JPH0698165A - 並列処理装置 - Google Patents

並列処理装置

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JPH0698165A
JPH0698165A JP4244578A JP24457892A JPH0698165A JP H0698165 A JPH0698165 A JP H0698165A JP 4244578 A JP4244578 A JP 4244578A JP 24457892 A JP24457892 A JP 24457892A JP H0698165 A JPH0698165 A JP H0698165A
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茂樹 山下
Yoshifumi Hirayama
慶文 平山
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一裕 鈴木
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像情報を高速処理のためにブロック単位で
処理するような場合でも、これらのブロックにまたがっ
た画像処理を簡易に行えるようにする。 【構成】 1ページ分の画像データを6分割した各ブロ
ックごとの画像データ4481 〜4486 は、速度差吸
収回路602内の対応するFIFOメモリ611〜61
6でデータの処理速度を吸収された後、ライン遅延回路
603でFIFOメモリ632〜636でラインごとに
順次遅延されて順序変換回路604に入力される。順序
変換回路604ではブロックごとの画像データをライン
単位に再編成して出力する。このとき、これらライン単
位の画像データの同期信号は、所定時間ずつずれたもの
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、ファク
シミリ装置、プリンタ等の画像処理装置で使用される画
像情報を並列処理するための並列処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1次元イメージセンサを用いて原稿の画
像を読み取り、これを適宜処理するようにした画像処理
装置は、複写機を初め各種の応用機器として広く使用さ
れるようになっている。このような画像処理装置では、
1つの処理系で画像の各ラインをすべて処理するように
すると、その処理系の負担が重くなるだけでなく、処理
にかなりの時間を要することになり、高速で画像の記録
や表示を行うことが困難となる。
【0003】そこで、画像情報を幾つかの処理系で分担
するようにして処理速度を向上させた並列処理装置が提
案されている(特開昭61−133771号公報)。こ
の提案では、複数のマイクロプロセッサを使用し、画像
データを走査方向にn分割して、これら分割されたディ
ジタル画像信号を各々独立かつ並列に処理するようにし
ている。
【0004】この提案によると、走査方向にn分割した
後の各ブロック内で独立に処理できるディジタル画像信
号については、特に処理上で問題が発生するものでもな
く、同時に並列処理ができる数が増せば増すだけ全体的
な処理の高速化を図ることができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像処理に
は分割されたそれぞれのブロックだけで処理ができない
ものもある。例えば図44に示すように1つの原稿から
読み取った画像情報11を主走査方向12に破線13で
示すように3等分にし、第1〜第3の領域141〜14
3 に分割したものとする。このときに、図で1番左側に
属する第1の領域141 の画像「ア」を面積で例えば4
倍に拡大するものとする。
【0006】この場合には図45に示すような結果とな
る画像処理が行われることになる。ところが、この拡大
処理では第1の領域141 のみに存在した画像「ア」が
第1および第2の領域141 、142 に跨がって存在す
ることになる。したがって、この場合には第1の領域1
1 を処理する処理系のみでは画像の処理を行うことが
できず、第2の領域142 を処理する処理系も必要なデ
ータを受け取って画像処理を行うことになる。したがっ
て、このように各処理系間でデータの受け渡しを行う際
の管理を行う新たな処理系(管理用処理系)が別に必要
となり、処理全体が大変困難になるという問題があっ
た。
【0007】図46は、図44に示した画像「ア」をリ
ピート機能と呼ばれる機能で多数生成した例を表わした
ものである。このリピート機能を活用とすると、例えば
同一宛先を記した画像を多数作成することができる。こ
の図46に示した例では画像「ア」が等倍で主走査方向
12と副走査方向16に最大限表示できる範囲で繰り返
し生成されることになる。したがって、この場合には第
1の領域141 を処理する処理系だけでなく、第2およ
び第3の領域142 、143 を処理する処理系も必要な
データを受け取って処理を行うことになり、先の例と同
様に管理用処理系を新たに必要として処理が複雑かつ困
難になるといった問題があった。
【0008】もちろん、このようなブロックごとの分割
処理を行わない場合にはブロック間でのデータの処理と
いった問題は生じない。しかしながら、この場合に処理
速度を並列処理と同様に高めようとすると元のサンプリ
ング周波数のn倍(nはブロックの数)の周波数のクロ
ックを使用する必要があり、CPU(中央処理装置)等
をこのクロックで動作できるものに交換する必要があっ
て、これも現実的に困難となる場合か多かった。
【0009】そこで本発明の第1の目的は、走査線を複
数に分割して並列処理を行う場合であっても元の1ライ
ン分の画像処理を簡易に行うことができるようにした並
列処理装置を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、サンプリング周波
数を特に高速にする必要なく画像の処理を行うことので
きる並列処理装置を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、複数ラインを並列
して受け入れて擬似中間調処理を行うことのできる並列
処理装置を提供することにある。
【0012】本発明の第4の目的は、複数ラインを並列
して受け入れて誤差拡散による画像の濃度処理を行うこ
とのできる並列処理装置を提供することにある。
【0013】本発明の第5の目的は、複数ラインを並列
して処理した後、ページメモリに画像データを格納しや
すい形式に変換することのできる並列処理装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、1ページ分の画像情報を構成する各ラインの画像デ
ータを主走査方向に所定数に分割する分割手段と、分割
された各ブロックの画像データをこれらに共通した同期
信号に同期させて1ブロックずつ並列に処理を行う第1
の並列処理手段と、この第1の並列処理手段によって処
理された全ブロックの画像データを複数ラインごとに再
編成すると共に、再編成後のそれぞれのラインの同期信
号をそれぞれ所定時間ずつずらして前記したブロックの
数のラインを並列処理する第2の並列処理手段とを並列
処理装置に具備させる。
【0015】すなわち請求項1記載の発明では、第1の
並列処理手段によって各ブロックの画像データをこれら
に共通した同期信号に同期させて1ブロックずつ並列に
処理することで処理の高速化を図ると共に、拡大処理の
ようにラインごとに処理しなければならないものについ
ては第2の並列処理手段で処理を行うようにしている。
しかも第2の並列処理手段で処理する画像データは、処
理の簡略化のため等によりラインごとにずらすことにし
ている。
【0016】請求項2記載の発明では、第1の並列処理
手段と第2の並列処理手段の間に、両者のデータ処理速
度差を吸収する速度差吸収手段を配置して、これらの処
理手段の接続を容易にしている。
【0017】請求項3記載の発明では、第1の並列処理
手段による1ブロック当たりの処理周期から前記第2の
並列処理手段による1ライン処理時間をブロックの数で
割った時間を引いて得られる時間ずつ、画像データの処
理を第1の並列処理手段以降の回路部分で前記処理周期
ごとに一斉に休止する休止期間を設定し、第1の並列処
理手段以降のデータ処理のシーケンスを一定に保つよう
にしている。
【0018】請求項4記載の発明では、1ページ分の画
像情報を構成する各ラインの画像データを主走査方向に
所定数に分割する分割手段と、分割された各ブロックの
画像データをこれらに共通した同期信号に同期させて1
ブロックずつ並列して処理を行う第1の並列処理手段
と、この第1の並列処理手段によって処理された全ブロ
ックの画像データを同一ラインごとに再編成すると共
に、これらラインごとの画像データを所定時間ずつ遅延
させながら並列に出力するライン別画像データ並列出力
手段と、このライン別画像データ並列出力手段のそれぞ
れに配置された、擬似中間調処理に必要な閾値をマッピ
ングした2次元マトリックスを同時に並列に出力される
ライン数ずつ間隔を置いて抽出してなるマトリックステ
ーブルと、これらのマトリックステーブルを用いてそれ
ぞれ対応するラインの画像データの擬似中間調処理を行
う擬似中間調処理手段とを並列処理装置に具備させる。
【0019】すなわち請求項4記載の発明では、ライン
別画像データ並列出力手段によって並列的に出力される
各ラインの画像データを、それぞれの該当するラインに
対応する部分のみ用意したマトリックステーブルを用い
て擬似中間調処理を行うことにして、処理の簡易化を図
っている。
【0020】請求項5記載の発明では、1ページ分の画
像情報を構成する各ラインの画像データを主走査方向に
所定数に分割する分割手段と、分割された各ブロックの
画像データをこれらに共通した同期信号に同期させて1
ブロックずつ並列して処理を行う第1の並列処理手段
と、この第1の並列処理手段によって処理された全ブロ
ックの画像データを同一ラインごとに再編成すると共
に、これらラインごとの画像データを所定時間ずつ遅延
させながら並列に出力するライン別画像データ並列出力
手段と、このライン別画像データ並列出力手段のそれぞ
れに配置され、それぞれのラインの前ラインの処理によ
って生じた画像データの濃度表現の誤差分を足し合わせ
て該当する画像データの濃度表現のための処理を行う誤
差拡散手段とを並列処理装置に具備させる。
【0021】すなわち請求項5記載の発明では、ライン
別画像データ並列出力手段によって並列的に出力される
各ラインの画像データを用いて画像の濃度について誤差
拡散処理を行う際に、ライン単位で並列的に用意された
誤差拡散の処理部分が互いにリング状に連結されて前ラ
インの誤差を反映させながら画像濃度の処理を行うよう
にしている。
【0022】請求項6記載の発明では、1ページ分の画
像情報を構成する各ラインの画像データを主走査方向に
所定数に分割する分割手段と、分割された各ブロックの
画像データをこれらに共通した同期信号に同期させて1
ブロックずつ並列して処理を行う第1の並列処理手段
と、この第1の並列処理手段によって処理された全ブロ
ックの画像データを同一ラインごとに再編成すると共
に、再編成後のそれぞれのラインの同期信号をそれぞれ
所定時間ずつずらして前記したブロックの数のラインを
並列処理する第2の並列処理手段と、この第2の並列処
理手段によって処理された各ラインの画像データを前記
したブロックの数の画素ずつ並列に組み換えて1ライン
ずつ順に出力する複数画素並列1ライン処理手段とを並
列処理装置に具備させる。
【0023】すなわち請求項6記載の発明では、第2の
並列処理手段で処理された状態の複数ライン並列の画像
データを、複数画素並列に直して処理速度自体は落とさ
ずに各ラインを順序で配列し、ページメモリの格納等に
便利な形式に変更するようにした。
【0024】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】(ディジタル複写機の概要)
【0026】図2は本発明の一実施例の並列処理装置を
使用したディジタル複写機の外観を表わしたものであ
る。このディジタル複写機は、フルカラーイメージセン
サで図示しない原稿を読み取り、種々の画像処理、画像
編集を行った画像データを蓄えるページメモリ(図示せ
ず)を搭載したイメージスキャナ部220と、このイメ
ージスキャナ部220で蓄えられた画像データを2色で
プリントするプリント部221とで構成されている。イ
メージスキャナ部220には、コピー枚数や種々の画像
処理・編集機能等をユーザが指定するためのコントロー
ルパネルが設けられており、これによる指定によって所
望のコピーを得ることができるようになっている。
【0027】(イメージスキャナ部の構成)
【0028】図3はイメージスキャナ部の構成を表わし
たものである。イメージスキャナ部220は、電荷結合
素子(以下、CCDと記す。)を用いたイメージセンサ
231を有している。イメージセンサ231はCCDド
ライブ基板232上に取り付けられている。CCDドラ
イブ基板232の後段には順に、アナログ基板233、
第1のビデオ基板234、第2のビデオ基板235、カ
ラー基板236、ディジタルフィルタ基板(DF基板)
237および中間調処理基板238が設けられている。
また、カラー基板236には領域認識基板239が接続
