は、入力値を最大の出力値に変換する第1の特性を有する第1の領域と、入力値を最小の出力値に変換する第2の特性を有する第2の領域と、上記第1の領域と上記第2の領域との間にあり、入力値を単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値に変換する第3の特性を有する第3の領域とからなる変換特性を有し、上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の領域を上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応して濃度調整量に応じて増減させるとともに上記第2の領域を上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応して上記第1の領域とは逆方向に濃度調整量に応じて増減させ、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第1の領域及び上記第2の領域の両領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を各領域の増減に応じてそれぞれ変化させたものであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像濃度調整装置において、上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、上記第1の領域を増大させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第2の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、上記第2の領域を減少させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させ、上記第1の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点と上記第3の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ変化させた第4の変曲点とを設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えるとともに、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであり、上記標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の変曲点を、上記第1の領域を減少させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第3の変曲点を、上記第2の領域を増大させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させ、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えるとともに、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであることを特徴とする。
請求項5,6に係る画像濃度調整装置によれば、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合は、標準γ特性の第1の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて増大させるとともに、第2の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて減少させ、標準γ特性の第3の特性の第1の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第1の領域の増大に応じて変化させるとともに第3の特性の第2の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第2の領域の減少に応じて変化させた特性に変化したγ特性が設定される。
具体的には、標準γ特性の第1の特性と第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、第1の領域を増大させるように濃度調整量に応じて変化させるとともに第2の特性と第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を第2の領域を減少させるように濃度調整量に応じて変化させ、第1の変曲点から第3の特性の曲線上に沿って濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点と第3の変曲点から第3の特性の曲線上に沿って濃度調整量に応じた所定の量だけ変化させた第4の変曲点とを設け、第3の特性を、当該第3の特性の第2の変曲点と第1の変曲点との間の部分を第2の変曲点と変化後の第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えるとともに、当該第3の特性の第4の変曲点と第3の変曲点との間の部分を第4の変曲点と変化後の第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化したγ特性が設定される。
また、濃度調整手段により濃度調整値が標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合は、標準γ特性の第2の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて増大させるとともに、第1の領域を標準濃度値からの濃度調整量に応じて減少させ、標準γ特性の第3の特性の第2の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第2の領域の増大に応じて変化させるとともに第3の特性の第1の領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該第1の領域の減少に応じて変化させた特性に変化したγ特性が設定される。
具体的には、第1の変曲点を、第1の領域を減少させるように濃度調整量に応じて変化させるとともに第3の変曲点を、第2の領域を増大させるように濃度調整量に応じて変化させ、第3の特性を、当該第3の特性の第2の変曲点と第1の変曲点との間の部分を第2の変曲点と変化後の第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えるとともに、当該第3の特性の第4の変曲点と第3の変曲点との間の部分を第4の変曲点と変化後の第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化したγ特性が設定される。
濃度調整手段により標準濃度値と異なる濃度値が調整されると、その濃度調整値に応じて標準γ特性を全体的に移動させるとともに、第3の領域の第3の特性は、標準γ特性の第3の特性の両端部の一部の範囲だけを変化させて濃度調整値に対応したγ特性が設定されるので、写真などの中間調の多い画像データの濃度調整をする場合にも、標準γ特性が必要以上に変化されず、画像の濃度調整を適切に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置において、請求項1〜6のいずれかに記載の画像濃度調整装置を備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてレベル補正することより上記原稿の画像データの濃度を調整することを特徴とする。
請求項1〜4,7に記載の発明によれば、濃度調整値が標準濃度値と異なる濃度値に調整されてもその濃度値に対するγ特性の第3の領域(中間調の領域)の特性は、標準γ特性の第3の領域(中間調の領域)の特性の一方側の一部分を変化させたものにするので、スキャナなどの画像読取装置の読取特性を補正するために設定された標準γ特性が必要以上に変化されず、濃度調整によって不自然な画像に補正されるという不都合を防止することができる。
特に、請求項3,4に記載の発明によれば、例えば濃度の薄い文字や画像が描かれた原稿を複写する場合や色の濃い台紙や黒色のベースに文字等が描かれた原稿を複写する場合に、白飛びや黒飛びを低減させて好適な濃度のコピー画像を得ることができる。
請求項5,6に記載の発明によれば、濃度調整値が標準濃度値と異なる濃度値に調整されてもその濃度値に対するγ特性の第3の領域(中間調の領域)を移動させ、かつ、標準γ特性の第3の領域(中間調の領域)の特性の両側の一部分だけを変化させたものにするので、写真などの中間調の多い画像を読み取った場合にも濃度調整によって不自然な画像に補正されるという不都合を防止することができる。
本発明に係る画像濃度調整装置及び画像読取装置について、カラーコピー、ファクシミリ、プリンタ、スキャナなどの複数の機能を備えた多能装置を例に、図を用いて説明する。なお、本発明は、コピー画像の濃度調整に関するものであるので、以下の説明では、主としてコピー機能におけるコピー画像の濃度調整について説明する。
