JP2004153719A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成される画像の品位と送信される画像の品位をより向上させる。
【解決手段】ハンドスキャナ6が所定移動量を移動したことが検出されると、ハンドスキャナIC307は読み取りを開始し、ラインセンサ312からのアナログ信号を量子化し、白補正と暗補正を行う。その後、写真モードが選択された時には、γ補正部で所定の濃度変換を行い、多値データの形式でSRAM304に格納する。解像度は、副走査方向については、高精細モード時200dpi、普通モード時100dpi、主走査方向については、ラインセンサ312と印字解像度の解像度の低い値である300dpiで出力i/f809から出力し、SRAM304に格納する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コードレスハンドスキャナを接続できるファクシミリ装置が知られている。コードレスハンドスキャナは、本体と独立に動作可能なことから、本体と離れた場所で文書を読み取ったり、本体読み取り部を通せないようなブック原稿の読み取りが可能である。このコードレスハンドスキャナで読み取った画像はハンドスキャナをファクシミリ装置に接続して印字出力するか、ファクシミリ送信することができる。
【0003】
特許文献1には、入力した多値データを一時記憶し、複数の解像度変換と2値化手段で2値データを生成する方法が開示されているが、画質改善の手法の1つである一時記憶する多値データの解像度については開示されていない。また、画像種設定に応じて多値蓄積と、2値化したデータの蓄積を行う方法についても開示されていない。
【0004】
特許文献2には、低解像度の2値化画像データを高解像度の出力デバイスに出力して再生する場合の高画質化について開示されおり、この開示されている方法は2値画像の高画質化に有効であるが、ハードウェアの規模の増大という問題があり、読み取った画像を蓄積する時には画質向上の方法としては不十分なものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−242367号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平5−328144号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットタイプのプリンタを有するファクシミリ装置は、多くの場合、このプリンタの解像度がファクシミリ送信で用いられる解像度よりも高いので、印字データの解像度が低い場合に元画像と等倍の画像を得るには、解像度の変換を行ってから印字しなければならない。
【0008】
したがって、このファクシミリ装置を用いてコピーをする場合には、プリンタの解像度に合わせて多値レベルで解像度変換を行ってから、2値化印字出力をするのが一般的である。
【0009】
また、ハンドスキャナでは読み取ったモノクロ画像は、2値レベルで保持するのが一般的である。
【0010】
シート読み取り時では、副走査の解像度は原稿の送り量を制御して読み取り、主走査の解像度は多値レベルでの解像度変換を行うことにより、コピー・ファクシミリ送信に最適な解像度で読みとることが可能である。
【0011】
しかし、ハンドスキャナのように、読み取る際に、用途が確定しない読み取り装置では、読み取り時には固定した解像度で読まざるを得ない。コピー時の画像を優先して印字部の解像度に合わせて読み取ろうとすると、一般的な読み取りセンサは固定周期で主走査1ライン分の画像を読み取るための直交方向(副走査方向)の解像度は、読み取り速度に影響するので、読み取り速度が増大してしまい、ユーザが手動でハンドスキャナを移動させ原稿読み取りを行う場合、実用的ではない。
【0012】
主走査のみ印字部の解像度に合わせ、写真原稿などを副走査方向について粗く読み取り印字出力する際に、副走査方向の解像度変換を行って出力するため、単純な画素重複による解像度変換を行うと、黒ドットが大きくなってしまうという問題がある。
【0013】
また、主走査のみ印字部に合わせた読み取り画像をファクシミリ送信する場合には、主走査解像度を副走査解像度に合わせて解像度を低下させる解像度変換を行う必要があるが、解像度を低下させようとして単純に間引き処理を行なうと、画像の欠落が生じ、送信解像度で読み取った画像よりも画質が低下するという問題がある。
【0014】
逆に、主走査・副走査共に送信解像度での読み取りを行うと、印字出力時の画像は印字部の解像度に合わせて読み取ったときよりも低下してしまう。
【0015】
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、画像形成される画像の品位と送信される画像の品位をより向上させることができるファクシミリ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ハンドスキャナを有するファクシミリ装置において、前記ハンドスキャナは、画像をカラーまたはモノクロのいずれで取り込むかを指示するための第1カラー・モノクロ指示手段と、読み取る画像の主走査解像度と副走査解像度の対を予め定めた複数対から選択するための第1選択手段と、文字モードまたは写真モードのいずれで画像を読み取るかを指示するための第1モード指示手段と、読み取られた画像を処理する画像処理手段と、前記第1カラー・モノクロ指示手段および前記第1モード指示手段によるそれぞれの指示と、前記第1選択手段により選択された解像度とに従って前記画像処理手段を制御する第1制御手段とを備え、本ファクシミリ装置は、カラーまたはモノクロのいずれで画像を取り込むかを指示するための第2カラー・モノクロ指示手段と、入力された画像を送信するかコピーするかのいずれかを指示するための送信・コピー指示手段と、該指示手段により指示された送信またはコピーするための画像の主走査解像度と副走査解像度の対を予め定めた複数対から選択するための第2選択手段と、文字モードまたは写真モードのいずれで画像を読み取るかを指示するための第2モード指示手段と、前記第2カラー・モノクロ指示手段および前記第2モード指示手段によるそれぞれの指示と、前記第2選択手段により選択された解像度とに従って前記画像処理手段を制御する第2制御手段と、画像を前記送信・コピー指示手段によるコピー指示に応答して画像形成する画像形成手段と、画像を前記送信・コピー指示手段による送信指示に応答して送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施の形態を示す。これは、ハンドスキャナを有するファクシミリ装置の例であり、その外観を図2に示す。