され、中間調処理基板238には画像編集を行うための
編集基板241が接続されている。
【0029】また、第1のビデオ基板234から中間調
処理基板238、領域認識基板239および編集基板2
41とこれらを制御する第1のCPU(中央処理装置)
基板244とは、システムバスの規格の一つであるVM
Eバス245によって互いに接続されるており、イメー
ジプロセッサシステム(IPS)ラック246内に収納
されている。
【0030】イメージプロセッサシステムラック246
の最後尾に配置された中間調処理基板238の次段に
は、データ処理基板251が接続されている。このデー
タ処理基板251には、第2のCPU基板252および
ページメモリを配置したページメモリ基板253が接続
されている。また、第2のCPU基板252には前記し
たオペレータによる操作用のコントロールパネル254
が接続されている。データ処理基板251は処理後の画
像データ255をプリント部221(図2参照)に出力
すると共に、プリント部221からの制御信号256を
入力するようになっている。また、第2のCPU基板2
52は制御データ線257を介して第1のCPU基板2
44と接続されていると共に、制御データ線258を介
して後に説明するプリント部の制御部に接続されてい
る。
【0031】図4はプリント部の具体的な構成を表わし
たものである。プリント部221は、イメージスキャナ
部220からの画像データ255を入力するデータ分離
部261を備えている。データ分離部261の次段には
第1色画像データメモリ262と第2色画像データメモ
リ263が備えられており、それぞれ第1色と第2色に
よる画像データを格納するようになっている。第1色画
像データメモリ262の後段には第1色レーザ駆動部2
64が、また第2色画像データメモリ263の後段には
第2色レーザ駆動部265がそれぞれ配置されており、
それぞれの色によるレーザの駆動を行うようになってい
る。制御部266は、制御データ線267を介してイメ
ージスキャナ部220の第2のCPU基板252(図
3)に接続されている。また、制御信号256をイメー
ジスキャナ部220のデータ処理基板251(図3)へ
送るようになっている。
【0032】図5は図3に示したイメージスキャナ部の
概略を表わしたものである。イメージスキャナ部220
は、原稿搬送路の上側に所定の間隔をおいて配置された
原稿フィードローラ302、303と、原稿搬送路の下
側にこれらに対応して配置されたローラ304、305
とを備えている。原稿306はこれらのローラ302〜
306に挟まれて図で左方向に搬送されるようになって
いる。原稿搬送路のほぼ中央位置にはプラテンガラス3
07が配置されており、この上にプラテンローラ308
がこれに転接する形で配置されている。
【0033】プラテンガラス307の下側には原稿30
6の読取位置を照明するための光源309と、原稿の反
射光をイメージセンサ231上に結像させる収束性ロッ
ドレンズアレイ310が配置されている。イメージセン
サ231は、図3に示したCCDドライブ基板232上
に取り付けられている。また、このイメージスキャナ部
220の原稿挿入部には原稿306の挿入を検出するセ
ンサ315が設けられている。更に、プラテンローラ3
08の周囲には、複数の平面を有し、プラテンローラ3
08の中心軸を中心として回転可能な基準板312が設
けられている。
【0034】図6は、この基準板の構成を表わしたもの
である。基準板312は、画像読み取り時の黒レベルの
基準となる黒色面313と、白レベル(背景)の基準と
なる白色面314とを有している。これら黒色面313
および白色面314は、プラテンガラス307とプラテ
ンローラ308の間に選択的に介装できるようになって
いる。
【0035】図7はイメージセンサの配置構造を表わし
たものである。本実施例で使用されるイメージセンサ2
31はフルカラーの密着型センサであり、千鳥状に配列
された第1〜第5のライン型のセンサチップ321〜3
25からなっている。
【0036】本実施例で第1、第3および第5のセンサ
チップ321、323、325のグループと残りの第2
および第4のセンサチップ322、324のグループと
は、グループの境目で主走査方向における画像の読み取
りが途切れることのないようになっている。第1、第3
および第5のセンサチップ321、323、325と残
りの第2および第4のセンサチップ322、324の間
では、それらの配置位置が走査方向と直交する方向に間
隔Δxだけずれている。これら5つのライン型のセンサ
チップ321〜325によって読み取られた画像データ
を原稿306(図5)の同一ラインを読み取った画像デ
ータに直す処理は、後述する第1のビデオ基板234内
の回路で行っている。
【0037】図8はイメージセンサを構成するチップに
おける画素配列の様子を表わしたものである。フルカラ
ーを実現するために、図7で示した第1〜第5のライン
型のセンサチップ321〜325は、青の画像データ読
取用のピクセル326B、緑の画像データ読取用のピク
セル326Gおよび赤の画像データ読取用のピクセル3
26Rがこれらの順に繰り返し配置された構造となって
いる。
【0038】(第1のCPU基板の説明)
【0039】図9は第1のCPU基板の構成を具体的に
表わしたものである。第1のCPU基板244は、CP
U331、タイマ332、リード・オンリ・メモリ(以
下、ROMと記す。)333、ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、RAMと記す。)334、VMEバスイン
タフェース(以下、VMEバスI/Fと記す。)33
5、出力制御部336、入力制御部337およびシリア
ル通信部338を備えてる。これらはバス339によっ
て互いに接続されている。VMEバスI/F335はV
MEバス245(図3参照)に接続され、シリアル通信
部338は制御データ線257(図3参照)に接続され
ている。第1のCPU基板244は、RAM334をワ
ークエリアとして、ROM333に格納されたプログラ
ムを実行することで、イメージプロセッサシステムラッ
ク246内の各基板の制御および第2のCPU基板25
2(図3参照)との通信を行うようになっている。な
お、第1のCPU基板244にはその各部にクロック信
号を供給するためのクロック発生部340が備えられて
いる。
【0040】図3等と共に説明を行う。図3に示したイ
メージスキャナ部220では、ユーザが所望のコピー枚
数や各種の画像処理・編集をコントロールパネル254
から指定すると、第2のCPU基板252上のCPUが
制御データ線257を通して第1のCPU基板244上
のCPU331に対して、コントロールパネル254で
選択されている各種の画像処理・編集情報を送る。ま
た、第2のCPU基板252上のCPUは、コントロー
ルパネル254によって選択されている用紙サイズ等の
情報を制御データ線267(図4)を通してプリント部
221の制御部266に送る。
【0041】図9に示した第1のCPU基板244で
は、制御データ線257を通して送られてきた各種の画
像処理・編集情報を、シリアル通信部338を介して第
1のCPU基板244に取り込み、CPU331によっ
て解読する。CPU331は画像処理・編集情報に対応
した各種のパラメータ(制御データ)をVMEバスI/
F335および図3に示すVMEバス245を通してイ
メージプロセッサシステムラック246内の各基板23
4〜241の所定のレジスタやRAMに設定する。
【0042】次に、図5に示したイメージスキャナ部2
20でオペレータが原稿306を挿入すると、センサ3
15がオンする。CPU331は、図9の第1のCPU
基板244の入力制御部337を通してこれを検知す
る。そして、図示しない原稿フィード用のモータを駆動
し、原稿306が原稿フィードローラ302、303に
よって搬送される。搬送状態の原稿306がプラテンロ
ーラ308に達すると、光源309によって照射され原
稿306の反射光がイメージセンサ231に入射する。
この状態で、図3に示したCCDドライブ基板232に
よって駆動されるイメージセンサ231によって原稿が
読み取られ、CCDビデオ信号341がアナログ基板2
33によって順次処理されていく。
【0043】(アナログ基板の説明)
【0044】図10は図3に示したアナログ基板を具体
的に表わしたものである。アナログ基板233は、CC
Dドライブ基板232(図3)からのCCDビデオ信号
341を入力し、これから有効な画像信号を抽出するサ
ンプルホールド部351と、このサンプルホールド部3
51の後段に順に設けられたゲインコントロール部35
2、ダーク補正部353、オフセットコントロール部3
54およびアナログ−ディジタル変換(以下、A/D変
換と記す。)部355と、第1のビデオ基板234(図
3)からのディジタル−アナログ変換(以下、D/A変
換と記す。)データ356をD/A変換してゲインコン
トロール部352およびオフセットコントロール部35
4に対して設定するD/A変換部357とを備えてい
る。A/D変換部355から出力される画像データ35
8は図3に示したイメージプロセッサシステムラック2
46に入力されるようになっている。
【0045】ところで、このディジタル複写機では原稿
の読み込み開始に先立ち、図5に示したイメージスキャ
ナ部220の電源オン時に、プラテンガラス307上に
図6に示す基準板312の黒色面313を出し、これを
読み取るようになっている。そして、このときの読み取
り値が所定の値になるように、オフセットコントロール
部354(図10)のオフセット値をCPU331から
D/A変換部357に対して自動的に設定しておく(自
動オフセット制御:AOC)。
【0046】次に、プラテンガラス上に図6に示す基準
板312の白色面314を出してこれを読み取り、この
ときの読み取り値が所定の値になるように、ゲインコン
トロール部352のゲイン値をCPU331からD/A
変換部357に対して自動的に設定しておく(自動利得
制御:AGC)。このような調整が予め行われているの
で、実際の原稿読み取りデータは、飽和することのない
十分なダイナミックレンジを持ったビデオデータとな
り、A/D変換部355でディジタル化され、画像デー
タ358として順次第1のビデオ基板234(図3)へ
送られていく。また、ダーク補正部353は、イメージ
センサ231のシールドビット(遮光画素)の出力信号
を用いてその暗電流による出力変化を除去するようにな
っている。
【0047】(第1のビデオ基板の説明)
【0048】図11は図3に示した第1のビデオ基板を
具体的に表わしたものである。第1のビデオ基板234
は、図3に示したアナログ基板233から出力される画
像データ358を入力し、図7に示した第1〜第5のラ
イン型のセンサチップ321〜325のギャップを補正
するCCDギャップ補正部361を備えている。CCD
ギャップ補正部361の後段には、順にRGBセパレー
ション部362と暗シェーディング補正部363が設け
られている。また、この第1のビデオ基板234にはこ
れら各部361〜363を制御する制御部364と、こ
れらにクロック信号を供給するクロック発生部365と
が備えられている。
【0049】制御部364はVMEバス245に接続さ
れており、これを介して図10に示したアナログ基板2
33(図3)に対してD/A変換データ356を送ると
共に、後段の第2のビデオ基板235に対して制御信号
367を出力するようになっている。また、クロック発
生部365はアナログ基板233に対してドライブクロ
ック信号368を送るようになっている。ドライブクロ
ック信号368はアナログ基板233を経てCCDドラ
イブ基板232(図3)に送られるようになっている。
【0050】すでに説明したように、本実施例で使用さ
れているイメージセンサ231は図7に示すように千鳥
状に配列された5つのセンサチップ321〜325から
構成されている。そして、2つのチップ群が間隔Δxだ
けずれている。そこで5つのセンサチップ321〜32
5によって読み取られたデータを原稿の同一ラインを読
み取ったデータに直す処理を行うのがCCDギャップ補
正部361である。CCDギャップ補正部361では、
具体的には第2および第4のセンサチップ322、32
4で読み取ったデータをメモリを使って遅延させ、同一
ラインの読み取りデータに直している。
【0051】図12は、CCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わしたものである。図9で示した各
ピクセル326B、326G、326Rのそれぞれが出
力する画素データをB1 、G1 、R1 、B2 、G2 、R
2 、……BN 、GN 、RN とすると、これらはこの図1
2に示したようにB(青)、G(緑)、R(赤)の順に
繰り返されている。
【0052】図13は、これに対してRGBセパレーシ
ョン部の出力を表わしたものである。ここで同図(a)
はRGBセパレーション部362から出力される青の画
素データ列であり、同図(b)は緑の画素データ列であ
る。更に同図(c)は赤の画素データ列を表わしてい
る。このように図12で示したB、G、Rのシリアルな
画像データをそれぞれB、G、Rごとの画素データ列に
直す処理を行うのがRGBセパレーション部362であ
る。