図1は、本発明に係る画像濃度調整装置及び画像読取装置を備えた多機能装置の概観を示す斜視図である。
多機能装置1は低背の箱形状をなし、上面の前端部に表示部2を備えた操作パネル3が設けられている、上面の操作パネル3の後方側には前側が開閉可能な蓋体4が設けられ、この蓋体4を開放した面にスキャナ機能やコピー機能において読取対象となる原稿を載置する原稿載置面(図では蓋体4が閉じているので見えていない。)が設けられている。この原稿載置面にはA4サイズの原稿まで載置することができる。
また、多機能装置1の前面6に設けられている開口6aから給紙トレイ5が挿抜可能に装着される。給紙トレイ5の上方には、装置内部で反転、記録された後、装置外へ排出される記録紙を保持する排出トレイ7が給紙トレイ5と一体的に設けられている。
ファクシミリ機能(送信機能)においては、原稿載置面に載置された原稿は、後述する装置内部に設けられた画像読取部10により画像データとして読み取られた後、図示しない送信確定キーを押下することによって送信される。複数枚の原稿を送信する場合は、原稿を一枚ずつ交換して読み取らせる作業を必要回数繰り返してメモリに画像データを蓄積した後、前述の送信確定キーの押下によって送信される。なお、原稿の交換は、本実施例では手作業にて行われるが、一般にADF(自動原稿給送機構)と呼ばれる機構を配置して、自動的に複数枚の原稿を1枚ずつ読み込むようにしてもよいのはもちろんである。
また、ファクシミリ機能(受信機能)やコピー機能においては、給紙トレイ5に載置された記録紙が図示しない給送装置によって装置内部に給送され、後述する装置内部に設けられた画像記録部12により当該記録紙に画像が形成された後、多機能装置1の前面6に設けられている開口6aの奥から排出トレイ7へ排出される。
操作パネル3の中央に設けられた表示部2は、マトリックス状に配置された多数の画素を有する液晶ディスプレイからなり、月日、時刻、各機能においてユーザに報知すべき各種の設定情報(例えばファクシミリ機能では宛先や電話番号、コピー機能ではコピー枚数など)や動作状態やエラーメッセージなどを点描表示による文字やシンボルマークによって表示する。
操作パネル3の左端部、右端部及び表示部2の下部には、複数の操作部ボタンからなる操作部31,32,33が設けられている。表示部2の下部に設けられた操作部31は、ファクシミリ機能、コピー機能、スキャナ機能及びフォトメディアキャプチャ機能(デジタルカメラで撮影した画像をプリントする機能)を選択するための操作部である。操作部31には上記4種類の機能に対応して4個の操作ボタンが設けられている。
操作パネル3の左端部に設けられた操作部32は、主として電話に関する操作等を行う操作部である。操作部32には16個の操作ボタンが設けられている。左端に電源入/切、リダイヤル、オンフックなどを操作するための4個の操作ボタンが配列され、その右隣に電話番号などを入力するための12個のテンキーが配列されている。
操作パネル3の右端部に設けられた操作部33は、主として画像記録に関する操作や各機能における各種の条件設定を行う操作部である。操作部33には、6個の操作ボタンと1個の十字キー331が設けられている。右端にコピーの停止、カラーコピー、モノクロコピーを指示するための3個の操作ボタンが設けられている。表示部2の右隣に十字キー331が設けられ、その下側に各機能における処理条件の項目を選択するための3個の操作ボタンが設けられている。
十字キー331の下部の中央の操作ボタン332は、表示部2にメニュー画面を表示させたり、そのメニュー画面に含まれる選択項目のうちのセット項目を確定させたりするための操作ボタン(以下、メニュー/セットボタンという。)である。本発明に係るコピー画像の濃度調整の項目と濃度調整値の選択項目は、メニュー画面に含まれている。また、コピー機能においては、雑誌や新聞紙などの専ら文字情報からなる原稿(以下、テキスト原稿という。)のコピーを行う通常コピーモードと、写真や画像が含まれる原稿(以下、写真原稿という。)のコピーを行う写真原稿コピーモードと、コピー画像に生じる白飛びや黒飛びを調整する白飛び/黒飛び調整コピーモードの3種類のモードが設けられ、これらのコピーモードの項目もメニュー画面に含まれている。メニュー/セットボタン332が押下げられると、表示部2にメニュー画面の一部が表示される。
十字キー331は、表示部2に表示されるメニュー画面の非表示部分を表示させるための画面送りキーとして機能するとともに、表示されている複数の選択項目の中からユーザがセットしたい項目を選択するための選択キーとして機能する。メニュー画面の画面送りは十字キー331の上下のキー331a,331b(図2参照)によって行われる。本発明に係るコピー画像の濃度調整の項目も十字キー331の上下のキー331a,331bを操作することにより表示部2に表示される。
図2は、コピー画像の濃度調整用の画面の一例を示す図である。
表示画面2aの上部の「コピーノウド」の文字表示は濃度調整の項目名を示している。表示画面2aの下部の7個の四角は濃度調整値を示すマーク8である。本実施形態に係る多機能装置1は、予め設定された標準濃度値(ディフォルト値)に対して所定のピッチで濃い方向(+方向)と薄い方向(−方向)とにそれぞれ3段階に濃度調整ができるようになっている。中央の濃度調整値マーク8aは標準濃度値を示し、それより左側の3個の濃度調整値マーク8cは標準濃度値に対して薄い方向の調整段階を示し、濃度調整値マーク8aより右側の3個の濃度調整値マーク8bは、標準濃度値に対して濃い方向の調整段階を示している。
濃度調整値マーク8のうち、現在選択されている濃度調整値は、黒く反転表示される。図2では標準濃度値が設定されている。十字キー331の右側のキー331dを押し下げる毎に濃度調整値は濃い方向(+方向)に1段ずつ変化し、十字キー331の左側のキー331cを押し下げる毎に濃度調整値は薄い方向(−方向)に1段ずつ変化する。ユーザは、所望の濃度調整値マーク8が黒く反転表示されたときに、メニュー/セットボタン332を押し下げると、その濃度調整値を設定することができる。
コピー画像の濃度が標準濃度値と異なる濃度に調整されると、R,G,Bの色成分の画像データに対するγ補正において、標準濃度値に対するγ特性(以下、標準γ特性という。)を変化させたγ特性を用いてγ補正を行うことによりコピー画像の濃度が全体的に調整される。すなわち、本実施形態では、コピー画像の濃度が標準濃度値を含めて7段階に調整可能になされているので、各段の濃度調整値に対応して7種類のγ特性を有しており、コピー画像の濃度が調整される毎にその濃度調整値に対応するγ特性を用いてR,G,Bの色成分の画像データのγ補正が行なわれる。
また、本実施形態では、γ特性の変化のさせ方を通常コピーモード、写真コピーモード、白飛び/黒飛び調整コピーモードで異ならせている。同一段の濃度調整値であっても標準濃度値の場合を除いて通常コピーモードにおけるγ特性と写真コピーモード及び白飛び/黒飛び調整コピーモードにおけるγ特性とは異なっている。従って、本実施形態では、標準γ特性とコピーモード毎にそれぞれ標準濃度値と異なる6種類の濃度調整値に対応して6種類のγ特性の、合計19種類のγ特性が設けられている。なお、これらのγ特性の詳細は後述する。
他の条件についても、ユーザは、メニュー/セットボタン332を操作して表示部2にメニュー画面を表示させ、十字キー331の上下のキー331a,331bを操作して所望の項目を選択し、その項目について十字キー331の左右のキー331c,331dを操作して所望の条件値を選択し、メニュー/セットボタン332を操作してその条件値を設定することができる。
例えばコピーモードの設定は、メニュー/セットボタン332を操作して表示部2にメニュー画面を表示させ、十字キー331の上下のキー331a,331bを操作してコピーモードの項目を選択し、その項目について十字キー331の左右のキー331c,331dを操作して所望のコピーモードを選択し、メニュー/セットボタン332を操作することにより設定される。
図3は、多機能装置1のコピー機能に関する機能ブロック図である。
コピー機能に関する機能ブロックには、画像読取部10、画像処理部11、画像記録部12、制御部13、濃度調整部14が含まれる。
画像読取部10は、原稿載置面(蓋体4を開放すると現れる装置上面)に載置された原稿を読み取るものである。画像読取部10は、原稿載置面に載置された原稿を照明する照明部、原稿像を画像信号に変換する光電変換素子などからなるカラーイメージセンサ、このイメージセンサの画像読取動作を制御する駆動制御部及びカラーイメージセンサから出力される画像信号に所定の信号処理(増幅処理やA/D変換処理など)を行う信号処理部を備えている。
原稿載置面の短辺に沿う方向を幅方向(主走査方向とも呼ばれるが、図1では前後方向となる)、長辺に沿う方向を長さ方向(副走査方向とも呼ばれるが、図1では左右方向となる)とすると、カラーイメージセンサは、例えば照明部である白色光源と、A4サイズの幅方向寸法と略同一の長さを読取可能なCCDラインイメージセンサの露光面にR,G,Bの色フィルタを設けて、副走査方向に配列したものからなる。画像読取部10は、原稿載置面に載置された原稿に対してカラーイメージセンサによる撮像動作(幅方向のライン単位の撮像動作)を繰り返しながら、カラーイメージセンサを原稿に対して副走査方向へ相対移動させることにより、当該原稿の画像を読み取る。