【0019】
図2において、1はファクシミリ本体、2は音声を入力するためのマイク、3は音声の入力と電話通話のためのハンドセットである。4はスピーカであり、呼出音やガイダンス音等のFAXの状態を音声でユーザに伝えるものである。
【0020】
6はハンドスキャナであり、ファクシミリ本体1と独立して動作可能になっている。5はハンドスキャナ6とファクシミリ本体1を接続するためのケーブルであり、このケーブルのハンドスキャナ6側の接続部は、取り外し可能になっている。ケーブル5は、CPU201(図1)に結合されるデータと、ファクシミリ本体1からハンドスキャナ6に送出される読み取り同期信号XSHと、読み取り開始信号XLSTと、ファクシミリ本体1とハンドスキャナ6の状態を示す数本のステータス信号とを送受するための信号線と、ファクシミリ本体1から供給される電源線とにより構成される。
【0021】
7はローラであり、ファクシミリ本体1に格納されたハンドスキャナ6と協働して原稿を搬送するためのものである。9および10はスライダであって、連動しており、原稿挿入口11の原稿を中央振り分けで挿入と搬送を行うためのものである。12は記録紙と原稿の保持用のワイヤトレイである。13はスライダであり、記録紙挿入口8の記録紙を片側基準で挿入し搬送するためのものである。
【0022】
14はオペレーションパネルであり、キーボードと、画像形成装置の状態等を表示するLED表示部とを有する。15は情報を表示するLCD表示部である。16はリリースボタンであり、オペレーションパネル14を上部に開いて印字部を操作可能とするためのものである。17はi/f端子であり、TV等の外部映像機器と接続するためのものである。18はメモリカード接続端子であり、メモリカードを接続するためのものである。
【0023】
図1を説明する。図1において、2〜6,14は図2と同一部分を示す。CPU201と、ROM203と、SRAM204と、フラッシュメモリ205と、モデム206と、システムゲートアレイ211とが、バス202を介して、相互に接続してある。
【0024】
ROM203は制御プログラムが格納してある。CPU201はROM203の制御プログラムに従って本ファクシミリ装置の各部を制御するものである。SRAM204は発信元情報、ユーザ登録情報等を記憶するためのものである。フラッシュメモリ205は画像・音声データを蓄積するためのものである。モデム206は画像信号を音声帯域の信号に変復調するものである。
【0025】
207は網制御ユニット(NCU)であって、モデム206と公衆電話回線208に接続してあり、公衆電話回線208と本ファクシミリ装置1との接続を制御するものである。209はクロスポイントであり、マイク2と、システムゲートアレイ211と、スピーカ4と、NCU207と、ハンドセット3と、コードレス子機226用のコードレス電話機ベースユニット225と間を選択的に接続するためのものである。
【0026】
218はインクジェットタイプの記録ヘッドであり、副走査方向に複数のノズルを並べたヘッド記録面を有する。記録動作時には、記録ヘッドが装着されたキャリッジを、ノズルの配列方向と直交した主走査方向に往復運動することにより、複数のノズルによる記録幅分の領域に画像が形成され、その後、記録紙を記録幅分だけ副走査方向に搬送し、記録動作を繰り返すことにより、記録紙上に画像が形成されるようになっている。プリントヘッドの主走査解像度および副走査解像度は、360dpiである。記録ヘッド218としては、カラーでの記録が可能なものでも、モノクロでの記録が可能なものでもよい。また、記録ヘッド218に代えて熱転写タイプの記録ヘッドを用いることもできる。
【0027】
219はDRAMであり、画像・音声データを一時的に格納したり、記録ヘッド218に供給するための画像を一時的に蓄えたり、CPU201のワーク領域として使用される。220はプリントカートリッジセンサであり、プリントカートリッジの有無及び種類を検出するためのものである。221は原稿検出センサであり、原稿幅、原稿の有無を検出するためのものである。222は用紙検出センサであり、用紙サイズ、用紙の有無を検出するためのものである。
【0028】
224はモータドライバであり、原稿を搬送するための読み取りモータ223を駆動するものである。228はモータドライバであり、記録紙を副走査方向に搬送するためのLFモータ227を駆動するものである。229はモータドライバであり、記録ヘッド218が装着されたキャリッジを駆動するためのCRモータを駆動するものである。
【0029】
システムゲートアレイ211は、クロスポイント209と、記録ヘッド218と、DRAM219と、プリントカートリッジセンサ220と、原稿検出センサ221と、記録用紙検出センサ222と、モータドライバ224と、オペレーションパネル14とに接続してあって、記録ヘッド218のノズルの配列に合わせて主走査方向に並んだ画像データを副走査方向に並んだ画像データに変換して記録ヘッド218に転送する処理や、オペレーションパネ213のキーボードから入力されたキー入力データや各種センサの出力信号を、CPU201が判別できるコード信号に変換する処理や、読み取りモータの駆動タイミング処理を行うものである。
【0030】
図3は図2のハンドスキャナ6の構成を示す。ハンドスキャナ6は、CPU301と、ROM303と、SRAM304と、フラッシュメモリ305と、ハンドスキャナIC307とがバス302を介して相互に接続してある。
【0031】
ROM303は制御プログラムが格納してある。CPU301はROM303の制御プログラムに従って、ハンドスキャナ6全体の動作を制御し、画像の圧縮伸張・変換処理等を行うものである。SRAM304はCPU301のワーク領域として使用されている。フラッシュメモリ305は管理情報等や読み取った画像を蓄積格納するためのものである。
【0032】