【0053】B、G、Rに分離された画素データは、図
11における暗シェーディング補正部363へ順次送ら
れ、暗シェーディング補正が行われる。暗シェーディン
グ補正は、原稿の読み取りに先立って、イメージスキャ
ナ部220(図4)の電源オン時に自動オフセット制
御、自動利得制御動作を行った後、黒色面313を読み
取った画像データを各画素ごとに内蔵のメモリに記憶し
ておき、実際に原稿を読み取ったときの各画素の画像デ
ータから各画素ごとに記憶していた黒色面読み取りデー
タを減算する処理である。このようにして順次第1のビ
デオ基板234で処理された画像データ369は第2の
ビデオ基板235に送られる。
【0054】(第2のビデオ基板の説明)
【0055】図14は第2のビデオ基板の構成を具体的
に表わしたものである。第2のビデオ基板235は、第
1のビデオ基板234(図3)からの画像データ369
を入力する明シェーディング補正部371と、この明シ
ェーディング補正部371の後段に順に設けられたRG
B位置ずれ補正部372、センサ位置ずれ補正部373
およびデータブロック分割部374と、上記各部371
〜374を制御する制御部376と、これら各部371
〜374にクロック信号を供給するクロック発生部37
7とを備えている。制御部376はVMEバス245に
接続されていると共に、第1のビデオ基板234(図
3)からの制御信号367を入力し、またカラー基板2
36に対して制御信号378を送るようになっている。
また、クロック発生部377は後段の各基板に対して制
御用クロック信号379を送るようになっている。
【0056】第2のビデオ基板235に送られてきた画
像データ369は、まず明シェーディング補正部371
で明シェーディング補正が行われる。明シェーディング
補正は、暗シェーディング補正と同様に自動オフセット
制御、自動利得制御動作後に、白色面314を読み取っ
た画像データを各画素ごとにメモリに記憶しておき、実
際に原稿を読み取ったときの各画素の画像データを記憶
していた各画素ごとの白色面読み取りデータで正規化
(除算)する処理である。
【0057】明シェーディング補正および暗シェーディ
ング補正が行われた画像データは、光源309(図5)
の光量分布の影響や各画素ごとの感度のばらつきの影響
のない画像データとなる。また、CPU331(図9)
によって自動オフセット制御、自動利得制御のオフセッ
ト値、ゲイン値を設定できると共に、明シェーディング
補正部371および暗シェーディング補正部363のメ
モリはVMEバス245を介してCPU331から読み
書きできるようになっているため、自動オフセット制
御、自動利得制御および明、暗シェーディング補正のコ
ントロールをCPU331が行い得るのである。
【0058】また、本実施例で使用されているイメージ
センサ231(図3)は、図8に示すように各ピクセル
326B、326G、326Rが主走査方向に順に配列
されているため、B、G、R間で実際の原稿読み取り位
置がずれている。このことは、次段のカラー基板236
で色を判断する場合に誤判断を生じるので、R、G、B
の読み取り位置が同一仮想点となるような補正が必要で
ある。この補正を行うのがRGB位置ずれ補正部372
である。RGB位置ずれの補正は、例えば図8における
ピクセル326G2 の位置を基準とした場合、ピクセル
326G2 の位置の仮想Bデータ、仮想Rデータを、そ
れぞれピクセル326B2 、B3 の画像データの演算
と、ピクセル326R1 、R2 の画像データの演算から
求めるものである。
【0059】ここまでの動作説明は、イメージセンサ2
31が一つであるかのように行ってきたが、すでに説明
したように実際は、広幅の原稿を読み取るために3つの
イメージセンサ2311 〜2313 を使用している。こ
れら3つのイメージセンサ2311 〜2313 は原稿の
同一ライン(同一副走査位置)を読み取れるように調整
して取り付けてはいるが、実際には、副走査方向にずれ
を生じる。このずれを補正するのがセンサ位置ずれ補正
部373である。センサ位置ずれ補正は、CCDギャッ
プ補正と略同様の考え方で、各センサの画像データをそ
れぞれメモリを使って任意の時間だけ遅らせることで、
3つのイメージセンサ2311 〜231 3 の画像データ
がそのつなぎ目で原稿上の主走査方向の隣接画像となる
ようにするものである。
【0060】ところで、高速広幅のディジタル複写機の
場合には、画像データを高速で処理する必要がある。し
かしながら、RAMやディジタル集積回路等は高速動作
にも限界がある。そこで、本実施例ではセンサ位置ずれ
補正部373の出力画像データを、データブロック分割
部374で主走査方向に複数のブロックに分割するよう
にしている。
【0061】図15は、主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わしたものである。ここでは、例
えば1つのイメージセンサ231の出力画像データを2
つのブロックに分割し、図15に示すように原稿306
の読み取りデータを計6個のブロックb1 〜b6 に分割
して、次段ではブロックb1 〜b6 ごとのパラレル処理
を行うことになる。このようにしてブロックb1 〜b6
に分割された画像データ382は順次カラー基板236
に送られる。
【0062】(カラー基板の説明)
【0063】図16はカラー基板を具体的に表わしたも
のである。カラー基板236は、図3に示した第2のビ
デオ基板235からの画像データ382を入力する色相
判断部391と、この色相判断部391の後段に順に設
けられたゴーストキャンセル部392、バッファメモリ
393、色編集部394および濃度補正部395を備え
ている。制御部396は、これらの各部391〜395
を制御するようになっている。制御部396はVMEバ
ス245に接続されていると共に、図14に示した第2
のビデオ基板235からの制御信号378と、領域認識
基板239(図3)からの制御信号401とを入力し、
ディジタルフィルタ基板237(図3参照)と領域認識
基板239に対してそれぞれ制御信号411、412を
送るようになっている。
【0064】カラー基板236に入力される画像データ
382は、R、G、Bのカラー画像信号であり、色相判
断部391で原稿上の画像の色の判断が行われ、コード
化されたカラーコード信号と濃度データとが生成され
る。次段のゴーストキャンセル部392は、色相判断部
391で生成されたカラーコード信号の補正を行うもの
である。これは、第2のビデオ基板235(図3)にお
けるRGB3色の位置ずれ補正の結果、例えば原稿上の
黒画像のエッジ部等で誤った色相判断が行われ、無彩色
以外のカラーコードを発生する場合があるからである。
ゴーストキャンセル部392は、このような誤った色相
判断の行われたカラーコード(ゴースト)を無彩色のカ
ラーコードに直す処理を行う。ゴーストが発生したとき
のカラーコードの変化パターンは予め分かっているの
で、このパターンと一致したときにカラーコードを無彩
色に直すようにしている。
【0065】このようにして生成された濃度データおよ
びカラーコード信号は、順次バッファメモリ393に格
納されていく。一方、ゴーストキャンセル部392から
得られたカラーコード信号421は図3に示した領域認
識基板239に送られる。本実施例では、マーカペンを
用いて原稿上に書かれたマーカで囲まれた領域に対して
種々の編集をリアルタイムで行うことができるようにな
っており、このマーカで囲まれた領域を検出するのが領
域認識基板239である。
【0066】この領域認識基板239の説明を行った後
に、カラー基板236の残りの部分について説明する。
【0067】(領域認識基板の説明)
【0068】図17は領域認識基板を具体的に表わした
ものである。領域認識基板239は、図16で説明した
カラー基板236からカラーコード信号421を入力す
るマーカフラグ生成部431を備えている。マーカフラ
グ生成部431の後段には、順にパラレル−シリアル変
換(以下、PS変換と記す。)部432、領域認識部4
33およびシリアル−パラレル変換(以下、SP変換と
記す。)部434が配置されている。制御部436はこ
れら各部431〜434の制御を行うようになってい
る。制御部436はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号信号412を
入力し、またカラー基板236に対して制御信号401
を送るようになっている。
【0069】カラー基板236から順次送られてきたカ
ラーコード信号421は、各ブロックごとの信号になっ
ている。まず、マーカフラグ生成部431では、カラー
コードからマーカの画像であるか否かを判断し、マーカ
の画像である場合にマーカフラグを生成する。次に、ブ
ロック処理されたマーカフラグを1ラインの信号に直す
のがPS変換部432である。このようにして得られた
1ラインのマーカフラグからマーカで囲まれた領域を認
識するのが領域認識部433であり、ここで領域内を示
す領域信号が生成される。この生成された領域信号はS
P変換部434で再び各ブロックごとに分割され、領域
信号438として図16に示したカラー基板236の色
編集部394に順次出力される。
【0070】このカラー基板236にバッファメモリ3
93が設けられている理由は、領域認識基板236で領
域を認識するのに時間がかかるため、この間カラーコー
ド信号と濃度データを記憶しておき領域認識基板236
からの領域信号438とタイミングを合わせるためであ
る。
【0071】このように領域認識基板239から送出さ
れたブロック分割された領域信号438は色編集部39
4に入力される。また、図17の制御部436から送出
される制御信号401は制御部396に入力される。制
御部396は、領域信号438と同期して、対応する画
素の濃度データとカラーコード信号をバッファメモリ3
93から読み出し、色編集部394に送る。
【0072】本実施例のディジタル複写機は2色複写機
であり、サブカラーフラグによって原稿上のどの色を2
色のうちのどちらの色でプリントするかの指定ができる
ようになっている。また、ドロップカラーフラグによっ
て原稿上のどの色の画像を消すか等の指定もできるよう
になっている。この機能を用いることにより、例えばマ
ーカそのものを読み取った画像データは再現する必要が
ないので暗黙的に消去される。2色の指定あるいはドロ
ップカラーに関する機能は、マーカで指定された領域内
あるいは領域外に対してのみ行うことも可能である。ま
た、地肌除去のオン、オフをコントロールするBKGイ
ネーブルフラグを生成して、次段で行う地肌除去を領域
内、外について行うか否かの指定もできる。これらのフ
ラグの生成を行うのが色編集部394である。
【0073】このようにして生成されたフラグと濃度デ
ータおよびカラーコード信号は、順次濃度補正部395
に送られる。濃度補正部395はドロップカラーフラグ
の立っている画素の濃度データを白にしたり(消した
り)、原稿上の色ごとに(カラーコードごとに)独立し
た濃度調整ができるようにするためのものである。この
ようにして処理されたサブカラーフラグ、BKGイネー
ブルフラグ、領域信号、濃度データ等の出力439は、
ディジタルフィルタ基板237(図3)に順次送出され
ることになる。
【0074】(ディジタルフィルタ基板の説明)
【0075】図18はディジタルフィルタ基板を具体的
に表わしたものである。ディジタルフィルタ基板237
は、図16に示したカラー基板236からの出力439
を入力する地肌除去部441と、この地肌除去部441
の後段に順に設けられたディジタルフィルタ442およ
びサブカラーフラグ補正部443と、これら各部441
〜443を制御するための制御部444とを備えてい
る。制御部444はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号411を入力
すると共に、中間調処理基板238(図3)に対して制
御信号446を送るようになっている。
【0076】ディジタルフィルタ基板237では、順次
地肌除去部441で、BKGイネーブルフラグの立って
いる部分の原稿の地肌部を白くすると共に、BKGフラ
グを生成する。次に、ディジタルフィルタ442では、
選択されている画像モードに応じてエッジ強調やスムー
ジング処理が行われる。また、サブカラーフラグ補正部
443は、スムージング処理によって画像エッジ部の地
肌濃度が持ち上がった場合に、その持ち上がった地肌画
素のサブカラーフラグを画像部のサブカラーフラグと同
じにする補正を行い、これにより、例えば原稿の色文字
の周りの黒輪郭の発生を防止する。こうして処理された
サブカラーフラグ、濃度データ、領域フラグおよびBK
Gフラグ等の出力448は、図3に示した中間調処理基
板238に順次送られる。
【0077】(中間調処理基板の説明)
【0078】図19は中間調処理基板を具体的に表わし
たものである。中間調処理基板238では、図18に示
したディジタルフィルタ基板237の出力448をブロ
ック−ラインパラレル変換部451に入力するようにな
っている。ブロック−ラインパラレル変換部451の後
段には、縮拡大部452と、編集基板241(図3)か
らの画像データ453を入力する濃度調整部454と、
中間調処理部455および4値化データ変換部456が
順に配置されている。4値化データ変換部456には、