画像読取部10は、ラインイメージセンサから画像信号(各画素の受光信号(アナログ信号))を読み出し、信号増幅やデジタル信号(受光信号を、例えば8ビットの諧調値にA/D変換した信号)への変換などの処理を行った後、画像処理部11に出力する。
画像処理部11は、画像読取部10から入力される加色系のカラー画像データ(R,G,Bの色成分の画像データ)に対してシェーディング補正をした後、画像記録部12で画像を記録するために使用される減色系のカラー画像データ(C,M,Y,Kの色成分の画像データ)を生成するものである。
画像処理部11には、シェーディング補正部111、R,G,Bの色成分の画像データに対してγ補正を行う第1のγ補正部112(以下、読取γ補正部112という。)、R,G,Bの色成分の画像データをC,M,Yの色成分の画像データに変換する色変換部113、C,M,Yの色成分の画像データに対してUCR処理(黒色データの生成処理:いわゆる黒抜き処理)を行うUCR処理部114及びC,M,Y,Kの色成分の画像データに対してγ補正を行う第2のγ補正部115(以下、記録γ補正部115という。)が含まれる。
シェーディング補正部111は、画像読取部10から入力される画像データ(以下、読取データという。)のシェーディング補正を行うものである。シェーディング補正部111は、画像読取部10で基準白色を読み取った画像データを最大レベル(基準白レベル)に設定するとともに、暗状態で画像読取部10の読取動作を行って出力される画像データを最小レベル(基準黒レベル)に設定し、画像読取部10から入力される記録データのレベル(各画素の受光レベル)を基準黒レベルと基準白レベル間のレンジ内のレベルに補正する。シェーディング補正部111は、記録データのシェーディング補正をR,G,Bの色成分毎に行う。
読取γ補正部112は、シェーディング補正後の読取データに対してγ補正を行うものである。読取γ補正部112は、R,G,Bの色成分毎にγ特性を有している。また、読取γ補正部112は、上述したように19種類のγ特性を有し、コピー画像の濃度が調整される毎にその濃度調整値に対応するγ特性を用いて読取データのγ補正を行う。なお、多機能装置1の起動時は、標準濃度値がディフォルト値として設定されるので、読取γ補正部112のγ特性は標準γ特性に設定される。
図4は、通常コピーモードにおける読取γ補正部112におけるγ補正処理とγ特性との関係を示す図である。
図4(a)は、標準γ特性を示し、同図(b)〜(d)はコピー画像の濃度を1段ずつ薄くするように調整した場合の各濃度調整値に対応するγ特性を示し、同図(e)〜(g)はコピー画像の濃度を1段ずつ濃くするように調整した場合の各濃度調整値に対応するγ特性を示している。なお、図4(b)〜(g)において、点線で示す波形は標準γ特性の波形である。
各γ特性の横軸は入力値Xを示し、縦軸は出力値Yを示している。両値は最大値(
画像データが8ビットデータである場合、最大値は「255」)が1.0となるように正規化した値で表している。
また、領域A1は、入力値Xの変化に関係なく当該入力値Xが最大の出力値Ymaxに変換される特性(本発明に係る第1の特性)を有する領域(本発明に係る第1の領域。以下、白領域という。)であり、領域A2は、入力値Xの変化に関係なく当該入力値Xが最小の出力値Ymin(本実施形態では「0」)に変換される特性(本発明に係る第2の特性)を有する領域(本発明に係る第2の領域。以下、黒領域という。)であり、領域A3は、入力値Xが単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値Yに変換される特性(本発明に係る第3の特性)を有する領域(本発明に係る第3の領域。以下、中間調領域という。)である。
標準γ特性は、同図(a)に示すように、白領域A1は出力値Ymaxに飽和し、黒領域A2は出力値Ymin(=0)に飽和し、中間調領域A3は、上側に湾曲した円弧状の特性(以下、中間調特性Mという。)を有している。この中間調特性Mは、画像読取部10のイメージセンサの有する非線形な読取特性に基づく読取データの非線形な諧調特性を線形な諧調特性に補正するために、イメージセンサの読取特性に基づいて設定されている。
ディフォルトの標準濃度値に対して薄い方向の各段の濃度調整値を「濃度−1」,「濃度−2」,「濃度−3」とすると、「濃度−1」のγ特性は、同図(b)に示すように、標準γ特性において、白側変曲点Pを横軸に平行に低い値側に移動させるとともに、白側変曲点Pから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Rを設定し、中間調特性Mの点Rから白領域A1側の部分を移動後の変曲点P’と点Rとを結んだ曲線に置き換えた特性となっている。白側変曲点Pの移動量と点Rの白側変曲点Pからの移動量はそれぞれ標準濃度値からの濃度調整量に基づいて予め設定されている。
「濃度−1」では、γ特性の点Rに対応する入力値以下の領域の波形が標準γ特性と同一となっており、点Rに対応する入力値より大きい領域の波形が相違している。この波形の相違は、標準γ特性に対して、白領域A1を増大させるとともに中間調特性Mの白領域側の端部の入力値に対する出力値を大きくするものである。
従って、「濃度−1」では、原稿の中間調の部分及び黒い部分は標準濃度値の場合と同じようにγ補正が行われるが、原稿の白い部分若しくは白に近い部分は標準濃度値の場合よりも白くなるようにγ補正が行なわれる。これにより読取データのγ補正に悪影響を与えることなく原稿の白地の部分だけを白くすることができる。すなわち、原稿の中間調の部分を好適に諧調補正しながら、白い部分に黒点などのノイズが載るのを防止することができる。
「濃度−2」,「濃度−3」のγ特性も「濃度−1」のγ特性と同様の考え方で標準γ特性を変化させたもので、同図(c),(d)に示すように、濃度の調整量が大きくなるのに応じて白側変曲点Pの低い値側への移動量を大きくするとともに、点Rの白側変曲点Pからの移動量を大きくしている。なお、「濃度−3」では、点Rの位置が黒側変曲点Qに達している。
「濃度−1」〜「濃度−3」のγ特性は、図5(a)に示すように、標準γ特性(同図では実線で示す特性)を元に、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて白領域A1だけを増大させる一方、中間調領域A3の中間調特性Mの白領域側の一部範囲の波形を標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて傾斜を大きくするように変化させたものである。すなわち、本実施形態に係る濃度調整値に応じたγ特性の変化のさせ方は、標準γ特性の中間調特性Mの波形を可及的に残しながら、当該中間調特性Mの一部の波形のみを濃度調整値に応じて変化させる、より具体的には濃度調整値が大きくなるのに応じて中間調特性Mの一部範囲(白領域側)の波形の傾斜を大きくするように変化させるものである。
具体的には、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて白側変曲点Pを横軸に平行に低い値側の所定の位置a,b,cに移動させるとともに、中間調特性M上に白側変曲点Pの各移動位置に対応したa’,b’,c’を設け、白側変曲点Pの移動位置とその位置に対応する中間調特性M上の点とをそれぞれ接続するように、すなわち、点a−a’,点b−b’,点c−c’を接続するように標準γ特性を変化させている。なお、白側変曲点Pの位置をa,b,cの位置に順番に変化させる場合、位置a,b,cに対応する中間調特性M上の位置a’,b’,c’は、位置a,b,cに対応する入力値をXa,Xb,Xcとし、位置a’,b’,c’に対応する入力値をXa’,Xb’,Xc’とすると、Xa’<Xa,Xb’<Xb,Xc’<Xcを満足するように設定される。
標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて白側変曲点Pを低い値側の所定の位置a,b,cに移動させ、各移動位置a〜cと黒側変曲点Qを接続するようにして中間調特性Mの波形を全体的に変化させると、黒側変曲点Qに近い部分の特性も入力値に対する出力値が大きくなるように変化し、画像の白い部分だけをより白くするように濃度調整したいにも拘らず、画像の中間調の部分も全体的に白く補正されるとともに黒い部分の輪郭がより強調され、全体的にコントラストの強い画像になってしまうが、本実施形態では、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて白領域A1を増大するとともに、それに応じて中間調特性Mの白領域側の一部範囲の波形だけを変化させるようにしているので、画像の白い部分だけをより白くするように濃度調整をすることができる。
なお、白側変曲点Pを低い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も下側に移動させているのは、中間調特性M上の点を固定すると、白側変曲点Pの移動位置と中間調特性M上の点とを接続した曲線の傾斜が大きくなりすぎ、この部分の波形が元の中間調特性Mの波形と大きく異なり、却って白い部分のコントラストが強調されることになるので、それを防止するためである。従って、点a−a’,点b−b’,点c−c’を接続した部分の各傾斜の変化は、緩やかに大きく変化するようになっている。
