JP2001186363A - 画像読取装置および方法 - Google Patents
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Abstract
することなく、画像読み取り速度を向上させることがで
きる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 読取トリガ信号XLSTがCPU1から
発行されると、次のXSH期間からR,G,Bの順に点
灯LEDを切り替えながら、3XSH期間で1ライン分
の画像を読み取る。読み取ったR,G,Bのデータは一
旦、マスキング処理バッファ210にバッファリングさ
れた後、次の3XSH期間でマスキング演算処理が行わ
れる。マスキング演算の期間は次の画像読み取りが行わ
れる3XSH期間内である。
Description
び方法に関する。
ー読み取り可能なファクシミリ装置では、RGB光源を
時分割に点灯させて原稿を色分解し、単一の読取センサ
によりライン順次に入力される各色成分のデータを一
旦、バッファメモリに蓄積し、最終色のデータ入力に同
期してマスキング処理を行い、さらに色変換処理(RG
B/CMYK変換処理)を行ってデータを出力してい
た。
画像読取装置では、最終色の入力(画像読み取り)に同
期してマスキング処理を行うので、マスキング処理以降
の画素の処理レート(画像処理速度)は、入力段のレー
ト(画像読み取り速度)の3〜4倍の能力を必要とし、
高速にデータを画像処理できない装置の場合、読取セン
サの能力を最大限に生かせない場合があった。
ニットを装置本体から取り外し可能とし、本などの原稿
を走査して読み取る場合、ハンドスキャナユニットに設
けられた移動検出センサにより検出された移動に応じて
画像の読み取りを開始するが、移動速度が速い場合、読
み落としが発生してしまうという問題があった。
(画像処理速度)を速くすると、読取センサの能力を最
大限に引き出すことは可能であるが、高速動作を行うた
めの画像処理部の回路規模が増大してしまうという問題
があった。また、画像処理部の処理速度を向上させて
も、ハンドスキャナユニットで読み取る際、出力段の出
力速度が妨げとなって入力データの速度むら(速度変
動)に対応できないという問題もあった。
画像処理速度を高速にすることなく、画像読み取り速度
を向上させることができる画像読取装置および方法を提
供することを目的とする。
に、本発明の請求項1に記載の画像読取装置は、画像を
読み取って所定の処理を行う画像読取装置において、前
記画像を色順次に読み取る読取手段と、該読み取った画
像を順次記憶するバッファメモリと、前記読取手段によ
り順次読み取られる最終色の画像読み取りに同期させる
ことなく、前記バッファメモリに記憶後の画像を読み出
して前記所定の処理を行う画像処理手段とを備えたこと
を特徴とする。
1に係る画像読取装置において、原稿に光を照射する複
数色の光源と、該複数色の光源の点灯を時分割に切り換
える光源切換手段とを備え、前記読取手段は、前記光源
により色毎に光が照射された原稿の画像をライン順次に
読み取り、前記バッファメモリは、前記読み取った画像
を記憶する少なくとも2ライン分の記憶容量を有し、前
記画像処理手段は、前記バッファメモリに記憶された画
像を読み出してマスキング演算を行うことを特徴とす
る。
1に係る画像読取装置において、前記読み取った画像に
対してシェーディング補正を行うシェーディング補正手
段を備え、前記バッファメモリは、前記シェーディング
補正後の画像を記憶することを特徴とする。
項2に係る画像読取装置において、前記画像処理手段
は、1ライン分の前記複数色の画像読み取り期間内に前
記マスキング演算を行うことを特徴とする。
項2に係る画像読取装置において、前記複数色の光源
は、赤色光源、緑色光源および青色光源であることを特
徴とする。
項5に係る画像読取装置において、前記光源はLED光
源であることを特徴とする。
1に係る画像読取装置において、前記読取手段によりモ
ノクロ画像を読み取る場合、緑色光源を点灯させて原稿
に光を照射することを特徴とする。
2に係る画像読取装置において、移動自在な読取ユニッ
トに、前記複数色の光源、前記読取手段、および該読取
ユニットの移動を検出する移動検出手段が設けられたこ
とを特徴とする。
項2に係る画像読取装置において、前記画像処理手段
は、前記読取手段による次ラインの画像の読み取りおよ
び前記バッファメモリへの書き込みに並行して、前記次
ラインの画像読み取り期間内に前記マスキング演算を行
うことを特徴とする。
項2に係る画像読取装置において、前記マスキング演算
が行われたライン単位の画像を記憶する出力バッファ