その出力データ457を記憶する診断用メモリ458が
接続されている。制御部461は、これら各部451、
452、454〜456、458を制御するようになっ
ている。また、クロック発生部462はこれらにクロッ
ク信号を供給するようになっている。制御部461はV
MEバス245に接続されていると共に、図18に示し
たディジタルフィルタ基板237からの制御信号446
と編集基板241からの制御信号464を入力し、編集
基板241とデータ処理基板251(図3)に対してそ
れぞれ制御信号465、466を送るようになってい
る。
【0079】ところで、本実施例のディジタル複写機で
は、副走査方向の画像の縮拡大はアナログ複写機と同様
に原稿の搬送スピードを変えて行うが、主走査方向の縮
拡大はディジタル的な画像処理によって行うようになっ
ている。この場合に、ブロックごとの並列処理では、こ
の処理が非常に複雑になる。そこで、中間調処理基板2
38のブロック−ラインパラレル変換部451では、合
計6ブロックからなるブロックごとの画像データ列をラ
インごとの並列処理ができる画像データ列に変換してい
る。
【0080】図20はブロック−ラインパラレル変換部
の変換前の画像データの様子を表わしたものである。こ
の図の(a)〜(f)に示したように変換前の画像デー
タは第1〜第6のブロックb1 〜b6 ごとに第1ライン
1 、第2ラインL2 、……の順に画像データが配列さ
れている。
【0081】図21は、これに対してブロック−ライン
パラレル変換部の変換後の画像データの様子を表わした
ものである。この図の(a)〜(d)に示したように4
ライン並列の画像データ列に変換されることになる。し
たがって、例えば同図(a)では、第1ラインL1 につ
いての第1〜第6のブロックb1 〜b6 の画像データが
順に配列され、続いて第5ラインL5 、第9ライン
9 、……というように画像データの組み替えが行われ
る。同図(b)については同様に第2ラインL2 、第6
ラインL6 、第10ラインL10、……というように画像
データの組み替えが行われる。以下同様である。
【0082】このようにして図19のブロック−ライン
パラレル変換部451で変換された画像データ、BKG
フラグ、サブカラーフラグは、縮拡大部452に送られ
る一方、領域フラグ(領域信号)471は編集基板24
1(図3)に送られる。また、縮拡大部452から出力
される画像データ472も編集基板241に送られる。
【0083】ここで、編集基板241の説明を行った後
に、中間調処理基板238の残りの部分について説明す
る。
【0084】(編集基板の説明)
【0085】図22は編集基板の具体的な構成を表わし
たものである。編集基板241は、図19に示した中間
調処理基板238からの領域フラグ(領域信号)471
を入力する矩形領域認識部481と、中間調処理基板2
38からの画像データ472を入力するミラー編集部4
82と、このミラー編集部482の後段に順に設けられ
たネガポジ編集部483、濃度調整部484およびあみ
かけ編集部485と、これらの各部481〜485を制
御する制御部486とを備えている。あみかけ編集部4
85は図19に示した濃度調整部454に画像データ4
53を出力するようになっている。制御部486はVM
Eバス245に接続されていると共に、図19に示した
中間調処理基板238からの制御信号465を入力し、
中間調処理基板238に対して制御信号464を送るよ
うになっている。
【0086】また、矩形領域認識部481は領域フラグ
(領域信号)489を図19に示した縮拡大部452に
送出するようになっている。この領域フラグ489に関
連して領域の指定方法について説明する。本実施例のデ
ィジタル複写機では、領域の指定を2つの方法で行うこ
とができる。
【0087】図23は、領域指定方法の最初のものとし
て、マーカで囲んで領域を指定する様子を表わしたもの
である。原稿306上にマーカで矩形を描くと、それぞ
れの4隅に対応する4911 〜4914 が検出され、こ
れを基にして矩形が認識され、例えばその内部に対する
種々の編集処理が行われることになる。
【0088】図24は、領域指定方法の他のものとして
座標で領域を入力する方法を表わしたものである。この
方法では、原稿306上の2点A、Bの原稿左上端から
の距離xA ,yA 、xB ,yB を図3に示したコントロ
ールパネル254から入力することで、これらを対角線
の2点とする矩形領域を認識し、これに対して種々の編
集を行うことができる。
【0089】これらの矩形領域の認識および矩形領域内
の画素それぞれに対応して領域フラグ(領域信号)を生
成するのが矩形領域認識部481である。矩形領域認識
部481で順次処理された領域フラグ(領域信号)48
9は、図19に示した中間調処理基板238の縮拡大部
452に送られる。縮拡大部452では、BKGフラ
グ、サブカラーフラグ、濃度データと共に縮拡大処理が
行われる。縮拡大処理が行われた画像データ472は、
図22に示した編集基板241のミラー編集部482に
順次送られる。編集基板241では、順次送られてくる
画像データ472に対してリアルタイムで編集を行うよ
うになっている。
【0090】図25は、ミラー編集部における画像処理
の様子を表わしたものである。ミラー編集部482は同
図(a)で示すような矩形領域501内で、あるいは画
像の全領域に対して鏡像編集処理を行い、同図(b)に
示すような鏡像を得るようになっている。
【0091】図22における次段のネガポジ編集部48
3は、白と黒が反転したネガポジ反転画像を得るように
なっている。更に次段に配置されたの濃度調整部484
はコントロールパネル254(図3)上のコピー濃度調
整機能に対応したものであり、出力色の2色のそれぞれ
について数種類の濃度変換カーブを選択できる。次段の
あみかけ編集部485は、コントロールパネル254か
ら選択されたあみパターンで画像にあみかけ処理を行
う。更に、領域内を消去(マスキング)したり、領域外
を消去(トリミング)したりする機能も、このあみかけ
編集部485で行う。なお、ネガポジ編集およびあみか
け編集も、マーカで囲んだ領域あるいは画像全体に対し
て行うことができることは言うまでもない。こうして順
次処理された画像データ453は図19における中間調
処理基板238に送られることになる。
【0092】図19に示した中間調処理基板に戻って説
明を続ける。図22で説明した編集基板241から送ら
れてきた画像データ453は、濃度調整部454に入力
される。濃度調整部454の機能は、編集基板241
(図22)の濃度調整部484と同等である。編集基板
241はオプション基板になっている。そこで、この編
集基板241が搭載されていない場合には、中間調処理
基板238の濃度調整部454で濃度調整を行う。編集
基板241が搭載されている場合は、この濃度調整部4
54で何も処理しない。すなわち本実施例のディジタル
複写機では、編集基板241が搭載されている場合に
は、これを用いてコントロールパネル254からあみか
けパターンの濃度を選択できる。このため、この選択し
た濃度がコントロールパネル254のコピー濃度調整で
変化しないようにするために、あみかけ編集処理以前に
濃度調整を行うようにし、この結果として編集基板24
1搭載時にはこの内部の濃度調整部484を用いて濃度
調整を行うようになっている。
【0093】さて、図19の中間調処理部455では、
多値画像データを面積階調による4値化データに変換し
ている。この4値化とは、1画素の濃度を白、第1のグ
レー、この第1のグレーよりも黒い第2のグレー、およ
び黒の4階調にすることである。このようにして処理さ
れたデータは、4値化データ変換部456で複数画素分
の画像データ(4値の濃度データとサブカラーフラグ)
をまとめた出力データ457に変換され、図3に示すよ
うにイメージプロセッサシステムラック246外のデー
タ処理基板251に対して順次出力される。また、診断
用メモリ458は自己診断のために4値化データ変換部
456の出力データ457を記憶するものである。
【0094】図3のデータ処理基板251は、中間調処
理基板238から送られてきた画像データをページメモ
リ基板253に送り、そのページメモリに記憶する。こ
のようにして原稿を全て読み終えたら、図9に示す第1
のCPU基板244内のCPU331は、制御データ線
257を通して第2のCPU基板252(図3)のCP
Uに情報を送る。すると、第2のCPU基板252のC
PUは、制御データ線267を通してプリント部221
(図4)の制御部266に用紙の搬送の指示とページメ
モリ内に画像データが記憶されていることを連絡する。
【0095】図4におけるプリント部221の制御部2
66は、所定の用紙を搬送すると共に、制御信号256
によってデータ処理基板251(図3)からページメモ
リ内の画像データ255を所定のタイミングで読み出
す。読み出された画像データ255はデータ分離部26
1(図4)に送られる。データ分離部261はサブカラ
ーフラグによって濃度データを振り分ける機能を持って
おり、例えばサブカラーフラグが“0”のときは濃度デ
ータを第1色画像データメモリ262に送り、第2色画
像データメモリ263には白データを送る。また、サブ
カラーフラグが“1”のときは濃度データを第2色画像
データメモリ263に送り、第1色画像データメモリ2
62には白データを送る。プリント部221はゼログラ
フィ技術を用いてプリントするものであり、現像器等は
第1色用と第2色用の2つを持っている。そして、感光
体(ドラム)上の2色画像を用紙に同時に転写し、定着
を行う。露光用の半導体レーザも、第1色用と第2色用
がそれぞれ設けられている。これらを画像データを基に
駆動制御するのが、第1色レーザ駆動部264および第
2色レーザ駆動部265である。
【0096】(画像処理部の構成)
【0097】以上、本実施例のディジタル複写機の全体
的な構成について説明した。次に本実施例で並列処理に
用いられている画像処理部の構成について説明する。
【0098】図1は本実施例で使用されている画像処理
部を表わしたものである。この画像処理部601は、速
度差吸収回路602と、ライン遅延回路603および順
序変換回路604によって構成されている。画像処理部
601は、図15に示したような6個のブロックb1
6 に分割した後の画像データを図19に示した中間調
処理基板238の前段でラインごとの並列処理を行うた
めの画像データに変換する部分であり、ブロック−ライ
ンパラレル変換部451がこれに対応する回路となる。
【0099】図26は、画像データのそれぞれのライン
がどのように分割されているかを表わしたものである。
ここで“1−1”とは第1ラインL1 の第1のブロック
1を表わしている。“1−2”とは第1ラインL1
第2のブロックb2 を表わしている。“2−1”とは第
2ラインL2 の第1のブロックb1 を表わしている。以
下同様である。
【0100】図1における速度差吸収回路602では、
これら第1〜第6のブロックb1 〜b6 に対応した第1
〜第6のFIFOメモリ(先入れ先だしメモリ)611
〜616を備えている。第1のFIFOメモリ611に
は、図18に示したディジタルフィルタ基板237から
第1のブロックb1 の画像データ4481 が入力される
ようになっている。第2のFIFOメモリ612には、
第2のブロックb2 の画像データ4482 が入力される
ようになっている。以下同様にして、第6のFIFOメ
モリ616には、第6のブロックb6 の画像データ44
6 が入力されるようになっている。
【0101】この速度差吸収回路602は、入力側の画
像データ4481 〜4486 の転送速度と後段の回路部
分の処理速度との差を吸収するための回路である。すな
わち本実施例では、間歇的に送られてくる画像データ4
481 〜4486 の転送速度が12M(メガ)Hzとな
っており、後段の回路の処理速度がこれよりもわずかに
遅い11.5MHzとなっているので、入出力の速度差
をこれら各ブロック(チャネル)のFIFOメモリ61
1〜616によって吸収し、データの欠落を生じさせな
いようにしている。
【0102】ライン遅延回路603は、チャネルごとに
数の異なるFIFOメモリを備えた構成となっており、
チャネルごとに遅延量を段階的に変化させるようになっ
ている。すなわち、第1のFIFOメモリ611から出
力された第1のチャネルの画像データ621はそのまま
順序変換回路604に入力されるようになっている。第
2のFIFOメモリ612から出力された第2のチャネ
ルの画像データ622は1個のFIFOメモリ632に
よって所定の遅延時間だけ遅延されて画像データ642
として順序変換回路604に送出されるようになってい
る。第3のFIFOメモリ613から出力された第3の
チャネルの画像データ623は2個のFIFOメモリ6
331 、6332 によって前記した所定の遅延時間の2
倍だけ遅延され、画像データ643として順序変換回路
604に送出されるようになっている。以下同様にして
第6のFIFOメモリ616から出力された第6のチャ
ネルの画像データ626は5個のFIFOメモリ636
1 〜6365 によって前記した所定の遅延時間の5倍だ
け遅延され、画像データ646として順序変換回路60
4に送出されるようになっている。
【0103】これらFIFOメモリ632、6331