標準γ特性の波形は、画像読取部10の非線形な読取特性に対応して、当該非線形な読取特性を補正するように設定されているので、本実施形態では、中間調特性Mの元の波形を可及的に保持して読取γ補正部112での画像読取部10の読取特性を補正する機能を残しながら、白い部分だけをより白くするような濃度調整を可能にしている。
図4に戻り、ディフルトの標準濃度値に対して濃い方向の各段の濃度調整値を「濃度+1」,「濃度+2」,「濃度+3」とすると、「濃度+1」のγ特性は、同図(e)に示すように、標準γ特性において、黒側変曲点Qを横軸に沿って高い値側に移動させるとともに、黒側変曲点Qから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Sを設定し、中間調特性Mの点Sから黒白領域A2側の部分を移動後の変曲点Q’と点Sとを結んだ曲線に置き換えた特性となっている。黒側変曲点Qの移動量と点Sの黒側変曲点Qからの移動量はそれぞれ標準濃度値からの濃度調整量に基づいて予め設定されている。
「濃度+1」では、γ特性の点Sに対応する入力値以上の領域の波形が標準γ特性と同一となっており、点Sに対応する入力値より小さい領域の波形が相違している。この波形の相違は、標準γ特性に対して、黒領域A2を増大させるとともに中間調特性Mの黒領域側の端部の入力値に対する出力値を小さくするものである。
従って、「濃度+1」では、原稿の中間調の部分及び白い部分は標準濃度値の場合と同じようにγ補正が行われるが、原稿の黒い部分若しくは黒に近い部分は標準濃度値の場合よりも黒くなるようにγ補正が行なわれる。これにより、濃度を薄い方向に調整する場合と同様に、読取データのγ補正に悪影響を与えることなく原稿の文字の部分などの黒い部分だけを黒くすることができる。すなわち、原稿の中間調の部分を好適に諧調補正しながら、黒い部分をより明瞭な黒にすることができる。
「濃度+2」,「濃度+3」のγ特性も「濃度+1」のγ特性と同様の考え方で標準γ特性を変化させたもので、図4(f),(g)に示すように、濃度の調整量が大きくなるのに応じて黒側変曲点Qの高い値側への移動量を大きくするとともに、点Rの黒側変曲点Qからの移動量を大きくしている。なお、「濃度+3」では、点Sの位置が白側変曲点Pに達している。
「濃度+1」〜「濃度+3」のγ特性は、図5(b)に示すように、標準γ特性(同図では実線で示す特性)を元に、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒領域A2だけを増大させる一方、中間調領域A3の中間調特性Mの黒領域側の一部範囲の波形を標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて傾斜を大きくするように変化させたものである。
具体的には、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒側変曲点Qを横軸に沿って高い値側の所定の位置a,b,cに移動させるとともに、中間調特性M上に黒側変曲点Qの各移動位置に対応したa’,b’,c’を設け、黒側変曲点Qの移動位置とその位置に対応する中間調特性M上の点とをそれぞれ接続するように、すなわち、点a−a’,点b−b’,点c−c’を接続するように標準γ特性を変化させたものである。なお、この場合は、黒側変曲点Qの位置をa,b,cの位置に順番に変化させる場合、位置a,b,cに対応する中間調特性M上の位置a’,b’,c’は、Xa<Xa’,Xb<Xb’,Xc<Xc’を満足するように設定され、標準γ特性の中間調特性Mの波形を可及的に残しながら、濃度調整値が大きくなるのに応じて中間調特性Mの一部範囲(黒領域側)の波形の傾斜を大きくするように変化させている。
標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒側変曲点Qを高い側の所定の位置a,b,cに移動させ、各移動位置a〜cと白側変曲点Pを接続するようにして中間調特性Mの波形を全体的に変化させると、白側変曲点Pに近い部分の特性も入力値に対する出力値が小さくなるように変化し、画像の黒い部分だけをより黒くするように濃度調整したいにも拘らず、画像の中間調の部分も全体的に黒く補正され、全体的に暗い画像になってしまうが、本実施形態では、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒領域A2を増大するとともに、それに応じて中間調特性Mの黒領域側の一部範囲の波形だけを変化させるようにしているので、画像の黒い部分だけをより黒くするように濃度調整をすることができる。
なお、黒側変曲点Qを高い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も上側に移動させているのは、図5(a)で白側変曲点Pを低い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も下側に移動させているのと同様の理由による。
すなわち、中間調特性M上の点を固定すると、黒側変曲点Qの移動位置と中間調特性M上の点とを接続した曲線の傾斜が大きくなりすぎ、この部分の波形が元の中間調特性Mの波形と大きく異なり、却って黒い部分のコントラストが強調されることになるので、それを防止し、中間調特性Mの元の波形を可及的に保持するようにしている。従って、この場合も点a−a’,点b−b’,点c−c’を接続した部分の各傾斜の変化は、緩やかに大きく変化するようになっている。
なお、上記実施形態では、標準濃度値に対する濃度調整量を濃淡両方向にそれぞれ3段階としていたが、濃度の調整段数はこれに限定されるものではなく、適宜数の段数を設定することができる。また、本実施形態では、「濃度−3」,「濃度+3」では、中間調特性M上に設けられる点R,点Sはそれぞれ黒側変曲点Qと白側変曲点Pとに一致する位置まで変化させ、結果として中間調特性Mの波形が全体的に標準γ特性の中間調特性Mと異なるものになっているが、このように白領域A1及び黒領域A2を大きく変化させなくてもよい。すなわち、「濃度−3」,「濃度+3」の場合も点R,点Sが中間調特性M上に設けられるように、濃度調整量に応じた白側変曲点P及び黒川変曲点Qの移動量を小さくしてもよい。
図6は、白飛び/黒飛び調整コピーモードにおける読取γ補正部112におけるγ補正処理とγ特性との関係を示す図である。
図6(a)は、標準γ特性を示し、同図(b)〜(d)はコピー画像の濃度を薄い方向に1段ずつ増加させるように調整した場合の各濃度調整値に対応するγ特性を示し、同図(e)〜(g)はコピー画像の濃度を濃い方向に1段ずつ増加させるように調整した場合の各濃度調整値に対応するγ特性を示している。
すなわち、図6(a)〜(g)のγ特性はそれぞれ図4(a)〜(g)のγ特性に対応し、図6(a)の標準γ特性と図4(a)の標準γ特性とは同一の波形となっている。しかし、図6(b)〜(g)のγ特性と、これらに対応する図4(b)〜(g)のγ特性とは波形が異なっている。なお、図6(b)〜(g)において、点線で示す波形は標準γ特性の波形である。
白飛び/黒飛び調整コピーモードにおける「濃度−1」のγ特性は、同図(b)に示すように、標準γ特性において、黒側変曲点Qを横軸に平行に低い値側に移動させるとともに、黒側変曲点Qから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Sを設定し、中間調特性Mの点Sから黒領域A2側の部分を移動後の変曲点Q’と点Sとを結んだ曲線に置き換えた特性となっている。黒側変曲点Qの移動量と点Sの黒側変曲点Qからの移動量はそれぞれ標準濃度値からの濃度調整量に基づいて予め設定されている。
白飛び/黒飛び調整コピーモードにおいても、「濃度−1」ではγ特性の点Sに対応する入力値以上の領域の波形が標準γ特性と同一となっており、点Sに対応する入力値より小さい領域の波形が相違している。この波形の相違は、標準γ特性に対して、黒領域A2を減少させるとともに中間調特性Mの黒領域側の端部の入力値に対する出力値を大きくするものである。
従って、「濃度−1」では、原稿の中間調の部分及び白い部分は標準濃度値の場合と同じようにγ補正が行われるが、原稿の黒い部分若しくは黒に近い部分は標準濃度値の場合よりも少し黒さが抑えられるようにγ補正が行なわれる。これにより読取データのγ補正に悪影響を与えることなくコピー画像の黒飛びを低減することができる。すなわち、地色の濃い用紙に文字が記載された原稿や青色などの濃い色の絵が描かれた原稿をコピーする場合にも文字や絵の部分が地色に近い黒い色に変換されて飛んでしまうということを好適に抑制することができる。
「濃度−2」,「濃度−3」のγ特性も「濃度−1」のγ特性と同様の考え方で標準γ特性を変化させたもので、同図(c),(d)に示すように、濃度の調整量が大きくなるのに応じて黒側変曲点Qの低い値側への移動量を大きくするとともに、点Sの黒側変曲点Qからの移動量を大きくしている。なお、「濃度−3」では、点Sの位置が白側変曲点Pに達している。
