JP3048155B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3048155B2
JP3048155B2 JP1117011A JP11701189A JP3048155B2 JP 3048155 B2 JP3048155 B2 JP 3048155B2 JP 1117011 A JP1117011 A JP 1117011A JP 11701189 A JP11701189 A JP 11701189A JP 3048155 B2 JP3048155 B2 JP 3048155B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラー原稿をデイジタル的に処理し、これに
種々の画像処理を施すことにより、カラー画像編集、処
理を行う画像処理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、カラー原稿を色分解し、画素ごとに読み取り、
読み取った画像データをデイジタル処理し、カラープリ
ンタに出力する事により、デイジタルカラーハードコピ
ーを得るデイジタルカラー複写機が広範に普及しつつあ
る。この種の装置では画像データをデイジタル的に処理
できるという利点から、画像の出力位置を移動させたり
(第72図(a))、所望の画像領域を抜き出したり(第
72図(b))、所望の領域内のある色のみ色を変換した
り(第72図(c))、メモリに記憶された文字や画像を
反射原稿にはめ込んだり(第72図(d))等種々の画像
加工が可能になり、いわゆるカラー複写の分野での応用
は広がりつつある。
従って、種々の機能を組み合わせる事により、カラー
での企画書、宣伝ポスター、促販資料、デザイン図等に
簡易に応用できる様になってきている。
一方、カラー反射原稿に対して文字はより文字らし
く、画像はより画像らしくという要求が高まっており、
これに対しては像域分離によって文字部と画像部を分離
し、文字部には高解像処理が、特に黒い文字に関しては
黒単色で打たれる処理が、他方画像部には高階調処理が
なされている。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかしながら、上記従来例では像域分離に際して、文
字検出信号として輝度信号Y Y=0.3R+0.6G+0.11B を用いていた。
しかしながらこの輝度信号は色度と相関のない信号で
あるため、色の付いた文字の抽出に対して弱いという欠
点があった。
例えば、上記式においてBの係数が小さいので、青み
の強い文字(B信号が低いレベル)では、青についての
階調が変化しても輝度信号Yのレベル変化はさほど大き
くならない。
そのため、この輝度信号を用いた場合、色文字等画調
の識別において判定精度は必ずしも良好とはいえなかっ
た。
画像、文字、線画等を良好に処理するためには精度の
よい画調判別技術が必要となる。
しかしながら、画調を精度よく行なうためには膨大な
処理時間が必要となる。かといって処理時間を削減した
場合には判定精度の低下は免れない。
また画調判別された線画部、特に黒文字領域を良好に
再現すべく、黒文字部を分離する技術も検討されてい
る。
本発明は、上記点に鑑みてなされたもので、画調判別
を精度よくかつ処理時間を低減した上実現し、黒文字
部、色文字部を良好に処理する画像処理装置を提供する
ことを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するために本発明は、入力画像データ
の加法3原色信号のそれぞれのうち最小値信号を検出す
る検出手段(本実施例では、例えば第15図101Iに相
当)、 前記入力画像データに応じて無彩情報を発生する発生
手段(同、104Iに相当)、 前記検出手段の出力である最小値信号の平均値を用い
て前記最小値信号を2値化する2値化手段(同、126Iに
相当)、 前記2値化手段による2値化結果を第1のブロックサ
イズ分参照して細らせ処理を行い、第2のブロックサイ
ズ分参照し太らせ処理を行なうことで文字の縁に応じた
信号を出力する出力手段(同、127I)、 カラーモード時に、前記文字の縁に応じた信号と前記
無彩情報の入力に応じて、前記入力画像データに応じた
画像データの黒文字部には黒強調及び高解像度化処理を
行い処理結果を出力し、前記入力画像データに応じた画
像データの色文字部には高解像度化処理を行ない処理結
果を出力する処理手段(同、第21図、P47第15行乃至P48
頁第10行の処理に相当)とを有することを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明に係るデジタルカラー画像処理システ
ムの概略内部構成の一例を示す。本システムは、図示の
ように上部にデジタルカラー画像読み取り装置(以下、
カラーリーダと称する)1と、下部にデジタルカラー画
像プリント装置(以下、カラープリンタと称する)2と
を有する。このカラーリーダ1は、後述の色分解手段と
CCDのような光電変換素子とにより原稿のカラー画像情
報をカラー別に読取り、電気的なデジタル画像信号に変
換する。また、カラープリンタ2は、そのデジタル画像
信号に応じてカラー画像をカラー別に再現し、被記録紙
にデジタル的なドツト形態で複数回転写して記録する電
子写真方式のレーザビームカラープリンタである。
まず、カラーリーダ1の概要を説明する。
3は原稿、4は原稿を載置するプラテンガラス、5は
ハロゲン露光ランプ10により露光走査された原稿からの
反射光像を集光し、等倍型フルカラーセンサ6に画像入
力するためのロツドアレイレンズであり、5,6,7,10が原
稿走査ユニツト11として一体となって矢印A1方向に露光
走査する。露光走査しながら1ライン毎に読み取られた
カラー色分解画像信号は、センサー出力信号増幅回路7
により所定電圧に増幅された後、信号線501により後述
するビデオ処理ユニツトに入力され信号処理される。詳
細は後述する。501は信号の忠実な伝送を保障するため
の同軸ケーブルである。信号502は等倍型フルカラーセ
ンサ6の駆動パルスを供給する信号線であり、必要な駆
動パルスはビデオ処理ユニツト12内で全て生成される。
8,9は後述する画像信号の白レベル補正、黒レベル補正
のため白色板および黒色板であり、ハロゲン露光ランプ
10で照射することによりそれぞれ所定の濃度の信号レベ
ルを得ることができ、ビデオ信号の白レベル補正、黒レ
ベル補正に使われる。13はマイクロコンピユータを有す
るコントロールユニツトであり、これはバス508により
操作パネル20における表示、キー入力制御およびビデオ
処理ユニツト12の制御、ポジシヨンセンサS1,S2により
原稿走査ユニツト11の位置を信号線509,510を介して検
出、更に信号線503により走査体11を移動させるための
ステツピングモーター14をパルス駆動するステツピング
モーター駆動回路制御、信号線504を介して露光ランプ
ドライバーによるハロゲン露光ランプ10のON/OFF制御、
光量制御、信号線505を介してのデジタイザー16および
内部キー、表示部の制御等カラーリーダー部1の全ての
制御を行っている。原稿露光走査時に前述した露光走査
ユニツト11によって読み取られたカラー画像信号は、増
幅回路7、信号線501を介してビデオ処理ユニツト12に
入力され、本ユニツト12内で後述する種々の処理を施さ
れ、インターフエース回路56を介してプリンター部2に
送出される。
次に、カラープリンタ2の概要を説明する。711はス
キヤナであり、カラーリーダー1からの画像信号を光信
号に変換するレーザー出力部、多面体(例えば8面体)
のポリゴンミラー712、このミラー712を回転させるモー
タ(不図示)およびf/θレンズ(結像レンズ)713等を
有する。714はレーザ光の光路を変更する反射ミラー、7
15は感光ドラムである。レーザ出力部から出射したレー
ザ光はポリゴンミラー712で反射され、レンズ713および
ミラー714を通って感光ドラム715の面を線状に走査(ラ
スタースキヤン)し、原稿画像に対応した潜像を形成す
る。
また、711は一次帯電器、718は全面露光ランプ、723
は転写されなかった残留トナーを回収するクリーナ部、
724は転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム7
15の周囲に配設されている。
726はレーザ露光によって、感光ドラム715の表面に形
成された静電潜像を現像する現像器ユニツトであり、73
1Y,731M,731C,731Bkは感光ドラム715と接して直接現像
を行う現像スリーブ、730Y,730M,730C,730Bkは予備トナ
ーを保持しておくトナーホツパー、732は現像剤の移送
を行うスクリユーであって、これらのスリーブ731Y〜73
1Bk、トナーホツパー730Y〜730Bkおよびスクリユー732
により現像器ユニツト726が構成され、これらの部材は
現像器ユニツトの回転軸Pの周囲に配設されている。例
えば、イエローのトナー像を形成する時は、本図の位置
でイエロートナー現像を行い、マゼンタのトナー像を形
成する時は、現像器ユニツト726を図の軸Pを中心に回
転して、感光体715に接する位置にマゼンタ現像器内の
現像スリーブ731Mを配設させる。シアン、ブラツクの現
像も同ように動作する。
また、716は感光ドラム715上に形成されたトナー像を
用紙に転写する転写ドラムであり、719は転写ドラム716
の移動位置を検出するためのアクチユエータ板、720は
このアクチユエータ板719と近接することにより転写ド
ラム716がホームポジシヨン位置に移動したのを検出す
るポジシヨンセンサ、725は転写ドラムクリーナー、727
は紙押えローラ、728は除電器および729は転写帯電器で
あり、これらの部材719,720,725,727,729は転写ローラ7
16の周囲に配設されている。
一方、735,736は用紙(紙葉体)を収納する給紙カセ
ツト、737,738はカセツト735,736から用紙を給紙する給
紙ローラ、739,740,741は給紙および搬送のタイミング
をとるタイミングローラであり、これらを経由して給紙
搬送された用紙は紙ガイド749に導かれて先端を後述の
グリツパに担持されながら転写ドラム716に巻き付き、
像形成過程に移行する。
また、550はドラム回転モータであり、感光ドラム715
と転写ドラム716を同期回転する、750は像形成過程が終
了後、用紙を転写ドラム716から取りはずす剥離爪、742
は取はずされた用紙を搬送する搬送ベルト、743は搬送
ベルト742で搬送されて来た用紙を定着する画像定着部
であり、画像定着部743は一対の熱圧力ローラ744および
745を有する。
第2図以下に従って、本発明に係る画像処理回路につ
いて詳述する。本回路は、フルカラーの原稿を、図示し
ないハロゲンランプや蛍光灯等の照明源で露光し、反射
カラー像をCCD等のカラーイメージセンサで撮像し、得
られたアナログ画像信号をA/D変換器等でデジタル化
し、デジタル化されたフルカラー画像信号を処理、加工
し、図示しない熱転写型カラープリンター、インクジエ
ツトカラープリンター、レーザービームカラープリンタ
ー等に出力しカラー画像を得るカラー画像複写装置、ま
たは予めデジタル化されたカラー画像信号をコンピユー
ター、他のカラー画像読取装置、あるいは、カラー画像
送信装置等より入力し、合成等の処理を行い、前述のカ
ラープリンターに出力するカラー画像出力装置等に適用
されるものである。
原稿は、まず図示しない露光ランプにより照射され、
反射光はカラー読み取りセンサ500aにより画像ごとに色
分解されて読み取られ、増幅回路501aで所定レベルに増
幅される。533aはカラー読み取りセンサを駆動するため
のパルス信号を供給するCCDドライバーであり、必要な
パルス源はシステムコントロールパルスジエネレータ53
4aで生成される。
第3図にカラー読み取りセンサおよび駆動パルスを示
す。第3図(a)は本例で使用されるカラー読み取りセ
ンサであり、主走査方向を5分割して読み取るべく63.5
μmを1画素として(4dot/inch(以下dpiという))、
1024画素、すなわち図の如く1画素を主走査方向にG,B,
Rで3分割しているので、トータル1024×3=3072の有
効画素数を有する。一方、各チツプ58〜62は同一セラミ
ツク基板上に形成され、センサの1,3,5番目(58a,60a,6
2a)は同一ラインLA上に、2,4番目はLAとは4ライン分
(63.5μm×4=254μm)だけ離れたラインLB上に配
置され、原稿読み取り時は、矢印AL方向に走査する。
各5つのCCDのうち1,3,5番目は駆動パルス群ODRV118a
に、2,4番目はEDRV119aにより、それぞれ独立にかつ同
期して駆動される。ODRV118aに含まれるO01A,O02A,ORS
とEDRV119aに含まれるE01A,E02A,ERSはそれぞれ各セン
サ内での電荷転送クロツク、電荷リセツトパルスであ
り、1,3,5番目と2,4番目との相互干渉やノイズ制限のた
め、お互いにジツタにないように全く同期して生成され
る。このため、これらパルスは1つの基準発振源OSC558
a(第2図)から生成される。
第4図(a)はODRV118a,EDRV119aを生成する回路ブ
ロツク、第4図(b)はタイミングチヤートであり、第
2図システムコントロールパルスジエネレータ534aに含
まれる。単一のOSC558aより発生される原クロツクCLK0
を分周したクロツクK0135aはODRVとEDRVの発生タイミン
グを決める基準信号SYNC2,SYNC3を生成するクロツクで
あり、SYNC2,SYNC3はCPUバスに接続された信号線22によ
り設定されるプリセツタブルカウンタ64a,65aの設定値
に応じて出力タイミングが決定され、SYNC2,SYNC3は分
周器66a,67aおよび駆動パルス生成部68a,69aを初期化す
る。すなわち、本ブロツクに入力されるHSYNC118を基準
とし、全て1つの発振源OSC558aより出力されるCLK0お
よび全て同期して発生している分周クロツクにより生成
されているので、ODRV118aとEDRV119aのそれぞれのパル
ス群は全くジツタのない同期した信号として得られ、セ
ンサ間の干渉による信号の乱れを防止できる。
ここで、お互いに同期して得られたセンサ駆動パルス
ODRV118aは1,3,5番目のセンサ58a,60a,62aに、EDRV119a
は2,4番目のセンサ59a,61aに供給され、各センサ58a,59
a,60a,61a,62aからは駆動パルスに同期してビデオ信号V
1〜V5が独立に出力され、第2図に示される各チヤンネ
ル毎で独立の増幅回路501−1〜501−5で所定の電圧値
に増幅され、同軸ケーブル101aを通して第3図(b)の
OOS129aのタイミングでV1,V3,V5がEOS134aのタイミング
でV2,V4の信号が送出されたビデオ画像処理回路に入力
される。
ビデオ画像処理回路に入力された原稿を5分割に分け
て読み取って得られたカラー画像信号は、サンプルホー
ルド回路S/H502aにてG(グリーン),B(ブルー),R
(レツド)の3色に分離される。従ってS/Hされたのち
は3×5=15系統の信号処理される。
S/H回路502aにより、各色R,G,B毎にサンプルホールド
されたアナログカラー画像信号は、次段A/D変換回路503
aで各1〜5チヤンネルごとでデジタル化され、各1〜
5チヤンネル独立に並列で、次段に出力される。
さて、本実施例では前述したように4ライン分(63.5
μm×4=254μm)の間隔を副走査方向に持ち、かつ
主走査方向に5領域に分割した5つの千鳥状センサで原
稿読み取りを行っているため、先行走査しているチヤン
ネル2,4と残る1,3,5では読み取る位置がズレている。そ
こでこれを正しくつなぐかてみ、複数ライン分のメモリ
を備えたズレ補正回路504aによって、そのズレ補正を行
っている。
次に、第5図(a)を用いて黒補正/白補正回路506a
における黒補正動作を説明する。第5図(b)のように
チヤンネル1〜5の黒レベル出力はセンサに入力する光
量が微少の時、チツプ間、画素間のバラツキが大きい。