6332 、6341 、……6365によるそれぞれの遅
延時間は、1単位のブロックについてのデータ処理に要
する時間(あるいは1ブロックのデータ量)と等しく設
定されている。すなわち、順序変換回路604にはま
ず第1のチャネルの画像データ621が1ブロック分到
来し、次に第2のチャネルの画像データ642がこの
直後から1ブロック分到来する。そして、第3のチャ
ネルの画像データ643が更にこの直後から1ブロック
分到来する。以下同様にして、第4チャネルの画像デ
ータ644、第5チャネルの画像データ645、第
6チャネルの画像データ646がそれぞれ連続して順序
変換回路604に到来することになる。順序変換回路6
04はこれらの画像データ621、642、……646
を順に選択していくことで、先に6ブロックb1 〜b6
に分割された画像データを1ラインごとの画像データに
戻すことになる。このようにして、本実施例の画像処理
部601は6ブロック並列入力を4ライン並列出力に変
換するようになっている。
【0104】図27は、この6ブロック並列入力を4ラ
イン並列出力に変換する変換処理のタイミングを表わし
たものである。同図b−1〜b−6は、図26に示した
それぞれのブロックの画像データ4481 〜4486
画像処理部601に転送されるタイミングを表わしたも
のである。また、同図aは、これらの転送に使用される
同期信号651を表わしたものである。このように1つ
の同期信号651にそれぞれ同期して各走査ラインの画
像データ4481 〜4486 が1ブロックずつ転送され
ることになる。
【0105】図27のd−1は、順序変換回路604に
よって第1番目のラインの画像データが組み立てられて
送り出される状態を表わしたものである。順序変換回路
604では、先に説明したように第1のチャネル〜第6
のチャネルの画像データ621、642、643、……
646を順に組み立てて第1ライン目の画像データ66
1として送信する。同図d−2は、組み立てられた第2
ライン目の画像データ662を、同図d−3は、組み立
てられた第3ライン目の画像データ663を、また同図
d−4は、組み立てられた第4ライン目の画像データ6
64をそれぞれ表わしている。6ブロックb1 〜b6
分割された画像データが4ラインに編成されるので、第
5ラインL5 の画像データ665(同図d−1)は、第
1ラインL1 の画像データ661の後に配置される。そ
の先頭の第1のブロックb1 の配置されるタイミング
は、同図b−1に示した同一ブロックのそれと一致する
かこれよりも時間的に後になる。したがって、第1ライ
ンL1 の画像データ661の後端と第5ラインL5 の画
像データ665の先端との間には所定の空白期間671
が配置されることになる。
【0106】同様に、同図d−2に示したように第2ラ
インL2 の画像データ662の後には所定の空白期間6
72を置いて第6ラインL6 の画像データ666が配置
されることになる。
【0107】なお、この図のd−2に示した第2ライン
2 の画像データ662は、同図d−1に示した第1ラ
インL1 の画像データ661と比べて所定時間だけ遅れ
て出力されるようになっている。同図d−3に示す第3
ラインL3 の画像データ663は第2ラインL2 の画像
データ662に対して同一時間だけ遅れて出力され、同
図d−4に示す第4ラインL4 の画像データ664は第
3ラインL3 の画像データ663に対して更に同一時間
だけ遅れて出力されるようになっている。これは、同図
b−1にそれぞれ示す各ラインの先頭のブロック“2−
1”、“3−1”、“4−1”の画像データよりも時間
的に前にこれらの画像データ662、663、664を
再配置することができないことによるものである。
【0108】このような理由によって、同図c−1に示
す第1の同期信号681によって第1ラインL1 の画像
データ661が出力され、これよりも前記した所定時間
遅れた第2の同期信号682(同図c−2)によって第
2ラインL2 の画像データ662が出力されることにな
る。また、更に同一の所定時間だけ遅れて第3の同期信
号683(同図c−3)によって第3ラインL3 の画像
データ663が出力され、これよりも更に同一の所定時
間だけ遅れて第4の同期信号684(同図c−4)によ
って第4ラインL4 の画像データ664が出力されるこ
とになる。
【0109】なお、この図27で破線で示した各期間T
1 は休止期間である。この休止期間T1 は、同図aおよ
びb−1〜b−6から分かるように各走査ラインの画像
データがブロック単位で並列処理される合間の区間で設
定されるものであり、この区間では同図d−1〜d−4
に示す4ライン並列出力の処理も停止されるようになっ
ている。この休止期間T1 は、6ブロック並列処理時の
1ブロック当たりの処理周期から4ライン並列処理時の
1ライン処理時間を数値“4”で割った時間を引いた期
間をいう。
【0110】4ラインの処理が同期して共通した同期信
号によって行われているようなシステムでは、共通した
それぞれの周期の最後の区間に4ライン共通の休止期間
を設けることができる。ところが、本実施例の並列処理
では既に説明したような理由から各ラインの同期がずれ
ることになる。このため、以上説明したような形態の休
止期間T1 を設定して、これらの期間におけるデータ処
理を4ライン一斉に停止させることにして、後段でのデ
ータ処理シーケンスを一定に保つようにしている。
【0111】図28は、順序変換回路の具体的な構成を
表わしたものである。順序変換回路604は、第1のチ
ャネル〜第6のチャネルの画像データ621、642、
643、……646をそれぞれ入力する第1〜第4のデ
ータマルチプレクサ(DATA MPX)回路691〜
694と、これらにそれぞれ選択信号701〜704と
同期信号681〜684を供給するバンク切替同期信号
発生回路715と、このバンク切替同期信号発生回路7
15の前段に設けられたデータ処理速度変換回路71
6、およびデータ処理速度変換回路716の出力を基に
して速度差吸収用FIFOコントロール信号717とデ
ータ処理休止信号718をそれぞれ出力するインバータ
721、722から構成されている。
【0112】ここでデータ処理速度変換回路716は、
順序変換回路全体のシーケンスコントロールを行うよう
になっている。すなわち、データ処理速度変換回路71
6はクロック信号731の供給を受け、前記した速度差
吸収用FIFOコントロール信号717とデータ処理休
止信号718を作成するための信号723、724を作
成する他、図1に示した速度差吸収回路602内の第1
〜第6のFIFOメモリ611〜616から読み出され
る信号の同期をとるための同期信号732を送出するよ
うになっている。データ処理休止信号718は、図27
で説明した休止期間T1 を設定するための信号である。
このデータ処理休止信号718は、4ブロック並列時の
1ブロック当たりの処理周期から4ライン並列処理時の
1ライン処理時間を4で割った時間を差し引いた期間だ
けアクティブになる信号である。すなわち、入力速度に
対する実際のデータ処理時間を差し引いた差分が、休止
期間T1 である。
【0113】このデータ処理休止信号718は、後段の
拡縮大部452(図19)等のデータ処理回路に送られ
る。これらのデータ処理回路では、休止期間T1 の間、
データ処理を休止することになる。具体的には、データ
処理休止信号718と動作クロックとの論理積をとり、
歯抜けの生じたクロックを後段の回路部分で動作クロッ
クとして使用する。
【0114】拡縮大部452おける拡大縮小処理やその
後段の回路部分における誤差拡散処理等の処理は、4ラ
イン並列処理が行われる。ただし、図27のd−1〜d
−4で説明したように各ラインの同期は互いにずれたも
のとなっている。休止期間T 1 の設定は、すでに説明し
たように後段のデータ処理シーケンスを一定に保つため
である。
【0115】データ処理速度変換回路716の説明に戻
る。ライン遅延FIFOリセット信号737とライン遅
延FIFOイネーブル信号738もデータ処理速度変換
回路716で作成され、これらは図1に示したライン遅
延回路603に対してその制御のために供給されるよう
になっている。なお、説明を簡単にするためにこれらの
信号の説明は省略し、変形例の回路でこれらを説明する
ことにする。
【0116】バンク切替同期信号発生回路715には、
クロック信号731の他にブロック処理時の同期信号6
51も入力されるようになっている。バンク切替同期信
号発生回路715は、この同期信号651に順に同期し
て第1〜第4の同期信号681〜684を出力し、これ
らの同期信号681〜684の1つがそれぞれ出力され
ている段階で選択信号701〜704を順に発生させて
各走査ラインの画像データ4481 〜4486 (図27
参照)を組み換え、画像データ661〜666を作成す
ることになる。すなわち、第1〜第4のデータマルチプ
レクサ回路691〜694は、画像データを並び変えて
出力するバレルシフト回路となっている。
【0117】例えば、第1のデータマルチプレクサ回路
691では、図27(a)に示した同期信号651に同
期して同図(c−1)の同期信号681が発生したら、
この間に、選択信号701で画像データ4481 〜44
6 (図27b−1〜b−6)の切り替えが行われる。
この結果として、同図(d−1)に示すような画像デー
タ661が第1の画像データ741として第1のデータ
マルチプレクサ回路691から出力されることになる。
以下同様にして、第2〜第4のデータマルチプレクサ回
路692〜694から、第2〜第4の画像データ742
〜744が出力されることになる。
【0118】さて、本実施例のディジタル複写機で原稿
の1ラインを14400画素に区分して読み取るものと
する。図15に示したように計6個のブロックb1 〜b
6 に分割して処理を行うので、1ブロック当たりの画素
は2400となる。4ブロックの並列処理時には、同期
信号651の1周期内で、1ライン分のデータを処理す
ることになる。1ブロック2400画素のデータは、こ
の周期中に処理されなければならない。そこで、動作ク
ロックはこの周期内でデータ処理が可能となる周波数が
設定される。この動作クロックによって処理された24
00画素のデータについての処理時間が1周期よりも速
ければ、その差分が4ブロック並列処理時における休止
期間T1 となる。休止期間T1 は、図27で斜線で表わ
している。
【0119】ところで、データが4ライン並列処理に変
換させたときには、図27c−1〜c−4で示したよう
に互いにずれた形の同期信号681〜684が使用され
る。これらの同期信号681〜684の周期は各チャネ
ルとも同一である。図27に示す4ライン共通の休止期
間T1 は、同期信号651が入力してから4ライン並列
処理時の動作クロックで2400クロック分をカウント
した時点で生成される。この休止期間T1 は、次のライ
ンについての同期信号651が入力された時点で解除さ
れる。
【0120】図29は、4ライン並列処理時の各チャネ
ルの同期ずれの様子を表わしたものである。1周期の動
作クロック数をNとすると、同図(a)〜(d)に示し
た同期信号681〜684は、N/4クロックずつずれ
たシーケンスとなっている。このときのクロック数のカ
ウントは、休止期間T1 を除外して行われることにな
る。
【0121】(中間調処理)
【0122】次に、4ライン並列データに変換した後の
中間調処理について説明する。本実施例のディジタル複
写機では、先に説明したディザマトリックスによる4値
化処理と、誤差拡散処理および単純2値法のいずれかを
オペレータの希望によって選択することができるように
なっている。
【0123】図30は、本実施例で中間調の擬似的な再
現のために使用されるディザマトリックスを表わしたも
のである。使用されるディザマトリックスは8×8のマ
トリックスとなっており、ここではそれぞれの閾値を主
走査方向についてA1 〜A8のように添え字“1 ”から
8 ”で表わしている。また、副走査方向についてはA
1 〜H1 のように英字“A”から“H”で表わしてい
る。
【0124】図31は、ディザマトリックスによる中間
調処理部の構成を表わしたものである。図28の第1〜
第4のデータマルチプレクサ回路691〜694から出
力された第1〜第4の画像データ741〜744は、対
応する第1〜第4の中間調処理回路751〜754の比
較回路の一方の入力となる。これら第1〜第4の中間調
処理回路751〜754は、それぞれカウンタ771〜
774と、ディザマトリックステーブル781〜784
および比較回路761〜764から構成されている。カ
ウンタ771〜774には、図27で説明した同期信号
681〜684と各画素に対応する共通したビデオクロ
ック785が供給される。それぞれの771〜774
は、対応する同期信号681〜684の立ち上がりと共
にビデオクロック785のカウントを開始し、立ち下が
りによってそのカウント内容をクリアされるようになっ
ている。
【0125】これらカウンタ771〜774の出力する
カウント値791〜794は、それぞれ対応するディザ
マトリックス781〜784に供給され、これらをアド
レス情報として2値化の際の閾値となる閾値データ80
1〜804が読み出される。
【0126】図32〜図35は、第1〜第4の中間調処
理回路にそれぞれ使用されているディザマトリックスの