「濃度−1」〜「濃度−3」のγ特性は、図7(a)に示すように、標準γ特性(同図では実線で示す特性)を元に、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒領域A2だけを減少させる一方、中間調領域A3の中間調特性Mの黒領域側の一部範囲の波形を標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて傾斜を小さくするように変化させたものである。白飛び/黒飛び調整コピーモードにおける濃度調整値に応じたγ特性の変化のさせ方も通常コピーモードの場合と同様の考え方で、標準γ特性の中間調特性Mの波形を可及的に残しながら、当該中間調特性Mの一部の波形のみを濃度調整値に応じて変化させるものである。より具体的には濃度調整値が大きくなるのに応じて中間調特性Mの一部範囲(黒領域側)の波形の傾斜を小さくするように変化させるものである。
具体的には、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒側変曲点Qを横軸に平行に低い値側の所定の位置a,b,cに移動させるとともに、中間調特性M上に黒側変曲点Qの各移動位置に対応したa’,b’,c’を設け、黒側変曲点Qの移動位置とその位置に対応する中間調特性M上の点とをそれぞれ接続するように、すなわち、点a−a’,点b−b’,点c−c’を接続するように標準γ特性を変化させている。なお、黒側変曲点Qの位置をa,b,cの位置に順番に変化させる場合、位置a,b,cに対応する中間調特性M上の位置a’,b’,c’は、Xa<Xa’,Xb<Xb’,Xc<Xc’を満足するように設定される。
白飛び/黒飛び調整コピーモードでは、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて黒領域A2を減少するとともに、それに応じて中間調特性Mの黒領域側の一部範囲の波形だけを変化させるようにしているので、画像の黒い部分だけを黒くする量を抑制して黒飛びを低減するように濃度調整をすることができる。
なお、黒側変曲点Qを低い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も上側に移動させているのは、図5(b)で黒側変曲点Qを高い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も上側に移動させているのと同様の理由による。
図6に戻り、「濃度+1」のγ特性は、同図(e)に示すように、標準γ特性において、白側変曲点Pを横軸に沿って高い値側に移動させるとともに、白側変曲点Pから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Rを設定し、中間調特性Mの点Rから白領域A1側の部分を移動後の白側変曲点P’と点Rとを結んだ曲線に置き換えた特性となっている。白側変曲点Pの移動量と点Rの白側変曲点Pからの移動量はそれぞれ標準濃度値からの濃度調整量に基づいて予め設定されている。
「濃度+1」では、γ特性の点Rに対応する入力値以下の領域の波形が標準γ特性と同一となっており、点Rに対応する入力値より大きい領域の波形が相違している。この波形の相違は、標準γ特性に対して、白領域A1を減少させるとともに中間調特性Mの白領域側の端部の入力値に対する出力値を小さくするものである。
従って、「濃度+1」では、原稿の中間調の部分及び黒い部分は標準濃度値の場合と同じようにγ補正が行われるが、原稿の白い部分若しくは白に近い部分は標準濃度値の場合よりも少し白さが抑えられるようにγ補正が行なわれる。これにより、濃度を薄い方向に調整する場合と同様に、読取データのγ補正に悪影響を与えることなくコピー画像の白飛びを低減することができる。すなわち、薄い鉛筆で文字が記載された原稿や黄色などの薄い色の絵が描かれた原稿をコピーする場合にも薄い文字や絵の部分が白地に変換されて飛んでしまうということを好適に抑制することができる。
「濃度+2」,「濃度+3」のγ特性も「濃度+1」のγ特性と同様の考え方で標準γ特性を変化させたもので、同図(f),(g)に示すように、濃度の調整量が大きくなるのに応じて白側変曲点Pの高い値側への移動量を大きくするとともに、点Rの白側変曲点Pからの移動量を大きくしている。なお、「濃度+3」では、点Rの位置が黒側変曲点Qに達している。
「濃度+1」〜「濃度+3」のγ特性は、図7(b)に示すように、標準γ特性(同図では実線で示す特性)を元に、標準濃度値からの濃度調整量が増加するのに応じて白領域A1だけを減少させる一方、中間調領域A3の中間調特性Mの白領域側の一部範囲の波形を標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて傾斜を小さくするように変化させたものである。
具体的には、標準濃度値からの濃度調整量が減少するのに応じて白側変曲点Pを横軸に沿って高い値側の所定の位置a,b,cに移動させるとともに、中間調特性M上に白側変曲点Pの各移動位置に対応したa’,b’,c’を設け、白側変曲点Pの移動位置とその位置に対応する中間調特性M上の点とをそれぞれ接続するように、すなわち、点a−a’,点b−b’,点c−c’を接続するように標準γ特性を変化させている。なお、白側変曲点Pの位置をa,b,cの位置に順番に変化させる場合、位置a,b,cに対応する中間調特性M上の位置a’,b’,c’は、Xa’<Xa,Xb’<Xb,Xc’<Xcを満足するように設定される。そして、この場合も、標準γ特性の中間調特性Mの波形を可及的に残しながら、濃度調整値が大きくなるのに応じて中間調特性Mの一部範囲(白領域側)の波形の傾斜を小さくするように変化させている。
白飛び/黒飛び調整コピーモードでは、標準濃度値からの濃度調整量が増大するのに応じて白領域A1を減少するとともに、それに応じて中間調特性Mの白領域側の一部範囲の波形だけを変化させるようにしているので、画像の白い部分だけを白くする量を抑制して白飛びを低減するように濃度調整をすることができる。
なお、白側変曲点Pを高い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も下側に移動させているのは、図5(a)で白側変曲点Pを低い値側に移動させるのに応じて、その移動位置に対応する中間調特性M上の点の位置も下側に移動させているのと同様の理由による。
図8は、写真コピーモードにおける読取γ補正部112におけるγ補正処理とγ特性との関係を示す図である。
図8(a)は、標準γ特性を示し、同図(b)〜(d)はコピー画像の濃度を薄い方向に1段ずつ増加させるように調整した場合の各濃度調整値に対応するγ特性を示し、同図(e)〜(g)はコピー画像の濃度を濃い方向に1段ずつ増加させるように調整した場合の各濃度調整値に対応するγ特性を示している。
すなわち、図8(a)〜(g)のγ特性はそれぞれ図4(a)〜(g)のγ特性に対応し、図8(a)の標準γ特性と図4(a)の標準γ特性とは同一の波形となっている。しかし、図8(b)〜(g)のγ特性と、これらに対応する図4(b)〜(g)のγ特性とは波形が異なっている。
写真コピーモードにおける「濃度−1」のγ特性は、図8(b)に示すように、標準γ特性において、白側変曲点Pを横軸に平行に低い値側に移動させるとともに黒側変曲点Qも横軸に沿って低い値側に移動させ、白側変曲点Pから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Rと黒側変曲点Qから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Sとを設定し、中間調特性Mの点Rから白領域A1側の部分を移動後の変曲点P’と点Rとを結んだ曲線に置き換えるとともに中間調特性Mの点Sから黒白領域A2側の部分を移動後の変曲点Q’と点Sとを結んだ曲線に置き換えた特性となっている。白側変曲点P及び黒側変曲点Qの移動量と、点Rの白側変曲点Pからの移動量及び点Sの黒側変曲点Qからの移動量はそれぞれ標準濃度値からの濃度調整量に基づいて予め設定されている。
写真コピーモードにおける「濃度−1」のγ特性は、図5(a),(b)により説明した白領域側の波形の変化と黒領域側の波形の変化を組み合わせて標準γ特性の波形を変化させたものである。
写真コピーモードにおける「濃度−1」のγ特性は、白領域A1が増大し、黒領域A2が減少するので、中間領域A3が横軸上で低い側に移動することになる。このため、通常コピーモードにおける「濃度−1」のγ特性(図4(b))よりも中間領域A3は広くなり、中間調特性Mの黒領域側の一部部分(点Sと変曲点Q’を結んだ特性部分)の傾斜が緩くなるので、写真原稿の中間調の部分の諧調を適切に保持しながら、白い部分に黒点などのノイズが載るのを防止することができる。
写真コピーモードにおける「濃度−2」,「濃度−3」のγ特性も「濃度−1」のγ特性と同様の考え方で標準γ特性を変化させたもので、図8(c),(d)に示すように、濃度の調整量が大きくなるのに応じて白側変曲点P及び黒側変曲点Qの低い値側への移動量を大きくするとともに、点Rの白側変曲点Pからの移動量と点Sの黒側変曲点Qからの移動量を大きくしている。なお、「濃度−3」では、点Rの位置と点Sの位置とが重なっている。