これをそのまま出力し画像を出力すると、画像のデータ
部にスジやムラが生じる。そこで、この黒部の出力バラ
ツキを補正する必要が有り、第5図(a)のような回路
で補正を行う。原稿読取り動作に先立ち、原稿走査ユニ
ツトを原稿台先端部の非画像領域に配置された均一濃度
を有する黒色板の位置へ移動し、ハロゲンを点灯し黒レ
ベル画像信号を本回路に入力する。ブルー信号BINに関
しては、この画像データの1ライン分を黒レベルRAM78a
に格納すべく、セレクタ82aでAを選択()、ゲート8
0aを閉じ()、81aを開く。すなわち、データ線は151
a→152a→153aと接続され、一方RAM78aのアドレス入力1
55aには▲▲で初期化され、VCLKをカウント
するアドレスカウンタ84aの出力154aが入力されるべく
セレクタ83aに対するが出力され、1ライン分の黒レ
ベル信号がRAM78aの中に格納される(以上黒基準値取込
みモードと呼ぶ)。
画像読み込み時には、RAM78aはデータ読み出しモード
となり、データ線153a→157aの経路で減算器79aのB入
力へ毎ライン、1画素ごとに読み出され入力される。す
なわち、この時ゲート81aは閉じ()、80aは開く
()。また、セレクタ86aはA出力となる。従って、
黒補正回路出力156aは、黒レベルデータDK(i)に対
し、例えばブルー信号の場合BIN(i)−DK(i)=B
OUT(i)として得られる(黒補正モードと呼ぶ)。同
ようにグリーンGIN,レツドRINも77aG,77aRにより同様の
制御が行われる。また、本制御のための各セレクタゲー
トの制御線,,,,は、CPU22(第2図)のI
/Oとして割り当てられたラツチ85aによりCPU制御で行わ
れる。なお、セレクタ82a,83a,86aをB選択することに
よりCPU22によりRAM78aをアクセス可能となる。
次に、第6図で黒補正/白補正回路506aにおける白レ
ベル補正(シエーデイング補正)を説明する。白レベル
補正は原稿走査ユニツトを均一な白色板の位置に移動し
て照射した時の白色データに基づき、照明系、光学系や
センサの感度バラツキの補正を行う。基本的な回路構成
を第6図(a)に示す。基本的な回路構成は第5図
(a)と同一であるが、黒補正では減算器79aにて補正
を行っていたのに対し、白補正では乗算器79′aを用い
る点が異なるのみであるので同一部分の説明は省く。
色補正時に、原稿を読み取るためのCCD(500a)が均
一白色板の読み取り位置(ホームポジシヨン)にある
時、すなわち、複写動作または読み取り動作に先立ち、
図示しない露光ランプを点灯させ、均一白レベルの画像
データを1ライン分の補正RAM78′aに格納する。例え
ば、主走査方向A4長手方向の幅を有するとすれば、16pe
l/mmで16×297mm=4752画素、すなわち少なくともRAMの
容量は4752バイトであり、第6図(b)のごとく、i画
素目の白色板データWi(i=1〜4752)とするとRAM7
8′aには第6図(c)のごとく、各画素毎の白色板に
対するデータが格納される。
一方、Wiに対し、i番目の画素の通常画像の読み取り
値Diに対し補正後のデータDo=Di×FFH/Wiとなるべきで
ある。そこでCPU22より、ラツチ85′a′,′,
′,′に対しゲート80′a,81′aを開き、さらにセ
レクタ82′a,83′a,86′aにてBが選択されるよう出力
し、RAM78′aをCPUアクセス可能とする。次に、第6図
(d)に示す手順でCPU22は先頭画素Woに対しFFH/Wo,W1
に対しFF/W1…と順次演算してデータの置換を行う。色
成分画像のブルー成分に対し終了したら(第6図(d)
StepB)同様にグリーン成分(StepG)、レツド成分(St
epR)と順次行い、以後、入力される原画像データDiに
対してDo=Di×FFH/Wiが出力されるようにゲート80′a
が開(′)、81′aが閉(′)、セレクタ83′a,8
6′aはAが選択され、RAM78′aから読み出された係数
データFFH/Wiは信号線153a→157aを通り、一方から入力
された原画像データ151aとの乗算がとられ出力される。
以上のごとく、画像入力系の黒レベル感度、CCDの暗
電流バラツキ、各センサー間感度バラツキ、光学系光量
バラツキや白レベル感度等種々の要因に基づく、黒レベ
ル、白レベルの補正を行い、主走査方向にわたって、
白,黒とも各色ごとに均一に補正された画像データBOUT
101,GOUT102,ROUT103が得られる。ここで得られた白お
よび黒レベル補正された各色分解画像データは、不図示
の操作部からの指示により特定の色濃度、あるいは特定
の色比率を有する画像上の画素を検出して、同じく操作
部より指示される他の色濃度、あるいは色比率にデータ
変換を行う色変換回路Bに送出される。
<色変換> 第7図は色変換(階調色変換と濃度色変換)ブロツク
図である。第7図の回路は8ビツトの色分解信号RIN,G
IN,BIN(1b〜3b)に対してCPU20によってレジスタ6bに
設定された任意の色を判定する色検出部5b、複数ケ所に
対して色検出、色変換を行うためのエリア信号Ar4b、前
記色検出部により出力され“特定色である”という信号
(以下ヒツト信号と呼ぶ)を主走査、副走査方向(第7
図の例では副走査方向のみ)に拡げる処理を行うライン
メモリ10b〜11b、ORゲート12b、拡げられたヒツト信号3
4bと非矩形信号(矩形を含む)BHi27bより生成される色
変換イネーブル信号33b、イネーブル信号33bと入力色分
解データ(RIN,GIN,BIN1b〜3b)、エリア信号Ar4の同期
合わせのためのラインメモリ13b〜16b、デイレイ回路17
b〜20b、イネーブル信号33b、同期合わせされた色分解
データ(RIN′,GIN′,BIN′21b〜23b)、エリア信号A
r′24bおよびCPU20により、レジスタ26bに設定された色
変換後の色データに基づいて色変換を行う色変換部25
b、色変換処理された色分解データ(ROUT,GOUT,BOUT 2
8b〜30b)、ROUT,GOUT,BOUTに同期して出力するヒツト
信号HOUT31bより構成される。
次に、階調色判定および階調色変換のアルゴリズムの
概要を述べる。ここに階調色判定、階調色変換とは、色
判定、色変換を行うにあたって同一色相の色に対し、濃
度値を保存して色変換を行うべく同一色相の色判定、同
一色相の色変換を行うことである。
同じ色(ある色相)は、例えばレツド信号R1とグリー
ン信号G1とブルー信号B1との比が等しいことが知られて
いる。
そこで色変換したい色の内1つ(ここでは最大値色、
以下主色と呼ぶ)のデータM1を選び、それと他の2色の
データとの比を求める。例えば、主色がRの時はM1=R1
とし、 を求める。
そして入力データRi,Gi,Biに対し、 M1×γ≦Ri≦M1×γ (3) 但し、α11≦1 α22≧1 が成り立っているものを色変換する画素と判定する。
さらに色変換後のデータ(R2,G2,B2)も、そのデータ
の内の主色(ここでは最大値色)のデータM2と他の2色
のデータとの比を求める。
例えばG2が主色の時は、M2=G2とし、 を求める。
そして、入力データの主色M1に対して、 を求める。
もし、データが色変換画素であれば、 を出力、 色変換画素でなければ、(Ri,Gi,Bi)を出力する。
これにより、階調を持った同色相の部分を全て検出
し、階調に応じた色変換データを出力することが可能に
なる。
第8図は色判定回路の一例を示すブロツク図である。
この部分は色変換する画素を検出する部分である。
この図において、50bはRIN b1,GIN b2,BIN b3の入
力データをスムージングするスムージング部、51bはス
ムージング部の出力の1つ(主色)を選択するセレクタ
52bR,52bG,52bBはセレクタ51bの出力と固定値R0,G0,B0
の一方を選択するセレクタ、54bR,54bG,54bBはORゲー
ト、63b,64bR,64bG,64bBは、それぞれエリア信号Ar10,A
r20に基づいてセレクタ51b,52bR,52bG,52bBにセレクト
信号をセツトするためのセレクタ、56bR,56bG,56bBと57
bR,57bG,57bBとはそれぞれの上限と下限の計算をする乗
算器である。
また、CPU20が設定するそれぞれの上限比率レジスタ5
8bR,58bG,58bB、下限比率レジスタ59bR,59bG,59bBはそ
れぞれエリア信号Ar30に基づいて複数のエリアに対して
色検出するためのデータをセツトできる。
ここで、Ar10,Ar20,Ar30は、第7図Ar4bを基に作った
信号で、それぞれ必要な段数のDF/Fが入っている。また
61bはANDゲート、62bはORゲート、67bはレジスタであ
る。
次に、実際の動きの説明を行う。RIN b1,GIN b2,B
IN b3をそれぞれスムージングしたデータR′,G′,B′
の内の1つを、CPU20がセツトするセレクト信号S1によ
りセレクタ51bでセレクトして、主色データが選ばれ
る。ここで、CPU20はレジスタ65b,66bにそれぞれ異なる
データA,Bをセツトし、セレクタ63bがAr10信号に応じて
A,BのいずれかをセレクトしS1信号としてセレクタ51bに
入力する。
このように、レジスタを65b,66bと2つ用意し、異な
るデータをセレクタ63bのA,Bに入力し、エリア信号Ar10
がそのいずれかをセレクトする構成により、複数のエリ
アに対して別々の色検出を行うことができる。このエリ
ア信号Ar10は矩形領域のみでなく、非矩形領域について
の信号であってもよい。
次のセレクタ52bR,52bG,52bBでは、CPU20がセツトす
るR0,G0,B0かセレクタ51bで選ばれた主色データのいず
れかが、デコーダ53bの出力53ba〜53bcと固定色モード
信号S2とにより生成されるセレクト信号によりセレクト
される。なお、セレクタ64bR,64bG,64bBは、エリア信号
Ar20に応じてA,Bのいずれかを選択することにより、セ
レクタ63bの場合同様、複数のエリアに対する異なる色
の検出を行うことができるようにしている。ここで、
R0,G0,B0は従来の色変換(固定色モード)および階調色
判定における主色の時に選択され、主色データは階調色
変換の主色以外の色の時選択される。
なお、オペレータはこの固定色判定と階調色判定との
選択を操作部から自由に設定できる。あるいは、例えば
デジタイザのような入力装置から入力された色データ
(色変換前の色のデータ)によりソフトで変えることも
可能である。
これらのセレクタ52bR,52bG,52bBの出力と、CPU20に
より設定された上限比率レジスタ58bR,58bG,58bB、下限
比率レジスタ59bR,59bG,59bBとから、それぞれR′,
G′,B′の上限値および下限値が乗算器56bR,56bG,56bB
および57bR,57bG,57bBにより計算されて、ウインドウコ
ンパレータ60bR,60bG,60bBに上下限値として設定され
る。
ウインドウコンパレータ60bR,60bG,60bBで主色のデー
タがある範囲に入り、かつ主色外の2色がある範囲内に
入っているか否かがANDゲート61bにて判定される。レジ
スタ67bは判定部のイネーブル信号68bにより判定信号に
かかわらず“1"をたてることが可能である。その場合に
は“1"をたてた部分は変換すべき色が存在することとな
る。
以上の構成により固定色判定または階調色判定が複数
のエリアに対して可能になる。
第9図は色変換回路の一例のブロツク図である。この
回路により色判定部5bの出力7bに基づいて色変換された
信号もしくは元の信号が選択される。
第9図において色変換部25bはセレクタ111b、変換後
の色の主色データ(ここでは最大値)に対する各々の比
を設定するレジスタ112bR1,112bR2,112bG1,112bG2,112b
B1,112bB2,乗算器113bR,113bG,113bB、セレクタ114bR,1
14bG,114bB,セレクタ115bR,115bG,115bB、ANDゲート32
b、第7図エリア信号Ar′24に基づいて生成されるAr50,
Ar60,Ar70によりCPU20よりセツトされるデータをセレク
タ111b、乗算器113bR,113bG,113bB、セレクタ114bR,114
bG,114bBにセツトするセレクタ117b,112bR,112bG,112
bB,116bR,116bG,116bB、デイレイ回路118bにより構成さ
れる。
次に実際の動きの説明を行う。
セレクタ111bは、入力信号RIN′21b,GIN′22b,BIN′2
3bのうちの1つ(主色)をセレクト信号S5に応じて選択
する。ここで信号S5はCPU20により設定された2つのデ
ータに対しエリア信号Ar40がセレクタ117bをA,Bのいず
れかに選択することにより発生する。このようにして、
複数のエリアに対する色変換処理が可能となる。
セレクタ111bにより選択された信号は乗算器113bR,11
3bG,113bBにおいてCPU20により設定されたレジスタ値と
の乗算が行われる。ここでもエリア信号Ar50が2つのレ
ジスタ値112bR1・112bR2,112bG1・112bG2,112bB1・112b
B2をそれぞれセレクタ112bR,112bG,112bBにより選択す
ることにより複数エリアに対して異なる色変換処理が可
能となる。
次にセレクタ114bR,114bG,114bBにて乗算の結果とCPU
20が設定した2つの固定値Ro′・Ro″,Go′・Go″,Bo′
・Bo″の内エリア信号Ar70によりセレクタ116bR,116bG,
116bBにおいて選択された固定値のいずれか一方がモー
ド信号S6により選ばれる。ここでもモード信号S6はS5と
同様の方法でエリア信号Ar60により選択されたものが用
いられる。
最後にセレクタ115bR,115bG,115bBにおいてセレクト
信号SB′を用いてRIN″,GIN″,BIN″(RIN′,GIN′,
BIN′を遅延させタイミング調整したもの)とセレクタ1
14bR,114bG,114bBの出力とのいずれかが選択され、
ROUT,GOUT,BOUTとして出力される。またヒツト信号HOUT
もROUT,GOUT,BOUTと同期して出力される。
ここでセレクタ信号SB′は、色判定結果34bと色変換
イネーブル信号BHi34bのANDをとったものに遅延をかけ
たものである。このBHi信号として例えば第10図の点線
のような非矩形イネーブル信号を入力すれば非矩形領域
に対して色変換処理を施すことができる。この場合エリ
ア信号としては一点鎖線の如き領域、つまり点線より求
められる左最上位(第10図a)、右最上位(第10図
b)、左最下位(第10図c)、左最下位(第10図d)の
座標により生成される。また、非矩形領域信号BHiはデ
ジタイザ等の入力装置より入力される。この非矩形イネ
ーブル信号を用いて色変換をする場合、イネーブルのエ
リアを変換させたい所の境界に沿って指定できるため、
従来の矩形を用いた色変換に比べて色検出のスレシヨー
ルドを拡げることができる。従ってより検出能力がアツ
プし精度のよい階調色変換された出力画像を得ることが
できる。
以上より色判定部5bの主色に応じた明度を持った色変
換(例えば赤色を青色に階調色変換する時薄い赤色は薄
い青色に、濃い赤色は濃い青色に変換)あるいは固定値
色色変換のいずれかを複数領域に対して自由に行うこと
ができる。
さらに後述するようにヒツト信号HOUTを基にして特定
色のエリア(非矩形or矩形)だけにモザイク処理、テク
スチヤー処理、トリミング処理、マスキング処理等を施
すことができる。
そして第2図に示すように色変換回路Bの出力103,10
4,105は、反射率に比例した画像データから濃度データ
に変換するための対数変換回路C、原稿上の文字領域と
ハーフトーン領域、網点領域を判別する文字画像領域分
離回路I、および本システムとケーブル135,136,137を
介して外部機器とのデータを交信するための外部機器イ
ンターフエースMに送出される。
次に、入力された光量に比例したカラー画像データ
は、人間の目に比視感度特性に合わせるための処理を行
う対数変換回路C(第2図)に入力される。
