JP3230286B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3230286B2
JP3230286B2 JP21683692A JP21683692A JP3230286B2 JP 3230286 B2 JP3230286 B2 JP 3230286B2 JP 21683692 A JP21683692 A JP 21683692A JP 21683692 A JP21683692 A JP 21683692A JP 3230286 B2 JP3230286 B2 JP 3230286B2
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裕義 上條
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、ファク
シミリ装置、プリンタ等の画像処理装置に係わり、詳細
には、原稿の文字や図形以外の地肌部分を認識して、こ
れを予め設定された地肌濃度に固定した後に行うフィル
タ処理において、画像と地肌の境界に発生するエラーを
処理するようにした画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿の読み取りを行い、これを記録した
りディスプレイに表示する場合には、文字や図形以外の
地肌部分(地色あるいは背景部分)がそれらのそのまま
の濃度を表現しているよりは白色に統一されていること
が一般に好ましい。例えば写真の分野では、まだら状の
黄色に変色した古い写真に対して、黄色のフィルタを使
用して地肌部分を白一色に変換して複製を作るようにし
ているのも、これと同一の理由である。
【0003】複写機等の画像処理装置でも、例えばジア
ゾ原稿等の地肌部分を忠実に読み取って記録すると、濃
度むらや背景の汚れが目立つことになり、本来必要な文
字情報等の部分が読みにくくなる。そこで、従来から地
肌部分の濃度レベルを検出して、これらの地肌部分では
濃度データを除去して背景色としての白色1色に統一さ
せる地肌除去装置を備えた画像処理装置が提案されてい
る。
【0004】図32はある原稿を走査した場合に得られ
る画像の濃度データの一部を表わしたものである。図で
区間t02からt03までが濃度の比較的高い部分であり、
文字等の画像に対応している。他の区間t01からt02
でと区間t03からt04までは地肌の部分に対応してい
る。地肌の部分をそのままの濃度で記録すると、画像が
見にくくなるので、前記した地肌除去装置を通してこの
部分の濃度を“0”のレベル(白のレベル)に補正して
いる。
【0005】図33は、このようにして得られた地肌除
去後の濃度データを表わしたものである。区間t01から
02までと区間t03からt04までの地肌が共に濃度
“0”に補正されている。地肌除去が行われた濃度デー
タは、そのまま使用すると画素間の濃度変化が急激な場
合があり、この状態で画像の記録を行うとモアレが発生
してしまう危険性がある。そこで従来からこのような濃
度変化を滑らかにする(スムージング)ために高域をカ
ットするフィルタ処理が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図34は、このフィル
タ処理の結果として得られた画像の濃度データを表わし
たものである。ここで破線で示した画像の濃度データ1
01は、図33で示したように地肌除去が行われた段階
のものである。実線で示した濃度データ102がフィル
タ処理の後のものである。フィルタ処理によって高域が
抑えられ、低域における裾野が拡大している。そこで、
地肌除去後の画像データで濃度“0”よりも高いレベル
のデータ部分がすべて画像の部分であると認識するよう
になっている画像処理装置では、画像の部分がフィルタ
処理以前の場合に比べて太ってしまうことになる。すな
わち、本来地肌部分であった領域が画像領域として認識
されてしまうことになる。
【0007】ところで、黒色と赤色のように2色記録を
行う画像処理装置では、特定の1色の画像部分(ここで
は赤色)をサブカラーとし、これをその赤色で記録する
と共に、他の色の画像の部分をメインカラーとして黒色
で記録するようになっている。このような装置では原稿
上の画像情報を濃度データで管理すると共に、各画素が
どちらの色に属するかをサブカラーフラグとメインカラ
ーフラグのオン・オフの管理によって行っている。
【0008】このような画像処理装置で、図34に示し
たような濃度データ102が得られたとする。それが仮
にサブカラーについてのデータであった場合、区間t02
からt03までがサブカラーフラグがオンであり、区間t
01からt02までと区間t03からt04までがオフになって
いる。これにも係わらず、濃度データは区間t02とt 03
以外の領域においても存在することになる。この結果と
して、画像の太った部分にメインカラーの輪郭が発生す
る可能性が生じてくる。
【0009】図35は、サブカラーの画像の回りにメイ
ンカラーの輪郭が発生した場合の一例を表わしたもので
ある。矩形104の内部がサブカラーフラグがオンとな
った画像部分であり、それ以外はサブカラーフラグがオ
フとなっている。矩形104の外部はメインカラーフラ
グもオフとなっており、本来地肌部分で濃度の低い領域
であるが、濃度データが存在する結果としてメインカラ
ーの輪郭105が現われている。
【0010】図36は、この逆にメインカラーの画像の
回りにサブカラーの輪郭が発生した場合の一例を表わし
たものである。矩形106の内部がメインカラーフラグ
がオンとなった画像部分であり、それ以外はメインカラ
ーフラグがオフとなっている。矩形106の外部はサブ
カラーフラグもオフとなっており、本来地肌部分で濃度
の低い領域であるが、濃度データが存在する結果として
サブカラーの輪郭107が現われている。
【0011】図37は、このような問題点を解決するた
めのもので、画像部分が地肌部分にまで拡大することを
防止する回路の一例を表わしたものである。フィルタで
処理された後の濃度データ102はマルチプレクサ11
1の第1の入力端子I1 に入力される。第2の入力端子
2 は修正後の地肌レベルを得るために接地されてい
る。選択端子SELにはオアゲート112から出力され
る選択信号113が入力されるようになっている。ここ
でオアゲート112には、メインカラーフラグ114と
サブカラーフラグ115がそれぞれ入力されるようにな
っている。
【0012】すなわち、図37に示した回路では、メイ
ンカラーフラグ114とサブカラーフラグ115のいず
れか一方がオン(“1”)となっているときには第1の
入力端子I1 を選択し、それ以外のときには第2の入力
端子I2 を選択することによって、地肌部分に相当する
箇所での濃度レベルの持ち上がった部分をカットするよ
うになっている。選択されたデータは出力端子Oから修
正後の濃度データ117として出力されることになる。
【0013】図38は、図37に示した回路を用いて地
肌部分で一度持ち上がった濃度データを強制的に“0”
レベルに戻した信号処理を表わしたものである。修正後
の濃度データ121では、破線で示した持ち上がりの生
じた部分122、123が共にカットされて“0”レベ
ルになった結果として、急激な濃度変化が再び生じてい
る。この結果、画像の記録の際にモアレが発生したり、
階調表現に欠けた画像が得られることになった。
【0014】以上、原稿の地肌部分がフィルタ処理によ
って持ち上げられて濃度が発生し画像として処理される
場合を説明した。これとは逆に、原稿上では画像として
の濃度が存在するのにフィルタ処理によって地肌の濃度
まで低下してしまい、画像が欠けてしまうといった事態
も発生した。
【0015】そこで本発明の第1の目的は、フィルタ処
理によって濃度の持ち上げられた領域を原画像と同じ色
で処理し、輪郭の発生を防止することのできる画像処理
装置を提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、フィルタ処理によ
って濃度が地肌レベルまで下げられた領域についてその
画像を欠けさせずに再現することのできる画像処理装置
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、入力された画像データのうち比較的低い所定の濃度
範囲のものを地肌を示す画像データとして文字等の画像
部分を構成する画像データから除外する地肌除去手段
と、地肌に相当する画像データを除去された後の画像デ
ータの高域をカットするフィルタ手段と、このフィルタ
手段の通過によって地肌部分の濃度がそれ以上の濃度に
持ち上げられたときその領域を判別する非地肌化領域判
別手段と、この判別された非地肌化領域の画像データを
前記地肌に相当する画像データを除去された後の画像デ
ータと同一色に変更する輪郭抑制手段とを画像処理装置
に具備させる。
【0018】すなわち請求項1記載の発明では、入力さ
れた画像データからまず地肌に相当するデータを削除し
て、その後に例えば画像のスムージングのために高域を
カットするフィルタ処理を行った場合に、これにより地
肌部分の濃度が地肌よりも高い濃度に持ち上げられてし
まった非地肌化領域を判別し、この判別された非地肌化
領域の画像データの濃度を、地肌に相当する画像データ
を除去された後の画像データと同一色に変更することに
して、高域をカットするフィルタ手段の通過による輪郭