写真コピーモードにおける「濃度−2」,「濃度−3」のγ特性においても、写真原稿の中間調の部分の諧調を適切に保持しながら、白い部分をより白くすることができる。
一方、写真コピーモードにおける「濃度+1」のγ特性は、図8(e)に示すように、標準γ特性において、白側変曲点Pを横軸に平行に高い値側に移動させるとともに黒側変曲点Qも横軸に沿って高い値側に移動させ、白側変曲点Pから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Rと黒側変曲点Qから中間調特性Mに沿って所定量だけ移動させた点Sとを設定し、中間調特性Mの点Rから白領域A1側の部分を移動後の変曲点P’と点Rとを結んだ曲線に置き換えるとともに中間調特性Mの点Sから黒白領域A2側の部分を移動後の変曲点Q’と点Sとを結んだ曲線に置き換えた特性となっている。白側変曲点P及び黒側変曲点Qの移動量と、点Rの白側変曲点Pからの移動量及び点Sの黒側変曲点Qからの移動量はそれぞれ標準濃度値からの濃度調整量に基づいて予め設定されている。
写真コピーモードにおける「濃度+1」のγ特性も写真コピーモードにおける「濃度−1」のγ特性と同様に、白領域側の波形の変化と黒領域側の波形の変化を組み合わせて標準γ特性の波形を変化させたものである。尤も、この場合は、白領域A1を減少させる一方、黒領域A2を増加させる点で「濃度−1」の場合と異なる。
写真コピーモードにおける「濃度+1」のγ特性は、白領域A1が減少し、黒領域A2が増加するので、中間領域A3が横軸上で高い側に移動することになる。このため、通常コピーモードにおける「濃度+1」のγ特性(図4(e))よりも中間領域A3は広くなり、中間調特性Mの白領域側の一部部分(点Rと変曲点P’を結んだ特性部分)の傾斜が緩くなるので、写真原稿の中間調の部分の諧調を適切に保持しながら、黒い部分をより明瞭な黒にすることができる。
写真コピーモードにおける「濃度+2」,「濃度+3」のγ特性も「濃度+1」のγ特性と同様の考え方で標準γ特性を変化させたもので、図8(f),(g)に示すように、濃度の調整量が大きくなるのに応じて白側変曲点P及び黒側変曲点Qの高い値側への移動量を大きくするとともに、点Rの白側変曲点Pからの移動量と点Sの黒側変曲点Qからの移動量を大きくしている。なお、「濃度+3」では、点Rの位置と点Sの位置とが重なっている。
写真コピーモードにおける「濃度+2」,「濃度+3」のγ特性においても、写真原稿の中間調の部分の諧調を適切に保持しながら、画像の黒い部分だけをより黒くするように濃度調整をすることができる。
図2に戻り、色変換部113は、γ補正後のR,G,Bの色成分の画像データをC,M,Yの色成分の画像データに変換するものである。色変換部113は、下記演算式(1)〜(3)を演算することによりR,G,Bの色成分の画像データをC,M,Yの色成分の画像データに変換する。
Figure 2005348237
例えば画像データを8ビットデータで構成した場合、最大濃度レベルVRmax,VGmax,VBmaxは「255」となるから、C,M,Yの各色成分の画像データは、VC=(1−VR/255)、VM=(1−VG/255),VY=(1−VB/255)により演算される。
UCR処理部114は、上述したようにC,M,Yの色成分の画像データのうち最小の値を有する色成分の画像データの当該値をもとにKの色成分の画像データを生成するとともに、このKの色成分の画像データの値を用いてC,M,Yの色成分の画像データを修正し、記録用の画像データを生成するものである。
具体的には、UCR処理部114は、図9に示すようなKの色成分の値を決定するための補正特性を有しており、C,M,Yの色成分の画像データのうちの最小の値Vminを補正特性の入力値として出力値を算出し、この出力値を有するKの色成分の画像データを生成する。なお、この例の場合、入力値VKが所定値に達するまでは出力値VKを0とするようになっている。
例えばC,M,Yの色成分のうち、Cの色成分の画像データが最小値である場合、この画像データの値VCを値変換特性の入力値として出力値VKを算出し、この出力値VKを有するKの色成分の画像データを生成する。また、UCR部114は、C,M,Yの色成分の画像データからそれぞれVKを減算して記録用のC,M,Yの色成分の画像データを生成する。従って、記録用のC,M,Yの色成分の画像データの値は、それぞれ(VC−VK)、(VM−VK),(VY−VK)となる。
記録γ補正部115は、記録用のC,M,Y,Kの色成分の画像データに対してγ補正を行うものである。記録γ補正部115は、C,M,Y,Kの色成分毎にγ特性を有している。このγ特性は、画像記録部12の非線形な記録特性に基づくコピー画像の非線形な諧調特性を線形な諧調特性に補正するために、画像記録部12の記録特性に基づいて設定されている。記録γ補正部115には、C,M,Y,Kの色成分毎に標準のγ特性が設けられている。記録γ補正部115は、濃度の調整値に関係なく標準のγ特性を用いて読取データのγ補正を行う。
画像記録部12は、記録γ補正部115から出力されるC,M,Y,Kの色成分の画像データに基づいて記録紙にカラーの画像を形成するものである。画像記録部12は、例えばインクジェット方式によるカラープリンタで構成されている。なお、画像記録部12に適用されるカラープリンタはインクジェット方式に限られるものではなく、静電写真方式、インクリボン方式、熱転写方式などの各種のカラープリンタを適用することができる。
画像記録部12は、記録紙の搬送方向に対して直交するする方向(以下、主走査方向という。)に移動可能に設けられ、C,M,Y,Kの色成分のインクを当該記録紙に吐出する印字ヘッド、この印字ヘッドの主走査方向移動を制御する駆動制御部と、C,M,Y,Kの色成分の画像データに基づいて印字ヘッドから各色のインクの吐出を制御する記録制御部とを備えている。
印字ヘッドは、所定の幅寸法を有する立法体形状をなし、記録紙に臨む面にC,M,Y,Kの色成分のインクを吐出する4個のノズルを有している。各ノズルにはC,M,Y,Kの各色成分のインクカートリッジからそれぞれインクが供給されている。記録紙に画像を形成する際には、印字ヘッドは駆動制御部により所定の速度で記録紙の主走査方向に往復動が繰り返される。印字ヘッドが記録紙の主走査方向に移動する速度に同期して記録制御部によりC,M,Y,Kの各色成分の画像データに基づいて各色のインクが記録紙に吐出され、これにより1バンド分の画像が記録される。印字ヘッドにより1ライン分の画像が記録される毎に記録紙は1ライン分だけ搬送され、以下、印字ヘッドによる1ライン分の画像記録動作と記録紙の1ライン分の搬送動作を繰り返すことにより記録紙全体に画像が記録される。なお、印字ヘッドに同色のノズルが複数配列されていれば、複数ラインを同時に記録できるので、記録紙の搬送量もそれに応じて変更すればよい。
制御部13は、画像記録部10、画像処理部11及び画像記録部12の駆動を集中的に制御してコピー動作を行うものである。制御部13は、多機能装置1のメインCPU(Control Processing Unit)によって実現されている。上述したように、制御部13は、起動時とコピー画像の濃度調整値が変更される毎にその濃度調整値の情報を読取γ補正部112に設定する。
濃度調整部14は、コピー画像の濃度を調整するもので、表示部2の表示画面2aに濃度調整画面(図2参照)を表示させる機能とこの濃度調整画面に対する操作部材である十字キー331とで構成されるものである。主電源の操作ボタンの操作により多機能装置1が起動したときは、濃度調整部14から標準濃度値の情報が制御部13に入力される。
また、ユーザが表示部2に濃度調整画面を表示させ、十字キー331の左右のキー331c,331d及びメニー/セットボタン332を操作してコピー画像の濃度を変更した場合(標準濃度値に戻す場合も含む)には、濃度調整部14から設定された濃度値の情報が制御部13に入力される。制御部13は、濃度調整部14から入力された濃度調整値の情報を読取γ補正部112に設定する。
次に、コピー画像の濃度が調整された場合の制御部13の処理手順と濃度調整後のコピー動作における画像処理部11の処理手順について説明する。
図10は、コピー画像の濃度が調整された場合の制御部13の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すフローチャートは、表示部2に濃度調整画面が表示された状態での処理手順を示している。
表示部2に濃度調整画面(図2参照)が表示されると、ユーザによって十字キー331の左右のキー331c,331dが操作されたか否かが判別され(S1)、十字キー331の操作がなければ(S2:NO)、更にメニュー/セットボタン332が操作されたか否かが判別される(S3)。十字キー331もメニュー/セットボタン332も操作されなければ(S1,S2:NO)、いずれかが操作されるまで、待機状態となる(S1,S2のループ)。
ユーザにより十字キー331の左右のキー331c,331dが操作されると(S1:YES)、濃度調整画面に反転表示されている濃度調整値が操作された方向に1段だけ移動される(S2)。図2の表示例において、十字キー331の左側のキー331cが操作されると、反転表示が標準濃度値マーク8aの左隣の濃度調整値マーク8cに移動する。一方、十字キー331の右側のキー331dが操作されると、反転表示が標準濃度値マーク8aの右隣の濃度調整値マーク8bに移動する。