ここでは、白=00H,黒=FFHとなるべく変換され、更
に画像読み取りセンサーに入力される画像ソース、例え
ば通常の反射原稿と、フイルムプロジエクター等の透過
原稿、また同じ透過原稿でもネガフイルム、ポジフイル
ムまたはフイルムの感度,露光状態で入力されるガンマ
特性が異なっているため、第11図(a),(b)に示さ
れるごとく、対数変換用のLUT(ルツクアツプテーブ
ル)を複数有し、用途に応じて使い分ける。切り換え
は、信号線lg0,lg1,lg2により行われ、CPU22のI/Oポー
トとして、操作部等からの指示入力により行われる(第
2図)。ここで各B,G,Rに対して出力されるデータは、
出力画像の濃度値に対応しており、B(ブルー),G(グ
リーン),R(レツド)の各信号に対して、それぞれY
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)のトナー量に
対応するので、これ以後の画像データは、イエロー,マ
ゼンタ,シアンと対応づける。
次に、対数変換により得られる原稿画像からの各色成
分画像データ、すなわちイエロー成分,マゼンタ成分,
シアン成分に対して、色補正回路Dにて次に記すごとく
色補正を行う。カラー読み取りセンサーに一画素ごとに
配置された色分解フイルターの分光特性は、第13図に示
す如く、斜線部のような不要透過領域を有しており、一
方、例えば転写紙に転写される色トナー(Y,M,C)も第1
4図のような不要吸収成分を有することはよく知られて
いる。そこで、各色成分画像データYi,Mi,Ciに対し、 なる各色の一次式を算出し色補正を行うマスキング補正
はよく知られている。更にYi,Mi,Ciにより、Min(Yi,M
i,Ci)(Yi,Mi,Ciのうちの最小値)を算出し、これをス
ミ(黒)として、後に黒トナーを加える(スミ入れ)操
作と、加えた黒成分に応じて各色材の加える量を減じる
下色除去(UCR)操作もよく行われる。第12図(a)
に、マスキング,スミ入れ,UCRを行う色補正回路Dの回
路構成を示す。本構成において特徴的なことは マスキングマトリクスを2系統有し、1本の信号線の
“1/0"で高速に切り換えることができる、 UCRの有り,なしが1本の信号線“1/0"で、高速に切
り換えることができる、 スミ量を決定する回路を2系統有し、“1/0"で高速に
切り換えることができる、 という点にある。
まず画像読み取りに先立ち、所望の第1のマトリクス
係数M1,第2のマトリクス係数M2をCPU22に接続されたバ
スより設定する。本例では であり、 はレジスタ87d〜95dに、 はレジスタ96d〜104dに設定されている。
また、111d〜122d,135d,131d,136dはそれぞれセレク
ターであり、S端子=“1"の時Aを選択、“0"の時Bを
選択する。従ってマトリクス を選択する場合切り換え信号MAREA364=“1"に、マトリ
クスM2を選択する場合“0"とする。
また123dはセレクターであり、選択信号C0,C1(366
d),367d)により第12図(b)の真理値表に基づき出力
a,b,cが得られる。選択信号C0,C1およびC2は、出力され
るべき色信号に対応し、例えばY,M,C,Bkの順に(C2,C1,
C0)=(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)、
更にモノクロ信号として(0,1,1)とすることにより所
望の色補正された色信号を得る。いま(C0,C1,C2)=
(0,0,0)、かつMAREA=“1"とすると、セレクタ123dの
出力(a,b,c)には、レジスタ87d,88d,89dの内容、従っ
て(aY1,−bM1,−CC1)が出力される。一方、入力信号Y
i,Mi,CiよりMin(Yi,Mi,Ci)=kとして算出される黒成
分信号374dは137dにてY=ax−b(a,bは定数)なる一
次変換をうけ、減算器124d,125d,126dのB入力に入力さ
れる。各減算器124d〜126dでは、下色除去としてY=Yi
−(ak−b),M=Mi−(ak−b),C=Ci−(ak−b)が
算出され、信号線377d,378d,379dを介して、マスキング
演算のための乗算器127d,128d,129dに入力される。
乗算器127d,128d,129dには、それぞれA入力には(a
Y1,−bM1,−CC1)、B入力には上述した〔Yi−(ak−
b),Mi−(ak−b),Ci−(ak−b)〕=〔Yi,Mi,Ci〕
が入力されているので同図から明らかなように、出力D
OUTにはC2=0の条件(YorMorC)でYOUT=Yi×(aY1
+Mi×(−bM1)+Ci×(−CC1)が得られ、マスキング
色補正,下色除去の処理が施されたイエロー画像データ
が得られる。同様にして、 MOUT=Yi×(−aY2)+Mi×(−bM2)+Ci×(−
CC2) COUT=Yi×(−aY3)+Mi×(−bM3)+Ci×(−
CC3) がDOUTに出力される。色選択は、出力すべきカラープリ
ンターへの出力順に従って(C0,C1,C2)により第12図
(b)の表に従ってCPU22により制御される。レジスタ1
05d〜107d,108d〜110dは、モノクロ画像形成用のレジス
タで、前述したマスキング色補正と同様の原理により、
MONO=k1Yi+l1Mi+m1Ciにより各色に重み付け加算によ
り得ている。
またBk出力時はセレクタ131dの切り換え信号として入
力されるC2(368)により、C2=1、従って、一次変換
器133dで、Y=cx−dなる一次変換を受けてセレクター
131dより出力される。また、BkMJ110は後述する文字画
像領域分離回路Iの出力に基づき、黒い文字の輪郭部に
出力する黒成分信号である。色切換信号C0′,C1′,C2
366〜368は、CPUバス22に接続された出力ポート501より
設定され、MAREA364は領域信号発生回路364より出力さ
れる。ゲート回路150d〜153dは、後述する2値メモリ回
路(ビツトマツプメモリ)L537より読み出された非矩形
の領域信号DHi122によりDHi=“1"の時、信号C0′,
C1′,C2′=“1,1,0"となって、自動的にmonoの画像の
ためのデータが出力されるように制御する回路である。
<文字画像領域分離回路> 次に文字画像領域分離回路Iは、読み込まれた画像デ
ータを用い、その画像データが文字であるか、画像であ
るか、また、有彩色であるか無彩色であるかを判定する
回路である。その処理の流れについて第15図を用いて説
明する。
色変換Bより文字画像領域分離回路Iに入力されるレ
ツド(R)103、グリーン(G)104、ブルー(B)105
は、最小値検出回路MIN(R,G,B)101Iおよび最大値検出
回路Max(R,G,B)102Iに入力される。それぞれのブロツ
クでは、入力するR,G,Bの3種類の輝度信号から最大
値,最小値が選択される。選択されたそれぞれの信号
は、減算回路104Iでその差分を求める。差分が大、すな
わち入力されるR,G,Bが均一でないことでない場合、白
黒を示す無彩色に近い信号でなく何らかの色にかたよっ
た有彩色であることを示す。当然この値が小さければ、
R,G,Bの信号がほぼ同程度のレベルであることであり、
なにかの色にかたよった信号でない無彩色信号であるこ
とがわかる。この差分信号はグレイ信号GR124としデイ
レイ回路Qに出力される。また、この差分をCPUにより
レジスター111Iに任意にセツトされた閾値とコンパレー
タ112Iで比較し、比較結果をグレイ判定信号GRBi126と
しデイレイ回路Qに出力する。これらのGR125,GRBi126
の信号は、デイレイ回路Qで他の信号との位相を合わせ
た後、後述する文字画像補正回路Eへ入力され処理判定
信号として用いられる。
MIN(R,G,B)101Iで求められた最小値信号は、他にエ
ツジ強調回路103Iに入力されるエツジ強調回路では、主
走査方向の前後画素データを用い以下の演算を行うこと
によりエツジ強調が行われている。
DOUT:エツジ強調後の画像データ Di :i番目の画素データ なお、エツジ強調は必ずしも上の方法に限らず他の公
知の技術を用いても良い。主走査方向に対しエツジ強調
された画像信号は、次に5×5および3×3のウインド
ウ内の平均値算出が、5×5平均109I、3×3平均110I
で行われる。ラインメモリ105I〜108Iは、平均処理を行
うための副走査方向の遅延用メモリである。5×5平均
109Iで算出された5×5平均値は次にやはり図示されて
いないCPUBUSに接続されたオフセツト部に独立にセツト
されたオフセツト値と加算器115I,119I,124Iで加算され
る。加算された5×5平均値はリミツタ1 113I、リミ
ツタ2 118I,リミツタ3 123Iに入力される。各リミ
ツタは、図示しないCPUBUSで接続されており、それぞれ
独立にリミツタ値がセツトできる様構成されており、5
×5平均値が設定リミツタ値より大きい場合、出力はリ
ミツタ値でクリツプされる。各リミツタからの出力信号
は、それぞれコンパレータ1 116I、コンパレータ2
121I、コンパレータ3 126Iに入力される。まず、コン
パレータ1 116Iでは、リミツタ1 113Iの出力信号と
3×3平均110Iからの出力とで比較される。比較された
コンパレータ1 116Iの出力は、後述する網点領域判別
回路122Iからの出力信号と位相を合わすべくデイレイ回
路117Iに入力される。この2値化された信号は、任意の
濃度以上でMTFによるつぶれ、かつ、とびを防止するた
めに平均値での2値化を行っており、また網点画像の網
点を2値化で検出しないよう、網点画像の高周波成分を
カツトするため、3×3のローパスフイルターを介して
いる。次にコンパレータ2(121I)の出力信号は、後段
にある網点領域判別回路122Iで判別できるよう、画像の
高周波成分を検出すべくスルー画像データとの2値化が
行われている。網点領域判別回路122Iでは、網点画像が
ドツトの集まりで構成されているため、エツジの方向か
らドツトであることを確認し、その周辺のドツトの個数
をカウントすることにより検出している。網点領域判別
回路122Iについての詳細な説明は本特許の主旨でないの
で省略する。
このようにして網点領域判別回路で判別した結果と前
記デイレイ回路117からの信号とでORゲート129Iをとっ
た後誤判定除去回路130Iで誤判定を除去した後ANDゲー
ト132Iに出力する。この誤判定除去回路130Iでは、文字
等は細く画像は広い面積が存在する特性を生かし2値化
された信号に対し、まず、画像域を細らせ、孤立して存
在する画像域をとる。具体的には、中心画素xijに対
し、周辺1mm角のエリア内に1画素でも画像以外の画素
が存在する時、中心画素は画像外域と判定する。このよ
うに孤立点の画像域を除去した後、細った画像域を元に
もどすべく太らせ処理が行われる。同様に網点判別回路
122Iの出力は直接誤判定除去回路131Iに入力され細らせ
処理、太らせ処理が行われる。ここで細らせ処理のマス
クサイズは、太らせ処理のマスクサイズと同じか、もし
くは太らせ処理の方を大とすることにより、太らせた時
の判定結果がクロスするようになっている。具体的に
は、誤判定除去回路130I,131I共に17×17画素のマスク
で細らせた後、さらに5×5のマスクで細らせ、次に、
34×34画素のマスクで太らせ処理が行われている。誤判
定除去回路131Iからの出力信号SCRN信号127は後述する
文字画像補正回路Eで網点判定部のみスムージング処理
が行い、読み取り画像のモアレを防止するための判別信
号である。
次にコパレータ3 126Iからの出力信号は後段で文字
をシヤープに処理すべく入力画像信号の輪郭を抽出して
いる。抽出方法としては、2値化されたコンパレータ3
126Iの出力に対し5×5のブロツクでの細らせ処理、
および太らせ処理を行い太らせた信号と細らせた信号の
差分域を輪郭とする。このような方法により抽出した輪
郭信号は、誤判定除去回路130Iから出力されるマスク信
号との位相を合わせるべくデイレイ回路128Iを介した
後、ANDゲート132Iで輪郭信号はマスク信号で画像と判
定した部分での輪郭信号をマスクし、本来の文字部にお
ける輪郭信号のみを出力する。ANDゲート132Iからの出
力は次に輪郭再生成部133Iに出力される。
<輪郭再生成部> 輪郭再生成部133Iは文字輪郭部と判定されなかった画
素を周辺の画素の情報をもとにして文字輪郭部とする処
理を行い、その結果MjAr124を文字画像補正回路Eに送
り後述の処理を行う。
具体的には第16図に示すごとく太文字(同図(a))
に関しては文字判定部として同図(b)の点線部が文字
と判定され後述する処理が施されるが、細文字(同図
(c))に関しては文字部が同図(d)の点線部に示す
ようになり後述する処理を施すと誤判定により見苦しく
なることがある。これを防ぐため文字と判定されなかっ
た所に関し周囲の情報に基づき文字部とする処理を行
う。具体的には斜線部を文字部にすることにより文字部
は同図(e)点線部に示すようになり、検出が困難なく
らい細い文字に関しても誤判定を減少させることができ
画質向上につながる。
第17図は周囲の情報をどのように用いて注目画素を文
字部に再生成するかを示した図である。(a)〜(d)
は3×3ブロツクで注目画素を中心に縦・横・斜めの両
方が文字部(S1,S2ともに“1")の時注目画素の情報に
かかわらず注目画素を文字部とするものである。一方
(e)〜(h)は5×5ブロツクで注目画素を中心に1
画素おいて縦・横・斜めの両方が文字部(S1,S2とも
“1")注目画素の情報にかかわらず注目画素を文字部と
するものである。このように2段がまえ(複数種類のブ
ロツク)の構造をもつことにより幅広いエラーに対応可
能になっている。
第18図、第19図は第17図の処理を実現するための回路
である。第18図、第19図の回路はラインメモリ164i〜16
7i、注目画素の周囲の情報を得るためのDF/F104i〜126
i、第17図(a)〜(h)を実現するためのANDゲート14
6i〜153iおよびORゲート154iより構成される。
4個のラインメモリと23個のDF/Fより第17図(a)〜
(h)のS1,S2の情報が取り出される。さらに146i〜153
iが(a)〜(h)のそれぞれの処理に対応しているレ
ジスタ155i〜162iによりそれぞれ独立にイネーブル、デ
イスイネーブルを制御できる。
AND回路146i〜153iと第17図(a)〜(h)の対応関
係は以下の通りである。
第20図は、ラインメモリ164i〜167iの▲▼(EN
1)と▲▼(EN2)のタイミングチヤートである。こ
れは等倍時はEN1とEN2は同じタイミングででるか、拡大
時(例えば200%〜300%)は▲▼を間引き2ライン
に1回書き込むようにする。これにより第17図(a)〜
(h)のサイズが拡がる。これは拡大時ここに入ってく
る情報は副走査方向にのみ拡大されたイメージでくるの
で(a)〜(h)のサイズを拡げてやることにより拡大
時も等倍イメージで処理を行うために行っている。
<文字画像補正回路> 文字画像補正回路Eは前述の文字画像領域分離回路I
で生成された判定信号に基づいて黒文字、色文字、網点
画像、中間調画像についてそれぞれ以下の処理を施す。
〔処理1〕黒文字に関する処理 〔1−1〕ビデオとしてスミ抽出で求められた信号BkMj
112を用いる 〔1−2〕Y,M,Cデータは多値の無彩色度信号GR125もし
くは設定値に従って減算を行う。一方、Bkデータは多値
の無彩色度信号GR125もしくは設定値に従って加算を行
う 〔1−3〕エツジ強調を行う 〔1−4〕なお黒文字は400線(400dpi)にてプリント
アウトする 〔1−5〕色残り除去処理を行う 〔処理2〕色文字に関する処理 〔2−1〕エツジ強調を行う 〔2−2〕なお色文字は400線(400dpi)にてプリント
アウトする 〔処理3〕網点画像に関する処理 〔3−1〕モアレ対策のためスムージング(主走査に2
画素)を行う 〔処理4〕中間調画像に関する処理 〔4−1〕スムージング(主走査方向に2画素ずつ)ま
たはスルーの選択を可能とする。
次に上記処理を行う回路について説明する。
第21図は文字画像補正部Eのブロツク図である。