の発生を抑制することにした。非地肌化領域の判別は、
例えば地肌レベルの有無、ローパスフィルタの使用の有
無、特定のマトリックスサイズの画素中に特定の有彩色
を示した地肌レベル以外の画素が存在するかどうかとい
った各種の条件を用いたカルノー図を用いて行うことが
できる。
【0019】請求項2記載の発明では、入力された画像
データのうち比較的低い所定の濃度範囲のものを地肌を
示す画像データとして文字等の画像部分を構成する画像
データから除外する地肌除去手段と、地肌に相当する画
像データを除去された後の画像データの高域をカットす
るフィルタ手段と、このフィルタ手段の通過によって地
部分の濃度がそれ以上の濃度に持ち上げられたときそ
の領域を判別し、当該判別された領域を地肌としないよ
うな再判別を行う非地肌化領域判別手段とを画像処理装
置に具備させる。
【0020】すなわち請求項2記載の発明では、例えば
地肌であるということを示すフラグを用いて後段の回路
で網かけ等の処理を行うような装置において、高域をカ
ットするフィルタ手段を用いて画像データを処理した結
果として地肌の部分とされた領域が地肌でない領域に変
更されたときには、その領域を非地肌化領域判別手段で
判別し、前記したフラグを地肌でないように変更するこ
とにして、編集処理等を行う際の画像処理が間違った領
域で行われないようにしている。
【0021】請求項3記載の発明では、入力された画像
データのうち比較的低い所定の濃度範囲のものを地肌を
示す画像データとして文字等の画像部分を構成する画像
データから除外する地肌除去手段と、地肌に相当する画
像データを除去された後の画像データの低域をカットす
るフィルタ手段と、このフィルタ手段の通過によって地
レベル以上の濃度が地肌レベルまで下げられたときそ
の領域を判別し、当該領域を地肌にするような再判別を
行う地肌化領域判別手段とを画像処理装置に具備させ
る。
【0022】すなわち請求項3記載の発明では、例えば
地肌であるということを示すフラグを用いて後段の回路
で網かけ等の処理を行うような装置において、画像デー
タの低域をカットするフィルタ手段を用いて画像データ
を処理した結果として地肌ではない部分とされた領域が
地肌の領域に変更されたときには、その領域を地肌化領
域判別手段で判別し、前記したフラグを地肌にするよう
に変更することにして、編集処理等を行う際の画像処理
が間違った領域で行われないようにしている。
【0023】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0024】(ディジタル複写機の概要)
【0025】図2は本発明の一実施例の画像処理装置と
してのディジタル複写機の外観を表わしたものである。
このディジタル複写機は、フルカラーイメージセンサで
図示しない原稿を読み取り、種々の画像処理、画像編集
を行った画像データを蓄えるページメモリ(図示せず)
を搭載したイメージスキャナ部220と、このイメージ
スキャナ部220で蓄えられた画像データを2色でプリ
ントするプリント部221とで構成されている。イメー
ジスキャナ部220には、コピー枚数や種々の画像処理
・編集機能等をユーザが指定するためのコントロールパ
ネルが設けられており、これによる指定によって所望の
コピーを得ることができるようになっている。
【0026】(イメージスキャナ部の構成)
【0027】図3はイメージスキャナ部の構成を表わし
たものである。イメージスキャナ部220は、電荷結合
素子(以下、CCDと記す。)を用いたイメージセンサ
231を有している。イメージセンサ231はCCDド
ライブ基板232上に取り付けられている。CCDドラ
イブ基板232の後段には順に、アナログ基板233、
第1のビデオ基板234、第2のビデオ基板235、カ
ラー基板236、ディジタルフィルタ基板(DF基板)
237および中間調処理基板238が設けられている。
また、カラー基板236には領域認識基板239が接続
され、中間調処理基板238には画像編集を行うための
編集基板241が接続されている。
【0028】また、第1のビデオ基板234から中間調
処理基板238、領域認識基板239および編集基板2
41とこれらを制御する第1のCPU(中央処理装置)
基板244とは、システムバスの規格の一つであるVM
Eバス245によって互いに接続されるており、イメー
ジプロセッサシステム(IPS)ラック246内に収納
されている。
【0029】イメージプロセッサシステムラック246
の最後尾に配置された中間調処理基板238の次段に
は、データ処理基板251が接続されている。このデー
タ処理基板251には、第2のCPU基板252および
ページメモリを配置したページメモリ基板253が接続
されている。また、第2のCPU基板252には前記し
たオペレータによる操作用のコントロールパネル254
が接続されている。データ処理基板251は処理後の画
像データ255をプリント部221(図2参照)に出力
すると共に、プリント部221からの制御信号256を
入力するようになっている。また、第2のCPU基板2
52は制御データ線257を介して第1のCPU基板2
44と接続されていると共に、制御データ線258を介
して後に説明するプリント部の制御部に接続されてい
る。
【0030】図4はプリント部の具体的な構成を表わし
たものである。プリント部221は、イメージスキャナ
部220からの画像データ255を入力するデータ分離
部261を備えている。データ分離部261の次段には
第1色画像データメモリ262と第2色画像データメモ
リ263が備えられており、それぞれ第1色と第2色に
よる画像データを格納するようになっている。第1色画
像データメモリ262の後段には第1色レーザ駆動部2
64が、また第2色画像データメモリ263の後段には
第2色レーザ駆動部265がそれぞれ配置されており、
それぞれの色によるレーザの駆動を行うようになってい
る。制御部266は、制御データ線267を介してイメ
ージスキャナ部220の第2のCPU基板252(図
3)に接続されている。また、制御信号256をイメー
ジスキャナ部220のデータ処理基板251(図3)へ
送るようになっている。
【0031】図5は図3に示したイメージスキャナ部の
概略を表わしたものである。イメージスキャナ部220
は、原稿搬送路の上側に所定の間隔をおいて配置された
原稿フィードローラ302、303と、原稿搬送路の下
側にこれらに対応して配置されたローラ304、305
とを備えている。原稿306はこれらのローラ302〜
306に挟まれて図で左方向に搬送されるようになって
いる。原稿搬送路のほぼ中央位置にはプラテンガラス3
07が配置されており、この上にプラテンローラ308
がこれに転接する形で配置されている。
【0032】プラテンガラス307の下側には原稿30
6の読取位置を照明するための光源309と、原稿の反
射光をイメージセンサ231上に結像させる収束性ロッ
ドレンズアレイ310が配置されている。イメージセン
サ231は、図3に示したCCDドライブ基板232上
に取り付けられている。また、このイメージスキャナ部
220の原稿挿入部には原稿306の挿入を検出するセ
ンサ315が設けられている。更に、プラテンローラ3
08の周囲には、複数の平面を有し、プラテンローラ3
08の中心軸を中心として回転可能な基準板312が設
けられている。
【0033】図6は、この基準板の構成を表わしたもの
である。基準板312は、画像読み取り時の黒レベルの
基準となる黒色面313と、白レベル(背景)の基準と
なる白色面314とを有している。これら黒色面313
および白色面314は、プラテンガラス307とプラテ
ンローラ308の間に選択的に介装できるようになって
いる。
【0034】図7はイメージセンサの配置構造を表わし
たものである。本実施例で使用されるイメージセンサ2
31はフルカラーの密着型センサであり、千鳥状に配列
された第1〜第5のライン型のセンサチップ321〜3
25からなっている。
【0035】本実施例で第1、第3および第5のセンサ
チップ321、323、325のグループと残りの第2
および第4のセンサチップ322、324のグループと
は、グループの境目で主走査方向における画像の読み取
りが途切れることのないようになっている。第1、第3
および第5のセンサチップ321、323、325と残
りの第2および第4のセンサチップ322、324の間
では、それらの配置位置が走査方向と直交する方向に間
隔Δxだけずれている。これら5つのライン型のセンサ
チップ321〜325によって読み取られた画像データ
を原稿306(図5)の同一ラインを読み取った画像デ
ータに直す処理は、後述する第1のビデオ基板234内
の回路で行っている。
【0036】図8はイメージセンサを構成するチップに
おける画素配列の様子を表わしたものである。フルカラ
ーを実現するために、図7で示した第1〜第5のライン
型のセンサチップ321〜325は、青の画像データ読
取用のピクセル326B、緑の画像データ読取用のピク
セル326Gおよび赤の画像データ読取用のピクセル3
26Rがこれらの順に繰り返し配置された構造となって
いる。
【0037】(第1のCPU基板の説明)
【0038】図9は第1のCPU基板の構成を具体的に
表わしたものである。第1のCPU基板244は、CP
U331、タイマ332、リード・オンリ・メモリ(以
下、ROMと記す。)333、ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、RAMと記す。)334、VMEバスイン