構成を表わしたものである。ディザマトリックス全体の
構成は図30に示したようなものとなるが、本実施例で
は4ライン並列データに変換した後の画像データ741
〜744に対して閾値データ801〜804を読み出す
ことになる。したがって、第1の中間調処理回路751
はディザマトリックスの最初のラインに相当する閾値デ
ータA1 〜A8 と、これから4ライン後の閾値データE
1 〜E8 のみを交互に使用すれば足りることになり、図
32に示した部分的なディザマトリックスで足りること
になる。同様にして、図33に示すディザマトリックス
は、ディザマトリックステーブル782の構成内容であ
り、図34に示すディザマトリックスは、ディザマトリ
ックステーブル783の構成内容である。図35に示し
たディザマトリックスは、ディザマトリックステーブル
784の構成内容となる。このように第1〜第4の中間
調処理回路751〜754が個別に必要とするディザマ
トリックステーブルは、図30に示したディザマトリッ
クスを4分割したものとなる。
【0127】第1の中間調処理回路751では、画像デ
ータ741を閾値データ801と比較して、その結果と
して白色、第1のグレー、第2のグレーおよび黒色に4
値化された画像データ805を出力する。第2の中間調
処理回路752では、画像データ742を閾値データ8
02と比較して、その結果として同様に4値化された画
像データ806を出力する。第3の中間調処理回路75
3では、画像データ743を閾値データ803と比較し
て、その結果として同様に4値化された画像データ80
7を出力する。第4の中間調処理回路754では、画像
データ744を閾値データ804と比較して、その結果
として同様に4値化された画像データ808を出力す
る。
【0128】次に、本実施例で行われている誤差拡散処
理について説明する。誤差拡散処理とは、入力された濃
度をある面積の範囲内で平均化するような処理をいう。
すなわち、個々の画素の濃度を表わした画像データは、
最終的に白、比較的明るい第1のグレー、比較的暗い第
2のグレーおよび黒色というように区分されてこれらの
濃度で画素ごとに面積階調法で記録されるが、この際に
記録後の個々の画素の濃度と実際の画像データで指定さ
れていた濃度とは正確には一致しないのが通常であり、
濃度についての誤差が生じる。これら濃度についての誤
差が所定の面積範囲で調整されて解消するように、記録
の際の濃度の調整を行うのが誤差拡散処理である。
【0129】図36は、この誤差拡散処理の原理を表わ
したものである。誤差拡散処理は、現在処理しようとす
る着目画素811の周辺に存在する画素の誤差を表わし
た誤差データに所定の係数をかけて着目画素811に加
えることで実現する。この図では、着目画素811の前
ラインにおける同一主走査位置の画素812の誤差デー
タe0 と、このラインの1つ前の画素813の誤差デー
タe-1、およびこれと同一ラインで画素812に対して
1つ後の画素814の誤差データe+1にそれぞれ所定の
係数が掛けられて、それが着目画素811の濃度に加算
される。そして、これにより調整された濃度に対して、
例えば前記した4値の判別が行われることになる。本実
施例では、3画素分の誤差を着目画素811に足し込ん
で処理をすることにしたが、更に多くの画素の誤差を着
目画素811に足し込むようにすることも可能である。
【0130】図37は、本実施例で使用されている誤差
拡散処理部の構成を表わしたものである。誤差拡散処理
部は第1〜第4の誤差拡散回路821〜824を備えて
いる。これらの誤差拡散回路821〜824には、4ラ
イン並列データに変換した後の対応する画像データ74
1〜744と、同期信号681〜684および前ライン
差分データ751〜754が入力されるようになってい
る。前ライン差分データ751〜754は、それぞれ前
ラインの発生誤差データ格納FIFOメモリ825〜8
28から出力されたものである。
【0131】第1の誤差拡散回路821では、同期信号
681に同期して画像データ741とその前ラインの誤
差データとしての前ライン差分データ751を入力し、
誤差拡散処理を行い、その結果としての画像データ83
1とこれに対する同期信号841を出力する。第2〜第
4の誤差拡散回路822〜824では、同様にそれぞれ
の同期信号682〜684に同期して画像データ742
〜744とそれらの前ラインの誤差データとしての前ラ
イン差分データ752〜754を入力し、誤差拡散処理
を行い、その結果としての画像データ832〜834と
これらに対する同期信号842〜844を出力する。
【0132】第1の誤差拡散回路821では、この誤差
拡散処理によって残った誤差を差分データ851として
発生誤差データ格納FIFOメモリ826に入力し、次
のラインの画像データ742に対応するだけ遅延させて
前ライン差分データ752を作成し、これを第2の誤差
拡散回路822に供給する。同様に、第2、第3および
第4の誤差拡散回路822、823、824では、誤差
拡散処理によって残った誤差をそれぞれ差分データ85
2、853、854として発生誤差データ格納FIFO
メモリ827、828、825に入力し、次のラインの
画像データ743、744、741に対応するだけ遅延
させて前ライン差分データ753、754、751を作
成し、これらを第3、第4および第1の誤差拡散回路8
23、824、821にそれぞれ供給する。第1の誤差
拡散回路821からは、発生誤差データ格納FIFOメ
モリ825に対してFIFO読出コントロール信号86
1が供給されるようになっている。第2〜第4の誤差拡
散回路822〜824からは、それぞれ前ラインの発生
誤差データ格納FIFOメモリ826〜828に対して
FIFO読出コントロール信号862〜864が供給さ
れるようになっている。
【0133】したがって、第1〜第4の誤差拡散回路8
21〜824では中間調処理された画像データ831〜
834が生成され、それらの処理のときに発生した差分
データ851〜854が発生誤差データ格納FIFOメ
モリ826〜828、825によって一時的に格納され
て次のラインでの誤差拡散処理に使用されることにな
る。
【0134】なお、この図37に示した誤差拡散処理部
では、図29に示したように各チャネルがN/4クロッ
クずつずれている。したがって、発生誤差データ格納F
IFOメモリ826〜828、825は、1ライン分の
差分データ851〜854を格納するような大規模なも
のは必要なく、N/4ライン分の画素に相当する段数を
最低限備えていればよい。仮に、図29に示したように
各チャネルがずれてなく、それらが完全に同期している
ような場合には、発生誤差データ格納FIFOメモリ8
26〜828、825は、1ライン分の差分データ85
1〜854を格納する必要があり、コストアップとなる
ことになる。4ライン並列処理を行うときに、このよう
に4チャネルの同期をずらすことは、部品コストの低減
に貢献することになる。
【0135】(4画素並列1ライン処理変換)
【0136】次に4ライン並列処理から4画素並列1ラ
イン処理変換について説明する。中間調処理等が終了し
た画像データは、4ライン分が所定の時間ずつずれて並
列で存在する信号形態から、1ラインずつ順に存在する
信号形態に変換される。これは、画像の記録のために最
終的にページメモリに画像データを格納する際に、アド
レス情報の管理の観点から、画像データが1ラインずつ
処理されることが好ましいからである。本実施例では4
ライン分の画像データを1ラインずつの画像データに変
換する際に、4画素ずつを1単位として処理することに
して、高速化を図っている。
【0137】図38は、4ライン並列処理から4画素並
列1ライン処理に変換する変換回路を表わしたものであ
る。この変換回路は、4ライン分の画像データ871〜
874を並列して入力するデータ変換回路885と、こ
のデータ変換回路885から4画素ずつパラレルにデー
タ変換された後の画像データ886〜889を入力する
第1〜第4のFIFOメモリ881〜884と、タイミ
ングをコントロールするためのタイミングコントロール
回路891から構成されている。
【0138】データ変換回路885は、第1〜第4のF
IFOメモリ881〜884から出力される画像データ
892〜895を入力してデータ変換を行うようになっ
ており、変換後の画像データ896が出力されるように
なっている。また、タイミングコントロール回路891
は、図19で示した同期信号681〜684あるいはこ
れらが処理上遅延した同期信号からなる4種類の同期信
号901〜904と、ビデオクロック785の供給を受
けるようになっている。そして、第1〜第4のFIFO
メモリ881〜884に対する同期信号905と、デー
タ変換回路889に対する同期信号906と、変換後の
画像データ896に対する同期信号907をそれぞれ出
力するようになっている。
【0139】図39を用いて、この変換回路による4ラ
イン並列処理から4画素並列1ライン処理に変換する様
子を説明する。この図で(a)〜(d)におけるそれぞ
れの区間TA 〜TD では、それぞれ第Aラインとこれに
続く第Bライン、第Cラインおよび第Dラインの画像デ
ータ871〜874が、データ変換回路885のそれぞ
れの入力端子に入力される。
【0140】データ変換回路885は順次1画素ずつ送
られている画像データ871〜874を4画素並列デー
タに組み替える直並列変換機能を備えている。この直並
列変換機能によって、Aラインとこれに続く第Bライ
ン、第Cラインおよび第Dラインの画像データ871〜
874は、それぞれ4画素並列の画像データ886〜8
89として対応する第1〜第4のFIFOメモリ881
〜884に格納されるようになっている。
【0141】第1のFIFOメモリ881について具体
的に説明すると、画像データ886は図27(d−1)
に示した画像データ661と同様に他の画像データ88
7〜889(662〜664)(図27d−2〜d−
4)よりも先に第1のFIFOメモリ881に格納を開
始される。第1のFIFOメモリ881へ1ライン分の
画像データ661の4分の3が入力された時点で、図3
9(e)に示す同期信号907が立ち上がる。このタイ
ミングで、第1のFIFOメモリ881から画像データ
892の読み出しが、書き込みの4倍の速度で開始され
る。読み出された画像データ892は、データ変換回路
885に入力される。
【0142】第2のFIFOメモリ882についても同
様に画像データ887が1ラインの4分の3だけ書き込
まれた時点で読み出しを開始され、1ライン分の画像デ
ータ887の書き込み終了と読み出し終了が一致するこ
とになる。第3および第4のFIFOメモリ883、8
84に対する画像データ888、889の入出力処理に
ついても同様である。
【0143】第4のFIFOメモリ884による画像デ
ータ895の読み出しが終了すると、再び第1のFIF
Oメモリ881から画像データ892の読み出しが行わ
れる。この際には、図39(a)の区間TE における1
ライン分のデータが処理の対象となる。以下同様にして
各ラインの画像データ871〜874の処理が行われ、
第1〜第4のFIFOメモリ881〜884から出力さ
れる画像データ892〜895がデータ変換回路885
に入力される。
【0144】データ変換回路885では、図39の
(a)〜(d)に示したように互いに重ならないように
して送り込まれる4画素並列な画像データ892〜89
5を、タイミングコントロール回路891から出力され
る同期信号907(図39e)に同期させて、この変換
後の画像データ896(図39f)を出力することにな
る。同期信号907は、4画素並列の画像データ896
の各ラインにおいてアクティブとなる信号である。ま
た、画像データ896は4画素並列となっているので、
そのビデオクロックは4ライン並列処理時の動作クロッ
クをそのまま使用することができる。データ変換回路8
85から出力される画像データ896は、ページメモリ
基板253に送り込まれ、ページメモリ(図示せず)に
書き込まれることになる。
【0145】なお、以上説明した実施例ではその図39
で画像データ871〜874を第1〜第4のFIFOメ
モリ881〜884に直接入力せずに4画素ずつの並列
データに変換した後に入力することにした。したがっ
て、画像処理を高速化することができる。
【0146】変形例
【0147】以上説明した実施例では図15に示したよ
うに原稿306の読み取りデータを計6個のブロックb
1 〜b6 に分割し、これを図28に示した順序変換回路
604で4ラインが並列となった画像データ741〜7
44に変換した。本発明はこれに限るものではなく、例
えば原稿306の読み取りデータを主走査方向に4分割
して、これを4ラインの並列データに変換するようなも
のであってもよい。この例について、次に説明を行うこ
とにする。
【0148】図40は、図1に対応するもので、この変
形例における画像処理部を表わしたものである。この変
形例では、先の実施例に対応する回路や信号にはそれら
の符号の末尾(末尾が添字の場合にはその直前)に英字
“D”を付加している。
【0149】この変形例の画像処理部601Dは、速度
差吸収回路602Dと、ライン遅延回路603Dと、順
序変換回路604Dによって構成されている。速度差吸
収回路602Dは、第1〜第4のブロックbD1 〜bD
4 に対応した第1〜第4のFIFOメモリ611D〜6