第21図の回路は、ビデオ入力信号111またはBkMj 112
を選択するセレクタ6e,そのセレクタを制御する信号を
生成するANDゲート6e′、後述する色残り除去処理を行
うブロツク16e,同処理のイネーブル信号を生成するAND
ゲート16e′,GR信号125とI/Oポートの設定値10eの乗算
を行う乗算器9e′,乗算結果10eまたはI/Oポートの設定
値7eを選択するセレクタ11e,セレクタ6eの出力13eと11e
の出力14eの乗算を行う乗算器15e,XORゲート20e,ANDゲ
ート22e,加減算器24e,1ラインデータを遅延させるライ
ンメモリ26e,28e,エツジ強調ブロツク30e,スムージング
ブロツク31e,スルーデータまたはスムージングデータを
選択するセレクタ33e,同セレクタの制御信号の同期あわ
せのためのデイレイ回路32e,エツジ強調の結果またはス
ムージングの結果を選択するセレクタ42e,同セレクタの
制御信号の同期あわせのためのデイレイ回路36eおよびO
Rゲート39e,ANDゲート41e,文字判定部に対して400戦(d
pi)信号(“L"出力)を出力するためのインバータ回路
44e,AND回路46e,OR回路48eおよびビデオ出力113とLCHG4
9eの同期合わせのためのデイレイ回路43eより構成され
る。また文字画像補正部EはI/Oポート1eを介してCPUバ
ス22と接続されている。
以下〔1〕黒文字部のエツジの周囲に残る色信号を除
去する色残り除去処理と黒文字部判定部のY,M,Cデータ
に対してある割合で減算し、Bkデータに対してはある割
合で加算を行う部分、〔2〕文字部に対してエツジ強
調、網判定部にスムージング、その他の階調画像はスル
ーデータを選択する部分、〔3〕文字部に対してはLCHG
信号を“L"にする(400dpiでプリントする)部分の3つ
に分けそれぞれについて説明する。
〔1〕色残り除去処理および加減算処理 ここでは無彩色であるという信号GRBi126と文字部で
あるという信号MjAR124の両方がアクテイブである所、
つまり黒文字のエツジ部とその周辺部に対する処理であ
って、黒文字のエツジ部からはみ出しているY,M,C成分
の除去と、エツジ部のスミ入れを行っている。
次に具体的な動作説明を行う。
この処理は文字部判定を受け(MjAR124=“1")、黒
文字であり(GRBi126=“1")からカラーモードである
(DHi122=“0")場合にのみ行われる。したがって、ND
(白黒)モード(DHi=“1")、色文字(GRBi=“0")
の時には行われないようになっている。
記録色のY,M,Cいずれかについての原稿スキヤン時は
セレクタ6eにてビデオ入力111が選択(I/O−6(5e)に
“0"セツト)される。15e,20e,22e,17eではビデオ8eよ
り減算するデータが生成される。
例えばI/O−3 12eにて“0"がセツトされているとす
ると、セレクタ出力データ13eとI/O−17eにセツトされ
た値との乗算が乗算器15eで行われる。ここで13eに対し
0〜1倍のデータ18eが生成される。レジスタ9e,25eに
1を立てることにより、18eの2の補数データが17e,20
e,22eにて生成される。最後に加減算器24eにて8eと23e
の加算23eは2つの補数なので実際は17e−8eの減算が行
われ25eより出力される。
I/O−3 12eにて“1"がセツトされた時はセレクタ11
eにてBデータがセレクトされる。
この時は文字画像領域分離回路Iで生成される多値の
無彩色信号GR125(無彩色に近ければ大きな値をとる信
号)にI/O−2 10eでセツトされた値を9eにて乗算した
ものを13eの乗数として用いる。このモードを用いる時
はY,M,Cの色毎に独立に係数をかえられかつ無彩色度に
応じて減算量をかえられる。
記録色Bkスキヤン時は、セレクタ6eにてBkMj112が選
択(I/O−6 5eに“1"セツト)される。15e,20e,22e,1
7eではビデオ17eに加算するデータが生成される。上記
Y,M,C時と異なる点はI/O−4,9eに“0"をセツトすること
でこれにより23e=8e,Ci=0となり、17e+8eが25eより
出力される。係数14eの生成の仕方はY,M,C時と同様であ
る。また、I/O−3 12eに“1"がセツトされたモードの
時は、係数が無彩色度に応じてかわる。具体的には無彩
色度が大きい時加算量が大きく、小さい時は小さくな
る。
この処理を図に示したのが第22図である黒文字Nの斜
線部を拡大したものが(a),(c)である。Y,M,Cデ
ータに対しては文字信号部が“1"である所はビデオから
の減算が(同図(b))、Bkデータに対しては文字信号
部が“1"である所はビデオに対して加算が(同図
(d))行われる。この図では13e=18eつまり文字部の
Y,M,Cデータは0、Bkデータはビデオの2倍の場合の例
である。
この処理により黒文字の輪郭部はほぼ黒単色で打たれ
るが、輪郭信号の外にあるY,M,Cデータ第22図(b)に
示した*印は色残りとして文字の回りに残ってしまい見
苦しい。
その色残りをとるものが色除り除去処理である。この
処理は文字部の領域を拡げた範囲にはいっており、か
つ、ビデオデータ13eがCPUがセツトするコパレート値よ
り小さい所、つまり文字部の外側で色残りがある可能性
を持っている画素について前後3画素または5画素の最
小値をとるようにする処理である。
次に回路を用いて説明を補足する。
第23図は文字部領域を拡げるようにする働きをする文
字領域拡大回路でDF/F 65e〜68eおよびANDゲート69e,7
1e,73e,75e、ORゲート77eより構成される。
I/Oポート70e,72e,74e,76eに全て“1"を立てた時はMj
Ar124が“1"であるものに対し、主走査方向に前後2画
素拡げた信号がI/Oポート70e,75e“0"、71e,73e“1"の
時は主走査方向に前後1画素拡げた信号がSig2 18eか
ら出力される。
次に、色残り除去処理回路16eについて説明する。
第24図は、色残り除去処理の回路図である。
第24図において、57eは入力信号13eに対し、注目画素
とその前後1画素の計3画素の最小値を選択する3画素
minセレクト回路、58eは入力信号13eに対し、注目画素
とその前後2画素の計5画素の最大値を選択する。5画
素minセレクト回路、55eは入力信号13eとI/O−18(54
e)の大小を比較するコンパレータで54eの方が大きい場
合に、1を出力する。61e,62eはセレクタ、53e,53′e
はORゲート、63eはNANDゲートである。
上記構成において、セレクタ60eはCPUバスからのI/O
−19の値に基づいて、3画素minか、5画素minかを選択
する。5画素minの方が色残り除去の効果が大きくな
る。これはオペレータのマニユアル設定またはCPUの自
動設定によりセレクトできる。
セレクタ62eは、NANDゲート63eの出力が“0"の時、す
なわちコンパレータ55eによりビデオデータ13eがレジス
タ値54eより小さいとされ、かつ文字部の信号を拡げた
範囲にはいっており17′eが1の場合にはA側が、そう
でない場合にはB側が選択される。(但し、このときレ
ジスタ52e,64eは“1"、レジスタ52′eは“0") B側が選択されたときは、スルーデータが8eとして出
力される。
EXCON50eは、例えば輝度信号を2値化した信号が入力
した時コンパレータ55eの代わりで用いることができ
る。
上記2つの処理を施した所を図に示したのが第25図で
ある。第25図(a)は黒文字Nで、第25図(b)は斜線
部の濃度データであるY,M,Cデータにおいて文字と判定
された領域、すなわち文字判定部(*2,*3,*6,*7)
は減算処理により0に、*1,*4は色残り除去処理によ
り*1←*0,*4←*5となり、その結果0になり、第
25図(c)が求められる。
一方、第25図(d)のようなBとデータについては、
文字判定部(*8,*9,*10,*11)に加算処理のみが施
され、第25図に示すような黒色の輪部の整った出力とな
る。
なお色文字については、第25図(f)に示すように変
更は加えられない。
〔2〕エツジ強調orスムージング処理 ここでは、文字判定部に対してはエツジ強調、網点部
に対してはスムージング、その他はスルーを出力する処
理が行われる。
文字部→MjAR124が“1"であるので、25e,27e,29eの3
ラインの信号より生成される3×3のエツジ強調30eの
出力がセレクタ42eにてセレクトされ、43eより出力され
る。なお、ここでエツジ強調は第26図に示すようなマト
リツクスと計算式から求められるものである。
網点部→SCRN35eが“1"、MjAR21eが“0"であるので27
eに対してスムージング31eがかけられたものが、セレク
タ33e、42eにて出力される。なお、ここでスムージング
は第27図に示すごとく、注目画素がVNの時(VN+VN+1
/2をVNのデータとする処理、つまり主走査2画素のスム
ージングである。これにより網点部に生じる可能性のあ
るモアレを防いでいる。
その他→その他の部分とは文字部(文字輪郭)でも網
点部でもないところ、具体的には中間調の部分に対する
処理である。この時MjAR124およびSCRN35eともに“0"な
ので、27eのデータがそのままビデオ出力43eより出力さ
れる。
文字が色文字の時は、文字判定部であっても、上記2
つの処理は施されない。
実施例では主走査方向のみに色残り除去を施した例を
示したが、主走査、副走査ともに色残り除去処理を施し
てもよい。
〔3〕文字部400線(dpi)出力処理 ビデオ出力113に同期して48eからLCHG140が出力され
る。具体的にはMjAR124の反転信号が43eに同期して出力
される。文字部の時はLCHG=0、その他の部分は200/40
0=“1"となる。
これにより文字部判定部、具体的には文字の輪郭部は
400線(dpi)にて、その他は200線にてプリンタにて打
たれる。
次に、文字画像合成回路Fについて説明する。第28図
(a)は、本装置における画像の2値信号による加工、
修飾回路のブロツク図である。画像データ入力部より入
力される、色画像データ138は、3to1セレクタ45のV入
力に入力される。3to1セレクタ45fの他の2入力A,Bに
は、メモリー43fより読み出されたデータの下位部(An,
Bn)555fのうちAにはAnが、BにはBnがラツチ44fにお
いてVCLK117によってラツチされ、入力される。従っ
て、セレクタ45fの出力Yには、セレクト入力X0,X1,J1,
J2に基づきV,A,Bのいずれかが出力される(114)。デー
タXnは、本実施例ではメモリー内データの上位2bitであ
り、加工、修飾を決めるモード信号となっている。139
は、領域信号発生回路より出力されるコードである第1
図CPU20の制御により、VCLK117に同期して切りかわる様
制御され、メモリ43fのアドレスとして入力される。す
なわち、例えばメモリー43fの10番地に予め(X10,A10,B
10)=(01,A10,B10)を書き込んでおき、第29図(b)
のごとく、主走査方向ライン1の走査と同期して、コー
ド信号139にP点からQ点まで“10"をQ点からR点まで
“0"を与えておくと、P〜Q間ではデータXn=(0,1)
が読み出され、同時に(An,Bn)には(A10,B10)という
データがラツチされ出力される。3to1セレクタ45fの真
理値表を第28図(c)に示すごとく、(X1,X0)=(0,
1)は(B)のケースであり、J1が“1"であればA入力
をYに、従って、Yには定数A10を、J1が“0"であれ
ば、V入力をYに、従って入力されたカラー画像データ
をそのまま出力114へ出力することを意味する。こうし
て例えば、第29図(b)のようなリンゴのカラー画像に
対して(A10)という値を持つ文字部のいわゆる毛抜き
文字合成が実現される。同様にして(X1,X0)=(1,0)
とし、2値入力に第29図(C)のJ1のような信号が入力
されると、FIFO47f〜49f、および回路46f(詳細第28図
(b))により、同図J2のごとき信号が生成され、第28
図(c)の真理値表に従えば同図のようにリンゴの画像
の中に文字がわく付きで出力されることになる(輪郭、
または袋文字)。同様に第28図(D)では、リンゴの中
の矩形領域が(Bn)という濃度で、更に中の文字が
(An)という濃度で出力される。同図(A)は(X1,
X0)=(0,0)の場合、すなわち、いかなるJ1,J2の変化
に対しても、2値信号によっては、何も行わない制御を
有している。
J2に入力される巾を拡張した信号は、第28図(b)に
よれば、3×3画素分の拡張であるが、ハード回路を追
加することで、更に大きくすることは容易である。
また、第2図I/Oポート501より、プリントする出力色
(Y,M,C,Bk)に対応づけられて出力されるC0,C1(366,3
67)は、メモリ43fのアドレスの、下位2bitに入力され
ており、従って、Y,M,C,Bkの出力に対応して“0,0",
“0,1",“1,0",“1,1"と変化するので、例えばイエロー
(Y)出力時は、0,4,8,12,16…番地、マゼンタ(M)
は1,5,9,13,17…番地、シアン(C)は2,6,10,14,18…
番地、クロ(Bk)は3,7,11,15,19…番地が選択される。
従って後述する操作パネル上の操作指示により、領域と
領域内の対応するメモリアドレスを決定する領域コード
信号139と対応するアドレスに、例えばX1〜X4=“1,1"
(A1,A2,A3,A4)=(α1,α2,α3,α4)、(B1,B2,B3,
B4)=(β1,β2,β3,β4)を書き込んでおき、例えば
第29図(D)のようにJ1信号が変化すると、J1が“Lo"
の区間は、(Y,M,C,Bk)=(α1,α2,α3,α4)で配合
決定される色となり、J1が“Hi"の時は(Y,M,C,Bk)=
(β1,β2,β3,β4)で配合決定される色となる。すな
わち、メモリ内容で任意に出力色が決定できる。一方、
後述の操作パネル上では、Y,M,C,Bkは各々(%)パーセ
ントで調整、または設定される。すなわち、各階調8bit
有しているので、数値は00〜255であるから、1%の変
動はデジタル値で、2.55となる。設定値が(Y,M,C,Bk)
=(y%,m%,c%,k%)とすると、設定される数値(す
なわちメモリに書き込まれる数値)はそれぞれ(2.55y,
2.55m,2.55c,2.55k)となり、実際はこれに対し、四捨
五入した整数が所定のメモリーに書き込まれることにな
る。更に調整機構により、%で調整したとすると、△%
の変動に対し、2.55△分だけの加算(濃くする)または
減算(うすくする)により得られる値をメモリに書込め
ば良い。
第28図(c)の真理値表において、iの欄は文字、画
像の階調、解像切り換え信号LCHG149の入出力表であ
り、X1,X0,J1,J2によりAまたはBが出力Yに出力され
る時は“0"に、VがYに出力される時は入力がそのまま
出力される。LCHG149は例えば出力時のプリントの際の
印字密度を切り換える信号であり、LCHG=“0"の時、例
えば400dpi、LCHG=“1"の時、200dpiで印字する。従っ
て、AまたはBが選択された時LCHG=0ということは文
字合成された文字の内領域は400dpi、文字以外の領域は
200dpiで印字することを意味し、文字は高解像を保ち、
鮮鋭にハーフトーン部は高階調を保ち、なめらかに出力
するように制御している。前述のように、LCHG140は、
文字、画像分離回路Iの出力であるMJARに基づき、文字
画像補正回路Eから出力しているのもそのためである。
〈画像加工編集回路〉 次に、カラーバランス調整をPで受けた後の画像信号
115および階調解像切り換え信号LCHG141は、画像加工編
集回路Gに入力される。画像編集加工回路Gの大まかな
概略図を第30図に示す。
入力された画像信号115,階調解像切り換え信号LCHG14
1は、まずテクスチヤー処理部101gに入力される。テク
スチヤー処理部は大まかに分けてテクスチヤーパターン
を記憶するメモリ部103gとそれをコントロールするメモ