ハンドスキャナIC307は、赤、緑、青色LED光源309,310,311の駆動制御や、移動検出センサ308からの信号解析と、ラインセンサ312の駆動制御を行い、入力されるアナログビデオ信号に画像処理を行うものであり、画像入出力i/f313と、メモリカードi/f314と、本体i/f231とを有する。
【0033】
ラインセンサ312は画像を読み取るためのものであり、主走査方向に300dpiの解像度を有し、主走査方向に1ライン分のデータを読み取ることができる。移動検出センサ308はハンドスキャナ6の移動を検出するためのものである。赤色LED光源309、緑色LED光源310、青色LED光源311は、ラインセンサ312により画像を読み取るための光源である。光源にLEDを用いているのは、装置の小型化が可能であるためであり、LED光源は蛍光燈等と比べると光量が安定していて応答も速いため、光源の高速な切替えが可能であるからである。光源にLEDを用いると、シートスルータイプで高速な画像形成装置を提供できる。また、LED光源の消費電流は蛍光燈等と比較すると小さいので、消費電力の小さい家庭向きの画像形成装置を提供できる。
【0034】
ハンドスキャナIC307は、ハンドスキャナ6で読み取った画像や、内部のステータスを映像化した画像を、TV表示用のアナログ映像信号に変換して画像入出力i/f313を介して送出したり、TVからのアナログ映像信号を画像入出力i/f313を介して取り込み、デコードしデジタルデータとして出力することができる。
【0035】
画像入出力i/f313のコネクタは、一般的なミニジャックの形状で、TV、ビデオの映像、音声信号の入出力コネクタとして一般的に用いられるピンジャックタイプのコネクタへの変換ケーブルによりTV等の映像機器に接続される。
【0036】
メモリカードI/F314は、メモリカードメディアに接続するためのものであり、内部の画像データのメモリカードへの書き込みや、メモリカード内の画像データの取り込みを行うことができる。
【0037】
317は電源制御部であり、ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に接続されるときには、ファクシミリ本体1からの電源線316を介してハンドスキャナ6へ電源供給を制御し、2次電池315への充電制御を行い、ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1から外されたときには、2次電池315から電源を供給するように、電源の切り替え制御を行うものである。2次電池315はハンドスキャナ6がファクシミリ本体1と独立して動作する時に電源を供給するためのものである。318はブザーであり、オペレータへ動作状況を音声で知らせるためのものである。
【0038】
ハンドスキャナ6が単体で動作するときには、ハンドスキャナIC307内部で生成された読み取り同期信号XSH_IがハンドスキャナIC307からCPU301へ供給され、ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に接続されているときには、ハンドスキャナIC307に入力される本体i/f231内のXSH信号がそのままCPU301へ出力される。
【0039】
図4はハンドスキャナIC307の画像処理部の構成を示す。図4において、801はA/D変換部であり、ラインセンサ312からのアナログ画像信号をデジタルデータに変換するものである。802は入力i/fであり、デジタルデータを画像処理部に入力するためのものである。810はローカルメモリであって、シェーディング補正データを格納し、エッジ強調データと誤差拡散データを処理するためのワークメモリとして使用され、CPU301(図3)からも読み書き可能になっている。
【0040】
803はシェーディング補正部であって、A/D変換部801の出力または入力i/f802の出力を選択的に入力し、ローカルメモリ810に格納されているラインセンサ312の暗出力データおよび明出力データを基に、シェーディング補正を行って、8bit/画素で出力するものである。シェーディング補正部803は、モノクロ処理時には、1対の各画素ごとの明・暗出力データを基に処理を行い、カラー処理時には、R,G,B各色ごとの明出力データと1つの暗出力データを基に、入力される読み取り色に対応して明出力データを切り換えて処理を行うが、入出力i/f802の出力を選択するときには補正処理は行わない。
【0041】
804はエッジ強調処理部であり、画像のエッジ部を検出し強調処理を行うものである。805はγRAMであり、γ補正用のルックアップ変換テーブルデータを格納するためのものである。806はγ補正部であり、シェーディング補正部803の出力を受け、γRAM804のデータに従って入力8bitのデータを変換し、8bitの出力を行うものである。
【0042】
807は解像度変換部であり、多値レベルでのリニア変倍を行うものである。808は誤差拡散処理部であり、モノクロモードのみで使用する誤差拡散処理により各画素8bitのデータを疑似ハーフトーン2値画像に変換するものである。809は出力i/fであり、カラーモードまたはモノクロモードでは、多値データの出力を行うときは、解像度変換部807の出力を受け、モノクロ2値出力を行うときは、誤差拡散処理部808の出力を受けて、外部にデータを出力するものである。811は読み取りセンサi/fであり、ライン同期信号と、画素クロックと、LED点灯制御信号とを生成しラインセンサ312を制御するものである。812は移動検出センサi/fであって、移動検出センサ308からのMV_SENS信号を入力して、変化点の数によって自動的に読み取り開始信号XLST_Sを生成するものである。
【0043】
813は読み取り同期制御部であって、CPU301(図3)からのライン同期信号XSHおよび読み取り開始信号XLSTと、移動検出センサi/f811のXLST_S信号とを受けて、各ブロックへの同期制御信号を生成するものであり、XLST_Iはこの内部信号である。814はカラー階調変換部であって、バス302経由でCPU301がアクセス可能で、入力されたカラーデータを3次元誤差拡散法により印字出力可能なデータに変換すると共に、誤差の算出を行うものであり、RGB各8bitとのデータ入力に対して1画素あたりCMYK各1または2ビットの印字データを生成して、16ビット単位にパッキングして出力を行うものである。
【0044】