タフェース(以下、VMEバスI/Fと記す。)33
5、出力制御部336、入力制御部337およびシリア
ル通信部338を備えてる。これらはバス339によっ
て互いに接続されている。VMEバスI/F335はV
MEバス245(図3参照)に接続され、シリアル通信
部338は制御データ線257(図3参照)に接続され
ている。第1のCPU基板244は、RAM334をワ
ークエリアとして、ROM333に格納されたプログラ
ムを実行することで、イメージプロセッサシステムラッ
ク246内の各基板の制御および第2のCPU基板25
2(図3参照)との通信を行うようになっている。な
お、第1のCPU基板244にはその各部にクロック信
号を供給するためのクロック発生部340が備えられて
いる。
【0039】図3等と共に説明を行う。図3に示したイ
メージスキャナ部220では、ユーザが所望のコピー枚
数や各種の画像処理・編集をコントロールパネル254
から指定すると、第2のCPU基板252上のCPUが
制御データ線257を通して第1のCPU基板244上
のCPU331に対して、コントロールパネル254で
選択されている各種の画像処理・編集情報を送る。ま
た、第2のCPU基板252上のCPUは、コントロー
ルパネル254によって選択されている用紙サイズ等の
情報を制御データ線267(図4)を通してプリント部
221の制御部266に送る。
【0040】図9に示した第1のCPU基板244で
は、制御データ線257を通して送られてきた各種の画
像処理・編集情報を、シリアル通信部338を介して第
1のCPU基板244に取り込み、CPU331によっ
て解読する。CPU331は画像処理・編集情報に対応
した各種のパラメータ(制御データ)をVMEバスI/
F335および図3に示すVMEバス245を通してイ
メージプロセッサシステムラック246内の各基板23
4〜241の所定のレジスタやRAMに設定する。
【0041】次に、図5に示したイメージスキャナ部2
20でオペレータが原稿306を挿入すると、センサ3
15がオンする。CPU331は、図9の第1のCPU
基板244の入力制御部337を通してこれを検知す
る。そして、図示しない原稿フィード用のモータを駆動
し、原稿306が原稿フィードローラ302、303に
よって搬送される。搬送状態の原稿306がプラテンロ
ーラ308に達すると、光源309によって照射され原
稿306の反射光がイメージセンサ231に入射する。
この状態で、図3に示したCCDドライブ基板232に
よって駆動されるイメージセンサ231によって原稿が
読み取られ、CCDビデオ信号341がアナログ基板2
33によって順次処理されていく。
【0042】(アナログ基板の説明)
【0043】図10は図3に示したアナログ基板を具体
的に表わしたものである。アナログ基板233は、CC
Dドライブ基板232(図3)からのCCDビデオ信号
341を入力し、これから有効な画像信号を抽出するサ
ンプルホールド部351と、このサンプルホールド部3
51の後段に順に設けられたゲインコントロール部35
2、ダーク補正部353、オフセットコントロール部3
54およびアナログ−ディジタル変換(以下、A/D変
換と記す。)部355と、第1のビデオ基板234(図
3)からのディジタル−アナログ変換(以下、D/A変
換と記す。)データ356をD/A変換してゲインコン
トロール部352およびオフセットコントロール部35
4に対して設定するD/A変換部357とを備えてい
る。A/D変換部355から出力される画像データ35
8は図3に示したイメージプロセッサシステムラック2
46に入力されるようになっている。
【0044】ところで、このディジタル複写機では原稿
の読み込み開始に先立ち、図5に示したイメージスキャ
ナ部220の電源オン時に、プラテンガラス307上に
図6に示す基準板312の黒色面313を出し、これを
読み取るようになっている。そして、このときの読み取
り値が所定の値になるように、オフセットコントロール
部354(図10)のオフセット値をCPU331から
D/A変換部357に対して自動的に設定しておく(自
動オフセット制御:AOC)。
【0045】次に、プラテンガラス上に図6に示す基準
板312の白色面314を出してこれを読み取り、この
ときの読み取り値が所定の値になるように、ゲインコン
トロール部352のゲイン値をCPU331からD/A
変換部357に対して自動的に設定しておく(自動利得
制御:AGC)。このような調整が予め行われているの
で、実際の原稿読み取りデータは、飽和することのない
十分なダイナミックレンジを持ったビデオデータとな
り、A/D変換部355でディジタル化され、画像デー
タ358として順次第1のビデオ基板234(図3)へ
送られていく。また、ダーク補正部353は、イメージ
センサ231のシールドビット(遮光画素)の出力信号
を用いてその暗電流による出力変化を除去するようにな
っている。
【0046】(第1のビデオ基板の説明)
【0047】図11は図3に示した第1のビデオ基板を
具体的に表わしたものである。第1のビデオ基板234
は、図3に示したアナログ基板233から出力される画
像データ358を入力し、図7に示した第1〜第5のラ
イン型のセンサチップ321〜325のギャップを補正
するCCDギャップ補正部361を備えている。CCD
ギャップ補正部361の後段には、順にRGBセパレー
ション部362と暗シェーディング補正部363が設け
られている。また、この第1のビデオ基板234にはこ
れら各部361〜363を制御する制御部364と、こ
れらにクロック信号を供給するクロック発生部365と
が備えられている。
【0048】制御部364はVMEバス245に接続さ
れており、これを介して図10に示したアナログ基板2
33(図3)に対してD/A変換データ356を送ると
共に、後段の第2のビデオ基板235に対して制御信号
367を出力するようになっている。また、クロック発
生部365はアナログ基板233に対してドライブクロ
ック信号368を送るようになっている。ドライブクロ
ック信号368はアナログ基板233を経てCCDドラ
イブ基板232(図3)に送られるようになっている。
【0049】すでに説明したように、本実施例で使用さ
れているイメージセンサ231は図7に示すように千鳥
状に配列された5つのセンサチップ321〜325から
構成されている。そして、2つのチップ群が間隔Δxだ
けずれている。そこで5つのセンサチップ321〜32
5によって読み取られたデータを原稿の同一ラインを読
み取ったデータに直す処理を行うのがCCDギャップ補
正部361である。CCDギャップ補正部361では、
具体的には第2および第4のセンサチップ322、32
4で読み取ったデータをメモリを使って遅延させ、同一
ラインの読み取りデータに直している。
【0050】図12は、CCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わしたものである。図9で示した各
ピクセル326B、326G、326Rのそれぞれが出
力する画素データをB1 、G1 、R1 、B2 、G2 、R
2 、……BN 、GN 、RN とすると、これらはこの図1
2に示したようにB(青)、G(緑)、R(赤)の順に
繰り返されている。
【0051】図13は、これに対してRGBセパレーシ
ョン部の出力を表わしたものである。ここで同図(a)
はRGBセパレーション部362から出力される青の画
素データ列であり、同図(b)は緑の画素データ列であ
る。更に同図(c)は赤の画素データ列を表わしてい
る。このように図12で示したB、G、Rのシリアルな
画像データをそれぞれB、G、Rごとの画素データ列に
直す処理を行うのがRGBセパレーション部362であ
る。
【0052】B、G、Rに分離された画素データは、図
11における暗シェーディング補正部363へ順次送ら
れ、暗シェーディング補正が行われる。暗シェーディン
グ補正は、原稿の読み取りに先立って、イメージスキャ
ナ部220(図4)の電源オン時に自動オフセット制
御、自動利得制御動作を行った後、黒色面313を読み
取った画像データを各画素ごとに内蔵のメモリに記憶し
ておき、実際に原稿を読み取ったときの各画素の画像デ
ータから各画素ごとに記憶していた黒色面読み取りデー
タを減算する処理である。このようにして順次第1のビ
デオ基板234で処理された画像データ369は第2の
ビデオ基板235に送られる。
【0053】(第2のビデオ基板の説明)
【0054】図14は第2のビデオ基板の構成を具体的
に表わしたものである。第2のビデオ基板235は、第
1のビデオ基板234(図3)からの画像データ369
を入力する明シェーディング補正部371と、この明シ
ェーディング補正部371の後段に順に設けられたRG
B位置ずれ補正部372、センサ位置ずれ補正部373
およびデータブロック分割部374と、上記各部371
〜374を制御する制御部376と、これら各部371
〜374にクロック信号を供給するクロック発生部37
7とを備えている。制御部376はVMEバス245に
接続されていると共に、第1のビデオ基板234(図
3)からの制御信号367を入力し、またカラー基板2
36に対して制御信号378を送るようになっている。
また、クロック発生部377は後段の各基板に対して制
御用クロック信号379を送るようになっている。
【0055】第2のビデオ基板235に送られてきた画