リRD,WR、アドレスコントロール部104g、および入力画
像データに対し記憶したパターンにより変調処理を行な
う演算回路105gから構成されている。テクスチヤー処理
部101gで処理された画像データは、次に変倍、モザイ
ク、テーパー処理部102gに入力される。変倍、モザイ
ク、テーパー処理部102gは、ダブルバツフアメモリ105
g,106gおよび処理・制御部107gから成っており、各種処
理がCPUにより独立に行なわれ出力される。ここでテク
スチヤー処理部101gおよび変倍、モザイク、テーパー処
理部102gは、切換回路Nから送られる各処理のイネーブ
ル信号であるGHi1(119)およびGHi2(149)により独立
のエリアに対し、テクスチヤー処理、モザイク処理が行
えるよう構成されている。
また、画像データ155と共に入力される階調解像切換
え信号LCHG信号141は、各種処理で画像信号との位相を
合わせながら処理されていく。以下に画像加工編集回路
Gについて詳細に説明する。
〈テクスチヤー処理部〉 テクスチヤー処理とは、メモリに書き込んだパターン
をサイクリツクに読み出して、ビデオに対して変調をか
ける処理であり、例えば第31図(a)のような画像に同
図(b)のようなパターンで変調をかけ同図(c)のよ
うな出力画像を生成するものである。
第32図はテクスチヤー処理回路を説明する図である。
以下、テクスチヤーメモリー113gへの変調データ218gの
書き込み部と、テクスチヤーメモリー113gからのデータ
216gと画像データ215gの演算部(テクスチヤー処理)に
分けて説明をする。
〔テクスチヤーメモリー113gへのデータ書き込み部〕 データ書き込み時は、マスキング、下色除去、スミ抽
出等を行う色補正回路Dにて が出力され、201gよりデータ入力する。このデータはセ
レクタ202gにおいて選択される。一方、セレクタ208gに
おいてデータ220gが選択され、メモリ113gの▲▼と
ドライバ203gのイネーブル信号に入力する。メモリアド
レスは水平同期信号HSYNCに同期してカウントアツプす
る垂直カウンタ212gおよび画像クロツク、VCKに同期し
てカウントアツプする水平カウンタ211gにより生成さ
れ、セレクタ210gにてBが選択され、メモリ113gのアド
レスに入力する。このようにして、入力画像の濃度パタ
ーンがメモリ113gに書き込まれる。通常、このパターン
は入力装置、例えばデジタイザにより位置指定され書き
込まれる。
〔CPUによるデータの書き込み〕
セレクタ202gにてCPUデータが選択される。一方、セ
レクタ208gにてAが選択され、メモリ113gの▲▼と
ドライバ203gのイネーブル信号に入力する。メモリアド
レスはセレクタ210gにてAが選択され、メモリ113gのア
ドレスに入力する。こうして、任意の濃度パターンがメ
モリに書き込まれる。
〔テクスチヤーメモリー113gデータ216gと画像データ21
5gの演算部〕 この演算は演算器215gにて実現される。この演算器は
ここでは乗算器より構成されている。イネーブル信号12
8gがアクテイブの所だけデータ216gと201gとの演算が施
され、デイスイネーブルの時は201がスルー状態とな
る。
また、300g,301gはそれぞれXOR,ORゲートでMJ信号308
g、すなわち文字合成信号を用いてイネーブル信号を生
成する部分であるレジスタ304g“1"305gに“0"をレジス
タにセツトした時はテクスチヤ処理は合成文字信号が入
っている部分以外にかかる。一方、レジスタ304g“0"30
5gに“0"をレジスタにセツトした時はテクスチヤ処理を
かける部分に合成文字信号が入っている部分のみにかか
る。
302gはGHi1信号307g、すなわち非矩形信号を用いてイ
ネーブル信号を生成する部分である。レジスタ306g“0"
の時GHi1信号がイネーブルの所のみにテクスチヤー処理
がかる。この時イネーブル128をずっとアクテイブにし
ておけば、非矩形に左右されない、つまりHSNCに同期の
とれた非矩形テクスチヤー処理が施され、イネーブル信
号GHi1とイネーブル128を同じにすれば非矩形信号に同
期したテクスチヤー処理となる。GHi1には例えば31bビ
ツト信号を用いれば、ある色のみにテクスチヤー処理を
行うことができる。
LCHGIN信号141gは階調解像切換え信号であり、演算器
215gで遅延する分遅延されてLCHGOUT350gより出力され
る。
〈モザイク、変倍、テーパ処理部〉 次に、画像加工編集回路Gのモザイク、変倍、テーパ
ー処理部G12について、第33図を用いその概略動作につ
いて説明する。
モザイク、変倍、テーパー処理部102gに入力される画
像データ126gおよびLCHG信号350gは、まずモザイク処理
部401gに入力される。モザイク処理部401gは、文字合成
回路Fから出力されたMj信号145および切換回路Nから
の領域信号GHi2149、モザイク処理制御部402gからのモ
ザイク用クロツクMCLKによりモザイク処理の有無および
モザイクの主走査方向サイズ、文字の合成等行なわれた
後、1to2セレクター403gに入力される。ここでモザイク
処理の主走査方向サイズは、モザイク用クロツクMCLKを
制御することにより可変としている。モザイク用クロツ
クMCLKの制御については、後で詳細に説明する。
1to2セレクター403gでは、HSYNC118をDフリツプフロ
ツプ406Gにより分周されたラインメモリセレクト信号LM
SELにより、入力された画像信号およびLCHG信号をY1,Y2
のどちらかに出力する。
1to2セレクター403gのY1からの出力は、ラインメモリ
A404gおよび2to1セレクター407gのAに接続されてい
る。またY2からの出力は、ラインメモリB405g、および2
to1セレクター407gのBに接続されている。ラインメモ
リーAにセレクター403gから画像が送られて来る時、ラ
インメモリA404gは書き込みモードとなり、かつライン
メモリB405gは、読み出しモードとなる。また同様に、
ラインメモリB405gにセレクター403gから画像が送られ
て来る時、ラインメモリBは、書き込みモード、かつラ
インメモリA404gは読み出しモードとなる。このよう
に、交互にラインメモリA404g、ラインメモリB405gから
読み出される画像データは、2to1セレクター407gでDフ
リツプフロツプ406gの出力LMSEL信号の反転信号により
切り換えながら連続した画像データとして出力される。
2to1セレクター407gからの出力画像信号は、次に拡大処
理部414gで所定の拡大処理が行われた後、出力される。
次に、これらメモリの書き込み読み出し制御について
述べる。まず、書き込み、読み出しの際、ラインメモリ
A404g、ラインメモリB405gに与えるアドレスは、一走査
の基準であるHSYNCに同期し、かつ画像CLKに同期しイン
クリメント、デイクリメントするようup/downカウンタ
ー409g,410gにより構成されている。ラインメモリアド
レス制御部413gから出力されるカウンターイネーブル信
号、および変倍制御部415gから発生する書き込みアドレ
スを制御するための制御信号WENB、および読み出しアド
レスを制御するための制御信号RENBにより、アドレスカ
ウンタ(409g,410g)は動作制御されている。これらの
制御されたアドレス信号は、それぞれ2to1セレクター40
7g,408gに入力される。2to1セレクター407g,408gは、前
述のラインメモリセレクト信号LMSELにより、ラインメ
モリA404gが読み出しモード時、読み出しアドレスをラ
インメモリA404g、書き込みアドレスをラインメモリB40
5gに与える。ラインメモリA404gが書き込みモード時
は、これとは、逆の動作が行われる。次にラインメモリ
A,ラインメモリBへのメモリライトパルスWEA、WEBは変
倍制御部415gから出力されている。メモリライトパルス
WEA,WEBは入力される画像を縮小する場合、およびモザ
イク処理制御部402gから出力される副走査方向へのモザ
イク長制御信号MOZWEによりモザイク処理する場合制御
される。次にこれらの詳細な動作説明を以下に述べる。
〈モザイク処理〉 モザイク処理は、基本的には、一つの画像データを繰
り返し出力することにより実現している。このモザイク
処理動作について第34図を用い説明する。
まず、モザイク処理制御部402gで、主走査、副走査の
モザイク処理制御を独立に行なっている。まず、所望の
モザイクサイズに対応した変数をCPUBUSに接続されたラ
ツチ501g(主走査用)およびラツチ502g(副走査用)に
CPUがセツトする。まず、主走査方向のモザイク処理に
ついては、同一データをラインメモリーの複数アドレス
に連続して書き込むことにより、また副走査方向のモザ
イク処理については、モザイク処理エリア内でラインメ
モリーへの書き込みを所定ライン毎に間引くことにより
行なっている。
(主走査方向モザイク処理) 主走査方向のモザイク巾に応じた変数がCPUによりラ
ツチ501gにセツトされる。ラツチ501gは、主走査モザイ
ク巾制御カウンタ504gに接続されており、HSYNC信号お
よびカウンター504gのリツプルキヤリーにより設定値が
ロードされる様構成されている。HSYNC毎にラツチ501g
に設定された値をカウンター504gはロードし、所定値カ
ウントしてはリツプルキヤリーをNORゲート502g、およ
びANDゲート509gに出力する。ANDゲート509gからのモザ
イク用クロツクMCLKは、カウンター504gからのリツプキ
ヤリーにより画像クロツクCLKをまびいた信号であり、
リツプルキヤリーが出た時のみ、MCLKは出力される。AN
Dゲート509gから出力されるMCLKは次にモザイク処理部4
01gに入力される。
モザイク処理部401gは、2つのDフリツプフロップ51
0g、Mj信号に関係なくフリツプフロツプ510gを出力す
る。GHi2信号149が1のとき、Mj信号が0の場合はモザ
イク用クロツクMCLKで制御されるフリツプフロツプ511g
からの信号が出力される。Mj信号が1の場合、出力はフ
リツプフロツプ510gからの信号を出力する。この制御に
より、主走査方向でのモザイク処理画像中の画像一部を
モザイク処理せずに出力することが可能である。すなわ
ち第2図に示すような前段の文字合成回路Fで画像中に
合成された文字に対しては、モザイク処理せずに画像の
みのモザイク処理が可能である。セレクター512gからの
出力は、前述の第33図に示した2to1セレクター403gに入
力される。以上により主走査方向でのモザイク処理が行
なわれる。
(副走査方向モザイク処理) 副走査方向も主走査と同ようにCPUBUSと接続したラツ
チ502g、およびカウンタ505g、NORゲート503gにより制
御している。副走査モザイク巾制御カウンターはITOP信
号144、511g、セレクター512g、ANDゲート514g、インバ
ータ513gから構成されている。フリツプフロツプ510g,5
11gには、画像信号の他に階調解像切り換え信号LCHGが
接続されており、フリツプフロツプ510gは画像クロツク
であるCLK、フリツプフロツプ511gはモザイク処理用ク
ロツクMCLKにより入力される画像データ、およびLCHG信
号を保持する。つまり、一画素に対応した階調解像切り
換え信号LCHGが、位相が合った状態でフリツプフロツプ
510g,511gにCLK,MCLKのそれぞれの周期の間、保持され
ている。それぞれの保持された画像信号およびLCHG信号
は2to1セレクター512gに入力される。モザイクエリア信
号GHi2、および2値の文字信号Mj信号により、内力を切
り換えている。セレクター512gは 左図の真理値表に示す動作を、ANDゲート514g、インバ
ータ513gで行っている。すなわち、モザイクエリア信号
GHi2信号149が0の場合に同期し、かつHSYNC118をカウ
ントすることによりリツプルキヤリーパルスを生成して
いる。リツプルキヤリーパルスは、ORゲート508gにモザ
イクエリア信号GHi2149の反転信号▲▼および
文字信号Mjが入力される。
副走査モザイク制御信号MOZWE信号は左図の真理値表に
示すような制御が行われている。このような組み合わせ
で出力されるMOZWE信号は、変倍制御部415gに入力されN
ANDゲート515gで図示しないラインメモリ ライトパル
ス生成回路より生成されるライトパルスを制御する。ラ
インメモリライトパルス生成回路とは、一般に変倍制御
に使われているレートマルチプライヤー等の出力クロツ
クレート可変の回路である。本実施例では、発明の主旨
と異なるので詳細な説明は省略する。上記MOZWE信号で
制御されたWRパルスは、次にHSYNC118ごとに切り換えパ
ルスがかわる切り換え信号LMSEL信号により1to2セレク
ターからWEA,WEBに交互にWRパルスが出力される。以上
の制御によりモザイクエリア信号GHi2信号149が“1"の
場合でもMj信号が“1"となった時、メモリへの書き込み
が行われるため、副走査方向でのモザイク処理画像中の
一部をモザイク処理せずに出力することが可能である。
第35図(a)は、モザイク処理を実際に行った場合のあ
る記録色についての画素毎の濃度値の分布を示す図であ
る。第35図のモザイク処理においては、3×3の画素ブ
ロツク内の各画素を代表画素値にしている。この処理に
際し、文字A、すなわち斜線部の画素に対しては、文字
信号Mjに基づき、モザイク処理を行わないことにしてい
る。つまり、合成文字とモザイク処理領域がオーバーラ
ツプした場合に、文字の方を優先させることができる。
したがって、モザイク処理を行った場合にも、文字のみ
は読み取れるように画像を形成することができる。な
お、モザイクエリアは、矩形に限るものではなく、非矩
形の領域に対してモザイク処理を行うこともできる。
(斜体、テーパー処理) 次にまず、斜体処理について第33図,第36図を用いて
説明する。
第33図のラインメモリアドレス制御部413gの内部を第
36図に示した。このラインメモリアドレス制御部413g
は、書き込む、読み出しカウンタ409g,410gのイネーブ
ル信号を制御しており、主走査1ライン中のどの部分を
ラインメモリに書き込むか、また読み出すかをアドレス
カウンタを制御することにより、移動、斜体等を可能と
している。まず、第36図を用いて、イネーブル制御信号
生成回路について説明する。
カウンター701gは、HSYNCでカウンタ出力が0とな
り、それからカウンタ701gのクロツクである画像クロツ
ク117をカウントしてゆく。カウンタ701gの出力Qは等
面コンパレータ706g,708g,709g,710gに入力されてい
る。コンパレータ709g以外の各コンパレータのA入力側
は、図示しないそれぞれ独立した、CPUBUSに接続された
ラツチとつながっており、任意の設定された値とカウン
タ701gの出力とが一致した時、パルスが出力される。等
面コンパレータ706gの出力はJ−Kフリツプフロツプ70
8gのJに、またコンパレータ707gはK入力に接続されて
おり、コンパレータ706gがパルスを出力してからコンパ
レータ707gがパルスを出力するまで、J−Kフリツプフ
ロツプ708gは1を出力するように構成されている。この
出力が書き込みアドレスカウンタ制御信号として用いら
れており、1になっている区間のみ書き込みアドレスカ
ウンタは動作状態となり、ラインメモリに対しアドレス
を発生する。読み出しアドレスカウンタ制御信号につい
ても同ように、読み出しアドレスカウンタを制御する。
ここで、コンパレータ709gのAへの入力信号は、斜体処
理を行う場合と行わない場合とで、コンパレータへの入
力値を異ならせるためセレクター703gが接続されてい
る。ここで、斜体処理を行わない場合、図示しないCPUB
USと接続されたラツチにセツトされた値が、セレクター
703gのA入力に入力され、同様に図示しないラツチより
出力されるセレクト信号によりA入力がセレクター703g
から出力される。以降の動作は先述のコンパレータ706
g,707gと同様の動作である。次に斜体を行う場合、セレ
クター703gのAに入力されている値がプリセツト値とし