原稿読み取りにおけるモードとしては、ハンドスキャナ17が本体に装着されているか否かに対応した2つのモードがある。ハンドスキャナ17がファクシミリ本体1に装着されている場合には、ファクシミリ本体1のオペレーションパネル14からのキー操作により、解像度、カラー・モノクロ設定などが設定され、読取モードにおける読み取りが開始され、ファクシミリ装置は原稿挿入口11に挿入された原稿を、原稿検出センサ221により検出し、読み取りモータ223を駆動し、原稿を搬送しながら原稿の読み取りを行なう。このモードをシート読み取りモードという。
【0045】
他方、ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に装着されていない場合には、ハンドスキャナ6にあるキーとLEDを有するオペレーションパネル319により操作することにより、各種設定を行い、ハンドスキャナ6による読み取りが可能な状態にする。そして、オペレータによりハンドスキャナ6を原稿上を移動させることにより、原稿の読み取りを行なう。このモードをハンドスキャナモードという。
【0046】
次に、シート読み取りモード時の動作を説明する。シートコピーが指示されると、CPU201によりハンドスキャナ6に対してシートコピーの指示が出される。この際に指定されるモードとして、送信・コピー、解像度指定(高精細、普通)、読み取りモード(文字、写真モード)、カラー・モノクロ読み取りが指定される。また、読み取り時に送信またはコピーの用途が決定されているため、読み取りモードにより図5のモードに対応する解像度で読み取りが行なわれ、ハンドスキャナIC307の画像処理部から所定の形式でデータが出力される。
【0047】
シートコピー指示を受けたハンドスキャナ6は、ROM303内の画像処理プログラムの一部をSRAM304にコピーする。これは、ROM303のデータ読み出し速度に比し、SRAM304の書き込み読み出し速度が速いため、画像処理に関するプログラムをSRAM304にコピーすることによって、ソフトウェアによる処理の高速化をはかるためである。
【0048】
また、コピーするプログラム内容は指示される動作によって異なり、処理内容に合せたプログラム部分をコピーすることにより、様々な動作内容に対して高速化が可能である。
【0049】
ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に格納されている時のモノクロ原稿読み取りでは、読み取りに先立って補正データの取得を行う。まず、ファクシミリ本体1からハンドスキャナ6へモノクロ補正データ取得命令が出されると、ハンドスキャナ6では緑色LED光源310を初期点灯時間点灯して、図示しない白基準板を読み取って、ラインセンサ312の出力レベルを監視する。ここで、光量が高くラインセンサ312からの出力が過大である場合には、緑色LED光源310の点灯時間を所定値短く設定して再度白基準板を読み取る。これを繰り返して適正なアナログ出力が得られる緑色LED光源310の点灯時間を決定し、白補正データの取得を行う。
【0050】
取得した白補正データはハンドスキャナIC307内部のローカルメモリ810に格納される。ついで、赤、緑、青色LED光源309,310,311を全て消灯し、複数回読み取り動作を行って、その平均値を暗補正データとしてローカルメモリ810に格納する。
【0051】
これらの補正データの取得とLED点灯時間の調整処理は、ファクシミリ本体1から送出される、同期信号に同期して行われる。また、実際の読み取り処理も同一の同期信号に同期して行われる。以下、この同期信号を「XSH信号」という。XSH信号の周期は2.5msである。
【0052】
このとき得られた補正データは、ハンドスキャン時に使用するため、ローカルメモリ810から読み出し、フラッシュメモリ305にコピーする。補正データ取得が終了すると、CPU201はファクシミリ本体1の原稿搬送系を駆動して原稿を搬送しながら読み取り動作を開始し、読み取り310センサからのアナログ信号をハンドスキャナIC307に入力し、A/D変換部801で量子化を行い、ローカルメモリ810に格納された補正データを基にシェーディング補正部803で白補正と暗補正を行い、その後、エッジ強調処理部804でエッジ強調処理を行い、γRAM805に格納されたデータに従いγ補正部806で濃度変換を行う。
【0053】
さらに、例えば、解像度変換部807で、300dpiの解像度からコピー出力用に360dpiの解像度というように、ファクシミリ本体1からの設定に応じた解像度変換をし、誤差拡散処理部808で2値化処理を行う。1画素当り1ビットになったデータは出力i/f809で16ビット単位にパッキングされて出力され、一旦、SRAM304にライン単位で格納される。SRAM304のデータは、逐次、ライン単位で、CPU301により読み出され、本体i/f231を介してCPU201に送出される。
【0054】
次に、図6を参照して動作を説明する。図6はモノクロモードでの読み取りタイミングを示す図である。読み取りモータ223は1ステップで400dpiの解像度の1ライン分を搬送するように構成されている。図6において、2ステップに1ライン読み取り動作を行なう例であり、副走査読み取り解像度は200dpiである。図6のRMは読み取りモータ223の駆動相を示し、矢印のタイミングで駆動相が変化していることを示している。副走査方向の解像度を変更するには、この読み取り動作とモータ駆動ステップ数の対応を変更することにより行なわれる。400dpiでの読み取りは、1ステップのモータ駆動に対して1ライン分読み取るとにより行なうことができ、100dpiでの読み取りは、4ステップのモータ駆動に対して、1ライン読み取ることにより行なうことができる。
【0055】
蓄積期間と、アナログ信号出力期間はそれぞれ信号XLSTの入力に対して、有効なラインセンサ312の読み取り蓄積を行なう期間と、蓄積を行なったデータを出力する期間を示す。参照番号は対応関係を示し、蓄積期間と出力期間は1SH期間分ずれている。また、ラインセンサ312は常にXSH期間ごとに蓄積を行い、アナログ出力を行なっている。有効でないデータは図6には空白として示してあり、出力されるアナログデータはハンドスキャナIC307に取り込まれず無効になる。
【0056】