14Dを備えている。第1のFIFOメモリ611Dの
データ入力端子DINには、図18に示したディジタル
フィルタ基板237から第1のブロックbD1 の画像デ
ータ448D1 が入力されるようになっている。第2の
FIFOメモリ612Dのデータ入力端子DINには、
第2のブロックbD2 の画像データ448D2 が入力さ
れるようになっている。以下同様にして、第4のFIF
Oメモリ614Dには、第4のブロックbD4 の画像デ
ータ448D4 が入力されるようになっている。
【0150】速度差吸収回路602Dは、入力側の画像
データ448D1 〜448D4 の転送速度と後段の回路
部分の処理速度との差を吸収するための回路である。す
なわち変形例の装置でも、間歇的に送られてくる画像デ
ータ448D1 〜448D4の転送速度が12M(メ
ガ)Hzとなっており、後段の回路の処理速度がこれよ
りもわずかに遅い11.5MHzとなっているので、入
出力の速度差をこれら各ブロック(チャネル)のFIF
Oメモリ611D〜614Dによって吸収し、データの
欠落を生じさせないようにしている。
【0151】ところで第1〜第4のFIFOメモリ61
1D〜614Dのライトリセット端子WRSTには、前
段の回路から各チャネルに同期した同期信号651Dが
供給され、更にライトクロック入力端子RCKには、ブ
ロック処理時のビデオ信号(動作クロック)921が入
力されるようになっている。これにより、入力されてく
る第1〜第4のブロックbD1 〜bD4 の画像データ4
48D1 〜448D4は、対応する第1〜第4のFIF
Oメモリ611D〜614Dに書き込まれて行く。
【0152】一方、第1〜第4のFIFOメモリ611
D〜614Dのリードリセット端子RRSTには、順序
変換回路604Dから速度差吸収用FIFOメモリコン
トロール信号931が供給され、リードクロック端子R
CKには前段の回路から読み出しのためのリードクロッ
ク932が供給されるようになっている。このリードク
ロック932は、4ライン並列処理時の動作クロックで
ある。順序変換回路604Dには、ブロック処理時の同
期信号651Dが供給されており、速度差吸収用FIF
Oメモリコントロール信号931はこれを基にして作成
されたものである。
【0153】第1のFIFOメモリ611Dの出力端子
DOUTから出力される第1のチャネルの画像データ6
21はライン遅延回路603Dで遅延されずに、そのま
ま順序変換回路604Dに入力される。第2のFIFO
メモリ612Dの出力端子DOUTから出力される第2
のチャネルの画像データ622はライン遅延回路603
Dで1個のFIFOメモリ632によって1ライン分だ
け遅延されて画像データ642Dとして順序変換回路6
04Dに送出される。第3のFIFOメモリ613Dの
出力端子DOUTから出力された第3のチャネルの画像
データ623Dは2個のFIFOメモリ633D1 、6
33D2 によって2ライン分だけ遅延され、画像データ
643Dとして順序変換回路604Dに送出される。第
4のFIFOメモリ614Dから出力された第4のチャ
ネルの画像データ624は3個のFIFOメモリ634
1 〜634D3 によって3ライン分だけ遅延され、画
像データ644Dとして順序変換回路604Dに送出さ
れる。
【0154】なお、ライン遅延回路603Dの各FIF
Oメモリ632D、633D1 、…634D3 のリード
クロック端子RCKおよびライトクロック端子WCKに
は、リードクロック932が供給され、リードイネーブ
ル端子REおよびライトイネーブル端子WEには、順序
変換回路604Dからライン遅延FIFOメモリイネー
ブル信号934が供給される。更に、それぞれのリード
リセット端子RRSTとライトリセット端子WRSTに
は、ライン遅延FIFOメモリリセット信号935が順
序変換回路604Dから供給されるようになっている。
【0155】図41は、図26に対応するもので、画像
データのそれぞれのラインがどのように分割されている
かを表わしたものである。ここで“1−1”とは第1ラ
インL1 の第1のブロックbD1 を表わしている。“1
−2”とは第1ラインL1 の第2のブロックbD2 を表
わしている。“2−1”とは第2ラインL2 の第1のブ
ロックbD1 を表わしている。以下同様である。
【0156】図42は、図27に対応するもので、この
変形例の4ブロック並列入力を4ライン並列出力に変換
する変換処理のタイミングを表わしたものである。同図
b−1〜b−4は、図41に示したそれぞれのブロック
の画像データ448D1 〜448D4 が画像処理部60
1Dに転送されるタイミングを表わしたものである。ま
た、同図aは、これらの転送に使用される同期信号65
1Dを表わしたものである。このように1つの同期信号
651Dにそれぞれ同期して各走査ラインの画像データ
448D1 〜448D4 が1ブロックずつ転送されるこ
とになる。
【0157】図42のd−1は、順序変換回路604D
によって第1番目のラインの画像データが組み立てられ
て送り出される状態を表わしたものである。順序変換回
路604Dでは、先に説明したように第1のチャネル〜
第4のチャネルの画像データ621D、642D、64
3D、646Dを順に組み立てて第1ライン目の画像デ
ータ661Dとして送信する。同図d−2は、組み立て
られた第2ライン目の画像データ662Dを、同図d−
3は、組み立てられた第3ライン目の画像データ663
Dを、また同図d−4は、組み立てられた第4ライン目
の画像データ664Dをそれぞれ表わしている。
【0158】4ブロックb1 〜b4 に分割された画像デ
ータが4ラインに編成されるので、第5ラインL5 の画
像データ665(同図d−1)は、第1ラインL1 の画
像データ661の後に配置される。その先頭の第1のブ
ロックb1 の配置されるタイミングは、同図b−1に示
した同一ブロックのそれと一致するかこれよりも時間的
に後になる。したがって、第1ラインL1 の画像データ
661の後端と第5ラインL5 の画像データ665の先
端との間には所定の空白期間671Dが配置されること
になる。
【0159】同様に、同図d−2に示したように第2ラ
インL2 の画像データ662Dの後には所定の空白期間
672Dを置いて第6ラインL6 の画像データ666D
が配置されることになる。
【0160】なお、この図のd−2に示した第2ライン
2 の画像データ662Dは、同図d−1に示した第1
ラインL1 の画像データ661Dと比べて所定時間だけ
遅れて出力されるようになっている。同図d−3に示す
第3ラインL3 の画像データ663Dは第2ラインL2
の画像データ662Dに対して同一時間だけ遅れて出力
され、同図d−4に示す第4ラインL4 の画像データ6
64Dは第3ラインL 3 の画像データ663Dに対して
更に同一時間だけ遅れて出力されるようになっている。
これは、同図b−1にそれぞれ示す各ラインの先頭のブ
ロック“2−1”、“3−1”、“4−1”の画像デー
タよりも時間的に前にこれらの画像データ662D、6
63D、664Dを再配置することができないことによ
るものである。
【0161】このような理由によって、同図c−1に示
す第1の同期信号681によって第1ラインL1 の画像
データ661Dが出力され、これよりも前記した所定時
間遅れた第2の同期信号682D(同図c−2)によっ
て第2ラインL2 の画像データ662Dが出力されるこ
とになる。また、更に同一の所定時間だけ遅れて第3の
同期信号683D(同図c−3)によって第3ラインL
3 の画像データ663Dが出力され、これよりも更に同
一の所定時間だけ遅れて第4の同期信号684D(同図
c−4)によって第4ラインL4 の画像データ664D
が出力されることになる。なお、この図27で破線で示
した各期間TD1 は休止期間である。
【0162】図43は、図28に対応するもので、この
変形例における順序変換回路の具体的な構成を表わした
ものである。順序変換回路604Dは、第1のチャネル
〜第4のチャネルの画像データ621D、642D、6
43D、644Dをそれぞれ入力する第1〜第4のデー
タマルチプレクサ(DATA MPX)回路691D〜
694Dと、これらにそれぞれ選択信号701D〜70
4Dと同期信号681D〜684Dを供給するバンク切
替同期信号発生回路715Dと、このバンク切替同期信
号発生回路715Dの前段に設けられたデータ処理速度
変換回路716D、およびデータ処理速度変換回路71
6Dの出力を基にして速度差吸収用FIFOコントロー
ル信号717Dとデータ処理休止信号718Dをそれぞ
れ出力するインバータ721D、722Dから構成され
ている。
【0163】ここでデータ処理速度変換回路716D
は、順序変換回路全体のシーケンスコントロールを行う
ようになっている。すなわち、データ処理速度変換回路
716Dはクロック信号731Dの供給を受け、前記し
た速度差吸収用FIFOコントロール信号717Dとデ
ータ処理休止信号718Dを作成するための信号723
D、724Dを作成する他、図40に示した速度差吸収
回路602D内の第1〜第4のFIFOメモリ611D
〜614Dから読み出される信号の同期をとるための同
期信号732Dを送出するようになっている。
【0164】データ処理休止信号718Dは、図42で
説明した休止期間TD1 を設定するための信号である。
このデータ処理休止信号718Dは、4ブロック並列時
の1ブロック当たりの処理周期から4ライン並列処理時
の1ライン処理時間を4で割った時間を差し引いた期間
だけアクティブになる信号である。すなわち、入力速度
に対する実際のデータ処理時間を差し引いた差分が、休
止期間TD1 である。
【0165】ライン遅延FIFOリセット信号737D
とライン遅延FIFOイネーブル信号738Dもデータ
処理速度変換回路716Dで作成され、これらは図40
に示したライン遅延回路603Dに対してその制御のた
めに供給されるようになっている。
【0166】バンク切替同期信号発生回路715Dに
は、クロック信号731Dの他にブロック処理時の同期
信号651Dも入力されるようになっている。バンク切
替同期信号発生回路715Dは、この同期信号651D
に順に同期して第1〜第4の同期信号681D〜684
Dを出力し、これらの同期信号681D〜684Dの1
つがそれぞれ出力されている段階で選択信号701D〜
704Dを順に発生させて各走査ラインの画像データ4
48D1 〜448D4 (図42参照)を組み換え、画像
データ661D〜664Dを作成することになる。すな
わち、第1〜第4のデータマルチプレクサ回路691D
〜694Dは、画像データを並び変えて出力するバレル
シフト回路となっている。
【0167】例えば、第1のデータマルチプレクサ回路
691Dでは、図42(a)に示した同期信号651D
に同期して同図(c−1)の同期信号681Dが発生し
たら、この間に、選択信号701Dで画像データ448
1 〜448D4 (図42b−1〜b−4)の切り替え
が行われる。この結果として、同図(d−1)に示すよ
うな画像データ661Dが第1の画像データ741Dと
して第1のデータマルチプレクサ回路691Dから出力
されることになる。以下同様にして、第2〜第4のデー
タマルチプレクサ回路692D〜694Dから、第2〜
第4の画像データ742D〜744Dが出力されること
になる。
【0168】この変形例ののディジタル複写機でも原稿
の1ラインを14400画素に区分して読み取るものと
する。この変形例では計4個のブロックb1 〜b4 に分
割して処理を行うので、1ブロック当たりの画素は36
00となる。4ブロックの並列処理時には、同期信号6
51の1周期内で、1ライン分のデータを処理すること
になる。1ブロック3600画素のデータは、この周期
中に処理されなければならない。そこで、動作クロック
はこの周期内でデータ処理が可能となる周波数が設定さ
れる。この動作クロックによって処理された3600画
素のデータについての処理時間が1周期よりも速けれ
ば、その差分が4ブロック並列処理時における休止期間
1 Dとなる。休止期間T1 Dは、図42で斜線で表わ
している。
【0169】ところで、データが4ライン並列処理に変
換させたときには、図42c−1〜c−4で示したよう
に互いにずれた形の同期信号681D〜684Dが使用
される。これらの同期信号681D〜684Dの周期は
各チャネルとも同一である。図42に示す4ライン共通
の休止期間TD1 は、同期信号651Dが入力してから
4ライン並列処理時の動作クロックで3600クロック
分をカウントした時点で生成される。この休止期間T1
Dは、次のラインについての同期信号651Dが入力さ
れた時点で解除される。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、1ページ分の画像データを主走査方向に複数
に分割して複数ブロックの構成とし、これらブロックご
とに並列処理を行えるようにしたので、画像の処理速度
が向上する。しかも一度ブロックに分割した画像データ
を、第2の並列処理手段によってライン単位に戻したの
で、画像の拡縮等のブロック間に跨がる処理も容易に行
うことができるという効果がある。また、ライン単位に
戻したとき、それぞれのラインの同期信号をずらして発
生させたので、ラインへの編成の際等の処理が容易にな