てセレクター702gにも入力されている。セレクター702
g,703gのセレクト信号がB入力をセレクトすると、セレ
クター702gの出力は加算器704gで、これらもまた図示し
てないラツチにセツトされた値との加算が行われる。こ
こでこの値は斜体角度による1ラインごとの変化量を示
し、希望角度をθとするとtanθで求められる。加算結
果はHSYNC118をクロツクとするフリツプフロツプ708gに
入力され、1主走査の間、値が保持される。フリツプフ
ロツプ705gの出力は、セレクター702gのB入力およびセ
レクター703gのB入力に接続されている。この加算動作
を繰り返すことにより、コンパレータ709gへのセレクタ
ーからの出力値が1走査ごとに一定の割合で変化するこ
とにより、読み出しアドレスカウンターのスタートをHS
YNCから一定の割合で可変することができる。これによ
りラインメモリA404gおよびB405gからの読み出しをHSYN
Cに対しずらして読み出すことになり、斜体処理が可能
となる。また、前述の変化量は、正負どちらでも良く、
正の場合はHSYNCに対し読み出しが離れてゆく方向にず
れ、負の場合はHSYNCに近づいてゆく方向にずれる。ま
た、セレクタ702g,703gのセレクト信号をHSYNCに同期し
て変えることにより一部分の斜体が可能となる。
拡大処理方法については、一般に0次、1次、SINC補
間等の方法があるが、本発明の主旨とは異なるため、説
明は省略する。斜体処理を行いながら、各走査ライン毎
にHSYNCに同期して主走査方向に対する倍率を変えるこ
とによりテーパー処理を可能としている。
また、これら処理に於いて、入力される階調解像切り
換え信号は画像信号と位相を合わせながら処理され、出
力画像データ114、出力階調解像切り換え信号LCHG142は
エツジ強調回路へ出力される。
以上説明した斜体処理、テーパー処理の概念図を第35
図(b),(c)に示す。
第37図(a)は、任意形状の領域制限を行うためのマ
スク用ビツトマツプメモリー573Lおよびその制御の詳細
を示すブロツク図である。本メモリーは、例えば第37図
(e)のような形状で、前述した色変換や、画像の切り
とり(非矩形トリミング)、画像のぬりつぶし(非矩形
ペイント)、など種々の画像加工編集のON(処理す
る)、OFF(処理しない)切り換え信号として用いられ
る。すなわち、第2図において、色変換回路B、色補正
回路D、文字合成回路F、画像加工,編集回路G、カラ
ーバランス回路P、外部機器画像合成回路502の切り換
え信号用として、それぞれBHi123,DHi122、FHi121、GHi
119、PHi145、AHi148の信号線で供給される。
さてマスクは、第38図のごとく4×4画素を1ブロツ
クとし、1ブロツクにビツトマツプメモリの1ビツトが
対応するように構成されているので、例えば、16pel/mm
の画素密度の画像では、297mm×420mm(A3サイズ)に対
しては、(297×420×16×16)÷16≒2Mbit、すなわ
ち、例えば1MbitのダイナミツクRAM、2chipで構成し得
る。
第37図(a)にてFIFO559Lに入力されている信号132
は、前述のごとくマスク生成のためのデータ入力線であ
り、例えば、第2図の2値化回路532の出力421が信号13
2として入力されると、まず、4×4のブロツク内での
“1"の数を計数すべく、1ビツト×4ライン分のバツフ
ア559L,560L,561L,562Lに入力される。FIFO559L〜562L
は、図のごとく559Lの出力が560Lの入力に、560Lの出力
が561Lの入力にというように接続され、各FIFOの出力は
4ビツト並列にラツチ563L〜565Lに、VCLKによりラツチ
される(第37図(d)のタイミングチヤート参照)。FI
FOの出力615Lおよびラツチ563L,564L,565Lの各出力616
L,617L,618Lは、加算器566L,567L,568Lで加算され(信
号602L)、コンパレータ569LにおいてCPU22により、I/O
ポート25Lを介して設定される値(例えば、“12")とそ
の大小が比較される。すなわち、ここで、4×4のブロ
ツク内の1の数が所定数より大きいか否かを判定する。
第37図(d)において、ブロツクN内の“1"の数は
“14"、ブロツク(N+1)内の1の数は“4"であるか
ら、第37図(a)のコンパレータ569Lの出力603Lは信号
602Lが“14"の時は“12"より大きいので“1"、“4"の時
は“12"より小さいので“0"となり、従って、第37図
(d)のラツチパルス605Lにより、ラツチ570Lで4×4
の1ブロツクに1回ラツチされ、ラツチ570のQ出力が
メモリ573LのDIN入力、、すなわち、マスク作成データ
となる。580Lはマスクメモリの主走査方向のアドレスを
生成するHアドレスカウンタであり、4×4のブロツク
で1アドレスが割り当てられるので、画素クロツクVCLK
608を分周器577Lで4分周したクロツクでカウントupが
行われる。同様に、575Lはマスクメモリーの副走査方向
のアドレスを生成するアドレスカウンタであり、同様の
理由で分周器574Lによって各ラインの同期信号HSYNCを
4分周したクロツクによりカウントupされ、Hアドレ
ス,Vアドレスの動作は4×4ブロツク内の“1"の計数
(加算)動作と同期するように制御される。
また、Vアドレスカウンタの下位2ビツト出力、610
L,611LはNORゲート572LでNORがとられ、4分周のクロツ
ク607Lをゲートする信号606Lがつくられ、アンドゲート
571Lによってタイミングチヤート第37図(c)の如く、
4×4ブロツクに1回だけのラツチが行われるべく、ラ
ツチ信号605Lがつくられる。また、616LはCPUバス22
(第2図)内に含まれるデータバスであり、613Lは同よ
うにアドレスバスであり、信号615LはCPU22からのライ
トパルスWRである。CPU22からのメモリ573LへのWR(ラ
イト)動作時、ライトパルスは“Lo"となり、ゲート578
L,576L,581Lが開き、CPU22からのアドレスバス、データ
バスがメモリ573Lに接続され、ランダムに所定のデータ
を書き込まれ、またHアドレスカウンタ、Vアドレスカ
ウンタにより、シーケンシヤルにWR(ライト)、RDリー
ドを行う場合は、I/Oポート25に接続されるゲート576′
L,582Lの制御線によりゲート576′L,582Lが開き、シー
ケンシヤルなアドレスがメモリ573Lに供給される。
例えば、2値化出力532の出力421あるいはCPU22によ
り、第39図のようなマスクが形成されれば太線枠内のエ
リアを基に画像の切り出し、合成等を行うことができ
る。
さらに第37図(a)のビツトマツプメモリは、読み出
し時にH方向、V方向いずれも、間引き、あるいは補間
により読み出すことが可能である。すなわち、第40図に
第37図のHまたはVアドレスカウンタ(580L,575L)の
詳細を示すように、例えば、縮小時はセレクタ634LのB
入力が選択されるべくMULSEL636Lは“0"に設定される。
635Lは入力クロツク614Lの間引き回路(レートマルチプ
ライヤー)であり、第41図(タイミング図)に示すごと
く、例えば3回に1回CLKが出力されるように間引かれ
る(設定はI/Oポート641Lによる)(637L)。一方630L
には、例えば“2"がセツトされ、間引かれた出力637Lが
出力される時のみアドレスカウンタ632Lの出力638Lと63
0Lにセツトされた値(例えば“2")が加算され、結果が
カウンタにロードされる。したがって、第41図のよう
に、1→2→3→5→6→7→9…と3クロツクごとに
“+2"進むので80%の縮小となる。一方拡大時はMULSEL
=“1"となり、A入力614Lが選択されるので、第41図の
タイミングチヤートで示すごとく、アドレスカウントは
1→2→3→3→4→5→6→6→…と進む。
第40図は第37図のHアドレスカウンタ580L、Vアドレ
スカウンタ575Lの詳細であり、ハード回路は同一なので
説明は第37図のみにとどめる。
これにより、第42図のように即に入力された非矩形領
域1に対し拡大2、縮小1が生成されるので、一度、非
矩形領域を入力してしまえば、あらたな入力作業を行わ
ずに、1つのマスクプレーンで、種々の倍率に応じて変
倍することができる。
次に2値化回路(第2図532)と、高密度2値メモリ
ー回路Kについて説明する。第43図(a)で2値化回路
532は、文字画像補正回路Eの出力のビデオ信号113を閾
値141kと比較し、2値化信号を得る回路であるが、閾値
はCPUバス22により、操作部と連動して設定される。す
なわち、閾値は入力データの振幅値=256に対し、第43
図(c)の操作部のメモリをM(中点)に指定すると
“128"であり、+方向に目盛りが動くに従って、中点よ
り“−30"ずつ変化し、−方向に動くに従って“+30"ず
つ変化する。従って“弱→−2→−1→M→+1→+2
→強”に対応して、閾値は“218→188→158→128→98→
68→38"と変化するように制御される。
また、第43図(a)に示されるように、CPUBUS22から
は、2通りの閾値が設定され、セレクター35kにおい
て、切り換え信号151により切り換えられて、閾値とし
てコンパレータ32kに設定される。切り換え信号151はデ
ジタイガー58で設定される特定領域内のみ、別の閾値が
設定されるようになっており、例えば、原稿の単色領域
は閾値は相対的に低く、混色領域は相対的に高く設定し
て、原稿の色にかかわらず、常に均一な2値化信号が得
られるようにすることができる。
メモリ回路Kは、2値化された信号421が130に出力さ
れた信号を画像1ページ分記憶するメモリであって、本
装置ではA3、400(dpi)で画像を扱っているので、およ
そ32Mbit有している。第43図(b)にメモリ回路Kの詳
細を説明する。入力データDIN130はメモリ書き込み時、
イネーブル信号HE528でゲートされ、さらに、書き込み
時にCPU20より制御されるIOポート23kのW/ 1出力が
“Hi"の時メモリー部37kに入力される。同時に画像の垂
直方向の同期信号ITOP144より主走査(水平走査)方向
の同期信号HSYNC118をカウントして、垂直方向のアドレ
スを発生する。Vアドレスカウンタ35k、HSYNC118よ
り、画像の転送クロツクVCLK117をカウントして、水平
方向のアドレスをカウントする。Hアドレスカウンタに
より、画像データの格納に対応したアドレスが発生され
る。この時のメモリWP入力(書き込みタイミング信号)
551kには、クロツクVCLK117と同位相のクロツクがスト
ローブとして入力され、入力データDiが逐次メモリー部
37kに格納される(タイミング図、第44図)。メモリ37k
からデータを読み出す場合は、制御信号W/ 1を“L
o"におとす事で、全く同様の手順で、出力データDOUT
読み出される。ただし、データの書き込み、読み出し、
いずれもHE528で行われるので、例えば、第44図のごと
くHE528をD2の入力タイミングで、“Hi"に立ち上げ、Dm
の入力タイミングで“Lo"に立ち下げると、メモリ37kに
はD2からDmまでの画像が入力されるのみで、D0,D1およ
びDm+1以後は書き込まれず、かわりにデータ“0"が書き
込まれる。読み出しも同様であり、HEが“Hi"となって
いる区間以外はデータは“0"が読み出されることにな
る。HEは後述する領域信号発生回路17より出力される。
すなわち例えば原稿台上に第45図Aのような文字原稿が
置かれた場合に、2値化信号書き込みの際HEを、同図の
ごとく生成すれば、A′のごとく文字部のみで2値画像
をメモリに取り込むことができる。同ように不要な文字
等も消去してメモリに書き込むことができる。
更に、本メモリ37kのデータを読み出すアドレスカウ
ンタ35k,36kは、第40図と同一の構成で、また第41図と
同一のタイミングで動作するので、前述したように37k
から読み出される2値データは変倍することが可能とな
る。従って第46図のごとく予め本メモリーに記憶してお
いた、同図(B)のような2値の文字画像を(A)の画
像に合成するに際し、(C)のようにいずれも縮小して
合成したり、(D)のように下絵((A)の部分)の大
きさは変えずに、合成する文字部のみ拡大するといった
合成が可能となる。
第47図は、前述した100dpi相当で記憶された、非矩形
マスク用2値ビツトマツプメモリL(第2図)と文字、
線画像用400dpi2値メモリK(第2図)からのデータの
各画像処理ブロツクA,B,D,F,P,Gへの分配と、2値変さ
れたビデオ画像のメモリL,Kへの分配の切りかえを行う
ための、切換回路である。メモリLに記憶された非矩形
領域を制限するためのマスクデータは、例えば前述した
色変換回路Bに送出され(BHi 123)、例えば、第48図
(B)のような形状の内側にのみ、色変換がかかる。第
47図において1nはCPUバス22に接続されたI/Oポート、8n
〜13nは2to1セレクターであり、切換入力S=“9"の時
A入力、S=“0"の時B入力をYに出力するように構成
されている。従って例えば、前述のように100dpiマスク
メモリLの出力を色変換回路Bに送出するためには、セ
レクター9nにおいてAを選択、すなわち28n=“1"、AND
ゲート3nにおいて、21n入力=“1"とすれば良い。同様
に、他の信号も16n〜31nにより、任意に制御できる。I/
Oポートn1の出力、30n,31nは2値化回路532(第2図)
の出力を2値メモリL,Kのいずれかに格納するかの制御
信号である30n=“1"の時、2値入力421は100dpiメモリ
Lへ、31n=“1"の時400dpiメモリKへ入力されるよう
になる。ちなみにAHi148=“1"のときは、外部機器より
送出される画像データが合成され、BHi123=“1"のとき
は前述のように色変換を行い、DHi122=“1"の時、色補
正回路よりモノクロ画像データが算出され出力される。
以下FHi 121、PHi145、GHi1 119、GHi2 149は各々、
文字合成、カラーバランス変更、テクスチヤー加工、モ
ザイク加工に用いられる。
このように100dpiメモリLと、400dpiメモリKの2つ
の2値メモリを有し、文字情報を高密度の400dpiメモリ
Kに入力、領域情報(矩形、非矩形を含む)を100dpiメ
モリLに入力することにより所定の領域、特に非矩形領
域にも文字合成を行うことができる。
また複数のビツトマツプメモリを有することで第62図
のような色マド処理も可能となる。
第49図は、領域信号発生回路Jの説明のための図であ
る。領域とは、例えば第49図(e)の斜線部のような部
分をさし、これは副走査方向A→Bの区間に、毎ライン
ごとに第49図(e)のタイミングチヤートAREAのような
信号で他の領域と区別される。各領域は第2図のデジタ
イザ58で指定される。第49図(a)〜(d)は、この領
域信号の発生位置、区間長、区間の数がCPU20によりプ
ログラマブルに、しかも多数得られる構成を示してい
る。本構成に於いては、1本の領域信号はCPUアクセス
可能なRAMの1ビツトにより生成され、例えばn本の領
域信号AREA0〜AREAnを得るために、nビツト構成のRAM
を2つ有している(第49図(d)60j,60j)。いま、第4
9図(b)のような領域信号AREA0およびAREAnを得ると
すると、RAMのアドレスx1,x3のビツト0に“1"を立て、
残りのアドレスのビツト0は全て“0"にする。一方、RA
Mのアドレス1,x1,x2,x4に“1"をたてて、他のアドレス
のビツトnは全て“0"にする。HSYNC118を基準として一
定クロツク117に同期して、RAMのデータを順次シーケン
シヤルに読み出していくと例えば、第49図(c)のよう
に、アドレスx1とx3の点でデータ“1"が読み出される。
この読み出されたデータは、第49図(d)62j−0〜62j
−nのJ−KフリツプフロツプのJ,K両端子に入ってい
るので、出力はトグル動作、すなわちRAMより“1"が読
み出されCLKが入力されると、出力“0"→“1",“1"→
“0"に変化して、AREA0のような区間信号、従って領域