読み取り開始指示信号XLSTはファクシミリ本体1から送出され、読み取り同期制御部813によりこの信号の立ち下がりが検出されると、1ラインの読み取り動作を予約し、次のXSH信号の立ち下がりに同期して読み取り動作を開始する。
【0057】
同期制御部813の内部予約信号XLST_Iは、XSH信号に同期してクリアされる。蓄積期間はラインセンサ312が露光蓄積をする期間であり、アナログ信号入力期間はラインセンサ312からハンドスキャナIC307にアナログデータを入力する期間である。蓄積期間とアナログ信号入力期間に付した数字は対応関係を示す。RMは矢印のあるところで読み取りモータ223の励磁相が変化したことを示す。シートスキャン時の読み取り動作は、ファクシミリ本体1側が主導権を持ち、読み取りモータ223の駆動と読み取り動作の指示をハンドスキャナ6に指示して行われる。
【0058】
CPU301は1ラインのデータがSRAM304内のバッファに格納されると、逐次、ファクシミリ本体1i/f231を介して、ファクシミリ本体1側にデータを送出し、ファクシミリ本体1側では、CPU201に入力された画像データが、一旦、DRAM219内の受信バッファに格納され、その後、データが所定量蓄積されると、DRAM219からデータを読み出して印字出力用のデータを作成し、プリントヘッド218にデータを出力して、印字出力を得る。
【0059】
カラーシートコピーの場合は、LEDの光量調整をRGB各色について行い、RGB3色分の白補正データを取得し、時分割に赤、青、緑色LED光源309,310,311を切り替えながら、1ライン単位で各色の読み取りを行う。そして、RGBの順序でライン順次の形式で入力されるデータに、各色の白補正データに基づいた白補正と、各色共通の暗補正データに基づいた暗補正とを行う。その後、エッジ強調処理部804でエッジ強調処理が行なわれ、RGB各色独立にγRAM805に格納されたデータに従い、γ補正部806で濃度変換される。
【0060】
γ補正後のデータは必要に応じて解像度変換部808で解像度変換され、1画素当り8ビットのデータは出力i/f809で16ビット単位にパッキングされて出力され、モノクロ時と同様に、一旦、SRAM304にライン単位で格納される。
【0061】
コピーの場合は、カラー階調変換部814にデータが書き込まれ、階調変換が行なわれた画像が、通信の場合はそのまま、逐次ファクシミリ本体1i/f231を介してファクシミリ本体1側に送出される。ファクシミリ本体1側では、ハンドスキャナ6から入力された画像データが、一旦、DRAM219に格納され、その後、データが所定量蓄積されると、DRAM219からデータが読み出され、印字出力用のデータが作成され、プリントヘッド218に出力され、印字出力を得る。
【0062】
ここで、カラー時の緑色用の白補正データと、モノクロ時の白補正データとが、共用で使用されるように、ゲートアレイ306内の白補正データ格納メモリの領域が共用されるように構成されている。同様に、暗補正データもカラー時とモノクロ時で共用となっている。
【0063】
画像をFAX送信する場合には、ファクシミリ本体1側ではハンドスキャナ6からのデータを通信相手に応じて符号化を行って、モデム206で変調を行いNCU207を介して相手機に送信する。
【0064】
次に、ハンドスキャナ6による読み取り動作を説明する。ハンドスキャナ6による読み取りでは、読み取りモードとして、カラー、モノクロ写真、モノクロ文字の3モードと、解像度選択モードとして、高精細と普通の2モードがあり、各読み取りモードごとに解像度の選択が可能であり、6モードの組み合わせが可能になっている。図7は各モードでの主走査・副走査解像度をテーブルにして示す。ハンドスキャナ6による読み取りがシート読み取りと異なる点は、読みとりの際に用途が確定できていない点にある。このため、用途を限定した読み取り処理を行うと、使用時に画像の劣化が発生する可能性がある。例えば、モノクロ写真モードの読み取り処理時に、主走査解像度及び副走査解像度が200dpiで2値化処理まで行うと、コピー出力の際に解像度を360dpiに変換する必要があり、画像が劣化してしまう。主走査解像度をラインセンサ302の解像度と同一にして読み取り蓄積を行うこと、多値レベルでの蓄積を行うこと、使用時の用途に応じて再度画像処理を行うことにより、用途に応じた最適な画像を得ることができる。ここで副走査解像度は、読み取り速度に影響を与えるため、主走査解像度とは異なり、解像度設定に従って変更される。
【0065】
また、図8に示すように、この際の読み取りγ変換補正もJPEG圧縮率の向上を図るため最小限の補正を行うにとどめ、図9に示すように使用時に用途に応じた変換を再度行なうことで画像の劣化を防ぐように制御する。
【0066】
ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に格納されていない時のモノクロ原稿読み取りは、白補正データと暗補正データLEDの点灯時間は直前に行ったシート読み取り時に取得したデータに基づいて行う。ハンドスキャナ6による読み取りが指示されると、CPU301はフラッシュメモリ305に格納された補正データをローカルメモリ810にコピーする。さらに、ROM303内のハンドスキャナ読み取りに関係した画像処理プログラムの一部をSRAM304の領域にコピーする。図9はモノクロモードでのスキャナ部の移動量と、読み取りトリガ出力のタイミング図である。
【0067】
移動検出センサ308からの移動検出信号MV_SNSは、ハンドスキャナ6が移動するとき、ハンドスキャナ6のガイドローラ7の回転に応じて変化する信号である。移動検出センサ308の出力の変化回数によって、ハンドスキャナ6の移動量が計測され読み取り動作が行なわれるように制御される。
【0068】
ここでは、移動検出信号MV_SNSの変化点2回に対し、読み取りを1回行う例を説明する。ハンドスキャナ6による読み取り時には、ハンドスキャナIC307により生成されるXSH信号が使用される。XSH信号の周期は2.5msである。
【0069】