と、該記憶されたライン単位の画像を読み出して出力す
る出力制御手段とを備え、前記出力バッファの容量を所
定値以上に設定することにより、前記出力制御手段によ
る読み出し速度に比べて一時的に速くなる前記画像の読
み取りによる画像処理速度の変動を、該出力バッファに
吸収させることを特徴とする。
を読み取って所定の処理を行う画像読取方法において、
前記画像を色順次に読み取る工程と、該読み取った画像
をバッファメモリに順次記憶する工程と、前記画像の最
終色の読み取りに同期させることなく、前記バッファメ
モリに記憶後の画像を該バッファメモリから読み出して
前記所定の処理を行う工程とを有することを特徴とす
る。
の実施の形態について説明する。本実施形態の画像読取
装置はファクシミリ装置に適用される。図1は画像読取
装置の全体構成を示す図である。図において、1は画像
形成装置の全体の動作を制御するCPUである。2はデ
ータ、命令などの送受信を行うバスである。3はCPU
1によって実行される制御プログラムが格納されたRO
Mである。
憶されるSRAMである。5は画像信号および音声信号
の変復調を行うモデムである。6は電話回線と本装置と
の接続を制御する網制御ユニット(NCU)である。7
は公衆電話回線である。8は有線電話機である。
ある。10は電話回線7と電話機8あるいはコードレス
電話機のベースユニット9との間を選択的に接続するク
ロスポイントである。11はコードレス子機である。
像を読み取るラインセンサ(読取センサ)であり、主走
査方向1ライン分の画像データを読み取ることができ
る。13は読取センサ12によって画像を読み取るため
に原稿に赤色光を照射する赤色LED光源である。14
は読取センサ12によって画像を読み取るために原稿に
緑色光を照射する緑色LED光源である。15は読取セ
ンサ12によって画像を読み取るために原稿に青色光を
照射する青色LED光源である。
ED光源13、緑色LED光源14、青色LED光源1
5および移動検出センサ31は、装置本体から着脱自在
なハンドスキャナユニットに設けられている。また、本
実施形態では、光源にLEDを用いているが、これは装
置の小型化が容易であり、LED光源は蛍光燈などと比
べると光量が安定しており、しかも応答が早いので、光
源を高速に切り換えることができるからである。これに
より、シートスルータイプの高速な画像形成装置を提供
することが可能である。また、LED光源の消費電流は
蛍光燈などと比較すると小さいので、消費電力の小さい
家庭向けのファクシミリ装置(画像形成装置)にも適す
る。
像を読み取った場合の2値化処理、カラーで画像を読み
取った場合のガンマ変換処理、RGB色をYMCK色に
変換する色変換処理、読取センサ12により読み取られ
た画像データを記録ヘッドにより主走査方向に記録可能
な解像度に変換する解像度変換処理、各LED光源の点
灯制御などを行う画像処理ゲートアレイ(画像処理部)
ある。
る。このプリントヘッド17は、カラーで記録可能な記
録ヘッド、あるいはモノクロで記録可能な記録ヘッドの
いずれかに交換自在である。本実施形態のプリントヘッ
ドは、インクジェットタイプの記録ヘッドであり、その
ヘッド記録面は副走査方向に並んだ複数のノズルで形成
されている。また、記録動作時、プリントヘッドが装着
されたキャリッジを、ノズルの配列方向と直交する主走
査方向に往復運動させることで、複数のノズルによる記
録幅分の領域に画像が形成される。その後、記録紙を記
録幅分だけ副走査方向に搬送し、上記記録動作を繰り返
すことにより記録紙上に画像が形成される。尚、本実施
形態のインクジェットタイプのプリントヘッド17は、
インクを貯蔵するタンクが内蔵されたインクカートリッ
ジ式のもの(プリントカートリッジ)である。プリント
ヘッドは、インクジェットタイプに限らず、熱転写タイ
プのものであってもよい。
れる画像データを一時的に蓄えるDRAMである。19
はフラッシュメモリ(FLASH)である。20はプリ
ントカートリッジの有無および種類を検出するプリント
カートリッジセンサである。21は原稿幅および原稿の
有無を検出する原稿検出センサである。22は用紙サイ
ズおよび用紙の有無を検出する用紙検出センサである。
23は原稿を搬送する読取モータである。24は読取モ
ータ23を駆動するモータドライバである。
ボードと画像形成装置の状態などを表示するLCDとか
らなる。また、キーボード上には、後述するように、原
稿をカラーで読み取ってカラーの記録を指示するカラー
コピーキー、およびモノクロで読み取ってモノクロの記
録を指示するモノクロコピーキーが設けられている。
ゲートアレイ26には、前述したプリントヘッド17、
DRAM18、フラッシュメモリ(FLASH)19、