像データ369は、まず明シェーディング補正部371
で明シェーディング補正が行われる。明シェーディング
補正は、暗シェーディング補正と同様に自動オフセット
制御、自動利得制御動作後に、白色面314を読み取っ
た画像データを各画素ごとにメモリに記憶しておき、実
際に原稿を読み取ったときの各画素の画像データを記憶
していた各画素ごとの白色面読み取りデータで正規化
(除算)する処理である。
【0056】明シェーディング補正および暗シェーディ
ング補正が行われた画像データは、光源309(図5)
の光量分布の影響や各画素ごとの感度のばらつきの影響
のない画像データとなる。また、CPU331(図9)
によって自動オフセット制御、自動利得制御のオフセッ
ト値、ゲイン値を設定できると共に、明シェーディング
補正部371および暗シェーディング補正部363のメ
モリはVMEバス245を介してCPU331から読み
書きできるようになっているため、自動オフセット制
御、自動利得制御および明、暗シェーディング補正のコ
ントロールをCPU331が行い得るのである。
【0057】また、本実施例で使用されているイメージ
センサ231(図3)は、図8に示すように各ピクセル
326B、326G、326Rが主走査方向に順に配列
されているため、B、G、R間で実際の原稿読み取り位
置がずれている。このことは、次段のカラー基板236
で色を判断する場合に誤判断を生じるので、R、G、B
の読み取り位置が同一仮想点となるような補正が必要で
ある。この補正を行うのがRGB位置ずれ補正部372
である。RGB位置ずれの補正は、例えば図8における
ピクセル326G2 の位置を基準とした場合、ピクセル
326G2 の位置の仮想Bデータ、仮想Rデータを、そ
れぞれピクセル326B2 、B3 の画像データの演算
と、ピクセル326R1 、R2 の画像データの演算から
求めるものである。
【0058】ここまでの動作説明は、イメージセンサ2
31が一つであるかのように行ってきたが、すでに説明
したように実際は、広幅の原稿を読み取るために3つの
イメージセンサ2311 〜2313 を使用している。こ
れら3つのイメージセンサ2311 〜2313 は原稿の
同一ライン(同一副走査位置)を読み取れるように調整
して取り付けてはいるが、実際には、副走査方向にずれ
を生じる。このずれを補正するのがセンサ位置ずれ補正
部373である。センサ位置ずれ補正は、CCDギャッ
プ補正と略同様の考え方で、各センサの画像データをそ
れぞれメモリを使って任意の時間だけ遅らせることで、
3つのイメージセンサ2311 〜231 3 の画像データ
がそのつなぎ目で原稿上の主走査方向の隣接画像となる
ようにするものである。
【0059】ところで、高速広幅のディジタル複写機の
場合には、画像データを高速で処理する必要がある。し
かしながら、RAMやディジタル集積回路等は高速動作
にも限界がある。そこで、本実施例ではセンサ位置ずれ
補正部373の出力画像データを、データブロック分割
部374で主走査方向に複数のブロックに分割するよう
にしている。
【0060】図15は、主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わしたものである。ここでは、例
えば1つのイメージセンサ231の出力画像データを2
つのブロックに分割し、図15に示すように原稿306
の読み取りデータを計6個のブロックb1 〜b6 に分割
して、次段ではブロックb1 〜b6 ごとのパラレル処理
を行うことになる。このようにしてブロックブロックb
1 〜b6 に分割された画像データ382は順次カラー基
板236に送られる。
【0061】(カラー基板の説明)
【0062】図16はカラー基板を具体的に表わしたも
のである。カラー基板236は、図3に示した第2のビ
デオ基板235からの画像データ382を入力する色相
判断部391と、この色相判断部391の後段に順に設
けられたゴーストキャンセル部392、バッファメモリ
393、色編集部394および濃度補正部395を備え
ている。制御部396は、これらの各部391〜395
を制御するようになっている。制御部396はVMEバ
ス245に接続されていると共に、図14に示した第2
のビデオ基板235からの制御信号378と、領域認識
基板239(図3)からの制御信号401とを入力し、
ディジタルフィルタ基板237(図3参照)と領域認識
基板239に対してそれぞれ制御信号411、412を
送るようになっている。
【0063】カラー基板236に入力される画像データ
382は、R、G、Bのカラー画像信号であり、色相判
断部391で原稿上の画像の色の判断が行われ、コード
化されたカラーコード信号と濃度データとが生成され
る。次段のゴーストキャンセル部392は、色相判断部
391で生成されたカラーコード信号の補正を行うもの
である。これは、第2のビデオ基板235(図3)にお
けるRGB3色の位置ずれ補正の結果、例えば原稿上の
黒画像のエッジ部等で誤った色相判断が行われ、無彩色
以外のカラーコードを発生する場合があるからである。
ゴーストキャンセル部392は、このような誤った色相
判断の行われたカラーコード(ゴースト)を無彩色のカ
ラーコードに直す処理を行う。ゴーストが発生したとき
のカラーコードの変化パターンは予め分かっているの
で、このパターンと一致したときにカラーコードを無彩
色に直すようにしている。
【0064】このようにして生成された濃度データおよ
びカラーコード信号は、順次バッファメモリ393に格
納されていく。一方、ゴーストキャンセル部392から
得られたカラーコード信号421は図3に示した領域認
識基板239に送られる。本実施例では、マーカペンを
用いて原稿上に書かれたマーカで囲まれた領域に対して
種々の編集をリアルタイムで行うことができるようにな
っており、このマーカで囲まれた領域を検出するのが領
域認識基板239である。
【0065】この領域認識基板239の説明を行った後
に、カラー基板236の残りの部分について説明する。
【0066】(領域認識基板の説明)
【0067】図17は領域認識基板を具体的に表わした
ものである。領域認識基板239は、図16で説明した
カラー基板236からカラーコード信号421を入力す
るマーカフラグ生成部431を備えている。マーカフラ
グ生成部431の後段には、順にパラレル−シリアル変
換(以下、PS変換と記す。)部432、領域認識部4
33およびシリアル−パラレル変換(以下、SP変換と
記す。)部434が配置されている。制御部436はこ
れら各部431〜434の制御を行うようになってい
る。制御部436はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号信号412を
入力し、またカラー基板236に対して制御信号401
を送るようになっている。
【0068】カラー基板236から順次送られてきたカ
ラーコード信号421は、各ブロックごとの信号になっ
ている。まず、マーカフラグ生成部431では、カラー
コードからマーカの画像であるか否かを判断し、マーカ
の画像である場合にマーカフラグを生成する。次に、ブ
ロック処理されたマーカフラグを1ラインの信号に直す
のがPS変換部432である。このようにして得られた
1ラインのマーカフラグからマーカで囲まれた領域を認
識するのが領域認識部433であり、ここで領域内を示
す領域信号が生成される。この生成された領域信号はS
P変換部434で再び各ブロックごとに分割され、領域
信号438として図16に示したカラー基板236の色
編集部394に順次出力される。
【0069】このカラー基板236にバッファメモリ3
93が設けられている理由は、領域認識基板236で領
域を認識するのに時間がかかるため、この間カラーコー
ド信号と濃度データを記憶しておき領域認識基板236
からの領域信号438とタイミングを合わせるためであ
る。
【0070】このように領域認識基板239から送出さ
れたブロック分割された領域信号438は色編集部39
4に入力される。また、図17の制御部436から送出
される制御信号401は制御部396に入力される。制
御部396は、領域信号438と同期して、対応する画
素の濃度データとカラーコード信号をバッファメモリ3
93から読み出し、色編集部394に送る。
【0071】本実施例のディジタル複写機は2色複写機
であり、サブカラーフラグによって原稿上のどの色を2
色のうちのどちらの色でプリントするかの指定ができる
ようになっている。また、ドロップカラーフラグによっ
て原稿上のどの色の画像を消すか等の指定もできるよう
になっている。この機能を用いることにより、例えばマ
ーカそのものを読み取った画像データは再現する必要が
ないので暗黙的に消去される。2色の指定あるいはドロ
ップカラーに関する機能は、マーカで指定された領域内
あるいは領域外に対してのみ行うことも可能である。ま
た、地肌除去のオン、オフをコントロールするBKGイ
ネーブルフラグを生成して、次段で行う地肌除去を領域
内、外について行うか否かの指定もできる。これらのフ
ラグの生成を行うのが色編集部394である。
【0072】このようにして生成されたフラグと濃度デ
ータおよびカラーコード信号は、順次濃度補正部395
に送られる。濃度補正部395はドロップカラーフラグ
の立っている画素の濃度データを白にしたり(消した
り)、原稿上の色ごとに(カラーコードごとに)独立し
た濃度調整ができるようにするためのものである。この