カウンタ値は移動検出センサ812内のMV_SNS信号の変化点をハード的に計測したカウンタの値であり、カウンタ値はCPU301から読み出し書き込みが可能である。ラインセンサ312はXSHの1周期分の時間で1ラインを読み取り、読み取った画像データを出力する。このため、ラインセンサ312からのアナログ信号を受け処理する後段の画像処理部が高速であれば、読み取り時間は主走査方向解像度に関係なく、副走査方向の読み取り解像度に比例する。オペレータが手動でハンドスキャナ6を副走査方向に移動させ画像を走査する読み取り時には、XSH期間を短く設定するか、副走査方向の解像度を落とすことによって、許容される移動速度の幅が広がるので、読み取り操作が容易になる。
【0070】
読み取り同期制御部813の内部信号XLST_Iの生成は、ハンドスキャナによる読み取りモードにおいて、移動検出センサi/f812でカウンタ値と所定値(ここでは2)とを比較し、所定値以上MV_SNSの変化点をカウントすると、H→Lに変化するシート読み取り時のXLSTと等価の読み取り開始指示信号を、読み取り同期制御部813が受け生成する。
【0071】
MV_SENS信号が400dpiの解像度を持つように構成されている。副走査方向の解像度は上記カウンタ値との比較用の所定値を変更することによって行われ、高品位モードでは2つの信号変化点ごとに読み取りを動作を行うので、副走査方向の解像度は200dpiであり、普通モードではMV_SENS信号の4つの変化点ごとに読み取り動作を行い、100dpiの解像度で読み取るようになっている。ハンドスキャナIC307では、XSH信号の立ち上がりに同期してXLST_I信号をサンプリングし、レベルがLoであれば読み取り動作を開始する。XLST_I信号はXSH信号に同期してクリアされる。CPU301はXSH信号を割り込み信号入力としており、この割り込み処理において、ハンドスキャナIC307のステータスを監視し、読み取り動作の開始があった場合には、カウンタ値の減算処理を行う。図9において、カウンタ値の更新に*印があるところが、CPU301による減算処理が行われたところである。
【0072】
副走査方向の読み取り解像度の変更は、MV_SENS信号の変化点の数とXLST_I信号の生成の対応を変更することにより行なわれる。
【0073】
ハンドスキャナ6が適正に移動しているときは、読み取りを行っているとオペレータに分かるように、ブザー318から、読み取り速度に応じた周波数の音を出力させ、ハンドスキャナ6の図示しないLEDを点滅させる。所定値以上のカウンタ値の増加が見られるときには、ハンドスキャナ6の移動速度が速すぎると判断し、ブザー318から警告音を出力する。
【0074】
蓄積期間はラインセンサ312が露光をしている期間であり、各XSH期間で蓄積動作が行われているが、有効なデータ以外は記載していない。アナログ入力は、ラインセンサ312の読み取りデータがハンドスキャナIC307に出力されるタイミングを示している。また、蓄積期間とアナログ信号入力期間に付した数字は対応関係を示す。
【0075】
ハンドスキャナ6が所定移動量を移動したことが検出され、XLST_I信号がLoになると、ハンドスキャナIC307では、次のSH期間から読み取り動作を開始し、ラインセンサ312からのアナログ信号をA/D変換部801で量子化し、ローカルメモリ810に格納された補正データを基にシェーディング補正部803で白補正と暗補正を行う。その後、文字モードが選択されたときには、エッジ強調処理部804でエッジ強調処理をし、γ補正部806で、図10の濃度変換を行い、解像度変換部807で解像度設定に応じて、高精細モードでは主走査200dpi、普通モードでは100dpiに主走査解像度変換を行い、誤差拡散処理部808で誤差拡散法により2値化処理を行って、ライン単位でSRAM304に出力する。
【0076】
写真モードが選択された時には、エッジ強調処理部804でエッジ強調処理は行わず、γ補正部806で、図10に示す濃度変換を行い、1画素あたり8bitの多値データの形式でSRAM304に格納する。この際の解像度は、副走査方向については、高精細モード時200dpi、普通モード時100dpi、主走査方向については、ラインセンサ312と印字解像度の解像度の低い値である300dpiで出力i/f809から出力し、SRAM304に格納する。これは、主走査方向は必要な最大解像度で記憶することにより読み取った画像を印字出力する場合の品位向上を図るためである。
【0077】
ファクシミリ送信する場合は、縮小して2値化することになるが、多値レベルでの縮小操作を行うこと、元々のセンサ解像度と同じ解像度で保持していて、直接ファクシミリ解像度に変換したときと同等の操作になるため、読み取り時にファクシミリ解像度に変換して2値化した場合に比して、画像の劣化はない。
【0078】
また、読み取りセンサは1ラインを定速2.5msで読み取るので、主走査方向の蓄積解像度を変更しても、読み取り速度に影響はない。写真モードに対して、文字モードで主・副走査方向の解像度を連動させて変更しているのは、文字モードでは可読性を重視するため、印字出力時に2値レベルでの単純な画素重複による解像度変換を行っても支障がないこと、主走査方向の解像度を高く取り2値レベルで画像データを保持すると、ファクシミリ送信時にデータの欠落が発生すること、データー量圧縮、の3つの理由からである。
【0079】
図10の特性は入出力値を同一とし出力時の補正で所望の特性を得ることができるが、JPEG圧縮の圧縮率向上のために多少の階調圧縮を行っている。SRAM304に書き込まれたデータは、逐次、CPU301により、モードに応じて、文字モードではJBIG圧縮法により、写真モードではモノクロJPEG法により圧縮処理を行い、フラッシュメモリ305に書き込まれる。
【0080】
移動の検出と読み取り動作は、ハンドスキャナ6のオペレーションパネルからの終了指示があるか、所定長以上の読み取りが行われたとき、所定時間以上移動が検出されないとき、または、メモリ残量が無くなるまで継続され、読み取った画像がページ単位でフラッシュメモリ305に保持される。
【0081】
ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に接続され、オペレータから、読み取った画像を印字出力するように指示された場合は、CPU301はフラッシュメモリ305内のデータを読み出し、CPU301により所定の伸張処理をし、電子写真データを印字出力する場合は、ハンドスキャナIC307と協働して入力i/f802から多値データを入力し、読み取り時に使った処理系を再度通すことにより、図11においてaで示す濃度変換を行い、主走査副走査の解像度変換処理を行い、誤差拡散法による2値化処理を行った後、本体i/f228を介してCPU101に画像データを逐次送出し、CPU101では受信したデータを、一旦、DRAM219に格納する。