各種センサ20、21、22、読取モータ23のモータ
ドライバ24、オペレーションパネル25などが接続さ
れている。また、多機能ゲートアレイ26は、プリント
ヘッドのノズルの配列に合わせるために主走査方向に並
んだ画像データを副走査方向に並んだ画像データに変換
してプリントヘッド17に転送する処理、オペレーショ
ンパネル25のキーボードから入力されたキー入力デー
タや各種センサの出力信号をCPU1が判別できるコー
ド信号に変換する処理、読取モータ23のタイミング処
理などを行う。
モータである。28はLFモータ27を駆動するモータ
ドライバである。29はプリントヘッド17が装着され
たキャリッジを駆動するCRモータである。30はCR
モータ29を駆動するモータドライバである。31はハ
ンドスキャナユニットを装置本体から取り外して原稿の
画像を読み取る際にその移動を検出して画像処理を開始
するためのトリガ信号を生成する移動検出センサであ
る。32は画像形成装置の状態などの情報を音声でユー
ザに伝えるスピーカである。
示すブロック図である。図において、201は読取セン
サ12の出力信号を10ビットのデジタル信号に変換す
るA/D変換回路である。202はピーク検出回路20
3の出力に基づいてA/D変換回路201から出力され
た10ビットの輝度データのうち最適な領域の8ビット
の輝度データを選択するAGC回路である。203は白
補正データ生成時に入力データのピーク値を検出するピ
ーク検出回路である。204はA/D変換回路201の
出力が過剰な光量によってオーバーフローしているか否
かを検出する光量オーバーフロー検出回路である。
を行うシェーディング/黒補正回路である。206はプ
リスキャンで得られたシェーディング補正および黒補正
の補正データを蓄積する補正データRAM(補正データ
蓄積部)である。208はエッジ強調処理のためにデー
タを一旦蓄積するエッジ強調バッファ(RAM)であ
る。207はシェーディング/黒補正回路205の出力
とエッジ強調バッファ208のデータを基にエッジ強調
処理を行うエッジ強調処理部(EE)である。
一旦蓄積するマスキング処理バッファ(RAM)であ
る。209はマスキング処理RAM210のデータと制
御レジスタ216の指定値に基づいてライン単位に補間
の有無を切り替える副走査補間処理部である。211は
カラー処理時にシェーディング/黒補正回路205で補
正された画像信号をY(イエロ)、M(マゼンダ)、C
(シアン)、K(ブラック)の色信号に変換する処理お
よびマスキング演算処理を行う一方、モノクロ処理時に
領域判定およびγ変換を行うRGB/CMYK変換回路
である。
れた主走査方向の解像度8pelの画像をプリンタの解
像度360dpiに変換したり、読み取った画像の大き
さを縮小したり、不要な画像をマスクする主走査補間部
(主走査解像度変換回路)である。
取制御回路214からの動作指示信号にしたがって、光
源の点灯時間、電流の制御および点灯LEDを時分割に
切り換える光源制御回路である。
XLSTあるいはXLST_iによって読み取り動作の
ステータス制御を行う読取制御回路である。215はハ
ンドスキャナユニットからの移動検知信号MV_SNS
信号の入力によって、読取トリガ信号XLST_iを発
生する移動検出センサi/f回路である。216は画像
処理部(ゲートアレイ)16の動作の指示をCPU1か
らバス2を介して行う制御レジスタである。217は画
像処理部(ゲートアレイ)16の動作状態をCPU1が
バス2を介して監視するためのステータスレジスタであ
る。
タを格納する誤差バッファ(RAM)である。219は
誤差拡散処理によって階調数を出力デバイスに合わせた
データに変換する誤差拡散処理部(ED)である。22
0は出力バッファ221に書き込むデータを誤差拡散処
理前のデータあるいは誤差拡散処理後のデータのいずれ
かに切り替えるセレクタ回路である。221は出力され
る画像データを一時的に蓄積する出力バッファ(RA
M)である。
XSHであり、光源の点灯を切り換えたり、画像処理と
の同期を取るために使用される。カラー読み取りの場
合、同期信号XSHとして2.5msec毎にクロック
が画像処理ゲートアレイ16に入力され、クロックが入
力される毎にLED光源は赤色LED光源13、緑色L
ED光源14、青色LED光源15に切り換わって点灯
する。モノクロ読み取りの場合、同期信号XSHとして
2.5msec毎にクロックが入力され、緑色LED光
源14だけが必要な時間点灯する。
される読取トリガ信号XLSTであり、この読取トリガ
信号XLSTの入力によって画像処理ゲートアレイ16
が活性化される。224はハンドスキャナユニットから
の移動検知信号MV_SNSであり、この信号の入力に