信号が発生される。また、全アドレスにわたってデータ
=“0"とすると、領域区間は発生せず領域の設定は行わ
れない。第47図(d)は本回路構成であり、60j,61jは
前述したRAMである。これは、領域区間を高速に切り換
えるために例えば、RAMA60jよりデータを毎ラインごと
に読み出しを行っている間にRAMB61jに対し、CPU20(第
2図)より異なった領域設定のためのメモリ書き込み動
作を行うようにして、交互に区間発生と、CPUからのメ
モリ書き込みを切り換える。従って、第49図(f)の斜
線領域を指定した場合、A→B→A→B→AのようにRA
MAとRAMBが切り換えられ、これは第49図(d)におい
て、(C3,C4,C5)=(0,1,0)とすれば、VCLK117でカウ
ントされるカウンタ出力がアドレスとして、セレクタ63
jを通してRAMA60jに与えられ(Aa)、ゲート66j開、ゲ
ート68j閉となってRAMA60jから読み出され、全ビツト
幅、nビツトがJ−Kフリツプフロツプ62j−0〜62j−
nに入力され、設定された値に応じてAREA0〜AREAnの区
間信号が発生される。BへのCPUからの書込みは、この
間アドレスバスA−Bus、データバスD−Busおよび、ア
クセス信号/により行う。逆に、RAMB61jに設定さ
れたデータに基づいて区間信号を発生させる場合(C3,C
4,C5)=(1,0,1)とすることで、同じように行え、CPU
からのRAMA60jへのデータ書き込みが行える。
58は、領域指定を行うためのデジタイザであり、CPU2
0からI/Oポートを介して指定した位置の座標を入力す
る。例えば、第50図では2点A,Bを指定するとA(X1,
Y2)、B(X2,Y1)の座標が入力される。
第51図に、本画像処理システムに接続される外部機器
との画像データの双方向の交信を行うためのインターフ
エース回路Mを示す。1mはCPUバス22に接続されたI/Oポ
ートであり、各データバスA0〜C0、A1〜C1、Dの方向を
制御する信号5m〜9mが出力される。2m,3mは出力ドライ
ステート制御信号Eを持つバスバツフアであり、3mはD
入力によりその向きを変えることができる。2m,3mはE
入力=“1"の時、信号が出力され、“0"の時、出力ハイ
インピーダンス状態となる。10mは3系統のパラレル入
力A,B,Cより選択信号6m,7mにより、1つを選択する3to1
セレクターである。本回路では基本的には、 1.(A0,B0,C0)→(A1,B1,C1)、 2.(A1,B1,C1)→Dのバスの流れが存在している。それ
ぞれ第52図の真理値表に示すとおりにCPU20より制御さ
れる。本システムでは第53図に示されるように外部機器
よりA1,A2,A3を通して入力される画像は第53図(A)の
ように矩形、(B)のように非矩形と、いずれも可能な
構成をとっている。第53図(A)のような矩形で入力す
る場合は、第2図のセレクター503の切り換え入力を、
Aが選択されるように“1"とすべく、I/Oポート501より
制御信号147を出力する。同時に合成すべき領域に対応
する。領域信号発生回路J内のRAM60j,61j(第51図)の
所定のアドレスに前述したように、CPUより所定のデー
タを書き込むことにより、矩形領域信号129を発生させ
る。外部機器からの画像入力128がセレクター507で選択
された領域では、画像データ128だけでなく、階調、解
像切り換え信号140も同時に切りかえる。すなわち、外
部機器からの画像が入力される領域内では、原稿台から
読み込まれた画像の色分解信号から検出される文字領域
信号、MIAR 124(第2図)に基づき生成される。階
調、解像切りかえ信号を止め、強制的に“Hi"にする事
で、はめ込まれる外部機器からの画像領域内を高階調に
なめらかに出力するようにしている。また、第51図で説
明したように、2値メモリLからのビツトマツプマスク
信号AHi 148ガセレクタ503にて信号147により選択され
ると第53図(B)のような外部機器からの画像合成が実
現される。
〈操作部概要〉 第54図に本実施例の本体操作部1000の概観を示す。キ
ー1100はコピースタートキーである。キー1101はリセツ
トキーで、操作部上での設定をすべて電源投入時の値に
もどす。キー1102はクリアストツプキーで枚数指定等の
入力数値のリセツトおよびコピー動作の中止の際に使用
する。キー1103群はテンキーでコピー枚数、倍率入力等
の数値入力に使用される。キー1104は原稿サイズ検知キ
ーである。キー1105はセンター移動指定キーである。キ
ー1106はACS機能(黒原稿認識)キーである。ACSがONの
時、黒単色原稿の際は黒一色でコピーする。キー1107は
リモートキーであり、接続機器に制御権をわたすための
キーである。キー1108は予熱キーである。
1109は液晶画面であり、種々の情報を表示する。また
画面の表面は透明なタツチパネルになって、指等で押す
とその座標値が取り込まれるようになっている。
標準状態では、倍率・選択用紙サイズ・コピー枚数・
コピー濃度が表示されている。各種のコピーモードを設
定中は、モード設定に必要な画面が順次表示される。
(コピーモードの設定は画面に表示されるキーを使って
行う)または、ガイド画面の自己診断表示画面を表示す
る。
キー1110はズームキーであり、変倍の倍率を指定する
モードへのエンターキーである。キー1111はズームプロ
グラムキーであり、原稿サイズとコピーサイズから変倍
率を計算するモードへのエンターキーである。キー1112
は拡大連写キーであり、拡大連写モードへのエンタキー
である。キー1113は、はめ込み合成を設定するキーであ
る。キー1114は文字合成で設定するキーである。キー11
15はカラーバランスを設定するキーである。キー1116は
単色・ネガ/ポジ反転等のカラーモードを設定するキー
である。キー1117はユーザーズカラーキーであり、任意
のカラーモードを設定できる。キー1118はペイントキー
であり、ペイントモードを設定できる。キー1119は色変
換モードを設定するキーである。キー1120は輪郭モード
を設定するキーである。キー1121は鏡像モードの設定を
行う。キー1124および1123でトリミングおよびマスキン
グを指定する。キー1122によりエリアを指定し、その内
部の処理を他の部分と変えて設定することができる。キ
ー1129はテクスチヤーイメージの読込み等の作業を行う
モードへのエンターキーである。キー1128はモザイクサ
イズの変更等のモザイクモードへのエンターキーであ
る。
キー1127は出力画像のエツジの鮮明さを調節するモー
ドへのエンターキーである。キー1126は、指定された画
像をくり返して出力するイメージリピートモードの設定
を行うキーである。
キー1125は画像に斜体/テーパー処理等をかけるため
のキーである。キー1135は移動モードを変更するための
キーである。キー1134はページ連写、任意分割等の設定
を行う、キー1133はプロジエクタに関する設定を行う。
キー1132はオプシヨンの接続機器をコントロールするモ
ードへのエンターキーである。キー1131はリコールキー
で、3回前までの設定内容を呼び出すことができる。キ
ー1130はアスタリスクキーである。キー1136〜1139はモ
ードメモリ呼出しキーで、登録しておいたモードメモリ
を呼び出す際に使用される。キー1140〜1143はプログラ
ムメモリ呼出しキーで、登録しておいた操作プログラム
を呼び出す際に使用される。
〈色変換操作手順〉 色変換操作の手順を第55図を用いて説明する。
まず、本体操作部上の色変換キー1119を押すと、表示
部1109はP050のように表示される。原稿をデジタイザ上
にのせ、変換前の色をペンで指定する。入力が終了する
とP051の画面になり、ここでタツチキー1050およびタツ
チキー1051を用いて変換前の色の幅を調整し、設定終了
後タツチキー1052を押す。画面はP052に変わり、変換後
の色に濃淡をつけるかどうかをタツチキー1053およびタ
ツチキー1054を用いて選択する。濃淡ありを選択すると
変換前の色の濃淡に合せて変換後の色も階調をもったも
のとなる。すなわち、前述の階調色変換を行うことであ
る。一方、濃淡なしを選択すると、同一濃度の指定色に
変換される。濃淡のあり/なしを選択すると、P053の画
面になり変換後の色の種類を選択する。P053において10
55を選択すると、P054に操作者が任意の色を指定でき
る。また、色調整キーを押すとP055に移り、Y,M,C,Bkの
それぞれについて1%きざみで色調整を行うことができ
る。
また、P053で1056を押すとP056に移り、ポイントペン
でデジタイザー上の原稿の希望の色を指定する。また次
にP057で色の濃淡を調整することができる。
また、P053で1057を押すとP058に移り、所定の登録色
を番号で選択できる。
〈トリミングエリア指定の手順〉 以下、第56図および第57図を用いて、トリミング(マ
スキングも同様、更にエリアの指定方法については、部
分処理等も同様の手順である。)エリア指定の手順につ
いて説明する。
本体操作部1000上のトリミングキー1124を押し、表示
部1109がP001になった時点でデジタイザを用いて矩形の
対角2点を入力するとP002の画面になり、続けて矩形エ
リアを入力することができる。また複数のエリアを指定
した場合にはP001の前エリアキー1001、次にエリアキー
1002を押せばP002のようにX−Y座標におけるそれぞれ
の指定領域を確認することができる。
一方、本実施例においては、前記ビツトマツプメモリ
を使用した非矩形のエリア指定が可能である。P001の画
面を表示中、タツチキー1003を押しP003へ移る。ここで
形を選択する。円,長円,R矩形等は必要な座標値が入力
されると計算によりビツトマツプメモリへ形を展開して
いく。またフリー形状の場合は、デジタイザを用いてポ
イントペンで希望形状をなぞることで連続的に座標値を
入力し、その値を処理してビツトマツプ上へ記録してい
く。
以下非矩形エリア指定のそれぞれについて説明する。
(円形領域指定) P003でキー1004を押すと、表示部1109はP004に移り円
形領域を指定することができる。
以下、円形領域指定について、第58図のフローチヤー
トを用いて説明する。S101において、第2図のデジタイ
ザ58から中心点を入力する(P004)。次に表示部1109
は、P005に移りS103においてデジタイザ58から指定すべ
き半径を持つ円の円周上の1点を入力する。S105で上記
入力座標値の第2図ビツトマツプメモリL(100dpi2値
メモリ)上での座標値をCPU20により演算する。
また、S107で円周上の別の点の座標値を演算する。次
にS109でビツトマツプメモリLのバンクをセレクトし、
S111で上記演算結果をCPUバス22を経由してビツトマツ
プメモリLに入力する。第37図(a)においてCPU DAT
A 616Lからドライバー578Lを経て604Lからビツトマツ
プメモリに書き込まれる。アドレス制御は上に述べたの
と同ようなので省略する。これを、円周上のすべての点
に対して繰り返し(S113)、円形領域指定を終了する。
なお、上述のようにCPU20で演算しながら入力するか
わりに、あらかじめ入力される2点の情報に対するテン
プレート情報をROM11に格納しておき、この2点をデジ
タイザで指定することにより演算することなく直接ビツ
トマツプメモリLに書き込むようにすることもできる。
(長円領域指定) P003において、キー1005を押すとP007に移る。以下第
59図のフローチヤートを用いて説明する。
まずS202で長円に内接する最大の矩形領域の対角2点
をデジタイザ58により指定する。以下円周部分につい
て、上記円形領域指定の場合と同ようにしてS206〜S212
の手順でビツトマツプメモリLに書き込む。
次に直線部分についてS214〜S220の手順でメモリLに
書き込み、領域指定を終了する。円形の場合同様あらか
じめ、テンプレート情報としてROM21に記憶させておく
こともできる。
(R矩形領域指定) これは指定の方法を、メモリ書き込みともに長円の場
合と同ようなので説明を省略する。
尚、以上円形,長円,R矩形の場合を例として説明した
が、他の非矩形領域についても同様のテンプレート情報
に基づき指定できることは勿論である。
P006,P008,P010,P102において、各形状入力後のクリ
アキー(1009〜1012)を押すとビツトマツプメモリ上の
部分的消去を行うことができる。
したがって、指定ミスをした場合にも、すみやかに2
点指定のみクリアでき2点指定のみ再度行うことができ
る。
また、連続して複数領域について指定を行うこともで
きる。複数領域指定の場合重複した領域についてそれぞ
れの処理を行うにあたって、後から指定された領域の処
理が優先される。但し、これは先に指定したものを優先
させることにしても良い。
以上のような設定により長円でトリミングを行った出
力例を第57図に示す。
<文字合成に関する操作手順> 以下第60図,第61図および第62図を用いて文字合成に
関する操作設定手順を説明する。本体操作部上の文字合
成キー1114を押すと、液晶表示部1109はP020のように表
示される。前述の原稿台上に合成する文字原稿1201をの
せ、タツチキー120を押すと文字原稿を読み取り、2値
化処理をかけ、その画像情報を前述のビツトマツプメモ
リ第2図に記憶する。処理の具体的手段については前述
したので重複は避ける。この際記憶する画像の範囲を指
定するには、P020中のタツチキー1021を押しP021の画面
へ行き、文字原稿1201を前述のデジタイザ58にのせ、デ
ジタイザのポイントペンを用いて2点で範囲を指定す
る。指定が終了すると表示部はP022のようになり、タツ
チキー1023およびタツチキー1024で指定した範囲内を読
みとるのか(トリミング)、または指定した範囲外を読
み取るのか(マスキング)を選択する。また、文字原稿
によっては前述の2値化処理の際に文字原稿中の文字部
を抽出するのが困難であるものもある。この場合はP020
中のタツチキー1022でP023の画面へ移り、前記2値化処
理のスライスレベルをタツチキー1025およびタツチキー
1026で調整することが可能となっている。
このようにスライスレベルをマニユアルで調整するこ
とができるので、原稿の文字の色や太さ等に応じて適切
な2値化処理を行うことができる。
さらに、タツチキー1027を押し、P024′,P025′でエ
リアを指定することによりP026′で部分的なスライスレ
ベルの変更をすることが可能である。
このように、エリア指定してその部分のみをスライス
レベル変更することにより黒文字原稿の一部に例えば黄
色の文字があった場合でも、黒および黄色の文字のそれ
ぞれに別々の適切なスライスレベルを設定することによ
り、文字全体に対して良好な2値化処理を行うことがで
きる。
文字原稿の読取が終了すると表示部1109は第61図P024
のようになる。
色ヌキ処理を選択するにはP024中のタツチキー1027を
押し、P025の画面へ移り、合成する文字の色を表示され
ている色の中から選択する。また、部分的に文字の色を
変えることもでき、その場合は、タツチキー1029を押
し、P027の画面へ移り、エリアの指定を行った後、P030
の画面にて文字の色を選択する。更に合成される文字の
フチに色のフチどり処理を付加することもでき、その場
合には、P030中のタツチキー1031にてP032の画面へ移
り、フチ部分の色を選択する。この時色調整をできるの
は、上記色変換の場合と同様である。更にタツチキー10
33を押し、P041の画面においてフチの幅の調整が行われ
る。
次に合成する文字を含む矩形領域に色敷処理を付加す
る場合(以下マド処理と呼ぶ)について説明する。P024
中のタツチキー1028を押しP034の画面に移り、エリアの
指定を行う。ここで指定した範囲でマド処理が行われ
る。エリア指定が終了すると、P037で文字の色を選択
し、タツチキー1032を押しP039の画面へ移り、マドの色
を選択する。
上記色の選択において、例えばP025の画面において