【0082】
図11においてaで示す特性は、多少の下地除去とプリンタの濃度特性に合わせた輝度濃度変換となっている。文字データの印字出力の場合は、フラッシュメモリ305内のデータを読み出し、CPU301により所定の伸張処理を行い、本体i/f228を介してCPU101に画像データを逐次送出し、CPU101では受信したデータを、一旦、DRAM219に格納する。
【0083】
以降は、シートコピー時の処理と同様の処理により、ハンドスキャナ6からのデータの入力と印字動作を繰り返す。
【0084】
ただし、文字モード時には、DRAM219の画像データにプリンタ解像度への解像度変換の処理が追加される。送信指示の場合は、文字モードでは、DRAM219までのデータの流れは同一である。写真モード時は、CPU301はフラッシュメモリ305内のデータを読み出し、CPU301により所定の伸張処理を行い、ハンドスキャナIC307と協働して、図11においてbで示す濃度変換を行い、主走査副走査の解像度変換処理と誤差拡散法による2値化処理行った後、ファクシミリ本体1i/f228を介してCPU101に画像データを逐次送出し、CPU101では受信したデータを、一旦、DRAM219に格納する。
【0085】
図11においてbで示す特性は、全黒部に孤立白画素や、全白部に孤立黒画素が発生しにくいように、両端部が図10においてaで示す特性に比して、大きくクランプされた形になっている。DRAM219に格納されたデータを通信相手に応じて、符号化を行って、モデム206で変調を行い、NCU207を介して相手機に送信する。
【0086】
カラー時には、XLST発行1回につき、赤、青、緑色LED光源309,310,311をXSH周期ごとに切り替えて、RGB各色について行うだけで、モノクロ読み取り時の処理と大きな差異はない。副走査の解像度変更については、モノクロと同様の処理なので、説明は省略する。
【0087】
ラインセンサ312からのアナログ信号は、A/D変換部801でA/D変換してデジタルデータとし、シェーディング補正部803でRGB各色独立に白補正暗補正を行った後、エッジ強調は行わないで、RGB各色独立に輝度特性の補正を行い、ライン単位で1画素当り8bitの多値データの形式で、SRAM304に格納する。SRAM304に書き込まれたデータは、逐次、CPU301により所定の色空間変換と圧縮処理が行なわれ、フラッシュメモリ305に蓄積される。
【0088】
カラー読み取り時もモノクロ写真モード時と同様に、読み取ったデータを多値レベルで保持するので、主走査方向の解像度を、主走査方向はラインセンサ312と印字解像度の解像度の低い値である300dpiとすれば、印字出力時の品位向上が期待される。
【0089】
図11に示したように、カラー読み取り時の主走査解像度は200dpiにしてある。これはモノクロデータに対してカラーデータはJPRG圧縮を行っても1.5倍〜2倍程度となってしまうためであり、フラッシュメモリ305の容量による制約である。蓄積メモリの容量が十分有れば、モノクロ写真モードに同じく、主走査300dpiで読み取り蓄積を行った方が、画質が向上する。
【0090】
ハンドスキャナ6がファクシミリ本体1に接続され、オペレータから読み取った画像を印字出力するように指示された場合は、CPU301はフラッシュメモリ305内のデータを読み出し、所定の伸張処理を行い、ハンドスキャナIC307と協働して入力i/f802にカラー多値データを入力する。もって、読み取り時に使った処理系を再度通すことにより、エッジ強調処理、γ補正処理、解像度変換処理が行なわれる。その後、再度、データがSRAM304にライン単位で格納され、カラー階調変換部814で書き込み階調変換を行った画像データが、逐次、本体i/f231を介してCPU101に逐次送出され、CPU101により、一旦、DRAM219に格納される。
【0091】
以降は、シートコピー時の処理と同様の処理により、ハンドスキャナ6からのデータの入力と印字動作が繰り返される。
【0092】
送信指示の場合は、フラッシュメモリ305内のデータが読み出され、CPU301により所定の伸張処理が行なわれた後、所定の色空間の変換処理が行なわれる。その後、画像データが本体i/f228を介してCPU101に逐次送出され、CPU101により、一旦、DRAM219に格納される。DRAM219に格納されたデータは、通信相手に応じて符号化され、モデム206で変調され、NCU207を介して相手機に送信される。
【0093】
以下に本発明の実施態様の例を列挙する。
〔実施態様1〕 ハンドスキャナを有するファクシミリ装置において、
前記ハンドスキャナは、
画像をカラーまたはモノクロのいずれで取り込むかを指示するための第1カラー・モノクロ指示手段と、
読み取る画像の主走査解像度と副走査解像度の対を予め定めた複数対から選択するための第1選択手段と、
文字モードまたは写真モードのいずれで画像を読み取るかを指示するための第1モード指示手段と、
読み取られた画像を処理する画像処理手段と、
前記第1カラー・モノクロ指示手段および前記第1モード指示手段によるそれぞれの指示と、前記第1選択手段により選択された解像度とに従って前記画像処理手段を制御する第1制御手段と
を備え、
本ファクシミリ装置は、
カラーまたはモノクロのいずれで画像を取り込むかを指示するための第2カラー・モノクロ指示手段と、
入力された画像を送信するかコピーするかのいずれかを指示するための送信・コピー指示手段と、
該指示手段により指示された送信またはコピーするための画像の主走査解像度と副走査解像度の対を予め定めた複数対から選択するための第2選択手段と、
文字モードまたは写真モードのいずれで画像を読み取るかを指示するための第2モード指示手段と、
前記第2カラー・モノクロ指示手段および前記第2モード指示手段によるそれぞれの指示と、前記第2選択手段により選択された解像度とに従って前記画像処理手段を制御する第2制御手段と、
画像を前記送信・コピー指示手段によるコピー指示に応答して画像形成する画像形成手段と、
画像を前記送信・コピー指示手段による送信指示に応答して送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