よってハンドスキャナユニットの移動が検出された場
合、移動検出センサi/f回路215は読取トリガ信号
XLST_iを発行する。また、移動スピードに応じた
副走査補間処理の指定が行われる。225は移動検出セ
ンサi/f回路215から出力される読取トリガ信号X
LST_iであり、読取トリガ信号XLSTと等価な信
号である。
B/YMCK変換回路211の構成を示す図である。図
において、301はR,G,Bの画素順次に入力される
輝度データを1画素分記憶するレジスタである。302
はレジスタ301からの出力をアドレスとする赤色成分
の輝度−濃度変換用ルックアップテーブルRAMであ
る。303はレジスタ301からの出力をアドレスとす
る緑色成分の輝度−濃度変換用ルックアップテーブルR
AMである。304はレジスタ301からの出力をアド
レスとする青色成分の輝度−濃度変換用ルックアップテ
ーブルRAMである。
テーブルRAM302、303、304の出力を切り換
えて出力するセレクタである。306は画像データのバ
ッファ307への書き込みおよび読み出しを制御するバ
ッファ制御回路である。307は画素順次に入力される
R,G,Bデータの同期を取るための遅延バッファであ
る。
するレジスタである。310はマゼンタ(M)成分画素
を一時格納するレジスタである。311はイエロー
(Y)成分画素を一時格納するレジスタである。312
はブラック(K)成分画素を一時格納するレジスタであ
る。308はバッファ307から読み出したデータを色
成分毎に振り分けてレジスタ309、310、311、
312に格納するためのセレクタである。
の出力をアドレスとするマスキング演算用のルックアッ
プテーブルRAM群である。329はテーブル313〜
316の出力を加算する加算器である。330はテーブ
ル317〜320の出力を加算する加算器である。33
1はテーブル321〜324の出力を加算する加算器で
ある。332はテーブル325〜328の出力を加算す
る加算器である。
スとするシアン成分の出力γ変換用ルックアップテーブ
ルRAMである。334は加算器330からの出力をア
ドレスとするマゼンタ成分の出力γ変換用ルックアップ
テーブルRAMである。335は加算器331からの出
力をアドレスとするイエロー成分の出力γ変換用ルック
アップテーブルRAMである。336は加算器332か
らの出力をアドレスとするブラック成分の出力γ変換用
ルックアップテーブルRAMである。
ついて示す。カラーコピー動作を開始する際、CPU1
から画像処理ゲートアレイ16に対して各種設定を行
い、プリスキャン動作を指示する。この後、ROM3に
格納された輝度−濃度変換テーブル、出力γテーブル、
および指示された色調設定に応じて基準データに係数を
かけることにより生成したマスキング演算用テーブルを
画像処理ゲートアレイ16内の各マスキング演算用ルッ
クアップテーブル313〜328に書き込む。
って演算が行われる。
(313〜328)群は、基準データを用いた上記演算
を行うために16個のテーブルから構成されている。
11×C(シアンの成分の値:C=0〜255)の値が
格納され、入力されるシアンの成分の値をアドレスとし
てA11×Cの演算結果が出力されるように構成されて
いる。以下、同様に、テーブルRAM314ではA12
×M、テーブルRAM315ではA13×Y、テーブル
RAM316ではA14×K、テーブルRAM317で
はA21×C、テーブル318ではA22×M、テーブ
ルRAM319ではA23×Y、テーブルRAM320
ではA24×K、テーブルRAM321ではA31×
C、テーブルRAM322ではA32×M、テーブルR
AM323ではA33×Y、テーブルRAM324では
A34×K、テーブルRAM325ではA41×C、テ
ーブルRAM326ではA42×M、テーブルRAM3
27ではA43×Y、テーブルRAM328ではA44
×Kの演算結果がデータとして出力される。ただし、A
11〜A44は定数である。
べたものであり、実際には、色調整を行った結果、上記
演算式の結果とは異なった値が基準データとしてROM
3内に格納されている。
書き込まれるデータは、上記基準データそのものではな
く、色調の調整値によって補正されたものが書き込まれ
る。また、基準データは、補正演算を行って実際のテー
ブルを生成するために、実際のテーブルよりも精度良く
設定されており、演算結果の誤差を抑えるように構成さ
れている。ビット精度としては、RAMに格納されるデ
ータが符号付き9ビットであるのに対し、基準データは
符号付き12ビットに設定されている。
テーブルに書き込むデータの生成方法について、図1お
よび図3を基に説明する。色調の調整範囲は、オペレー
タがオペレーションパネル25を通じて設定できるよう