ようにして処理されたサブカラーフラグ、BKGイネー
ブルフラグ、領域信号、濃度データ等の出力439は、
ディジタルフィルタ基板237(図3)に順次送出され
ることになる。
【0073】(ディジタルフィルタ基板の説明)
【0074】図18はディジタルフィルタ基板を具体的
に表わしたものである。ディジタルフィルタ基板237
は、図16に示したカラー基板236からの出力439
を入力する地肌除去部441と、この地肌除去部441
の後段に順に設けられたディジタルフィルタ442およ
びサブカラーフラグ補正部443と、これら各部441
〜443を制御するための制御部444とを備えてい
る。制御部444はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号411を入力
すると共に、中間調処理基板238(図3)に対して制
御信号446を送るようになっている。
【0075】ディジタルフィルタ基板237では、順次
地肌除去部441で、BKGイネーブルフラグの立って
いる部分の原稿の地肌部を白くすると共に、BKGフラ
グを生成する。次に、ディジタルフィルタ442では、
選択されている画像モードに応じてエッジ強調やスムー
ジング処理が行われる。また、サブカラーフラグ補正部
443は、スムージング処理によって画像エッジ部の地
肌濃度が持ち上がった場合に、その持ち上がった地肌画
素のサブカラーフラグを画像部のサブカラーフラグと同
じにする補正を行い、これにより、例えば原稿の色文字
の周りの黒輪郭の発生を防止する。こうして処理された
サブカラーフラグ、濃度データ、領域フラグおよびBK
Gフラグ等の出力448は、図3に示した中間調処理基
板238に順次送られる。
【0076】(中間調処理基板の説明)
【0077】図19は中間調処理基板を具体的に表わし
たものである。中間調処理基板238では、図18に示
したディジタルフィルタ基板237の出力448をブロ
ック−ラインパラレル変換部451に入力するようにな
っている。ブロック−ラインパラレル変換部451の後
段には、縮拡大部452と、編集基板241(図3)か
らの画像データ453を入力する濃度調整部454と、
中間調処理部455および4値化データ変換部456が
順に配置されている。4値化データ変換部456には、
その出力データ457を記憶する診断用メモリ458が
接続されている。制御部461は、これら各部451、
452、454〜456、458を制御するようになっ
ている。また、クロック発生部462はこれらにクロッ
ク信号を供給するようになっている。制御部461はV
MEバス245に接続されていると共に、図18に示し
たディジタルフィルタ基板237からの制御信号446
と編集基板241からの制御信号464を入力し、編集
基板241とデータ処理基板251(図3)に対してそ
れぞれ制御信号465、466を送るようになってい
る。
【0078】ところで、本実施例のディジタル複写機で
は、副走査方向の画像の縮拡大はアナログ複写機と同様
に原稿の搬送スピードを変えて行うが、主走査方向の縮
拡大はディジタル的な画像処理によって行うようになっ
ている。この場合に、ブロックごとの並列処理では、こ
の処理が非常に複雑になる。そこで、中間調処理基板2
38のブロック−ラインパラレル変換部451では、合
計6ブロックからなるブロックごとの画像データ列をラ
インごとの並列処理ができる画像データ列に変換してい
る。
【0079】図20はブロック−ラインパラレル変換部
の変換前の画像データの様子を表わしたものである。こ
の図の(a)〜(f)に示したように変換前の画像デー
タは第1〜第6のブロックb1 〜b6 ごとに第1ライン
1 、第2ラインL2 、……の順に画像データが配列さ
れている。
【0080】図21は、これに対してブロック−ライン
パラレル変換部の変換後の画像データの様子を表わした
ものである。この図の(a)〜(d)に示したように4
ライン並列の画像データ列に変換されることになる。し
たがって、例えば同図(a)では、第1ラインL1 につ
いての第1〜第6のブロックb1 〜b6 の画像データが
順に配列され、続いて第5ラインL5 、第9ライン
9 、……というように画像データの組み替えが行われ
る。同図(b)については同様に第2ラインL2 、第6
ラインL6 、第10ラインL10、……というように画像
データの組み替えが行われる。以下同様である。
【0081】このようにして図19のブロック−ライン
パラレル変換部451で変換された画像データ、BKG
フラグ、サブカラーフラグは、縮拡大部452に送られ
る一方、領域フラグ(領域信号)471は編集基板24
1(図3)に送られる。また、縮拡大部452から出力
される画像データ472も編集基板241に送られる。
【0082】ここで、編集基板241の説明を行った後
に、中間調処理基板238の残りの部分について説明す
る。
【0083】(編集基板の説明)
【0084】図22は編集基板の具体的な構成を表わし
たものである。編集基板241は、図19に示した中間
調処理基板238からの領域フラグ(領域信号)471
を入力する矩形領域認識部481と、中間調処理基板2
38からの画像データ472を入力するミラー編集部4
82と、このミラー編集部482の後段に順に設けられ
たネガポジ編集部483、濃度調整部484およびあみ
かけ編集部485と、これらの各部481〜485を制
御する制御部486とを備えている。あみかけ編集部4
85は図19に示した濃度調整部454に画像データ4
53を出力するようになっている。制御部486はVM
Eバス245に接続されていると共に、図19に示した
中間調処理基板238からの制御信号465を入力し、
中間調処理基板238に対して制御信号464を送るよ
うになっている。
【0085】また、矩形領域認識部481は領域フラグ
(領域信号)489を図19に示した縮拡大部452に
送出するようになっている。この領域フラグ489に関
連して領域の指定方法について説明する。本実施例のデ
ィジタル複写機では、領域の指定を2つの方法で行うこ
とができる。
【0086】図23は、領域指定方法の最初のものとし
て、マーカで囲んで領域を指定する様子を表わしたもの
である。原稿306上にマーカで矩形を描くと、それぞ
れの4隅に対応する4911 〜4914 が検出され、こ
れを基にして矩形が認識され、例えばその内部に対する
種々の編集処理が行われることになる。
【0087】図24は、領域指定方法の他のものとして
座標で領域を入力する方法を表わしたものである。この
方法では、原稿306上の2点A、Bの原稿左上端から
の距離xA ,yA 、xB ,yB を図3に示したコントロ
ールパネル254から入力することで、これらを対角線
の2点とする矩形領域を認識し、これに対して種々の編
集を行うことができる。
【0088】これらの矩形領域の認識および矩形領域内
の画素それぞれに対応して領域フラグ(領域信号)を生
成するのが矩形領域認識部481である。矩形領域認識
部481で順次処理された領域フラグ(領域信号)48
9は、図19に示した中間調処理基板238の縮拡大部
452に送られる。縮拡大部452では、BKGフラ
グ、サブカラーフラグ、濃度データと共に縮拡大処理が
行われる。縮拡大処理が行われた画像データ472は、
図22に示した編集基板241のミラー編集部482に
順次送られる。編集基板241では、順次送られてくる
画像データ472に対してリアルタイムで編集を行うよ
うになっている。
【0089】図25は、ミラー編集部における画像処理
の様子を表わしたものである。ミラー編集部482は同
図(a)で示すような矩形領域501内で、あるいは画
像の全領域に対して鏡像編集処理を行い、同図(b)に
示すような鏡像を得るようになっている。
【0090】図22における次段のネガポジ編集部48
3は、白と黒が反転したネガポジ反転画像を得るように
なっている。更に次段に配置されたの濃度調整部484
はコントロールパネル254(図3)上のコピー濃度調
整機能に対応したものであり、出力色の2色のそれぞれ
について数種類の濃度変換カーブを選択できる。次段の
あみかけ編集部485は、コントロールパネル254か
ら選択されたあみパターンで画像にあみかけ処理を行
う。更に、領域内を消去(マスキング)したり、領域外
を消去(トリミング)したりする機能も、このあみかけ
編集部485で行う。なお、ネガポジ編集およびあみか
け編集も、マーカで囲んだ領域あるいは画像全体に対し
て行うことができることは言うまでもない。こうして順
次処理された画像データ453は図19における中間調
処理基板238に送られることになる。
【0091】図19に示した中間調処理基板に戻って説
明を続ける。図22で説明した編集基板241から送ら
れてきた画像データ453は、濃度調整部454に入力
される。濃度調整部454の機能は、編集基板241
(図22)の濃度調整部484と同等である。編集基板
241はオプション基板になっている。そこで、この編
集基板241が搭載されていない場合には、中間調処理
基板238の濃度調整部454で濃度調整を行う。編集
基板241が搭載されている場合は、この濃度調整部4
54で何も処理しない。すなわち本実施例のディジタル
複写機では、編集基板241が搭載されている場合に
は、これを用いてコントロールパネル254からあみか
けパターンの濃度を選択できる。このため、この選択し
た濃度がコントロールパネル254のコピー濃度調整で