続いて、メニュー/セットボタン332が操作されたか否かが判別され(S3)、メニュー/セットボタン332が操作されなければ(S3:NO)、ステップS1に戻り、更に十字キー331が操作されたか否かが判別される。ステップS1〜S2のループ処理で、ユーザにより十字キー331が連続して操作されると、操作毎に濃度調整画面に反転表示されている濃度調整値が操作された方向に1段ずつ移動される(S2)。
そして、濃度調整画面の反転表示がユーザの所望のコピー画像の濃度値になり、ユーザによりメニュー/セットボタン332が操作されると(S3:YES)、コピー画像の濃度値が反転表示された濃度調整値に確定される(S4)。例えば、図2において、標準濃度値マーク8aよりも+2の濃度調整値マーク8b反転表示されている状態でユーザによりメニュー/セットボタン332が操作されると、その反転表示された標準濃度値よりも2段階薄い濃度値がセットされる。
続いて、表示部2の表示画面2aが待機画面に戻され(S5)、コピーモードが判別される(S6)。コピーモードが通常コピーモードであると(S6:「通常」)、通常コピーモードで確定した濃度調整値に対応するγ特性が決定される(S7)。すなわち、図4に示したγ特性のうち、濃度調整値に対応するγ特性が決定される。
一方、コピーモードが白飛び/黒飛び調整コピーモードであると(S6:「白飛び/黒飛び調整」)、白飛び/黒飛び調整コピーモードで確定した濃度調整値に対応するγ特性が決定される(S8)。すなわち、図6に示したγ特性のうち、濃度調整値に対応するγ特性が決定される。
また、一方、コピーモードが写真コピーモードであると(S6:「写真」)、写真コピーモードで確定した濃度調整値に対応するγ特性が決定される(S9)。すなわち、図8に示したγ特性のうち、濃度調整値に対応するγ特性が決定される。
そして、決定されたγ特性の情報が読取γ補正部に出力され、当該記録γ補正部115に濃度調整値に対応するγ特性が設定され(S10)、濃度調整処理は終了する。
図11は、コピー画像の濃度調整後のコピー動作における画像処理部11の処理手順を示すフローチャートである。
画像読取部10により原稿の画像が読み取られると、まず、画像読取部10からライン毎のR,G,Bの色成分の画像データが画像処理部11に入力される(S11)。各色成分の画像データは、シェーディング補正部111によりシェーディング補正が行なわれる(S12)。続いて、読取γ補正部112により濃度調整値に対応するγ特性を用いてR,G,Bの色成分の画像データのγ補正が行われる(S13)。
続いて、色変換部113によりγ補正後のR,G,Bの色成分の画像データを用いてC,M,Yの色成分の画像データが生成され(S14)、更にUCR処理部114によりこれらの色成分の画像データから記録用のC,M,Y,Kの色成分の画像データが生成される(S15)。
続いて、C,M,Y,Kの色成分毎に、記録γ補正部115により画像データのγ補正が行なわれる(S16)。そして、γ補正後のC,M,Y,Kの色成分の画像データは画像記録部12に出力され(S17)、当該画像記録部12で記録紙に1ライン分の画像が形成される。
続いて、全ラインについて画像処理が終了したか否かが判別され(S18)、終了していなければ(S18:NO)、ステップS11に戻り、次のラインについて上述の画像処理が行なわれる(S11〜S17)。以下、ライン単位で記録用のC,M,Y,Kの色成分の画像データが生成され、画像記録部12に出力することにより記録紙に画像が形成され、全てのラインの画像が形成されると(S18:YES)、画像形成処理は終了する。
上記のように、本実施形態に係る多機能装置1では、濃度調整値に応じてγ特性を変化させ、記録γ補正部112によりそのγ特性を用いてγ補正することにより画像データの濃度を調整する際、標準γ特性に対して、標準濃度値からの濃度調整方向に応じて白領域A1又は黒領域A2を濃度調整量に応じて増加させるとともに、中間調特性Mの白領域側又は黒領域側の濃度調整量に応じた一部の範囲の波形を変化させるようにしているので、濃度調整により画像が不自然な諧調に補正されることがなく、好適に白い部分のみをより白く若しくは黒い部分のみをより黒く調整することができる。
また、白飛び/黒飛び調整コピーモードでは、標準γ特性に対して、標準濃度値からの濃度調整方向に応じて白領域A1又は黒領域A2を濃度調整量に応じて減少させるとともに、中間調特性Mの白領域側又は黒領域側の濃度調整量に応じた一部の範囲の波形を変化させるようにしているので、例えば濃度の薄い文字や画像が描かれた原稿を複写する場合や色の濃い台紙や黒色のベースに文字等が描かれた原稿を複写する場合に、白飛びや黒飛びを低減させて好適な濃度のコピー画像を得ることができる。
また、写真コピーモードでは、標準γ特性に対して、標準濃度値からの濃度調整方向に応じて白領域A1及び黒領域A2を入力レベルの高い方向又は低い方向に濃度調整量に応じて移動させるとともに、中間調特性Mの白領域側及び黒領域側の濃度調整量に応じた一部の範囲の波形を変化させるようにしているので、写真原稿に対しても諧調を保持しながら、好適に白い部分のみをより白く若しくは黒い部分のみをより黒く調整することができる。
なお、上記実施形態では、γ特性として入力値が増加するのに応じて出力値が単調に増加するカーブを有するものを例に本発明を説明したが、γ特性がこれとは逆の特性、すなわち、入力値が増加するのに応じて出力値が単調に減少するカーブを有する特性のものにも本発明を適用できることはいうまでもない。
また、上記実施形態では、多機能装置のコピー機能に関して本発明を説明したが、本発明は、画像データのγ補正により濃度調整を行う装置やそれを用いた装置に広く適用することができる。また、上記実施形態では、カラー画像のγ補正について説明したが、モノクロ画像のγ補正に対しても本発明が適用できることはいうまでもない。
従って、本実施形態に係る多機能装置1において、例えばコンピュータを外部接続し、当該コンピュータからR,G,Bの色成分の画像データやモノクロの画像データを多機能装置1に送信して画像記録部12により記録紙に画像形成する場合やデジタルカメラを外部接続し、当該デジタルカメラで撮影したR,G,Bの色成分の画像データやモノクロの画像データを多機能装置1に送信して画像記録部12により記録紙に画像形成する場合にも適用することができる。
本発明に係る画像濃度調整装置及び画像読取装置を備えた多機能装置の概観を示す斜視図である。 コピー画像の濃度調整用の画面の一例を示す図である。 多機能装置のコピー機能に関する機能ブロック図である。 通常コピーモードにおいてコピー画像の濃度を薄い方向と濃い方向とに調整した場合のγ補正処理とγ特性との関係を示す図である。 通常コピーモードにおける濃度調整に応じたγ特性の変化を示す図で、(a)は濃度を薄い方向に調整した場合のγ特性の変化を示す図、(b)は濃度を濃い方向に調整した場合のγ特性の変化を示す図である。 白飛び/黒飛び調整コピーモードにおいてコピー画像の濃度を薄い方向と濃い方向とに調整した場合のγ補正処理とγ特性との関係を示す図である。 白飛び/黒飛び調整コピーモードにおける濃度調整に応じたγ特性の変化を示す図で、(a)は濃度を薄い方向に調整した場合のγ特性の変化を示す図、(b)は濃度を濃い方向に調整した場合のγ特性の変化を示す図である。 写真コピーモードにおいてコピー画像の濃度を薄い方向と濃い方向とに調整した場合のγ補正処理とγ特性との関係を示す図である。 黒の色成分の画像データの値を決定するための値変換特性の一例を示す図である。 コピー画像の濃度が調整された場合の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 濃度調整後のコピー動作における画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。 従来の原稿の種類に応じてγ特性を変化させる方法を示す図である。 γ補正におけるγ特性と記録デバイスの光電変換特性との関係を示す図である。 従来のγ特性の変化させ方を説明するための図である。
符号の説明
1 多機能装置
2 表示部
3 操作パネル
31,32,33 操作部
331 十字キー
332 メニュー/セットボタン
4 蓋体
5 給紙トレイ
6 記録紙載置トレイ
7 排出トレイ
8a,8b,8c 濃度調整マーク
10 画像読取部
11 画像処理部
111 シェーディング補正部
112 読取γ補正部
113 色変換部
114 UCR処理部
115 記録γ補正部
12 画像記録部
13 制御部
14 濃度調整部

Claims (7)

  1. 画像データの濃度を標準濃度値に対して濃淡両方向に調整する濃度調整手段と、上記濃度調整手段により調整可能な濃度調整値に対応して複数のγ特性を有し、それらのγ特性を用いて上記画像データの値を補正するγ補正手段とを備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてデータ値を補正することにより上記画像データの濃度を調整する画像濃度調整装置であって、