になっており、調整範囲はC、M、Y、Kの各色につい
て±50%(150%〜50%)の範囲の値が調整値と
して設定される。
設定された場合、CPU1はROM3内の基準データと
してC成分データ(係数A11,A21,A31,A4
1に対応するテーブルデータで各12ビット)を読み出
し、このデータに110/100をかけた演算結果を下
位ビットの9ビットに丸めてマスキング演算用データを
生成し、RAM313、317、321、325に書き
込む。
は、CPU1はROM3内のデータを読み出して12ビ
ットのデータを9ビットのデータに丸める処理を行った
後、対応するテーブルRAMにデータを書き込む。画像
処理ゲートアレイ16は上記設定データに基づいて色変
換処理を行う。
R,G,Bの画素順次にRGB/CMYK変換回路31
2に入力されてくるデータは、R,G,Bの成分毎に設
けられた輝度−濃度変換テーブルRAM302〜304
のアドレスとして入力され、セレクタ305によって選
択・出力され、色成分毎に変換が実行されると、濃度信
号C,M,Yに変換される。
キング処理を行うために、一旦、バッファ307に蓄積
される。バッファ307はCMY画素の容量を備えてい
る。バッファ307に蓄積されたデータは、次のCMY
データの入力期間にバッファ307から読み出され、U
CR回路(図示せず)によってK成分の生成が行われ、
CMYK各成分はそれぞれレジスタ309〜312に格
納される。ここで、K成分の生成は設定された閾値(U
CR T/H)の値と入力C,M,Yの値によって下記
条件で生成される。
場合:K=min(C,M,Y)−UCR T/H min(C,M,Y)<UCR T/Hの場合:K=
0,C’=C−K,M’=M−K,Y’=Y−K ここで、CMY各成分からK成分を減算処理している
が、実際には、マスキング演算テーブルに減算分は加味
されている。数式1のマスキング演算に当てはめると、
A*4(*はワイルドカード)の係数が次式のように変
更されている。
ルRAM313〜328のアドレスとして入力され、加
算器329はテーブルRAM313〜316の出力を加
算し、演算結果がマイナスである場合、値0に、演算結
果が値255以上である場合、値255にクランプし
て、C成分のマスキング演算結果として出力する。
ブルRAM317〜320の出力を加算し、Y成分の加
算器331はテーブルRAM321〜324の出力を加
算し、K成分の加算器332はテーブルRAM325〜
328の出力を加算してK成分のマスキング演算結果を
出力する。加算器329〜332の出力は、それぞれ出
力γ変換RAM333〜336のアドレスとして入力さ
れ、変換結果が出力される。以上がRGB/CMYK変
換回路211での処理である。
読み取り動作の指示がオペレータからあると、前述した
ように、CPU1はROM3に格納されたテーブルデー
タの中から指定されたモードおよび濃度設定に応じたテ
ーブルを基に、演算したデータを各種ルックアップテー
ブルRAMに書き込む。ここで、モノクロモードでの読
み取り動作は、2.5msec間隔の同期信号XSH
(222)に同期して行われる。
タおよび暗出力データを取得し、補正データ蓄積部20
6に格納する。この際、読取トリガ信号XLST(22
3)がCPU1から画像処理ゲートアレイ16に入力さ
れると、1ラインの読み取り動作が開始する。読取セン
サ12から入力されたアナログ信号は、A/D変換部2
01で10ビットのデジタル信号に量子化され、AGC
回路202で8ビットのデータに丸められ、シェーディ
ング・ダーク補正、エッジ強調処理、副走査補間処理が
行われた後、RGB/CMYK変換回路211に入力さ
れる。マスキング処理バッファ210はモノクロモード
で副走査補間データを蓄積するバッファとして使用され
る。
力画像データを入力アドレスとするルックアップテーブ
ルRAMを用いたテーブル変換により、輝度−濃度変換
および解像度変換が行われた後、2値化されたデータは
DRAM18に格納される。
sec間隔の同期信号XSH(222)に同期して行わ
れる。まず、実際の読み取りの前にRGB各色毎の白基
準、共通の暗出力データを取得し、補正データ蓄積部2
06に格納する。
LST(223)がCPU1から画像処理ゲートアレイ
16に入力されると、RGB各色1ラインの読み取り動
作が開始し、読取センサ12から入力されたアナログ信
号はA/D変換部201で10ビットのデジタル信号に
量子化され、AGC202で8ビットのデータに丸めら
れ、シェーディング・ダーク補正、エッジ強調処理が行
われた後、RGB/CMYK変換回路211に入力され
る。
次に画像処理ゲートアレイ16に入力される。同一位置
での各成分の画素が揃わないと、マスキング処理を行う