変化しないようにするために、あみかけ編集処理以前に
濃度調整を行うようにし、この結果として編集基板24
1搭載時にはこの内部の濃度調整部484を用いて濃度
調整を行うようになっている。
【0092】さて、図19の中間調処理部455では、
多値画像データを面積階調による4値化データに変換し
ている。この4値化とは、1画素の濃度を白、第1のグ
レー、この第1のグレーよりも黒い第2のグレー、およ
び黒の4階調にすることである。このようにして処理さ
れたデータは、4値化データ変換部456で複数画素分
の画像データ(4値の濃度データとサブカラーフラグ)
をまとめた出力データ457に変換され、図3に示すよ
うにイメージプロセッサシステムラック246外のデー
タ処理基板251に対して順次出力される。また、診断
用メモリ458は自己診断のために4値化データ変換部
456の出力データ457を記憶するものである。
【0093】図3のデータ処理基板251は、中間調処
理基板238から送られてきた画像データをページメモ
リ基板253に送り、そのページメモリに記憶する。こ
のようにして原稿を全て読み終えたら、図9に示す第1
のCPU基板244内のCPU331は、制御データ線
257を通して第2のCPU基板252(図3)のCP
Uに情報を送る。すると、第2のCPU基板252のC
PUは、制御データ線267を通してプリント部221
(図4)の制御部266に用紙の搬送の指示とページメ
モリ内に画像データが記憶されていることを連絡する。
【0094】図4におけるプリント部221の制御部2
66は、所定の用紙を搬送すると共に、制御信号256
によってデータ処理基板251(図3)からページメモ
リ内の画像データ255を所定のタイミングで読み出
す。読み出された画像データ255はデータ分離部26
1(図4)に送られる。データ分離部261はサブカラ
ーフラグによって濃度データを振り分ける機能を持って
おり、例えばサブカラーフラグが“0”のときは濃度デ
ータを第1色画像データメモリ262に送り、第2色画
像データメモリ263には白データを送る。また、サブ
カラーフラグが“1”のときは濃度データを第2色画像
データメモリ263に送り、第1色画像データメモリ2
62には白データを送る。プリント部221はゼログラ
フィ技術を用いてプリントするものであり、現像器等は
第1色用と第2色用の2つを持っている。そして、感光
体(ドラム)上の2色画像を用紙に同時に転写し、定着
を行う。露光用の半導体レーザも、第1色用と第2色用
がそれぞれ設けられている。これらを画像データを基に
駆動制御するのが、第1色レーザ駆動部264および第
2色レーザ駆動部265である。
【0095】(サブカラー補正処理部の原理構成)
【0096】以上、本実施例のディジタル複写機の全体
的な構成について説明した。次に本実施例で採用されて
いる地肌除去処理の概要について説明する。
【0097】図1は本実施例のディジタル複写機におけ
る輪郭の補正処理を行うサブカラー補正処理部の回路構
成の概要を表わしたものである。サブカラー補正処理部
601は第1および第2の7×7マトリックス回路60
1 、6022 と、これらの出力信号6031 、603
2 をそれぞれ入力する第1および第2の判定回路604
1 、6042 と、これらの判定出力6051 、6052
を入力するサブカラー変換回路606とから構成されて
いる。
【0098】ここで第1および第2の7×7マトリック
ス回路6021 、6022 には、サブカラーフラグ61
1と地肌フラグ612がそれぞれ供給されるようになっ
ている。地肌フラグ612とは地肌除去部441(図1
8)で地肌と判定されたものをいう。第1および第2の
7×7マトリックス回路6021 、6022 は、これら
のフラグ611、612を7×7のマトリックス回路に
よってマトリックスに展開する。この展開結果は、出力
信号6031 、6032 として第1または第2の判定回
路6041 、6042 に入力される。
【0099】第1の判定回路6041 では、メインカラ
ー画像のまわりのサブカラー輪郭が発生する条件を判定
し、その結果を判定出力6051 としてサブカラー変換
回路606に送出する。第2の判定回路6042 では、
サブカラー画像まわりのメインカラー輪郭が発生する条
件を判定し、その結果を判定出力6051 としてサブカ
ラー変換回路606に送出する。サブカラー変換回路6
06には、サブカラーフラグ611を所定ライン数だけ
遅延させたサブカラーフラグ611Aとローパスフィル
タモード信号614も供給されるようになっている。こ
こでローパスフィルタモード信号614とは、第1およ
び第2の判定回路6041 、6042 で判定が行われて
いるときに高域成分をカットするローパスフィルタとし
てのフィルタ処理が行われているかどうかを示す信号で
ある。ローパスフィルタとしてのフィルタ処理が行われ
ている場合、サブカラー変換回路606は図16のゴー
ストキャンセル部392から得られたカラーコード信号
421における輪郭のフラグを変換して、本来の画像部
と同一色に補正した補正後サブカラーフラグ615とし
て出力することになる。
【0100】すなわち、サブカラー補正処理部601
は、その作動時に、図35に示したようにサブカラーの
周りにメインカラーの輪郭105が現われたり、図36
に示したようにメインカラーの周りにサブカラーの輪郭
107が現われるのをサブカラーフラグ611の変換を
行うことで補正するようになっている。その他の場合に
は、図16で示した色相判断部391で生成されたカラ
ーコード信号がそのまま後段の回路に出力されることに
なる。
【0101】図26は、本実施例におけるサブカラーフ
ラグの変換論理を表わしたカルノー図である。ここで
“FBKG”は地肌レベルを、“ENBLPF”はロー
パスフィルタ処理を表わしている。“EXFSCR”と
は、周囲7×7の画素の中にサブカラーかつ地肌レベル
でない画素が存在することを示し、“EXMCR”と
は、周囲7×7の画素の中にメインカラーかつ地肌レベ
ルでない画素が存在することを示している。“ENBS
CC”はサブカラーフラグ補正のオン・オフを示し、
“入力FSCR”とは入力されるサブカラーフラグを、
“出力FSCR”とは出力されるサブカラーフラグをそ
れぞれ示している。また、この図中でアスタリスク*は
ドントケア(don't care)を表わしている。
【0102】このカルノー図でローパスフィルタがオン
(“1”)となっている図で(ヌ)の場合をまず説明す
る。この場合は、図36で示したメインカラー(黒)の
周りのサブカラー(赤)の輪郭107を想定している。
ここでは、“入力FSCR”(サブカラーの輪郭)が
“1”(赤色)であり、“FBKG”は地肌レベル
(“1”)である。サブカラーは地肌レベルなので“E
XFSCR”は“0”であり、メインカラーについては
矩形部が地肌レベルでなく、そういう画素が存在するの
で“EXMCR”は“1”である。この状態でサブカラ
ーフラグ補正がオンになっているので(“1”)、“出
力FSCR”は“0”にされ、黒色の輪郭としての赤色
がサブカラー変換されて黒色になることになる。
【0103】次に図26で(ル)の場合を説明する。こ
の場合には、図35で示したサブカラー(赤)の周りの
メインカラー(黒)の輪郭105を想定している。ここ
では、“入力FSCR”が“0”(黒輪郭)であり、
“FBKG”は地肌レベル(“1”)である。サブカラ
ーは矩形104の内部で地肌レベルではないので、“E
XFSCR”は“1”であり、メインカラーについては
地肌レベルなので“EXMCR”は“0”である。この
状態でサブカラーフラグ補正がオンになっているので
(“1”)、“出力FSCR”は“1”にされ、赤色の
輪郭としての黒色が赤色に補正されることになる。
【0104】このようなカルノー図をまとめて論理圧縮
した式は、ノット(NOT )論理を!、アンド(AND )論
理を&、オア(OR)論理を#で表すと、次の(1)式で
示すようになる。
【0105】
【数1】 出力サブカラーフラグFSCR= EXFSCR&FSCR#FBKG&ENBLPF&EXFSCR& ! EXMCR&ENBSCC# ! EXMCR&FSCR# ! ENBSCC&FSCR# !ENBLPF&FSCR# !FBKG& FSCR……(1)
【0106】図27は(1)式を用いたサブカラー補正
処理部の具体的な構成を表わしたものである。このサブ
カラー補正処理部601は、サブカラーフラグ611を
入力する第1のFIFO(先入れ先出し)メモリ621
と、図18の地肌除去部441で地肌と判定された画素
に付けられた地肌フラグ(BKGフラグ)612を入力
する第2のFIFOメモリ622を備えている。これら
のFIFOメモリ621、622は一種のラインメモリ
であり、1ラインずつ順にこれらのフラグ611、61
2を遅延させて入力を繰り返し7ライン分のサブカラー
フラグあるいは地肌フラグを出力する。これらはインバ
ータ625および2入力アンドゲート626からなる論
理回路部分を経て第1の7入力オア回路627と第2の
7入力オア回路628に入力される。
【0107】第1の7入力オア回路627では、1ライ
ンに1画素ずつ7ライン分のフラグの論理和をとって、
サブカラーでかつ地肌でない画素がこれらに存在してい
るかどうかを判別する。この判別結果631はシフトレ
ジスタ632に入力される。第2の7入力オア回路62
8では、同様に1ラインに1画素ずつ7ライン分のフラ