るという効果もある。
【0171】また、請求項2記載の発明によれば、第1
の並列処理手段と第2の並列処理手段の間にデータ処理
速度差を吸収する速度差吸収手段を配置したので、デー
タ処理速度が厳密に同一ではない回路装置同士を接続す
ることができ、製品の開発、変更が容易になるという効
果がある。
【0172】更に請求項3記載の発明によれば、画像デ
ータの処理を第1の並列処理手段以降の回路部分で前記
処理周期ごとに一斉に休止する休止期間を設定したの
で、データ処理シーケンスが一定となり、各ラインがず
れて並列処理される本発明の並列処理装置で画像データ
の処理が単純化するという効果がある。
【0173】また、請求項4記載の発明によれば、ディ
ザ法等の擬似中間調処理において、ライン別画像データ
並列出力手段によって並列的に出力される各ラインの画
像データを、それぞれの該当するラインに対応する部分
のみ用意したマトリックステーブルを用いて擬似中間調
処理を行うことにしたので、それぞれのマトリックステ
ーブルのサイズを必要最小限のものとすることができ、
並列処理による全体的な処理速度の向上にもかかわらず
中間調処理のための回路部分を比較的小規模なものに抑
えることができるという効果がある。
【0174】更に請求項5記載の発明によれば、複数ラ
インで並列処理される画像データに対して誤差拡散処理
を行うことにしたので、高品位の画像の再現を高速で実
行することができる。また、マトリックステーブルを使
用した擬似中間調処理についても同様に並列的な処理を
行う場合には、両処理の切り替えが可能になるという利
点もある。
【0175】また、請求項6記載の発明によれば、画像
データをラインごとに処理することができるので、ペー
ジメモリにこれを書き込むときアドレスの指定が簡単に
なるという効果がある。また、本発明によれば並列に処
理されたラインの数だけの画素を並列に処理することに
したので、複数ラインの並列処理に使用したビデオクロ
ックをそのまま使用することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のディジタル複写機におけ
る画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施例におけるディジタル複写機の外観を
示した斜視図である。
【図3】 本実施例でイメージスキャナ部の構成を表わ
したブロック図である。
【図4】 本実施例でプリント部の具体的な構成を表わ
したブロック図である。
【図5】 図3に示したイメージスキャナ部の原稿読取
部分を表わした概略構成図である。
【図6】 図5に示した基準板の構成の一部を表わした
斜視図である。
【図7】 本実施例で使用されるイメージセンサの配置
構造を表わした平面図である。
【図8】 本実施例のイメージセンサを構成するチップ
における画素配列の様子を表わした平面図である。
【図9】 本実施例の第1のCPU基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。
【図10】 本実施例のアナログ基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。
【図11】 本実施例の第1のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。
【図12】 本実施例でCCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わした説明図である。
【図13】 本実施例でRGBセパレーション部の出力
を表わした説明図である。
【図14】 本実施例の第2のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。
【図15】 本実施例で主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わした説明図である。
【図16】 本実施例のカラー基板の回路構成を具体的
に表わしたブロック図である。
【図17】 本実施例の領域認識基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。
【図18】 本実施例のディジタルフィルタ基板の回路
構成を具体的に表わしたブロック図である。
【図19】 本実施例の中間調処理基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。
【図20】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換前の画像データの様子を表わした説明図であ
る。
【図21】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換後の画像データの様子を表わした説明図であ
る。
【図22】 本実施例の編集基板の回路構成を具体的に
表わしたブロック図である。
【図23】 本実施例でマーカで囲んで領域を指定する
場合を表わした説明図である。
【図24】 本実施例で座標で領域を入力する方法を表
わした説明図である。
【図25】 本実施例でミラー編集部における画像処理
の様子を表わした説明図である。
【図26】 本実施例で画像データのそれぞれのライン
の分割の様子を表わした説明図である。
【図27】 本実施例で6ブロック並列入力を4ライン
並列出力に変換する変換処理のタイミングを表わした各
種タイミング図である。
【図28】 本実施例で順序変換回路の具体的な構成を
表わしたブロック図である。
【図29】 本実施例で4ライン並列処理時の各チャネ
ルの同期ずれの様子を表わしたタイミング図である。
【図30】 本実施例で使用される8×8のディザマト
リックスの構成を表わした説明図である。
【図31】 ディザマトリックスを使用した本実施例の
中間調処理部の構成を表わしたブロック図である。
【図32】 本実施例で第1の中間調処理回路に使用さ
れるディザマトリックスの構成を表わした説明図であ
る。
【図33】 本実施例で第2の中間調処理回路に使用さ
れるディザマトリックスの構成を表わした説明図であ
る。
【図34】 本実施例で第3の中間調処理回路に使用さ
れるディザマトリックスの構成を表わした説明図であ
る。
【図35】 本実施例で第4の中間調処理回路に使用さ
れるディザマトリックスの構成を表わした説明図であ
る。
【図36】 本実施例で使用される誤差拡散処理の原理
を表わした原理図である。
【図37】 本実施例における誤差拡散処理部の構成を
表わしたブロック図である。
【図38】 本実施例における4ライン並列処理から4
画素並列1ライン処理に変換する変換回路を表わしたブ
ロック図である。
【図39】 図38に示した変換回路による4ライン並
列処理から4画素並列1ライン処理に変換する様子を表
わした各種タイミング図である。
【図40】 本発明の変形例における画像処理部を表わ
した回路図である。
【図41】 変形例で画像データのそれぞれのラインが
どのように分割されているかを表わした説明図である。
【図42】 変形例で4ブロック並列入力を4ライン並
列出力に変換する変換処理のタイミングを表わした各種
タイミング図である。
【図43】 変形例における順序変換回路の具体的な構
成を表わしたブロック図である。
【図44】 1つの原稿から読み取った画像情報を3つ
の領域に分割する様子を示した平面図である。
【図45】 図44における第1の領域に存在した画像
を4倍に拡大した状態を示した平面図である。
【図46】 図44に示した画像「ア」をリピート機能
で多数生成した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
448D1 〜448D4 、871〜874…画像デー
タ、452…縮拡大部、454…濃度調整部、455…
中間調処理部 602…速度差吸収回路、603…ライ
ン遅延回路、604…順序変換回路、611〜616、
611D〜616D(速度差吸収回路の)FIFOメモ
リ、632〜636、632D〜634D…(ライン遅
延回路内の)FIFOメモリ、691〜694、691
D、694D…データマルチプレクサ回路、715、7
15D…バンク切替同期信号発生回路、716、716
D…データ処理速度変換回路、741〜744…第1〜
第4の画像データ、771〜774…カウンタ、781
〜784…ディザマトリックステーブル、761〜76
4…比較回路、821〜824…誤差拡散回路、825
〜828…発生誤差データ格納FIFOメモリ、881
〜884…第1〜第4のFIFOメモリ、885…デー
タ変換回路、886〜889、892〜895、896
(4ビットパラレルの)画像データ、891…タイミン
グコントロール回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ページ分の画像情報を構成する各ライ
    ンの画像データを主走査方向に所定数に分割する分割手
    段と、 分割された各ブロックの画像データをこれらに共通した
    同期信号に同期させて1ブロックずつ並列に処理を行う
    第1の並列処理手段と、 この第1の並列処理手段によって処理された全ブロック
    の画像データを複数のラインごとに再編成すると共に、
    再編成後のそれぞれのラインの同期信号をそれぞれ所定
    時間ずつずらして前記したブロックの数のラインを並列
    処理する第2の並列処理手段とを具備することを特徴と
    する並列処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の並列処理手段と前記第2の並
    列処理手段の間に、両者のデータ処理速度差を吸収する
    速度差吸収手段を配置したことを特徴とする請求項1記
    載の並列処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の並列処理手段による1ブロッ
    ク当たりの処理周期から前記第2の並列処理手段による
    1ライン処理時間をブロックの数で割った時間を引いて
    得られる時間ずつ、画像データの処理を第1の並列処理
    手段以降の回路部分で前記処理周期ごとに一斉に休止す
    る休止期間を設定したことを特徴とする請求項1記載の
    並列処理装置。
  4. 【請求項4】 1ページ分の画像情報を構成する各ライ
    ンの画像データを主走査方向に所定数に分割する分割手
    段と、 分割された各ブロックの画像データをこれらに共通した
    同期信号に同期させて1ブロックずつ並列して処理を行
    う第1の並列処理手段と、 この第1の並列処理手段によって処理された全ブロック
    の画像データを複数のラインごとに再編成すると共に、
    これらラインごとの画像データを所定時間ずつ遅延させ
    ながら並列に出力するライン別画像データ並列出力手段
    と、 このライン別画像データ並列出力手段のそれぞれに配置
    された、擬似中間調処理に必要な閾値をマッピングした
    2次元マトリックスを同時に並列に出力されるライン数
    ずつ間隔を置いて抽出してなるマトリックステーブル
    と、 これらのマトリックステーブルを用いてそれぞれ対応す
    るラインの画像データの擬似中間調処理を行う擬似中間
    調処理手段とを具備することを特徴とする並列処理装
    置。
  5. 【請求項5】 1ページ分の画像情報を構成する各ライ
    ンの画像データを主走査方向に所定数に分割する分割手
    段と、 分割された各ブロックの画像データをこれらに共通した
    同期信号に同期させて1ブロックずつ並列して処理を行
    う第1の並列処理手段と、 この第1の並列処理手段によって処理された全ブロック
    の画像データを複数のラインごとに再編成すると共に、
    これらラインごとの画像データを所定時間ずつ遅延させ
    ながら並列に出力するライン別画像データ並列出力手段
    と、 このライン別画像データ並列出力手段のそれぞれに配置
    され、それぞれのラインの前ラインの処理によって生じ
    た画像データの濃度表現の誤差分を足し合わせて該当す
    る画像データの濃度表現のための処理を行う誤差拡散手
    段とを具備することを特徴とする並列処理装置。
  6. 【請求項6】 1ページ分の画像情報を構成する各ライ
    ンの画像データを主走査方向に所定数に分割する分割手
    段と、 分割された各ブロックの画像データをこれらに共通した
    同期信号に同期させて1ブロックずつ並列して処理を行
    う第1の並列処理手段と、 この第1の並列処理手段によって処理された全ブロック
    の画像データを複数のブロックごとに再編成すると共
    に、再編成後のそれぞれのラインの同期信号をそれぞれ
    所定時間ずつずらして前記したブロックの数のラインを
    並列処理する第2の並列処理手段と、 この第2の並列処理手段によって処理された各ラインの
    画像データを前記したブロックの数の画素ずつ並列に組
    み換えて1ラインずつ順に出力する複数画素並列1ライ
    ン処理手段とを具備することを特徴とする並列処理装
    置。
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