ことができないので、マスキング処理バッファ210は
ライン遅延用のバッファも兼ねている。
述したように、入力画像データを入力アドレスとするル
ックアップテーブルRAMを用いたテーブル変換によ
り、輝度−濃度変換、マスキング演算、出力γ変換が行
われた後、変換されたデータは出力される。
R,G,Bのライン順次の形式で入力されるデータのマ
スキング処理を行うために、一旦、各ラインデータを格
納する必要があるので、マスキング処理バッファ210
は、各色1ライン、つまり合計3ライン分のデータ記憶
容量を有する。B成分のラインデータを入力期間中に逐
次処理を行うと、バッファ容量は2ライン分で済むが、
RGB/CMYK変換以降の処理に3〜4倍のスピード
が必要になる。本実施形態では、次ラインのRGB入力
期間中に、前ラインのRGB/CMYK変換以降の処理
を行うように設計されている。
成を示す図である。書き込みはR,G,Bのライン順次
で行われ、読み出しはRGBの点順次で行われるので、
単純にマスキング処理バッファ210に上書きしていく
と、前ラインの処理が終わる前にデータの上書きが発生
してしまう。これを回避するために、マスキング処理バ
ッファ210を9個のブロックに分け、RGBの1ライ
ン毎に書き込みおよび読み出しアドレスを変更する。そ
して、各ブロックは1024×8ビットの構成で102
4個の画素のデータに相当する容量を有する。3ブロッ
クが1色分のデータ容量を有し、3072画素、B4、
300dpiのデータ量に相当する。
うに行われる。最初のラインでは、ブロック1,2,3
の順にRのデータ、ブロック4,5,6の順にGのデー
タ、ブロック7,8,9の順にBのデータがマスキング
処理バッファ210に書き込まれる。
にRのデータ、ブロック2,5,8の順にGのデータ、
ブロック3,6,9の順にBのデータがマスキング処理
バッファ210に書き込まれると同時に、前ラインの1
画素目からの読み出しが行われる。ブロック内でのデー
タの書き込みと読み出し順序は一定である。0画素目か
ら1023画素目までの連続したデータの書き込み速度
は1.5M画素/Sに設定され、読み出し速度はRGB
1セットのデータ読み出しで0.5M画素/Sに設定さ
れている。また、書き込みおよび読み出し(入出力)処
理の開始は同じ同期信号XSHに同期しているが、読み
出し処理が書き込み処理より50μS早く開始されるの
で、データの上書きは発生しない。
されたデータは、主走査補間部212で解像度変換が行
われ、多値レベルで出力する場合、そのまま出力バッフ
ァ221に書き込まれる。一方、2値化処理を行う場
合、誤差拡散処理部(EE)219で2値化処理を行っ
た後、2値化データは出力バッファ221に書き込ま
れ、出力バッファ221から再度読み出されて出力され
る。出力バッファ221はCMYK各1ラインを1セッ
トとして3セット分の容量を有する。
データ出力のタイミングを示す図である。この図では、
データの出力期間は4×XSH期間(4XSH期間)、
入力期間は3×XSH期間(3XSH期間)となってい
る。これは、同期信号XSHに同期してC,M,Y,K
各成分毎にライン順次で1成分ずつ出力することによ
り、データのハンドリングを容易にするためである。
から発行されると、次のXSH期間からR,G,Bの順
に点灯LEDを切り替えながら、3XSH期間で1ライ
ン分の画像を読み取る。読み取ったR,G,Bのデータ
は一旦、マスキング処理バッファ210にバッファリン
グされた後、次の3XSH期間でマスキング演算処理が
行われる。マスキング演算の期間は次の画像読み取りが
行われる3XSH期間内である。
読み取り蓄積とデータ出力のタイミングを示す図であ
る。読取トリガ信号がCPUから発行されると、次のX
SH期間からR,G,Bの順に点灯LEDを切り替えな
がら3XSH期間で1ラインの読み取りを行う。読み取
ったR,G,Bのデータは一旦、バッファリングされ、
B成分データの入力に同期してマスキング演算処理が行
われる。マスキング演算を行う期間は、マスキング演算
処理がB成分のデータ入力に同期して行われるので、1
XSH期間だけとなっている。このように、従来例では
マスキング演算処理期間が1XSH期間であるのに対
し、本実施形態では3XSH期間と長くなっている。
ン時の読取トリガ信号XLST_iの発行と副走査補間
処理について示す。図7および図8はモノクロモードに
おけるハンドスキャナユニットの移動量と読取トリガ信
号XLST_iおよび副走査補間出力のタイミングを示
す図である。本実施形態では、ハンドスキャナユニット
からの移動検知信号MV_SNSの変化点2回に対して
読み取りを一度行う設定を示す。図7はハンドスキャナ