グの論理和をとって、メインカラーでかつ地肌でない画
素がこれらに存在しているかどうかを判別する。この判
別結果633はシフトレジスタ632に入力される。
【0108】シフトレジスタ632はこれらの判別結果
631、633を主走査方向に7画素分だけシフトさせ
てそれらの論理和を第3の7入力オア回路636と第4
の7入力オア回路637でとるようになっている。この
結果として第3の7入力オア回路636からは、サブカ
ラーでかつ地肌でない画素が7×7のマトリックス内に
存在しているかどうかの判別結果638が出力される。
同様に、第4の7入力オア回路637からは、メインカ
ラーでかつ地肌でない画素が7×7のマトリックス内に
存在しているかどうかの判別結果639が出力される。
【0109】論理回路641は、2つの判別結果63
8、639を入力して7×7のマトリックスにサブカラ
ーかつ地肌でない画素が存在するかを表わしたEXFS
CR信号671と、7×7のマトリックスにメインカラ
ーかつ地肌でない画素が存在するかを表わしたEXMC
R信号672を出力する。これらの信号671、672
がサブカラー出力部673に入力される。このサブカラ
ー出力部673が(1)式を実現した回路である。
【0110】すなわちサブカラー出力部673は、サブ
カラーフラグ611Aとローパスフィルタモード信号6
14とサブカラーフラグ補正のオン・オフを示すENB
SCC信号675および地肌フラグ612を所定ライン
数だけ遅延させた地肌フラグ612の各データの供給も
受けている。そして、ノット(NOT )論理にインバータ
677を、アンド(AND )論理に2入力アンドゲート6
78あるいは5入力アンドゲート679を、またオア
(OR)論理に6入力オアゲート681をそれぞれ使用す
ることで、(1)式を実現し、6入力オアゲート681
から本来の画像部と同一色に補正した補正後サブカラー
フラグ615を出力するようになっている。
【0111】補正後サブカラーフラグ615は、図35
あるいは図36に示した輪郭部を画像と同じサブカラー
状態にすることになる。したがって、高域をカットする
フィルタ処理の特性を生かしつつ、輪郭部を画像部と同
じサブカラーオン・オフ状態にフラグ変換して画像の品
質を高品位に保つことができる。また、本実施例のサブ
カラー補正処理部601はサブカラーフラグ611と地
肌フラグ612を使用し、メインカラーフラグ114
(図37参照)自体は使用していないので、これら双方
のフラグを使用する回路構成の装置と比べて回路量を削
減することができる。
【0112】第1の変形例
【0113】図28は本発明の第1の変形例における画
像処理装置のディジタルフィルタ基板の要部を表わした
ものである。これは先の実施例の図18に示したディジ
タルフィルタ基板237に対応するものである。この変
形例で、地肌除去回路701には図18における濃度デ
ータ等を表わした出力439が入力されるようになって
いる。地肌除去回路701からは濃度データ702と地
肌フラグ703とが出力される。このうち濃度データ7
02は、フィルタ回路704に入力されて画像のスムー
ジング処理が行われる。同期回路705は、フィルタ回
路704による処理の遅れに相当するだけ遅延させた濃
度データ706を発生させる。フィルタ回路704を経
ない濃度データ706と経た濃度データ707とは、比
較回路708に入力されるようになっている。そして、
その比較結果709が地肌フラグ703と共に論理回路
711に入力されて論理がとられ、補正後の地肌フラグ
712が出力されるようになっている。
【0114】なお、この画像処理装置では実施例の場合
と同様にフィルタ回路704の前で地肌除去を行ってい
る。これは、まず地肌除去を行うことで文字等の画像部
分とそれ以外の部分としての地肌とのコントラストを付
け、この後にフィルタリングを行うためである。また、
地肌除去回路701と論理回路711の間には、比較回
路708側から出力される比較結果709と同期をとる
ための同期回路714が配置されている。この同期回路
714は、ディジタルフィルタ基板237の構成によっ
て必要としない場合があることはもちろんである。
【0115】図29は、図28に示した比較回路および
論理回路を具体的に表わしたものである。比較回路70
8は、2つの濃度データ706、707を入力して後者
から前者を差し引く差分回路721と、制御信号722
によって比較用データ723の登録を行うレジスタ72
4を備えている。これらの回路の後段に設けられた比較
器725は、差分回路721から出力される差分データ
726とレジスタ724から出力される比較用データ7
27を比較して、その結果を比較結果709として出力
することになる。
【0116】さて、差分回路721では、濃度データ7
07のレベルから濃度データ706のレベルを差し引い
た値を差分データ726として出力する。したがって、
図34にも示したようにフィルタをかけた後の濃度が持
ち上がった区間の差分が差分データ726として出力さ
れることになる。そして、この差分が比較用データ72
7よりも大きな場合には、比較器725からH(ハイ)
レベルの比較結果709が出力される。これ以外の場合
には、比較結果709はL(ロー)レベルとなる。
【0117】比較結果709は論理回路711を構成す
るインバータ734によって論理を反転され、2入力ア
ンドゲート735の一方の入力端子に入力される。2入
力アンドゲート735の他方の入力端子には、地肌フラ
グ703が入力されるようになっている。この結果、フ
ィルタ処理によって濃度の持ち上げられた区間における
差分が比較用データ727よりも大きいとされる部分で
はアンドゲート735が遮断されて地肌フラグ703は
強制的にLレベルになって、この部分が地肌の持ち上が
りではなく画像として扱われることになる。このように
して補正後の地肌フラグ712が出力される。その他の
場合には、地肌フラグ703がそのまま補正後の地肌フ
ラグ712として出力される。このようにして補正され
た地肌フラグ712は、後段の回路に渡されて画像の編
集処理等に使用されることになる。
【0118】第2の変形例
【0119】次に本発明の第2の変形例について説明す
る。この変形例では濃度データの高域を持ち上げるMT
F(モジュレーション・トランスファ・ファンクショ
ン)補正を行うようにしている。すなわち、フィルタ処
理としては、先の実施例および変形例で説明したローパ
スフィルタの代わりに、ハイパスフィルタが使用され
る。
【0120】図30はMTF補正を行った濃度データの
一例を表わしたものである。図で破線801で示した曲
線が元の濃度データを示しており、実線802で示した
曲線がMTF補正後の濃度データを示している。このよ
うにMTF補正を行うと、波形の両端の区間803、8
04で元々濃度のあった部分が白濃度“0”に変化して
しまう。この部分は、図18に示すディジタルフィルタ
基板237の地肌除去部441で地肌フラグが出力され
るレベルが“L”(文字等の画像部分)であった画素に
相当する。これが、フィルタ処理後には“H”レベル
(地肌の部分)となるので、その補正を行う必要があ
る。
【0121】先の第1の変形例で使用した図28の回路
が基本的にこの変形例の画像処理装置にも使用される。
ただし、その比較回路708および論理回路711の具
体的な内容が異なってくることになる。
【0122】図31はこの第2の変形例における比較回
路および論理回路の具体例を表わしたものである。比較
回路708(図29)に対応する比較回路708′は、
第1および第2の比較器811、812によって構成さ
れている。第1の比較器811は、図28で説明したよ
うにフィルタ回路704を経ない濃度データ706と経
た濃度データ707の出力を入力するようになってい
る。第2の比較器812は、フィルタ回路704を経た
濃度データ707と“0”の濃度データ814とを入力
するようになっている。第1の比較器811ではフィル
タ回路704(ただし本変形例ではハイパスフィルタ)
を経た濃度データ707よりも経ていない濃度データ7
06の方がレベルが高いとき、第1の比較結果信号81
6としてHレベルの信号を出力する。すなわち、図30
で2つの区間803、804で第1の比較結果信号81
6がHレベルとなる。
【0123】一方、第2の比較器812ではフィルタ回
路704を経た濃度データ707が濃度データ814と
等しいとき、すなわち濃度データ707が“0”である
ときにHレベルとなる第1の比較結果信号817を出力
する。これらの比較結果信号816、817は、論理回
路711(図29)に対応する論理回路711′を構成
する2入力アンドゲート819に入力されて論理積がと
られる。そして、これにより得られた論理積出力819
が地肌フラグ703とオアゲート821によって論理和
がとられて、目的とする補正された地肌フラグ712′
が得られることになる。
【0124】すなわち、この第2の変形例の画像処理装
置では、フィルタ回路704を経た濃度データ707が
濃度“0”であり、かつ地肌除去回路701から出力さ
れる濃度データ702の濃度が濃度“0”よりも大きけ
れば、地肌除去回路701から出力される地肌フラグの
変換を行うようにしている。これにより、後段の編集処
理において、地肌フラグを用いた編集処理が正確に行わ
れるようになる。このような編集処理としては、地肌部
のみに網かけを行う地肌部網かけ処理や、地肌部を除い