    上記標準濃度値に対応するγ特性は、入力値を最大の出力値に変換する第1の特性を有する第1の領域と、入力値を最小の出力値に変換する第2の特性を有する第2の領域と、上記第1の領域と上記第2の領域との間にあり、入力値を単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値に変換する第3の特性を有する第3の領域とからなる変換特性を有し、
    上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応する上記第1の領域又は上記第2の領域を濃度調整量に応じて増大させるとともに、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第1の領域又は上記第2の領域の増大される領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該領域の増大に応じて変化させた特性であることを特徴とする、画像濃度調整装置。
  2. 上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、上記第1の領域を増大させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第1の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであり、上記標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第2の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、上記第2の領域を増大させるように上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ変化させるとともに、上記第3の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ移動させた第4の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであることを特徴とする、請求項1に記載の画像濃度調整装置。
  3. 画像データの濃度を標準濃度値に対して濃淡両方向に調整する濃度調整手段と、上記濃度調整手段により調整可能な濃度調整値に対応して複数のγ特性を有し、それらのγ特性を用いて上記画像データの値を補正するγ補正手段とを備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてデータ値を補正することにより上記画像データの濃度を調整する画像濃度調整装置であって、
    上記標準濃度値に対応するγ特性は、入力値を最大の出力値に変換する第1の特性を有する第1の領域と、入力値を最小の出力レベルに変換する第2の特性を有する第2の領域と、上記第1の領域と上記第2の領域との間にあり、入力値を単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値に変換する第3の特性を有する第3の領域とからなる変換特性を有し、
    上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応する上記第1の領域又は上記第2の領域を濃度調整量に応じて減少させるとともに、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第1の領域又は上記第2の領域の減少される領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を当該領域の減少に応じて変化させた特性であることを特徴とする、画像濃度調整装置。
  4. 上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、上記第1の領域を減少させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第1の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであり、上記標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第2の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、上記第2の領域を減少させるように上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ変化させるとともに、上記第3の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの調整量に応じた所定の量だけ移動させた第4の変曲点を設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであることを特徴とする、請求項3に記載の画像濃度調整装置。
  5. 画像データの濃度を標準濃度値に対して濃淡両方向に調整する濃度調整手段と、上記濃度調整手段により調整可能な濃度調整値に対応して複数のγ特性を有し、それらのγ特性を用いて上記画像データの値を補正するγ補正手段とを備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてデータ値を補正することにより上記画像データの濃度を調整する画像濃度調整装置であって、
    上記標準濃度値に対応するγ特性は、入力値を最大の出力値に変換する第1の特性を有する第1の領域と、入力値を最小の出力値に変換する第2の特性を有する第2の領域と、上記第1の領域と上記第2の領域との間にあり、入力値を単調に変化する所定の曲線を満足する中間の出力値に変換する第3の特性を有する第3の領域とからなる変換特性を有し、
    上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の領域を上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応して濃度調整量に応じて増減させるとともに上記第2の領域を上記標準濃度値からの濃度調整方向に対応して上記第1の領域とは逆方向に濃度調整量に応じて増減させ、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第1の領域及び上記第2の領域の両領域側の濃度調整量に応じた所定の一部範囲を各領域の増減に応じてそれぞれ変化させたものであることを特徴とする、画像濃度調整装置。
  6. 上記濃度調整手段により調整された上記標準濃度値と異なる濃度値に対するγ特性は、上記標準濃度値よりも薄い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第1の変曲点を、上記第1の領域を増大させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第2の特性と上記第3の特性との接続点に相当する第3の変曲点を、上記第2の領域を減少させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させ、上記第1の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ移動した第2の変曲点と上記第3の変曲点から上記第3の特性の曲線上に沿って上記標準濃度値からの濃度調整量に応じた所定の量だけ変化させた第4の変曲点とを設け、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えるとともに、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであり、
    上記標準濃度値よりも濃い方向に調整された場合、上記標準濃度値に対応するγ特性に対して、上記第1の変曲点を、上記第1の領域を減少させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させるとともに、上記第3の変曲点を、上記第2の領域を増大させるように上記標準濃度値からの濃度調整量に応じて変化させ、上記第3の特性を、当該第3の特性の上記第2の変曲点と上記第1の変曲点との間の部分を上記第2の変曲点と変化後の上記第1の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えるとともに、当該第3の特性の上記第4の変曲点と上記第3の変曲点との間の部分を上記第4の変曲点と変化後の上記第3の変曲点とを結ぶ曲線に置き換えた特性に変化させたものであることを特徴とする、請求項5に記載の画像濃度調整装置。
  7. 原稿の画像を読み取る画像読取装置において、請求項1〜6のいずれかに記載の画像濃度調整装置を備え、上記濃度調整手段で設定された濃度調整値に対応するγ特性を用いてレベル補正することより上記原稿の画像データの濃度を調整することを特徴とする、画像読取装置。
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