ユニットの移動が緩やかである場合を示し、図8はハン
ドスキャナユニットの移動が速い場合を示す。
変化点を計測した値であり、CPU1から参照および設
定が可能である。蓄積時間は読取センサ12が露光をし
ている期間であり、各XSH期間で蓄積動作は行われて
いるが、図には有効なデータ以外は示されていない。ア
ナログ信号入力期間は、読取センサ12からの読み取り
データが画像処理ゲートアレイ16に出力されるタイミ
ングを示している。副走査補間出力は、RGB/CMY
K変換部211へのデータの出力を示している。図中、
各データに付与されている数字はそれぞれのデータに対
応している。
知信号MV_SNSの変化点のカウント値と1ライン移
動量△とを比較し、カウント値が1ライン移動量△(本
実施形態では値2)以上である場合、読取トリガ信号X
LST_iはアクティブになり、読取制御回路214は
同期信号XSHに同期してこの読取トリガ信号XLST
_iを取り込む。
やかである場合(図7参照)、入力データと副走査補間
出力データは1対1に対応している。移動量は移動検知
信号MV_SNSの変化点のカウント値によって求めら
れ、積算されたカウント値は読取トリガ信号XLST_
iの発行によって値2減算される。
い場合(図8参照)、読み取り動作が間に合わず、カウ
ンタの積算値が所定移動量(本実施形態では値2)の2
倍以上になった場合、入力データを複数回読み出して副
走査補間を行い(図中、副走査補間出力4)、カウンタ
値を所定移動量の倍数×2だけ減算する。
指定は、CPU1によって実行されるソフトウェアによ
って処理される。補間処理を行っても読み落とすデータ
は出てしまうが、多値レベルのデータを補間するので、
2値化後のデータを補間する場合に比べて画像の荒れの
発生は抑制される。特に、2値レベルのデータ補間で荒
れの目立つハーフトーン画像ではその効果が大きい。
補間処理を行うだけで、モノクロ読み取り時と同様に処
理することができる。
1の容量をCMYK各色1ラインの2セット分とした
が、ハンドスキャナユニットで読み取る場合、読み取り
速度を出力速度に合わせることができないので、出力速
度が妨げとなって読み取り速度が上がらず、読み落とし
が発生するおそれがある。
する、すなわち所定値以上に設定することにより、平均
の読み取り速度は同一であるが、出力速度の制約を抑
え、局所的な読み取り速度を向上させることができる。
これにより、ハンドスキャナユニットによる読み取りの
速度ムラ(速度変動)を吸収することができる。尚、所
定値は、ハンドスキャナユニットの予想される最大移動
速度で画像を読み取っても読み落としが発生しないよう
にバッファリングすることができる範囲で設定されるこ
とが望ましい。このようなハンドスキャナユニットを用
いた読み取り制御は、カラー読み取りの場合でも、同様
に適用可能である。
像を読み取る場合を示したが、複数ライン毎、あるいは
所定画素数毎に画像を読み取る場合も同様に、本発明は
適用可能である。
画像処理速度を高速にすることなく、画像読み取り速度
を向上させることができる。
るとともに、バッファメモリの容量を大きく設定するこ
とにより、画像の出力速度が同じでも、瞬間的な最大許
容読み取り速度を向上させることができ、ハンドスキャ
ン時、読み取り速度むら(速度変動)による画像の抜け
を防止できる。
ク図である。
K変換回路211の構成を示す図である。
である。
のタイミングを示す図である。
積とデータ出力のタイミングを示す図である。
場合のモノクロモードにおけるハンドスキャナユニット
の移動量と読取トリガ信号XSLT_iおよび副走査補
間出力のタイミングを示す図である。
ノクロモードにおけるハンドスキャナユニットの移動量
と読取トリガ信号XSLT_iおよび副走査補間出力の
タイミングを示す図である。
15)
像読取方法において、 前記画像を色順次に読み取る工程と、 該読み取った画像をバッファメモリに順次記憶する工程
と、 前記画像の最終色の読み取りに同期させることなく、前
記バッファメモリに記憶後の画像を該バッファメモリか
ら読み出して前記所定の処理を行う工程とを有すること
を特徴とする画像読取方法。
求項1に係る画像読取装置において、前記画像処理手段
は、前記バッファメモリに記憶された画像を読み出して
マスキング演算を行うことを特徴とする。請求項12に
記載の画像読取方法は、画像を読み取って所定の処理を
行う画像読取方法において、前記画像を色順次に読み取
る工程と、該読み取った画像をバッファメモリに順次記
憶する工程と、前記画像の最終色の読み取りに同期させ
ることなく、前記バッファメモリに記憶後の画像を該バ
ッファメモリから読み出して前記所定の処理を行う工程
とを有することを特徴とする。請求項13に記載の画像