た文字部のみの網かけを行う文字部網かけ処理や、ネガ
画像やポジ画像を反転処理するネガ・ポジ反転処理等が
ある。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項3
記載の発明によれば、地肌除去を行った後にフィルタ処
理を行うようにしているので、地肌と画像部分のコント
ラストを付けた後にフィルタ処理が行われることにな
り、逆の場合と比べて文字等の鮮鋭度を上げることがで
きるという効果がある。
【0126】また請求項1記載の発明によれば、フィル
タの通過によって濃度が地肌よりも高く持ち上げられた
領域をカルノー図等によって判別し、メインカラーの周
りにエラーとして発生するサブカラーによる輪郭や、サ
ブカラーの周りにエラーとして発生するメインカラーに
よる輪郭を画像部と同じサブカラーオン・オフ状態にフ
ラグ変換することができ、2色記録における画像を高品
位に保つことができるという効果がある。
【0127】更に請求項2記載の発明によれば、スムー
ジング処理等のためにローパスフィルタを用いた際に、
その結果として地肌の部分とされた領域が地肌でない領
域に変更されたときには、その領域を非地肌化領域判別
手段で判別し、それに沿った画像処理を行わせるように
したので、編集処理等を正確に行うことができる。
【0128】また請求項3記載の発明によれば、MTF
補正等のためにハイパスフィルタを用いた際に、その結
果として画像の部分とされた領域が地肌を示す領域に変
更されたときには、その領域を地肌化領域判別手段で判
別し、地肌を示すように変更したので、編集処理等を正
確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のディジタル複写機におけ
るサブカラー補正処理部の回路構成の概要を表わしたブ
ロック図である。
【図2】 本実施例における自己診断システムを備えた
ディジタル複写機の外観を示した斜視図である。
【図3】 本実施例でイメージスキャナ部の構成を表わ
したブロック図である。
【図4】 本実施例でプリント部の具体的な構成を表わ
したブロック図である。
【図5】 図3に示したイメージスキャナ部の原稿読取
部分を表わした概略構成図である。
【図6】 図5に示した基準板の構成の一部を表わした
斜視図である。
【図7】 本実施例で使用されるイメージセンサの配置
構造を表わした平面図である。
【図8】 本実施例のイメージセンサを構成するチップ
における画素配列の様子を表わした平面図である。
【図9】 本実施例の第1のCPU基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。
【図10】 本実施例のアナログ基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。
【図11】 本実施例の第1のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。
【図12】 本実施例でCCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わした説明図である。
【図13】 本実施例でRGBセパレーション部の出力
を表わした説明図である。
【図14】 本実施例の第2のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。
【図15】 本実施例で主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わした説明図である。
【図16】 本実施例のカラー基板の回路構成を具体的
に表わしたブロック図である。
【図17】 本実施例の領域認識基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。
【図18】 本実施例のディジタルフィルタ基板の回路
構成を具体的に表わしたブロック図である。
【図19】 本実施例の中間調処理基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。
【図20】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換前の画像データの様子を表わした説明図であ
る。
【図21】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換後の画像データの様子を表わした説明図であ
る。
【図22】 本実施例の編集基板の回路構成を具体的に
表わしたブロック図である。
【図23】 本実施例でマーカで囲んで領域を指定する
場合を表わした説明図である。
【図24】 本実施例で座標で領域を入力する方法を表
わした説明図である。
【図25】 本実施例でミラー編集部における画像処理
の様子を表わした説明図である。
【図26】 本実施例でサブカラーフラグの変換論理を
表わしたカルノー図である。
【図27】 本実施例でサブカラー補正処理部の具体的
な構成を表わした回路図である。
【図28】 本発明の第1の変形例における画像処理装
置のディジタルフィルタ基板の要部を表わしたブロック
図である。
【図29】 図28に示した比較回路および論理回路を
具体的に表わした回路図である。
【図30】 本発明の第2の変形例におけるMTF補正
を行った濃度データの一例を表わした特性図である。
【図31】 本発明の第2の変形例における比較回路お
よび論理回路の具体例を表わした回路図である。
【図32】 ある原稿を走査した場合に得られる画像の
濃度データの一部を表わした特性図である。
【図33】 図32の濃度データから地肌の濃度データ
を除去した後の濃度データを表わした特性図である。
【図34】 図32の濃度データの高域をカットするフ
ィルタ処理を行った後の濃度データを表わした特性図で
ある。
【図35】 サブカラーの画像の回りにメインカラーの
輪郭が発生した場合の一例を表わした記録画の平面図で
ある。
【図36】 メインカラーの画像の回りにサブカラーの
輪郭が発生した場合の一例を表わした記録画の平面図で
ある。
【図37】 画像部分が地肌部分にまで拡大することを
防止するために従来提案された回路を示した回路図であ
る。
【図38】 図37に示した回路を用いて地肌部分の濃
度データを補正する信号処理の様子を示した説明図であ
る。
【符号の説明】
105…メインカラーの輪郭、106…サブカラーの輪
郭、237…ディジタルフィルタ基板、441…地肌除
去部、442…ディジタルフィルタ、443…サブカラ
ーフラグ補正部、601…サブカラー補正処理部、60
2…7×7マトリックス回路、604…判定回路、60
6…サブカラー変換回路、701…地肌除去回路、70
4…フィルタ回路、705…同期回路、708…比較回
路、711…論理回路、721…差分回路、724…レ
ジスタ、725…比較器、743…インバータ、73
5、818…2入力アンドゲート、811…第1の比較
器、812…第2の比較器、821…オアゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 G06T 5/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データのうち比較的低い
    所定の濃度範囲のものを地肌を示す画像データとして文
    字等の画像部分を構成する画像データから除外する地肌
    除去手段と、 地肌に相当する画像データを除去された後の画像データ
    の高域をカットするフィルタ手段と、 このフィルタ手段の通過によって地肌部分の濃度がそれ
    以上の濃度に持ち上げられたときその領域を判別する非
    地肌化領域判別手段と、 この判別された非地肌化領域の画像データを前記地肌に
    相当する画像データを除去された後の画像データと同一
    色に変更する輪郭抑制手段とを具備することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像データのうち比較的低い
    所定の濃度範囲のものを地肌を示す画像データとして文
    字等の画像部分を構成する画像データから除外する地肌
    除去手段と、 地肌に相当する画像データを除去された後の画像データ
    の高域をカットするフィルタ手段と、 このフィルタ手段の通過によって地肌部分の濃度がそれ
    以上の濃度に持ち上げられたときその領域を判別し、当
    該判別された領域を地肌としないような再判別を行う非
    地肌化領域判別手段とを具備することを特徴とする画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像データのうち比較的低い
    所定の濃度範囲のものを地肌を示す画像データとして文
    字等の画像部分を構成する画像データから除外する地肌
    除去手段と、 地肌に相当する画像データを除去された後の画像データ
    の低域をカットするフィルタ手段と、 このフィルタ手段の通過によって地肌レベル以上の濃度
    が地肌レベルまで下げられたときその領域を判別し、当
    該領域を地肌にするような再判別を行う地肌化領域判別
    手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
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