【0094】
〔実施態様2〕 実施態様1において、前記予め定めた複数対は、写真モードが指示された場合における主走査解像度が、前記画像形成手段の解像度と前記ハンドスキャナの解像度のうちの小さい方の解像度であることを特徴とするファクシミリ装置。
【0095】
〔実施態様3〕 実施態様1において、前記予め定めた複数対は、文字モードが指示された場合における主走査解像度が副走査解像度と同一であることを特徴とするファクシミリ装置。
【0096】
〔実施態様4〕 実施態様1において、前記画像処理手段は、前記第1モード指示手段により文字モードが指示されたとき、多値データを2値化して2値データを生成することを特徴とするファクシミリ装置。
【0097】
〔実施態様5〕 実施態様1において、前記画像処理手段は、前記第1モード指示手段により写真モードが指示されたとき、多値データを生成することを特徴とするファクシミリ装置。
【0098】
〔実施態様6〕 実施態様1において、前記画像処理手段は、前記第1カラー・モノクロ指示手段によりカラーが指示されたとき、多値データを生成することを特徴とするファクシミリ装置。
【0099】
〔実施態様7〕 実施態様4において、前記画像処理手段は、前記生成した2値データを圧縮する2値データ圧縮手段を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【0100】
〔実施態様8〕 実施態様5または6において、前記画像処理手段は、前記生成した多値データを圧縮する多値データ圧縮手段を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【0101】
〔実施態様9〕 実施態様4ないし8のいずれかにおいて、前記画像処理手段は、得られたデータをストアするためのストア手段を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、上記のように構成したので、画像形成される画像の品位と送信される画像の品位をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置の外観を示す斜視図である。
【図3】図2のハンドスキャナ6の構成を示すブロック図である。
【図4】ハンドスキャナIC307の画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】読み取りモードと解像度の対応関係の一例をテーブルにして示す図である。
【図6】モノクロモードでの読み取りのタイミングを示すタイミング図である。
【図7】ハンドスキャン時に設定される読み取り解像度の一例をテーブルにして示す図である。
【図8】文字モードでの濃度変換特性の一例を示す図である。
【図9】モノクロモードでのスキャナ部の移動量と、読み取りトリガ出力のタイミングを示すタイミング図である。
【図10】写真モードでの濃度変換特性の一例を示す図である。
【図11】濃度変換特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ本体
6 ハンドスキャナ
14 操作部
15 表示部
202,301 CPU
205,302 バス
206 DRAM
209,303 ROM
304 SRAM
305 フラッシュメモリ
307 ハンドスキャナIC
315 2次電池
801 A/D変換部
802 入力i/f
803 シェーディング補正部
804 エッジ強調処理部
805 γRAM
806 γ補正部
807 解像度変換部
808 誤差拡散処理部
809 出力i/f
810 ローカルメモリ
811 読み取りセンサi/f
812 移動検出センサi/f、
813 読み取り同期制御部
814 カラー階調変換部

Claims (1)

  1. ハンドスキャナを有するファクシミリ装置において、
    前記ハンドスキャナは、
    画像をカラーまたはモノクロのいずれで取り込むかを指示するための第1カラー・モノクロ指示手段と、
    読み取る画像の主走査解像度と副走査解像度の対を予め定めた複数対から選択するための第1選択手段と、
    文字モードまたは写真モードのいずれで画像を読み取るかを指示するための第1モード指示手段と、
    読み取られた画像を処理する画像処理手段と、
    前記第1カラー・モノクロ指示手段および前記第1モード指示手段によるそれぞれの指示と、前記第1選択手段により選択された解像度とに従って前記画像処理手段を制御する第1制御手段と
    を備え、
    本ファクシミリ装置は、
    カラーまたはモノクロのいずれで画像を取り込むかを指示するための第2カラー・モノクロ指示手段と、
    入力された画像を送信するかコピーするかのいずれかを指示するための送信・コピー指示手段と、
    該指示手段により指示された送信またはコピーするための画像の主走査解像度と副走査解像度の対を予め定めた複数対から選択するための第2選択手段と、
    文字モードまたは写真モードのいずれで画像を読み取るかを指示するための第2モード指示手段と、
    前記第2カラー・モノクロ指示手段および前記第2モード指示手段によるそれぞれの指示と、前記第2選択手段により選択された解像度とに従って前記画像処理手段を制御する第2制御手段と、
    画像を前記送信・コピー指示手段によるコピー指示に応答して画像形成する画像形成手段と、
    画像を前記送信・コピー指示手段による送信指示に応答して送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008097256A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像管理装置、画像管理装置の制御方法、およびプログラム
JP2014055065A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Seiko Epson Corp 記録装置
CN105957476A (zh) * 2016-05-31 2016-09-21 福州瑞芯微电子股份有限公司 电子书显示屏驱动方法和电子书

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