読取方法では、請求項12に係る画像読取方法におい
て、前記所定の処理は、マスキング演算を含むことを特
徴とする。
する、すなわち所定値以上に設定することにより、平均
の読み取り速度は同一であるが、出力速度の制約を抑
え、局所的な読み取り速度を向上させることができる。
これにより、ハンドスキャナユニットによる読み取りの
速度ムラ(速度変動)を吸収することができる。尚、所
定値は、ハンドスキャナユニットの予想される最大移動
速度で画像を読み取っても読み落としが発生しないよう
にバッファリングすることができる範囲で設定されるこ
とが望ましい。このように画像処理速度を出力速度より
速くするとともに、バッファメモリの容量を大きく設定
することにより、画像の出力速度が同じでも、瞬間的な
最大許容読み取り速度を向上させることができ、ハンド
スキャン時、読み取り速度むら(速度変動)による画像
の抜けを防止できる。このようなハンドスキャナユニッ
トを用いた読み取り制御は、カラー読み取りの場合で
も、同様に適用可能である。
の画像処理速度を高速にすることなく、画像読み取り速
度を向上させることができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 画像を読み取って所定の処理を行う画像
読取装置において、 前記画像を色順次に読み取る読取手段と、 該読み取った画像を順次記憶するバッファメモリと、 前記読取手段により順次読み取られる最終色の画像読み
取りに同期させることなく、前記バッファメモリに記憶
後の画像を読み出して前記所定の処理を行う画像処理手
段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 原稿に光を照射する複数色の光源と、 該複数色の光源の点灯を時分割に切り換える光源切換手
段とを備え、 前記読取手段は、前記光源により色毎に光が照射された
原稿の画像をライン順次に読み取り、 前記バッファメモリは、前記読み取った画像を記憶する
少なくとも2ライン分の記憶容量を有し、 前記画像処理手段は、前記バッファメモリに記憶された
画像を読み出してマスキング演算を行うことを特徴とす
る請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項3】 前記読み取った画像に対してシェーディ
ング補正を行うシェーディング補正手段を備え、 前記バッファメモリは、前記シェーディング補正後の画
像を記憶することを特徴とする請求項1記載の画像読取
装置。 - 【請求項4】 前記画像処理手段は、1ライン分の前記
複数色の画像読み取り期間内に前記マスキング演算を行
うことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。 - 【請求項5】 前記複数色の光源は、赤色光源、緑色光
源および青色光源であることを特徴とする請求項2記載
の画像読取装置。 - 【請求項6】 前記光源はLED光源であることを特徴
とする請求項5記載の画像読取装置。 - 【請求項7】 前記読取手段によりモノクロ画像を読み
取る場合、緑色光源を点灯させて原稿に光を照射するこ
とを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項8】 移動自在な読取ユニットに、前記複数色
の光源、前記読取手段、および該読取ユニットの移動を
検出する移動検出手段が設けられたことを特徴とする請
求項2記載の画像読取装置。 - 【請求項9】 前記画像処理手段は、前記読取手段によ
る次ラインの画像の読み取りおよび前記バッファメモリ
への書き込みに並行して、前記次ラインの画像読み取り
期間内に前記マスキング演算を行うことを特徴とする請
求項2記載の画像読取装置。 - 【請求項10】 前記マスキング演算が行われたライン
単位の画像を記憶する出力バッファと、 該記憶されたライン単位の画像を読み出して出力する出
力制御手段とを備え、 前記出力バッファの容量を所定値以上に設定することに
より、前記出力制御手段による読み出し速度に比べて一
時的に速くなる前記画像読み取りによる画像処理速度の
変動を、該出力バッファに吸収させることを特徴とする
請求項2記載の画像読取装置。 - 【請求項11】 画像を読み取って所定の処理を行う画
像読取方法において、 前記画像を色順次に読み取る工程と、 該読み取った画像をバッファメモリに順次記憶する工程
と、 前記画像の最終色の読み取りに同期させることなく、前
記バッファメモリに記憶後の画像を該バッファメモリか
ら読み出して前記所定の処理を行う工程とを有すること
を特徴とする画像読取方法。
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