は、タツチキー1030の色調整キーを押すことによりP026
の画面に移り、選択した色の色調を変更することが可能
となっている。
以上説明した手順により文字合成を行う。実際に設定
を行った場合の出力例を第62図に示す。
なお、エリア指定は、矩形領域指定の他、上述のよう
な非矩形領域の指定も可能である。
〈テクスチヤー処理設定手順〉 次に第63図を用いて、テクスチヤー処理について説明
する。
本体操作部1000上のテクスチヤーキー1129を押すと、
表示部1109はP060のように表示する。テクスチヤー処理
をかける時は、タツチキー1060を押し、このキーを反転
表示させる。テクスチヤー処理用のイメージパターンを
前述のテクスチヤー用画像メモリに(第32図113g)読み
込む際はタツチキー1061を押す。この時、既にパターン
が画像メモリ中にある場合はP062のようにそのため表示
されない場合はP061の表示となる。読み込ませるイメー
ジの原稿を原稿台上にのせ、タツチキー1062を押すこと
により、テクスチヤー用画像メモリに画像データが記憶
される。この際原稿中の任意の部分を読み込ませるため
には、タツチキー1063を押し、P063画面にてデジタイザ
58により指定を行う。指定は読込範囲、16mm×16mmの中
心を1点でペン入力することにより行うことができる。
上述のような1点指定によるテクスチヤーパターンの
読み込みは、以下のように行うことができる。
パターン読込みを行わないで、タツチキー1060を押
し、テクスチヤー処理を設定し、コピースタートキー11
00や他のモードキー(1110〜1143)、またはタツチキー
1064等によりP064画面をぬけ出ようとすると、表示部は
P065に示すような警告を出す。
またこの範囲は、縦横の長さを操作者が指定できるよ
うにすることもできる。
〈モザイク処理設定手順〉 第64図はモザイク処理設定の手順を説明する図であ
る。
本体操作部上のモザイクキー1128を押すと表示部はP1
00のように表示される。原稿にモザイク処理をほどこす
には、タツチキー1400を押し、このキーを反転表示させ
る。
また、モザイク処理を行う際のモザイクサイズの変更
タツチキー1401を押し、P101画面にて行う。モザイクサ
イズの変更はタテ(Y)方向,ヨコ(X)方向とも独立
に設定することが可能である。
〈*モード操作手順について〉 第65図は*モード操作手順を説明する図である。
本体操作部1000上の*キー1130を押すと*モードに入
り、表示部1109はP110のように表示される。タツチキー
1500はペイントユーザーズカラー,色変換,色文字等で
使用される色情報を登録するための色登録モードに入
る。タツチキー1501はプリンタによる画像欠けを補正す
る機能をON/OFFする。タツチキー1502はモードメモリ登
録モードに入るためのキーである。タツチキー1503は手
差しサイズを指定するモードに入る。タツチキー1504は
プログラムメモリー登録モードに入る。タツチキー1505
は、カラーバランスのデイフオルト値を設定するモード
に入るためのキーである。
(色登録モードについて) P110の表示の時、タツチキー1500を押すと、色登録モ
ードに入る。表示部はP111のようになり、登録する色の
種類を選択する。パレツト色を変更する場合は、タツチ
キー1506を押し、P116の画面にて変更したい色を選択
し、P117の画面にて、イエロー,マゼンタ,シアン,ブ
ラツクの各成分の値を1%きざみで調節することができ
る。
また、原稿上の任意の色を登録する場合はタツチキー
1507を押し、P118の画面で登録先番号を選択し、デジタ
イザ58を用いて指定し、P120の画面の時に原稿台に原稿
をセツトし、タツチキー1510を押し、登録を行う。
(手差しサイズ指定について) P112に示すように手差しサイズは定形と非定形のいず
れも指定することができる。
非定形については、横(X)方向,縦(Y)方向いず
れも1mm単位で指定できる。
(モードメモリ登録について) P113に示すように設定したモードをモードメモリに登
録しておくことができる。
(プログラムメモリ登録について) P114に示すように、領域指定や所定の処理を行う一連
のプログラムを登録しておくことができる。
(カラーバランス登録について) P115に示すように、Y,M,C,Bkそれぞれについてカラー
バランスを登録しておくことができる。
(プログラムメモリ操作手順について) 以下第66図,第67図を用いてプログラムメモリへの登
録操作およびその利用手順について説明する。
プログラムメモリーとは、設定に関わる操作の手順を
記憶し、それを再現するためのメモリー機能である。必
要なモードを連結したり、不要な画面を飛びこえての設
定が可能である。例として、原稿中のある領域を変倍を
かけて、イメージリピートする手順をプログラムメモリ
ーしてみる。
本体操作部上の*モードキー1130を押し、液晶表示部
にP080の画面を出し、タツチキー1200のプログラムメモ
リキーを押す。本実施例では、4つのプログラムが登録
可能である。P081の画面で登録する番号を選択する。こ
の後プログラム登録モードに移る。プログラム登録モー
ド時においては、例えば通常モードで第68図1300に示す
ような画面は1301のようになる。タツチキー1302のスキ
ツプキーは、現在の画面をとばしたい場合に指定する。
タツチキー1303のクリアキーは、プログラムメモリーの
登録途中で今までの登録を中止し、最初から登録をやり
直す際に使用する。タツチキー1304のエンドキーはプロ
グラムメモリーの登録モードをぬけ、最初に決定した番
号のメモリへ登録する。
まず、本体操作部中のトリミングキー1124を押し、デ
ジタイザにてエリアを指定する。表示部はP084を表示し
ているが、ここでこれ以上のエリアの設定を行わない場
合は、タツチキー1202を押し、この画面を飛ばすことを
指定する。(画面はP085になる) 次に本体操作部上のズームキー1110を押すと、表示部
はP086になる。ここで倍率の設定を行い、タツチキー12
03を押すと表示部はP087に変わる。最後に本体操作部上
のイメージリピートキー1126を押し、P088の画面でイメ
ージリピートに関する設定を行った後、タツチキー1204
にてプログラムメモリーの1番へ登録を行う。
以上の手順で登録したプログラムを呼び出すには、本
体操作部上のプログラムメモリー1呼出しキー1140を押
す。表示部はP091で表示し、エリアの入力待ちになる。
ここでデジタイザを用いてエリアを入力すると、表示部
はP092を表示し、更に次のP093へ移行する。ここで倍率
を設定した後タツチキー1210を押すと表示部はP094とな
りイメージリピートの設定ができる。タツチキー1211を
押すと、プログラムメモリを利用しているモード(トレ
ースモードと呼ぶ)をぬける。尚プログラムメモリーを
呼出し、終了するまでの間は、編集モードの各キー(11
10〜1143)は無効となり、登録したプログラム通りに操
作が行えるようになっている。
第69図にプログラムメモリーの登録アルゴリズムを示
す。S301の画面めくりとはキーやタツチキーにより表示
部の表示を書きかえることをいう。タツチキー1302と押
し、現在表示されている画面を飛ばすよう指定した場合
(S303)、次の画面めくり時に記録テーブル上にその情
報がセツトされている(S305)。そして、S307で新たな
画面番号を記録テーブルにセツトする。クリアキーを押
した場合には、記録テーブルを全クリアし(S309,S31
1)、それ以外の場合には、S301にもどって次の新たな
画面に移る。第71図に記録テーブルのフオーマツトを示
す。第70図にプログラムメモリー呼出し後の動作をあら
わすアルゴリズムを示す。
S401で画面めくりがある場合には、新画面が標準画面
か否かを判断する(S403)。標準画面の場合にはS411に
移り、記録テーブルから次の画面番号をセツトし、標準
画像でない場合には、新画面番号と記録テーブルの予定
されている画面番号を比較し(S405)、等しいときはS4
09に移り、スキツププラグがあれば、S411をとばしてS4
01にもどる。等しくない場合には、リカバー処理を行い
(S407)画面めくりを行う。
以上説明したように本実施例によれば、色分解された
カラー画像を色ごとにデイジタル的に読み取り、読み取
られたカラー画像データを用いて文字領域、網点領域、
ハーフトーン領域を検出し、それら3つの領域信号に基
づいて文字領域と画像領域の判別信号を得、前者に高解
像処理、後者に高階調処理を施してカラー画像出力を得
る画像処理装置において、前記文字領域は色分解信号R,
G,Bの最小値を用いて検出するという構成により、本発
明の上記目的を達成している。
具体的には、本実施例によれば文字検出信号として色
分解信号R,G,Bの最小値を用いているため文字信号を色
に左右されず確実に検出できる様にしたものである。
本実施例によれば、文字検出信号として色分解データ
R,G,Bの最小値を用いているため、色文字に関しても画
像部処理(高階調処理)が行え、出力画像の画質がアツ
プする。
特に本実施例では、読取手段よりR,G,Bで入力し、こ
のR,G,B信号を直接用いて最大値、最小値を検出して像
域処理を行っているので時間的にロスがない。また、一
度Y,M,Cに変換して、これに基づいて行う場合に生じる
可能性のある変換誤差もない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、入力画像デー
タの加法3原色信号のそれぞれのうち最小値信号を検出
する検出手段、前記検出手段の出力である最小値信号の
平均値を用いて前記最小値信号を2値化する2値化手
段、前記2値化手段による2値化結果を第1のブロック
サイズ分参照し細らせ処理を行い、第2のブロックサイ
ズ分参照し太らせ処理を行なうことで文字の縁に応じた
信号を出力する出力手段との構成を有することから、文
字の縁に応じた信号を2値化結果を用いて求める事がで
きるので文字の縁に応じた信号を精度よく処理時間を低
減して得ることができる。
更に、本発明では前記入力画像データに応じて無彩情
報を発生する発生手段、カラーモード時に、前記文字の
縁に応じた信号と前記無彩情報の入力に応じて、前記入
力画像データに応じた画像データの黒文字部には黒強調
及び高解像度化処理を行い処理結果を出力し、前記入力
画像データに応じた画像データの色文字部には高解像度
化処理を行ない処理結果を出力する処理手段を有するの
で、カラーモード時に黒文字部分を黒強調及び高解像度
処理でき色文字部には高解像度化処理を行ない処理でき
るので黒文字、色文字いづれも良好に処理できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる画像処理装置の全体
図、 第2図は本発明の実施例にかかる画像処理の回路図、 第3図はカラー読み取りセンサと駆動パルスを示す図、 第4図はODRV118a,EDRV119aを生成する回路図、 第5図は黒補正動作を説明する図、 第6図はシエーデイング補正の回路図、 第7図は色変換ブロツク図、 第8図は色検出部ブロツク図、 第9図は色変換回路のブロツク図、 第10図は色変換の具体例を示す図、 第11図は対数変換を説明する図、 第12図は色補正回路の回路図、 第13図はフイルターの不要透過領域を示す図、 第14図はフイルターの不要吸収成分を示す図、 第15図は文字画像領域分離回路の回路図、 第16図は輪郭再生成の概念を説明する図、 第17図は輪郭再生成の概念を説明する図、 第18図は輪郭再生成回路図、 第19図は輪郭再生成回路図、 第20図はEN1,EN2のタイミングチヤート、 第21図は文字画像補正部のブロツク図、 第22図は加減算処理の説明図、 第23図は切換信号生成回路図、 第24図は色残り除去処理回路図、 第25図は色残り除去処理、加減算処理を説明する図、 第26図はエツジ強調を示す図、 第27図はスムージングを示す図、 第28図は2値信号による加工、修飾処理を説明する図、 第29図は文字、画像合成を示す図、 第30図は画像編集加工回路のブロツク図、 第31図はテクスチヤー処理を示す図、 第32図はテクスチヤー処理の回路図、 第33図はモザイク、変倍、テーパー処理の回路図、 第34図はモザイク処理の回路図、 第35図はモザイク処理等を説明する図、 第36図はラインメモリアドレス制御部の回路図、 第37図はマスク用ビツトメモリーの説明図、 第38図はアドレスを示す図、 第39図はマスクの具体例を示す図、 第40図はアドレスカウンタの回路図、 第41図は拡大,縮小のタイミングチヤート、 第42図は拡大,縮小の具体例を示す図、 第43図は2値化回路の説明図、 第44図はアドレスカウンタのタイミングチヤート、 第45図はビツトマツプメモリ書き込みの具体例を示す
図、 第46図は文字、画像合成の具体例を示す図、 第47図は分配切換の回路図、 第48図は非線形マスクの具体例を示す図、 第49図は領域信号発生回路の回路図、 第50図はデジタイザによる領域指定を示す図、 第51図は外部機器とのインターフエース回路図、 第52図はセレクタの真理値表、 第53図は矩形領域、非矩形領域の例を示す図、 第54図は操作部の外観図、 第55図は色変換操作の手順を説明する図、 第56図はトリミングエリア指定の手順を説明する図、 第57図はトリミングエリア指定の手順を説明する図、 第58図は円形領域指定のアルゴリズムを示す図、 第59図は長円とR矩形の領域指定のアルゴリズムを示す
図、 第60図は文字合成の操作手順の説明図、 第61図は文字合成の操作手順の説明図、 第62図は文字合成の操作手順の説明図、 第63図はテクスチヤー処理の手順を説明する図、 第64図はモザイク処理の手順を説明する図、 第65図は*モード操作の手順を説明する図、 第66図はプログラムメモリー操作の手順を説明する図、 第67図はプログラムメモリー操作の手順を説明する図、 第68図はプログラムメモリー操作の手順を説明する図、 第69図はプログラムメモリー登録のアルゴリズムを示す
図、 第70図はプログラムメモリー呼び出し後の動作のアルゴ
リズムを示す図、 第71図は記録テーブルのフオーマツトを示す図、 第72図は画像加工、編集を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/46 Z (72)発明者 栗田 充 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 林 公良 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 本間 利夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 臼井 善子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−110677(JP,A) 特開 平2−162966(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像データの加法3原色信号のそれぞ
    れのうち最小値信号を検出する検出手段、 前記入力画像データに応じて無彩情報を発生する発生手
    段、 前記検出手段の出力である最小値信号の平均値を用いて
    前記最小値信号を2値化する2値化手段、 前記2値化手段による2値化結果を第1のブロックサイ
    ズ分参照して細らせ処理を行い、第2のブロックサイズ
    分参照し太らせ処理を行なうことで文字の縁に応じた信
    号を出力する出力手段、カラーモード時に、前記文字の
    縁に応じた信号と前記無彩情報の入力に応じて、前記入
    力画像データに応じた画像データの黒文字部には黒強調
    及び高解像度化処理を行い処理結果を出力し、前記入力
    画像データに応じた画像データの色文字部には高解像度
    化処理を行ない処理結果を出力する処理手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
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